JP4868841B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
同様に、光走査装置においても、感光体ドラムに形成する静電潜像の書込み位置および走査ラインの傾きや湾曲を正確に合わせなければ、各色版の位置ずれにより色ずれや色変わりの要因となる。
また傾き、曲がりについては、特許文献4に示されるように折返しミラーを傾斜あるいは湾曲させたり、特許文献5や特許文献6に示されるように、機械的に光学素子の姿勢や形状を可変することによって、各色版の走査ラインの軌跡を揃え位置ずれを補正している。
また、LEDアレイなどの固体走査ヘッドを用いた方式においては、特許文献7に示すように主走査方向に沿った所定画素数毎にグループ化し位置ずれを書出しのタイミングで補正した例が開示されている。一方、高速化に伴って、マルチビーム化が進みつつあり、特許文献8に示されるように、2次元レーザアレイを用いて一括走査することで、複数ラインを同時に形成する方式が提案されている。
この対策として、ページ間など記録紙に転写されない領域で、転写体上に位置ずれ検出パターンを形成し補正することが考えられる。しかしながら、機械的に光学素子の姿勢や形状を可変する方式は、アナログ的に走査ラインの軌跡を可変できるので補正範囲が広く精度も良い反面、ページ間に相当する1秒に満たない短時間で動作することは困難である。
そのうえ、マルチビーム化によって1つの光学素子の異なる位置を複数の光ビームが通過するため、光学素子の姿勢や形状が変わるとビーム間でビームスポットが不均一になるなど、かえって色変わりの要因となる可能性もある。このようなことから、ジョブ中など限られた時間では、補正範囲が狭くても、より高速で確実に傾きや曲がりを補正できる電気的な補正によって行う方式が望まれている。
本発明は、像担持体上の画像記録領域を主走査方向に沿って複数区間に分割するとともに、画像情報の1ラインを形成する発光源を分割区間毎に切り換えて画像形成を行うことにより、走査ラインの傾きや曲がりを、分割区間を境として階段状に近似し補正するものである。
請求項2は、前記発光源を変調する画素クロックの疎密を前記分割区間毎で且つ前記各発光源共通に設定することを特徴とする。
本発明は、発光源を変調する画素クロックの疎密を分割区間毎に設定することにより、主走査方向における部分的な倍率誤差による画像の歪みを、分割区間を境として階段状に近似し補正することができる。
本発明は、画像情報の先頭ラインを形成する発光源を分割区間毎に各発光源の中から選択的に設定することにより、分割区間毎の副走査レジストずれに対応する分だけ画像データをシフトすることができる。
請求項4は、前記複数の発光源はモノリシックに形成された2次元素子アレイにより構成され、副走査方向に所定ピッチdにより配列された発光源列を主走査方向に複数n列に配置すると共に、前記各発光源列を副走査方向にd/nずつずらして配列したことを特徴とする。
本発明は、複数の発光源をモノリシックに形成された2次元素子アレイにより構成し、副走査方向に所定ピッチで配列された発光源列を主走査方向に複数n並列し、各発光源列を副走査方向に上記発光源ピッチdのn分の1ずつずらして配列してなることにより、発光源ピッチを狭めなくても走査ラインのピッチが高密度化でき、階段状に補正しても段差が目立たない高品位な画像記録が行える。
本発明は、複数の発光源の光量を共通の光検出手段で検出するので、全ての発光源の光量を均一化でき、上記したように分割区間を境として画素データを繋ぎ合わせて1ラインを形成しても、境界が目立たない高品位な画像記録が行える。
請求項6は、前記像担持体上における副走査方向の配列ピッチを調整するピッチ調整手段を備えることを特徴とする。
像担持体上における副走査方向の配列ピッチを調整することにより、副走査方向における光学系の倍率βがずれてしまっても、像担持体上で確実に所望の走査ラインピッチが得られるように補正でき、色ずれや色変わりのない高品位な画像記録が行える。
請求項7は、前記配列ピッチをp、kを自然数、前記画像情報を構成する画素ピッチをPとした場合、前記配列ピッチpはp=P/kに設定してなることを特徴とする。
