JP6670951B2 - 金属ファスナー用電気めっき方法及び金属ファスナー用電気めっき装置 - Google Patents
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Description
[1]
金属製エレメントの列を有するファスナーチェーンの電気めっき方法であって、
各金属製エレメントがめっき槽中のめっき液に接触した状態で、陰極(118、317)に電気的に接触した複数の導電性媒体(111、311)が流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第一の絶縁性容器(110a、310a)内を該ファスナーチェーンが通過する工程を含み、
該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過中に主として該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第一の絶縁性容器(110a、310a)内の前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させることにより給電し、
第一の陽極(119、316)を該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置する、
電気めっき方法。
[2]
前記ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を上昇しながら通過する[1]に記載の電気めっき方法。
[3]
前記ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を鉛直方向に上昇しながら通過する[2]に記載の電気めっき方法。
[4]
該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a)内を通過中に、該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面のみを第一の絶縁性容器(110a)内の前記複数の導電性媒体(111)に接触させることにより給電する[1]〜[3]のいずれか一項に記載の電気めっき方法。
[5]
各金属製エレメントがめっき槽中のめっき液に接触した状態で、陰極(118、317)に電気的に接触した複数の導電性媒体(111、311)が流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第二の絶縁性容器(110b、310b)内を該ファスナーチェーンが通過する工程を更に含み、
該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b、310b)内を通過中に、主として該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第二の絶縁性容器(110b、310b)内の前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させることにより給電し、
第二の陽極(119、316)を該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置する、
[1]〜[4]の何れか一項に記載の電気めっき方法。
[6]
該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b)内を通過中に、該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面のみを第二の絶縁性容器(110b)内の前記複数の導電性媒体(111)に接触することにより給電する[5]に記載の電気めっき方法。
[7]
導電性媒体(111、311)が球状である[1]〜[6]のいずれか一項に記載の電気めっき方法。
[8]
第一の絶縁性容器(110a)は、前記ファスナーチェーンの走行経路を案内する通路(112)、及び複数の導電性媒体(111)を流動可能に収容する収容部(113)を内部に有し、
該通路(112)は前記ファスナーチェーンの入口(114)と、前記ファスナーチェーンの出口(115)と、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側と対向する側の路面(112a)に前記複数の導電性媒体(111)へのアクセスを可能とする一つ又は二つ以上の開口(117)と、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側と対向する側の路面(112b)にめっき液が連通可能な一つ又は二つ以上の開口(116)とを有し、
前記複数の導電性媒体(111)へのアクセスを可能とする一つ又は二つ以上の開口(117)について、チェーン幅方向の長さをW2とし、導電性媒体(111)の直径をDとすると、2D<W2<6Dの関係が成立する[7]に記載の電気めっき方法。
[9]
第一の絶縁性容器(110a、310a)に用いられる前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面に複数箇所設置される[1]〜[8]の何れか一項に記載の電気めっき方法。
[10]
前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側の内側面(113a)と、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の後尾部とに少なくとも一箇所ずつ設置される[9]に記載の電気めっき方法。
