JP4336599B2 - シート搬送装置及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明はスキャナや複写機、レーザビームプリンタなどの画像処理装置に適用可能なシート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像処理装置に係り、更に詳しくは複数のシートを1枚ずつに分離して繰り出し、所定位置に載置したり搬送したりするための分離給送手段を備えたシート搬送装置及びこれを備えた画像処理装置に関するものである。
従来、シート搬送装置は、例えば複写機などの画像形成装置の画像読み取り部に原稿(シート)を搬送積載して自動的に給送する原稿自動送り装置に適用され、原稿トレイに積載された複数の原稿を分離部で1枚ずつに分離して所定位置に給送させる。
特開平9-58885号はこの種の分離部と給送部の一例を適用したリータード方式の分離装置を備えた原稿搬送装置(シート搬送装置)を記載している。すなわち、原稿トレイに積載された複数のシート(原稿)を給送ローラの回転により繰り出し、分離ローラと分離ベルトからなる分離部に給送し、給送方向に回転する分離ローラと、シートを戻す方向に回転する分離ベルトにて確実に1枚ずつに分離給送する。
また、特開平8-324817号は分離パッドを配置し、上記同様に確実に1枚ずつに分離給送する。
上記例はセットされた複数枚のシートを最下シートから順次繰り出す構成だが、最上シートから繰り出す装置も同様な分離給送手段を備えている。また、分離ローラと分離摩擦パッドからなるデュプロパッド方式の分離給送手段は周知の技術である。
特開平9−58885号公報 特開平8−324817号公報
しかしながら、上記従来例は分離ローラと分離ベルトを交互に複数配置し、かつ駆動しなければならないため構造が複雑で、部品点数が多く、コストが高くなる不具合がある。
また、デュプロパッド分離方式においては、構造が単純で部品点数が少ないのためにコストは有利である。しかし、シートに対する分離ローラと分離パッドの摩擦力だけに頼って分離給送するために、上記分離ベルトに駆動を掛けたリタード方式より性能で劣るところがある。いわゆる、シートの表面摩擦、表面形状或いは、厚みや剛性によっては、分離できずに2枚以上連れ送られる重送や、給送できずに不送りによるシート詰まり等の不具合である。
そして、原稿自動送り装置は、腰が強く厚みがある紙原稿、腰が無い薄い紙原稿、シリコンオイルが付着したカラー画像原稿、光沢コート紙原稿、等々、状態が異なった種々のシートを確実に分離給送しなければならない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造を複雑にすることなく確実にシートを分離供給し得るシート搬送装置並びにこれを備えた画像形成装置を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明における代表的な手段は、積載した複数枚のシートを分離給送手段において1枚ずつ分離して搬送するシート搬送装置において、前記分離給送手段は、シートに給送力を付与するための給送回転体と、シートの搬送方向の下流側に向かって開口するように平面視でコの字状に形成され、前記給送回転体に対してシートを押圧し、2枚目以降のシートに抵抗力を付与して1枚目のシートを分離するための第1押圧部材と、シートの搬送方向に移動するシートに対して前記第1押圧部材に続いて圧力を付与するように前記第1押圧部材のコの字の内部に配置され、前記第1押圧部材により分離されたシートを前記給送回転体に押圧し、該シートに前記給送回転体による給送力を付与するための第2押圧部材と、を有し、前記第1押圧部材は、前記平面視でコの字状となったスポンジ層を下地として含み、前記スポンジ層は、シートの搬送方向における前記第1押圧部材の途中まで延びていて、前記第1押圧部材の摩擦係数は、前記第2押圧部材の摩擦係数よりも大きいことを特徴とする。
本発明は給送回転体にシートを押圧する第1押圧部材と、第2押圧部材とを配置することで、部品点数が少なく、単純な構成で、重送や不送りといった不具合を発生することのない、高い分離性能と給送性能を両立させることができる。
本発明の実施形態のシート搬送装置である原稿自動送り装置を備えた複写機(リーダー部とプリンタ部)を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、150はリーダー部、2は原稿自動送り装置、300はプリンタ部である。
〔リーダー部の説明〕
リーダー150は、図1に示すように、原稿面に対して光を照射するランプ152、このランプ152にて照射された光に対応する原稿Pからの反射光を、レンズ157、およびCCD158に導くミラー153,155,156を有している。ランプ152とミラー153は、第1光学台159に取り付けられ、ミラー155,156は、不図示の第2光学台151に取り付けられている。
また、光学台159,151は、図示しないワイヤによって、モータ314(図3参照)と結合され、モータ314の回転駆動により原稿台ガラス3と平行に移動制御される。
第1光学台159のホームポジション位置は図示しないポジションセンサによって検知され、このポジションセンサの位置を基準としてモータ314を正転、逆転することにより、光学台159,151を移動し、原稿台ガラス3上の原稿を光学的に走査する。
また、モータ314は、ステッピングモータにより構成されている。このモータ314には、エンコーダ302(図3参照)が接続されており、このエンコーダ302の出力により、光学台159,151が何パルス分移動したかを認識できるようになっている。すなわち、ポジションセンサとエンコーダ302からのエンコーダパルスにより、光学台159,151の位置を把握することが可能である。
原稿からの反射光は、ミラー153,155,156を介してレンズ157に導かれ、レンズ157によってCCD158上に集光される。CCD158は、原稿情報を反映した上記反射光を光電変換し、電子的な画像信号として出力する。
このような構成下で、第1光学台159を原稿読取位置に停止させた状態で、原稿自動送り装置2により原稿を搬送させながら原稿情報を読み取る流し読みモードと、原稿を原稿台ガラス3上に固定的に載置して、光学台159,151を副走査方向に移動させながら原稿情報を読み取り原稿台ガラス読み取りモードの2つのモードで原稿情報を読み取ることができる。
図3は、リーダーの制御系の概略構成を示すブロック図である。原稿面に光を照射するランプ152、光学台159,151を副走査方法に移動し原稿を走査するモータ314、原稿面からの反射光を光電変換するCCD158、CCD158の出力信号をA/D変換するA/D変換回路301、モータ314に接続されたエンコーダ302、原稿に光を照射するためのランプ152、光学台159をホームポジションに位置決めするためのポジションセンサ315、ADF原稿読取モードにおける正規の原稿読取位置を設定するためのバックアップRAM303、およびスキャナコントローラ304を有している。
〔プリンタ部の説明〕
プリンタ部300は周知の静電潜像画像形成を用いた画像形成手段である。ここで、図2より300の画像出力部であるプリンタ部の説明をする。
100は上段カセットで、カセット内のシートは分離爪と給送ローラ101の作用によって1枚ずつ分離給送されてレジストローラ106に導かれる。102は下段カセットで、カセット内のシートは分離爪と給送ローラ103の作用によって1枚ずつ分離給送されてレジストローラ106に導かれる。104は手差しガイドで、1枚ずつシートがローラ105を介してレジストローラ106に導かれる。108はシート積載装置(デッキタイプ)で、モータ等により昇降する中板108aを備え、中板上のシートは、給送ローラ109と分離爪の作用により1枚ずつ分離給送されて搬送ローラ110に導かれる。
112は感光体ドラム、114は現像器、115は転写帯電器、116は分離帯電器であり、画像形成部を構成する。
117は画像形成されたシートを搬送する搬送ベルト、118は定着装置、119は搬送ローラ、120はダイバータである。画像形成されたシートはダイバータ120によって排出ローラ121に導かれ、ソーター122内に搬送される。ソーター122は、ノンソートトレイ122a、ソートビントレイ122b、ノンソートトレイ排出ローラ122c、ソートビントレイ排出ローラ122dを有し、ノンソートトレイ122aとソートビントレイ122bが昇降してシートを一段づつ区分けする。尚、ソーターに代わって、排出トレイを装着する場合もある。
