JP6920482B2 - 患者用インターフェース用のヘッドギア - Google Patents

Description

本発明は、概して、呼吸通路を覆うマスクと、マスクを頭部に固定するために使用される構造とに関する。より詳細には、本発明は、概して、予め決められた装着時の長さと、着用するためのより長い長さとを提供する構成、および調整機構の少なくとも一方を有する非伸張性構造に関する。

閉塞性睡眠時無呼吸（ＯＳＡ）は、就寝中に喉の奥が非常に弛緩して、気道を狭くするかまたはさらには気道を完全に塞いでしまう睡眠状態である。気道の狭窄または閉鎖によって、数秒間またはそれよりも長い時間、呼吸が停止し得るか、または非常に浅くなり得る。

ＯＳＡの治療に持続気道陽圧（ＣＰＡＰ）が使用される。ＣＰＡＰは加圧空気流を送り、その支えにより気道を開く。加圧空気流は、インターフェースを用いている使用者に送達され得る。インターフェースは、マスクおよびヘッドギア、例えば、エラスチックすなわち弾性ストラップを含み得る。

インターフェースを着用するとき、エラスチックストラップは伸張して、ヘッドギアが使用者の頭部を摺動できるようにする。解放されると、エラスチックストラップは、インターフェースを使用者の顔の方に引き寄せる傾向を有する。

マスク内の圧力が上昇するにつれ（例えば、４ｃｍ Ｈ₂Ｏから１２ｃｍ Ｈ₂Ｏへ）、マスクは、使用者の顔から離れるように動こうとする。なぜなら、顔にマスクを固定するストラップがエラスチックであるためである。一部のマスクでは、マスクを使用者の顔から離すように動かす力によって、エラスチックストラップが伸張すると、マスクによって使用者の顔に加えられた力は低下する。それゆえ、圧力が上昇するにつれ、それらのマスクに漏れが生じる可能性があり、かつ、より高い圧力（例えば、１２ｃｍ Ｈ₂Ｏ）で好適にシールされる場合には、ストラップの弾力性によって、より低い治療圧（例えば、４ｃｍ Ｈ₂Ｏ）において、不必要な高圧が使用者の顔に加えられる。

本発明の目的は、業界および使用者に少なくとも有用な選択肢を提供するインターフェースを提供することにある。

本発明のいくつかの態様は、インターフェースと共に使用するためのヘッドギアに関し、ヘッドギアは全体的に非エラスチックすなわち非弾性である。全体的に非エラスチックのヘッドギアは、例えば治療セッションにわたって劇的に変化する圧力と共に使用されるとき、エラスチックヘッドギアよりも優れていると、発明人らに考えられている。しかしながら、全体的に非エラスチックのヘッドギアは、装着および使用が困難なことがある。例えば、全体的に非エラスチックのヘッドギアでは、着用の最中にヘッドギアを切り離す必要があり、これは、適切な装着のためにヘッドギアを調整することになると、問題になり得る。切り離しはまた、一部の使用者には管理することが困難であることがある。

本発明のいくつかの特徴、態様および利点は、呼吸治療の提供に使用するためのインターフェースアセンブリに関する。インターフェースアセンブリはマスクを含み得る。マスクは、フレームと、フレームによって支持されたシールとを含む。ヘッドギアは、マスクと、（ｉ）マスクおよびヘッドギアによって規定されたループの使用長さに設定されるように構成された調整機構；および（ｉｉ）予め決められた力を超えると、マスクおよびヘッドギアによって規定されたループを選択的に長くしかつ予め決められた力を超えなくなると使用長さに戻るように構成されたブレーク−フィットアセンブリの少なくとも一方とに接続され得る。

そのようないくつかの構成例では、インターフェース組立体は、調整機構およびブレーク−フィットアセンブリの双方がある。そのようないくつかの構成例では、調整機構は、ヘッドギアをマスクに結合する。そのようないくつかの構成例では、調整機構はマスクに位置決めされる。そのようないくつかの構成例では、調整機構はヘッドギアに位置決めされる。

そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリはヘッドギアとマスクを接合する。そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは調整機構とマスクを接合する。そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは調整機構とヘッドギアを接合する。そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリはマスクのフレームに位置決めされる。そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリはヘッドギアに位置決めされる。

そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは磁気的結合を含む。

そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは機械的結合を含む。

そのようないくつかの構成例では、調整機構はマスクに位置決めされる。そのようないくつかの構成例では、調整機構は、機構をロックするために搾り部を含む。そのようないくつかの構成例では、調整機構は、機構をロック解除するために搾り部を含む。

そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは付勢部材を含む。そのようないくつかの構成例では、付勢部材はエラスチックスリーブを含む。そのようないくつかの構成例では、付勢部材はバネを含む。

そのようないくつかの構成例では、ヘッドギアは実質的に非伸張性である。

本発明のいくつかの特徴、態様および利点は、マスクおよびヘッドギアを含むマスク・ヘッドギアシステムに関する。マスクは、フレームと、フレームによって支持されたシールとを含む。ヘッドギアはマスクに接続され得る。ブレーク−フィットアセンブリは、予め選択された力を超える力が加えられると、長くなるように構成され得る。マスク、ヘッドギア、およびブレーク−フィットアセンブリは一緒に、予め選択された力を超える力によって長くなるループを規定する。

そのようないくつかの構成例では、予め選択された力を超える力が加えられると、その結果得られるループの伸長は、使用者がマスクを使用者の頭部および顔に着用および位置決めできるようにするのに、または使用者が使用者の頭部および顔からインターフェースを取り外すことができるようにするのに、十分である。そのようないくつかの構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは、一般的使用において、予め選択された力を下回る力が加えられる場合、伸長に抵抗しかつ接続された状態を維持する。

本発明のいくつかの特徴、態様および利点は、マスク・ヘッドギアアセンブリ用のブレーク−フィットアセンブリに関する。ブレーク−フィットアセンブリは、予め決められた力を超える力が加えられるまで、第１の長さから第２の長さへの伸長に抵抗する機械的結合を含む。機械的結合は、複数の部分と、複数の部分の２つ以上を接続する伸張性付勢部材とを含む。

そのようないくつかの構成例では、伸張性付勢部材は、（１）エラスチック特性、および（２）バネ特性の少なくとも一方を示す。そのようないくつかの構成例では、伸張性付勢部材は、ブレーク−フィットアセンブリの機械的結合の部分間の接続をもたらす。そのようないくつかの構成例では、機械的結合は、分離のための第１の力と、再接続のための第２の力とを必要とし、第２の力は第１の力を下回る。

本発明のいくつかの特徴、態様および利点は、マスク・ヘッドギアアセンブリ用のブレーク−フィットアセンブリに関する。ブレーク−フィットアセンブリは、予め決められた力を超える力が加えられるまで、第１の長さから第２の長さへの伸長に抵抗する磁気的結合を含む。磁気的結合は、複数の部分と、伸張部分とを含む。

そのようないくつかの構成例では、磁気的結合は、ブレーク−フィットアセンブリのための付勢機能を満たす。そのようないくつかの構成例では、伸張部分は、磁気的結合の２つ以上の部分間の接続をもたらす。

本発明のいくつかの特徴、態様および利点は、使用者の顔に位置決めされるように構成されたマスクと、異なる使用者に適合するようにヘッドギアのサイズを調整するように構成された調整機構とを含む、マスク・ヘッドギアシステムに関する。

そのようないくつかの構成例では、ヘッドギアは、実質的に非エラスチックの材料を含む。そのようないくつかの構成例では、ヘッドギアは実質的に非伸張性である。そのようないくつかの構成例では、調整機構はバックルを含む。そのようないくつかの構成例では、バックルは面ファスナーを含む。そのようないくつかの構成例では、調整機構は、リールおよびコイルバネを含む。そのようないくつかの構成例では、調整機構は、巻上げ機構と、巻上げ機構に接続されたスプールと、スプールに巻き付くように構成された可撓性材料バンドとを含む。

本明細書および特許請求の範囲では、用語「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」は、「〜の少なくとも一部を含む」を意味する。本明細書および特許請求の範囲で、「含む」を含むステートメントを解釈すると、それ以外の特徴、またはこの用語によって前置きされた特徴も存在し得る。「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」および「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」などの関連語も同じように解釈される。

特許明細書、他の外部文書、または他の情報源を参照した本明細書では、これは、一般的に、本発明の特徴を説明するための文脈を提供するためのものである。特に指定のない限り、そのような外部文書の参照は、いずれの法域においても、そのような文書、またはそのような情報源が従来技術であることの、または当業界の共通の一般知識の一部をなすことの承認であるとみなされるべきではない。

添付図面を参照してインターフェースの様々な形態を説明する。

本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたインターフェースの前面図である。 図１のインターフェースの側面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された別のインターフェースの斜視図である。 図４Ａ〜Ｃは、使用者によって着用されている図３のインターフェースを示す一連の図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたヘッドギアの後面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された別のインターフェースの斜視図である。 図６のインターフェースの上面図である。 図８Ａ、図８Ｂは、インターフェースの着用のためにストラップ長さをどのように一時的に長くし得るかを示す、図６のインターフェースの２つの単純化した上面図を含む。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたインターフェースの上面図および２つの断面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたインターフェースの上面図、２つの断面図および部分的な側面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたブレーク−フィットアセンブリの上面図である。 開放状態の図１１のブレーク−フィットアセンブリの一部分の正面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたブレーク−フィットアセンブリの上面断面図である。 図１３のブレーク−フィットアセンブリの一部分の拡大図である。 図１３のブレーク−フィットアセンブリの上面断面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたブレーク−フィットアセンブリの上面断面図である。 図１６のブレーク−フィットアセンブリの別の上面断面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成されたインターフェースの上面図である。 調整機構を示す、図１８のインターフェースの一部分の部分図である。 図１８のインターフェースの一部分の別の部分図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構を有するインターフェースの上面図である。 図２１の調整機構の一部分の単純化した図である。 調整機構が本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された、図２１の図と同様の調整機構の一部分の単純化した図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構を有するインターフェースの図である。 図２４のインターフェースの一部分の部分図である。 図２５の部分の一部分の断面図である。 図２４のインターフェースの一部分の部分図である。 図２４のインターフェースの一部分の部分図である。 図２８の部分の一部分の断面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構の概略図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された別の調整機構の概略図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構を備えるインターフェースの斜視図である。 図３２のインターフェースの概略図である。 図３２の調整機構の一部分の図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構の概略図である。 図３５の調整機構の別の概略図である。 図３５の調整機構のさらなる概略図である。 図３５の調整機構を使用するインターフェースの側面図である。 図３５の調整機構を使用する別のインターフェースの側面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構の概略図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構の概略図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された別の調整機構の概略図である。 図４２の調整機構を有するインターフェースの概略図である。 図４３のインターフェースの別の概略図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構の概略図である。 図４５の調整機構の別の概略図である。 図４５の調整機構のインターフェースの概略図である。 図４７のインターフェースの別の概略図である。 図４５の調整機構を有するインターフェースの別の概略図である。 図４５の調整機構を有する別のインターフェースの概略図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構の概略図である。 図５１の調整機構を有するインターフェースの概略図である。 図５２のインターフェースの一部分の概略図である。 調整機構を有するストラップの斜視図である。 図５４のストラップの一対の断面図である。 図５４のストラップの一対の拡大断面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された他のストラップ構成の一群の断面図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構を有するさらなるストラップ構成の一対の斜視図である。 本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された調整機構を備えるインターフェースの斜視図である。 図５９のインターフェースの前面図である。 図５９のインターフェースの一部分の拡大斜視図である。 図６１のインターフェースの部分の一対の断面である。

図１および図２にインターフェース１００の例を示す。図示のインターフェース１００は、フレーム１０４に支持されたシール１０２を含む。シール１０２およびフレーム１０４の少なくとも一方に導管１０６が接続されている。導管１０６は、使用者に呼吸ガスを供給できる。

さらに図１および図２を参照して説明すると、シール１０２およびフレーム１０４の少なくとも一方にヘッドギア１１０が接続されている。図１および図２に示す配置構成例では、ヘッドギア１１０は、使用者の頭部の周りに延在する単一のストラップを含む。フレーム１０４は２つの取付点１１２を含むことができ、およびストラップ１１０は、協働する取付部材１１４を含む。一部の構成例では、シール１０２は取付点１１２を含むことができる。任意の好適な取付点１１２および取付部材１１４を使用できる。協働する点１１２および部材１１４によって、取付点１１２および取付部材１１４の接続および分離を簡単かつ容易にする。一部の構成例では、ヘッドギア１１０を固定することに加えて、取付点１１２および／または取付部材１１４の少なくとも一方は、ヘッドギア１１０の長さを調節するための好適な機構を含む。

図示のヘッドギア１１０は、上述の通り、頭部の後ろ側を回る単一のストラップ１１０とし得る。安定性を高めるために、ストラップ１１０は、取付部材１１４付近で分岐でき、複数の取付点１１２および複数の取付部材１１４を使用できるようにする。

様々な治療圧において使用者に一貫性のある経験を提供するために、ヘッドギア１１０は、好ましくは、実質的に完全に非伸張性である。例えば、ヘッドギア１１０は、全体的に非エラスチック材料で形成できるか、または取付部材１１４の一方から取付部材１１４の他方まで全体的に延在する少なくとも１つの全体的に非エラスチック構成要素を含むことができる。一部の構成例では、ヘッドギアでは、クリープが限られているか実質的にクリープがない。換言すると、ヘッドギア１１０は、その有用寿命にわたって実質的に同じ長さのままとし得る；材料は、好ましくは、かなりの程度、縮みもまたは伸張もしない。限定するものではなく、例として、全体的に非エラスチックでありかつクリープが限定されているかまたはクリープがない材料は、スエードである。

意外にも、全体的に非エラスチックのヘッドギアアセンブリ（例えば、約５ニュートンまたはそれ未満の力で約１パーセント未満の弾性伸びを可能にするヘッドギア）が、エラスチックヘッドギアよりも使用者の快適性およびシール性能を改善することが分かった。全体的に非エラスチックのヘッドギア１１０は、治療圧が上昇するとき、または治療過程にわたって変化するときも、伸長しない。むしろ、ヘッドギアは、単に、使用中にシールによって生成されるいずれかの力に対抗するように反応する。そのようなものとして、高い治療圧で適切に装着するように調整すると、使用者は、低い治療圧まで圧力が低下するときに、窮屈すぎると感じない。さらに、ヘッドギアが調整されて使用の準備が整うと、一般的に、治療圧の開始前に使用者が経験する前負荷が限られるかまたはそれが全くない。

全体的に非エラスチックのヘッドギア１１０では、ヘッドギア１１０は、好ましくは、インターフェース１００（例えば、図１および図２のヘッドギア１１０およびフレーム１０４によって規定されたループの長さを調整する方法を含む。長さを調整する多くの方法を下記でより詳細に説明する。調整性によって、使用者の特有の物理的な解剖学的構造への非エラスチックヘッドギア１１０の装着のカスタマイズを容易にする。

全体的に非エラスチックのヘッドギア１１０では、ヘッドギア１１０は、好ましくは、ブレーク−フィットアセンブリを含む。ブレーク−フィットアセンブリは、その多くの構成を下記で説明するが、インターフェース１００の着用を容易にする。ブレーク−フィットアセンブリは、インターフェース１００によって規定されたループのわずかなおよび制御された伸長を促進し、ループを十分に拡張させて、使用者の頭部の周りの位置に摺動させ得る。余長があることによって、使用者は、例えば最大後頭部の下方および後ろ側の位置にヘッドギアを動かしながら、頭部の最大周囲にわたってインターフェースを引っ張ることができる。一部の実施形態では、ブレーク−フィットアセンブリは、約０〜２００ｍｍの拡張をもたらす。これは、一個所においてであっても、または関連のインターフェースの両側にわたって分けられてもよい。

ブレーク−フィットアセンブリはまた、好ましくは、インターフェース１００が適切に着用されたら、元の位置または使用長さに戻る。一部の構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは、インターフェース１００が着用されたら、自動的に戻る。

シール１０２およびフレーム１０４は、一般的に、図示の構成のマスクを規定する。呼吸ガスが導管１０６を通して、マスク内に規定された空洞まで供給されると、マスクによって吊上げ力が生成され、およびマスクは、使用者の顔から離れるように動こうとする。

ヘッドギア１１０は吊上げ力に対抗する。上述の通り、ブレーク−フィットアセンブリは、インターフェース１００によって規定されたループの伸長を可能にする（例えば、ストラップの長さを一時的に増すことによって）。ブレーク−フィットアセンブリは、好ましくは、アセンブリに解放力が加えられた後にのみ、伸長する。解放力は、最大吊上げ力（すなわち、治療において予測される最高の力によって生成された、最大値の吊上げ力）を上回る。一部の構成例では、解放力は約３ニュートン〜約８ニュートンである。

上述の通り、ヘッドギア１１０はまた、ループの長さを調整する方法を有し得る。一部の構成例では、長さ調整は、解放力を上回る調整力を必要とする。そのような構成例では、長さを調整するために、ブレーク−フィットアセンブリを動作させるために必要とされるものよりも大きな力が必要とされる。そのようなものとして、調整力は解放力よりも大きく、および解放力は最大吊上げ力よりも大きい。調整力はまた、最大吊上げ力よりも大きく、これは、ブレーク−フィットアセンブリが使用されない場合、特に関係があり得る。

上記は概して図１〜２のアセンブリに関するが、材料および相対力の説明は、好ましくは、ブレーク−フィットアセンブリおよび調整構成のいずれかまたは双方が設けられた任意のアセンブリに適用する。さらに、本明細書で説明するマスク、ブレーク−フィットアセンブリ、および調整構成のいずれかの組み合わせが可能であり、具体的に考慮され、および本開示の範囲内、および本発明のいくつかの特徴、態様および利点にあると理解されるべきである。

図３を参照すると、別のインターフェース１２０が示されている。インターフェース１２０はまた、シール１２２、フレーム１２４、導管１２６およびヘッドギア１３０を含む。図１および図２のインターフェース１００は鼻用インターフェースであったが、図３のインターフェース１２０は、フルフェイス用インターフェースである。本発明のいくつかの特徴、態様および利点を、鼻用、口用、口鼻用、フルフェイス用などを含むがこれに限定されない任意の型のインターフェースと一緒に使用できる。

図示のヘッドギア１３０は、ブレーク−フィットアセンブリ１３２および調整機構１３４を含む。ブレーク−フィットアセンブリ１３２は、下部ストラップに関連して示されているが、ブレーク−フィットアセンブリ１３２はまた、必要に応じて、任意のおよび／または全てのストラップと使用できる。ブレーク−フィットアセンブリ１３２および調整機構１３４の双方をインターフェースに組み入れた状態で示すが、ブレーク−フィットアセンブリ１３２および調整機構１３４の一方のみをインターフェースに組み込むことも可能である。さらに、任意の好適なブレーク−フィットアセンブリおよび／または任意の好適な調整機構を使用できる。

ヘッドギア１３０は、好ましくは、全体的に非エラスチックの部分１３６と、インターフェース１２０の着用を容易にするブレーク−フィットアセンブリ１３２と、個々の使用者へのヘッドギア１３０のカスタマイズを可能にする調整機構１３４とを含む。一部の構成例では、ヘッドギア１３０は、非伸張性構成要素が追加されたＢｒｅａｔｈｏｐｒｅｎｅを含む。例えば、材料は、３層の積層体（すなわち、発泡体、ＵＢＬ（連続ループ）、および非伸張性層）とし得る。一部の構成例では、非伸張性層は、５層以上の積層体の中心層とし得る：非伸張性層は中心層として、その両側に発泡体およびＵＢＬを備える。

ここで図４を参照すると、使用者が着用の最中のインターフェース１３０が示されている。図示の通り、ブレーク−フィットアセンブリ１３２は、第１の長さＬ１から、第１の長さＬ１よりも長い第２の長さＬ２まで延長し得る。Ｌ１からＬ２まで延長することによって、ヘッドギア１３０およびフレーム１２４によって規定されたループのサイズは、増大され得る。ループのサイズを増大させることによって、ループは、通常使用に対し所望のサイズにできるが、着用のための第２の大きなサイズに延長可能にでき、通常使用に対する所望のサイズにすぐに戻る能力を損なうことがない。

図５は、図４に示す構成と比べて、ヘッドギアの別の部分でのブレーク−フィットアセンブリ１４２を示すヘッドギア１４０を示す。図５では、ブレーク−フィットアセンブリ１４２はヘッドギア１４０の後部に位置決めされるが、図４では、ブレーク−フィットアセンブリ１３２はヘッドギア１３０の全体的に非エラスチックの部分１３６（図３に図示）とフレーム１２４との間に位置決めされる。それゆえ、ブレーク−フィットアセンブリは、例えば、図３のようにヘッドギアの全体的に非エラスチックの部分とフレームとの間に位置決めできるか、またはヘッドギアの非エラスチック部分は、ブレーク−フィットアセンブリとフレームとの間に位置決めできる。一部の構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは、ヘッドギアに組み入れることができる（例えば、図３および図５）。

引き続き図５を参照して説明すると、ヘッドギア１４０は、全体的に非エラスチックの部分１４４を含む。結合部分１４６（いくつかの異なる実施形態を下記で詳細に説明する）は、別個のシーム１５０に沿って位置決めできる。シーム１５０は、結合部分１４６によって一時的に接合できる。換言すると、シーム１５０は２つの縁部（破線で示す）によって規定され、これら縁部は分離され得るが、ごく接近しているとき、２つの縁部は結合部分１４６によって接合される。一部の構成例では、結合部分１４６は１つ以上の磁石を含む。例えば、２つの磁石、または１つの磁石と１つの磁化可能な構成要素（例えば、鉄の構成要素）を使用できる。

