JP2514760B2 - スライドファスナ― - Google Patents

スライドファスナ―

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JP2514760B2 JP3318328A JP31832891A JP2514760B2 JP 2514760 B2 JP2514760 B2 JP 2514760B2 JP 3318328 A JP3318328 A JP 3318328A JP 31832891 A JP31832891 A JP 31832891A JP 2514760 B2 JP2514760 B2 JP 2514760B2
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Landscapes

  • Slide Fasteners (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカスト製ファスナ
ー務歯を備え、該務歯に電解メッキや電着塗装などの電
気化学的表面処理が施してあるスライドファスナーに関
する。
【０００２】
【従来の技術】ファスナーテープの一側縦縁部に添って
複数の金属製ファスナー務歯を等間隔おきに設けてか
ら、各務歯に電解メッキや電着塗装などの電気化学的表
面処理を施すことがあり、この場合には各務歯に通電す
る必要がある。そのためファスナーテープのファスナー
務歯を取付ける一側縦縁部に沿って導電線が組み込まれ
ているものである。
【０００３】導電線を組み込む先行例として実公昭３９
−８２０８号公報、実公昭５９−２７１３６号公報、米
国特許第２２６４３２４（Ｃｌ．２０４−２３）などに
開示してあり、これらに開示している構成は、ファスナ
ーテープに設けた芯紐に導電線を併設したり、巻き付け
たりしたものであるが、要するに芯紐の外側縁に導電線
を添設したものであり、導電線が芯紐より突出している
ものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、金属製ファ
スナー務歯がダイカスト製である場合には、ファスナー
テープを上下成形金型に挾み込み、複数のファスナー務
歯を等間隔おきに鋳込み成形するものであるが、その上
下金型のファスナー務歯を成形する各キャビティー間に
は、ファスナーテープの一側縦縁部が嵌まり込む凹溝が
形成してあり、その凹溝にファスナーテープを嵌め込む
際、突出する導電線を芯紐内に食い込ませて凹溝より食
み出さないように設定し、上下金型を合わせた際に互い
に密着する必要がある。しかし、前記各先行例のもので
あると、たまたま突出した導電線が凹溝内に納まらず、
上下金型の凹溝のエッジに挾まれて切断される場合があ
り、後の例えば電解メッキが不能となる。また導電線が
芯紐の全長に亘って露出しているため、製品としての体
裁を損なうものであった。
【０００５】本発明は上述の問題点を解決して、導電線
が上下金型の凹溝のエッジに挾まれることがなく確実に
納め込むことができ、しかも体裁を向上するスライドフ
ァスナーを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、織成または編成によるテープの一側縦縁部に芯紐を
挿通してあるファスナーテープに、ダイカスト製ファス
ナー務歯を設けているスライドファスナーにおいて、芯
紐の外側縁に沿って導電線を、ファスナーテープの芯紐
側の耳部に挿通される経耳糸と共に、ファスナーテープ
を成形する糸の耳部における反転部によって組み込み、
導電線を上記経耳糸と前記反転部とで隠蔽する部分と露
出する部分とを備えていることを特徴とする。
【０００７】
【実施例】本発明を具体的に説明すると、図１は織成し
たファスナーストリンガーｆによって示しており、その
ファスナーテープｔは経糸１と緯糸２で織成してあると
共に、その一側縦縁部の表裏両面にそれぞれ長手方向に
沿って芯紐３，３が織成と同時に織り込み、しかも緯糸
２の耳部における反転部４に経耳糸５が挿入してある。
尚、図１〜図３では経耳糸５と緯糸２の反転部４が芯紐
３より突出した状態に表示してあるが、実際には芯紐３
に食い込み、その断面形は殆ど円形をなし、ダイカスト
によるファスナー務歯ｅを成形する金型（図示省略）
に、何んらの支障もなく確実に挾み込むことができるも
のである。
【０００８】上記ファスナーテープｔの織り組織は従来
の種々の組織によって織成しても良いが、その織成に際
して、図４に織り組織を分散状態で示しているように、
経耳糸５と芯紐３との間に導電線６を経耳糸５の挿入と
同時に挿入して織成するものである。こうして織り込ん
だものであると、図２、図３に示すように、導電線６は
経耳糸５と緯糸２の反転部４によって芯紐３側に寄せ付
けて圧接され、しかも経耳糸５と緯糸２の反転部４によ
って殆ど隠蔽されるが、経耳糸５と緯糸２の反転部４と
の織成にて形成する織目より導電線６の一部が露出する
ものである。しかしその露出する状態は、経耳糸５や緯
糸２の反転部４より浮き出るものではなく、織目の中に
おいて露出しているものである。
【０００９】図５に示している例は編み組織によってフ
ァスナーテープｔを形成したものであって、この場合も
編み組織内に芯紐３と導電線６を平行して挿入し、且つ
経耳糸５をも挿入して編成し、経耳糸５と緊締用緯糸２
の反転部４との編成にて形成する編目より導電線６の一
部が露出するものであって、この場合の露出する状態
は、上述した織成のものと同様に浮き出るものではな
く、編目の中において露出しているものである。
【００１０】尚、前記導電線６は柔軟性を有するように
適宜の繊維製の糸の外周に銅などの導電性の箔あるいは
線材を巻き付けたもので、好ましくは導電線を２本揃え
て挿入する。
【００１１】以上のファスナーテープｔをダイカスト成
形金型に挾み込んでも、芯紐部分が金型の凹溝のエッジ
に挾まれて傷付けられることがなく、また鋳込んだ金属
溶湯がファスナーテープｔの織目または編目に侵入し、
導電線６と一体に結合するもので、後の例えば電解メッ
キ加工時に各ファスナー務歯ｅに確実に通電される。
【００１２】
【発明の効果】本発明によるスライドファスナーは、フ
ァスナーテープにおける芯紐の外側面に導電線を挿通す
ると共に、芯紐の外側面に有する経耳糸と、ファスナー
テープを構成する糸の耳部を形成する反転部とにより、
挿入された導電線を隠蔽した部分と露出した部分とを設
けたもので、導電線が外表面に盛り出すことがなく経耳
糸と糸の反転部によって保護されているものであるか
ら、ファスナー務歯成形金型に挾み込んだ際に、金型の
エッジに導電線が触れる恐れがなくなり、全ファスナー
務歯に通電可能となり、製作上の歩留まりを向上するこ
とができる。また、こうして製品化されたスライドファ
スナーのファスナーテープには挿入された導電線が隠さ
れており外部より殆ど見えないので体裁を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるスライドファスナーを、織成した
ファスナーテープを備えるファスナーストリンガーによ
って示す正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線矢視の断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線矢視の断面図である。
【図４】本発明によるスライドファスナーのファスナー
ストリンガーを織り組織を分散して示す斜視図である。
【図５】本発明によるスライドファスナーを、編成した
ファスナーテープを備えるファスナーストリンガーによ
って示す正面図である。
【図６】図５に示すファスナーストリンガーの要部断面
図である。
【符号の説明】
１ 経糸 ２ 緯糸 ３ 芯紐 ４ 糸の反転部 ５ 経耳糸 ６ 導電線 ｆ ファスナーストリンガー ｔ ファスナーテープ ｅ ファスナー務歯

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 織成または編成によるテープの一側縦縁
    部に芯紐（３）を挿通してあるファスナーテープ（ｔ）
    にダイカスト製ファスナー務歯（ｅ）を設けているスラ
    イドファスナーにおいて、芯紐（３）の外側縁に沿って
    導電線（６）をファスナーテープ（ｔ）の芯紐側の耳部
    に挿通される経耳糸（５）と共に、ファスナーテープを
    成形する糸の耳部における反転部（４）によって組み込
    み、導電線（６）を上記経耳糸（５）と前記反転部
    （４）とで隠蔽する部分と露出する部分とを備えている
    ことを特徴とするスライドファスナー。
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