JPH0449134Y2 - - Google Patents
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- JPH0449134Y2 JPH0449134Y2 JP1985197535U JP19753585U JPH0449134Y2 JP H0449134 Y2 JPH0449134 Y2 JP H0449134Y2 JP 1985197535 U JP1985197535 U JP 1985197535U JP 19753585 U JP19753585 U JP 19753585U JP H0449134 Y2 JPH0449134 Y2 JP H0449134Y2
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- Expired
Links
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Landscapes
- Details Of Garments (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、実質的にベースの全体がネツト部材
により構成されているかつらの改良に係り、特に
かつら装着者(以下、使用者と称する)の前額髪
際部におけるヘアラインと分髪部において露出す
る頭皮の地肌をごく自然に露呈し得るとともに、
つむじ部分を形成し得る耐久性に富むかつらに関
するものである。
により構成されているかつらの改良に係り、特に
かつら装着者(以下、使用者と称する)の前額髪
際部におけるヘアラインと分髪部において露出す
る頭皮の地肌をごく自然に露呈し得るとともに、
つむじ部分を形成し得る耐久性に富むかつらに関
するものである。
ネツト部材をかつらベースとして利用したヘア
ピースは、従来から各種のものが知られている。
例えば、本出願人による昭和59年11月17日付特願
昭59−241614号(特公平3−55563号)明細書に
おいて、全体又は少なくとも一部分にネツト部材
を用いたかつらベースの製造方法が開示されてい
る。この技術によれば、使用者各人の頭形状と厳
密に一致する輪郭と寸法とを保持させるためにネ
ツト部材の特殊な成形処理を施こすことによつ
て、長期間の使用によつても変形乃至型くずれが
生じ難いかつらベースが得られる。しかし、この
技術は、使用者の前額髪際部に位置することにな
るかつらベースの前縁部の自然な外観を呈させる
ための考慮は払われていない。
ピースは、従来から各種のものが知られている。
例えば、本出願人による昭和59年11月17日付特願
昭59−241614号(特公平3−55563号)明細書に
おいて、全体又は少なくとも一部分にネツト部材
を用いたかつらベースの製造方法が開示されてい
る。この技術によれば、使用者各人の頭形状と厳
密に一致する輪郭と寸法とを保持させるためにネ
ツト部材の特殊な成形処理を施こすことによつ
て、長期間の使用によつても変形乃至型くずれが
生じ難いかつらベースが得られる。しかし、この
技術は、使用者の前額髪際部に位置することにな
るかつらベースの前縁部の自然な外観を呈させる
ための考慮は払われていない。
一般に、ネツト素材をベースとして用いたかつ
らは、ネツト型の補強のため、或いはかつらを使
用者の頭部へ緊密に装着する必要から、かつらベ
ース内面のネツト型周縁沿いに縁取り用のリボン
やテープが縫着または貼着されている。所謂ハー
ド・フロントと称するヘアピースは、かかる縁取
り用のテープやリボンが使用者の前額髪際部に対
応するかつらの前縁部に縫着されており、これに
よりかつらの前縁部が使用者の前額部から浮き上
がるのを防止することができる。この技術を前記
特願昭59−241614号(特公平3−55563号)に係
る発明に適用してかつらを製作すれば、かつらの
型保持が一層維持され、耐久性が向上する。しか
しながら、髪形をバツクスタイルに整える場合に
は、かつらベース外面の前縁部に取り付けられた
毛髪は前額部から後方へ梳かれることになるの
で、かつら内面の前縁部に固着された上記縁取り
用のリボンまたはテープが露出してしまい、かつ
らの存在が視認されてしまうことになる。
らは、ネツト型の補強のため、或いはかつらを使
用者の頭部へ緊密に装着する必要から、かつらベ
ース内面のネツト型周縁沿いに縁取り用のリボン
やテープが縫着または貼着されている。所謂ハー
ド・フロントと称するヘアピースは、かかる縁取
り用のテープやリボンが使用者の前額髪際部に対
応するかつらの前縁部に縫着されており、これに
よりかつらの前縁部が使用者の前額部から浮き上
がるのを防止することができる。この技術を前記
特願昭59−241614号(特公平3−55563号)に係
る発明に適用してかつらを製作すれば、かつらの
型保持が一層維持され、耐久性が向上する。しか
しながら、髪形をバツクスタイルに整える場合に
は、かつらベース外面の前縁部に取り付けられた
毛髪は前額部から後方へ梳かれることになるの
で、かつら内面の前縁部に固着された上記縁取り
用のリボンまたはテープが露出してしまい、かつ
らの存在が視認されてしまうことになる。
この問題を解決するため、例えば米国特許第
4509539号に開示された所謂レース・フロント・
ヘアピースと称するかつらが存在する。このヘア
ピースは、縦横にそれぞれ隔置したフイラメント
の交接点を超音波溶着することによつてレース・
メツシユのネツト型でベース全体を構成し、使用
者の前額部で毛髪が頭皮から直接生育しているよ
うに見えるヘアラインを呈させるために上記レー
ス・メツシユの前縁部を縁取りしない状態で成形
されている。これにより使用者の前額部とかつら
の前縁部との境界は、確かに不自然さを解消し自
然なヘアラインを露呈することができる。
4509539号に開示された所謂レース・フロント・
ヘアピースと称するかつらが存在する。このヘア
ピースは、縦横にそれぞれ隔置したフイラメント
の交接点を超音波溶着することによつてレース・
メツシユのネツト型でベース全体を構成し、使用
者の前額部で毛髪が頭皮から直接生育しているよ
うに見えるヘアラインを呈させるために上記レー
ス・メツシユの前縁部を縁取りしない状態で成形
されている。これにより使用者の前額部とかつら
の前縁部との境界は、確かに不自然さを解消し自
然なヘアラインを露呈することができる。
しかし、このヘアピースの場合、前縁部のフイ
ラメント交接点が超音波溶着されているとはい
え、前記ハード・フロント形式のものに比べ前縁
部が縁取りされていないので型保持性に劣り、経
年変化により使用者の前額部との間に隙間を生じ
て巻き上がりや巻き込みを惹起するばかりか、長
期間に亘る使用により前縁部沿いのフイラメント
交接点の溶着がはずれてしまつたり、何ら補強さ
れないままとなつているネツトを構成する縦横の
フイラメントが切断したりして、ネツトの前縁部
がほつれてしまう傾向にある。特に、整髪時のブ
ラツシングやかつらの洗浄或いは不注意な取扱い
などによつてネツトの歪みやほつれが多発し、か
つらの耐久性が減少する。また、このヘアピース
は全体がネツトで構成されているので、分髪部を
形成した場合、地肌が見えるべき分髪線部分にベ
ースを構成するネツトが露出し、かくしてヘアピ
ースの存在が視認されてしまう。
ラメント交接点が超音波溶着されているとはい
え、前記ハード・フロント形式のものに比べ前縁
部が縁取りされていないので型保持性に劣り、経
年変化により使用者の前額部との間に隙間を生じ
て巻き上がりや巻き込みを惹起するばかりか、長
期間に亘る使用により前縁部沿いのフイラメント
交接点の溶着がはずれてしまつたり、何ら補強さ
れないままとなつているネツトを構成する縦横の
フイラメントが切断したりして、ネツトの前縁部
がほつれてしまう傾向にある。特に、整髪時のブ
ラツシングやかつらの洗浄或いは不注意な取扱い
などによつてネツトの歪みやほつれが多発し、か
つらの耐久性が減少する。また、このヘアピース
は全体がネツトで構成されているので、分髪部を
形成した場合、地肌が見えるべき分髪線部分にベ
ースを構成するネツトが露出し、かくしてヘアピ
ースの存在が視認されてしまう。
更に、かつらにつむじを形成する場合、かつら
ベースの凸状外面に植設されるべき毛髪は、他の
部位に比して多量の毛髪を必要とし且つ毛流も時
計方向又は反時計方向に渦巻き状に緻密に巻回し
つつ植毛していかなければならない。ところが、
前記米国特許第4509539号記載のネツトベースを
用いてつむじを形成しようとしてもネツトのメツ
シユが一定間隔毎の矩形状に設定されているので
植設すべき毛髪量を増やすことが不可能でありま
た、毛髪は矩形状ネツトの各フイラメントに結合
されることになるので格子状のパターンを呈し、
渦巻き状のパターンを形成することができない。
更に、フイラメントに結び合わされた毛髪はブラ
ツシングなどにより結び目の位置や方向がずれて
毛流の方向を一定に維持することが困難である。
そのためネツト・ベースによるつむじの再現はで
きない。
ベースの凸状外面に植設されるべき毛髪は、他の
部位に比して多量の毛髪を必要とし且つ毛流も時
計方向又は反時計方向に渦巻き状に緻密に巻回し
つつ植毛していかなければならない。ところが、
前記米国特許第4509539号記載のネツトベースを
用いてつむじを形成しようとしてもネツトのメツ
シユが一定間隔毎の矩形状に設定されているので
植設すべき毛髪量を増やすことが不可能でありま
た、毛髪は矩形状ネツトの各フイラメントに結合
されることになるので格子状のパターンを呈し、
渦巻き状のパターンを形成することができない。
更に、フイラメントに結び合わされた毛髪はブラ
ツシングなどにより結び目の位置や方向がずれて
毛流の方向を一定に維持することが困難である。
そのためネツト・ベースによるつむじの再現はで
きない。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、前述したハード・フロント・
ヘアピース及びレース・フロント・ヘアピースの
有する欠点を除去する一方で、これらが有する利
点を兼ね備えたかつらを提供することにある。
ヘアピース及びレース・フロント・ヘアピースの
有する欠点を除去する一方で、これらが有する利
点を兼ね備えたかつらを提供することにある。
本考案の他の目的は、使用者の前額髪際部に位
置するかつらベースの前縁部がほつれることなく
該前縁部に植設した毛髪により自然なヘアライン
を露呈することができ、正面方向からの視線によ
りかつらを装着していることが容易に露顕し得な
いかつらを提供することを目的とする。
置するかつらベースの前縁部がほつれることなく
該前縁部に植設した毛髪により自然なヘアライン
を露呈することができ、正面方向からの視線によ
りかつらを装着していることが容易に露顕し得な
いかつらを提供することを目的とする。
本考案の更に他の目的は、つむじ部を再現し得
るとともに、毛髪が頭皮から直接生育しているよ
うな外観を呈するように該つむじ部から分髪部に
かけてネツトが視覚的に認知されないようにした
かつらを提供することにある。
るとともに、毛髪が頭皮から直接生育しているよ
うな外観を呈するように該つむじ部から分髪部に
かけてネツトが視覚的に認知されないようにした
かつらを提供することにある。
更に本考案の別目的は、長期間の使用によつて
も型くずれを生ぜず、しかも軽量で且つ通気性に
富むかつらを提供することにある。
も型くずれを生ぜず、しかも軽量で且つ通気性に
富むかつらを提供することにある。
叙上の諸目的を達成するため、本考案によるか
つらは、各フイラメントが樹脂被覆されていると
ともに該各フイラメント交接点が加熱溶着されて
