JP5602934B1 - 寝具用マットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】寝心地が良いことに加え、きしみ音を抑制し、高反発性とすることで寝返りを妨げず、床ずれを抑制できる寝具用マットレスを提供すること。
【解決手段】本発明は、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が70kgf以上100kgf未満である第1ダブルラッセル経編物からなる第1層1と、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が100kgf以上150kgf未満である第2ダブルラッセル経編物からなる第2層2と、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が130kgf以上180kgf以下である三次元ランダムループ構造体からなる第3層3と、を備え、第1層1、第2層2及び第3層3がこの順序で積層されている寝具用マットレス10である。
【選択図】図1

Description

本発明は、寝具用マットレスに関し、更に詳しくは、寝心地が良いことに加え、きしみ音を抑制し、高反発性とすることで寝返りを妨げず、また、床ずれを抑制できる寝具用マットレスに関する。
寝具用の寝具用マットレスは、一般に、ベッドフレームの上に載せて用いられる。
かかる寝具用マットレスとしては、中材に天然ラテックス、合成ラテックス、低反発ウレタン等のウレタンのみを使用しているウレタンフォームマットレスや硬鋼線と呼ばれる線状の鋼を用いたスプリングマットレス等が広く知られている。
近年、高齢化社会が進み、介護者が増加している昨今、寝たきりの患者に対し、床ずれや腰痛の予防に対応できる快適な寝具用マットレスが求められている。
ところが、上述したようなウレタンフォームマットレスは総じて、低反発性であるため、寝返りがし難く、その結果、人体に床ずれが生じやすいという欠点がある。
一方、上述したスプリングマットレスは、硬いため寝心地が悪いという欠点があり、さらには、長年使用すると、破損によりスプリングの先端がマットレス表面に露出して、極端には使用者が怪我をするという問題もある。
また他方では、寝具用マットレスの新素材として、線条ランダムル−プからなる三次元立体構造網状体をクッション材として用いた寝具用マットレスが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−70101号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の寝具用マットレスは、高反発性であるものの、表面が硬いので寝心地が悪いという欠点がある。
仮に、上記特許文献1記載の寝具用マットレスの上面に、敢えて薄めの敷き布団を敷いたとしても、横たわった人間が敷き布団の分だけ沈みこむだけで、必ずしも寝心地が良いとはいえない。
また、上記特許文献1記載の寝具用マットレスは、硬いので、横たわった人間が動くと、きしみ音が発生するという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、寝心地が良いことに加え、きしみ音を抑制し、高反発性とすることで寝返りを妨げず、また、床ずれを抑制できる寝具用マットレスを提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため、ダブルラッセル経編物を用い、マットレスの上面に横たわった人間の重量を横方向に逃がすことを考えた。そして、寝心地の良さと寝返りのし易さを両立させ、且つきしみ音を抑制するため、鋭意工夫と実験を行った結果、上部に最大荷重が小さい、柔らかい第1ダブルラッセル経編物からなる第1層を配置し、中間に第1ダブルラッセル経編物よりも最大荷重が大きい、硬い第2ダブルラッセル経編物からなる第2層を配置し、下部に最大荷重が大きい三次元ランダムループ構造体を配置することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が70kgf以上100kgf未満である第1ダブルラッセル経編物からなる第1層と、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が100kgf以上150kgf未満である第2ダブルラッセル経編物からなる第2層と、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が130kgf以上180kgf以下である三次元ランダムループ構造体からなる第3層と、を備え、第1層、第2層及び第3層がこの順序で積層されている寝具用マットレスに存する。
本発明は、(2)第1ダブルラッセル経編物が、平面状の第1上基布と、平面状の第1下基布と、第1上基布及び第1下基布を連結する第1立毛部と、を備え、第2ダブルラッセル経編物が、平面状の第2上基布と、平面状の第2下基布と、第2上基布及び第2下基布を連結する第2立毛部と、を備え、第1上基布及び第1下基布の繊維の繊度が110〜330dtexであり、第1立毛部の繊維の繊度が220〜440dtexであり、第2上基布及び第2下基布の繊維の繊度が220〜440dtexであり、第2立毛部の繊維の繊度が770〜1300dtexである上記(1)記載の寝具用マットレスに存する。
