JP2909049B1 - みのの製造方法 - Google Patents

みのの製造方法

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JP2909049B1 JP1422698A JP1422698A JP2909049B1 JP 2909049 B1 JP2909049 B1 JP 2909049B1 JP 1422698 A JP1422698 A JP 1422698A JP 1422698 A JP1422698 A JP 1422698A JP 2909049 B1 JP2909049 B1 JP 2909049B1
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Abstract

【要約】 【課題】 製造工程の簡便。製造効率の向上。 【解決手段】 長尺の糸(緯糸50、500、横糸6
0、600)を多段に曲折しつつ全体で帯状体になるよ
うに互いに並列に配置する配置工程と、糸同士を結合部
材(経編み目列5、縦糸6、縫込み糸4、40)により
その帯状体の長手方向に沿って結合する結合工程と、結
合部材から延びる糸の先端を自由端にするように帯状体
をその長手方向に沿って切断する切断工程とを有する。
この結果、上述の長尺の糸を多段に曲折しつつ全体で帯
状体になるように互いに並列に配置する配置工程と、糸
同士を結合部材によりその帯状体の長手方向に沿って結
合する結合工程とを機械的に行うことができる。この配
置工程及び結合工程の機械化により、製造工程が簡便と
なり、製造効率が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かつら、部分かつ
ら、ヘヤーピース、髪飾り等の装飾品、はけやブラシ等
の日用品等々の構成部品であるみのの製造方法に係り、
特に、製造工程が簡便であり、製造効率が向上されたみ
のの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かつら、部分かつら、ヘヤーピース、髪
飾り等の装飾品、はけやブラシ等の日用品等々の構成部
品であるみの1A及び1Bは、図15(A)及び(B)
に示すように、その端部が幅方向にあるように複数の糸
(以下、糸群と称する)3A及び3Bを並列に並べて帯
状に配置し、該糸群3A及び3Bの一方端を結合部材2
A及び2Bにより結合してなるものである。このみのと
しては、図15(A)に示すように、糸群3Aがストレ
ート糸からなるストレート用のもの1Aと、図15
(B)に示すように、糸群3Bがカール糸からなるカー
ル用のもの1Bとがある。
【0003】次に、上述のみのの製造方法について図1
6乃至図18を参照して説明する。なお、この例は、か
つら用のみのの製造方法について説明する。まず、毛髪
用の糸(例えば、天然繊維糸や合成繊維糸等)300の
束を所定の長さで切断する。この所定の長さの毛髪用の
糸300を混毛、混色する(太さや断面形状や材質や色
等の種類の違った毛髪用の糸300を混ぜる)。この所
定の長さの混毛、混色された多数の毛髪用の糸300を
製毛する(整列する)。
【0004】次いで、上述の製毛された毛髪用の糸30
0の所定の箇所をミシンにより縫込む(図16参照)。
このミシンによる第1縫込み工程は、多数本の上述の毛
髪用の糸300を、手作業により向う側が透けて見えな
い程度に密に詰めながら、かつ薄く図16中の二点鎖線
にて示す上下方向に連続した帯状になるように押出して
縫込むものである。なお、図16において、符号4及び
破線は縫込み箇所や縫込み糸を示し、この図示の例は2
本針である。
【0005】続いて、上述の帯状に縫込まれた毛髪用の
糸300の縫込み箇所4のほぼ中央部を折り曲げなが
ら、かつその折り曲げた縫込み箇所4をミシンによりさ
らに縫込む(図17参照)。この図17に示す第2縫込
み工程は上述の図16に示す第1縫込み工程と同様に手
作業により行われるものである。なお、図17におい
て、符号40及び一点鎖線は2度目の縫込み箇所や縫込
み糸を示し、この図示の例は1本針である。