実質的に菱形の網目パターンに成形されていて使
用者の頭形状に一致した凸状湾曲面を有するネツ
ト型で形成されたかつらベースと、該ネツト型の
凸状湾曲面の全表面に植設された毛髪とを有し、
使用者の前額髪際部に位置する上記ネツト型の前
縁部がジグザグ状に形成されているとともに該ジ
グザグ状前縁部の僅かに内側でフイラメントによ
りジグザグ状に縫い取りされて成るものである。
つらは、各フイラメントが樹脂被覆されていると
ともに該各フイラメント交接点が加熱溶着されて
実質的に菱形の網目パターンに成形されていて使
用者の頭形状に一致した凸状湾曲面を有するネツ
ト型で形成されたかつらベースと、該ネツト型の
凸状湾曲面の全表面に植設された毛髪とを有し、
使用者の前額髪際部に位置する上記ネツト型の前
縁部がジグザグ状に形成されているとともに該ジ
グザグ状前縁部の僅かに内側でフイラメントによ
りジグザグ状に縫い取りされて成るものである。
更にこのかつらは、前記ネツト型の少なくとも
つむじ部に対応する領域がくり抜かれ且つ該くり
抜き部分に対応する形状の軟質プラスチツクシー
トから成る人工皮膚が該くり抜き部分を塞ぐよう
に取り付けられ得る。
つむじ部に対応する領域がくり抜かれ且つ該くり
抜き部分に対応する形状の軟質プラスチツクシー
トから成る人工皮膚が該くり抜き部分を塞ぐよう
に取り付けられ得る。
前記くり抜き部分をつむじ部から分髪線沿いに
延在させて形成して人工皮膚を取り付けることも
できる。これらくり抜き部分及びそれに対応して
取り付けられた人工皮膚の先端部は、好ましくは
ジグザグ状に形成され、また人工皮膚は多数の微
細孔が穿設され得る。
延在させて形成して人工皮膚を取り付けることも
できる。これらくり抜き部分及びそれに対応して
取り付けられた人工皮膚の先端部は、好ましくは
ジグザグ状に形成され、また人工皮膚は多数の微
細孔が穿設され得る。
更に、前記ネツト型のジグザグ状前縁部はその
僅かに内側で該ジグザグ形状と同一又は逆相のジ
グザグ状に縫い取りされることができる。
僅かに内側で該ジグザグ形状と同一又は逆相のジ
グザグ状に縫い取りされることができる。
本考案によれば、かつらベースの全体が実質的
にネツトにより構成されているので通気性に優れ
使用者の頭部がむれるようなことがなく、また少
なくともつむじ部の領域を人工皮膚により構成す
れば、植毛によりつむじを再現することが可能で
あり且つ分髪部にかけて人工皮膚が露出するので
ヘアピースの存在を第三者に視認されるようなこ
とがない。更に、かつらベースの前縁部がジグザ
グ状に形成されているのでより一層この前縁部が
視覚的に認知されにくくなつている。しかも、上
記ジグザグ状前縁部の僅かに内側で、このジグザ
グ状と同じか、またはこれと逆相のジグザグ状に
縫い取り部が形成されているから、長期間の使用
によつてもネツトが前縁部からほつれてしまうこ
とがないと共にめくれ上がりが防止され且つ縫い
取り糸によつて型くずれ防止のための補強として
も作用する。加えて縫い取り線が前後にジグザグ
状になつていることから、かつら装着者を前面か
ら見た場合でも、該縫い取り線が横方向に連続す
る線として視認されないので、直線状の縁取りに
比して、視覚的に認知されにくい。
にネツトにより構成されているので通気性に優れ
使用者の頭部がむれるようなことがなく、また少
なくともつむじ部の領域を人工皮膚により構成す
れば、植毛によりつむじを再現することが可能で
あり且つ分髪部にかけて人工皮膚が露出するので
ヘアピースの存在を第三者に視認されるようなこ
とがない。更に、かつらベースの前縁部がジグザ
グ状に形成されているのでより一層この前縁部が
視覚的に認知されにくくなつている。しかも、上
記ジグザグ状前縁部の僅かに内側で、このジグザ
グ状と同じか、またはこれと逆相のジグザグ状に
縫い取り部が形成されているから、長期間の使用
によつてもネツトが前縁部からほつれてしまうこ
とがないと共にめくれ上がりが防止され且つ縫い
取り糸によつて型くずれ防止のための補強として
も作用する。加えて縫い取り線が前後にジグザグ
状になつていることから、かつら装着者を前面か
ら見た場合でも、該縫い取り線が横方向に連続す
る線として視認されないので、直線状の縁取りに
比して、視覚的に認知されにくい。
本考案の他の特徴及び利点は以下の説明並びに
添付の図面から明らかになる。
添付の図面から明らかになる。
以下、図面に示す一実施例に基づき本考案をよ
り詳細に説明する。
り詳細に説明する。
第1図は本考案によるかつらWの内表面を示す
図であり、このかつらWは使用者の頭部形状の輪
郭と寸法に厳密に一致して成形された凸状湾曲面
を有するかつらベース1と、該かつらベース1の
凸状湾曲表面に植設された人毛及び/又は擬毛H
とで構成されている。
図であり、このかつらWは使用者の頭部形状の輪
郭と寸法に厳密に一致して成形された凸状湾曲面
を有するかつらベース1と、該かつらベース1の
凸状湾曲表面に植設された人毛及び/又は擬毛H
とで構成されている。
上記かつらベース1は、第2図に示すように、
好ましくは頭皮と同じ肌色に染色された通常220
〜330デニールのナイロン製で成る第1のフイラ
メント2aと第2のフイラメント2bとを互いに
間隔を置いて交差して平織りし、菱形の網目パタ
ーン2cを形成するようにその各交接点2dを超
音波溶着することによつて実質的に全体がネツト
型2で形成されている。このネツト型2を構成す
る各フイラメント2a,2bの外周面はフイラメ
ント強度をもたせるため並びに使用者の頭形に一
致した凸状湾曲形状を保持するためにポリウレタ
ン樹脂膜3で被覆されている(第3図参照)。か
かるネツト型2の成形法については本出願人によ
る前記特願昭59−241614号(特公平3−55563号)
が参照される。毛髪Hは第4図に示されるよう
に、第1と第2のフイラメント2a及び2bの適
当な個所及びそれらの溶着された交接点2dに結