両面複写、多重複写の場合には、定着後のシートはダイバータ120により分岐されて搬送ローラ201により搬送され、両面複写の場合はベルト202,204、パス206、排出ローラ205を経て中間トレイ200に排出される。多重複写の場合には、シートはダイバータ203により中間トレイ200に排出される。209,210はシートを給送する半月ローラ、211は分離ローラ対、213,214,215はシートをレジストローラ106へ搬送する搬送ローラである。
〔原稿自動送り装置の説明〕
原稿自動給送装置2は、リーダー部150の上方にヒンジ機構95,96を介してプラテンガラス161、原稿台ガラス3に対して開閉可能に設けられている。以下、原稿自動送り装置2の詳細を図に基づいて説明する。
〔原稿トレイ部の説明〕
図1において、原稿トレイ4は、シート状の原稿Pを積載するためのものである。原稿トレイ4には一対の幅方向規制板が原稿の幅方向にスライド自在に配置されている。幅方向規制板によって原稿トレイ4に積載される原稿Pの幅方向を規制することで給送時の搬送安定性を確保できる。
〔分離部の説明〕
次にシートを1枚ずつに分離して搬送する分離給送手段となる分離部の構成について説明する。原稿トレイ4の上方には、給送ローラ5が設けられている。給送ローラ5は分離搬送ローラ8の回転駆動に連れて回転し、シート原稿を給送する。給送ローラ5は通常、ホームポジションである上方(図中実線位置)に待避している位置をとり、原稿セット作業を阻害しないようにしている。給送動作が開始されると下降して原稿Pの上面に当接する。給送ローラ5はアーム5aにて軸支されるので、アームを揺動して給送ローラ5を上下に動かせる。
分離パッド6はシートに給送力を付与するための給送回転体としての分離搬送ローラ8の対向側に配置され、分離搬送ローラ8側に圧を加えている。分離パッド6は分離搬送ローラ8より摩擦力が若干小さいゴム材料などで形成され、給送ローラ5にて給送されるシート束を最上シートから順に1枚毎にさばき、分離搬送ローラ8で搬送する。分離搬送ローラ8はウレタン系、シリコン系、EPDM系等のゴム材質で形成され、紙に対する摩擦係数は約2.0程度である。
これら分離搬送ローラ8と分離パッド6とは分離ユニットとして構成されている。具体的には、図4に示すように、分離搬送ローラ8に対向する、分離パッド6と、分離後パッド72を保持するプレ分離パッド67と、分離パッドバネ77と、分離後パッドバネ76、分離バネベース78がそれぞれユニットとして組みつけられ、分離ユニットとして交換可能な構成になっている。なお、分離バネベース78には分離パッド6を分離搬送ローラ8方向へ付勢する圧縮コイルバネで構成された第1付勢部材としての分離パッドバネ77と、分離後パッド72を分離搬送ローラ8方向へ付勢する圧縮コイルバネで構成された第2付勢部材としての分離後パッドバネ76の異なるバネを、バネの内径より若干大きい外形の受け部となるリブにはめ込んでいるので、一体的に分離ユニットとして交換性を容易にしている。
図5は分離バネベース78を外した状態を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。分離パッド6には分離パッドバネ77により、また分離後パッド72には分離後バネ76により、それぞれ所定のバネ圧を分離搬送ローラ8側に加えている。
(プレ分離パッド)
図6はプレ分離パッド67の詳細を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。プレ分離パッド67は基材が樹脂等で形成され、本体(斜線面)にビス(図示しない)と留めされる。通紙面側にはゴム材質で形成されたプレ分離摩擦パッド70が通紙面に沿って接着固定され、また上面に樹脂シートのプレ分離シート71が接着固定されている。プレ分離シート71は摩擦が低く、シートに対して抵抗無くガイドすることができ、頂部だけ露出したプレ分離摩擦パッド70によってシートに抵抗を与え、進入するシート束の先端を楔型に崩すことができる。楔型に崩すことで、分離パッド6に進入するシートの枚数を抑え、分離性能を補助する役目がある。
さらに、プレ分離パッド67の両サイドのアーム部69には分離パッド6の支持するための穴68が形成される。穴68には分離パッドの支点軸61(図4参照)がはまり込み、回転方向と上下方向に自由に移動可能としている。通常は分離パッドバネ77及び、分離後パッドバネ76の付勢力によって、支点軸61は上方に位置しており、シートが分離パッド6に進入した際、シートの厚みに応じて、支点軸61は回転または下方に容易に移動可能にしている。
