JP2003012176A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

Info

Publication number
JP2003012176A
JP2003012176A JP2001197009A JP2001197009A JP2003012176A JP 2003012176 A JP2003012176 A JP 2003012176A JP 2001197009 A JP2001197009 A JP 2001197009A JP 2001197009 A JP2001197009 A JP 2001197009A JP 2003012176 A JP2003012176 A JP 2003012176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
belt
document
conveyor belt
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001197009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3623466B2 (ja
Inventor
Makoto Egi
誠 江木
Yasumasa Nakasaki
安正 中崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2001197009A priority Critical patent/JP3623466B2/ja
Publication of JP2003012176A publication Critical patent/JP2003012176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3623466B2 publication Critical patent/JP3623466B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送ベルトがずれるのを防止する。 【解決手段】搬送ベルト15が幅方向にずれるのを防止
するためのベルト規制部41を、搬送ベルト15を幅方
向に挟んで両側に設ける。ベルト規制部41は、テンシ
ョンローラ17の軸受36と一体的に形成し、テンショ
ンローラ17の回転とは無関係に一定の方向(上方)を
向くようにする。ベルト規制部41を、軸受36から分
離ローラ18側と反対側に突出させ、搬送ベルト15の
搬送面に干渉しないようにする。 【効果】ベルト規制部の突出量を大きくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動原稿送り装置
などの給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やファックスなどの画像形
成装置には、原稿トレイにセットされた原稿を自動的に
画像読取位置へと搬送する自動原稿送り装置を備えたも
のがある。自動原稿送り装置には、例えば原稿トレイに
セットされた原稿を1枚ずつ送り出すためのピックアッ
プローラと、ピックアップローラから送られてきた原稿
を自動原稿送り装置内に送り込むための給紙部とを有し
ている。
【0003】図5は、従来の自動原稿送り装置61にお
ける給紙部62の構成を示す要部拡大側断面図である。
自動原稿送り装置61では、原稿が原稿トレイ63上に
セットされ、画像形成装置の運転が開始されると、ま
ず、原稿の先端がリフト板64により持ち上げられる。
リフト板64は、支軸65に対して回動自在に取り付け
られており、例えばソレノイド(図示せず)により回動
されて、図5において破線で示す待機位置から、実線で
示すように上方へと持ち上げられる。そして、原稿の先
端近傍が矢印で示す方向に回転するピックアップローラ
66に対して押圧されることにより、原稿が上から1枚
ずつ上ガイド67に沿って下流側へと搬送される。
【0004】給紙部62では、ピックアップローラ66
から送られてくる原稿を、搬送ベルト68により下流側
に搬送する。搬送ベルト68は、無端状のベルトであっ
て、搬送ベルト68を回転させるための駆動ローラ69
と、搬送ベルト68に張力を付与するためのテンション
ローラ70とに掛け回されている。駆動ローラ69の駆
動軸71およびテンションローラ70の回転軸72に
は、各ローラ69、71を挟んで2つの位置決め部材7
3が架け渡されている。
【0005】位置決め部材73は、略長方形の本体74
と、テンションローラ70の回転軸72を保持するため
の軸受75と、軸受75を付勢するための圧縮ばね76
とを含む。軸受75は、本体74内に嵌め込まれて、本
体74の長手方向に摺動可能となる。軸受75は、圧縮
ばね76により、駆動ローラ69の駆動軸71から遠ざ
かる方向に付勢され、これにより、駆動ローラ69およ
びテンションローラ70に掛け回された搬送ベルト68
に張力が付与される。
【0006】位置決め部材73には、本体74から上方
に突出した受け部77が形成されている。自動原稿送り
装置61の上カバー78には、位置決め部材73の受け
