JP4903455B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被走査媒体上を光スポットにて走査する光走査装置、および光走査装置を搭載する画像形成装置に関するものである。
光源からの光束を回転多面鏡により偏向させ、偏向される光束をfθレンズなどからなる走査結像光学系を用いて被走査面に向けて集光させることにより、被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットにより被走査面を走査する光走査装置は、光プリンタや光プロッタ,デジタル複写機などの画像形成装置に関連して広く知られている。
光走査装置を用いる画像形成装置においては、画像形成プロセス内の一工程として、光走査により画像の書込みを行う画像書込工程が採用されており、この画像形成プロセスによって形成される画像の良否は画像書込工程の光走査の良否に影響される。そして、光走査の良否は、光走査装置での主走査方向や副走査方向の走査特性に依存する。
主走査方向の走査特性の一つとして、走査等速性が挙げられる。例えば光偏向手段として回転多面鏡を用いる場合、光束の偏向は等角速度的に行われるため、走査等速性を実現するために走査結像光学系としてfθ特性が補正されているものを用いている。
しかしながら、走査結像光学系に要求される他の性能との関係もあって、fθ特性を完全に補正することは容易ではない。このため、現実の走査光学系においては光走査が完全に等速的に行われることはなく、走査特性としての等速性は理想の等速走査からのずれを伴っている。
副走査方向の走査特性には、走査線曲がりや走査線の傾きがある。走査線は、被走査面上における光スポットの移動軌跡であり、直線であることが理想とされ、光走査装置の設計も走査線が直線となるよう行われるが、実際には光学素子や機械部品の加工誤差や組立誤差などが原因して走査線に曲がりが発生する。
また、走査結像光学系として結像ミラーが用いられ、偏向光束における結像ミラーへの入射方向と反射方向との間で副走査方向に角度をもたせる場合には、原理的に走査線の曲がりが発生し、走査結像光学系をレンズ系として構成する場合でも、被走査面を副走査方向に分離した複数の光スポットで光走査するマルチビーム走査方式では走査線の曲がりが不可避である。
走査線の傾きは、走査線が副走査方向に対して直交しない現象であり、走査線曲がりの一種である。従って、以下の説明においては特に断らない限り、走査線の傾きを走査線曲がりという表現に含めて説明する。
画像が、所謂、モノクロ画像であって、単一の光走査装置により書込形成される場合は、走査線曲がりや等速性の不完全さ(理想の等速走査からのずれ)がある程度抑えられていれば、形成された画像に、目視で分かるほどの歪みは生じないが、それでも、このような画像の歪みが少ないことが好ましい。
モノクロ画像とは別に、マゼンタ,シアン,イエローの3色、あるいはこれにブラックを加えた4色の画像を色成分画像として形成し、これらの色成分画像を重ね合わせることによりカラー画像を形成することは、従来からカラー複写機などで行われている。
このようなカラー画像形成を行う方式の一つとして、各色成分ごとの画像を各色成分ごとの感光体に形成する、所謂タンデム型と呼ばれる画像形成方式がある。この画像形成方式の場合、光走査装置相互の感光体に対する走査位置のばらつき、走査線の曲がり具合や傾きが異なると、形成されたカラー画像に、色ずれと呼ばれる異常画像が現れて、カラー画像の画質を劣化させる。
光走査装置としては走査線の曲がりや傾きを低減させる手段として、特許文献1に記載されるように、長尺レンズを複数の支点を支持点として湾曲させたり、副走査方向に傾けたりし、走査線曲がりおよび走査線傾きを補正する構成が提案されている。
カールソンプロセスを用いた画像形成装置においては、感光体ドラムの回転に従って潜像形成,現像,転写が順次行われる。
このため、複数の感光体ドラムを転写体の搬送方向に沿って配列し、各色の画像形成ステーションで形成したトナー像を重ねる多色画像形成装置においては、感光体ドラムの偏心や径のばらつきによる潜像形成から転写までの間、各色の感光体ドラムにおける間隔の異なり、あるいは転写体、例えば転写ベルトや記録紙を搬送する搬送ベルトの速度変動や蛇行によって、各トナー像の副走査方向のレジストずれによる色ずれや色変わりが生じ、画像品質を劣化させる。
同様に、光走査装置においても、感光体ドラムに形成する静電潜像の主走査倍率および書込み位置を正確に合わせなければ、レジストずれにより色ずれや色変わりの要因となる。
従来、このレジストずれは、光走査装置によるもの、あるいは光走査装置以外によるものの区分けなく、特許文献2〜4に記載されるように、転写体に記録されたレジストずれ検出パターンにより装置の立上げ時やジョブ間などで定期的に検出し、副走査方向については、光偏向手段であるポリゴンミラー1面おきで書き出しのタイミングを合わせることにより先頭ラインの位置を補正し、主走査方向については、走査始端で発生される同期検知信号からのタイミングを調節することにより書出し位置を補正すると共に、特許文献5に記載されているように、走査始端から走査終端に至る走査時間を検出し、画素クロックの周波数を合わせることなどにより、各色間の全幅倍率を合せている。
一方、前記のような多色画像形成装置においては高速化,高密度化の傾向にある。この対応策としてポリゴンモータの回転数を増加する方法があるが、軸受寿命に限界があり、発熱や振動を抑制することができなくなっていることから、より低い回転数で複数のビームを同時に走査することにより、高速化,高密度化が実現できるマルチビーム光源を用いる方式が提案されている。
しかしながら、前記マルチビーム光源は光源間のピッチ誤差や波長差があるため、特許文献4に記載されているように、複数のラインを一組として個別にレジストずれ検出を行うことで光源間のずれを回避する例が提案されている。
また特許文献6,7には、副走査方向の走査位置を補正する手段として液晶偏向素子を用いた例が記載されている。
特開2002−258189号公報 特公平7−19084号公報 特開2001−253113号公報 特開2003−154703号公報 特開平9−58053号公報 特開2003−233094号公報 特開2003−215484号公報 特開2002−148551号公報 特開2004−287380号公報 特開2005−62258号公報
多色画像形成装置に対応した光走査装置の一例として、特許文献8に記載されているように、各色に対応する光源からの光ビームを単一のポリゴンミラーで一括して走査するようにし、各々対応する走査光学系や感光体ドラムに導くための複数の折返しミラーを共通の光学ハウジングに一体的に支持した構成、あるいは各感光体ドラムに対応させて個別に光走査装置を配備した構成が知られている。
このような構成の多色画像形成装置では、感光体ドラムへと向かう光ビームは各々異なる経路を通るように構成部品が配置されるため、多色画像形成装置が設置される環境温度などにより各光ビームの走査位置が容易に変動してしまう。
走査位置のずれは、転写体に記録されたレジストずれ検出パターンにより装置の立上げ時やジョブ間などで定期的に検出されて補正が行われるが、前述のようにプリント動作に伴う定着器やポリゴンモータからの熱などによって、照射位置がさらに変動してしまうため、1ジョブのプリント枚数が多いと徐々に色ずれや色変わりが発生するという問題がある。
特に、特許文献8に記載されているように、ポリゴンミラーを挟んで対向するように光学系を配備する場合、走査方向が相反するため、主走査倍率の変動によって書出し位置がずれる上、光学ハウジングの歪みによって各色間の走査位置が増加する方向にずれるため、色ずれや色変わりが生じやすい。
