JP3535433B2 - 作業機械 - Google Patents
作業機械Info
- Publication number
- JP3535433B2 JP3535433B2 JP2000003909A JP2000003909A JP3535433B2 JP 3535433 B2 JP3535433 B2 JP 3535433B2 JP 2000003909 A JP2000003909 A JP 2000003909A JP 2000003909 A JP2000003909 A JP 2000003909A JP 3535433 B2 JP3535433 B2 JP 3535433B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm device
- work
- vehicle
- pedestal
- respect
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Shovels (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に作業腕装置
を設けた作業機械に関する。
を設けた作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の作業機械、例えば一般的な油圧シ
ョベルは、下部走行体に上部旋回体を旋回可能に設け、
この上部旋回体に固定された台座部(ブラケット)に、
ブーム、アームおよびバケットを順次連結した作業腕装
置(フロントリンケージ)を取付けたものである。
ョベルは、下部走行体に上部旋回体を旋回可能に設け、
この上部旋回体に固定された台座部(ブラケット)に、
ブーム、アームおよびバケットを順次連結した作業腕装
置(フロントリンケージ)を取付けたものである。
【0003】また、特開平10−25763号公報に示
されるように、フロントリンケージのブームを、上部旋
回体に固定されたブラケットに、左右方向に揺動自在に
軸支した油圧ショベル型の作業機械も示されている。
されるように、フロントリンケージのブームを、上部旋
回体に固定されたブラケットに、左右方向に揺動自在に
軸支した油圧ショベル型の作業機械も示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の作業機
械は、作業腕装置の基端部すなわちブームの下部が、上
部旋回体に固定された台座部に軸支されているから、作
業腕装置の作動角度は台座部によって制限され、十分で
ない。
械は、作業腕装置の基端部すなわちブームの下部が、上
部旋回体に固定された台座部に軸支されているから、作
業腕装置の作動角度は台座部によって制限され、十分で
ない。
【0005】また、公報記載の作業機械は、掘削作業の
際にフロントリンケージを左右方向に傾けておくことに
より、斜め方向の孔を掘削できるが、全体的には下向き
掘削の域を出ず、作業腕装置の向きは限られた範囲内で
しか変更できない。
際にフロントリンケージを左右方向に傾けておくことに
より、斜め方向の孔を掘削できるが、全体的には下向き
掘削の域を出ず、作業腕装置の向きは限られた範囲内で
しか変更できない。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、作業機械における作業腕装置の作動角度を拡大
し、また、作業腕装置の向きをあらゆる向きに自在に変
更し得るようにすることを目的とするものである。
ので、作業機械における作業腕装置の作動角度を拡大
し、また、作業腕装置の向きをあらゆる向きに自在に変
更し得るようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、下部走行体と、下部走行体に対し水平旋回可能に
設けられた上部旋回体と、上部旋回体から突出された旋
回大径部に対し前傾自在に設けられた台座体と、上部旋
回体から突出された旋回大径部に対し台座体を前傾させ
る台座体前傾機構と、台座体に対し揺動支軸を支点に車
幅方向へ揺動可能に設けられた揺動体と、揺動体に設け
られた作業腕装置とを具備した作業機械である。
明は、下部走行体と、下部走行体に対し水平旋回可能に
設けられた上部旋回体と、上部旋回体から突出された旋
回大径部に対し前傾自在に設けられた台座体と、上部旋
回体から突出された旋回大径部に対し台座体を前傾させ
る台座体前傾機構と、台座体に対し揺動支軸を支点に車
幅方向へ揺動可能に設けられた揺動体と、揺動体に設け
られた作業腕装置とを具備した作業機械である。
【0008】そして、台座体前傾機構により台座体を前
傾させることで、作業腕装置の作動角度を拡大し、作業
範囲を拡大する。すなわち、台座体を前傾させることで
作業腕装置を車両接地レベルより下側に挿入した状態
で、揺動体により作業腕装置を揺動させて、地下空間な
どに対する広範囲の作業をする。また、上部旋回体の水
平旋回により台座体を障害物に近付けるとともに、揺動
体により作業腕装置を回動して障害物と平行に保つこと
により、従来の油圧ショベルでブーム中に設置していた
オフセット機構と同様に、障害物際の作業をする。特
に、台座体を前傾させることで、上部旋回体の旋回大径
部に設けられた台座体を上部旋回体から突出 させて、作
業腕装置を車両接地レベルより十分に下方へ回動すると
ともに、地下にある構造物などの障害物に沿って障害物
際の作業をする。
傾させることで、作業腕装置の作動角度を拡大し、作業
範囲を拡大する。すなわち、台座体を前傾させることで
作業腕装置を車両接地レベルより下側に挿入した状態
で、揺動体により作業腕装置を揺動させて、地下空間な
どに対する広範囲の作業をする。また、上部旋回体の水
平旋回により台座体を障害物に近付けるとともに、揺動
体により作業腕装置を回動して障害物と平行に保つこと
により、従来の油圧ショベルでブーム中に設置していた
オフセット機構と同様に、障害物際の作業をする。特
に、台座体を前傾させることで、上部旋回体の旋回大径
部に設けられた台座体を上部旋回体から突出 させて、作
業腕装置を車両接地レベルより十分に下方へ回動すると
ともに、地下にある構造物などの障害物に沿って障害物
際の作業をする。
【0009】請求項2に記載された発明は、下部走行体
と、下部走行体に対し水平旋回可能に設けられた上部旋
回体と、上部旋回体から突出された旋回大径部に対し前
傾自在に設けられた台座体と、上部旋回体から突出され
た旋回大径部に対し台座体を前傾させる台座体前傾機構
と、台座体に対し旋回可能に設けられた旋回体と、伸張
状態で直線的に形成されるとともに旋回体の旋回中心軸
上に位置させることが可能となるように旋回体に設けら
れた作業腕装置とを具備した作業機械である。
と、下部走行体に対し水平旋回可能に設けられた上部旋
回体と、上部旋回体から突出された旋回大径部に対し前
傾自在に設けられた台座体と、上部旋回体から突出され
た旋回大径部に対し台座体を前傾させる台座体前傾機構
と、台座体に対し旋回可能に設けられた旋回体と、伸張
状態で直線的に形成されるとともに旋回体の旋回中心軸
上に位置させることが可能となるように旋回体に設けら
れた作業腕装置とを具備した作業機械である。
【0010】そして、台座体を前傾させる台座体前傾機
構と、台座体に対し旋回可能に設けられた旋回体との組
合せにより、作業腕装置の向きをあらゆる向きに自在に
変更し、作業腕装置を下向き、横向き、上向きまたは斜
め向きの姿勢にして作業する。さらに、旋回体を旋回さ
せるときに、作業腕装置を旋回体の旋回中心軸上にて直
線的に伸張させることにより、作業腕装置を限られた小
空間で旋回させる。
構と、台座体に対し旋回可能に設けられた旋回体との組
合せにより、作業腕装置の向きをあらゆる向きに自在に
変更し、作業腕装置を下向き、横向き、上向きまたは斜
め向きの姿勢にして作業する。さらに、旋回体を旋回さ
せるときに、作業腕装置を旋回体の旋回中心軸上にて直
線的に伸張させることにより、作業腕装置を限られた小
空間で旋回させる。
【0011】請求項3に記載された発明は、下部走行体
と、下部走行体に対し水平旋回可能に設けられた上部旋
回体と、上部旋回体から突出された旋回大径部に対し前
傾自在に設けられた台座体と、上部旋回体から突出され
た旋回大径部に対し台座体を前傾させる台座体前傾機構
と、台座体に対し車幅方向へ揺動可能に設けられた揺動
体と、揺動体に対し旋回可能に設けられた旋回体と、伸
張状態で直線的に形成されるとともに旋回体の旋回中心
軸上に位置させることが可能となるように旋回体に設け
られた作業腕装置とを具備した作業機械である。
と、下部走行体に対し水平旋回可能に設けられた上部旋
回体と、上部旋回体から突出された旋回大径部に対し前
傾自在に設けられた台座体と、上部旋回体から突出され
た旋回大径部に対し台座体を前傾させる台座体前傾機構
と、台座体に対し車幅方向へ揺動可能に設けられた揺動
体と、揺動体に対し旋回可能に設けられた旋回体と、伸
張状態で直線的に形成されるとともに旋回体の旋回中心
軸上に位置させることが可能となるように旋回体に設け
られた作業腕装置とを具備した作業機械である。
