JP6896505B2 - 寝具用クッション材 - Google Patents

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Description

本発明は、1つのクッション材で四季を通じて快適に利用することができ、通気性と保温性と耐久性に優れると共に、リバーシブル使用可能な寝具用クッション材に関する。
従来から、ベッドを利用して寝る時、快適な寝心地を得るためにベッドの上にクッション性に優れたベッド用パッドを敷くことが行われている。
ベッド用パッドには、冬は保温性を備えていることが要求され、夏は通気性に優れていることが要求されている。保温性と通気性とは相反する性質であるが、1つのベッド用パッドで四季を通じて快適に使用することができるクッション材が求められている。さらに、ベッド用パッドには、リバーシブル使用可能なものが求められている。
また、ベッド用パッドに用いられる素材としては、一般的にポリウレタンフォーム等の弾力性を有する素材、または通気性とクッション性を有する立体編物を用いていることが多い。
特許文献1には、各層が側地で被包されたポリウレタンフォームでなり、少なくとも一層のポリウレタンフォームが硬さ170N以上のポリウレタンフォームであることを特徴とする多層マットレスが開示されている。
特許文献2には、少なくとも表裏二層の編地と該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物と短繊維集合体とが積層された積層体が開示されている。
特開2006−340824号公報 特開2007−230086号公報
特許文献1では、就寝中に圧迫感を感じることが少なく、使用者の体形や好みに適応しやすい。しかしながら、多層マットレスの各層がポリウレタンフォームから構成されているため、通気性がなく、夏場に使用すると暑く感じてしまい、夏場は快適に利用できない恐れがある。
特許文献2では、立体編物で形成されている積層体であるため、通気性には優れている。しかしながら、冬場にベットパット等で利用した場合、寝始め時に冷たく感じてしまい、冬場は快適に利用できない恐れがある。
本発明は、かかる技術的背景を鑑みてなされたものであって、1つのクッション材で四季を通じて快適に利用することができ、通気性と保温性と耐久性に優れると共に、リバーシブル使用可能な寝具用クッション材を提供することが目的である。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]リバーシブル使用可能な寝具用クッション材であって、メッシュ組織による多孔の透孔を規則的配置に備えたフラットな編地組織である第一編物と第二編物とを表裏方向に互いに離間して配置し、かつ、前記第一編物と前記第二編物との間を太さ280デシテックス〜1200デシテックスのモノフィラメント糸からなる連結糸を往復して編みこんでつないで厚さ5mm〜30mmとされた三次元立体編物の下面側に、織布の中で仕切りで互いに非接触とされ、かつ、塩化ビニル被覆され、更に、該被覆の表面に融点の低いポリエチレン樹脂で被覆された線材からなる発熱線が60cm〜100cm間隔で1本ずつ配置されてなる通気性の配線布層が積層され、該通気性の配線布層の下面側に、前記三次元立体編物が積層されてなる積層体の外周が縁部カバー材にて覆われて上面側と下面側の前記三次元立体編物の前記編地組織が六角メッシュであり、当該寝具用クッション材としての厚みが10〜40mmであることを特徴とする寝具用クッション材。
[2] 前記三次元立体編物の圧縮前の厚さをX(mm)、前記三次元立体編物の表面側に直径70mmで荷重3kgのおもりをのせた状態で80℃、120時間加熱した後、前記おもりを取り除き、常温で24時間静置した後の三次元立体編物の厚さをY(mm)としたとき、{(X−Y)/X}×100(%)で表される圧縮による厚さ減少率が30%以下である前項1に記載の寝具用クッション材。
[1]の発明では、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とを、モノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物の下面側に、通気性の配線布層が積層され、通気性の配線布層の下面側に、三次元立体編物が積層されてなる積層体の外周が縁部カバー材にて覆われているから、通気性と保温性と耐久性に優れ、1つのクッション材で四季を通じて快適に利用することができると共に、リバーシブル使用可能な寝具用クッション材を得ることができる。
[2]の発明では、三次元立体編物の圧縮前の厚さをX(mm)、三次元立体編物の表面側に直径70mmで荷重3kgのおもりをのせた状態で80℃、120時間加熱した後、おもりを取り除き、常温で24時間静置した後の三次元立体編物の厚さをY(mm)としたとき、{(X−Y)/X}×100(%)で表される圧縮による厚さ減少率が30%以下であるから、耐久性に優れた寝具用クッション材を得ることができる。
[3]の発明では、三次元立体編物の厚さが5mm〜30mmであるから、実用的な範囲として快適に利用することができる。
