JP7268831B2 - 内装材 - Google Patents

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本発明は、熱電素子を用いて効率よく冷やすことができる内装材に関する。
従来から室内での暖房器具としては、電気カーペットが用いられている。
電気カーペットは冬場、手軽に暖房器具として用いることができる。しかしながら、電気カーペットは夏場の冷却器具としては用いることができない。
近年、冷却器具として用いることができる内装材が求められている。
特許文献1には、通電により一方の面が発熱部に他方の面が吸熱部となる熱電素子の多数個を遮熱板の間に配設し、該遮熱板の表面をカーペット表層材で覆ったことを特徴するカーペットが開示されている。
公開実用新案平2-116613号公報
特許文献1では、カーペット表層材の表面を冷やそうとした場合、上側のカーペット表層材と接している面側の熱電素子が冷却面となり、下側のカーペット表層材と接している面側の熱電素子が放熱面となり、熱電素子の放熱面からの放熱が下側のカーペット表層材があることで逆流して、上側のカーペット表層材の冷えが悪くなる恐れがある。
本発明は、かかる技術的背景を鑑みてなされたものであって、熱電素子を用いて、内装材の表面側を効率よく冷やすことができる内装材を提供することが目的である。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 表皮材層と、
該表皮材層の下面側にペルチェ素子を含む中間層と、
中間層の下面側に互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物が積層され、
前記三次元立体編物の第一編物側が前記中間層側であり、
前記中間層は、前記中間層の厚み方向に直交する水平方向に前記ペルチェ素子と断熱材が並んでなり、かつ
前記ペルチェ素子と前記断熱材は同じ厚みであることを特徴とする内装材。
[2]前記断熱材が、アルミシートと発泡ポリエチレンが積層されてなる前項1に記載の内装材。
[3] 前記第一編物に熱伝導性繊維を含む前項1又は2に記載の内装材。
[4] 前記連結糸の少なくとも一部に熱伝導性繊維を含む前項1~3のいずれか1項に記載の内装材。
[5] 前記第二編物に熱伝導性繊維を含む前項1~4のいずれか1項に記載の内装材。
[6] 前記三次元立体編物の厚みが2mm~20mmである前項1~5のいずれか1項に記載の内装材。
[7] 前記表皮材層としてカーペット、織物、編物、フェルト、ニードルパンチ不織布、合成皮革、人工皮革、天然皮革からなる群より選択される1種の表皮材層が用いられる前項1~6のいずれか1項に記載の内装材。
[1]の発明では、表皮材層と、該表皮材層の下面側にペルチェ素子を含む中間層と、該中間層の下面側に互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物が積層され、前記三次元立体編物の第一編物側が前記中間層側であり、前記中間層は、前記中間層の厚み方向に直交する水平方向に前記ペルチェ素子と断熱材が並んでなり、かつ前記ペルチェ素子と前記断熱材は同じ厚みであるから、表皮材層の表面を冷やしたい場合はペルチェ素子の放熱面から放熱が冷却面へ逆流することを防ぐことができ、表皮材層の表面側を効率よく冷やすことができる。断熱材は熱の伝達を防ぎ、ペルチェ素子の裏面側からの放熱の逆流を防ぐことができる。表皮材層の表面を冷やしたい部分にのみペルチェ素子を配置することができ、表皮材層の表面側を冷やしたりしたくない部分に断熱材を配置することができる。また、ペルチェ素子と断熱材との厚みが同じであるから、表皮材層の表面から人が手を触れたとしても段差を感じることもない。
[2]の発明では、前記断熱材が、アルミシートと発泡ポリエチレンが積層されてなるので、熱の伝達を防ぎ、ペルチェ素子の裏面側からの放熱の逆流を防ぐことができる
[3]の発明では、第一編物に熱伝導性繊維を含むから、表皮材層の表面を冷やしたい場合は熱電素子の放熱面からの放熱が第一編物に含まれる熱伝導性繊維を通じて、放熱を逃がすことができ、表皮材層の表面を効率的に冷やすことができる。
[4]の発明では、連結糸の少なくとも一部に熱伝導性繊維を含むから、表皮材層の表面を冷やしたい場合は熱電素子の放熱面からの放熱が第一編物に含まれる熱伝導性繊維から連結糸に含まれる熱伝導性繊維を通じて放熱を逃がすことができ、表皮材層の表面をより効率的に冷やすことができる。