配列ピッチpを、p=P/kに設定することにより、列方向に発光源を順次切り換えていくだけで、1走査ラインの1/nの分解能で傾きや曲がりが補正でき、階段状に補正しても段差が目立たない高品位な画像記録が行える。
本発明の光走査装置を備え、像担持体上の画像記録領域を主走査方向に沿って複数区間に分割するとともに、上記画像情報の先頭ラインを記録する発光源を選択的に設定して、分割区間毎に副走査方向のレジストを補正することにより、傾きや曲がりなどが混在した走査ラインの歪みであっても、各成分に分離して個別に補正するといった面倒な手間が必要なく、機械的な補正手段によって走査ラインの形状自体を修正しなくても、簡単、かつ確実に傾きや曲がりが補正できるので、高品位な画像記録が行える。
本発明の光走査装置を備えたカラー画像記録を行う画像形成装置において、像担持体上の画像記録領域を主走査方向に沿って複数区間に分割するとともに、上記画像情報の先頭ラインを形成する発光源を選択的に設定して、分割区間毎に転写体上で重ね合わされた各色トナー像間の副走査方向のレジストずれを補正することにより、傾きや曲がりなどが混在した走査ラインの歪みであっても、各成分に分離して個別に補正するといった面倒な手間が必要なく、ジョブを休止することなく短時間で、かつ確実に補正が行える。
本発明は、転写体上で重ね合わされた各色トナー像の位置ずれを検出し、その検出結果に基づいて分割区間毎の先頭ラインを形成する発光源を選択することにより、分割区間毎の副走査方向のレジストずれを検出し補正を行うことができる。
請求項11は、前記発光源を変調する画素クロックの疎密を前記分割区間毎に、且つ各発光源共通に設定して、前記各分割区間の主走査倍率を補正することを特徴とする。
本発明は、発光源を変調する画素クロックの疎密を分割区間毎に設定して、各分割区間の主走査倍率を補正することにより、主走査方向における部分的な倍率の差まで補正できるので、高品位な画像記録が行える。
図1は本発明の実施形態に係る4ステーションを走査する光走査装置の構成図である。本実施形態は2ステーションずつ2分して、各々個別に光走査ユニットを構成し、走査方向を揃えて並置した方式を示す。
この光走査装置500は、4つの感光体ドラム101、102、103、104は転写体の移動方向105に沿って等間隔で配列され、順次異なる色のトナー像を転写し重ね合わせることでカラー画像を形成する。図1に示すように各感光体ドラムを走査する光走査装置500は一体的に構成され、ポリゴンミラー106により光ビームを走査する。ポリゴンミラーの回転方向は同一であるので、各々の書出し開始位置が一致するように画像を書き込んでいく。
また、本実施形態では、各感光体に対して、図2に示すように副走査方向に等間隔dで配列したk個の発光点列をn列に2次元配列した面発光型半導体レーザアレイを配備し、各発光点列をd/nずつ等間隔にずらして配置することで、記録密度Pに対応して各発光点からのビームスポットを感光体上で1ラインピッチずつずらした隣接ラインを走査させ、k×nライン、図2では、k=4、n=8なので32ライン分ずつ同時に走査するようにしている。
またシリンダレンズ113、114は、一方を平面、もう一方を副走査方向に共通の曲率を有し、ポリゴンミラー106の偏向点までの光路長が等しくなるように配備してあり、各光ビームは偏向面で主走査方向に線状となるように収束され、後述するトロイダルレンズとの組み合わせで、偏向点と感光体面上とが副走査方向に共役関係とすることで面倒れ補正光学系をなす。
副走査方向における光学倍率βは、記録密度Pおよび発光点間隔dを用いて、P=β・d/nで表され、実施例では発光点間隔dを約42μm、βは約4倍に設定することで、1200dpiに相当する走査ラインピッチを得ている。
また非平行平板117は、いずれか一面を主または副走査方向にわずかに傾けたガラス基板であり、光軸周りに回転制御することで、基準となる光源ユニット107からのビームに対する相対的な走査位置を調整する。