【0006】上述のようにして、図15(A)に示すス
トレート用のみの1Aが製造されることとなる。上述の
縫込み糸4及び40が結合部材2Aとなり、また上述の
縫込み箇所(縫込みかつ折り曲げさらに再度縫込んだ箇
所)4及び40が結合箇所となり、さらに上述の多数の
ストレート状の毛髪用の糸300が糸群3Aとなる。
【0007】また、上述のようにして製造されたストレ
ート用のみの1Aの糸群3A(300)をパイプに巻き
付け、そのパイプを介して糸群3A(300)を加熱し
てカールすることにより、図15(B)に示すカール用
のみの1Bが製造されることとなる。なお、上述の縫込
み糸4及び40が結合部材2Bとなり、また上述の縫込
み箇所4及び40が結合箇所となり、さらに上述の多数
のカール状の毛髪用の糸300が糸群3Bとなる。
【0008】そして、上述のように製造されたみの1
A、1Bにおいて、糸群3A、3B(300)の糸が結
合部材2A、2B(4、40)から抜けるのを確実に防
ぐために下記の後工程を行う場合がある。すなわち、図
18(A)に示すように、上述の縫込み箇所4及び40
を折り曲げてその折り曲げた部分をミシンによりさらに
縫込む。図18(A)において、符号400及び二点鎖
線は3度目の縫込み箇所や縫込み糸を示す。又は、図1
8(B)に示すように、上述の縫込み箇所4及び40を
接着剤401により接着する。なお、糸群3A、3B
(300)の糸が合成樹脂製の場合には熱融着、超音波
融着等による。
【0009】上述のストレート用のみの1A及びカール
用のみの1Bを、単体で若しくは小数組み合わせて使用
すれば、部分かつら、ヘヤーピース、髪飾り等が構成さ
れ、ネット状のキャップ(台)に多数個縫製して使用す
れば、かつらが構成される。又は、はけやブラシ用の糸
(図示せず)から構成されたみの1A、1Bを巻き付け
ればはけやブラシ等が構成される。このように、上述の
みの1A、1Bは、その端部が幅方向にあるように複数
の糸3A、3B(300)を並列に並べて帯状に配置
し、該糸群3A、3B(300)の一方端を結合部材2
A、2B(4、40)により結合してなるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のみのの製造方法は、複数の糸300の一端を結合部材
4、40によりそれぞれ1本ずつ第1縫込み工程及び第
2縫込み工程の手作業で結合しているものであるから、
製造工程が煩雑であり、製造効率上課題がある。特に、
第1縫込み工程においては、多数本の糸300を、手作
業により向う側が透けて見えない程度に密に詰めながら
かつ薄く連続した帯状になるように押出して縫込むの
で、熟練を要し、また非能率的である。さらに、カール
用のみの1Bの場合においては、多数本のカール状の糸
を第1及び第2縫込み工程で縫込むことが不可能である
ため、上述の製造工程のように、ストレート状の糸でス
トレート用のみの1Aを製造してから、パイプ加熱工程
によりストレート状の糸をカール状に形成する必要があ
り、その分製造工程がさらに煩雑となり、製造効率上課
題がある。ましてや、カール糸とストレート糸とを混合
したみのを製造することはできなかった。
【0011】本発明の目的は、製造工程が簡便であり、
製造効率が向上されたみのの製造方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、糸を長尺なまま多段に曲折しつつ全体
で帯状体になるように互いに並列に配置する配置工程
と、前記糸同士を結合部材によりその帯状体の長手方向
に沿って結合する結合工程と、該結合部材から延びる糸
の先端を自由端にするように前記帯状体をその長手方向
に沿って切断する切断工程とを有することを特徴とす
る。
【0013】この結果、本発明のみのの製造方法は、上
述の糸を長尺なまま多段に曲折しつつ全体で帯状体にな
るように互いに並列に配置する配置工程と、糸同士を結
合部材によりその帯状体の長手方向に沿って結合する結
合工程とを機械的に行うことができる。この配置工程及
び結合工程の機械化により、製造工程が簡便となり、製