引き続き図５を参照して説明すると、ヘッドギア１４０に戻し構成要素１５２を組み入れることができる。図示の構成例では、戻し構成要素１５２はエラスチック材料を含み得る。戻し構成要素１５２は、シーム１５０の両側に存在する２つのフラップ１５４間に存在し得る間隙に広がり得る。そのようなものとして、ヘッドギア１４０を引っ張り（破線参照）かつ両フラップ１５４を分離することによって間隙が広がると、戻し構成要素１５２は伸張して、ヘッドギア１４０を着用できるようにする。ヘッドギア１４０が解放されると、戻し構成要素１５２は、ヘッドギア１４０を、フラップ１５４が互いに接することができる位置まで戻すように機能でき、および結合部分１４６はシーム１５０に沿ってフラップ１５４に接合できる。

図示の構成例では、戻し構成要素１５２はエラスチック層を含む。例えば、戻し構成要素１５２は、Ｌｙｃｒａ、ゴムバンド、およびエラスチック編地で形成された１つ以上の部分を含み得る。エラスチック層は、好ましくは、約５Ｎの張力（値は、大きなマスク、例えばフルフェイスマスクでは異なってもよい）を受けると、約４０ｍｍまで伸張できる。一部の配置構成例では、戻し構成要素１５２は、全層とするのではなく、条片、コード、バンドなどを含み得る。

図示の構成例では、結合部分１４６は、ヘッドギア１４０の下部に位置決めされる２つの構成要素を含む。そのような位置は、ヘッドギア１４０を着用して眠るときに感じにくいため、望ましい。他の位置も可能である。さらに、２つの構成要素のみを示すが、３つ以上の構成要素を使用することも可能である。一部の構成例では、シーム１５０の全長、シーム１５０の全長のかなりの部分、またはシーム１５０の全長の大部分を磁性材料などで形成でき、結合部分１４６も一緒にシーム１５０を引き戻すのを支援できる。

一部の構成例では、ブレーク−フィットアセンブリは、フレームおよび／またはシールに組み入れることができる。例えば、図６〜８を参照して説明すると、インターフェース１６０は、ブレーク−フィットアセンブリ１６４を組み込むフレーム１６２を有する。それゆえ、図６〜８に示すブレーク−フィットアセンブリ１６４は、マスク（例えば、マスクのフレーム）に組み入れられている。

引き続き図６参照して説明すると、ブレーク−フィットアセンブリ１６４は、１つ以上のフラップ１６６を含み得る。フラップ１６６は、フレーム１６２の外表面１７０に載置できる。図示の通り、フラップ１６６は、ヒンジ１７２によってフレーム１６２に接続できる。図示のフラップ１６６は、１つ以上のヒンジによってフレーム１６２に接続できる；図示のインターフェース１６０では３つのヒンジ１７２が使用されている。一部の構成例では、付勢部材、例えばバネなどを使用して付勢力を提供でき、この付勢力は、フラップ１６６を閉鎖またはラッチ位置まで戻す傾向を有し、その位置を下記で説明する。

フレーム１６２の外表面１７０に対して適所にフラップ１６６を保持する任意の好適な方法も使用できる。図示の構成例では、磁気的結合１７４を使用した。例えば、図示の磁気的結合１７４は、少なくとも１つの磁石と、磁性材料からの少なくとも１つの対応する構成要素とを含む；図示の構成は、各フラップ１６６に、２つの磁石と、磁性材料からの２つの対応する構成要素とを含む。結合１７４を機能させるために、それぞれの対にされた構成要素は、少なくとも１つの磁石と、磁性材料（例えば、磁石に引き付けられる材料）で形成された少なくとも１つの構成要素とを含む。

図７を参照して説明すると、ヘッドギア１７６は、任意の好適な方法でフラップ１６６に接続される。ヒンジ１７２と、ヘッドギア１７６がフラップ１６６に結合する点との間のフラップ１６６の長さは、ループが伸びることができる長さを規定する（例えば、この長さの２倍を追加できる）。それゆえ、ヒンジと結合点との間の距離を長くすることは、ブレーク−フィットアセンブリ１６４に使用可能な長さを増やすことができる（図６に示すように）。さらに、単一のフラップ１６６を示すが、フラップ１６６は、蛇腹のように互いに折り畳むことができる２つ以上のリーフを含むことができる。それゆえ、ヒンジと結合点との間の長さの倍数が得られ得る。

さらに図７を参照して説明すると、フラップ１６６は、互いに独立して開放し得る。図７の左側では、フラップ１６６は開放しており、かつヘッドギア１７６に接続されている。図７の右側では、フラップ１６６は、閉鎖またはラッチ位置において実線で示され、かつ開放位置に動くことが示されている。破線矢印で示すように、フラップ１６６は、ラッチ位置と開放位置との間を動く。図８の左側では両フラップ１６６を閉鎖位置で示し、および図８の右側では両フラップ１６６を開放位置で示す。図７の破線で動きを示す。

ここで図９を参照して説明すると、インターフェース１８０は、フレーム１８２およびヘッドギア１８４を有する。フレーム１８２とヘッドギア１８４との間にブレーク−フィットアセンブリ１８６を位置決めできる。ヘッドギア１８４は、全体的に非エラスチックの部分１９０を含むことができる。全体的に非エラスチックの部分１９０は、２つのブレーク−フィットアセンブリ間に延在し得る。少なくとも１つのブレーク−フィットアセンブリが、全体的に非エラスチックの部分１９０をフレーム１８２に、直接（図１０参照）または間接的に（図９参照）接続できる。図９の構成例では、２つのブレーク−フィットアセンブリは、全体的に非エラスチックの部分１９０をフレーム１８２に接続する。

ブレーク−フィットアセンブリ１８６は２つの磁性部材１９２を含む。上述の通り、磁性部材１９２は、少なくとも１つの磁石、または少なくとも１つの磁石と少なくとも１つの磁化可能な部材（例えば、鉄材）との組み合わせを含み得る。磁性部材１９２は、互いに引き付けあうような向きにされる。そのようなものとして、磁性部材１９２が磁気的結合できるような範囲内にもたらされ、磁性部材１９２が自己整合および自己接続する。

磁性部材１９２は、互いに対してある範囲の動きを有し、それにより、磁性部材１９２を、磁気的結合の範囲外に動かす。例えば、磁性部材１９２が約１０〜約２０ｍｍを越えて離れるように動くとき、磁気的結合力は、磁性部材１９２を一緒に引っ込めるのに十分に強力ではない。

その結果、再接続および整合を支援するために、可撓性シース１９４が磁性部材１９２を包むことができる。磁性部材１９２は整合に関し非常に寛大であるため、可撓性シース１９４は、磁性部材１９２を一緒に戻すように案内しかつ再接続のためにほぼ同じ経路に磁性部材１９２を保持するのに、十分である。可撓性シース１９４は、任意の好適なエラスチック材料とし得る。一部の構成例では、可撓性シース１９４は、シリコーン、伸張のあるプラスチック材料、伸張性のあるゴム材料、または伸張性テキスタイルから形成できる。

磁性部材１９２は、可撓性シース１９４内に少なくとも軸方向に固定できる。一部の構成例では、磁性部材１９２は、可撓性シース１９４内に回転可能におよび／または軸方向に固定できる。磁性部材１９２は、任意の好適な方法で可撓性シース１９４に取り付けることができる。例えば、限定されるものではないが、磁性部材１９２は、磁性部材１９２と可撓性シース１９４を一緒に固定するために、接着、縫い付け、オーバーモールドなどを行うことができる。

フレーム１８２に最も近い磁性部材１９２は、フレーム１８２に直接（図１０参照）または間接的に（図９参照）取り付けることができる。フレーム１８２から最も離れた磁性部材は、全体的に非エラスチックの部材１９０の端部に取り付けることができる。一部の構成例では、図９に示すように、例えば限定されるものではないが、フレーム１８２から最も離れた磁性部材１９２は、全体的に非エラスチックの部材１９０の端部に直接接続することができる。

図示の構成例では、シース１９４の一部分が、非エラスチック部材１９０の少なくとも一部分に沿って延在するおよび／またはその周りに巻き付く。一部の構成例では、シース１９４は、フレーム１８２の一方の側からフレーム１８２の他方の側までの全ての距離または実質的に全ての距離に延在する。さらに、一部の構成例では、シース１９４は、非エラスチック部材１９０の少なくとも一部分に固定できる。例えば、シース１９４は、非エラスチック部材１９０の少なくとも一部分に接合できる。他の構成も可能である。図示の構成例では、シース１９４の横方向に最も外側の部分から、非エラスチック部材１９０に固定された磁性部材１９２までの距離は、一般的に変化しない。しかしながら、シース１９４の横方向に最も内側の部分から、その同じ磁性部材１９２までの距離は、シース１９４の伸張に起因して、変化する。

図９に示すように、外側磁性部材１９２が内側磁性部材１９２から離れるように動くとき、ヘッドギア１８０の長さは長くなる。互いから離れるような磁性部材１９２の動きは、シース１９４のエラスチック材料によって抵抗を受ける。それゆえ、シース１９４の伸張によって、再接続するために磁性部材１９２を互いの方へ静止位置まで戻すように働く復元力を確立する。静止位置は、ＣＰＡＰの通常使用に加えてホースを引きずる最中に、インターフェースのシールにより生成された力に耐えるのに十分な力によって、ブレーク−フィットアセンブリが接続される位置である。ホースの引きずりは、使用者から引き離すまたは任意の表面にわたって引きずられるＣＰＡＰホースによってマスクシステムに加えられた、任意の力とし得る。換言すると、磁性部材１９２を結合する力は、好ましくは、インターフェース内で加圧された呼吸ガスによって生成された最大限の力を上回り、その加圧された呼吸ガスは、ＣＰＡＰブロワーの力によって生じる。例えば、限定されるものではないが、約２０ｃｍ Ｈ₂Ｏにおいては、使用者の顔からマスクを遠ざける約５Ｎの力があるため、磁性部材１９２は、好ましくは、約５Ｎを上回る結合力を加える。一部の構成例では、磁力は、好ましくは約４〜５Ｎを上回り、これは、治療圧（例えば、約２０ｃｍ Ｈ₂Ｏ）が比較的高いこと、かつ患者の幾何学的形状をシールすることは困難であることを考慮に入れている。