び合わされる。
好ましくは頭皮と同じ肌色に染色された通常220
〜330デニールのナイロン製で成る第1のフイラ
メント2aと第2のフイラメント2bとを互いに
間隔を置いて交差して平織りし、菱形の網目パタ
ーン2cを形成するようにその各交接点2dを超
音波溶着することによつて実質的に全体がネツト
型2で形成されている。このネツト型2を構成す
る各フイラメント2a,2bの外周面はフイラメ
ント強度をもたせるため並びに使用者の頭形に一
致した凸状湾曲形状を保持するためにポリウレタ
ン樹脂膜3で被覆されている(第3図参照)。か
かるネツト型2の成形法については本出願人によ
る前記特願昭59−241614号(特公平3−55563号)
が参照される。毛髪Hは第4図に示されるよう
に、第1と第2のフイラメント2a及び2bの適
当な個所及びそれらの溶着された交接点2dに結
び合わされる。
かつらベースを形成する上記ネツト型2は使用
者の前額髪際部の位置及び寸法に対応した前縁部
4を有している。第5図に誇張して示す前縁部4
の部分拡大図から判るように、この前縁部4の自
由端は、迷彩効果、即ちかつらベース前縁部4の
境界線が外観上使用者の前額部における生際部分
と見分けがつかず自然なヘアラインを露呈せしめ
るようにするために、前額髪際部の左右両隅部に
至るまでジグザグ状に形成されていて毛髪Hは該
ジグザグ状前縁部4の突端にできるだけ近い位置
まで結び付けられる。更に、このジグザグ状前縁
部4の若干内側で、例えば約3〜5mm内側の位置
で上記第1及び第2のフイラメント2a,2bと
同じ材質と色彩を有するナイロン・フイラメント
により前縁部4のジグザグ形状と同一又は逆相の
ジグザグ状に縫い取り部5がミシン掛けによつて
左右の両前額髪際隅部に対応する長さに亘つて形
成されている。この縫い取り部5をジグザグ縫い
することなく、直線縫いにより形成すると、かつ
らの装着者と対面したとき、かつらの植設した毛
髪Hの隙間を通して該糸が連続した横一線状とな
つて対面者に視認され易いので、ジグザグ状の縫
い取りによつて縁取りを施したものである。上記
縫い取り部5に用いられる糸はできるだけ細いも
のがよく、30〜60デニール、より好ましくは40〜
50デニールのナイロン・フイラメントが好適であ
る。60デニールを超えると縫い取り部分が歪んで
形保持性に劣り且つ使用者の前額部に該糸が接触
して肌触りが悪い。また、糸が細すぎると強度が
弱くネツト前縁部4のほつれの原因となる。
者の前額髪際部の位置及び寸法に対応した前縁部
4を有している。第5図に誇張して示す前縁部4
の部分拡大図から判るように、この前縁部4の自
由端は、迷彩効果、即ちかつらベース前縁部4の
境界線が外観上使用者の前額部における生際部分
と見分けがつかず自然なヘアラインを露呈せしめ
るようにするために、前額髪際部の左右両隅部に
至るまでジグザグ状に形成されていて毛髪Hは該
ジグザグ状前縁部4の突端にできるだけ近い位置
まで結び付けられる。更に、このジグザグ状前縁
部4の若干内側で、例えば約3〜5mm内側の位置
で上記第1及び第2のフイラメント2a,2bと
同じ材質と色彩を有するナイロン・フイラメント
により前縁部4のジグザグ形状と同一又は逆相の
ジグザグ状に縫い取り部5がミシン掛けによつて
左右の両前額髪際隅部に対応する長さに亘つて形
成されている。この縫い取り部5をジグザグ縫い
することなく、直線縫いにより形成すると、かつ
らの装着者と対面したとき、かつらの植設した毛
髪Hの隙間を通して該糸が連続した横一線状とな
つて対面者に視認され易いので、ジグザグ状の縫
い取りによつて縁取りを施したものである。上記
縫い取り部5に用いられる糸はできるだけ細いも
のがよく、30〜60デニール、より好ましくは40〜
50デニールのナイロン・フイラメントが好適であ
る。60デニールを超えると縫い取り部分が歪んで
形保持性に劣り且つ使用者の前額部に該糸が接触
して肌触りが悪い。また、糸が細すぎると強度が
弱くネツト前縁部4のほつれの原因となる。
更に、第1図に示す実施例ではかつらベース1
内面の後方寄りに、ネツト2の少なくともつむじ
部の領域6aに設けられた破線で示すくり抜き部
分6に対応する形状のプラスチツク・シートから
成る人工皮膚7が、該くり抜き部分6を塞ぐよう
にネツト2に固着されている。この人工皮膚7は
好ましくは軟質でゴム状弾性を有し伸縮可能な厚
さ約0.1〜0.6mm、通常約0.4mmの肉厚のポリウレタ
ン樹脂やシリコン樹脂などが用いられ、頭皮と同
色に着色された透明又は半透明で且つ表面が艶消
しされて形成されており、更に好ましくは該人工
皮膚で覆われる頭皮部分のむれを防ぎ、通気性を
良好ならしめるために、例えば直径約0.5mmの微
細透孔8が多数穿設されている。この実施例にお
いては、くり抜き部分6はつむじ部の領域6aか
ら分髪部6bにかけて延在し、その先端部6cは
人工皮膚7とネツト2の重複部分の境界線をぼか
して迷彩効果を高めるためにジグザグ状にくり抜
かれている。そのため人工皮膚7の先端部も該く
り抜き部分の先端部6cのジグザグ形状と合わせ
てジグザグ状に形成されている。これにより、か
つら装着者を正面から見た場合でも毛髪の隙間を
通して人工皮膚とネツトとの境界線が視認される
ことがない。くり抜き部分6への人工皮膚7の取
り付けは、ネツト2の縁部に人工皮膚7の縁部を
溶着、接着または縫着等により行ない得る。その
ために人工皮膚7を該くり抜き部分6より僅かに
幅広に形成すれば便利である。
内面の後方寄りに、ネツト2の少なくともつむじ
部の領域6aに設けられた破線で示すくり抜き部
分6に対応する形状のプラスチツク・シートから
成る人工皮膚7が、該くり抜き部分6を塞ぐよう
にネツト2に固着されている。この人工皮膚7は
好ましくは軟質でゴム状弾性を有し伸縮可能な厚
さ約0.1〜0.6mm、通常約0.4mmの肉厚のポリウレタ
ン樹脂やシリコン樹脂などが用いられ、頭皮と同
色に着色された透明又は半透明で且つ表面が艶消
しされて形成されており、更に好ましくは該人工
皮膚で覆われる頭皮部分のむれを防ぎ、通気性を
良好ならしめるために、例えば直径約0.5mmの微
細透孔8が多数穿設されている。この実施例にお
いては、くり抜き部分6はつむじ部の領域6aか
ら分髪部6bにかけて延在し、その先端部6cは
人工皮膚7とネツト2の重複部分の境界線をぼか
して迷彩効果を高めるためにジグザグ状にくり抜
かれている。そのため人工皮膚7の先端部も該く
り抜き部分の先端部6cのジグザグ形状と合わせ
てジグザグ状に形成されている。これにより、か
つら装着者を正面から見た場合でも毛髪の隙間を
通して人工皮膚とネツトとの境界線が視認される
ことがない。くり抜き部分6への人工皮膚7の取
り付けは、ネツト2の縁部に人工皮膚7の縁部を
溶着、接着または縫着等により行ない得る。その
ために人工皮膚7を該くり抜き部分6より僅かに
幅広に形成すれば便利である。
尚、ネツト2の前縁部4を除く左右両側縁部及
び後縁部の周囲は、該ネツトを構成する各フイラ
メントのほつれ防止及びネツト型の補強のためポ
リウレタン樹脂コーテイングなどにより縁取り9
が施こされている。この縁取り9は植設された毛
髪により覆われるので外見上露出することがな
い。
び後縁部の周囲は、該ネツトを構成する各フイラ
メントのほつれ防止及びネツト型の補強のためポ
リウレタン樹脂コーテイングなどにより縁取り9
が施こされている。この縁取り9は植設された毛
髪により覆われるので外見上露出することがな
い。
更に、第1図に鎖線で示されているように、か
つらベース2の内面の周囲に複数(図示の場合4
箇所)の接着台10a,10b,10c,10d
がポリウレタン樹脂コーテイングにより形成され
ていてもよい。この接着台は、かつらWを使用者
の頭部に固定するために使用されるストツパ或い
は両面接着テープ等のステーとして機能する。か
つら装着用のストツパとしては、本出願人による
特公昭54−16785号公報記載のものが極めて有利
に使用されることができる。一方、上記のように
接着台10a,10b,10c,10dをベース
内面にコーテイングにより形成することなく、別
にポリウレタン樹脂皮膜を作つてこの皮膜をかつ
ら内面の周囲適宜個所に縫着して接着台としても
よい。
つらベース2の内面の周囲に複数(図示の場合4
箇所)の接着台10a,10b,10c,10d
がポリウレタン樹脂コーテイングにより形成され
ていてもよい。この接着台は、かつらWを使用者
の頭部に固定するために使用されるストツパ或い
は両面接着テープ等のステーとして機能する。か
つら装着用のストツパとしては、本出願人による
特公昭54−16785号公報記載のものが極めて有利
に使用されることができる。一方、上記のように
接着台10a,10b,10c,10dをベース
内面にコーテイングにより形成することなく、別
にポリウレタン樹脂皮膜を作つてこの皮膜をかつ
ら内面の周囲適宜個所に縫着して接着台としても
よい。
第6図はネツト型の一部をくり抜いて固着され
た人工皮膚の変形例を示すものである。一般に、
頭形状は頭頂部を中心にして前後左右に曲線を描
いて半球状をなすものであり、通常、頭頂部から
前額部にかけては第三者が最もよく視認し得る位
置にある。従つて、毛髪の隙間を通して頭皮が見
え易い部分に頭皮と同じ彩色の人工皮膚を形成す
ればヘアピースの存在が一層識別されにくい。そ
のため、つむじ部の領域から分髪部を経由して前
額部近傍に至る領域まで人工皮膚7′を延在せし
めれば、その危険が除去される。その際、少なく
とも前額部に面するくり抜き部分6′の先端部6
cを第1図の実施例と同様にジグザグ状にくり抜
いてこれに対応する形状の人工皮膚7′を固着す
ると、ネツト2との境界線をぼかして迷彩効果を
高めるのに有利である。
た人工皮膚の変形例を示すものである。一般に、
頭形状は頭頂部を中心にして前後左右に曲線を描
いて半球状をなすものであり、通常、頭頂部から
前額部にかけては第三者が最もよく視認し得る位
置にある。従つて、毛髪の隙間を通して頭皮が見
え易い部分に頭皮と同じ彩色の人工皮膚を形成す
ればヘアピースの存在が一層識別されにくい。そ
のため、つむじ部の領域から分髪部を経由して前
額部近傍に至る領域まで人工皮膚7′を延在せし
めれば、その危険が除去される。その際、少なく
とも前額部に面するくり抜き部分6′の先端部6
cを第1図の実施例と同様にジグザグ状にくり抜
いてこれに対応する形状の人工皮膚7′を固着す
ると、ネツト2との境界線をぼかして迷彩効果を
高めるのに有利である。
次に、本考案によるかつらの製造法につき概述
すると、まず、使用者の頭形の輪郭と寸法に厳密
に一致した頭形雄型を用い、前記した特願昭59−
241614号(特公平3−55563号)発明で開示した
方法に従つてネツト型2を製作する。その際、ネ
ツト型2の前縁部4を左右の前額髪際隅部に亘り
鋏でジグザグ状に切り取つてジグザグ状前縁部4
を形成した後、その約3〜5mm後退した内側をミ
シン掛けによりナイロン糸で縫着する。このと
き、直線縫いではなく上記前縁部4のジグザグ状
と同一又は逆相のジグザグ縫いで縁取りを形成す
れば、迷彩効果が向上して縫い取り部分5が目立
たない。
すると、まず、使用者の頭形の輪郭と寸法に厳密
に一致した頭形雄型を用い、前記した特願昭59−
241614号(特公平3−55563号)発明で開示した
方法に従つてネツト型2を製作する。その際、ネ
ツト型2の前縁部4を左右の前額髪際隅部に亘り
鋏でジグザグ状に切り取つてジグザグ状前縁部4
を形成した後、その約3〜5mm後退した内側をミ
シン掛けによりナイロン糸で縫着する。このと
き、直線縫いではなく上記前縁部4のジグザグ状
と同一又は逆相のジグザグ縫いで縁取りを形成す
れば、迷彩効果が向上して縫い取り部分5が目立
たない。
このネツト型2の各フイラメント2a,2bの
周囲は、強度をもたせて型くずれを防止するため
に第3図に示すようにポリウレタン樹脂膜3によ
り被覆されており、且つフイラメントの各交接点
2dは超音波溶着機により超音波溶着されてい
る。その際縫い取り部5用のナイロン・フイラメ
ントをポリウレタン樹脂膜3で被覆し且つネツト
との交点を同時に加熱溶着すれば強度が増すので
好ましい。
周囲は、強度をもたせて型くずれを防止するため
に第3図に示すようにポリウレタン樹脂膜3によ
り被覆されており、且つフイラメントの各交接点
2dは超音波溶着機により超音波溶着されてい
る。その際縫い取り部5用のナイロン・フイラメ
ントをポリウレタン樹脂膜3で被覆し且つネツト
との交点を同時に加熱溶着すれば強度が増すので
好ましい。
次いで所望により、かかるネツト型2のつむじ
部の領域及びそこから延在する分髪部の領域を適
当な形状と寸法に鋏で切り取つてくり抜き部分6
を形成する。その際、該延在する先端部6cはジ
グザグ状に切り取られる。更に、上記くり抜き部
分6と同形状の、好ましくはそれより若干幅広の
人工皮膚7を上記頭形雄型を用いて製作し、該く
り抜き部分6に当てて接着或いは縫着等により取
り付ける。ポリウレタン樹脂やシリコーン樹脂を
用いてコーテイングする場合は、例えば人工皮膚
7をくり抜き部分6より約3mm程度幅広に形成
し、該重ね合わせた約3mmの周囲を残してマスキ
ングして塗布すればよい。同様に、ネツト型2の
前縁部を除く両側縁部及び後縁部の周囲に縁取り
用の樹脂コーテイングを施こすと共に、ストツパ
又は両面接着テープ等の固定用接着台10a,1
0b,10c,10dを適宜の位置に樹脂コーテ
イングにより形成する。尚、上記接着台は、ポリ
ウレタン樹脂皮膜を作製してネツト内周面に縫着
されることもできる。
部の領域及びそこから延在する分髪部の領域を適
当な形状と寸法に鋏で切り取つてくり抜き部分6
を形成する。その際、該延在する先端部6cはジ
グザグ状に切り取られる。更に、上記くり抜き部
分6と同形状の、好ましくはそれより若干幅広の
人工皮膚7を上記頭形雄型を用いて製作し、該く
り抜き部分6に当てて接着或いは縫着等により取
り付ける。ポリウレタン樹脂やシリコーン樹脂を
用いてコーテイングする場合は、例えば人工皮膚
7をくり抜き部分6より約3mm程度幅広に形成
し、該重ね合わせた約3mmの周囲を残してマスキ
ングして塗布すればよい。同様に、ネツト型2の
前縁部を除く両側縁部及び後縁部の周囲に縁取り
用の樹脂コーテイングを施こすと共に、ストツパ
又は両面接着テープ等の固定用接着台10a,1
0b,10c,10dを適宜の位置に樹脂コーテ
イングにより形成する。尚、上記接着台は、ポリ
ウレタン樹脂皮膜を作製してネツト内周面に縫着
されることもできる。
最後に、このようにして製作したかつらベース
1の外表面に人毛及び/又は擬毛を植毛するので
あるが、その際、ネツト型の前縁部4の突端にで
きるだけ近い位置まで毛髪Hを取り付ければ、自
然なヘアラインを呈させることになるので好まし
い。更に、つむじ部の領域に相当する人工皮膚部
分には、時計方向又は反時計方向の渦巻状に他の
部位に比して多量の毛髪Hを取り付けることにな
る。植毛後、前記人工皮膚にパンチングして約
0.5mm径の多数の透孔を穿設することによつて本
考案によるヘアピースが完成する。
1の外表面に人毛及び/又は擬毛を植毛するので
あるが、その際、ネツト型の前縁部4の突端にで
きるだけ近い位置まで毛髪Hを取り付ければ、自
然なヘアラインを呈させることになるので好まし
い。更に、つむじ部の領域に相当する人工皮膚部
分には、時計方向又は反時計方向の渦巻状に他の
部位に比して多量の毛髪Hを取り付けることにな
る。植毛後、前記人工皮膚にパンチングして約
0.5mm径の多数の透孔を穿設することによつて本
考案によるヘアピースが完成する。
以上述べたように本考案によれば、かつらベー
スの全体が実質的にネツトにより構成されている
ので軽量で且つ使用者の頭部がむれることがな
い。更に、かつらベースの前縁部がジグザグ状に
形成されているのでより一層この前縁部が視覚的
に認知されにくくなつており、また該前縁部が縫
い取りされているので長期の使用によつてもネツ
トがほつれることがないと共にそのめくれ上がり
が防止され得、該前縁部がジグザグ状に縫い取り
されているから、この縫い取り部も視覚的により
一層認知されにくくなる。一方、つむじ部の領域
及びそれに連結した分髪部を人工皮膚により構成
すれば、つむじを形成することが可能で且つ分髪
部及びつむじを設けた場合には該人工皮膚が露出
するためにヘアピースの存在を第三者に視認され
るようなことがなく、更に人工皮膚の先端部がジ
グザグ状に形成されていることにより人工皮膚と
ネツトとの境界線が不明瞭となつて迷彩効果が向
上する。また、ネツトの前縁部を除く周囲が樹脂
コーテイングにより縁取りを施こされていると、
ネツトの周縁のほつれが防止され得ると共に縫い
取りの場合のように使用者に不快感を与えること
もなくさらに高級感を呈し得且つ型保持性が向上
して耐久性を付与し得る。さらに、かつらを使用
者の頭部に固定するストツパや両面接着テープを
該かつらの内面に取り付けるための接着台が樹脂
コーテイング又は樹脂皮膜により形成されている
と、該接着台が使用者に不快感を与えることなく
ストツパや両面テープの取り付けを容易にするこ
とができ、極めて良好なかつらが提供され得る。
スの全体が実質的にネツトにより構成されている
ので軽量で且つ使用者の頭部がむれることがな
い。更に、かつらベースの前縁部がジグザグ状に
形成されているのでより一層この前縁部が視覚的
に認知されにくくなつており、また該前縁部が縫
い取りされているので長期の使用によつてもネツ
トがほつれることがないと共にそのめくれ上がり
が防止され得、該前縁部がジグザグ状に縫い取り
されているから、この縫い取り部も視覚的により
一層認知されにくくなる。一方、つむじ部の領域
及びそれに連結した分髪部を人工皮膚により構成
すれば、つむじを形成することが可能で且つ分髪
部及びつむじを設けた場合には該人工皮膚が露出
するためにヘアピースの存在を第三者に視認され
るようなことがなく、更に人工皮膚の先端部がジ
グザグ状に形成されていることにより人工皮膚と
ネツトとの境界線が不明瞭となつて迷彩効果が向
上する。また、ネツトの前縁部を除く周囲が樹脂
コーテイングにより縁取りを施こされていると、
ネツトの周縁のほつれが防止され得ると共に縫い
取りの場合のように使用者に不快感を与えること
もなくさらに高級感を呈し得且つ型保持性が向上
して耐久性を付与し得る。さらに、かつらを使用
者の頭部に固定するストツパや両面接着テープを
該かつらの内面に取り付けるための接着台が樹脂
コーテイング又は樹脂皮膜により形成されている
と、該接着台が使用者に不快感を与えることなく
ストツパや両面テープの取り付けを容易にするこ
とができ、極めて良好なかつらが提供され得る。
第1図は本考案によるかつらの実施例を示し、
第1図はかつら内面の平面図、第2図はかつらベ
ースを構成するネツトの一部拡大図、第3図は第
2図の−線沿いの断面図、第4図はフイラメ
ントへの毛髪の取り付け状態を示す一部拡大概略
図、第5図はかつらベース用ネツトの前縁部を示
す一部拡大概略図、第6図は人工皮膚の変形例を
示すためのかつら内面の平面図である。 1……かつらベース、2……ネツト型、4……
かつらベースの前縁部、5……縫い取り部、6…
…くり抜き部分、6a……つむじ部、6b……く
り抜き部分の延長部、6c……くり抜き部分の先
端部、7……人工皮膚、8……透孔、9……縁取
り、10a,10b,10c,10d……接着
台。
第1図はかつら内面の平面図、第2図はかつらベ
ースを構成するネツトの一部拡大図、第3図は第
2図の−線沿いの断面図、第4図はフイラメ
ントへの毛髪の取り付け状態を示す一部拡大概略
図、第5図はかつらベース用ネツトの前縁部を示
す一部拡大概略図、第6図は人工皮膚の変形例を
示すためのかつら内面の平面図である。 1……かつらベース、2……ネツト型、4……
かつらベースの前縁部、5……縫い取り部、6…
…くり抜き部分、6a……つむじ部、6b……く
り抜き部分の延長部、6c……くり抜き部分の先
端部、7……人工皮膚、8……透孔、9……縁取
り、10a,10b,10c,10d……接着
台。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 実質的に全体がネツト型で形成され使用者の
頭形状に一致した凸状湾曲面を有するかつらベ
ースと、該かつらベースの凸状湾曲面の全表面
に植設された毛髪とを有するかつらにおいて、 上記ネツト型の使用者の前額髪際部に位置す
る前縁部がジグザグ状に形成されているととも
に、該ジグザグ状前縁部の僅かに内側に、フイ
ラメントによりジグザグ状に縫い取りされた縫
い取り部が設けられていることを特徴とする、
かつら。 (2) 前記かつらベースが、前記ネツト型を形成す
る各フイラメント交接点で溶着されているとと
もに該各フイラメントの周囲が樹脂被覆されて
実質的に菱形の網目パターンを有する平織ネツ
トで形成されていることを特徴とする、実用新
案登録請求の範囲第1項記載のかつら。 (3) 前記ネツト形のつむじ部に対応する領域から
分髪部の領域にかけてジグザグ状の前端部を呈
するように該ネツトがくり抜かれているととも
に、該くり抜き部分の形状に対応してジグザグ
状の前端部を備える形状に形成されると共に、
頭皮の色に一致する彩色で着色され且つ艶消し
された軟質プラスチツクシートでなる人工皮膚
が該くり抜き部分を塞ぐように取り付けられて
いることを特徴とする、実用新案登録請求の範
囲第1項記載のかつら。 (4) 前記ジグザグ状の縫い取り部が約30〜60デニ
ールのナイロン・フイラメントでなることを特
徴とする、実用新案登録請求の範囲第1項記載
のかつら。 (5) 前記ネツト型の前縁部を除く周縁部がポリウ
レタン樹脂コーテイングにより縁取りされてい
ることを特徴とする、実用新案登録請求の範囲
第1項記載のかつら。 (6) 使用者の頭部に固定するストツパまたは両面
接着テープを前記かつらベースの内面に取り付
けるために、該かつらベースの内面の周囲に複
数の接着台が樹脂コーテイングにより形成され
ていることを特徴とする、実用新案登録請求の
範囲第1項記載のかつら。 (7) 使用者の頭部に固定するストツパまたは両面
接着テープを前記かつらベースの内面に取り付
けるための接着台が樹脂被膜により形成され、
該複数の接着台がかつらベース内面の周囲にそ
れぞれ縫着されていることを特徴とする、実用
新案登録請求の範囲第1項記載のかつら。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985197535U JPH0449134Y2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | |
US06/942,772 US4799502A (en) | 1985-12-24 | 1986-12-17 | Wig |
CA000525781A CA1268387A (en) | 1985-12-24 | 1986-12-18 | Wig |
DE8686117832T DE3672800D1 (de) | 1985-12-24 | 1986-12-20 | Peruecke. |