(分離パッド)
図7は分離搬送ローラ8に対してシートを押圧し、2枚目以降のシートに抵抗力を付与して1枚目のシートを分離するための第1押圧部材としての分離パッド6の詳細を示した図である。なお、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。分離パッド6は基材が樹脂等で形成され、支点軸61を有している。通紙面側には分離パッド6に進入してくる複数のシートを阻止するためにゴム材質の摩擦パッド63がコの字状に配置される。摩擦パッド63はウレタン系、シリコン系、EPDM系等のゴム材質で、厚み0.5mm程度のシート状である。紙との摩擦係数は1.2から1.5程度で、従来のデュプロ摩擦パッドの摩擦係数より高い設定である。よって抵抗力も高い。
摩擦パッド63の下面には容易に変形可能な発泡ゴムスポンジ62が配置されているので、分離搬送ローラ8の表面に沿って摩擦パッド63が一様に接触し、広範囲で圧を加えている。さらに発泡ゴムスポンジ62は分離パッド6のシート搬送方向上流側(以下単に「上流側」という)にのみ配置されており、摩擦パッド63は、図7(b)(c)に示すように、発泡ゴムスポンジ62との境界64を境にして上流側はゴムスポンジ62に、シート搬送方向下流側(以下単に「下流側」という)は分離パッド6の樹脂面に接着固定されている。このため、上流から下流に向かうシートに加わる圧力は、ゴムスポンジ62による広範囲の軽圧力から境界64を通過すると急激に高圧力に変化する。そして、分離パッドバネ77を配置するためのリブ66が直下面に配置され、分離パッドバネ77の内径より若干大きい外形のリブによって嵌り込むようになっている。
(分離後パッド)
図8は分離パッド6により分離されたシートを前記分離搬送ローラ8に押圧し、該シートに分離搬送ローラ8による給送力を付与するための第2押圧部材としての分離後パッド72の詳細を示した図である。なお、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。分離後パッド72の基材は樹脂等で形成され、通紙面には分離後パッドシート73が接着固定される。またアーム74から伸びた支点穴75が分離パッド6の支点軸61に嵌りこむことで、分離パッド6が動く支点と同じ位置で回動する。分離後パッドシート73の直下には分離パッド6のリブ66と同じ機能を持った突起リブが形成され、同じように突起リブに分離後パッドバネ76が配置される。
分離後パッドシート73は超低摩擦シートで形成される。例えば、高密度ポリエチレンシート等で、紙との摩擦係数は0.1以下である。分離後パッドシート73は分離搬送ローラ8に接触して圧を加え、低摩擦であることからシートに搬送力を与えることができる。さらにコの字状の摩擦パッド63の中心部に分離後パッドシート73を配置するので、上流から下流に向かって移動するシートには連続的に圧を加えることができる。
(分離パッドと分離後パッドの組合せ)
上記のように、支点軸61を中心に分離パッド6と分離後パッド72がそれぞれ独立して揺動可能とし、分離パッド6には分離パッドバネ77、分離後パッド72には分離後バネ76がそれぞれ所定のバネ圧を分離搬送ローラ8側に加えている。そして、分離パッド6と分離後パッド72は同じ支点にしているので、構造が簡単でユニットでの交換性を容易としている。また、独立して回動可能なので、分離パッド6が変位しても分離後パッド72へは影響を与えず、このため常に安定した圧力を保持し、分離性能を落とすことが無い効果がある。
また摩擦パッド63とシートの摩擦係数をμp1、分離後パッドシート73とシートの摩擦係数をμp2、シートとシートの最大の摩擦係数をμs、シートと分離搬送ローラ8の摩擦係数をμkとした場合、μp2<μs<μp1<μkの関係で構成される。
μp1は重送防止のための必要摩擦である。μp2は超低摩擦でシートの摩擦より小さいことから、分離搬送ローラ8の駆動によって、給送力を生み出す。例えば、カラー印刷原稿同士は密着性が高いので、μsが高い。そのようなシートでも重送を防止するために、μp1を従来よりも高く設定している。よって、シートが連れて送られるような不具合は発生しない。そして、μp1とμkは近い設定になり、このためにシートを繰り出す力が減って給送不良の懸念があるが、分離パッド6下流近傍の分離後パッド72によって、給送力を与えることで確実に下流側へ送られる。
図9はシートを給送している状態を示している。最上シートP1の上面に矢印方向に駆動する分離搬送ローラ8が接触して搬送する。2枚目のシートP2の先端は露出したプレ分離摩擦パッド70の頂部と最上シートP1の下面に阻止されている。2枚目以降の連れ送りによる重送はプレ分離摩擦パッド70や分離パッド6のどちらで阻止しても構わない。
図10は2枚目のシートP2の先端が摩擦パッド63によって阻止されている状態を示している。本実施形態にあっては、摩擦パッド63のうちでもシートとの押圧力が大きくなり、摩擦係数がより高くなる下流側との境界64の壁によって確実に2枚目の連れ送りが阻止される。そして、重送防止のために摩擦係数をより高くしたことで、分離搬送ローラ8の搬送力が低下する懸念があるが、分離後パッド73の作用により、搬送力を補うことでトータルのバランスをとっている。しかも、摩擦パッド63をコの字形状とし、連続的に分離後パッド73を配置しているので、分離搬送ローラ8と接触している短いニップ幅の領域だけで、重送のための阻止力と不送りのための給送搬送力を、高いレベルで両立している。よってコンパクトで単純な構成で従来のリタード並の分離給送性能を維持している。
図11は2枚目のシートP2と3枚目のシートP3が摩擦パッド63にて阻止されている状態を示している。複数枚のシートが分離パッド6に入り込むと、支点軸61が分離搬送ローラ8から離間する方向(下方)に自然に移動することで、圧力が偏ることなく全面領域でシートに作用する。これは特に、厚みがあって自身の剛性が高いシート束に効果があり、あらゆる紙種においても重送や不送りという不具合をなくしている。
〔搬送部の説明〕
次に前記構成の分離部で分離されたシートの搬送構成について、図1を参照して説明する。レジストローラ12、レジスト従動ローラ11は分離部にて給送された原稿の先端をそろえるレジスト手段であり、静止したレジストローラ対11,12のニップ部に向けて分離した原稿先端を突き当て、原稿にループを生じさせて、斜行を補正し、先端をそろえている。
第2レジストローラ28、第2レジスト従動ローラ27は、両面の裏面画像を読み取るために、排出反転部でスイッチバックした原稿の斜行補正し、先端をそろえている。
次にリードローラ22、リード従動ローラ14によりプラテンガラス161に向けて搬送する。プラテンガラス161に搬送された原稿は、ジャンプ台162によりすくい上げられ、リード排出ローラ23、リード排出従動ローラ16により搬送される。
24はプラテンローラであり、プラテンガラス161に対し、0.3mmのギャップをもって配置されている。プラテンローラサイドに設けられたシート押えコロ24a,24bと共に原稿がプラテンガラスから浮かないように原稿を押えている。
31は揺動自在なフラッパであり、時計回り方向に付勢されていて、通常、図1に示すような位置をとる。32は排出反転ローラであり、18は排出反転コロである。排出反転ローラ32は正逆転可能であり、原稿を排出トレイ10へ排出する機能と、原稿をスイッチバックさせる機能を有する。排出反転コロは離間ソレノイド57(図12参照)により、接離可能である。
また、34は中間ローラであり、33は中間コロである。これらはスイッチバックされた原稿を第2レジストローラ対27,28へ搬送する機能を有する。
〔駆動系の説明〕
次に図12を参照して前記各ローラなどを駆動するための駆動系の説明をする。
分離モータ50はステッピングモータであり、正逆転により原稿の分離・搬送を行うものである。この分離モータ50を給送方向に回転させ、クラッチ53をON(連結状態)したときには、給送ローラ5がホームポジションである上方から降下し、原稿トレイ4上のシート原稿の最上シートに圧接させると共に、給送ローラ5と分離搬送ローラ8を駆動する。このとき、レジストローラ12にはワンウェイクラッチを介して駆動を伝達しているため、レジストローラ12は停止している。
分離モータ50が給送方向とは逆転方向である搬送方向に回転させ、クラッチ53をOFF(非連結状態)したときには、レジストローラ12が回転する。
