JP2003182146A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003182146A
JP2003182146A JP2001384524A JP2001384524A JP2003182146A JP 2003182146 A JP2003182146 A JP 2003182146A JP 2001384524 A JP2001384524 A JP 2001384524A JP 2001384524 A JP2001384524 A JP 2001384524A JP 2003182146 A JP2003182146 A JP 2003182146A
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image forming
forming apparatus
image
adjusting
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JP2001384524A
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Kohei Shiotani
康平 塩谷
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成により、走査線の傾き及び湾曲の
少なくとも一方に起因する画像形成位置のずれを補正す
る。 【解決手段】 複数色の画像を重ね合わせてカラー画像
を形成する画像形成装置において、各々の画像を形成す
るレーザビームの走査軌跡の傾き又は湾曲度合いの差に
起因する色ずれ量を検出し、許容範囲を越えていた場合
(102が否定)には、画像処理で補正可能な範囲か判定す
る(104)。判定が否定された場合は、アクチュエータに
よって光学部品を変位させることで、色ずれを画像処理
で補正可能なように色ずれの補正(粗調整)を行う(10
6)。画像処理で補正可能となった後(104が肯定)は画像
処理によって色ずれの補正(微調整)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に係
り、特に、形成すべき画像に応じて各々変調された互い
に異なる光ビームを像担持体上で各々走査させることで
像担持体上に形成した複数の画像を、単一の画像として
合成して出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を形成する画像形成装置は、
形成すべき画像に応じて変調した光ビームを感光体上で
走査させることで4つの静電潜像を形成し、この静電潜
像を互いに異なる色(ブラック、シアン、マゼンタ、イ
エロー)のトナーによって現像することで4つの単色画
像を形成し、各単色画像を互いに重ね合わせて用紙上に
転写することでフルカラーの画像を形成する。ここで、
各単色画像の画像形成位置のずれ(以下、レジずれとい
う)が生じていると、カラー画像上で色ずれとして視認
されてしまうという問題があり、色ずれのない高画質の
フルカラー画像を形成するためには、基準となる単色画
像とそれ以外の単色画像とのレジずれ量を検出し、検出
したレジずれ量に応じて各単色画像の画像形成位置を精
度良く調整する必要がある。
【0003】レジずれには、主走査方向の走査線の書
き出し位置(サイドレジ)のずれ、副走査方向の走査
線の書き出し位置(リードレジ)のずれ、主走査方向
の走査線の書き終わり位置又は主走査方向に沿った記録
範囲長さ(倍率)のずれ、走査線の傾きのずれ、及
び、走査線自身の湾曲(走査線湾曲)のずれがある。
これらは、各色のパターンを重ね合わせたパターン画像
を形成し、このパターン画像上での各色のパターンの位
置をセンサによって検出することで各々検知することが
でき、サイドレジ、リードレジ及び倍率のずれに起因す
る色ずれについては、各単色画像に対応する静電潜像を
形成する際の光ビームの変調タイミングを相対的に変化
させることで解消することができる。
【0004】一方、走査線の傾き及び走査線湾曲のずれ
に起因する色ずれに関しては、例えば特開平8−146
317号公報、特開平10−35009号公報、特開平
4−264417号公報、特許第2749367号等公
報に開示されているように、光ビーム走査装置内に設置
された光学部品の位置をレジずれ量に応じて移動するこ
とで補正する技術が従来より提案されている。また、特
開2000−112206号公報等に開示されているよ
うに、画像データの個々の画素のアドレスを変更し、画
像上での個々の画素の位置を変更することにより補正す
る技術も提案されている(例として図13参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−146317号公報、特開平10−35009号公
報、特開平4−264417号公報、特許第27493
67号公報等のように、光学部品の位置を移動させるこ
とで走査線の傾きや湾曲を補正する態様では、光学部品
の位置移動に際して自動/手動の何れを採用する場合に
も、光学部品の位置を移動させる際に画像形成装置の作
動を完全に停止させる必要があり、画像形成装置の生産
性の低下(単位時間当りの形成画像数の低下)を招くと
共に、経時的に色ずれが発生した場合の補正に時間がか
かるという欠点がある。また、補正精度を向上させるた
めには多段のギア等の複雑な機構が必要となり、耐振動
性向上等の対策も必要となる。
【0006】一方、特開2000−112206号公報
等のように画像データの画素アドレスを変更することに
より走査線の傾き及び湾曲を補正する態様においては、
最大補正量を大きくするために大容量のラインメモリが
必要となり、複雑かつ高コストな構成になるという問題
がある。また、画素のアドレスを変更して画像を形成す
ると、例として図13に示すように、形成した画像のう
ち画素のアドレスを変更した部分に筋状の画像ディフェ
クトが発生する可能性が高い。このため、画素のアドレ
スを変更するに際しては、画像ディフェクトの発生を回
避するために、アドレスを変更する画素周辺の画素の濃
度も併せて変更する等の二次処理が必要となるが、レジ
ずれを補正するための補正量も大きい場合には、画素の
アドレスを変更する箇所が増加するために二次処理も複
雑化し、CPUに加わる負荷が大きくなる。従って、画
像形成に要する時間の長時間化を回避するためには高速
なCPUが必要となり、一層複雑かつ高コストな構成に
なる。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、簡易な構成により、走査線の傾き及び湾曲の少なく
とも一方に起因する画像形成位置のずれを補正できる画
像形成装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、形成すべ
き画像に応じて各々変調された互いに異なる光ビームを
像担持体上で各々走査させることで像担持体上に形成し
た複数の画像を、単一の画像として合成して出力する画
像形成装置であって、互いに異なる画像を形成する光ビ
ームの前記像担持体上での走査軌跡の傾き及び走査軌跡
の湾曲度合いの少なくとも一方を、機械的な方法によっ
て各々調整可能な第1の調整手段と、互いに異なる画像
を形成する光ビームの前記像担持体上での走査軌跡の傾
き及び走査軌跡の湾曲度合いのうち前記第1の調整手段
が調整可能な事象と同一の事象を、電気的な方法によっ
て各々調整可能な第2の調整手段と、を備えたことを特
徴としている。
【0009】請求項1記載の発明に係る画像形成装置
は、形成すべき画像に応じて各々変調された互いに異な
る光ビームを像担持体上で各々走査させることで像担持
体上に形成した複数の画像を、単一の画像として合成し
て出力する。ここで、複数の画像のうちの互いに異なる
画像を形成するための各光ビームについて、像担持体上
での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少なく
とも一方が互いに相違していた場合、この相違が複数の
画像の画像形成位置のずれとして、画像形成装置から出
力される画像上で視認されることになる。
【0010】これに対し請求項1記載の発明では、互い
に異なる画像を形成する光ビームの像担持体上での走査
軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一方
を、機械的な方法によって各々調整可能な第1の調整手
段、及び、互いに異なる画像を形成する光ビームの前記
像担持体上での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合
いのうち第1の調整手段が調整可能な事象と同一の事象
を、電気的な方法によって各々調整可能な第2の調整手
段が各々設けられている。
【0011】なお、第1の調整手段としては、例えば請
求項2に記載したように、光ビームを射出する光源と像
担持体との間に配置された光学部品を変位させること
で、像担持体上での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲
度合いの少なくとも一方を調整する構成を採用すること
ができる。また、第1の調整手段による調整は手動でも
よいし、モータ等のアクチュエータが発生する駆動力を
用いて行うようにしてもよい。調整を手動で行う場合、
第1の調整手段は、所定方向への力が加わると、光学部
品に対し、光ビームの走査軌跡の傾き又は湾曲度合いが
変化するように光学部品を変位させる力として前記所定
方向への力を伝達する手動調整機構で構成することがで
きる。
【0012】一方、第2の調整手段としては、例えば請
求項3に記載したように、光ビームの変調に用いる画像
データ上での個々の画素のデータの位置が変化するよう
に画像データを加工することで、像担持体上での走査軌
跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いのうち第1の調整手
段が調整可能な事象と同一の事象を調整する構成を採用
することができる。
【0013】光学部品を変位させる等の機械的な方法に
よって走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少な
くとも一方を調整する場合、比較的調整量の大きい調整
も可能である一方、微妙な調整を可能とするためには複
雑な機構が必要となると共に、調整を行うためには画像
形成装置の作動を停止させる必要があるという欠点があ
る。また、画像データを加工する等の電気的な方法によ
って走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少なく
とも一方を調整する場合、微妙な調整も可能であり、調
整を行うために画像形成装置の作動を停止させる必要も
なく短時間で調整を完了させることができるが、比較的
調整量の大きい調整を行うためには、大容量のラインメ
モリが必要になる等、構成が複雑化するという問題があ
る。
【0014】これに対し、請求項1記載の発明では、走
査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一
方を機械的な方法によって各々調整可能な第1の調整手
段、及び、走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの
うち第1の調整手段が調整可能な事象と同一の事象を電
気的な方法によって各々調整可能な第2の調整手段が設
けられているので、例えば走査軌跡の傾き及び走査軌跡
の湾曲度合いの少なくとも一方についての比較的調整量
の大きい調整を第1の調整手段によって行い、微妙な調
整を第2の調整手段によって行うことを前提として、個
々の調整手段の構成を簡単にすることが可能となる。従
って、簡易な構成により、走査線の傾き及び湾曲の少な
くとも一方に起因する画像形成位置のずれを補正するこ
とができる。
【0015】なお、請求項1乃至請求項3の何れかに記
載の発明において、例えば請求項4に記載したように、
第1の調整手段によって像担持体上での走査軌跡の傾き
及び走査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一方の調整が行
われた後に、第1の調整手段が調整した事象と同一の事
象についての調整が第2の調整手段によって行われるよ
うに制御する制御手段を設けることが好ましい。
【0016】これにより、走査線の傾き及び湾曲の少な
くとも一方に起因する画像形成位置のずれを補正するた
めの調整量が比較的大きい場合にも、第1の調整手段に
よる調整が行われることで残調整量が小さくされた状態
で、第2調整手段による調整を行われることになるの
で、微妙な調整を第2の調整手段によって行うことを前
提として、第2の調整手段による調整可能範囲を小さく
した場合にも、第2の調整手段による調整に際して第2
の調整手段による調整可能範囲から逸脱することを防止
することができる。
【0017】また、請求項4記載の発明において、第1
の調整手段及び第2の調整手段による調整は、例えば複
数の画像を単一の画像として合成・出力することを繰り
返しながら、形成した画像上での各画像の画像形成位置
のずれを目視で確認した結果に基づいて行うことも可能
であるが、例えば請求項5に記載したように、互いに異
なる画像を形成する光ビームの前記像担持体上での走査
軌跡の傾きの差及び走査軌跡の湾曲度合いの差の少なく
とも一方を検出する検出手段を設け、制御手段は、第1
の調整手段及び第2の調整手段による調整が、検出手段
による検出結果に基づいて行われるように制御すること
が好ましい。これにより、画像を記録するための用紙の
消費量を低減できると共に、第1の調整手段及び第2の
調整手段による、像担持体上での走査軌跡の傾き及び走
査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一方の調整を、走査線
の傾き及び湾曲の少なくとも一方に起因する画像形成位
置のずれが正確に補正されるように行うことができる。
【0018】また、請求項4記載の発明において、制御
手段は、例えば請求項6に記載したように、第1の調整
手段によって粗調整が行われた後に、第2の調整手段に
よって微調整が行われるように制御することが好まし
い。前述のように、機械的な方法による走査軌跡の傾き
及び走査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一方の調整で
は、微妙な調整が難しいという欠点がある。これに対
し、請求項6記載の発明では、機械的な方法により調整
を行う第1の調整手段が粗調整(走査軌跡の傾きの差及
び走査軌跡の湾曲度合いの差の許容範囲が比較的大きい
調整)を行い、第2の調整手段によって微調整(走査軌
跡の傾きの差及び走査軌跡の湾曲度合いの差の許容範囲
が比較的小さい調整)が行われるので、走査線の傾き及
び湾曲の少なくとも一方に起因する画像形成位置のずれ
を補正するための調整を短時間で完了させることができ
る。
【0019】更に、請求項4記載の発明において、制御
手段は、例えば請求項7に記載したように、第1の調整
手段による調整が画像形成装置の設置時に行われ、画像
形成装置の設置後は、第2の調整手段による調整が行わ
れるように制御することが好ましい。これにより、画像
形成装置の設置時に走査線の傾き及び湾曲の少なくとも
一方に起因する画像形成位置のずれを補正するための調
整が第1の調整手段によって一旦行われた後は、前記調
整が第2の調整手段によって行われることになるので、
画像形成装置の設置後に前記調整を行う場合にも、画像
形成装置の作動を停止させる必要がなくなる。
【0020】また、一般に画像形成装置の設置時には画
像形成位置のずれ量は比較的大きく、画像形成位置のず
れを一旦補正した後は、温度変化等によって画像形成位
置のずれが発生したとしてもずれ量自体は僅かであるこ
とが殆どであるので、請求項7記載の発明によれば、個
々の調整手段による調整を、個々の調整手段の特性に合
致した最適なタイミングで行うことができる。
【0021】更に、請求項4記載の発明において、制御
手段は、例えば請求項8に記載したように、第1の調整
手段による調整が画像形成装置の組立時に行われ、画像
形成装置の組立後は、第2の調整手段による調整が行わ
れるように制御することが好ましい。これにより、画像
形成装置の組立時に走査線の傾き及び湾曲の少なくとも
一方に起因する画像形成位置のずれを補正するための調
整が第1の調整手段によって一旦行われた後は、前記調
整が第2の調整手段によって行われることになるので、
画像形成装置の組立後に前記調整を行う場合にも、請求
項7記載の発明と同様に、画像形成装置の作動を停止さ
せる必要がなくなる。
【0022】また、一般に画像形成装置の組立時には画
像形成位置のずれ量は比較的大きく、画像形成位置のず
れを一旦補正した後は、温度変化等によって画像形成位
置のずれが発生したとしてもずれ量自体は僅かであるこ
とが殆どであるので、請求項8記載の発明によれば、請
求項7記載の発明と同様に、個々の調整手段による調整
を、個々の調整手段の特性に合致した最適なタイミング
で行うことができる。
【0023】また、請求項4記載の発明において、制御
手段は、例えば請求項9に記載したように、画像形成装
置のうち画像形成位置に影響を与える部材が交換された
場合又は画像形成装置が移設された場合に、第2の調整
手段による調整量を0にした後に、第1の調整手段によ
る調整が行われるように制御することが好ましい。上記
のように、画像形成位置に影響を与える部材が交換され
たり、画像形成装置が移設されると、走査軌跡の傾き及
び走査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一方を調整するた
めの調整量が大きく相違することも多く、特に、構成を
簡単にするために、第2の調整手段として調整可能範囲
の小さい構成を採用した等の態様においては、前記部材
の交換や画像形成装置の移設後の走査軌跡の傾き及び走
査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一方の調整を第2の調
整手段によって行ったとすると、第2の調整手段による
調整量が直ちに又は短期間のうちに調整可能範囲を逸脱
し、画像形成装置の作動を停止せざるを得なくなる可能
性が高い。
【0024】これに対して請求項9記載の発明では、画
像形成位置に影響を与える部材が交換された場合又は画
像形成装置が移設された場合には、第2の調整手段によ
る調整量を0にした後に、第1の調整手段による調整が
行われるので、第2の調整手段による調整量が直ちに又
は短期間のうちに調整可能範囲を逸脱することを回避す
ることができ、走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合
いの少なくとも一方の調整(第1の調整手段による調
整)のために、画像形成装置の作動を停止せざるを得な
くなる頻度を低減することができる。
【0025】また、請求項4記載の発明において、制御
手段は、例えば請求項10に記載したように、第2の調
整手段による調整量が所定範囲を逸脱する場合には、第
2の調整手段による調整量を0にした後に第1の調整手
段による調整が行われ、第1の調整手段による調整に伴
い、第2の調整手段が所定範囲内の調整量で調整可能な
状態になった後は、第2の調整手段により調整が行われ
るように制御することが好ましい。このように、第2の
調整手段による調整量を0にした後に第1の調整手段に
よる調整が行われるようにすることで、第2の調整手段
による調整量が調整可能範囲を逸脱することで、第1の
調整手段による調整を行う必要が生ずる頻度を低減する
ことができ、画像形成装置の作動を停止せざるを得なく
なる頻度を低減することができる。
【0026】更に、請求項4記載の発明において、例え
ば請求項11に記載したように、第2の調整手段による
調整量を時系列に記憶する記憶手段を設け、制御手段
は、画像形成装置のうち画像形成位置に影響を与える部
材が交換された場合又は画像形成装置が移設された場合
に、記憶手段に時系列に記憶されている第2の調整手段
による調整量に基づいて、第2の調整手段による調整量
が所定期間内に所定範囲を逸脱するか否かを判断し、前
記調整量が所定期間内に所定範囲を逸脱すると判断した
場合には、第2の調整手段による調整量を0にした後
に、第1の調整手段による調整が行われ、第1の調整手
段による調整に伴い、第2の調整手段が所定範囲内の調
整量で調整可能な状態になった後は、第2の調整手段に
より調整が行われるように制御することが好ましい。
【0027】請求項11記載の発明では、第2の調整手
段による調整量が記憶手段に時系列に記憶されるので、
記憶手段に時系列に記憶されている調整量に基づいて、
第2の調整手段による調整を継続的に行った場合の今後
の調整量の推移を予測し、第2の調整手段による調整量
が所定期間内に所定範囲(例えば調整可能範囲)を逸脱
するか否かを判断することが可能となる。
【0028】また、請求項11記載の発明では、第2の
調整手段による調整量が所定期間内に所定範囲を逸脱す
ると判断した場合に、第2の調整手段による調整量を0
にした後に、第1の調整手段による調整が行われ、第1
の調整手段による調整に伴い、第2の調整手段が所定範
囲内の調整量で調整可能な状態になった後は、第2の調
整手段により調整が行われるように制御するので、請求
項10記載の発明と同様に、第1の調整手段による調整
を行う必要が生ずる頻度を低減することができ、画像形
成装置の作動を停止せざるを得なくなる頻度を低減する
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0030】〔第1実施形態〕図1には本実施形態に係
る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10
は、2台の光ビーム走査装置12A,12Bと、4台の
現像ユニット14Y,14M,14C,14Kと、3個
の搬送ローラ16A〜16Cに巻き掛けられた無端の転
写ベルト18と、を備えている。
【0031】現像ユニット14Y,14M,14C,1
4Kは、本発明に係る像担持体としての感光体ドラム、
感光体ドラムを帯電させるための帯電器、光ビーム走査
装置から射出されて感光体ドラムの周面上を走査される
レーザビームによって感光体ドラムの周面上に形成され
た静電潜像を互いに異なる色(Y,M,C,K)のトナ
ーによって現像してトナー像を形成させる現像器、感光
体ドラムの周面上に形成されたトナー像を転写ベルト1
8に転写する転写器、及び、感光体ドラムに残されたト
ナーを除去する清掃器を含んで構成されている。
【0032】各現像ユニット14Y,14M,14C,
14Kの感光体ドラムに形成された互いに異なる色のト
ナー像は、転写ベルト18のベルト面上で互いに重なり
合うように転写ベルト18に各々転写される。これによ
り、転写ベルト18上にカラーのトナー像が形成され、
形成されたカラーのトナー像は、搬送ローラ16Cの配
置位置において用紙Pに転写される。そして、用紙Pは
図示しない定着装置に送りこまれ、転写されたトナー像
が定着される。これにより、用紙P上にカラー画像(フ
ルカラー画像)が形成される。
【0033】光ビーム走査装置12A,12Bは互いに
同一の構成とされており、以下では両者を区別すること
なく、図2を参照してその構成を説明する。すなわち、
光ビーム走査装置12は2個のLD20A,20Bを備
え、それぞれのLD20A,20Bから射出されたレー
ザビームは、LD20A,20Bのビーム射出側に配置
されたコリメータレンズ22A,22Bによって平行光
束とされた後に、LD12Bから射出されたレーザビー
ムのみがハーフミラー24によって反射されることで、
単一の回転多面鏡26の同一の反射面に各々入射され
る。
【0034】回転多面鏡26は、図示しないモータの駆
動力が伝達されて図2矢印A方向に回転され、入射され
た2本のレーザビームを主走査方向に沿って偏向・反射
する。回転多面鏡26のレーザビーム射出側には主走査
方向にのみパワーを有するFθレンズ28,30が配置
されており、回転多面鏡26によって偏向・反射された
レーザビームは、感光体ドラムの外周面上を略等速で移
動し、且つ主走査方向の結像位置が感光体ドラムの外周
面上に一致するようにFθレンズ28,30によって屈
折される。
【0035】Fθレンズ28,30のレーザビーム射出
側には折り返しミラー32A,32Bが配置されてお
り、LD20Aから射出されたレーザビームは折り返し
ミラー32Aに入射され、LD20Bから射出されたレ
ーザビームは折り返しミラー32Bに入射される。折り
返しミラー32A,32Bのビーム射出側には、副走査
方向にのみパワーを有するシリンドリカルミラー34
A,34Bが各々配置されており、Fθレンズ28,3
0を透過したレーザビームは、副走査方向の結像位置が
感光体ドラムの外周面に一致するようにシリンドリカル
ミラー34A,34Bによって反射され、互いに異なる
現像ユニット14の感光体ドラムの外周面上に照射され
る。なお、シリンドリカルミラー34A,34Bは回転
多面鏡26と感光体ドラムの外周面を副走査方向におい
て共役にする面倒れ補正機能も有している。
【0036】また、折り返しミラー32Bのビーム射出
側には、レーザビームの走査範囲のうち走査開始側の端
部(SOS:Start Of Scan)に相当する位置にピックア
ップミラー36が配置されており、ピックアップミラー
36のレーザビーム射出側にはSOSセンサ38が配置
されている。LD34Bから射出されたレーザビーム
は、回転多面鏡26の各反射面のうちのレーザビームを
反射している面が、入射ビームをSOSに相当する方向
へ反射する向きとなったときに、ピックアップミラー3
6で反射されてSOSセンサ38に入射される(図2の
実線も参照)。SOSセンサ38から出力されるSOS
信号は、回転多面鏡26の回転に伴って感光体ドラムの
外周面上を走査されるレーザビームを変調して静電潜像
を形成するにあたり、各回の主走査における変調開始タ
イミングの同期をとるために用いられる。
【0037】次に、感光体ドラムの周面上でのレーザビ
ームの走査軌跡の傾き及び湾曲を機械的に調整するため
の機構について説明する。なお、上記の機構は本実施形
態に係る光ビーム走査装置12A,12Bに2本ずつ設
けられた合計4本のシリンドリカルミラー34に各々付
加されているものであり、以下ではこれらをシリンドリ
カルミラー34と総称し、それぞれを区別することなく
説明する。
【0038】図3に示すように、シリンドリカルミラー
34は長尺状のフレーム40と、該フレーム40の両端
に取り付けられシリンドリカルミラー34の長手方向に
沿って突出部42A、44Aが各々形成されたブロック
42、44と、から成るホルダ46に保持(詳しくはシ
リンドリカルミラー34の長手方向両端部が保持)され
ている。図4に示すように、ブロック42の突出部42
Aには円弧状の切欠き42Bが形成されており、シリン
ドリカルミラー34を支持する基部には、ブロック42
の切欠き42Bに対応する位置に、先端に鋼球48が取
り付けられた軸50が立設されている。鋼球48は切欠
き42Bの内面に接触するように配置されており、ねじ
52によってブロック42に取り付けられた板バネ54
とブロック42とに挟持されている。従って、ホルダ4
6は鋼球48を中心として回動可能とされている。
【0039】一方、基部のブロック44に対応する位置
には、ブロック44の突出部44Aを保持するためのV
字状の溝が形成された支持部材56が固定的に取り付け
られている。ブロック44の突出部44Aは前記V字溝
内に配置され、リベットによって支持部材56に取り付
けられた板バネ58の付勢力により、V字溝の底面と接
近する方向に押圧されている。また、ブロック44の突
出部44Aには貫通孔が穿設されており、この貫通孔に
は雌ネジが形成され、調節ネジ60が螺合している。ま
た、フレーム40には上記貫通孔に対応する位置にアク
チュエータ64が取り付けられている。アクチュエータ
64は、モータと、該モータの回転軸と調節ネジ60を
連結する減速機構(何れも図示省略)を含んで構成され
ている。
【0040】ここで、調節ネジ60の先端が突出部44
Aから若干突出する迄、アクチュエータ64によって調
節ネジ60が回転された状態では、突出部44Aからの
調節ネジ60先端の突出量が調節ネジ60の回転量に比
例して変化し、この突出量の変化により、ブロック44
の突出部44Aは板バネ58の付勢力に抗し、突出量の
変化方向に対応する方向に変位し、この変位に伴ってホ
ルダ46及びシリンドリカルミラー34が鋼球48を中
心として回動される。これにより、シリンドリカルミラ
ー34によって反射されるレーザビームの感光体ドラム
上での走査軌跡の傾きが変化する。
【0041】アクチュエータ64によって調節ネジ60
が回転されたときの走査軌跡の傾きの変化方向及び変化
量は、調節ネジ60先端の突出量の変化方向及び変化量
に対応しているので、アクチュエータ64による調節ネ
ジ60の回転方向及び回転量を制御することで、例えば
図5(A)に示す何れのケースについても、レーザビー
ムの走査軌跡の傾きを補正することが可能となる。な
お、鋼球48、支持部材56、板バネ58、調節ネジ6
0及びアクチュエータ64は、次に述べる調節ネジ62
及びアクチュエータ66と共に本発明に係る第1の調整
手段(より詳しくは請求項2に記載の第1の調整手段)
に対応しており、シリンドリカルミラー34は請求項2
に記載の光学部品に対応している。
【0042】また、フレーム40の長手方向中央部には
貫通孔が穿設されており、この貫通孔には雌ネジが形成
され、調節ネジ62が螺合している。調節ネジ62は、
フレーム40を貫通し先端がシリンドリカルミラー34
の側面(非反射面)に接触している状態となる迄捩じ込
まれている。また、フレーム40には上記貫通孔に対応
する位置にアクチュエータ66が取り付けられている。
アクチュエータ66は、モータと、該モータの回転軸と
調節ネジ60を連結する減速機構(何れも図示省略)を
含んで構成されている。ここで、アクチュエータ66に
よって調節ネジ62が回転されると、調節ネジ62の先
端がシリンドリカルミラー34の側面を押圧する力の大
きさが、調節ネジ62の回転方向及び回転量に応じて変
化し、この押圧力の変化に応じてシリンドリカルミラー
34の撓み量も変化する。
【0043】シリンドリカルミラー34によって反射さ
れるレーザビームはシリンドリカルミラー34の母線に
倣うように走査されるので、前記押圧力を変化させるこ
とで感光体ドラム上での走査軌跡の湾曲度合いが変化す
る。調節ネジ62を回転させたときの走査軌跡の湾曲の
変化方向及び変化量は、シリンドリカルミラー34の撓
み量の変化方向及び変化量、すなわち調節ネジ62先端
位置の変化方向及び変化量に対応しているので、アクチ
ュエータ66による調節ネジ62の回転方向及び回転量
を制御することで、例えば図5(B)に示す何れのケー
スについても、レーザビームの走査軌跡の湾曲度合いを
補正することが可能となる。
【0044】また、図1に示すように、転写ベルト18
の移動方向に沿って現像ユニット14Y,14M,14
C,14Kの下流側にはパターン検出部70が配置され
ている。図6に示すように、パターン検出部70は3個
のパターン検出ユニット70A,70B,70Cを備え
ている。このパターン検出ユニット70A〜70Cは、
転写ベルト18の幅方向に沿って中央及び両側(転写ベ
ルト18の幅方向に沿って画像領域の中央及び両端に対
応する位置)の3カ所の上方に各々配置されている。な
お、本実施形態では、色ずれの補正を行う際に図6に示
すような画像位置検出用パターン(シェブロンパター
ン)が転写ベルト18の外周面上に形成され、各パター
ンがパターン検出ユニット70A〜70Cによって検出
される。
【0045】図7に示すように、画像形成装置10は、
画像形成装置10の各部の動作を制御する画像形成装置
制御部72を備えており、画像形成装置制御部72に
は、画像形成装置10で形成すべき画像を表す画像デー
タが入力されると共に、パターン検出部70による各パ
ターンの検出結果も入力される。また、画像形成装置制
御部72は画像処理部74を含んで構成されている。画
像処理部74は本発明に係る第2の調整手段(詳しくは
請求項3に記載の第2の調整手段)に対応しており、画
像形成装置制御部72からの指示が有った場合に、入力
された画像データを順次内蔵しているラインメモリ74
Aに一時記憶させながら、レーザビームの走査軌跡の傾
き及び湾曲を調整するための所定の画像処理を行う。
【0046】画像処理部74における画像処理を経た画
像データは画像形成制御部76へ出力される。画像形成
制御部76は光ビーム走査装置12A,12BのLD2
0A,20B及びSOSセンサ38に各々接続されてお
り、画像形成装置制御部72から入力された画像データ
及びSOSセンサ38から入力されたSOS信号に基づ
いて、個々のLDに供給するための駆動信号(個々のL
Dから射出される4本のレーザビームにより、入力され
た画像データに対応する各色の静電潜像が形成されるよ
うに駆動するための信号)を生成し、個々のLDに供給
する。
【0047】また、画像形成装置制御部72にはミラー
位置制御部78が接続されている。ミラー位置制御部7
8は、光ビーム走査装置12A,12Bの合計4本のシ
リンドリカルミラー34に各々付加されたアクチュエー
タ64,66に各々接続されており、画像形成装置制御
部72からの指示により、各アクチュエータ64,66
の駆動を制御する。画像形成装置制御部72は本発明の
制御手段に対応している。
【0048】次に本第1実施形態の作用として、画像形
成装置10の電源投入時(画像形成装置10の設置又は
移設が行われた後の電源投入時を含む)、感光体ドラム
や現像ユニット14等の定期交換パーツ等の交換時に、
画像形成装置制御部72で実行される色ずれ補正処理に
ついて、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0049】なお、本第1実施形態に係る色ずれ補正処
理は、請求項4〜請求項7に記載の発明に対応してい
る。
【0050】また、以下で説明する色ずれ補正処理は上
記のタイミングで行うことに限られるものではなく、例
えば画像形成装置10の内部温度を検出する温度センサ
によって画像形成装置10の内部温度の変化を監視し、
内部温度の変化が所定値以上となった等の場合にも実行
するようにしてもよい。この場合、画像形成処理中であ
れば、後述する画像位置検出用パターンは、形成する画
像のイメージギャップに形成するように構成すれば、色
ずれ補正処理の実行に伴う画像形成装置10の生産性の
低下を最小限に抑制することができる。
【0051】画像形成装置制御部72には、図6に示す
ような画像位置検出用パターンを光ビーム走査装置12
A,12Bによって転写ベルト18上に形成させるため
の画像データが予めメモリ等に記憶されており、ステッ
プ100では上記の画像データをメモリ等から読み出し
て画像形成制御部76へ出力し、画像形成を指示するこ
とにより、転写ベルト18上に画像位置検出用パターン
を形成させる。また、転写ベルト18上に画像位置検出
用パターンが形成されると、画像形成装置制御部72
は、形成された画像位置検出用パターンをパターン検出
部70によって検出させる。
【0052】パターン検出部70による検出結果が入力
されると、次のステップ102において、入力された検
出結果に基づいて色ずれ量を演算し、演算によって得ら
れた現在の色ずれ量が許容範囲内か否か判定する。な
お、感光体ドラム上でのレーザビームの走査軌跡の傾き
が、各色の画像を形成する個々のレーザビーム毎に相違
していることに起因する色ずれ量Sk(以下、単に「走
査軌跡の傾きに起因する色ずれ量Sk」と称する)は、
例えば図9(A)に示すように、転写ベルト18上の少
なくとも2箇所(好ましくは転写ベルト18の幅方向両
側の2箇所)に形成された各色のパターンの検出時間間
隔(ΔY1,ΔY2)に基づいて、次式により求めるこ
とができる。 走査軌跡の傾きに起因する色ずれ量Sk=△Y1−△Y
【0053】また、感光体ドラム上でのレーザビームの
走査軌跡の湾曲度合いが、各色の画像を形成する個々の
レーザビーム毎に相違していることに起因する色ずれ量
Bo(以下、単に「走査軌跡の湾曲に起因する色ずれ量
Bo」と称する)は、例えば図9(B)に示すように、
転写ベルト18上の幅方向中央及び両側の3箇所に形成
された各色のパターンの検出時間間隔(ΔY1,ΔY
2,ΔY3)に基づいて、次式により求めることができ
る。 走査軌跡の湾曲に起因する色ずれ量Bo=△Y3−
{(△Y1−△Y2)/2}
【0054】上記の色ずれ量Sk及び色ずれ量Boを演
算する処理は、形成された画像位置検出用パターンを実
際に検出するパターン検出部70と共に、請求項5に記
載の検出手段に対応している。なお、本実施形態に係る
画像形成装置10では、サイドレジのずれ、リードレジ
のずれ、倍率のずれに起因する色ずれ量も検出し、検出
した色ずれ量に応じて各レーザビームの変調タイミング
を変更する等により、上記の色ずれを補正する処理も行
っているが、これらは公知の技術であるので説明を省略
する。
【0055】現在の色ずれ量が許容範囲内(例えば画像
上で視認できない程度)であった場合には、ステップ1
02の判定が肯定され、何ら処理を行うことなく色ずれ
補正処理を終了する。また、現在の色ずれ量が許容範囲
を越えていた場合には、ステップ102の判定が否定さ
れてステップ104へ移行し、ステップ102の演算に
よって求められた現在の色ずれ量は画像処理で補正可能
な範囲内か否か判定する。
【0056】本実施形態では、走査軌跡の傾きに起因す
る色ずれを補正する手段としてアクチュエータ64と画
像処理部74が設けられており、走査軌跡の湾曲に起因
する色ずれを補正する手段としてアクチュエータ66と
画像処理部74が設けられているが、画像処理部74
は、画像処理部74による色ずれの補正が、アクチュエ
ータ64,66による色ずれの補正と併用されることを
前提にし、ラインメモリ74Aの容量が小さくされてい
る等により、補正可能な色ずれ量が小さくされている
(例えば補正可能な色ずれ量が最大で1走査線間隔とさ
れている等、但し前述の許容範囲よりは明らかに大)。
【0057】このため、現在の色ずれ量が画像処理部7
4による画像処理で補正可能な範囲内であった場合に
は、ステップ104の判定が肯定されてステップ110
へ移行するが、現在の色ずれ量が画像処理部74による
画像処理で補正可能な範囲を越えていた場合には、ステ
ップ104の判定が否定されてステップ106へ移行す
る。
【0058】そして、例えば走査軌跡の傾きに起因する
色ずれ量Skが画像処理で補正可能な範囲を越えていた
場合には、当該色ずれ量Skに対応するレーザビームを
反射するシリンドリカルミラー34の傾きを、ミラー位
置制御部78を介してアクチュエータ64により色ずれ
量Skに応じて調整することで、走査軌跡の傾きに起因
する色ずれを補正する。また、例えば走査軌跡の湾曲に
起因する色ずれ量Boが画像処理で補正可能な範囲を越
えていた場合には、当該色ずれ量Boに対応するレーザ
ビームを反射するシリンドリカルミラー34の湾曲度合
いを、ミラー位置制御部78を介してアクチュエータ6
6により色ずれ量Boに応じて調整することで、走査軌
跡の湾曲に起因する色ずれを補正する。
【0059】上記の色ずれ補正を行うと、次のステップ
108へ移行し、先に説明したステップ100と同様
に、画像位置検出用パターンの形成、パターン検出部7
0による画像位置検出用パターンの検出が行われた後に
ステップ104に戻る。これにより、現在の色ずれ量が
画像処理部74による画像処理で補正可能な範囲内にな
る迄の間はステップ104〜108(アクチュエータ6
4及びアクチュエータ66の少なくとも一方による色ず
れの補正)が繰り返されることになる。
【0060】本実施形態において、アクチュエータ6
4,66による色ずれ補正は、画像処理部74が行う画
像処理による色ずれ補正も併用されることを前提に、色
ずれ量が画像処理で補正可能な範囲内になることを目標
とした粗調整であるので、アクチュエータ64,66等
によりシリンドリカルミラー34等の光学部品を変位さ
せるのみによって色ずれ量を許容範囲内にする場合と比
較して、光学部品を変位させるための機構を非常に高精
度に製作する必要がなくなる。従って、光学部品を変位
させるための機構として、鋼球48、支持部材56、板
バネ58、調節ネジ60,62、アクチュエータ64,
66等から成る機構のような、簡易かつ耐振動性の高い
機構を採用することが可能となる。
【0061】アクチュエータ64,66による色ずれ補
正により、現在の色ずれ量が画像処理部74による画像
処理で補正可能な範囲内になると、ステップ104の判
定が肯定されてステップ110へ移行し、画像処理部7
4が行う画像処理による色ずれ補正の補正量を演算す
る。画像処理による色ずれ補正は、現在の色ずれ量に基
づき、色ずれの原因である走査軌跡の傾き及び湾曲の少
なくとも一方が解消されるように、例として図13に示
すように、1走査線内の一部の画素のアドレスを副走査
方向に変更することによって成され、ステップ110で
は、色ずれ補正の補正量として、アドレスを変更する画
素の位置と、該画素に対するアドレスの変更量を演算す
る。
【0062】但し、単に画素のアドレスを変更したのみ
では、図13に示すように、筋状の画像ディフェクトが
発生する恐れがある。このため画像処理部74では、走
査軌跡の傾き及び湾曲の少なくとも一方が解消されるよ
うに画素のアドレスを変更すると共に、例として図10
に示すように、アドレスを変更する画素周辺の画素の濃
度も併せて変更する二次処理も同時に行う。従って、ス
テップ110では、前記二次処理における画素の濃度変
更パターンも併せて演算される。
【0063】また、二次処理の他の例として、各走査ラ
イン毎に、合計の補正量は変えずに画素のアドレスを変
更する主走査方向の位置を変更するようにしてもよい。
これにより、筋状の画像ディフェクトの発生を防止する
ことが可能となる。
【0064】ステップ110の処理が終了するとステッ
プ112へ移行し、先に説明したステップ100と同様
に、画像位置検出用パターンの形成、検出ユニット70
による画像位置検出用パターンの検出を行う。なお、こ
のときの画像位置検出用パターンの形成には、予めメモ
リ等に記憶された画像位置検出用パターンの画像データ
に対し、ステップ110で演算した補正量に従って画像
処理部74で色ずれ補正が行われた後の画像データが用
いられる。
【0065】前述のように、画像処理部74による色ず
れ補正は、アクチュエータ64,66による色ずれの補
正と併用され、ステップ110で画像処理部74が色ず
れ補正を行う際には、必要に応じてアクチュエータ6
4,66による色ずれ補正が行われることで色ずれ量が
小さくされているので、例えばアドレスを変更すべき画
素の数が少数になる等のように、画像処理部74による
色ずれ補正が簡単な処理となり、画像処理部74に加わ
る負荷が小さくなることで短時間で処理が完了すること
になる。
【0066】次のステップ114では、先に説明したス
テップ102と同様に、色ずれ量を演算し、現在の色ず
れ量が許容範囲内か否かを判定する。ステップ114の
判定が否定された場合にはステップ110に戻り、ステ
ップ114の判定が肯定される迄ステップ110〜ステ
ップ114が繰り返される。これにより、現在の色ずれ
量が許容範囲内になる迄の間はステップ110〜114
(画像処理部74による色ずれ補正の補正量の演算・画
像位置検出用パターンの形成及び色ずれ量の検出)が繰
り返され、色ずれの補正(微調整)が行われることにな
る。そして、色ずれ量が許容範囲内になると、ステップ
114の判定が肯定されることで色ずれ量補正処理を終
了する。
【0067】なお、上記の色ずれ補正処理が行われた後
は、用紙Pに画像を形成するための画像データに対し、
画像処理部74により、色ずれ補正処理によって演算・
設定された補正量に基づく色ずれ補正が行われた後に、
画像形成に用いられることになる。
【0068】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、本第2実施形態は第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、図11のフローチャー
トを参照し、本第2実施形態に係る色ずれ補正処理につ
いて、第1実施形態で説明した色ずれ補正処理と異なる
部分についてのみ説明する。なお、本第2実施形態に係
る色ずれ補正処理は、請求項4〜請求項10に記載の発
明に対応している。
【0069】本第2実施形態に係る色ずれ補正処理で
は、色ずれ量が許容範囲を越えていると判断され(ステ
ップ102の判定が否定)、更に、画像処理で補正可能
な範囲を越えていると判断され(ステップ104の判定
が否定)た場合に、ステップ105において、以前に色
ずれ補正処理が実行された際にステップ110で演算設
定された、画像処理部74の画像処理による色ずれ補正
の補正量(アドレスを変更する画素の位置、該画素に対
するアドレスの変更量及び二次処理における画素の濃度
変更パターン、各主走査ライン毎の画素アドレス変更位
置)をリセット(0に)した後に、アクチュエータ6
4,66の少なくとも一方による色ずれ補正を行う。
【0070】これにより、画像処理部74の画像処理に
よる色ずれ補正の補正量(アドレスを変更する画素に対
するアドレスの変更量)が、補正可能範囲を逸脱するこ
とを回避することができる。また、アクチュエータ6
4,66の少なくとも一方による色ずれ補正を行う際
に、画像処理部74の画像処理による色ずれ補正の補正
量をリセットすることにより、例えば画像形成装置10
の内部温度の変化が所定値以上となった等の場合にも色
ずれ補正処理を実行する態様において、画像処理部74
の画像処理による色ずれ補正の補正量が補正可能範囲を
逸脱することで、アクチュエータ64,66の少なくと
も一方による色ずれ補正を行うために、画像形成装置1
0における画像形成を一時的に停止せざるを得なくなる
事態に陥ることを防止することができる。
【0071】なお、第2実施形態では、アクチュエータ
64,66による色ずれ補正が行われる毎に、前もって
画像処理部74の画像処理による色ずれ補正の補正量を
リセットする場合を説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば現像ユニット14が交換された場合や
画像形成装置10が移設される場合等のように、色ずれ
を補正するための補正量が前回と大きく相違することが
予想される場合や、色ずれ量が所定値以上であった場合
にのみ補正量のリセットを行うようにしてもよい。
【0072】〔第3実施形態〕次に本発明の第3実施形
態について説明する。なお、本第3実施形態は第1実施
形態及び第2実施形態と同一の構成であるので、各部分
に同一の符号を付して構成の説明を省略し、以下、図1
2のフローチャートを参照し、本第3実施形態に係る色
ずれ補正処理について、第2実施形態で説明した色ずれ
補正処理と異なる部分についてのみ説明する。なお、本
第3実施形態に係る色ずれ補正処理は、請求項4〜請求
項11に記載の発明に対応している。
【0073】本第3実施形態に係る色ずれ補正処理で
は、ステップ110〜ステップ114において、画像処
理部74による色ずれ補正の補正量が演算され、ステッ
プ114の判定が肯定されることで画像処理部74によ
る色ずれ補正の補正量が確定する毎に、ステップ120
において、確定した画像処理部74による色ずれ補正の
補正量(アドレスを変更する画素に対するアドレスの変
更量)が画像形成装置制御部72のメモリに記憶され
る。従って、色ずれ量が画像処理部74による画像処理
で補正可能な範囲内である間は、ステップ110〜ステ
ップ114を経て演算・確定した補正量が順次(時系列
に)蓄積記憶されることになる。なお、上記のメモリは
請求項11に記載の記憶手段に対応している。
【0074】また、本第3実施形態に係る色ずれ補正処
理では、色ずれ量が許容範囲を越えていると判断され
(ステップ102の判定が否定)、色ずれ量が画像処理
で補正可能な範囲内であると判断され(ステップ104
の判定が肯定)た場合に、ステップ116へ移行し、メ
モリに蓄積記憶されている補正量から補正量の変化方向
及び変化速度を判断し、判断した補正量の変化方向及び
変化速度に基づいて、画像処理部74による色ずれ補正
の補正量が、所定期間内に画像処理による補正可能範囲
を逸脱するか否か判定する。
【0075】ステップ116の判定が否定された場合に
はステップ110へ移行し、先に説明した画像処理によ
る色ずれ補正を継続するが、ステップ116の判定が否
定された場合にはステップ118へ移行し、第2実施形
態のステップ105と同様に、画像処理部74の画像処
理による色ずれ補正の補正量(最新の補正量)をリセッ
トすると共に、先のステップ120でメモリに記憶した
補正量(時系列に蓄積記憶された過去の補正量)もリセ
ットした後に、アクチュエータ64,66の少なくとも
一方による色ずれ補正を行う。なお、色ずれ量が画像処
理で補正可能な範囲を越えていると判定された場合(ス
テップ104の判定が否定)にも、上記のステップ11
8の処理を行った後でアクチュエータ64,66の少な
くとも一方による色ずれ補正を行う。
【0076】これにより、画像処理部74の画像処理に
よる色ずれ補正の補正量が、所定期間内に補正可能範囲
を逸脱することを回避することができる。また、アクチ
ュエータ64,66の少なくとも一方による色ずれ補正
を行う際に、画像処理部74の画像処理による色ずれ補
正の補正量をリセットすることにより、第2実施形態と
同様に、アクチュエータ64,66の少なくとも一方に
よる色ずれ補正を行うために、画像形成装置10におけ
る画像形成を一時的に停止せざるを得なくなる事態に陥
ることを防止することができる。
【0077】なお、上記では色ずれ補正処理が起動され
る毎に色ずれ量が画像処理で補正可能な範囲内か否か判
定し、判定が否定された場合にはアクチュエータ64,
66によってシリンドリカルミラー34を変位させる場
合を説明したが、特にシリンドリカルミラー34等の光
学部品を湾曲させることによる走査軌跡の湾曲の補正
は、特に湾曲度合いを度々変更すると光学部品に機械的
なストレスを与えることになり望ましくない。このた
め、シリンドリカルミラー34等の光学部品を湾曲させ
ることによる補正は、画像形成装置10に光ビーム走査
装置12を搭載する際、或いは画像形成装置10を設置
する際にのみ、シリンドリカルミラー34が破損しない
程度の範囲内でシリンドリカルミラー34の湾曲度を変
化させることによって行い、以降の走査軌跡の湾曲の補
正は画像処理によって対応することが望ましい。これに
より、光学部品に与える機械的なストレスを小さくする
ことができる。
【0078】走査軌跡の湾曲度合いは、走査軌跡の傾き
に比べて画像形成装置10の状態による変化が少ない。
例えば走査軌跡の傾きは、感光体ドラムを含む現像ユニ
ット14等の交換時の取り付け誤差等によって大きく変
化するが、走査軌跡の湾曲度合いは上記事象の影響を殆
ど受けないため、上記のように画像形成装置10に光ビ
ーム走査装置12を搭載する際、或いは画像形成装置1
0を設置する際、或いは画像形成装置10を組み立てる
際にのみシリンドリカルミラー34の湾曲度を変化させ
ることによって走査軌跡の湾曲を補正し、以降の走査軌
跡の湾曲の補正は画像処理によって対応するようにした
場合にも、十分精度の高い補正が可能である。なお、走
査軌跡の軌跡の傾きに関しても、上記のように、画像形
成装置10に光ビーム走査装置12を搭載する際、或い
は画像形成装置10を設置する際、或いは画像形成装置
10を組み立てる際にのみシリンドリカルミラー34の
傾きを変化させることで補正し、以降の走査軌跡の傾き
の補正は画像処理によって対応するようにしてもよい。
【0079】また、上記ではシリンドリカルミラー34
を変位させることをアクチュエータ64,66によって
行う場合を説明したが、これに限定されるものではな
く、シリンドリカルミラー34等の光学部品の変位は手
動で行うようにしてもよい。この場合、色ずれの補正の
ために光学部品を変位させる必要が生じたときに、その
旨をオペレータに通知するメッセージをディスプレイに
表示する等により、色ずれを補正するために調節ネジ6
0,62等を回転させてシリンドリカルミラー34を変
位させる作業をオペレータに行わせることができる。ま
た、このとき、操作方向(例えば調節ネジ60,62等
の回転方向)及びおおよその操作量(例えば調節ネジ6
0,62等の回転量)を、ディスプレイにメッセージ等
を表示することでオペレータに通知するようにすれば、
オペレータによる作業が容易になるので好ましい。
【0080】また、本発明に係る画像形成装置は図1に
示した構成に限定されるものではなく、本発明に係る画
像形成装置は、例えば各色の画像を複数本の光ビームに
よって各々形成する構成であってもよいし、感光体、光
ビーム走査装置及び現像ユニットを各々複数備えた構成
であってもよく、本発明は、複数色の画像を重ね合わせ
て画像を形成する任意の構成の画像形成装置に適用可能
である。
【0081】更に、上記では走査軌跡の傾き及び湾曲の
双方を補正可能とした場合を説明したが、これに限定さ
れるものではなく、走査軌跡の傾き及び湾曲の一方のみ
を補正する場合に本発明を適用してもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、互いに異なる画像を形成する光ビームの像担持体上
での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少なく
とも一方を、機械的な方法によって各々調整可能な第1
の調整手段と、前記走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲
度合いのうち第1の調整手段が調整可能な事象と同一の
事象を、電気的な方法によって各々調整可能な第2の調
整手段を設けたので、簡易な構成により、走査線の傾き
及び湾曲の少なくとも一方に起因する画像形成位置のず
れを補正できる、という優れた効果を有する。
【0083】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3の何れかに記載の発明において第1の調整手段によ
って調整が行われた後に、第1の調整手段が調整した事
象と同一の事象についての調整が第2の調整手段によっ
て行われるようにしたので、上記効果に加え、第2の調
整手段による調整可能範囲を小さくした場合にも、第2
の調整手段による調整に際して第2の調整手段による調
整可能範囲から逸脱することを防止できる、という効果
を有する。
【0084】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、走査軌跡の傾きの差及び走査軌跡の湾曲度
合いの差の少なくとも一方を検出する検出手段を設け、
第1の調整手段及び第2の調整手段による調整が、検出
手段による検出結果に基づいて行われるようにしたの
で、上記効果に加え、走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾
曲度合いの少なくとも一方の調整を、画像形成位置のず
れが正確に補正されるように行うことができる、という
効果を有する。
【0085】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、第1の調整手段によって粗調整が行われた
後に、第2の調整手段によって微調整が行われるように
したので、上記効果に加え、調整を短時間で完了させる
ことができる、という効果を有する。
【0086】請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明において、第1の調整手段による調整が画像形成装置
の設置時に行われ、画像形成装置の設置後は、第2の調
整手段による調整が行われるようにしたので、上記効果
に加え、画像形成装置の設置後の調整に際し、画像形成
装置の作動を停止させる必要がなくなる、という効果を
有する。
【0087】請求項8記載の発明は、請求項4記載の発
明において、第1の調整手段による調整が画像形成装置
の組立時に行われ、画像形成装置の組立後は、第2の調
整手段による調整が行われるようにしたので、上記効果
に加え、画像形成装置の設置後の調整に際し、画像形成
装置の作動を停止させる必要がなくなる、という効果を
有する。
【0088】請求項9記載の発明は、請求項4記載の発
明において、画像形成位置に影響を与える部材が交換さ
れた場合又は画像形成装置が移設された場合に、第2の
調整手段による調整量を0にした後に、第1の調整手段
による調整が行われるようにしたので、上記効果に加
え、第1の調整手段による調整のために、画像形成装置
の作動を停止せざるを得なくなる頻度を低減できる、と
いう効果を有する。
【0089】請求項10記載の発明は、請求項4記載の
発明において、第2の調整手段による調整量が所定範囲
を逸脱する場合に、第2の調整手段による調整量を0に
した後に第1の調整手段による調整が行われ、第1の調
整手段による調整に伴い、第2の調整手段が所定範囲内
の調整量で調整可能な状態になった後は、第2の調整手
段により調整が行われるようにしたので、上記効果に加
え、第1の調整手段による調整のために画像形成装置の
作動を停止せざるを得なくなる頻度を低減できる、とい
う効果を有する。
【0090】請求項11記載の発明は、請求項4記載の
発明において、第2の調整手段による調整量を時系列に
記憶する記憶手段を設け、画像形成位置に影響を与える
部材が交換された場合又は画像形成装置が移設された場
合に、第2の調整手段による調整量が所定期間内に所定
範囲を逸脱するか否かを判断し、調整量が所定期間内に
所定範囲を逸脱すると判断した場合に、第2の調整手段
による調整量を0にした後に、第1の調整手段による調
整が行われ、第1の調整手段による調整に伴い、第2の
調整手段が所定範囲内の調整量で調整可能な状態になっ
た後は、第2の調整手段により調整が行われるようにし
たので、上記効果に加え、第1の調整手段による調整の
ために画像形成装置の作動を停止せざるを得なくなる頻