その対策として、常に温度を観測して温度変化が所定値に達したとき、あるいは所定のプリント枚数を超えたときに、プリント動作を途中で中止し、再度、照射位置のずれを補正し直すことで対応することができるが、レジストずれ検出パターン作成ないし補正、あるいは再度の検出パターン作成ないし補正チェックまでを考慮すると、終了までには数分間を費やすため生産性が落ちる上、検出パターンを形成するために無駄にトナーが消費されてしまうため、補正の頻度は最小限に抑えることが望ましい。
また、近年、走査特性の向上を意図して、光走査装置の結像光学系において、非球面に代表される特殊な面を採用することが一般化しており、このような特殊な面を容易に形成することができ、なおかつコストも安価な樹脂材料で製作した結像光学系が多用されている。
樹脂材料よりなる結像光学系は、温度や湿度の変化の影響を受け光学特性が変化しやすく、このような光学特性の変化は、走査線の曲がり具合や等速性も変化させる。このため、例えば数十枚のカラー画像の形成を連続して行う場合、画像形成装置の連続運転により機内温度が上昇し、それに伴い光書込装置内の温度上昇による光学ハウジングの光学素子受け面の位置精度の劣化などにより、光学素子に対するビーム位置が変化したり、折り返しミラーの設置角度が変化するなど、感光体上の走査位置が経時的にずれるという不具合が発生する。
その結果、結像光学系の光学特性が変化して、各光書込装置の書き込み走査線の曲がり具合や等速性が次第に変化し、走査位置ずれに起因する色ずれが生じ、初期に得られたカラー画像と終期に得られたカラー画像とで色合いのまったく異なるものになる。
走査光学系として代表的なfθレンズなどの走査結像レンズは、一般に、副走査方向におけるレンズ不用部分(偏向光束が入射しない部分)をカットし、主走査方向に長い短冊形レンズとして形成される。
また、走査結像レンズが複数枚のレンズで構成される場合、配設位置が光偏向手段から離れるほど、主走査方向のレンズ長が大きくなり、100mm程度〜250mm以上の長さをもつ長尺レンズが必要となる。このような長尺レンズは、一般に樹脂材料を用いて樹脂成形で形成されるが、外界の温度変化によりレンズ内の温度分布が不均一となると、反りを生じてレンズが副走査方向に弓なりになる形状となる。このような長尺レンズの反りは前述した走査線曲がりの原因となる。
前記のような長尺レンズの反りによる走査線曲がりの補正手段として、特許文献9に長尺レンズを副走査方向両側から押圧し、その押圧量を調整することにより補正することが記載されている。この例では、長尺レンズの長手方向に押圧手段を3箇所配置し、押圧手段を構成する円筒形の押圧部材を長尺レンズに押し当てることにより、長尺レンズの走査線曲がりの調整(補正)を行っている。
また、特許文献10には、長尺レンズに設けられた湾曲調整ねじの押圧位置を、レンズの特性などに応じて選択もしくは移動し、湾曲の変極点を押圧することにより湾曲修正を行う構成が記載されている。
しかし、これらの調整(補正)手段では調整位置をピンポイントで押圧することにより調整を行っているため、使用環境の変化などにより湾曲位置が変動したり、調整により湾曲形状が高次形状になったりして完全には補正できない。
本発明は、前記従来技術の問題に鑑み、走査結像光学系の構成部材である光学素子、特に樹脂製結像素子の反りに起因する走査線曲がりを低減し、なおかつ温度変化に起因する走査位置変動を有効に低減し、使用環境の変化による走査線曲がりの変動や、調整により走査線曲がりの形状が高次形状になってしまうような場合でも、対応可能な構成を備えた光走査装置、および光走査装置を搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、光源と、該光源からの光束を被走査媒体に向かうように偏向する偏向器と、該偏向器からの光束を前記被走査媒体上で光スポットとして等速走査させる走査結像光学系とを備え、前記走査結像光学系を構成する光学素子の少なくとも1つに、前記光束の偏向方向と直交する方向に押圧保持する押圧部材と、前記押圧方向と反対の方向に付勢する弾性部材とを、前記光学素子の長手方向のn箇所(n≧1)に備え、光学素子を湾曲させることによって、走査線の曲がりを矯正する光走査装置であって、前記押圧部材は、前記光学素子に面接触状態で応力を加え、前記光学素子に対する押圧力を拡散する補正力拡散部材を有し、前記湾曲される光学素子の長手方向の長さ:L、前記光学素子の長手方向に対応する方向の前記補正力拡散部材の長さ:S、前記光学素子の長手方向に対応する方向の前記弾性部材の長さ:Kが、
K<S<L/n (1)
を満足することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、押圧部材の補正力拡散部材は、端面に面取りが施されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の光走査装置において、押圧部材を、被走査媒体上における走査線の湾曲の変曲点発生位置に対応して配置したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2記載の光走査装置において、押圧部材を、光学素子の長手方向端部と、被走査媒体上における走査線の湾曲の変曲点発生位置との間に配置したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、Tを押圧される光学素子の光軸方向に対応する方向の、押圧部材の補正力拡散部材の長さとし、Dを押圧される光学素子の押圧部位の光軸方向の厚さとした場合、下式(2)を満足することを特徴とする。
D<T‥‥(2)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5いずれか1項記載の光走査装置において、押圧部材の材質は、光学素子を構成する材質より硬質のものであることを特徴とする。
請求項1〜6に記載の発明によれば、温度変化時における光学素子の変形に起因する走査線曲がりの変動に伴う被走査媒体上のビームの走査位置変動、および被走査面間の走査位置変動のばらつきと、走査線曲がりの高次形状の曲がりを簡単に低減することが可能になる。このように走査線曲がり、および走査位置変動のばらつきを低減することにより、走査位置ずれの補正回数が低減し、検出パターン形成時のトナー消費量も抑えることができる。また、補正回数を低減することにより、補正に要していた時間を少なくし生産性の向上を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6いずれか1項記載の光走査装置において、光学素子は、該光学素子の光軸と略平行な方向を回転軸として回転調整可能であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の光走査装置において、光学素子を、差動歯車からなる姿勢制御機構により調整することを特徴とする。
請求項7,8に記載の発明によれば、光学素子の調整を行うことにより、走査線の傾きの少ない画像を得ることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、光源の波長は500nm以下であることを特徴とし、この構成によって、被走査面上におけるビームスポット径を小さくでき、高密度化を達成することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、複数の光束によって被走査媒体の被走査面を同時に走査可能にしたことを特徴とし、この構成によって、被走査面を複数の光束によって同時に走査することにより、偏向器の回転速度を下げ、偏向器による消費電力を低減し、発熱量を下げることができる。