部77に対応する位置に、押圧部79が下方に突出して
形成されている。上カバー78は、支軸80に対して回
動自在に取り付けられており、上カバー78を閉じる
と、その押圧部79が位置決め部材73の受け部77を
下方に押圧するようになっている。
【0007】搬送ベルト68の下方には、回転軸82に
より回転自在に保持され、トルクリミッタ(図示せず)
により回転規制された分離ローラ81が配置されてい
る。上カバー78を閉じることにより位置決め部材73
が下方に押圧されると、搬送ベルト68の外周面が分離
ローラ81の外周面に押圧される。これにより、搬送ベ
ルト68が、分離ローラ81に対して原稿搬送方向に所
定の接触幅(ニップ幅)で押圧されて、位置決めされ
る。
【0008】搬送ベルト68が回転すると、分離ローラ
81は搬送ベルト68から摩擦力を受けるが、通常の原
稿搬送時のように周面に加わるトルクが小さい状態で
は、トルクリミッタの働きにより、分離ローラ81は回
転しないようになっている。この分離ローラ81の働き
により、ピックアップローラ66から原稿が2枚以上重
なって搬送(重送)された場合に、2枚目以降の原稿を
1枚目の原稿から切り離し、1枚目の原稿のみを下流側
へと搬送するようにすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2つの
位置決め部材73にそれぞれ備えられた圧縮ばね76の
精度のばらつきなどに起因して、各圧縮ばね76から対
応する軸受75への押圧力にばらつきが生じ、駆動ロー
ラ69の駆動軸71とテンションローラ70の回転軸7
2とが非平行になるおそれがあった。この場合、搬送ベ
ルト68の張力が幅方向に偏りを生じ、搬送ベルト68
が徐々に張力の弱い側にずれてしまう。
【0010】この課題を解決する手段として、例えばテ
ンションローラ70の両端縁にフランジを形成し、これ
らのフランジにより幅方向にずれる搬送ベルト68を規
制することが考えられる。この場合、フランジの先端縁
が搬送ベルト68の外周面よりも高く突出していると、
搬送ベルト68の外周面で原稿を搬送する際の妨げにな
るので、フランジの先端縁が搬送ベルト68の外周面よ
りも低くなるように形成しなければならない。しかしな
がら、フランジの先端縁が搬送ベルト68の外周面より
も低いと、搬送ベルト68がフランジに乗り上げてしま
うおそれがある。
【0011】また、上記課題を解決する他の手段とし
て、例えばテンションローラ70の外径を、両端部より
も中央部のほうが大きくなるように形成することが考え
られる。この場合、搬送ベルト68の幅方向両端部の張
力が、中央側に向かって働くので、搬送ベルト68が幅
方向にずれ難い。しかしながら、搬送ベルト68の張力
が幅方向中央部と両端部とで偏りを生じるので、搬送ベ
ルト68と分離ローラ81とのニップ幅が、両端部と中
央部とでばらつきを生じてしまう。
【0012】本発明は、かかる背景のもとでなされたも
ので、搬送ベルトがずれるのを防止でき、且つ搬送ベル
トの張力が幅方向に偏りを生じない給紙装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、シート
(P)を供給するための装置(1)であって、回転軸
(26、33)が平行に配置された2つのローラ(1
6、17)と、上記2つのローラ間に張り渡されたシー
トを搬送するための無端状のベルトであって、一方のロ
ーラから他方のローラへ移動する表面がシートの搬送面
として機能する搬送ベルト(15)と、上記2つのロー
ラのうち少なくとも一方の回転軸に対し、当該ローラの
回転とは無関係に一定の方向を向いた状態で係合され、
上記搬送ベルトの搬送面には干渉しないようにローラ周
面よりも外方へ突出し、当該ローラの軸方向へ搬送ベル
トがずれるのを防止するためのベルト規制手段(41)
とを含むことを特徴とする給紙装置である。
【0014】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。この構成によれば、ベルト規制手段は、搬送ベル
トの搬送面には干渉しないように突出しているので、そ
の先端縁が搬送ベルトの外周面よりも高くても、搬送ベ
ルトの外周面で原稿を搬送する際の妨げにならない。し
たがって、ベルト規制手段の突出量を大きくすることが
できるので、幅方向にずれてくる搬送ベルトを確実に規
制することができ、搬送ベルトがずれるのを防止でき
る。
【0015】例えば、搬送ベルトの搬送面には、当該搬
送ベルトとの間にシートを通すための分離ローラが押圧
されている。本発明の構成によれば、テンションローラ
の外径を、両端部よりも中央部のほうが大きくなるよう
に形成したりせずに、搬送ベルトがずれるのを防止でき
るので、搬送ベルトの張力が幅方向に偏りを生じない。
これにより、搬送ベルトと分離ローラとのニップ幅を、
両端部と中央部とで均一にすることができる。
【0016】請求項2記載の発明のように、上記2つの
ローラは、駆動ローラ(16)およびテンションローラ
(17)であって、上記ベルト規制手段は、上記テンシ
ョンローラの軸受部材(36)により構成されていれ
ば、テンションローラの軸受部材を利用して、搬送ベル