度を低減することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図
である。
【図2】 光ビーム走査装置の概略構成図である。
【図3】 シリンドリカルミラーを保持するホルダを示
す斜視図である。
【図4】 ホルダの一端側の支持構造を示す断面図であ
る。
【図5】 (A)はシリンドリカルミラーの端部を変位
させることによるレーザビームの走査軌跡の傾きの補
正、(B)はシリンドリカルミラーを撓ませることによ
るレーザビームの走査軌跡の湾曲の補正を各々説明する
ための説明図である。
【図6】 パターン検出ユニットの配置を示す斜視図で
ある。
【図7】 画像形成装置の電気系の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図8】 第1実施形態に係る色ずれ補正処理の内容を
示すフローチャートである。
【図9】 色ずれ量の検出を説明するための概念図であ
る。
【図10】 画像処理による色ずれ補正において、筋状
の画像ディフェクトの発生を回避するための処理を説明
するためのイメージ図である。
【図11】 第2実施形態に係る色ずれ補正処理の内容
を示すフローチャートである。
【図12】 第3実施形態に係る色ずれ補正処理の内容
を示すフローチャートである。
【図13】 走査線の傾き及び走査線湾曲のずれに起因
する色ずれを、画像データの個々の画素のアドレスを変
更することで補正する場合の問題点を説明するためのイ
メージ図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 12 光ビーム走査装置 34 シリンドリカルミラー 60,62 調節ネジ 64,66 アクチュエータ 70 パターン検出部 72 画像形成装置制御部 74A ラインメモリ 74 画像処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA07 AA10 BA04 BA50 BA52 BA87 BB06 BB15 BB16 BB28 CA18 CA23 CA39 CB73 2H030 AA01 AB02 AD11 BB02 BB12 5C072 AA03 BA02 BA19 HA02 HA13 HB06 HB08 QA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形成すべき画像に応じて各々変調された
    互いに異なる光ビームを像担持体上で各々走査させるこ
    とで像担持体上に形成した複数の画像を、単一の画像と
    して合成して出力する画像形成装置であって、 互いに異なる画像を形成する光ビームの前記像担持体上
    での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少なく
    とも一方を、機械的な方法によって各々調整可能な第1
    の調整手段と、 互いに異なる画像を形成する光ビームの前記像担持体上
    での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いのうち前
    記第1の調整手段が調整可能な事象と同一の事象を、電
    気的な方法によって各々調整可能な第2の調整手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の調整手段は、光ビームを射出
    する光源と前記像担持体との間に配置された光学部品を
    変位させることで、前記像担持体上での走査軌跡の傾き
    及び走査軌跡の湾曲度合いの少なくとも一方を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の調整手段は、光ビームの変調
    に用いる画像データ上での個々の画素のデータの位置が
    変化するように前記画像データを加工することで、前記
    像担持体上での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合
    いのうち前記第1の調整手段が調整可能な事象と同一の
    事象を調整することを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の調整手段によって前記像担持
    体上での走査軌跡の傾き及び走査軌跡の湾曲度合いの少
    なくとも一方の調整が行われた後に、前記第1の調整手
    段が調整した事象と同一の事象についての調整が前記第
    2の調整手段によって行われるように制御する制御手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    1項記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 互いに異なる画像を形成する光ビームの
    前記像担持体上での走査軌跡の傾きの差及び走査軌跡の
    湾曲度合いの差の少なくとも一方を検出する検出手段を
    更に備え、 前記制御手段は、前記第1の調整手段及び前記第2の調
    整手段による調整が、前記検出手段による検出結果に基
    づいて行われるように制御することを特徴とする請求項
    4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1の調整手段に
    よって粗調整が行われた後に、前記第2の調整手段によ
    って微調整が行われるように制御することを特徴とする
    請求項4記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第1の調整手段に
    よる調整が画像形成装置の設置時に行われ、前記画像形
    成装置の設置後は、前記第2の調整手段による調整が行
    われるように制御することを特徴とする請求項4項記載
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記第1の調整手段に
    よる調整が画像形成装置の組立時に行われ、前記画像形
    成装置の組立後は、前記第2の調整手段による調整が行
    われるように制御することを特徴とする請求項4項記載
    の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、画像形成装置のうち画
    像形成位置に影響を与える部材が交換された場合又は画
    像形成装置が移設された場合に、前記第2の調整手段に
    よる調整量を0にした後に、前記第1の調整手段による
    調整が行われるように制御することを特徴とする請求項
    4記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記第2の調整手段
    による調整量が所定範囲を逸脱する場合には、前記第2
    の調整手段による調整量を0にした後に、前記第1の調
    整手段による調整が行われ、前記第1の調整手段による
    調整に伴い、前記第2の調整手段が所定範囲内の調整量
    で調整可能な状態になった後は、前記第2の調整手段に
    より調整が行われるように制御することを特徴とする請
    求項4記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の調整手段による調整量を時
    系列に記憶する記憶手段を更に備え、 前記制御手段は、画像形成装置のうち画像形成位置に影
    響を与える部材が交換された場合又は画像形成装置が移
    設された場合に、前記記憶手段に時系列に記憶されてい
    る前記第2の調整手段による調整量に基づいて、前記第
    2の調整手段による調整量が所定期間内に所定範囲を逸
    脱するか否かを判断し、前記調整量が所定期間内に所定
    範囲を逸脱すると判断した場合には、前記第2の調整手
    段による調整量を0にした後に、前記第1の調整手段に
    よる調整が行われ、前記第1の調整手段による調整に伴
    い、前記第2の調整手段が所定範囲内の調整量で調整可
    能な状態になった後は、前記第2の調整手段により調整
    が行われるように制御することを特徴とする請求項4記
    載の画像形成装置。
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