[11]
前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の、ファスナーチェーンの通過方向中央部に少なくとも一箇所設置される[10]に記載の電気めっき方法。
[12]
第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面と面一に設置される[11]に記載の電気めっき方法。
[13]
第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面のファスナーチェーンの通過方向の長さ100%に対して、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側から30〜70%の範囲内に設置される[11]又は[12]に記載の電気めっき方法。
[14]
前記陰極(118、317)は、ファスナーチェーンの通過方向に等間隔に複数設置される[9]〜[13]の何れか一項に記載の電気めっき方法。
[15]
複数設置される前記陰極(118、317)の電位は同一である[9]〜[14]の何れか一項に記載の電気めっき方法。
[16]
第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過中のエレメントのうち、電流密度の最も高いエレメントにおける電流密度をDmax、第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過中のエレメントのうち、電流密度の最も低いエレメントにおける電流密度をDminとすると、0.8≦Dmin/Dmaxが成立する[9]〜[15]の何れか一項に記載の電気めっき方法。
[17]
第二の絶縁性容器(110b、310b)に用いられる前記陰極(118、317)は、第二の絶縁性容器(110b、310b)の内側面に複数箇所設置される[5]又は[6]に従属する[9]〜[16]の何れか一項に記載の電気めっき方法。
[18]
金属製エレメントの列を有するファスナーチェーンの電気めっき装置であって、
めっき液を収容可能なめっき槽(201、401)と、
めっき槽(201、401)中に配置された第一の陽極(119、316)と、
めっき槽(201、401)中に配置され、且つ、複数の導電性媒体(111、311)が陰極(118、317)に電気的に接触した状態で流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第一の絶縁性容器(110a、310a)と、
を備え、
第一の絶縁性容器(110a、310a)は、主として該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第一の絶縁性容器(110a、310a)内の前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させながら、該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過することが可能なように構成されており、
第一の陽極(119、316)は、該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)を通過する際に、該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置されている、
電気めっき装置。
[19]
第一の絶縁性容器(110a)は、前記ファスナーチェーンの走行経路を案内する通路(112)、及び複数の導電性媒体(111)を流動可能に収容する収容部(113)を内部に有し、
該通路(112)は前記ファスナーチェーンの入口(114)と、前記ファスナーチェーンの出口(115)と、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側と対向する側の路面(112a)に前記複数の導電性媒体(111)へのアクセスを可能とする一つ又は二つ以上の開口(117)と、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側と対向する側の路面(112b)にめっき液が連通可能な一つ又は二つ以上の開口(116)とを有する、
[18]に記載の電気めっき装置。
[20]
前記通路(112)は入口(114)の上方に出口(115)を有する[18]又は[19]に記載の電気めっき装置。
[21]
前記通路(112)は入口(114)の鉛直上方に出口(115)を有する[20]に記載の電気めっき装置。
[22]
めっき槽(201、401)中に配置された第二の陽極(119、316)と、
めっき槽(201、401)中に配置され、且つ、複数の導電性媒体(111、311)が陰極(118、317)に電気的に接触した状態で流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第二の絶縁性容器(110b、310b)と、
を更に備え、
第二の絶縁性容器(110b、310b)は、主として該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第二の絶縁性容器(110b、310b)内の前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させながら、該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b、310b)内を通過することが可能なように構成されており、
