JP3125065B2 - 立体構造状ネット - Google Patents

立体構造状ネット

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JP3125065B2
JP3125065B2 JP08312004A JP31200496A JP3125065B2 JP 3125065 B2 JP3125065 B2 JP 3125065B2 JP 08312004 A JP08312004 A JP 08312004A JP 31200496 A JP31200496 A JP 31200496A JP 3125065 B2 JP3125065 B2 JP 3125065B2
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紘一 松本
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旭土建株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体構造状ネッ
ト、特にネット表面が凹凸状をなし、クッションやマッ
トの芯材、カーペット、ホットカーペットや敷毛布用の
クッション材、衣料用スペーサー、健康および医療用ネ
ットその他に好適に利用できる立体構造状ネットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば衣料用の通気性スペー
サー(例えば肩パッド)等として使用される経編編成に
よるネットやメッシュ状編地として、実開平2−746
47号公報に見られるように、少なくとも一方が網状を
なす表裏の素地を連結糸により連結して、ネット目空間
を画成する紐部を立体構造にして、厚みおよび空隙保有
率を高くしたネットが知られている。
【0003】また、本発明者においても、経編編成によ
る立体構造状ネットとして、挿入糸を用いる編成技術を
利用して、ネット目空間を画成する立体状の紐部を、表
裏素地および連結糸の掛け渡し部分を含めて複数列に構
成し、耐圧縮性を高めるとともに紐部自体に通気および
透水性を保有させることを提案している(特開平5−1
87011号)。
【0004】このような、立体構造のネットは、スペー
サーのほか、マットやクッション材の芯材や中間材とし
て、医療用ネットとして、その他の多種多様な用途に利
用される。
【0005】しかしながら、従来のこの種の立体構造ネ
ットは、ネット目空間を画成する紐部が、全域にわたっ
て略同じ高さであり、ネットの厚み方向寸法は略均一な
ものである。
【0006】特に、マットやクッション材の芯材として
は、比較的大きな荷重を受けることから、耐圧強度や弾
力性を保持できるように、比較的ネット目空間が小さく
形成されるもので、ネット全体として、シート状に近い
立体ネット構造をなすもので、その表裏面には殆ど凹凸
を有さないのが普通である。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、立体構造状ネットにおいてネット目空間を画成する
立体状紐部の高さ、つまりネットの厚み方向寸法に差を
つけることとしてネット表面を凹凸状にし、部分的に耐
圧力や剛性が高くなって、面接触でなく点または波状の
接触となり、健康マットやスペーサーその他に好適に使
用できるようにした立体構造状ネットを提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明は
上記の課題を解決する立体構造状ネットであり、請求項
1の発明は、経編編成により形成され、網状をなす表裏
の素地と、これら両素地を所要の間隔を存して連結する
連結糸とよりなり、ネット目空間を画成する紐部が立体
状をなす立体構造状ネットであって、立体状の紐部は、
表裏の素地に掛け渡された連結糸により高低差が付けら
れて、ネット表面が凹凸状をなしていることを特徴とす
る。
【0009】このようにネット表面が凹凸状をなすこと
により、その凸部分と凹部分で、ネット厚み方向の接触
圧力が異なり、例えばマット等に使用した場合には指圧
効果を期待できる。
【0010】また請求項2の発明は、前記の立体構造状
ネットにおいて、表裏の素地を連結する連結糸として、
熱収縮性に差のある2種以上の糸を用いて編成され、高
収縮性糸の掛け渡し部分で立体状紐部の高さが低くなっ
ていることを特徴とする。
【0011】この場合、編成後の熱セットにより連結糸
の一部の高収縮性糸が収縮する結果、この高収縮性糸の
掛け渡し部分で表裏の紐条部が相互に引張られて、立体
状の紐部の高さが低くなり、立体状紐部によるネット表
面が全体として凹凸状あるいは波状を呈する。しかも連
結糸の収縮により編目組織が締まって構造が安定し、耐
