JP3766612B2 - 作業車 - Google Patents

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JP3766612B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車体フレームの、前部にエンジンを取付固定すると共に、後部にミッションケースを取付固定してなる車体を備えた小型軽量のトラクタの後部に、バックホー及びロプスを設けた作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、板材からなる左右一対の主枠材を左右方向の枠材で相互に連結してなる車体フレームを形成し、この車体フレームの、前部にエンジンを搭載し、後部にミッションケースを搭載して車体を構成し、この車体の前後を左右一対の車輪によって支持してなる小型軽量のトラクタ(これをフレーム形トラクタという)に、ミッドマウントモーアを備えた作業車がある(特開平11−332346号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記小型軽量のフレーム形トラクタの後部にバックホーを設けたものはなく、この小型軽量のフレーム形トラクタの後部にバックホーを設けた、前後長の短いコンパクトで機動性のよいバックホー付きのフレーム形トラクタの提供が要望されている。
しかしながら、フレーム形トラクタの車体フレームの後部に、バックホーの取付部を設けて、バックホーが取り付けられるようにすると、バックホー作業時において、該バックホーからのねじり荷重が車体フレームに作用し、このねじり荷重によって、車体フレームとミッションケースとの連結部分のボルトの緩みが発生したり、ミッションケースが破損したりする惧れがあり、フレーム形トラクタに車体フレームが大きくねじられるような力を及ぼす作業機を装着するのは困難である。
【0004】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、前部にエンジンが取り付けられ、後部にミッションケースが取り付けられた車体フレームの後端側に、バックホー等の作業機を取り付けた場合における、該作業機からの力に対する強度確保を図り、ミッションケースに負担をかけないように考慮した作業車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術手段は、前後に離間して配置された前部のエンジンと後部のミッションケースの左右両側に設けられていてこれらエンジンとミッションケースとを連結する左右一対の板材製の主枠材を有するメインフレームを備え、このメインフレームの後端側に、該メインフレームから上方に延びるように左右各主枠材に取り付けられた左右の側枠部を備えると共に該左右の側枠部の上端側同志及び下端側同志を相互に連結してなる取付フレームを設け、この取付フレームの左右各側枠部の上部に、ロプスが取り付けられるロプス取付部を設け、この左右のロプス取付部と、左右の主枠材の取付フレーム前方側とを連結する補強体を設け、この左右各補強体は、板材から形成されていて、中途部の変形によってねじり荷重に対抗すべく、前部が上下幅をもって主枠材の側面に固定され、後部が上下幅をもって側枠部の側面に固定され、中途部が側枠部の前方で且つ主枠材の上方に位置していることを特徴とする。
また、前記左右の補強体は、主枠材の上方に配置されていて側枠部の側面に固定された後側の第1部材と、この第1部材に重ね合わされて固定され且つ主枠材の側面にも固定された前側の第2部材とから構成されていてもよい
【0006】
また、ロプスは、上端側が相互に連結された左右一対の支柱を備えると共に、左右支柱の下端部同志を連結する基部部材を備え、このロプスの基部部材をロプス取付部に取付固定することで、左右のロプス取付部が相互に連結されているのがよい。
また、左右各側枠部のロプス取付部下方側に、バックホーが取り付けられるバックホー取付部を設けているのがよい。
【0007】
また、前記左右の主枠材同志をミッションケース前方に位置する左右方向の連結枠材によって連結し、この連結枠材と、ロプス取付部とを、補強体によって連結するのがよい。
