JP6494299B2 - 光走査装置および該光走査装置を備える画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および該光走査装置を備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、光走査装置に取り付けるレーザホルダの固定機構に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置は、半導体レーザなどのレーザ光源から射出されるレーザ光を回転多面鏡などの偏向手段で偏向し、偏向されたレーザ光をレンズやミラーにより感光体上に導く。画像形成装置は、レーザ光によって露光されることによって感光体上に形成された静電潜像をトナーによって現像し、現像したトナー像を記録媒体に転写することによって記録媒体上に画像を形成している。
レーザ光源から出射されるレーザ光の中心軸(以下、入射系の光軸と呼ぶ)は、部品の寸法ばらつきや、部品間の組み付けばらつき等が原因で設計角度に対して微小な角度ズレを持っている。入射系の光軸に角度ズレがあると、レンズへの入射位置と入射角度が設計値に対して一律ずれを生じるため、感光体上への結像性能が損なわれる。特に光走査装置上で偏向手段により偏向されたレーザ光が感光体上を走査する方向を主走査方向、それに直交する方向を副走査方向と称する場合、入射系の光軸が副走査方向に傾くという現象が生じる。このような現象によってレーザ光のレンズへの入射位置が変わる。光走査装置は、レンズの集光性能が高い位置をレーザ光が通過するよう設計されているが、レーザ光のレンズへの入射位置が変動してしまうと、感光体上にレーザ光に適切に集光しなくなってしまうため、出力画像の画質の低下が起きてしまう。
このような課題を解決するため、特許文献1は、レーザ光源を保持する保持部材を取付部材に対して副走査方向に傾斜させる調整機構を備えた光走査装置を開示している。
特許文献1は、部品の寸法ばらつきや、部品間の組み付けばらつき等が原因で設計角度に対して角度ズレが生じ、レーザ光の光軸角度を副走査方向に変化させたい場合、保持部材を角度ズレを相殺する方向に調整することによって、部品精度や組み付け精度を上げることなく、安定した光学性能の向上を実現することができる。この調整原理は以下の通りである。すなわち、保持部材と取付部材間に弾性部材を具備した状態でねじを用いて固定する。特許文献1の光走査装置の組立時に、作業者は、ねじを回転させることによって弾性部材の反力によって保持部材の姿勢を変化させ、保持部材の姿勢を変化させることによってレーザ光の光路を矯正する。
特開2007−248686号公報
しかしながら、本来であれば強固に固定したい保持部材と取付部材の間に弾性部材を介し、ねじの締め付け量でレーザ光の光路を調整するということは、言い換えれば両者の間のねじの締め付けトルクが軽減されてしまっていることを意味する。画像形成装置本体の振動や昇温等の環境変動によってねじの固定が緩むことが考えられ、光路調整した光軸に狂いが生じる恐れがある。
よって、これらの事情を鑑みると、光走査装置の性能を向上させるには、弾性部材等を介することなく保持部材を取付部材に直接ねじで固定することが必要となる。
しかしながら、保持部材のねじによる固定で高い光軸精度を出すためには新たな課題として次の現象を克服する必要がある。すなわち、保持部材と取付部材が接触し、保持部材の姿勢が決まる取付面は、どれだけ加工で精度良く追い込んでも完全なる平面に加工することは困難である。このわずかな平面性の歪みや、異なる取り付け座面間の平面度のずれは、ねじの強力な推力によって保持部材の座面を強制的に取付部材に倣わせる。この際、複数点ある各々のねじの固定部ごとにストレスを発生させる。即ち、ねじを用いて保持部材を取付部材に取り付けると、微小だが保持部材が変形をしてしまい、その変形によってレーザ光の光路のずれが発生してしまう。
本発明の光走査装置は、感光体を露光するためのレーザ光を出射する半導体レーザと、前記半導体レーザを保持するレーザホルダと、前記レーザ光が感光体上を走査する前記レーザ光を感光体上に導く光学部材と、を備える光走査装置であって、前記光学部材が収容され、レーザホルダが固定される光学箱であって、前記レーザホルダを固定するための第1の固定ねじが螺合する第1の螺合部と第2の固定ねじが螺合する第2の螺合部を備える光学箱を備え、前記レーザホルダは、前記半導体レーザを保持する保持部であって、当該保持部の外形形状部分の内側に前記第1の螺合部に螺合された前記第1の固定ねじのねじ頭により前記保持部が前記光学箱に押圧されることによって前記光学箱に当接する第1の当接部を備える保持部と、前記外形形状部分から、当該外形形状部分から離れる方向に向かって、かつ前記第1の固定ねじの回転軸を法線とする平面に沿って突出する2つの突出部と、前記2つの突出部を橋架するように、前記2つの突出部を介して前記保持部に接続され、かつ前記外形形状部分から分離した橋架部と、を備え、前記橋架部は、開口と、当該開口を通過し、前記第2の螺合部に螺合された第2の固定ねじのねじ頭により前記光学箱に押圧されることによって前記光学箱に当接する第2の当接部と、を備え、前記光学箱は、前記レーザホルダを固定するための第3の固定ねじが螺合する第3の螺合部をさらに備え、前記保持部は、前記外形形状部分の内側に前記第3の螺合部に螺合された前記第3の固定ねじのねじ頭により前記保持部が前記光学箱に押圧されることによって前記光学箱に当接する第3の当接部をさらに備え、前記第1の固定ねじによって前記保持部が押圧されて前記第1の当接部が前記光学箱に当接し、前記第2の固定ねじによって前記橋架部が押圧されて前記第2の当接部が前記光学箱に当接し、前記第3の固定ねじによって前記保持部が押圧されて前記第3の当接部が前記光学箱に当接することによって、前記レーザホルダは、前記光学箱に固定されることを特徴とする。