[4]の発明では、モノフィラメント糸がポリエステルであるから、耐熱性に優れた寝具用クッション材を得ることができる。
[5]の発明では、モノフィラメント糸の太さが280デシテックス〜1200デシテックスであるから、三次元立体編物の立体的な構造を維持できると共に、快適に利用することができる。
[6]の発明では、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とを、モノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物の上面側に、通気性の配線布層を積層し、該通気性の配線布層の上面側に、前記三次元立体編物を積層した積層体の外周を縁部カバー材にて覆うことを特徴とする寝具用クッション材の製造方法であるから、通気性と保温性と耐久性に優れ、1つのクッション材で四季を通じて快適に利用することができると共に、リバーシブル使用可能な寝具用クッション材を得ることができる。
本発明に係る寝具用クッション材の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る積層体の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る寝具用クッション材の一実施形態を示す斜視図である。
本発明に係る寝具用クッション材の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の寝具用クッション材1は、互いに離間して配置された第一編物2と第二編物3とを、モノフィラメント糸からなる連結糸4でつないだ三次元立体編物5の下面側に、通気性の配線布層6が積層され、該通気性の配線布層6の下面側に、前記三次元立体編物5が積層されてなる積層体9の外周が縁部カバー材8にて覆われていることを特徴とする。
図2に示すように、前記積層体9は、互いに離間して配置された第一編物2と第二編物3とを、モノフィラメント糸からなる連結糸4でつないだ三次元立体編物5の下面側に、通気性の配線布層6が積層され、該通気性の配線布層6の下面側に、前記三次元立体編物5が積層された積層体を意味している。
前記三次元立体編物5は、互いに離間して配置された第一編物2と第二編物3とを、モノフィラメント糸からなる連結糸4でつながれている。モノフィラメント糸からなる連結糸4で構成されているため、通気性に優れると共に、耐久性にも優れている。
前記三次元立体編物5の厚みとしては、5mm〜30mmであることが好ましい。5mm未満では、耐久性が得られず、30mmを超えても形態安定性に乏しいものになり、寝心地が悪くなり、中でも、5mm〜20mmであることがより好ましい。
前記配線布層6の上下に積層される前記三次元立体編物5は、同じ厚みであっても良いし、異なる厚みであっても良く、互いに離間して配置された第一編物2と第二編物3とを、モノフィラメント糸からなる連結糸4でつないだ厚さ5mm〜30mmの三次元立体編物5であることが好ましい。
前記第一編物2及び前記第二編物3は、いずれも、ウェール方向及びコース方向のいずれの方向にも連続したフラットな編地組織からなる。なお、ウェール方向とは経方向を意味し、コース方向とは緯方向を意味している。
前記第一編物2及び前記第二編物3は、メッシュ組織による多孔の透孔を規則的配置に備えた編組織、即ち透孔組織からなり、通気性を有している。
前記第一編地2及び前記第二編地3を編成する地編糸の種類や太さは、特に限定されるものではないが、280デシテックス〜2800デシテックスのマルチフィラメント糸を用いるのが好適である。中でも、500デシテックス〜2800デシテックスであることがより好ましい。
前記地編糸の素材は、特に限定されるものではないが、耐熱性の点から中でもポリエステルであることがより好ましい。
前記連結糸4は、前記第一編物2と前記第二編物3との間に往復して編み込まれ、両編地間に所定の空間を保持して良好な通気性、クッション性を得ることができる。
前記連結糸4はモノフィラメントからなる必要がある。またモノフィラメント糸は、280デシテックス〜1200デシテックスであることが好ましい。マルチフィラメント糸では、復元力の良好なクッション性を付与することができないし、体圧荷重を受けたときに過度に沈み込む。また、280デシテックス未満のモノフィラメント糸を用いた場合には、腰の強さが十分に得られ難くなるので好ましくなく、1200デシテックスを超えるとモノフィラメント糸を用いると、硬くなりすぎて適度のクッション性を得ることが困難となる上に、重量の増大、コストの増大となるため好ましくない。中でも、500デシテックス〜900デシテックスであることがより好ましい。
前記連結糸4の素材としては、耐熱性の点からポリエステルであることがより好ましい。
前記三次元立体編物5は、二列針床を備えた編機、最も一般的にはダブルラッセル機によって編成される。
前記配線布層6は、通気性を有することが必要である。前記配線布層6が通気性を有するため、前記三次元立体編物5と前記三次元立体編物5の間に積層しても通気性を確保することができ、夏場も快適に利用することができる。