造効率が向上される。また、上述の配置工程において、
必要に応じて、仮止め糸を上記帯状体の長手方向に抜き
取り可能に配置することにより、上記帯状体の糸の配置
状態の安定化を図ることができる。特に、本発明は、配
置工程において、糸を長尺なまま多段に折曲して帯状に
形成するものであるから、帯状の糸(糸群)を安定保持
しつつ連続的にみのを製造できる。しかも、長尺なまま
糸を保持しているので、従来不可能であったストレート
毛とカール毛とを混毛したみのを製造できる。
【0014】上述の結合工程としては、編み込み工程、
織り込み工程、接着(融着)工程、縫込み工程の単独工
程又は複合工程がある。特に、縫込み工程は補強効果を
高めることができる。編み込み工程としては、1列又は
複数列の経編み目列間に上記糸を緯糸として並列かつ多
段に編み込む場合等がある。この編み込み工程の場合
は、この結合工程と上述の配置工程とを同時に行うこと
ができる。織り込み工程としては、1本又は複数本の縦
糸列間に上記糸を横糸として並列かつ多段に織り込む場
合等がある。この織り込み工程の場合は、この結合工程
と上述の配置工程とを同時に行うことができる。また、
この織り込む際に布や紙等の弾性シートを一緒に織り込
む(縫い付ける)ことができ、これにより、補強効果を
高めることができる。接着(融着)工程としては、接着
剤による結合や、糸が合成樹脂製の場合には熱融着、超
音波融着等がある。縫込み工程としては、ミシンの縫込
みによる結合等があり、これにより、上記帯状体の糸の
安定配置を図ることができる。
【0015】上記糸としては、長尺の糸であれば適宜選
択して採用でき、具体的には、天然繊維糸、合成繊維糸
等がある。該糸としては、従来公知な太さ、色、断面形
状、ストレート状又はカール状のものを適宜選択して採
用できる。複数本の糸を配置工程で配置する場合には、
太さ、色、断面形状、ストレート状又はカール状等が異
なる糸同士を任意の比率で混合してすることもできる。
特に、本発明により、従来、配置しようとしても丸まっ
てしまい配置できなかったカール糸であっても機械的に
みのの糸(糸群)として採用できるようになった。ま
た、カール糸単独だけでなくストレート糸とカール糸の
混合までみのの糸(糸群)として採用できるようになっ
た。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のみのの製造方法の
実施の形態の6例を図1乃至図14を参照して説明す
る。図1及び図2は本発明のみのの製造方法の第1の実
施の形態を示す。この例は結合工程として編み込み工程
を採用したストレート用のみの1Aについて説明する。
なお、図中、図15乃至図18と同符号は同一のものを
示す。
【0017】図において、5は編み物の1本乃至複数
本、この例では2本の経編み目列である。この経編み目
列5は、結合部材2Aを構成するものである。なお、こ
の経編み目列5は図示の2列以外に1列又は3列以上で
あっても良い。図において、50はストレート糸の編み
物の緯糸である。この緯糸50は、長尺の糸であって、
糸群3Aを構成するものである。この例の緯糸50は、
塩ビ等の合成樹脂製の糸からなり、60デニールの繊維
糸を30本まとめた糸であって、この糸を3本まとめて
なるものである。
【0018】次に、上述の結合工程として編み込み工程
を採用したストレート用のみの1Aの製造方法について
図1及び図2を参照して説明する。まず、結合部材2A
となる編み物の2列の経編み目列5、5であって、所定
の間隔を開けて形成された2列の経編み目列5、5に、
糸群3Aとなる編み物の緯糸50を、長尺なまま並列に
かつ多段に(左右にジグザグ)に編み込む(図1参
照)。この結果、緯糸50を長尺なまま多段に曲折しつ
つ全体で帯状体になるように互いに並列に配置する配置
工程と、緯糸50同士を結合部材、すなわち経編み目列
5、5によりその帯状体の長手方向に沿って結合する結
合工程とが同時に行われる。この経編み目列5、5間の
緯糸50の編み込みは、例えば、既設既存のラッセル編
み機等により自動的(機械的)に行われる。
