JP2001270691A - 物体移送装置 - Google Patents

物体移送装置

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JP2001270691A
JP2001270691A JP2000088433A JP2000088433A JP2001270691A JP 2001270691 A JP2001270691 A JP 2001270691A JP 2000088433 A JP2000088433 A JP 2000088433A JP 2000088433 A JP2000088433 A JP 2000088433A JP 2001270691 A JP2001270691 A JP 2001270691A
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Keiji Kato
圭司 加藤
Masamine Miki
雅峰 三木
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空容器1の蓋板3内面に上下方向のガイド
レール28,28を設け、このガイドレール28,28
上で物体移送用の移動体33を案内して移動させる場合
に、真空容器1の内外部間の圧力差により蓋板3が撓ん
だとしてもガイドレール28,28は撓み難くし、移動
体33のスムーズな移動の確保等を図る。 【解決手段】 蓋板3の内面に中間板8を上下2つの位
置決め用軸19,20にて位置決めした状態で、隅角部
にて4つの支持ボルト9,9,…により接離可能に支持
し、この中間板8にガイドレール28,28を取付固定
する。圧力差により撓んだ蓋板3の変形を中間板8に伝
え難くして、中間板8及びガイドレール28,28の変
形を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体を移動体によ
り移送する物体移送装置に関し、特に、その移動体をガ
イドレールにより案内して移動させるようにしたものに
関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種ガイドレールを使用す
る物体移送装置として、特開平8―333682号公報
等に示されるように、使用時に真空状態となる蒸着装置
における真空チャンバの内側壁にガイドレールを配置
し、このガイドレールにより移動体をガイドしながら物
体を上下方向に搬送するようにしたものは知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
真空容器の内部にガイドレールを設けるに当たり、通
常、そのガイドレールを容器内壁に直接に取付固定する
構造が一般的に採用される。
【0004】しかし、その場合、真空容器の内壁は内外
の圧力差により内壁中央部を容器内側に向かって膨出さ
せるように撓むので、その撓み変形する内壁に取付固定
されているガイドレールも撓んでしまい、その結果、ガ
イドレールと移動体側のガイド部との間のクリアランス
が許容量以上に変化して、移動体のスムーズな移動が損
なわれ、或いはガイド部の寿命が短くなるという問題が
あった。
【0005】特に、上記問題は、ガイド部とガイドレー
ルとの間の摺接部分に固体潤滑剤が使用される場合に顕
著となる。すなわち、一般にガイドレールのガイド部に
はグリース等の液体の潤滑剤が使用される。しかし、こ
の液体潤滑剤を真空容器内で用いると、その液体潤滑剤
が真空中に蒸発して、その蒸発した潤滑剤が対象とする
製品に付着する等の問題が生じることから、真空中のガ
イドレールのガイド部に固体潤滑剤が使用される。そし
て、上記液体潤滑剤を用いると、ガイド部でのガイドレ
ールの撓みに対する許容が大きく、ガイドレールが若干
撓んでいても移動体のスライド移動にさほど支障は生じ
ないが、固体潤滑剤の場合、ガイド部のガイドレールに
対する撓みの許容量が小さいので、スムースな移動が損
なわれるのである。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、容器の内壁に設けら
れるガイドレールの取付構造を改良することで、その内
壁が撓んだとしてもガイドレールは撓み難くして、ガイ
ドレール上での移動体のスムーズな移動の確保等を図る
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、容器の内壁にガイドレールを直接に
取り付けるのではなく、内壁に中間部材を内壁の撓みを
吸収するように位置決め支持して、その中間部材にガイ
ドレールを取付固定するようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、内外部
間に圧力差を有する容器の内壁に設けられたガイドレー
ルと、該ガイドレールに案内されながら移動して物体を
移送する移動体とを備えた物体移動装置を前提とする。
そして、上記容器の内壁に中間部材が位置決めされた状
態で接離可能に支持され、この中間部材に上記ガイドレ
ールが取付固定されている構成とする。
【0009】上記の構成により、容器の内壁に中間部材
が位置決めされて接離可能に支持されているので、容器
の内外部間の圧力差により容器内壁が撓んだとしても、
その内壁に対し中間部材が接離するのみとなって、内壁
の変形が中間部材に伝わらず、中間部材が内壁の変形を
受け難くなってその撓み変形が抑えられる。従って、こ
の中間部材に取付固定されているガイドレールについて
も変形し難くなり、ガイドレール上での移動体のスムー
ズな移動が確保され、ガイド部の寿命を延ばすことがで
きる。
【0010】請求項2の発明では、上記中間部材は容器
の内壁に複数本の位置決め用軸により位置決めされてお
り、その1本の位置決め用軸は、中間部材が容器の内壁
に対し接離する動きを許容する一方、残りの位置決め用
軸は、中間部材がガイドレールの長さ方向へ動く動きを
も許容するものとする。
【0011】こうすると、容器内壁が撓み変形したと
き、中間部材が容器内壁に対し接離する方向の動きは1
本の位置決め用軸により、また中間部材のガイドレール
長さ方向への動きは残りの位置決め用軸によりそれぞれ
許容されるので、内壁の2つの方向の撓み変形がそれぞ
れ位置決め用軸によって効果的に吸収されるようにな
り、容器内壁の変形の中間部材への伝達によるガイドレ
ールの変形を確実に抑制することができる。
【0012】請求項3の発明では、中間部材が支持され
る内壁は、容器の開口部にシール部材を介して着脱可能
に取り付けられる蓋板とする。このことで、蓋板が容器
内外部の圧力差により撓み易い構造であっても、その内
面に設けられるガイドレールの撓み変形を可及的に抑え
ることができる。
【0013】請求項4の発明では、容器は真空容器であ
り、ガイドレールと移動体との間の潤滑剤として固体潤
滑剤が用いられているものとする。こうすれば、真空容
器の内部において、その内壁のガイドレールと移動体と
の間を固体潤滑剤で潤滑する場合であっても、移動体を
スムーズに移動させることができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、1は本発
明の実施形態に係る真空容器で、その内部は真空状態に
保たれており、このことで真空容器は内外部間に圧力差
を有する。
【0015】上記真空容器1の側壁には矩形状の開口部
2が開けられ、この開口部2には蓋板3が容器1外側か
らシール部材4を介して着脱可能に取り付けられてい
る。すなわち、図3にも示すように、蓋板3の内面周縁
部にはその全体に亘ってシール収容溝5が略ループ状に
形成され、このシール収容溝5にシール部材4が嵌め込
まれている。また、シール収容溝5外側の蓋板3外周縁
部には取付ボルトを挿通させる複数のボルト孔(いずれ
も図示せず)が貫通形成されており、蓋板3を容器1側
壁の外面に当接させて、各ボルト孔に挿通させた取付ボ
ルトをそれぞれ開口部2周縁のねじ孔(図示せず)に螺
合締結することで、蓋板3を容器1の側壁外面に取付固
定し、その蓋板3のシール部材4を開口部2周りの側壁
外面に圧接させてシールするようにしている。
【0016】上記蓋板3の内面の左右方向中央部には中
間板8(中間部材)が上下2本の位置決め用軸19,2
0によって位置決めされた状態で接離可能に支持されて
いる。この中間板8は縦長の板材からなり、その上縁部
がシール収容溝5の上側部と略同じ高さ位置でかつ下縁
部がシール収容溝5の下側部よりも高くなるように配置
され、この中間板8の下縁部とシール収容溝5の下側部
との間の蓋板3には左右1対の軸受孔6,6が貫通形成
されている。
【0017】上記中間板8は上下左右の隅角部の4箇所
にて蓋板3内面に支持ボルト9,9,…を介して支持さ
れている。これら4箇所での支持ボルト9による支持構
造はいずれも同じであり、図4に拡大詳示するように、
蓋板3の内面には支持ボルト9の先端部が螺合される有
底のねじ穴10が開けられている一方、中間板8には支
持ボルト9(ねじ穴10)よりも大径のボルト挿通孔1