前記配線布層6とは、織布10の中に発熱線7が配置されている構成からなる。織布10の中に発熱線7を配置しているため、通気性を確保し、夏場も快適に利用することができる。また、冬場は発熱線7の電源をONにして保温性を確保し、冬場も快適に利用することができる。1つのクッション材で四季を通じて快適に利用することができる。
前記織布10を構成する繊維としては、特に限定されるものではないが、耐熱性の点からポリエステルであることがより好ましい。
前記織布10内には、前記発熱線7同士が接触しないように仕切りが設定されている構成であることが好ましい。
前記発熱線7としては、特に限定されるものではないが、例えば、ヒーター線等が挙げられ、中でもヒーター線を塩化ビニル樹脂で覆い、さらにその表面を塩化ビニル樹脂より低い融点のポリエチレン樹脂で被覆した線材を使用することが好ましい。
前記発熱線7の配置については、特に限定されるものではないが、発熱線を60cm〜100cm間隔に1本配置する構成であることが好ましい。
互いに離間して配置された第一編物2と第二編物3とを、モノフィラメント糸からなる連結糸4でつないだ三次元立体編物5の下面側に、通気性の配線布層6が積層され、該通気性の配線布層6の下面側に、前記三次元立体編物5が積層されてなる積層体9であるから、人が寝ころんでも、配線布層6に配置されている発熱線7を感じにくくすることができ、快適に利用することができる。
図3に示すように、前記積層体9の外周が縁部カバー材8にて覆われていることが必要である。上側の三次元立体編物5と、通気性の配線布層6と、下側の三次元立体編物5とが積層された積層体9の外周、すなわち、前記積層体9の縁部が、縁部カバー材8にて覆われている。
前記縁部カバー材8としては、前記積層体9の外周を覆うことができるものであれば良く、特に限定されるものではない。
前記寝具用クッション材1の厚みとしては、10mm〜60mmであることが好ましく、中でも10mm〜40mmであることがより好ましい。
前記三次元立体編物の圧縮前の厚さをX(mm)、前記三次元立体編物の表面側に直径70mmで荷重3kgのおもりをのせた状態で80℃、120時間加熱した後、おもりを取り除き、常温で24時間静置した後の三次元立体編物の厚さをY(mm)としたとき、{(X−Y)/X}×100(%)で表される圧縮による厚さ減少率が30%以下であることがより好ましく、中でも15%以下であることがより好ましい。30%を超えると耐久性が得られないため、好ましくない。
次に、寝具用クッション材1の製造方法について説明する。互いに離間して配置された第一編物2と第二編物3とを、モノフィラメント糸からなる連結糸4でつないだ三次元立体編物5の上面側に、通気性の配線布層6を積層し、該通気性の配線布層6の上面側に、前記三次元立体編物5を積層した積層体の外周を縁部カバー材8にて覆うことを特徴とする。
前記配線布層6が、前記三次元立体編物5と前記三次元立体編物5との間に積層されているため、前記積層体9の外周を縁部カバー材8にて覆うだけで寝具用クッション材1を得ることができる。
前記寝具用クッション材1は、互いに離間して配置された第一編物2と第二編物3とを、モノフィラメント糸からなる連結糸4でつないだ三次元立体編物5の下面側に、通気性の配線布層6が積層され、該通気性の配線布層6の下面側に、前記三次元立体編物5が積層されてなる積層体9の外周が縁部カバー材8にて覆われている構成であり、前記寝具用クッション材1の表面側と裏面側は共に三次元立体編物5である。実際にベッド用パッドとして利用する際には、表面側と裏面側のどちらの面を利用しても問題なく、リバーシブル使用可能である。表面側と裏面側の前記三次元立体編物5の編地組織としては、意匠性の点から六角メッシュであることが好ましい。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<使用材料>
(三次元立体編物A)
編機:ダブルラッセル編機(9ゲージ/2.54cm、釜間距離11mm)
ウェール密度:9.4本/2.54cm
コース密度:12.5本/2.54cm
仕上がり厚さT:8.8mm
目付:1020g/m
第一編地(表編地)の編糸:660デシテックス/192fポリエステル(マルチフィラメント)
第二編地(裏編地)の編糸:660デシテックス/192fポリエステル(マルチフィラメント)
連結糸:660デシテックス/1fポリエステル(モノフィラメント糸)
第一編地(表編地)の組織:1リピート6コースの六角メッシュ+鎖編み
第二編地(裏編地)の組織:1リピート2コースのクインズコード組織
(配線布層)
ポリエステル製繊維からなる織布の中にヒーター線を配置(配置条件:ヒーター線の密度は70cm間に1本間隔で配置)
(三次元立体編物B)
編機:ダブルラッセル編機(9ゲージ/2.54cm、釜間距離11mm)
ウェール密度:9.4本/2.54cm
コース密度:12.5本/2.54cm
仕上がり厚さT:6mm
目付:700g/m
