JPH10140607A

JPH10140607A - 旋回作業機

Info

Publication number: JPH10140607A
Application number: JP29680596A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Uehara; 勉上原
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1996-11-08
Filing date: 1996-11-08
Publication date: 1998-05-26

Abstract

(57)【要約】【課題】キャノピを支持するサポート部材の取付部材
をボンネット内から除去して、ボンネット内のスペース
を広くしてメンテナンス性の向上を図ると共にコスト低
下を図り、さらに作業時の安定性向上を企図したバック
ホーを提供する。【解決手段】走行装置２上に上下方向の軸心廻りに回
動自在に支持された旋回体３を備え、この旋回体３の後
部にウェイト９を備えると共に、旋回体３にキャノピ２
１を備えたものにおいて、前記ウェイト９を上方側に延
設することにより該ウェイト９の重心Ｏを後端側に寄せ
ると共に、ウェイト９の上端側にキャノピ２１を支持す
るサポート部材２２を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋
回作業機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】バックホーは、図７及び図８に示すよう
に、一般に、走行装置３１上に旋回体３２を上下方向の
軸心廻りに回動自在に備え、この旋回体３２の前部にバ
ケット等を備えた掘削装置を取付け、旋回体３２の後部
にウェイト３３が備えられている。前記旋回体３２上に
は座席３４及びこの座席３４上方に位置するキャノピ３
５が設けられ、このキャノピ３５を支持するサポート部
材３６は、旋回体３２上のボンネット３７内に配置され
た門型の支持フレーム３８に取付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、支持フレーム３８が、構造が複雑で高価であると
いう問題がある。また、支持フレーム３８がボンネット
３７内のスペースを狭くし、エンジン３９等のメンテナ
ンスがやりにくいという問題もある。また、ウェイト３
３は後端部から左右両側前方に向けて前後方向中央部に
まで延設されているので、ウェイト３３の重心Ｏが旋回
体３２の前後方向中央部寄りに位置し、その分作業時の
安定性効果が減少している。

【０００４】そこで、本発明は、ボンネット内のメンテ
ナンス性の向上を図ると共にコスト低下を図り、さらに
作業時の安定性向上を企図した旋回作業機を提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、走行装置２上に上下方
向の軸心廻りに回動自在に支持された旋回体３を備え、
この旋回体３の後部にウェイト９を備えると共に、旋回
体３にキャノピ２１を備えた旋回作業機において、前記
ウェイト９を上方側に延設することにより該ウェイト９
の重心Ｏを後端側に寄せると共に、ウェイト９の上端側
にキャノピ２１を支持するサポート部材２２を取付けた
ことを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１及び図２は第１の実施の形態
を示し、同図において、１は旋回作業機として例示する
小型バックホーを示しており、このバックホー１は走行
装置２と旋回体３と掘削装置４とから主構成されてい
る。

【０００７】なお、以下、バックホー１の走行方向を前
後方向といい、この前後方向に直交する横方向を左右方
向という。走行装置２は、ゴム製履帯を有するクローラ
走行体５を左右一対備えると共に、これら走行体５を油
圧モータで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採
用されている。

【０００８】旋回体３は、板材からなる枠材を組み合わ
せて構成された図示省略のフレームを外郭となるカバー
体７で覆ってなる旋回台８と、該旋回台８の後部に備え
られたウェイト９及びボンネット１０と、旋回台８及び
ボンネット１０内に収納されたエンジン，ラジエータ，
油圧ポンプ，燃料タンク，作動油タンク，各種油圧機器
等とを備えてなり、旋回台８のフレームが、走行装置２
の左右クローラ走行体５間の中央部に設けられた軸受体
１１に支持されることで、旋回体３が上下方向の軸心廻
りに回動自在とされており、この旋回体３は、旋回台フ
レームに支持された油圧モータによって回動されるよう
に構成されている。

【０００９】この旋回体３の前部には前記掘削装置４が
装着されている。この掘削装置４は、旋回台８のフレー
ムに上下軸廻りに揺動自在に支持された揺動ブラケット
１２と、この揺動ブラケット１２に左右軸廻りに揺動自
在に枢着されたブーム１３と、このブーム１３の先端側
に左右軸廻りに揺動自在に枢着されたアーム１４と、ア
ーム１４の先端側にスクイ・ダンプ自在に取付けられた
バケット１５とを備えてなる。

【００１０】ブーム１３は、揺動ブラケット１２とブー
ム１３の中途部との間に設けられたブームシリンダ１６
によって揺動動作され、アーム１４は、ブーム１３の中
途部とアーム１４の基部との間に設けられたアームシリ
ンダ１７によって揺動動作され、バケット１５は、アー
ム１４の基部とバケット１５の取付部との間に設けられ
たバケットシリンダ１８によってスクイ・ダンプ動作さ
れる。

