JP2007206653A - 光走査装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 環境の変動があっても容易に走査線の変化を補正することができ、色ずれや色変わりのない高品位の画像形成を行える光走査装置、及びその光走査装置を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】 走査する光ビーム(B)を射出する光源ユニット1と、前記光源ユニット1から射出する前記光ビーム(B)を走査して被走査面上に結像する結像光学系2と、前記結像光学系2が前記被走査面上に結像する前記光ビーム(B)の走査位置を検出する光ビーム走査位置検出手段3と、前記被走査面上に結像する前記光ビーム(B)の走査位置を補正する光ビーム走査位置補正手段4と、前記被走査面上に結像する前記光ビーム(B)の検出値を環境の変化に応じて補正する検出値補正手段5を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光走査装置、及びその光走査装置を備える画像形成装置に関する。詳しくは、光ビームを回転多面鏡により走査して被走査面上に結像する光走査装置、及びその光走査装置を備えて被記録媒体に記録画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、プリンタあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
電子写真方式のカラー画像形成装置における画像形成プロセスにあっては、感光体ドラムの回転に従って光走査装置による潜像形成、現像装置による現像、転写器による転写が行われる。
複数の感光体ドラムを被記録媒体の搬送方向に沿って配列し、各色の画像形成ステーションで形成したトナー像を重ねるタンデム方式の多色画像形成装置においては、感光体ドラムの偏心や径のばらつきにより、潜像形成から転写までの時間、各色の感光体ドラム間隔の異なり、被記録媒体、例えば、中間転写ベルトや記録用紙を搬送する搬送ベルトの速度変動や蛇行によって、各トナー像のレジストずれやスキューを発生し、色ずれや色変わりとなって画像品質を劣化させる。
同様に、光走査装置においても、感光体ドラムに形成する静電潜像同士の走査線の変化、曲がりや傾き、湾曲、変形等を正確に揃えなければ、各トナー像を形成する走査線の曲がりやスキューとなって色ずれや色変わりの要因となる。
従来、上記レジストずれやスキューは、光走査装置によるもの、光走査装置以外によるものの区別なく、特許文献1や特許文献2で開示されるように、被記録媒体に記録された検出パターンにより装置の立上げ時やジョブ間等で定期的に検出し、レジストずれについては、ポリゴンミラー1面おきで書き出しのタイミングを合わせることにより先頭ラインの位置を可変して補正がなされている。
スキューについては、特許文献2に開示されるように、折返しミラーを傾ける、あるいは、特許文献3や特許文献6に開示されるように、副走査方向に収束作用を有する走査レンズを光軸の周りに回転する等により走査線の傾きを可変して補正がなされている。このように、レジストずれやスキューについては、光走査装置に機械的な補正機能が配備され、パルスモータ等を組み込んで自動的に補正がなされている。
一方、走査線の曲がりの補正は、特許文献2に開示されるように折返しミラーを湾曲させる、特許文献4に開示されるように、走査レンズの主走査に沿った形状を副走査方向に矯正する、あるいは、特許文献5に開示されるように、走査レンズの姿勢を副走査断面に直交する軸の周りに回転する等により、やはり機械的に補正がなされている。
しかしながら、昨今、低コスト化に伴って走査レンズの樹脂化が進み、成形時の反りやレンズ面の歪み、内部屈折率の分布によって、その焦線の真直度が確保し難くなっている反面、ユーザーの色ずれや色変わりに対する見方が厳しくなり、上記したレジストずれ、スキュー、走査線の曲がりに対しても、要求される精度は高くなっている。
これらのうち、走査線の曲がりについては、上記したような検出パターンによる検出が厄介なことから、温度変動等によって変動する分の補正は困難であり、製造時にいかに精度よく調整しておくかがポイントとなる。
その点で、従来の走査線の曲がり補正方法は、上記したように折返しミラーの反りや走査レンズの姿勢を変更するものであり、曲がりを補正できるとは言っても、被走査面における走査線を上記曲がりが相殺するように2次関数曲線状に湾曲させているにすぎず、2次以上の高次関数曲線成分を有する複雑な曲がりが存在する場合には対応できなかった。
特許文献7には、板金の間に挟み込むことで走査レンズ外形の反りを矯正しつつ、曲がり、傾きを補正する方法が提案されているが、外形が真直であってもレンズ面の歪み、内部屈折率の分布があると従来の補正方法と同様、複雑な曲がり形状には対応できなかった。
一般に、2次関数曲線成分は、走査レンズの反りや取付基準面に対する光軸の偏心、あるいは被記録媒体の歪み等が要因とされるのに対し、高次関数曲線成分は複数のレンズにおける焦線曲がりの合成が要因とされ、2次関数曲線成分に比べウエイトが低かった。
このため、これまで高次関数曲線成分は補正残差分として扱われてきたが、上記した走査レンズの樹脂化に伴うレンズ面の歪み、内部屈折率の分布等による曲がり形状の複雑化や許容残差の縮小によって無視することができなくなってきている。
本件出願人は、このような問題に対応する提案を既にしている。しかしながら、高次関数曲線成分が存在する場合の補正を行うことができても、光走査装置の周辺環境の変動に伴うハウジングなどの変形による、走査線の変化を検出するセンサの検出値と被走査面上への走査位置とのずれについては補正をすることができなかったので、相変わらず色ずれや色変わりが発生していた。
特公平7−19084号公報 特許第3049606号 特開平11−153765号公報 特開2002−148551公報 特開2003−255245公報 特開2003−262816公報 特開2004−109761公報
従来の光走査装置、及びその光走査装置を備える画像形成装置においては、高次関数曲線成分が存在する場合の補正を行うことができても、光走査装置の周辺環境の変動に伴うハウジングなどの変形による、走査線の変化を検出するセンサの検出値と被走査面上への走査位置とのずれは補正をすることができなかったので、色ずれや色変わりが発生して形成する画像の品質も低下すると言う問題が発生していた。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、環境の変動があっても容易に走査線の変化を補正することができ、色ずれや色変わりのない高品位の画像形成を行える光走査装置、及びその光走査装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、光ビームを回転多面鏡により走査して被走査面上に結像する光走査装置において、走査する光ビームを射出する光源ユニットと、前記光源ユニットから射出する前記光ビームを走査して被走査面上に結像する結像光学系と、前記結像光学系が前記被走査面上に結像する前記光ビームの走査位置を検出する光ビーム走査位置検出手段と、前記被走査面上に結像する前記光ビームの走査位置を補正する光ビーム走査位置補正手段と、前記被走査面上に結像する前記光ビームの検出値を環境の変化に応じて補正する検出値補正手段を備える光走査装置であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、複数箇所に、環境の変化を計測する環境パラメータ計測手段を配置する光走査装置を特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、前記結像光学系の近傍に配置して温度を計測する温度センサを備える光走査装置を特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、前記被走査面上に結像する走査線に沿って光ビームが通過する時間を計測する光センサを備える光走査装置を特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、光ビームを射出させる光源ユニットと、前記光源ユニットからの前記光ビームスポットを反射させるミラーと、前記ミラーにより反射された前記光ビームの位置を検出するセンサを備える光走査装置を特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、前記光源ユニット、前記ミラー、及び前記センサを前記結像光学系のハウジングの内壁面に配置する光走査装置を特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置検出手段による主走査方向の書き出し位置を補正する光走査装置を特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置検出手段による副走査方向の書き出し位置を補正する光走査装置を特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置補正手段による主走査方向の書き出し位置を補正する光走査装置を特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置補正手段による副走査方向の書き出し位置を補正する光走査装置を特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、補正値を複数箇所に配置される前記環境パラメータ計測手段からの環境パラメータ計測値に基づいて、各箇所の係数値の重み付けにより求める光走査装置を特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、補正値を予め環境パラメータ計測値に対応させて記憶装置に記憶する光走査装置を特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、係数値を予め環境パラメータ計測値に対応させて記憶装置に記憶することを特徴とする。
請求項14の発明は、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、前記請求項1乃至13のいずれか一項に記載の前記光走査装置と、前記光走査装置により形成する画像を被記録媒体に順次重ねて転写することにより記録画像を形成する画像形成ユニットを備える画像形成装置を特徴とする。
請求項15の発明は、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、前記請求項1乃至13のいずれか一項に記載の前記光走査装置と、前記光走査装置により形成する画像を被記録媒体に一括にて転写することにより記録画像を形成する画像形成ユニットを備える画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、環境の変動があっても容易に走査線の変化を補正することができ、色ずれや色変わりのない高品位の画像形成を行える光走査装置、及びその光走査装置を備える画像形成装置を提供することが出来る。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10の基本構成の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10の同期検知部42または終端検知部43におけるセンサ配置構成図である。
図1において、光走査装置10は、イエロー(Y)とマゼンタ(M)の画像形成ステーションに対応する光走査ユニット10Aと、シアン(C)とブラック(Bk)の画像形成ステーションに対応する光走査ユニット10Bから構成され、走査方向を揃えて並置した方式となっている。
像担持体110である4つの感光体ドラム111、112、113、114は、被記録媒体である中間転写ベルト103の図示の矢印(A)方向の移動方向に沿って等間隔で配列され、順次に異なる色のトナー画像を転写して重ね合わせることでカラーのトナー画像を形成する。
図示するように各感光体ドラム111、112、113、114を走査する光走査装置10は、光走査ユニット10A、10Bとしてそれぞれ一体的に構成され、結像光学系2の回転多面鏡としてのポリゴンミラー21により光ビーム(B)を走査する。ポリゴンミラー21の回転方向は同一であるので、各々の書き出し開始位置が一致するように画像を書き込んでいく。
光走査装置10では、各感光体ドラム111〜114に対して後述する光源ユニット1の半導体レーザをそれぞれ一対配備し、副走査方向に記録密度に応じて1ラインピッチ分ずらして走査することにより、2ラインずつ同時に走査するようにしている。
各光走査ユニット10A、10Bの構成は同一であるので、ここでは、その一方について説明する。各光源ユニット11、12からの各光ビーム(B)は、各光源ユニット11、12毎に射出位置が副走査方向に異なる部位、光走査装置10では光源ユニット10Aと10Bとの射出位置が所定高さ、ここでは6mmだけ異なるよう配備し、光源ユニット12からの光ビーム(B)は入射ミラー22により折り返し、直接ポリゴンミラー21へと向かう光源ユニット11からの光ビーム(B)に主走査方向を近接させてポリゴンミラー21に入射される。
結像光学系2の各シリンダレンズ23は、一方を平面、もう一方を副走査方向に共通の曲率を有し、ポリゴンミラー21の偏向点までの光路長が等しくなるように配備してあり、各光ビーム(B)は偏向面で主走査方向に線状となるように収束され、後述する結像光学系2の各トロイダルレンズ24との組み合わせで、偏向点と感光体面上とが副走査方向に共役関係とすることで面倒れ補正光学系をなす。
結像光学系2の液晶偏向素子25は、電位分布を与えることで液晶の配向が変化し、屈折率分布を発生することで光ビーム(B)の射出軸を僅かに傾け、基準となる光源ユニット11からの光ビーム(B)に対する相対的な走査位置を調整する。従って、副走査方向に電極を設けた液晶偏向素子を配置することにより、印加電圧に応じて感光体面での走査位置を変更することができる。
ポリゴンミラー21は6面ミラーで、光走査装置10では2段に構成され、偏向に用いていない中間部をポリゴンミラー21の内接円より若干小径となるように溝210を設けて風損を低減した形状としている。
ポリゴンミラー21の1層の厚さは約2mmである。なお、上下のポリゴンミラー21の位相は同一である。fθレンズ26も2層に一体成形、または接合され、各々、図示の矢印(C)方向の主走査方向にはポリゴンミラー21の回転に伴って各感光体ドラム111〜114の感光体面上で光ビーム(B)が等速に移動するようにパワーを持たせた非円弧面形状となし、各光ビーム(B)毎に配備される各トロイダルレンズ24とにより各光ビーム(B)を各感光体ドラム111〜114の感光体面上にスポット状に結像し、潜像を記録する。
各色の画像形成ステーションは、ポリゴンミラー21から被走査面として各感光体ドラム111〜114の感光体面に至る各々の光路長が一致するように、また、等間隔で配列された各感光体ドラム111〜114に対する入射位置、入射角が等しくなるように複数枚、光走査装置10では1ステーションあたり3枚ずつの結像光学系2の第1、2、3折り返しミラー27、28、29が配置される。
各色の画像形成ステーション毎に光路を追って説明すると、基準となる光源ユニット11からの光ビーム(B)は、シリンダレンズ23を介し、ポリゴンミラー21の上段で偏向された後、fθレンズ26の上層を通過し、第1折り返しミラー27で反射されてトロイダルレンズ24を通過し、第2折り返しミラー28、第3折り返しミラー29で反射されて感光体ドラム112に導かれ、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ(M)画像を形成する。
光源ユニット12からの光ビーム(B)は、液晶偏向素子25、シリンダレンズ23を介して入射ミラー22で反射され、ポリゴンミラー21の下段で偏向された後、fθレンズ26の下層を通過し、第1折り返しミラー27で反射されてトロイダルレンズ24を通過し、第2、3折り返しミラー28、29で反射されて感光体ドラム111に導かれ、第1の画像形成ステーションとしてイエロー(Y)画像を形成する。
説明は省くが、もう一方の光走査ユニット10Bも同様な構成で基準となる光源ユニット11からの光ビーム(B)は感光体ドラム114に導かれ、第4の画像形成ステーションとしてブラック(Bk)画像を、また、光源ユニット12からの光ビーム(B)は感光体ドラム113に導かれ、第3の画像形成ステーションとしてシアン(C)画像を形成する。
図示するように、画像形成ステーションの画像記録領域の走査開始側及び走査終端側には、光走査ユニット10A、10B毎に、光ビーム走査位置補正手段4でもある、基板にフォトセンサを実装した同期検知部42と終端検知部43が配備され、各画像形成ステーションにおいて走査された光ビーム(B)を検出する。
光走査装置10では、同期検知部42は同期検知センサとなし、この検出信号を基に各々書き込み開始のタイミングを図るように共用している。
一方、終端検知部43は終端検知センサをなし、同期検知部42の同期検知センサとの検出信号の時間差を計測することで走査速度の変化を検出し、検出された走査速度の変化に対して、光源ユニット1の図示しない各半導体レーザ13を変調する画素クロックの基準周波数を反比例倍して再設定することで、各画像形成ステーションによって記録された画像の中間転写ベルト103上での全幅倍率を安定的に保持することができる。
図2において、同期検知部42または終端検知部43におけるセンサを図示するように、主走査方向と直交するフォトダイオード420と非平行なフォトダイオード421とで構成することにより、フォトダイオード420からフォトダイオード421に至る時間差(Δt)を計測することで、光ビーム(B)の副走査位置のずれ(Δy)を検出できる。
副走査位置のずれ(Δy)は、フォトダイオード421の傾斜角(γ)、光ビーム(B)の走査速度(V)を用いて、Δy=(V/tanγ)・Δt、で表され、実施例では、(Δt)が常に一定となるように、後述する光軸偏向手段、またはポリゴンミラー21同士の回転位相を制御することで、各色画像の副走査レジストがずれないよう照射位置を保持することができる。
さらに、同期検知部42または終端検知部43におけるセンサを走査開始側と走査終端側のいずれにも配備するようにすれば、各端の副走査位置ずれの差、つまり走査線の傾きが検出できる。
また、図1において、ハウジング20内に配置される各上記同期検知部42、及び各折り返しミラー29の横には、検出値補正手段5の環境パラメータ計測手段(環境の変化を計測する手段)50として複数個の温度センサ51を配備して、装置内の環境パラメータ値に偏りがあっても、その偏りを補正値に反映させてある。これらの温度センサ51からの計測値により、結像光学系2を配置するハウジング20の変形がわかる。
検出値補正手段5は、装置内の環境変化に応じて、ハウジング20の変形から同期検知部42と終端検知部43の移動、及び各第1、2、3折り返しミラー27、28、29のずれを推測して同期検知部42と終端検知部43上のセンサの出力タイミング信号を補正する。各部所の温度に対するハウジング20の変形は、予めシミュレーションにより算出するか、もしくは実験により計測しておく、光走査装置10として環境パラメータとして温度を使っているが、温度に限らず例えば、振動センサ52で振動を計測して、その積分値から同期検知部42と終端検知部43の移動、及び各第1、2、3折り返しミラー27、28、29のずれを求めるようにしてもよい。
また、別の環境パラメータ計測手段50としては、主走査方向に沿った複数箇所に光ビーム検出手段の光センサ53を配備して、それらのセンサ53を光ビーム(B)が通過する時間を計測する。この通過時間、走査倍率の変化により、同期検知部42と終端検知部43上のセンサの出力タイミング信号を補正してもよい。
従って、検出値補正手段5の環境パラメータ計測手段50の出力値に基づいて光ビーム走査位置補正手段4の同期検知部42と終端検知部43上のセンサの出力タイミング信号を補正による主走査方向または副走査方向の書き出し位置、または各ステーションごとの走査線位置を補正して、環境の変動があっても容易に走査線の変化を補正することができ、色ずれや色変わりのない高品位の画像形成を行える光走査装置10を提供することが出来る。
図3は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10を備える画像形成装置100の基本構成図である。
図3において、光走査装置10を搭載してカラーの記録画像を形成する画像形成装置100の基本構成の概要を説明する。
画像形成装置100は、画像形成ユニット101の上部に光走査装置10を搭載して、画像形成ユニット101は被記録媒体給送ユニット102の上部に保持されている。画像形成ユニット101は、被記録媒体の中間転写体としての中間転写ベルト103を有しており、その移動方向の図示の矢印(A)方向に沿って像担持体110としての感光体ドラム111〜114を備えた各画像形成ステーションが並列配置されている。感光体ドラム111〜114を有する画像形成ステーションではイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナー画像がそれぞれ形成される。
イエロー(Y)のトナー画像を形成する画像形成ステーションを代表して説明すると、感光体ドラム111の周囲には、感光体ドラム111の表面を一様に帯電する帯電チャージャ117(Y)、光走査装置10により形成される静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラを備えた現像装置118(Y)、中間転写ベルト103の内側に設けられ、感光体ドラム111上のトナー画像を中間転写ベルト103に一次転写するための一次転写ローラ119(Y)、転写後感光体ドラム111上に残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニング手段120(Y)が配置されている。他の画像形成ステーションにおいても同様の構成を有しているので、色別の欧文字を付して区別し、説明は省略する。なお、以下の説明においては色別の欧文字を付さずに共通構成として説明する。
感光体ドラム111〜114へは、前記のポリゴンミラー21の1面毎の走査により複数ライン、光走査装置10では4ラインを同時に潜像形成が行われる。
中間転写ベルト103は、3つのローラ130、131、132間に掛け回されて支持されており、図示の矢印(A)方向の反時計回り方向に回転される。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各トナー画像が中間転写ベルト103上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラーのトナー画像が形成される。
被記録媒体のシート状記録媒体としての記録用紙(P)は、被記録媒体給送ユニット102の給紙トレイ125から給紙コロ126により最上のものから順に1枚ずつ給紙され、レジストローラ対127より副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて転写部位へ送り出される。
中間転写ベルト103上の重ね合わされたカラーのトナー画像は、転写部位で二次転写手段としての二次転写ローラ121により記録用紙(P)上に一括転写される。カラートナーの記録画像を転写された記録用紙(P)は、定着ローラと加圧ローラを有する定着装置122へ送られ、ここでカラートナーの記録画像が定着される。定着を終えた記録用紙(P)は排紙ローラ対123により画像形成装置100の本体の上面に形成された排紙トレイ124に排出されてスタックされる。
図4は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10のトロイダルレンズ24に保持される支持筐体の展開斜視図である。
図5は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10のトロイダルレンズ24の装着状態を光軸方向からみた図である。
図6は、図5における(X−X)線の断面図である。
図4において、トロイダルレンズ24は、レンズ部を覆うように上下に樹脂製の上リブ240、下リブ241が形成され、中央部の上下には位置決め用の上突起242、下突起243が形成されている。
トロイダルレンズ24を支持する支持部材としての支持板244は、板金でコの字状に形成され、トロイダルレンズ24の下側の各下突起243を支持板244の立曲げ部に形成した各切欠245内に係合し、また、下側の下リブ241の下面を主走査における一部位(又は一箇所)としての中央付近(中央部)と他部位(又は他箇所)としての両端部との3点で支持点としての立曲げ部246で受けている。
付勢部材としての一対の板ばね247により上側の上リブ240の上面から付勢して両端部を押圧し、また、付勢部材としての板ばね248により下側の下リブ241の内側(上面)に引っ掛けて中央部を押圧している。これにより、上記受け部としての3つの立曲げ部246にトロイダルレンズ24の下面が確実に当接して保持される。
板ばね248は、トロイダルレンズ24を支持板244に重ね合わせた状態で外側より嵌め込み、一端を開口249から内側に出して開口250に挿入して固定する。板ばね248は曲げ部252の庇部を、図6に示すように、下側の下リブ241の後側に引っ掛け、曲げ部251の開口を下側の下突起243に係合して固定する。
中間部にはねじ穴253に調整部材としての調節ねじ254を螺合し、板ばね248を同様に外側より嵌め込んで下側の下リブ241の内側に引っ掛けて同様に固定し、調節ねじ254の先端に下側の下リブ241の下面が当接するように付勢する。板ばね248の穴255は調節ねじ254を挿通する穴である。
トロイダルレンズ24は長尺で、剛性が低いため、僅かな応力が加わるだけで変形や反りを生じ易く、また、周囲温度の変化に伴って上下に温度分布があると熱膨張差によっても変形してしまうが、このように支持板244に沿わせることで形状を安定的に保ち、後述する傾け調整の際に局部的に応力が加わってもトロイダルレンズ24を変形させることがないように、すなわち母線の直線性を保持するようにしている。
なお、光走査装置10では板金による塑性加工により支持板244を形成したが、曲げ剛性がトロイダルレンズ24より大きければ材質に限定はない。
図5において、支持板244を装着したトロイダルレンズ24は、レンズ中央部に形成された上側の上突起242をハウジング20の底面に設けられた凹部200に嵌合して主走査方向での位置決めがされている。
ハウジング20の底面から突出した副走査方向の支持点201及び底面に螺合した調整部材としての調節ねじ202の先端を支持板244とは反対側の上側の上リブ240の上面に突き当てている。主走査方向の他端側では、ハウジング20側に固定されたステッピングモータ256のシャフトに形成された送りねじ257に螺合した可動筒258の先端が支持板244に突き当てられている。
つまり、支持板244を装着したトロイダルレンズ24は、トロイダルレンズ24上面に図示の(p1)、(p2)、支持板244の上面に図示の(p3)の3点で受け、板ばね259、260で付勢されて保持される。
従って、ステッピングモータ256の回転により可動筒258が図示の矢印(D)方向の副走査方向、即ちトロイダルレンズ24の高さ方向に変位し、ステッピングモータ256の正逆回転に追従してトロイダルレンズ24を(p1)、(p2)を結ぶ線を回転軸として傾けることができる。
ここで、(p1)から(p2)までの主走査方向における距離が(p3)までの距離に対し十分小さければ、ほぼ光軸と平行な軸を回転軸として回動調節、即ち図5に示す(γ)方向の回動調節をしているとみなせ、それに伴って副走査方向におけるトロイダルレンズ24の母線261が傾いてトロイダルレンズ24の結像位置としての走査線が傾けられる。
光走査装置10では、上記調整構成が、第1、第3の画像形成ステーションのトロイダルレンズ24に回転支点端の方向を揃えて配備され、各光走査ユニット10A、10B毎に基準となる第2、第4画像形成ステーションの走査線にもう一方の走査線が平行となるように傾き調整が行われる。
さらに、図4に図示するように(p1)と(p2)とを光軸方向に隔てて配備して間隔(j)を形成していることで、調節ねじ202を図6に図示の矢印(E)方向に出し入れの回転操作をすれば、副走査断面に直交する軸を回転軸として回動調節、即ち図6に示す(β)方向の回動調節をすることができ、トロイダルレンズ24の光軸が傾いて、従来例にも開示されているように、被走査面において2次関数曲線状の走査線の変化の一態様としての曲がりを発生させることができる。
図5において、トロイダルレンズ24は、ハウジング20の下面から組み込まれるため、図面上、上側がハウジング20の底面となっている。トロイダルレンズ24は、主走査方向の長手方向における中央部と両端部を立曲げ部246の縁で、その中間部を調節ねじ254の先端で支持されている。調節ねじ254の突出し量が立曲げ部246に足りない場合には、トロイダルレンズ24の母線261は、板ばね248で下側に引っ張られることで、見かけ上W型となる。
逆に突出し量が立曲げ部246を超えるとM型となる。なお、調節ねじ254の突出し量が立曲げ部246と等しいときには、母線261は真直である。
従って、これらの調節ねじ254を調整することによってトロイダルレンズ24の焦線が副走査方向に湾曲され、3次関数曲線成分、4次関数曲線成分の走査線の曲がりを発生させることができる。
このことは、裏を返せば、3次関数曲線成分、4次関数曲線成分の走査線の曲がりが発生している場合には、これを相殺するように走査線の曲がりを発生させることで、走査線を真っ直ぐにすることができるということになる。
上記した支持板244、ハウジング20、調節ねじ202、板ばね248、板ばね247、板ばね259、260等により第1の走査線変化補正手段40としての第1の走査線曲がり補正手段が構成され、実質的に調節ねじ202によりその機能が果たされる。
また、上記した支持板244、ハウジング20、調節ねじ254、板ばね248、板ばね247、板ばね259、260等により第2の走査線変化補正手段41又は焦線可変手段としての第2の走査線曲がり補正手段又は焦線湾曲手段が構成され、実質的に調節ねじ254によりその機能が果たされる。
図7は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10の光ビーム走査位置補正手段4による走査線の曲がりの補正を示す図である。
図7において、太い実線で示す走査線の初期の曲がりは、図7(a)に示すように、2次関数曲線成分とそれ以上の高次関数曲線成分とを含んだ形状となっている。
ここで、上記したように調節ねじ202を調節すると中央部が下がり、両端部が上がるように曲がり形状が変化し、W型またはM型となるので、ここではM型を例示、図7(b)に示すように、両端部と中央部とが同一直線になるまで補正する。この補正は2次関数曲線成分に対する補正である。
さらに、調節ねじ254により、図7(b)に示すように、左右の出っ張った部分が下がるように補正する。左右の出っ張った部分は、2次関数曲線成分調整後の走査線の曲がりの高次関数曲線成分である。この際、中央部と両端部とは、立曲げ部246で固定されているので調節ねじ254を出し入れしてもほとんど変位しない。図7(b)において、固定点は立曲げ部246に相当し、可変点は調節ねじ254が作用する位置に対応する。
従って、トロイダルレンズ24の母線261を図7(b)で破線に示すように、曲がりと反転した形状になるよう調節すれば、元の曲がりは相殺され、走査線を直線に近づけることができる。この補正は3次以上の高次関数曲線成分に対する補正である。
このように、光ビーム走査位置補正手段4の第1の走査線変化補正手段40と第2の走査線変化補正手段41により、走査線の曲がりを、2次関数曲線成分と3次以上の高次関数曲線成分とに分けて捉え、それぞれに対応した手段により個別に補正することにより、複雑さを招くことなく容易且つ確実に補正を行うことができ、結果として補正全体においては精度を高めることができる。
補正または調整に要する時間を短縮できるので、製造ラインにおいては画像形成装置100の1台当たりの生産に要するエネルギー消費を削減することができ、ひいては製造コストの低減に寄与する。
製造ラインの特性により2次関数曲線成分が無視できる程度のものである場合には、3次以上の高次関数曲線成分に対応した第2の走査線変化補正手段41のみを搭載してもよい。
光走査装置10では製造現場での補正を念頭においているが、走査線の曲がりを検出することが製造現場と同レベルでできる携帯用乃至可搬性の検出装置がある場合には、製造後においてもサービスマンの対応により補正が可能であり、製品出荷後に使用環境条件等の変動により走査線の曲がりが生じても対応でき、色ずれや色変わりのない高品位な画像形成を長期に亘って行うことができる。
光走査装置10では、同一のトロイダルレンズ24に作用して、2次関数曲線状の走査線の曲がり発生、及び3次以上の高次関数曲線状の走査線の曲がり発生が可能な構成とし、全てのトロイダルレンズ24に配備され、組付時に各画像形成ステーションの走査線が真直になるように合わせている。
これに限らず、例えば、2次関数曲線状の走査線の曲がり発生を、fθレンズ26に作用して行うようにし、高次関数曲線状の走査線の曲がり発生とは別のレンズに作用するように分離してもよい。
また、上記のように、レンズに入射する光線に対して光軸を副走査方向に偏心させるのではなく、レンズの光軸に対して入射する光線を偏心させても同様な効果が得られる。
つまり、図1でいえば、各トロイダルレンズ24の上流側に配備される折返しミラー27を副走査断面に直交する軸を回転軸として回動調節、即ち図6に示す(β)方向の回動調節をすればよい。
図8は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10の副走査断面図である。
図8において、トロイダルレンズ24の近傍で、光源ユニット1の光源である各半導体レーザ13からの光ビーム(B)が交差する光路となっている。
これは、各光ビーム(B)がトロイダルレンズ24で副走査方向に離れた部位を通過すると、上記した傾き補正によりトロイダルレンズ24を傾けられた際に、光ビーム(B)間で主走査倍率の差が発生したり、曲がりの形状が光ビーム(B)間で異なることで上記したレンズ形状を操作する方法では一律に補正するのが難しくなるためで、トロイダルレンズ24で各光ビーム(B)を近接させることで光ビーム(B)間の差異をなるべく発生させないように配慮している。
図9は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10の光ビーム走査位置補正手段4による走査線の傾きを電気的に揃える調整を示す図である。
図9において、各光走査ユニット10A、10B内では上記したように、基準となる画像形成ステーションに対し他の画像形成ステーションの傾きを機械的な補正機構により合わせているが、ここでは各光走査ユニット10A、10B間では各光走査ユニット10A、10Bの基準となる画像形成ステーション同士の傾きを電気的に合わせるようにしている。
いま、基準となる画像形成ステーション同士の傾きの差が(S)だけあったとすると、走査線ピッチ(P)で割った余り(ΔS)が最小となるように係数(k)を定めて主走査領域を(k+1)分割し、各分割領域毎に書き出しタイミングがずれるよう画像データの記録位置をシフトする。
例えば、実施例では(k=3)であるから、1ラインに相当する主走査に沿った画像データを、図9(b)に示すように4等分し、ラインバッファに記憶する際に、左から第2の領域では1ライン分、第3の領域では2ライン分、第4の領域では3ライン分というように記録するタイミングを順次ずらして入力する。
つまり、元々のラインにおける画像データは、第2の領域では1ライン前の走査で記録され、第4の領域では3ライン前の走査で記録されるように、画像データの構成を組替える。
なお、この境界部で発生するジャギー(階段状のギザギザ)は徐々にパルス幅を可変する等のスムージング技術により目立ち難くすることができる。
同様に、走査線曲がりの補正にも適用できる。
つまり、発生している走査線曲がりを折れ線で近似すれば傾き成分となるので、上記実施例と同様に扱うことができ、各傾き成分毎に分割数を設定してやればよい。
従って、上述した光ビーム走査位置補正手段4の第1の走査線変化補正手段40と第2の走査線変化補正手段41の少なくとも一方を上記電気的調整方式に代えてもよい。すなわち、1つの光走査ユニット10A、10b内において、機械的補正手段と電気的補正手段を混在させてもよい。
図10は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10の光源ユニット1の分解斜視図である。
図10において、光源ユニット1を構成する全ての各光源ユニット11、11、12、12は同一構成である。各半導体レーザ13及び各カップリングレンズ14は、各色走査手段毎に射出軸に対して主走査方向に対称に配備され、各半導体レーザ13はパッケージの外周を嵌合して各々ベース部材15に裏側より圧入される。
そして、ホルダ部材16の裏面に、各々3点を表側から挿通したねじ17を螺合して当接させて保持し、各カップリングレンズ14はホルダ部材16に相反する方向に開くよう形成した各V溝部18に外周を突き当て、各板ばね19により内側に寄せてねじ190で固定される。
この際、各半導体レーザ13の発光点が各カップリングレンズ14の光軸上になるよう各ベース部材15の当接面、光軸に直交する面上での配置を、また、各カップリングレンズ14からの射出光が平行光束となるようV溝部18上の光軸上での位置を調節して固定している。
各々の射出光の光軸は射出軸に対して互いに交差する方向となるよう傾けられ、光走査装置10ではこの交差位置をポリゴンミラー21の反射面の近傍となるように支持部材としてのプリント基板230の傾斜を設定している。
図示しない光源駆動部73の駆動回路が形成されたプリント基板230は、ホルダ部材16に立設した台座にネジ固定により装着し、各半導体レーザ13のリード端子をスルーホールに挿入してハンダ付けすることで各光源ユニット11、11、12、12が一体的に光源ユニット1として構成される。
各光源ユニット11、11、12、12は、ハウジング20の壁面に高さを異ならしめて形成した係合穴に各ホルダ部材16の円筒部231を挿入して位置決めし、当接面232を突き当ててネジ止めされる。
この際、円筒部231を基準として傾け量(γ)を調整することで、ビームスポット間隔を記録密度に応じた走査線ピッチ(P)に合わせることができる。
図11は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10のハウジング20のカバー220を開けた構成の斜視図である。
図12は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10のハウジング20を支持部材6に装着する構成の展開斜視図である。
図11において、上記した光源ユニット11、12、ポリゴンミラー21、fθレンズ26等の結像光学系2を構成する光学素子は各々ハウジング20の所定の部位に配置を保って装着され、カバー220で密閉される。
図示しないトロイダルレンズ24等は、ハウジング20の下側より装着され、ユニットに一体的に設けられている。
図12において、光走査装置10ではイエロー(Y)、マゼンタ(M)の各画像形成ステーションを1ユニット、シアン(C)、ブラック(Bk)の各画像形成ステーションを1ユニットとして、別々のハウジング20に収容される。
ハウジング20は樹脂で成形され、外壁には4箇所の支持部が形成される。前側の一対の支持部60には、位置決めピン61とねじの挿通穴62が形成され、本体フレームを構成する支持部材6に設けた穴6a内に位置決めピン61を基準として装着され、ねじ止めされる。
一方、ポリゴンミラー21のモータ側の一対の支持部63は板ばね64で上から押え付けるのみで設置平面上で拘束しない。
従って、中間転写ベルト103の図示の矢印(A)方向の搬送方向に自由膨張を可能とし、ポリゴンミラー21のモータの発熱に伴うハウジング20の変形が発生し難くしている。支持部材6は各光源ユニット11、11、12、12に共通であり、板金で形成され、感光体ドラム111〜114との間を仕切るように配置され、各ビーム(B)は開口65を通して感光体ドラム111〜114を照射する。
環境パラメータ計測手段50としては、ハウジング20のひずみをコンパクトな構成で高精度に検出するために、ハウジング20の内壁面には光源としての半導体レーザとコリメートレンズからなる光源ユニット54と光源ユニット54で発生したビームスポットを反射する反対側の内壁に配置したミラー55とミラー55で反射したビームスポットを受光してそのビームスポットの受光位置を検出するセンサ56を配備されている。
環境の変化、特に熱的な変化によりハウジング20が変形するとセンサ56で検出するビームスポット位置もずれる。予め、このビームスポット位置のずれにより、走査線位置検出がどれくらいずれるかを実験、もしくはシミュレーションで求めておき、センサ56で検出されたビームスポット位置ずれから走査線位置検出のずれを予測して走査線位置検出の値を補正する。ここでセンサ56はボジションセンサ(PSD)でもよいし、あるいは4分割したフォトダイオードで最初は4分割の交点がビームスポットの中心にくるように調整しておき、ビームスポット位置の中心がずれたとき4つのPDに出力値に相違が出るので互いのPDの出力値の差分からビームスポット位置のずれを求めても良い。
従って、環境の変動があっても、ハウジング20のひずみを高精度に検出することができて、容易に走査線の変化を補正することができ、色ずれや色変わりのない高品位の画像形成を行える光走査装置10を提供することが出来る。
図13は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10の書込制御回路7のブロック図である。
図13において、書込制御回路7の動作について説明する。まず、画素クロック生成部70であるが、カウンタ700では、高周波クロック生成回路701で生成された高周波クロック(VCLK)をカウントし、比較回路702ではこのカウント値と、デューティ比に基いて予め設定される設定値(L)、及び画素クロックの遷移タイミングとして外部から与えられ、位相シフト量を指示する位相データ(H)とを比較し、カウント値が上記設定値(L)と一致した際に画素クロック(PCLK)の立下りを指示する制御信号(l)を、位相データ(H)と一致した際に画素クロック(PCLK)の立上がりを指示する制御信号(h)を出力する。
この際、カウンタ700は制御信号(h)と同時にリセットされ再び(0)からカウントを行うことで、連続的なパルス列が形成できる。
こうして、1クロック毎に位相データ(H)を与え、順次パルス周期が可変された画素クロック制御回路703で(PCLK)を生成する。光走査装置10では、画素クロック(PCLK)は、高周波クロック(VCLK)の8分周とし、1/8クロックの分解能で位相が可変できるようにしている。
図14は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10における1/8クロックだけ位相を遅らせたタイミングチャートである。
図14において、1/8クロックだけ位相を遅らせた例を示している。デューティ50(%)とすると、設定値(L=3)が与えられ、カウンタ700で4カウントされ、画素クロック(PCLK)を立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるとすると、位相データ(H=6)が与えられ、7カウントで立上げる。同時にカウンタ700がリセットされるので、4カウントで再び立ち下げる。
つまり、隣接するパルス周期が1/8クロック分縮められたことになる。こうして生成された画素クロック(PCLK)は、図13に図示するように書込制御部72から光源駆動部73に与えられ、画素クロック(PCLK)を基準に、画像処理部71により読み出された画像データを各画素に割り当てて変調データを生成し、各半導体レーザ13を駆動する。
このように位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正することができる。
上述した電気的走査線の補正は、画像処理部71によって制御される。ここでは、ベクタ画像をラスタ展開し、展開された画像を主走査方向に分割してシフトさせ、新たなラスタ画像を形成することにより補正を行う。
図15は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10における走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正する方法を示す図である。
図15において、光走査装置10では、図示するように、主走査領域を複数の区間に分割し、分割区間毎に位相をシフトする画素の間隔とシフト量を以下に示す如く設定し位相データとして与えている。
いま、主走査位置(x)に対する倍率の変化をL(x)とすると、ビームスポット位置ずれの変化M(x)はその積分値で表される。
M(x)=∫L(x)dx
分割区間の始点と終点でビームスポット位置ずれが0となるように補正することを想定すると、任意の分割区間の倍率の変化に伴う分割区間幅のずれを(Δm)、位相シフトの分解能を(σ)(一定)、分割区間内の画素数を(N)とすると、位相をシフトする画素の間隔は、
D≒N/(Δm/σ)、但し、(D)は整数
で示され、(D)画素毎に(σ)ずつ位相をシフトすればよい。光走査装置10では、(σ)は1/8画素となる。
従って、この場合、分割区間のちょうど中間位置でビームスポット位置ずれ残差が最大となるが、この残差が許容範囲内となるように各分割位置、分割区間の数を決めてやればよい。
図16は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10におけるビームスポット位置ずれ制御を示すブロック図である。
図17は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10におけるトナー像の検出パターン30を読み取るセンサ33の態様を示す図である。
図18は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10における光源数が複数の場合の検出パターン30の検出ずれを示す図である。
図16において、上記したように、光走査装置10では、各光走査ユニット10A、10B内では基準となる画像形成ステーションに対し他の画像形成ステーションの走査位置を合わせ、各光走査ユニット10A、10B間では各光走査ユニットの基準となる画像形成ステーション同士の画像の重なり具合を検出し、一方の光走査ユニット10A、または10Bについて書き出しのタイミングや画素クロックの周期を一律に補正するようにしている。
画像の重なり具合は、補正開始信号で各光走査ユニット10A、10Bの基準ステーションで中間転写ベルト103上に形成したトナー像の検出パターン30を光ビーム走査位置検出手段3のセンサ33で読み取ることで、主走査倍率、副走査レジスト、走査線の傾きを一方のステーションを基準として相対的なずれとして検出し、定期的に補正制御が行なわれる。
補正制御は、例えば、装置の立ち上げ時やジョブ間等のタイミングで行ない、1ジョブのプリント枚数が多くなる場合には、その間の温度変化によるずれを抑えるために、途中で割り込みをかけて補正がかけられる。
光ビーム走査位置検出手段3のセンサ33は、図1に示すように、照明用のLED素子34と反射光を受光するフォトセンサ35、及び一対の集光レンズ36とからなり、光走査装置10では、画像の中央と左右両端2ヵ所に配備されている。
各光走査ユニット10A、10Bで基準となるブラック(Bk)とマゼンタ(M)とのトナー像により、主走査線31と約45°傾けたラインパターン32を形成し、中間転写ベルト103の移動に応じて検出時間差を読み取っていく。
図17にその一例を示す。中間転写ベルト103の移動に沿って検出ライン上のトナー像の検出パターン30を読み取る。
紙面上下が図示の矢印(C)方向の主走査方向に相当し、検出時間差(tkm)の理論値(t0)との差より各色の副走査レジストを、また、検出時間差(tk)、(tm)の差より各色の主走査レジストのずれを求める。
ここで、光源数が複数、光走査装置10では2ビームでこのトナー像の検出パターン30が形成されるので、図18に示すように、主走査方向では光源間の波長差により(d)だけ凹凸が発生し、副走査方向ではピッチ誤差により(D1)と(D2)に示すように、組み合わせによりライン幅が異なる。
2ビームの場合、ポリゴンミラー21の1面で走査されるライン間隔が狭まると、隣接面で走査される次のラインとの間隔は広がってしまう。
そこで、光走査装置10では、光源を全て用い、いずれかの光源からのビームがポリゴンミラー21の隣接する2面以上で走査されるように、検出位置に沿って少なくとも3ライン以上にかかるようなライン幅を設定して検出パターン30を形成し、検出位置に沿ってラインの両縁を検出してその中間点を求めるようにしている。
これにより、ピッチ誤差を全て含めた形で平均化されたずれが検出でき、各光源毎に個別に検出して平均値を求めるのと同様な効果があり、ピッチ変動や主走査倍率変動の影響を受けない。
ところで、この際、検出パターン30をどの光源から書き始めるかによって、検出毎にライン幅が変わってしまう可能性があるため、検出パターン30の先頭行は常に特定の光源で形成するようにしておく必要がある。
こうして検出された副走査レジストについては、ポリゴンミラー21の1面おき、つまり光源数を(n)とすると(n)ラインピッチ(n・P)、光走査装置10では(2P)を単位として面位相を選択し、各光源の走査線のうち、最もレジストずれが小さくなる走査線を通常プリント時の先頭行として選択することで一方の光走査ユニット10A、または光走査ユニット10Bの副走査方向における書き出しタイミングを各画像形成ステーション共通に補正し、ポリゴンミラー21同士の回転位相を所定値に制御することで、トナー画像によって検出された副走査レジストずれのうち、書き出しタイミングによって補正できない1走査線ピッチ(P)以下の余分(ΔP)をも補正できるようにしている。
また、傾きについては、上記した画素データの組替えにより一方の光走査ユニット10A、または光走査ユニット10Bにおける各画像形成ステーション共通に補正する。
一方、光走査ユニット10A、10B内においては、上記したようにフォトダイオード420、421を用いて各画像形成ステーション間の走査位置ずれを常に監視することができる(図2を参照)。
光走査装置10では、このフォトダイオード420、421を主走査方向における走査領域の両端に配備することで走査線の傾きも検出できるようにし、フィードバック補正によりレジスト位置と傾きとを機械的に補正して、基準となるステーションの走査位置に合わせ込むように制御される。
主走査倍率については、上記したように同期検知信号と終端検知信号との検出時間をもとに、各画像形成ステーション間の倍率変化を常に監視し、基準となる画像形成ステーションの倍率に合うように各半導体レーザ13を変調する画素クロックの基準周波数を補正しているので、各光走査ユニット10A、10B間の基準となる画像形成ステーションにおける画像の重なり具合さえ合わせれば、全ての各画像形成ステーションの色ずれが補正できる。
このように、光走査装置10では、検出パターン30のトナー像検出による定期的な補正を最小限で済ませることで、プリント動作を中断する時間をかけることなく各色画像の重ね合わせ精度が保たれるようにしている。
また、4つの各画像形成ステーションを2つの画像形成ステーションずつに分け、同一方向に回転するポリゴンミラー21で走査するようにして各画像形成ステーションの走査方向を揃え、主走査方向の倍率変動があってもレジストずれが発生し難くするとともに、各光走査ユニット10A、10B間の補正を電気的な補正のみで対応できるようにすることで、より補正にかける時間が短くなるよう配慮している。
なお、主走査方向においては、上記したように主走査領域を複数に分割した各区間毎に画素クロックの周期を可変することで中間像高における倍率の歪みを低減し、主走査方向の全域に渡って倍率が均一になるようにしている。
各分割位置毎にレジストずれを検出するセンサを設ければ良いのだが、コストアップとなるうえ、補正時間もかかる。光走査装置10では、センサ数を最小限とするため、予め、温度変化に伴って生じる各分割区間毎の倍率変化を予測して重み付けられた位相データを、所定区間の倍率の変化量に対応してデータテーブルに記憶させておくことで対処している。
そのため、センサ33を主走査領域における中央と両端の3箇所に配置して主走査領域を2分した各区間の倍率の変化量を検出し、上記3箇所で基準となる画像形成ステーションとのレジストずれがゼロとなるように、各分割区間毎の倍率変化を予測する。
検出値補正手段5は、環境パラメータ計測手段50の出力値に基づいて前記光ビーム走査位置検出手段3、または、光ビーム走査位置補正手段4による主走査方向、または副走査方向の書き出し位置を所定の補正値で補正する。その補正値を複数箇所に配置される各環境パラメータ計測手段50からの環境パラメータ計測値に基づいて、各箇所の係数値の重み付けにより、環境パラメータ計測値の偏りをきめ細かく反映させて求める。
そして、この補正値と係数値を予め環境パラメータ計測値に対応させて記憶装置57に記憶するようにして、色ずれや色変わりのない高品位の画像形成を迅速に行える光走査装置10を提供することが出来る。
図19は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10における液晶偏向素子25とその特性を示す図である。
図19において、液晶偏向素子25は、図19(d)に示すように、液晶1250を透明なガラス板1251間に封入した構成であり、一方のガラス板1251の表面の上下に電極1252が形成されている。
この電極1252間に電位差を与えると、図19(c)に示すように、電位の傾斜が発生し、図19(b)に示すように、液晶1250の配向が変化して屈折率分布を発生させる。
従って、後述するプリズムと同様に、入射する光ビーム(B)の射出軸を僅かに傾けることができる。液晶1250としては誘電異方性を有するネマティック液晶等が用いられる。従って、副走査方向に電極1252を設ければ、印加電圧に応じて像担持体110の感光体面上での走査位置を可変できる。
なお、この動作に伴って、上記したトロイダルレンズ24への入射位置が微少量変化するが、走査位置の可変量は数十μm程度であるため、曲がりを発生させるに至る変化量ではない。
図20は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10におけるポリゴンミラー21の位相を制御する回路のブロック図である。
図20において、各ポリゴンミラー21はロータ211に装着され、回路基板212に回転自在に支持される。
一般に、ロータマグネットは円周方向に等分するようにS極とN極が配列され、また、回路基板212上には、回転位置検出手段としてのホール素子213が設けられており、ポリゴンモータの回転につれ各極の境目がホール素子213上を通過する毎に、一定周期の回転位置検出信号が発生される。
ポリゴンミラー21は、回転数に応じて一定の周波数のパルス信号(f0)が外部から入力され回転するが、このパルス信号(f0)と上記したホール素子213の回転位置検出信号とをPLL回路214に入力することで、回転位置検出信号が一定周期となるように位相を制御した駆動周波数(fd)を生成してポリゴンミラー21を等速で回転する。
各ポリゴンミラー21には同一周波数のパルス信号(f0)が入力され、回転数は等しい。一方、ポリゴンミラー21により偏向された光ビーム(B)は、各走査の開始端で各同期検知部42で検出され、各面毎に同期検知信号が発生される。
各面の分割角度は一定であるので、こちらも一定周期のパルス信号となる。従って、ポリゴンミラー21の面数と1回転に対応した回転位置検出信号とのパルス数が等しくなるように極数を設定すれば、周波数が等しくなるので位相制御が容易になる。
通常、ホール素子213の配置とポリゴンミラー21の各面とは周方向に角度を合わせて取り付けているわけではないので、ホール素子213からの回転位置検出信号と同期検知信号とは各々位相が異なる。
光走査装置10では、各々の光走査ユニット10A、10Bでのポリゴンミラー21において、光ビーム(B)が各同期検知部42を通過する際のポリゴンミラー21の回転角が合うように、同一像高に各同期検知部42を配置してある。
また、いずれか一方、ここでは図中上部に記載のポリゴンミラー21を基準としたもう一方の同期検知信号の位相差を加算器215に入力することで、PLL回路214から出力された駆動周波数(fd)の位相を制御し、同期検知信号同士の検知タイミングが所定値となるようにポリゴンミラー21の回転位相(t)を制御している。
光走査装置10では、この際の回転位相(t)を以下のように設定している。上記中間転写ベルト103の移動速度をv(mm/s)、中間転写ベルト103上で検出されたレジストずれをd(mm)、ポリゴンミラー21の走査周波数をf(Hz)とすると、回転位相(t)は、t=d/v−k/f、ここで、(k)は(t)を最小とする整数、常に、この条件を満たすように制御することにより、各光走査ユニット10A、10B間のレジストずれ(d)は、1ライン以下まで良好に補正できる。
なお、走査周波数(f)は、記録密度(DPI)を用いて表すと、f=v・DPI/25.4、であり、ポリゴンミラー21の回転数(R)は、面数(n)を用いて、R=60×f/n、となる。
図21は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10におけるプリズム2250を用いた調整構成を示す図である。
図21において、光走査装置10では、上記液晶偏向素子25のプリズム作用を利用したが、以下にはプリズム2250の非平行平板を用いた例について説明する。
プリズム2250は、円筒状のホルダ部材2251の中央枠内に固定され、軸受部2252を形成した支持部材2253にホルダ部材2251に形成した一対の鍔部2254を切欠に合わせて挿入し、水平に戻すことで鍔部2254が裏側に引っ掛かり、支持部材2253に密着した状態で嵌合部2255を基準に回転可能に保持される。
支持部材2253は、上記したように底面を基準に図示しないハウジング20にねじ止めされ、軸受部2252の回転中心が光源ユニット11、12の射出軸と中心が合うように高さ(H)が各々設定されており、回転によって光ビーム(B)の射出軸を僅かに傾けることができる。
ホルダ部材2251の一端にはレバー部2256が形成され、支持部材2253に形成した挿通穴2257に係合されて固定されているステッピングモータ2258の軸先端に形成した送りネジを螺合しており、その上下動に伴ってプリズム2250を回動可能としている。
なお、この際のバックラッシュをとるため、ホルダ部材2251のピン2259と支持部材2253のピン2260との間にスプリング2261により引張力を掛け、一方向に片寄せする構成としている。いま、この回転角を(γ)、プリズム2250の頂角を(ε)、カップリングレンズの焦点距離を(fc)、光学系全系の副走査倍率を(ζ)とすると、像担持体110の感光体面上での副走査位置の変化は、 Δy=ζ・fc・(n−1)ε・sinγ、ここで、(n)はプリズム2250の屈折率、で与えられ、微小回転角の範囲では回転角にほぼ比例して可変できる。
以上をまとめると、各実施形態においては、各光走査ユニット10A、10Bに収められた2色間の色ずれ補正を各々行い、その基準となる色同士の色ずれを電気的な補正により一律に行うことで、補正の手順を単純化することができる。
このように、2色毎に分割することで、共通の光走査ユニットを2セット用意すれば良い。
図22は、本発明の実施の形態例にかかる光走査装置10を備える画像形成装置1000の基本構成図である。
図22において、上記画像形成装置100では4色であるが、中間色を加えた6色等への展開も容易に行うことができる。多色の画像形成装置1000は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)に対応した感光体ドラム111〜114の他に、階調性向上のためのグレー(G)に対応した感光体ドラム115、光沢性向上のための透明のトナー(T)に対応した感光体ドラム116を備えている。
画像形成装置1000では、イエロー(Y)とマゼンタ(M)に対応して光走査ユニット10Aが、シアン(C)とグレー(G)に対応して光走査ユニット10Bが、ブラック(Bk)と透明のトナー(T)に対応して光走査ユニット10Cがそれぞれ配置されている。
画像形成装置1000における画像形成動作、光走査機能等については、上記画像形成装置100の実施形態と同様であるので説明は省略する。
さらに上記各画像形成装置100、1000では、中間転写ベルト103に転写した後にシート状記録媒体の記録用紙(P)に一括転写するタンデム型を例示したが、エンドレスベルトで記録用紙(P)を搬送しながら順次転写して重ね合わせる直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置においても同様に実施することができる。
本発明の実施の形態例にかかる光走査装置の基本構成の斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置の同期検知部または終端検知部におけるセンサ配置構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置を備える画像形成装置の基本構成図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置のトロイダルレンズに保持される支持筐体の展開斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置のトロイダルレンズの装着状態を光軸方向からみた図である。 図5における(X−X)線の断面図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置の光ビーム走査位置補正手段による走査線の曲がりの補正を示す図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置の結像光学系の副走査断面図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置の光ビーム走査位置補正手段による走査線の傾きを電気的に揃える調整を示す図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置の光源ユニットの展開斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置のハウジングのカバーを開けた構成の斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置のハウジングを支持部材に装着する構成の展開斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置の書込制御回路のブロック図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置における1/8クロックだけ位相を遅らせたタイミングチャートである。