固定ねじによって光学箱に固定されたレーザホルダの変形によるレーザ光の光路のずれの発生を抑制することができる。
本実施例の画像形成装置の概略断面図 本実施例の光走査装置の概略断面図及び斜視図 光学箱、レーザホルダ、回路基板の分解斜視図 半導体レーザ、チップホルダ、レーザホルダの分解斜視図 レーザホルダ、およびポリゴンミラーの斜視図 レーザホルダ単体の正面図および上面図 光学箱に取り付けられたレーザホルダの正面図 レーザホルダに設けられた固定機構の拡大図 本実施例のレーザホルダと比較例のレーザホルダの変形量を比較するためのシミュレーション結果 レーザホルダの変形例
(実施例1)
[画像形成装置]
実施例1の画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施例のタンデム型のカラーレーザビームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色毎にトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは各作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備え、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録シートPに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。なお、以下の説明において、後述するモータユニット41の回転多面鏡42の回転軸方向をZ軸方向、レーザ光の走査方向である主走査方向又は反射ミラー62の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に垂直な方向をX軸方向とする。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印C方向に回転動作しながら各作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には二次転写ローラ65が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ65と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には前述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている(以下、一次転写という)。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印C方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された感光体である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。尚、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2を用いて後述する。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調されたレーザビームを射出する図示しない4基の半導体レーザを備えている。また、光走査装置40は、各感光ドラム50に対応するレーザ光が感光ドラム50の軸方向(Y軸方向)に沿って走査するように各レーザ光を偏向する回転多面鏡42及び回転多面鏡42を回転させるモータユニット41を備えている。回転多面鏡42によって偏向された各レーザ光は、光走査装置40内に設置された光学部材に案内されて感光ドラム50上(感光体上)に導かれ、各感光ドラム50を露光する。
各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12と、を備える。また、各作像エンジン10は、レーザ光によって露光されることで感光ドラム50上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。
各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPはプリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ65とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排紙トレイ1aに排出される。
このように構成されたカラーレーザビームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。これによって各作像エンジン10の感光ドラム50上には画像情報に応じた潜像画像が形成される。ここで、良質な画質を得るためには、光走査装置40によって形成される潜像画像が感光ドラム50上の所定の位置に精度よく再現され、かつ、潜像画像を形成するためのレーザ光のスポット形状は常に安定して所望の状態を維持できるものでなければならない。
[光走査装置の構成]
図2(a)は、本実施例の光走査装置の内部構成を示す概略構成図である。図2(b)は光走査装置の斜視図である。光走査装置40の光学箱である筐体105の内部及び外周部には、レーザ光(レーザ光)を射出する光源が搭載された不図示の光源ユニット、レーザ光を偏向する回転多面鏡42、モータユニット41が設置されている。更に、光走査装置40には、各レーザ光を感光ドラム50上へ案内し、結像させるための光学レンズ60a〜60d、反射ミラー62a〜62hが設置されている。
後述の光源ユニットから出射された感光ドラム50Yに対応するレーザ光LYは、回転多面鏡42によって偏向され、図中B側に配置されたレンズ60aに入射する。レンズ60aを通過したレーザ光LYは、レンズ60bに入射し、レンズ60bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射されたレーザ光LYは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Yを走査する。
後述の光源ユニットから出射された感光ドラム50Mに対応するレーザ光LMは、回転多面鏡42によって偏向され、図中B側に配置されたレンズ60aに入射する。レンズ60aを通過したレーザ光LMは、レンズ60bに入射し、レンズ60bを通過した後、反射ミラー62b、反射ミラー62c、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射されたレーザ光LMは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Mを走査する。
後述の光源ユニットから出射された感光ドラム50Cに対応するレーザ光LCは、回転多面鏡42によって偏向され、図中A側に配置されたレンズ60cに入射する。レンズ60cを通過したレーザ光LCは、レンズ60dに入射し、レンズ60dを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62e、反射ミラー62f、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射されたレーザ光LCは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Cを走査する。
後述の光源ユニットから出射された感光ドラム50Bkに対応するレーザ光LBkは、回転多面鏡42によって偏向され、図中A側に配置されたレンズ60cに入射する。レンズ60cを通過したレーザ光LBkは、レンズ60dに入射し、レンズ60dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射されたレーザ光LBkは、不図示の透明窓を通過して感光ドラム50Bkを走査する。
光走査装置においては、近年、装置の小型化やコスト低減が求められている。以下に説明する本実施例の光走査装置は、レーザ光のスポット位置が、モーター等の駆動部による起振力が原因の振動などによりふらつくことなく、装置の小型化やコスト低減を同時に実現できる構成となっている。特に、回転多面鏡42で偏向されたレーザ光が入射するfθレンズは、長尺の樹脂製レンズである場合が多く、振動に起因する課題が発生しやすい。そのため、光走査装置において、小型化、コスト低減、そして振動防止を実現するためには、光走査装置の筐体によるfθレンズの支持構成が非常に重要になってくる。なお、図1、図2では、複数の作像エンジンを備える画像形成装置について説明したが、1つの作像エンジンを備える画像形成装置と、その画像形成装置に用いられる光走査装置でもよい。
図3は、光走査装置40の組立図である。図3に示すように、光学箱100には、後述する固定ねじ501(第1の固定ねじ)、502(第3の固定ねじ)、503(第2の固定ねじ)がそれぞれ螺合する螺合穴101(第1の螺合部)、102(第3の螺合部)、103(第2の螺合部)が形成されている。また、光学箱100には、固定ねじ504、505、506がそれぞれ螺合する螺合穴104、105、106が形成されている。また、光学箱100には、固定ねじ507、508がそれぞれ螺合する螺合穴107、108形成されている。さらに、光学箱100には、固定ねじ510、511、512がそれぞれ螺合する螺合穴110、111、112が形成されている。
固定ねじ501、502、503は、後述するレーザホルダ200を光学箱100に固定するためのねじである。一方、固定ねじ504、505、506は、後述するレーザホルダ300を光学箱100に固定するためのねじである。
固定ねじ507、508は後述する回路基板600を光学箱100に固定するためのねじである。一方、固定ねじ509、510、511は後述する回路基板601を光学箱100に固定するためのねじである。
図3に示すように、螺合穴101、102、103の周囲には、それぞれの穴を取り囲むように、当接面112、113、114(当接部)が形成されている。当接面112、113、114には、後述するレーザホルダ200側の当接面が当接する。また、螺合穴104、105、106の周囲には、それぞれの穴を取り囲むように、当接面115、116、117(当接部)が形成されている。当接面115、116、117には、レーザホルダ300側の当接面が当接する。
螺合穴107、108の周囲には、それぞれの穴を取り囲むように、当接面118、119(当接部)が形成されている。当接面118、119には、後述する回路基板600が当接する。また、螺合穴109、110、111の周囲には、それぞれの穴を取り囲むように、当接面120、121、122(当接部)が形成されている。当接面120、121、122には、回路基板601が当接する。
光学箱100には、後述する位置決め用突起123、124、125、および126が形成されている。さらに、光学箱100の側壁には、光学箱100の内部に連通する開口127、128、129、および130が形成されている。
図3に示すように、レーザホルダ300は、レーザホルダ200をある点に関して点対象に反転させて光学箱100に取り付けられる。従って、光学箱100側の螺合部の配置などはレーザホルダ200側の螺合部等の配置に対してある点に関して点対象となるように光学箱100に形成されている。レーザホルダ300はレーザホルダ200と同一であり、レーザホルダ300に対する光学箱100側の固定機構はレーザホルダ200に対する光学箱100側の固定機構と機能としては同一であるため、詳細な説明は省略する。
レーザホルダ200、300、回路基板600、601の取り付け手順について説明する。図3に示すように、まず、光学箱100にレーザホルダ200を固定ねじ501、502、503によって固定し、その後に、光学箱100に回路基板600を固定ねじ507、508によって固定する。同様に、光学箱100にレーザホルダ301を固定ねじ504、505、506によって固定し、その後に、光学箱100に回路基板601を固定ねじ509、510、511によって固定する。
回路基板600には、イエローの感光ドラムを露光するための半導体レーザLD_Yを駆動するためのレーザドライバ602、マゼンタの感光ドラムを露光するための半導体レーザLD_Mを駆動するためのレーザドライバ603が実装されている。回路基板601には、シアンの感光ドラムを露光するための半導体レーザLD_Cを駆動するためのレーザドライバ604、ブラックの感光ドラムを露光するための半導体レーザLD_Bkを駆動するためのレーザドライバ605が実装されている。
回路基板600、601には、半導体レーザから延びる端子を通過させる不図示の貫通穴が設けられている。レーザホルダ200および回路基板600が光学箱100に固定された状態で、各半導体レーザの端子はこの貫通穴を通過し、回路基板600の裏面に若干突き出た状態となる。回路基板600は、突き出た端子を半田で固定することによって、レーザドライバ602と半導体レーザLD_Yとが電気的に導通し、レーザドライバ603と半導体レーザLD_Mとが電気的に導通するように構成されている。同様に、レーザホルダ300および回路基板601が光学箱100に固定された状態で、半導体レーザの端子はこの貫通穴を通過し、回路基板601の裏面に若干突き出た状態となる。回路基板601は、突き出た端子を半田で固定することによって、レーザドライバ604と半導体レーザLD_Cとが電気的に導通し、レーザドライバ605と半導体レーザLD_Bkとが電気的に導通するように構成されている。
次に、レーザホルダ200およびレーザホルダ300について説明する。レーザホルダ200およびレーザホルダ300は、同じ形状であるため、レーザホルダ200を用いて説明する。
レーザホルダ200は、チップホルダ400を保持する保持部材である。図4(a)および(b)は、半導体レーザLD、チップホルダ400、レーザホルダ200の分解斜視図である。半導体レーザLD(LD_Y、LD_M、LD_C、LD_Bk)は、チップのパッケージ内にレーザ光を出射する一つの発光点(不図示)と、当該発光点から出射されたレーザ光を受光するフォトダイオード(不図示)を内蔵している。そして、各半導体レーザは、発光点およびフォトダイオードを動作させるための3つの端子を備える。
チップホルダ400は、半導体レーザLDが圧入される開口が形成された開口部401および開口部401から突出する中空の筒部402を備える。図4(b)に示すように、半導体レーザLDは、チップホルダ400の開口部401に設けられた開口に圧入される。開口部401に圧入された半導体レーザLDから出射されるレーザ光は、筒部402の内部を通過し、筒部402を介して開口部401とは反対側に設けられた筒部402の開口を通過する。また、筒部402の外壁には接着剤(例えば、紫外線硬化型接着剤)が付着する接着剤塗布部403が設けられている。筒部402には、筒部を介して接着剤塗布部403とは反対側にもう一つの接着剤塗布部404(後述の図6(b)参照)が設けられている。