第二の陽極(119、316)は、該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b、310b)を通過する際に、該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置されている、
[18]〜[21]のいずれか一項に記載の電気めっき装置。
[23]
第一の絶縁性容器(310a)は、該ファスナーチェーンが第一の主表面を下側に、第二の主表面を上側にして第一の絶縁性容器(310a)内を通過することが可能なように構成されており、
第一の絶縁性容器(310a)は、前記ファスナーチェーンの入口(314a)と、前記ファスナーチェーンの出口(315a)と、前記ファスナーチェーンの走行方向に平行な回転軸(313)とを有する回転バレルであり、
前記複数の導電性媒体(311)は該回転バレル内で、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面よりも、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面へ優先的に接触する高さまで充填されている、
[18]に記載の電気めっき装置。
[24]
第二の絶縁性容器(310b)は、該ファスナーチェーンが第一の主表面を下側に、第二の主表面を上側にして第二の絶縁性容器(310b)内を通過することが可能なように構成されており、
第二の絶縁性容器(310b)は、前記ファスナーチェーンの入口(314b)と、前記ファスナーチェーンの出口(315b)と、前記ファスナーチェーンの走行方向に平行な回転軸(313)とを有する回転バレルであり、
該回転バレル内に収容された前記複数の導電性媒体(311)が、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面よりも、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面へ優先的に接触するように、該回転バレルは回転軸(313)に平行な内側面から内側に向かって突出した少なくとも一つのガイド部材(312)を有する、
[22]に記載の電気めっき装置。
[25]
第一の絶縁性容器(110a、310a)に用いられる前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面に複数箇所設置される[18]〜[24]の何れか一項に記載の電気めっき装置。
[26]
前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側の内側面(113a)と、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の後尾部とに少なくとも一箇所ずつ設置される[25]に記載の電気めっき装置。
[27]
前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の、ファスナーチェーンの通過方向中央部に少なくとも一箇所設置される[26]に記載の電気めっき装置。
[28]
第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面と面一に設置される[27]に記載の電気めっき装置。
[29]
第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面のファスナーチェーンの通過方向の長さ100%に対して、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側から30〜70%の範囲内に設置される[27]又は[28]に記載の電気めっき装置。
[30]
前記陰極(118、317)は、ファスナーチェーンの通過方向に等間隔に複数設置される[25]〜[29]の何れか一項に記載の電気めっき装置。
[31]
第二の絶縁性容器(110b、310b)に用いられる前記陰極(118、317)は、第二の絶縁性容器(110b、310b)の内側面に複数箇所設置される[22]に従属する[25]〜[30]の何れか一項に記載の電気めっき装置。
図1に例示的に金属ファスナーの模式的な正面図を示す。図1に示すように金属ファスナーは、内側縁側に芯部2が形成された一対のファスナーテープ1とファスナーテープ1の芯部2に所定の間隔をおいて加締め固定(装着)された金属製エレメント3の列と、金属製エレメント3の列の上端及び下端でファスナーテープ1の芯部2に加締め固定された上止具4及び下止具5と、対向する一対のエレメント3の列間に配され、一対の金属製エレメント3の噛合及び開離を行うための上下方向に摺動自在なスライダー6を備える。一本のファスナーテープ1の芯部2にエレメント3の列が装着された状態のものをファスナーストリンガーといい、一対のファスナーテープ1の芯部2に装着されたエレメント3の列が噛合状態となっているものをファスナーチェーン7という。なお、下止具5は、蝶棒、箱棒、箱体からなる開離嵌挿具とし、スライダーの開離操作にて一対のファスナーチェーンを分離できるようにしたものであっても構わない。図示しないその他の実施形態も可能である。
本発明においては、金属ファスナー用めっき方法として、金属製エレメントの列を有するファスナーチェーンを搬送しながら連続的に電気めっきする方法を提案する。
