JP5871377B2 - マットレス用クッション体 - Google Patents

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本発明はマットレス用クッション体、特に、硬さの異なる複数のクッション材を用いたマットレス用クッション体に関する。
マットレス用クッション体に用いるクッション材として、軟らかいクッション材を用いると、使用者の身体の部分、特に臀部や背部等のクッション体への沈み込み量が大きくなり、体圧の分散がなされるものの、寝返りや、起きあがって端座位になる等の姿勢を変えたり、移動することが難くなり、介護や看護における負担も大きくなる。また軟らかいクッション材は永久変形、いわゆるへたりを起こしやすい。一方、硬いクッション材を用いると、沈み込み量は小さくなるものの、上記臀部や背部等の部分を圧迫する圧力、即ち、局部的な体圧が大きくなって寝心地が悪くなり、長期間に渡って仰臥する使用者等では褥瘡の発生等の問題が生じる。
このように、クッション材の、硬さと軟らかさという二律背反的な性状を如何に利用して、クッション性の良好なマットレス用クッション体を得るかが従来から大きな課題となっている。
このような課題を解決するために従来から各種の提案がなされている。
例えば特許文献1では、マットレスの長手方向に対して区分された身体部位、例えば仰臥姿勢の人の頭部、胸部、腰部及び脚部に、硬さが夫々異なる合成樹脂発泡体をクッション材として使用することにより、各身体部位の体圧分布に対応したクッション性を有するマットレスを得ようとしている。
一方、特許文献2、特許文献3では、硬めのクッション材に、上面からスリット等を形成して、その部分においては水平方向の引張弾性力が作用しないようにし、垂直方向の圧縮弾性力により荷重を支持するようにして、その部分における変形が他の部分の変形よりも相対的に容易に生じるようにすることにより、局所的に軟らかくすることが提案されている。
また、特許文献4では、ウレタンフォーム等の軟質弾性体から成るクッション材を単層又は複数層積層して構成したマットレス用クッション体において、仰臥姿勢の使用者の臀部を中心とした個所に、前記クッション材よりも硬いクッション材から成る硬度調整部材を埋め込んで構成することが提案されている。
特開平11−113688号公報 特許第3586842号公報 特開2004−215798号公報 実用新案第3120773号公報
特許文献1に示されるように、使用者の身体部位に対応した複数の区分の夫々に、硬さが異なるクッション材を用いるものでは、製作が面倒であると共に、硬さが異なる区分の境目に違和感を感じさせてしまい、また軟らかいクッション材におけるへたりの起こしやすさは解決されていない。
また特許文献2、特許文献3に示されるように、クッション材に上面からスリット等を形成するものでは、確かにスリットにより、ある程度、即ち、水平方向の引張弾性力に起因する分については、局部的に軟らかくすることはできるが、垂直方向の圧縮弾性力はそのまま残り、また上下方向の変形量も限られてしまうため、十分に軟らかくすることは困難である。
また特許文献4に示されるものでは、硬度調整部材がクッション体の屈曲性を阻害してしまうため、現在広く使用されている床板起伏式のベッドへの適用に難点がある。
本発明では、以上のような課題を解決し、硬めのクッション性による沈み込みを抑えながらの身体の支持と、軟らかいクッション性による体圧を分散した身体の支持の両者を、合理的に行えるようにすること、床板起伏式ベッド用のマットレスとして適用できるように屈曲性を得ること、更に、床板起伏式ベッド用のマットレスとしての使用において、使用者を背上げ姿勢にした際の使用者の臀部に加わる体圧を軽減することを目的とするものである。
上述した課題を解決するために本発明では、まず、使用者の身体が沈み込み過ぎるのを抑制するクッション材からマットレスの全長の大きさに対応した荷重支持層を構成し、この荷重支持層は、仰臥状態の使用者の臀部及びその近傍に対応させる長手方向の範囲を、下方に突出する湾曲部として構成し、この湾曲部の上部空間に対応して、前記荷重支持層を構成するクッション材よりも軟らかいクッション材から成る補填クッション部を配置すると共に、前記荷重支持層の下側には、下方に突出した湾曲部以外の個所を支持するための支持クッション層を配置して積層したマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、荷重支持層の上側に、この荷重支持層を構成するクッション材よりも軟らかいクッション材から成る柔軟層を配置して積層したマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、支持クッション層は、使用者の足側に対応する荷重支持層の湾曲部の個所の近傍を、マットレスの幅方向に沿うクッション材から成る帯板状荷重支持層として構成し、他の支持クッション層は前記帯板状荷重支持層を構成するクッション材よりも軟らかいクッション材から構成したマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、荷重支持層の上側で、マットレスの長手方向に沿った端縁には、柔軟層に代えて、この柔軟層を構成するクッション材よりも硬いクッション材から成る帯板状荷重支持層を配置した構成としたマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、荷重支持層において、仰臥状態の使用者の背中対応個所に、上下に貫通する複数のスリット又は長孔による変形容易部を形成したマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、荷重支持層において、湾曲部の底部に、上下に貫通する複数のスリット又は長孔による変形容易部を形成したマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、柔軟層の表面に多数の凹凸を形成したマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、荷重支持層を構成するクッション材は不織布シートを上下方向に交互に連続的に屈曲させて波形板状に形成したものであり、柔軟層を構成するクッション材は発泡クッション材であるマットレス用クッション体を提案する。
また本発明では、上記の構成において、帯板状荷重支持層を構成するクッション材は発泡クッション材であるマットレス用クッション体を提案する。
本発明では、硬めのクッション材により構成した荷重支持層により、使用者の身体が沈み込み過ぎるのを抑制してはいても、臀部は、湾曲部において、他の部分よりも下方に移動が可能であり、そして、このように下方に移動した臀部の周囲は、軟らかなクッション材による補填クッション部により包まれるように支持されるので、臀部において体圧が効果的に分散される。
一般に、床板起伏式ベッドにより使用者を背上げ姿勢にした際には、通常のマットレス上に仰臥している使用者の臀部には、仰臥姿勢の2〜3倍の圧力が加わるため、軟らかなクッション材を用いたマットレスでは、臀部が沈み込み過ぎるが、本発明では、上述したように硬めのクッション材により構成した荷重支持層の湾曲部と、そこの補填クッション部とにより、臀部の沈み込みを抑制しながら体圧を効果的に分散する。
一方、荷重支持層の湾曲部において、使用者の足側に対応する縁近傍の傾斜部は、背上げ動作において臀部の足側への移動を抑制することができる。
また、下方に突出した湾曲部以外の荷重支持層の個所を支持するための支持クッション層において、使用者の足側に対応する荷重支持層の湾曲部の個所の近傍を、マットレスの幅方向に沿う、硬めのクッション材から成る帯板状荷重支持層として構成した場合には、上記背上げ姿勢において、帯板状荷重支持層が使用者の脚部の荷重を受けることができるので、更に体圧の分散がなされ、臀部に加わる体圧を更に低減することができる。
本発明では、荷重支持層と補填クッション部の上側に軟らかめのクッション材から成る柔軟層を配置して積層することができ、このような構成により、使用者の身体側に直接的に軟らかなクッション性を得ることができると共に、下側には荷重支持層が配置されているため、柔軟層のみの場合のように大きく沈み込むこともない。
そして、このように荷重支持層の上側に柔軟層を配置した構成において、マットレスとして構成した場合の長手方向に沿った端縁に、柔軟層に代えて、硬めのクッション材から成る帯板状荷重支持層を配置することにより、使用者の端座位を安定に支持することができる。
また本発明では、荷重支持層において、仰臥状態の使用者の背中対応個所に、上下に貫通する複数のスリット又は長孔による変形容易部を形成することにより、背中及びその近傍に対応するクッション性を軟らかに形成することができる。
更に、荷重支持層において、湾曲部の底部に、上下に貫通する複数のスリット又は長孔による変形容易部を形成することにより、屈曲性を良好にすると共に、臀部の形状に沿った変形が容易となるため、体圧の分散を更に効果的に行うことができる。
このように本発明では、荷重支持層により、必要な身体の部位では体圧の分散を図りながら、沈み込みが少ない状態で身体を支持することができるので、体圧分散に伴う効果に加えて、寝返りや、起きあがって端座位になる等の姿勢を変えたり、移動することが容易となり、介護や看護における負担を軽減することができるという効果を奏する。更に、荷重支持層は、硬めクッション材を用いているため、永久変形であるへたりが起きにくく、耐久性が向上する。
さらに本発明では、柔軟層の表面に多数の凹凸を形成して体圧の分散を図る手法を適用することができる。
本発明において、荷重支持層を構成する硬めのクッション材は、例えば不織布シートを上下方向に交互に連続的に屈曲させて波形板状に形成したものとし、そして柔軟層を構成する軟らかめのクッション材は、例えば発泡クッション材とすることができる。また帯板状荷重支持層を構成する硬めのクッション材も発泡クッション材とすることができる。
図1は本発明に係るマットレス用クッション体の第1の実施の形態の構成要素と、その配置を示す拡散図である。 図2は図1中の構成要素である荷重支持層の平面図である。 図3は図1の構成要素により構成したマットレス用クッション体の縦断面図である。 図4は図3のマットレス用クッション体と、使用者との関係を示す側面図である。 図5は図4の状態から背上げの状態に移行した状態を示す側面図である。 図6は本発明に係るマットレス用クッション体の第2の実施の形態の構成要素と、その配置を示す拡散図である。 図7は図6中の構成要素である荷重支持層の平面図である。 図8は図6の構成要素により構成したマットレス用クッション体の縦断面図である。 図9は第2の実施の形態のマットレス用クッション体と、使用者との関係を示す側面図である。 図10は図9のA−A線に対応する個所の模式的な断面図である。 図11は本発明に係るマットレス用クッション体の第3の実施の形態の縦断面図である。
次に、図1〜図5に示した本発明の第1の実施の形態につき説明する。
符号1は主要な構成要素である荷重支持層であり、この荷重支持層1は硬めのクッション材により、マットレス全体の大きさに対応して構成している。この荷重支持層1は、マットレスとして構成した場合の仰臥状態の使用者2の臀部3及びその近傍に対応させる長手方向の範囲を、下方に突出する有底の湾曲部4として構成している。符号5は湾曲部4の平らな底部を示すものである。
この実施の形態のマットレス用クッション体では、前記荷重支持層1の上側に軟らかめのクッション材から成る柔軟層6を配置し、この際、前記湾曲部4の上方空間に対応して、軟らかめのクッション材から成る補填クッション部7を配置する。更に、前記荷重支持層1の下側には、下方に突出した湾曲部4以外の個所を支持するための支持クッション層8を配置する。そして、これらの配置された各要素を積層してマットレス用クッション体9を構成する。この際、積層した各構成要素の、少なくとも一部を接着や溶着等で結合して一体化するのが好ましいが、カバーで被覆してマットレスを構成する際に、このカバーで所定配置を維持するようにすることもできる。
この第1の実施の形態のマットレス用クッション体は、このような構成であることから、硬めのクッション材により構成した荷重支持層1により、使用者2の身体が沈み込み過ぎるのを抑制しながら、軟らかめのクッション材から成る上側の柔軟層6により、使用者2の身体側に直接的に軟らかなクッション性を得ることができる。
特に、荷重支持層1には、使用者2の臀部3及びその近傍に対応させる長手方向の範囲に湾曲部4を構成しているので、硬めのクッション材により構成した荷重支持層1により、使用者2の身体が沈み込み過ぎるのを抑制してはいても、臀部3は、湾曲部4において、他の部分よりも下方に移動が可能であり、そして、このように下方に移動した臀部3の周囲は、軟らかなクッション材による柔軟層6及び補填クッション部7により包まれるように支持されるので、臀部3において体圧が効果的に分散される。
即ち、床板起伏式ベッドにより使用者を背上げ姿勢にした際には、通常のマットレス上に仰臥している使用者の臀部には、仰臥姿勢の2〜3倍の圧力が加わるため、軟らかなクッション材を用いたマットレスでは、臀部が沈み込み過ぎるが、この実施の形態のマットレス用クッション体では、上述したように荷重支持層1の湾曲部4と、そこの柔軟層6及び補填クッション部7とにより、沈み込みを抑制しながら臀部3の体圧を効果的に分散する。
更に、この実施の形態のマットレス用クッション体では、荷重支持層1の湾曲部4において、使用者2の足側に対応する縁近傍の傾斜部10は、背上げ動作において臀部3の足側への移動を抑制することができる。
次に本発明のマットレス用クッション体の第2の実施の形態を図6〜図10を参照して説明する。
この第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、硬めのクッション材から成る荷重支持層1の上側に、軟らかめのクッション材から成る柔軟層6を配置し、荷重支持層1は、仰臥状態の使用者2の臀部3及びその近傍に対応させる長手方向の範囲を、下方に突出する有底の湾曲部4として構成し、上側の柔軟層6には、湾曲部4の上方空間に対応する軟らかめのクッション材から成る補填クッション部7を構成すると共に、荷重支持層1の下側には、下方に突出した湾曲部4以外の個所を支持するための支持クッション層8を配置して積層した構成としている。
従って、この第2の実施の形態のマットレス用クッション体は、第1の実施の形態と同様な作用効果を有している。
そこで、この第2の実施の形態のマットレス用クッション体において特有な構成を説明すると、まず、上述したように、下方に突出した湾曲部4以外の荷重支持層1の個所を支持するための支持クッション層8において、使用者2の足側に対応する荷重支持層1の湾曲部4の個所の近傍を、マットレスの幅方向に沿う、硬めのクッション材から成る帯板状荷重支持層11として構成している。
このような構成により、上記背上げ姿勢において、帯板状荷重支持層11が使用者2の脚部の荷重を受けることができるので、更に体圧の分散がなされ、臀部3に加わる体圧を更に低減することができる。
次に、この第2の実施の形態では、荷重支持層1の上側で、マットレスの長手方向に沿った端縁には、柔軟層6に代えて、硬めのクッション材から成る帯板状荷重支持層12を配置している。
このような構成により、使用者の端座位を安定に支持することができる。
次に、この第2の実施の形態では、荷重支持層1において、仰臥状態の使用者2の背中対応個所に、上下に貫通する複数のスリット13による変形容易部14を形成している。
このような構成では、硬めのクッション材から成る荷重支持層1は、スリット13の個所において水平方向の引張弾性力から開放されるため、その分、垂直方向に変形しやすくなる。特に、スリット13は、荷重支持層1の上面から底面に貫通させているため、図10に示されるように、隣接するスリット13に挟まれた荷重支持層1の部分P、便宜的に一部のみを示すと、例えば部分P1は、隣接する他の部分P2、P3に対して、全体として剪断方向の相対移動が可能となる。
そしてこの際、荷重支持層1の下側には軟らかめのクッション材から成る支持クッション層8が配置されているため、隣接するスリット13に挟まれた荷重支持層1の部分Pにおいて、より大きな荷重が加わった部分P1は、下側の支持クッション層8を圧縮しながら、より小さな荷重が加わっている部分P2に対して全体として剪断方向である下方に移動する。即ち、隣接するスリット13に挟まれた荷重支持層1の部分P1は、スリット13と平行な方向の荷重支持層1のクッション材の引張弾性力と、支持クッション層8を構成する軟らかめのクッション材の圧縮弾性力により支持されることとなる。
従って、硬めのクッション材から成る荷重支持層1において、スリット13の列から成る変形容易部14は、下側に配置した支持クッション層8と相俟って、文字通り、上下方向の変形が容易であり、支持クッション層8を形成する軟らかめのクッション材よりは硬いが、上述した従来例のように単にスリットを形成したものと比較して、大幅に軟らかいクッション性を得ることができ、体圧の分散に寄与する。
尚、スリット13は、例えばプレス成形において薄い刃により形成することにより、実質的に間隙を形成しない構成としても良いし、適宜の間隙を形成することもできる。また、スリット13の列による変形容易部14は、矩形状の範囲に構成しているが、円形状や楕円形状等の適宜の形状の範囲に構成することもできる。またスリット13自体は直線としているが、波状等の曲線とすることもできる。
更に、この第2の実施の形態においては、荷重支持層1の湾曲部4の底部に、上下に貫通する複数のスリット15及び長孔16による変形容易部17を形成しており、この構成により、屈曲性を良好にすると共に、臀部の形状に沿った変形が容易となるため、体圧の分散を更に効果的に行うことができる。
次に図11は、本発明のマットレス用クッション体の第3の実施の形態を示すもので、この第3の実施の形態は、第1の形態における荷重支持層1の上側に柔軟層6を配置していない構成である。
このような構成では、硬めのクッション材により構成した荷重支持層1により、使用者2の身体が沈み込み過ぎるのを抑制してはいても、臀部3は、湾曲部4において、他の部分よりも下方に移動が可能で、このように下方に移動した臀部3の周囲が軟らかなクッション材による補填クッション部7により包まれるように支持されるので、臀部3において体圧が効果的に分散される。
そして、この構成において、臀部3以外の身体の部位に対してのクッション性を、より軟らかくしたい場合には、第2の実施の形態において説明したように、荷重支持層1の所望個所に上下に貫通する複数のスリット又は長孔による変形容易部を形成することにより、クッション性を軟らかに形成することができる。
以上に説明した第1〜第3の実施の形態におけるクッション材の例を説明すると、まず荷重支持層1を構成する硬めのクッション材は、例えばポリエステル繊維を用いた不織布シートを上下方向に交互に連続的に屈曲させて波形板状に形成したものを使用することができる。このようなクッション材としては、例えば特公平5−72805号公報に記載されているようなものを例示することができる。
また補填クッション部7、支持クッション層8や柔軟層6を構成する軟らかめのクッション材は、例えばポリウレタン等の発泡クッション材とすることができる。更に、帯板状荷重支持層11、12を構成する硬めのクッション材は、前記柔軟層6とは硬さを異ならせたポリウレタン等の発泡クッション材とすることができる。
図6、図8及び図9から分かるように、第2の実施の形態では、荷重支持層1を構成する硬めのクッション材として、上述したようにポリエステル繊維を用いた不織布シートを上下方向に交互に連続的に屈曲させて波形板状に形成したものを使用しており、このようなクッション材を使用すると、適度な硬さを得られると共に、一方向の屈曲性が良好となり、床板起伏式ベッドで使用するマットレス用クッション体として適している。
本発明の以上の通りであり、医療用、介護用又は一般用のマットレス用のクッション体として利用することができる。
1 荷重支持層
2 使用者
3 臀部
4 湾曲部
5 底部
6 柔軟層
7 補填クッション部
8 支持クッション層
9 マットレス用クッション体
10 傾斜部
11、12 帯板状荷重支持層
13、15 スリット
14、17 変形容易部
16 長孔

Claims (9)

  1. 使用者の身体が沈み込み過ぎるのを抑制するクッション材からマットレスの全長の大きさに対応した荷重支持層を構成し、この荷重支持層は、仰臥状態の使用者の臀部及びその近傍に対応させる長手方向の範囲を、下方に突出する湾曲部として構成し、この湾曲部の上部空間に対応して、前記荷重支持層を構成するクッション材よりも軟らかいクッション材から成る補填クッション部を配置すると共に、前記荷重支持層の下側には、下方に突出した湾曲部以外の個所を支持するための支持クッション層を配置して積層したことを特徴とするマットレス用クッション体。
  2. 荷重支持層の上側に、この荷重支持層を構成するクッション材よりも軟らかいクッション材から成る柔軟層を配置して積層したことを特徴とする請求項1に記載のマットレス用クッション体。
  3. 支持クッション層は、使用者の足側に対応する荷重支持層の湾曲部の個所の近傍を、マットレスの幅方向に沿うクッション材から成る帯板状荷重支持層として構成し、他の支持クッション層は前記帯板状荷重支持層を構成するクッション材よりも軟らかいクッション材から構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレス用クッション体。
  4. 荷重支持層の上側で、マットレスの長手方向に沿った端縁には、柔軟層に代えて、この柔軟層を構成するクッション材よりも硬いクッション材から成る帯板状荷重支持層を配置した構成としたことを特徴とする請求項2又は3に記載のマットレス用クッション体。
  5. 荷重支持層において、仰臥状態の使用者の背中対応個所に、上下に貫通する複数のスリット又は長孔による変形容易部を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマットレス用クッション体。
  6. 荷重支持層において、湾曲部の底部に、上下に貫通する複数のスリット又は長孔による変形容易部を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマットレス用クッション体。
  7. 柔軟層の表面に多数の凹凸を形成したことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のマットレス用クッション体。
  8. 荷重支持層を構成するクッション材は不織布シートを上下方向に交互に連続的に屈曲させて波形板状に形成したものであり、柔軟層を構成するクッション材は発泡クッション材であることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載のマットレス用クッション体。
  9. 帯板状荷重支持層を構成するクッション材は発泡クッション材であることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載のマットレス用クッション体。
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