久性も良好なものとなる。
【0012】請求項3の発明は、前記の立体構造状ネッ
トにおいて、立体状の紐部が、表裏の素地において網目
を形成する各紐条部が編方向に連続する1もしくは複数
ウエールの編目列により構成されるとともに、表裏の対
応する紐条部の間にそれぞれ連結糸が掛け渡されて立体
状をなし、この立体状紐部の表裏の紐条部がそれぞれ編
方向の所要間隔毎に両側に隣接する紐条部と結節される
ことにより、立体状紐部同士がジグザグ状をなして結節
されて多角形のネット目空間を形成しており、立体状紐
部およびその結節部の高さに高低差がつけられているこ
とを特徴とする。
【0013】この立体構造状ネットによれば、その連結
糸に熱収縮性に差のある2種の糸を用いることにより、
経編編成により容易に編成でき、しかも立体状紐部の結
節部に高低差がつけられているために、それによる表面
の凹凸形態が顕著に現われ、前記の接触圧の差が大きく
なり、前記の指圧効果等が良好に発揮される。
【0014】また請求項4の発明は、前記の立体構造状
ネットにおいて、表裏の素地の紐条部が、それぞれ表裏
で互いに位置をずらせて隣接する紐条部と結節されて、
この表裏の紐条部に連結糸が掛け渡されて交互に左右に
傾斜していることを特徴とする。
【0015】この場合、各紐部において連結糸の掛け渡
し部分が交互に左右に傾斜してトラス構造をなし、その
ため立体状の紐部自体の倒れや傾きが相互に規制されて
構造が安定したものになって、ネット全体の耐圧縮性が
増すことになる。
【0016】請求項5の発明は、前記の立体構造状ネッ
トにおける表裏の素地の少なくとも一方において、ネッ
ト目空間を画成する連結糸を含む立体状の紐部より小さ
い網目を形成するように、連結糸を有さない紐条部が設
けられてなることを特徴とする。
【0017】この立体構造状ネットによれば、表裏少な
くとも一方の連結糸を有さない紐条部により、それ自体
で凹部を形成し、またネット目空間を画成する立体状紐
部の曲り変形等を規制でき、その立体状態およびネット
目空間の保形を良好になし、ネット表面が凹凸状あるい
は波状を呈するものであっても、厚み方向の荷重や圧力
に対して強く、耐圧縮性に優れ、良好な弾性力を具有で
きる。
【0018】請求項6の発明は、前記各発明の立体構造
状ネットにおいて、表裏の素地間の連結糸が、立体状紐
部における編方向の任意の個所において、表裏で相対す
るウエールより少なくとも1ウエール以上左右に移行し
て斜めに掛け渡されており、この斜めの掛け渡し部分が
略X状に交叉していることを特徴とする。
【0019】この場合、任意の個所における連結糸の斜
めの掛け渡し部分により、立体状の紐部の過度の開きや
曲り、倒れ等が規制されて、立体状紐部の保形性がさら
に良好なものになり、ネット全体に亘って略均一かつ良
好な耐圧縮性を保持できる。またこのため、保形性や耐
圧縮性を低下させることなくネットの厚みを大きく、凸
部分と凹部分の高低さを大きくすることが可能になる。
【0020】請求項7の発明は、前記各発明の立体構造
状ネットにおいて、表裏の素地を平地組織で編成した平
地部分が、両耳部を含む任意の個所に設定されてなるこ
とを特徴とする。
【0021】この場合、例えば編成後に熱セット加工を
行なう際、両耳部の平地部分を利用してピンセットする
ことができ、加工が容易になる上、前記の平地部分を縫
合あるいは接着手段等による接合部として利用でき、シ
ート等の他部材との組合せ使用が容易になる。特に、こ
の平地部分が柔軟性を有すると、ミシン針が通り易く縫
合が容易になる。また前記の平地部分で折曲して折畳む
ことも可能になる。
【0022】請求項8の発明は、経編編成により、表裏
一方側の素地を鎖編糸と挿入糸とにより形成した平地と
し、他方側の素地を網状として形成し、この網状の素地
において網目を形成する紐条部と他方側素地とに連結糸
を掛け渡して片面側にネット目空間を画成する立体状の
紐部を形成した立体構造状ネットにおいて、立体状の紐
部は、表裏の素地に掛け渡された連結糸により高低差が
付けられ、ネット表面が凹凸状をなしていることを特徴
とする。
【0023】この立体構造状ネットの場合、平地による
シートとしての機能と、片面側の立体状紐部による立体
構造のネットとしての機能とを併せ持ち、立体状の紐部
の保形をさらに良好になし、立体状の紐部によるネット
表面が凹凸状あるいは波状を呈するものであって、しか
も平面的に安定したものとなり、そのためマットに好適
に使用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の立体構造状ネット
の実施形態を図面に基いて説明する。
【0025】図1は、主として熱セットにより適度に剛
性および弾性を付与できる合成繊維糸条により経編編成
された本発明に係る立体構造状ネット(A)の1実施例
の外観を略示しており、図2は同上の一部の拡大斜視
図、図3は同上の編組織図を例示している。
【0026】図1および図2において、(1)(2)は
それぞれ表裏の網状をなす素地を示し、(3)は表裏の
素地(1)(2)において網目を形成する各紐条部(1
1)(21)間に掛け渡された連結糸を示し、これら表裏
の紐条部(11)(21)と連結糸(3)の掛け渡し部分に
よりネット目空間(S)を画成する紐部(4)が実質的
に空隙を有する立体状に形成されている。(5)は前記
立体状の紐部(4)(4)同士の結節部を示している。
【0027】そして前記の立体構造状ネット(A)にお
いて、立体状の紐部(4)は、その長手方向(連続方
向)の所要個所でネット厚み方向の高さに高低差がつけ
られて、ネット表面が全域にわたって凹凸状をなしてい
る。特に図1の場合、立体状紐部(4)(4)同士の各
結節部(5)毎に高い凸部分(a)と低い凹部分(b)
およびその中間高さの部分(c)が交互に形成されて凹
凸状をなしている。
【0028】前記の表裏の素地(1)(2)の紐条部
(11)(21)は、それぞれ鎖編糸と鎖編ウエールに対し
横振り挿入される挿入糸とによる1もしくは複数ウエー
ル(図2の場合は2ウエール)の編目列よりなり、この
紐条部(11)(21)が左右に隣接する紐条部(11)(2
1)と網目に相当する所要間隔毎に交互に結節されてジ
グザグ状をなして編方向に連続しており、これにより表
裏の網目(13)(23)、つまりはネット目空間(S)が
四角形や菱形あるいは略六角形等の多角形をなしてい
る。(15)(25)は紐条部(11)(11)同士および紐条
部(21)(21)同士の結節部を示している。
【0029】前記の立体構造状ネット(A)は、2列の
針床を有するダブルラッシェル機により経編編成される
もので、その編成の具体例を図3に基いて説明する。
【0030】ダブルラッシェル機のフロント側において
は、それぞれ鎖編糸を2本づつ交互に導糸する2種の鎖
編筬(L2 )および(L3 )と、挿入糸を2ウエール毎
に導糸する挿入糸筬(L1 )とにより、鎖編筬(L2 )
および(L3 )による鎖編ウエールに対してそれぞれ挿
入糸を横振り挿入しながら、2ウエールに渡る編目列に
より表側の網状の素地(1)の紐条部(11)をそれぞれ
編成するとともに、網目に相当する所要コース毎に鎖編
筬(L2 )(L3 )の鎖編糸をそれぞれ左右交互に2ウ
エール分横に移行させて編目形成することにより、左右
に隣接する紐条部(11)と交互に結節し、その後、元の
ウエール位置に戻す編成を繰返す。
【0031】また、バック側においても、それぞれ鎖編
糸を2本づつ交互に導糸する2種の鎖編筬(L6 )およ
び(L7 )と、挿入糸を2ウエール毎に導糸する挿入糸
筬(L8 )とにより、鎖編筬(L6 )(L7 )による鎖
編ウエールに対してそれぞれ挿入糸を横振り挿入しなが
ら、2ウエールに渡る編目列により裏側の網状をなす素
地(2)の紐条部(21)をそれぞれ編成するとともに、
網目に相当するコース毎のフロント側と同じコース位置
で鎖編糸を左右交互に2ウエール分横に移行させて編目
形成することにより、左右に隣接する紐条部(21)と交
互に結節し、その後、元のウエール位置に戻す編成を繰
返す。
【0032】また連結糸(3)については、それぞれ連
結糸(3)を2本ずつ交互に導糸する2種の連結糸筬
(L4 )および(L5 )を用い、一方の連結糸筬(L4
)には、熱収縮性の低い普通糸と熱収縮性の高い高収
縮性糸とを2本ずつ4ウエール毎に交互に導糸し、これ
に対して他方の連結糸筬(L5 )には、熱収縮性の高い
高収縮性糸と熱収縮性の低い普通糸とを2本ずつ4ウエ
ール毎に交互に導糸することとする。〔L4(3a) 〕およ
び〔L5(3a) 〕は両連結糸筬(L4 )(L5 )それぞれ
の普通糸のガイド部分を示し、〔L4(3b) 〕および〔L
5(3b) 〕は連結糸筬(L4 )(L5 )それぞれの高収縮
性糸のガイド部分を示している。
【0033】そして図3に示すように、基本的には、表
裏の素地(1)(2)の紐条部(11)(21)を構成する
それぞれ2ウエールの編目列に交互に掛け渡して編目形
成することにより、両素地(1)(2)を連結糸(3)
で連結編成するとともに、上記した鎖編筬(L2 )(L
3 )および(L6 )(L7 )の移行による表裏の紐条部
同士の結節部(15)および(25)のうち、一つおきの結
節部に相当するコース位置においては、鎖編筬(L2 )
(L3 )および(L6 )(L7 )の移行に合せて、両連
結糸筬(L4 )(L5 )の連結糸を互いに反対方向に2
ウエール分横に移行させた後、元の編目列に戻すように
して編成し、また他の一つおきの結節部に相当するコー
