JP5152268B2 - マルチビーム光走査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の発光部を有する光源を備えたマルチビーム光源装置および光源装置を備えたマルチビーム光走査装置に関する。
従来から、レーザプリンタ等の画像形成装置においては、光源からの光をポリゴンミラー(回転多面鏡)に入光させ、その反射光を走査させて感光体面を露光する光走査装置が備えられている。そして、その光走査装置として、複数の発光点を有する光源を備えたマルチビーム走査装置が知られている。
また、この光走査装置においては、半導体レーザからなる光源と、光源からの拡散光を光束に変換するためのカップリングレンズとを一つの保持部材に保持したものが知られている(特許文献1)。この保持部材は、ネジ等を介して光走査装置本体に螺合される。これによって、光源およびカップリングレンズは、光走査装置本体の光学系に対して位置決めされるようになっている。
このマルチビーム走査装置において、光源は、例えば特許文献1に示すようにして位置決めされてきた。すなわち、光源はホルダに圧入されるか、あるいはホルダに接着剤で接着されることで固定される。そして、光源が固定されたホルダを、ポリゴンミラーなどを備えた光学箱に対して、ホルダごと回転調整する。この回転調整に伴い、複数の光源から感光体に走査されるレーザ光同士のピッチは適正な間隔に調整される。
特開平11−72729号公報
このように、従来の技術では、光源のピッチを調整するためには、光源を保持するホルダを介して光源を回転調整していた。しかしながら、この構成の場合、光源の中心を回転軸線としてホルダを回転させようとしても、ホルダと光学素子との圧入部分の寸法にずれ(公差)があると、調整中に回転軸線がずれてレーザ光の光軸の向きが変化したり、傾いたりすることがあった。すなわち、従来の構成では、レーザ光同士のピッチ間隔を精度よく調整するのは困難であった。そのため、光源を保持するホルダを回転調整しても、レーザ光同士のピッチが正確なものにならず、結果として感光体上の露光位置が正規の位置からずれて画質に影響を及ぼす恐れがあった。
以上の問題点に鑑み、本発明は、光源を高精度に調整しやすい構成を有するマルチビーム光源装置および走査装置の提供を目的とする。
上記問題を解決するために、本発明に係るマルチビーム光走査装置は、複数のレーザ光を発光する光源装置と、前記光源装置から発光されるレーザ光を偏向する偏向手段と、前記偏向手段を保持する第一筐体と、を備え、前記光源装置は、複数のレーザ光を発光する光源と、前記第一筐体とは別体であり前記第一筐体の内部に固定される第二筐体であって、前記光源を保持する第二筐体とを有し、前記光源は、第一の方向を回転軸線とした回転方向に側縁部を有する筒状のパッケージと、前記パッケージに収容され、前記第一方向に向けてレーザ光を発する複数の発光部とを有し、前記第二筐体は、前記レーザ光を前記偏向器に向けて導くように構成される筐体本体と、前記筐体本体から第一の方向に沿って延び、前記パッケージと当接することで前記光源を保持する複数の保持部であって、前記側縁部の少なくとも一部を露出するように前記回転方向において所定の間隔を空けて設けられる複数の保持部と、を有し、前記複数の保持部は、前記光源を前記回転方向に回転調整するために、前記光源を前記第二筐体に対して前記回転方向に回転可能に保持し、前記筐体本体は、各前記保持部の間に設けられる接着部であって、前記光源が回転調整された後に、前記パッケージと前記筐体本体とを接着するための接着部を有することを特徴とする。
本発明に係るマルチビーム光源装置によれば、光源は、側縁部を保持部に対して保持される。そして、筐体の保持部に、光源の側縁部を開放するような開放部が形成されている。この構成によって、筐体に対して保持された光源を、開放部を介して冶具で直接回転調整することができる。光源を冶具で直接調整することが可能な構成にすることによって、光源内の発光部同士のピッチをより精度よく調整することができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、光源および光学素子を、第一筐体とは別体の第二筐体に保持させることで、第一筐体の偏向手段に対する位置調整(特に、回転方向以外の調整)をすることが可能である。
レーザプリンタの構成を概略的に表す説明図である。 スキャナユニットの内部を上方から見た平面図である。 スキャナユニットの一部を示した斜視図であって、筐体に支持された光源装置を示している。 筐体および光源装置の分解斜視図である。 (A)は、第二筐体の正面図である。(B)は、第二筐体の正面図であって、光源を接着剤で光源保持部に固定した状態を示した図面である。 光源を第一筐体に挿入した状態を示した第二筐体の斜視図である。 冶具で光源を回転調整する様子を示した第二筐体の斜視図である。 他の実施形態としての第二筐体の斜視図である。 他の実施形態としての第二筐体の斜視図である。 他の実施形態としての第二筐体の斜視図である。 他の実施形態としての第二筐体の斜視図である。
[レーザプリンタの全体構成]
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1に示すように、レーザプリンタ1は、図示省略した給紙トレイから1枚ずつ供給される用紙Pを搬送する一対の搬送ローラ2を備えている。
この搬送ローラ2によって搬送された用紙Pは、感光体ドラム3と転写ローラ4との間に送られる。
また、感光体ドラム3の外周には、転写ローラ4の他に、回転方向上流側から、帯電器9,本発明が適用されたマルチビーム走査装置の一例としてのレーザスキャナユニット100,及び,現像ユニット20が配設されている。
帯電器9は、帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型帯電器であり、感光体ドラム3の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。レーザスキャナユニット100は、感光体ドラム3を後述の機構によりレーザ光で走査露光するものである。また、現像ユニット20は、感光体ドラム3の表面へ、現像ローラ21を介して正帯電されたトナー(図示省略)を供給する。
このため、感光体ドラム3の表面は、その感光体ドラム3の回転に伴って、先ず、帯電器9により一様に正帯電された後、レーザスキャナユニット100からの2本のレーザ光の高速走査により主走査方向に露光され、印刷データに応じた静電潜像が形成される。2本のレーザ光は、主走査方向に対し直交する副走査方向に、所定の間隔(ピッチ)で並んでおり、それぞれが主走査方向に走査される。
次いで、現像ユニット20より、正帯電されているトナーが感光体ドラム3に供給されると、そのトナーは、感光体ドラム3の表面上に形成された静電潜像のうち、レーザ光によって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に付着されることによって可視像化され、これによってトナー像が形成される。
転写ローラ4には、転写時に、図示しない転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム3の表面上に付着された上記トナーは、用紙Pが感光体ドラム3と転写ローラ4との間を通る間に、用紙Pに転写される。上記トナー転写後の用紙Pは、加熱ローラ5と加圧ローラ6とで挟まれることにより、上記トナーが熱定着された後、図示略した排紙トレイに排紙される。
[スキャナユニットの構成]
次に、スキャナユニット100の具体的構成について説明する。図2に示すように、スキャナユニット100は、半導体レーザ及びカップリングレンズ(後述)を有してレーザ光を出射する光源装置160、この光源装置160からのレーザ光を収束するシリンドリカルレンズ170A,170B、本発明の偏向手段の一例としてのポリゴンミラー180、fθレンズ190、反射鏡195等を備えており、これらは樹脂製の第一筐体150に固定されている。なお、光源装置160を固定するための第一筐体150の構成については、後に詳述する。
ポリゴンミラー180は、正多角形(本実施形態では正六角形)の各辺に鏡面が設けられたものであり、ポリゴンモータ185によって回転駆動されることにより、光源装置160から照射されたレーザ光を反射させ、主走査方向に偏向走査する。
fθレンズ190は、ポリゴンミラー180によって等角速度で走査されたレーザ光を感光体ドラム3に結像すると共に等速度走査に変換する。反射鏡195は、fθレンズ190を通過したレーザ光を折り返してシリンドリカルレンズ170B側へ反射する。シリンドリカルレンズ170Bは、ポリゴンミラー180上に副走査方向に収束されたレーザ光を感光体ドラム3表面に再結像させるため、副走査方向に収束力を有している。
このような構成により、光源装置160から出射されたレーザ光は、シリンドリカルレンズ170Aによって副走査方向に収束され、回転するポリゴンミラー180上で結像される。
そして、レーザ光は、ポリゴンミラー180の回転により主走査方向に偏向走査され、fθレンズ190及びもう一つのシリンドリカルレンズ170Bを通過して、感光体ドラム3の表面に照射される。
[光源装置の構成]
次に、第一筐体150に固定された光源装置160の構成について説明する。図3,図4に示すように、光源装置160は、主に樹脂成形された第二筐体110と、第二筐体110に一体的に保持されたレーザユニット120と、本発明の光学素子の一例としてのカップリングレンズ125とを備えている。
なお、本実施例では、カップリングレンズ125によって光束に変換されたレーザ光の進行方向をZ軸方向、スキャナユニット120に第二筐体110が取り付けられるときの方向をY軸方向、X軸およびZ軸に対して垂直方向に延びる方向をX軸としている。なお、Y軸方向を上下方向とする。そして、本実施例では光束に変換されたレーザ光の進行方向に延びる仮想軸線を、光軸Oと呼称する。
図4に示すように、レーザユニット120は、光源60と、光源60に取り付けられた平板状の回路基板122からなる。回路基板122は、第一筐体150側の回路(図示なし)から延びるケーブル127に接続されている。回路基板122は、第二筐体110に対してネジ50で螺合されるように開口形成されたネジ50の挿通孔123等を有している。
光源60は、真鍮などの金属でできた円筒形状のパッケージ61と、レーザ光を発光する本発明の発光部の一例としてのレーザダイオード(LD)62A,62Bと、パッケージ61から突出するピン63とから主に構成される。
パッケージ61は、Z軸方向(本発明の第一の方向に相当)に仮想的な回転軸線(基準軸)を有する第一円筒部61Aと、第一円筒部61Aと同心円状であって、第一円筒部61Aよりも直径が小さい第二円筒部61Bとからなる。第一円筒部61Aは、Z方向から見て直径R2の略円形をなし、さらにZ軸を回転軸線とした回転方向に延びる側縁部138を有する。側縁部138のZ方向における長さは、直径R2よりも短い。また、側縁部138の一部には切欠き64が形成されている。
第二円筒部61Bは、その内部に2つのLD62A,62Bを収容している。2つのLD62A,62Bは、少なくとも一方はパッケージ61の円筒中心である基準軸から外れた位置に配置されている。つまり、2つのLD62A,62Bは、パッケージ61をその円筒中心である基準軸として回転させると、LD62A,62Bの位置が変化する。以降の説明では、パッケージ61の円筒中心である基準軸を、便宜上光軸Oと一致させて説明する。
4つのピン63それぞれの一端側は、パッケージ61内でLD62A,62Bに接続されている。そして、4つのピン63は、他端側を第一円筒部61から外方へ露出するように延びだしている。このようにして構成された光源60は、4つのピン63が回路基板122に対して半田着け等されることによって回路基板122に電気的に接続される。
回路基板122に接続された光源60は、回路基板122から送出された電気信号にもとづいて制御され、レーザ光を出射する。
第二筐体110は、箱型形状をなす本体部130と、本体部130のY方向の両下端からX軸方向に向けて翼状に延出する一対の延出部140A,140Bと、延出部140Aと本体部130との間、および延出部140Bと本体部130との間に延設されたリブ155A,155Bとを備えている。なお、第二筐体110は、樹脂で形成されており、第二筐体110を形成する樹脂のもつ弾性係数は、第一筐体150のものよりも高い。
本体部130は、Y軸に対し垂直な平面から形成される天面部131と、天面部131のX軸方向の両縁から下方向(―Y側)に垂直に延びて、X軸方向にて互いに対向する側面部132A,132Bを有している。また、本体部130は、天面部131のZ軸方向の両縁において、−Z軸方向に光源60を保持する光源保持部133を有し、+Z軸方向にカップリングレンズ125を保持するレンズ保持部137を有している。本体部130は、天面部131および側面部132A,132B、光源保持部133、レンズ保持部137によって囲まれ、下方向(―Y側)に開放された空間を有している。
光源保持部133は、光源60をはめ込むための嵌合孔134と、嵌合孔134に嵌合された光源60を保持する本発明の延出部の一例としての4本の保持突起135と、保持突起135同士の間に形成された4つの接着部136とを有している。
嵌合孔134は、本体部130内の空間に対しZ軸方向に連通するように形成されている。嵌合孔134の内径は、第一円筒部61Aよりも小さく、かつ第二円筒部61Bよりも大きい。そして、嵌合孔134の周縁を囲むようにして、4つの保持突起135と4つの接着部136が配置されている。
保持突起135は、略円柱形状をなして光軸O方向に延び、その先端が−Z方向へ向けて配置されている。保持突起135の先端は、テーパ状に形成されている。この保持突起135は、図5Aに示すように、光軸Oを中心とした回転方向に互いに間隔を空けて4本配置されている。4本の保持突起135は、光軸Oを挟んで対向するように、2本づつ対をなしている。対をなす保持突起135同士のZ方向から見たときの距離R1は、光源60の第一円筒部61Aの外径R2(点線の仮想円参照)よりも若干狭い。
このように構成された保持突起135に対し、光源60を組み付ける。具体的には、光源60は、4本の保持突起135の間の空間に収容されるように組みつけられる。このとき、光源60の円筒中心としての基準軸(光軸Oに相当)は、Z軸方向を向いている。
図5Bに示すように、光源60が組みつけられた保持突起135は、光源60を保持するときに、光源60を基準軸(円筒中心)に向けて押圧するように側縁部138を保持する。このときの保持突起135による押圧力は、光源60が回転方向に回転することを許容する程度の力である。
また、保持突起135同士は、互いに間隔を空けて配置される。その間隔(空間)は、後述する光源60の位置調整時に光源60の側縁部138を開放する複数の開放部139
となる。
すなわち、回転方向において、開放部139は、保持突起135の間に形成される。保持突起135は、開放部139がパッケージ61の基準軸(光軸O)を挟んで配置されることが望ましい。より望ましくは、開放部139同士が対向関係にあるように配置されるとよい。なお、本実施例における保持突起135は、光軸O方向から見て、光軸Oを中心として約90°間隔で配置されている。
接着部136は、保持突起135同士の間に合計4箇所形成されている。言い換えると、接着部136は、Z軸方向から見て開放部139と重なる位置に配置されている。この接着部136は、本体部130に対し段差をつけるようにZ軸方向に延びている。接着部136のZ軸側端部は、平面をなしている。この接着部136のZ軸方向における延出量は、保持突起135よりも小さい。接着部136のうちいずれかには、後述する光源60の位置調整後に接着剤126が塗布される。
このように構成された光源保持部133に対し、光源60が保持される。光源60は、保持突起135に保持されている状態において、保持突起135に対し光軸O方向にわたって線接触している。いいかえると、保持突起135と光源60との接線は、光軸O方向に向かって延びている。光源保持部133に保持された光源60は、光軸Oを中心として回転調整され(後述)て、第二筐体110に固定される。
さらに、光源保持部133の周囲には、回路基板122に突き当てられる三本の突き当て突起129、回路基板122をネジ50で螺合するための第二ネジ孔128等が形成されている。突き当て突起129は、Y軸方向に所定の間隔を空けて配置されており、本体部130からZ軸方向に突出している。また、突き当て突起129の頂面は平面をなしている。
レンズ保持部137は、本体部130において光源保持部133の反対側に形成されている。言い換えると、レンズ保持部137は、光軸Oと交差する位置に形成されている。
レンズ保持部137は、+Z方向を外側とし、−Z方向を内側として、Z軸方向(光軸O方向)に凹んだ形状をなし、さらに天面部131(+Y方向)側を開放している。レンズ保持部137には、開口形成された通光孔200が形成されている(図3参照)。通光孔200は、光軸Oを中心として、光源保持部133に形成された嵌合孔134と同心円状に形成されている。すなわち、レーザユニット120から出射されたレーザ光は、本体部130内の空間を通過し、さらに通光孔200を通じて本体部130の外に出射される。
このように構成されたレンズ保持部137に対し、カップリングレンズ125が保持される。カップリングレンズ125は、第二筐体110において光源保持部133の反対側に保持された略対称形状のレンズであって、そのレンズ面を通過したレーザ光を平行光の光束に変換する。
カップリングレンズ125は、その中心がレーザ光の光軸O(Z軸)と一致するように接着剤126を介して第二筐体110に保持される。この接着剤126は、UV光の照射を受けると硬化する既知のUV硬化樹脂である。
レンズ保持部137とカップリングレンズ125との間には、上記した接着剤126が充填されている。そして、カップリングレンズ125の中心がレーザ光の光軸Oと略一致する状態で、レンズ保持部137に保持される。カップリングレンズ125は、光源保持
部133に保持され、位置調整(後述)を施される。接着剤126は、カップリングレンズ125の位置調整後、UV光の照射により接着剤126を硬化する。これによって、カップリングレンズ125は、レンズ保持部137に対し接着剤126を介して完全に固定(保持)される。
側面部132A,132Bは、ともにX軸方向視で長方形状をなしている。側面部132A,132Bは、光軸O方向を長辺とし、その表面は、光軸Oと略平行に延びる平面をなしている。
そして、側面部132A,132B下端から、それぞれ−X方向,+X方向に延びる延出部140A,140Bが延出している。延出部140A,140Bは、本体部130を挟んでレーザ光の光軸Oに対して対称な位置に配置されている。より具体的には、延出部140,140Bは、第一筐体150に載置されたときに第一筐体150の平面部159(後述)に対し平行になるように延出する。
延出部140A,140Bは、平板部141A,141Bと、平板部141A,141Bに形成された第一の開口部142A,142Bと一対の位置決め孔143A,143Bと、脚部144A,144Bと、凸部147とを有している。また、延出部140A,140Bと本体部130の側面部132A,132Bとの間には、第二の開口部145A,145Bが形成されている。以降、延出部140Aの構成について詳述し、ほぼ同一の形状をなす延出部140B側の説明は割愛する。
平板部141Aは、光軸Oを長辺とし、X軸方向を短辺として板状に形成されており、側面部132Aの下端縁から−X方向に延出して一体形成されている。
第一の開口部142Aは、平板部141Aの中心付近をY軸方向に貫通するように円形をなして形成されている。第一の開口部142の直径は、ネジ50の軸の直径よりも大きく、かつ頭の部分の直径よりも小さくなるように形成されている。
凸部147は、平板部141Aの表側(すなわち、+Y方向側)において、第一の開口部142の周縁部に沿って突出している。凸部147は、中空の円筒形状をなし、平板部141Aの表側から+Y方向に突出している。そして、凸部147の+Y方向端部は、Y軸方向視で円環形状をなし、かつ平面で構成されたネジ受け面148とされている。ネジ受け面148は、第二筐体110が第一筐体150に螺合されるときに第一の開口部142Aに挿通されるネジ50の頭を受ける。
一対の位置決め孔143Aは、平板部141AをY軸方向に貫通するように形成されている。この一対の位置決め孔143Aは、第一の開口部142Aを光軸O方向(すなわち、Z軸方向)から挟むようにして配置されている。
一対の位置決め孔143Aのうち、光軸O方向一方側(+Z側)のものは、Y軸方向視で略長方形状に形成されている。一方、光軸O方向他方側(−Z側)のものは、円形の孔である。
この光軸O方向一方側(+Z側)の位置決め孔143Aの内周面は、X軸方向にて対向する2つの平面と、Z軸方向(すなわち、光軸O方向)にて対向する2つの平面とが連続することによって形成されている。
また、光軸O方向一方側の位置決め孔143Aの内周面には、光軸O方向他方側へ突出することで、後述する第一筐体150の突出部152Aを押圧する押圧部149が設けら
れている。具体的には、押圧部149は、光軸O方向他方側の平面から光軸O方向一方側の平面に向かって突出している。押圧部149のZ軸方向端面は、位置決め孔143Aの内周面に対向している。
脚部144Aは、平板部141AのZ軸方向両端縁の裏側(すなわち、−Y方向側)に沿って設けられ、それぞれが下方へ向けて突出している。この一対の脚部144Aは、端面を平面としている。平板部141Aから脚部144Aの端面までの突出量は、0.4mm程度である。
第二の開口部145Aは、側面部132Aと平板部141Aの間において光軸O方向に沿って形成れている。即ち、この第二の開口部145Aが形成されることによって、側面部132Aと平板部141Aとは、光軸O方向両端側で接続され、中央付近においては離れている。
リブ155Aは、板状であって、側面部132Aの光軸O方向一方側と平板部141Aの光軸O方向一方側との間に延設されている。リブ155Aの縁は、側面部132Aにおける天面部131側から、平板部141AのX軸方向他端部に亘って延びている。すなわち、リブ155Aは、光軸O方向視で略直角三角形状をなしている。なお、リブ155Aは、光軸O方向一方側にのみ設けられる一方、リブ155Bは、平板部141Bにおいて光軸O方向両端側に設けられている。
これらを備えた光源装置160は、ネジ50によって螺合されることによって第一筐体150に固定されている。
[第一筐体側の構成]
次に、第一筐体150に第二筐体110を螺合するための構成について説明する。図4に示すように、第一筐体150は、レーザ光をポリゴンミラーに対して照射できるように、第二筐体110を位置決めおよび螺合するための構成を有している。具体的には、第一筐体150は、平面部159に対し、第二筐体110の延出部140A,140Bを位置決めおよび螺合するための構成として、X軸方向において対になるように、第二筐体110の位置決めのために設けられた突出部152A,152Bと、螺合部153A,153Bとを有している。突出部152A,152B、螺合部153A,153Bは、平面部159からY軸方向上方向に向けて突出しており、Z軸方向に一列に並んでいる。以下、一方側のみを説明し、構成を同じくする他方側については説明を割愛する。
一対の突出部152Aは、いずれも第一筐体150の平面部159からY軸方向上方側に向けて突出し、Z軸方向他方側のものは、円柱形状をなしている。一方、突出部152Aのうち、Z軸方向一方側のものは、略四角柱状に形成されている。第二筐体110を位置決めする際、この一対の突出部152Aのうち、Z軸方向一方側のものは、第二筐体110の平板部141AのZ軸方向一方側に形成された略四角の位置決め孔143Aに挿通され、さらに押圧部149に押圧される。また、他方側の突出部152Aは、Z軸方向他方側に形成された円形の位置決め孔143Aに挿通される。
螺合部153Aは、円柱形状をなし、第一筐体150の平面部159をY軸方向に貫くようにして第一筐体150から突出している。この螺合部153Aは、Y軸方向に延びる孔が形成されており、その内周面にはネジ50をY軸方向(挿通方向)に挿通可能なネジ溝が形成されている。螺合部153Aのうち+Y軸方向側に突出する部分は、先端に向かって細くなるように若干テーパ状に形成されている。この先端部分(+Y方向端面)には、Y軸方向視で円環状に形成された先端面156Aを有している。この螺合部153Aの外径は、第二筐体110の延出部140Aに形成された凸部147の内径よりも小さい。
したがって、螺合部153Aは、凸部147に対し挿通可能となっている。
このように構成された第一筐体150に対し、第二筐体110は、ネジ50によって螺合部153A,153Bに螺合される。具体的には、まず第一筐体150の突出部152A,152B、螺合部153A,153Bに対し、第二筐体110の位置決め孔143A,143B、第一の開口部142A,142BがY軸方向からはめ込まれる。そして、螺合部153A,153Bに対してネジ50が螺合されることによって、第一筐体150と第二筐体110とが位置決めされる。
なお、光源装置160は、モノクロレーザに対応するスキャナユニットに搭載されてもよいし、カラーレーザプリンタに対して適用されてもよい。また、第二筐体110を螺合する螺合部材としては、ネジに限らず、ナットや小型のビスなどであってもよい。
[第二筐体に対する光源の位置調整]
次に、第二筐体110に対する光源60の位置調整について、光源装置160を組み立てる際の工程に沿って説明する。第一の工程として、図6に示すように、光源60は、第二筐体150の光源保持部133に保持される。
具体的には、光源60の基準軸をZ軸方向に一致させ、−Z方向から第二円筒部61Bを嵌合孔134に向けて挿入される。その後、第一円筒部61Aの側縁部138が保持突起135の周面に接触する。第一円筒部61Aは、向かい合う保持突起135同士の距離R1を押し広げながら+Z方向に向けて進入していく(図5A参照)。
光源60を光源保持部133に挿入していくと、第一円筒部61Aが接着部136の頂面にあたり、それ以上の挿入が阻止される。光源保持部13に光源60が挿入された状態において、光源60は、第一円筒部61Aの側縁部138を4つの保持突起135に対し相対回転可能に軽保持されている。
ここで、軽保持とは、光源60の側縁部138が4つの保持突起135の外周と+Z方向に線接触した状態であって、かつ光源60は基準軸を中心として回転可能な状態で、光源保持部133に保持されていることを指している。より詳しく説明すると、第一円筒部61Aの側縁部138は、4つの保持突起135と光軸O方向にわたって線接触している。そして、図5Aに示したように、対向する位置関係にある保持突起135同士の距離は、第一円筒部61Aの直径よりも若干短いので、光源60は、光源保持部133から回転方向に回転可能な程度の押圧力を受けながら保持される。
また、第一円筒部61Aが保持突起135によって軽保持されているとき、第一円筒部61Aの側縁部138は、各保持突起135同士の間から露出している。言い換えると、各保持突起135の間に形成された開放部139によって、各保時突起135に接触する部分以外の側縁部138が外部から接触可能に開放されている。
なお、本実施例では光源60の基準軸である回転中心は光軸Oと一致しているが、光源60のLD62A,62Bから発光するレーザ光の進行方向に対し回転可能に保持されていれば、基準軸が光軸Oと完全に一致していなくてもよい。
次に、第二の工程として、光源60を冶具300によって位置調整する。具体的には、まずLD62A,62Bを発光させるための検査用に用いる発光回路(図示略)を光源保持部133に保持された光源60のピン63に接続する。この発光回路は、第一の工程において、光源60を光源保持部133に挿入する前の段階で予め接続しておいてもよい。
そして、冶具300に光源60が挟持される。冶具300は、互いに間隔をなして配置
