JPH05239699A - 金属帯板のめっき用給電装置 - Google Patents

金属帯板のめっき用給電装置

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JPH05239699A
JPH05239699A JP3914292A JP3914292A JPH05239699A JP H05239699 A JPH05239699 A JP H05239699A JP 3914292 A JP3914292 A JP 3914292A JP 3914292 A JP3914292 A JP 3914292A JP H05239699 A JPH05239699 A JP H05239699A
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JP
Japan
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plating
metal strip
power supply
metal
strip
Prior art date
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Pending
Application number
JP3914292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yagi
雄二 八木
Yoshimitsu Kurosu
祥光 黒須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電流安定供給を確保しつつ、異形条の薄肉部に
生じる異形条の波打ち現象を有効に防止する。 【構成】送出し装置6とめっき槽7との間に給電装置1
2を設ける。給電装置12は、異形条の金属フープ1に
直流電源装置8からの直流電流を供給する導電性の無限
軌道9、9を備える。無限軌道9、9は金属フープ1を
両面から挾着し、送り出される金属フープ1と面接触し
つつ送り出し方向に回転する。無限軌道の一方は、それ
を懸架している輪を押付装置10に連結させ、無限軌道
9を金属フープ1に押し付けて接触圧力を確保するよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイル状に巻いた金属帯
板にめっき電流を供給するための金属帯板のめっき用給
電装置に係り、特に給電時に金属帯板に加えられるスト
レスを解消したものに関する。
【0002】
【従来の技術】コイル状に巻いた金属帯板(以下、金属
フープという。)を連続して送り出しながら、ないしは
巻き取りながらめっきする方式として、フープ連続めっ
き方式がある。この方式の給電装置例を図2に示す。金
属フープ1は送出し装置6から送り出され、直流電源装
置8からめっき電流が給電装置11により金属フープ1
に供給され、めっき槽7に入りめっきが施される。
【0003】給電装置11は、送出し装置6から送り出
される金属フープ1に給電ローラ2を接触させて、これ
を介して直流電源装置8からの直流電流を金属フープ1
に供給する。給電ローラ2の前後にはガイドロール4、
5が設けられ、給電ローラ2に接触している金属フープ
1の前後を曲げて給電ローラ2に押し付けることにより
金属フープ1との接触面積を確保している。さらに、シ
リンダ式押付ローラ3が給電ローラ2に対抗して設けら
れ、給電ローラ2に接触している金属フープ1をシリン
ダにより押し付けて接触圧力を確保するようになってい
る。
【0004】このような方式でめっきされる金属フープ
には、大別して両面とも平な平条と、片方の面は平であ
るが、他方の面が厚肉部と薄肉部とを有して凸形になっ
ている異形条とに分けられる。特に異形条は、近年、ト
ランジスタの高出力化に伴い熱放散の優れたリードフレ
ーム材として需要が拡大し注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のめっき用給電装置では、特に異形条にめっきを施す場
合に、図3に示すように薄肉部に波打ち現象(長手方向
の伸びがしわ状に現れる現象)が生じる。この波打ち現
象は、ガイドローラ5と押付ローラ3間、および押付ロ
ーラ3とガイドローラ4間で、送出し装置6に巻回され
ているときの巻ぐせと反対方向の曲げを加えるため、薄
肉部の端面部分が伸びることによるものである。即ち、
異形条の波打ち現象は素材の加工時の内部歪とめっき加
工時のストレスにより発生する。このような波打ち現象
はプレス加工性を阻害し、高い寸法精度を要求されるリ
ードフレームにとって好ましくない。従って、異形条の
波打ち現象の防止が強く要請されているが、現状では有
効な手段は未だ開発されていない。また、この現象は異
形条のみではなく、肉厚が薄肉な平条にも生じる。
【0006】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消して、金属フープの波打ち現象を生じさせること
なく、めっき電流を安定に供給することが可能な金属帯
板のめっき用給電装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の金属帯板のめっ
き用給電装置は、コイル状に巻回した金属帯板を送り出
しながら金属帯板に連続めっきするために、めっき電流
を供給する金属帯板のめっき用給電装置において、送り
出される上記金属帯板を直線状態で挾着して、金属帯板
と面接触しつつ回転する2つの導電性の無限軌道と、こ
の無限軌道を介して金属帯板にめっき電流を供給する電
源装置とを備えたものである。
【0008】金属帯板は、波打ち現象を生ずるおそれの
ある薄肉部を有する異形条または薄肉の平条などであ
る。めっきは全面めっき、または部分めっきのいずれで
も良い。無限軌道としては継ぎ目の有無を問わず、銅
系、鉄系などの導電性材料が好ましい。また、接触面積
を確保するために金属帯板と面接触する軌道距離は許容
される範囲で長いほど好ましい。
【0009】
【作用】金属帯板は導電性の無限軌道間に挟まれ、無限
軌道と常に大きな接触面積が保たれるので、めっきに必
要な十分大きな電流を金属帯板に安定して供給すること
ができる。また、送出し装置から送り出された金属帯板
は2つの無限軌道間に挟まれつつ直線状態が保持された
まま送り出され、金属帯板には曲げが加えられないの
で、めっき加工時のストレスを最小にすることができ
る。このように本発明では、曲げを与えることなく直線
状の状態で金属帯板に給電されるため、金属帯板の薄肉
部の波打ち現象を有効に防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を用いて説明す
る。コイル状に巻回された金属フープ1は異形条であ
り、これを送り出す送出し装置6と、送り出された金属
フープ1をめっき浴に浸漬させて連続めっきを施すめっ
き槽7との間に、本実施例による給電装置12が設けら
れる。この給電装置12は、直流電源装置8と、直流電
源装置8からの直流電流を金属フープ1に供給する無限
軌道9、9を備える。直流電源装置8は、プラス側を導
電性の無限軌道9の一方に接続し、マイナス側をめっき
槽7内のめっき浴中に設けた−電極13に接続して、金
属フープ1から直流電流を供給するようになっている。
【0011】無限軌道9、9は金属フープ1に沿って相
対抗して設けらて金属フープ1を両面から挾着し、送り
出される金属フープ1と面接触しつつ走行方向に回転す
る。対抗して設けられた無限軌道9の一方(図の下方
側)は、それを懸架する輪の位置が固定で、他方(図の
上方側)は、それを懸架している輪がシリンダなどの押
付装置10に連結され、これにより他方の無限軌道9を
金属フープ1に押し付けて接触圧力を確保するようにな
っている。無限軌道9は、電気を良く通す導電性の材
料、例えば銅材、鉄材などで構成される。なお、無限軌
道9として継ぎ目のあるタイプを図では例示してある
が、ベルトのような継ぎ目なしのタイプでも良い。
【0012】さて、送出し装置6から接線方向に送り出
された金属フープ1は、直線状のまま給電装置の無限軌
道9、9間に挟まれ、この無限軌道9、9から直流電源
装置8の直流電流を供給されつつ、めっき槽7に入れら
れる。無限軌道9、9間による挾着は、金属フープ1の
直線性を損なわないように行われるため、送出し装置6
に巻回されているときの巻ぐせと反対方向の曲げは加え
られない。従って、めっき加工時のストレスが最小限に
止まるため、薄肉部の端面部分が伸びることがなくな
り、異形条の波打ち現象はなくなる。また、めっきのた
めの給電は、送り出される金属フープ1と面接触しつつ
回転する2つの導電性の無限軌道9、9より与えられる
ので、めっきに必要な大電流を十分に流すことができ、
めっき槽7でのめっきが良好に施される。
【0013】なお、本発明のめっき用給電装置の設置場
所は、上記実施例のように送出し側に置く他に、巻取り
側、あるいは両側に設置してもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、めっき電流の安定供給
を確保しつつ、金属フープの波打ち現象の発生を有効に
防止することができるので、金属フープの品質向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による金属フープのめっき用給
電装置の説明図。
【図2】従来例による金属フープのめっき用給電装置の
説明図。
【図3】従来例の給電装置を使用した場合に異形条に発
生する波打ち現象の説明図。
【符号の説明】
1 金属フープ(異形条) 6 送出し装置 7 めっき槽 8 直流電源装置 9 無限軌道 10 押付装置 12 給電装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル状に巻回した金属帯板を送り出しな
    がら金属帯板に連続めっきするために、めっき槽の外側
    から金属帯板にめっき電流を供給する金属帯板のめっき
    用給電装置において、送り出される上記金属帯板を直線
    状態で挾着して、金属帯板と面接触しつつ回転する2つ
    の導電性の無限軌道と、この無限軌道を介して金属帯板
    にめっき電流を供給する電源装置とを備えたことを特徴
    とする金属帯板のめっき用給電装置。
JP3914292A 1992-02-26 1992-02-26 金属帯板のめっき用給電装置 Pending JPH05239699A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3914292A JPH05239699A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 金属帯板のめっき用給電装置

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JP3914292A JPH05239699A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 金属帯板のめっき用給電装置

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JPH05239699A true JPH05239699A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12544861

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JP3914292A Pending JPH05239699A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 金属帯板のめっき用給電装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018110019A1 (ja) 2016-12-13 2018-06-21 Ykk株式会社 めっき被膜を有する金属製エレメント列を備えたファスナーストリンガー、ファスナーチェーン及びスライドファスナー

Cited By (4)

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WO2018110019A1 (ja) 2016-12-13 2018-06-21 Ykk株式会社 めっき被膜を有する金属製エレメント列を備えたファスナーストリンガー、ファスナーチェーン及びスライドファスナー
WO2018109998A1 (ja) 2016-12-13 2018-06-21 Ykk株式会社 金属ファスナー用電気めっき方法及び金属ファスナー用電気めっき装置
WO2018109983A1 (ja) 2016-12-13 2018-06-21 Ykk株式会社 ファスナーチェーンの電気めっき方法及び装置
US10820667B2 (en) 2016-12-13 2020-11-03 Ykk Corporation Fastener stringer provided with metal element row having plating film, fastener chain, and slide fastener

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