次に、本発明に係る金属製エレメントの列を有するファスナーチェーンの電気めっき方法を実施するのに好適な電気めっき装置の実施形態について説明する。ただし、電気めっき方法の実施形態の説明の中で述べた構成要素と同一の構成要素に関する説明は、電気めっき装置の実施形態の説明においても該当するため、原則として重複する説明を省略する。
めっき液を収容可能なめっき槽と、
めっき槽中に配置された第一の陽極と、
めっき槽中に配置され、且つ、複数の導電性媒体が陰極に電気的に接触した状態で流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第一の絶縁性容器と、
を備える。
めっき槽中に配置された第二の陽極と、
めっき槽中に配置され、且つ、複数の導電性媒体が陰極に電気的に接触した状態で流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第二の絶縁性容器と、
を更に備える。
次に、本発明に係る電気めっき装置の具体的な構成例について説明する。最初に説明するのは固定セル方式の電気めっき装置である。固定セル方式は一方の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面のみを絶縁性容器内の導電性媒体に接触させることができるという点で有利である。固定セル方式のめっき装置においては、絶縁性容器はめっき装置内で固定されており、回転動作等の動きを伴わない。固定セル方式のめっき装置の一構成例における絶縁性容器(第一及び第二の絶縁性容器の何れにも使用可能である。)の構造を図2〜図4に模式的に示す。図2は、固定セル方式のめっき装置の絶縁性容器をファスナーチェーンの搬送方向と向き合う方向から見たときの模式的な断面図である。図3は、図2に示す絶縁性容器の模式的なAA’線断面図である。図4は、図2に示す絶縁性容器から導電性媒体及びファスナーチェーンを取り除いたときの模式的なBB’線断面図である。
次に説明する例は回転バレル方式の電気めっき装置である。回転バレル方式はファスナーチェーンを水平走行させるだけで両面めっきができるという点で有利である。回転バレル方式のめっき装置においては、絶縁性容器はファスナーチェーンの走行方向に平行な回転軸を有する回転バレルを形成する。図11は、回転バレル方式の電気めっき装置においてファスナーチェーンの上面に優先的にめっきされる原理を説明する模式図である。図12は、回転バレル方式の電気めっき装置においてファスナーチェーンの下面に優先的にめっきされる原理を説明する模式図である。図11及び図12においては、回転バレルをファスナーチェーンの搬送方向と向き合う方向から見たときの様子が描かれている。
図14に示す電気めっき装置を構築し、搬送中のファスナーチェーンに対して電気めっきを連続的に行った。当該電気めっき装置においては、めっき液202を入れためっき槽201の中に、多数の導電性媒体111を収容した絶縁性容器110が配置されている。絶縁性容器110の内部中央には陰極118が設置されており、導電性媒体111は陰極と電気的に接触している。絶縁性容器110はファスナーチェーン7の走行方向に対して前方及び後方の内側面に陽極119を有する。この例においては、ファスナーチェーン7がめっき液202中を通過する最中、ファスナーチェーン7の両方の主表面側に露出したエレメントに導電性媒体がランダムに接触することで、エレメントの表面にめっき被膜が成長する。
・ファスナーチェーンの仕様:YKK(株)製型式5RGチェーン(チェーン幅:5.75mm、エレメント素材:丹銅)
・めっき液:5L、組成:Sn−Co合金めっき用めっき液
・導電性媒体:ステンレス球、直径4.5mm、2700個
・電流密度:5A/dm2
電流密度は、整流器の電流値(A)を、ガラス容器内のエレメントの全表面積(両面)及びステンレス球の表面積の合計(dm2)で除した値とした。ステンレス球の表面積を加味したのはステンレス球にもめっきが付着するためである。
・めっき液中での滞留時間:7.2秒
・搬送速度:2.5m/分
・絶縁性容器:ガラスビーカー
図2〜図4に示す構造の絶縁性容器を以下の仕様で作製した。
・導電性媒体:3μm程度の厚みのピロリン酸銅めっき被膜を表面に有する鉄球、直径4.5mm、450個、積層数=6個
・絶縁性容器:アクリル樹脂製
・傾斜角度:9°
・開口116:開口率54%、直径2mmの円形状の穴、千鳥状に配列
・隙間C1、C2:2mm
・幅W2:10mm
めっき試験条件は以下である。
・ファスナーチェーンの仕様:YKK(株)製型式5RGチェーン(チェーン幅:5.75mm、エレメント素材:丹銅)
・めっき液:120L、組成:黒色Sn−Co合金めっき用めっき液
・電流密度:8.7A/dm2
めっき厚=析出速度×電流密度×めっき時間であり、析出速度はめっき液毎の定数であることから、めっき時間(分)、析出速度(μm/((A/dm2)×分))及びめっき厚(μm)から電流密度(A/dm2)を求めた。なお、めっき厚は複数箇所の断面観察による実測値の平均値であり、めっき時間は各エレメントが3つの絶縁性容器を通過するのに要する時間(片面毎のめっき時間)である。
・めっき時間:14.4秒
・搬送速度:2.5m/分
・各エレメントと陽極の間の最短距離:3cm
めっき試験条件を以下とした他は実施例1と同様の方法で搬送中のファスナーチェーンに対して電気めっきを連続的に行った。
・ファスナーチェーンの仕様:YKK(株)製型式5RGチェーン(チェーン幅:5.75mm、エレメント素材:丹銅)