また、メインフレームの後部に、運転席が前向き姿勢と後向き姿勢とに姿勢変更自在に設けられ、運転席を後向き姿勢にしたときに、該運転席を後向き姿勢に位置決めすべく、運転席側に設けた係合部が係脱自在に係合する被係合部を、ロプスの基部部材上に設けるのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1は、トラクタ2(走行車両)の前部にフロントローダ3(前作業機)を装着すると共に、トラクタ2の後部にバックホー4(後作業機)を装着してなるTLB(トラクタ・フロントローダ・バックホー)と称される作業車であり、このTLB1は、トラクタ2の車体5の前後方向中途部の下部に、ミッドマウントモーア6が装着可能とされている。
【0010】
トラクタ2は、図2に示すように、車体フレーム9に、前部のエンジン10と後部のミッションケース11を前後に離間させて取り付けて構成された車体5(トラクタ車体)の前後を左右一対の車輪(前輪7、後輪8)等によって走行可能に支持してなる、小型軽量のフレーム形トラクタが採用されている。
このトラクタ2にあっては、エンジン10の背面下部に出力軸が設けられ、この出力軸からドライブシャフト17を介してミッションケース11内の伝動機構に回転動力が伝達されるようになっている。
【0011】
ミッションケース11の上部には、作業機昇降用油圧装置23が設けられ、この油圧装置23には、油圧によって上方に回動するリフトアーム36が左右両側に設けられている。
前輪7はエンジン10の左右両側に配置され、後輪8はミッションケース11の左右両側に配置され、ミッションケース11からの動力によって回転駆動される。
また、車体5の前部には、エンジン10等を覆うボンネット12が設けられ、左右の後輪8を覆う左右の後輪フェンダ13間には、運転席14が設けられ、この運転席14は前後反転自在に取り付けられていて、前向き姿勢と、後向き姿勢とに姿勢変更自在とされており、運転席14の前方には、操縦ハンドル15が設けられている。
【0012】
また、車体5後部の、運転席14後方には、ロプス16が設けられている。
なお、ミッションケース11は、本実施の形態では、アルミダイキャスト製とされている。
前記フロントローダ3は、サイドフレーム18と、該サイドフレーム18の上部に左右方向の軸心回りに回動自在に枢着されたブーム19と、該ブーム19の中途部とサイドフレーム18との間に介装されていてブーム19を上下動させるためのブームシリンダ20とが、ボンネット12の左右両側に配置されると共に、左右のブーム19の前端間に亘ってバケット21がスクイ・ダンプ動作可能に設けられている。
【0013】
また、ブーム19とバケット21との間には、バケット21を動作させるバケットシリンダ22が介装されている。
前記バックホー4は、図1及び図11に示すように、基台24と、その前部に固定された取付体25と、基台24の上部に設けられた操縦装置26と、基台24の後部に上下軸回りに左右揺動自在に枢支された揺動ブラケット27と、この揺動ブラケット27に横軸を介して左右方向の軸心回りに回動自在に枢支されたブーム28と、ブーム28の先端側に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支されたアーム29と、該アーム29の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット30と、基台24の左右両側に備えられたアウトリガー31等を備えている。
【0014】
また、基台24には、揺動ブラケット27を左右揺動させる揺動シリンダ35が設けられ、揺動ブラケット27とブーム28との間には、ブーム28を上下揺動させるブームシリンダ32が介装され、ブーム28とアーム29との間には、アーム29を揺動させるアームシリンダ33が介装され、アーム29とバケット30との間にはバケット30を動作させるバケットシリンダ34が介装されている。
なお、左右各アウトリガー31は、一端側が基台24に前後軸回りに上下揺動自在に枢支されると共に他端側に接地板が設けられた脚体と、この脚体と基台24との間に介装されて脚体を上下揺動させる油圧シリンダとから主構成されている。
【0015】
車体フレーム9は、板材等から構成されており、図3及び図4に示すように、車体フレーム9を主構成するメインフレーム40と、このメインフレーム40の前部側の左右両側に設けられたローダ支持フレーム41(フロントローダ取付部)と、メインフレーム40の後部側に設けられた取付フレーム42と、メインフレーム40の左右両側に配置されたサブフレーム43とを備えている。
メインフレーム40は、エンジン10及びミッションケース11の左右両側に位置する、前後方向に長尺な板材からなる主枠材40Aを備えると共に、左右の主枠材40Aを前後方向適宜箇所で相互に連結されて構成されている。
【0016】
