JPH08123120A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH08123120A
JPH08123120A JP6254012A JP25401294A JPH08123120A JP H08123120 A JPH08123120 A JP H08123120A JP 6254012 A JP6254012 A JP 6254012A JP 25401294 A JP25401294 A JP 25401294A JP H08123120 A JPH08123120 A JP H08123120A
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belt
intermediate transfer
pressing force
roll
transfer belt
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Mamoru Kido
衛 城戸
Kozo Tagawa
浩三 田川
Susumu Kobayashi
進 木林
Masakazu Kobayashi
正和 小林
Kimito Omori
公人 大森
Junichi Murakami
村上  順一
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外乱に対する中間転写ベルトの回転安定性を
向上させるとともにベルト寿命の低下を防止する。 【構成】 カラートナー像が転写される表面の側方に三
角形状のマーク15Aを有する中間転写ベルト15と、
駆動力伝達ギア27と駆動ロール17と、軸受28A,
29Aを介して回転軸18Aがフレーム28,29に支
持されるテンションロール18と、フレーム28に設け
られ、長円方向に移動可能に支持する長円部28Aと、
回転軸18Aと当接し、カム駆動用モータ30で駆動さ
れることによって長円部28Aの長円方向に移動させる
カム31と、回転軸18Aとフック28Cとの間に張架
されるスプリング32と、中間転写ベルト15の端部を
当接させるベルトガイド29Bと、ベルト表面に転写さ
れたカラートナー像を記録紙に転写する2次転写バック
アップロール19を備えた中間転写ベルト装置16を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像形成装置に関
し、特に、カラートナー像が形成される像担持ベルトの
プロセス方向(ベルトの長さ方向)に対して垂直なラテ
ラル方向(ベルトの幅方向)への移動を規制することに
よって色ずれを防止するとともに、移動規制に伴うエッ
ジフォース(押圧力)を抑えることにより像担持ベルト
の割れ(クラック)や変形等の損傷を防止して寿命を向
上させたカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来のカラー画像形成装置として、顕像担
持用感光体や中間転写用、および転写媒体搬送用装置と
して無端状のベルトを用いたものがある。
【0003】このようなカラー画像形成装置では、ベル
トを駆動ロールで駆動して搬送する構成とすることによ
り画像形成装置の構成の自由度が向上して装置のコンパ
クト化を可能とする半面、ベルト駆動時に駆動ロールの
形成精度上の角速度変動周波数および幾何学的偏心に基
づく速度変動がベルトにもたらされ、駆動ロールとベル
トの搬送量に誤差が生じたり、プロセス方向に対して垂
直なラテラル方向に寄りや蛇行および皺等が発生するこ
とがある。
【0004】従って、通常、オフィスで要求される画像
の中間調画質における階調性や粒状性および色相を高画
質化させるためにはベルトの高精度な駆動が要求され
る。
【0005】特に、ベルトのラテラル方向への寄りや蛇
行は、ベルトのプロセス方向にカラートナーを重ね合わ
せる垂直万線による書き込みを行う場合に色ずれの原因
となる。垂直万線における色ずれ値は少なくとも50μ
m以下であることが要求されるので、ベルトのラテラル
方向への移動を所定の範囲内に規制する必要があり、種
々のベルト寄りおよび蛇行制御方法が提案されている。
【0006】こうしたベルト寄りおよび蛇行制御方法に
おいて、ベルト支持ロールをベルトの寄りおよび蛇行に
応じてステアリングするステアリング方式があり、例え