[5]の発明では、第二編物に熱伝導性繊維を含むから、表皮材層の表面を冷やしたい場合は熱電素子の放熱面からの放熱が第一編物に含まれる熱伝導性繊維から連結糸に含まれる熱伝導性繊維を通じて第二編物に含まれる熱伝導性繊維に伝熱させて放熱を逃がすことができ、表皮材層の表面をさらに効率的に冷やすことができる。
[6]の発明では、三次元立体編物の厚みが2mm~20mmであるから、表皮材層の表面を冷やしたい場合は熱電素子の放熱面から放熱を三次元立体編物側へ逃がすことができ、表皮材層側へ逆流することをより抑制することができる。
[7]の発明では、表皮材層として、カーペット、織物、編物、フェルト、ニードルパンチ不織布、合成皮革、人工皮革、天然皮革からなる群より選択される1種の表皮材層が用いられるから、さまざまな表皮材でも、より効率よく冷やしたりすることができる。
参考例1の内装材を示す断面図である。 本発明に係る内装材の実施形態を示す断面図である。
本発明に係る内装材の一実施形態を図面に基づいて説明する。図に示すように、本実施形態の内装材1は、表皮材層2と、該表皮材層2の下面側にペルチェ素子3を含む中間層と、該中間層の下面側に互いに離間して配置された第一編物5と第二編物7とをモノフィラメント糸からなる連結糸6でつないだ三次元立体編物4が積層され、三次元立体編物4の第一編物5側が前記中間層側であり、前記中間層は、前記中間層の厚み方向に直交する水平方向にペルチェ素子3と断熱材8が並んでなり、かつペルチェ素子3と断熱材8は同じ厚みであることを特徴とする。
前記表皮材層2としては、特に限定されるものではないが、例えば、カーペット、織物、編物、フェルト、ニードルパンチ不織布、合成皮革、人工皮革、天然皮革等が挙げられる。中でも、表皮材層として織物、編物、カーペット、合成皮革からなる群より選択される1種の表皮材層が用いられることが好ましく、特に合成皮革であることが最も好ましい。
前記熱電素子3は、p型及びn型半導体素子を有する、単一又は複数の個別半導体熱電素子のことであり、ペルチェ素子のことを意味する。
前記熱電素子3を用いて表皮材層2の表面側を冷やしたい場合は、熱電素子3の上面側、すなわち表皮材層2と熱電素子3とが接触している面側が冷却面となり、熱電素子3の下面側、すなわち熱電素子3と三次元立体編物4とが接触している面が放熱面となる。
前記熱電素子3を用いて表皮材層2の表面側を暖めたい場合は、熱電素子3の上面側、すなわち表皮材層2と熱電素子3とが接触している面側が放熱面となり、熱電素子3の下面側、すなわち熱電素子3と三次元立体編物4とが接触している面が冷却面となる。熱電素子3の上面側は電流の流し方によって冷やしたりもできるし、暖めたりすることができる。熱電素子3を用いて表皮材層2の表面側を暖める場合としては、本願発明の構成において30秒で4℃の温度上昇を確認している。また、熱電素子3にサーモスタットを取り付けて、暖め過ぎないようにすることもできる。
前記熱電素子3の下面側に三次元立体編物4を備えているため、熱電素子3からの放熱を三次元立体編物側に逃がすことができ、表皮材層2の表面側への熱電素子3からの放熱の逆流を抑制することができる。
前記三次元立体編物4としては、互いに離間して配置された第一編物5と第二編物7とをモノフィラメント糸からなる連結糸6でつないだ三次元立体編物である。第一編物5が上側となり、第二編物7が下側となる。
前記断熱材5としては、放熱又は冷熱を通さないものであれば特に限定されない、例えば、発泡ポリエチレン、ポリウレタン、不織布、スタイロフォーム(登録商標)、自然布、合成布、天然スポンジ、合成スポンジ、クッション材料等が挙げられる。
前記熱電素子3の厚みと前記断熱材5の厚みが同じである。人が手で触れたとしても表面材層2に段差を感じない。
前記表皮材層2の下面側に、熱電素子3と断熱材5とを備えている。断熱材5は表皮材層2と三次元立体編物4との間の空間を埋めるために用いられる。
前記熱電素子3の大きさとしては、特に限定されるものではないが、一般的に用いられている4cm角、5cm角等が挙げられる。
前記表皮材層2の冷やしたい部分にのみ熱電素子3を配置し、その他の部分には断熱材5を配置することで、断熱材5は熱の伝達を防ぎ、熱電素子3の裏面側からの放熱の逆流を防ぐことができる。
前記三次元立体編物4の厚みが2mm~20mmであることが好ましい。2mm未満では熱電素子3からの放熱又は冷熱を三次元立体編物側に逃がすことができず、20mmを超えても連結糸の座屈によるへたってしまうため好ましくない。中でも5mm~13mmであることがより好ましい。
前記第一編物5に熱伝導性繊維を含むことが好ましい。中でも、前記第一編物5の全面が熱伝導性繊維で構成されていることがより好ましい。表皮材層2の表面を冷やしたい場合は熱電素子3の放熱面からの放熱が第一編物5に含まれる熱伝導性繊維を通じて放熱を逃がすことができ、表皮材層2の表面を効率的に冷やすことができる。
前記連結糸6の少なくとも一部に熱伝導性繊維を含むことが好ましい。例えば、連結糸に用いられる繊維のうち50%は熱伝導性繊維を用い、連結糸に用いられる繊維のうち50%は熱伝導性繊維ではない等が挙げられる。表皮材層2の表面を冷やしたい場合は熱電素子3の放熱面からの放熱が第一編物5に含まれる熱伝導性繊維から連結糸6に含まれる熱伝導性繊維を通じて放熱を逃がすことができ、表皮材層2の表面をより効率的に冷やすことができる。
前記第二編物7に熱伝導性繊維を含むことが好ましい。中でも、前記第二編物7の全面が熱伝導性繊維で構成されていることがより好ましい。表皮材層2の表面を冷やしたい場合は熱電素子3の放熱面からの放熱が第一編物5に含まれる熱伝導性繊維から連結糸6に含まれる熱伝導性繊維を通じて第二編物7に含まれる熱伝導性繊維に伝熱させて放熱を逃がすことができ、表皮材層2の表面をさらに効率的に冷やすことができる。
前記第一編物5及び前記第二編物7及び連結糸6に熱伝導性繊維を用いることが最も好ましい。
前記熱伝導性繊維とは、熱伝導性の良い繊維であれば特に限定されるものではないが、例えば、レーヨン、キュプラ、麻、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等が挙げられ、中でも、ポリエチレンを用いることがより好ましい。
前記第一編物5及び前記第二編物7は、いずれも、ウェール方向及びコース方向のいずれの方向にも連続したフラットな編地組織からなる。なお、ウェール方向とは経方向を意味し、コース方向とは緯方向を意味している。
前記第一編物5及び前記第二編物7は、多孔の透孔を規則的配置に備えた編組織、即ち透孔組織からなり、通気性を有している。
前記第一編地5及び前記第二編地7を編成する地編糸の種類や太さは、特に限定されるものではないが、100デシテックス~500デシテックスを用いるのが好適である。中でも、140デシテックス~250デシテックスであることがより好ましい。
前記第一編物5と前記第二編物7に含まれる前記熱伝導性繊維以外の地編糸としては、特に限定されるものではないが、例えば、ナイロン、ポイエステル等が挙げられ、中でもポリエステルであることがより好ましい。
前記連結糸6は、前記第一編物5と前記第二編物7との間に往復して編み込まれ、両編地間に所定の空間を保持して良好な通気性、クッション性を得ることができる。
前記連結糸6はモノフィラメントからなる必要がある。またモノフィラメント糸は、280デシテックス~1200デシテックスであることが好ましい。中でも、400デシテックス~900デシテックスであることがより好ましい。
前記連結糸6の素材として熱伝導性繊維以外にも用いることができる。熱伝導性繊維以外の素材としては、熱耐熱性の点からポリエステルであることがより好ましい。
前記三次元立体編物4を製造する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、経編機、緯編機、丸編機によって編成される。
前記表皮材層2と前記熱電素子3とを接着する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、熱伝導性の良い両面テープ又は室温硬化ゴム(RTVゴム)等が挙げられる。
前記熱電素子3と前記三次元立体編物4とを接着する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、熱伝導性の良い両面テープ又は室温硬化ゴム(RTVゴム)等が挙げられる。
前記三次元立体編物4の連結糸6と接する側面側に小型ファンを設けることが好ましい。小型ファンで熱電素子3からの放熱又は冷熱を三次元立体編物の外側へ効率よく逃がすことができ、表皮材層2の表面を効率的に冷やしたりすることができる。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<使用材料>
(表皮材層X)
合成皮革(全厚0.8mm、編物(ポリエステル100%、28ゲージ/3Bar、56T/72f、84T/36f、84T/36f、目付300g/m、ウェール密度39本/inch、コース密度73本/inch)の上に樹脂層(ポリウレタン樹脂、樹脂の塗布量150g/m)が積層、編物と樹脂層とが連通する貫通孔を備え、合成皮革の表面側の開孔率5%)
(表皮材層Y)
編物(ポリエステル100%、ウェール密度28.5本/inch、コース密度30.5本/inch、目付233g/m、編組織ワッフル、全厚1mm)
(表皮材層Z)
織物(全厚0.4mm、ポリエステル100%、経密度65本/inch、緯密度65本/inch、目付158g/m、平織)
(三次元立体編物A)
編機:丸編機(14ゲージ/2.54cm、釜間距離11mm)
ウェール密度:30.5本/inch
コース密度:20.3本/inch
仕上がり厚さT:8.8mm
目付:1291g/m
第一編地(表編地)の編糸:150デシテックス/48fポリエステル
第二編地(裏編地)の編糸:150デシテックス/48fポリエステル
連結糸:供給8本中8本を500デシテックス/1fポリエステル(モノフィラメント糸)で使用
第一編地(表編地)の組織:ジャージ
第二編地(裏編地)の組織:ジャージ
(三次元立体編物B)
編機:丸編機(14ゲージ/2.54cm、釜間距離11mm)
ウェール密度:30.5本/inch
コース密度:20.3本/inch
仕上がり厚さT:8.8mm
目付:1106g/m
第一編地(表編地)の編糸:140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)
第二編地(裏編地)の編糸:150デシテックス/48fポリエステル
連結糸:供給8本中8本を500デシテックス/1fポリエステル(モノフィラメント糸)で使用
第一編地(表編地)の組織:ジャージ
第二編地(裏編地)の組織:ジャージ
(三次元立体編物C)
編機:丸編機(14ゲージ/2.54cm、釜間距離11mm)
ウェール密度:30.5本/inch
コース密度:20.3本/inch
仕上がり厚さT:8.8mm
目付:1611g/m
第一編地(表編地)の編糸:140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)
第二編地(裏編地)の編糸:140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)
連結糸:供給8本中8本を500デシテックス/1fポリエステル(モノフィラメント糸)、さらに同時挿入で4本の140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)を使用
第一編地(表編地)の組織:ジャージ
第二編地(裏編地)の組織:ジャージ
(三次元立体編物D)
編機:丸編機(14ゲージ/2.54cm、釜間距離11mm)
ウェール密度:30.5本/inch
コース密度:20.3本/inch
仕上がり厚さT:8.8mm
目付:775g/m
第一編地(表編地)の編糸:140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)
第二編地(裏編地)の編糸:140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)
連結糸:供給8本中4本を500デシテックス/1fポリエステル(モノフィラメント糸)及び供給8本中4本を140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)で使用、さらに同時挿入で4本の140デシテックス/96fポリエチレン(熱伝導性繊維)を使用
第一編地(表編地)の組織:ジャージ
第二編地(裏編地)の組織:ジャージ
(熱電素子)
ペルチェ素子(型番TEC1-12708、最大電流8A、最大電圧15.4V、抵抗1.4Ω~1.6Ω、サーモカップル数127個、最大吸熱量76W、最大温度差68℃、サイズ40mm×40mm、全厚3.5mm)
(断熱材)
アルミシートと発泡ポリエチレンとが積層されてなる断熱材を重ねて使用(全厚が3.5mm)
参考例1>
三次元立体編物Aの上に、熱伝導性の良い両面テープ(スリーエム株式会社製、8926-02)を用いて、ペルチェ素子を貼り合せた。次に、ペルチェ素子の上に熱伝導性の良い両面テープ(スリーエム株式会社製、8926-02)を用いて、合成皮革を貼り合せて、図1に示す内装材1を得た。
<実施例
ペルチェ素子だけでなく、ペルチェ素子及び断熱材を用いる設定にした以外は、参考例1と同様にして、図2に示す内装材1を得た。なお、ペルチェ素子は4cm角のものを用い、ペルチェ素子以外の部分はペルチェ素子の厚みと同じになるように断熱材を貼り合せた。
<実施例
三次元立体編物Aの代わりに三次元立体編物Bを用いる設定にした以外は、実施例と同様にして、図2に示す内装材1を得た。
<実施例
三次元立体編物Aの代わりに三次元立体編物Cを用いる設定にした以外は、実施例と同様にして、図2に示す内装材1を得た。
<実施例
三次元立体編物Aの代わりに三次元立体編物Dを用いる設定にした以外は、実施例と同様にして、図2に示す内装材1を得た。
<実施例
表皮材層として合成皮革を用いる代わりに織物を用いる設定にした以外は、実施例と同様にして、図2に示す内装材1を得た。
<実施例
表皮材層として合成皮革を用いる代わりに編物を用いる設定にした以外は、実施例と同様にして、図2に示す内装材1を得た。
<比較例1>
三次元立体編物を積層しない設定にした以外は、参考例1と同様にして、内装材を得た。
Figure 0007268831000001
上記のようにして得られた内装材に対して、下記評価方法に基づいて評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
<冷却性評価法>
温度23℃、湿度60%の環境下において、下地に不織布(ポリエステル100%、目付150g/m、厚み1.4mm)を用いて、不織布の上に本願発明の実施例1~6、比較例1の内装材を乗せた。まず、ペルチェ素子を稼働させる前に、表皮材層の温度をFLIR ONE for iOSを用いて撮影した。(この温度を初期温度とした)。次に、熱電素子の上側の面を冷却面として用いた。熱電素子を単三電池1本と接続し、1.5分間ペルチェ素子を冷却稼働させた場合の表皮材層の表面側の温度変化を、FLIR ONE for iOSを用いて撮影した。30秒ごとに温度を読み取り,実施例1~6、比較例1について30秒間冷やした後の温度(30秒後の温度)と1.5分間冷やした後の温度(1.5分後の温度)をFLIR ONE for iOSを用いて撮影した。次に、初期温度から30秒後の温度を引いた値をΔTとして計算し、熱電素子は応答性が良いことが特徴として挙げられることから,30秒時点での初期温度との温度差ΔTが0℃≧ΔT>-2℃を「×」,-2℃≧ΔT>-4℃を「○」、-4℃≧ΔTを「◎」とし、「〇」以上を合格とした。
また、放熱面からの熱の逆流を阻止し、ある程度表面温度を維持する能力が必要であることから、初期温度から1.5分後の温度を引いた値をΔUとして計算し、ΔUが0以下,つまり初期温度より温度を低く維持したものを「○」、それ以外のものを「×」とし、「〇」以上を合格とした。
表1から明らかなように、本発明の実施例1~の内装材は、30秒後の冷却性及び1.5分後の冷却性共に優れていた。
これに対して、比較例1の内装材は、30秒後の冷却性及び1.5分後の冷却性共に劣っていた。
本発明に係る内装材は、一般寝具、介護用ベッド、自動車用内装材、電車の座席シート、オフィス用椅子、飲食店用椅子、美容室用椅子、映画館の座席シート、美術館のシート、航空機用座席シート、船舶用シート、家庭用座布団、家庭用クッション、家庭用椅子、ペット用品等に好適に使用することができる。
1・・・内装材
2・・・表皮材層
3・・・熱電素子(ペルチェ素子)
4・・・三次元立体編物
5・・・第一編物
6・・・連結糸
7・・・第二編物
8・・・断熱材

Claims (7)

  1. 表皮材層と、
    該表皮材層の下面側にペルチェ素子を含む中間層と、
    中間層の下面側に互いに離間して配置された第一編物と第二編物とをモノフィラメント糸からなる連結糸でつないだ三次元立体編物が積層され、
    前記三次元立体編物の第一編物側が前記中間層側であり、
    前記中間層は、前記中間層の厚み方向に直交する水平方向に前記ペルチェ素子と断熱材が並んでなり、かつ
    前記ペルチェ素子と前記断熱材は同じ厚みであることを特徴とする内装材。
  2. 前記断熱材が、アルミシートと発泡ポリエチレンが積層されてなる請求項1に記載の内装材。
  3. 前記第一編物に熱伝導性繊維を含む請求項1又は2に記載の内装材。
  4. 前記連結糸の少なくとも一部に熱伝導性繊維を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の内装材。
  5. 前記第二編物に熱伝導性繊維を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の内装材。
  6. 前記三次元立体編物の厚みが2mm~20mmである請求項1~5のいずれか1項に記載の内装材。
  7. 前記表皮材層として、カーペット、織物、編物、フェルト、ニードルパンチ不織布、合成皮革、人工皮革、天然皮革からなる群より選択される1種の表皮材層が用いられる請求項1~6のいずれか1項に記載の内装材。
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