された棒状の部材からなるアーム310を有する器具である。アーム310の大きさは、開放部139に挿入可能な大きさである。アーム310で光源60を保持したときにアーム310と保持突起135との間には所定の間隔があいている。アーム310と保持突起135との間に間隔があるので、アーム310はその間隔の分だけ光源60を回転方向に回転調整することができる。冶具300は、作業者または機械によってアーム310を開放部139に挿入可能に位置合わせされ、矢印方向から開放部139に挿入される。
開放部139に挿入されたアーム310は、第二筐体110の側縁部138を挟持する。側縁部138を挟持した冶具300は、図7に示すように、光軸Oを中心として光源60を回転させ(矢印方向)、光源60の位置を調整する。
より具体的には、アーム310は、対向する位置関係にある開放部139を介して第一円筒部61Aの側縁部138を挟持する。光源60を挟持した冶具300を、パッケージ61の基準軸に対して時計回り方向または反時計回り方向に回転させる。光源60は、光源保持部133に軽保持されたまま、保持突起135と摺擦しながら回転する。回転調整中、保持突起135は、側縁部138と離れることなく保持状態を保っている。
光源60は、回転調整されている間、LD62A,62Bから2つのレーザ光を発光する。この2つのレーザ光は、通光孔200(図3参照)を通過し、−Z軸側にある設備に投影される。作業者または調整用の設備機器は、投影された2つのレーザ光の位置に応じ、冶具300によって光源60を回転させる。
光源60が基準軸を中心に回転すると、回転中心を外れて配置されるLD62の位置が変化する。LD62の位置が変化すると、LD62から照射されるレーザ光の投影面における位相が変化する。レーザ光の位相が変化すると、投影面におけるレーザ光間の感覚(ピッチ)も変化する。光源60の回転調整は、2つのレーザ光が感光体に走査されるときに副走査方向において適切なピッチとなるように行う。
なお、冶具300の回転可能範囲は、アーム310を挟む保持突起135の間隔、つまり開放部139の広さに拠る。すなわち、冶具300は、アーム310が保持突起135に干渉するまで光源60を回転調整可能である。光源60の回転調整に必要な開放部139の広さとしては、光源60の回転角度にして4°程度確保されていることが望ましい。
光源60の位置調整が完了したら、接着部136と第一円筒部61Aとの間に接着剤126を介在させ、光源60を光源保持部133に固定する(図5B参照)。以上の工程によって、光源60が第二筐体110に対し適切な位置に位置決めされる。
次に、第三の工程として、レンズ保持部137にカップリングレンズ125を配置し、光源60からのレーザ光のピントあわせを行う。
具体的には、図示しない冶具を用いてカップリングレンズ125をレンズ保持部137に配置する。この状態においては、カップリングレンズ125の周縁には、未硬化の接着剤126が付着する。すると、レンズ保持部137とカップリングレンズ125との間には接着剤が介在するので、両者は非接触の状態である。接着剤126が未硬化の状態で、冶具を用いてカップリングレンズ125の位置調整(X軸、Y軸、Z軸方向)を行い、レーザ光のピントを調整する。
次に、第四の工程として、光源60およびカップリングレンズ125の位置が調整された第二筐体110を、第一筐体150に対して組み付ける(図3参照)。このとき、光源60は、ピンが回路基板122に半田付けされ、レーザユニット120として第二筐体1
10に組みつけられる。このとき、レーザユニット120は、回路基板122の平板部分に対向する二つの突き当て突起129の頂面を突き当てられることで、光源保持部133における+Z方向の位置決めがなされる。
さらに、光源保持部133に嵌合されたレーザユニット120は、回路基板122がネジ50で第二筐体110および第一筐体150に螺合されることによって、第二筐体110に対し完全に固定される。
このように構成された第一筐体150に対し、第二筐体110は、ネジ50によってこの螺合部153A,153Bに螺合される。螺合部153A,153Bに対してネジ50が螺合されることによって、第一筐体150と第二筐体110とが位置決めされる。そして、第一筐体150にポリゴンミラー180、シリンドリカルレンズ170A,170Bが組みつけられ、スキャナユニット100が完成する。
[作用・効果]
以上に説明したように、本発明を適用したレーザスキャナユニット100によれば、以下のような効果を奏する。
すなわち、光源60は、光源保持部133に対して回転可能に保持される。そして、第二筐体110の光源保持部133には、光源60の側縁部138を開放するような開放部139が形成されている。この構成によって、第二筐体110に対して保持された光源60を、開放部139を介して冶具で直接回転調整することができる。光源60を冶具で直接調整することが可能な構成にすることによって、光源60内のLD62A,62B同士のピッチをより精度よく調整することができる。
また、パッケージ61の基準軸を挟んで対向するように開放部139が形成されているので、光源60を冶具によって基準軸を挟むようにして回転調整できる。したがって、光源60の回転調整が容易である。
また、LD62A,62Bを収容する第二円筒部61B側を本体部130の嵌合孔134に挿入し、第一円筒部61Aを保持突起135で保持するようにすることで、発光方向とは反対側から光源60の位置調整を行うことができる。
また、光軸O方向に延びる複数の保持突起135によって光源60が保持されるので、光源60を基準軸方向、すなわち光束の進行方向にわたり安定的に保持することができる。しかも、複数の保持突起135を基準軸方向に延出させることによって、保持突起135同士の間に開放部139を形成することができる。
特に、光源60は、円柱状の保持突起135に対し、光軸O方向にわたって線接触で保持されるので、光源60を光束の進行方向にわたり安定的に保持することができる。また、線接触なので、光源60を回転調整するときの保持突起135との間の摩擦による負荷が少ない。したがって、回転方向への調整が容易である。
また、光源60およびカップリングレンズ125を、第一筐体150とは別体の第二筐体110に保持させることで、第一筐体150に支持されたポリゴンミラー180に対するレーザ光の照射位置調整(特に、回転方向以外の調整)をすることが可能である。すなわち、回転方向以外の位置調整を行うことで、レーザ光の主走査方向、副走査方向の位置や、レーザ光がポリゴンミラー180に照射される位置を正確に決めることができる。
また、接着剤を用いて第二筐体110と光源60とを固定するので、光源60を回転調
整のあとに確実に固定することが可能である。
また、第二筐体110が樹脂成形されているので、光源60の保持にバネ性をもたせることができる。したがって、光源60は保持突起135において安定に保持される。
[他の実施形態]
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明においては、先の実施形態と異なる点についてのみ詳細に説明し、先に説明した実施形態と共通する部分については同じ符号を付し詳細な説明を割愛する。
図8に示すように、第二筐体110の本体部130から、−Z方向に4本の保持突起135が延出している。これら4つの保持突起135のうち、1本の保持突起135については、光源保持部133に保持された光源60を残余の3本の保持突起135に対し付勢するように構成されている。
具体的には、第二筐体110には、一つの保持突起135の付け根部分を囲むようにして長孔400が形成されている。長孔400が形成されることによって、保持突起135の周囲の剛性は残余の保持突起135の周りの剛性よりも弱くなる。すると、長孔400に隣接する保持突起135は、X方向またはY方向にむけて撓みやすくなる。
したがって、長孔400の周りの保持突起135は、光源保持部133に保持された光源60を、撓みを利用してその他3本の保持突起135に向けて付勢することができる。このような構成にすることで、仮に光源60の径にばらつきがあって、規定よりも大きな径の光源60が光源保持部133に挿入された場合でも、保持突起135の一つが付勢力に抗して撓むことによって光源保持部133への挿入を可能とする。さらに、一つの保持突起135が残余の保持突起135に向けて光源60を付勢することによって、光源保持部133は、光源60を回転可能な圧力で押圧しながら保持することができる。
また、保持突起135に撓み性を持たせるための構成として、図9に示すように、保持突起135の一つを残余の保持突起135よりも長くするようにしてもよい。第二筐体110に光源保持部133側には、凹み部500が形成されている。そして、一つの保持突起135は、この凹み部500から−Z方向に向けて延びている。凹み部500から延び出す保持突起135は、残余の保持突起135よりも長い。したがって、凹み部500から延びだす保持突起135の先端は、残余の保持突起135の先端よりも第二筐体110から離れているので、相対的に撓みやすい。
このように構成された光源保持部133において光源60が挿入されると、保持突起135の遊端側に光源60の側縁部138が当接する。このとき、凹み部500から延びだす保持突起135は、そのたわみを利用して残余の保持突起135に向けて光源60を付勢する。したがって、上記構成と同様の作用効果を奏する。
また、光源60を回転可能に保持するための光源保持部133の形状は、種々の変形例が考えられる。図10に示すように、第二筐体110の本体部130は、−Z方向に略円筒状形状の光源保持部233を延出させている。光源保持部233は、嵌合孔134と、嵌合孔134と同心円状の筒部235とを有している。
そして、筒部235には、その周りを所定の間隔で切り欠かれた切欠部239が形成されている。なお、筒部235は、本発明の延出部の一例であり、切欠部239は、本発明の開放部の一例である。切欠部239は筒部235の円周方向にわたって4箇所設けられる。切欠部239それぞれの位置は、光源60の基準軸を挟んで対向するように形成され
ている。
筒部235は、内周面に光源60との接触面を有する。そして、筒部235は、内部の空間に光源60を保持可能である。筒部235の内周面の曲率は、光源60の側縁部138の曲率と略等しい。筒部235の中に光源60を挿入すると、光源60は、筒部235に軽保持された状態になる。筒部235に軽保持された状態において、光源60は、切欠部239を介して側縁部138を露出する。また、筒部235は、光源60と面接触している。筒部235に光源60を保持した状態において、切欠部239に冶具(図示略)を挿入することによって、光源60を掴むことができる。そして、冶具を回転方向に回転させることで、光源60の回転調整が実行される。
このように構成された第二筐体110は、以下のような作用効果を奏する。すなわち、筒部235は、光源60の側縁部138に対して接触する接触面を有し、光源保持部133は、基準軸を中心とした回転方向にわたって光源60と接触する。言い換えると、光源保持部133は、光源60と面接触する。これによって、光源60の発熱を光源保持部133を介して効率よく第二筐体110側へ伝えることができる。
なお、切欠部239の数は、4つでなくてもよい。すなわち、図11に示すように、筒部235に対し2箇所の切欠部239が形成されていてもよい。このとき、複数の切欠部239は、光軸を挟んで対向するような位置に形成されていることが望ましい。切欠部239を対向させることにより、冶具で安定して光源60を保持し、回転方向に調整することができる。
また、LD62の数は、2つ以上であってもよい。すなわち、本発明は、3つであっても、4つであっても、回転調整を必要とする光源装置であれば適用することが可能である。
また、上記実施形態において、光源60の形状は円筒形状であったが、その他筒状をなす光源を回転可能に保持できるように本発明を適用することが可能である。例えば、曲面を形成する光源60の側縁部138の一部に平面を形成し、冶具300を当接しやすくするように構成してもよい。光源保持部133の形状は、光源60の形状に応じて適宜変更すればよい。また、円筒形状をなす光源60の径の大きさR2は、光源60の回転軸方向の長さより長くても短くてもよい。
また、上記実施形態においては第一筐体150と第二筐体110とが別体とされていたが、第一筐体と第二筐体とが一体に成形されていてもよい。すなわち、ポリゴンミラー180を保持する第一筐体150と、光源60やカップリングレンズ125を保持する第二筐体110を一体化することで、精度のよい組みつけが可能となる。
1 レーザプリンタ
60 光源
61 パッケージ
61A 第一円筒部
61B 第二円筒部
100 スキャナユニット
110 第二筐体
120 レーザユニット
125 カップリングレンズ
126 接着剤
130 本体部
133 光源保持部
135 保持突起
136 接着部
137 レンズ保持部
138 側縁部
139 開放部
150 筐体
160 光源装置
180 ポリゴンミラー
300 冶具

Claims (9)

  1. 複数のレーザ光を発光する光源装置と、
    前記光源装置から発光されるレーザ光を偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段を保持する第一筐体と、を備え、
    前記光源装置は、
    複数のレーザ光を発光する光源と、
    前記第一筐体とは別体であり前記第一筐体の内部に固定される第二筐体であって、前記光源を保持する第二筐体とを有し、
    前記光源は、第一の方向を回転軸線とした回転方向に側縁部を有する筒状のパッケージと、前記パッケージに収容され、前記第一方向に向けてレーザ光を発する複数の発光部とを有し、
    前記第二筐体は、
    前記レーザ光を前記偏向器に向けて導くように構成される筐体本体と、
    前記筐体本体から第一の方向に沿って延び、前記パッケージと当接することで前記光源を保持する複数の保持部であって、前記側縁部の少なくとも一部を露出するように前記回転方向において所定の間隔を空けて設けられる複数の保持部と、を有し、
    前記複数の保持部は、前記光源を前記回転方向に回転調整するために、前記光源を前記第二筐体に対して前記回転方向に回転可能に保持し、
    前記筐体本体は、各前記保持部の間に設けられる接着部であって、前記光源が回転調整された後に、前記パッケージと前記筐体本体とを接着するための接着部を有することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  2. 前記接着部は、
    前記筐体本体から前記第1の方向に沿って突出する突出部を有し、
    前記パッケージは、前記突出部の前記第1方向における端面に対して接着されることを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム光走査装置。
  3. 前記複数の保持部は、前記回転軸線を挟んで対向するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチビーム光走査装置。
  4. 前記パッケージは、前記側縁部が形成される第一の円筒部と、当該第一の円筒部よりも小さな径を有し、前記第一の円筒部とは反対方向にレーザ光を発するように前記複数の発光部を収容する第二の円筒部を有し、
    前記筐体は、前記第二の円筒部が挿入される本体部を有し、
    前記保持部は、前記本体部から、前記レーザ光の発光方向とは逆方向に延出し、前記第一の円筒部の前記側縁部を保持する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のマルチビーム光走査装置。
  5. 前記複数の保持部は、前記回転軸線方向に延びる円柱部からなることを特徴とする請求項4に記載のマルチビーム光走査装置。
  6. 前記複数の保持部は、前記光源の前記側縁部の周面に沿って、前記回転方向にわたり接触する接触面を有することを特徴とする請求項4に記載のマルチビーム光走査装置。
  7. 前記パッケージは、金属製であって、前記第二筐体は、樹脂成形されていることを特徴とする請求項1からいずれかに記載のマルチビーム光走査装置。
  8. 前記複数の保持部のうち、少なくとも一つは、前記光源を残余の前記保持部に向けて付勢することを特徴とする請求項からいずれかに記載のマルチビーム光走査装置。
  9. 前記光源から出射されたレーザ光を光束に変換する光学素子を有し、
    前記第二筐体は、前記光学素子を保持することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のマルチビーム光走査装置。
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