JP5143576B2 - かつら - Google Patents
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Description
図1乃至4は、第一乃至第四の実施形態に係るかつらの一部を模式的に示す平面図である。かつら1,12,13,14は、ネット部材2,22,23,24からなるかつらベースに複数の毛髪が植設されて成るものである。なお、図はネット部材の一部を拡大して示し、毛髪及びかつら全体は図示を省略している。
第一実施形態のかつら1はネット部材2をかつらベースとし、ネット部材2にはマス目状の区画が画成されている。一区画は1.5cm×1.5cmであり、一つの区画内に100前後の網目がある。一つの網目は毛髪を植設可能な大きさで、かつ毛髪を植設したあとにネットが露見せず、かつらの装着が視認されないほどの大きさである。
次に、第二実施形態のかつらについて説明する。
第二実施形態のかつら12は、第一実施形態のかつら1と同様、市松模様状のネット部材22で構成されているが、網目の形状が第一実施形態のかつらと異なる。すなわち、図2に示すように、区画Aa、Bb、Cc、Dd、Ca、Db、Ecなどは六角形の網目の集合体、すなわち六角形の網目パターンからなる。区画Ba、Cb、Dc、Ed、Ab、Bc、Cdなどは八角形の網目の集合体、すなわち八角形の網目パターンからなり、この点は第一実施例のかつらと同様である。
次に、第三実施形態のかつらについて説明する。
第三実施形態のかつら13は、異なる3種類の網目パターンからなる区画を碁盤目状に構成してなるネット部材23で構成されている。
次に、第四実施形態のかつらについて説明する。
第四実施形態のかつら14は、第一実施形態と同様の構成であるが、図4(A)に示すように、区画間の所定の位置、具体的には図において左右方向2つ置きの区画の間に、前後方向に沿って、連結糸6からなる連結部5が設けられている。すなわち、四角形の網目パターンと八角形の網目パターンとの境目は、例えばA列とB列との境目のように連結部5を介して連結されている部分と、例えばB列とC列との境目のように織り方を変えることによりパターンが変化している部分とがある。
次に、かつらベースの作製方法について説明する。いずれの実施形態であっても、作製方法は同様である。
まず、頭部形状に成形した第一のネット部材2aを石膏型10の形状に合わせて固定した上に、頭部形状に成形した第二のネット部材2bを石膏型10の形状に合わせて固定して、外周線9aから5mm突出する位置を仮縫製した。次に、かつら外縁部露見防止用帯状ネット7を縫製した位置と同様に、第一の縫い目8aに沿って、第一のネット部材2aと第二のネット部材2bを縫製した。続いて、外周線9aから頭頂部方向の内側2cmの位置に印をつけた第二の縫い目8bに沿って、第一のネット部材2aと第二のネット部材2bを縫製した。最後に仮縫いした糸を取り除いた。
最後に、かつらベース1aに毛髪を植設した。まず、頭部形状雄型に成形したエポキシ樹脂(図示省略)にかつらベース1aを合わせて、画鋲で固定した。次に、ネットの表面から鉤針を挿入して、ネットを掬い上げた後、鉤針の鉤部に毛髪を引っ掛けて結んだ。
[実施例1]
実施例1のかつらは、図4(A)に示す第四実施形態のかつらと同様であり、かつらベースを構成するネット部材は、一つの区画が1.5cm×1.5cmに画成されている。
実施例2のかつらは実施例1のかつらと同様であるが、ネット部材として、図2に示す第二実施形態において説明したネット部材22を使用している。すなわち、四角形の網目パターンの代わりに、対角線が1.5mm×1.5mmの六角形の網目パターンを有している。
実施例3のかつらは、実施例1のかつらと同様であるが、ネット部材として、図3に示す第三実施形態において説明したネット部材23を使用している。すなわち、かつらベースが、四角形、六角形、八角形の網目パターンからなる区画を碁盤目状に構成したネット部材からなる。
実施例4のかつらは、実施例1のかつらと同様である。ただし、かつらベースを構成するネット部材は、一つの区画が3.0cm×3.0cmに画成されており、この点のみ実施例1のかつらと相違する。
1.5mm×l.5mmの四角形の網目のみからなるネット部材でかつらベースを構成し、かつらを作製した。
対角線が1.5mmの八角形の網目のみからなるネット部材でかつらベースを構成し、かつらを作製した。
四角形の網目パターンと八角形の網目パターンとが順に現れるように縞状に区画が構成されたネット部材でかつらベースを構成し、かつらを作製した。各区画の幅は1.5cmである。
比較例4のかつらは、実施例1のかつらと同様である。ただし、かつらベースを構成するネット部材は、一つの区画が3.5cm×3.5cmに画成されており、この点のみ実施例1のかつらと相違する。
JISの試験に基づいた方法で寸法変化度を測定した。具体的には、特定の負荷を一定時間与え、伸長回復率および残留ひずみ率を測定した。これは、ネットを用いたかつらベースにシワが発生し歪みなどが生じる原因として、頭部にかつらを取り付けるときにかつらベースを繰り返し引っ張ることにより、かつらベースにひずみが生じるためであることから、引っ張りとひずみの関係を調べたものである。
また、かつらベースの洗浄試験を繰り返し行ない、かつらベースの歪みとシワの状態を確認した。具体的には、実施例1〜4、および比較例1〜4のかつらにおける、毛髪を植設する前の、15cm×15cmの大きさのかつらベースを用意し、それぞれについて以下の作業を行った。
まず、容器に水5リットルを注ぎ、その水の中に市販のシャンプー0.5gを溶かした後、かつらベースを入れて1分間押し洗いした。次に、別の容器に水5リットルを注ぎ、かつらベースを1分間濯いだ。シャンプーを十分に洗い流すために、このような濯ぎを計2回行った。室温で1時間乾燥した後、かつらベースの歪みとシワの状態を確認し、実施例1〜4および比較例1〜4の形状保持性を検証した。
試験の結果を図13に示す。
伸長回復率が高く、残留ひずみ率が低いほど形状が安定していることを示している。伸長回復率について、実施例1〜4では網目の向きが左右、および前後方向で50%を超えて安定しているのに対して、比較例1〜4では網目の向きが左右、および前後方向のどちらか一方、もしくは双方で50%を下回っていることがわかる。
1a かつらベース
2 ネット部材
2a 第一のネット部材
2b 第二のネット部材
3 ネット編成糸
4 ネット編成糸
5 連結部
6 連結糸
7 外縁部露見防止用帯状ネット
9a 外周線
9b 露見防止用帯状ネット取付線
10 石膏型
20 弾力的可動範囲
22 ネット部材
23 ネット部材
H 毛髪
Aa〜Ff 区画
Claims (9)
- ネット部材からなるかつらベースに複数の毛髪が植設されて成るかつらであって、
上記ネット部材は、糸の方向の異なる複数の網目が規則的に連接されてなることを特徴とする、かつら。 - 前記ネット部材は、糸の方向の異なる網目パターンが規則的に連接されてなることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
- 前記ネット部材は、隣接する網目パターン同士の網目形状が異なることを特徴とする、請求項1または2に記載のかつら。
- 前記ネット部材は、二種類の網目パターンが市松模様状に連接されてなることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のかつら。
- 前記二種類の網目パターンは、六角形の網目を有する網目パターンと八角形の網目を有する網目パターンとからなることを特徴とする、請求項4に記載のかつら。
- 前記ネット部材は、三種類以上の網目パターンが碁盤目状に連接されてなることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のかつら。
- 前記ネット部材は、隣接する網目パターン同士の間に連結部を備えることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載のかつら。
- 前記連結部に用いられるネット編成糸の径は、前記網目パターンを構成する他の部位のネット編成糸の径よりも太くなっていることを特徴とする、請求項7に記載のかつら。
- 網目パターン同士の境により画成される1つの区画が3.0cm×3.0cm以下であることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載のかつら。
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