ば、特開平3−288167号公報においては、無端状
ベルトを駆動する駆動ロールと、これを支持する支持ロ
ールに加えてベルト張力を調整する補正ロールによって
ベルトを支持し、無端状ベルトに設けられた標識をCC
D(電荷結合素子)等の検知手段で検知することにより
寄りや蛇行を検出し、検知手段の出力信号に基づいて補
正ロールの回転中心軸を移動させ、この回転中心軸の移
動によってベルト張力を調節することによりベルトの寄
りや蛇行を矯正しようとしている。補正ロールの回転中
心軸の移動において、補正ロールに巻かれているベルト
の巻き角であるベルトラップアングルの法線方向に対し
て直角方向に補正ロールの回転中心軸を移動させようと
する移動をソフトアキシス方向への移動と呼び、ベルト
ラップアングルの法線方向への移動をハードアキシス方
向への移動と呼んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカラー
画像形成装置によると、ステアリング方式によって補正
ロールの回転中心軸を移動させるとき、移動方向がソフ
トアキシス(softaxis)方向であると、制御ゲ
インは小さく、張力は殆ど変化せず、一方、移動方向が
ハードアキシス(hard axis)であると制御ゲ
インは大きく、張力は大きく変化するものの、中間転写
ベルトに外乱(ベルトクリーナの離接、2次転写ロール
の離接、レジロールやフューザロールが用紙をニップし
たときのインタラクション、1次転写部での感光体との
ニップ圧や静電吸着力の変化等)が加わると、外乱のラ
テラル方向の力成分に応じて中間転写ベルトに寄りや蛇
行が生じる。一方、中間転写ベルトのラテラル方向の動
きを規制するシステムは種々考えられるが、機構が複雑
化してコストアップを招き、またメンテナンスが困難で
あり、例えば、中間転写ベルトのエッジをガイドで規制
すると中間転写ベルトに損傷を与えて寿命(ベルトライ
フ)を低下させる。従って、本発明の目的は中間転写ベ
ルトの損傷を防止して寿命の低下を抑えたカラー画像形
成装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、コストを上昇させず
ベルトの寄りや蛇行の発生を抑え、色ずれを防ぐことが
できるカラー画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は中間転写ベルト
の損傷を防止して寿命の低下を抑え、コストを上昇させ
ずベルトの寄りや蛇行の発生を抑えて色ずれを防ぐた
め、像担持ベルトのエッジに当接して像担持ベルトのラ
テラル方向のエッジ側への移動を規制するベルトガイド
部材と、像担持ベルトのラテラル方向の移動量を検出す
る移動量検出手段と、像担持ベルトの移動量に応じたベ
ルトガイド部材から受ける押圧力を算出し、押圧力と基
準押圧力との差を算出する算出手段と、差に応じて像担
持ベルトの移動量を制御して押圧力を所定の範囲に設定
する制御手段とを有するカラー画像形成装置を提供す
る。
【0010】
【作用】本発明のカラー画像形成装置によると、ベルト
ガイド部材は像担持ベルトのエッジと接触することによ
ってベルトのラテラル方向への移動を規制する。像担持
ベルトが回転すると、検出手段がベルトのラテラル方向
の移動量を検出し、算出手段がその移動量に基づいてエ
ッジが受ける押圧力を算出する。算出された押圧力は算
出手段において基準の押圧力と比較されて両者の差が算
出される。制御手段はその差に応じて、例えば、像担持
ベルトの支持ロールを傾斜させて像担持ベルトをラテラ
ル方向に移動させ、移動量に応じて増減するベルトガイ
ド部材から受ける押圧力を基準値に設定する。これによ
って像担持ベルトに外乱に基づいてラテラル方向の力が
加わってもベルトガイド部材によってラテラル方向の変
位が防止され、しかも、その押圧力はある一定値以下に
抑えられるので、ベルトの損傷は防止され、寿命が低下
しない。
【0011】
【実施例1】以下、本発明のカラー画像形成装置を図面
を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】図1は、中間転写ベルトを使用するカラー
画像形成装置の一実施例を示す。このカラー画像形成装
置は図1(A) に示すように、原画像を走査する画像入力
装置1と、画像入力装置1で走査され画像処理装置(図