【００１１】なお、旋回体３の後面側は、平面視、略旋
回軸心を中心とする円弧状に形成されると共に、旋回し
たときにこの旋回体後面が描く旋回軌跡円は、左右クロ
ーラ走行体５の左右幅内に収められている。また、旋回
体３の左右幅は前記機体後面が描く旋回軌跡円の直径よ
り幅狭に形成されている。また、ボンネット１０の前方
には運転席１９が配置され、運転席１９の前方には走行
装置２、旋回体３、掘削装置４等に備えられた油圧機器
操作用のレバー、表示パネル等を備えた操縦装置２０が
設けられている。

【００１２】ウェイト９は掘削装置４等との重量バラン
スを図るもので、従来のもののように、旋回台８の左右
両側には延設されておらず、その分、旋回台８の後端側
から上方に延設されると共に、上部側が前方に延設され
ており、ウェイト重心Ｏが従来に比して旋回体３の後端
側に寄せられている。また、ウェイト９は、高さがボン
ネット１０と略同高さとされると共に、外面がボンネッ
ト１０と略面一状とされており、ボンネット１０と共に
旋回体３後部の外形を構成している。

【００１３】また、ウェイト９の上面は平坦状とされて
おり、その前部には、キャノピ２１を支持するサポート
部材２２が取付けられている。サポート部材２２はパイ
プ材をＵ字形に形成してなり、下部に取付部材２３が固
定され、この取付部材２３がウェイト９の上面前部にボ
ルト等の固定具によって取付けられている。したがっ
て、ウェイト９がサポート部材２２の取付け部材（支持
部材）を兼ねている。

【００１４】なお、ボンネット１０は左右に分割され、
一方又は両方を着脱可能として内部のメンテナンスがで
きるよう考慮されている。また、図１に仮想線で示すよ
うに、ウェイト９の下部側の左右方向中央側を開閉自在
とすることで、ボンネット１０内部のメンテナンス性が
向上する。図３及び図４は第２の実施の形態を示し、前
記第１の実施の形態に比べ、ウェイト９の上部は前方に
延設されておらず、旋回台８の後端側から上方に延設さ
れているだけであり、その分前後方向の肉厚が厚くなっ
ており、ウェイト重心Ｏがさらに旋回体３の後端側に寄
せられている。

【００１５】また、サポート部材２２は一本の棒状に形
成されていて、後方視界がよい。その他の構成は第１の
実施の形態を略同様に構成されている。図５及び図６は
第３の実施の形態を示し、前記第２の実施の形態に比
べ、ウェイト９の高さをボンネット１０と略同高さにす
ると共に、ウェイト９上面のサポート部材取付け面がボ
ンネット１０上面と略面一状とされている。

【００１６】また、ボンネット１０は運転席１９の左方
に延設され、その内部に収納されたエンジン２４が、ク
ランク軸の軸心が前後方向となるように縦置き型とされ
ていて、ウェイト９の前後方向の肉厚の増加を許容して
いる。その他の構成は第１の実施の形態と略同様に構成
されている。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、ウェイト９を上方側に
延設することにより、その分ウェイト９の側部部分を削
減できて、ウェイト９の重心Ｏを大幅に後端側に寄せ
得、ウェイト９の重心Ｏを後端側に寄せることにより、
作業時の安定性が向上する。また、ウェイト９を上方側
に延設し、その上端側にキャノピ２１を支持するサポー
ト部材２２を取付けたことにより、ウェイト９をサポー
ト部材２２の支持部材に兼用でき、コスト低減が図れ、
また、ボンネット１０内からサポート部材２２の支持部
材を除くことができ、ボンネット１０内部のメンテナン
ス性も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態に係るバックホーの側面一部
断面図である。

【図２】第１の実施の形態に係るバックホーの斜視図で
ある。

【図３】第２の実施の形態に係るバックホーの側面一部
断面図である。

【図４】第２の実施の形態に係るバックホーの斜視図で
ある。

【図５】第３の実施の形態に係るバックホーの側面一部
断面図である。

【図６】第３の実施の形態に係るバックホーの平面断面
図である。

【図７】従来例に係るバックホーの側面一部断面図であ
る。

【図８】従来例に係るバックホーの平面断面図である。

【符号の説明】

２走行装置３旋回体９ウェイト２１キャノピ２２サポート部材Ｏ重心

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】走行装置（２）上に上下方向の軸心廻り
に回動自在に支持された旋回体（３）を備え、この旋回
体（３）の後部にウェイト（９）を備えると共に、旋回
体（３）にキャノピ（２１）を備えた旋回作業機におい
て、前記ウェイト（９）を上方側に延設することにより該ウ
ェイト（９）の重心（Ｏ）を後端側に寄せると共に、ウ
ェイト（９）の上端側にキャノピ（２１）を支持するサ
ポート部材（２２）を取付けたことを特徴とする旋回作
業機。