請求項11に記載の発明は、少なくとも1つの画像担持体と、該画像担持体に対応させて走査結像光学系が設けられる光走査装置とを備え、前記画像担持体に対して光走査を行うことにより画像形成を行う画像形成装置において、前記光走査装置として、請求項1〜10いずれか1項記載の光走査装置を搭載したことを特徴とし、この構成によって、走査線曲がりが良好に補正され、高品位の画像形成が可能になる。
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の画像形成装置において、画像担持体を複数備え、画像担持体に形成された潜像を異なる色のトナーにより現像し、現像されたトナー像を転写体上で重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録媒体に転写する構成であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11または12記載の画像形成装置において、色ずれ検出手段を備え、該色ずれ検出手段の検出結果に基づき、走査結像光学系を構成する光学素子の少なくとも一つの姿勢を制御し、色ずれ補正を行うことを特徴とする。
請求項12,13に記載の発明によれば、色ずれが抑制された高品位の画像形成が可能になる。
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13いずれか1項記載の画像形成装置において、ネットワーク通信機能を具備することを特徴とする。
本発明に係る光走査装置および画像形成装置によれば、温度変化時における光学素子の変形に起因する走査線曲がりの変動に伴う被走査媒体上の光スポット(光ビーム)の走査位置変動、および被走査面間の走査位置変動のばらつきと、走査線曲がりの高次形状の曲がりを簡単に低減することが可能になる。
このように走査線曲がり、および走査位置変動のばらつきを低減することにより、走査位置ずれの補正回数が低減し、例えば電子写真式画像形成装置では検出パターン形成時のトナー消費量も抑えることができる。また、補正回数を低減することにより、補正に要していた時間を少なくし生産性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態である4ステーションを走査する光走査装置の構成を示す斜視図であり、4つの感光体ドラム101,102,103,104をそれぞれ1ステーション(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色に対応する)とし、2ステーションずつ2分して、単一の偏向器であるポリゴンミラー106の対向する側から光ビームを入射して、相反する方向に偏向して走査する対向走査の構成になっている。
各感光体ドラム101〜104は、転写体である転写ベルト105の移動方向Aに沿って等間隔で配列され、異なる色のトナー像を順次転写して重ね合わせることによりカラー画像を形成する。
各感光体ドラム101〜104を走査する光走査装置は一体的に構成され、ポリゴンミラー106により偏向された光ビームにより被走査媒体である各感光体ドラム101〜104の走査を行う。ポリゴンミラー106の回転方向は同一であり、走査方向は対向する側で相反する方向となり、一方の書き出し位置と他方の書き終わり位置とが一致するように画像を書き込んでいく。なお、光走査装置を構成する各部品は図示しない筐体(光学ハウジング)に載置される。
本実施形態では、各感光体ドラム101〜104に対して、光源ユニット107,108,109,110において、後述するように半導体レーザを一対配設し、副走査方向に記録密度に応じて1ラインピッチ分ずらして走査することにより、2ラインずつ同時に走査するようにしている。
各光源ユニット107〜110からの光ビーム201,202,203,204は、光源ユニットごとに光射出位置が副走査方向に異なるように配され、例えば本実施形態では光源ユニット107〜110ごとに光射出位置が所定高さ(本例では6mm)だけ異なるように配されており、光源ユニット108と109からの光ビームは、入射ミラー111,112により折り返され、ポリゴンミラー106へ直接向かう光源ユニット107と110からの光ビームに主走査方向が近接して、ポリゴンミラー106に入射される。
シリンダレンズ113,114,115,116は、一方が平面であり、他方に副走査方向に共通の曲率を有し、ポリゴンミラー106の偏向反射点までの光路長が等しくなるように配されており、各光ビーム201〜204は、ポリゴンミラー106の偏向面で主走査方向に線状となるように集束され、後述するfθレンズとアナモフィックレンズからなる結像光学系との組み合わせにより、偏向反射点と感光体ドラム101〜104とを副走査方向において共役関係とすることにより面倒れ補正光学系を構成する。
光軸変更手段117,118,119は、基準色を除くステーション(本実施形態では、光源ユニット109からの光ビーム203以外)に配され、各光ビーム201,202,204の光束の走査位置を安定的に維持(補正)する。
ポリゴンミラー106は6面ミラー構成であり、本例では2段に構成され、偏向に用いていない中間部を該ポリゴンミラーの内接円より若干小径となるように溝を設けて風損を低減した形状としている。1層の厚さは本例では約2mmである。なお、上下のポリゴンミラーの位相は同一である。
fθレンズ120,121は、2層に一体成形(または接合)され、各々が主走査方向にポリゴンミラー106の回転に伴って感光体ドラム101〜104の被走査面上で光ビーム201〜204が等速に移動するようにパワーを持たせた非円弧面形状となし、各光ビーム201〜204ごとに配されるアナモフィックレンズ122,123,124,125とによって結像光学系を構成し、各光ビーム201〜204を感光体ドラム101〜104上に光スポットとして結像し、潜像を形成する。
各ステーションは、ポリゴンミラー106から感光体ドラム101〜104の被走査面に至る各々の光路長が一致するように、また等間隔で配列された各感光体ドラム101〜104に対する入射位置および入射角が等しくなるように複数枚(本例では1ステーションあたり3枚ずつ)の折り返しミラー(後述する)が配置される。
各ステーションごとに光路を追って説明すると、光源ユニット107からのビーム201は、光軸変更手段117,シリンダレンズ113を介し、ポリゴンミラー106の上段で偏向された後、fθレンズ120の上層を通過し、折り返しミラー126で反射されてアナモフィックレンズ122を通過し、折り返しミラー127,128で反射されて感光体ドラム102に導かれ、第2のステーションとしてマゼンタ画像を形成する。
また、光源ユニット108からの光ビーム202は、光軸変更手段118,シリンダレンズ114を介して入射ミラー111で反射され、ポリゴンミラー106の下段で偏向された後、fθレンズ120の下層を通過し、折り返しミラー129で反射されてアナモフィックレンズ123を通過し、折り返しミラー130,131で反射されて感光体ドラム101に導かれ、第1のステーションとしてイエロー画像を形成する。
ポリゴンミラー106に対称に配された対向するステーションについても同様に、光源ユニット109からのビーム203は、入射ミラー112を介してポリゴンミラー106の下段で偏向され、折り返しミラー132,133,134で反射されて感光体ドラム104に導かれ、第4のステーションとしてブラック画像を形成し、さらに光源ユニット110からのビーム204は、ポリゴンミラー106の上段で偏向され、折り返しミラー135,136,137で反射されて感光体ドラム103に導かれ、第3のステーションとしてシアン画像を形成する。
