JP6128988B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及びその光走査装置を備える画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、像担持体である感光ドラムの均一に帯電された表面(被走査面)上に、画像情報に従って変調された光ビームを走査して潜像を形成する光走査装置を有する。感光ドラム上に形成された潜像は、現像剤(トナー)によりトナー像に現像される。そして感光ドラム上のトナー像は、記録媒体に転写及び定着されて記録媒体に画像が形成される。
光走査装置は、半導体レーザー(光源)と、半導体レーザーから出射された光ビームを偏向する回転多面鏡(偏向部材)と、回転多面鏡を回転させるモータ(駆動装置)と、を備える。更に、光走査装置は、光ビームを被走査面に結像させるfθレンズ(結像光学部材)及び被走査面へと光線の向きを変える反射ミラー(折返しミラー)、等の光学部品で構成される。通常これらの部品は光学箱と呼ばれる筐体に精度良く配置されている。図8(a)は、従来、一般的に用いられている光学部品の保持構成を示した概略構成図、図8(b)は、板バネ中央部で切断した際の断面図である。光学部品である反射ミラー62は、筐体85に対して板バネ702による加圧力で保持固定されている。板バネ702は、設置の省スペース化や作業性の観点から、ビスによる固定等ではなく、筐体85に設けられた係合部703に板バネ702がかかるように構成されている。そして、光学部品を押圧した際の反発力の一部を係合部703近傍の筐体85が受けることで、板バネ702は一定の位置を保っている。図8(b)に示すように、板バネ702は、第一押圧部704と第二押圧部705aを有している。第一押圧部704は、ミラー反射面706を筐体85に設けられた第一ミラー座面707に向けて加圧している。一方、第二押圧部705aは、ミラーエッジ部708を、第一ミラー座面707及び第二ミラー座面709に押し付ける方向に加圧している。反射ミラー62に対し、第一押圧部704と第二押圧部705aの2方向から押圧することにより、反射ミラー62の防振性能が向上するだけでなく、落下や振動などの衝撃が加わった際の脱落対策も兼ねている。
しかしながら、この構成においては次のような課題がある。即ち、第二押圧部705aが反射ミラー62の強度が低いミラーエッジ部708を押圧することにより、ミラーエッジ部708に欠けや割れが発生することがある。特に反射ミラー62やレンズなどの光学部品は、材質がガラスを用いている製品も多く、その場合、他部品のわずかな接触などでミラーエッジ部708に欠けや割れが発生し易い状況にある。そして、第二押圧部705aがミラーエッジ部708に接触し、欠けや割れが発生することによってミラーエッジ部708の一部が破片となり、筐体85内に落下して、レーザー光の光路を妨げる潜在的な要因となる。特に、光走査装置内部の光学部品にミラーエッジ部708の破片を含む塵埃等の汚れが付着した場合、その塵埃が光線を遮ることで、被走査面への光量が低下し、濃度変動が発生する。被走査面上へ案内走査される光線の光量は、画像濃度と関係が深く、その光量が意図せず変動するようなことが起こると、画像濃度が薄かったり濃かったりする原因となる。
このような板バネ702による反射ミラー62の欠けや割れを防ぐ対策手段として、次のような構成が提案されている。例えば、特許文献1では、板バネを把持可能にする把持部を設け、組立治具で把持部を撓ませることで、反射ミラー押圧部を圧縮させたまま所定の位置まで挿入する構成が提案されている。この構成では、把持部を撓ませた際の反力は組立治具が受けているので、板バネ取付け時に、反射ミラーのミラーエッジ部に欠けや割れを生じさせるような力(以下、ストレスともいう)を与えることなく、取付けることが可能となっている。また、板バネが所定の位置に取付けられた際に、板バネが反射ミラーのミラーエッジ部に接触しない構成として、図9(a)に示す構成が提案されている。図9(a)の構成では、図8(b)の第二押圧部705aに相当する第二押圧部705bの押圧箇所を、ミラーエッジ部708ではなく、ミラー平面710に変更している。尚、図8、図9のその他の符号については、後述する実施例において説明する。
特開2010−237537号公報
図9(a)に示す構成の場合、板バネ702が取付けられた状態での、反射ミラー62のミラーエッジ部708へのストレスは、図8(a)に比べて改善されている。しかしながら、板バネ702が筐体85の係合部703に係合する際、板バネ702がミラーエッジ部708に接触しながら移動するため、板バネ702の移動中の接触によって、ミラーエッジ部708の欠けや割れが生じるおそれがある。更に、板バネ702が所定の位置に取付けられた際に、板バネ702と反射ミラー62のミラーエッジ部708が接触していることに変わりはない。また、図9(a)の構成では、板バネ取付け時に次のような課題が生じる。即ち、図9(b)、図9(c)に示すように、板バネ702を挿入するため下方向に押し付ける際、ミラー反射面706を押圧する第一押圧部704の反力により、図9(c)中矢印711の方向に板バネ702が押し付けられる。そして、係合部703により板バネ702は図のように大きく傾く。その結果、板バネ702はミラーエッジ部708に接触してしまう。