EP86117832A EP0230634B1 (en) | 1985-12-24 | 1986-12-20 | Wig |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985197535U JPH0449134Y2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62106923U JPS62106923U (ja) | 1987-07-08 |
JPH0449134Y2 true JPH0449134Y2 (ja) | 1992-11-19 |
Family
ID=31157365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985197535U Expired JPH0449134Y2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0449134Y2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2662784B2 (ja) * | 1987-07-28 | 1997-10-15 | 三菱電線工業株式会社 | 難燃性フッ素樹脂組成物 |
JPH0726330Y2 (ja) * | 1987-12-11 | 1995-06-14 | 株式会社アデランス | かつら |
JPH0726331Y2 (ja) * | 1988-01-30 | 1995-06-14 | アデランス工芸株式会社 | かつら |
JP2620290B2 (ja) * | 1988-03-11 | 1997-06-11 | 旭電化工業株式会社 | シリルオキシ基を有するアリールエーテル化合物の製造法 |
JPH086005Y2 (ja) * | 1991-04-09 | 1996-02-21 | 節子 伊藤 | かつら |
JPH09324317A (ja) * | 1996-06-05 | 1997-12-16 | Art Neichiyaa:Kk | 増毛かつら及びその植毛部材 |
JPH11323646A (ja) * | 1998-05-07 | 1999-11-26 | Art Nature:Kk | 分け目自在かつら |
EP1773146A2 (en) * | 2004-07-19 | 2007-04-18 | Jane Genesi International | Hairpiece and method of making same |
JP5005918B2 (ja) * | 2006-01-05 | 2012-08-22 | 株式会社アートネイチャー | かつら |
JP4498446B2 (ja) * | 2008-07-22 | 2010-07-07 | 株式会社ハリウッドマジック | カツラ |
JP6016340B2 (ja) * | 2011-08-29 | 2016-10-26 | 株式会社アデランス | カツラ |
JP5959333B2 (ja) * | 2012-06-20 | 2016-08-02 | 株式会社アートネイチャー | かつらベース、及び、かつら |
JP6211848B2 (ja) * | 2013-08-02 | 2017-10-11 | 株式会社アートネイチャー | かつらベース、及び、かつら |
JP6511230B2 (ja) * | 2014-07-04 | 2019-05-15 | 小林製薬株式会社 | かつらベースおよびかつら |
KR101584939B1 (ko) * | 2015-04-24 | 2016-01-13 | 호 김 | 가발, 가발 고정구 및 가발 제작방법 |
JP6883695B1 (ja) * | 2020-08-24 | 2021-06-09 | 株式会社アデランス | かつらベース及びかつら |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
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JPS5222577A (en) * | 1975-08-14 | 1977-02-19 | Kozo Hirota | Hot wire type gas separating tube |
-
1985
- 1985-12-24 JP JP1985197535U patent/JPH0449134Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5127985U (ja) * | 1974-08-22 | 1976-02-28 | ||
JPS5222577A (en) * | 1975-08-14 | 1977-02-19 | Kozo Hirota | Hot wire type gas separating tube |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62106923U (ja) | 1987-07-08 |
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JPH0449134Y2 (ja) | ||
US4509539A (en) | Hairpiece with simulated natural hairline front | |
US6691714B1 (en) | Wearer's own hair utilizing type wig and method for manufacturing the same | |
US20070157941A1 (en) | Detachable hair bang | |
US20100326455A1 (en) | Detachable wig arrangement and method | |
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