・めっき液:120L、組成:ピロリン酸銅めっき用めっき液
・電流密度:13.5A/dm2
めっき厚=析出速度×電流密度×めっき時間であり、析出速度はめっき液毎の定数であることから、めっき時間(分)、析出速度(μm/((A/dm2)×分))及びめっき厚(μm)から電流密度(A/dm2)を求めた。なお、めっき厚は複数箇所の断面観察による実測値の平均値であり、めっき時間は各エレメントが3つの絶縁性容器を通過するのに要する時間(片面毎のめっき時間)である。
・めっき時間:30.0秒
・搬送速度:1.2m/分
・各エレメントと陽極の間の最短距離:3cm
めっき試験条件を以下とした他は実施例1と同様の方法で搬送中のファスナーチェーンに対して電気めっきを連続的に行った。
・ファスナーチェーンの仕様:YKK(株)製型式5RGチェーン(チェーン幅:5.75mm、エレメント素材:丹銅)
・めっき液:120L、組成:硫酸銅めっき用めっき液
・電流密度:25.0A/dm2
めっき厚=析出速度×電流密度×めっき時間であり、析出速度はめっき液毎の定数であることから、めっき時間(分)、析出速度(μm/((A/dm2)×分))及びめっき厚(μm)から電流密度(A/dm2)を求めた。なお、めっき厚は複数箇所の断面観察による実測値の平均値であり、めっき時間は各エレメントが3つの絶縁性容器を通過するのに要する時間(片面毎のめっき時間)である。
・めっき時間:36.0秒
・搬送速度:1.0m/分
・各エレメントと陽極の間の最短距離:3cm
めっき試験条件を以下とした他は実施例1と同様の方法で搬送中のファスナーチェーンに対して電気めっきを連続的に行った。
・ファスナーチェーンの仕様:YKK(株)製型式5RGチェーン(チェーン幅:5.75mm、エレメント素材:丹銅)
・めっき液:120L、組成:ノンシアンCu−Sn合金めっき用めっき液
・電流密度:4.0A/dm2
めっき厚=析出速度×電流密度×めっき時間であり、析出速度はめっき液毎の定数であることから、めっき時間(分)、析出速度(μm/((A/dm2)×分))及びめっき厚(μm)から電流密度(A/dm2)を求めた。なお、めっき厚は複数箇所の断面観察による実測値の平均値であり、めっき時間は各エレメントが3つの絶縁性容器を通過するのに要する時間(片面毎のめっき時間)である。
・めっき時間:14.4秒
・搬送速度:2.5m/分
・各エレメントと陽極の間の最短距離:3cm
比較例1、実施例1〜4について、得られたファスナーチェーンのエレメントのめっき被膜を目視により観察したときの評価結果を以下に示す。
評価は以下の手順により行った。各エレメントについて表裏の両方にめっきが付着しているか否かを調査する。各エレメントにめっきが付着しているかどうかの評価は目視によりエレメント表面が全体的に黒色(実施例1)、銅色(実施例2)、銅色(実施例3)又は、銀色(実施例4)にそれぞれ変化しているか否かで行う。表裏の両方の面にめっきが付着しているときのみ、当該エレメントにめっきが付着していると判断する。当該調査を隣接し合うエレメント200個について行い、表裏にめっきが付着しているエレメントの個数割合(%)を算出する。結果を表1に示す。結果は同様のめっき試験を複数回行ったときの平均値で示した。
本発明の実施例に係るめっき装置を使用することにより、各エレメントに対して高い均一性でめっき被膜を形成可能であった。また、給電用鉄球は陽極と離れており、かつ樹脂容器で囲まれているので鉄球にはほとんどめっきが付かなかった。
図2〜図4に示す構造の絶縁性容器を以下の仕様で作製した。陰極は、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側の内側面のみに設けた。
・導電性媒体:3μm程度の厚みのピロリン酸銅めっき被膜を表面に有する鉄球、直径4.5mm、450個、積層数=6個
・絶縁性容器:アクリル樹脂製
・絶縁性容器のファスナーチェーン搬送方向の長さ:20cm
・傾斜角度:9°
・開口116:開口率54%、直径2mmの円形状の穴、千鳥状に配列
・隙間C1、C2:2mm
・幅W2:10mm
・ファスナーチェーンの仕様:YKK(株)製型式5RGチェーン(チェーン幅:5.75mm、エレメント素材:丹銅)
・めっき液:120L、組成:ニッケルめっき用めっき液
・ファスナーチェーンの搬送を停止し、絶縁性容器内のファスナーチェーンを左右に揺動しながら、陰極に2Aの電流を10秒間流した。
ファスナーチェーンの通過方向の先頭側の内側面(地点A)、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面であって、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側の内側面から7cm離れた箇所(地点B)及び14cm離れた箇所(地点C)の計3か所に陰極を設けた他は、実施例5と同一の絶縁性容器を作製した。
・ファスナーチェーンの仕様:YKK(株)製型式5RGチェーン(チェーン幅:5.75mm、エレメント素材:丹銅)
・めっき液:120L、組成:ニッケルめっき用めっき液
・ファスナーチェーンの搬送を停止し、絶縁性容器内のファスナーチェーンを左右に揺動しながら、各陰極の電流値を表3に示す値に設定して表3に記載の時間めっきした。
2 芯部
3 エレメント
4 上止具
5 下止具
6 スライダー
7 ファスナーチェーン
110 絶縁性容器
110a 第一の絶縁性容器
110b 第二の絶縁性容器
111 導電性媒体