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置における走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正する方法を示す図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置におけるビームスポット位置ずれ制御を示すブロック図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置におけるトナー像の検出パターンを読み取るセンサの態様を示す図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置における光源数が複数の場合の検出パターンの検出ずれを示す図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置における液晶偏向素子とその特性を示す図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置におけるポリゴンミラーの位相を制御する回路のブロック図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置におけるプリズムを用いた調整構成を示す図である。 本発明の実施の形態例にかかる光走査装置を備える画像形成装置の基本構成図である。
符号の説明
1 光源ユニット
2 結像光学系
3 光ビーム走査位置検出手段
4 光ビーム走査位置補正手段
5 検出値補正手段
6 支持部材
7 書込制御回路
10(10A、10B、10C) 光走査装置(光走査ユニット)
11、12 光源ユニット
13 半導体レーザ
14 カップリングレンズ
15 ベース部材
16 ホルダ部材
17 ねじ
18 V溝部
19 板ばね
20 ハウジング
21 ポリゴンミラー
22 入射ミラー
23 シリンダレンズ
24 トロイダルレンズ
25 液晶偏向素子
26 fθレンズ
27、28、29 第1、2、3折り返しミラー
30 検出パターン
31 主走査線
32 ラインパターン
33 センサ
34 LED素子
35 フォトセンサ
36 集光レンズ
40 第1の走査線変化補正手段
41 第2の走査線変化補正手段
42 同期検知部
43 終端検知部
50 環境パラメータ計測手段
51 温度センサ
52 振動センサ
53 光センサ
54 光源ユニット
55 ミラー
56 センサ
57 記憶装置
60 支持部
61 位置決めピン
62 挿通穴
63 支持部
64 板ばね
65 開口
70 画素クロック生成部
71 画像処理部
72 書込制御部
73 光源駆動部
100 画像形成装置
101 画像形成ユニット
102 被記録媒体給送ユニット
103 中間転写ベルト
110 像担持体
111〜114、115、116 感光体ドラム
117 帯電チャージャ
118 現像装置
119 一次転写ローラ
120 クリーニング手段
121 二次転写ローラ
122 定着装置
123 排紙ローラ対
124 排紙トレイ
125 給紙トレイ
126 給紙コロ
127 レジストローラ対
130、131、132 ローラ
190 ねじ
200 凹部
201 支持点
202 調節ねじ
210 溝
211 ロータ
212 回路基板
213 ホール素子
214 PLL回路
215 加算器
220 カバー
230 プリント基板
231 円筒部
232 当接面
240、241 上、下リブ
242、243 上、下突起
244 支持板
245 切欠
246 立曲げ部
247、248 板ばね
249、250 開口
251、252 曲げ部
253 ねじ穴
254 調節ねじ
255 穴
256 ステッピングモータ
257 送りねじ
258 可動筒
259、260 板ばね
261 母線
420、421 フォトダイオード
700 カウンタ
701 高周波クロック生成回路
702 比較回路
703 画素クロック制御回路
1000 画像形成装置
1250 液晶
1251 ガラス板
1252 電極
2250 プリズム
2251 ホルダ部材
2252 軸受部
2253 支持部材
2254 鍔部
2255 嵌合部
2256 レバー部
2257 挿通穴
2258 ステッピングモータ
2259 ピン
2260 ピン
2261 スプリング

Claims (15)

  1. 光ビームを回転多面鏡により走査して被走査面上に結像する光走査装置において、走査する光ビームを射出する光源ユニットと、前記光源ユニットから射出する前記光ビームを走査して被走査面上に結像する結像光学系と、前記結像光学系が前記被走査面上に結像する前記光ビームの走査位置を検出する光ビーム走査位置検出手段と、前記被走査面上に結像する前記光ビームの走査位置を補正する光ビーム走査位置補正手段と、前記被走査面上に結像する前記光ビームの検出値を環境の変化に応じて補正する検出値補正手段と、を備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、複数箇所に、環境の変化を計測する環境パラメータ計測手段を配置した構成を有することを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、前記結像光学系の近傍に配置されて温度を計測する温度センサを備えることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1又は2に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、前記被走査面上に結像する走査線に沿って光ビームが通過する時間を計測する光センサを備えることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1又は2に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、光ビームを射出させる光源ユニットと、前記光源ユニットからの前記光ビームスポットを反射させるミラーと、前記ミラーにより反射された前記光ビームの位置を検出するセンサと、を備えることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項5に記載の光走査装置において、前記環境パラメータ計測手段は、前記光源ユニット、前記ミラー、及び前記センサを前記結像光学系のハウジングの内壁面に配置した構成を有することを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置検出手段による主走査方向の書き出し位置を補正することを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置検出手段による副走査方向の書き出し位置を補正することを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置補正手段による主走査方向の書き出し位置を補正することを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、出力値に基づいて前記光ビーム走査位置補正手段による副走査方向の書き出し位置を補正することを特徴とする光走査装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、複数箇所に配置される前記環境パラメータ計測手段からの環境パラメータ計測値に基づいて、各箇所の係数値の重み付けにより補正値を求めることを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、補正値を予め環境パラメータ計測値に対応させて記憶装置に記憶することを特徴とする光走査装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記検出値補正手段は、係数値を予め環境パラメータ計測値に対応させて記憶装置に記憶することを特徴とする光走査装置。
  14. 被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、前記請求項1乃至13のいずれか一項に記載の前記光走査装置と、前記光走査装置により形成する画像を被記録媒体に順次重ねて転写することにより記録画像を形成する画像形成ユニットを備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、前記請求項1乃至13のいずれか一項に記載の前記光走査装置と、前記光走査装置により形成する画像を被記録媒体に一括にて転写することにより記録画像を形成する画像形成ユニットを備えることを特徴とする画像形成装置。
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