本発明は、(3)第1層の厚みが1.0〜3.0cmであり、第2層の厚みが1.0〜3.0cmであり、第3層の厚みが3.0〜20.0cmである上記(1)又は(2)に記載の寝具用マットレスに存する。
本発明は、(4)第1ダブルラッセル経編物の密度が0.09〜0.16g/cmであり、第2ダブルラッセル経編物の密度が0.04〜0.08g/cmであり、三次元ランダムループ構造体の密度が0.04〜0.06g/cmである上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の寝具用マットレスに存する。
本発明は、(5)第1ダブルラッセル経編物、第2ダブルラッセル経編物及び三次元ランダムループ構造体がいずれもポリエステルからなる上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の寝具用マットレスに存する。
本発明は、(6)第1層及び第2層、並びに、第2層及び第3層が、それぞれ接着剤で接着されている上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の寝具用マットレスに存する。
本発明は、(7)第1層及び第2層、並びに、第2層及び第3層の周縁が、それぞれ縫着されている上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の寝具用マットレスに存する。
本発明は、(8)第1層、第2層及び第3層を拘束するための簡易カバーを更に備える上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の寝具用マットレスに存する。
本発明は、(9)撥水加工及び/又は抗菌加工が施されている上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の寝具用マットレスに存する。
本発明の寝具用マットレスにおいては、第1層の第1ダブルラッセル経編物が、比較的小さい最大荷重であるので、風合いが良いことに加え、反発力が小さい。このため、寝具用マットレスの上面に横たわった人間を第1層において一定量沈み込ませることができる。
本発明の寝具用マットレスにおいては、第2層の第2ダブルラッセル経編物が、比較的大きい最大荷重であるので、第1層よりも反発力が大きい。このため、寝具用マットレスの上面に横たわった人間の重量を、第2層の硬い立毛部が撓むことで、横方向に逃がすことができる。これにより、横たわった人間の重量に対する応力を小さくすることができるので、寝心地が極めて優れるものとなる。
本発明の寝具用マットレスにおいては、第3層の三次元ランダムループ構造体が、比較的大きい最大荷重であるので、硬いだけでなく、高い反発力を発揮する。これに加え、三次元ランダムループ構造体は、三次元にランダムに設けられたループ構造体であるから、反発力に方向性を有しない。したがって、寝返りを妨げず、寝たきりの患者に対しても、床ずれや腰痛を予防することができる。
これらのことから、本発明の寝具用マットレスによれば、第1層、第2層及び第3層を備えることにより、寝心地が良いことに加え、寝返りを妨げず床ずれを抑制することができる。
また、寝具用マットレスにおいては、第1層及び第2層をダブルラッセル経編物とすることにより、横たわった人間が動いたとしても、きしみ音が発生することを抑制することができる。
さらに、寝具用マットレスにおいては、長年使用した際に、仮に、三次元ランダムループ構造体の一部が破損したとしても、第3層の上には、第1層及び第2層が積層されているので、ループの先端がマットレス表面に出てきて、使用者(横たわった人間)が怪我をするという事態を防止することもできる。
本発明の寝具用マットレスにおいては、第1上基布及び第1下基布の繊維の繊度が上記範囲内であると、風合いが優れ、しかも軽量でありながら破れ難くなり、第1立毛部の繊維の繊度が上記範囲内であると、反発力が十分に弱く、横たわった人間を十分に一定量沈み込ませることができる。
また、第2上基布及び第2下基布の繊維の繊度が上記範囲内であると、風合いが優れ、しかも軽量でありながら破れ難くなり、第2立毛部の繊維の繊度が上記範囲内であると、第2立毛部が撓むことで、横たわった人間の重量を横方向に逃がすことができる。
本発明の寝具用マットレスは、第1層及び第2層の厚みが上記範囲内である場合、横たわった人間が第1層に十分に沈み込むことができ、且つ第2層が横たわった人間の重量を十分に横方向に逃がすことができる。したがって、寝心地がより優れるものとなる。
また、第3層の厚みが上記範囲内である場合、人間の重量に関わらず、十分に高反発性を発揮でき、寝返りを妨げない。これにより、床ずれをより抑制できる。
本発明の寝具用マットレスは、第1ダブルラッセル経編物の密度、第2ダブルラッセル経編物の密度及び三次元ランダムループ構造体の密度が上記範囲内である場合、通気性及び通水性に優れるので、においや水分を通過又は分散させることができる。
本発明の寝具用マットレスは、第1ダブルラッセル経編物、第2ダブルラッセル経編物及び三次元ランダムループ構造体がいずれもポリエステルからなるので、容易にリサイクルすることができる。