【0019】続いて、一方(図示では右側)の経編み目
列5、5、すなわち緯糸50の曲折部位を残して、他方
(図示では左側)の経編み目列5、5、すなわち緯糸5
0の前記配置工程において折曲された部位を切断して取
り除く(図2参照)。この結果、結合部材、すなわち右
側の経編み目列5、5から延びる糸、すなわち緯糸50
の先端を自由端にするように前記帯状体をその長手方向
に沿って切断する切断工程が行われる。この緯糸50の
長さは所定の長さとなる。この緯糸50の長さ、すなわ
ちカットする位置は任意である。
【0020】このようにして、その端部が幅方向にある
ように複数の糸、すなわち緯糸50からなる糸群3Aを
並列に並べて帯状に配置し、該糸群3Aの一方端を右側
の経編み目列5、5からなる結合部材2Aにより結合す
る、図15(A)に示すようなストレート用のみの1A
が製造されることとなる。なお、図1及び図2におい
て、この第1の実施の形態における本発明のみの1Aは
上下方向(図中の二点鎖線にて示す方向)に延設されて
いる。
【0021】この第1の実施の形態における本発明のみ
のの製造方法は、緯糸50を長尺なまま多段に曲折しつ
つ全体で帯状体になるように互いに並列に配置する配置
工程を、既設既存のラッセル編み機等により機械的に結
合工程と同時に行うことができる。この配置工程及び結
合工程の機械化により、この配置工程を手作業で行う従
来のみのの製造方法と比較して、製造工程が簡便とな
り、製造効率が向上される。また、緯糸50を長尺なま
ま多段に折曲して帯状に形成するものであるから、帯状
の糸(糸群3A)を安定保持しつつ連続的にみのを製造
できる。
【0022】特に、この第1の実施の形態における本発
明のみのの製造方法は、結合工程としては編み込み工程
を採用したものであるから、糸群3Aである編み物の緯
糸50が結合部材2Aである編み物の経編み目列5に絡
まっていて、糸群3Aが結合箇所2Aから抜け難い等の
効果がある。
【0023】図3及び図4は本発明のみのの製造方法の
第2の実施の形態を示す。この例は結合工程として編み
込み工程を採用したカール用のみの1Bについて説明す
る。なお、図中、図1及び図2及び図15乃至図18と
同符号は同一のものを示す。図において、500はカー
ル糸の編み物の緯糸であって、長尺の糸である。
【0024】次に、上述の結合工程として編み込み工程
を採用したカール用のみの1Bの製造方法について図3
及び図4を参照して説明する。まず、結合部材2Bとな
る編み物の2列の経編み目列5、5であって、所定の間
隔を開けて形成された2列の経編み目列5、5に、糸群
3Bとなる編み物の緯糸500を、長尺なまま並列にか
つ多段に(左右にジグザグ)に編み込んで(図1参
照)、配置工程と結合工程とを、例えば、既設既存のラ
ッセル編み機等により自動的(機械的)にかつ同時に行
う。続いて、一方(図示では右側)の経編み目列5、
5、すなわち緯糸500の曲折部位を残して、他方(図
示では左側)の経編み目列5、5、すなわち緯糸500
の曲折部位を切断して取り除いて(図2参照)、切断工
程を行う。
【0025】このようにして、その端部が幅方向にある
ように複数の糸、すなわち緯糸500からなる糸群3B
を並列に並べて帯状に配置し、該糸群3Bの一方端を右
側の経編み目列5、5からなる結合部材2Bにより結合
する、図15(B)に示すようなカール用のみの1Bが
製造されることとなる。なお、図3及び図4において、
この第2の実施の形態における本発明のみの1Bは上下
方向(図中の二点鎖線にて示す方向)に延設されてい
る。
【0026】この第2の実施の形態における本発明のみ
のの製造方法は、上述の第1の実施の形態における本発
明のみのの製造方法と同様の作用効果を達成することが
できる。しかも、この第2の実施の形態における本発明
のみのの製造方法は、糸群3Bとなる編み物の緯糸50
0としてカール糸を使用しているので、カール状の毛髪
用のみの1Bを自動作業(機械作業)で直接製造するこ
とができる。このために、ストレート状の糸でストレー
ト用のみのを製造してからパイプ加熱工程によりストレ
