JP5879898B2 - アクチュエータ、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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従来、前記レジストずれやスキューは、光走査装置によるものと、光走査装置以外によるものとの区分けがなく、特許文献1や特許文献2に開示されているように、転写体に記録された検出パターンにより、装置の立上げ時やジョブ間などで定期的に検出し、また、レジストずれについては、ポリゴンミラー1面おきで書き出しのタイミングを合わせることにより、先頭ラインの位置を変化させて補正が行われている。
このように、レジストずれやスキューについては、光走査装置にアクチュエータを用いた機械的な補正機能が配備され、パルスモータなどを組み込んで自動的に補正が行われる。
一方、走査ラインの曲がりの補正は、特許文献2に開示されるように折返しミラーを湾曲させること、特許文献5に開示されているように、走査レンズの主走査に沿った形状を副走査方向に矯正すること、あるいは特許文献6に開示されているように、走査レンズの姿勢を副走査断面に直交する軸の周りに回転すること等により、やはり機械的に補正が行われる。
しかしながら、この補正を行うために設けられたアクチュエータ自身が温度変動により変位し、スキューの原因の一つになっていた。
まず、図1及び図2に基づいて光走査装置900A、900Bを搭載したタンデム方式の多色カラー画像形成装置920の構成の概要を説明する。
カラー画像形成装置920は、中間転写体としての中間転写ベルト105を有しており、その移動方向に沿って像担持体としての感光体ドラム101、102、103、104を備えた各画像形成ステーションが並列配置されている。
感光体ドラム101を有する画像形成ステーションではイエロー(Y)のトナー画像が、感光体ドラム102を有する画像形成ステーションではマゼンタ(M)のトナー画像が、感光体ドラム103を有する画像形成ステーションではシアン(C)のトナー画像が、感光体ドラム104を有する画像形成ステーションではブラック(Bk)のトナー画像が、それぞれ形成される。
中間転写ベルト105は、3つのローラ906a、906b、906c間に掛け回されて支持されており、反時計回り方向に回転される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像が中間転写ベルト105上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
シート状記録媒体としての記録紙10は、給紙トレイ907から給紙コロ908により最上のものから順に1枚ずつ給紙され、レジストローラ対909により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて転写部位へ送り出される。
図1に示すように、本実施形態では、イエローとマゼンタの画像形成ステーションに対応する光走査装置900Aと、シアンとブラックの画像形成ステーションに対応する光走査装置900Bを設けた構成とし、走査方向を揃えて並置した方式となっている。これら、光走査装置900Aと光走査装置900Bは全く同じ構成である。
各感光体ドラム101、102、103、104を走査する光走査装置900である光走査装置900A、900Bは、それぞれ一体的に構成され、回転多面鏡としてのポリゴンミラー106により光ビームを走査する。ポリゴンミラー106の回転方向は同一であるので、各々の書き出し開始位置が一致するように画像を書き込んでいく。ポリゴンミラー1面毎の走査により複数ライン同時に画像記録が行われる。
本実施形態では、各感光体ドラム101、102、103、104に対して光源としての半導体レーザをそれぞれ一対配備し、副走査方向に記録密度に応じて1ラインピッチ分ずらして走査することにより、2ラインずつ同時に走査するようにしている。
シリンダレンズ113、114は、一方を平面、もう一方を副走査方向に共通の曲率を有し、ポリゴンミラー106の偏向点までの光路長が等しくなるように配備してあり、各光ビーム201、202は偏向面で主走査方向に線状となるように収束され、後述するトロイダルレンズとの組み合わせで、偏向点と感光体面上とが副走査方向に共役関係とすることで面倒れ補正光学系をなす。
ポリゴンミラー106は6面ミラーで、本実施形態では上下2段に構成され、偏向に用いていない中間部をポリゴンミラー106の内接円より若干小径となるように溝を設けて風損を低減した形状としている。
ポリゴンミラー106の1層の厚さは、本例では約2mmである。なお、上下のポリゴンミラー106の位相は同一である。fθレンズ120も2層に一体成形または接合され、それぞれ主走査方向にポリゴンミラー106の回転に伴って感光体面上でビームが等速に移動するようにパワーを持たせた非円弧面形状となし、各ビームごとに配備される光学素子としてのトロイダルレンズ122、123とにより各ビームを感光体面上にスポット状に結像し、潜像を記録する。
各色ステーション毎に光路を追って説明すると、基準となる光源ユニット107からのビーム201は、非平行平板117とシリンダレンズ113を介し、ポリゴンミラー106の上段で偏向された後、fθレンズ120の上層を通過し、折り返しミラー126で反射されてトロイダルレンズ122を通過し、折り返しミラー127、128で反射されて感光体ドラム102に導かれ、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ画像を形成する。
他方の光走査ユニット900Bも同様な構成であるため説明は省くが、基準となる光源ユニット109からのビームは、感光体ドラム104に導かれ、第4の画像形成ステーションとしてブラック画像を、また光源ユニット110からのビームは、感光体ドラム103に導かれ、第3の画像形成ステーションとしてシアン画像を形成する。
また、光走査装置900A、900Bは、それぞれ光源(光源ユニット107〜110)と、これらの光源からの光ビーム(201、202)を走査する偏向手段(ポリゴンミラー106)と、この偏向手段により走査された光ビームを被走査面(感光体ドラム101〜104)上に結像する結像手段とを有し、該結像手段を構成する少なくとも副走査方向に集束力を有する光学素子(トロイダルレンズ122、123)を、その光軸と直交する面内で回動することで、被走査面における走査線の傾きを可変とする構成を有する。
また走査線の傾きを可変とする構成は、前述のトロイダルレンズを回動する以外に、折り返しミラー(127、128等)を回動して角度を変える構成でもよい。
以下、本発明の特徴である光走査装置の光学素子群を構成する光学素子の支持構成の実施形態を説明する。本例ではトロイダルレンズの支持構成と折り返しミラーの支持構成について説明する。なお、ここでは前記トロイダルレンズ122、123、折り返しミラー127、128等を光学素子300と称して説明する。
図3は本発明の光走査装置の実施形態における光学素子支持部分を示す正面図、図4は折り返しミラー支持部分を示す正面図である。
上側板8aの、光学素子300の主走査方向の端部近傍に対応する位置には、それぞれ支持部12が設けられている。各支持部12は、上側板8aの下面から副走査方向下方に延びる支持板12aと、該支持板12aの下面に光学素子300の上面が当接するように、上側板8aと光学素子300とを挟み込む位置決め板ばね12bとから構成されている。
光学素子300は、保持部材8内において、位置決め板ばね12bの付勢力により位置が決められており、また、下側板8b、右側板8c、左側板8dとは非接触状態で支持されている。
湾曲調整板ばね14の引き付けにより、光学素子300は上に凸になるように変形している。保持部材8の中央部には、湾曲調整手段としてのイモネジ16が設けられている。イモネジ16は、上側板8aの中央部に形成されたネジ穴に嵌められており、回転させることによりその下端が光学素子300の上面に当接した状態で副走査方向の移動量を調整可能となっている。
イモネジ16を下方に移動させて光学素子300を押し戻し、光学素子の曲がりが0になるように、初期調整がなされている。
固定支点20による支持構成により、保持部材8は長手方向に回動自在となっており、光学素子300の傾きが調整できるようになっている。この調整を「γ調整」という。γ調整は、光軸に直交する面内で回転させる調整である。
保持部材8の固定支点20に対向する上側板8aの部位は、付勢手段(加圧手段)としての板バネ21の自由端が当接し、固定支点20側へ向けて下向きに加圧されている。
板バネ21の基端は、光学ハウジング18の右側面18bから略水平に延びる上面18cにネジで固定されている。
光学ハウジング18の左側面18dの上部には、付勢手段(加圧手段)としての板バネ28がネジで固定されており、その自由端は保持部材8の左延長部8a−1における可動部26の対向位置に当接している。
すなわち、板バネ28は、保持部材8を傾き調整手段22側へ向けて加圧している。
また、光学ハウジング18の左側面18dには、アクチュエータ22の可動部26の移動を案内する直線状のガイド面18d−1が略水平に突出した状態に形成されている。