図2は本実施形態における前記光源ユニットの分解斜視図である。全ての光源ユニット107〜110は同一構成である。
半導体レーザ211,212およびカップリングレンズ213,214は、各色走査手段ごとに光射出軸に対して主走査方向に対称に配される。半導体レーザ211,212は、パッケージ外周がベース部材215,216の裏側にそれぞれ圧入嵌着され、ホルダ部材217の裏面に、各々3点を表側から貫通したねじ225を螺合することにより保持される。
また、カップリングレンズ213,214は、ホルダ部材217に相反する方向に開くよう形成されたV溝部218,219に外周を突き当て、かつ板ばね220,221により内側に押圧された状態でねじ226で固定される。なお、カップリングレンズ213,214は、本例では板ばね220,221により固定保持しているが、紫外線硬化型の接着剤などを用いて接着固定してもよい。
この際、半導体レーザ211,212の発光点がカップリングレンズ213,214の光軸上になるように、ベース部材215,216の当接面(光軸に直交する面)上での配置を調節し、また、カップリングレンズからの射出光が平行光束となるように、V溝部218,219上(光軸上)での位置を調節して固定している。
各光ビーム201〜204の光軸は、図2に示す射出軸Cに対して互いに交差する方向となるように傾けられ、本例では、この交差位置がポリゴンミラー反射面の近傍となるように、支持する部材の傾斜を設定している。
駆動回路が実装されたプリント基板222は、ホルダ部材217に立設した台座にネジ固定により装着し、各半導体レーザ211,212のリード端子をスルーホールに挿入してハンダ付けすることにより、光源ユニット107(108〜110)が一体的に構成される。
光源ユニット107〜110は、光学ハウジングの壁面に高さを異ならしめて形成した係合穴に各ホルダ部材217の円筒部223を挿入して位置決めし、当接面224を突き当ててネジ止めされる。
この際、円筒部223を基準として傾け量γを調整することによって、光スポット間隔を記録密度に応じた走査ラインピッチに合わせることができる。
図3は本実施形態における前記アナモフィックレンズの支持構成を示す分解斜視図、図4(a)は組立状態のアナモフィックレンズの支持構成を示す正面図、図4(b)は図4(a)におけるA−A断面図である。全てのアナモフィックレンズ122〜125は同一構成である。
アナモフィックレンズ122は、樹脂製でレンズ部を囲うようにリブ部306が形成され、中央部には位置決め用の突起307が形成されている。支持板301は、板金でコの字状に形成され、アナモフィックレンズ122の突起307を立曲げ部に形成した切欠311に係合し、またリブ部306の下面を立曲げ部310に突き当てて位置決めし、一対の板ばね303により、リブ部306の上面より押圧して両端を保持する。板ばね303は、アナモフィックレンズ122を支持板301に重ね合わせた状態で外側より嵌め込み、一端を開口313から内側に出し、開口314に挿入して固定する。
支持板301にはねじ穴312が形成され、このねじ穴312に押圧部材である調節ねじ308を螺着し、弾性部材である板ばね302を外側より嵌め込み、下側のリブ部306の内側に板ばね302の端片317と端片318とを引っ掛けて固定し、調節ねじ308がリブ部306の下面に当接するように付勢する。
このようにすることにより、調節ねじ308によりアナモフィックレンズ122に作用する押圧力と、板ばね302により作用する弾性力とが互いに逆方向に働くように微妙な調整が可能になる。
板ばね302の穴319は調節ねじ308を貫通するためのものである。本例では支持板301における中央部とレンズ端部側との間にも同様に、調節ねじ308を配している。
アナモフィックレンズ122のような長尺のプラスチック光学素子は、成形条件や残留応力などによって長手方向、特に走査面と直交方向に反りが発生しやすい。その反り量は数十ミクロンとなり、型の違いによってその量および方向ともばらついてしまう。
また、アナモフィックレンズ122は長尺で、剛性が低いため、わずかな応力が加わるだけで変形(反り)を生じやすく、また周囲温度の変化に伴って上下に温度分布があると熱膨張差によっても変形してしまうため、各ステーション間の走査線の曲がりや傾きの状態を高精度に維持することは非常に困難であった。
本実施形態では、アナモフィックレンズ122を支持板301に沿わせるように配することによって、形状を安定的に保ち、後述する傾き調整の際に、局部的に応力が加わってもアナモフィックレンズ122を変形させることがない(レンズ組み付け時の形状を維持)ようにしている。
アナモフィックレンズ122を装着した支持板301は、端部に形成された突起301aを光学ハウジング側に設けられた一対の位置決めガイド324間の隙間327に嵌合して位置決めが行われ、さらに光学ハウジングに設けられた支持部328に取り付けられ、かつ図中下向きに付勢する板ばね326によって支持される。図4(a)に示すように、支持板301の端部320と端部323と、位置決めガイド324と位置決めガイド325は、図中の“O”を中心とした円弧に沿う形状をしており、板ばね326により対応する部分どうしが、それぞれ当接するように支持されている。
また、光学ハウジングにはステッピングモータ315が固定され、ステッピングモータ315の出力シャフトの先端に形成された送りねじ315aを可動筒316のねじ穴に螺合し、支持板301の一端に形成された切欠321と可動筒316の凹部とを嵌合させることにより、ステッピングモータ315の回転により支持板301を副走査方向(アナモフィックレンズの高さ方向)に変位可能にしている。これにより、ステッピングモータ315の正逆回転に追従してアナモフィックレンズ122は、光軸と直交する面内で前記“O”を回転中心として回動調節γすることができ、それに伴って副走査方向におけるアナモフィックレンズ122の母線が傾いて、アナモフィックレンズ透過後の結像位置としての走査線を傾かせることができる。
アナモフィックレンズ122は、両端を立曲げ部310の縁により、また中央を調節ねじ308で支持され、調節ねじ308の突出し量が立曲げ部310に足りない場合には、アナモフィックレンズ122の母線3下側に凸となるように反り、また、逆に突出し量が超えると上側に凸に反る。したがって、これらの調節ねじ308を調整することによって、アナモフィックレンズ122の焦線が副走査方向に湾曲され、走査線の曲がりが補正することができる。
一般に、走査線の曲がりは、光学系を構成する光学素子の配置誤差や成形時の反りなどに起因し、これをキャンセルする方向にアナモフィックレンズ122を湾曲させることによって、直線性を矯正すること、すなわち、各走査線間の湾曲の方向と量を揃えることができる。
なお、前記調節ねじ308は、主走査方向に沿った複数箇所に配してもよく、例えば中央部と立曲げ部310との中間の計3箇所に配することにより、アナモフィックレンズ122におけるM形状やW形状の曲がりについても補正が可能となる。
本実施形態では、調節ねじ308を、基準となるステーションを含めた全てのアナモフィックレンズ122〜125に設け、製造時に基準となる走査ラインの曲がりの方向と量が揃うように、他のステーションの走査ラインを合わせており、この状態を保ったままで前記傾き調整が行えるようにしている。