リードモータ51は第2レジストローラ28、リードローラ22、プラテンローラ24、リード排出ローラ23を駆動するステッピングモータであり、搬送される原稿の画像を読み取り速度で各ローラを駆動する。また、離間ソレノイド57は両面原稿スイッチバック時に、排出反転コロ18を排出反転ローラ32に圧着・離間させる。
排出モータ52は、排出反転ローラ32、中間ローラ34を駆動するステッピングモータである。排出モータ52は正逆回転可能であり、正転時、原稿を排出し、正転、停止、逆転することで原稿をスイッチバックし、第2レジストローラ28まで原稿を搬送する。
〔センサの説明〕
次に図1及び図12を参照して各センサの説明をする。原稿トレイ4にはシート原稿Pがセットされたことを検出する透過型の光センサである原稿セット検知センサ40が設けられている。
また、サイドガイドの位置を検出することにより原稿トレイ4上にセットされた原稿束Pの幅方向の長さを検知するシート幅検知センサが原稿トレイ4の下部に設けられている。
分離後センサ26は発光、受光素子および反射板から成り、重送や給送不良を検知する。分離搬送ローラ8とレジストローラ12の間には原稿を検知する透過型の光センサであるレジストセンサ7が設けられ、分離給送された原稿の先端を検知し、レジストローラ12への突き当て量(ループ量)を制御するタイミングなどを検知している。
リードセンサ13は発光、受光素子および反射板から成り、リードローラ22の直前に設けられ、読み取り部160での画像読み取り開始タイミングの基準信号としている。排出センサ17は発光、受光素子および反射板からなり、排出反転ローラ32の直前に設けられ、原稿の排出タイミングおよびスイッチバックタイミングなどを検知している。
〔シート給送動作の説明〕
次に原稿を給送する動作について説明する。まず、片面モードの場合について説明する。複写機の操作部で複写条件が入力されスタートキーが押されると、給送ローラ5が下降し、原稿を給送する。そして、分離搬送ローラ8および分離パット6により、前述したようにして原稿は確実に分離・搬送される。
次に原稿は停止しているレジストローラ12、レジスト従動コロ11のニップ部に突き当たり、ループを形成して停止する。次にレジストローラ12が回転し、第2レジストローラ28へと搬送され、リードローラ22を通過し、読み取り部へ供給される。
読み取り部では、プラテンローラ24、シート押えコロ24a,24bにより、原稿がプラテンガラス161から浮かないようにすることで、画像品質を高めている。
次にリード排出ローラ、フラッパ31、排出反転ローラ32を経て、フェイスダウンで排出トレイへ排出される。また前シートの後端が分離後センサを抜けた時点で、次シートの給送を開始することで生産性を向上している。
両面モードの場合は、表面画像読み取りを行った後、排出反転ローラ32により、スイッチバックして、フラッパ31の上面を通過し、中間ローラ33により停止している第2レジストローラ28,27に突き当てループを形成し、斜行補正する。次に第2レジストローラが回転し、リードローラ22により読み取り部へ供給される。
裏面画像の読み取りを行った後、原稿向きを整えるため、排出反転ローラにより、再びスイッチバックし、再度読み取り部へ供給されるが、このときはループ形成、画像読み取りは行わない。そして排出トレイへフェイスダウンで排出される。
上記のように本実施形態の原稿自動送り装置2にあっては、分離搬送ローラ8と分離パッド6とによってシートを分離給送するときに、分離後パッド72によってシートを分離搬送ローラ8に押圧してシートに給送力を付与することにより、部品点数が少なく、単純な構成で、重送や不送りといった不具合を発生することのない、高い分離性能と給送性能を両立させることができる。
なお、前述した実施形態ではシートの分離給送について、原稿自動送り装置2を用いて原稿を自動給送し、その原稿情報を読み取る画像読取装置(画像処理装置)を例示して説明したが、本発明は複数枚のシートを1枚ずつに分離給送する装置ならが好適に用いることができ、他にも例えば記録シートを1枚ずつ画像形成手段へ給送し、そのシートに画像を形成する画像形成装置(画像処理装置)に用いても効果的である。
