JP2018036441A - 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の光ビームを出射する光源が装着された基板部材がネジ止めされる光走査装置において、ネジの締め付けによって生じる基板部材の連れ回り量を一定化して、精度の高い光源の回転調整を実現する。
【解決手段】光走査装置は、光源32が装着された基板部材35と、ネジによって基板部材35が固定された筐体31とを備え、基板部材35には、光源32の回転調整時にアーム部材71によって保持される被保持部61が形成され、被保持部61は、基板部材35において厚さ方向に延びる周面に形成された凹部により構成され、基板部材35の正面視において、凹部は、回転調整時にネジの締め付け回転方向に基板部材35に回転力が作用した場合に、凹部に入り込んだアーム部材71に力を作用させる接触面61aが直線状であり、接触面61aは、接触面61aの中心と第1挿通孔51の中心とを結ぶ直線となす角度が15度以下である。
【選択図】図6

Description

本発明は、光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、プリンターや複写機等の画像形成装置において、感光体ドラム等の像担持体を露光するために光走査装置が用いられる。光走査装置は、光源と、光源から出射された光ビームを反射して像担持体の表面で主走査方向に走査させる回転多面鏡とを備えている。
近年の画像形成装置では印字速度の高速化や高解像度化が進んでおり、これに伴い、光走査装置の走査速度の高速化の要求が高まっている。この要求に対して回転多面鏡の回転速度を増加させることが考えられる。しかし、回転多面鏡の回転速度の増加は、回転多面鏡を駆動するモーターの性能や軸受の発熱など様々な要因によって制限される。そこで、複数の光ビームを出射する光源(マルチビーム光源)を用いて、像担持体の表面において副走査方向に、複数の光ビームによる複数の走査ラインが並ぶようにした画像形成装置が開発されている。
この種の画像形成装置では、光軸回りに光源を回転調整して、副走査方向に対し斜め方向に複数のビームスポットが並ぶようにして、副走査方向における複数の走査ラインの間隔を調整している。例えば特許文献1には、組立時に光源の回転調整作業が行われる光ビーム走査装置が記載されている。この光ビーム走査装置では、光学箱の側壁に、マルチビーム半導体レーザーを保持するレーザーホルダーの長孔に嵌合するビスによってレーザーホルダーを仮止めする。そして、レーザーホルダーを回転させ、レーザーアレイが所定の傾斜角度になるように回転角度の調整を行なう。この調整作業の後、ビスを締め付けてレーザーホルダーを光学箱の側壁に締結する。
特開2000−162536号公報
ところで、光源の回転調整作業は、微調整が必要な作業であるため、光源が装着された基板部材を手で回転させるのではなく、調整用治具を使用して回転させる。調整用治具のアーム部材によって基板部材を保持して、アーム部材を電動で回転させて基板部材を回転させる。
しかしながら、調整用治具によって光源の回転調整をした後に、基板部材を固定するためにネジを締め付ける際に、基板部材に対してネジの締め付け回転方向に回転力が作用して、基板部材の連れ回りが生じる。基板部材の連れ回りは、基板部材からアーム部材を取り外した際にも、ネジの締め付け時にかかった応力が開放されて生じる。複数の光源に対応した複数の基板部材の間において、基板部材の連れ回り量が概ね一定であれば、その分を見越して光源の回転調整を行うことができる。しかしながら、従来の光走査装置では、基板部材の連れ回り量を一定化することは考えられていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の光ビームを出射する光源が装着された基板部材がネジ止めされる光走査装置において、ネジの締め付けによって生じる基板部材の連れ回り量を一定化して、精度の高い光源の回転調整を実現することにある。
本発明に係る光源装置は、複数の光ビームを出射する光源と、上記光源が装着されて、固定用のネジが挿通される挿通孔が少なくとも1つ形成された基板部材と、上記挿通孔に挿通させたネジによって上記基板部材が固定された筐体とを備えている。
そして、上記基板部材には、上記光源の回転調整時に複数のアーム部材によって保持される複数の被保持部が形成され、上記複数の被保持部のうち、1つの所定の挿通孔に最も近い被保持部は、上記基板部材において厚さ方向に延びる周面に形成された凹部により構成され、上記基板部材の正面視において、上記凹部は、上記所定の挿通孔におけるネジの締め付け回転方向に上記基板部材に回転力が作用した場合に、当該凹部に入り込んだアーム部材に力を作用させる接触面が直線状であり、上記接触面は、該接触面の中心と上記所定の挿通孔の中心とを結ぶ直線に対してなす角度が15度以下である。
本発明によれば、複数の光ビームを出射する光源が装着された基板部材がネジ止めされる光走査装置において、ネジの締め付けによって生じる基板部材の連れ回り量を一定化することができ、精度の高い光源の回転調整を実現することができる。
図1は、実施形態における画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、光走査装置を拡大して示す斜視図である。 図3は、光源を軸方向の先端側から見た図である。 図4は、1つの光源から出射される4つの光ビームの光路を模式的に示した概略平面図である。 図5は、ベース部材を側壁部側から見た斜視図である。 図6は、基板部材の正面図である。 図7は、調整用治具を模式的に表した斜視図である。 図8は、変形例1に係る基板部材の正面図である。 図9は、変形例1に係る調整用治具の上部を模式的に表した側面図である。 図10は、変形例2に係る基板部材の正面図である。 図11は、その他の変形例に係る基板部材の正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
<実施形態>
−画像形成装置−
図1は、画像形成装置1の概略構造を示す断面図である。画像形成装置1は、例えばタンデム方式のカラープリンターであって、図1に示すように、中間転写ベルト7と、一次転写部8及び二次転写部9と、定着装置11と、光走査装置15と、複数の画像形成部16とを備えている。
画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に印刷前の用紙等のシート(図示省略)を積載して収容している。給紙カセット3の側方には、第1用紙搬送部21が設けられている。第1用紙搬送部21は、給紙カセット3から送り出された用紙を受け取り、その用紙を上方の二次転写部9へ搬送する。
給紙カセット3の右側方には、手差し給紙部5が設けられている。手差し給紙部5の左方には第2用紙搬送部22が設けられている。第2用紙搬送部22は、手差し給紙部5から送り出された用紙等を受け取って第1用紙搬送部21へ搬送する。
光走査装置15は、第2用紙搬送部22の上方に配置され、画像形成装置1が受信した画像データに基づいてレーザー光を画像形成部16へ照射する。画像形成部16は、光走査装置15の上方に例えば4つ設けられている。各画像形成部16の上方には、無端状の中間転写ベルト7が設けられている。中間転写ベルト7は、複数のローラーに巻き掛けられており、図示しない駆動装置によって回転駆動される。
4つの画像形成部16は、図1に示すように、中間転写ベルト7に沿って一列に配置されており、イエロー、マゼンタ、シアン、又はブラックのトナー像をそれぞれ形成する。すなわち、各画像形成部16では、光走査装置15によって照射されたレーザー光により原稿画像の静電潜像がそれぞれ感光体ドラム25に形成され、この静電潜像を現像することによって各色のトナー像が形成される。
一次転写部8は、各画像形成部16の上方にそれぞれ配置されている。一次転写部8は、画像形成部16により形成されたトナー像を中間転写ベルト7表面に一次転写する転写ローラーを有している。
そして、中間転写ベルト7が回転駆動されると共に、所定のタイミングで各画像形成部16のトナー像が中間転写ベルト7に転写されることによって、中間転写ベルト7の表面には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー像が互いに重ね合わされたカラートナー像が形成される。
二次転写部9は、図1に示すように、中間転写ベルト7の左側方に配置された転写ローラー17を有している。そして、二次転写部9は、第1用紙搬送部21から送られてきた用紙にトナーと逆極性の転写バイアス電圧を印加することによって、トナー像を中間転写ベルト7から用紙へ転写するようになっている。
定着装置11は、二次転写部9の上方に設けられている。二次転写部9と定着装置11との間には、トナー像が二次転写された用紙を定着装置11へ搬送する第3用紙搬送部23が形成されている。定着装置11は、加圧ローラー18と、定着ローラー19と、加熱ローラー20とを備えている。そして、定着装置11は、第3用紙搬送部23から搬送された用紙を加熱及び加圧することによって、その用紙にトナー像を定着させるようになっている。
定着装置11の上方には、分岐部27が設けられている。定着装置11から排出された用紙は、両面印刷を行わない場合、分岐部27から画像形成装置1の上部に形成された用紙排出部28に排出される。両面印刷を行う場合には、分岐部27から第4用紙搬送部24を介して用紙を再び二次転写部9へ搬送する。
−光走査装置−
図2に示すように、光走査装置15は、複数の光源32と、複数の光源32からそれぞれ出射されたレーザービームを偏向走査させる偏向器としてのポリゴンミラー33と、ポリゴンミラー33を収容する箱状の筐体31(図2では、筐体31のうちベース部材31aを記載)とを備えている。光源32は、画像形成装置1で使用する基準色(本実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の数に対応して4つ設けられている。
ポリゴンミラー33は、ポリゴンモーター(図示省略)を介して筐体31の底部に設けられている。ポリゴンミラー33は、回転多面鏡であってポリゴンモーターにより回転駆動される。
また、筐体31の内部には、ポリゴンミラー33により反射された光の光路に設けられた結像レンズ(fθレンズ)34が収容されている。結像レンズ34は、ポリゴンミラー33の側方において筐体31の底部に設置されている。
各光源32は、略円柱状に形成されている。図3に示すように、各光源32の先端部には、レーザービームを出射する複数(本実施形態では4つ)の発光部32a〜32dが設けられている。各発光部32a〜32dの端子には、配線(図示省略)が接続されている。4つの発光部32a〜32dは、図3に示す直線A上に一列に等間隔で配置されている。直線Aは、主走査方向に対応するX方向に対して所定角度θだけ傾いている。直線Aの傾きは、後述する回転調整作業によって調整されて定まる。
各光源32は、基板部材35を介して、筐体31を構成するベース部材31aの側壁部31bに取付固定されている。基板部材35は光源32毎に設けられている。各基板部材35には、金属製(例えばアルミ製)の板状部材を使用しているが、樹脂製(例えばポリスチレン製)の板状部材を使用してもよい。基板部材35についての詳細は後述する。
図2に示すように、各光源32とポリゴンミラー33との間の光路には、コリメーターレンズ40、アパーチャー41、第1反射ミラー42、第2反射ミラー43、光幅規制部44、及びシンドリカルレンズ45が配置されている。光源32、コリメーターレンズ40、アパーチャー41、及び第1反射ミラー42は、光路毎に筐体31の底面からの高さが異なるように配置されている。
コリメーターレンズ40は、各光源32の発光部32a〜32dから出射される複数のレーザービームL1〜L4(図4参照)を平行光に変換するためのレンズである。アパーチャー41は、各光源32の発光部32a〜32dから出射される複数のレーザービームL1〜L4の高さ方向(図2のY方向)の広がり幅を規制するためのものである。アパーチャー41は、各光源32の軸心に垂直な板状部材にスリット状の孔を空けて構成されている。第1反射ミラー42は、入射光と出射光とのなす角度が90°になるように上記光源32の軸線に対して略45°だけ傾斜して配置されている。第2反射ミラー43は、光源32の軸線に直交する線上において第1反射ミラー42と平行になるように配置されている。光幅規制部44は、第2反射ミラー43の反射面に隣接して配置され、複数のレーザービームL1〜L4の主走査方向に対応する方向(Z方向とする)の広がり幅を規制する。シンドリカルレンズ45は、第2反射ミラー43にて反射されたレーザービーム群を集光してポリゴンミラー33に導くためのレンズである。
図4に示すように、光源32の各発光部32a〜32dから出射された複数のレーザービームL1〜L4は、コリメーターレンズ40によって平行光にされた後、アパーチャー41を通過することによりレーザービームL1〜L4の高さ方向の広がり幅が規制されて第1反射ミラー42により反射される。第1反射ミラー42によって反射されたレーザービームL1〜L4は、第2反射ミラー43によって反射された後、光幅規制部44によってZ方向の広がり幅が規制されてシンドリカルレンズ45に入射する。尚、図示は省略するが、シンドリカルレンズ45に入射した複数のレーザービームL1〜L4は、その後、互いに集光され、集光されたレーザービームL1〜L4は、ポリゴンミラー33により反射され、結像レンズ34を通過することによって感光体ドラム25上で結像する。
感光体ドラム25の表面で結像された走査光は、ポリゴンミラー33の回転によって感光体ドラム25の表面を主走査方向に走査し、感光体ドラム25の回転によって副走査方向に走査して感光体ドラム25の表面に静電潜像を形成する。
−基板部材−
図5は、ベース部材31aを側壁部31b側から見た斜視図である。図5では、4つの光源32及び4つの基板部材35のうち、一番左側のものだけを記載している。図6は、ベース部材31aから取り外した状態の基板部材35の正面図である。
基板部材35は、略矩形の板状に形成されている。図6に示すように、基板部材35には、光源32が装着される光源取付孔50と、ベース部材31a(筐体31)への固定用のネジ37が挿通される第1挿通孔51及び第2挿通孔52と、調整用治具70の一対のアーム部材71,72によって保持される一対の第1被保持部61及び第2被保持部62とが形成されている。
光源取付孔50は、基板部材35の略中心位置に形成されている。光源取付孔50には、光源32が圧入されて嵌め込まれている。第1挿通孔51及び第2挿通孔52は、基板部材35の長手方向において光源取付孔50を挟むように配置されている。各挿通孔51,52は、基板部材35の短辺寄りの位置に形成されている。各被保持部61,62は、基板部材35の各短辺に形成されている。基板部材35では、挿通孔51,52と被保持部61,62とが、長手方向において光源取付孔50に対して対称に形成されている。なお、アーム部材は3つ以上であってもよいし、被保持部も3つ以上であってもよい。
各挿通孔51,52は、円形の貫通孔である。各挿通孔51,52の直径は、ネジ37の軸部よりも大きい。光源32の回転調整時に、各挿通孔51,52にネジ37を挿通させて仮止めした状態で基板部材35を回転させることができるように、各挿通孔51,52の縁とネジ37の軸部との間には隙間がある。なお、ネジ37のサイズは、ベース部材31aにおいてネジ37が螺合されるネジ穴38に対応している。基板部材35は、各挿通孔51,52に挿通されたネジ37がネジ穴38に螺合されることでベース部材31aに固定されている。
各被保持部61,62は、基板部材35の外周面(厚さ方向に延びる周面)に形成された、略V字状の凹部(切欠き部)である。基板部材35の正面視において、各被保持部61,62は、第1直線部61a,62aと、第1直線部61a,62aと交差する方向に延びる第2直線部61b,62bとを備えている。第1直線部61a,62aと第2直線部61b,62bとは、短い曲線部を介して底部で繋がっている。なお、各被保持部61,62は、例えば、略L字状の凹部など他の形状であってもよい。
第1直線部61a,62aは、光源32の回転調整時にネジ37の締め付け回転方向(時計回り)に基板部材35に回転力が作用した場合に、被保持部61,62(凹部)に入り込んだアーム部材71,72に力を作用させる直線状の接触面により構成されている。図6に示すように、基板部材35の正面視において、第1被保持部61の第1直線部61aを内側へ延長させた延長線61c(仮想の直線)は、第1挿通孔51の中心C1を通過し、第2被保持部62の第1直線部62aを内側へ延長させた延長線62c(仮想の直線)は、第2挿通孔52の中心C2を通過する。
−光源の回転調整作業−
光源32の回転調整作業について説明をする。まず回転調整作業について説明する前に、この作業に使用する調整用治具70について説明する。
図7に示すように、調整用治具70は、保持チャック80と、保持チャック80を回転させる回転装置90とを備えている。保持チャック80は、円形断面の棒状部材により構成された一対のアーム部材71,72と、一対のアーム部材71,72のうち第1アーム部材71が固定された第1板状部材73と、第2アーム部材72が固定された第2板状部材74と、弾性部材76(例えばコイルばね76)を介して第2板状部材74が取り付けられた第3板状部材75とを備えている。一対のアーム部材71,72は、互いに平行な方向に延伸している。第1板状部材73と第3板状部材75とは、それぞれ回転装置90の回転部材78に固定されている。
回転装置90は、回転部材78に加えて、使用者が操作する操作ハンドル(図示省略)と、操作ハンドルの操作(回転方向、回転角度)に応じて回転部材78を回転させる駆動モーター(図示省略)と、基板部材35を上下左右へ調整するための一対の第1アクチュエーター81及び第2アクチュエーター82とを備えている。
回転調整作業では、まず作業者は、基板部材35の各挿通孔51,52にネジ37を挿通させてネジ穴38に弛めに螺合させ、基板部材35をベース部材31aに仮止めする。次に、基板部材35に対し、弾性部材76を収縮させた状態で、保持チャック80の一対のアーム部材71,72を取り付ける。一対のアーム部材71,72は、基板部材35に対し垂直な方向に延びる姿勢で、図6に示すように被保持部61,62に入り込み、基板部材35を挟み込み保持する。
次に、ポリゴンミラー33の付近にカメラ(図示省略)を設置し、光源32に電力を供給する。光源32の各発光部32a〜32dから出射されたレーザービームは、カメラで撮影される。作業者は、カメラ画像を見ながら、回転装置90のハンドルを操作する。ハンドルの操作に応じて、回転装置90のモーターが回転し、それに伴って回転部材78及び一対のアーム部材71,72が回転し、さらに一対のアーム部材71,72によって挟持された基板部材35も回転する。作業者は、カメラ画像の所定方向におけるビームスポットの間隔が所定値になるように、ハンドルを操作して光源32の回転位置(回転角度)を調整する。
なお、詳細な説明は省略するが、使用者は、カメラ画像を見ながら、第1アクチュエーター81及び第2アクチュエーター82の操作も行い、カメラ画像におけるビームスポット群の上下左右の位置調整を行う。
光源32の回転位置等の調整が終了すると、作業者は、各挿通孔51,52に挿通させたネジ37の締め付けを行う。この締め付けでは、2つのネジ37を交互に少しずつ回転させていく。なお、調整用治具70には貫通孔85が形成されているため、一対のアーム部材71,72によって基板部材35を挟持した状態で、貫通孔85にドライバーを通して各ネジ37の締め付けを行うことができる。各ネジ37の締め付けが終了すると、基板部材35から一対のアーム部材71,72を取り外し、カメラを撤去する。これにより回転調整作業が完了する。
上述の回転調整作業では、第1挿通孔51のネジ37を締め付けた際に、ネジ37の頭部が押し付けられた基板部材35が、ネジ37を中心に締め付け回転方向(時計回り)に回転しようとする(連れ回りしようとする)。アーム部材71,72は、基板部材35の連れ回りを阻止しようとする。この時、各被保持部61,62の第1直線部61a,62aがアーム部材71,72に接触しているため、ネジ37を中心にした回転モーメントM1,M2によって、第1直線部61a,62aからアーム部材71,72へ力P1,P2が作用する。第1挿通孔51のネジ37を締め付けた際は、最も近い第1被保持部61に入り込んだ第1アーム部材71に大きな力P1が作用する。なお、第1アーム部材71に作用する力P1と、第2アーム部材72に作用する力P2とは、反対方向の力の成分があり、ある程度相殺し合う。
本実施形態では、上述したように、第1被保持部61の第1直線部61aを内側へ延長させた延長線61cが、第1挿通孔51の中心C1を通過する。上述の回転モーメントM1は第1直線部61aと直交し、第1アーム部材71の断面における中心(重心)に向かって、第1直線部61aから第1アーム部材71へ力P1が作用する。そのため、第1アーム部材71に捻じれ力がほとんど作用せず、複数の基板部材35の間において、ネジ37の締め付け後における第1アーム部材71の応力状態の違いが小さい。
ここで、基板部材35の連れ回り量は、第1アーム部材71の強度と、第1アーム部材71に対して作用する力の向きとが支配的である。本実施形態では、連れ回り量に支配的な要因である第1アーム部材71の応力状態の違いが小さくなるため、ネジ37の締め付けによって生じる基板部材35の連れ回り量を一定化することができる。そのため、連れ回り量を見越した光源32の回転調整が容易になり、精度の高い光源32の回転調整を実現することができる。また、本実施形態では、新たに部品を増やすことなく、精度の高い光源32の回転調整を実現することができる。なお、説明は省略するが、第2挿通孔52におけるネジ37の締め付け時の第2被保持部62の効果も、第1被保持部61と同様である。
《変形例1》
本変形例では、図8に示すように、各挿通孔51,52が、光源取付孔50を中心とした円に沿って延びる長孔である。上記実施形態と同様に、基板部材35の正面視において、第1被保持部61の第1直線部61aの延長線61cは、第1挿通孔51の中心C1を通過し、第2被保持部62の第1直線部62aの延長線62cは、第2挿通孔52の中心C2を通過する。各挿通孔51,52の中心C1,C2は、内縁と外縁との中間を延びる曲線Bの中心である。なお、本変形例の各挿通孔51,52の形状は、上記実施形態や後述の変形例2などにも適用することができる。
また、本変形例では、保持チャック80の一対のアーム部材71,72が、図9に示すように、途中で直角に屈曲したL字状の棒体である。各アーム部材71,72は、被保持部61,62に接触する先端側棒状部71a,72aと、屈曲部を介して先端側棒状部71a,72aに連続する基端側棒状部71b,72bとを備えている。第1アーム部材71の基端側棒状部71bの基端側は第1板状部材73(アーム支持部材)に固定され、第2アーム部材72の基端側棒状部72bの基端側は第2板状部材74(アーム支持部材)に固定されている。各先端側棒状部71a,72aの先端面は、先端側棒状部71a,72aの軸心に垂直である。
各アーム部材71,72は、先端側棒状部71a,72aが基板部材35に平行な姿勢で、被保持部61,62の第1直線部61a,62aに接触して基板部材35を保持する。この状態では、第1直線部61a,62aに対し、各先端側棒状部71a,72aが垂直方向に延び、各先端側棒状部71a,72aの先端面が押し付けられている。各アーム部材71,72が被保持部61,62に加える力の方向は、ネジ37の締め付け時にアーム部材71,72に加わる力P1,P2の方向と略正反対である。
本変形例では、第1直線部61a,62aに対し各先端側棒状部71a,72aが垂直方向に伸びているため、アーム部材71,72に捻じれ力がほとんど作用せず、複数の基板部材35の間において、ネジ37の締め付け後におけるアーム部材71,72の応力状態の違いが小さい。従って、ネジ37の締め付けによって生じる基板部材35の連れ回り量を一定化することができる。
また、本変形例では、板状部材73,74の上端からの基端側棒状部71b,72bの突出長に比べて、先端側棒状部71a,72aの長さが長い。そのため、各アーム部材71,72の撓みが小さくなり、基板部材35の連れ回りを抑制することができる。
《変形例2》
本変形例では、ネジ37を締め付けていない状態で、基板部材35が、図10に示すピン部材65を支点に回転自在である。上述の第2挿通孔52の代わりに、基板部材35を回転自在に支持するピン部材65を挿通する貫通孔(図示省略)が形成されている。基板部材35においてネジ37を挿通させる挿通孔の数が1つである。
回転調整作業では、まず作業者は、基板部材35の第1挿通孔51にネジ37を挿通させて基板部材35をベース部材31aに仮止めする。そして、基板部材35に一対のアーム部材71,72を取り付ける。光源32の回転調整の際は、一対のアーム部材71,72によって、ピン部材65を支点に基板部材35を回転させる。作業者は、カメラ画像の所定方向におけるビームスポットの間隔が所定値になるように、ハンドルを操作して光源32の回転位置を調整した後に、第1挿通孔51に挿通させたネジ37の締め付けを行う。
《その他の変形例》
上記実施形態では、アーム部材71,72の断面は円形であったが、矩形であってもよい。
上記実施形態では、基板部材35の外周面に被保持部61,62を形成したが、基板部材35に形成された貫通孔の内周面(厚さ方向に延びる周面)に被保持部61,62を形成してもよい。例えば、この貫通孔が第1挿通孔51の外側に形成されている場合に、貫通孔の内周面を第1挿通孔51側へ窪ませて、基板部材35に対し垂直方向に延びる第1アーム部材71が嵌り込む凹部を被保持部61として設けることができる。
上記実施形態では、第1被保持部61の第1直線部61aの延長線61cが第1挿通孔51の中心を通過するが、図11に示すように、第1直線部61aは、第1直線部61aの中心S1と第1挿通孔51の中心C1を結ぶ直線に対してなす角度αが15度以下(例えば10度)であればよい。また、上記実施形態では、第2被保持部62の第2直線部62aの延長線62cが第2挿通孔52の中心C2を通過するが、第1直線部62aは、第2直線部62aの中心S2と第2挿通孔52の中心C2を結ぶ直線に対してなす角度が15度以下(例えば10度)であればよい。
上記実施形態では、光走査装置15が4つの光源32を有する例について説明したが、光源32は3つ以下であってもよいし5つ以上であってもよい。すなわち、一つの光源32が複数の発光部32a〜32dを有するものであれば如何なる構成を採用してもよい。
上記実施形態では、光走査装置15を搭載する画像形成装置1の一例としてプリンターを挙げて説明したが、これに限ったものではなく、画像形成装置1は、例えば複写機、複合機(MFP)、又はファクシミリ等であってもよい。
以上説明したように、本発明は、光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置について有用である。
1 画像形成装置
15 光走査装置
31 筐体
32 光源
35 基板部材
51 第1挿通孔
52 第2挿通孔
61 第1被保持部(凹部)
61a 第1直線部(接触面)
62 第2被保持部(凹部)
62a 第1直線部(接触面)
71 第1アーム部材
72 第2アーム部材

Claims (6)

  1. 複数の光ビームを出射する光源と、
    上記光源が装着されて、固定用のネジが挿通される挿通孔が少なくとも1つ形成された基板部材と、
    上記挿通孔に挿通させたネジによって上記基板部材が固定された筐体とを備え、
    上記基板部材には、上記光源の回転調整時に複数のアーム部材によって保持される複数の被保持部が形成され、
    上記複数の被保持部のうち、1つの所定の挿通孔に最も近い被保持部は、上記基板部材において厚さ方向に延びる周面に形成された凹部により構成され、
    上記基板部材の正面視において、上記凹部は、上記所定の挿通孔におけるネジの締め付け回転方向に上記基板部材に回転力が作用した場合に、当該凹部に入り込んだアーム部材に力を作用させる接触面が直線状であり、上記接触面は、該接触面の中心と上記所定の挿通孔の中心とを結ぶ直線に対してなす角度が15度以下である、光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    上記接触面を延長させた直線は、上記所定の挿通孔の中心を通過する、光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置を組み立てる際の上記回転調整時において、上記基板部材を保持する上記複数のアーム部材を備えた保持チャックにおいて、
    上記複数のアーム部材の各々は、少なくとも先端側が上記基板部材に平行な姿勢で、上記被保持部に接触して上記基板部材を保持する、保持チャック。
  4. 請求項3に記載の保持チャックにおいて、
    上記基板部材を保持する際に、上記接触面に対し略垂直方向に上記複数のアーム部材の各々の先端を押し付ける、保持チャック。
  5. 請求項3又は4に記載の保持チャックにおいて、
    上記複数のアーム部材の基端側が固定されたアーム支持部材をさらに備え、
    上記複数のアーム部材の各々は、上記被保持部に接触する先端側棒状部と、屈曲部を介して該先端側棒状部に連続して基端側が上記アーム支持部材に固定された基端側棒状部とを備え、
    上記基端側棒状部の上記アーム支持部材からの突出長に比べて、上記先端側棒状部の長さが長い、保持チャック。
  6. 請求項1又は2に記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
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