トの幅方向両端部を規制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、本発
明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発
明の給紙装置の一実施形態にかかる自動原稿送り装置1
の内部構成を示す概略側断面図である。自動原稿送り装
置1は、例えば複写機、ファクシミリなどの画像形成装
置に適用され、原稿トレイ2上に原稿Pをセットした状
態で画像形成装置の運転を開始することにより、原稿P
を1枚ずつ自動的に画像読取位置Aに向かって搬送し、
原稿Pに記録された画像を読み取らせた後、排出トレイ
4に排出するものである。この自動原稿送り装置1は、
片面にのみ画像が記録された原稿(片面原稿)の搬送だ
けでなく、両面に画像が記録された原稿(両面原稿)も
搬送できる。
【0018】自動原稿送り装置1は、ピックアップロー
ラ5と、ピックアップローラ5に対して原稿搬送方向下
流側に配置された給紙部6と、給紙部6の下流側に配置
され、原稿Pを画像読取位置Aに向かって所定のタイミ
ングで送り出すためのレジストローラ対7と、レジスト
ローラ対7の下流側に配置された複数の搬送ローラ対
8、9、10と、排出トレイ4の直上流側に配置された
排出ローラ対11とを備えている。
【0019】原稿Pは、おもて面が上方を向くように原
稿トレイ2上にセットされる。原稿Pが原稿トレイ2上
にセットされ、画像形成装置の運転が開始されると、ま
ず、原稿Pの先端がリフト板12により持ち上げられ
る。リフト板12は、支軸13に対して回動自在に取り
付けられており、例えばソレノイド(図示せず)により
回動されて、図1において実線で示す待機位置から、破
線で示すように上方へと持ち上げられる。そして、原稿
Pの先端近傍が、矢印で示す方向に回転するピックアッ
プローラ5に対して押圧されることにより、原稿Pが上
から1枚ずつ上ガイド14に沿って給紙部6へと搬送さ
れる。
【0020】給紙部6は、原稿Pを自動原稿送り装置1
内に送り込むためのものであって、ピックアップローラ
5から送られてくる原稿Pを、搬送ベルト15により下
流側に搬送する。搬送ベルト15は、無端状のベルトで
あって、搬送ベルト15を回転させるための駆動ローラ
16と、搬送ベルト15に張力を付与するためのテンシ
ョンローラ17とに掛け回されている。駆動ローラ16
が回転駆動されることにより、搬送ベルト15が回転さ
れ、これに伴ってテンションローラ17も回転する。テ
ンションローラ17から駆動ローラ16へ移動する搬送
ベルト15の表面は、原稿Pの搬送面として機能する。
【0021】搬送ベルト15は、回転自在に保持され、
トルクリミッタ(図示せず)により回転規制された分離
ローラ18に押圧されている。搬送ベルト15が回転さ
れると、分離ローラ18は搬送ベルト15から摩擦力を
受けるが、通常の原稿搬送時のように周面に加わるトル
クが小さい状態では、トルクリミッタの働きにより、分
離ローラ18は回転しないようになっている。この分離
ローラ18の働きにより、ピックアップローラ5から原
稿Pが2枚以上重なって搬送(重送)された場合に、2
枚目以降の原稿Pを1枚目の原稿Pから切り離し、1枚
目の原稿Pのみを下流側へと搬送させることができる。
原稿Pは、給紙部6を通って原稿搬送路R1へと搬送さ
れる。
【0022】片面原稿を搬送する場合、原稿搬送路R1
へと搬送された原稿Pは、レジストローラ対7、搬送ロ
ーラ対8、9を介して、読取ガイド20とコンタクトガ
ラス板21とに挟まれた画像読取位置Aへと搬送され
る。原稿搬送路R1は、レジストローラ対7から搬送ロ
ーラ対8までの間はほぼ水平であるが、搬送ローラ対8
から画像読取部3までは湾曲して下方に向かっており、
原稿Pが表裏反転して画像読取位置Aに導かれるように
なっている。
【0023】画像読取位置Aに導かれた原稿Pは、読取
ガイド20とコンタクトガラス板21との間を通過する
過程で、コンタクトガラス板21の下方に配置されたス
キャナ(図示せず)により、その画像が読み取られる。
画像読取位置Aでおもて面に記録された画像が読み取ら
れた原稿Pは、搬送ローラ対10および排出ローラ対1
1を介して、排出トレイ4上に排出される。このとき、
おもて面が下方を向くように排出トレイ4上に排出され
るので、複数枚の原稿Pを搬送したときでも、排出トレ
イ4上に排出された複数枚の原稿Pは、原稿トレイ2上
にセットしたときと同じページ順で下から順次重ねられ
ていく。
【0024】レジストローラ対7の直下流では、搬送ロ
ーラ対8に向かう原稿搬送路R1から上方に向かって原
稿搬送路R2が分岐しており、その分岐点には、分岐爪
22が回動可能に配置されている。片面原稿を搬送する
場合、分岐爪22は、図1において実線で示す位置で原
稿搬送路R2を塞いで、原稿Pを搬送ローラ対8に導く
が、両面原稿を搬送する場合は、図1において破線で示
す位置で原稿搬送路R1を塞いで、給紙部6からレジス
トローラ対7を介して搬送されてきた原稿Pを、原稿搬
送路R2へと導く。
【0025】原稿搬送路R2の終端には、時計回りまた