ート状の糸をカール状に形成する必要がある上述の従来
のみの製造方法と比較して、製造工程がさらに簡便とな
り、製造効率が向上される。また、この第2の実施の形
態における本発明のみのの製造方法は、上述の第1の実
施の形態における本発明のみのの製造方法において、ス
トレート糸からカール糸に代えただけであるから、この
カール糸とストレート糸とは同一のライン(機器)を使
用できる。さらに、緯糸500を長尺なまま多段に折曲
して帯状に形成するものであるから、帯状のカール糸
(糸群3B)を安定保持しつつ連続的にみのを製造でき
る。
【0027】図5及び図6は本発明のみのの製造方法の
第3の実施の形態を示す。この例は結合工程として織り
込み工程を採用したストレート用のみの1Aについて説
明する。なお、図中、図1乃至図4及び図15乃至図1
8と同符号は同一のものを示す。
【0028】図において、6は織物の1本乃至複数本、
この例では4本の縦糸列である。この縦糸列6は、結合
箇所2Aを構成するものである。なお、この縦糸列6は
図示の4本以外に1本乃至3本又は5本以上であっても
良い。図において、60はストレート糸の織物の横糸で
ある。この横糸60は、長尺の糸であって、糸群3Aを
構成するものである。
【0029】次に、上述の結合工程として編み込み工程
を採用したストレート用のみの1Aの製造方法について
図5及び図6を参照して説明する。まず、結合部材2A
となる織物の4本の縦糸列6、6であって、所定の間隔
を開けて形成された4本の縦糸列6、6に、糸群3Aと
なる織物の横糸60を、長尺なまま並列にかつ多段に
(左右にジグザグ)に織り込む(図5参照)。この結
果、長尺の糸、すなわち横糸60を多段に曲折しつつ全
体で帯状体になるように互いに並列に配置する配置工程
と、横糸60同士を結合部材、すなわち縦糸列6、6に
よりその帯状体の長手方向に沿って結合する結合工程と
が同時に行われる。この縦糸列6、6間の横糸60の織
り込みは、例えば、既設既存の織機により自動的(機械
的)に行われる。
【0030】続いて、一方(図示では右側)の縦糸列
6、6、すなわち横糸60の曲折部位を残して、他方
(図示では左側)の縦糸列6、6、すなわち横糸60の
曲折部位を切断して取り除く(図6参照)。この結果、
結合部材、すなわち右側の縦糸列6、6から延びる糸、
すなわち横糸60の先端を自由端にするように前記帯状
体をその長手方向に沿って切断する切断工程が行われ
る。この横糸60の長さは所定の長さとなる。この横糸
60の長さ、すなわちカットする位置は任意である。
【0031】このようにして、その端部が幅方向にある
ように複数の糸、すなわち横糸60からなる糸群3Aを
並列に並べて帯状に配置し、該糸群3Aの一方端を右側
の縦糸列6、6からなる結合部材2Aにより結合する、
図15(A)に示すようなストレート用のみの1Aが製
造されることとなる。なお、図5及び図6において、こ
の第3の実施の形態における本発明のみの1Aは上下方
向(図中の二点鎖線にて示す方向)に延設されている。
【0032】このように、この第3の実施の形態におけ
る本発明のみのの製造方法は、上述の第1の実施の形態
における本発明のみのの製造方法と同様の作用効果を達
成することができる。すなわち、横糸60を長尺なまま
多段に曲折しつつ全体で帯状体になるように互いに並列
に配置する配置工程を、既設既存の織機により機械的に
結合工程と同時に行うことができる。この配置工程及び
結合工程の機械化により、この配置工程を手作業で行う
従来のみのの製造方法と比較して、製造工程が簡便とな
り、製造効率が向上される。特に、この実施の形態にお
いて、上述の織り込み工程の際に布や紙等の弾性シート
を一緒に織り込む(縫い付ける)ことができ、これによ
り、補強効果を高めることができる。
【0033】図7及び図8は本発明のみのの製造方法の
第4の実施の形態を示す。この例は結合工程として織り
込み工程を採用したカール用のみの1Bについて説明す
る。なお、図中、図1乃至図6及び図15乃至図18と
同符号は同一のものを示す。図において、600はカー