第一編地(表編地)の編糸:660デシテックス/192fポリエステル(マルチフィラメント)
第二編地(裏編地)の編糸:660デシテックス/192fポリエステル(マルチフィラメント)
連結糸:660デシテックス/1fポリエステル(モノフィラメント糸)
第一編地(表編地)の組織:1リピート6コースの六角メッシュ+鎖編み
第二編地(裏編地)の組織:1リピート2コースのクインズコード組織
<実施例1>
三次元立体編物Bの上に、配線布層を積層し、配線布層の上に、三次元立体編物Aを積層し、積層体を得た。得られた積層体の外周部分を縁部カバーで覆い縫合することで、図1に示す寝具用クッション材1を得た。
<実施例2>
三次元立体編物B(下側)の代わりに、三次元立体編物A(下側)を用いた設定にした以外は、実施例1と同様にして、図1に示す寝具用クッション材1を得た。
<実施例3>
三次元立体編物A(上側)の代わりに、三次元立体編物B(上側)を用いた設定にした以外は、実施例2と同様にして、図1に示す寝具用クッション材1を得た。
<実施例4>
三次元立体編物A(上側)の代わりに、三次元立体編物B(上側)を用いた設定にした以外は、実施例1と同様にして、図1に示す寝具用クッション材1を得た。
<比較例1>
上側の三次元立体編物を積層しない設定にした以外は、実施例1と同様にして、寝具用クッション材を得た。
<比較例2>
配線布層を積層しない設定にした以外は、実施例1と同様にして、寝具用クッション材を得た。
<比較例3>
下側の三次元立体編物を積層しない設定にした以外は、実施例1と同様にして、寝具用クッション材を得た。
なお、三次元立体編物の圧縮による厚さ減少率は、下記の三次元立体編物の圧縮による厚さ減少率評価法により測定された圧縮による厚さ減少率である。
<三次元立体編物の圧縮による厚さ減少率評価法>
三次元立体編物(A、B)の厚みを厚み計(円形加圧子の面積500mm、圧力2kPa)を用いて、円形加圧子を三次元立体編物にのせてから30秒後に厚み測定する条件で測定し、圧縮前の三次元立体編物の厚さをXmmとした。次に、厚みを測定した三次元立体編物の表面側に直径70mmで荷重3kgのおもりをのせた状態で80℃、120時間加熱した。次に、直径70mmで荷重3kgのおもりを取り除き、加熱した三次元立体編物を常温で24時間静置した。次に、24時間後静置した三次元立体編物の厚みを、厚み計(円形加圧子の面積500mm、圧力2kPa)を用いて、円形加圧子を三次元立体編物にのせてから30秒後に厚み測定する条件で測定し、圧縮後の三次元立体編物の厚さをYmmとした。次に、{(X−Y)/X}×100(%)で表される三次元立体編物の圧縮による厚さ減少率を計算した。
Figure 0006896505
上記のようにして得られた各寝具用クッション材に対して、下記評価方法に基づいて評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
<通気性評価法>
本願発明の実施例1〜4の寝具用クッション材1は、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とを、モノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物と、通気性の配線布層と、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とを、モノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物とを積層した構成であるため、すべて通気性を有していると判断した。比較例1は、通気性の配線布層と、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とを、モノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物とを、積層した構成であるため、通気性があると判断した。比較例2は、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物と、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物とを、積層した構成であるため、通気性があると判断した。比較例3は、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物と、通気性の配線布層とを、積層した構成であるため、通気性があると判断した。比較例4の寝具用クッション材は、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物と、通気性の配線布層と、互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物とを、積層した構成であるため、すべて通気性を有していると判断した。
<保温性評価法>