は反時計回りのいずれの方向にも回転可能な反転ローラ
23が配置されている。原稿搬送路R2から送られてき
た原稿Pは、時計回りに回転する反転ローラ23によ
り、原稿搬送路R3へと導かれる。原稿搬送路R3は、
自動原稿送り装置1の上カバー24と、ピックアップロ
ーラ5および給紙部6との間に延びている。原稿Pが原
稿搬送路R3へと導かれ、原稿Pの後端部が反転ローラ
23に到達すると、反転ローラ23の回転は逆方向(反
時計回り)に切り替わり、原稿Pはスイッチバックされ
て、原稿搬送路R4を介して搬送ローラ対8へと導かれ
る。そして、搬送ローラ9を介して画像読取位置Aへと
導かれ、うら面に記録された画像が読み取られる。
【0026】排出ローラ対11の直上流では、排出ロー
ラ対11に向かう原稿搬送路R1から上方に向かって、
原稿搬送路R5が分岐しており、その分岐点には、分岐
爪25が回動可能に配置されている。片面原稿を搬送す
る場合、分岐爪25は、図1において実線で示す位置で
原稿搬送路R5を塞いで、原稿Pを排出ローラ対11へ
と導くが、両面原稿を搬送する場合は、図1において破
線で示す位置で原稿搬送路R1を塞いで、画像読取位置
A側から搬送されてきた原稿Pを、原稿搬送路R5を介
してレジストローラ対7に導く。
【0027】分岐爪22は、図1において破線で示す位
置のまま原稿搬送路R1を塞いでおり、原稿搬送路R5
からレジストローラ対7を介して搬送されてきた原稿P
を原稿搬送路R2へと導く。そして、反転ローラ23に
より再びスイッチバックされた原稿Pは、搬送ローラ対
8、9を介して画像読取位置Aへと導かれ、おもて面に
記録された画像が読み取られる。分岐爪25は図1に示
す実線の位置に戻され、画像読取位置A側から送られて
きた原稿Pは、排出ローラ対11により排出トレイ4上
に排出される。このとき、おもて面が下方を向くように
排出トレイ4上に排出されるので、複数枚の原稿Pを搬
送したときでも、排出トレイ4上に排出された複数枚の
原稿Pは、原稿トレイ2上にセットしたときと同じペー
ジ順で下から順次重ねられていく。
【0028】図2は、給紙部6の構成を示す要部拡大側
断面図である。また、図3は、給紙部6を上方から見た
図であって、上カバー24を取り外した状態を示してい
る。図2および図3を参照して、駆動ローラ16には駆
動軸26が嵌め込まれており、駆動軸26には、駆動ロ
ーラ16を挟んで2つの軸受27が被せられている。一
方、ピックアップローラ5には回転軸28が嵌め込まれ
ており、回転軸28には、ピックアップローラ5を挟ん
で2つの軸受29が被せられている。駆動ローラ16の
2つの軸受27およびピックアップローラ5の2つの軸
受29は、それぞれ上ガイド14から上方に突設された
保持板30により保持されていて、駆動ローラ16およ
びピックアップローラ5は、上ガイド14により回転自
在に保持されている。
【0029】駆動ローラ16の駆動軸26の一端部には
駆動装置(図示せず)が連結されており、例えばこの駆
動装置に含まれるモータが回転駆動することにより駆動
軸26が回転し、駆動ローラ16が回転するようになっ
ている。駆動ローラ16の駆動軸26とピックアップロ
ーラ5の回転軸28とには、それぞれプーリ31が嵌め
込まれており、これらのプーリ31にはタイミングベル
ト32が掛け回されている。これにより、駆動軸26が
回転駆動されると、これに伴って回転軸28も回転し、
ピックアップローラ5が回転する。
【0030】駆動ローラ16の駆動軸26およびピック
アップローラ5の回転軸28には、各ローラ16、17
を挟んで2つの位置決め部材34が架け渡されている。
位置決め部材34は、テンションローラ17の回転軸3
3を保持している。図4は、位置決め部材34の構成を
示す平面図である。2つの位置決め部材34はほぼ同様
の構成をしているので、以下においては、一方の位置決
め部材34についてのみ説明する。
【0031】位置決め部材34は、例えば略く字状の本
体35と、本体35に嵌め込まれ、テンションローラ1
7の回転軸33を保持するための軸受36と、軸受36
を付勢するための圧縮ばね37とを含む。本体35の一
端部には、駆動ローラ16の駆動軸26を挿通するため
の挿通孔38が形成されている。この挿通孔38の側方
から本体35の中央部にかけて、軸受36を嵌め込むた
めの長孔39が形成されている。軸受36は、この長孔
39に嵌め込まれ、長孔39の延びる方向に摺動可能と
なっている。軸受36には、圧縮ばね37を当接させる
ための平坦面からなる当接面36aが形成されている。
【0032】圧縮ばね37は、長孔39内に嵌め込ま
れ、その一端面が長孔39の一端縁39aに当接され、
他端面が軸受36の当接面36aに当接される。これに
より、軸受36は、本体35の中央部に向かって、すな
わち、挿通孔38から遠ざかる方向に付勢される。本体
35の他端部には、ピックアップローラ5の回転軸28
を嵌め込むための切欠き40が形成されている。
【0033】再び図2および図3を参照して、2つの位
置決め部材34の各本体35の挿通孔38に駆動ローラ
16の駆動軸26が挿通され、各軸受36にテンション
ローラ17の回転軸33の両端部が挿通されることによ
り、テンションローラ17は、駆動ローラ16から遠ざ
かる方向に付勢される。これにより、駆動ローラ16と
テンションローラ17とに掛け回された搬送ベルト15
に張力が付与される。この状態で各位置決め部材34の
切欠き40をピックアップローラ5の回転軸28に嵌め
込むと、搬送ベルト15が分離ローラ18に、原稿搬送
方向に所定の接触幅(ニップ幅)で押圧される。
【0034】本実施形態では、搬送ベルト15が幅方向
にずれるのを防止するためのベルト規制部41が、搬送
ベルト15を幅方向に挟んで両側に配置されている。ベ
ルト規制部41は、例えばテンションローラ17の軸受
36と一体的に形成されている。ベルト規制部41は、
ほぼ扇形の断面を有しており、軸受36から分離ローラ
18側と反対側に突出している。ベルト規制部41は、
軸受36に形成されているので、テンションローラ17
の回転とは無関係に一定の方向(上方)を向いている。
また、ベルト規制部41は分離ローラ18側と反対側に
突出しているので、搬送ベルト15の搬送面に干渉しな
い。したがって、ベルト規制部41の先端縁が搬送ベル
ト15の外周面よりも高くても、搬送ベルト15の外周
面で原稿を搬送する際の妨げにならない。ベルト規制部
41を、その先端縁が搬送ベルト15の外周面よりも十
分高く突出するように形成することにより、幅方向にず
れてくる搬送ベルト15を確実に規制することができ、
搬送ベルト15がずれるのを防止できる。
【0035】また、テンションローラ17の外径を、両
端部よりも中央部のほうが大きくなるように形成したり
せずに、搬送ベルト15がずれるのを防止できるので、
搬送ベルト15の張力が幅方向に偏りを生じない。これ
により、搬送ベルト15と分離ローラ18とのニップ幅
を、両端部と中央部とで均一にすることができる。分離
ローラ18は、給紙部6により送り出される原稿の下方
をガイドするための下ガイド42と、底板43とにより
区画される分離ローラユニット44に含まれる。分離ロ
ーラユニット44は自動原稿送り装置1に対して取り外
し可能になっており、分離ローラ18のメンテナンス時
などに自動原稿送り装置1から取り外される。
【0036】分離ローラ18には、回転軸45が嵌め込
まれており、この回転軸45が保持部材46により保持
されている。保持部材46は、その一端部が、下ガイド
42に固定された支軸47に取り付けられており、この
支軸47に対して回動自在となっている。保持部材46
の他端部には、圧縮ばね48を当接させるための当接面
49が形成されている。保持部材46の当接面49と底
板43の上面との間には、圧縮ばね48が配置されてい
る。保持部材46は、その当接面49が圧縮ばね48に
より上方に付勢され、回転軸45が上方に付勢される。
【0037】本実施形態では、分離ローラユニット44
が自動原稿送り装置1に対して別ユニットになっている
ことなどに起因して、搬送ベルト15と分離ローラ18
との相対位置にばらつきが生じた場合でも、テンション
ローラ17を付勢する圧縮ばね37と、分離ローラ18
を付勢する圧縮ばね48とが伸縮して、互いの押圧力が
一致する位置でバランスがとられる。これにより、搬送
ベルト15と分離ローラ18とのニップ幅を安定させる
ことができるので、原稿の無給紙、重送およびJAM
(紙詰まり)などを防止できる。
【0038】また、テンションローラ17と分離ローラ
18とがいずれも圧縮ばね37、48により付勢されて
いるので、自動原稿送り装置1内で原稿がJAMした場
合でも、搬送ベルト15と分離ローラ18との間から原
稿を引っ張って取り除く際の負荷が小さく、取り除きや
すい。なお、圧縮ばね48のばね長を長くすれば、搬送
ベルト15と分離ローラ18との相対位置のばらつきに
対する圧縮ばね48の伸縮率(ばね長に対する伸縮量の
比率)を小さくすることができ、押圧力を安定させるこ
とができるので、より好適である。
【0039】さらに、本実施形態では、駆動ローラ16
の駆動軸26およびピックアップローラ5の回転軸28
に架け渡された位置決め部材34により、テンションロ
ーラ17の位置決めを行うことができるので、搬送ベル
ト15に対して分離ローラ18と反対側、すなわち、給
紙部6の上方に原稿搬送路R3を確保することができ
る。また、駆動ローラ16の駆動軸26およびピックア
ップローラ5の回転軸28に架け渡された位置決め部材
34によりテンションローラ17を位置決めするので、
位置決め部材34を上ガイド14に直接固定する場合と
比較して、上ガイド14の反りや撓みにより搬送ベルト
15の位置が不安定になるのを防止でき、搬送ベルト1
5を安定して位置決めできる。これにより、搬送ベルト
15と分離ローラ18とのニップ幅にばらつきが生じる
のを防げるので、原稿の重送やJAMを防止できる。
【0040】特に、ピックアップローラ5に対する搬送
ベルト15の相対位置を一定に保つことができるので、
ピックアップローラ5により原稿トレイ2から送り出さ
れる原稿の先端に対する搬送ベルト15の位置を安定さ
せることができ、原稿トレイ2から自動原稿送り装置1
内に好適に原稿を送り込むことができる。位置決め部材
34は、ピックアップローラ5に限らず、例えば図1に
示すレジストローラ対7の一方の回転軸に嵌め込まれる
ものであってもよい。すなわち、位置決め部材34は、
駆動ローラ16の駆動軸26とレジストローラ対7の一
方の回転軸とに架け渡された位置決め部材34により、
搬送ベルト15を位置決めするものであっても、搬送ベ
ルト15を安定して位置決めすることができる。
【0041】この場合、特に、搬送ベルト15に対する
レジストローラ対7の相対位置を一定に保つことができ
るので、搬送ベルト15から送られてきた原稿の先端に
対するレジストローラ対7の位置を安定させることがで
き、レジストローラ対7から好適に原稿を送り出すこと
ができる。本発明は、以上の実施形態の内容に限定され
るものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変
更が可能である。
【0042】例えば、ベルト規制部41は、テンション
ローラ17の軸受36に形成されている構成に限らず、
位置決め部材34の本体35などに形成されていてもよ
い。また、ベルト規制部41は、テンションローラ17
側ではなく、駆動ローラ16側に設けられていてもよ
い。位置決め部材は、ピックアップローラ5やレジスト
ローラ対7などの回転軸に架け渡されるものに限らず、
例えば駆動ローラ16の駆動軸26とテンションローラ
17の回転軸33とにのみ架け渡されていて、上ガイド
板14に固定されるものであってもよいし、上カバー2
4で押圧することにより固定されるものであってもよ
い。
【0043】また、本発明の構成は、自動原稿送り装置
1に限らず、例えば記録用紙を手差しで給紙するための
手差し給紙部や、用紙カセットにセットされた記録用紙
を給紙するためのカセット給紙部などに適用されてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置の一実施形態にかかる自動原
稿送り装置の内部構成を示す概略側断面図である。
【図2】給紙部の構成を示す要部拡大側断面図である。
【図3】給紙部を上方から見た図である。
【図4】位置決め部材の構成を示す平面図である。
【図5】従来の自動原稿送り装置における給紙部の構成
を示す要部拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置 15 搬送ベルト 16 駆動ローラ 17 テンションローラ 26 駆動軸 33 回転軸 36 軸受 41 ベルト規制部 P 原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA03 FB02 FB03 FC27 GA01 GB01 GC01 GD01 JD04 JD10 JD35 KB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートを供給するための装置であって、 回転軸が平行に配置された2つのローラと、 上記2つのローラ間に張り渡されたシートを搬送するた
    めの無端状のベルトであって、一方のローラから他方の
    ローラへ移動する表面がシートの搬送面として機能する
    搬送ベルトと、 上記2つのローラのうち少なくとも一方の回転軸に対
    し、当該ローラの回転とは無関係に一定の方向を向いた
    状態で係合され、上記搬送ベルトの搬送面には干渉しな
    いようにローラ周面よりも外方へ突出し、当該ローラの
    軸方向へ搬送ベルトがずれるのを防止するためのベルト
    規制手段とを含むことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】上記2つのローラは、駆動ローラおよびテ
    ンションローラであって、 上記ベルト規制手段は、上記テンションローラの軸受部
    材により構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の給紙装置。
JP2001197009A 2001-06-28 2001-06-28 給紙装置 Expired - Lifetime JP3623466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197009A JP3623466B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197009A JP3623466B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 給紙装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003012176A true JP2003012176A (ja) 2003-01-15
JP3623466B2 JP3623466B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=19034709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001197009A Expired - Lifetime JP3623466B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3623466B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08123120A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像形成装置
JPH08123212A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH11217126A (ja) * 1998-02-04 1999-08-10 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置
JP2000155480A (ja) * 1998-11-18 2000-06-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2000344365A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Ricoh Co Ltd 給紙装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08123120A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像形成装置
JPH08123212A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH11217126A (ja) * 1998-02-04 1999-08-10 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置
JP2000155480A (ja) * 1998-11-18 2000-06-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2000344365A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Ricoh Co Ltd 給紙装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3623466B2 (ja) 2005-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7630681B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
US7384034B2 (en) Sheet convey apparatus
JPH11193141A (ja) シート材給送装置及び画像処理装置
JPH08282897A (ja) 自動原稿送り装置
JP6571976B2 (ja) シート給送装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP3623466B2 (ja) 給紙装置
JP3746442B2 (ja) 給紙装置
JP3385822B2 (ja) 給紙装置の回転制御装置
JP2003012177A (ja) 給紙装置
JP2002249246A (ja) 自動原稿給紙装置
US4933717A (en) Document feeder
JP2001130769A (ja) シート供給装置及び画像処理装置
JP3487196B2 (ja) 自動原稿給送装置
US20240017954A1 (en) Sheet discharge device and sheet post-processing device including the same
US6293542B1 (en) Automated sheet delivery to selected paths using active gate and drag clutch
JP4336599B2 (ja) シート搬送装置及び画像処理装置
JP2000072276A (ja) シート搬送装置及びシート処理装置
EP1107564A2 (en) Automated sheet delivery to selected paths using reversible crenellated roller
JPH0313483Y2 (ja)
JP2001080770A (ja) シート材給送装置及び画像形成装置
JP3809245B2 (ja) 給紙装置及び自動原稿送り装置及び原稿情報処理装置
JP4001828B2 (ja) 原稿読取装置
JPH11246068A (ja) シート供給装置及び画像処理装置
JP4574519B2 (ja) 自動原稿給紙装置
JP2520205Y2 (ja) シ−ト搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3623466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071203

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term