アクチュエータを変位させることで、固定支点を中心に光学素子の傾きが変えられるので、各色の走査線が重なり、色ずれが発生しないようアクチュエータを変位させ調整を行う。
折り返しミラー反対側の端部は、図3と同様に、傾き調整手段としてのアクチュエータ22で受けており、その上方部は、板ばね28等の加圧手段により、傾き調整手段に向けて加圧されている。アクチュエータを変位させることで、固定支点を中心に折り返しミラーの傾きが変えられるので、各色の走査線が重なり、色ずれが発生しないようアクチュエータを変位させ調整を行う。
アクチュエータ自身の線膨張で光学素子に傾きが発生した状態を図5に、折り返しミラーに傾きが発生した状態を図6に示す。
アクチュエータ自身の線膨張に起因する色ずれの発生原理を、図7乃至図10に基づいて説明する。
上軸受40は、光学ハウジング18に固定・支持された取り付け面としての面板50により位置を決められている。符号52はモータハウジング46の継ぎ目を示している。符号54は、モータ24を駆動する図示しない制御手段との接続をするためのコネクタを示している。
アクチュエータ22の可動部26は、シャフト32に一体に設けられたネジ56と、ネジ56に嵌るキャップ58を有しており、キャップ58の左側面はガイド面18d−1に沿っている。ロータ34の回転運動によりキャップ58は上下方向に直線状に変位する運動を行う。
このタイプで、キャップの先端が温度変化で変位しない場合のアクチュエータの温度上昇時の挙動を示したのが図8である。
アクチュエータは面板50部分で光学ハウジング18等に固定されており、ここを基準として考えると、面板50には上部モータハウジング46aが固定されており、上部モータハウジング46aには樹脂製のステータケース44が固定されている。
温度が上昇すると樹脂製のステータケース44は下方に伸びる。するとステータケース44の下部に固定されているエンドプレート48も同量下方に移動し、エンドプレート48に固定されている下軸受42も同量下方に移動する。
しかし、一般に樹脂の線膨張係数の方が、鋼の線膨張係数より大きいため、シャフト32の先端は下方に移動する。ここでキャップ58を線膨張係数の大きな樹脂製とし、適当な寸法とすることで、キャップの先端は温度変化で変位しないことになる。
・ステータケースの線膨張係数を7×10-5、高さ30mm
・シャフトの線膨張係数を1.2×10-5、突き出し量10mm
としたとき、シャフト先端は10℃の温度上昇で、(10×((1.2−7)×30)+(1.2×10))×10−2=−16.2μm
下方に16.2μm移動する。
これを相殺するには、キャップを7×10-5の樹脂製としたとき、その寸法は16.2/(10×7×10-2)=23.1mmとすればよい。
なお、上記の材質及び寸法は、線膨張を完全に相殺する組合せであるが、完全に相殺しないまでも線膨張を相殺する方向の組合せであれば、効果が得られるのは言うまでもない。
このタイプで、キャップの先端が温度変化で変位しない場合のアクチュエータの温度上昇時の挙動を示したのが図10である。
アクチュエータは面板50部分で光学ハウジング18等に固定されており、ここを基準として考えると、面板50には鋼製のモータハウジング46が固定されており、モータハウジング46の下部には底板60が固定されている。
ロータと一体になった鋼製のシャフト32のスラスト方向位置は、下軸受42に突き当たって決まっているので、シャフト32も同量下方に移動する。シャフト自体も線膨張し先端は上方に移動する。モータハウジングとシャフトはどちらも鋼製なのでここでの面板50より下の部分では温度による線膨張の影響は相殺される。
従ってシャフトの突き出た部分が伸びることになるが、キャップ自体も伸びるため、このままではキャップ先端も上方に変位してしまう。キャップ先端が変位しないようにするには、モータハウジングを鋼より線膨張係数の大きな材質にすればよい。
・モータハウジングはマグネシウム合金で線膨張係数は2.4×10-5、高さ30mm
・シャフトの線膨張係数を1.2×10-5、突き出し量10mm
としたとき、シャフト先端は10℃の温度上昇で、(10×((1.2−2.4)×30)+(1.2×10))×10−2=−2.4μm
下方に2.4μm移動する。これを相殺するには、キャップを2×10-5の真鍮製としたとき、その寸法は2.4/(10×2×10-2)=12mmとすればよい。
なお上記の材質及び寸法は、線膨張を完全に相殺する組合せであるが、完全に相殺しないまでも線膨張を相殺する方向の組合せであれば、効果が得られるのは言うまでもない
図1に示すように、画像記録領域の走査開始側および走査終端側には、光走査装置毎にフォトセンサを実装した基板138、139および140、141が配備され、各画像形成ステーションにおいて走査されたビームを検出する。
本実施形態では、基板138、140は同期検知センサをなし、この検出信号を基に各書き込み開始のタイミングを計る。また基板139、141は終端検知センサをなし、同期検知センサとの検出信号の時間差を計測することによって走査速度の変化を検出する。そして、検出された走査速度の変化に対して各半導体レーザを変調する画素クロックの基準周波数を反比例倍して再設定することにより、各画像形成ステーションによって記録された画像の中間転写ベルト105上での全幅倍率を安定的に保持することができる。
副走査位置のずれΔyはフォトダイオード153の傾斜角γ、光ビームの走査速度Vを用いて、Δy=(V/tanγ)・Δtで表され、本実施形態では、Δtが常に一定となるように、後述する光軸偏向手段、またはポリゴンミラー同士の回転位相を制御する。これにより、各色画像の副走査レジストがずれないよう照射位置を保持することができる。さらに、該センサを走査開始側と走査終端側とのいずれにも配置することにより、各端の副走査位置ずれの差、つまり走査線の傾きを検出することができる。
半導体レーザ501、502およびカップリングレンズ503、504は、各色走査手段毎に射出軸に対して主走査方向に対称に配備され、半導体レーザ501、502はパッケージの外周を嵌合して各々ベース部材505、506に裏側より圧入される。
そして、ホルダ部材507の裏面に、各々3点を表側から貫通したねじ515を螺合して当接させて保持し、カップリングレンズ503、504はホルダ部材507に相反する方向に開くよう形成したV溝部508、509に外周を突き当て、板ばね510、511510、511により内側に寄せてねじ516で固定される。
この際、半導体レーザ501、502の発光点がカップリングレンズ503、504の光軸上になるようにベース部材505、506の当接面(光軸に直交する面)上での配置を固定し、またカップリングレンズ503、504からの射出光が平行光束となるようV溝上(光軸上)での位置を調節して固定している。
駆動回路が形成されたプリント基板512はホルダ部材507に立設した台座にネジ固定により装着し、各半導体レーザ501、502のリード端子をスルーホールに挿入してハンダ付けすることによって、光源ユニット107乃至110が一体的に構成される。
この際、円筒部513を基準として傾け量γを調整することにより、ビームスポット間隔を記録密度に応じた走査ラインピッチPに合わせることができる。
図14は前記1/8クロックだけ位相を遅らせた場合のタイミングチャートを示している。
デューティ50%とすると設定値L=3が与えられ、カウンタ403で4カウントされ画素クロックPCLKを立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるとすると位相データH=6が与えられ、7カウントで立上げる。同時にカウンタがリセットされるので、4カウントで再び立ち下げる。つまり、隣接するパルス周期が、1/8クロック分、縮められたことになる。
このように位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正することができる。かかる電気的な走査線の補正は、画像処理部405によって制御される。ここでは、ベクタ画像をラスタ展開し、展開された画像を主走査方向に分割してシフトさせ、新たなラスタ画像を形成することにより補正を行う。
いま、主走査位置xに対する倍率の変化をL(x)とすると、ビームスポット位置ずれの変化M(x)は、その積分値、M(x)=∫L(x)dxで表される。
分割区間の始点と終点でビームスポット位置ずれがゼロとなるように補正することを想定すると、任意の分割区間の倍率の変化に伴う分割区間幅のずれをΔm、位相シフトの分解能をσ(一定)、分割区間内の画素数をNとすると、位相をシフトする画素の間隔は、D≒N/(Δm/σ)となる。
したがって、この場合、分割区間のちょうど中間位置でビームスポット位置ずれ残差が最大となるが、この残差が許容範囲内となるように各分割位置、分割区間の数を決めればよい。
各光走査装置内では、基準となる画像形勢ステーションに対し他の画像形成ステーションの走査位置を合わせ、光走査装置間では各光走査装置の基準となる画像形成ステーション同士の画像の重なり具合を検出し、一方の光走査ユニットについて書き出しのタイミングや画素クロックの周期を一律に補正するようにしている。
各色画像の重ね合わせ精度は、転写ベルト105上に形成したトナー像の検出パターンを読み取ることにより、主走査倍率、副走査レジスト、走査ラインの傾きを基準となるステーションからのずれとして検出し、定期的に補正制御が行われている。
中間転写体に転写された画像のスキューを検出する機能を有する検出手段は、図1に示すように、照明用のLED素子154と反射光を受光するフォトセンサ155、および一対の集光レンズ156とからなり、本実施形態では、画像の中央と左右端の3ヶ所に配備され、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナー像を主走査方向に沿わせたパッチと約45°傾けたパッチを、所定ピッチで並列させたラインパターン群1410を形成し、中間転写ベルト105の移動に応じて基準色であるブラックとの検出時間差を読み取っていく。
走査線の傾きずれについては、両端の副走査レジスト差より求め前記光走査装置において、ステッピングモータ315を駆動するなどによりトロイダルレンズ122、123を傾けて補正する。
このように、転写された画像のスキューを補正するように、トロイダルレンズ122、123を傾けて走査線の傾きを調節することにより、感光体ドラムの交換などによって経時的な傾きの変動が生じても補正が可能となり、色ずれや色変わりのない高品位な画像形成が行える。
副走査レジストについては、各検出値の平均より求め、ポリゴンミラー1面おき、つまり1走査線ピッチPを単位として副走査方向における書き出しタイミングを合わせる。
さらに、近年のカラー画像への要求品質の高まりに伴い、1走査ラインピッチP以下の精度でレジストずれを合わせる必要があるため、各光走査装置ごとに基準となる画像形成ステーション、例えば、イエローおよびシアンの照射位置に対し、各々マゼンタおよびブラックの照射位置を光軸変更手段を用いて微調整する。
また、ページ間においても、前記フォトダイオード152、153を用い、画像記録中に蓄積された計測値を基にフィードバック補正することにより、照射位置を安定的に保つことができる。
主走査倍率については、中央と各端の主走査レジスト差より求め、各半導体レーザを変調する画素クロックの基準周波数と同期検知信号からのタイミングを調整することで、画像の全幅と書出し位置を揃える。
ページ間においては、前記同期検知信号と終端検知信号との検出時間を基に、倍率変化を常に監視し、温度変化があっても全幅が変化しないように基準周波数を補正するとともに、左右の倍率が均等になるように前記位相データで伸び縮みを調整する。
このように、トナー像検出による定期的な補正に加え、ジョブ中の変動を監視し、ページ間でも補正をかけることによって、ジョブ中においてもプリント動作を中断することなく、各色画像の重ね合わせ精度が保たれるようにしている。
図18において、非平行平板621(図1に示した非平行平板117と同じ)は、円筒状のホルダ部材622中央枠内に固定され、軸受部623を形成した支持部材624にホルダ部材に形成した一対の鍔部626を切欠に合わせて挿入し、水平に戻すことで鍔部626が裏側に引っ掛かり、支持部材624に密着した状態で嵌合部625を基準に回転可能に保持される。支持部材624は、底面を基準にハウジングにねじ止めされ、軸受部623の回転中心が光源ユニットの射出軸と中心が合うように高さH5が各々設定されており、回転によってビームの射出軸をわずかに傾けることができる。
なお、この際のバックラッシュを除くため、ホルダ部材622のピン631と支持部材624のピン632との間にスプリング629により引張力をかけ、一方向に片寄せする構成としている。
ここで、回転角をθ、非平行平板の頂角をε、カップリングレンズの焦点距離をfc、光学系全系の副走査倍率をζとすると、感光体面での副走査位置の変化は、Δy=ζ・fc・(n−1)ε・sinθで与えられる。
図1に示したように、第1および第4の画像形成ステーションに配備され、第1、第2の画像形成ステーションで形成されるイエロー、マゼンタ画像の副走査レジスト、第3、第4のステーションで形成されるシアン、ブラック画像の副走査レジストを各々フィードバック制御により揃う状態を保持する。したがって、光走査装置間の書き出しタイミングさえ揃えれば、4色のレジストが合わせられる。
本実施形態では、2つの画像形成ステーションずつ2つのユニットに分け、各々別々のポリゴンスキャナーで走査するため、ポリゴンミラー同士の面位相を合わせないとユニット間で副走査レジストずれが発生する。
各ポリゴンミラー106は、それぞれロータ703に装着され、回路基板704に回転自在に支持される。一般に、ロータマグネットは円周方向に等分するようにS極とN極が配列され、また、回路基板704上には、回転位置検出手段としてのホール素子705が設けられており、ポリゴンモータの回転につれ各極の境目がホール素子上を通過するごとに、一定周期の回転位置検出信号が発生される。
各ポリゴンミラー106には同一周波数のパルス信号f0が入力され回転数は等しい。
一方、ポリゴンミラーにより偏向された光ビームは、各走査の開始端で同期検知センサ138、140において検出され、各面ごとに同期検知信号が発生される。
通常、ホール素子705の配置とポリゴンミラー106の各面とは、周方向に角度を合わせて取り付けているわけではないので、ホール素子705からの回転位置検出信号と同期検知信号とは各々位相が異なる。
本実施形態では、各々の光走査装置900A、900Bでのポリゴンミラー106において、光ビームが同期検知センサ138、140を通過する際のポリゴンミラーの回転角が合うように、同一像高に同期検知センサ138、140を配置してある。
本実施形態では、この際の回転位相tを以下のように設定している。
前記転写ベルトの移動速度をv(mm/s)、転写ベルト上で検出されたレジストずれをd(mm)、ポリゴンミラーの走査周波数をf(Hz)とすると、回転位相tはt=d/v−k/fである。ここで、kはtを最小とする整数である。
常に、この条件を満たすように制御することによって、各光走査ユニット間のレジストずれdを1ライン以下まで良好に補正することができる。
なお、走査周波数fは、記録密度DPIを用いて表すと、f=v・DPI/25.4であり、ポリゴンミラーの回転数Rは、面数nを用いて、R=60×f/nとなる。
なお、従来例で開示されている4ステーションの光走査手段を、単一のポリゴンスキャナーで走査する方式、あるいは光走査手段を各ステーションに対応して4つ配備する方式であっても同様である。
22 アクチュエータ
32 回転軸としてのシャフト
34 ロータ
36 ステータ
40 第1軸受としての上軸受
42 第2軸受としての下軸受
48 軸受固定部材としてのエンドプレート
50 取り付け面としての面板
58 キャップ
102 像担持体
106 偏向器
501、502 光源
900A、900B 光走査装置
904 現像装置
Claims (6)
- 回転軸を有するロータと、該ロータを回転させるステータと、前記回転軸が貫通した状態で前記ロータの回転軸方向上下に位置し、該ロータのラジアル方向及びスラスト方向を位置決めする第1軸受及び第2軸受と、前記回転軸に設けられ、前記ロータの回転運動により直線運動するキャップと、を備えたアクチュエータにおいて、
前記第1軸受は、当該アクチュエータの取り付け面の近傍に設けられ、
前記第2軸受は、前記ロータの回転軸方向において前記ロータを挟んで前記取り付け面の反対側に設けられた軸受固定部材に固定され、前記ロータのスラスト方向の位置決めをしてなり、
前記取り付け面を基準として前記キャップの先端が温度変化により変位しないように、前記ロータを収納し、前記取り付け面から前記軸受固定部材までを一体化するロータ収納部材の線膨張量と、前記ロータの線膨張量と、前記キャップの線膨張量とが、設定されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
前記ロータ収納部材の線膨張量と前記ロータの線膨張量との差分を、前記キャップの線膨張量により相殺することを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1または2に記載のアクチュエータにおいて、
前記ロータ収納部材が樹脂製のとき、前記キャップも樹脂製としたことを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1または2に記載のアクチュエータにおいて、
前記ロータ収納部材が金属製のとき、この金属は鋼より線膨張係数の大きな金属としたことを特徴とするアクチュエータ。 - 光源と、該光源から出射されたビームを像担持体に結像させる複数の光学素子群と、前記光源と前記光学素子群との間に配置された偏向器とを有し、前記偏向器により前記像担持体上に走査線を形成する光走査装置であって、
前記光学素子群を構成する複数の光学素子中の少なくとも1つを、請求項1〜4のいずれか1つに記載のアクチュエータにより母線の傾き調整を行うことを特徴とする光走査装置。 - 画像データに基づいて光走査装置により像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を最終的に記録媒体に転写する画像形成装置において、
前記光走査装置として、請求項5に記載の光走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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