【0012】そして、台座体の前方への転動と、揺動体
の車幅方向の揺動と、旋回体の旋回とにより、車両およ
び作業腕装置自身の内部機構を動かさなくとも、旋回体
に設けられた作業腕装置を自在に動かすことが可能であ
り、作業腕装置の自由度がより高くなり、作業性も高
い。また、上部旋回体の水平旋回により台座体を障害物
に近付けるとともに、揺動体により作業腕装置を回動し
て障害物と平行に保つこ とにより、従来の油圧ショベル
でブーム中に設置していたオフセット機構と同様に、障
害物際の作業をする。特に、台座体を前傾させること
で、上部旋回体の旋回大径部に設けられた台座体を上部
旋回体から突出させて、作業腕装置を車両接地レベルよ
り十分に下方へ回動するとともに、地下にある構造物な
どの障害物に沿って障害物際の作業をする。さらに、旋
回体を旋回させるときに、作業腕装置を旋回体の旋回中
心軸上にて直線的に伸張させることにより、作業腕装置
を限られた小空間で旋回させる。
の車幅方向の揺動と、旋回体の旋回とにより、車両およ
び作業腕装置自身の内部機構を動かさなくとも、旋回体
に設けられた作業腕装置を自在に動かすことが可能であ
り、作業腕装置の自由度がより高くなり、作業性も高
い。また、上部旋回体の水平旋回により台座体を障害物
に近付けるとともに、揺動体により作業腕装置を回動し
て障害物と平行に保つこ とにより、従来の油圧ショベル
でブーム中に設置していたオフセット機構と同様に、障
害物際の作業をする。特に、台座体を前傾させること
で、上部旋回体の旋回大径部に設けられた台座体を上部
旋回体から突出させて、作業腕装置を車両接地レベルよ
り十分に下方へ回動するとともに、地下にある構造物な
どの障害物に沿って障害物際の作業をする。さらに、旋
回体を旋回させるときに、作業腕装置を旋回体の旋回中
心軸上にて直線的に伸張させることにより、作業腕装置
を限られた小空間で旋回させる。
【0013】請求項4に記載された発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の作業腕装置を掘削用の作業機と
した作業機械である。
至3のいずれかに記載の作業腕装置を掘削用の作業機と
した作業機械である。
【0014】そして、台座体前傾機構により台座体を前
傾させることで、掘削用の作業機による作動角度を拡大
し、掘削作業範囲を拡大する。さらに、台座体を前傾さ
せる台座体前傾機構と、台座体に対し旋回可能に設けら
れた旋回体との組合せにより、掘削用の作業機を下向
き、横向き、上向きの任意の向きに旋回して、下向き掘
削、横向き掘削、上向き掘削をする。
傾させることで、掘削用の作業機による作動角度を拡大
し、掘削作業範囲を拡大する。さらに、台座体を前傾さ
せる台座体前傾機構と、台座体に対し旋回可能に設けら
れた旋回体との組合せにより、掘削用の作業機を下向
き、横向き、上向きの任意の向きに旋回して、下向き掘
削、横向き掘削、上向き掘削をする。
【0015】請求項5に記載された発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載の作業腕装置に設けられこの作業
腕装置を地面に沿って揺動するアクチュエータを具備し
た作業機械である。
至4のいずれかに記載の作業腕装置に設けられこの作業
腕装置を地面に沿って揺動するアクチュエータを具備し
た作業機械である。
【0016】そして、作業腕装置は、自身を自身のアク
チュエータで地面に沿って揺動することにより、地面を
平らに均す均平作業などをする。
チュエータで地面に沿って揺動することにより、地面を
平らに均す均平作業などをする。
【0017】請求項6に記載された発明は、請求項5記
載の作業腕装置を地面に沿って揺動する均平作業時に地
面に当接されて下部走行体および上部旋回体を備えた車
両を固定する接地装置を具備した作業機械である。
載の作業腕装置を地面に沿って揺動する均平作業時に地
面に当接されて下部走行体および上部旋回体を備えた車
両を固定する接地装置を具備した作業機械である。
【0018】そして、均平作業時に作業腕装置より車両
へ作用するおそれのある偏荷重を、地面に固定された接
地装置により防ぎ、均平作業の施工精度を高める。
へ作用するおそれのある偏荷重を、地面に固定された接
地装置により防ぎ、均平作業の施工精度を高める。
【0019】請求項7に記載された発明は、請求項6記
載の接地装置が設けられた車両の前後方向一側部に対し
車両の前後方向他側部に設けられ車両の接地レベルより
下方へ移動可能の排土板を具備した作業機械である。
載の接地装置が設けられた車両の前後方向一側部に対し
車両の前後方向他側部に設けられ車両の接地レベルより
下方へ移動可能の排土板を具備した作業機械である。
【0020】そして、排土板を地面に押付けて車両を相
対的に持上げることにより、車両の荷重を接地装置に作
用させて、均平作業時の接地装置による固定作用をより
強力に発揮させる。
対的に持上げることにより、車両の荷重を接地装置に作
用させて、均平作業時の接地装置による固定作用をより
強力に発揮させる。
【0021】請求項8に記載された発明は、請求項5乃
至7のいずれかに記載の作業腕装置に沿って設けられた
均平板を具備した作業機械である。
至7のいずれかに記載の作業腕装置に沿って設けられた
均平板を具備した作業機械である。
【0022】そして、作業腕装置とともに均平板を地面
に沿って揺動することにより、より広範囲の均平作業を
する。
に沿って揺動することにより、より広範囲の均平作業を
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業機械を図
面に示された種々の実施の形態を参照しながら説明す
る。
面に示された種々の実施の形態を参照しながら説明す
る。
【0024】最初に、第1の実施の形態を、図1乃至図
3を参照しながら説明すると、車両11は、クローラを備
えた下部走行体85と、下部走行体85に対し水平旋回部86
を介して水平旋回可能に設けられた上部旋回体87とを具
備し、この上部旋回体87に運転席88と、エンジンなどの
動力源装置89とが設置されている。
3を参照しながら説明すると、車両11は、クローラを備
えた下部走行体85と、下部走行体85に対し水平旋回部86
を介して水平旋回可能に設けられた上部旋回体87とを具
備し、この上部旋回体87に運転席88と、エンジンなどの
動力源装置89とが設置されている。
【0025】車両11の上部旋回体87の一部を形成する前
方に突出されたステー90上の先端部は旋回大径部であ
り、このステー90上の先端部には、図1に示されるよう
に軸支部91により台座体12の下部ブラケット92が前傾自
在に連結され、また、車両11に対し台座体12を前傾させ
る台座体前傾機構13は、上部旋回体87上の取付ブラケッ
ト(図示せず)と、台座体12の後部ブラケット93との間
に、前転用アクチュエータとしての油圧シリンダ94のシ
リンダヘッド部およびピストンロッド先端部が軸支部95
によりそれぞれ連結され、さらに、台座体12に対し揺動
支軸96を支点に揺動体97が車幅方向(運転席88のオペレ
ータから見て左右方向)へ揺動可能に設けられ、さら
に、揺動体97のブラケット98には作業腕装置15が直接設
置されている。
方に突出されたステー90上の先端部は旋回大径部であ
り、このステー90上の先端部には、図1に示されるよう
に軸支部91により台座体12の下部ブラケット92が前傾自
在に連結され、また、車両11に対し台座体12を前傾させ
る台座体前傾機構13は、上部旋回体87上の取付ブラケッ
ト(図示せず)と、台座体12の後部ブラケット93との間
に、前転用アクチュエータとしての油圧シリンダ94のシ
リンダヘッド部およびピストンロッド先端部が軸支部95
によりそれぞれ連結され、さらに、台座体12に対し揺動
支軸96を支点に揺動体97が車幅方向(運転席88のオペレ
ータから見て左右方向)へ揺動可能に設けられ、さら
に、揺動体97のブラケット98には作業腕装置15が直接設
置されている。
【0026】さらに、図2に示されるように、台座体12
の一側面から斜め後方に向ってブラケット101 が突設さ
れ、また、揺動体97の一側面からブラケット102 が突設
され、これらのブラケット101 ,102 の先端部間に揺動
用アクチュエータとしての油圧シリンダ103 のシリンダ
ヘッド部およびピストンロッド先端部が軸支部104 ,10
5 によりそれぞれ回動自在に連結されている。
の一側面から斜め後方に向ってブラケット101 が突設さ
れ、また、揺動体97の一側面からブラケット102 が突設
され、これらのブラケット101 ,102 の先端部間に揺動
用アクチュエータとしての油圧シリンダ103 のシリンダ
ヘッド部およびピストンロッド先端部が軸支部104 ,10
5 によりそれぞれ回動自在に連結されている。
【0027】前記作業腕装置15は、掘削用の作業機であ
り、揺動体97のブラケット98に軸27によりブーム31の基
端部が上下方向回動自在に連結され、このブーム31の先
端部に軸32によりアーム33の基端部が前後方向回動自在
に連結され、このアーム33の先端部に軸34によりバケッ
ト35が回動自在に連結されている。
り、揺動体97のブラケット98に軸27によりブーム31の基
端部が上下方向回動自在に連結され、このブーム31の先
端部に軸32によりアーム33の基端部が前後方向回動自在
に連結され、このアーム33の先端部に軸34によりバケッ
ト35が回動自在に連結されている。
【0028】この作業腕装置15は、伸張状態で直線的に
形成されている。すなわち、前記ブーム31が、従来の油
圧ショベルのフロントリンケージにおけるブームのよう
に彎曲していないため、ブーム31およびアーム33を直線
的に伸張できる。
形成されている。すなわち、前記ブーム31が、従来の油
圧ショベルのフロントリンケージにおけるブームのよう
に彎曲していないため、ブーム31およびアーム33を直線
的に伸張できる。
【0029】ブーム31を上下方向に回動するアクチュエ
ータとしてのブームシリンダ36は、その基端部が軸28に
より前記揺動体97のブラケット98に回動自在に連結さ
れ、そのピストンロッド先端部が軸37によりブーム中間
部下側のブラケット38に回動自在に連結されている。ま
た、アーム33を前後方向に回動するアクチュエータとし
てのアームシリンダ39は、その基端部が軸40によりブー
ム中間部上側のブラケット41に回動自在に連結され、そ
のピストンロッド先端部が軸42によりアーム基端のブラ
ケット43に回動自在に連結されている。さらに、バケッ
ト35を回動する油 圧アクチュエータとしてのバケットシ
リンダ44は、その基端部が軸45によりアーム基端のブラ
ケット43に回動自在に連結され、そのピストンロッド先
端部が軸46によりバケット回動用リンケージ47,48に回
動自在に連結されている。
ータとしてのブームシリンダ36は、その基端部が軸28に
より前記揺動体97のブラケット98に回動自在に連結さ
れ、そのピストンロッド先端部が軸37によりブーム中間
部下側のブラケット38に回動自在に連結されている。ま
た、アーム33を前後方向に回動するアクチュエータとし
てのアームシリンダ39は、その基端部が軸40によりブー
ム中間部上側のブラケット41に回動自在に連結され、そ
のピストンロッド先端部が軸42によりアーム基端のブラ
ケット43に回動自在に連結されている。さらに、バケッ
ト35を回動する油 圧アクチュエータとしてのバケットシ
リンダ44は、その基端部が軸45によりアーム基端のブラ
ケット43に回動自在に連結され、そのピストンロッド先
端部が軸46によりバケット回動用リンケージ47,48に回
動自在に連結されている。
【0030】次に、この図1および図2に示された実施
形態の作用効果を図3に基づき説明すると、ブームシリ
ンダ36を伸張方向に駆動することによりブーム31をいっ
たん上方へ回動してから、前転用の油圧シリンダ94を伸
張方向に駆動することにより、図3に示されるように軸
支部91を支点に台座体12を前方へ倒す。
形態の作用効果を図3に基づき説明すると、ブームシリ
ンダ36を伸張方向に駆動することによりブーム31をいっ
たん上方へ回動してから、前転用の油圧シリンダ94を伸
張方向に駆動することにより、図3に示されるように軸
支部91を支点に台座体12を前方へ倒す。
【0031】この状態で、揺動用の油圧シリンダ103 を
伸張方向または収縮方向へ駆動することにより、台座体
12に対し前後方向の揺動支軸96を支点に揺動体97および
作業腕装置15を運転席88のオペレータから見て左右方向
に揺動し、作業腕装置15のバケット35を下向きから横向
きまたは斜め下向きに姿勢変更する。
伸張方向または収縮方向へ駆動することにより、台座体
12に対し前後方向の揺動支軸96を支点に揺動体97および
作業腕装置15を運転席88のオペレータから見て左右方向
に揺動し、作業腕装置15のバケット35を下向きから横向
きまたは斜め下向きに姿勢変更する。
【0032】このように、下部走行体85に対し水平旋回
部86を介して旋回自在の上部旋回体87にて、作業腕装置
15のバケット35を斜め姿勢に容易に調整できるから、法
面などの斜面の整形や、傾斜面上での垂直溝の掘削など
を容易にできる。
部86を介して旋回自在の上部旋回体87にて、作業腕装置
15のバケット35を斜め姿勢に容易に調整できるから、法
面などの斜面の整形や、傾斜面上での垂直溝の掘削など
を容易にできる。
【0033】例えば、法面となる斜面の下部にて、斜面
が続く方向と平行に下部走行体85を設置して効率良く法
面整形しようとする場合、上部旋回体87の旋回動作と作
業腕装置15の上下動および屈伸動作とともに、バケット
35を法面の勾配に応じて傾斜させるように、油圧シリン
ダ103 により作業腕装置15を揺動支軸96を中心に斜めに
回動調整すると、従来の油圧ショベルでは熟練者のみに
限られていた高度な法面整形作業を、比較的容易にでき
る。
が続く方向と平行に下部走行体85を設置して効率良く法
面整形しようとする場合、上部旋回体87の旋回動作と作
業腕装置15の上下動および屈伸動作とともに、バケット
35を法面の勾配に応じて傾斜させるように、油圧シリン
ダ103 により作業腕装置15を揺動支軸96を中心に斜めに
回動調整すると、従来の油圧ショベルでは熟練者のみに
限られていた高度な法面整形作業を、比較的容易にでき
る。
【0034】また、作業腕装置の内部または途中に旋回
機構を設けた場合は、その旋回機構の重量分だけ作業腕
装置の耐荷重性が劣化し、重い物を取扱う際に不利であ
るとともに、途中部分での旋回により作業中心軸がずれ
て作業性に支障をきたすおそれもあるが、この実施形態
のように、車両本体16と作業腕装置15との間に台座体12
および揺動体97を設けたから、作業腕装置15の自重が増
加することもなく、作業腕装置15の重量を車両側でしっ
かり受けることができるとともに、揺動体97により作業
腕装置15を全体的に回動するから、作業腕装置15の作業
中心軸が途中でずれて作業性を損なうおそれも防止でき
る。
機構を設けた場合は、その旋回機構の重量分だけ作業腕
装置の耐荷重性が劣化し、重い物を取扱う際に不利であ
るとともに、途中部分での旋回により作業中心軸がずれ
て作業性に支障をきたすおそれもあるが、この実施形態
のように、車両本体16と作業腕装置15との間に台座体12
および揺動体97を設けたから、作業腕装置15の自重が増
加することもなく、作業腕装置15の重量を車両側でしっ
かり受けることができるとともに、揺動体97により作業
腕装置15を全体的に回動するから、作業腕装置15の作業
中心軸が途中でずれて作業性を損なうおそれも防止でき
る。
【0035】次に、第2の実施の形態を、図4および図
5を参照しながら説明すると、図4に示されるように車
両11が、下部走行体85と、下部走行体85に対し水平旋回
部86を介して水平旋回可能に設けられた上部旋回体87と
を具備し、上部旋回体87の旋回大径部に軸支部91を介し
て台座体12が前傾自在に設けられ、車両11の上部旋回体
87に対し台座体12を前傾させる台座体前傾機構13が設け
られた点は、上記第1の実施の形態と同様であるが、台
座体12に対し、油圧モータ25などにより旋回軸14a を中
心に旋回駆動される旋回体14が設けられ、この旋回体14
のブラケット26に作業腕装置15が設置されている点は異
なる。
5を参照しながら説明すると、図4に示されるように車
両11が、下部走行体85と、下部走行体85に対し水平旋回
部86を介して水平旋回可能に設けられた上部旋回体87と
を具備し、上部旋回体87の旋回大径部に軸支部91を介し
て台座体12が前傾自在に設けられ、車両11の上部旋回体
87に対し台座体12を前傾させる台座体前傾機構13が設け
られた点は、上記第1の実施の形態と同様であるが、台
座体12に対し、油圧モータ25などにより旋回軸14a を中
心に旋回駆動される旋回体14が設けられ、この旋回体14
のブラケット26に作業腕装置15が設置されている点は異
なる。
【0036】作業腕装置15が、掘削用の作業機であり、
伸張状態で直線的に形成された点は、第1の実施の形態
と同様である。
伸張状態で直線的に形成された点は、第1の実施の形態
と同様である。
【0037】そして、図5に示されるように、前転用の
油圧シリンダ94を伸張方向に駆動することにより、台座
体12とともに旋回体14の旋回軸14a 前方へ倒す。
油圧シリンダ94を伸張方向に駆動することにより、台座
体12とともに旋回体14の旋回軸14a 前方へ倒す。
【0038】この状態で、旋回用の油圧モータ25を駆動
して、台座体12に対し前後方向の旋回軸14a を中心に旋
回体14および作業腕装置15を360°回動し、作業腕装
置15のバケット35を下向き、上向き、横向きまたは斜め
方向の任意の向きに姿勢変更する。
して、台座体12に対し前後方向の旋回軸14a を中心に旋
回体14および作業腕装置15を360°回動し、作業腕装
置15のバケット35を下向き、上向き、横向きまたは斜め
方向の任意の向きに姿勢変更する。
【0039】このように、下部走行体85に対し水平旋回
部86を介して旋回自在の上部旋回体87にて、作業腕装置
15のバケット35を斜め下向き姿勢に容易に調整できるか
ら、第1の実施の形態と同様に、法面などの斜面の整形
や、傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にできる。
部86を介して旋回自在の上部旋回体87にて、作業腕装置
15のバケット35を斜め下向き姿勢に容易に調整できるか
ら、第1の実施の形態と同様に、法面などの斜面の整形
や、傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にできる。
【0040】また、旋回体14を旋回させるときは、作業
腕装置15を直線的に伸張させ、旋回体14の旋回中心軸上
にその作業腕装置15を位置させることにより、作業腕装
置15を限られた小空間で旋回できる。
腕装置15を直線的に伸張させ、旋回体14の旋回中心軸上
にその作業腕装置15を位置させることにより、作業腕装
置15を限られた小空間で旋回できる。
【0041】さらに、従来、油圧ショベルのアーム部に
旋回体を取付けた試みもあるが、その場合は、価格が高
くなるとともに、作業腕装置の重心が先端側に移動して
前部が重くなり過ぎ、作業腕装置の先端部で重量物が持
てなくなる問題があるが、前傾可能の台座体12と旋回体
14と作業腕装置15の組合せには、そのような問題も生じ
ない。
旋回体を取付けた試みもあるが、その場合は、価格が高
くなるとともに、作業腕装置の重心が先端側に移動して
前部が重くなり過ぎ、作業腕装置の先端部で重量物が持
てなくなる問題があるが、前傾可能の台座体12と旋回体
14と作業腕装置15の組合せには、そのような問題も生じ
ない。
【0042】すなわち、作業腕装置の内部または途中に
旋回機構を設けた場合は、その旋回機構の重量分だけ作
業腕装置の耐荷重性が劣化し、重い物を取扱う際に不利
であるとともに、途中部分での旋回により作業中心軸が
ずれて作業性に支障をきたすおそれもあるが、この実施
形態のように、車両本体16と作業腕装置15との間に台座
体12および旋回体14を設けたから、作業腕装置15の自重
が増加することもなく、作業腕装置15の重量を車両側で
しっかり受けることができるとともに、旋回体14により
作業腕装置15を全体的に回動するから、作業腕装置15の
作業中心軸が途中でずれて作業性を損なうおそれも防止
できる。
旋回機構を設けた場合は、その旋回機構の重量分だけ作
業腕装置の耐荷重性が劣化し、重い物を取扱う際に不利
であるとともに、途中部分での旋回により作業中心軸が
ずれて作業性に支障をきたすおそれもあるが、この実施
形態のように、車両本体16と作業腕装置15との間に台座
体12および旋回体14を設けたから、作業腕装置15の自重
が増加することもなく、作業腕装置15の重量を車両側で
しっかり受けることができるとともに、旋回体14により
作業腕装置15を全体的に回動するから、作業腕装置15の
作業中心軸が途中でずれて作業性を損なうおそれも防止
できる。
【0043】次に、第3の実施の形態を、図6を参照し
ながら説明すると、車両11は、クローラを備えた下部走
行体85と、下部走行体85に対し水平旋回部86を介して水
平旋回可能に設けられた上部旋回体87とを具備し、この
上部旋回体87に運転席88およびエンジンなどの動力源装
置89が設置されている。
ながら説明すると、車両11は、クローラを備えた下部走
行体85と、下部走行体85に対し水平旋回部86を介して水
平旋回可能に設けられた上部旋回体87とを具備し、この
上部旋回体87に運転席88およびエンジンなどの動力源装
置89が設置されている。
【0044】車両11の上部旋回体87から突出されたステ
ー90の旋回大径部には軸支部91により台座体12の下部ブ
ラケット92が前傾自在に連結され、また、車両11に対し
台座体12を前傾させる台座体前傾機構13が油圧シリンダ
94などで形成され、さらに、台座体12に対し揺動支軸96
を支点に揺動体97が、台座体12と揺動体97との側面間に
設けられた揺動用の油圧シリンダ103 により、車幅方向
(運転席88のオペレータから見て左右方向)へ揺動可能
に設けられ、さらに、揺動体97には旋回基台部97a が一
体に設けられ、この揺動体97の旋回基台部97a に対し旋
回体14が旋回軸14a 中心に旋回可能に設けられ、旋回体
14のブラケット26に作業腕装置15が設置されている。
ー90の旋回大径部には軸支部91により台座体12の下部ブ
ラケット92が前傾自在に連結され、また、車両11に対し
台座体12を前傾させる台座体前傾機構13が油圧シリンダ
94などで形成され、さらに、台座体12に対し揺動支軸96
を支点に揺動体97が、台座体12と揺動体97との側面間に
設けられた揺動用の油圧シリンダ103 により、車幅方向
(運転席88のオペレータから見て左右方向)へ揺動可能
に設けられ、さらに、揺動体97には旋回基台部97a が一
体に設けられ、この揺動体97の旋回基台部97a に対し旋
回体14が旋回軸14a 中心に旋回可能に設けられ、旋回体
14のブラケット26に作業腕装置15が設置されている。
【0045】作業腕装置15が、掘削用の作業機であり、
伸張状態で直線的に形成されている点は、第1の実施の
形態と同様である。
伸張状態で直線的に形成されている点は、第1の実施の
形態と同様である。
【0046】次に、この図6に示された実施形態の作用
効果を説明すると、上部旋回体87の水平旋回により台座
体12を、下部走行体85の側方に位置する障害物などに近
付けるとともに、油圧シリンダ103 により揺動体97を揺
動支軸96を中心に左右方向に揺動させることにより、作
業腕装置15を障害物に沿って平行に保ちながら、従来の
油圧ショベルでブーム中に設置していたオフセット機構
と同様に、障害物際の掘削作業ができる。
効果を説明すると、上部旋回体87の水平旋回により台座
体12を、下部走行体85の側方に位置する障害物などに近
付けるとともに、油圧シリンダ103 により揺動体97を揺
動支軸96を中心に左右方向に揺動させることにより、作
業腕装置15を障害物に沿って平行に保ちながら、従来の
油圧ショベルでブーム中に設置していたオフセット機構
と同様に、障害物際の掘削作業ができる。
【0047】その際、油圧モータ25により旋回体14を旋
回軸14a 中心に旋回させることにより、旋回体14に設置
された作業腕装置15の向きを、上向き、下向き、横向き
および斜め向きに自在に動かすことが可能であり、作業
腕装置15の自由度がより高くなり、作業性も高まる。
回軸14a 中心に旋回させることにより、旋回体14に設置
された作業腕装置15の向きを、上向き、下向き、横向き
および斜め向きに自在に動かすことが可能であり、作業
腕装置15の自由度がより高くなり、作業性も高まる。
【0048】例えば、路面の側縁部に沿って作業機械を
移動させながら、側溝用の溝を掘削する場合、路面には
中央部から側縁部に向って下降勾配が付けられているか
ら、路面上の車両11もやや傾斜しているが、この斜めの
車両11に対し旋回軸14a 中心とする旋回体14の旋回動作
によりバケット35を相対的に逆向き斜めに調整すること
により、地面に対しバケット35が真下を向く垂直姿勢に
容易に修正でき、路面に沿って鉛直方向に側溝用の溝を
掘削する作業も容易にできる。
移動させながら、側溝用の溝を掘削する場合、路面には
中央部から側縁部に向って下降勾配が付けられているか
ら、路面上の車両11もやや傾斜しているが、この斜めの
車両11に対し旋回軸14a 中心とする旋回体14の旋回動作
によりバケット35を相対的に逆向き斜めに調整すること
により、地面に対しバケット35が真下を向く垂直姿勢に
容易に修正でき、路面に沿って鉛直方向に側溝用の溝を
掘削する作業も容易にできる。
【0049】さらに、台座体前傾機構13により台座体12
を前傾させることで、上部旋回体87の旋回大径部に設け
られた台座体12を上部旋回体87から突出させて、作業腕
装置15を車両接地レベルより十分に下方へ回動できるか
ら、地下深くにある構造物などの障害物に沿った障害物
際の掘削作業も容易にできる。
を前傾させることで、上部旋回体87の旋回大径部に設け
られた台座体12を上部旋回体87から突出させて、作業腕
装置15を車両接地レベルより十分に下方へ回動できるか
ら、地下深くにある構造物などの障害物に沿った障害物
際の掘削作業も容易にできる。
【0050】次に、第4の実施の形態を、図7乃至図1
3を参照しながら説明する。なお、この第4の実施の形
態は、図1乃至図3に示された実施の形態を基にしてな
されたものである。
3を参照しながら説明する。なお、この第4の実施の形
態は、図1乃至図3に示された実施の形態を基にしてな
されたものである。
【0051】図7および図8に示されるように、車両11
に対し台座体12が前傾自在に設けられ、車両11と台座体
12との間に、車両11に対し台座体12を前傾させる台座体
前傾機構13が設けられ、台座体12に揺動支軸96により揺
動体97が車幅方向へ揺動可能に設けられ、この揺動体97
