JP6147452B1 - マスク及びマスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通気性に富み、外観性が良好なマスクを提供する。【解決手段】ベース布地はタテ糸32とヨコ糸33とからなるが、本発明では、タテ糸32は、ナイロンやポリエステルに代表される非伸縮性糸とし、ヨコ糸33は、ウレタンに代表される強伸縮性糸とした。よって、マスク本体20は図面上下方向が伸縮性に富んでいる。【効果】マスク本体は織布で構成した。織布は通気性に富むため、息で眼鏡が曇る心配はない。また、強伸縮性糸で縦寸法が弾力的に変わるため、マスク本体は、使用者の口周りの形状に倣って変形する。襞部を設ける必要がないので外観性が良好になる。【選択図】図3

Description

本発明は、人の口を覆うマスク及びマスクの製造方法に関する。
風邪の流行に伴って、マスクの需要が増加する。マスクは、種々の構成の物が実用化されてきた(例えば、特許文献1(図2)参照)。
特許文献1の図2に示されるように、口覆い部(24)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)に、複数の襞部(28A〜28D)が設けられている。複数の襞部(28A〜28D)が蛇腹の役割を果たす。
また、マスク本体(20)は、繊維不織布製の基材シート(21)で構成される(特許文献1、段落[0020]第1行等)。
不織布は通気性に難があり、吐く息で眼鏡が曇る。
また、複数の襞部(28A〜28D)を設けるために、加工が面倒になり、製造コストが嵩む。その上、襞部(28A〜28D)が横筋状に見えるため、外観性が低下する。
従来は、衛生面が優先され、通気性や外観性が二の次とされてきた。
しかし、使用形態が多様化する中、通気性に富み、外観性が良好なマスクが求められるようになってきた。
特開2017−14673号公報
本発明は、通気性に富み、外観性が良好なマスクを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、マスク本体と、このマスク本体の両端に設けた耳掛け紐とからなるマスクにおいて、
前記マスク本体は、第1面の上下辺に第2面の上下辺を接結してなる袋体であり、
前記第1面及び前記第2面は、前記上下辺に沿って延びるタテ糸にヨコ糸を織り込んでなる織布をベース布地としたものであり、
前記タテ糸は非伸縮性糸からなり、前記ヨコ糸は強伸縮性糸からなり、
前記第1面及び前記第2面は、中央部に対して前記耳掛け紐側の側部の縦寸法が小さくなっていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、強伸縮性糸は、伸ばした長さ/自然長さで定義されるドラフト比が、少なくとも3であるウレタン糸であることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、耳掛け紐は、織布から造られている袋体であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、マスク本体と、このマスク本体の両端に設けた耳掛け紐とからなるマスクの製造方法であって、
織機と、非伸縮性糸と、ドラフト比が少なくとも3である強伸縮性糸と、糊とを準備する工程と、
前記強伸縮性糸を引き延ばし、この状態で前記糊で固めることにより延ばした第1延ばし糸を造る工程と、
前記強伸縮性糸を前記第1延ばし糸よりも引き延ばし、この状態で前記糊で固めることにより延ばした第2延ばし糸を造る工程と、
前記マスク本体を、第1面の上下辺に第2面の上下辺を接結してなる袋体にする工程であり、前記第1面及び前記第2面が、各々前記耳掛け紐が繋がれる一方の側部及び他方の側部と、これらの一方の側部及び他方の側部で挟まれる中央部とに区分した場合に、前記織機のタテ糸に前記非伸縮性糸を配し、前記一方の側部及び他方の側部ではヨコ糸に前記第2延ばし糸を配し、前記中央部ではヨコ糸に前記第1延ばし糸を配して、袋状の織布を得る工程と、