示せず)で処理された画像信号に基づいて記録紙に印字
を行う画像出力装置8より構成されている。
【0013】画像入力装置1は、透明な原稿台2の上に
配置された原稿(図示せず)に光を照射するランプ3
と、原稿からの反射光を反射する反射ミラー4,5と、
ミラー5からの反射光を集束するレンズ6と、レンズ6
で集束された光が入射する電荷結合素子(CCD)7と
を有し、電荷結合素子7は入射した光をR,G,B信号
に同時に色分解して読み取る。
【0014】画像出力装置8は、画像入力装置1で得ら
れたR,G,B信号をY(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン),BK(ブラック)に補色分解して
保存する図示しないIPS(Image Proses
sing System)を有し、IPSで画像処理を
施して得られた画像データに基づいてレーザー光源9A
が変調されたレーザー光を発振し、ポリゴンミラー9B
で偏向する画像書込装置9と、画像書込装置9より照射
されるレーザー光を走査方向に反射するミラー10と、
ミラー10で反射されたレーザー光が照射される感光体
ドラム11と、Y,M,C,BKのトナーの現像材を周
方向に90度間隔で配置し、現像時に回転してそれぞれ
の色に応じたトナーを感光体ドラム11の表面に供給す
る回転型の現像機ユニット12とを有し、感光体ドラム
11の周囲には帯電器13および感光体ドラム11上に
残留したトナーを除去する感光体クリーナー14が配置
されている。
【0015】更に感光体ドラム11の下方には、ドラム
表面に形成されたトナー像が転写されるポリイミド製中
間転写ベルト15を有する中間転写ベルト装置16が設
けられている。他のベルト材料としてはポリエチレンテ
レフタレート,ポリカーボネート,ポリイミド,および
ポリフッ化ビリニデン等のポリマー材、アルミ,ステン
レスフィルム等の金属フィルムが使用される。中間転写
ベルト15は駆動ロール17によって駆動され、テンシ
ョンロール18および2次転写バックアップロール19
に支持される。この駆動ロール17,テンションロール
18および2次転写バックアップロール19は中間転写
ベルト15が1回転すると整数回転するように構成され
ている。
【0016】中間転写ベルト装置16は、中間転写ベル
ト15の1次転写地点に設けられる1次転写コロトロン
20と、駆動ロール17に隣接して設けられるベルトク
リーナー21と、中間転写ベルト15の任意の位置に設
けられている基準位置マーク15A(後述)を検出する
ベルト基準位置検出センサ(以下、センサと称する)2
2を有し、2次転写バックアップロール19が位置する
2次転写地点において、用紙搬送装置(トレイ)23よ
り用紙供給ロール24を介して供給される記録紙(図示
せず)を2次転写ロール25で挟持することによって中
間転写ベルト15に転写されたトナー像を記録紙へ転写
する。トナー像が転写された記録紙は定着装置26に搬
送されてトナー像が定着される。
【0017】テンションロール18の周囲には、図1
(B) に示すように中間転写ベルト15の支持フレームと
なるフレーム28(29)に回転自在に支持される軸受
28A、軸受28Aに支持されて回転する回転軸18A
に当接し、カム駆動用モータで駆動されるカム31、回
転軸18Aとフレーム28に設けられるフック28Cと
の間に張架されるスプリング32より構成されるロール
操舵装置が設けられている。
【0018】図2は、テンションロール18にロール操
舵装置を有する中間転写ベルト装置16の斜視図を示
し、中間転写ベルト15を駆動する駆動ロール17には
駆動力伝達ギア27等を介して図示しないモータから駆
動力が伝達される。駆動力を伝達する他の手段としてベ
ルトを使用することもできる。あるいは、モータによる
直接駆動方式であっても良い。
【0019】中間転写ベルト15は、カラートナー像が
転写される表面の側方に三角形状の基準位置マーク15
Aを有する。基準位置マーク15Aを形成するにあたっ
ては印刷、張り付け、穴を開ける等、いかなる手段を用
いても良い。この基準位置マーク15Aは中間転写ベル
ト15のラテラル方向に対して所定の勾配が与えられて
おり、中間転写ベルト15に近接して設けられるセンサ
22で検出される。
【0020】テンションロール18の回転軸18Aは中