図4(a)および(b)に示すように、レーザホルダ200には、接着剤が付着する接着剤塗布部201、202、203、204(固定部)と、レーザ光を通過させるための貫通穴205、206が設けられている。チップホルダ400Yおよび400Mをレーザホルダ200に接着剤によって固定する際、次のような手順を踏む。まず、接着剤は、チップホルダ400Y側の接着剤塗布部とレーザホルダ200側の接着剤塗布部とが対向した状態で双方に塗布される。次に、チップホルダ400Yに保持された半導体レーザLD_Yを点灯させる。このレーザ光は、貫通穴206を通過し、後述するコリメータレンズ700を通過し、光走査装置の組立時に用いられる不図示の治具に設けられた受光素子によって受光される。チップホルダ400Yは、図5の矢印方向に移動され、受光素子が受光するレーザ光のスポット形状、あるいは光量が目標値になる位置に調整される。チップホルダ400Yの適切な位置が決定した後、接着剤に紫外線が照射されることによってチップホルダ400Yは、レーザホルダ200に接着固定される。同様の点順をチップホルダ400Mに対しても行う。このように、チップホルダ400Y、400Mを構成することによって各感光ドラム上におけるレーザ光のスポット形状を、半導体レーザのFFPや波長特性の影響に依らず設計上許容する範囲に収めることができる。
次に、レーザホルダ200についてさらに詳しく説明する。図5(a)は、チップホルダ400Y、400Mが接着されたレーザホルダ200の斜視図である。図5(b)は、レーザホルダ200とポリゴンミラーとの関係を示す図である。図6(a)は、レーザホルダ200を図5(a)に示す矢印A方向から見た正面図である。図6(b)は、レーザホルダ200を図5(a)に示す矢印B方向から見た上面図である。
本実施例のレーザホルダ200は、図5(a)に示すように、レーザホルダ200には、コリメータレンズ700が取り付けられている。コリメータレンズ700は、一枚のレンズであり、半導体レーザLD_Yから出射されたレーザ光および半導体レーザLD_Mから出射されたレーザ光を平行光に変換する二眼のレンズである。図5(b)に示すように、コリメータレンズ700を通過したレーザ光LYおよびレーザ光LMは、XY平面に対して斜めとなる光路を取ってポリゴンミラーに入射する。
図6(a)に示すように、レーザホルダ200において点線で囲まれた部分をチップホルダ400M、400Y、およびコリメータレンズ700を保持する保持部207とする。保持部207は、レーザホルダ200の本体部分である。
保持部207は、固定ねじ501を通過させるための貫通穴208、固定ねじ502を通過させるための貫通穴209、固定ねじ503を通過させるための貫通穴210を備える。また、位置決め用突起123が挿入される貫通穴211を備える。また、保持部207は、位置決め用突起124に当接させるための突起212が形成されている。さらに、保持部207は、保持部207から延出された、貫通穴210を含む固定機構213を備える。
貫通穴208、および貫通穴209は、保持部207の外形形状の内側に形成されている。そして、貫通穴208(貫通穴の中心)、貫通穴209、および貫通穴210は、貫通穴208と貫通穴210とを結ぶ線分と貫通穴209と貫通穴210とを結ぶ線分とが等しい長さの二等辺三角形を形成するようにレーザホルダ200に形成されている。また、貫通穴210と貫通穴205(図4(b)参照)との距離と、貫通穴210と貫通穴206との距離と、が等しくなるように、貫通穴205、貫通穴206、貫通穴210がレーザホルダに形成されている。即ち、Z軸方向において貫通穴210は、貫通穴205と貫通穴206とを結ぶ線分の中央に位置する。さらに、貫通穴210は、貫通穴208および貫通穴209よりも貫通穴205および貫通穴206に近い位置に形成されている。つまり、固定ねじによる三箇所の固定機構のうち後述する固定機構213が保持部207に接着されたチップホルダの最も近くに位置する。従って、本実施例のレーザホルダ200は、固定機構213の変形が他の固定機構に比べて保持部207に接着されたチップホルダの姿勢に最も影響を与えやすい構造となっている。
レーザホルダ200には、光学箱100側に貫通穴208を囲む当接面213(当接部)、貫通穴209を取り囲む当接面214(当接部)、貫通穴210を取り囲む当接面215(当接部)が形成されている。当接面213、214、215は、それぞれ光学箱100に設けられた当接面112、113、114に当接する。当接面213、214、215はそれぞれ、各面が略同一平面上に位置するように加工されている。また、光学箱100に設けられた当接面112、113、114も各面が略同一平面上に位置するように加工されている。
なお、各当接面が略同一平面上とは、各完全に同一平面上にあることの他に、各当接面がレーザホルダおよび光学箱の成形上の公差(例えば、±0.05mm)の範囲内に収まっていることを含むものとする。レーザホルダおよび光学箱がそれぞれ樹脂製の場合、レーザホルダおよび光学箱の当接面はそれぞれ、レーザホルダおよび光学箱の本体と一体的に射出成形によって形成される。一方、レーザホルダおよび光学箱がそれぞれ金属製の場合、レーザホルダおよび光学箱の当接面は、レーザホルダおよび光学箱を切削加工することによって形成される。
図7は、レーザホルダ200の当接面213、214、215と光学箱100の当接面112、113、114に当接が当接した状態を示している。光学箱100に設けられた位置決め用突起123は、レーザホルダ200に設けられた貫通穴211に嵌合されている。位置決め用突起123が貫通穴211に嵌合することによって、X軸方向におけるレーザホルダ200の光学箱100に対する位置が決まる。一方、保持部207から突出する位置決め用突起212は、光学箱100に設けられた位置決め用突起124に当接している。位置決め用突起212が位置決め用突起124に当接することによって、Y軸方向におけるレーザホルダ200の光学箱100に対する位置が決まる。この状態で、固定ねじ501、502、503がそれぞれ対応する螺合穴に螺合されることによって、レーザホルダ200は、固定ねじ501、502、503のねじ頭によって光学箱100に向かって押圧されることによって、レーザホルダ200の当接面213、214、215が光学箱100に当接し、X軸方向およびZ軸方向の双方向に位置が決まった状態で光学箱100に固定される。
光学箱100には、貫通穴128、129が設けられている。半導体レーザLD_Yから出射されたレーザ光は、貫通穴129を通過して光学箱100内部に進む。半導体レーザLD_Cから出射されたレーザ光は、貫通穴128を通過して光学箱100内部に進む。
回路基板600は、レーザホルダ200が取付られた光学箱100に取り付けられる。図3に示す固定ねじ507、508は、回路基板600が当接面118、119に当接するまでそれぞれのねじが対応する螺合穴107、108それぞれに締め込まれ、それによって回路基板600は光学箱100に固定される。
次に、レーザホルダ200から延出した固定機構213についてさらに詳しく説明する。
固定ねじによる固定によってレーザホルダ200に作用する推力は、レーザホルダ200の当接面213、214、215を光学箱100の当接面112、113、114に倣わせる。上述したように、レーザホルダ200の当接面213、214、215、および光学箱100の当接面112、113、114が理想的な1つの平面内に存在するようにレーザホルダ200および光学箱100が設計される。しなしながら、実際に成形あるいは加工された両部品のそれぞれの当接面には、公差の範囲内で傾き成分や高さの誤差が含まれる。また、各当接面間の勾配が公差の範囲で異なる。例えば、レーザホルダ200の当接面213単独においても、ミクロな視点で見ると理想的な平面とは言えず、成形時(加工時)の公差の範囲内で高低差や傾きを持っている。よって、光学箱100とレーザホルダ200を固定ねじによって固定せずに互いの当接面を接触させただけの状態では各当接面同士が接触しているわけではなく、各当接面内の一部の領域のみが当接していてそのほかの領域は浮いている場合、あるいは2組の当接面が当接し、1組の当接面が当接していない場合がある。そして、このように製造されたレーザホルダ200を光学箱100に固定ねじによって固定すると、浮いていた領域に固定ねじのねじ頭から推力を受けてレーザホルダ200が変形する。レーザホルダ200が変形すると、レーザホルダ200に接着固定されたチップホルダの姿勢が変動してしまう。チップホルダは、レーザホルダに対して適正な位置に調整がなされた状態でレーザホルダに固定されている。レーザホルダの変形によってチップホルダの姿勢が変動することは、レーザ光の光路が所望の光路からずれることになるため、好ましくない。
このような課題に対して、本実施例の光走査装置に取り付けるレーザホルダ200は、以下の固定機構213を設けることによって、レーザホルダ200を光学箱100に取り付ける際のレーザホルダ200の変形によるチップホルダの姿勢の変動を低減している。
図6(a)に示すように、保持部207から右側に突出した部分が固定機構213である。図8は、固定機構213の拡大図である。図8に示すように、固定機構213は、保持部207から突出する第1の突出部214および第2の突出部215、第1の突出部214と第2の突出部215とを接続する橋架部216、並びに貫通穴210が形成された開口部217を備える。
橋架部216の両端は、第1の突出部214、第2の突出部215にそれぞれ接続されている。そして、橋架部216自体は、保持部207に直接接続されていない。即ち、橋架部216は、第1の突出部214および第2の突出部215を介して間接的に保持部207に接続されているが、橋架部216自体は保持部207からは分離している。
レーザホルダ200には、保持部207、第1の突出部214、第2の突出部215、橋架部216によって囲まれた貫通穴218を備えている。開口部217は、橋架部216から保持部207側に向かって延出しており、貫通穴218の内部に位置する。開口部217は、橋架部216と同様に、保持部207に直接接続されていない。即ち、開口部217は、第1の突出部214、第2の突出部215、および橋架部216を介して間接的に保持部207に接続されているが、開口部217自体は保持部207からは分離している。
図6(b)に示すように、第2の突出部214は、L字形状になっている。そして、第2の突出部89のL字の一端は保持部207に接続されており、L字の他端からは開口部215が保持部207に向かって延出している。即ち、図6(b)の視点から固定機構213を見ると、固定機構213は、U字形状となっており、U字の一端が保持部207に接続され、U字の他端が自由端となっている。開口部217と保持部207との最近接部分の間隙の幅は約1mmとなっている。
固定ねじ501、502、503の光学箱100への取り付けは、まず固定ねじ501および固定ねじ502を固定し、その後に固定ねじ503を取り付ける。即ち、複数の固定ねじのうち固定機構213に対する固定ねじ503を最後に光学箱100に固定する。
開口部213と保持部207との間には物理的な空間が存在する。これによって、チップホルダには、保持部207に直接伝わらない。例えば、固定ねじ501、502を固定し、固定ねじ503が締め込まれていない状態において、レーザホルダ200の当接面215と光学箱100の当接面114との間に微小な間隙が生じたとする。この場合、固定ねじ503を締め込むことによって、固定ねじ503から推力を受けることによって開口部217が橋架部216に対して撓む、あるいは開口部217と橋架部216との接続部が微小に変形する。即ち、固定ねじ503を締め込んだ際の固定ねじ503から開口部217に作用する推力が開口部217および橋架部216によって吸収される。また、開口部217が保持部207から分離しているため、開口部217が固定ねじ503から受ける推力が保持部207に伝播し難い。
一方、固定ねじ501、502を締め込み、固定ねじ503が締め込まれていない状態において、レーザホルダ200の当接面215と光学箱100の当接面114とが接触したとする。この場合、当接面114からの抗力を受けた開口部217が橋架部216に対して撓む、あるいは開口部217と橋架部216との接続部が微小に変形する。即ち、固定ねじ503を締め込んだ際の固定ねじ503から開口部217に作用する推力が、開口部217および橋架部216によって吸収される。また、開口部217が保持部207から分離しているため、開口部217が当接面114から受ける抗力が保持部207に伝播し難い。
図9は、本実施例のレーザホルダを光学箱に固定ねじによって固定した状態におけるレーザホルダの変形量をシュミレーションした結果である。図9(a)が本実施例のレーザホルダ200であり、図9(b)が比較例のレーザホルダである。図9(b)に示す比較例のレーザホルダは、本実施例の固定機構213が設けられていない。図9(a)および(b)は、レーザホルダ200自身の変形量をグラデーションで示している。図9(a)および(b)は、色が濃くなるにつれて変形量が小さいことを示している。なお、図9(a)および(b)は、変形量が理解しやすいようにレーザホルダを視覚的に過剰に変形させたシミュレーション結果である。
図9(b)に示す比較例のレーザホルダは、チップホルダに最も近い固定ねじを締め込むことによって、レーザホルダが捻じれるように変形し(図9(b)上段)、チップホルダを保持する部分およびコリメータレンズを保持する部分の変形量が大きいことが判る。このようにレーザホルダが変形するとレーザ光の光路が理想の光路を通らなくなり、結果として画質の低下につながる。
一方、本実施例のレーザホルダ200は、固定ねじ503によって押される開口部217が保持部207から分離しているため、開口部217が固定ねじ503から受ける推力が保持部207に伝播し難い。大きな変形は固定機構213に留まっており、チップホルダが接着される部分の変形量は、比較例のレーザホルダに比べて小さい。このように、本実施例のレーザホルダ200は、固定機構213を設けることによって固定ねじで固定することによる変形を抑制するレーザホルダとなっている。
図10は、図6に示すレーザホルダ200の変形例であるレーザホルダ800を示す図である。図7と同様の部分についての説明は省略する。レーザホルダ800は、保持部801から突出する固定機構802を備える。固定機構802は、保持部801から突出する第1の突出部803および第2の突出部804、第1の突出部803と第2の突出部804とを接続する橋架部805を備える。また、橋架部805に固定ねじを通すための貫通穴806が設けられている。そして、保持部801、第1の突出部803、第2の突出部804、橋架部805によって囲まれた開口807が存在している。つまり、橋架部805は、第1の突出部803および第2の突出部804を介して間接的に保持部801に接続されているが、橋架部805自体は保持部801からは分離している。このように、橋架部805自体に固定ねじを通すための貫通穴を設けても良い。
以上、説明したように、本実施例のレーザホルダ200は、レーザホルダ200を光学箱100に取り付ける際に生じるレーザホルダ200自身の変形による半導体レーザの姿勢の微小変動を抑制することができる。
200、300 レーザホルダ
214 第1の突出部
215 第2の突出部
216 橋架部
210 開口
213、215 当接面

Claims (8)

  1. 感光体を露光するためのレーザ光を出射する半導体レーザと、前記半導体レーザを保持するレーザホルダと、前記レーザ光が感光体上を走査する前記レーザ光を感光体上に導く光学部材と、を備える光走査装置であって、
    前記光学部材が収容され、レーザホルダが固定される光学箱であって、前記レーザホルダを固定するための第1の固定ねじが螺合する第1の螺合部と第2の固定ねじが螺合する第2の螺合部を備える光学箱を備え、
    前記レーザホルダは、
    前記半導体レーザを保持する保持部であって、当該保持部の外形形状部分の内側に前記第1の螺合部に螺合された前記第1の固定ねじのねじ頭により前記保持部が前記光学箱に押圧されることによって前記光学箱に当接する第1の当接部を備える保持部と、
    前記外形形状部分から、当該外形形状部分から離れる方向に向かって、かつ前記第1の固定ねじの回転軸を法線とする平面に沿って突出する2つの突出部と、
    前記2つの突出部を橋架するように、前記2つの突出部を介して前記保持部に接続され、かつ前記外形形状部分から分離した橋架部と、を備え、
    前記橋架部は、開口と、当該開口を通過し、前記第2の螺合部に螺合された第2の固定ねじのねじ頭により前記光学箱に押圧されることによって前記光学箱に当接する第2の当接部と、を備え、
    前記光学箱は、前記レーザホルダを固定するための第3の固定ねじが螺合する第3の螺合部をさらに備え、
    前記保持部は、前記外形形状部分の内側に前記第3の螺合部に螺合された前記第3の固定ねじのねじ頭により前記保持部が前記光学箱に押圧されることによって前記光学箱に当接する第3の当接部をさらに備え、
    前記第1の固定ねじによって前記保持部が押圧されて前記第1の当接部が前記光学箱に当接し、前記第2の固定ねじによって前記橋架部が押圧されて前記第2の当接部が前記光学箱に当接し、前記第3の固定ねじによって前記保持部が押圧されて前記第3の当接部が前記光学箱に当接することによって、前記レーザホルダは、前記光学箱に固定されることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記保持部は、複数の半導体レーザが固定される2つの固定部を備え、前記2つの固定部と前記第2の当接部との距離は、前記2つの固定部と前記第1の当接部との距離よりも短く、かつ前記第2の当接部と前記2つの固定部それぞれとの距離が等しいことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記保持部は、複数の半導体レーザが固定される2つの固定部を備え、前記2つの固定部と前記第2の当接部との距離は、前記2つの固定部と前記第1の当接部との距離および前記2つの固定部と前記第3の当接部との距離よりも短く、かつ前記第2の当接部と前記2つの固定部それぞれとの距離が等しいことを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  4. 前記レーザホルダの材質は樹脂であることを特徴とする請求項1乃至いずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記第1の当接部、前記第2の当接部、及び前記第3の当接部それぞれは、前記光学箱に当接する面を備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記保持部は、前記第1の当接部に囲まれた、前記第1の固定ねじを通過されるための円形の第1の貫通穴を備え、
    前記橋架部は、前記第2の当接部に囲まれた、前記第2の固定ねじを通過させるための円形の第2の貫通穴を備え、
    前記保持部は、前記第3の当接部に囲まれた、前記第3の固定ねじを通過されるための円形の第3の貫通穴をさらに備え、
    前記第1の貫通穴と前記第2の貫通穴と前記第3の貫通穴の中心を結ぶ三角形は、前記第1の貫通穴の中心と前記第2の貫通穴とを結ぶ線分と、前記第3の貫通穴の中心と前記第2の貫通穴とを結ぶ線分と、が等しい二等辺三角形をなすことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記第1の当接部、前記第2の当接部、及び前記第3の当接部ぞれぞれは前記光学箱に当接する面を含み、当該それぞれの面は同一の仮想平面に含まれることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 請求項1乃至いずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記感光体と、
    前記レーザ光によって露光されることによって前記感光体上に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像手段と、
    前記感光体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記記録媒体に転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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