ル糸の編み物の横糸であって、長尺の糸である。
【0034】次に、上述の結合工程として織り込み工程
を採用したカール用のみの1Bの製造方法について図7
及び図8を参照して説明する。まず、結合部材2Bとな
る織物の4本の縦糸列6、6であって、所定の間隔を開
けて形成された4本の縦糸列6、6に、糸群3Bとなる
織物の横糸600を、長尺なまま並列にかつ多段に(左
右にジグザグ)に織り込んで(図7参照)、配置工程と
結合工程とを、例えば、既設既存の織機により自動的
(機械的)にかつ同時に行う。続いて、一方(図示では
右側)の縦糸列6、6、すなわち横糸600の曲折部位
を残して、他方(図示では左側)の縦糸列6、6、すな
わち横糸600の曲折部位を切断して取り除いて(図8
参照)、切断工程を行う。
【0035】このようにして、その端部が幅方向にある
ように複数の糸、すなわち横糸600からなる糸群3B
を並列に並べて帯状に配置し、該糸群3Bの一方端を右
側の縦糸列6、6からなる結合部材2Bにより結合す
る、図15(B)に示すようなカール用のみの1Bが製
造されることとなる。なお、図7及び図8において、こ
の第4の実施の形態における本発明のみの1Bは上下方
向(図中の二点鎖線にて示す方向)に延設されている。
【0036】このように、この第4の実施の形態におけ
る本発明のみのの製造方法は、上述の第3の実施の形態
における本発明のみのの製造方法と同様の作用効果を達
成することができる。しかも、この第4の実施の形態に
おける本発明のみのの製造方法は、上述の第2の実施の
形態における本発明のみのの製造方法と同様に、毛髪用
の糸群3Bとなる織物の横糸600としてカール糸を使
用しているので、カール状の毛髪用のみの1Bを自動作
業(機械作業)で直接製造することができる。このため
に、ストレート状の毛髪用の糸でストレート毛髪用のみ
のを製造してからパイプ加熱工程によりストレート状の
毛髪用の糸をカール状に形成する必要がある上述の従来
のみの製造方法と比較して、製造工程がさらに簡便とな
り、製造効率が向上される。また、この第4の実施の形
態における本発明のみのの製造方法は、上述の第3の実
施の形態における本発明のみのの製造方法において、ス
トレート糸からカール糸に代えただけであるから、この
カール糸とストレート糸とは同一のライン(機器)を使
用できる。
【0037】図9乃至図11は本発明のみのの製造方法
の第5の実施の形態を示す。この例は結合工程として縫
込み工程を採用したストレート用のみの1Aについて説
明する。なお、図中、図1乃至図8及び図15乃至図1
8と同符号は同一のものを示す。
【0038】まず、編み物の2列の経編み目列5、5で
あって、所定の間隔を開けて形成された2列の経編み目
列5、5に、糸群3Aとなる編み物の緯糸50を、長尺
なまま並列にかつ多段に(左右にジグザグ)に編み込ん
で、配置工程を例えば既設既存のラッセル編み機等によ
り自動的(機械的)に行う。次に、帯状体の緯糸50の
幅方向中腹をミシンにより縫込んで(図9参照)、結合
工程を行う。なお、図9において、符号4及び破線は縫
込み箇所や縫込み糸を示し、この図示の例は2本針であ
る。
【0039】それから、前記縫込み箇所4(結合箇所)
を基端に帯状体の緯糸50を曲折し、かつその曲折部分
をミシンによりさらに縫込んで(図10参照)、曲折縫
込み工程を行う。なお、図10において、符号40及び
一点鎖線は2度目の縫込み箇所や縫込み糸を示し、この
図示の例は1本針である。この2度目の縫込み糸40及
び上述の1度目の縫込み糸4が結合部材2Aを構成す
る。そして、左右両方の前記緯糸50の曲折部位及び経
編み目列5を切除して(図11参照)、切断工程を行
う。このようにして、その端部が幅方向にあるように複
数の糸、すなわち緯糸50からなる糸群3Aを並列に並
べて帯状に配置し、該糸群3Aの一方端を縫込み糸4、
40からなる結合部材2Aにより結合する、図15
(A)に示すようなストレート用のみの1Aが製造され
ることとなる。なお、図9乃至図11において、この第
5の実施の形態における本発明のみの1Aは上下方向