このため、ミラーエッジ部708の欠けや割れを防ぐためには、板バネ702の取付けを開始してから終了するまでの過程において、板バネ702とミラーエッジ部708が、全く接触しないようにすることが望ましい。更に、板バネ702の取付けが終了し、所定の位置に取付けられた状態において、板バネ702とミラーエッジ部708が、全く接触しないようにすることが望ましい。即ち、全ての過程において、板バネ702とミラーエッジ部708が、全く接触しないようにすることが望ましい。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、弾性部材の取付けを開始してから所定の位置に取付けられた状態となるまでの過程において、光学部材の欠けや割れの発生を低減させることを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する偏向器と、前記偏向器により偏向された光ビームを前記感光体に導く光学部材と、前記光源、前記偏向器及び前記光学部材を収納する筐体であって、筐体側係合部と前記光学部材を支持する支持部とを備える筐体と、前記支持部に支持された前記光学部材を押圧する押圧部を備える板バネであって、前記筐体側係合部に係合する板バネ側係合部を備え、前記筐体側係合部と前記板バネ側係合部とが係合した第1の状態において前記押圧部が前記光学部材を押圧することによって前記光学部材を前記支持部に付勢させる板バネと、前記光学部材を介して前記筐体側係合部の反対側に設けられ、前記筐体側係合部と前記板バネ側係合部とが係合していない第2の状態において前記押圧部が当接する当接部と、を備え、前記筐体側係合部と前記板バネ側係合部とが前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する過程において前記押圧部が前記当接部上から前記支持部によって支持された前記光学部材上に移動することを特徴とする光走査装置。
(2)感光体と、前記感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する前記(1)に記載の光走査装置と、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像しトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、弾性部材の取付けを開始してから所定の位置に取付けられた状態となるまでの過程において、光学部材の欠けや割れの発生を低減させることができる。
実施例1の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例1の光走査装置の構成を示す断面図、反射ミラーと板バネの筐体上の配置を示す斜視図、板バネの構成を示す斜視図 実施例1の板バネが所定の位置に取付けられた際の構成を示す断面図 実施例1の板バネを取付ける過程を説明する斜視図 実施例1の板バネの取付け開始から終了までの過程を説明する斜視図 実施例1の板バネの取付け開始から終了までの過程を説明する斜視図 実施例1の板バネの取付け開始から終了までの過程を説明する断面図 従来例の反射ミラーの端部の斜視図及び断面図 従来例の板バネが所定の位置に取付けられた状態並びに取付け過程を示す斜視図及び断面図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
[画像形成装置の構成]
実施例1の画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施例のタンデム型のカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザービームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色毎にトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、各作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。そして、プリンタは、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を、記録媒体である記録シートPに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印B方向に回転動作しながら各色作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、二次転写ローラ65が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ65と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には、前述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている(以下、一次転写という)。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印B方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された感光体である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。尚、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2(a)を用いて後述する。光走査装置40は、全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調されたレーザービーム(光ビーム)を出射する、不図示の光源である4基の半導体レーザーを備えている。また、光走査装置40は、高速回転してこれら4光路のレーザービームを感光ドラム50の回転軸方向に沿って走査するように各光ビームを偏向する偏向器である回転多面鏡42及び回転多面鏡42を回転させるモータユニット41を備えている。回転多面鏡42によって偏向された各光ビームは、光走査装置40内に設置された光学部材に案内されて感光ドラム50上に導かれ、各感光ドラム50に照射される。
各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12と、を備える。更に、各作像エンジン10は、光ビームによって露光されることで感光ドラム50上(感光体上)に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。
各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPは、プリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ65とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排紙トレイ1aに排出される。
このように構成されたカラーレーザービームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。これによって各作像エンジン10の感光ドラム50上には、画像情報に応じた潜像画像が形成される。ここで、良質な画質を得るためには、光走査装置40によって形成される潜像画像が、感光ドラム50上の所定の位置に精度よく再現され、かつ、潜像画像を形成するためのビーム光量は、常に安定して所望の値を出せるものでなければならない。
[光走査装置の構成]
図2(a)は光学部品取付けの全体像を示した概略図である。光源ユニット55(図2(b)参照)から出射された感光ドラム50Yに対応する光ビームLYは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ60aに入射する。光学レンズ60aを通過した光ビームLYは、光学レンズ60bに入射し、光学レンズ60bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射された光ビームLYは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Yを走査する。
光源ユニット55から出射された感光ドラム50Mに対応する光ビームLMは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ60aに入射する。光学レンズ60aを通過した光ビームLMは、光学レンズ60bに入射し、光学レンズ60bを通過した後、反射ミラー62b、反射ミラー62c、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射された光ビームLMは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Mを走査する。
光源ユニット55から出射された感光ドラム50Cに対応する光ビームLCは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ60cに入射する。光学レンズ60cを通過した光ビームLCは、光学レンズ60dに入射し、光学レンズ60dを通過した光ビームLCは、反射ミラー62e、反射ミラー62f、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射された光ビームLCは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Cを走査する。
光源ユニット55から出射された感光ドラム50Bkに対応する光ビームLBkは、回転多面鏡42によって偏向され、光学レンズ60cに入射する。光学レンズ60cを通過した光ビームLBkは、光学レンズ60dに入射し、光学レンズ60dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射された光ビームLBkは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Bkを走査する。
図2(b)は、光走査装置40の筐体85に対して、光ビームの案内をする反射ミラー62、反射ミラー62の固定部材である板バネ702の配置を示した概略斜視図である。尚、図2(b)の光走査装置40は、樹脂製の筐体85から上蓋70をはずした状態で図示している。また、以下の説明において、回転多面鏡42の回転軸方向をZ軸方向、光ビームの走査方向である主走査方向又は反射ミラー62の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に垂直な方向をX軸方向とする。
[板バネの構成]
図2(c)に示す弾性部材である板バネ702は、一枚の薄板を折り曲げて形成される。板バネ702は、基準面702aを備えた板部である第一板部702hと、第一板部702hに対してそれぞれ折り曲げられた、第2の腕部である第二板部727と、第1の腕部である第三板部702jと、一対の第四板部702kと、を有する。
第一板部702hは、後述する第二支持部である突出部633(後述する図3参照)に接触し、突出部633からの反発力を受ける接触部である。第一板部702hと第二板部727は、屈曲部702pによって連結されている。屈曲部702pは、第一板部702hに対して第二板部727を第一板部702hの一端から第一板部702hに対して略V字状に折り返すことによって形成されている。そして、屈曲部702pが弾性変形することによって第一板部702hと第二板部727との相対位置関係(相対角度)が変化する。第二板部727は、基準面702aとは反対側の面において第一板部702hの他端側に向かって延びている。第一板部702hと第三板部702jは、屈曲部702oによって連結されている。屈曲部702oは、第一板部702hに対して第三板部702jを略直角に折り曲げることによって形成されており、屈曲部702oが弾性変形することによって第一板部702hと第三板部702jとの相対位置関係(角度)が変化する。一対の第四板部702kは、第一板部702hの両側端から第二板部727及び第三板部702jとは反対側に略直角に折り曲げられている。
基準面702aは、薄板状の第一板部702hの一方の面であり、筐体85に設けられた突出部633の角柱部633aのバネ受け面736に当接し、板バネ702の位置の基準となる(図3、図4参照)。第二板部727には反射ミラー62を押圧する第一押圧部704が形成されている。第一押圧部704は、第二板部727の先端部において第一板部702hとは反対側に突出するように凸状に屈曲した部分である。板バネ702の第二板部727と第一板部702hとが反射ミラー62と突出部633との間に弾性力に抗して撓められた(圧縮された)状態で挿入されることにより、第一押圧部704は反射ミラー62のミラー反射面706(図3参照)に当接する。ここで、ミラー反射面706は、反射ミラー62に光ビームが入射する面である。これにより、第一押圧部704は、反射ミラー62を、後述する第一支持部であるミラー支持部631の第2の接触部である第一ミラー座面707に向けて押圧する。尚、第一ミラー座面707は、反射ミラー62のミラー反射面706に平行な第2の面に接触する。
第三板部702jには反射ミラー62を押圧する第二押圧部705が形成されている。押圧部である第二押圧部705は、第三板部702jの先端部702dを、第二板部727の方向に鈍角に折り曲げ、更に第二板部727とは反対側の方向に略直角に折り曲げた、「く」字形状の部分である。尚、第三板部702jの一部と第三板部702jを鈍角に折り曲げた部分及び第二押圧部705の一部は、第二押圧腕729を構成している。第二押圧部705は、反射ミラー62の所定の面であるミラー平面710に当接する(図3参照)。板バネ702の第三板部702jが第一板部702hに対して弾性力に抗して撓められた状態で、板バネ702が突出部633に係止される。これにより、第二押圧部705は反射ミラー62を支持部であるミラー支持部631の第1の接触部である第二ミラー座面709に対して弾性的に押圧する(図3参照)。尚、第二ミラー座面709は、反射ミラー62のミラー平面710(第1の面の裏面)に平行な第1の面に接触する。
穴部713は、基準面702a上に設けられ第一板部702hの表裏両面を貫通する開口である。穴部713は、穴部713を構成していた第一板部702hの一部分によって、突出部633の係合部703(筐体側係合部)に係合する係合部733(板バネ側係合部)が形成される。第一板部702hは、第三板部702jへと折り返される屈曲部702oと一対の第四板部702kとの間に、両側に突き出た突起平面部722、724を有している。また、第一板部702hは、第二板部727へと折り返される屈曲部702pと一対の第四板部702kとの間に、両側に突き出た突起平面部723、725を有している。そして、突起平面部723、725の先端部は、第二板部727とは反対側に折り曲げられ、ストッパ734、735を構成している。ストッパ734、735は、突出部633の面633bに当接する。これにより、何らかの原因によって後述する治具による板バネ702のガイド面への押し付けが解除されない場合でも、板バネ702の下降を停止させることができる。
このように、板バネ702は、筐体85に設けられた係合部703に対して、板バネ702自身に形成した係合部733を係合するように構成されている。これにより、反射ミラー62からの反発力により、板バネ702が筐体85から脱落することなく、その姿勢を保つことが可能となっている。尚、図2(c)には板バネ702の各部の符号を図示しているが、その他の図面においては見易さのため、板バネ702の詳細な符号を付すことは省略する。
[バネ支持体及びミラー支持体の構成]
図3に示すように、筐体85の内部には、板バネ702を支持するための突出部633と、反射ミラー62を筐体85に精度よく取付けるために反射ミラー62を支持するミラー支持部631とが一体成型されている。突出部633は、角柱部633a(図4等参照)を備える。角柱部633aを含む突出部633は、後述するミラー支持部631上に支持された反射ミラー62との間に間隙を形成する間隙形成部である。Y軸方向の角柱部633aは、角柱部633aの幅が一対の第四板部702kよりも若干狭くなるように筐体85に形成されている。角柱部633aは、+Z軸方向から反射ミラー62と突出部633との間に板バネ702を挿入する際に一対の第四板部702kの間に挿入されることで、板バネ702をガイドする機能を果たす。また、突出部633のバネ受け面736は、板バネ702が筐体85の係合部703と係合した際に、板バネ702の基準面702aと接触する。
ミラー支持部631は、板バネ702の第一押圧部704及び第二押圧部705によって押圧された反射ミラー62が当接する第一ミラー座面707と第二ミラー座面709と、を有する。板バネ702の第一押圧部704によって押圧される反射ミラー62の被押圧点に対してミラー反射面706の裏面側において第一ミラー座面707は裏面側を支持する。
更に、本実施例の特徴的な構成として、ミラー支持部631は、板バネ702が筐体85に取付けられる過程(第2の状態から第1の状態に遷移する過程)において、板バネ702の第二押圧部705が当接する当接部である突起部728を有する。図3に示すように、板バネ702が筐体85の所定の位置に取付けられた状態では、板バネ702の第二押圧部705は、突起部728には当接していない。板バネ702を筐体85に取付ける過程については、図4等を用いて後述する。
[板バネが筐体の所定の位置に取付けられた状態]
反射ミラー62が板バネ702によって押圧されて筐体85に設置された状態において、板バネ702のY軸方向の中央部を、XZ平面に平行な面で切断(以下、単に、板バネ中央部で切断、という)した際の断面図を図3に示す。本実施例では、反射ミラー62は、ミラー反射面706を、板バネ702の第一押圧部704によって、筐体85の第一ミラー座面707に向けて押し付けられている。また、反射ミラー62は、ミラー平面710を、板バネ702の第二押圧部705で、筐体85の第二ミラー座面709に向けて押し付けられている。反射ミラー62は、長手方向(Y軸方向)の両端を、このように板バネ702によって筐体85へ押圧固定されることにより、ガタつきなく位置が決められる。
また板バネ702は、筐体85に設けられた係合部703(筐体側係合部)が、板バネ702に設けられた穴部713に係合するように構成されている。尚、係合部703が穴部713に係合するような構成を、スナップフィット構成という。板バネ702は、スナップフィット構成により、反射ミラー62からの反発力によって筐体85から脱落することなく、その姿勢を保つことが可能となっている。
板バネ702の係合部733と筐体85の係合部703とが係合し、板バネ702が筐体85に取付けられた状態において、反射ミラー62は板バネ702によって押圧される。筐体85に取付けられた板バネ702によって押圧されることによって、反射ミラー62は筐体85に付勢し、筐体85に固定される。この状態において、板バネ702と反射ミラー62のミラーエッジ部708とが、接触していない。板バネ702が筐体85の所定の位置に取付けられた状態では、板バネ702とミラーエッジ部708との間に、後述するクリアランス731の分の空隙がある。従って、本実施例の構成では、上述した従来の課題である、板バネ702とミラーエッジ部708との接触による、ミラーエッジ部708の欠けや割れを防ぐことができる。そのため、光学部品として、ミラーエッジ部708が脆くなりやすいガラス製の材料のものでも使用することができる。
板バネ702は、図3に示すように、突出部633とミラー支持部631上に載置された反射ミラー62とによって形成された間隙に、弾性変形した状態で嵌め込まれる。図3に示すように、第一押圧部704は、反射ミラー62から抗力N1を受ける。抗力N1は、板バネ702に対して+Z方向に作用する力Z1と−X方向に作用する力X1とに分解される。
図3に示すように、第二押圧部705は、反射ミラー62から抗力N2を受ける。抗力N2は、板バネ702に対して+Z方向に作用する力Z2と+X方向に作用する力X2とに分解される。力X1と力X2との和(−X1+X2)は、板バネ702を突出部633の角柱部633aに付勢させる力である。また、第二押圧部705には、反射ミラー62から+Z方向に力Z2が作用している。この力Z1及びZ2が板バネ702に作用することによって、板バネ702が突出部633と反射ミラー62との間から離脱しないようになっている。即ち、本実施例の光走査装置は、板バネ702に設けられた穴部713の係合部733が、筐体85の係合部703の下面732(図7(d)参照)に引っ掛かる構成となっている。板バネ702の係合部733が筐体85の係合部703の下面732に当接することによって、当接部分において板バネ702には、−Z軸方向の力Z3が作用する。力Z1及び力Z2に対して力Z3が釣り合っている。更に、板バネ702には、板バネ702の基準面702aが突出部633の角柱部633aに当接することによって、+X軸方向の力X3が作用する。力X1と力X2との和(−X1+X2)に対して力X3が釣り合っている。また、力Z1、Z2、Z3によって板バネ702に作用する図3中の反時計周り方向の回転モーメントによって板バネ702が回転しないように、ストッパ734、735は、突出部633の面に当接し、突出部633の面から+X軸方向への抗力を受ける。力X1、X2、X3についても同様である。即ち、力X1と力X2の和(−X1+X2)と力X3の各々の作用点がZ軸方向においてずれているため、図3中の反時計回り方向に回転モーメントが生じるが、上述したように、ストッパ734、735によって板バネ702は回転しないようになっている。
以上により、板バネ702は、突出部633と反射ミラー62との間から離脱しない。板バネ702は、突出部633と反射ミラー62との間に嵌め込まれることによって弾性変形するため、反射ミラー62は、板バネ702からの力(力N1、力N2の反力)を受けて、ミラー支持部631に向かって押圧される。
[板バネの取付け開始から取付け終了までの過程]
次に、図面を用いて、本実施例の構成によって、板バネ702の取付け開始から取付け完了まで(以下、これを取付け時という)の過程で、板バネ702とミラーエッジ部708とが接触しないことを説明する。尚、以下の本実施例では、自動機を想定した量産治具を用いることを前提として、板バネ702の取付け過程を説明するが、これに限定されるものではなく、例えば人手で取付けても同様の効果が得られる。
図4は、反射ミラー62が、筐体85のミラー支持部631の所定の位置に乗せられた状態で、この状態から反射ミラー62の長手方向(Y軸方向)の両端に、板バネ702が取付けられる様子を示している。尚、図4には、反射ミラー62の両端部のうち、一方の端部のみ図示しているが、図示してない反対側の端部も同様の構成となるため、説明は省略し、以降、同様とする。
図5(a)〜(e)は、板バネ702の取付け過程を示す斜視図である。図6(a)〜(e)は、板バネ702の取付け過程を示す斜視図である。図6(a)〜(e)は、図5(a)〜(e)とは別角度からの板バネ702の取付け角度を見たときの斜視図である。図7(a)〜(e)は、板バネ702の取付け過程を示す板バネ702中央部の断面図である。図7は、筐体85の切り口をハッチングで示している。図5(a)、図6(a)、及び図7(a)はそれぞれ同一の状態を示しており、(b)〜(e)についても同様である。
図4(a)に示すように、板バネ702の取付けに先立ち、筐体85の上部から、取付け治具714、715を図示の矢印方向に移動させて下降させる。取付け治具714、715は、図示しない治具本体に固定されている。
図4(a)の状態から、更に取付け治具714、715が下がってきて、筐体85に対して位置決めされたときの様子を図4(b)に示す。図4(b)に示すように、取付け治具714、715は、筐体85に設けられた板バネ姿勢規制リブ716、717に突き当てられることにより、下降が停止される。また、取付け治具714、715が固定された不図示の治具本体と筐体85は、精度良く位置決めされているものとする。そのため、図4(c)に示すように、取付け治具714、715が所定の位置に取付けられた際には、治具側スロープ718(及び、図中奥側の719)と板バネ姿勢規制リブ716、717に設けられた筐体側スロープ720、721が、略一直線を形成する。取付け治具714、715と筐体85とで形成されたこの直線は、図4(b)のように、板バネ702を取付ける際のガイド面となる。以下、治具側スロープ718、719及び筐体側スロープ720、721により形成された斜面を、ガイド面という。そして、板バネ702に設けられた4つの突起平面部722、723、724、725は、図示しない治具でガイド面方向に押し付けられながら、治具側スロープ718、719から筐体側スロープ720、721に向かって滑り落ちてくる。
図5(a)は、図4(b)の状態から更にガイド面を下降してきたときの、板バネ702の様子を示している。図7(a)をみるとわかるように、この状態で板バネ702の第一押圧部704がミラー反射面706と接触する。このとき、ミラーエッジ部708と第一押圧部704は接触しておらず、ミラーエッジ部708の欠けや割れは発生しない。第一押圧部704がミラー反射面706と接触し、第二板部727が折りたたまれ始めると、その変形によって反射ミラー62には押圧力が生じ始める。板バネ702全体には図7(a)に示す矢印726方向に、反射ミラー62への押圧力に対する反力が生じるが、前述した通り、板バネ702は図示しない治具でガイド面方向に押し付けられている。このため、板バネ702は、治具側スロープ718、719及び筐体側スロープ720、721から浮くことはない。尚、図5(a)、図6(a)、図7(a)の状態において、板バネ702の第一押圧部704と突起部728とは接触していない。
図5(b)は、図5(a)の状態から、更にガイド面を下降してきたときの板バネ702の様子を示している。また、図6(b)は、図5(b)の様子を別角度からみた斜視図、更に、図7(b)は、図5(b)の板バネ中央部で切断した際の断面図を示している。図7(b)をみるとわかるように、この状態で板バネ702の第一押圧部704はミラー反射面706を押圧し続け、新たに第二押圧部705が筐体85に設けられた突起部728に接触する。第二押圧部705の突起部728への接触及び更なる板バネ702の下降により、第二押圧腕729は突起部728を押圧し、その反力で図7(b)に示す矢印730方向に第二押圧腕729が開くように変形する。即ち、第二押圧腕729を構成する第三板部702jと第二押圧部705の折り曲げた部分の角度が、第二押圧腕729の変形により大きくなる。
第二押圧腕729が変形したときの様子を図5(c)に、別角度からの斜視図を図6(c)に、図7(c)には板バネ中央部で切断した際の断面図をそれぞれ示す。図7(c)をみるとわかるように、板バネ702の第二押圧部705が、突起部728を押圧する。これにより、突起部728即ち筐体85からの反力による変形で、板バネ702とミラーエッジ部708との間に、空隙(以下、クリアランス731という)が生じている。板バネ702とミラーエッジ部708との間に生じたクリアランス731により、板バネ702とミラーエッジ部708の接触による、ミラーエッジ部708の欠けや割れを防ぐことができる。従来の図9(c)のように、筐体85に突起部728がない場合は、図7(c)に示すように第二押圧腕729が開くように変形しないため、本実施例のようなクリアランス731は生じず、ミラーエッジ部708に欠けや割れが発生してしまうことになる。
図5(c)等に示した状態から、更にガイド面を下降してきたときの板バネ702の様子を、図5(d)に、別角度からの斜視図を図6(d)に、図7(d)には板バネ中央部で切断した際の断面図をそれぞれ示す。図7(d)をみるとわかるように、筐体85の係合部703の下面732より、板バネ702に設けられた穴部713の係合部733の方が、図中Z軸方向の下方向に位置している。よって、図示しない治具により、治具側スロープ718、719と筐体側スロープ720、721で形成されるガイド面へ押し付けられた板バネ702は、その押し付けが解除されると、反射ミラー62を付勢している反力で図中X軸方向の左方向に移動する。そして、筐体85の係合部703と板バネ702の穴部713とが係合し、板バネ702は、筐体85とスナップフィット構成により係合される。
尚、図5(d)等に示す状態のとき、第二押圧腕729とミラーエッジ部708との間のクリアランス731が最小となり、板バネ702とミラーエッジ部708が最も接近する。しかし、本実施例の構成によれば、板バネ702とミラーエッジ部708とは接触しておらず、反射ミラー62のミラーエッジ部708の欠けや割れが発生してしまうことはない。また、不図示の治具が何らかの理由で板バネ702のガイド面への押し付けを解除できず、更に板バネ702が筐体85側へ下降してきた場合には、図2(c)で説明した板バネ702のストッパ734、735が筐体85に突き当てられる。そして、本実施例では、このような状態でも、板バネ702とミラーエッジ部708との間のクリアランス731が確保される設計寸法としているため、板バネ702がミラーエッジ部708に接触することはない。
上述した工程に従い、筐体85と板バネ702がスナップフィット構成により係合されたときの様子を図5(e)に、別角度からの斜視図を図6(e)に、図7(e)(図3でもある)には板バネ中央部で切断した際の断面図をそれぞれ示す。前述の通り、図7(e)(図3)に示した板バネ702は、反射ミラー62からの反力により筐体85のバネ受け面736へ押し付けられる。よって図7(d)から図7(e)(図3)の状態に板バネ702が図中X軸方向の左方向に移動する。この移動の過程において、板バネ702の第二押圧部705の押圧箇所は、筐体85に設けられた突起部728からミラー平面710へと移動する。このように、本実施例では、板バネ702の筐体85への取付けが完了する際に、板バネ702の当接個所が、突起部728から反射ミラー62上(光学部材上)へと移動する。図7(d)から図7(e)へと板バネ702が移動する過程において、板バネ702とミラーエッジ部708との間のクリアランス731は広がる方向であり、板バネ702がミラーエッジ部708に接触することはない。従って、この過程においても、反射ミラー62の欠けや割れが発生することはない。
尚、第二押圧部705の押圧箇所を突起部728から移動しやすくするために、突起部728上(当接部上)の平面を、傾斜面(テーパ形状)としたり、面取りをしたりするなどしてもよい。具体的には、突起部728が反射ミラー62に向かって高さが低くなる傾斜面を備え、係合部703が係合部733に係合する過程において、第二押圧部705が傾斜面上を移動するように構成する。また、光ビームの走査方向における突起部728の幅は第二押圧部705の幅よりも狭い。更に、本実施例では、筐体85の突起部728の高さ(Z軸方向の高さ)は、反射ミラー62を第二ミラー座面709の平面上に移動させた際に、反射ミラー62の位置を規制する高さとしている。即ち、突起部728の高さは、反射ミラー62のミラー平面710と反射ミラー62が第一ミラー座面707と当接する面とで形成される角部750(図3参照)の高さよりも高い構成としている。従って、光走査装置40全体に、振動や落下などの衝撃が加わった際、反射ミラー62が第二ミラー座面709の平面上から脱落するのを防ぐことができる。
以上が、本実施例における、筐体85に板バネ702を取付ける際の取付け開始から取付け終了までの一連の動きであり、どの過程においても、板バネ702とミラーエッジ部708が接触しない。そのため、ミラーエッジ部708に欠けや割れが発生することがない。
尚、本実施例では、光学部品の一例として、反射ミラー62を板バネ702によって筐体85に固定する場合を説明したが、本実施例は、反射ミラー62に限定されるものではない。従って、板バネ702との接触により欠けや割れが発生するおそれがあるガラス製のレンズ等の光学部品においても、板バネで押圧固定する場合は、上述した構成を適用できる。更に、本実施例では、画像形成装置内の光走査装置を一例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、画像形成装置内の画像読み込み装置に用いられる光学部品の固定時でも、本実施例の構成を適用することができる。
以上、本実施例によれば、弾性部材の取付けを開始してから所定の位置に取付けられた状態となるまでの過程において、光学部材の欠けや割れの発生を低減させることができる。
42 回転多面鏡
62 反射ミラー
85 筐体
702 板バネ
728 突起部

Claims (9)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する偏向器と、
    前記偏向器により偏向された光ビームを前記感光体に導く光学部材と、
    前記光源、前記偏向器及び前記光学部材を収納する筐体であって、筐体側係合部と前記光学部材を支持する支持部とを備える筐体と、
    前記支持部に支持された前記光学部材を押圧する押圧部を備える板バネであって、前記筐体側係合部に係合する板バネ側係合部を備え、前記筐体側係合部と前記板バネ側係合部とが係合した第1の状態において前記押圧部が前記光学部材を押圧することによって前記光学部材を前記支持部に付勢させる板バネと、
    前記光学部材を介して前記筐体側係合部の反対側に設けられ、前記筐体側係合部と前記板バネ側係合部とが係合していない第2の状態において前記押圧部が当接する当接部と、
    を備え、
    前記筐体側係合部と前記板バネ側係合部とが前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する過程において前記押圧部が前記当接部上から前記支持部によって支持された前記光学部材上に移動することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光ビームの走査方向における前記当接部の幅は前記押圧部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記光学部材は、前記光ビームを反射するガラス製の反射ミラーであることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記筐体は、樹脂製であることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記支持部は、前記光学部材の第1の面に接触する第1の接触部と前記光学部材の第2の面に接触する第2の接触部とを備え、前記第1の接触部と前記第2の接触部とによって前記光学部材を支持し、
    前記板バネは、前記板バネ側係合部が形成された板部と、前記押圧部を備え、前記板部の一端において前記板部から折り曲げられた第1の腕部と、前記押圧部とは別の押圧部を備え、前記板部の他端において前記板部から折り曲げられた第2の腕部とを備え、前記第1の押圧部と前記第2の押圧部とによって前記光学部材を押圧することによって前記光学部材を前記第1の接触部及び前記第2の接触部とに付勢させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記第1の腕部に設けられた前記押圧部は前記第1の面の裏面を押圧し、前記光学部材は、前記押圧部によって前記第1の面の裏面が押圧されることによって前記第1の接触部に付勢し、前記第2の腕部に設けられた前記別の押圧部は前記第2の面の裏面を押圧し、前記光学部材は、前記別の押圧部によって前記第2の面の裏面が押圧されることによって前記第2の接触部に付勢することを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記筐体側係合部は、前記支持部に支持された前記光学部材とによって間隙を形成し、
    前記板バネは、前記間隙に挿入されることによって弾性変形し、当該弾性変形することによって前記第2の押圧部に設けられた前記別の押圧部が前記光学部材を押圧することを特徴とする請求項5または6に記載の光走査装置。
  8. 前記当接部は、前記支持部に支持された前記光学部材に向かって高さが低くなる傾斜面を備え、前記筐体側係合部と前記板バネ側係合部とが前記第2の状態から前記第1の状態に遷移する過程において前記押圧部は前記傾斜面上を移動することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 感光体と、
    前記感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により形成された静電潜像を現像しトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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