本発明の寝具用マットレスは、第1層及び第2層、並びに、第2層及び第3層が、それぞれ接着剤で接着されているので、各層が個別にずれることを抑制できる。
また、寝具用マットレスを極めて容易に製造することが可能となる。
このとき、第1層及び第2層、並びに、第2層及び第3層の周縁が、それぞれ縫着されている場合、各層が個別にずれることをより抑制できる。
また、第1層、第2層及び第3層を拘束するための簡易カバーを更に備える場合、簡単に第1層、第2層及び第3層を拘束することができ、且つ各層が個別にずれることをより一層抑制できる。
本発明の寝具用マットレスは、撥水加工及び/又は抗菌加工が施されている場合、対応する撥水効果、抗菌効果を発揮することができる。
図1は、本実施形態に係る寝具用マットレスを示す部分断面図である。 図2は、本実施形態に係る寝具用マットレスが簡易カバーを備えた状態を示す斜視図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1は、本実施形態に係る寝具用マットレスを示す部分断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る寝具用マットレス10は、第1ダブルラッセル経編物からなる第1層1と、第2ダブルラッセル経編物からなる第2層2と、三次元ランダムループ構造体からなる第3層3と、を備える。
具体的には、第1層1は、平面状の第1上基布1aと、平面状の第1下基布1bと、第1上基布1a及び第1下基布1bを連結する第1立毛部1cと、を備える第1ダブルラッセル経編物からなり、第2層2は、平面状の第2上基布2aと、平面状の第2下基布2bと、第2上基布2a及び第2下基布2bを連結する第2立毛部2cと、を備える第2ダブルラッセル経編物からなり、第3層3は、線材を不規則に充填した状態で固化された構造体(三次元ランダムループ構造体)からなる。
そして、第1層1、第2層2及び第3層3は、この順序で積層されている。
寝具用マットレス10においては、上述したように、第1層1及び第2層2をダブルラッセル経編物とすることにより、横たわった人間が動いたとしても、きしみ音が発生することを極力抑制することができる。
また、長年使用した際に、仮に、三次元ランダムループ構造体の一部が破損したとしても、第3層3の上には、第1層1及び第2層2が積層されているので、ループの先端がマットレス表面に出てきて、使用者が怪我をするというような事態を防止できる。
寝具用マットレス10においては、第1ダブルラッセル経編物の第1下基布1bと、第2ダブルラッセル経編物の第2上基布2aとが全面で接着剤により接着されており、第2ダブルラッセル経編物の第2下基布2bと、三次元ランダムループ構造体の上面とが全面で接着剤により接着されている。すなわち、第1層1及び第2層2、並びに、第2層2及び第3層3が、それぞれ接着剤で接着されている。
このように、寝具用マットレス10においては、第1層1、第2層2及び第3層3が一体となっているので、各層が個別にずれることを抑制できる。
また、各層を、接着剤を用いて接着するだけで、寝具用マットレス10を簡単に製造することができる。
ここで、接着剤としては、特に限定されず、ポリエステル系、オレフィン系、ウレタン系、アクリル系、ポリアミド系、エポキシ系、ウレタン系等の接着剤が適宜用いられる。
これらの中でも、熱可塑性樹脂からなる接着剤であることが好ましい。この場合、加熱することにより、各層の着脱を繰り返し行うことができる。そうすると、例えば、痛んだ特定の層のみを取り替えることも可能となる。
また、後述するように、寝具用マットレス10がポリエステルからなる場合、ポリエステル系の接着剤を用いることがより一層好ましい。この場合、全体がポリエステルからなるので、分離、分解等をする必要が無く、そのままリサイクルすることが可能となる。
寝具用マットレス10においては、第1ダブルラッセル経編物の第1下基布1bと、第2ダブルラッセル経編物の第2上基布2aとが互いの周縁の全部で縫着されており、第2ダブルラッセル経編物の第2下基布2bと、三次元ランダムループ構造体の上面とが互いの周縁の全部で縫着されている。すなわち、第1層1及び第2層2、並びに、第2層2及び第3層3が、上述した接着剤での接着に加え、それぞれ互いに縫着されている。このため、各層が個別にずれることがより抑制される。
寝具用マットレス10において、第1ダブルラッセル経編物、第2ダブルラッセル経編物及び三次元ランダムループ構造体の素材としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル、ナイロン等が挙げられる。
これらの中でも、第1ダブルラッセル経編物、第2ダブルラッセル経編物及び三次元ランダムループ構造体がいずれも汎用性に優れるポリエステルからなることが好ましい。この場合、上述したように容易にリサイクルすることも可能となる。
寝具用マットレス10は、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の全体の最大荷重が120kgf以上160kgf以下であることが好ましい。この場合、寝具用マットレスとして最適な硬さとすることができる。
本実施形態に係る寝具用マットレス10によれば、上述したダブルラッセル経編物を用い、全体の最大荷重を一定の範囲とすることにより、寝心地が良いことに加え、寝返りを妨げず床ずれを抑制することができる。
以下、各層について詳述する。
寝具用マットレス10において、第1層1は、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が70kgf以上100kgf未満であり、90kgf以上100kgf未満であることが好ましい。
第1層1の最大荷重が70kgf未満であっても、風合いの良さは向上せず、第1層1の最大荷重が100kgf以上であると、風合いが悪く、横たわった人間を一定量沈み込ませることができない。なお、最大荷重は大きくなる程、風合いは硬くなり、小さくなる程、風合いは柔らかくなる。また、一般に、寝具用マットレスにおいては、風合いの柔らかいものが、風合いが良いとされる。
第1層1は、厚みが1.0〜3.0cmであることが好ましく、1.5〜2.0cmであることがより好ましい。
第1層1の厚みが1.0cm未満であると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、横たわった人間を十分に沈み込ませることができない場合があり、第1層1の厚みが3.0cmを超えると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、第2層において、横たわった人間の重量を横方向に十分に逃がすことができなくなる場合がある。
第1層1は、密度が0.09〜0.16g/cmであることが好ましく、0.12〜0.14g/cmであることがより好ましい。
第1層1の密度が0.09g/cm未満であると、密度が上記範囲内にある場合と比較して、形態保持性が不十分となる場合があり、第1層1の密度が0.16g/cmを超えると、密度が上記範囲内にある場合と比較して、硬くなるので、寝具用マットレス上面に横たわった場合、沈み込みが不十分となる場合がある。
第1層1において、第1上基布1a及び第1下基布1bの繊維の繊度が110〜330dtexであることが好ましい。
第1上基布1a及び第1下基布1bの繊維の繊度が110dtex未満であると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、強度、耐久性が不十分となる場合があり、第1上基布1a及び第1下基布1bの繊維の繊度が330dtexを超えると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなり、取り扱い難くなる傾向にある。
また、第1立毛部1cの繊維の繊度が220〜440dtexであることが好ましい。
第1立毛部1cの繊維の繊度が220dtex未満であると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、柔らかくなり過ぎ、耐久性が不十分となる場合があり、第1立毛部1cの繊維の繊度が440dtexを超えると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、硬すぎて寝心地が悪くなる傾向にある。
寝具用マットレス10において、第2層2は、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が100kgf以上150kgf未満であり、120kgf以上140kgf未満であることが好ましい。
第2層2の最大荷重が100kgf未満であると、横たわった人間の重量を横方向に十分に逃がすことができない場合があり、第2層2の最大荷重が150kgf以上であると、体圧の保持性、分散性が不十分となる場合がある。
第2層2は、厚みが1.0〜3.0cmであることが好ましく、1.0〜1.5cmであることがより好ましい。
第2層2の厚みが1.0cm未満であると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、横たわった人間の重量を横方向に逃がす効果を十分に発揮できない場合があり、第2層2の厚みが3.0cmを超えると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、形態保持性が不十分となる場合がある。
第2層2は、密度が0.04〜0.08g/cmであることが好ましく、0.06〜0.067g/cmであることがより好ましい。
第2層2の密度が0.04g/cm未満であると、密度が上記範囲内にある場合と比較して、形態保持性が不十分となる場合があり、第2層2の密度が0.08g/cmを超えると、密度が上記範囲内にある場合と比較して、第2立毛部2cが撓み難くなり、横たわった人間の重量を横方向に逃がす効果を十分に発揮できない場合がある。
第2層2において、第2上基布2a及び第2下基布2bの繊維の繊度が220〜440dtexであることが好ましい。
第2上基布2a及び第2下基布2bの繊維の繊度が220dtex未満であると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、強度、耐久性が不十分となる場合があり、第2上基布2a及び第2下基布2bの繊維の繊度が440dtexを超えると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなり、取り扱い難くなる傾向にある。