のブラケット98に作業腕装置15が設置されている。
に対し台座体12が前傾自在に設けられ、車両11と台座体
12との間に、車両11に対し台座体12を前傾させる台座体
前傾機構13が設けられ、台座体12に揺動支軸96により揺
動体97が車幅方向へ揺動可能に設けられ、この揺動体97
のブラケット98に作業腕装置15が設置されている。
【0052】この作業腕装置15には均平板99が設けられ
ている。この均平板99の下端縁100は、車両11の前傾に
対応して斜めに成形され、バケット35の一側の側板35a
と連続するように形成されている。
ている。この均平板99の下端縁100は、車両11の前傾に
対応して斜めに成形され、バケット35の一側の側板35a
と連続するように形成されている。
【0053】図7に示された状態は、図8に示された標
準状態に対し、台座体12を台座体前傾機構13により前方
へ90°倒し、かつ揺動支軸96を支点に揺動体97を側方
へ90°回動した状態であり、作業腕装置15は地面Gに
平行で、掘削時の上面が手前に対向する90°捩れ姿勢
となっている。
準状態に対し、台座体12を台座体前傾機構13により前方
へ90°倒し、かつ揺動支軸96を支点に揺動体97を側方
へ90°回動した状態であり、作業腕装置15は地面Gに
平行で、掘削時の上面が手前に対向する90°捩れ姿勢
となっている。
【0054】図9に示されるように、この作業腕装置15
は、掘削用の作業機であり、揺動体97のブラケット98に
軸27によりブーム31の基端部が回動自在に連結され、こ
のブーム31の先端部に軸32によりアーム33の基端部が回
動自在に連結され、このアーム33の先端部に軸34により
バケット35が回動自在に連結されている。前記均平板99
は、アーム33の直線部に固定されている。
は、掘削用の作業機であり、揺動体97のブラケット98に
軸27によりブーム31の基端部が回動自在に連結され、こ
のブーム31の先端部に軸32によりアーム33の基端部が回
動自在に連結され、このアーム33の先端部に軸34により
バケット35が回動自在に連結されている。前記均平板99
は、アーム33の直線部に固定されている。
【0055】この作業腕装置15は、伸張状態で直線的に
形成されている。すなわち、前記ブーム31が、従来の油
圧ショベルのフロントリンケージにおけるブームのよう
に彎曲していないため、ブーム31およびアーム33を直線
的に伸張できる。
形成されている。すなわち、前記ブーム31が、従来の油
圧ショベルのフロントリンケージにおけるブームのよう
に彎曲していないため、ブーム31およびアーム33を直線
的に伸張できる。
【0056】ブーム31を回動する油圧アクチュエータと
してのブームシリンダ36は、その基端部が前記軸28によ
り前記揺動体97のブラケット98に回動自在に連結され、
そのピストンロッド先端部が軸37によりブーム先端側の
ブラケット38に回動自在に連結されている。また、アー
ム33を回動する油圧アクチュエータとしてのアームシリ
ンダ39は、その基端部が軸40によりブーム基端側のブラ
ケット41に回動自在に連結され、そのピストンロッド先
端部が軸42によりアーム基端のブラケット43に回動自在
に連結されている。さらに、バケット35を回動する油圧
アクチュエータとしてのバケットシリンダ44は、その基
端部が軸45によりアーム基端のブラケット43に回動自在
に連結され、そのピストンロッド先端部が軸46によりバ
ケット回動用リンケージ47,48に回動自在に連結されて
いる。
してのブームシリンダ36は、その基端部が前記軸28によ
り前記揺動体97のブラケット98に回動自在に連結され、
そのピストンロッド先端部が軸37によりブーム先端側の
ブラケット38に回動自在に連結されている。また、アー
ム33を回動する油圧アクチュエータとしてのアームシリ
ンダ39は、その基端部が軸40によりブーム基端側のブラ
ケット41に回動自在に連結され、そのピストンロッド先
端部が軸42によりアーム基端のブラケット43に回動自在
に連結されている。さらに、バケット35を回動する油圧
アクチュエータとしてのバケットシリンダ44は、その基
端部が軸45によりアーム基端のブラケット43に回動自在
に連結され、そのピストンロッド先端部が軸46によりバ
ケット回動用リンケージ47,48に回動自在に連結されて
いる。
【0057】ブームシリンダ36またはアームシリンダ39
は、作業腕装置15を地面に沿って揺動するアクチュエー
タである。
は、作業腕装置15を地面に沿って揺動するアクチュエー
タである。
【0058】前記車両11は、クローラを備えた下部走行
体85と、下部走行体85に対し水平旋回部86を介して水平
旋回可能に設けられた上部旋回体87とを具備し、この上
部旋回体87に運転席88およびエンジンなどの動力源装置
89が設置されている。
体85と、下部走行体85に対し水平旋回部86を介して水平
旋回可能に設けられた上部旋回体87とを具備し、この上
部旋回体87に運転席88およびエンジンなどの動力源装置
89が設置されている。
【0059】車両11の上部旋回体87から突出されたステ
ー90の旋回大径部には軸支部91により台座体12の下部ブ
ラケット92が前傾自在に連結され、また、車両11に対し
台座体12を前傾させる台座体前傾機構13が油圧シリンダ
94などで形成されている。
ー90の旋回大径部には軸支部91により台座体12の下部ブ
ラケット92が前傾自在に連結され、また、車両11に対し
台座体12を前傾させる台座体前傾機構13が油圧シリンダ
94などで形成されている。
【0060】さらに、図8に示されるように、台座体12
の一側面から斜め後方に向ってブラケット101 が突設さ
れ、また、揺動体97の一側面からブラケット102 が突設
され、これらのブラケット101 ,102 の先端部間に揺動
用アクチュエータとしての油圧シリンダ103 のシリンダ
ヘッド部およびピストンロッド先端部が軸支部104 ,10
5 によりそれぞれ回動自在に連結されている。
の一側面から斜め後方に向ってブラケット101 が突設さ
れ、また、揺動体97の一側面からブラケット102 が突設
され、これらのブラケット101 ,102 の先端部間に揺動
用アクチュエータとしての油圧シリンダ103 のシリンダ
ヘッド部およびピストンロッド先端部が軸支部104 ,10
5 によりそれぞれ回動自在に連結されている。
【0061】図10に示されるように、前記ステー90の
先端部の下面には、作業腕装置15を地面に沿って揺動す
る均平作業時に地面に当接されて車両11を固定する接地
装置111が設けられている。
先端部の下面には、作業腕装置15を地面に沿って揺動す
る均平作業時に地面に当接されて車両11を固定する接地
装置111が設けられている。
【0062】この接地装置111は、前記ステー90の下面
に油圧シリンダ112のシリンダ本体が垂直に固定され、
この油圧シリンダ112のピストンロッド113の下端部に円
板形の接地板114が取付けられ、図13に示されるよう
にこの接地板114の下面より爪体115が突設されている。
に油圧シリンダ112のシリンダ本体が垂直に固定され、
この油圧シリンダ112のピストンロッド113の下端部に円
板形の接地板114が取付けられ、図13に示されるよう
にこの接地板114の下面より爪体115が突設されている。
【0063】この接地装置111の接地板114は、油圧シリ
ンダ112だけでなく、図示しないスプリングを介して地
面に押付けるようにすると、安定した押付力が得られ
る。
ンダ112だけでなく、図示しないスプリングを介して地
面に押付けるようにすると、安定した押付力が得られ
る。
【0064】前記接地装置111が設けられた車両11の前
後方向一側部に対し、車両11の前後方向他側部には、図
11から図12に示されるように、車両11の接地レベル
より下方へ移動可能の排土板121が設置されている。
後方向一側部に対し、車両11の前後方向他側部には、図
11から図12に示されるように、車両11の接地レベル
より下方へ移動可能の排土板121が設置されている。
【0065】この排土板121は、図8に示されるよう
に、一対のアーム122により下部走行体フレーム123の比
較的低位置に上下動自在に取付けられ、さらに、下部走
行体フレーム123の比較的高位置に接続された油圧シリ
ンダ124のピストンロッド先端部125を排土板121の中央
部に連結し、油圧シリンダ124の伸縮により排土板121を
上下動する。
に、一対のアーム122により下部走行体フレーム123の比
較的低位置に上下動自在に取付けられ、さらに、下部走
行体フレーム123の比較的高位置に接続された油圧シリ
ンダ124のピストンロッド先端部125を排土板121の中央
部に連結し、油圧シリンダ124の伸縮により排土板121を
上下動する。
【0066】次に、この図7乃至図13に示された実施
形態の作用を説明する。
形態の作用を説明する。
【0067】先ず、図7に示されるように、台座体前傾
機構13の油圧シリンダ94により台座体12を回動して、揺
動支軸96が地面と平行になるまで軸支部91を支点に台座