112 通路
112a ファスナーチェーンの一方の主表面側と対向する側の路面
112b ファスナーチェーンの他方の主表面側と対向する側の路面
113 収容部
113a 収容部の搬送方向の先頭側の内側面
113b 収容部の搬送方向と平行な内側面
113c 収容部の搬送方向の後尾側の内側面
114 通路への入口
115 通路からの出口
116 開口
117 開口
118 陰極
119 陽極
120 ガイド溝
121 仕切り板
201 めっき槽
202 めっき液
203 貯留槽
204、206 めっき槽入口
205、207 めっき槽出口
208 循環ポンプ
209 ヒータ
210、214、216 戻りパイプ
212 送りパイプ
310a 第一の回転バレル(第一の絶縁性容器)
310b 第二の回転バレル(第二の絶縁性容器)
311 導電性媒体
312 ガイド部材
313 回転軸
314a 第一の回転バレルの入口
315a 第一の回転バレルの出口
314b 第二の回転バレルの入口
315b 第二の回転バレルの出口
316 陽極
317 陰極
318 開口
321 仕切り板
401 めっき槽
402 めっき液
403 貯留槽
406 めっき槽入口
407 めっき槽出口
408 循環ポンプ
409 ヒータ
410 戻りパイプ
412 送りパイプ
Claims (31)
- 金属製エレメントの列を有するファスナーチェーンの電気めっき方法であって、
各金属製エレメントがめっき槽中のめっき液に接触した状態で、陰極(118、317)に電気的に接触した複数の導電性媒体(111、311)が流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第一の絶縁性容器(110a、310a)内を該ファスナーチェーンが通過する工程を含み、
該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過中に主として該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第一の絶縁性容器(110a、310a)内であって該ファスナーチェーンの第一の主表面側に配置された前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させることにより給電し、
第一の陽極(119、316)を該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置する、
電気めっき方法。 - 前記ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を上昇しながら通過する請求項1に記載の電気めっき方法。
- 前記ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を鉛直方向に上昇しながら通過する請求項2に記載の電気めっき方法。
- 該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a)内を通過中に、該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面のみを第一の絶縁性容器(110a)内の前記複数の導電性媒体(111)に接触させることにより給電する請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気めっき方法。
- 各金属製エレメントがめっき槽中のめっき液に接触した状態で、陰極(118、317)に電気的に接触した複数の導電性媒体(111、311)が流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第二の絶縁性容器(110b、310b)内を該ファスナーチェーンが通過する工程を更に含み、
該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b、310b)内を通過中に、主として該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第二の絶縁性容器(110b、310b)内であって該ファスナーチェーンの第二の主表面側に配置された前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させることにより給電し、
第二の陽極(119、316)を該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置する、
請求項1〜4の何れか一項に記載の電気めっき方法。 - 該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b)内を通過中に、該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面のみを第二の絶縁性容器(110b)内の前記複数の導電性媒体(111)に接触することにより給電する請求項5に記載の電気めっき方法。
- 導電性媒体(111、311)が球状である請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気めっき方法。
- 第一の絶縁性容器(110a)は、前記ファスナーチェーンの走行経路を案内する通路(112)、及び複数の導電性媒体(111)を流動可能に収容する収容部(113)を内部に有し、