走査線曲がりの調整の際に、調整ねじ308とアナモフィックレンズ122の接触面積が狭く、ポイント(点または光軸方向に線状)的に接触する場合は、板ばね302の弾性力と調整ねじ308の押圧力がバランスが取れていないと、調整時のさらなる変形によりM形状やW形状の曲がりがM形状やW形状を重ねたような、より高次の曲がりになり曲がり量を所望の値まで調整しきれなくなり、各ステーション間の走査線の位置のずれを目標の値まで調整しきれない。
これに対しては、調整箇所をさらに増やす方法も考えられるが、増やした調整箇所と以前から配置されている調整箇所の間に曲がりの変曲点が発生してしまい、結局、調整箇所が多くなってしまう。このような状態では調整時間が長くなり、また調整箇所が多くなることによるコストアップを招いてしまい実用的ではない。
そこで、図5(a)に示すアナモフィックレンズの支持構成を示す正面図、図5(b)に示す図5(a)におけるA−A断面図のように、調整ねじ308の先端部位に、アナモフィックレンズ122に対し面接触状態で応力が加わるように、平板状をなす補正力拡散部材329を配置することにより、高次の曲がりの発生を抑制することができる。
これにより、点または線でアナモフィックレンズ122を押圧するのではなく面で押圧することにより、アナモフィックレンズ122に対する補正力が拡散(分散)されるため応力の集中を避けることができ、その結果、高次の曲がりの発生をより良好に抑制することが可能となる。
この場合に注意しなければならないのは、板ばね302による弾性力の加わる範囲と、調整部材(調整ねじ308と補正力拡散部材329)による押圧力が加わる範囲の関係であって、該調整部材の押圧力の範囲が板ばね302の弾性力の範囲より狭いと局所的な変形を引き起こし、目標とする補正力(押圧力)拡散の効果を得ることができない。そこで、「調整部材の押圧力の範囲」>「板ばねの弾性力の範囲」とする必要がある。なお、図5(a)では、板ばね302は右側にのみ図示しているが、すべての調整箇所に配備する。
画像形成装置の装置内温度に上昇が生じると、初期調整を高精度に行っても、プラスチック製の光学素子やそれを保持する部材において主走査方向および副走査方向に温度分布差が生じ、反りが発生または反りが変化することにより、走査線曲がりの変曲点の位置が変化するという問題が発生する。
走査線曲がりの変曲点が変化することは調整位置がずれることを意味し、その結果、走査線曲がりの補正効果が低減してしまう(調整前の状態に近づく)。このため、各ステーション間の走査線の位置のずれが大きくなってしまい、画像劣化(色ずれ)を引き起こす。
しかし、図5に示す構成のように面で押圧する場合、温度変化により走査線曲がりの変曲点の位置が変化しても、面の押圧範囲内で位置が変化するため、調整効果を維持することができる。
また、調整ねじ308および補正力拡散部材329の長手方向(主走査方向)の長さSは、その取り付け位置数(押圧箇所数)をn(n≧1)とするとき、(1)式を満足するようにすることにより前記作用効果を得ることができる。
また、前記のように補正力拡散部材329の長手方向の長さSは、板ばね302の長手方向の長さKより長くすることにより、長手方向の押圧力を拡散することが可能になる。(1)式の右辺は調整ねじ308および補正力拡散部材329が、互いに当接し干渉しないようにするための条件である。
K<S<L/n‥‥(1)
ただし、S:押圧される光学素子(アナモフィックレンズ122)の長手方向に対応する方向の押圧部材(調整ねじ308,補正力拡散部材329)の長さ、K:押圧される光学素子(アナモフィックレンズ122)の長手方向に対応する方向の弾性部材(板ばね302)の長さ、L:押圧される光学素子(アナモフィックレンズ122)の長手方向の長さである。
図6は長尺レンズの前記押圧調整を検証するための実験結果を示す図である。
調整手段(1)は長尺レンズを光軸方向に円筒形の押圧部材により線状に押圧した場合の実験結果であり、この押圧部材を、長尺レンズの中央部と、該中央部と長手方向レンズ両端部の中間の計3箇所に配した調整結果である。調整前に約130μmの走査線曲がり量だったものが28μmまで補正することができているが、現状の市場要求である10μm以下は満足できていない。
この理由は、評価像高−側と+側で中央像高(0mm)に対し走査位置が反対側に発生しており、調整手段による調整により評価像高−側と+側の走査位置が逆転してしまい、その結果調整しきれなくなった(調整限界)ためである。
また、調整手段(2)は、本実施形態の補正力拡散部材329を用いて長尺レンズを面状態に押圧して調整を行った実験結果であり、調整前に走査位置が逆方向に発生している場合でも、面により長尺レンズを押圧しているため調整限界を引き下げることができ、調整手段(1)による場合よりも走査位置ずれが低減し、8μmまで走査線曲がりを補正することができている。
すなわち、本実施形態のように中央部と長手方向レンズ端部の中間位置に面形状の補正力拡散部材329を配置することにより、走査線曲がりの補正が良好にできたことを示している。
また、画像形成装置の装置内温度に変化が生じると、アナモフィックレンズ122と補正力拡散部材329を構成する材質の線膨張係数の違いにより、膨張または伸縮量に違いを生じる。その場合に、補正力拡散部材329の端面がアナモフィックレンズ122に引っ掛かり、自由膨張または伸縮の妨げになって、該引っ掛かりが応力を発生させることにより、走査線曲がりを拡大させてしまう。これに対しては、補正力拡散部材329の端面に面取りを施すことにより引っ掛かりをなくし、自由膨張または伸縮の妨げをなくすことにより解決が可能になる。
同様のことがアナモフィックレンズ122の光軸方向にも当てはまり、補正力拡散部材329をアナモフィックレンズ122の押圧する部位の光軸方向の厚さより長くすることにより、自由膨張または伸縮の妨げをなくすことが可能になる。
これらを条件式で表すと(2)式のようになる。
D<T‥‥(2)
ただし、T:押圧される光学素子(アナモフィックレンズ122)の光軸方向に対応する方向の押圧部材(補正力拡散部材329)の長さ、D:押圧される光学素子(アナモフィックレンズ122)の被押圧部の光軸方向の厚さである。
本実施形態では、温度変化による走査線曲がりの変曲点発生位置の変化に対して、補正力拡散部材329にて面押圧構成とすることにより対応しているが、より確実に押圧範囲内で位置が変化するようにするためには、初期調整時の補正力拡散部材329のほぼ中心位置を走査線曲がりの変曲点発生位置とすることに達成することができる。
また、補正力拡散部材329がアナモフィックレンズ122より軟らかいと、補正力拡散部材329に弾性力が生じ、調整精度の低下を引き起こすため、補正力拡散部材329はアナモフィックレンズ122より硬い材質により構成される必要がある。
なお、アナモフィックレンズ122については、樹脂成形されたレンズとして説明を行ってきたが、ガラス製レンズの場合でも対応可能であり、樹脂成形されたレンズと同様の調整が可能である。
図7は走査線傾き調整機構の一例を示すステッピングモータ周辺の拡大断面図である。
図7において、ステッピングモータ330の出力シャフト331には平歯車332が設けられ、さらに所定ピッチのねじ部331aが刻設されており、該ねじ部331aを、外側に平歯車333aが一体に形成された可動筒333に設けられたねじ穴333bに螺合させている。さらに、ステッピングモータ330と可動筒333を保持するために、相対向して設置された保持部材334,334間に立設された支軸335に、平歯車332と333aに噛合する2段歯車336a,336bを固定することにより、差動ねじ機構を構成している。そして、可動筒331の先端は、図3に示す支持板301に当接させている。
