JP5729992B2 - 面ファスナー材およびその製造方法 - Google Patents
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Description
一方の針床列Aにおいて経編地を編成して基布1を形成していく一方、
他方の針床列Bには溶解性繊維糸2を供給して、経方向に連なる編目ループ列b1・b2…を形成し、
熱可塑性樹脂材料からなる連結糸3を、これらの編目ループRに重ね合わせつつ編み込んで、かつ、前記両針床列A・Bに亙り掛け渡し、
当該連結糸3を溶解性繊維糸2の編目ループR形状に合わせて、緊張状態で傾倒させながらこれらを重ね合わせ、更に連結糸3が溶解性繊維糸2の編目ループと交互または複数編目間隔で連なるように編成一体化することによってテープ状編成体Tを成形し、
このテープ状編成体Tを前記連結糸3の熱可塑性樹脂材料の軟化点近傍の温度の雰囲気下で加熱せしめて、前記連結糸3の編目ループを基布面に対して一方向に傾倒した状態に癖付け固定した後、
前記溶解性繊維糸2を溶解手段により溶解して除去せしめ、前記連結糸3による編目ループを残存させることによって、これら傾倒状態の連結糸3の編目ループを雄係合素子3Aとするという技術的手段を採用したことによって、面ファスナー材の製造方法を完成させた。
この鞘部の低融点ポリマー32の融点以上の温度で加熱せしめて、各フィラメントを低融点ポリマー32で融着させるという技術的手段を採用した。
溶解性繊維糸2によって経方向に連なる編目ループ列b1・b2…が形成されるとともに、熱可塑性樹脂材料からなる連結糸3が、これらの編目ループRに重ね合わせつつ編み込まれて、かつ、前記両針床列A・Bに亙り掛け渡され、
当該連結糸3が溶解性繊維糸2の編目ループR形状に合わせて、緊張状態で傾倒しながらこれらが重ね合わされ、更に連結糸3が溶解性繊維糸2の編目ループと交互または複数編目間隔で連なるように編成一体化されてテープ状編成体Tが成形され、
このテープ状編成体Tが前記連結糸3の熱可塑性樹脂材料の軟化点近傍の温度の雰囲気下で加熱されて、前記連結糸3の編目ループを基布面に対して一方向に傾倒した状態に癖付け固定されており、
前記溶解性繊維糸2が溶解手段により溶解して除去されて、前記連結糸3による編目ループが残存して、これら傾倒状態の連結糸3の編目ループが雄係合素子3Aを成しているようにしたことによって、面ファスナー材を完成させた。
一方の針床列において経編地を編成して基布を形成していく一方、他方の針床列には溶解性繊維糸を供給して、経方向に連なる編目ループ列を形成し、
熱可塑性樹脂材料からなる連結糸を、これらの編目ループに重ね合わせつつ編み込んで、かつ、前記両針床列に亙り掛け渡し、当該連結糸を溶解性繊維糸の編目ループ形状に合わせて、緊張状態で傾倒させながらこれらを重ね合わせて編成一体化することによってテープ状編成体を成形し、
このテープ状編成体を前記連結糸の熱可塑性樹脂材料の軟化点近傍の温度の雰囲気下で加熱せしめて、前記連結糸の編目ループを基布面に対して一方向に傾倒した状態に癖付け固定した後、
前記溶解性繊維糸を溶解手段により溶解して除去せしめ、前記連結糸による編目ループを残存させることによって、これら傾倒状態の連結糸の編目ループを雄係合素子とすることができる。
本実施形態の面ファスナー材の具体的な製造条件を以下に示す。
<編成条件>
製作編機 ダブルラッセル機 18ゲージ
編組織 図6の組織図に示す
編幅 2.5cm
糸使い L1 ニチビ社製 ソルブロン 62 dtex(デシテックス)
L2 KBセーレン社製 ベルカップル 280 dtex
L3 東レ社製 ポリエステル 167 dtex
L4 カバーリングゴム 1416 dtex
L5 東レ社製 ポリエステル 167 dtex
カバーリングゴム条件
ダブルカバーリング糸
芯糸 ポリウレタン 940 dtex
カバーリング糸(上糸、下糸) ポリエステル 84 dtex
編成密度 ウェール 22.7ウェール/inch
コース 22.5コース/inch
<仕上げ条件>
精錬条件 100℃ 湯通し
熱セット条件 200℃ 乾熱
11 鎖編地糸
12 緯挿入糸
2 溶解性繊維糸
3 連結糸
3A 雄係合素子
3B 雌係合素子
A・B 針床列
R 編目ループ
T テープ状編成体
Claims (10)
- 少なくとも2列の針床列(A・B)を備えたダブルラッセル編み機を用いて、面ファスナー材を製造する方法であって、