ここで図１１〜１７を参照すると、追加的なブレーク−フィットアセンブリが示されている。図１１〜１７に示すブレーク−フィットアセンブリは、磁気的結合ではなく、機械的結合を使用することによってブレーク−フィット機能を達成する。ブレーク−フィットアセンブリの各々は、上述の通り非エラスチックヘッドギアに結合でき、および本明細書で説明した他のブレーク−フィットアセンブリのいずれかの代わりにまたはそれに加えて使用できる。上述の通り、ブレーク−フィットアセンブリは、インターフェースによって規定されたループを一時的に拡大するのを容易にして、着用を簡単にする；一部の構成例では、本明細書で説明した機械的な配置構成は、約２５ｍｍ〜約１００ｍｍの延長をもたらし得る。一部の構成例では、延長は約３０ｍｍ〜約７０ｍｍである。一部の構成例では、延長は約５０ｍｍである。機械的なブレーク−フィットアセンブリは、磁気的なブレーク−フィットアセンブリよりも軸方向長さが長い傾向を有することに留意されたい。しかしながら、機械的なブレーク−フィットアセンブリには、磁石の使用に勝る他の明白な利点がある。

まず図１１および図１２を参照して説明すると、ブレーク−フィットアセンブリ２００は、予め決められた力で第１の構成要素と第２の構成要素を分離できるようにする構造を有する一方、第１の構成要素と第２の構成要素の機械的な再接合を容易にする。図１１および図１２に示す実施形態では、第１の構成要素は、頭部２０４を備えるポスト２０２を含むことができ、および第２の構成要素は、弾性開口部２１０を備えるレセプタクル２０６を含むことができる。第１の構成要素および第２の構成要素は、例えば限定されるものではないがエラスチックにされたスリーブやバネのような付勢部材２１２によって接合できる。付勢部材２１２は、任意の好適な方法で第１の構成要素および第２の構成要素に固定できる。さらに、図示の構成例では、付勢部材２１２は、第１の構成要素および第２の構成要素が分離されると生じるいずれかの間隙の上に横たわる。それゆえ、付勢部材２１２は、第１の構成要素と第２の構成要素の再接続を案内するように働き得る。

図示の構成にある頭部２０４は、緩やかな傾斜部分２１６、およびより険しく角度が付けられた部分２１４を有する。同様に、レセプタクル２０６は、緩やかな傾斜部分２２０、およびより鋭角な角度が付けられた部分２２２を有する。しかし、表面２１４、２１６、２２０、２２２は、使用できる表面の１つの構成である。好都合にも、緩やかな傾斜のインターフェース２１６、２２０を使用する図示の構成は、低い結合力を促す一方、より鋭角な角度が付けられたインターフェース２１４、２２２を使用することにより、高い分離力を生じる。その結果、図示のブレーク−フィットアセンブリ２００は、再結合するためにアセンブリ２００によって必要とされる力よりも比較的高い力で分離する。上述のアセンブリと同様に、好ましくは、アセンブリ２００は、約４Ｎまたは５Ｎまたはそれを超える引張荷重で分離する。

ここで図１３〜１５を参照して説明すると、別のブレーク−フィットアセンブリ２３０が、予め決められた力で第１の構成要素と第２の構成要素の分離を可能にする一方で、機械的に第１の構成要素と第２の構成要素の再接合を容易にする構造を有する。図１３〜１５の図示の実施形態では、第１の構成要素は、頭部２３４を備えるポスト２３２を含むことができ、および第２の構成要素は、開口部２４０を備えるレセプタクル２３６を含むことができる。ポスト２３２は、レセプタクル２３６を規定する壁を通って延在できる。そのようなものとして、ポスト２３２は、レセプタクル２３６内で摺動できる。ポスト２３２がレセプタクル２３６内で摺動すると、一般的に整合が生じる。

第１の構成要素と第２の構成要素との間の復帰力は、付勢部材２４２によって生じ得る。図示のアセンブリ２３０では、付勢部材は第２の構成要素内に位置決めされる。図示の通り、付勢部材２４２はレセプタクル２３６内に位置決めされる。付勢部材２４２は、例えば限定されるものではないが、バネとし得る。図示の付勢部材２４２は圧縮バネを含む。リテーナ２４４が、ポスト２３２の上側に付勢部材２４２を固定する。リテーナは、ポスト２３２と一体的に形成できるか、または別個に形成して、任意の好適な方法でそれに固定できる。それゆえ、付勢部材２４２は、レセプタクル２３６の表面およびリテーナ２４４に支持される。

図１４を参照して説明すると、図示の構成の頭部２３４は、緩やかな傾斜部分２４６、およびより険しく角度が付けられた部分２４８を有する。同様に、レセプタクル２３６は、緩やかな傾斜部分２５２、およびより鋭角な角度が付けられた部分２５０を有する。しかし、表面２４６、２４８、２５０、２５２は、使用できる表面の１つの構成である。好都合にも、緩やかな傾斜のインターフェース２４６、２５２を使用する図示の構成は、低い結合力での再接合を容易にする一方、より鋭角な角度が付けられたインターフェース２４８、２５０を使用することによって、より高い分離力で発生する分離を生じる。その結果、図示のブレーク−フィットアセンブリ２３０は、アセンブリ２３０が再結合するよりも比較的高い力で分離する。上述のアセンブリと同様に、好ましくは、アセンブリ２３０は、約４Ｎまたは５Ｎまたはそれを超える引張荷重で分離する。

ここで図１６および図１７を参照して説明すると、別のブレーク−フィットアセンブリ２６０は、同様に、予め決められた力で第１の構成要素と第２の構成要素の分離を可能にする一方で、機械的な第１の構成要素と第２の構成要素の再接合を容易にする構造を有する。図１６および図１７に示す実施形態では、第１の構成要素は、頭部２６４を備えるポスト２６２を含むことができ、および第２の構成要素は、開口部２７０を備えるレセプタクル２６６を含むことができる。ポスト２６２は、レセプタクル２６６を規定する壁を通って延在できる。そのようなものとして、ポスト２６２はレセプタクル２６６内を摺動できる。レセプタクル２６６内を摺動するポスト２６２によって、一般的に整合が生じる。

第１の構成要素と第２の構成要素との間の復帰力は、付勢部材２７２によって生じ得る。図示のアセンブリ２７０では、付勢部材は、第１および第２の構成要素のそれぞれの少なくとも一部分の上に横たわる。付勢部材２７２は、例えば限定されるものではないが、バネまたは弾性スリーブとし得る。図示の付勢部材２７２は、第１の構成要素および第２の構成要素を全体的に包み込む弾性のファブリックスリーブとし得る。

図１７を参照して説明すると、図示の構成の頭部２６４は、緩やかな傾斜部分２７４、およびより険しく角度が付けられた部分２７６を有する。同様に、レセプタクル２６６は、緩やかな傾斜部分２８０、およびより鋭角な角度が付けられた部分２８２を有する。図示の構成例では、第２の構成要素の緩やかな傾斜部分２８０は、レセプタクル２６６の変位された内壁を含み、およびより鋭角な角度が付けられた部分２８２は、緩やかな傾斜部分２８０を形成する壁の端部を含む。しかし、表面２７４、２７６、２８０、２８２は、使用できる表面の１つの構成である。好都合にも、緩やかな傾斜のインターフェース２７４、２８０を使用する図示の構成は、低い結合力を促す一方、より鋭角な角度が付けられたインターフェース２７６、２８２を使用することによって、高い分離力を生じる。その結果、図示のブレーク−フィットアセンブリ２６０は、アセンブリ２６０が再結合するよりも比較的高い力で分離する。上述のアセンブリと同様に、好ましくは、アセンブリ２６０は、約４Ｎまたは５Ｎまたはそれを超える引張荷重で分離する。

上記で説明されたように、全体的に非エラスチックのヘッドギアを使用するとき、使用者は、何らかの形での調整を望むかもしれない。場合によっては、調整は、装置の構成中に生じて、それ以上の調整は行われない。他の場合では、使用者は、所望の通りヘッドギアを調整したいかもしれない。その結果、図３、図７、図９〜１１、および図１８〜６２を使用して、本発明のいくつかの特徴、態様および利点に従って配置および構成された様々な調整機構を説明する。

初めに図３を参照して説明すると、上述の通り、図示のインターフェース１２０は調整機構１３４を含む。さらに、図７は、同様の調整機構１６８を示し、および図１０も同様の調整機構１９８を示す。その結果、図３に示す調整機構１３４に関する以下の説明は、図７に示す調整機構１６８および／または図１０に示す調整機構１９８に等しく当てはまり得る。

調整機構１３４は、ヘッドギア１３０の非エラスチック部分１３６に形成された面ファスナー構成１３８を備える単純なバックル１３５である。面ファスナー構成１３８のタブは、バックル１３５内に規定された開口部を通過してから、例えば限定されるものではないが、それ自体の上に二重になるように戻された後で、適所に固定され得る。ピンベースのバックルなどを含む他のバックル構成も使用できる。

引き続き図３を参照して説明すると、ヘッドギア１３０は、フック１３９などを使用してインターフェース１２０の残りの部分に接続され得る。図示の通り、フック１３９は、フレーム１２４およびシール１２２の少なくとも一方に形成されたかまたはそれに接続された取付構造に接続され得る。他のアセンブリが可能である。図３に示す構成例では、上部ストラップおよび下部ストラップの双方が調整機構１３４を含む。

ここで図９を参照すると、別の調整機構１８７が示されている。調整機構１８７は挿入体１８８を含むことができ、この挿入体は、歯１８９を含み、かつブレーク−フィットアセンブリ１８６に固定される。挿入体１８８は、フレーム１８２の開口部とかみ合うことができる。挿入体１８８は、フレーム１８２の構造とインターロックする。一部の構成例では、挿入体１８８の歯１８９は、フレーム１８２の構造とインターロックする。好ましくは、挿入体１８８は、フレーム１８２へと内側に動かすのは簡単であるが、フレーム１８２から後退させるのはかなり困難である。ヘッドギアを調整するために調整力を使用する。一部の構成例では、フレーム１８２は解除ボタンを含んでもよく、解除ボタンは、押されると、フレーム１８２からの挿入体１８８の引き出しを容易にする。

ここで図１８〜２０を参照して説明すると、インターフェース２９０は、フレーム２９２およびシール２９４を含む。ヘッドギア２９６は、任意の好適な方法でフレーム２９２に接続される。ヘッドギア２９６は、全体的に非エラスチックの部材３００および外側カバー部材３０２を含む。外側カバー部材３０２は、エラスチックスリーブを含み得る。エラスチックスリーブ３０２は、任意の好適な方法でフレーム２９２に取り付けることができる。全体的に非エラスチックの部材３００は、スリーブ３０２内を実質的に自由に動くことができる。

図１９および図２０を参照して説明すると、全体的に非エラスチックの内側部材３００は、第１の端部３０４および第２の端部３０６を有する。第１の端部３０４および第２の端部３０６は、フレーム２９２内の領域で重なり合い得る。端部３０４、３０６が動くことによって、図示の構成例ではヘッドギア２９６およびフレーム２９２によって規定されたループのサイズを変更する。エラスチックスリーブ３０２の伸張性材料が、全体的に非エラスチックの内側部材を第１の位置（例えば、図１９に示す位置）に促す力であることを証明する；しかしながら、エラスチックスリーブ３０２の伸張性材料は、ループが拡張できるように、端部３０４、３０６が互いに対して摺動できるようにする。それゆえ、インターフェース２９０の着用の最中、ヘッドギアは拡張でき、かつ、解放されると、エラスチックスリーブ３０２はヘッドギアを最初の位置に戻そうとする。

再度図１８を参照して説明すると、フレーム２９２は、ロックボタン３１０を含み得る。中心に配置されたロックボタン３１０を示すが、２つ以上のロックボタンを使用できる。一部の構成例では、端部３０４、３０６のそれぞれに別個のロックボタンを使用でき、およびロックボタンは中心点の横方向に配置できる。

一部の構成例では、ロックボタン３１０を押すことによって、端部３０４、３０６を解放し、端部３０４、３０６の一方または双方が動くことができるようにする。一部の構成例では、ロックボタン３１０を押すことによって、端部３０４、３０６を互いに対しておよびフレーム２９２に対してロックでき、ループのサイズはこれ以上変化しない。ロックボタン３１０が、端部３０４、３０６をロックするために押される必要がある場合、ロックボタン３１０が押されるまで、ヘッドギア２９６がエラスチックヘッドギアのように機能できるようにすることが可能である。一部の構成例では、ロックボタン３１０は、押されると動くことができるようにする解放機構（例えば、クロージング（ｃｌｏｔｈｉｎｇ）トグル）を操作し、かつ、一部の構成例では、ロックボタン３１０は、押されているときに動く可能性を低下させるかまたはなくすクランプ機構（例えば、摩擦ブレーキ）を操作する。任意の好適なロッキング機構を使用できる。

図示の構成例では、端部３０４、３０６の先端にはストッパ３１２、３１４がある。ストッパ３１２、３１４を使用して、ヘッドギア２９６によってもたらされる伸張量を制限できる。例えば、端部３０４、３０６はフレーム２９２を通過できるが、ストッパは完全にはフレーム２９２を通過できないように、ストッパ３１２、３１４を構成できる。一部の構成例では、ストッパ３１２、３１４は、フレーム２９２に全く入らないように構成される。他の構成も可能である。

図２１〜２３は、フレーム３２２、シール３２４およびヘッドギア３２６を有する別のインターフェース３２０を示す。図示の構成のフレーム３２２は調整機構３３０を含む。図２２および図２３は、調整機構３３０の、ほとんどが付勢部材に関してわずかに異なる変形例を示す。

調整機構３３０は、任意の好適な方法でヘッドギア３２６に接続できる。例えば、ヘッドギア３２６は、非エラスチック部材内に形成でき、およびフック、クラスプ、または他の機械的な接続部材を含み得る。さらに、一部の構成例では、本明細書で説明するいずれかのブレーク−フィットアセンブリを含むがこれに限定されないブレーク−フィットアセンブリは、ヘッドギア３２６と調整機構３３０との間に置かれ得る。

調整機構３３０は、フレーム３２２のハウジング内に位置決めできる。調整機構３３０は、供給導管（図示せず）に結合された入口の周りに位置決めできる。そのような位置決めは、空間を有効利用できるようにし、および対称的な構成を生じる。図２２を参照すると、調整機構３３０を単純化した図で示す。調整機構３３０は、リールディスク３３２およびコイルバネ３３４を含み得る（図２３参照）。一部の構成例では、コイルバネを省略できる。一部の構成例では、図２２のように、コイルバネ３３４ではなく、図１８〜２０の構成に使用されているものと同様に、エラスチックの外側部材（図示せず）を使用できる。

少なくとも１つの延長可能部材３３６をリールディスク３３２に接続できる。図２１には２つの延長可能部材３３６を示すが、図２２および図２３には単一の延長可能部材を示す。単一の延長可能部材３３６を使用するとき、部材３３６は、好ましくは、少なくとも１箇所においてそれ自体の上に折り返される。延長可能部材３３６は、例えば限定されるものではないが、コード、ストリング、テープなどとし得る。延長可能部材３３６は、好ましくは、全体的に非エラスチックであり、かつリールディスク３３２から巻き出すことができかつそこに戻るように後退できるように、取り付けられる。

リールディスク３３２は、スプールまたは心棒（図示せず）に取り付けることができ、リールディスク３３２が軸の周りで回転できるようにする。ロッキング機構３３８が、ハウジングから延びる延長可能部材３３６の長さ部分を固定するように設けられ得る。リールディスク３２２は、例えば凹部、歯などのロッキング構造３４０を含む部材を備え得るか、またはそれに接続され得る。ロッキングピン３４２が、例えば限定されるものではないが、バネ３４４などによって、ロッキング構造３４０に付勢され得る。一部の構成例では、摩擦ブレーキなどを使用するロッキングアセンブリを使用できる。望ましくは、ロッキングアセンブリは、延長可能部材がさらに引き出される可能性を低下するかまたはなくす。延長可能部材３３６は、いくつかの構成における設定を得ることに続いてハウジングに後退させることができ、延長可能部材３３６は、好ましくは、ロックされると、ハウジングからさらに引き抜かれることができない。

図２４〜２９を参照すると、フレーム３５２、シール３５４およびヘッドギア３５６を含むインターフェース３５０が示されている。調整機構３６０は、ヘッドギア３５６をインターフェース３５０の残りの部分に接続するように、設けられ得る。調整機構３６０は、すぐ上で説明したものと同様の巻上げ機構を含む。例えば、調整機構３６０は、スプール３６４に巻き付いたり巻き出されたりする薄いバンド状の材料３６２、例えばコード、テープなどを含み、バンド状の材料３６２は、スプール３６４に巻き付くことができる。

図２５を参照して説明すると、ヘッドギア３５６は、全体的に非エラスチックにでき、および任意の好適な方法でバンド３６２に接合できる。図示の構成例では、ヘッドギア３５６およびバンド３６２は、シャトル部材３６６によって接続できる。好都合にも、シャトル３６６を使用することによって、バンド３６２はフレーム３５２内に連続的に保たれ得る。フレーム３５２内にバンド３６２を保つことによって、バンド３６２は、非常に薄い材料で形成できるが、摩耗および酷使から保護される。

シャトル部材は、フレーム３５２の少なくとも一部分に沿って軸方向に動くように構成される。スプール３６４へ向かう（例えば、図２５の左側への）シャトル３６６の動きは、ヘッドギア３５６の緩みを取り除く働きをする（すなわち、ループを短くする）一方、スプール３６４から離れるような（例えば、図２５の右側への）シャトル３６６の動きは、ヘッドギア３５６の緩みを増す働きをする（すなわち、ループを長くする）。任意の好適なロッキング機構を使用して、所望の位置にアセンブリを固定できる。例えば、以下のいずれかを適所にロックできる：スプール３６４、バンド３６２、シャトル３６６またはヘッドギア３５６。一部の構成例では、スプール３６４は、上述したようなロッキング機構を含む。一部の構成例では、シャトル３６６は、ある位置から隣の位置に移ると音がする戻り止め構成要素を有し得るか、またはシャトル３６６は、クランプ位置と、自由に摺動可能な位置との間で動き得る（例えば、クランプ位置は、シャトル３６６が、フレーム構成要素にクランプするようにフレーム構成要素上の位置に押し込まれると生じ、および自由に摺動可能な位置は、シャトルがフレーム構成要素から引き出されかつフレーム構成要素に沿って摺動できるときに、生じ得る）。

図示の構成例では、シャトル部材３６６は、フレーム３５２内に形成されたスロット３７０に位置決めされる。スロット３７０は、所望通りに位置決めできる。例えば、スロット３７０は、使用者に対面する、使用者から見て外方に向く、上を向くまたは下に向くフレーム３５２の表面上にあることができる。スロット３７０には目盛り付きマークが隣接して、使用者が所望の設定を特定するのを助け得る。一部の構成例では、スロットを省略できる（例えば、図２７参照）。一部の構成例では、フレーム３５２は、単に、スロットではなく開口部を含むことができる（例えば、図２８参照）。

同様に図２６〜２９に示すように、シャトル部材３６６は、任意の所望の方法で、フレーム３５２に捕捉または接続され得る。例えば、シャトル部材３６６は、フレーム３５２のフランジを受け入れる凹部を含むことができる。一部の構成例では、フレーム３５２は、シャトル部材３６６のフランジを受け入れる凹部を含むことができる。望ましくは、シャトル部材３６６は、シャトル部材３６６がフレーム３５２の少なくとも一部分に沿って平行移動できるように、フレーム３５２に接続される。

ここで図３０および図３１を参照すると、２つの異なる調整機構３８０が概略的に示されている。機構３８０は、インターフェースのフレーム（例えば、フレーム内の凹部に）、または別個のハウジングに位置決めできる。一部の構成例では、機構３８０は、例えば限定されるものではないが、ヘッドギアの一部分に沿って配置されたハウジングに位置決めできる。上述の通り、スプールは、緩みを取り除くかまたはヘッドギアの長さを調整するために使用された。本明細書で説明する構成のいずれかにおいて、巻き取り機構３８０を使用してヘッドギアの長さを調整できる。図示の機構３８０は、第１の組のピン３８２および第２の組のピン３８４を含む。第１の組のピン３８２は第１の本体３８６に位置決めされ、および第２の組のピン３８４は第２の本体３８８に位置決めされる。

第１の本体３８６を第２の本体３８８に対して動かすことによって、延長可能部材３９０の長さを調整できる。図３０には単一の部材３９０を示す一方、図３１には、２つの部材３９０を示し、各部材が本体の一方（例えば、第１の本体３８６）に固定されている。

図３０は直線運動を示す一方、図３１は回転運動を示す。好都合にも、第１の本体３８６と第２の本体３８８との間の非常に小さい相対運動が、延長可能部材３９０の長さに大きな変化をもたらし得る。ピン３８２、３８４の数を増やすことによって、長さに対する影響を大きくする。ピン３８２、３８４の数を減らすことによって、長さに対する影響を小さくする。

任意の好適な運動を使用できる。図３１では、外側本体３８６を回転させ得る一方で、内側本体３８８は静止したままであるか、または外側本体３８６は静止したままとし得る一方で、内側本体３８８は回転するか、または両本体３８６、３８８が回転してもよい。相対運動は、任意の好適な方法で生じ得る。例えば、直線運動は、本体３８６、３８８の一方または双方に接続できるレバー、ボタンなどによって制御され得る。回転運動はまた、ダイアル、レバー、ボタンなどによって制御できる。

ここで図３２〜３４を参照すると、フレーム４０２、シール４０４およびヘッドギア４０６を含む別のインターフェース４００が示されている。調整機構４１０が設けられ得る。図３３および図３４を参照して説明すると、調整機構４１０はラックアンドピニオンアセンブリを含む。

２つのラック４１４の間にピニオン４１２を取り付けることができる。ピニオン４１２およびラック４１４は、フレーム４０２内に位置決めできる。ラック４１４の端部は、ヘッドギア４０６に接続できるか、またはヘッドギア４０６に組み入れることができる。一部の構成例では、ラック４１４は、フレーム４０２の外側でヘッドギア４０６に接続する。一部の構成例では、ラック４１４は、フレーム４０２の内側でヘッドギア４０６に接続する。ラック４１４は、ピニオン４１２の周りをわずかに包むのに十分な可撓性を有していて、ラック４１４とピニオン４１２との間により多くのパーチェス（ｐｕｒｃｈａｓｅ）を設けて全体的に対称的なヘッドギアアタッチメントに対してラックを整合させ得る。一部の構成例では、ラック４１４の可撓性を増すために逃げ凹部４１５が設けられ得る。

再度図３２を参照して説明すると、リングまたは他の入力装置４１６がフレーム４０２の表面に位置決めされ得る。例えば限定されるものではないが、リング４１６は、フレーム４０２の前側に位置決めでき、およびコネクタを囲むことができ、このコネクタを通して、呼吸ガスがインターフェース４００に供給される。入力装置４１６が回転することによって、ピニオン４１２を回転させる。

ピニオン４１２は歯４１８を含み、およびラック４１４は、協働する歯４２０を含む。ピニオン４１２が回転すると、歯４１８、４２０は、ラック４１４を軸方向に運動させる。このようにして、ラック４１４を使用してループを調整できる。任意の好適なロッキング機構を使用して、ヘッドギア４０６の位置、ラック４１４、ピニオン４１２および／またはリング４１６をロックできる。例えば、ピンなどを使用して、ピニオン４１２および／またはリング４１６の回転を阻止できる。一部の構成例では、摩擦ブレーキ、クランプ機構、カムブレーク（ｂｒｅａｋ）部材などを使用して、ヘッドギア４０６、ラック４１４、ピニオン４１２および／またはリング４１６の１つ以上の動きを阻止できる。さらに、図示しないが、ブレーク−フィットアセンブリも使用できる。例えば、入力装置には、調整可能なおよび回転範囲を制限する限界がある。そのようないくつかの構成例では、コイルバネまたは他の付勢部材が、入力装置を、より小さなサイズのヘッドギアに関連付けられた限界の方へ促す。そのようなものとして、ヘッドギアは拡張するが、その後、付勢部材の影響下で、予め決められた使用サイズに自動的に後退する。

ここで図３５〜３７を参照すると、さらなる調整機構４２０が示されている。調整機構４２０は弾性スリーブ４２２およびポスト４２４を含む。弾性スリーブ４２２は、任意の好適な材料から形成され得る。一部の構成例では、弾性スリーブ４２２は、例えば限定されるものではないが、シリコーンから形成され得る。一部の構成例では、弾性スリーブ４２２は、弾性であっても弾性でなくてもよい織りの材料から形成され得る。ポスト４２４は、任意の好適な材料から形成され得る。一部の構成例では、ポスト４２４は、例えば限定されるものではないが、鋼製ロールから形成され得る。

弾性スリーブ４２２は通路４２６を含む。通路４２６は内径または内のり寸法を有し、これは、ポスト４２４の外形または対応する外のり寸法よりも小さいとし得る。ポストは、簡単に通路４２６に挿入できる。通路４２６にポスト４２４を挿入することによって、弾性スリーブ４２２を伸張させる。スリーブ４２２の伸張によって、材料はポスト４２４にしっかりと締め付けられる。単に２つの部材に張力を加えようとすることによって、スリーブ４２２とポスト４２４との間でのインターフェースをさらに締め付ける。図３６参照のこと。図３７に示すように、スリーブ４２２からポスト４２４を解放するために、スリーブ４２２の端部を操作して、スリーブ４２２のネッキングを効果的に制限する一方でポスト４２４を引き出すことができる。それゆえ、スリーブの軸圧縮を引き起こすことによって、スリーブ４２２の端部をポスト４２４から離れるように軸方向に動かすことができる。それゆえ、スリーブ４２２およびポスト４２４は、非常に効果的な調整機構を形成できる。

図３８および図３９を参照すると、これらの図は、調整機構４２０をインターフェース４２８に組み入れる２つの方法を示す。本明細書で示すように、ポスト４２４は、マスクの一部として（図３８）、またはヘッドギアの一部として（図３９）形成でき、およびスリーブ４２２は、ヘッドギアの一部として（図３８）、またはマスクの一部として（図３９）形成できる。マスク側に形成された構成要素に関して、構成要素は、フレームまたはシールに組み入れることができる。図３８では、ポスト４２４はフレーム４３０の一部として形成される一方、図３９では、スリーブ４２２はシール４３２の一部として形成される。さらに、図３９に示すように、スケール４２４または他の区画がポスト４２４の一部分に沿って設けられて、スリーブ４２２に供給されたポスト４２４の長さを示し得る。一部の構成例では、スリーブ４２２は、区画も含むことができるか、またはポスト４２４の区画４３４の代わりとし得る。

図４０および図４１を参照すると、２つのさらなる調整機構４５０が示されている。図示の通り、調整機構は、スリーブ４５２およびポスト４５４を含む。上で説明した構成のように、ポスト４５４は、スリーブ４５２の通路４５６内に受け入れられる。図４０に示すように、通路４５６は、通路４５６からポスト４５４を引き出すことに抵抗する１つ以上のタブ４５８を含み得る。例えば、タブ４５８は、スリーブ４５２の開口部４６０から離れるように傾斜してもよいし、またはタブ４５８は、十分な可撓性および十分な長さを有してもよく、通路４５６にポスト４５４を挿入すると、タブ４５８は、開口部４６０から離れるように撓む。通路４５６からポスト４５４を引き出そうとすると、タブ４５８によって抵抗を受けるが、十分な力が加えられると、ポスト４５４の引き出しは、タブによって防げられない。タブ間の距離は、ポスト４５４の直径または幅よりも小さく、ポストが挿入されると、タブはポストを捕らえ、および内側に曲げられる。タブの長さおよびそれらの材料は、それらがポストを捕らえかつ変形するようにし、そのため、ポストとの干渉を増やし、かつスリーブからポストを除去するためにより大きな力を必要とする。

上述の実施形態のように、調整機構４５０は、ヘッドギアとマスクとの間に形成できる。例えば、ポスト４５４は、マスクの一部分に接続できるかまたはそれと一体的に形成できる一方、スリーブ４５２は、ヘッドギアと一緒に形成されるかまたはそれに接続される（図４０参照）。一部の構成例では、スリーブ４５２が、フック４６２に組み入れられ得るか、またはそれに接合され得る。そのようなものとして、スリーブ４５２およびフック４６２を使用して、マスクとヘッドギアを一緒に接続する一方、同様に、調整性ももたらす。図４１参照。

ここで図４２〜４４を参照すると、インターフェース４７０が示されている。インターフェース４７０は、フレーム４７２、シール４７４およびヘッドギア４７６を含む。調整機構４８０がヘッドギア４７６をインターフェース４７０の残りの部分に接続する。例えば、図４４に示すように、フレーム４７２は、調整機構４８０を含むハウジング４８２を含むことができ、これは図４２および図４３に示されている。調整機構はヘッドギア４７６に接続する。

図４３は、調整機構４８０が複数のテレスコーピング部材４８４を含むことを示す。テレスコーピング部材４８４は、互いに入れ子になるように設計される。そのようなものとして、縮小されると、テレスコーピング部材４８４は第１の長さを規定し、および延長されると、テレスコーピング部材４８４は、第１の長さよりも長い第２の長さを規定する。この関係は、図４２の左側と図４２の右側を比較することによって、最もよく示す。

テレスコーピング部材４８４に対称的な運動をもたらすために、接続ケーブル４８６を使用できる。例えば、第１の接続ケーブル４８６は、第２の部材４８４の上側で輪を作ることによって、第１の部材４８４の上部を第３の部材４８４の下部に接合できる（図４２の上部のケーブル参照）。同様に、第２の接続ケーブル４８６は、第２の部材４８４の下部の下側で輪を作ることによって、第３の部材４８４の下部を第１の部材４８４の上部に接合できる（図４２の下部のケーブル参照）。部材４８４が動くと、１つまたは複数のケーブル４８６が、バランスの取れた位置を維持し、それにより、部材が同期して動くようにする。

最も外側の部材４８４が、接続され得る端部の磁石または磁化可能な材料を規定できるか、または調整機構４８０のエンドキャップ４９０を規定できる。第３の部材４８４の上部には、１つの位置においてエンドキャップ４９０に隣接するベース４９１を規定する別の磁石または磁性材料を配置できる。エンドキャップ４９０およびベース４９１は、双方とも磁石をそれぞれ含んでもよいし、または一方は磁石を含むが他方は磁化可能な材料を含んでもよい。エンドキャップ４９０およびベース４９１は、磁力によって一緒に保持される。互いに隣接すると、ベース４９１の下部とエンドキャップ４９０の上部との間の距離すなわち長さは、Ｌ３と定義される。磁力を上回る力が反対方向に加えられると、１つ以上の磁石は、Ｌ４の距離すなわち長さを規定するように離され、ここで、Ｌ４はＬ３よりも大きい。

エンドキャップ４９０およびベース４９１は、一緒に、図９および図１０に説明されているのと同じまたは同様のブレーク−フィット機能を提供する。エンドキャップ４９０に軸方向の力が加えられると、エンドキャップ４９０はベース４９１を引き離し、それによりヘッドギア４７６の張力を緩め、これは、取り外しまたは調整を容易にするのに有益とし得る。エンドキャップ４９０とベース４９１との間の磁力ゆえに、２つの要素は、それらを離して保持する力が除去されるかまたは低下するとき、一緒に引き戻される傾向を有し得る。ヘッドギア４７６の他の要素も、２つの要素を一緒に引き戻し得る。例えば、（下記で詳細に説明するような）弾性部材４９２は、分離されている場合、エンドキャップ４９０およびベース４９１を互いの方へ引き戻すエラスチック材料を含み得る。

一部の実施形態では、エンドキャップ４９０は、テレスコーピング部材４８４の上部に取り付けられている。図４２では、エンドキャップ４９０を、第４のテレスコーピング部材４８４の上部に付着しているとして示す。第４のテレスコーピング部材４８４は、第３のテレスコーピング部材４８４に対して摺動するため、第３のテレスコーピング部材４８４の上端部に位置決めされたベース４９１は、そのような運動に適合するように構成され得る。例えば、一部の実施形態では、ベース４９１は環状形状を含み、それにより、第４のテレスコーピング部材４８４をベース４９１および第３のテレスコーピング部材４８４の双方に対して摺動できるようにする。そのような運動は、エンドキャップ４９０およびベース４９１のブレーク−フィット動作に関わる。一部の実施形態では、ベース４９１は、内部開口部を有する任意の数の形状を含み、第４のテレスコーピング部材４８４を収容する。一部の実施形態では、ベース４９１は、第３のテレスコーピング部材４８４のスロット４９６の１つ以上の側面に位置決めされる。それゆえ、第４のテレスコーピング部材４８４の運動は妨害されず、およびエンドキャップ４９０は、依然として磁力によって適所に保持され得る。

部材４８４、接続ケーブル４８６、端部の磁石およびエンドキャップ４９０は、弾性部材４９２によって囲まれ得る。任意の好適な弾性部材４９２を使用できる。一部の構成例では、弾性部材４９２は材料の条片である。他の適用例では、弾性部材４９２は、部材４８４およびエンドキャップ４９０の周りのエンベロープを形成する。図４２に最もよく示すように、図示の弾性部材４９２は、中心線ＣＬから離れるエンドキャップ４９０の運動に対し抵抗を示す。より重要なことには、弾性部材は、部材４８４が外側に延長するときに復元力を加える。

テレスコーピング部材４８４は入れ子状でありかつ摺動式に接続され、かつ１つ以上の接続ケーブル４８６を含み得るため、部材４８４の１つだけをロッキングすることによって、アセンブリ全体を適所にロックできる。換言すると、接続ケーブル４８６は、バランスの取れた状態で動作するため、１つの部材４８４の別の部材４８４に対する運動を停止させることによって、部材４８４の全てが停止させる。より詳細には、ロック点４９４において運動を制御することによって、調整機構全体を制御できる。例えば、真ん中の部材４８４および隣接する部材４８４を一緒にクランプすることによって、他の部材４８４が動く可能性を低下させるかまたはなくす。

部材４８４はスロット４９６を含み得る。ピン４９８が、スロットにおいて隣接する部材４８４間に延在してもよく、部材が一緒に結合されるようにする。図４４に示すように、ロック点４９４を設けるために、ピン４９８の１つが、ハウジング４８２に形成されたスロット５００を通って延在し得る。他のロッキング構成も使用できる。例えば、複数のストッパは、複数のストッパを規定する孔の１つに収まったピンを備え得る。望ましくは、ロッキング構成は、部材４８４の少なくとも１つとハウジング４８２との間の動きを排除するか、または少なくとも２つの隣接する部材４８４間の動きを排除する。

ここで図４５〜５０を、および特に図４７および図４８を参照すると、フレーム５１２、シール５１４、ヘッドギア５１６および調整機構５２０を有するインターフェース５１０が示されている。調整機構５２０は、説明するように、シザー機構を含み得る。一部の構成例では、調整機構５２０はフレーム５１２に接続できる。一部の構成例では、調整機構５２０はハウジング５２２内に位置決めできる。一部の構成例では、ハウジング５２２はフレーム５１２に接続できる。一部の構成例では、ハウジング５２２はフレーム５１２の一部分を形成する。一部の構成例では、ヘッドギア５１６は、ハウジング５２２内に入れられた調整機構５２０によって、フレーム５１２に接続される。

図４７を参照して説明すると、調整機構５２０は、好ましくは、第１のベース構成要素５３０および第２のベース構成要素５３２を含む。一部の構成例では、第１および第２の構成要素５３０、５３２はリングを含み得る。第１のリング５３０および第２のリング５３２は、２つのリング５３０、５３２を通って延びる単一の回転軸を備えた状態で、並んで位置決めされ得る。第１のリング５３０は、約１８０度離れている２つのラグ５３４を含む。第２のリング５３２は、同様に約１８０度離れている２つのラグ５３６を含む。

一対の交差するシザーアーム５４０が、リング５３０、５３２の各側でラグ５３４、５３６を接続する。シザーアーム５４０は、ピン継手５４２において接続できる。さらに、シザーアーム５４０とラグ５３４、５３６との間の接続は、ピン継手とし得る。調整機構５２０の各側に１組のシザーアーム５４０を示すが、他の数を使用できる。

終端部５４４は、スタブアーム５４６によってシザーアーム５４０に接続できる。スタブアームの第１の端部は、ピン継手によってシザーアーム５４０に接続できる。同様に、スタブアームの第２の端部は、ピン継手によって終端部５４４に接続できる。

終端部５４４が第１のリング５３０および第２のリング５３２に対して動かされるとき、スタブアーム５４６およびシザーアーム５４０は折り畳まれかつ広がる一方、第１のリング５３０および第２のリング５３２は回転する。例えば、図４５に示すように、終端部５４４が収縮位置にあるとき、ラグ５３４とリング５３０、５３２の回転軸を通って延びる線ならびにシザーアーム５４０のピン継手との間の角度αは、終端部５４４が延長位置にあるときよりも、大きい。それゆえ、中心軸ＣＡと終端部５４４との間の距離が長くなるにつれ角度αは小さくなる。

調整機構５２０は付勢部材５４８を含む。図示の配置構成例では、付勢部材５４８は、終端部５４４を中心軸ＣＡの方へ促す。一部の構成例では、付勢部材５４８は、１つ以上のエラストマー材料条片またはバネ部材とし得る。一部の構成例では、付勢部材５４８は、外を覆う伸張性ファブリックまたは他の材料とし得る。任意の好適な付勢部材を使用できる。一部の構成例では、付勢部材５４８はまたハウジング５２２である。付勢部材は、終端部５４４を収縮位置に戻そうとする復元力をもたらす。

さらに図４５および図４６を参照して説明すると、ロッキング構成要素５５０を使用して、調整機構５２０を所望の位置に固定できる。例えば、図示の構成例では、リング５３０、５３２は、リング５３０、５３２の周辺に延在する１つ以上の凹部５５２を含み得る。凹部は、例えば限定されるものではないが、歯の形態にあるとし得る。ピン５５４が凹部５５２に係合して、運動が望まれない場合、リング５３０、５３２が回転する可能性を低下させるかまたはなくし得る。一部の構成例では、第１および第２のリング５３０、５３２の一方のみを運動に対して固定する。

当然ながら、任意の他の好適なロッキング機構を使用できる。図４９は、カムアセンブリ５６０を示す。カムアセンブリ５６０は、レバーに取り付けられたカムを使用できる。第１および第２のリング５３０、５３２は、カムによって一緒に両側から押し潰され得る。そのようなものとして、レバーがロック位置に動かされると、第１および第２のリング５３０、５３２の少なくとも一方は回転できない。一部の構成例では、第１および第２のリング５３０、５３２の双方は回転できない。図５０に示す別の機構は、第１および第２のリング５３０、５３２の少なくとも１つに対して締め付けるロッキングリングを特徴付けるネジ式リングアセンブリ５６２を含み得る。ロッキングリングは、締め付けられると、第１および第２のリング５３０、５３２の少なくとも一方または双方を回転しないように固定できる。

上述の通り、本明細書で説明する調整機構を、所望の場合、ブレーク−フィットアセンブリと一緒に使用できる。図４６を参照して、調整機構とブレーク−フィットアセンブリの統合を説明する。調整機構は上記で説明した。ブレーク−フィットアセンブリ５７０を組み入れるために、終端部５４４およびプレート５７２は解放可能に一緒に結合され得る。一部の構成例では、終端部５４４およびプレート５７２は磁気的に結合され得る。一部の構成例では、終端部５４４およびプレート５７２の少なくとも一方は、磁石であるかまたは磁石を含む。終端部５４４とプレート５７２との間の磁気的結合は、治療の最中、接続したままにできる程度に十分に強いが、インターフェース５１０を着用するときには終端部５４４とプレート５７２とを分離できる程度に十分に弱い。エラスチック部材５４８は、調整機構５２０による調整の全範囲を越えても伸張しつづける（例えば、追加的な約５０ｍｍ）。それゆえ、調整機構５２０が、縮小位置と延長位置との間の位置にロックされると、エラスチック部材５４８は、インターフェース５１０を着用する最中に、終端部５４４からプレート５７２が自由になるとき、伸張しつづける。

図４５〜４８に関して、相互接続リング５３０、５３２に起因した両側への協調した拡張を特徴付けた調整機構５２０を説明するが、調整機構５８０は、２つの側を独立した動きにし得る。例えば、図５１〜５３に示す調整機構５８０は、２つの側を互いに独立して調整できるようにする。図示の通り、調整機構５８０は、少なくとも第１の歯車５８２および第２の歯車５８４を含み得る。第１の歯車５８２および第２の歯車５８４は、歯車５８２、５８４の一方が回転することにより歯車５８２、５８４の他方が回転するように、係合できる。

第１のレバーアーム５８６は第１の歯車５８２から離れるように延在でき、および第２のレバーアーム５８８は第２の歯車５８４から離れるように延在できる。第１のレバーアーム５８６および第１の歯車５８２は回転のために結合され、および第２のレバーアーム５８８および第２の歯車５８４は回転のために結合される。

一対の交差するシザーアーム５９０は、レバーアーム５８６、５８８に接続されている。両シザーアーム５９０は、ピン継手５９２において互いに接続できる。さらに、シザーアーム５９０とレバーアーム５８２、５８４との間の接続はピン継手とし得る。調整機構５８０の各側に１組のシザーアーム５９０を示すが、他の数も使用できる。

終端部５９４がスタブアーム５９６によってシザーアーム５９０に接続され得る。スタブアーム５９６の第１の端部は、ピン継手によってシザーアーム５９０に接続できる。同様に、スタブアーム５９６の第２の端部は、ピン継手によって終端部５９４に接続できる。

終端部５９４が歯車５８２、５８４に関して動かされると、スタブアーム５９６およびシザーアーム５９０は折り重なったり広がったりする一方、歯車５８２、５８４は回転する。図５１に示すように、終端部５９４は、収縮位置（実線）と延長位置（破線）との間で動き得る。

図５２に示すように、調整機構５８０は、上述の構成と同様のエラスチックカバー５９８を含み得る。カバー５９８は、機械的なアセンブリを取り囲み、かつ力を加えて、機構を収縮位置に戻す。本明細書で説明する付勢構造のいずれかを使用できる。さらに、上述のブレーク−フィットアセンブリは、同じ方法で組み入れることができる。効果的には、上述の他のシザーアームアセンブリに対して、図５１〜５３のアセンブリは、２つのリングを４つの歯車と交換し、および２つの側の運動を分離する。

上述の通り、バックルなどを備える面ファスナーを使用して、調整機構を提供することが可能である。図５４〜５８を参照して説明すると、面ファスナーの代わりに使用できる数個のアセンブリが示されている。これらのアセンブリは、シリコーンまたは別のポリマー材料で形成し得る構成要素を特徴付ける。その結果、これらの特徴は、ヘッドギア、またはインターフェースの別の構成要素のいずれかとの成形を容易にする。

図５４を参照すると、ストラップ６１０をそれ自体の上に折り返して二重にした状態で示している。スライダー６１２を、ストラップ６１０の少なくとも一部分にわたって摺動せるために使用できる。ストラップ６１０は１つ以上のレール６１４を含み得る。図５５に示すように、レール６１４は、拡大キャップ６１８を備える細いリブ６１６を含み得る。それぞれを、それぞれに対して一緒に押圧すると、各レール６１４は撓み得る。図示の通り、拡大キャップ６１８は、それ自体がインターロックして、ストラップを接合する。スライダー６１２は、ストラップ６１０の二重に折られた部分の上を摺動するため、レール６１４をインターロックするのを助ける。調整機構として、ストラップ６１０は、かなりの長さを可能にし、これを使用することができ、および、レール６１４の構造およびインターロックのために、ストラップ６１０には、自由端部がぶら下がる傾向がない。換言すると、過剰な長さが簡単に管理される。

図５７を参照すると、別のストラップ６２０が示されている。ストラップ６２０は２つのレール６２２を含む。レール６２２の各々は、細いリブ６２６の上に載置されるＣ字形状のキャップ６２４を含む。図示の通り、これらストラップが一緒に押圧されると、２つのキャップ６２４の一方が圧縮して、２つのキャップ６２４の他方の内側に収まる。それゆえ、ストラップがそれ自体の上に折り返されて二重にされて一緒に押圧されるとき、ストラップ６２０の二重に折られた部分は、縦方向にそれ自体をロックできる。

図５７はまた、第２のストラップ６３０を示す。ストラップ６３０は４つのレール６３２を含む。レール６３２のうちの２つは、それぞれ、細いリブ６３６の上に載置されるＣ字形状のキャップ６３４を含む。レール６３２のうちの２つは、それぞれ、細いリブ６４０の上に載置される小さな頭部６３８を含む。一緒に押圧されると、小さな頭部６３８は、Ｃ字形状のキャップ６３４の凹部に嵌め込むことができる。それゆえ、ストラップ６３０がそれ自体の上に折り返されて二重にされて一緒に押圧されると、ストラップ６３０は縦方向にそれ自体をロックできる。

図５８は別のストラップ６５０を示す。ストラップ６５０は横方向にそれ自体をロックできる。図示の通り、ストラップ６５０は、ストッパ６５４を備える端部６５２を含み得る。さらに、端部６５２はタブ６５６を含み、このタブは、スライダー部材６５８に適合するようなサイズにし得る。スライダー部材６５８は、ストラップ６５０の軸方向に沿って進むことができる。

図示のストラップ６５０の一方の側面は、横方向に延在するリブ６６０を含む。リブ６６０は、押圧されるとリブ６６０を一緒にロックできるような形状にされている。図示のストラップ６５０の他方の側面は実質的に滑らかである。

スライダー部材６５８は、ストラップ６５０の２つ分の厚さが、インターロックしたリブ６６０を有する限り、その２つ分の厚みを受け入れるのに十分な大きさの開口部を有する。その結果、タブ部分６５６の両側面は全体的に滑らかであり、スライダー部材６５８がタブ部分６５６の上側に位置決めされると、タブ部分６５６の位置を調整できる（図５８の下部参照）。所望通りに位置決めされたら、スライダー部材６５８は、ストッパ６５４から離れるように摺動できる。スライダー部材６５８がストラップ６５０を横切ると、リブ６６０は一緒に押圧され、かつストラップはそれ自体を横方向にロックする。

ここで図５９〜６２を参照すると、インターフェース７００が示されている。インターフェース７００は、マスクフレーム７０２、シール７０４およびヘッドギア７０６を含む。調整機構７１０は、ヘッドギア７０６をインターフェース７００の残りの部分に接続する。

図示の構成例では、フレーム７０４は、横方向外側に延在するアーム７１２を含む。図示の通り、アーム７１２は、上部および底部の一方または双方に沿って延在する凹状の溝７１４を含み得る。

ヘッドギア７０６はスライド７２０に接続する。図示の構成例では、ヘッドギア７０６は、スライド７２０に旋回式に接続される。他のタイプの接続も使用できる。スライド７２０は、アーム７１２の凹状の溝７１４の各々に収まる歯７２２を含み得る。スライド７２０は、アーム７１２の対応する外寸よりも大きな内寸を規定して、スライド７２０がアーム７１２の方へ圧縮され得るようにする必要がある。

図６０を参照して説明すると、スライド７２０は、圧縮されるまで、全体的に、アーム７１２に沿って適所にロックされる。例えば、図６０に示すように、スライド７２０を歯の方向に（例えば、図示の通り垂直に）圧縮することにより、スライド７２０を解放し、かつスライド７２０がアーム７１２に沿って平行移動できるようにする。図６２は、スライド７２０が圧縮されるまで、スライド７２０が、アーム７１２に接触する歯または摩擦発生器７２２を含むことができることを示す。スライド７２０がアーム７１２の方に圧縮されると、スライド７２０の壁７２４はアーム７１２から離れるように撓み、それにより、歯または摩擦発生器７２２をアーム７１２から離れるように持ち上げ、アーム７１２に沿ったスライド７２０の運動を容易にする。

図６１に示すように、アーム７１２は、アーム７１２の長さに沿ったスライド７２０の位置の決定を支援するマーキングまたは印を含み得る。

上述の通り、非伸張性ヘッドギアは、一般的に、ヘッドギアが各使用者に特定のカスタマイズされたサイズに設定される必要があることを示す。好ましくは、サイジングは一度行われ、その後、それに続く使用の最中、変更されない。本明細書で説明するブレーク−フィットアセンブリを使用して、サイジングは、インターフェースの着用を容易にするために一時的に調整できる一方で、ヘッドギアの予め決められたサイズへの自動的な再接続を容易にする。上述の通り、ブレーク−フィットアセンブリは、ヘッドギアのストラップの１つ以上に、またはヘッドギアの別の部分において（例えば、ヘッドギアの後ろのシームに沿って）接続することによって、マスクに（例えば、フレームにまたはシール）に一直線に位置決めされる。

一部の構成例では、構成要素アセンブリは、ヘッドギアの予め決められたサイジングを予想外に調整する恐れを低下させるように設けられ得る。例えば限定されるものではないが、構成要素アセンブリは、意図的な相互作用によって調整機構のみを作動させるように作られ得る。ある構成例では、キーを使用して、調整機構をロックまたはロック解除できる。キーによって、機構の制御を確立する装置の拡大解釈を有するものとする。キーは、伝統的なキーとし得るか、または別のアイテムとし得る。例えば、キーは磁石または磁性構成要素とでき、調整機構と相互に作用するように別の構成要素を引き付ける。別の例として、キーは、家庭用品、例えばスクリュードライバー、ピンなどとし得る。ある構成例では、サイズを調整したら、構成要素は、不注意なまたは不要な再サイズ調整に対して調整機構をロックするために除去できる。

一部の構成例では、エレクトロニクスを追加して、インターフェースの機能を改良できる。例えば、ストラップまたは他の構成要素は、電子テープ手段として機能する組み込みトラックを有し得る。インターフェースの初期取り付けが行われると（例えば、睡眠の専門家（ｓｌｅｅｐ ｔｅｃｈｎｉｃｉａｎ）によって）、初期のサイジングがインターフェースの電子構成要素にブックマークされ得る。それに続くインターフェースの取り付けまたは着用のそれぞれでは、エレクトロニクスは、ヘッドギアが適切なまたは予め決められたサイズにあるとき、信号を発し得る。例えば、使用者は、着用中にインターフェースを伸張させ、その後、予め決められた長さに達したとエレクトロニクスが表示するまで、締め付け得る。同様に、インターフェースを予め決められたサイズに自動的に締め付けるためのアクチュエータが設けられ得る。アクチュエータは、小型モータ、ソレノイドなどとし得る。アクチュエータは、例えば限定されるものではないが、フレームやヘッドギアに組み入ることができる。さらに、エレクトロニクスを使用して、漏れが発生するとまたは発生しそうであるとすぐに漏れを補償するために、ヘッドギアに対して自動的に調整が行われ得るようにＣＰＡＰ装置の動作特性が監視され得る。

様々な実施形態を説明したが、調整機構のいずれかをブレーク−フィットアセンブリのいずれかと組み合わせ得ることに留意されたい。さらに、ブレーク−フィットアセンブリを用いずに調整機構を使用でき、および調整機構を用いずにブレーク−フィットアセンブリを使用できる。さらに、任意のインターフェース（すなわち、マスクおよびヘッドギア）を、本明細書で説明する調整機構および／またはブレーク−フィットアセンブリのいずれかまたは双方と使用できる。

本発明をいくつかの実施形態に関して説明したが、当業者に明白な他の実施形態も本発明の範囲内にある。それゆえ、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、様々な変更および修正を行い得る。例えば、様々な構成要素をさらに所望通りに再位置決めしてもよい。さらに、特徴、態様および利点の全てが、必ずしも本発明の実施に必要なわけではない。その結果、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義されるものとする。

Claims (8)

1. 呼吸治療の提供に使用するためのインターフェースアセンブリであって、前記インターフェースアセンブリは、
   フレームおよび前記フレームによって支持されたシールを含むマスクと、
   前記マスクに接続されたヘッドギアと、
   予め決められた力を超えると、前記マスクおよび前記ヘッドギアによって規定されたループを選択的に長くし、かつ前記予め決められた力を超えなくなると前記ループを使用長さに戻すように構成されたブレーク−フィットアセンブリと、を含み、
   前記ブレーク−フィットアセンブリは、予め決められた力を超える力が加えられるまで、第１の長さから第２の長さへの伸長に抵抗する磁気的結合を含み、前記磁気的結合は２つの磁性部材を含み、可撓性シースが前記磁性部材を包み、互いから離れるような前記磁性部材の動きに応じた前記可撓性シースの伸長は、再接続するために前記磁性部材を互いの方へ戻すように働く復元力を確立する、インターフェースアセンブリ。
2. 前記ヘッドギアは非伸張性である、請求項１に記載のインターフェースアセンブリ。
3. 前記ブレーク−フィットアセンブリが前記フレームと前記ヘッドギアとの間に位置決めされる、請求項１または２に記載のインターフェースアセンブリ。
4. 前記ヘッドギアは全体的に非エラスチックの部分を含む、請求項１に記載のインターフェースアセンブリ。
5. ２つのブレーク−フィットアセンブリが前記全体的に非エラスチックの部分を前記フレームに接続する、請求項４に記載のインターフェースアセンブリ。
6. 前記磁性部材は前記可撓性シース内に軸方向に固定される、請求項１〜５のいずれか一項に記載のインターフェースアセンブリ。
7. 前記磁性部材は４Ｎを上回る結合力を加える、請求項１〜６のいずれか一項に記載のインターフェースアセンブリ。
8. 前記予め決められた力は、使用時に前記マスク内で加圧された呼吸ガスによって生成された最大限の力を上回る、請求項１〜７のいずれか一項に記載のインターフェースアセンブリ。

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