(図中の二点鎖線にて示す方向)に延設されている。
【0040】この第5の実施の形態における本発明のみ
のの製造方法は、上述の第1の実施の形態のものと同様
の作用効果を達成することができる。特に、この第5の
実施の形態における本発明のみのの製造方法は、結合工
程として縫込み工程を使用したものであるから、みの1
Aの補強効果を高めることができる。なお、この第5の
実施の形態における本発明のみのの製造方法において
は、ストレートの緯糸50の代わりにカールの緯糸50
0を使用すれば、上述の第2の実施の形態のものと同様
の作用効果を達成することができる。
【0041】図12乃至図14は本発明のみのの製造方
法の第6の実施の形態を示す。この例はストレート毛髪
用のみの1Aについて説明する。なお、図中、図1乃至
図11及び図15乃至図18と同符号は同一のものを示
す。
【0042】まず、織物の4列の縦糸列6、6であっ
て、所定の間隔を開けて形成された4列の縦糸列6、6
に、糸群3Aとなる織物の横糸60を、長尺なまま並列
にかつ多段に(左右にジグザグ)に織り込んで、配置工
程を例えば既設既存の織機により自動的(機械的)に行
う。次に、帯状体の横糸60の幅方向中腹をミシンによ
り折り込んで(図12参照)、結合工程を行う。なお、
図12において、符号4及び破線は縫込み箇所や縫込み
糸を示し、この図示の例は2本針である。それから、前
記縫込み箇所4(結合箇所)を基端に帯状体の横糸60
を曲折し、かつその曲折部分をミシンによりさらに縫込
んで(図13参照)、曲折縫込み工程を行う。なお、図
13において、符号40及び一点鎖線は2度目の縫込み
箇所や縫込み糸を示し、この図示の例は1本針である。
この2度目の縫込み糸40及び上述の1度目の縫込み糸
4が結合部材2Aを構成する。そして、左右両方の前記
横糸60の曲折部位及び縦糸列6を切除して(図14参
照)、切断工程を行う。このようにして、その端部が幅
方向にあるように複数の糸、すなわち横糸60からなる
糸群3Aを並列に並べて帯状に配置し、該糸群3Aの一
方端を縫込み糸4、40からなる結合部材2Aにより結
合する、図15(A)に示すようなストレート用のみの
1Aが製造されることとなる。なお、図12乃至図14
において、本発明のみの1Aは上下方向(図中の二点鎖
線にて示す方向)に延設されている。この第6の実施の
形態における本発明のみのの製造方法は、上述の第5の
実施の形態のものと同様の作用効果を達成することがで
きる。
【0043】なお、上述の第1〜6の実施の形態の配置
工程において、必要に応じて、仮止め糸(図示せず)を
帯状体の長手方向に抜き取り可能に配置することによ
り、帯状体の糸(緯糸50、500、横糸60、60
0)の配置状態の安定化を図ることができる。
【0044】また、上述の第1〜6の実施の形態におけ
る結合工程は、編み込み工程、織り込み工程、縫込み工
程の単工程であるが、その他、例えば図18(B)に示
すように接着剤401により接着する接着工程(糸が合
成樹脂製の場合には熱融着、超音波融着等の工程)、若
しくはこれらの複合工程等がある。
【0045】さらに、上述の第1〜6の実施の形態にお
いて、糸としては、長尺の糸であれば適宜選択して採用
でき、具体的には、天然繊維糸、合成繊維糸等がある。
該糸としては、従来公知な太さ、色、断面形状、ストレ
ート状又はカール状のものを適宜選択して採用できる。
複数本の糸を配置工程で配置する場合には、太さ、色、
断面形状、ストレート状又はカール状等が異なる糸同士
を任意の比率で混合してすることもできる。特に、本発
明により、従来、配置しようとしても丸まってしまい配
置できなかったカール糸であっても機械的にみのの糸
(糸群)として採用できるようになった。また、カール
糸単独だけでなくストレート糸とカール糸の混合までみ
のの糸(糸群)として採用できるようになった。
【0046】さらにまた、上述の帯状体(みの1A、1
B)の長手方向とは、帯状体の幅方向(糸群3A、3B
の長さ方向)に対してほぼ直交する方向であり、この帯
状体の長手方向のほうが帯状体の幅方向よりも短い場合