一方の針床列(A)において経編地を編成して基布(1)を形成していく一方、
他方の針床列(B)には溶解性繊維糸(2)を供給して、経方向に連なる編目ループ列(b1・b2…)を形成し、
熱可塑性樹脂材料からなる連結糸(3)を、これらの編目ループ(R)に重ね合わせつつ編み込んで、かつ、前記両針床列(A・B)に亙り掛け渡し、
当該連結糸(3)を溶解性繊維糸(2)の編目ループ(R)形状に合わせて、緊張状態で傾倒させながらこれらを重ね合わせ、更に連結糸(3)が溶解性繊維糸(2)の編目ループと交互または複数編目間隔で連なるように編成一体化することによってテープ状編成体(T)を成形し、
このテープ状編成体(T)を前記連結糸(3)の熱可塑性樹脂材料の軟化点近傍の温度の雰囲気下で加熱せしめて、前記連結糸(3)の編目ループを基布面に対して一方向に傾倒した状態に癖付け固定した後、
前記溶解性繊維糸(2)を溶解手段により溶解して除去せしめ、前記連結糸(3)による編目ループを残存させることによって、これら傾倒状態の連結糸(3)の編目ループを雄係合素子(3A)とすることを特徴とする面ファスナー材の製造方法。 - 針床列(A)において、鎖編地糸(11)により鎖編組織(a1・a2…)を編成し、かつ、これらの鎖編組織の間に、緯挿入糸(12)を緯方向に挿入して基布(1)を形成することを特徴とする請求項1記載の面ファスナー材の製造方法。
- 溶解性繊維(2)として水溶性の繊維を用いて、水または加熱水により溶解させることを特徴とする請求項1または2記載の面ファスナー材の製造方法。
- 連結糸(3)をフィラメント糸または紡績糸にすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の面ファスナー材の製造方法。
- 連結糸(3)として、高融点ポリマー(31)の周りに低融点ポリマー(32)を被覆してなる芯鞘複合繊維のマルチフィラメント糸を用いて、
この鞘部の低融点ポリマー(32)の融点以上の温度で加熱せしめて、各フィラメントを低融点ポリマー(32)で融着させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の面ファスナー材の製造方法。 - 基布(1)の長手方向に弾性糸(4)を挿入して、伸縮性を付与することを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の面ファスナー材の製造方法。
- 基布(1)をメッシュ組織にして、部分的な空隙を持たせることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の面ファスナー材の製造方法。
- 針床列(A)で編成する基布(1)を、少なくとも2枚の筬ガイドで形成して、そのうちの1枚の筬に挿通された基布形成糸をオーバーフィードさせて針床列(A)の編目側に雌係合素子(3B)となるパイルを、基布(1)における雄係合素子(3A)の形成面の反対側の面に形成することを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の面ファスナー材の製造方法。
- 基布(1)を構成する繊維として、公定水分が3%以上である吸湿性または吸水性を有する繊維を用いることを特徴とする請求項1〜8の何れか一つに記載の面ファスナー材の製造方法。
- 経編地からなる基布(1)が形成されている一方、
溶解性繊維糸(2)によって経方向に連なる編目ループ列(b1・b2…)が形成されるとともに、熱可塑性樹脂材料からなる連結糸(3)が、これらの編目ループ(R)に重ね合わせつつ編み込まれて、かつ、前記両針床列(A・B)に亙り掛け渡され、
当該連結糸(3)が溶解性繊維糸(2)の編目ループ(R)形状に合わせて、緊張状態で傾倒しながらこれらが重ね合わされ、更に連結糸(3)が溶解性繊維糸(2)の編目ループと交互または複数編目間隔で連なるように編成一体化されてテープ状編成体(T)が成形され、
このテープ状編成体(T)が前記連結糸(3)の熱可塑性樹脂材料の軟化点近傍の温度の雰囲気下で加熱されて、前記連結糸(3)の編目ループを基布面に対して一方向に傾倒した状態に癖付け固定されており、
前記溶解性繊維糸(2)が溶解手段により溶解して除去されて、前記連結糸(3)による編目ループが残存して、これら傾倒状態の連結糸(3)の編目ループが雄係合素子(3A)を成していることを特徴とする面ファスナー材。
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