ス位置においては、その前後のコースを含む数コースに
わたって、両連結糸筬(L4 )(L5 )を互いに反対方
向に2ウエール分横に移行させる編成を繰返した後、両
連結糸筬(L4 )(L5 )のガイド位置、つまり両筬の
ガイド部分〔L4(3a) 〕〔L4(3b) 〕とガイド部分〔L
5(3a) 〕〔L5(3b) 〕のウエール位置を入れ換えて編成
する。
【0034】このようにして編成することにより、表裏
の素地(1)(2)の紐条部(11)(21)とその両者に
掛け渡される連結糸(3)とからなる立体状紐部(4)
は、連結糸(3)として普通糸が掛け渡された部分と高
収縮性糸が掛け渡された部分とが、編方向に2つの網目
つまりネット目空間(S)に相当するコース毎に交互に
存することになり、その結果、紐部(4)(4)同士の
結節部(5)は、その部分の連結糸(3)が普通糸だけ
のものと、高収縮性糸だけのものと、普通糸と高収縮性
糸とが混在しているものとが生じる。
【0035】それゆえ、前記の編成後に適当に拡幅して
熱セットすることにより、高収縮性糸が大きく収縮する
のに対し、普通糸はほとんど収縮しないために、前記の
連結糸が普通糸のみよりなる結節部(5)ではネット厚
み方向の高さが高い凸部分(a)となり、また前記連結
糸が高収縮性糸のみよりなる結節部(5)ではネット厚
み方向の高さが低い凹部分(b)となり、さらに連結糸
が普通糸と高収縮性糸との混在による結節部(5)では
中間の高さの部分(c)となるもので、図1および図2
に示す立体構造状ネット(A)が得られる。
【0036】この立体構造状ネット(A)は、ネット表
面において高低差があって凹凸状をなすことにより、そ
の凸部分(a)と凹部分(b)で、ネット厚み方向の剛
性や接触圧力が異なる。そのため、例えばマットやクッ
ション材等に使用した場合に接触圧力が異なり指圧効果
を期待できる。また高収縮性糸の収縮により編目組織が
締まって構造が安定化することにもなる。
【0037】なお、上記の実施例においては、厚み方向
の高さの高い凸部分(a)、厚み方向の高さの低い凹部
分(b)および中間の高さの部分(c)が、縦横それぞ
れ交互に配されているが、このほか、図4に示すよう
に、結節部(5)の厚み方向の高さの高い凸部分
(a)、厚み方向の高さの低い凹部分(b)および中間
の高さの部分(c)を、それぞれ例えば編方向に同列に
かつ幅方向に交互に並べて、ネット表面が全体として波
状を呈する凹凸形態にして実施することもできる。
【0038】このような形態の立体構造状ネット(A)
は、例えば図3の編組織における両連結糸筬(L4 )
(L5 )について、上記した鎖編筬の移行による表裏の
紐条部同士の各結節部(15)および(25)に相当するコ
ース位置で、鎖編筬(L2 )(L3 )および(L6 )
(L7 )の移行に合せて、両連結糸筬(L4 )(L5 )
の連結糸を互いに反対方向に2ウエール分横に移行させ
た後、元の編目列に戻すようにして編成して、普通糸の
ガイド部分〔L4(3a) 〕〔L5(3a) 〕と、高収縮性糸の
ガイド部分〔L4(3b) 〕〔L5(3b) 〕のウエール位置を
入れかえることなく編成することにより得られる。この
ようにネット表面の凹凸形状は、連結糸(3)の糸使い
と、編組織の組合せによって種々の凹凸形態にすること
ができる。
【0039】上記の実施例のように、立体状紐部(4)
を2ウエール以上の複数ウエールの幅を持たせた構成と
したことにより、単に1ウエールの編目列による紐部の
場合に比して、編成が容易で、連結糸(3)の密度も高
くでき、強度や耐圧縮性を高くできる。
【0040】すなわち、立体状の紐部の強度や耐圧縮性
を高めるには、比較的剛性のある太いモノフィラメント
等の糸を使用する必要があるが、太いモノフィラメント
糸の場合、編成技術上、編ゲージを粗くしなければなら
ず、編成しにくく、また太いモノフィラメン糸は編ルー
プも締まりにくい。
【0041】これに対して、2ウエール以上の複数ウエ
ールの幅を持つ立体状の紐部とした場合には、使用する
糸を太くせずに、それと同じかそれ以上の強度や耐圧縮
性を有する紐部を構成でき、細い糸を使って耐圧縮性を
高い立体構造状ネットを編成できることになり、また編
ループの締まりもよく、耐久性にも優れる。
【0042】それゆえ、立体状の紐部を1ウエールの幅
にすることも可能であるが、実施上前記のように複数ウ
エールの幅を持たせるのが好ましい。また複数ウエール
の幅をもつ立体状紐部であると、マットやクッション材
として使用した場合の当接面積が広くなり、当触感が良
好になる。
【0043】上記の各実施例において、表裏の素地
(1)(2)における結節部(15)(25)を、表裏で編
方向に位置をずらせて編成することにより、立体状の紐
部(4)の連結糸(3)が交互に左右に傾斜してトラス
構造をなすように形成しておくこともできる。この場合
にも、連結糸(3)として、上述したように普通糸と高
収縮性糸とを用いて編成することより、トラス構造をな
す立体構造状ネットにおいて、そのネット表裏面に高低
差をつけて凹凸状とすることができる。この場合、立体
紐部の倒れや傾きが相互に規制されて構造がさらに安定
し、ネット全体の耐圧縮性が増す。
【0044】前記の表裏の結節部(15)(25)の位置を
表裏でずらせるコース数や位置を適宜変更することによ
り、結節部(13)(23)が表裏で互い違いの位置にくる
ようにしたり、表裏で僅かに位置をずらせた構成とする
等、その形態を任意に設定できる。
【0045】また、図5に示すように、上記の立体構造
状ネット(A)における表裏の素地(1)(2)の少な
くとも一方(図の場合は表裏両素地)に、ネット目空間
(S)を画成する連結糸(3)を含む立体状紐部(4)
により形成されるネット目空間(S)より小さい網目を
形成するように、連結糸(3)を有さない紐条部(11)
(21)をネット目空間内に設けて構成する場合において
も、その連結糸(3)として普通糸と高収縮性糸とを用
いて編成することにより、上記同様に表裏の紐条部(1
1)(21)と連結糸(3)との立体状の紐部(4)およ
び該紐部(4)(4)同士の結節部(5)にネット厚み
方向の高さに高低差をつけて(図5では高低差をつけな
いで図示している。)、ネット表面を凹凸状に構成して
実施することができる。
【0046】図6は、前記の形態のネットの編組織の1
例を示し、(L2 )(L3 )および(L1 )はフロント
側の鎖編筬および挿入糸筬、(L6 )(L7 )および
(L8)はバック側の鎖編筬および挿入糸筬、(L4 )
(L5 )は連結糸筬を示し、この編組織のように編成す
ることにより、ネット目空間(S)内に連結糸(3)を
有さない紐条部(11)(21)を設けた立体構造状ネット
を得ることができる。そして、この編組織の編成におい
て、例えば連結糸筬(L4 )および(L5 )で導糸する
連結糸(3)として、それぞれ普通糸と高収縮性糸とを
交互に配することにより、上記した実施例と同様に、編
成後の熱セットによって立体状紐部(4)のネット厚み
方向の高さに高低差をつけることができる。
【0047】上記の各実施例の立体構造状ネット(A)
において、表裏の素地(1)(2)に掛け渡される連結
糸(3)を、立体状紐部(4)における編方向の任意の
個所において、表裏で相対するウエールより少なくとも
1ウエール以上左右に移行させて斜めに掛け渡して編成
することにより、この斜めの掛け渡し部分を、立体状紐
部(4)の内部および/またはネット目空間(S)略X
状に交叉させることもできる。
【0048】図7は、前記の形態のネットの編組織の1
例を示しており、上記実施例と同様に、フロント側は鎖
編筬(L2 )(L3 )と挿入糸筬(L1 )により、また
バック側は鎖編筬(L6 )(L7 )と挿入糸筬(L8 )
により、表裏素地(1)(2)の紐条部(11)(21)を
2ウエールの編目列により構成するように編成する組織
において、1本おきに導糸する連結糸筬(L4 )を使用
し、連結糸を1もしくは数コース毎(図は1コース毎)
に、フロントおよびバックの一方から他方側へ掛け渡す
際、対応する紐条部の編目列から数ウエール(図は1ウ
エール)分横の編目列に移行させて掛け渡すように編成
している。
【0049】これにより、連結糸(3)は、複数の編目
列による立体状紐部(4)において、表裏対応する編目
列での掛け渡し部分(31)と、立体紐部(4)の内部で
斜めの掛け渡し部分(32)とがコース毎に交互に存在
し、図8に示すように、斜めの掛け渡し部分(32)が立
体状紐部(4)内で略X状に交叉することになる。
【0050】そして、この場合においても、上記したよ
うに連結糸筬(L4 )により導糸される連結糸として、
高収縮性糸と普通糸とを数ウエール毎に交互に配して編
成することにより、上記したように編成亜殿熱セットで
立体状の紐部(4)の厚み方向の高さに高低差を付ける
ことができる。
【0051】なお、前記の連結糸(3)の組織を適宜変
更することにより、斜めの掛け渡し部分(32)を、ネッ
ト目空間(S)内の編方向両端の結節部(5)あるいは
そのの前後位置等の任意の個所で略X状にクロスするよ
うに配することができる。
【0052】この斜めの掛け渡し部分(32)を有する立
体構造状ネット(A)は、立体状紐部(4)の倒れ等を
規制でき、立体状紐部(4)の保形性がさらに良好なも
のになり、ネット全体に亘って略均一かつ良好な耐圧縮
性を保持できる。
【0053】さらに、上記した各実施例の立体構造状ネ
ット(A)において、図9および図10に示す立体構造