また、第2立毛部2cの繊維の繊度が770〜1300dtexであることが好ましい。
第2立毛部2cの繊維の繊度が770dtex未満であると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、柔らかくなり過ぎ、荷重を分散しにくくなる場合があり、第2立毛部2cの繊維の繊度が1300dtexを超えると、繊度が上記範囲内にある場合と比較して、硬すぎて寝心地が悪くなる傾向にある。
第3層3は、JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が130kgf以上180kgf以下であり、140kgf以上150kgf以下であることが好ましい。
第3層3の最大荷重が130kgf未満であると、反発性が不十分となる欠点があり、第3層3の最大荷重が180kgfを超えると、体圧の保持性が不十分となる欠点がある。
第3層3は、厚みが3.0〜20.0cmであることが好ましく、3.0〜5.0cmであることがより好ましい。
第3層3の厚みが3.0cm未満であると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、反発性が不十分となる場合があり、第3層3の厚みが20.0cmを超えても、反発性の効果は向上しない。
第3層3は、密度が0.04〜0.06g/cmであることが好ましく、0.048〜0.050g/cmであることがより好ましい。
第3層3の密度が0.04g/cm未満であると、密度が上記範囲内にある場合と比較して、形態保持性が不十分となる場合があり、第3層3の密度が0.06g/cmを超えると、密度が上記範囲内にある場合と比較して、においや水分を十分に通過又は分散させることができない場合がある。
本実施形態に係る寝具用マットレス10は、撥水加工及び/又は抗菌加工が施されていてもよい。
例えば、第1層1、第2層2及び第3層3をそれぞれ接着させた後、全体に撥水剤及び/又は抗菌剤を付与してもよく、予め撥水加工及び/又は抗菌加工が練りこまれた繊維を用いて、第1層1、第2層2及び第3層3を形成し、それぞれ接着させてもよい。
寝具用マットレス10は、ベッド用として、ベッドフレームの上に載せて用いてもよく、布団用として、床の上に直接置いて用いても良い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係る寝具用マットレス10においては、第1ダブルラッセル経編物の第1下基布1bと、第2ダブルラッセル経編物の第2上基布2aとが接着されており、第2ダブルラッセル経編物の第2下基布2bと、三次元ランダムループ構造体の上面とが接着されているが、必ずしも接着する必要は無い。
また、これらは、全面で接着剤により接着されているが、部分的に接着剤で接着してもよい。
本実施形態に係る寝具用マットレス10においては、第1ダブルラッセル経編物の第1下基布1bと、第2ダブルラッセル経編物の第2上基布2aとが互いの周縁の全部で縫着されており、第2ダブルラッセル経編物の第2下基布2bと、三次元ランダムループ構造体の上面とが互いの周縁の全部で縫着されているが、必ずしも縫着する必要は無い。
また、これらは、周縁の全部を縫着しているが、部分的に縫着されていてもよい。
本実施形態に係る寝具用マットレス10においては、第1層1、第2層2及び第3層3を拘束するための簡易カバー5を更に備えていてもよい。
図2は、本実施形態に係る寝具用マットレスが簡易カバーを備えた状態を示す斜視図である。
図2に示すように、簡易カバー5は、第1層1、第2層2及び第3層3を覆うように取り付けられる。これにより、第1層1、第2層2及び第3層3が拘束され、各層が個別にずれることをより一層抑制できる。
簡易カバー5は、中央に穴が設けられた環状となっている。このため、第1層1、第2層2及び第3層3に簡易カバー5を取り付けたとしても、第1層1、第2層2及び第3層3の通気性及び通水性を妨げない。
また、第1層1、第2層2及び第3層3への取り付けも容易となる。
ここで、寝具用マットレス10において、各層のずれを防止するための手段としては、上述したように、接着剤による各層の接着、縫製による各層の縫着、簡易カバー5による各層の拘束、が挙げられるが、これらのうちの少なくとも2種類を施すことが好ましい。
特に、手間がかからないという観点から、接着剤による各層の接着と、簡易カバー5による各層の拘束とを行うことが好ましい。
以下、実施例及び参考例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
下記表1に示すような物性を有する第1層、第2層及び第3層を作製し、第1層、第2層及び第3層を積層し、寝具用マットレスを得た。
(表1)
Figure 0005602934
(比較例1)
市販の3次元ランダムループ構造のマットのみを用いた
(比較例2)
市販のウレタンマットを用いた。
(評価方法)
10名のモニタに「違和感」、「沈み込み」、「むれ感」及び「圧迫感」について以下に示すような官能評価をしてもらった。そのうち、もっとも人数が多かった官能評価の結果を表2に示す。
1.違和感:寝たときの「背中に感じる違和感」の程度を感覚的に定性評価する。
◎ 感じない
○ 殆ど感じない
△ やや感じる
× 感じる