体12を前方へ倒し、さらに油圧シリンダ103により揺動
体97を揺動支軸96を支点に側方へ90°回動することに
より、最初にブームシリンダ36の伸張作用により起立方
向に向けて回動しておいた作業腕装置15が、図7および
図9に示されるように、地面Gに平行で、掘削時の上面
が手前に対向する90°捩れ姿勢となっている。
機構13の油圧シリンダ94により台座体12を回動して、揺
動支軸96が地面と平行になるまで軸支部91を支点に台座
体12を前方へ倒し、さらに油圧シリンダ103により揺動
体97を揺動支軸96を支点に側方へ90°回動することに
より、最初にブームシリンダ36の伸張作用により起立方
向に向けて回動しておいた作業腕装置15が、図7および
図9に示されるように、地面Gに平行で、掘削時の上面
が手前に対向する90°捩れ姿勢となっている。
【0068】このような作業腕装置15の姿勢で、図11
に示されるように、接地装置111の接地板114を押下げて
地面Gに当接するとともに、爪体115を地面に食込ま
せ、さらに、図12に示されるように、排土板121を油
圧シリンダ124で押下げて地面Gに押付けることによ
り、車両11の後部を相対的に持上げるように傾斜させ、
これにより、車両11の荷重を接地装置111に作用させ
て、均平作業時の接地装置111による固定作用をより強
力に発揮させるとともに、均平板99の下端縁100を地面
Gに密着させる。
に示されるように、接地装置111の接地板114を押下げて
地面Gに当接するとともに、爪体115を地面に食込ま
せ、さらに、図12に示されるように、排土板121を油
圧シリンダ124で押下げて地面Gに押付けることによ
り、車両11の後部を相対的に持上げるように傾斜させ、
これにより、車両11の荷重を接地装置111に作用させ
て、均平作業時の接地装置111による固定作用をより強
力に発揮させるとともに、均平板99の下端縁100を地面
Gに密着させる。
【0069】そして、図9に示されるように、作業腕装
置15は、自身のアクチュエータとしてのブームシリンダ
36またはアームシリンダ39を伸縮作動させることで、自
身を地面に沿って揺動することにより、バケット35の側
板35aおよび均平板99の下端縁100により地面Gを削るよ
うにして、地面Gを平らに均す均平作業をする。このと
き、バケット35だけでなく、作業腕装置15に沿って取付
けられた均平板99を地面Gに沿って揺動することによ
り、より広範囲の均平作業をする。
置15は、自身のアクチュエータとしてのブームシリンダ
36またはアームシリンダ39を伸縮作動させることで、自
身を地面に沿って揺動することにより、バケット35の側
板35aおよび均平板99の下端縁100により地面Gを削るよ
うにして、地面Gを平らに均す均平作業をする。このと
き、バケット35だけでなく、作業腕装置15に沿って取付
けられた均平板99を地面Gに沿って揺動することによ
り、より広範囲の均平作業をする。
【0070】この均平作業時に、作業腕装置15より車両
11へ作用するおそれのある偏荷重を、地面Gに固定され
た接地装置111により防ぎ、均平作業の施工精度を高め
る。
11へ作用するおそれのある偏荷重を、地面Gに固定され
た接地装置111により防ぎ、均平作業の施工精度を高め
る。
【0071】すなわち、接地装置111が、作業腕装置15
を横払い方向に動かす際の不動支点となるようにして、
均平板99の水平動作を安定性のある正確なものにするこ
とで、精度の高い均平作業を実現する。
を横払い方向に動かす際の不動支点となるようにして、
均平板99の水平動作を安定性のある正確なものにするこ
とで、精度の高い均平作業を実現する。
【0072】次に、図14は、前記接地装置111の先端
部の他の例を示し、接地板114の下面に複数の爪体115を
設けたものであり、これらの爪体115により地面Gを強
力にグリップする。
部の他の例を示し、接地板114の下面に複数の爪体115を
設けたものであり、これらの爪体115により地面Gを強
力にグリップする。
【0073】また、図15は、前記接地装置111の先端
部のさらに別の例を示し、地面の状態によっては、接地
板114の下面に爪体を設けなくても良い。
部のさらに別の例を示し、地面の状態によっては、接地
板114の下面に爪体を設けなくても良い。
【0074】なお、図7乃至図12に示された実施の形
態は、台座体12に対し揺動体97を車幅方向へ揺動可能に
設けたものであるが、図4乃至図6に示されるように台
座体12に対し旋回体14を旋回可能に設け、この旋回体14
に作業腕装置15を設けた実施の形態にも適用できる。
態は、台座体12に対し揺動体97を車幅方向へ揺動可能に
設けたものであるが、図4乃至図6に示されるように台
座体12に対し旋回体14を旋回可能に設け、この旋回体14
に作業腕装置15を設けた実施の形態にも適用できる。
【0075】次に、図に示されていない実施の形態を説
明する。
明する。
【0076】以上の各実施の形態では、走行系に履体す
なわちクローラを用いたトラックタイプの下部走行体85
を例示したが、走行系に車輪を用いたホイールタイプの
下部走行体でもよい。
なわちクローラを用いたトラックタイプの下部走行体85
を例示したが、走行系に車輪を用いたホイールタイプの
下部走行体でもよい。
【0077】また、以上の各実施の形態では、作業腕装
置15は掘削作業用のバケット35を備えているが、このバ
ケット35に替えて他の作業用アタッチメントを取付ける
ようにしてもよい。例えば、グラップルと呼ばれる把持
装置や、ブレーカと呼ばれる破砕装置などを、バケット
35に替えてアーム33の先端に取付けると、それらの向き
を自在に変えることができ、高い作業性が得られる。
置15は掘削作業用のバケット35を備えているが、このバ
ケット35に替えて他の作業用アタッチメントを取付ける
ようにしてもよい。例えば、グラップルと呼ばれる把持
装置や、ブレーカと呼ばれる破砕装置などを、バケット
35に替えてアーム33の先端に取付けると、それらの向き
を自在に変えることができ、高い作業性が得られる。
【0078】さらに、作業腕装置15に伸縮自在のブーム
すなわちテレスコブームを用いたり、作業腕装置15をク
レーンとする実施の態様にしても良い。
すなわちテレスコブームを用いたり、作業腕装置15をク
レーンとする実施の態様にしても良い。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、台座体前
傾機構により台座体を前傾させることで、作業腕装置の
作動角度を拡大でき、作業範囲を拡大できる。すなわ
ち、台座体を前傾させることで作業腕装置を車両接地レ
ベルより下側に挿入した状態で、 揺動体により作業腕装
置を揺動させて、地下空間などに対する広範囲の作業が
できる。また、上部旋回体の水平旋回により台座体を障
害物に近付けるとともに、揺動体により作業腕装置を回
動して障害物と平行に保つと、従来の油圧ショベルでブ
ーム中に設置していたオフセット機構と同様に、障害物
際の作業ができる。特に、台座体を前傾させることで、
上部旋回体の旋回大径部に設けられた台座体を上部旋回
体から突出させて、作業腕装置を車両接地レベルより十
分に下方へ回動できるとともに、地下にある構造物など
の障害物に沿って障害物際の作業ができる。また、下部
走行体に対し水平旋回自在の上部旋回体にて、車両に対
し前傾される台座体と揺動体との組合せにより、作業腕
装置を斜め姿勢に容易に調整できるから、法面などの斜
面の整形や、傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にで
きる。
傾機構により台座体を前傾させることで、作業腕装置の
作動角度を拡大でき、作業範囲を拡大できる。すなわ
ち、台座体を前傾させることで作業腕装置を車両接地レ
ベルより下側に挿入した状態で、 揺動体により作業腕装
置を揺動させて、地下空間などに対する広範囲の作業が
できる。また、上部旋回体の水平旋回により台座体を障
害物に近付けるとともに、揺動体により作業腕装置を回
動して障害物と平行に保つと、従来の油圧ショベルでブ
ーム中に設置していたオフセット機構と同様に、障害物
際の作業ができる。特に、台座体を前傾させることで、
上部旋回体の旋回大径部に設けられた台座体を上部旋回
体から突出させて、作業腕装置を車両接地レベルより十
分に下方へ回動できるとともに、地下にある構造物など
の障害物に沿って障害物際の作業ができる。また、下部
走行体に対し水平旋回自在の上部旋回体にて、車両に対
し前傾される台座体と揺動体との組合せにより、作業腕
装置を斜め姿勢に容易に調整できるから、法面などの斜
面の整形や、傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にで
きる。
【0080】請求項2記載の発明によれば、台座体を前
傾させる台座体前傾機構と、台座体に対し旋回可能に設
けられた旋回体との組合せにより、作業腕装置の向きを
あらゆる向きに自在に変更でき、作業腕装置を下向き、
横向き、上向きまたは斜め向きのいずれの姿勢にしても
