JP6883695B1 - かつらベース及びかつら - Google Patents
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Abstract
Description
外縁の少なくとも一部を形成する基布を備えたかつらベースであって、
前記基布は、一方の糸及び前記一方の糸と交差する他方の糸から構成される内側領域と、前記一方の糸が存在せず前記他方の糸のみが存在する外側領域とから構成され、
前記外側領域において、前記他方の糸が前記かつらベースの外側方向に延びるように配置されているかつらベースである。
上記のかつらベースに擬毛が植設されたかつらである。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
はじめに、図1から図3を参照しながら、本開示の1つの実施形態に係るかつらベースの説明を行う。図1は、本開示の1つの実施形態に係るかつらベースを模式的示す平面図である。図2は、図1に示すかつらベースの外側領域と隣接する内側領域において、隣接する一方の糸が擬毛で結び付けられるところを模式的に示す斜視図である。図3は、図1に示すかつらベースの第1の基布の領域を更に詳細に示す平面図である。
一方の糸10及び他方の糸12の太さとして、70〜90μmを例示することができる。第2の基布20の六角形の網目を構成するフィラメント22の太さとして、100〜700μmを例示することができる。
図1の矢印Cで示す第1の基布4及び第2の基布20の境界部分は、例えば、接着剤により互いに一体的に接合されている。必要に応じて、縫合で第1の基布4及び第2の基布20を接合することもできる。
外側領域8を形成するには、例えば、第1の基布4及び第2の基布20を接合した後、第1の基布4の外縁部から内側かけての所定の領域について、一方の糸10を取り除くことにより、他方の糸12のみが存在する領域を形成することができる。
特に、外側領域8において、複数の他方の糸12の先端部により波形が形成されるように、かつらベース2の外側方向に延びた他方の糸12の長さLが調整されている(図3参照)。これにより、装着時にかつら全体として自然な外観を有するとともに、かつらベース2自体としても、優れた美観を有して、その商品価値を高めることができる。
内側領域6の外側領域8と隣接する領域では、一方の糸10が外側に抜け落ちるのを防ぐ必要がある。例えば、少量の接着剤を用いて、交差した一方の糸10及び他方の糸12を固定することが考えられる。ただし、接着剤で固定されると、他方の糸12が自由な方向に延びるのを妨げる傾向にあるので、本実施形態では、下記のような一方の糸10の抜け落ち防止機構を備えている。
なお、図3に示す例では、結び目M1、M2及びM3の2つ群GRの間に、結び目M2が形成され、外から内の順で結び目Mが形成された後、逆の内から外の順で結び目Mが形成されて、波形のように結び目Mが配置されている。
連結領域が3本の一方の糸10A、10B、10Cで構成される場合であれば、一方の糸10A及び10Bを結び付ける結び目M1、並びに一方の糸10B及び10Cを結び付ける結び目M2の群が、一方の糸10の延在方向において異なる位置に複数形成される。つまり、一方の糸10の延在方向において、結び目M1結び目M2が交互に配置されることになる。
これにより、最外糸及び最内糸である一方の糸10の間を、複数の結び目Mと、内外方向で最外糸と最内糸の間に位置する一方の糸10とを介して、確実に連結することができる。
これにより、一方の糸10の延在方向で限られた位置にしか結び目Mが存在しないにも関わらず、外側領域8と隣接する内側領域6の一方の糸10の延在方向の全域において、確実に一方の糸10の抜け落ちを抑制することができる。
第1の基布4及び第2の基布20の色としては、被装着者の毛髪の色に近い色を採用することが考えられる。また、第1の基布4の場合には、生え際や分髪部での露見防止の観点から、被装着者の頭皮の色に近い薄い色を用いることもできる。第1の基布4の色を毛髪の色に近い色にした場合には、外側領域8において外側に延びた他方の糸12を、毛髪のように見せることができる。一方、第1の基布4の色を頭皮の色に近い色にした場合には、外側領域8において外側に延びた他方の糸12を、うぶ毛のように見せることができる。また、第1の基布4の内側領域6を頭皮の色に近い色とし、外側領域8において外側に延びた他方の糸12の色を毛髪の色に近い色とするように着色することもできる。
次に、図4及び図5を参照しながら、本実施形態に係る帯状部材30の説明を行う。図4は、図1に示すかつらベースに取り付けられている帯状部材を更に詳細に示す平面図である。図5は、帯状部材が擬毛で第2の領域のフィラメントに結び付けられているところを模式的に示す平面図である。
これにより、上記の第1の基布4の外側領域8と同様に、被装着者の自毛となじんだ自然な外観が得られる。なお、帯状部材30は、縫着や接着により、第2の基布20に取り付けることができる
本実施形態では、第1の基布4の外側領域8が、かつら装着時に前頭側(図1の矢印A1参照)の領域に配置されているが、その他の領域にも配置することも可能であり、全周において第1の基布4の外側領域8を配置することも可能である。
全周に外側領域8が配置された場合には、かつらベース2の全領域を第1の基布4で形成することもできるし、かつらベース2の内側の領域をより大きなメッシュの第2の基布20で形成して、通気性を向上させることもできる。