20℃±5℃の周囲環境において、厚さが10mm以上の木板の上に敷き布団(重さ2kg/m、厚み50mm)を載せて、敷き布団の上に各実施例1〜4、比較例1、3〜4の寝具用クッション材を載せて、各寝具用クッション材の上に、温度測定装置として銅板(大きさ65cm角、K型熱電対をハンダで取付、2本のヒーター線が銅板にかかるように四辺をテープ止め)を載せ、銅板の上に掛け布団(重さ2kg/m、厚み50mm)を載せた。各寝具用クッション材に通電してから約300分後の温度を自動測定装置にて測定した。測定した温度範囲が30℃±5℃であったものを「○」とし、それ以外の温度範囲であったものを「×」とし、「○」以上を合格とした。
<耐久性(寝具用クッション材の圧縮による厚さ減少率)評価法>
実施例1〜4、比較例1〜3の寝具用クッション材の厚みを、厚み計(円形加圧子の面積500mm、圧力2kPa)を用いて、円形加圧子を寝具用クッション材にのせてから30秒後に厚み測定する条件で測定し、圧縮前の寝具用クッション材の厚さをAmmとした。次に、厚みを測定した寝具用クッション材の表面側に直径70mmで荷重3kgのおもりをのせた状態で80℃、120時間加熱した。次に、直径70mmで荷重3kgのおもりを取り除き、加熱した寝具用クッション材を常温で24時間静置した。次に、24時間後静置した寝具用クッション材の厚みを、厚み計(円形加圧子の面積500mm、圧力2kPa)を用いて、円形加圧子を寝具用クッション材にのせてから30秒後に厚み測定する条件で測定し、圧縮後の寝具用クッション材の厚さをBmmとした。次に、{(A−B)/A}×100(%)で表される寝具用クッション材の圧縮による厚さ減少率を計算し、下記判定基準により評価し、「○」以上を合格とした。
(判定基準)
「◎」・・・寝具用クッション材の圧縮による厚さ減少率が15%以下
「○」・・・寝具用クッション材の圧縮による厚さ減少率が15%を超えて、30%以下
「△」・・・寝具用クッション材の圧縮による厚さ減少率が30%を超えて、40%未満
「×」・・・寝具用クッション材の圧縮による厚さ減少率が40%以上
<リバーシブル性評価法>
実施例1〜4、比較例1〜3の寝具用クッション材が表面側、裏面側とも利用可能な場合は「○」とし、表面側、裏面側とも利用可能でない場合は「×」とし、「○」以上を合格とした。
表1から明らかなように、本発明の実施例1〜4の寝具用クッション材は、保温性、耐久性、リバーシブル性に優れていた。通気性評価法に基づいて、本発明の実施例1〜4の寝具用クッション材は、通気性に優れていた。
これに対して、比較例1の寝具用クッション材は、保温性と耐久性に優れていたが、上側の三次元立体編物が積層されていないため、リバーシブル性が劣っていた。比較例2の寝具用クッション材は、耐久性とリバーシブル性に優れていたが、配線布層が積層されていないため、保温性評価が行うことができず、保温性が劣っていた。比較例3の寝具用クッション材は、保温性と耐久性に優れていたが、下側の三次元立体編物が積層されていないため、リバーシブル性が劣っていた。なお、比較例1〜3は、通気性を有している構成要件を積層した構成であるため、通気性評価法に基づいて、すべて通気性を有していると判断した。
本発明に係る寝具用クッション材は、例えば、ベッドパッド、足温器、マッサージ機、ペット用クッション材、自動車用シート、椅子用クッション材、座席、ベンチシート用座席、ゴルフカート用座席等に好適に使用することができる。
1・・・寝具用クッション材
2・・・第一編物
3・・・第二編物
4・・・連結糸
5・・・三次元立体編物
6・・・配線布層
7・・・発熱線
8・・・縁部カバー材
9・・・積層体
10・・・織布

Claims (2)

  1. リバーシブル使用可能な寝具用クッション材であって、
    メッシュ組織による多孔の透孔を規則的配置に備えたフラットな編地組織である第一編物と第二編物とを表裏方向に互いに離間して配置し、かつ、前記第一編物と前記第二編物との間を太さ280デシテックス〜1200デシテックスのモノフィラメント糸からなる連結糸を往復して編みこんでつないで厚さ5mm〜30mmとされた三次元立体編物の下面側に、織布の中で仕切りで互いに非接触とされ、かつ、塩化ビニル被覆され、更に、該被覆の表面に融点の低いポリエチレン樹脂で被覆された線材からなる発熱線が60cm〜100cm間隔で1本ずつ配置されてなる通気性の配線布層が積層され、該通気性の配線布層の下面側に、前記三次元立体編物が積層されてなる積層体の外周が縁部カバー材にて覆われて上面側と下面側の前記三次元立体編物の前記編地組織が六角メッシュであり、当該寝具用クッション材としての厚みが10〜40mmであることを特徴とする寝具用クッション材。
  2. 前記三次元立体編物の圧縮前の厚さをX(mm)、前記三次元立体編物の表面側に直径70mmで荷重3kgのおもりをのせた状態で80℃、120時間加熱した後、前記おもりを取り除き、常温で24時間静置した後の三次元立体編物の厚さをY(mm)としたとき、{(X−Y)/X}×100(%)で表される圧縮による厚さ減少率が30%以下である請求項1に記載の寝具用クッション材。
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