作業できる。また、車両の足場が傾斜している作業現場
にあっても、作業腕装置を旋回させて希望する向きに設
定できる。さらに、作業腕装置の内部または途中に旋回
機構を設けた場合は、その旋回機構の重量分だけ作業腕
装置の耐荷重性が劣化し、重い物を取扱う際に不利であ
るとともに、途中部分での旋回により作業中心軸がずれ
て作業性に支障をきたすおそれもあるが、この発明のよ
うに、車両と作業腕装置との間に台座体および旋回体を
設けたから、作業腕装置の自重が増加することもなく、
作業腕装置の重量を車両側でしっかり受けることができ
るとともに、旋回体により作業腕装置を全体的に回動す
るから、作業腕装置の作業中心軸が途中でずれて作業性
を損なうおそれも防止できる。また、下部走行体に対し
水平旋回自在の上部旋回体にて、車両に対し前傾される
台座体と旋回体との組合せにより、作業腕装置を斜め姿
勢に容易に調整できるから、法面などの斜面の整形や、
傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にできる。さら
に、旋回体を旋回させるときに、作業腕装置を旋回体の
旋回中心軸上にて直線的に伸張させることにより、作業
腕装置を限られた小空間で旋回させるこ とができる。
傾させる台座体前傾機構と、台座体に対し旋回可能に設
けられた旋回体との組合せにより、作業腕装置の向きを
あらゆる向きに自在に変更でき、作業腕装置を下向き、
横向き、上向きまたは斜め向きのいずれの姿勢にしても
作業できる。また、車両の足場が傾斜している作業現場
にあっても、作業腕装置を旋回させて希望する向きに設
定できる。さらに、作業腕装置の内部または途中に旋回
機構を設けた場合は、その旋回機構の重量分だけ作業腕
装置の耐荷重性が劣化し、重い物を取扱う際に不利であ
るとともに、途中部分での旋回により作業中心軸がずれ
て作業性に支障をきたすおそれもあるが、この発明のよ
うに、車両と作業腕装置との間に台座体および旋回体を
設けたから、作業腕装置の自重が増加することもなく、
作業腕装置の重量を車両側でしっかり受けることができ
るとともに、旋回体により作業腕装置を全体的に回動す
るから、作業腕装置の作業中心軸が途中でずれて作業性
を損なうおそれも防止できる。また、下部走行体に対し
水平旋回自在の上部旋回体にて、車両に対し前傾される
台座体と旋回体との組合せにより、作業腕装置を斜め姿
勢に容易に調整できるから、法面などの斜面の整形や、
傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にできる。さら
に、旋回体を旋回させるときに、作業腕装置を旋回体の
旋回中心軸上にて直線的に伸張させることにより、作業
腕装置を限られた小空間で旋回させるこ とができる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、台座体の前
方への転動と、揺動体の車幅方向の揺動と、旋回体の旋
回とにより、車両および作業腕装置自身の内部機構を動
かさなくとも、旋回体に設置された作業腕装置を自在に
動かすことができ、作業腕装置の自由度をより高くで
き、作業性を向上できる。また、上部旋回体の水平旋回
により台座体を障害物に近付けるとともに、揺動体によ
り作業腕装置を回動して障害物と平行に保つと、従来の
油圧ショベルでブーム中に設置していたオフセット機構
と同様に、障害物際の作業ができる。特に、台座体を前
傾させることで、上部旋回体の旋回大径部に設けられた
台座体を上部旋回体から突出させて、作業腕装置を車両
接地レベルより十分に下方へ回動できるとともに、地下
にある構造物などの障害物に沿って障害物際の作業がで
きる。また、下部走行体に対し水平旋回自在の上部旋回
体にて、車両に対し前傾される台座体と揺動体との組合
せまたは旋回体との組合せにより、作業腕装置を斜め姿
勢に容易に調整できるから、法面などの斜面の整形や、
傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にできる。さら
に、旋回体を旋回させるときに、作業腕装置を旋回体の
旋回中心軸上にて直線的に伸張させることにより、作業
腕装置を限られた小空間で旋回させることができる。
方への転動と、揺動体の車幅方向の揺動と、旋回体の旋
回とにより、車両および作業腕装置自身の内部機構を動
かさなくとも、旋回体に設置された作業腕装置を自在に
動かすことができ、作業腕装置の自由度をより高くで
き、作業性を向上できる。また、上部旋回体の水平旋回
により台座体を障害物に近付けるとともに、揺動体によ
り作業腕装置を回動して障害物と平行に保つと、従来の
油圧ショベルでブーム中に設置していたオフセット機構
と同様に、障害物際の作業ができる。特に、台座体を前
傾させることで、上部旋回体の旋回大径部に設けられた
台座体を上部旋回体から突出させて、作業腕装置を車両
接地レベルより十分に下方へ回動できるとともに、地下
にある構造物などの障害物に沿って障害物際の作業がで
きる。また、下部走行体に対し水平旋回自在の上部旋回
体にて、車両に対し前傾される台座体と揺動体との組合
せまたは旋回体との組合せにより、作業腕装置を斜め姿
勢に容易に調整できるから、法面などの斜面の整形や、
傾斜面上での垂直溝の掘削などを容易にできる。さら
に、旋回体を旋回させるときに、作業腕装置を旋回体の
旋回中心軸上にて直線的に伸張させることにより、作業
腕装置を限られた小空間で旋回させることができる。
【0082】請求項4記載の発明によれば、台座体前傾
機構により台座体を前傾させることで、掘削用の作業機
による作動角度を拡大でき、掘削作業範囲を拡大でき
る。さらに、台座体を前傾させる台座体前傾機構と、台
座体に対し旋回可能に設けられた旋回体との組合せによ
り、掘削用の作業機を下向き、横向き、上向きの任意の
向きに旋回して、下向き掘削、横向き掘削、上向き掘削
ができる。
機構により台座体を前傾させることで、掘削用の作業機
による作動角度を拡大でき、掘削作業範囲を拡大でき
る。さらに、台座体を前傾させる台座体前傾機構と、台
座体に対し旋回可能に設けられた旋回体との組合せによ
り、掘削用の作業機を下向き、横向き、上向きの任意の
向きに旋回して、下向き掘削、横向き掘削、上向き掘削
ができる。
【0083】請求項5記載の発明によれば、作業腕装置
が、自身のアクチュエータで地面に沿って揺動すること
により、地面を平らに均す均平作業をできる。
が、自身のアクチュエータで地面に沿って揺動すること
により、地面を平らに均す均平作業をできる。
【0084】請求項6記載の発明によれば、均平作業時
に接地装置を地面に当接して車両を固定するから、均平
作業時に作業腕装置より車両へ作用するおそれのある偏
荷重を、地面に固定された接地装置により防止でき、均
平作業の施工精度を高めることができる。
に接地装置を地面に当接して車両を固定するから、均平
作業時に作業腕装置より車両へ作用するおそれのある偏
荷重を、地面に固定された接地装置により防止でき、均
平作業の施工精度を高めることができる。
【0085】請求項7記載の発明によれば、接地装置が
設けられた車両の前後方向一側部に対し車両の前後方向
他側部に車両の接地レベルより下方へ移動可能の排土板
を設置したから、排土板を地面に押付けて車両を相対的
に持上げることにより、車両の荷重を接地装置に作用さ
せて、均平作業時の接地装置による固定作用をより強力
にできる。
設けられた車両の前後方向一側部に対し車両の前後方向
他側部に車両の接地レベルより下方へ移動可能の排土板
を設置したから、排土板を地面に押付けて車両を相対的
に持上げることにより、車両の荷重を接地装置に作用さ
せて、均平作業時の接地装置による固定作用をより強力
にできる。
【0086】請求項8記載の発明によれば、作業腕装置
とともに均平板を地面に沿って揺動することにより、よ
り広範囲の均平作業をできる。
とともに均平板を地面に沿って揺動することにより、よ
り広範囲の均平作業をできる。
【図1】本発明に係る作業機械の第1の実施の形態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】同上作業機械の平面図である。
【図3】同上作業機械の台座体前傾機構の作用を示す正
面図である。
面図である。
【図4】本発明に係る作業機械の第2の実施の形態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図5】同上作業機械の台座体前傾機構の作用を示す正
面図である。
面図である。
【図6】本発明に係る作業機械の第3の実施の形態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図7】本発明に係る作業機械の第4の実施の形態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図8】同上作業機械の平面図である。
【図9】同上作業機械の作業腕装置とその動作を示す平
面図である。
面図である。
【図10】同上作業機械の接地装置を示す正面図であ
る。
る。
【図11】同上接地装置の作用を示す作業機械の正面図