該通路(112)は前記ファスナーチェーンの入口(114)と、前記ファスナーチェーンの出口(115)と、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側と対向する側の路面(112a)に前記複数の導電性媒体(111)へのアクセスを可能とする一つ又は二つ以上の開口(117)と、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側と対向する側の路面(112b)にめっき液が連通可能な一つ又は二つ以上の開口(116)とを有し、
前記複数の導電性媒体(111)へのアクセスを可能とする一つ又は二つ以上の開口(117)について、チェーン幅方向の長さをW2とし、導電性媒体(111)の直径をDとすると、2D<W2<6Dの関係が成立する請求項7に記載の電気めっき方法。 - 第一の絶縁性容器(110a、310a)に用いられる前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面に複数箇所設置される請求項1〜8の何れか一項に記載の電気めっき方法。
- 前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側の内側面(113a)と、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の後尾部とに少なくとも一箇所ずつ設置される請求項9に記載の電気めっき方法。
- 前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の、ファスナーチェーンの通過方向中央部に少なくとも一箇所設置される請求項10に記載の電気めっき方法。
- 第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面と面一に設置される請求項11に記載の電気めっき方法。
- 第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面のファスナーチェーンの通過方向の長さ100%に対して、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側から30〜70%の範囲内に設置される請求項11又は12に記載の電気めっき方法。
- 前記陰極(118、317)は、ファスナーチェーンの通過方向に等間隔に複数設置される請求項9〜13の何れか一項に記載の電気めっき方法。
- 複数設置される前記陰極(118、317)の電位は同一である請求項9〜14の何れか一項に記載の電気めっき方法。
- 第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過中のエレメントのうち、電流密度の最も高いエレメントにおける電流密度をDmax、第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過中のエレメントのうち、電流密度の最も低いエレメントにおける電流密度をDminとすると、0.8≦Dmin/Dmaxが成立する請求項9〜15の何れか一項に記載の電気めっき方法。
- 第二の絶縁性容器(110b、310b)に用いられる前記陰極(118、317)は、第二の絶縁性容器(110b、310b)の内側面に複数箇所設置される請求項5又は6に従属する請求項9〜16の何れか一項に記載の電気めっき方法。
- 金属製エレメントの列を有するファスナーチェーンの電気めっき装置であって、
めっき液を収容可能なめっき槽(201、401)と、
めっき槽(201、401)中に配置された第一の陽極(119、316)と、
めっき槽(201、401)中に配置され、且つ、複数の導電性媒体(111、311)が陰極(118、317)に電気的に接触した状態で流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第一の絶縁性容器(110a、310a)と、
を備え、
第一の絶縁性容器(110a、310a)は、主として該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第一の絶縁性容器(110a、310a)内であって該ファスナーチェーンの第一の主表面側に配置された前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させながら、該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)内を通過することが可能なように構成されており、
第一の陽極(119、316)は、該ファスナーチェーンが第一の絶縁性容器(110a、310a)を通過する際に、該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置されている、
電気めっき装置。 - 第一の絶縁性容器(110a)は、前記ファスナーチェーンの走行経路を案内する通路(112)、及び複数の導電性媒体(111)を流動可能に収容する収容部(113)を内部に有し、
該通路(112)は前記ファスナーチェーンの入口(114)と、前記ファスナーチェーンの出口(115)と、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側と対向する側の路面(112a)に前記複数の導電性媒体(111)へのアクセスを可能とする一つ又は二つ以上の開口(117)と、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側と対向する側の路面(112b)にめっき液が連通可能な一つ又は二つ以上の開口(116)とを有する、