又は同等の場合がある。
【0047】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のみの
の製造方法は、その製造工程が簡便であり、製造効率が
向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のみのの製造方法の第1の実施の形態を
示し、配置工程及び結合工程の説明図である。
【図2】同じく、切断工程の説明図である。
【図3】本発明のみのの製造方法の第2の実施の形態を
示し、配置工程及び結合工程の説明図である。
【図4】同じく、切断工程の説明図である。
【図5】本発明のみのの製造方法の第3の実施の形態を
示し、配置工程及び結合工程の説明図である。
【図6】同じく、切断工程の説明図である。
【図7】本発明のみのの製造方法の第4の実施の形態を
示し、配置工程及び結合工程の説明図である。
【図8】同じく、切断工程の説明図である。
【図9】本発明のみのの製造方法の第5の実施の形態を
示し、配置工程及び結合工程の説明図である。
【図10】同じく、曲折縫込み工程の説明図である。
【図11】同じく、切断工程の説明図である。
【図12】本発明のみのの製造方法の第6の実施の形態
を示し、配置工程及び結合工程の説明図である。
【図13】同じく、曲折縫込み工程の説明図である。
【図14】同じく、切断工程の説明図である。
【図15】(A)はストレート状のみのの斜視図、
(B)はカール状のみのの斜視図である。
【図16】従来のみのの製造方法を示し、毛髪用の糸を
所定の位置で縫込みする工程の説明図である。
【図17】同じく、図16の縫込み箇所を折り曲げなが
らさらに縫込みする工程の説明図である。
【図18】(A)は毛髪用の糸が結合箇所から抜けるの
を確実に防ぐために図17の縫込み箇所をさらにまた縫
込みする状態を示した説明図、(B)は同じく、図17
の縫込み箇所を接着剤より接着する状態を示した説明図
である。
【符号の説明】
1A、1B みの 2A、2B 結合部材 3A、3B 糸群 4、40、400 縫込み糸 401 接着剤 5 経編み目列 50、500 緯糸 6 縦糸 60、600 横糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−38749(JP,A) 特開 平2−19192(JP,A) 特開 昭48−58949(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 1/00 - 83/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その端部が幅方向にあるように複数の糸
    を並列に並べて帯状に配置し、該糸の一方端を結合部材
    により結合するみのの製造方法において、前記糸を長尺なまま 多段に曲折しつつ全体で帯状体にな
    るように互いに並列に配置する配置工程と、前記糸同士
    を結合部材によりその帯状体の長手方向に沿って結合す
    る結合工程と、該結合部材から延びる糸の先端を自由端
    にするように前記帯状体をその長手方向に沿って切断す
    る切断工程とを有することを特徴とするみのの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記結合部材の結合箇所が上記帯状体の
    幅方向中腹であり、上記結合工程後かつ上記切断工程前
    に、該結合箇所を基端に上記帯状体を曲折しかつ該帯状
    体の曲折部分を縫込む曲折縫込み工程を設け、前記切断
    工程において前記糸の前記配置工程において曲折された
    部位を切除することを特徴とする請求項1に記載のみの
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記糸がストレート糸とカール糸の混合
    糸群であることを特徴とする請求項1又は2に記載のみ
    のの製造方法。
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