である。
である。
【図12】同上接地装置と排土板による作用を示す作業
機械の正面図である。
機械の正面図である。
【図13】同上接地装置の先端部を示す斜視図である。
【図14】同上接地装置の先端部の他の例を示す斜視図
である。
である。
【図15】同上接地装置の先端部のさらに別の例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【符号の説明】11
車両
12 台座体
13 台座体前傾機構
14 旋回体
15 作業腕装置 36
アクチュエータとしてのブームシリンダ
39 アクチュエータとしてのアームシリンダ
85 下部走行体
87 上部旋回体
97 揺動体96
揺動支軸
99 均平板
111 接地装置
121 排土板
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−219723(JP,A)
特開 平9−268590(JP,A)
特開 平11−93205(JP,A)
特開 平7−42198(JP,A)
特開 平11−140907(JP,A)
特開 平10−117391(JP,A)
実開 平3−86147(JP,U)
実開 昭58−156756(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E02F 3/32
Claims (8)
- 【請求項1】 下部走行体と、 下部走行体に対し水平旋回可能に設けられた上部旋回体
と、 上部旋回体から突出された旋回大径部 に対し前傾自在に
設けられた台座体と、上部旋回体から突出された旋回大径部 に対し台座体を前
傾させる台座体前傾機構と、 台座体に対し揺動支軸を支点に車幅方向へ揺動可能に設
けられた揺動体と、 揺動体に 設けられた作業腕装置とを具備したことを特徴
とする作業機械。 - 【請求項2】 下部走行体と、 下部走行体に対し水平旋回可能に設けられた上部旋回体
と、 上部旋回体から突出された旋回大径部 に対し前傾自在に
設けられた台座体と、上部旋回体から突出された旋回大径部 に対し台座体を前
傾させる台座体前傾機構と、 台座体に対し旋回可能に設けられた旋回体と、伸張状態で直線的に形成されるとともに旋回体の旋回中
心軸上に位置させることが可能となるように 旋回体に設
けられた作業腕装置とを具備したことを特徴とする作業
機械。 - 【請求項3】 下部走行体と、 下部走行体に対し水平旋回可能に設けられた上部旋回体
と、 上部旋回体から突出された旋回大径部 に対し前傾自在に
設けられた台座体と、上部旋回体から突出された旋回大径部 に対し台座体を前
傾させる台座体前傾機構と、 台座体に対し車幅方向へ揺動可能に設けられた揺動体
と、 揺動体に対し旋回可能に設けられた旋回体と、伸張状態で直線的に形成されるとともに旋回体の旋回中
心軸上に位置させることが可能となるように 旋回体に設
けられた作業腕装置とを具備したことを特徴とする作業
機械。 - 【請求項4】 作業腕装置は、掘削用の作業機であるこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の作業
機械。 - 【請求項5】 作業腕装置に設けられこの作業腕装置を
地面に沿って揺動するアクチュエータを具備したことを
特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の作業機
械。 - 【請求項6】 作業腕装置を地面に沿って揺動する均平
作業時に地面に当接されて下部走行体および上部旋回体
を備えた車両を固定する接地装置を具備したことを特徴
とする請求項5記載の作業機械。 - 【請求項7】 接地装置が設けられた車両の前後方向一
側部に対し車両の前後方向他側部に設けられ車両の接地
レベルより下方へ移動可能の排土板を具備したことを特
徴とする請求項6記載の作業機械。 - 【請求項8】 作業腕装置に沿って設けられた均平板を
具備したことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに
記載の作業機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000003909A JP3535433B2 (ja) | 1999-09-30 | 2000-01-12 | 作業機械 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28087399 | 1999-09-30 | ||
JP11-280873 | 1999-09-30 | ||
JP2000003909A JP3535433B2 (ja) | 1999-09-30 | 2000-01-12 | 作業機械 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002278104A Division JP3737997B2 (ja) | 1999-09-30 | 2002-09-24 | 作業機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001164592A JP2001164592A (ja) | 2001-06-19 |
JP3535433B2 true JP3535433B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=26553962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000003909A Expired - Fee Related JP3535433B2 (ja) | 1999-09-30 | 2000-01-12 | 作業機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3535433B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114000980A (zh) * | 2021-11-01 | 2022-02-01 | 江苏相邦科技有限公司 | 一种废气排放风力发电装置 |
-
2000
- 2000-01-12 JP JP2000003909A patent/JP3535433B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001164592A (ja) | 2001-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5265995A (en) | Tractor-loader backhoe | |
JP4414355B2 (ja) | 建設機械の排土装置 | |
WO1997028316A1 (fr) | Excavateur hydraulique du type basculant | |
JP3535433B2 (ja) | 作業機械 | |
US4930582A (en) | Road grader attachment | |
JP2810260B2 (ja) | 旋回作業車 | |
JP3737997B2 (ja) | 作業機械 | |
JP3699335B2 (ja) | 作業機のドーザ装置 | |
JPH0788784A (ja) | ロボット作業車 | |
KR102709915B1 (ko) | 유압승강식 도저와 다짐기구가 구비된 건설장비 | |
EP1452650B1 (en) | Revolving blade and mounting for small excavators | |
JPH0316907Y2 (ja) | ||
JP3540541B2 (ja) | スイング式油圧ショベル | |
WO2019158188A1 (en) | A surface support assembly for supporting a working machine | |
JP2004052250A (ja) | 自走式旋回作業車 | |
JPS6231468Y2 (ja) | ||
JP3718673B2 (ja) | 超小旋回作業機 | |
JP2003034945A (ja) | オフセットブーム式建設機械 | |
JP2845415B2 (ja) | 旋回型掘削作業車 | |
JP4081186B2 (ja) | 超小旋回作業機 | |
JP4002700B2 (ja) | バックホー作業機 | |
JP3718672B2 (ja) | 超小旋回作業機 | |
JPH0124216Y2 (ja) | ||
JP3589595B2 (ja) | 旋回作業機 | |
JP2537512Y2 (ja) | 油圧式パワーショベル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020724 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040311 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |