JP2007178761A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

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淳史 大森
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雅章 石田
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Abstract

【課題】 複数の光ビームを同時に走査して高速に画像を形成する光走査装置において、複数の光ビームの副走査方向の走査位置ずれ量を検出する。
【解決手段】 光源から放射された複数の光ビームを偏向走査手段により主走査方向に偏向走査し、走査結像手段により被走査面に向けて集光する光走査装置において、前記複数の光ビームが走査する位置に受光面が配置された光検出器を有し、該光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅とは異なっている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1等に示されるタンデム方式による多色画像形成装置においては、各色に対応した感光体ドラムを転写体の搬送方向に沿って配列し、各色の画像形成ステーションで形成したトナー像を重ね合わせることで、1パスでカラー画像が形成でき、高速化が可能である。
しかしながら、各感光体ドラムに形成される静電潜像の書込み位置および走査ラインの傾きや湾曲を正確に合わせなければ、各色版の位置ずれにより色ずれや色変わりとなって画像品質を劣化させる。
従来、この位置ずれは、光走査装置によるもの、光走査装置以外によるものの区分けなく、特許文献2,特許文献3,特許文献4に示されるように、転写体上に形成された位置ずれ検出パターンにより、装置の立上げ時やジョブ間等で定期的に検出し、書込み位置については、ポリゴンミラー1面おきで書き出しのタイミングを合わせることにより、先頭ラインの位置を補正した例が知られている。
一方、光走査装置を高速化する手段としてマルチビーム走査装置が提案されている。マルチビーム走査装置は、複数のビームを一括で走査し、隣接する複数のラインを同時に記録することができ、偏向手段であるポリゴンスキャナの回転速度を上げずに高速化が可能となる。
特許文献5,特許文献6には、半導体レーザアレイを搭載した光源ユニットを結像光学系の光軸の周りに回転調整することで、複数の発光源によるビームスポット列の副走査間隔を調整する例が示されている。
また、特許文献7には、2次元アレイ素子を用いて一括走査することで、複数ラインを同時に形成する方式が示されている。
特開2002−341273号公報 特公平7−19084号公報 特開2001−253113号公報 特開2003−154703号公報 特開昭56−42248号公報 特開2000−75227号公報 特開2003−211728号公報
ところで、従来では、複数の光ビームを同時に走査して高速に画像を形成する光走査装置において、複数の光ビームの副走査方向の走査位置ずれ量を検出することができず、従って、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正することができないという問題があった。
本発明は、複数の光ビームを同時に走査して高速に画像を形成する光走査装置において、複数の光ビームの副走査方向の走査位置ずれ量を検出することができて、これにより、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正することの可能な光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、光源から放射された複数の光ビームを偏向走査手段により主走査方向に偏向走査し、走査結像手段により被走査面に向けて集光する光走査装置において、前記複数の光ビームが走査する位置に受光面が配置された光検出器を有し、該光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅とは異なっていることを特徴としている。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも大きいことを特徴としている。
また、請求項3の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも小さいことを特徴としている。
また、請求項4の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅を受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも小さいものにするためのマスクパターンを受光面に有していることを特徴としている。
また、請求項5の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅を受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも大きいものにするためのマスクパターンを受光面に有していることを特徴としている。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面は、主走査方向に対して垂直となる辺縁を有していることを特徴としている。
また、請求項7の発明は、請求項6記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面の主走査方向に対して垂直となる辺縁は、主走査方向の同期検知手段としての機能を有していることを特徴としている。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面は、主走査方向を軸として線対称となる辺縁を有していることを特徴としている。
また、請求項9の発明は、請求項8記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面は、主走査方向を軸とした二等辺三角形となる辺縁を有していることを特徴としている。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記光検出器からの検出信号に基づいて、副走査方向の光源位置ずれ量を検出するずれ量検出手段と、前記ずれ量検出手段で検出された副走査方向の光源位置ずれ量に基づいて、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正する補正手段とをさらに有していること特徴としている。
また、請求項11の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記走査結像手段は、単一のハウジング内に収容された複数の光学部材を有し、複数の光ビームを同時に走査可能な偏向走査手段により複数の光ビームが走査され前記複数の光学部材からなる走査結像手段を透過して被走査面に至ることを特徴としている。
また、請求項12の発明は、請求項1または請求項11記載の光走査装置において、前記光検出器は、走査結像手段の光路内に配置されていることを特徴としている。
また、請求項13の発明は、複数の色に対応した画像信号により光走査する複数の光走査装置と、それぞれの光走査装置によって光走査されることによりそれぞれの色に対応した画像の潜像が形成される複数の潜像担持体と、各潜像担持体に形成される潜像を可視化する現像手段と、現像された画像を重ねて転写する転写手段とを有するカラー画像形成装置において、前記光走査装置として、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の光走査装置が用いられることを特徴としている。
請求項1乃至請求項11記載の発明によれば、光源から放射された複数の光ビームを偏向走査手段により主走査方向に偏向走査し、走査結像手段により被走査面に向けて集光する光走査装置において、前記複数の光ビームが走査する位置に受光面が配置された光検出器を有し、該光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅とは異なっているので、受光面中央を走査した時の検出信号の時間幅が広い、あるいは、狭い光源位置を検出することで、副走査方向の光源位置ずれを検出することが可能となる。
特に、請求項4,請求項5記載の発明では、光検出器自身の形状を変えるのではなく、光検出器の光ビーム走査側にマスクパターンを設ける構成により、特殊な形状の光検出器を用いることなく、簡単な構成により副走査方向の光源位置ずれを検出することが可能となる。
また、請求項6記載の発明では、光検出器の受光面の少なくとも一つの辺縁が、主走査方向に対して垂直となっているので、この受光面側から光ビームを走査することによって、被走査媒体上の略同一主走査位置での走査タイミングを検出することが可能となる。また、光検出器の受光面の少なくとも一つの辺縁が、主走査方向に対して垂直となっていることにより、この受光面側から光ビームを走査する際のタイミング信号に基づいて、光ビームの主走査方向の同期検知を行うことで、複数の光ビームの副走査位置ずれ量検出と、主走査同期タイミング検出とを同時に実現することが可能となる。
また、請求項10記載の発明では、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記光検出器からの検出信号に基づいて、副走査方向の光源位置ずれ量を検出するずれ量検出手段と、前記ずれ量検出手段で検出された副走査方向の光源位置ずれ量に基づいて、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正する補正手段とをさらに有しているので、複数の光ビームの副走査方向の走査位置ずれ量を検出し、これにより、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正することができる。
また、請求項13記載の発明では、複数の色に対応した画像信号により光走査する複数の光走査装置と、それぞれの光走査装置によって光走査されることによりそれぞれの色に対応した画像の潜像が形成される複数の潜像担持体と、各潜像担持体に形成される潜像を可視化する現像手段と、現像された画像を重ねて転写する転写手段とを有するカラー画像形成装置において、前記光走査装置として、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の光走査装置が用いられるので、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正することができて、高画質化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は4ステーションを走査する光走査装置(光走査ユニット)の構成例を示す図である。また、図2は図1の光走査装置(光走査ユニット)に用いられている光源ユニットの構成例を示す図である。図1の光走査装置は、光源ユニットからの4ステーション分に相当する複数の光ビームを、単一のポリゴンミラーで走査し、対向する方向に偏向し走査することで、4つの各感光体ドラム101,102,103,104を走査するように一体化されている。
図1において、4つの感光体ドラム101,102,103,104は転写体の移動方向105に沿って等間隔に配列され、順次異なる色のトナー像を転写し重ね合わせることでカラー画像が形成されるようになっている。
図示のように各感光体ドラム101,102,103,104を走査する光走査装置は一体的に構成され、2段に構成されたポリゴンミラー106により各々光ビームを走査するようになっている。
光源ユニット107,109は、同一方向に走査する2ステーションに対し各々1つずつ配備され、光束分割プリズム108,110を用い、上記ポリゴンミラー106の上下面に対応させて上下2段に光ビームを分岐し、各感光体ドラム101,102,103,104に交互に各ステーションに対応した画像を形成していくようになっている。
光源ユニット107,109、および結像光学系を構成するfθレンズ,トロイダルレンズは、ポリゴンミラー106の回転軸を含み感光体ドラム軸に平行な対称面に対し対称に配備され、ポリゴンミラー106により、各光源ユニット107,109からの光ビームは相反する方向に偏向され、各感光体ドラム101,102,103,104に導かれるようになっている。
従って、各ステーションにおける走査方向は対向する各感光体ドラムで相反する方向となり、記録領域の幅、言いかえれば主走査方向の倍率を合わせ、一方の走査開始端ともう一方の走査終端とが一致するように静電像を書き込んでいく。
また、この構成例では、各感光体ドラム101,102,103,104に対して、図12に示すように主走査方向,副走査方向にマトリクス状に等間隔dに配列したn列×m行の発光源(図12の例では8×4にわたって2次元に配列した32個の発光源)を有する面発光型半導体レーザアレイを光源ユニット107,109として配備し、光源ユニット全体をγだけ傾けることにより、感光体ドラム上の副走査方向におけるビームスポット間ピッチpが記録密度に相当する走査ラインピッチに合うように、傾きが調整され、ステーション毎に32ラインが同時に走査されるようにしている。
ここで、光学系全系の副走査倍率βsを用いると、傾け量γは次の式(数1)で表される。
Figure 2007178761
当然、面発光型半導体レーザアレイの加工プロセスの段階で、あらかじめ発光点の配列方向が所定角度だけ傾くようにレイアウトしてもよい。
尚、液晶偏向素子117では液晶の配列方向に合った偏光成分のみが偏向されるため、発光源の偏光方向は一方向に揃えられている。
また、図2に示すように、光束分割プリズム108は、ハーフミラー面141とハーフミラー面141と平行なミラー面142とを有し、光源ユニット107からの複数のビーム201は、各々ハーフミラー面で1/2の光量が反射され、残りの1/2は透過して上下に2分岐され、方向を揃えて副走査方向に所定間隔をもって射出されるようになっている。この例では、この間隔をポリゴンミラー、fθレンズの上下間隔とともに6mmとしている。
また、液晶偏向素子117は、光束分割プリズム108の射出面の上下に各々配備され、電圧を印加すると、副走査方向に電位分布を生じて液晶の配向が変化し、屈折率分布を発生させて光線の方向を傾けることができ、印加電圧に応じて感光体ドラム面上の走査位置を可変にできる。
図5には、光軸変更手段としての液晶偏向素子117の概要が示されている。液晶偏向素子117は液晶を透明なガラス板間に封入した構成であり、一方のガラス板表面の上下に電極が形成されている。この上下電極間に電位差を与えると、右図断面に示すように電位の傾斜が発生し、液晶の配向が変化して屈折率分布を発生させ、プリズムと同様に光ビームの射出軸をわずかに傾けることができる。ここで、液晶としては誘電異方性を有するネマティック液晶等が用いられる。従って、副走査方向に電極を設ければ、印加電圧に応じて感光体面での走査位置を可変にできる。
また、シリンダレンズ113,114は、分岐された各光ビームに対応させて2段に設けられ、その一方は光軸を中心に回動調整可能に取り付けられ、各々の焦線が平行となるように調節できるようにしており、副走査方向に6mm間隔に2段に構成されたポリゴンミラー106の各々に入射されるようになっている。
シリンダレンズ113,114は、少なくとも副走査方向に正の曲率を有し、ポリゴンミラー面上で、一旦ビームを収束させることで、後述するトロイダルレンズとにより、偏向点と感光体面上とを副走査方向に共役関係とする面倒れ補正光学系をなす。
また、ポリゴンミラー106は4面で、同一の偏向面により各発光点列からの複数のビームを一括で偏向,走査するようになっている。また、上下のポリゴンミラーの位相は45°ずつずれており、光ビームの走査は上下段で交互に行われる。
また、結像光学系はfθレンズとトロイダルレンズとからなり、いずれもプラスチック成形によるもので、fθレンズ120は、主走査方向にはポリゴンミラーの回転に伴って感光体面上でビームが等速に移動するようにパワーを持たせた非円弧面形状となし、層状に2段に積み重ねて一体に構成されている。
トロイダルレンズを通った走査ビームは各々、走査開始端側に配備された光検出器(光検知センサ)138,140、走査終端側に配備された光検出器(光検知センサ)139,141に入射され、光検出器(光検知センサ)138,140の検出信号を基に各々発光源毎の同期検知信号を生成し、書込み開始のタイミングをとるようになっている。
一方、走査終端側に配備された光検出器(光検知センサ)139,141の検出信号は、各々走査開始端側に配備された光検出器(光検知センサ)138,140からの光ビームの検出時間差を計測し、あらかじめ定められた基準値と比較して、各発光源を変調する画素クロックを可変にすることで、後述するように、主走査方向の倍率のずれを補正している。
図11に副走査断面における光線の経路を示す。
また、図2に示すように、複数の発光源301はカップリングレンズ302の光軸に対して対称に配置され、カップリングレンズ302によって平行光束に変換された各光線は光源ユニット107から射出した後、カップリングレンズ302の後側焦点の近傍で一旦収束され、主走査方向には光線間隔を広げつつfθレンズ120に入射し、副走査方向にはシリンダレンズ113,114により、ポリゴンミラー偏向面の近傍で再度収束されてfθレンズ120に入射する。
また、上述したように、光源ユニット107からの複数の光ビームは光束分割プリズム108によって副走査方向上下に2分岐され、各ステーションに対応する感光体ドラム101,102に導かれる。
すなわち、光束分割プリズム108の下段から射出した複数の発光源からのビーム201(図11を参照)は、シリンダレンズ113を介してポリゴンミラー106の下段で偏向,走査され、fθレンズ120の下段を通って折返しミラー129によりトロイダルレンズ123に入射し、折返しミラー130を介して感光体ドラム101上にスポット状に結像し、第1の画像形成ステーションとしてイエロー色の画像情報に対応した潜像を形成する。
また、光束分割プリズム108の上段から射出した複数の発光源からのビーム202(図11を参照)は、シリンダレンズ114を介しポリゴンミラー106の上段で偏向,走査され、fθレンズ120の上段を通って折返しミラー127によりトロイダルレンズ124に入射し、折返しミラー128を介して感光体ドラム102上にスポット状に結像し、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ色の画像情報に対応した潜像を形成する。
同様に、対向するステーションにおいても、光源ユニット109からの複数の光ビームは、光束分割プリズム110によって上下に2分岐され、各ステーションに対応する感光体ドラム103,104に導かれる。
すなわち、光束分割プリズム110の下段から射出した複数の発光源からのビーム203(図11を参照)は、シリンダレンズ115を介してポリゴンミラー106の下段で偏向,走査され、fθレンズ121の下段を通って折返しミラー132によりトロイダルレンズ126に入射し、折返しミラー133を介して感光体ドラム104上にスポット状に結像し、第4の画像形成ステーションとしてブラック色の画像情報に対応した潜像を形成する。
また、光束分割プリズム110の上段から射出した複数の発光源からのビーム204(図11を参照)は、シリンダレンズ116を介してポリゴンミラー106の上段で偏向,走査され、fθレンズ121の上段を通って折返しミラー135によりトロイダルレンズ125に入射し、折返しミラー136を介して感光体ドラム103上にスポット状に結像し、第3の画像形成ステーションとしてシアン色の画像情報に対応した潜像を形成する。
また、図2を参照すると、モノリシックに2次元配列された面発光型半導体レーザアレイ301からの複数の光ビームは、カップリングレンズ302に入射する直前に偏光分離面を形成した分岐ミラー303によりS偏光成分とP偏光成分とに2分され、透過したS偏光成分はカップリングレンズ302のx,y,z方向の配置調整によって、光軸に対して対称に配列され、平行光束として射出される。
一方、分岐ミラー303で反射されたP偏光成分は収束レンズ304を介して面発光型半導体レーザアレイ301を実装する制御基板313に立設した光検知センサ310で検出され、ポリゴンミラーの各面での走査開始後、画像領域に至るまでの時間に、各発光源を時系列に順次点灯して各々のビーム強度を検出し、基準値と比較して各発光源の出力が所定値となるように注入電流をセットするようになっている。
そして、セットされた注入電流は、画像領域の走査が終了するまで保持され、次のポリゴンミラー面での走査時に再度設定が行われるようにして、ビーム強度を一定に保つようになっている。
なお、制御基板313には、上記発光源の発光出力を一定に保持するパワー制御回路や、画像情報に応じて発光源を各々変調する駆動回路が形成され、カップリングレンズ302とともに一体的に保持され、光源ユニットが構成されている。
上述したように、面発光型半導体レーザアレイ301の複数の発光源は、湾曲量の偏差を許容値内に収めるために、副走査方向の配列数mが限定され、主走査方向の配列数n を多くせざるを得ない。
そのため、各発光源がカップリングレンズの光軸に直交する面内に揃っていないと、カップリングレンズから射出されたビームの集束状態が各発光源で異なり、結像位置が感光体面上からずれて、ビームスポット径の偏差となり周期的な濃度むらが発生する。あるいは、先頭行をどの発光源から記録するかによって色味が変るといった画像劣化を生じる。
この構成例では、主走査方向の末端に配置する発光源同士の集束状態を揃えられるようにすることで、各発光源がカップリングレンズに対して整列するようにしている。以下その具体例を説明する。
図15は光源ユニットの主走査断面を示す図である。図15を参照すると、光源ユニットは、カップリングレンズ302を保持するホルダ部材と、面発光型半導体レーザアレイ301を実装した制御基板313を保持するベース部材とを、カップリングレンズ302の光軸に直交する基準面で接合し、ねじ締結することで一体化した構成となっている。
ここで、ベース部材は、制御基板313を保持する第1の部材321と、分岐ミラー303,収束レンズ304,光検知センサ310を内蔵する第2の部材324とからなり、いずれもアルミダイキャスト製により形成されている。
面発光型半導体レーザアレイ301は、発光源を形成するチップをリード端子を配備したセラミックパッケージ内に収容した構成であり、発光源の配列面と平行に形成された表面を、第1の部材321に形成された当接面322に突き当て、半導体レーザアレイ301を光軸方向に挟み込むように、制御基板313を2箇所の支柱323にねじ止めしている。
第1の部材321は、第2の部材324に形成した、上記基準面と平行な取付面において、半導体レーザアレイ301の取付部を挟んで主走査方向に配置した2箇所の当接点(すなわち、第1の部材321に一体で形成された突起部326、および第1の部材321に螺合された調節ねじ327の先端部)を突き当てて接合され、調節ねじ327の突出量を増減することで、突起部326を支点として、半導体レーザアレイ取付部の傾きが主走査断面内で調整できる。
この傾き調整と、上記カップリングの配置調整により、主走査方向の末端に配置される発光源同士のカップリングレンズに対する発光点位置を調整することができる。
図3には、トロイダルレンズの支持筐体の構成が示されている。
トロイダルレンズ305は、レンズ部を囲うようにリブ部306が一体形成され、中央部には位置決め用の突起307が形成されている。
支持板金301,押え板金302は、短手端部をコの字状に立曲げ形成され、間隔部材303,304を両端に挟みこんで対向させ、トロイダルレンズ305はその枠内に収められて保持される。
トロイダルレンズ305は、中央部に形成した突起307を支持板金301の立曲げ部に形成した切欠316に係合させ、リブ上面の両端に間隔部材303,304から内側に延設した設置面321,322に突き当てて副走査方向を位置決めし、また、長手方向のリブ端面から突出したフランジ部323,324を間隔部材303,304の側面に突き当てて光軸方向を位置決めし、間隔部材303,304と押え板金302との間に挟みこんで支持した一対の板ばね306によりトロイダルレンズ305の上面および側面の2方向から付勢して両端を保持し、熱膨張があっても長手方向に自在に伸縮できるようにしている。
トロイダルレンズ305のリブ上面には両端保持の間を3等分した中央点および中間点の3箇所に、支持板金301のねじ穴312に螺合した調節ねじ308の先端を当接させ、あらかじめ押え板金302に装着した板ばね307を各々リブ下面から対向させて付勢するようにしている。
トロイダルレンズ305は長尺で剛性が低いため、わずかな応力が加わるだけでも変形(反り)を生じ、周囲温度の変化に伴う温度分布によっても熱膨張差で変形してしまうが、このように支持板金301に沿った複数箇所で保持することで、形状を安定的に保ち、母線の直線性が保持されるようにしている。
支持板金301は、トロイダルレンズ305の外側に延長して形成され、その一端をハウジングの底面に立設した取付部に、副走査方向を受け面309に、光軸方向を突き当て面310に当接して位置決めし、板ばね314により付勢して支持する。
もう一端にはステッピングモータ315が固定され、下側に延びるシャフトに形成した送りねじに螺合させた可動筒317の先端を、押え板金302の延長部を貫通させ、ハウジング底面に形成した受け面312の底面に突き当て、光軸方向を突き当て面311に当接して位置決めし、板ばね314により付勢することで、架橋するようにハウジングに固定する。
ステッピングモータ315を固定した一端は、その回転により副走査方向に変位可能となっている。
これにより、トロイダルレンズ305は、ステッピングモータ315の正逆回転に追従して光軸と直交する面内で受け面309を支点として回動調節でき(すなわち、γを調整でき)、それに伴って副走査方向におけるトロイダルレンズの母線が傾いてトロイダルレンズの結像位置としての走査ラインが傾けられ、ステーション間の走査ラインが平行となるように補正できる。
この際、ステッピングモータ315の回転角に対する可動筒317の移動は送りねじのピッチにより決定されるが、この例では、より傾き補正の分解能を得るために、減速ギヤ316を介してシャフトの回転を可動筒317に伝達している。
ステッピングモータ315の回転はシャフトに配備したギヤ1、減速ギヤ316に配備したギヤ2,ギヤ3、可動筒317に配備したギヤ4の順で伝えられるので、ギヤ1とギヤ4との歯数をわずかにずらしておくことで、その差分だけシャフトの回転角に対する可動筒317の回転角を遅らせ、あるいは、進ませることができ、可動筒の先端を微少量ずつ移動させることができる。
尚、可動筒317,減速ギヤ316は各板金間に挟みこまれ、回転自在に軸支される。
この構成例では、第1,第2,第3のステーションのトロイダルレンズにこの傾き補正機構を装着することで、ブラックに対する走査ラインの傾きを、後述する傾き検出結果に基いて各色毎に自動的に補正がなされる。
図4はトロイダルレンズの装着状態を光軸方向からみた図である。
トロイダルレンズ305は、3箇所の調節ねじ308の突出し量が設置面321、322の部位に足りない場合には、トロイダルレンズの母線312が上側に凸となるよう反る。
逆に突出し量が大きくなると下側に凸に反る。従って、これらの調節ねじを調整することによってトロイダルレンズの焦線が副走査方向に湾曲され、走査ラインの曲がりを高次成分まで補正できる。
一般に、走査ラインの曲がりは光学系を構成する光学素子の配置誤差や成形時の面のねじれや反り等に起因する成分が複合されて、上凸型,下凸型といった単純な形状から、M型やW型,正弦波型といった複雑な形状となるが、主走査方向に沿った3点で、これをキャンセルする方向にトロイダルレンズ305を湾曲させることにより、感光体ドラム面上における各走査ラインを真直に矯正することができる。
この例では、全てのトロイダルレンズに各々配備され、組立時に各ステーションの走査ライン間の湾曲の形状が揃うように調整している。
図9は、この構成例におけるビームスポット位置ずれ制御を示すブロック図である。
各ステーション間のビームスポット位置ずれは、電源投入時や待機状態からの回復時、所定のプリント枚数経過時など、あらかじめ定められたタイミングで、各色画像の重なり具合を、図1に示す転写ベルト105上に形成したトナー像の検出パターン143を読み取ることで、主走査方向におけるレジスト、および倍率、副走査方向におけるレジスト、および傾きを、特定のステーションを基準とした相対的なずれとして検出し、主走査方向におけるレジストについては、同期検知信号を発生するタイミングを可変して補正し、倍率については、各発光点を変調する画素クロックを可変して補正する。
一方、副走査方向におけるレジストについては、まず、ポリゴンミラー1面おき、つまり同時に走査されるビーム数がnであるから、この例では32ラインピッチ単位で最もレジストずれが小さくなる書き出しタイミングを設定し、それ以下の余分については、複数の発光源から先頭行を形成する発光源を選択することで、1ラインピッチ単位で先頭行の書き出し位置を合わせ、傾きについては、上記したようにステッピングモータを動作してトロイダルレンズを傾けることで補正する。
トナー像の検出パターンの検出手段は、照明用のLED素子154と、反射光を受光するフォトセンサ155と、一対の集光レンズ156とからなり、主走査ラインと約45°傾けたラインパターンを形成し、転写ベルトの移動に応じて検出時間差を読み取っていく。
この例では、中央部と左右両端部との3ヶ所に配備することで、左右両端部の差により傾きを、中央から左右端部までの各倍率を検出し、基準となるステーションに合わせ込むように補正する。
しかしながら、この補正モード時には、プリント動作を中断することになるため、この頻度が多くなると、プリントの生産性を落とすばかりか、余分なトナーを消費してしまうといった欠点があり、この補正モードの頻度が少ない、言い換えれば、長時間ビームスポット位置が安定的に保持されていることが望ましい。
次に、図7を用い、書込制御回路の動作について説明する。各色毎にラスター展開された画像データはフレームメモリ408に各々一時保存され、画像処理部に順に読み出されて、前後の関係を参照しながら中間調に対応したマトリクスパターンに応じて各ラインの画素データが形成され、各発光点に対応したラインバッファ407に転送される。
すなわち、書込制御回路は、半導体レーザアレイの各々の発光点に対し同数のラインバッファ407を備え、同期検知信号をトリガとして各々読み出されて各発光点を独立に変調する。
従って、画素データを転送するラインバッファを順送りに選択することで、先頭行を記録する発光点を切り換えることができる。
次に各発光点を変調するクロックの生成部401について説明する。カウンタ403では、高周波クロック生成回路402で生成された高周波クロックVCLKをカウントし、比較回路404ではこのカウント値と、デューティ比に基いてあらかじめ設定される設定値L、および画素クロックの遷移タイミングとして外部から与えられ、位相シフト量を指示する位相データHとを比較し、カウント値が上記設定値Lと一致した際に画素クロックPCLKの立下りを指示する制御信号lを、位相データHと一致した際に画素クロックPCLKの立上がりを指示する制御信号hを出力する。
この際、カウンタ403は制御信号hと同時にリセットされ再び0からカウントを行うことで、連続的なパルス列が形成できる。こうして、1クロック毎に位相データHを与え、順次パルス周期が可変された画素クロックPCLKを生成する。
この例では、画素クロックPCLKは、高周波クロックVCLKの8分周とし、1/8クロックの分解能で位相が可変できるようにしている。
図8は、任意の画素の位相をシフトした説明で、1/8クロックだけ位相を遅らせた例である。
デューティ50%とすると設定値L=3が与えられ、カウンタ403で4カウントされ画素クロックPCLKを立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるとすると位相データH=6が与えられ、7カウントで立上げる。同時にカウンタがリセットされるので、4カウントで再び立ち下げる。つまり、隣接するパルス周期が1/8クロック分縮められたことになる。
こうして生成された画素クロックPCLKは、光源駆動部405に与えられ、この画素クロックPCLKに対してラインバッファ407から読み出された画素データを重畳させた変調データにより、半導体レーザを駆動する。
このように位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、各分割区間の境界で主走査レジストずれがゼロとなるように主走査方向に沿った画素間隔の疎密を調整し、部分的な倍率の偏差を補正することができる。
つまり、全体の倍率は画素クロックPCLK自体のシフトによって均等に画素間隔を伸縮して補正し、部分的な倍率は所定の画素数おきに画素間隔を変化させることで補正する。
この例では、図10に示すように主走査領域を複数の区間に分割し、分割区間毎に位相をシフトする画素の間隔とシフト量を以下に示す如く設定し位相データとして与えている。
いま、主走査位置xに対する倍率の変化をL(x)とすると、ビームスポット位置ずれの変化M(x)は、次式(数2)のように、その積分値で表される。
Figure 2007178761
分割区間の始点と終点でビームスポット位置ずれが0となるように補正することを想定すると、任意の分割区間の倍率変化に伴う分割区間幅のずれをΔm、位相シフトの分解能をσ(一定)、分割区間内の画素数をNとする場合、位相をシフトする画素の間隔は、D≒N/(Δm/σ)となる。但し、Dは整数で示され、D画素毎にσずつ位相をシフトすればよい。
上記の例では、σは1/8画素となる。従って、あらかじめ設定する分割数を、分割区間の中間位置で発生するビームスポット位置ずれ残差が許容範囲内となることを目安に決めてやればよい。
この例では8等分割に設定している。当然、分割区間幅を変えて偏分割としてもよい。
ところで、従来では、画像を形成するための複数の光ビーム(レーザビーム)が走査する位置に受光面が配置された光検出器(例えば、光検出器138)は、複数の光ビームの副走査方向の走査位置ずれ量を検出することができず、従って、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正することができないという問題があった。
図18には、従来技術における、光検出器(例えば、光検出器138)による検出パターンの一例が示されている。
図18に示すように、従来の光検出器(四角形状の光検出器)に対して、副走査方向に位置の異なる複数光源1〜7が走査するときを考える。
光源3,4,5を点灯した場合、光検出器で得られる信号幅をt3,t4,t5とすると、t3=t4=t5の関係が得られる。これは、従来では、光検出器の形状が副走査方向に向けて同じ形状であるためであり、光検出器のどの部分に、複数光源が走査しているのかを検出することは検出時間幅(信号幅)から求めることは非常に困難である。
そこで、本発明では、一例として、画像を形成するための複数の光ビーム(レーザビーム)が走査する位置に受光面が配置された光検出器(例えば、光検出器138)の受光面を、図6に示すように、主走査方向に対して垂直方向(副走査方向)について、中央部の主走査方向の幅が他の部分よりも大きくなるような形状にし(受光面の主走査方向の幅が副走査方向中央部から副走査方向端部に行くに従って小さくなるような形状にし)、複数の走査光を走査開始端側から走査するときに、後述のずれ量検出手段601で検知される光検出器の検出信号の時間幅を比較することで、もっとも長い時間幅の光源の位置と複数光源の副走査方向中央に位置する光源との副走査位置ずれ量に基づいて、例えば液晶偏向素子117を用いてフィードバック制御することで、各色画像の副走査レジストがずれないよう走査位置を保持することができる。
上記例は、図6に示すように1〜7の副走査方向に位置の異なる光源について示した例であり、光源3,4,5のそれぞれを走査したときに光検出器から出力される検出信号の時間幅(検出時間幅)をt3,t4,t5とする。そして、受光面の副走査方向中央部は副走査方向端部と比較して主走査方向に幅が広くなっており、副走査方向の走査位置ずれ量に応じた検出時間幅が得られる。上記例では、t3<t5<t4の関係の場合を示しており、各信号の時間幅を比較すると、t4がもっとも大きいため、光源4の位置が受光面の副走査方向中央近傍に最も近く走査していることが分かる。光源1〜7の副走査方向中央に位置する光源は光源4であり、この光源4が受光面中央を走査するように副走査レジスト補正を行うことで、様々な変動要因に対して、副走査レジスト補正可能な検出手段を実現できる。
また、図6に示すように光検出器の受光面の1つの辺縁を、主走査方向に対して垂直となるようなものにする。このとき複数光源(複数の光ビーム)がこの辺縁を通る場合、どの光源(どの光ビーム)についても副走査位置が異なる場合であってもその検出タイミングは同一となる。よって、ある光源(ある光ビーム)の検出開始タイミングによって光源の点灯タイミングを図る主走査同期検知信号を作ることが可能となり、主走査同期検知機能と副走査位置ずれ検出機能との両機能を兼ね備えた光検出器を実現できる。
また、光検出器の受光面の形状を副走査方向について、主走査軸に対して線対称とした場合、副走査中央に対して上下方向にずれた走査光の時間幅は副走査中央位置からの位置ずれ量が等しい場合には同等となるため、副走査方向中央付近での検出時間幅を比較する際に各光源の位置ずれ量を、およそ見当付けることが可能となる。よって、例えば副走査方向に複数個おきに光源を点灯させ、その時間幅を比較することで副走査方向のおよその位置ずれを検出することが可能となり、検出回数,検出時間の短縮を図ることが可能となる。
図16には、本発明の別の例が示されている。図16の例は、図6と同様の構成において、光源4〜6を点灯した場合に、各信号幅がt4>t5>t6となる場合の例を示している。この場合、光源6に対して光源4の方向に受光面中央が位置していることがわかるが、光源に対する中央位置は決められない。よって、光源1〜3を点灯させて、その時間幅を比較することにより、副走査レジストずれを検出し、ずれ量に応じて副走査レジスト補正を行うものである。
また、図14(a)〜(f)は、本発明における光検出器の受光面の種々の形状例を示す図である。図14(a)〜(c),(f)は受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅がその他の部分の主走査方向の幅に比べて広い場合の例であり、図14(d),(e)は副走査方向中央部の主走査方向の幅がその他の部分の主走査方向の幅に比べて狭い場合の例を示している。前者は中央部での検出信号が最も検出時間幅が広くなり、後者は中央部での検出信号が最も検出時間幅が短くなる。よって、副走査方向に位置の異なる複数光源を、主走査方向に走査する場合、走査光の時間幅を比較することで、光検出器の中央部にどの光源が走査しているかを検出することが可能となる。
図14(a)〜(f)の例は光検出器の検出部形状(受光面形状)そのものを図示の形状とする例を示しているが、図17(a),(b)に示す例のように、光検出器自体は例えば正方形状の受光面のものを用いて、走査光の入射する面側に所定形状のマスクパターンを設けることもできる。この場合にも、図14と同様に走査光を検出して副走査方向の光源の位置を検出することが可能となる。さらに、この場合には、従来の光検出器を用いて、マスクパターンを取り付けることによって、複雑な回路や、検出器形状(受光面形状)などが必要なく、省資源でかつ簡単な構成での副走査位置検出が可能となる。
換言すれば、本発明は、光源から放射された複数の光ビームを偏向走査手段により主走査方向に偏向走査し、走査結像手段により被走査面に向けて集光する光走査装置において、前記複数の光ビームが走査する位置に受光面が配置された光検出器を有し、該光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅とは異なっていることを特徴としている。
ここで、偏向走査手段は、図1の例では、ポリゴンミラー106である。また、走査結像手段は、図1の例では、例えば感光体ドラム101についてのステーション(第1の画像形成ステーション)に着目すると、fθレンズ120,折返しミラー129,トロイダルレンズ123,折返しミラー130の複数の光学部材で構成されている。
また、光検出器は、図1の例では、例えば感光体ドラム101についてのステーション(第1の画像形成ステーション)に着目すると、光検出器138および/または光検出器139である。
具体的に、図14(a)〜(c),(f)に示したように、光検出器138および/または光検出器139は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも大きいものにすることができる。
図14(a)〜(c),(f)の例は、より具体的には、受光面の主走査方向の幅が、副走査方向中央部から副走査方向端部へ行くに従って、小さくなっている。
また、これと反対に、図14(d),(e)に示したように、光検出器138および/または光検出器139を、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも小さいものにすることもできる。
図14(d),(e)の例は、より具体的には、受光面の主走査方向の幅が、副走査方向中央部から副走査方向端部へ行くに従って、大きくなっている。
なお、上記各例では、受光面自体の形状を例えば三角形状のものにしたが、図17(a),(b)に示したように、受光面自体の形状は、例えば従来と同様の正方形状のものに維持し、受光面上に所定形状のマスクパターンを配置することによって、上述各例と同等の機能をもたせることもできる。
すなわち、例えば図17(a)に示すように、光検出器138および/または光検出器139は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅を受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも小さいものにするためのマスクパターンを受光面に有するものにすることができる。
また、例えば、図17(b)に示すように、光検出器138および/または光検出器139は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅を受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも大きいものにするためのマスクパターンを受光面に有するものにすることができる。
図14(a)〜(f),図17(a),(b)をまとめると、本発明では、光検出器の受光面は、例えば、主走査方向を軸として線対称となる辺縁を有している。
具体例として、光検出器の受光面は、主走査方向を軸とした二等辺三角形となる辺縁を有している。
このように、本発明では、光源から放射された複数の光ビームを偏向走査手段により主走査方向に偏向走査し、走査結像手段により被走査面に向けて集光する光走査装置において、前記複数の光ビームが走査する位置に受光面が配置された光検出器を有し、該光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅とは異なっているので、受光面中央を走査した時の検出信号の時間幅が広い、あるいは、狭い光源位置を検出することで、副走査方向の光源位置ずれを検出することが可能となる。
特に、図17(a),(b)の例のように、光検出器自身の形状を変えるのではなく、光検出器の光ビーム走査側にマスクパターンを設ける構成により、特殊な形状の光検出器を用いることなく、簡単な構成により副走査方向の光源位置ずれを検出することが可能となる。
また、本発明では、光検出器の受光面が、主走査方向に対して垂直となる辺縁を有しているのが好ましい。
ここで、光検出器の受光面の主走査方向に対して垂直となる辺縁は、主走査方向の同期検知手段としての機能を有している。
すなわち、光検出器の受光面の少なくとも一つの辺縁が、主走査方向に対して垂直となっている場合、この受光面側から光ビームを走査することによって、被走査媒体上の略同一主走査位置での走査タイミングを検出することが可能となる。また、光検出器の受光面の少なくとも一つの辺縁が、主走査方向に対して垂直となっていることにより、この受光面側から光ビームを走査する際のタイミング信号に基づいて、光ビームの主走査方向の同期検知を行うことで、複数の光ビームの副走査位置ずれ量検出と、主走査同期タイミング検出とを同時に実現することが可能となる。
さらに、本発明の光走査装置は、図19に示すように、前記光検出器(光検出器138および/または光検出器139)からの検出信号に基づいて、副走査方向の光源位置ずれ量を検出するずれ量検出手段601と、前記ずれ量検出手段601で検出された副走査方向の光源位置ずれ量に基づいて、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正する補正手段602とをさらに有している。
ここで、補正手段602は、具体的には、図1の例において、液晶偏向素子117の印加電圧を変化させることで光軸を変化させたり、あるいは、例えば光源107自体の角度(あおり)を変化させることによって、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正するようにしている。
このように、前記光検出器からの検出信号に基づいて、副走査方向の光源位置ずれ量を検出するずれ量検出手段601と、前記ずれ量検出手段601で検出された副走査方向の光源位置ずれ量に基づいて、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正する補正手段602とをさらに有していることにより、複数の光ビームの副走査方向の走査位置ずれ量を検出して、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正することができる。
なお、上述したように、本発明の光走査装置では、走査結像手段は、単一のハウジング内に収容された複数の光学部材(例えば、120,129,123,130)を有し、複数の光ビームを同時に走査可能な偏向走査手段により複数の光ビームが走査され前記複数の光学部材からなる走査結像手段を透過して被走査面に至る。ここで、前記光検出器(例えば、138および/または139)は、走査結像手段の光路内に配置されている。
図1の例において、例えば感光体ドラム101についてのステーョン(第1の画像形成ステーション)に着目するとき、2つの光検出器138,139のいずれか一方を本発明の上述した光検出器にすることもできるが、より好ましくは、2つの光出器138,139の両方を本発明の上述した光検出器にするのが副走査方向の走査位置ずれ量をより高い精度で検出する上で望ましい。この場合、図19のずれ量検出手段601は、例えば、光検出器138からの検出信号と光検出器139との平均をとり、この平均に基づいて副走査方向の光源位置ずれ量を検出することができる。
図1の例において、同様に、感光体ドラム102についてのステーション(第2の画像形成ステーション)の光検出器140,141にも、本発明の光検出器を用いるのが好ましい。さらに、第3,第4の画像ステーションの光検出器にも、本発明の光検出器を用いるのが好ましい。
図13は上記光走査装置を搭載した画像形成装置の例を示す図である。図13を参照すると、感光体ドラム901の周囲には、感光体を高圧に帯電する帯電チャージャ902と、光走査装置900により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ903と、現像ローラ903にトナーを補給するトナーカートリッジ904と、ドラムに残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニングケース905とが配置されている。
感光体ドラムへは上述したようにポリゴンミラー1面毎の走査により複数ライン(この例では4ライン)、同時に画像記録が行われる。
上記した画像形成ステーションは転写ベルト906の移動方向に並列され、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー画像が転写ベルト上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
各画像形成ステーションは、トナー色が異なるだけで、基本的には同一構成である。
一方、記録紙は、給紙トレイ907から給紙コロ908により供給され、レジストローラ対909により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送り出され、転写ベルトよりカラー画像が転写されて、定着ローラ910で定着して排紙ローラ912により排紙トレイ911に排出される。
換言すれば、本発明の画像形成装置は、複数の色に対応した画像信号により光走査する複数の光走査装置と、それぞれの光走査装置によって光走査されることによりそれぞれの色に対応した画像の潜像が形成される複数の潜像担持体と、各潜像担持体に形成される潜像を可視化する現像手段と、現像された画像を重ねて転写する転写手段とを有するカラー画像形成装置において、前記光走査装置として、上述した本発明の光走査装置が用いられることを特徴としている。
これにより、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正することができて、高画質化を図ることができる。
本発明は、デジタル複写機やレーザプリンタ等の書込系などに利用可能である。
4ステーションを走査する光走査装置(光走査ユニット)の構成例を示す図である。 図1の光走査装置(光走査ユニット)に用いられている光源ユニットの構成例を示す図である。 トロイダルレンズの支持筐体の構成を示す図である。 トロイダルレンズの装着状態を光軸方向からみた図である。 光軸変更手段としての液晶偏向素子の概要を示す図である。 本発明の光検出器の一例を示す図である。 書込制御回路の動作を説明するための図である。 任意の画素の位相をシフトした説明で、1/8クロックだけ位相を遅らせた例を示す図である。 ビームスポット位置ずれ制御を示すブロック図である。 主走査領域を複数の区間に分割する場合を示す図である。 副走査断面における光線の経路を示す図である。 光源ユニットの一例を示す図である。 本発明の光走査装置を搭載した画像形成装置の例を示す図である。 本発明における光検出器の受光面の種々の形状例を示す図である。 光源ユニットの主走査断面を示す図である。 本発明の光検出器の一例を示す図である。 光検出器自体は例えば正方形状の受光面のものを用いて、走査光の入射する面側に所定形状のマスクパターンを設ける構成を示す図である。 従来技術における、光検出器による検出パターンの一例を示す図である。 本発明の光走査装置の構成例を示す図である。
符号の説明
107,109 光源
106 ポリゴンミラー
120 fθレンズ
129,130 折返しミラー
123 トロイダルレンズ
138,139,140,141 光検出器
601 ずれ量検出手段
602 補正手段

Claims (13)

  1. 光源から放射された複数の光ビームを偏向走査手段により主走査方向に偏向走査し、走査結像手段により被走査面に向けて集光する光走査装置において、前記複数の光ビームが走査する位置に受光面が配置された光検出器を有し、該光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅とは異なっていることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも大きいことを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅が受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも小さいことを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅を受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも小さいものにするためのマスクパターンを受光面に有していることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1記載の光走査装置において、前記光検出器は、受光面の副走査方向中央部の主走査方向の幅を受光面の他の部分の主走査方向の幅よりも大きいものにするためのマスクパターンを受光面に有していることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面は、主走査方向に対して垂直となる辺縁を有していることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項6記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面の主走査方向に対して垂直となる辺縁は、主走査方向の同期検知手段としての機能を有していることを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面は、主走査方向を軸として線対称となる辺縁を有していることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項8記載の光走査装置において、前記光検出器の受光面は、主走査方向を軸とした二等辺三角形となる辺縁を有していることを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の光走査装置において、前記光検出器からの検出信号に基づいて、副走査方向の光源位置ずれ量を検出するずれ量検出手段と、前記ずれ量検出手段で検出された副走査方向の光源位置ずれ量に基づいて、複数の光ビームの副走査方向の結像位置を補正する補正手段とをさらに有していること特徴とする光走査装置。
  11. 請求項1記載の光走査装置において、前記走査結像手段は、単一のハウジング内に収容された複数の光学部材を有し、複数の光ビームを同時に走査可能な偏向走査手段により複数の光ビームが走査され前記複数の光学部材からなる走査結像手段を透過して被走査面に至ることを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項1または請求項11記載の光走査装置において、前記光検出器は、走査結像手段の光路内に配置されていることを特徴とする光走査装置。
  13. 複数の色に対応した画像信号により光走査する複数の光走査装置と、それぞれの光走査装置によって光走査されることによりそれぞれの色に対応した画像の潜像が形成される複数の潜像担持体と、各潜像担持体に形成される潜像を可視化する現像手段と、現像された画像を重ねて転写する転写手段とを有するカラー画像形成装置において、前記光走査装置として、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の光走査装置が用いられることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016099551A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
JP2019128386A (ja) * 2018-01-22 2019-08-01 スタンレー電気株式会社 光走査装置

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