次に、図6A及び図6Bを参照しながら、上記のかつらベース2に擬毛Gが植設された1つの実施形態に係るかつらについて説明する。図6Aは、かつらベースに疑毛が植設されたかつらの実施例の平面形状を示す図(写真)である。図6Bは、図6Aに示すかつらベースの外側領域を拡大して示す図(写真)である。どちらも、かつらベースを裏面側から見た図である。本実施例では、装着者の毛髪を挟み込んで、かつら50を頭部に固定するための、留め具40が取り付けられている。
4 第1の基布
6 内側領域
8 外側領域
10 一方の糸
12 他方の糸
20 第2の基布
22 フィラメント
30 帯状部材
32 第1の領域
34 第2の領域
36 第1の糸
38 第2の糸
50 かつら
G 疑毛
GR、GR’ 群
M、MM 結び目
Claims (8)
- 外縁の少なくとも一部を形成する基布を備えたかつらベースであって、
前記基布は、一方の糸及び前記一方の糸と交差する他方の糸から構成される内側領域と、前記一方の糸が存在せず前記他方の糸のみが存在する外側領域とから構成され、
前記外側領域において、前記他方の糸が前記かつらベースの外側方向に延びるように配置され、
前記外側領域と隣接する前記内側領域の最外部から内側へかけての3本以上の前記一方の糸からなる連結領域において、
隣接する前記一方の糸を擬毛で結び付けた結び目が、前記一方の糸の延在方向の異なる位置に複数形成され、
前記連結領域における最も外側の前記一方の糸である最外糸と最も内側の前記一方の糸である最内糸とが、複数の前記結び目と、内外方向で前記最外糸及び前記最内糸の間に位置する前記一方の糸とを介して、互いに連結されることを特徴とするかつらベース。
- 複数の前記結び目が、前記擬毛で結び付ける前記一方の糸が少なくとも1本共通し、共通する前記一方の糸及びそれよりも外側に隣接する少なくとも1本の前記一方の糸を結び付ける外側の前記結び目と、共通する前記一方の糸及びそれよりも内側に隣接する少なくとも1本の前記一方の糸を結び付ける内側の前記結び目とを含むことを特徴とする請求項1に記載のかつらベース。
- 前記最外糸と前記最内糸とを連結する複数の前記結び目の群が、前記一方の糸の延在方向の異なる位置に複数形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のかつらベース。
- 前記外側領域において、前記他方の糸の先端部から前記内側領域との境界までの長さが異なるように形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のかつらベース。
- 前記外側領域において、複数の前記他方の糸の先端部により波形が形成されるように、前記かつらベースの外側方向に延びた前記他方の糸の長さが調整されていることを特徴とする請求項4に記載のかつらベース。
- 前記一方の糸及び前記他方の糸がモノフィラメントからなる糸で構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のかつらベース。
- 長手方向に延びる第1の糸及び前記第1の糸に交差した第2の糸から構成される帯状部材が、前記外縁の一部を形成するように前記かつらベースに取り付けられ、
前記帯状部材は、前記第1の糸及び前記第2の糸が交差した第1の領域と、前記第1の糸が存在せず前記第2の糸のみが存在する第2の領域とから構成され、
前記第2の領域において、前記第2の糸が前記かつらベースの外側方向に延びるように配置されていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のかつらベース。
- 請求項1から7の何れか1項に記載のかつらベースに擬毛が植設されたことを特徴とするかつら。
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JP2020141033A JP6883695B1 (ja) | 2020-08-24 | 2020-08-24 | かつらベース及びかつら |
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JP2020141033A JP6883695B1 (ja) | 2020-08-24 | 2020-08-24 | かつらベース及びかつら |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022036695A JP2022036695A (ja) | 2022-03-08 |
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Family Applications (1)
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JP2020141033A Active JP6883695B1 (ja) | 2020-08-24 | 2020-08-24 | かつらベース及びかつら |
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2020
- 2020-08-24 JP JP2020141033A patent/JP6883695B1/ja active Active
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