前記差動ネジ機構は、出力シャフト331と可動筒333が歯車列(平歯車332,333aと2段歯車336a,336b)の回転駆動力を受けて、同方向に回転するように構成され、かつ歯車列の歯数差を設けることにより、出力シャフト331と可動筒333との回転位相差を生じさせることによってスラスト方向の微少な移動を可能にしている。これにより、調整分解能を高めることができるため、ネジとナットだけで構成した従来の走査線傾き調整機構における調整分解能と比較して、調整分解能を1桁以上良化することができる。
図7に示す走査線傾き調整機構の変形例として、ステッピングモータの出力シャフトを両軸タイプとし、出力シャフトの一方側にネジを取り付け、また他方側に平歯車を取り付け、ネジとナット(前記可動筒)とに位相差を設けるようにした二段歯車の軸受部を、光学ハウジングと一体構成にすることにより、省スペース化を図ることができる。
また、図1において、画像記録領域の走査開始側および走査終端側には、フォトセンサを実装した基板138,139および基板140,141が配され、各ステーションにおいて走査された光ビームを検出する。
本例では、基板138,140は同期検知センサを構成し、この検出信号を基に各々書き込み開始のタイミングを図るように共用している。一方、基板139,141は、終端検知センサを構成し、前記同期検知センサとの検出信号の時間差を計測することにより、走査速度の変化を検出し、検出された走査速度の変化に対して、前記半導体レーザ211,212を変調する画素クロックの基準周波数を反比例倍して再設定することで、各ステーションによって記録された画像の転写ベルト105上での全幅倍率を安定的に保持することができる。
また、基板138〜141におけるいずれのフォトセンサを図8に示すように主走査方向に垂直に配設したフォトダイオード152と非平行に配設したフォトダイオード153とにより構成することにより、フォトダイオード152からフォトダイオード153に至る時間差(Δt−Δt’)を計測することによって、光ビームの副走査位置のずれΔyを検出することができる。副走査位置のずれΔyはフォトダイオード153の傾斜角γ、光ビームの走査速度Vを用いて(3)式で表される。
Δy=(V/tanγ)・(Δt−Δt’)‥‥(3)
本実施形態では、Δtが常に一定となるように、後述する光軸偏向手段を用いて保持することにより、各色画像の副走査レジストがずれないよう照射位置を制御することができる。
さらに、前記フォトセンサを走査開始側と走査終端側のいずれにも配するようにすれば、各端の副走査位置ずれの差、つまり走査線の傾きを検出することができる。
次に、図9のブロック図を参照して本実施形態における書込制御回路について説明する。
図9において、画素クロック生成部401では、カウンタ403にて高周波クロック生成回路402で生成された高周波クロックVCLKをカウントし、比較回路404にて、前記カウント値とデューティ比とに基いて、あらかじめ設定される設定値Lと、画素クロックの遷移タイミングとして外部から与えられ、かつ位相シフト量を指示する位相データHとを比較し、カウント値が設定値Lと一致した場合に、画素クロックPCLKの立下りを指示する制御信号lを画素クロック制御回路407に出力し、また位相データHと一致した場合に画素クロックPCLKの立上がりを指示する制御信号hを出力する。この際、カウンタ403は、制御信号hと同時にリセットされ、再びゼロからカウントを行うことにより、連続的なパルス列を形成することができる。
このようにして、1クロックごとに位相データHを与え、パルス周期が順次可変された画素クロックPCLKを生成する。
本実施形態では、画素クロックPCLKは、高周波クロックVCLKの8分周とし、1/8クロックの分解能で位相を変化させることができるようにしている。
図10は1/8クロックだけ位相を遅らせた場合の例を示すタイムチャートである。デューティ50%とすると設定値L=3が与えられ、カウンタ403で4カウントされ画素クロックPCLKを立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるとすると位相データH=6が与えられ、7カウントで立上げる。同時にカウンタがリセットされるため、4カウントで再び立ち下げる。すなわち、隣接するパルス周期が1/8クロック分縮められたことになる。
こうして生成された画素クロックPCLKは、書込制御部408を介して光源駆動部405に与えられ、画素クロックPCLKを基準に、画像処理部406により読み出された画像データを各画素に割り当てて変調データを生成し、前記半導体レーザ301,302を駆動する。
このように位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正することができる。
本実施形態では、図11に示すように主走査領域を複数の区間に分割し、分割区間ごとに位相をシフトする画素の間隔とシフト量を以下に示すように設定し、位相データとして与えている。
いま、主走査位置xに対する倍率の変化をL(x)とすると、ビームスポット位置ずれの変化M(x)は、下式(4)に示すように、その積分値で表される。
M(x)=∫L(x)dx‥‥(4)
分割区間の始点と終点でビームスポット位置ずれがゼロとなるように補正することを想定すると、任意の分割区間の倍率の変化に伴う分割区間幅のずれをΔm、位相シフトの分解能をσ(一定)、分割区間内の画素数をNとすると、位相をシフトする画素の間隔は(5)式にて表される。
D≒N/(Δm/σ)‥‥(5)
ただし、Dは整数である。このD画素ごとにσずつ位相をシフトすればよい。本実施形態では、σは1/8画素となる。したがって、この場合、分割区間のちょうど中間位置でビームスポット位置ずれ残差が最大となるが、この残差が許容範囲内となるように各分割位置、分割区間の数を決めるようにする。
一般的に、各色画像の重ね合わせ精度は、転写ベルト105上に形成したトナー像の検出パターンを読み取ることにより、主走査倍率,副走査レジスト,走査線の傾きを基準となるステーションからのずれとして検出し、定期的に補正制御を行うことによって維持する。該補正制御は、例えば、装置の立ち上げ時やジョブ間などのタイミングで行い、1ジョブのプリント枚数が多くなる場合には、その間の温度変化によるずれを抑えるために、途中で割り込みを行って補正する。
本実施形態において、図1に示すように、照明用のLED素子154と、反射光を受光するフォトセンサ155、および一対の集光レンズ156とから検出手段157を構成し、この検出手段157を転写ベルト105における画像の中央と左右両端2ヵ所にそれぞれ配している。さらに、転写ベルト105には、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローのトナー像を主走査方向から約45°傾けて、所定ピッチで並列させたシェブロンパッチと呼ばれるラインパターン群160を形成し、転写ベルト105の移動に応じて基準色であるブラックとの検出時間差を読み取るようにしている。
図12はラインパターン群の一例を示す説明図であり、ラインパターン群160は、転写ベルト105の移動に沿って検出ライン上のトナー像を読み取る。図12における上下方向が主走査方向に相当し、左からイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの順に形成したラインパターンにより、基準色であるブラックとの検出時間差tyk,tmk,tckの理論値との差により各色の副走査レジストを求め、傾け角の異なる一組のラインパターンの検出時間差tk,tc,tm,tyの理論値との差により各色の主走査レジストのずれを求める。
走査線の傾きずれについては、両端の副走査レジスト差より求め、前記アナモフィックレンズ122,123,124,125の傾き調整手段を駆動することにより補正する。
副走査レジストについては、各検出値の平均より求め、ポリゴンミラー106の1面おき、すなわち、1走査ラインピッチPを単位として副走査方向における書出しタイミングを合わせる。
さらに、近年のカラー画像への要求品質の高まりに伴い、1走査ラインピッチP以下の精度でレジストずれを合わせる必要があるため、光軸変更手段117,118,119を用いて照射位置を微調整することにより、トナー像によって検出された副走査レジストずれのうち、書出しタイミングによって補正することができない1走査ラインピッチP以下の余分をも補正できるようにし、照射位置の基準値(初期値)を設定する。
一方、ページ間においては、前記フォトダイオード152,153を用い、画像記録中に蓄積された計測値を基に設定された基準値との差分をフィードバック補正することにより、次のトナーパッチでの定期補正時期まで、基準値を安定的に保つことができる。
なお、この基準値は一定値である必要はなく、例えば、転写体の速度変動に対応して周期的に変化する値としてもよい。
主走査倍率については、両端の主走査レジスト差より求め、各半導体レーザ211,212を変調する画素クロックの基準周波数と同期検知信号とからのタイミングを調整することにより、画像の全幅と書出し位置を揃える。ページ間においては、上述したように、同期検知信号と終端検知信号との検出時間を基に、倍率変化を常に監視し、温度変化があっても全幅が変化しないように基準周波数を補正すると共に、中間像高においても倍率の歪みが生じないように、あらかじめ、温度変化に伴って生じる各分割区間ごとの倍率変化を予測して重み付けられた位相データを、全幅倍率の可変量に対応してデータテーブルより読み出し、主走査方向の全域に渡って倍率が均一になるようにする。
図13は図11における各分割区間a〜hにおける温度に対する倍率の変化を示し、全幅の倍率変化に比例して変化しており、全幅倍率の計測値を基に各分割区間の倍率変化に分配することができる。
このように、本実施形態では、トナー像検出による定期的な補正に加え、ジョブ中の変動を監視し、ページ間でも補正を行うことにより、ジョブ中においてプリント動作を中断することなく、各色画像の重ね合わせ精度が保たれるようにしている。
図14は本実施形態における光軸変更手段の一例である液晶偏向光学素子を示す斜視図である。
光軸変更手段117〜119としての液晶偏向光学素子161は、上下の電極162間に電位差を与えられることによって、液晶の配向が変化することにより、図示するように屈折率分布が発生し、これによって入射する光ビームを屈曲させることができる。
光軸変更手段としては、このような液晶偏向光学素子以外にも、非平行平板を回転させたりガルバノミラーを用いたりしても同様の効果を得られる。
近年、高密度化達成のために半導体レーザ(LD)の発振波長の短波長化がなされてきている(被走査面上の光スポット径は光源の波長に比例するため)。
従来、一般に波長780nmのLDが広く使われてきたが、短波長化により波長500nm以下のLDが使われ始めている。例えば、500nm/780nm=0.64であり、約2/3に小径化が可能になる。
波長500nm以下のLDは、波長780nmのLDとは構成材質が異なり、波長780nmのLDの構成材質は一般にAlGaAs系から構成されるが、波長500nm以下のLDはGaN系などから構成される。そのため、波長500nm以下のLDは、波長780nmのLDより発熱量が大きく、ドループ特性の劣化を引き起こしやすい。よって、LDの発振波長の短波長化(500nm以下)を実現するためには、LDの発熱量を小さくする必要がある。
LDの発熱量を小さくするためにはLDの発振出力を小さくすればよく、そのためには複数のLDを組み合わせたマルチビーム光源ユニットを構成すればよい。本実施形態の場合は、2つの光源である半導体レーザを組み合わせて2本の光束により感光体ドラムを走査しているため、1つの場合の半分の出力でよい。
マルチビーム光源ユニットとして、複数の光源(LD)で光源部を構成し、光源部を複数個組み合わせることにより、感光体上を走査する光束の数をさらに増やすことができる。これにより、画像形成装置の出力速度の向上を図ることができる。また、逆に出力速度を変えない場合は、偏向器であるポリゴンミラーの回転速度の低減を図ることができ、消費電力の低減,発熱量の低減など、環境に対し配慮した書込光学系を構成することが可能になる。
前記実施形態では、光源として半導体レーザ(LD)を用いる例により説明を行ったが、複数の発光点をモノリシックにアレイ配列した半導体レーザアレイ(LDA)を光源として用いることにより、同等の効果を得ることができる。この場合、複数の発光点から射出する発散光束を共通のカップリングレンズによりカップリングし、そのカップリングによりなる組を複数組合せて光源部を構成すればよい。
また、光源として複数の発光点を2次元的にアレイ配列した面発光レーザアレイを用いマルチビーム光源ユニットを構成してもよい。
以上のようなマルチビーム光源ユニットを搭載することにより、マルチビーム光走査装置を構成することができる。
図15は本発明に係る画像形成装置の実施形態の概略構成図であり、本画像形成装置では図1〜図14にて説明した構成の光走査装置を搭載している。
図15において、4つの感光体ドラム501の周囲には、感光体ドラム501を均一に帯電する帯電チャージャ502と、光走査装置500による光走査により形成された静電潜像に対して、帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ503と、現像ローラ503にトナーを補給するトナーカートリッジ504と、感光体ドラム501に残ったトナーを掻き取り回収するクリーニング部505などがそれぞれ配置されている。
感光体ドラム501に対して、光走査装置500により、ポリゴンミラー513の1面ごとの走査により複数ライン、例えば図1に示す例のように2ライン同時に潜像の形成が行われる。
4つの感光体ドラム501からなる各画像形成ステーションは、転写ベルト506の移動方向に並列され、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー像が転写ベルト506上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラートナー像が形成される。各画像形成ステーションはトナー色が異なるだけで、基本的には同一構成である。
一方、記録紙は、給紙トレイ507から給紙コロ508により供給され、レジストローラ509により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて、転写ベルト506の転写部514へと送り出され、転写ベルト506からトナーカラー像が転写される。転写後、記録紙は、定着ローラ510で定着処理を受けて、排紙ローラ512により排紙トレイ511に排出される。
なお、本実施形態の説明において、光走査装置を各色ステーションを一体的にユニット化した構成としたが、光走査装置を各色ステーションに対応した別体として構成してもよいし、例えば光走査装置を2つのユニットとして構成することも考えられる。
このような構成とすることにより、感光体が1つだけのタイプの画像形成装置、すなわち4色に対応して4回の書き込みが必要な画像形成装置と比較して、4倍の速度で画像を形成することが可能となる。