状ネット(A)のように、少なくとも経編編成における
編幅方向の両側端の耳部を含む任意の部分において表裏
の素地(1)(2)を平地組織で編成し、主に編方向に
連続しあるいは断続した平地部分(a1 )を形成してお
くことができる。(A1 )は立体状紐部(4)に高低差
を付けたネット部を示している。
【0054】このネットの場合も、ネット部(A1 )に
おいて、連結糸(3)として、それぞれ普通糸と高収縮
性糸とを交互に配して、上記した実施例のように編成す
ることにより、立体状紐部(4)のネット厚み方向の高
さに高低差をつけることができる。
【0055】なお、前記の平地部分(a1 )は両耳部の
みに形成しておくだけでもよいが、使用上は両耳部のほ
か、その中間の1もしくは複数個所に形成しておくのが
望ましい。
【0056】この立体構造状ネット(A)の場合、編成
後の熱セット加工の際、耳部の平地部分(a1 )を利用
してピンセットして張設状態に保持でき、またシート材
等の他部材と組合せる場合に、平地部分(a1 )を縫合
あるいは接着剤や両面接着テープによる接合部として利
用でき、シート等の他部材との組合せが容易になる。さ
らに平地部分(a1 )を連結金具等の器具の取付け部と
して利用できる。
【0057】また、前記の平地部分(a1 )における表
裏の素地(1)(2)の構成糸および/または連結糸
(3)の少なくとも一部に、合成繊維のマルチフィラメ
ント糸や天然繊維糸等の比較的柔軟性を有する糸を用い
ることができる。
【0058】この場合、平地部分(a1 )が柔軟性を有
することとなって扁平化させ易く、該部の厚みを小さく
できるため、ミシン針が通り易く縫合が容易になる。ま
た前記の平地部分(a1 )で折曲して折畳むことも容易
に可能になる。特に耳部が柔軟な繊維の糸で編成された
平地になっていると、編成後に編幅方向に拡げ易くかつ
立体構造状ネットを拡開する際、耳部においても編方向
に収縮し易いため、ネットの全域に渡ってネット目空間
を略均等な所定の形状に拡開しセットすることができ
る。
【0059】前記平地部分(a1 )の構成糸として、さ
らに必要に応じて、熱融着性糸、カーボン糸等の高張力
糸、抗菌糸、高収縮性糸、弾性糸および保水性糸等の1
種以上を用いることもできる。
【0060】さらに前記のように平地部分(a1 )を形
成する立体構造状ネット(A)において、図11のよう
に、平地部分(a1 )の少なくとも幅方向中央部を、連
結糸(3)を有さない組織で編成して表裏の素地(1)
(2)のみにより二層構造に形成しておくことができ
る。この場合、平地部分(a1 )の厚みを小さくでき、
また表裏素地(1)(2)間の内部空間に、ロープや金
属線材あるいは中空パイプや有孔パイプ、綿やウレタン
フォーム、発熱線、空調パイプ、抗菌剤散布パイプ等の
長尺体(図示省略)を挿入することが可能になる。
【0061】図12は、本発明のさらに他の実施例を示
している。この実施例のネット(A)は、経編編成によ
り、表裏一方側の素地、例えば裏側の素地(2)を鎖編
糸と挿入糸とにより形成した平地とし、他方側の素地
(1)を網状にして形成し、この網状の素地(1)にお
いて網目を形成する1もしくは複数ウエールの紐条部
(11)と他方側素地(2)とに連結糸(3)を掛け渡し
て片面側にネット目空間(S)を画成する立体状の紐部
(4)を形成している。そして前記の立体状の紐部
(4)は、表裏の素地(1)(2)に掛け渡された連結
糸(3)に、高収縮性糸と普通糸を交互に配して用いて
編成することにより、編成後の収縮を利用して高低差が
付けられ、ネット表面が凹凸状をなしている。
【0062】この立体構造状ネット(A)の場合、平地
によるシートとしての機能と、片面側の立体状紐部
(4)による立体構造のネットとしての機能とを併せ持
ち、立体状紐部の保形をさらに良好になし、立体状の紐
部(4)によるネット表面が凹凸状あるいは波状を呈す
るものであって、しかも平面的に安定したものとなり、
そのためマット等に好適に使用できることになる。
【0063】なお、図示を省略しているが、上記の各実
施例の立体構造状ネットにおいて、編方向の一定間隔毎
に、部分的に連結糸が表裏素地間に掛け渡されない部分
を有するように編成しておくことができる。このように
編成することにより、編方向に対し略直角方向に連続す
る空間を形成することができ、この部分に通気用パイプ
や発熱線を通すことができ、さらに使用上好適な立体構
造状ネットを得ることができる。
【0064】また、上記の各実施例では、連結糸(3)
として普通糸と高収縮性との2種の糸を用いて熱セット
による熱収縮性により、ネット厚み方向の立体状紐部の
高さに高低差をつけるようにした場合を示したが、この
ほか、連結糸として熱収縮性の異なる3種以上の糸を用
いることも、また連結糸の一部に伸縮性糸を用いたり、
編成時の張力に変化をつけることにより、前記の高さに
高低差をつける等、他の物理的手段あるいは編成組織に
より、厚み方向の高さに高低差をつけることができる種
々の実施が可能である。
【0065】上記の立体構造状ネット(A)において、
表裏の素地(1)(2)を構成する糸条は、用途によっ
ても異なり、特に限定されるものではないが、通常は合
成繊維糸が使用され、ナイロン糸や炭素繊維糸や弾性糸
その他の各種の合成繊維のマルチフィラメント糸やモノ
フィラメント糸が好適に用いられる。もちろん天然繊維
の糸を用いることもできる。また連結糸(3)として
は、前記表裏の素地(1)(2)を連結して立体状に支
えるのに適するように、前記同様に合成繊維糸や天然繊
維糸から弾性や強度と熱収縮性等を考慮して適宜選択さ
れ、主に立体構造保持の点からモノフィラメント糸が好
適に用いられるが、これに限定されるものではない。こ
れらはいずれも単糸で使用するほか、複数本の引き揃え
糸として用いることができる。
【0066】これらの糸条は、編成後の熱セットもしく
は合成樹脂加工やその他の加工により、適度に剛性およ
び耐圧縮性を与えることができる。また表裏の素地を連
結する連結糸の本数が多くなり密度が高くなるほど、厚
み方向の耐圧強度や弾性力が増す。またナイロン等の同
質素材では太い糸の場合ほど腰が強くなる。
【0067】これらの糸条の太さや素材は、用途によっ
て要求される強度や張力、弾性等を考慮して決定され
る。例えば、クッション材やマット材あるいは工業用材
料としては、ダブルラッシェル機により14〜9ゲージ
(針本数/インチ)で編成する場合、網状の素地には1
00〜2000デニール、好ましくは200〜600デ
ニールの糸が、また連結糸としては100〜3000デ
ニール、好ましくは100〜1500デニールの糸が好
適に用いられる。
【0068】しかし、経済的に編成したい場合は、細い
ゲージ、例えば22〜18ゲージにして上記より細い糸
を使用でき、また物理的強度を高めたい場合は、4.5
〜3ゲージにして上記よりさらに太い糸を使用でき、強
度も高めることができる。
【0069】さらに、表裏の素地(1)(2)の紐条部
(11)(21)を編成するダブルラッシェル機の編機ゲー
ジ、すなわち前後の針釜、針およびガイドのゲージ(針
本数/1インチ)を、少なくとも2倍以上異なる仕様
(例えば前9ゲージ、後18ゲージ)に設定して、表裏
で太さの異なる糸を用いて編成することができる。これ
により、表裏同一の編ゲージでは編成できない強度、硬
さ、弾力を持った糸、例えば太いモノフィラメント糸を
粗いゲージのほうに用いることにより編成でき、素地の
強度をさらに高めることができる。
【0070】また上記の表裏の素地(1)(2)を構成
する鎖編糸や挿入糸の全部または一部に弾性糸を用いる
ことにより、伸縮性を持った中空立体構造のネットとす
ることも可能である。この場合、弾性糸を使用していな
いネットでは得られないフィット性や弾力性が得られ
る。また打込み(コース/インチ)を部分的に変更した
り、あるいは表裏で打込みを異にした立体構造状ネット
とすることができる。
【0071】また1もしくは数ウエール毎に、弾性糸、
天然糸および合成繊維糸の糸種を変更して、保形と弾性
やソフト感のある立体構造とすることも可能である。
【0072】本発明の立体構造状ネット(A)の厚み、
ネット目空間(S)や立体紐部の大きさは、その用途等
によって異なり、植生用ネットとしての使用上は、ネッ
トの厚みが3〜60mm、ネット目空間(S)のさし渡
し10〜500mm、紐条部の幅は0.5〜200mm
の範囲のものが一般に用いられるが、もちろん前記寸法
外での実施も可能である。
【0073】
【発明の効果】上記の構造による本発明は、立体構造状
ネットにおけるネット目空間を画成する立体状紐部が、
表裏の素地に掛け渡された連結糸により高低差が付けら
れ、ネット表面が凹凸状をなしているため、厚み方向の
接触圧力が凸部分では高くなり、したがってこれをマッ
トやカーペット等に使用した場合には、良好な接触感が
得られるだけでなく、指圧効果、ツボ刺激効果を発揮で
きる。マットやカーペットのほか、ベッド用クッション
材、ホットカーペット用や敷毛布用のクッション材、ス
ポーツや衣料用スペーサー等としても好適に使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体構造状ネットの1実施例の略示斜
視図である。
【図2】同上ネットの1部の拡大斜視図である。
【図3】同上ネットの編組織の1例を示す各構成糸のラ
ッピング図である。
【図4】本発明の他の実施例の立体構造状ネットの一部