請求項18に記載の電気めっき装置。 - 前記通路(112)は入口(114)の上方に出口(115)を有する請求項18又は19に記載の電気めっき装置。
- 前記通路(112)は入口(114)の鉛直上方に出口(115)を有する請求項20に記載の電気めっき装置。
- めっき槽(201、401)中に配置された第二の陽極(119、316)と、
めっき槽(201、401)中に配置され、且つ、複数の導電性媒体(111、311)が陰極(118、317)に電気的に接触した状態で流動可能に収容された一つ又は二つ以上の第二の絶縁性容器(110b、310b)と、
を更に備え、
第二の絶縁性容器(110b、310b)は、主として該ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面を第二の絶縁性容器(110b、310b)内であって該ファスナーチェーンの第二の主表面側に配置された前記複数の導電性媒体(111、311)に接触させながら、該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b、310b)内を通過することが可能なように構成されており、
第二の陽極(119、316)は、該ファスナーチェーンが第二の絶縁性容器(110b、310b)を通過する際に、該ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面と対向する位置関係で設置されている、
請求項18〜21のいずれか一項に記載の電気めっき装置。 - 第一の絶縁性容器(310a)は、該ファスナーチェーンが第一の主表面を下側に、第二の主表面を上側にして第一の絶縁性容器(310a)内を通過することが可能なように構成されており、
第一の絶縁性容器(310a)は、前記ファスナーチェーンの入口(314a)と、前記ファスナーチェーンの出口(315a)と、前記ファスナーチェーンの走行方向に平行な回転軸(313)とを有する回転バレルであり、
前記複数の導電性媒体(311)は該回転バレル内で、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面よりも、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面へ優先的に接触する高さまで充填されている、
請求項18に記載の電気めっき装置。 - 第二の絶縁性容器(310b)は、該ファスナーチェーンが第一の主表面を下側に、第二の主表面を上側にして第二の絶縁性容器(310b)内を通過することが可能なように構成されており、
第二の絶縁性容器(310b)は、前記ファスナーチェーンの入口(314b)と、前記ファスナーチェーンの出口(315b)と、前記ファスナーチェーンの走行方向に平行な回転軸(313)とを有する回転バレルであり、
該回転バレル内に収容された前記複数の導電性媒体(311)が、前記ファスナーチェーンの第一の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面よりも、前記ファスナーチェーンの第二の主表面側に露出した各金属製エレメントの表面へ優先的に接触するように、該回転バレルは回転軸(313)に平行な内側面から内側に向かって突出した少なくとも一つのガイド部材(312)を有する、
請求項22に記載の電気めっき装置。 - 第一の絶縁性容器(110a、310a)に用いられる前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面に複数箇所設置される請求項18〜24の何れか一項に記載の電気めっき装置。
- 前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側の内側面(113a)と、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の後尾部とに少なくとも一箇所ずつ設置される請求項25に記載の電気めっき装置。
- 前記陰極(118、317)は、第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)の、ファスナーチェーンの通過方向中央部に少なくとも一箇所設置される請求項26に記載の電気めっき装置。
- 第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面と面一に設置される請求項27に記載の電気めっき装置。
- 第一の絶縁性容器(110a、310a)の内側面のうち、ファスナーチェーンの通過方向に平行な内側面(113b)に設置される前記陰極(118、317)は、当該内側面のファスナーチェーンの通過方向の長さ100%に対して、ファスナーチェーンの通過方向の先頭側から30〜70%の範囲内に設置される請求項27又は28に記載の電気めっき装置。
- 前記陰極(118、317)は、ファスナーチェーンの通過方向に等間隔に複数設置される請求項25〜29の何れか一項に記載の電気めっき装置。
- 第二の絶縁性容器(110b、310b)に用いられる前記陰極(118、317)は、第二の絶縁性容器(110b、310b)の内側面に複数箇所設置される請求項22に従属する請求項25〜30の何れか一項に記載の電気めっき装置。
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