1が貫通形成されている。また、中間板8の背面(蓋板
3との対向面)においてボルト挿通孔11周りには円形
の段差凹部12が同心状に形成されている。14は上記
ボルト挿通孔11に若干の隙間をあけて挿通可能なスリ
ーブである。このスリーブ14の一端部には上記中間板
8の段差凹部12に嵌合される外向きのフランジ14a
が形成され、このフランジ14aの厚さは段差凹部12
の深さよりも大きく設定されている。17は支持ボルト
9に挿通されるワッシャで、中間板8のボルト挿通孔1
1よりも大きい外径を有する。そして、中間板8のボル
ト挿通孔11にスリーブ14を嵌合させた状態で、ワッ
シャ17を挿通した支持ボルト9を中間板8の表面側か
らスリーブ14に差し込み、その支持ボルト9の先端部
を蓋板3のねじ穴10に螺合させることで、ワッシャ1
7と蓋板3内面との間でスリーブ14をそのフランジ1
4aにより中間板8の背面が蓋板3内面から所定距離だ
け離れた(浮いた)状態で固定しており、このような支
持ボルト9による支持構造により中間板8が蓋板3の内
面に接離可能に支持されている。
【0018】上記上下の位置決め用軸19,20は中間
板8(蓋板3)の左右中央部に上下方向に対応して配置
されている。図2に示すように、位置決め用軸19,2
0は円柱状の摺接部21と、この摺接部21から先端側
に同心に延びるねじ部22とからなり、このねじ部22
を蓋板3の内面に形成したねじ穴23に螺合締結するこ
とで、位置決め用軸19,20が蓋板3に固定されてい
る。一方、中間板8には上下の位置決め用軸19,20
の各摺接部21をそれぞれ摺動可能に嵌挿する軸挿通孔
24,25が貫通形成されている。この上下の軸挿通孔
24,25の形状は異なり、上側の軸挿通孔24は円形
状で、上側位置決め用軸19の摺接部21を軸心方向に
摺動可能に嵌挿しているが、下側の軸挿通孔25は上下
方向に長い長円形状で、下側位置決め用軸20の摺接部
21を軸心方向及び上下方向に摺動可能に嵌挿してい
る。このことで、上側の位置決め用軸19は、中間板8
が容器1の内壁に対し接離する前後方向の動きを許容す
る一方、下側の位置決め用軸20は、中間板8が後述す
るガイドレール28の長さ方向である上下方向へ動く動
きをも許容するようにしている。
【0019】そして、上記中間板8の表面において左右
の支持ボルト9,9及び位置決め用軸19,20の間に
はそれぞれ本発明の実施形態に係る物体移送装置の一部
を構成する左右1対のガイドレール28,28が複数の
ボルト29,29,…により取付固定されている。尚、
この各ボルト29は、各ガイドレール28を貫通して先
端部が中間板8に螺合されている。
【0020】上記左右のガイドレール28,28にはそ
れぞれ上下1対のガイド部31,31,…が上下方向に
スライド移動可能に係止状態で支持され、これら4つの
ガイド部31,31,…間に亘って移動体33が掛け渡
されて取付固定されている。上記各ガイド部31はLM
ガイド(商品名)と呼ばれる公知のもので、内抱するボ
ール(図示せず)をガイドレール28上で転動させなが
らスライド移動する。この各ガイド部31とガイドレー
ル28との間の潤滑剤として例えばMoS2(二硫化モ
リブデン)等の固体潤滑剤が用いられており、この固体
潤滑剤は各ガイド部31のボールやガイドレール28等
の表面に塗布や焼付け等により被膜として形成されてい
る。
【0021】上記移動体33は、ガイド部31,31,
…間に亘って架設されて一体的に固定された矩形板状の
基台34と、この基台34の表面(容器1の内側)に突
設された略L字状の左右1対の支持アーム部35,35
と、これら左右の支持アーム部35,35の上面間に載
置固定された略円弧板形状の支持台36とを備えてな
り、この支持台36上に、図外の多数枚の基板を多段に
積み重ねて載置するための基板載置台(図示せず)を載
せて上下方向に移送するようにしている。そして、上記
基板載置台は、移動体33が上昇端位置又は下降端位置
の一方にあるときに図外の移載手段(例えば真空ロボッ
ト)から移動体33の支持台36に移載され、移動体3
3が移動して上昇端位置又は下降端位置の他方に停止す
ると、図外の別の移載手段により移動体33の支持台3
6から降ろされる。
【0022】上記移動体33を昇降駆動するための駆動
機構について図1により概略的に説明するに、上記蓋板
3下部の左右の軸受孔6,6の各々には駆動軸41を回
転可能に支持せしめた軸受部40が気密状に挿通されて
固定されている。各軸受部40における駆動軸41の内