エンジン10は左右主枠材40A間の前部に配置されていて、主枠材40Aに固定されたブラケットにマウントゴムを介して取り付けられて支持されている。
ミッションケース11は、左右主枠材40A間の後部に配置されていて、左右主枠材40Aにボルト固定されると共に、ミッションケース11の前後に配置されていて左右主枠材40Aを連結する装着部材44にボルト固定されている。
なお、前後各装着部材44は、左右の構成体をボルトによって連結固定することによって形成され、左右方向長さ調整可能に形成されている。
【0017】
ローダ支持フレーム41は、エンジン10及び前輪7の後方側に配置されており、左右各主枠材40Aから左右方向外方に突出するブラケット45と、このブラケット45上に上方突出状に固定された取付部材46とを備えており、取付部材46にフロントローダ3のサイドフレーム18が着脱自在に取り付けられている。
左右各サブフレーム43は、左右の主枠材40Aの側方に、該主枠材40Aと間隔をおいて配置されていて、取付フレーム42及びメインフレーム40(主枠材40A)の後部と、ローダ支持フレーム41(ブラケット45)とを連結するように設けられており、バックホー4から車体フレーム9に作用する荷重が、メインフレーム40とサブフレーム43とに分散されると共に、ねじれに対する強度の向上が図られている。
【0018】
このサブフレーム43は、前後方向中途部が、前方に向かうにしたがって左右方向外方に移行する傾斜状に形成されていて、後部側でメインフレーム40との間隔が狭く、前部側でメインフレーム40との間隔が広くなるように形成されている。
また、サブフレーム43は、前後の構成体によって主構成され、前後の構成体は中途部で重合されて溶着されており、応力集中の生じる部位の剛性アップが図られている。
【0019】
図14〜図16に示すように、このサブフレーム43とメインフレーム40間の前部の間隔が広く形成されている部位に、モーア6の後部を吊持するモーア吊下げ機構55が配置されている。
このモーア吊下げ機構55は左右一対設けられ、前端部が主枠材40Aに枢支されて上下揺動自在とされた揺動リンク57と、後端側が主枠材40Aに枢支されて上下揺動自在とされた昇降アーム58と、揺動リンク57の後端側と昇降アーム58の前端側とを連結する連結体59とから構成されている。
【0020】
左右の揺動リンク57の後端側は、モーア6の後部側に設けたブラケット63に枢着されている。
また、モーア6の前部側は、左右各主枠材40Aの前端側に設けたブラケット61と、モーア6の前端側の左右両側に設けたブラケット60との間に設けられた左右一対の吊持リンク62によって吊り下げられており、この左右一対の吊持リンク62と、前記左右一対の揺動リンク57とによる四連リンク機構によってモーア6が平行昇降自在に吊持されている。
【0021】
また、左右の昇降アーム58は支軸65で一体的に揺動するように連結され、昇降アーム58と、ミッションケース11上の油圧装置23のリフトアーム36とは、連動手段64によって連動連結されており、油圧装置23によって、モーア6が昇降可能とされている。
なお、モーア6は、刈刃ハウジング内にブレード(回転刃)を備えてなり、このブレードは、ミッションケース11の前下部から突出するPTO軸からドライブシャフト56を介して伝達される動力によって回転駆動される。
【0022】
図3〜図10に示すように、取付フレーム42は、ロプス16が取り付けられるロプス取付部47と、バックホー4が取り付けられるバックホー取付部48とを備えており、これらバックホー取付部48とロプス取付部47とを同一部材に設けることにより、バックホー反力に対する強度確保と、ロプス取付部47としての強度確保が同時に可能となる効率的な補強ができると共に、ロプス16もバックホー反力に対する強度メンバーとすることができる。
さらに、取付フレーム42には、トラクタ2の後部にバックホー4以外の作業機(例えば、ロータリ作業機)を昇降自在に取り付け得るように、三点リンク機構のトップリンクを取り付けるためのトップリンク取付部49と、ロワーリンクを取り付けるためのロワーリンク取付部50とが設けられている。
【0023】
これらトップリンク取付部49とロワーリンク取付部50とを、取付フレーム42に設けることにより、バックホー反力に対する強度確保と、ロプス取付部47としての強度確保に加えて、三点リンク機構の強度確保をも、同時に可能となる効率的な補強ができるように構成されている。
また、取付フレーム42は、メインフレーム40の左右の主枠材40Aの後端部間に配置されていて左右の主枠材40Aの後部を連結している。