fθレンズ120も2層に一体成形、または接合され、各々、主走査方向にはポリゴンミラーの回転に伴って感光体面上でビームが等速に移動するようにパワーを持たせた非円弧面形状となし、各ビーム毎に配備されるトロイダルレンズ122、123とにより各ビームを感光体面上にスポット状に結像し、潜像を記録する。
各色ステーションは、ポリゴンミラーから感光体面に至る各々の光路長が一致するように、また、等間隔で配列された各感光体ドラムに対する入射位置、入射角が等しくなるように複数枚、実施例では1ステーションあたり3枚ずつ、の折り返しミラーが配置される。
また光源ユニット108からのビーム202は、非平行平板117、シリンダレンズ114を介して入射ミラー111で反射され、ポリゴンミラー106の下段で偏向された後、fθレンズ120の下層を通過し、折り返しミラー129で反射されトロイダルレンズ123を通過し、折り返しミラー130、131で反射されて感光体ドラム101に導かれ、第1のステーションとしてイエロー画像を形成する。
もう一方の光走査ユニットも同様な構成で、説明は省くが、光源ユニット109からのビームは感光体ドラム104に導かれ、第4のステーションとしてブラック画像を、また、光源ユニット110からのビームは感光体ドラム103に導かれ、第3のステーションとしてシアン画像を形成する。
画像記録領域の走査開始側および走査終端側には、ユニット毎にフォトセンサを実装した基板138、139および140、141が配備され、各ステーションにおいて走査されたビームを検出する。本実施形態では、基板138、140は同期検知センサであり、この検出信号を基に各々書き込み開始のタイミングをはかるよう共用している。
一方、基板139、141は終端検知センサを構成し、同期検知センサとの検出信号の時間差を計測することで走査速度の変化を検出し、検出された走査速度の変化に対して、各半導体レーザを変調する画素クロックの基準周波数を反比例倍して再設定することで、各ステーションによって記録された画像の転写ベルト上での全幅倍率を安定的に保持することができる。
半導体レーザアレイ301とモニタPD310は同一基板313上に実装され、同基板には半導体レーザアレイを駆動する制御回路が形成され、ホルダ部材302に保持される。
ホルダ部材302には、上記カップリングレンズ303、ハーフミラー304、収束レンズ308、および折返しミラー309が一体で保持され、カップリングレンズの光軸と同軸に形成した円筒部311を中心にγ回転可能に配備してあり、調節ネジ314を上下することで、上記したように記録密度Pに対して各光ビームのスポットが1ラインピッチずつずれるように設置角度を微調整できるようにする、あるいは、各発光点列を主走査方向に直行する方向に揃えることで、各発光点列毎に各発光点の同期検知タイミングを一致させ、いずれか1発光点の同期検知にて各走査ラインの書き始めが揃うようにしている。
尚、上記各光ビームスポットのピッチ調整により、各発光点列が主走査方向に直行する方向から傾いた場合であっても、各走査ラインの書き始めを所定量ずつ遅延してタイミングをずらすことによって書き始めが揃うようにできる。
また、カップリングレンズ303から射出された各光ビームはカップリングレンズの焦点位置近傍で一端交差し発散していくが、この交差近傍にアパーチャ312を配備し、各々の射出径が揃うようにしている。
一端には支持板に形成したかん合穴326を貫通してステッピングモータ315が固定され、シャフトの先端に形成された送りねじを可動筒316のねじ穴に螺合し、可動筒316の先端をハウジング受け面に突き当てることで、ステッピングモータ315の回転により副走査方向(トロイダルレンズの高さ方向)に変位可能としている。これにより、ステッピングモータ315の正逆回転に追従してトロイダルレンズ305は光軸と直交する面内で突起318の係合部を支点として回動調節γでき、それに伴って副走査方向におけるトロイダルレンズの母線が傾いて、トロイダルレンズの結像位置としての走査ラインが傾けられ、ステーション間の走査ラインが平行となるように傾きが補正される。
一般に、走査ラインの曲がりは光学系を構成する光学素子の配置誤差や成形時の反り等に起因し、これをキャンセルする方向にトロイダルレンズ305を湾曲させることによって直線性を矯正する、あるいは、各走査ライン間の湾曲の方向と量を揃えることができる。