2.沈み込み:寝たときの体型保持状況の程度を感覚的に定性評価する。
◎ 適度な沈み込みで非常に心地よい
○ 沈み込み量がやや少ない、あるいはやや大きいので心地よい
△ 沈み込み量がやや少ない、あるいはやや大きいので心地良さに欠ける
× 沈み込みすぎる、あるいは沈み込みが不足し心地よさがない
3.むれ感:2時間寝ていて、臀部、背中の寝具用マットレスに接する部分に感じる蒸れ感を感覚的に定性評価する。
◎ 殆ど感じない
○ 僅かに蒸れを感じる
△ やや蒸れを感じる
× 蒸れを著しく感じる
4.圧迫感:寝ていて動かないで、どの程度我慢できるか。
◎ 2時間以上
○ 2時間以内
△ 1時間以内
× 30分以内
(表2)
Figure 0005602934
表2に示すように、官能評価においては、本発明による実施例1の寝具用マットレスは、「違和感」、「沈み込み」、「むれ感」及び「圧迫感」のいずれも優れるものであった。それに対し、本発明によらない比較例1〜2のマットレスは、「違和感」、「沈み込み」、「むれ感」及び「圧迫感」のいずれかが満足するものではなかった。
なお、実施例の耐久性について、試験を行ったところ、第1層の沈み込み部分と、第2層の体圧分散部分と、第3層の保持部分を積層しても、ひずみ率が5%以下に抑えることができ、十分な耐久性と、寝心地を両立することができることが確認された。
本発明の寝具用マットレスは、ベッド用又は布団用のマットレスとして、用いることができる。
本発明の寝具用マットレスによれば、寝心地が良いことに加え、きしみ音を抑制し、高反発性とすることで寝返りを妨げず、床ずれを抑制することができる。
1・・・第1層
1a・・・第1上基布
1b・・・第1下基布
1c・・・第1立毛部
2・・・第2層
2a・・・第2上基布
2b・・・第2下基布
2c・・・第2立毛部
3・・・第3層
10・・・寝具用マットレス

Claims (9)

  1. JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が70kgf以上100kgf未満である第1ダブルラッセル経編物からなる第1層と、
    JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が100kgf以上150kgf未満である第2ダブルラッセル経編物からなる第2層と、
    JIS−K6400−2に準拠して測定した75%圧縮時の最大荷重が130kgf以上180kgf以下である三次元ランダムループ構造体からなる第3層と、
    を備え、
    前記第1層、前記第2層及び前記第3層がこの順序で積層されている寝具用マットレス。
  2. 前記第1ダブルラッセル経編物が、平面状の第1上基布と、平面状の第1下基布と、前記第1上基布及び前記第1下基布を連結する第1立毛部と、を備え、
    前記第2ダブルラッセル経編物が、平面状の第2上基布と、平面状の第2下基布と、前記第2上基布及び前記第2下基布を連結する第2立毛部と、を備え、
    前記第1上基布及び前記第1下基布の繊維の繊度が110〜330dtexであり、
    前記第1立毛部の繊維の繊度が220〜440dtexであり、
    前記第2上基布及び前記第2下基布の繊維の繊度が220〜440dtexであり、
    前記第2立毛部の繊維の繊度が770〜1300dtexである請求項1記載の寝具用マットレス。
  3. 前記第1層の厚みが1.0〜3.0cmであり、
    前記第2層の厚みが1.0〜3.0cmであり、
    前記第3層の厚みが3.0〜20.0cmである請求項1又は2に記載の寝具用マットレス。
  4. 前記第1ダブルラッセル経編物の密度が0.09〜0.16g/cmであり、
    前記第2ダブルラッセル経編物の密度が0.04〜0.08g/cmであり、
    前記三次元ランダムループ構造体の密度が0.04〜0.06g/cmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の寝具用マットレス。
  5. 前記第1ダブルラッセル経編物、前記第2ダブルラッセル経編物及び前記三次元ランダムループ構造体がいずれもポリエステルからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の寝具用マットレス。
  6. 前記第1層及び前記第2層、並びに、前記第2層及び前記第3層が、それぞれ接着剤で接着されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の寝具用マットレス。
  7. 前記第1層及び前記第2層、並びに、前記第2層及び前記第3層の周縁が、それぞれ縫着されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の寝具用マットレス。
  8. 前記第1層、前記第2層及び前記第3層を拘束するための簡易カバーを更に備える請求項1〜7のいずれか1項に記載の寝具用マットレス。
  9. 撥水加工及び/又は抗菌加工が施されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の寝具用マットレス。
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