画像読取装置と原稿自動送り装置の構成を説明する図である。 画像形成装置の構成を説明する図である。 読み取り装置の制御ブロック図である。 原稿自動送り装置の分離部を説明する図である。 原稿自動送り装置の分離部を説明する図である。 原稿自動送り装置の分離部のプレ分離パッドを説明する図である。 原稿自動送り装置の分離部の分離パッドを説明する図である。 原稿自動送り装置の分離部の分離後パッドを説明する図である。 原稿自動送り装置の分離搬送を説明する図である。 原稿自動送り装置の分離搬送を説明する図である。 原稿自動送り装置の分離搬送を説明する図である。 原稿自動送り装置の駆動系を説明する図である。
符号の説明
2 …原稿自動送り装置
3 …原稿台ガラス
4 …原稿トレイ
5 …給送ローラ
6 …分離パッド
8 …分離搬送ローラ
10 …排出トレイ
12 …レジストローラ
22 …リードローラ
23 …リード排出ローラ
24 …プラテンローラ
24a,24b …シート押えコロ
28 …第2レジストローラ
32 …排出反転ローラ
34 …中間ローラ
50 …分離モータ
52 …排出モータ
61 …支点軸
62 …発泡ゴムスポンジ
63 …摩擦パッド
64 …境界
66 …リブ
67 …プレ分離パッド
68 …穴
70 …プレ分離摩擦パッド
71 …プレ分離シート
72 …分離後パッド
73 …分離後パッドシート
74 …アーム
75 …支点穴
76 …分離後パッドバネ
77 …分離パッドバネ
78 …分離バネベース

Claims (7)

  1. 積載した複数枚のシートを分離給送手段において1枚ずつ分離して搬送するシート搬送装置において、
    前記分離給送手段は、
    シートに給送力を付与するための給送回転体と、
    シートの搬送方向の下流側に向かって開口するように平面視でコの字状に形成され、前記給送回転体に対してシートを押圧し、2枚目以降のシートに抵抗力を付与して1枚目のシートを分離するための第1押圧部材と、
    シートの搬送方向に移動するシートに対して前記第1押圧部材に続いて圧力を付与するように前記第1押圧部材のコの字の内部に配置され、前記第1押圧部材により分離されたシートを前記給送回転体に押圧し、該シートに前記給送回転体による給送力を付与するための第2押圧部材と、を有し、
    前記第1押圧部材は、前記平面視でコの字状となったスポンジ層を下地として含み、前記スポンジ層は、シートの搬送方向における前記第1押圧部材の途中まで延びていて、
    前記第1押圧部材の摩擦係数は、前記第2押圧部材の摩擦係数よりも大きいことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第1押圧部材の摩擦係数をμp1、
    前記第2押圧部材の摩擦係数をμp2、
    シートとシートの最大の摩擦係数をμs、
    シートと前記給送回転体の摩擦係数をμk、
    とした場合、
    μp2<μs<μp1<μk
    の関係を有することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1押圧部材を前記給送回転体方向へ付勢する第1付勢部材と、
    前記第2押圧部材を前記給送回転体方向へ付勢する第2付勢部材と、
    を有し、
    前記第1押圧部材と第2押圧部材は同じ支点軸を中心にして独立して揺動可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記支点軸は、前記給送回転体から離間する方向へ移動可能であることを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。
  5. 前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材を受ける受け部を有することを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。
  6. 前記給送回転体にシートを押圧する前記第1押圧部材は、シート搬送方向下流側が上流側よりもシートに対する押圧力が大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のシート搬送装置。
  7. シートを搬送して画像処理する画像処理装置において、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のシート搬送装置を有することを特徴とする画像処理装置。
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