温水で前記糊を除去する糊除去工程と、
前記第1・第2延ばし糸に熱処理を施す工程と、
得られたマスク本体に前記耳掛け紐を取付ける工程と、からなる。
請求項5に係る発明は、袋状の織布を得る工程の次に、袋状の織布の裏表を反転する工程を加えることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、袋状の織布を得る工程で、マスク本体と共に耳掛け紐を織ることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、マスク本体は織布で構成した。織布は通気性に富むため、息で眼鏡が曇る心配はない。また、中央部に対して耳掛け部側の側部は縦寸法が小さくなっており、外観性が良好になる。
よって、本発明によれば、通気性に富み、外観性が良好なマスクが提供される。
請求項2に係る発明では、強伸縮性糸は、ドラフト比が、少なくとも3であるウレタン糸である。ドラフト比が3以上であるため、伸縮性が高まる。
請求項3に係る発明では、耳掛け紐は、織布から造られている。織布であるから、マスク本体と一諸に製造することができる。
請求項4に係る発明では、マスクの製造方法は、準備工程と、第1延ばし糸を造る工程と、第2延ばし糸を造る工程と、袋状の織布を得る工程と、糊除去工程と、熱処理工程と、反転工程と、耳掛け紐取付け工程とからなる。引き延ばして糊で固めた糸を、糊除去工程で糊を除去し、熱処理を施すと、マスク本体の中央部に対して両方の側部が縦方向に縮む。結果、中央部に対して両端部が狭くなった形態のマスクが自然に得られる。
加えて、マスク本体は織布で構成した。織布は通気性に富むため、息で眼鏡が曇る心配はない。また、強伸縮性糸で縦寸法が弾力的に変わるため、マスク本体は、使用者の口周りの形状に倣って変形する。襞部を設ける必要がないので外観性が良好になる。
よって、本発明によれば、通気性に富み、外観性が良好なマスクが提供される。
請求項5に係る発明は、袋状の織布を得る工程の次に、袋状の織布の裏表を反転する工程を加えた。反転することにより、接結部が袋内に収まり、外観性が高まる。
請求項6に係る発明は、袋状の織布を得る工程で、マスク本体と共に耳掛け紐を織るため、耳掛け紐を別工程で製造する場合に比較して、製造コストを下げることができる。
本発明に係るマスクの正面図、背面図及び断面図である。 図1の2g部拡大図及び構成要素を説明する図である。 タテ糸とヨコ糸の配置を示す図である。 製造フロー図である。 第1・第2延ばし糸を造る工程を説明する図である。 袋状の織布を得る工程を説明する図である。 糊除去工程後のマスク本体の形態を説明する図である。 反転工程及び耳掛け紐取付け工程を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、織布業界では、経糸(「たていと」と読む。)、緯糸(「よこいと」と読む。)の用語を使用するが、本明細書では、経糸をタテ糸、緯糸をヨコ糸と表記する。
図1(a)は正面図、図1(b)は背面図、図1(c)は断面図である。
図1(a)に示すように、マスク10は、略横長矩形のマスク本体20と、このマスク本体20の両端に設けた耳掛け紐40、40とからなる。
正面に相当する第1面21には、カラー糸(非伸縮性糸)を織り込むことにより、例えば水玉模様22やギザギザ模様23が施されている。すなわち、第1面21は模様22、23が施された織布で構成される。
模様22、23や色は任意に変更することができる。無地であってもよい。
図1(b)に示すように、裏面に相当する第2面25は無地の織布で構成される。なお、第2面25に模様22、23を施すことは差し支えない。
図1(c)に示すように、第1面21と第2面25の上下辺は、接結部26、26で接結されており、確実に第1面21と第2面25の間に空間27ができる。
図1(c)において、第1面21と第2面25とは、織布である。織布はタテ糸とヨコ糸を密に織ったものであって、無数の微細な隙間が存在する。