の略示斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例の立体構造状ネット
の一部の拡大斜視図である。
【図6】同上ネットの編組織の1例を示す各構成糸のラ
ッピング図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の編組織の1例を示
す各構成糸のラッピング図である。
【図8】同上ネットの連結糸の掛け渡し状態の略示説明
図である。
【図9】本発明の他の実施例の立体構造状ネットの一部
の略示斜視図である。
【図10】同上ネットの1部の略示拡大断面図である。
【図11】平地部分を形成する他の実施例のネットの一
部の略示拡大断面図である。
【図12】さらに他の実施例の立体構造状ネットの一部
の略示斜視図である。
【符号の説明】
(A) 立体構造状ネット (S) ネット目空間 (1)(2) 表裏の素地 (11)(21) 表裏の紐条部 (13)(23) 網目 (15)(25) 結節部 (3) 連結糸 (4) 立体状の紐部 (5) 結節部 (A1 ) ネット部 (a1 ) 平地部分

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経編編成により形成され、網状をなす表裏
    の素地と、これら両素地を所要の間隔を存して連結する
    連結糸とよりなり、ネット目空間を画成する紐部が立体
    状をなす立体構造状ネットであって、 立体状の紐部は、表裏の素地に掛け渡された連結糸によ
    り高低差が付けられ、ネット表面が凹凸状をなしている
    ことを特徴とする立体構造状ネット。
  2. 【請求項2】表裏の素地を連結する連結糸として、熱収
    縮性に差のある2種以上の糸を用いて編成され、高収縮
    性糸の掛け渡し部分で立体状紐部の高さが低くなってい
    ることを特徴とする請求項1に記載の立体構造状ネッ
    ト。
  3. 【請求項3】立体状の紐部は、表裏の素地において網目
    を形成する各紐条部が編方向に連続する1もしくは複数
    ウエールの編目列により構成されるとともに、表裏の対
    応する紐条部の間にそれぞれ連結糸が掛け渡されて立体
    状をなし、この立体状紐部の表裏の紐条部がそれぞれ編
    方向の所要間隔毎に両側に隣接する紐条部と結節される
    ことにより、該紐部同士がジグザグ状をなして結節され
    て多角形のネット目空間を形成しており、立体状紐部お
    よびその結節部の高さに高低差がつけられていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の立体構造状ネッ
    ト。
  4. 【請求項4】表裏の素地の紐条部が、それぞれ表裏で互
    いに位置をずらせて隣接する紐条部と結節されて、この
    表裏の紐条部に連結糸が掛け渡されて交互に左右に傾斜
    していることを特徴とする請求項3に記載の立体構造状
    ネット。
  5. 【請求項5】表裏の素地の少なくとも一方において、ネ
    ット目空間を画成する連結糸を含む立体状紐部より小さ
    い網目を形成するように連結糸を有さない紐条部が設け
    られてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体構
    造状ネット。
  6. 【請求項6】表裏の素地間の連結糸が、立体状紐部にお
    ける編方向の任意の個所において、表裏で相対するウエ
    ールより少なくとも1ウエール以上左右に移行して斜め
    に掛け渡されており、この斜めの掛け渡し部分が略X状
    に交叉していることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の立体構造状ネット。
  7. 【請求項7】表裏の素地を平地組織で編成した平地部分
    が、両耳部を含む任意の個所に設定されてなる請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の立体構造状ネット。
  8. 【請求項8】経編編成により、表裏一方側の素地を鎖編
    糸と挿入糸とにより形成した平地とし、他方側の素地を
    網状として形成し、この網状の素地において網目を形成
    する紐条部と他方側素地とに連結糸を掛け渡して片面側
    にネット目空間を画成する立体状の紐部を形成した立体
    構造状ネットであって、 立体状の紐部は、表裏の素地に掛け渡された連結糸によ
    り高低差が付けられ、ネット表面が凹凸状をなしている
    ことを特徴とする立体構造状ネット。
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