間転写ベルト15の両側端に沿って設けられるフレーム
28,29に軸受28A,29Aを介して回転自在に支
持される。この軸受28A,29Aにはフレーム28,
29に対して回転軸18Aの支持角度が変化しても回転
性が損なわれないものを使用する。
【0021】回転軸18Aの一端を支持する軸受28A
は、フレーム28に形成されている長円部28Bによっ
て長円方向に移動可能に支持されている。ここで、長円
部28Bは軸受28Aをガイドできれば他の形状であっ
ても良い。更に、軸受28Aより突出している回転軸1
8Aにはカム駆動用モータ30によって駆動されるカム
31が当接している。カム駆動用モータ30にはステッ
ピングモータ,あるいはDCモータ等を使用することが
できる。
【0022】このカム31は、フレーム28に設けられ
るフック28Cと回転軸18Aとの間に張架されたスプ
リング32によってカム面が回転軸18Aと常に当接す
るように構成されており、カム駆動用モータ30で駆動
されることによって軸受28Aを偏心量に応じて長円部
28Bの長円方向に移動させる。
【0023】一方、回転軸18Aの他端はフレーム29
に設けられる軸受29Aによって回転自在に支持されて
いる。フレーム29にはテンションロール18が配置さ
れる側面にベルトガイド29Bが固定されており、ベル
トガイド29Bはテンションロール18の外周に沿って
搬送される中間転写ベルト15のエッジに接触するよう
に配置されている。
【0024】図3は、本発明のカラー画像形成装置にお
けるベルト移動量制御部を示し、中間転写ベルト15に
設けられた基準位置マーク15Aを検出するセンサ22
のベルト基準位置検出信号を水晶クロックで計測し、計
測データに基づいて中間転写ベルト15のラテラル方向
の移動量を検出するベルト移動量検出部34と、ベルト
移動量検出部34で検出されたベルト移動量に基づいて
テンションロール18上における中間転写ベルト15の
ラテラル方向における補正量を演算する補正量演算部3
5と、補正量演算部35で算出された補正量に基づいて
カム駆動用モータ30を駆動する制御部36とを有す
る。補正量演算部35は、ラテラル方向へのベルト移動
量に対する中間転写ベルトのエッジに作用する押圧力の
関係を表すデータを記憶したメモリ35Aと、メモリ3
5Aからデータを読み出す読出部35Bと、メモリ35
Aから読み出されたデータとベルト移動量検出部34で
検出されたベルト移動量との比較演算を行う比較部35
Cより構成されている。
【0025】以下、上記した構成における本発明のカラ
ー画像形成装置の動作を説明する。
【0026】かかるカラー画像形成装置において、画像
形成開始が指示されると、画像書込装置9のレーザー光
源9Aから第1色目のカラー画像に応じたレーザー光が
出力される。このレーザー光はポリゴンミラー9Bによ
って走査方向に偏向された後、ミラー10で反射されて
帯電器13によって帯電された感光体ドラム11上に照
射されることにより静電潜像を形成する。この静電潜像
は感光体ドラム11の回転方向に位置する現像機ユニッ
ト12において、対応するカラーのトナーで現像され
る。次に、現像されたカラートナー像は1次転写コロト
ロン20が設けられる1次転写地点に搬送されて中間転
写ベルト15に転写される。
【0027】中間転写ベルト15は、感光体ドラム11
と同期して回転するように駆動ロール17によって駆動
されており、基準位置マーク15Aがセンサ22によっ
て検出されたときに感光体ドラム11へ像が書き込まれ
る。上記の動作を各色毎に繰り返してカラートナー像を
多重転写することにより形成されたフルカラー画像は、
2次転写地点における支持ロール19および2次転写ロ
ール25によって、記録紙ガイドシュート33を介し、
用紙搬送ロール24によって供給される記録紙24Aに
転写される。
【0028】図4は、上記の画像形成プロセスにおい
て、中間転写ベルト15に設けられた基準位置マーク1
5Aがセンサ22で検出される過程を示しており、中間
転写ベルト15がベルト回転方向に回転し、ベルト表面
に設けられた基準位置マーク15Aがセンサ22を横切
ると、センサ22は中心線37におけるn回転時および
(n+k)回転時の基準位置マーク15Aの長さL(L
n およびLn+k )に基づく検出信号をベルト移動量検出