端部は容器1の内部に、また外端部は容器1外にそれぞ
れ延び、上記駆動軸41の内端部には第1アーム42の
基端部が回転一体に固定され、この第1アーム42の先
端部には軸43を介して第2アーム44の基端部が揺動
可能に連結され、この第2アーム44の先端部は、上記
移動体33における基台34の左右下端部に取り付けた
連結部34aに軸45を介して揺動可能に連結されてい
る。
【0023】一方、蓋板3の外面には上下方向の軸心を
有するシリンダ46がピストンロッド46aを下向きに
して取付固定され、このピストンロッド46aの下端部
(先端部)には左右1対の第1レバー48,48(一方
のみ図示する)の先端部が軸47を介して揺動可能に支
持され、この各第1レバー48の基端部には軸49を介
して第2レバー50の先端部が揺動可能に連結され、こ
の各第2レバー50の基端部は上記各駆動軸41の外端
部に回転一体に固定されており、シリンダ46の伸縮作
動により第1及び第2の両レバー48,50をリンク動
作させて駆動軸41を回動させるとともに、この駆動軸
41の回動により第1及び第2アーム42,44をリン
ク動作させて移動体33を昇降させ、例えばシリンダ4
6を伸長させたときには移動体33を下降移動させる一
方、シリンダ46を収縮させたときには移動体33を上
昇移動させるようにしている。
【0024】次に、上記実施形態の物体移送装置の動作
について説明する。真空容器1の側壁を構成する蓋板3
の外面に固定されているシリンダ46を伸縮作動させる
と、それに伴い真空容器1外部の左右の第1及び第2の
両レバー48,50がリンク動作して各駆動軸41が回
動し、この駆動軸41の回動により容器1内部の第1及
び第2アーム42,44がリンク動作して、移動体33
が4つのガイド部31,31,…にて左右のガイドレー
ル28,28に沿ってガイドされながら上昇端位置及び
下降端位置の間をスライド移動する。そして、例えば移
動体33が上昇端位置又は下降端位置の一方にあるとき
に、移動体33の支持台36に移載手段から基板載置台
が移載され、その状態から移動体33が移動して上昇端
位置又は下降端位置の他方に停止すると、別の移載手段
により上記移動体33の支持台36から基板載置台が降
ろされる。このようにして移動体33により基板載置台
が移送されると、空になった移動体33が、上記と同様
にして4つのガイド部31,31,…にて左右のガイド
レール28,28に沿ってガイドされながら逆方向にス
ライド移動して元の位置に戻り、以後、同様の動作が繰
り返される。
【0025】そのとき、上記蓋板3内面に中間板8が支
持ボルト9,9,…による支持構造により接離可能に支
持され、この中間板8上に上記左右のガイドレール2
8,28がボルト29,29,…により取付固定されて
いるので、真空容器1の内外部間の圧力差により蓋板3
がその中央部を周縁部よりも容器1内側に膨出させるよ
うに撓んだとしても、その蓋板3の撓み変形に対し中間
板8が接離するのみとなり、蓋板3の変形は中間板8に
伝わらず、中間板8が蓋板3の変形を受け難くなってそ
の撓み変形が抑えられ、この中間板8に取付固定されて
いるガイドレール28,28についても変形し難くな
る。その結果、真空容器1の内部において、各ガイドレ
ール28と移動体33側の各ガイド部31との間を固体
潤滑剤で潤滑する場合であっても、各ガイドレール28
上でのガイド部31、つまり移動体33のスムーズな移
動を確保して作動信頼性を高めることができるととも
に、各ガイド部31の寿命をも延ばすことができる。
【0026】また、上記中間板8は蓋板3の内面に上下
2本の位置決め用軸19,20により位置決めされてお
り、上記のように真空容器1の内外部間の圧力差により
蓋板3が撓み変形したとき、中間板8が容器1内壁に対
し接離する前後方向の動きは上記位置決め用軸19,2
0により、また中間板8のガイドレール28の長さ方向
に沿った上下方向への動きは下側の位置決め用軸20に
よりそれぞれ許容される。このため、蓋板3の前後方向
及び上下方向の2つの方向の撓み変形がそれぞれ位置決
め用軸19,20によって効果的に吸収されるようにな
り、蓋板3の変形の中間板8への伝達によるガイドレー
ル28の変形を確実に抑制することができる。
【0027】尚、上記実施形態では、ガイドレール2
8,28を取付固定するための部材として板状の中間板
8を用いているが、この中間板8の代わりに枠部材等の
他の構造のものを用いてもよい。また、上記実施形態で