取付フレーム42は、左右のメインフレーム40にボルト固定された左右一対の側枠部42aと、左右側枠部42aの上端側同志を連結する上枠部42bと、左右側枠部42aの下端側同志を連結する下枠部42cとから背面視矩形状の枠形状に形成されており、横方向(側方)からのバックホー反力に対する強度及びロプス強度が十分に確保できる構造とされている。
【0024】
また、左右各側枠部42aの、上部にロプス取付部47を設けると共に、ロプス取付部47の下方側にバックホー取付部48を設けており(バックホー取付部48の上方にロプス取付部47が設けられており)、したがって、ロプス取付部47及びバックホー取付部48は左右一対備えられている。
トップリンク取付部49は、図9に示すように、取付フレーム42の上枠部42bの左右方向中央部に固定された支持板49aと、この支持板49aに固定された左右一対のブラケット49bとから構成され、左右ブラケット49b間にトップリンクの前側連結部がピンによって枢着される。
【0025】
ロワーリンク取付部50は、ロッドで構成され、取付フレーム42の左右の側枠部42a下部に左右方向内方に突出状に固定されている。
また、背面視で取付フレーム42の枠内にミッションケース11が納まるように構成されており、これによってミッションケース11にかかる力を軽減でき、ミッションケース11の軽量化が可能となる。
また、取付フレーム42は、左右の側枠部42aの上下方向中途部が主枠材40Aに固定されていて、メインフレーム40から上方に延び、この取付フレーム42の上部に設けられた左右のロプス取付部47と、メインフレーム40の左右の主枠材40Aの取付フレーム42前方側とが左右の補強体52によって連結されており、これらメインフレーム40(主枠材40A)、取付フレーム42、ロプス取付部47、補強体52によって、車体フレーム9の後部に大きなトラス構造が形成され、後方からの力に対するロプス強度が確保できると共に、バックホー反力に耐え得る強度が確保できる。
【0026】
また、左右の主枠材40Aは、ミッションケース11の前部側において、タイロッド等からなる連結枠材53によって連結されており、この連結枠材53のメインフレーム40との連結部分に前記補強体52の前部が連結されており、この連結枠材53の左右と、左右のロプス取付部47とを、左右の補強体52によって連結したことにより、車体フレーム9のねじり荷重に対する剛性が飛躍的に向上されている。
以下、前記取付フレーム42の構成を、さらに具体的に説明する。
【0027】
取付フレーム42は、板材からなる複数の枠材を溶接等によって連結固定することによって枠組みされている。
この取付フレーム42は、左右一対の側枠材68を有し、この側枠材68の上部は左右方向外方に突出するように折曲され、側枠材68の下部は、左右方向内方に突出するように折曲され、上下方向中途部は、メインフレーム40の左右主枠材40Aの内側面に重合されて該主枠材40Aにボルト固定されている。
左右各側枠材68の上側の折曲壁68aには、ロプス取付部47(ロプス支持体)が固定され、左右側枠材68の下側の折曲壁68b同志は連結板70によって連結されている。
【0028】
ロプス取付部47は、上下方向の縦壁47aと、この縦壁47aの上端から左右方向外方に延出する上壁47bと、縦壁47aの下端から左右方向内方に延出する下壁47cとから主構成され、下壁47cが側枠材68の上側の折曲壁68a上に重ね合わされて溶接等によって固定され、上壁47bにロプス16が取付固定される。
また、左右のロプス取付部47は連結体71によって連結されている。
この連結体71は、左右各ロプス取付部47の、縦壁47a及び下壁47cに溶接等によって固定された取付部材72と、左右のロプス取付部47間に配置されて取付部材72にボルト固定された横材73とから構成されている。
【0029】
これら取付部材72と横材73の上部は、湾曲状に折曲されている。
また、ロプス取付部47の下壁47c上には、ロプス支持部材74が溶接等によって固定されている。
前記側枠材68及びロプス取付部47で、取付フレーム42の側枠部42aが構成され、連結体71で上枠部42bが構成され、側枠材68の下側の折曲壁68b及び連結板70で下枠部42cが構成されている。
前記ロプス16は、下方に開放状のコ字形のロプス本体75と、ロプス本体75の下端部同志を連結する基部部材76とから主構成されている。
【0030】
ロプス本体75は、左右一対の支柱77と、左右支柱77の上端同志を連結する連結部78とから構成されている。
左右の支柱77は、その下端が基部部材76に溶接等によって固定され、上下方向中途部で分割され且つ屈曲可能に連結されていて、折り畳み可能とされている。
また、左右の支柱77の下端部同志は、基部部材76上に溶接等によって固定された補強部材79によって連結されている。
【0031】
前記基部部材76は、左右のロプス取付部47の上壁47b及びロプス支持部材74上に載置されて、該上壁47bにボルト・ナットによって取付固定されると共に、ロプス支持部材74にもボルトによって固定される。
したがって、ロプス取付部47は、ロプス16の左右支柱77の下端部同志を連結する基部部材76によっても連結されており、左右のロプス取付部47が相互に連結されることにより、ロプス16の横方向(側方)からの力に対する強度を確保でき、バックホー4から受ける横方向からの力に対する強度が十分に確保でき、しかも、左右のロプス取付部47を、基部部材76、及び、連結体71によって連結するようにした、2重連結構造とすることで、横方向からの力に対する強度を飛躍的に向上できる。
【0032】
なお、左右のロプス取付部47の上壁47bと、ロプス16の基部部材76との間に後輪フェンダ13の上壁が挟み込まれて固定されるようになっている。
左右各補強体52は、主枠材40Aの上方に配置されていて側枠材68の外側面に溶接等によって固定された後側の第1部材80と、主枠材40Aの外側面に溶接等によって固定された前側の第2部材81とから構成されている。
第1部材80の下部は側枠材68から前方突出状に延出されており、第2部材81の後部はメインフレーム40から上方突出状に延出されており、これら第1部材80の下部と第2部材81の後部とは重ね合わされて溶接等によって相互に固定されている。
【0033】
また、第2部材81の前部は、該第2部材81及び主枠材40Aを貫通して連結枠材53に形成されたネジ孔に螺合されるボルト82によって連結枠材53に連結されている。
なお、第1部材80は、側枠材68に固定されていて、該側枠材68を介してロプス取付部47に連結されているが、直接、ロプス取付部47に連結されていてもよい。
また、第1部材80と第2部材81とは一体形成(1枚の板材で形成)されていてもよい。
【0034】
左右の各バックホー取付部48は、側枠材68の上部に上連結部84を設けると共に、側枠材68の下部に下連結部85を設けてなる。
上連結部84は、補強体52の第1部材80の外側面及び側枠材68の上側の折曲壁68aに溶接等によって固定された補強部材86と、補強体52の第1部材80の外側面と対向配置されていて補強部材86及び側枠材68の上側の折曲壁68aに溶接等によって固定された支持壁87と、この支持壁87と第1部材80との間に設けられた連結ピン88とから構成されている。
【0035】
なお、補強部材86は、補強部材89によってロプス支持部材74に連結され、補強部材89は、補強部材90によって補強体52の第1部材80に連結されている。
下連結部85は、フック状に形成されていて上方開放状の凹部からなる受け部91を有し、側枠材68の外側面下部にボルト固定されている。
図12に示すように、連結ピン88は、受け部91の真上位置から前方よりに配置されていて、バックホー4をできるだけトラクタ2側に近づけ得るように構成されている。
【0036】
一方、バックホー4の基台24の前部に設けられた取付体25には、図11〜図13に示すように、上部に、バックホー取付部48の上連結部84に連結される左右一対の上被連結部92が設けられ、下部には、バックホー取付部48の下連結部84に亘って連結される下被連結部93が設けられている。
上被連結部92は、取付体25に枢支されて開閉自在とされていて上連結部84の連結ピン88を挟み込む上下一対のマウントホルダ94と、該一対のマウントホルダ94を拡開方向に付勢するバネ95と、一対のマウントホルダ94が閉鎖した際にこの閉鎖状態を維持するロック部材96等とを備えている。
【0037】
下被連結部93は、下連結部85の受け部91に嵌合する左右方向のバーで構成されている。
バックホー4をトラクタ2から離脱させている状態では、図12に示すように、マウントホルダ94は、バネ95によって拡開された状態であり、バックホー4は左右のアウトリガー31とバケット30とを接地させた状態で保持されている。
この状態からバックホー4をトラクタ2に装着するには、先ず、下被連結部93を受け部91に上方から嵌合させる。
【0038】
このとき、マウントホルダ94は連結ピン88の後方に位置している。
次に、バックホー4の基台24を下被連結部93回りに前方側に回動させると、図13に示すように、連結ピン88がマウントホルダ94間に挿入されると共に連結ピン88によってマウントホルダ94が押圧されて、該マウントホルダ94がバネ75の付勢力に抗して閉動作され、連結ピン88が一対のマウントホルダ94で挟み込まれるようになっている。
このとき、マウントホルダ94の背面にロック部材96が係合してマウントホルダ94の開動作が阻止される。
【0039】
以上の動作により、トラクタ2にバックホー4が装着される。
この装着状態からバックホー4を離脱させるには、ロック部材96をマウントホルダ94の後方に退避させ、この状態で、前記と逆の動作を行う。
図17及び図18に示すように、運転席14は前向き姿勢と後向き姿勢とに姿勢変更自在に支持装置98によって支持されており、運転席14には、該運転席14を後向き姿勢にしたときに、運転席14を後向き姿勢に位置決めすべく、ロプス16の基部部材76に設けた被係合部99に係脱自在に係合する係合部100が設けられている。
【0040】
被係合部99はステンレス製の棒材によって形成されていて、ロプス16の基部部材76上に固定した左右一対のブラケット101間に配置されて、該ブラケット101に固定されている。
係合部100は、フック状に形成されていて、棒状の被係合部99に掛脱自在に掛合する。
なお、運転席14を前向き姿勢にしたときに、運転席14を前向き姿勢に位置決めすべく、係合部100が掛脱自在に掛合する被係合部102は支持装置98の前部に設けられている。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、前部にエンジンが取り付けられ、後部にミッションケースが取り付けられるメインフレームを備え、このメインフレームの後端側に、該メインフレームから上方に延びる取付フレームを設け、この取付フレームの上部に、ロプスが取り付けられるロプス取付部を設け、このロプス取付部と、メインフレームの取付フレーム前方側とを連結する補強体を設けたことを特徴としており、これらメインフレーム、取付フレーム、ロプス取付部、補強体によって、車体を構成する車体フレームの後部に大きなトラス構造が形成され、後方からの力に対するロプス強度が確保できると共に、車体フレームの後部にバックホーを取り付けても、バックホー反力に耐え得る強度が確保できる。
【0042】
また、ロプスは、上端側が相互に連結された左右一対の支柱を備えると共に、左右支柱の下端部同志を連結する基部部材を備え、取付フレームのロプス取付部は、ロプスの左右支柱に対応して左右一対設けられ、ロプスの基部部材をロプス取付部に取付固定することで、左右のロプス取付部を相互に連結することにより、前述した後方からの力に対する強度アップに加え、ロプスの横方向(側方)からの力に対する強度を確保でき、特に、車体フレームの後部にバックホーを取り付けた場合において、該バックホーから受ける横方向からの力に対する強度が十分に確保できる。
【0043】
また、左右のロプス取付部を、ロプスの左右支柱の下端部同志を連結する基部部材、及び、取付フレームに設けられた左右方向の連結体によって連結するようにした、2重連結構造とすることで、横方向からの力に対する強度を飛躍的に向上できる。
また、メインフレームはエンジン及びミッションケースの左右両側に位置する左右の主枠材を有し、これら左右の主枠材同志をミッションケース前方に位置する左右方向の連結枠材によって連結し、この連結枠材と、ロプス取付部とを、補強体によって連結したことにより、車体フレームのねじり荷重に対する剛性を飛躍的に向上できる。
【0044】
また、メインフレームの後部に、運転席が前向き姿勢と後向き姿勢とに姿勢変更自在に設けられたものにあっては、運転席を後向き姿勢にしたときに、該運転席を後向き姿勢に位置決めすべく、運転席側に設けた係合部が係脱自在に係合する被係合部を車体側に設ける必要があるが、この被係合部をロプスの基部部材上に設けたことにより、被係合部の取付部分の強度が十分に確保され、部材の省略化、コスト低減等を図ることができる。
また、運転席を前向き姿勢と後向き姿勢とに姿勢変更するようにしたものにあっては、運転席の位置決めをする被係合部に、運転席側に設けた係合部が係脱するので、錆びが発生する惧れがあるが、被係合部を、ステンレス部品で形成することにより、錆びの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TLBの側面図である。
【図2】トラクタの車体の側面図である。
【図3】車体フレーム及びバックホー基台等の平面図である。
【図4】車体フレーム及びバックホー基台等の側面図である。
【図5】取付フレーム及びロプスの背面図である。
【図6】取付フレームの背面図である。
【図7】取付フレーム及びロプス下部の背面図である。
【図8】車体フレーム後部の平面図である。
【図9】取付フレーム及びロプス下部の背面図である。
【図10】車体フレーム後部の側面図である。
【図11】バックホーを装着した状態を示す側面図である。
【図12】バックホーの連結部分の構造を示す側面図である。
【図13】バックホーの連結部分の構造を示す側面図である。
【図14】モーアの吊下げ機構及び昇降機構を示す右側の側面図である。
【図15】モーアの吊下げ機構及び昇降機構を示す平面図である。
【図16】モーア及び吊下げ機構等の側面図である。
【図17】運転席の前向き姿勢の状態を示す側面図である。
【図18】運転席の後向き姿勢の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
9 車体フレーム
10 エンジン
11 ミッションケース
16 ロプス
40 メインフレーム
40A 主枠材
42 取付フレーム
47 ロプス取付部
48 バックホー取付部
52 補強体
53 連結枠材
71 連結体
76 基部部材
77 支柱
99 被係合部
100 係合部

Claims (6)

  1. 前後に離間して配置された前部のエンジン(10)と後部のミッションケース(11)の左右両側に設けられていてこれらエンジン(10)とミッションケース(11)とを連結する左右一対の板材製の主枠材(40A)を有するメインフレーム(40)を備え、このメインフレーム(40)の後端側に、該メインフレーム(40)から上方に延びるように左右各主枠材(40A)に取り付けられた左右の側枠部(42a)を備えると共に該左右の側枠部(42a)の上端側同志及び下端側同志を相互に連結してなる取付フレーム(42)を設け、この取付フレーム(42)左右各側枠部(42a)の上部に、ロプス(16)が取り付けられるロプス取付部(47)を設け、この左右のロプス取付部(47)と、左右の主枠材(40A)の取付フレーム(42)前方側とを連結する補強体(52)を設け、この左右各補強体(52)は、板材から形成されていて、中途部の変形によってねじり荷重に対抗すべく、前部が上下幅をもって主枠材(40A)の側面に固定され、後部が上下幅をもって側枠部(42a)の側面に固定され、中途部が側枠部(42a)の前方で且つ主枠材(40A)の上方に位置していることを特徴とする作業車。
  2. 前記左右の補強体(52)は、主枠材(40A)の上方に配置されていて側枠部(42a)の側面に固定された後側の第1部材(80)と、この第1部材(80)に重ね合わされて固定され且つ主枠材(40A)の側面にも固定された前側の第2部材(81)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車。
  3. ロプス(16)は、上端側が相互に連結された左右一対の支柱(77)を備えると共に、左右支柱(77)の下端部同志を連結する基部部材(76)を備え、このロプス(16)の基部部材(76)をロプス取付部(47)に取付固定することで、左右のロプス取付部(47)が相互に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 左右各側枠部(42a)のロプス取付部(47)下方側に、バックホー(4)が取り付けられるバックホー取付部(48)を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業車。
  5. 前記左右の主枠材(40A)同志をミッションケース(11)前方に位置する左右方向の連結枠材(53)によって連結し、この連結枠材(53)と、ロプス取付部(47)とを、補強体(52)によって連結したことを特徴とする請求項〜4のいずれかに記載の作業車。
  6. メインフレーム(40)の後部に、運転席(14)が前向き姿勢と後向き姿勢とに姿勢変更自在に設けられ、運転席(14)を後向き姿勢にしたときに、該運転席(14)を後向き姿勢に位置決めすべく、運転席(14)側に設けた係合部(100)が係脱自在に係合する被係合部(99)を、ロプス(16)の基部部材(76)上に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の作業車。
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