部34に出力する。ここで、nおよびkは正の整数であ
る。
【0029】ベルト移動量検出部34は、検出信号の入
力に基づいて内蔵されている水晶クロックによって中間
転写ベルト15のn回転目から(n+k)回転目におけ
る1回転当たりの移動量ΔWを以下の式で求める。 ΔW=〔(Ln −Ln+k )/k〕・a aは比例定数であり、基準位置マーク15Aの形状,寸
法に応じて適宜決定されるものである。
【0030】次に、中間転写ベルト15のラテラル方向
への移動量ΔWをベルト周期の長さLB で割ることによ
って、中間転写ベルト15の基準長さにおけるラテラル
方向への移動量WR(ウォークレート)を求める。ベル
ト周期の長さLB は基準位置マーク15Aの検出タイミ
ングのインターバルタイムと中間転写ベルト15の平均
速度の積によって求められる。その他の方法として、駆
動ロール17等にエンコーダ等の検出手段を設け、この
検出手段の基準位置信号に基づいてベルト1周期の長さ
Lに対する基準長さを得ても良い。
【0031】図5は、中間転写ベルト15の1周期にお
ける検知差(Ln −Ln+k )/kとWRとの関係を示
し、検知差(Ln −Ln+k )/kが大きくなるにつれて
WRが直線的に大きくなることを示している。一方、検
知差(Ln −Ln+k )/kがマイナスになった場合には
WRも同様にマイナスとなっているが、これは中間転写
ベルト15の移動方向が逆転することを意味している。
【0032】図6は、WRと中間転写ベルト15の接触
によって図2に示すベルトガイド29Bに付与される押
圧力(以下、エッジフォースという。)の関係を示し、
エッジフォースEF1 〜EF2 は許容範囲であり、EF
0 は目標とする基準値であり、EF3 は現在のウォーク
レートWR3 に基づく算出値である。エッジフォース基
準値EF0 に対するウォークレート基準値WR0 に現在
のウォークレートWR 3 を近似させるように制御する。
【0033】図5および図6はメモリ35Aに記憶され
ているので、ベルト移動量Ln −L n+k からWR3 が得
られ、WR3 が得られると、WR3 に応じてエッジフォ
ースEF3 が得られる。このエッジフォースEF3 が読
出部35Bによって読み出されると、このエッジフォー
スEF3 はエッジフォースの基準値EF0 と比較部35
Cにおいて比較演算される。このエッジフォースの基準
値EF0 は装置の構成、あるいはその他の条件によって
任意に決定することができる。
【0034】比較部35Cにおける演算結果はエッジフ
ォースの補正量となる。例えば、図6におけるWR3
応じたエッジフォースのデータEF3 は制御目標値EF
0 より大であり、このような場合にはエッジフォースを
減ずるマイナスの補正量が与えられ、カム駆動用モータ
30を制御する制御部36へ出力される。制御部36は
補正量に応じたパルスを発生し、カム駆動用モータ30
を駆動する。
【0035】図7は、カム駆動用モータ30の回転によ
ってテンションロール18の回転軸18Aの位置を調整
する機構を示しており、中間転写ベルト15のラテラル
方向における補正量に応じて供給されるパルスに基づい
てカム駆動用モータ30が回転するとカム31が回転
し、カムの偏心量に応じてテンションロール18の回転
軸18AをA方向に移動させる。例えば、回転軸18A
がA方向に移動した場合には、軸受29Aを支点として
テンションロール18および回転軸18Aに一点鎖線で
示されるような傾きが生じる。
【0036】この状態で中間転写ベルト15が回転する
と、中間転写ベルト15は傾きを有するテンションロー
ル18を通過する際に図中に示すB方向、即ち、中間転
写ベルト15のエッジがベルトガイド29Bから離れる
方向にスライドする。
【0037】従って、図8に示すように中間転写ベルト
15がベルトガイド29Bから過大なエッジフォースE
E を受けていたとしても、テンションロール18の傾
きの調整によりエッジフォースを収束しながら減少さ
せ、目標の基準値EF0 に近づけることができる。
【0038】このように、中間転写ベルト15がベルト
ガイド29Bに常に当接することによって所定のエッジ
フォースが生じている状態では、中間転写ベルト15が
外乱を受けたとしても寄りや蛇行の発生が抑制される。
本実施例では、中間転写ベルト15の幅が300〜50