第2面25を通過した息(空気)は、織布内の無数の微細な隙間に貯えられると共に第1面21と第2面25の間の大きな空間27に貯えられ、その後、第1面21を徐々に通過して放出される。よって、息で眼鏡が曇ることはない。
また、詳細は後述するが、マスク本体20を、耳掛け紐40側の側部28、29と、これらの側部28、29で挟まれる中央部31に区分した場合、中央部31に比較して、一方の側部28及び他方の側部29は上下方向に縮んでいる。そのため、口に被せたときに、マスク本体20が顔に良好にフィットする。
マスク10で鼻と口とを覆うが、不織布からなる従来のマスクでは鼻の際に三角形の空間ができやすい。この点、本発明のマスク10は、上下方向によく伸縮するため、鼻の際に大きな空間ができることはなく、鼻の輪郭によく馴染む。その上、鼻や顔の大きさや形状に拘わらず、鼻や頬の輪郭に沿って変形させることができる。1サイズのマスク10を色々な人に供することができる。すなわち、マスク10は、種々の利用者の顔の形状に良好にフィットさせることができる。
仮にオーダーマスクがあるとすると、オーダーマスクは利用者の顔や鼻に合わせて形状が決定されため、他人に提供することはできない上、極めて高価である。
対して、本発明のマスク10は、オーダーマスクに匹敵する又はそれ以上のフィット感が得られる上、オーダーマスクに比較して格段に安価である。
加えて、マスク本体20の第1面21及び第2面25が織布であるため、糸の色を変えることで、好みの色にすることや、模様を施すことができ、いわゆるマイマスクが容易に得られる。すなわち、従来のマスクは白色で面白みに欠けるが、本発明のマスク10はファッション性に富む。
また、マスク10は洗濯することで使い続けることができ、使い捨てマスクに比較して資源の無駄使いを避けることができる。
図1(c)の2g部拡大図を図2(g)に示すが、図2(g)は複雑で分かりにくいので、構成要素を分解した上で、各要素を図2(a)〜図2(f)に基づいて説明する。
図2(a)に、タテ糸32を示す。タテ糸32は非伸縮性糸で構成される。
図2(b)に、ヨコ糸33Aを示す。ヨコ糸33Aは強伸縮性糸からなり、2〜3倍引き延ばした状態でタテ糸32に織り込まれる。
図2(c)に、ヨコ糸33Bを示す。ヨコ糸33Bは強伸縮性糸からなり、2〜3倍引き延ばした状態でタテ糸32に織り込まれる。
タテ糸32にヨコ糸33A、33Bを織って得た織布が、ベース布地になる。
図2(d)に、模様を付けるための糸41Aを示す。この糸41Aは非伸縮性糸である。この非伸縮性糸41Aを、タテ糸32に、3本とばしで織り込む。
図2(e)に、模様を付けるための糸41Bを示す。この糸41Bは非伸縮性糸である。この非伸縮性糸41Bを、非伸縮性糸41Aと上下対称となるようにして、タテ糸32に、3本とばしで織り込む。
図2(f)に、模様を付けるための糸41Cを示す。この糸41Cは非伸縮性糸である。この非伸縮性糸41Cは非伸縮性糸41Aに対して1本ずらした状態で且つタテ糸32に3本とばしで織り込む。
図2(g)に、模様を付けるための糸41Dを示す。この糸41Dは非伸縮性糸である。この非伸縮性糸41Dを、非伸縮性糸41Cと上下対称となるようにして、タテ糸32に、3本とばしで織り込む。
なお、図中に上向き矢印と符号Eで示した箇所にて、タテ糸32に非伸縮性糸41A〜41Dを接結する。
熱処理などを施すと、引き延ばしていたヨコ糸33A、33Bが元に戻ろうとして縮む。
すると、図2(h)に示すように、ヨコ糸33A、33Bが縮むことにより、タテ糸32のピッチ(間隔)が狭くなり、結果、非伸縮性糸41A、41Cがベース布地から上へ浮き上がり、非伸縮性糸41B、41Dがベース布地から下へ膨出する。
非伸縮性糸41A、41Cで模様が構成される。非伸縮性糸41A、41Cが浮き上がるため、模様が立体的になり、意匠性が高まる。
このままでもよいが、浮き上がった非伸縮性糸41A、41Cが引っかかりやすいため、対策として、平坦化処理を施すことが推奨される。
図2(i)に示すように、アイロン掛けなどの熱プレスにより、浮き上がり部分及び膨出部分を平坦化する。
図2(i)において、非伸縮性糸41A、41Cは外側にあり、既に述べたように、立体感に富む模様を構成する。非伸縮性糸41A、41Cとベース布地との間に隙間43が必然的に確保される。
また、非伸縮性糸41B、41Dは、マスク装着時に口に当たる側になる。非伸縮性糸41B、41Dとベース布地との間に隙間44が必然的に確保される。
隙間44が確保されるため、非伸縮性糸41B、41Dは、ベース布地に向かって容易に変位する。すなわち、クッション性が大きくなる。このクッション性により、唇や口の周りの肌にマスク10は優しく当たる。結果、長時間の装着が苦にならなくなり、快適性が向上する。
加えて、隙間43、44に空気が貯えられるため、息で眼鏡が曇ることはなくなる。
図1に示す第1面21、第2面25を構成するベース布地の概念図を図3に示す。なお、以下の説明では、ヨコ糸33A、33Bは、ヨコ糸33と読み替える。
図3に示すように、ベース布地はタテ糸32とヨコ糸33とからなるが、本発明では、タテ糸32は、伸縮率が10%以下の非伸縮性糸とした。非伸縮性糸は、セット性を付与したナイロンやポリエステルが好適であるが、種類は任意である。
ヨコ糸33は、伸縮率が100%を超えるような強伸縮性糸とした。強伸縮性糸は、ウレタンが好適である。
結果、マスク本体20は図面上下方向が伸縮性に富んでいる。
以上の構成からなるマスク10の製造方法を、以下に説明する。
図4に示すように、マスク10の製造方法は、準備工程(ST01)と、第1・第2延ばし糸を造る工程(ST02)と、袋状の織布を得る工程(ST03)と、糊除去工程(ST04)と、熱処理工程(ST05)と、裁断工程(ST06)と、反転工程(ST07)と、耳掛け紐取付け工程(ST08)とからなる。
ST01の準備工程では、織機と、非伸縮性糸と、ドラフト比が少なくとも3である強伸縮性糸と、糊とを準備する。
第1・第2延ばし糸を造る工程は、図5に基づいて補足説明する。
図5(a)に、延ばす前の強伸縮性糸34を示す。
図5(b)に示すように、強伸縮性糸34をドラフト比分だけ引き延ばす。ドラフト比は、(延ばした後の長さ÷自然の長さ)で定義される。本発明では、ドラフト比が少なくとも3のウレタン糸を使用する。ウレタン糸であれば、3倍に引き延ばしても、切断やくびれが起こるなどの不具合が生じない。
図5(c)に示すように、強伸縮性糸34にナイロン糸又はポリエステル糸35を螺旋状に巻き、全体を糊36で固める。すると、強伸縮性糸34は延びたままとなる。ナイロン糸又はポリエステル糸35は非伸縮性糸であり、糊36を補強する役割を果たす。補強をする必要がなければナイロン糸又はポリエステル糸35は省くことができる。
ドラフト比が2程度の糸を、第1延ばし糸37とし、より延ばしドラフト比が3程度の糸を、第2延ばし糸38とする。
袋状の織布を得る工程は、図6に基づいて補足説明する。
織機にタテ糸32をセットすると共にヨコ糸として第1延ばし糸37及び第2延ばし糸38をセットする。
図6(a)に示すように、マスク本体20において、一方の側部28をタテ糸32と第2延ばし糸38からなるヨコ糸33で織り、中央部31をタテ糸32と第1延ばし糸37からなるヨコ糸33で織り、他方の側部29をタテ糸32と第2延ばし糸38からなるヨコ糸33で織ることでベース布地が得られる。必要に応じてベース布地の面に非伸縮性糸で模様を織り込む。
好ましくは、両方の側部28、29の近傍に耳掛け紐40をタテ糸32と第2延ばし糸38を含むヨコ糸33で一緒に織る。
図6(a)のb−b線断面図を図6(b)で示す。
図6(b)に示すように、マスク本体20の縁は接結することで、接結部26とされる。
図6(a)にて、複数個のマスク本体20と複数本の耳掛け紐40を織り、後工程で裁断し分離することで、マスク本体20及び耳掛け紐40を量産することができる。
次に、糊除去工程と、熱処理工程と、裁断工程を説明する。
図6(a)の織布を、40〜50℃の温水に浸して糊(図5、符号36)を溶かす。そして、所定温度で熱処理を施す。
すると、図5(c)に示す第1延ばし糸37が図5(a)の状態に戻ろうとし、同様に第2延ばし糸38が図5(a)の状態に戻ろうとする。
全体に波打った織布を、裁断する。
すると、図7に示すマスク本体20が得られる。この時点では、マスク本体20は、上辺と下辺とが接結部26、26で繋がっており、一方の側部28と他方の側部29に開口39、39がある、チューブ状の袋となる。このままでもよいが、接結部26、26が外観性を損ねるので、裏表を反転する。耳掛け紐40も反転する。
図8に示すように、反転したマスク本体20に、耳掛け紐40、40を取付けることで、マスク10が完成する。
図6に示すように、耳掛け紐40は、長手方向に強伸縮性糸からなるヨコ糸33が配されているため、長さが弾性的に変化する。加えて、耳掛け紐40は織布であるため、長時間マスク10を使用しても耳が擦れることはない。
尚、本発明のマスク10は、マスク本体20を反転させない、すなわち、接結部26が見える形態で使用することは差し支えない。
また、耳掛け紐40は、マスク本体20と同時に織るほか、別工程で製造した紐であってもよい。
本発明は、洗濯をすることで繰り返し使用することができるマスクに好適である。
10…マスク、20…マスク本体、21…第1面、25…第2面、28…一方の側部、29…他方の側部、31…中央部、32…タテ糸、33、33A、33B…ヨコ糸、36…糊、37…第1延ばし糸、38…第2延ばし糸、40…耳掛け紐。

Claims (6)

  1. マスク本体と、このマスク本体の両端に設けた耳掛け紐とからなるマスクにおいて、
    前記マスク本体は、第1面の上下辺に第2面の上下辺を接結してなる袋体であり、
    前記第1面及び前記第2面は、前記上下辺に沿って延びるタテ糸にヨコ糸を織り込んでなる織布をベース布地としたものであり、
    前記タテ糸は非伸縮性糸からなり、前記ヨコ糸は強伸縮性糸からなり、
    前記第1面及び前記第2面は、中央部に対して前記耳掛け紐側の側部の縦寸法が小さくなっていることを特徴とするマスク。
  2. 前記強伸縮性糸は、伸ばした長さ/自然長さで定義されるドラフト比が、少なくとも3であるウレタン糸であることを特徴とする請求項1記載のマスク。
  3. 前記耳掛け紐は、前記織布から造られている袋体であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマスク。
  4. マスク本体と、このマスク本体の両端に設けた耳掛け紐とからなるマスクの製造方法であって、
    織機と、非伸縮性糸と、ドラフト比が少なくとも3である強伸縮性糸と、糊とを準備する工程と、
    前記強伸縮性糸を引き延ばし、この状態で前記糊で固めることにより延ばした第1延ばし糸を造る工程と、
    前記強伸縮性糸を前記第1延ばし糸よりも引き延ばし、この状態で前記糊で固めることにより延ばした第2延ばし糸を造る工程と、
    前記マスク本体を、第1面の上下辺に第2面の上下辺を接結してなる袋体にする工程であり、前記第1面及び前記第2面が、各々前記耳掛け紐が繋がれる一方の側部及び他方の側部と、これらの一方の側部及び他方の側部で挟まれる中央部とに区分した場合に、前記織機のタテ糸に前記非伸縮性糸を配し、前記一方の側部及び他方の側部ではヨコ糸に前記第2延ばし糸を配し、前記中央部ではヨコ糸に前記第1延ばし糸を配して、袋状の織布を得る工程と、
    温水で前記糊を除去する糊除去工程と、
    前記第1・第2延ばし糸に熱処理を施す工程と、
    得られたマスク本体に前記耳掛け紐を取付ける工程と、からなるマスクの製造方法。
  5. 前記袋状の織布を得る工程の次に、袋状の織布の裏表を反転する工程を加えることを特徴とする請求項4記載のマスクの製造方法。
  6. 前記袋状の織布を得る工程で、前記マスク本体と共に前記耳掛け紐を織ることを特徴とする請求項5記載のマスクの製造方法。
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