尚、上記した調節ねじは主走査方向に沿った複数箇所に配備してもよく、中央部と立曲げ部310との中間の計3箇所に配備することにより、M型やW型の曲がりについても補正が可能となる。本実施形態では、全てのトロイダルレンズに配備され、各ステーション毎に走査ラインが真直になるように曲がりが補正される。
一方、ステーション間の副走査レジストの補正は、まず、ポリゴンミラー1面おき、つまり発光点数がk×nであるから、実施例では32ラインピッチ単位で最もレジストずれが小さくなる書出しタイミングを設定し、それ以下の余分をユニット内では後述する非平行平板321により走査位置をずらす、ユニット間ではポリゴンミラー同士の回転位相を所定値に制御することで補正する。
またホルダ部材の一端にはレバー部327が形成され、支持部材に形成した貫通穴330に係合され固定されているステッピングモータ328の軸先端に形成した送りネジを螺合しており、その上下動に伴って非平行平板321を回動可能としている。
尚、この際のバックラッシュをとるため、ホルダ部材のピン331と支持部材のピン332との間にスプリング329により引張力をかけ、一方向に片寄せする構成としている。いま、この回転角をγ、非平行平板の頂角をε、カップリングレンズの焦点距離をfc、光学系全系の副走査倍率をζとすると、感光体面での副走査位置の変化は、Δy=ζ・fc・(n−1)ε・sinγ、nは非平行平板の屈折率で与えられ、微小回転角の範囲では回転角にほぼ比例して可変できる。本実施形態では、非平行平板の頂角εは、約2°である。
半導体レーザアレイの各々の発光点に対し同数のラインバッファ501を備え、同期検知信号をトリガとして各々読み出されて各発光点を独立に変調する。この際の画素クロックPCLKの生成方法について以下に説明する。まず、画素クロック生成部401であるが、カウンタ403では、高周波クロック生成回路402で生成された高周波クロックVCLKをカウントし、比較回路404ではこのカウント値と、デューティ比に基いてあらかじめ設定される設定値L、および画素クロックの遷移タイミングとして外部から与えられ、位相シフト量を指示する位相データHとを比較し、カウント値が上記設定値Lと一致した際に画素クロックPCLKの立下りを指示する制御信号lを、位相データHと一致した際に画素クロックPCLKの立上がりを指示する制御信号hを出力する。この際、カウンタ403は制御信号hと同時にリセットされ再び0からカウントを行なうことで、連続的なパルス列が形成できる。こうして、1クロック毎に位相データHを与え、順次パルス周期が可変された画素クロックPCLKを生成する。
本実施形態では、画素クロックPCLKは、高周波クロックVCLKの8分周とし、1/8クロックの分解能で位相が可変できるようにしており、各分割区間の境界で主走査レジストずれが補正されるように、主走査方向に沿った画素間隔の疎密を調整し分割区間毎の倍率を補正する。
このように位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、分割区間毎の倍率を補正することができる。本実施形態では、図10に示すように主走査領域を複数の区間に分割し、分割区間毎に位相をシフトする画素の間隔とシフト量を以下に示す如く設定し位相データとして与えている。
いま、主走査位置xに対する倍率の変化をL(x)とすると、ビームスポット位置ずれの変化M(x)はその積分値で表される。
M(x)=∫L(x)dx
分割区間の始点と終点でビームスポット位置ずれが0となるように補正することを想定すると、任意の分割区間の倍率変化に伴う分割区間幅のずれをΔm、位相シフトの分解能をσ(一定)、分割区間内の画素数をNとすると、位相をシフトする画素の間隔は、
D≒N/(Δm/σ) 但し、Dは整数
で示され、D画素毎にσずつ位相をシフトすればよい。本実施形態では、σは1/8画素となる。従って、あらかじめ設定する分割数を、分割区間の中間位置で発生するビームスポット位置ずれ残差が許容範囲内となることを目安に決めてやればよい。本実施形態では8等分割に設定している。当然、分割区間幅を変えて偏分割としてもよい。