0mm、厚みが50〜300μmの条件で、エッジフォー
スの制御目標値EF0 を6Nとし、2〜10Nを許容範
囲EF1 〜EF2 とした。
【0039】以上の動作においてウォークレートWRを
測定するときに、中間転写ベルト15のエッジが既にベ
ルトガイド29Bに当接していると移動量ΔWを測定す
ることができない。従って、中間転写ベルト15を逆回
転させることにより中間転写ベルト15をベルトガイド
29Bより離し、再び中間転写ベルト15を正方向に回
転させる。このようにすると、ウォークレートWRを求
めることができる。
【0040】また、中間転写ベルト15の逆回転動作中
にセンサ22で基準位置マーク15Aを検出し、このと
きの検知差Ln ,Ln+k に基づいて移動量ΔWおよびW
Rを求めても良い。
【0041】このように、基準位置マーク15Aをセン
サ22で検出することによって中間転写ベルト15の寄
りや蛇行を補正する動作は、カラー画像形成装置のメイ
ンスイッチ投入時に中間転写ベルト15のみを回転させ
ることによって行うか、あるいは、予熱動作の終了時に
中間転写ベルト15のみを回転させるようにしても良
い。以上の動作を図9のフローチャートに示す。
【0042】図10は、本発明のカラー画像形成装置に
おける中間転写ベルト装置16の他の実施例を示す斜視
図であり、テンションロール18の回転軸18Aは軸受
37を介し、支持軸38を中心にステアリングされるア
ーム39によって支持されており、アーム39は背面に
設けられる回転コロ40が当接してAB方向に移動する
ことによって回転軸18Aに傾きを与えるようになって
いる。その他の部分の構成については共通であるので説
明を省略する。
【0043】このように、中間転写ベルト15からベル
トガイド29Bへ付与されるエッジフォースを適切に制
御することによって、中間転写ベルト15のクラックや
変形を防止し、中間転写ベルト15の寿命の低下を防ぐ
ことができる。また、中間転写ベルト15への外乱に対
する安定性が向上する。
【0044】
【実施例2】図11は、実施例1における感光体ドラム
11に代えて感光体ベルト40を駆動ロール41および
テンションロール42で駆動するようにしたカラー画像
形成装置を示す。実施例1と共通の構成および機能を有
する部分については重複する説明を省略する。このカラ
ー画像形成装置において、実施例1で説明したロール操
舵装置を有する中間転写ベルト装置16を適用すること
ができる。
【0045】
【実施例3】図12は、駆動ロール41およびテンショ
ンロール42で駆動される感光体ベルト40上に各色の
トナー像を重ねることにより多色のトナー像を形成し、
一括して記録紙上に転写するようにしたカラー画像形成
装置を示す。他の構成において実施例1および2と同様
の構成を有する部分については説明を省略する。このカ
ラー画像形成装置においてテンションロール18にロー
ル操舵装置を有する中間転写ベルト装置16を適用する
ことができる。
【0046】このようにして中間転写ベルト15に設け
られた基準位置マーク15Aの検知長さの差Ln −L
n+k を算出してウォークレートWRを求め、このウォー
クレートWRに基づいて得られるエッジフォースを制御
することにより、中間転写ベルト15の寿命の低下を防
止し、かつ、転写画像の高画質化を実現することができ
る。
【0047】第1より第3の実施例において、テンショ
ンロール18を傾斜させるために軸を移動させるとき、
その軸の移動方向は実施例で説明された方向に限定され
るものではない。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のカラー画像
形成装置によると、像担持ベルトがベルトガイドから受
ける押圧力を像担持ベルトをラテラル方向に移動させて
所定の押圧力にするようにしたため、外乱に対する中間
転写ベルトの回転安定性を向上させるとともにベルト寿
命の低下を防止し、コストを上昇させずベルトの寄りや
蛇行の発生を抑えることによってカラー画質を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一実施例を示す
説明図である。
【図2】ロール操舵装置を有する中間転写ベルト装置を
示す斜視図である。
【図3】本発明のカラー画像形成装置の動作を示す説明
図である。
【図4】本発明のカラー画像形成装置における基準位置
マーク15Aの検出動作を示す説明図である。
【図5】センサ22で検出された基準位置マーク15A
の検知長さの差Ln −Ln+k とWRの関係を示す説明図
である。
【図6】WRとエッジフォースの関係を示す説明図であ
る。
【図7】ロール操舵装置の動作を示す説明図である。
【図8】ロール操舵装置の動作に基づくエッジフォース
の制御の様子を示す説明図である。
【図9】ロール操舵装置によるエッジフォース制御のプ
ロセスを示すフローチャートである。
【図10】ロール操舵装置の変形例を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例を
示す説明図である。
【図12】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像入力装置 ,2 原稿台 ,3 ランプ,4・
5 反射ミラー 6 レンズ ,7 電荷結合素子 ,8 画像出力装置
,9 画像書込装置 9A レーザー光源 ,9B ポリゴンミラー 10 反射ミラー ,11 感光体ドラム 12 現像機ユニット ,13 帯電器 14 感光体クリーナー ,15 中間転写ベルト ,
15A 基準位置マーク 16 中間転写ベルト装置 ,17 駆動ロール 18 テンションロール ,19 支持ロール ,20
1次転写コロトロン 21 ベルトクリーナー ,22 ベルト基準位置検出
センサ 23 用紙搬送装置 ,24 用紙供給ロール ,25
2次転写ロール 26 定着装置 ,27 駆動力伝達ギア ,28・2
9 フレーム 28A 軸受 ,28B 長円部 ,28C フック 29A 軸受 ,29B ベルトガイド 30 カム駆動用モータ ,31 カム ,32 テン
ションスプリング 33 記録紙ガイドシュート ,34 ベルト移動量検
出部 35 補正量演算部 ,35A メモリ ,35B 読
出部 35C 比較部 ,36 制御部 37 軸受 ,38 支持軸 ,39 アーム ,40
回転コロ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正和 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 大森 公人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 村上 順一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロールによって支持された像担持
    ベルト上に、複数のカラートナー像を重ね合わせてカラ
    ー画像を形成するカラー画像形成装置において、 前記像担持ベルトのエッジに当接して前記像担持ベルト
    のラテラル方向の前記エッジ側への移動を規制するベル
    トガイド部材と、 前記像担持ベルトのラテラル方向の移動量を検出する移
    動量検出手段と、 前記像担持ベルトが前記移動量に応じて前記ベルトガイ
    ド部材から受ける押圧力を求め、前記押圧力と基準押圧
    力との差を算出する算出手段と、 前記差に応じて前記像担持ベルトの前記移動量を制御し
    て前記押圧力を所定の範囲に設定する制御手段とを有す
    ることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は、前記移動量と前記押圧
    力の関係を記憶したメモリと、前記メモリから前記移動
    量に応じた前記押圧力を読み出す読出手段と、前記メモ
    リから読み出された前記押圧力と前記基準押圧力を比較
    して前記差を算出する比較手段を含み、 前記制御手段は、前記差に基づいて前記像担持ベルトの
    支持ロールを傾斜させて前記像担持ベルトを前記ラテラ
    ル方向に移動させる傾斜手段を含む請求項第1項記載の
    カラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜手段は、モータによって回転さ
    せられるカムローラと、前記カムローラによって前記支
    持ロールの中心軸の一点を支点として傾斜させる軸受手
    段を含む請求項第2項記載のカラー画像形成装置。
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