さらに、画像形成装置と、電子演算装置(コンピュータなど)、画像情報通信システム(ファクシミリなど)などとを、ネットワークを介し接続通信することにより、1台の画像形成装置で複数の機器からの出力を処理することができる情報処理システムを形成することができる。
また、ネットワーク上に複数の画像形成装置を接続すれば、各出力要求から各画像形成装置の状態(ジョブの混み具合、電源が入っているか否か、故障しているか否かなど)を知ることができ、一番状態の良い(使用者の希望に一番適した)画像出力装置を選択し、出力を行うことができるようになる。
本発明に係る光走査装置を搭載した本実施形態の画像形成装置によれば、走査線曲がりが良好に補正され、高品位の画像形成が可能になり、また、例えば画像形成ジョブ中に発生する色ずれや色変わりの対策として行っている照射位置のずれ補正工程(レジストずれ検出パターン作成ないし補正、再度検出パターン作成ないし補正チェック)を行う回数を低減することが可能になる。それにより生産性の向上が図れ、検出パターンを形成する回数も減るため、ずれ補正工程によりトナーが消費される回数を減らすことができる。よって、消費電力の削減や消耗品の消費量の抑制を図ることができるようになる。
本発明は、ビームスポット位置補正手段を備える光走査装置、例えばデジタル複写機およびレーザプリンタなどの光書込系に用いられる光走査装置に適用され、特に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する多色画像形成装置に実施して有効である。
本発明の実施形態である4ステーションを走査する光走査装置の構成を示す斜視図 本実施形態における光源ユニットの分解斜視図 本実施形態におけるアナモフィックレンズの支持構成を示す分解斜視図 (a)は本実施形態における組立状態のアナモフィックレンズの支持構成を示す正面図、(b)は(a)におけるA−A断面図 (a)は本実施形態におけるアナモフィックレンズの支持構成を示す正面図、(b)は(a)におけるA−A断面図 本実施形態による長尺レンズの押圧調整を検証するための実験結果を示す図 本実施形態における走査線傾き調整機構の一例を示すステッピングモータ周辺の拡大断面図 本実施形態におけるフォトセンサの構成例を示す図 本実施形態における書込制御回路の構成を示すブロック図 本実施形態における画素クロックを説明するためのタイムチャート 本実施形態における主走査領域の区間分割に係る説明図 本実施形態におけるラインパターン群の一例を示す説明図 図11における各分割区間における温度に対する倍率の変化に係る説明図 本実施形態における光軸変更手段である液晶偏向光学素子を示す斜視図 本発明に係る画像形成装置の実施形態の概略構成図
符号の説明
101〜104 感光体ドラム
105 転写ベルト
106 ポリゴンミラー
107〜110 光源ユニット
113〜116 シリンダレンズ
117〜119 光軸変更手段
120,121 fθレンズ
122〜125 アナモフィックレンズ
138〜141 基板
152,153 フォトダイオード
154 LED素子
155 フォトセンサ
157 検出手段
201〜204 光ビーム
211,212 半導体レーザ
301 支持板
302 板ばね
308 調節ねじ
329 補正力拡散部材

Claims (14)

  1. 光源と、該光源からの光束を被走査媒体に向かうように偏向する偏向器と、該偏向器からの光束を前記被走査媒体上で光スポットとして等速走査させる走査結像光学系とを備え、前記走査結像光学系を構成する光学素子の少なくとも1つに、前記光束の偏向方向と直交する方向に押圧保持する押圧部材と、前記押圧方向と反対の方向に付勢する弾性部材とを、前記光学素子の長手方向のn箇所(n≧1)に備え、光学素子を湾曲させることによって、走査線の曲がりを矯正する光走査装置であって、
    前記押圧部材は、前記光学素子に面接触状態で応力を加え、前記光学素子に対する押圧力を拡散する補正力拡散部材を有し、
    前記湾曲される光学素子の長手方向の長さ:L、前記光学素子の長手方向に対応する方向の前記補正力拡散部材の長さ:S、前記光学素子の長手方向に対応する方向の前記弾性部材の長さ:Kが、
    K<S<L/n (1)
    を満足することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記押圧部材の補正力拡散部材は、端面に面取りが施されていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記押圧部材を、前記被走査媒体上における走査線の湾曲の変曲点発生位置に対応して配置したことを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 前記押圧部材を、前記光学素子の長手方向端部と、前記被走査媒体上における走査線の湾曲の変曲点発生位置との間に配置したことを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  5. Tを押圧される光学素子の光軸方向に対応する方向の前記押圧部材の補正力拡散部材の長さとし、Dを押圧される前記光学素子の押圧部位の光軸方向の厚さとした場合、下式(2)を満足することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
    D<T‥‥(2)
  6. 前記押圧部材の材質は、前記光学素子を構成する材質より硬質のものであることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の光走査装置。
  7. 前記光学素子は、該光学素子の光軸と略平行な方向を回転軸として回転調整可能であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の光走査装置。
  8. 前記光学素子を、差動歯車からなる姿勢制御機構により調整することを特徴とする請求項7記載の光走査装置。
  9. 前記光源の波長は500nm以下であることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  10. 複数の前記光束によって前記被走査媒体の被走査面を同時に走査可能にしたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  11. 少なくとも1つの画像担持体と、該画像担持体に対応させて走査結像光学系が設けられる光走査装置とを備え、前記画像担持体に対して光走査を行うことにより画像形成を行う画像形成装置において、
    前記光走査装置として、請求項1〜10いずれか1項記載の光走査装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記画像担持体を複数備え、前記画像担持体に形成された潜像を異なる色のトナーにより現像し、現像されたトナー像を転写体上で重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録媒体に転写する構成であることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 色ずれ検出手段を備え、該色ずれ検出手段の検出結果に基づき、走査結像光学系を構成する光学素子の少なくとも一つの姿勢を制御し、色ずれ補正を行うことを特徴とする請求項11または12記載の画像形成装置。
  14. ネットワーク通信機能を具備することを特徴とする請求項11〜13いずれか1項記載の画像形成装置。
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