図7と図14を用いてこの動作を説明する。ラスター展開されたもとの画像データは、少なくともk×nライン分が画像処理部406によって読み出され、上記分割区間に対応させて分割され、分割区間の数に対応して領域分割されたフレームメモリ502に各々一時保存される(図14(a))。一時保存された分割区間毎の各画像データはフレームメモリから順に読み出されて、前後の関係を参照しながら中間調に対応したマトリクスパターンに順じて画素が並び替えられた後(図14(b))、上記副走査レジストに相当する所定ライン分だけシフトして再度繋ぎ合わせることでプリント用の画像データを作成し(図14(c))、このプリント用の画像データにおける各ラインの画素データを順に各発光点に対応したラインバッファ501に転送する。従って、もとの画像データにおける各ラインの画素データは分割区間毎に異なる発光点を変調して書込まれることになる。尚、本実施形態では図10で説明した分割区間の数と一致させているが、この限りではない。
ところで、トナー像の検出パターンの検出手段は、図1に示す照明用のLED素子154と反射光を受光するフォトセンサ155、および一対の集光レンズ156とからなり、主走査ラインと約45°傾けたラインパターンを形成し、転写ベルトの移動に応じて検出時間差を読み取っていくが、各分割区間毎に検出手段を配備しても、本実施形態のように中央部と左右両端部との3ヶ所のみに配備し、左右両端部の差により傾きを、左右両端部と中央部との差により曲がりを検出し、中間に配置された各部のずれを予測してもよい。
図12は、各分割区間毎に先頭ラインを書出す発光点を選択することで、走査ラインの傾きを電気的に揃える例を示す。いま、図12(a)のように基準となるステーションとの両端の分割区間における副走査レジストずれがΔSだけあったとすると、一端の分割区間から数えてi番目の分割区間の書出す発光点は、(ΔS/P・j)・iで算出される最も近い整数で決定される分だけ順にシフトして設定すればよい(図12(b))。ここで、Pは1ラインピッチ、jはあらかじめ設定された分割区間の数である。例えば、j=8で、約3ライン分に相当する傾きが発生していたとすると、走査ラインの概要は図12(a)に示のようになる。
図13は曲がりの補正例であり、例では直線補間として中央の分割区間を基準として順にシフトして設定すれば同様に適応できる(図13(b))。さらに、図2に示す副走査方向に等間隔dで配列したk個の発光点列が各走査ラインに対応するように副走査方向における光学倍率βを設定、つまり、記録密度PがP=β・dとなるようにし、k×nの発光点のうちk個だけを選択的に使用して画像記録を行うようにすれば、一度に走査するライン数はkラインとなってしまうが、列方向の発光点をひとくくりとして、その中のいずれかの発光点を任意に選択することで1ラインピッチPの1/nの分解能で傾きや曲がりが補正できる。これを本実施形態に適用すると、点灯する発光点を、(n・ΔS/P・j)・iで算出される最も近い整数で決定される分だけ列方向に順にシフトして設定すればよい。
この画像形成装置は、感光体ドラム901の周囲には感光体を高圧に帯電する帯電チャージャ902、光走査装置900により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ903、現像ローラにトナーを補給するトナーカートリッジ904、ドラムに残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニングケース905が配置される。感光体ドラムへは上記したようにポリゴンミラー1面毎の走査により複数ライン、実施例では5ライン同時に画像記録が行われる。上記した画像形成ステーションは転写ベルト906の移動方向に並列され、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像が転写ベルト上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。各画像形成ステーションはトナー色が異なるだけで、基本的には同一構成である。
一方、記録紙は給紙トレイ907から給紙コロ908により供給され、レジストローラ対909により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送りだされ、転写ベルトよりカラー画像が転写されて、定着ローラ910で定着して排紙ローラ912により排紙トレイ911に排出される。
一般に、ロータマグネットは円周方向に等分するようにS極とN極が配列され、また、回路基板上には、回転位置検出手段としてのホール素子1405、1406が設けられており、ポリゴンモータの回転につれ各極の境目がホール素子上を通過する毎に、一定周期の回転位置検出信号が発生される。
ポリゴンミラーは、回転数に応じて一定の周波数のパルス信号f0が外部から入力され回転するが、このパルス信号と上記した回転位置検出信号とをPLL回路に入力することで、回転位置検出信号が一定周期となるように位相を制御した駆動周波数fdを生成してポリゴンミラーを等速で回転する。各ポリゴンミラーには同一周波数のパルス信号f0が入力され回転数は等しい。一方、ポリゴンミラーにより偏向された光ビームは、各走査の開始端で同期検知センサ1407、1408で検出され、各面毎に同期検知信号が発生される。
各面の分割角度は一定であるので、こちらも一定周期のパルス信号となる。従って、ポリゴンミラーの面数と1回転に対応した回転位置検出信号とのパルス数が等しくなるように極数を設定すれば、周波数が等しくなるので位相制御が容易になる。通常、ホール素子の配置とポリゴンミラーの各面とは周方向に角度を合わせて取り付けているわけではないので、ホール素子からの回転位置検出信号と同期検知信号とは各々位相が異なる。
尚、走査周波数fは、記録密度DPIを用いて表すと、f=v・DPI/25.4であり、ポリゴンミラーの回転数Rは、面数nを用いて、R=60×f/nとなる。
また上記発光源を変調する画素クロックの疎密を分割区間毎に設定することにより、主走査方向における部分的な倍率誤差による画像の歪みを、分割区間を境として階段状に近似し補正できるので、光学系を構成する走査レンズの形状誤差など像担持体上での走査速度を不均一とする要因があっても、歪みのない画像記録が行え、色ずれや色変わりのない高品位な画像記録が行える。
また上記画像情報の先頭ラインを形成する発光源を分割区間毎に選択的に設定することにより、分割区間毎の副走査レジストずれに対応する分だけ画像データをシフトすることで、傾きや曲がりなどが混在した走査ラインの歪みであっても、各成分に分離して個別に補正するといった面倒な手間が必要なく、ジョブを休止することなく短時間で、かつ確実に補正が行える。従って、経時に至るまで色ずれや色変わりのない高品位な画像記録が行える。
また上記各発光源からの光ビームを検出する共通の光検出手段を備え、該光検出手段で検出された各光ビームの強度が一定となるように上記各発光源の出力を制御することにより、複数の発光源の光量を共通の光検出手段で検出するので、全ての発光源の光量を均一化でき、上記したように分割区間を境として画素データを繋ぎ合わせて1ラインを形成しても、境界が目立たない高品位な画像記録が行える。
また上記像担持体上における副走査方向の配列ピッチpを調整する、ピッチ調整手段を備えることにより、副走査方向における光学系の倍率βがずれてしまっても、像担持体上で確実に所望の走査ラインピッチが得られるように補正でき、色ずれや色変わりのない高品位な画像記録が行える。
また上記配列ピッチpを、上記画像情報を構成する画素ピッチPのk分の1に設定してなることにより、列方向に発光源を順次切り換えていくだけで、1走査ラインの1/nの分解能で傾きや曲がりが補正でき、階段状に補正しても段差が目立たない高品位な画像記録が行える。
また上記転写体上で重ね合わされた各色トナー像の位置ずれを検出する色ずれ検出手段を備え、検出結果に基いて上記分割区間毎の先頭ラインを形成する発光源を選択することにより、分割区間毎の副走査方向のレジストずれを検出し補正を行うことで、経時に至るまで色ずれや色変わりのない高品位な画像記録が行える。
また上記発光源を変調する画素クロックの疎密を分割区間毎に設定して、各分割区間の主走査倍率を補正することにより、主走査方向における部分的な倍率の差まで補正できるので、高品位な画像記録が行える。
Claims (11)
- 画像情報に基づいて変調される複数の発光源を有し、前記各発光源から出射された光ビームが像担持体上に所定の副走査方向ピッチにて照射されるように該各発光源を配列して一括走査する光走査装置において、
前記複数の発光源と同数のラインバッファを備え、
前記像担持体上の画像記録領域を主走査方向に沿って複数の分割区間に分割するとともに、前記分割区間毎にシフトして前記各発光点に対応したラインバッファに転送することにより、前記画像情報の1ラインを形成する発光源を前記分割区間毎に切り換えて発光させながら画像形成を行うことを特徴とする光走査装置。 - 前記発光源を変調する画素クロックの疎密を前記分割区間毎で且つ前記各発光源共通に設定することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記画像情報の先頭ラインを形成する発光源を、前記分割区間毎に前記各発光源の中から選択的に設定可能としたことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記複数の発光源はモノリシックに形成された2次元素子アレイにより構成され、副走査方向に所定ピッチdにより配列された発光源列を主走査方向に複数n列に配置すると共に、前記各発光源列を副走査方向にd/nずつずらして配列したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光走査装置。
- 前記各発光源からの光ビームを共通に検出する光検出手段を備え、該光検出手段で検出された各光ビームの強度が一定となるように前記各発光源の出力を制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光走査装置。
- 前記像担持体上における副走査方向の配列ピッチを調整するピッチ調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光走査装置。
- 前記配列ピッチをp、kを自然数、前記画像情報を構成する画素ピッチをPとした場合、前記配列ピッチpはp=P/kに設定してなることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
- 請求項1乃至7の何れか一項に記載の光走査装置を備え、像担持体に形成された静電像をトナーにより現像して画像記録を行う画像形成装置において、
前記像担持体上の画像記録領域を主走査方向に沿って複数区間に分割するとともに、前記画像情報の先頭ラインを記録する発光源を選択的に設定して、分割区間毎に副走査方向のレジストを補正することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載の光走査装置を複数備え、像担持体に形成された静電像を各色トナーにより現像して転写体上で重ね合わせてカラー画像記録を行う画像形成装置において、
前記像担持体上の画像記録領域を主走査方向に沿って複数区間に分割するとともに、前記画像情報の先頭ラインを形成する発光源を選択的に設定して、分割区間毎に転写体上で重ね合わされた各色トナー像間の副走査方向のレジストずれを補正することを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写体上で重ね合わされた各色トナー像の位置ずれを検出する色ずれ検出手段を備え、該色ずれ検出手段の検出結果に基づいて前記分割区間毎の先頭ラインを形成する発光源を選択することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記発光源を変調する画素クロックの疎密を前記分割区間毎に、且つ各発光源共通に設定して、前記各分割区間の主走査倍率を補正することを特徴とする請求項8乃至10の何れか一項に記載の画像形成装置。
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