は、蓋板3の内面にガイドレール28を設けている構造
であるが、本発明はその他、容器の蓋板以外の側壁や、
底壁、天井壁にガイドレールを設ける場合にも適用で
き、容器の内壁であればよい。さらに、上記実施形態で
は、真空容器1内の物体移送装置であるが、本発明は、
内外部間に圧力差を有する容器内で物体を移送する装置
であれば適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、内外部間の圧力差がある容器の内壁にガイドレー
ルを設け、このガイドレール上で物体移送用の移動体を
案内して移動させるようにした物体移動装置に対し、容
器の内壁に中間部材を位置決めして接離可能に支持し、
この中間部材にガイドレールを取付固定したことによ
り、容器の内外部間の圧力差により生じた容器内壁の変
形を中間部材に伝え難くして、中間部材及びガイドレー
ルの変形を抑えることができ、移動体のスムーズな移動
の確保やガイド部の長寿命化等を図ることができる。
【0029】請求項2の発明によれば、中間部材の位置
決めのための位置決め用軸を複数本設けて、1本の位置
決め用軸により中間部材の容器内壁に対する接離方向の
動きを、また残りの位置決め用軸により中間部材のガイ
ドレール長さ方向への動きをそれぞれ許容するようにし
たことにより、内壁の2つの方向の撓み変形をそれぞれ
位置決め用軸によって効果的に吸収して、容器内壁の変
形の中間部材への伝達によるガイドレールの変形を確実
に抑制することができる。
【0030】請求項3の発明によれば、中間部材を支持
する内壁は、容器開口部にシール部材を介して着脱可能
に取り付けられる蓋板としたことにより、蓋板が容器内
外部の圧力差により撓み易い構造であっても、その内面
に設けられるガイドレールの撓み変形を可及的に抑える
ことができる。
【0031】請求項4の発明によると、容器を真空容器
とし、ガイドレールと移動体との間を固体潤滑剤で潤滑
するようにしたことにより、真空容器の内壁のガイドレ
ールと移動体との間を固体潤滑剤で潤滑する場合であっ
ても、移動体をスムーズに移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る真空容器の開口部周縁
の構造を示す断面図である。
【図2】蓋板の平面図である。
【図3】蓋板の正面図である。
【図4】中間板を蓋板に支持する支持構造を拡大して示
す断面図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 開口部 3 蓋板(内壁) 4 シール部材 8 中間板(中間部材) 9 支持ボルト 14 スリーブ 19,20 位置決め用軸 21 摺接部 24,25 軸挿通孔 31 ガイド部 33 移動体 41 駆動軸 46 シリンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外部間に圧力差を有する容器の内壁に
    設けられたガイドレールと、該ガイドレールに案内され
    ながら移動して物体を移送する移動体とを備えた物体移
    動装置において、 上記容器の内壁に中間部材が位置決めされた状態で接離
    可能に支持され、 上記中間部材に上記ガイドレールが取付固定されている
    ことを特徴とする物体移送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の物体移送装置において、 中間部材は容器の内壁に複数本の位置決め用軸により位
    置決めされており、 上記1本の位置決め用軸は、中間部材が容器の内壁に対
    し接離する動きを許容する一方、 残りの位置決め用軸は、中間部材がガイドレールの長さ
    方向へ動く動きをも許容するものとされていることを特
    徴とする物体移送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の物体移送装置におい
    て、 中間部材が支持される内壁は、容器の開口部にシール部
    材を介して着脱可能に取り付けられる蓋板であることを
    特徴とする物体移送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つの物体移送
    装置において、 容器は真空容器であり、 ガイドレールと移動体との間の潤滑剤として固体潤滑剤
    が用いられていることを特徴とする物体移送装置。
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