JP3237879U - 敷き布団 - Google Patents
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Abstract
【課題】就寝時における安全性と放湿性を確保するとともに、良好な寝心地を実現する敷き布団を提供する。【解決手段】綿素材に樹脂加工又は加熱加工を施して板状に圧縮成形した臥床面側固綿層12aと、ポリウレタンフォームによって、前記臥床面側固綿層と同一外形に形成された中芯層12bと、無秩序に湾曲した熱可塑性樹脂の複数の線条が部分結合して三次元方向で四方に絡みあうことで前記線条間に形成される複数の連通した空隙を有する網状繊維構造体で、前記臥床面側固綿層と同一外形に形成された非臥床面側ばね弾性層12cと、を厚さ方向に積層した本体部12と、前記本体部を収容する側地部とから構成される敷き布団を提供する。【選択図】図2
Description
本考案は、寝具用の敷き布団に関する。
一般に、人の就寝中の発汗量は平均して350mlとも言われており、その70%近くは、体の密着度が高い敷き布団が吸収する。したがって、吸湿性、通気性は敷き布団の素材に要求される重要な特性である。
また、就寝中は、人の体形自体の凹凸や寝方などによって、自重による敷き布団への体圧のかかり具合が一定ではないために、床つき感や経年使用によるへたりが生じ、快適な睡眠が阻害されるおそれがある。したがって、弾力性、耐久性も敷き布団の素材に要求される重要な特性である。
従来、上記のとおり多様な要求特性に対応するために、複数の異なる素材から成る芯材を積層した敷き布団が提案されていた。たとえば、ポリエステル固綿により形成された上位置部材と、ポリウレタンフォームにより形成された中位置部材と、ポリエステル固綿により形成された下位置部材とから構成され、各部材を積層して構成された敷き布団が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、上位置部材と下位置部材にポリエステル固綿を用いることにより、良好な通気性を得ることができ、中位置部材にポリウレタンフォームを用いることにより、へたりの程度を低減することができる。
ところで、ポリウレタンフォームは、前記へたりの低減効果のほか、高い弾力性を有するため、固綿に比べて体圧分散性が高く、寝心地が良好である。しかし、体圧のかかる箇所で凹みが生じるため、たとえば、乳幼児など、「寝返り返り」がスムーズにできない場合、頭部の沈み込みにより呼吸が妨げられて窒息するおそれがあり、安全性の観点で問題があった。
また、乳幼児の体表面の汗腺密度は、成人に比べて高いため、単位面積当たりの発汗量が多くなるため、ポリウレタンフォームに比べて放湿性に劣る固綿を使用すると、かびの発生を誘発し、衛生面で課題があった。
前記従来技術では、上位置部材に固綿を使用することにより、ポリウレタンフォームのみから構成されるマットレスなどに比べると、前記凹みを緩和することが可能ではあるが、下位置部材にも固綿を使用しているため、ポリウレタンフォームの利点である体圧分散性、放湿性がある程度相殺され、敷き布団本来の最も重量な目的である良好な睡眠を確保する寝心地に難点があった。
本明細書における開示は、上記課題を解消させるためのものであり、就寝時における安全性と放湿性を確保するとともに、良好な寝心地を実現する敷き布団を提供することを目的とする。
本明細書において開示する敷き布団の一態様は、綿素材に樹脂加工又は加熱加工を施して板状に圧縮成形した臥床面側固綿層と、ポリウレタンフォームによって、前記臥床面側固綿層と同一外形に形成された中芯層と、無秩序に湾曲した複数の熱可塑性樹脂の線条が部分結合して三次元方向で四方に絡みあうことで前記線条の間に形成される複数の連通した空隙を有する網状繊維構造体で、前記臥床面側固綿層と同一外形に形成された非臥床面側ばね弾性層と、を厚さ方向に積層した本体部と、前記本体部を収容する側地部とから構成される。
この構成によれば、臥床面側では、前記臥床面側固綿層によって、頭部の過度な沈み込みを防ぐ硬度を維持しつつ、前記中芯層のポリウレタンフォーム及び前記ばね弾性層の網状繊維構造体によって、適度な通気性と反発性及び体圧分散性を実現することが可能になる。
また、前記敷き布団は、臥床面側から、不織布、綿わた、ポリエステル綿、ウールシートの順序で積層した中間積層部と、綿糸で織成された上下2つのサテン生地で前記中間積層部を挟入し、少なくとも、前記2つのサテン生地の外周と前記外周内の短手方向とにキルティング加工を施して形成された外装部と、を有し、
前記本体部を収容した側地部の臥床面側に載上可能なカバーを有するものであってもよい。
前記本体部を収容した側地部の臥床面側に載上可能なカバーを有するものであってもよい。
本考案にかかる敷き布団は、就寝時における安全性と放湿性を確保するとともに、良好な寝心地を実現することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本明細書による開示を実施するための形態を説明する。先に説明した実施形態に対応する構成要素を後続の実施形態が有する場合には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、各実施形態において構成の一部のみを説明している場合、当該構成の他の部分については先行して説明した実施形態の参照符号を使用する場合がある。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示していない場合でも、特に当該組み合わせに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。また、図中の各部材、構成品の大きさは、説明を容易とするため適宜強調されており、実際の寸法、部材間および構成品間の比率を示すものではない。
以下、図1及び図2を使用して、本明細書で開示する敷き布団1の構成を説明する。図1は、敷き布団1の一部切開斜視図であり、図2は、敷き布団1の内部の側断面図である。
敷き布団1は、側地部11と側地部11によって収容される本体部12とから構成される。本実施の形態では、敷き布団1は、板状の直方体に形成されているが、後述する素材で構成され、就寝可能な形状であれば、楕円等、長方形以外の形状であってもよい。前記直方体の対向する2つの幅広面は、一方が臥床面11a(表面)、他方が非臥床面11b(裏面)になる。なお、前記幅広面の寸法は、たとえば乳幼児用の布団の場合、720mm×1230mmであればよい。
側地部11は、袋状に形成され、前記直方体の長手方向の一方の側面すなわち、幅狭面に本体部12を収容する開口が長手方向に沿って設けられており、この開口から本体部12を収容する。前記開口は、ファスナー11cによって開閉自在に形成されている。開口の大きさは、前記長手方向の一方の側面だけではなく、短手方向の一方の側面又は双方の側面に連続してL字状又はコの字状であってもよい。また、前記開口の閉塞手段は、ファスナー11cに限定する趣旨ではない。
本体部12は、綿素材に樹脂加工又は加熱加工を施して板状に圧縮成形した臥床面側固綿層12aと、ポリウレタンフォームによって、臥床面側固綿層12aと同一外形に形成された中芯層12bと、無秩序に湾曲した熱可塑性樹脂の複数の線条が部分結合して三次元方向で四方に絡みあうことで前記線条間に形成される複数の連通した空隙を有する網状繊維構造体で、臥床面側固綿層12aと同一外形に形成された非臥床面側ばね弾性層12cと、を厚さ方向に積層して形成されている。
臥床面側固綿層12aの素材である固綿は、保温性がよく、吸湿性に優れている。また、固綿は、密度が高く硬度があるため、就寝時に頭部の沈み込みが少なく、「寝返り返り」がスムーズにできない乳幼児であっても、乳幼児突然死症候群の原因となる窒息を防ぐことができる。したがって、固綿を素材とする臥床面側固綿層12aを臥床面側にもってくることにより、安全性を確保することができる。
中芯層12bの素材であるポリウレタンフォームは、内部に連通する気泡を有するプラスチック発泡体であり、体圧分散性、耐久性を有するため、そのクッション性から良好な寝心地に貢献する。特に、前記固綿は、床つき感や経年使用によるへたりが生じるが、前記ポリウレタンフォームによって、へたりの程度を低減することができる。
一方、ポリウレタンフォームは、放湿性が高いため、就寝時の汗の吸収力が低いが、臥床面との間に、臥床面側固綿層12aが介在することで、前記放湿性に伴う欠点を補完することができる。
非臥床面側ばね弾性層12cの素材である網状繊維構造体は、就寝時にかかる体からの厚み方向の圧力が、無秩序に湾曲した複数の線条が部分結合して三次元方向で四方に絡みあっているため、変形応力を前記三次元方向に分散する。一方、前記体からの圧力から解放されると、ばね弾性によって瞬時に形状復元する圧縮回復特性を有する。したがって、前記ポリウレタンフォームに比べてヒステリシスロスが小さく、反発弾性が高い高反発素材である。
また、前記網状繊維構造体は、前記線条間に形成される複数の連通した空隙が形成されているため、前記ポリウレタンフォームよりも、さらに、放湿性が高い。
複数の前記線条を形成する熱可塑性樹脂の材料としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等であればよい。
上記のとおり、本体部12は、三層に積層された各素材について、前記臥床面からの離間距離と反比例的に反発弾性力が高くなるような構成になっているため、前記安全性を確保しつつ、従来にない弾力性を実現することができ、いわば成人用のマットレスのような快適な寝心地を実現することができる。
さらに、放湿性についても、三層に積層された各素材について、前記臥床面からの離間距離と反比例的に高くなるような構成になっているため、就寝時の汗を逃がしやすくする結果、かびの発生を低減し、衛生面においても優れた効果を発揮する。
なお、本体部12を構成する各層の厚さは特に限定されないが、たとえば、臥床面側固綿層12aの厚さは、30mm、中芯層12bの厚さは、20mm、非臥床面側ばね弾性層12cの厚さは、20mmであれば上記効果を十分に発揮する。
次に、図3及び図4を用いて、本体部12を収容した側地部11の臥床面側に載上可能なカバー2について説明する。
前記臥床面との間にカバー2を介在させることにより、ソフトな触感と良好な通気性を実現し、快適な寝心地が得られる。
カバー2は、複数の異なる素材のシートを積層して形成された中間積層部22と、綿糸で織成された上下2つのサテン生地で中間積層部22を挟入する外装部21とから構成される。
中間積層部22は、臥床面側から、不織布を素材とする第1中間層22a、綿わたを素材とする第2中間層22b、ポリエステル綿を素材とする第3中間層22c及びウールシートを素材とする第4中間層22dの順序で積層されている。
第1中間層22aの不織布は、ポーラスを有し、通気性、防縮性にすぐれており、就寝中の汗を逃がし、さらには、就寝中の体の動き対して撚れを防ぐ効果がある。第2中間層22bの綿わたは、吸湿性が高く、第1中間層22aを通過した汗を吸収し、蒸れを防止する。第3中間層22cのポリエステル綿は、前記綿わたの欠点である乾きにくさを解消する速乾性を有する。第4中間層22dのウールシートは、クリンプによる高い弾力性で最下面からシート全体を支持するとともに、吸着熱によって高い保温性を確保することができる。特に、本体部12の非臥床面側ばね弾性層12cを構成する前記網状繊維構造体は、構造上、冷気を通しやすくするため、前記ウールシートの保温性によって、冷気を排除する効果が期待できる。
外装部21は、臥床面側外装部21aと非臥床面側外装部21bとから構成されている。外装部21は、就寝者の肌に直接触れるため、前記サテン生地を用いることにより、肌への刺激を低減することができる。
カバー2の外周及び短手方向は、臥床面側外装部21aから中間積層部22を介して非臥床面側外装部21bまで貫通するキルティング加工を施したキルティング加工部23を有する。キルティング加工部23により、中間積層部22の偏りを阻止し、カバー2の面全体に対する素材の均一性を保持することができる。
カバー2は、敷き布団1に載上することで一体となって敷き布団を構成する。したがって、カバー2の寸法も敷き布団1の寸法と同じ大きさであればよい。なお、カバー2の厚さは、敷き布団1よりも、十分に薄く形成される。たとえば、5mm~10mm程度であればよい。
カバー2は、複数の異なる素材の各特性を生かすために、上記のとおり、効果的な積層配列になっている。
この明細書で開示された技術は、前記実施形態に制限されない。すなわち、例示的に示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。また、一つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。さらに、開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、実用新案登録請求の範囲の記載によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものである。
1 敷き布団
2 カバー
11 側地部
11a 臥床面
11b 非臥床面
11c ファスナー
12 本体部
12a 臥床面側固綿層
12b 中芯層
12c 非臥床面側ばね弾性層
21 外装部
21a 臥床面側外装部
21b 非臥床面側外装部
22 中間積層部
22a 第1中間層
22b 第2中間層
22c 第3中間層
22d 第4中間層
23 キルティング加工部
2 カバー
11 側地部
11a 臥床面
11b 非臥床面
11c ファスナー
12 本体部
12a 臥床面側固綿層
12b 中芯層
12c 非臥床面側ばね弾性層
21 外装部
21a 臥床面側外装部
21b 非臥床面側外装部
22 中間積層部
22a 第1中間層
22b 第2中間層
22c 第3中間層
22d 第4中間層
23 キルティング加工部
Claims (2)
- 綿素材に樹脂加工又は加熱加工を施して板状に圧縮成形した臥床面側固綿層と、
ポリウレタンフォームによって、前記臥床面側固綿層と同一外形に形成された中芯層と、
無秩序に湾曲した熱可塑性樹脂の複数の線条が部分結合して三次元方向で四方に絡みあうことで前記線条の間に形成される複数の連通した空隙を有する網状繊維構造体で、前記臥床面側固綿層と同一外形に形成された非臥床面側ばね弾性層と、を厚さ方向に積層した本体部と、
前記本体部を収容する側地部とから構成される敷き布団。 - 臥床面側から、不織布、綿わた、ポリエステル綿、ウールシートの順序で積層した中間積層部と、
綿糸で織成された上下2つのサテン生地で前記中間積層部を挟入し、少なくとも、前記上下2つのサテン生地の外周と前記外周内の短手方向とにキルティング加工を施して形成された外装部と、を有し、
前記本体部を収容した側地部の臥床面側に載上可能なカバーを有する請求項1記載の敷き布団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001207U JP3237879U (ja) | 2022-04-14 | 2022-04-14 | 敷き布団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001207U JP3237879U (ja) | 2022-04-14 | 2022-04-14 | 敷き布団 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3237879U true JP3237879U (ja) | 2022-06-13 |
Family
ID=81975466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022001207U Active JP3237879U (ja) | 2022-04-14 | 2022-04-14 | 敷き布団 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3237879U (ja) |
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2022
- 2022-04-14 JP JP2022001207U patent/JP3237879U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3237879 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |