JPH09110220A - シート給送装置、原稿自動給送装置及びを備える画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート給送方向に回転する給送手段と、シー
ト戻し方向に回転する戻し手段と、からなる分離部にシ
ート束の先端が同時突入するのを防止する。 【解決手段】 シート載置台１から送り出されるシート
Ｄを、シート給送方向に回転する分離ローラ２０と、シ
ート戻し方向に回転する分離ベルト２１により１枚ずつ
分離させる分離・給送部に、高摩擦係数の分離パッドを
有する分離前ガイドを配置して、シートを分離ニップ部
にガイドする。この分離前ガイドは、シート束の先端が
同時に分離ニップ部に搬入しようとする時、シート先端
部をクサビ状に崩してニップ部にガイドする。これによ
り、シート束の先端が、分離ニップ部に詰まって、搬送
系路を詰まらせる不具合が防止され、安定したシートの
分離・給送が行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンター等の画像形成装置に適用可能なシート
給送装置、原稿（シート）自動給送装置及びこれを備え
た画像読み取り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置の画像読
み取り部に原稿（シート）を自動的に給紙し、載置する
原稿自動給送装置においては、原稿載置台に積載された
複数の原稿を分離部により一枚一枚分離して給送させ
る。

【０００３】図１４は、この種の分離部の一例を示して
いる。同図において、分離部は、シート給送方向（矢印
方向）にトレイ２５５上の複数のシート（原稿Ｄ）を最
下紙から順に一枚一枚送るために反時計回りに回転する
半月状のピックアップローラ２５９と、給送ローラ（分
離ローラ）２６１と、この給送ローラ２６１と若干オー
バーラップし交互に配置された分離ベルト（戻し手段）
２６２が、分離駆動プーリ２７１と分離従動プーリ２７
２に巻回して成り、分離駆動プーリ２７１が反時計回り
に回転することで、分離ベルト２６２がシートを戻す方
向（シート給送方向と逆の方向）に駆動する。給紙ロー
ラ２６１は、分離ベルト２６２よりも原稿が接する表面
の摩擦係数が高く、また駆動スピードが速いので、分離
ベルト２６２との作用により、最下紙以上の原稿を分離
ベルト２６２にて阻止し、最下紙だけ給送させている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、、上記
従来例では、図１５で示すように、給送するシートが、
束状態で、給送手段としての給紙ローラ２６１と戻し手
段としての分離ベルト２６２とで構成する分離ニップ部
２８０に挿入された場合、該シート束によって搬送系路
が詰まった状態（以下、クサビ現象とも呼ぶ）となり、
シートが送り方向にも戻し方向にも動作不能となり、給
送不具合を生じるという欠点があった。本発明は、シー
ト給送方向に回転する給送手段と、シート戻し方向に回
転する戻し手段と、からなる分離部にシート束の先端が
突入するのを防止して、シートの安定した分離・給送を
可能にしたシート給送装置を提供することを目的とする
もである。

【０００５】また、本発明は、原稿トレイの原稿を読取
位置に給送するために、１枚ずつ分離する分離手段とし
て、前記シート給送装置を用いた原稿自動給送装置を提
供することを目的とするもである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、シートを載置するシート載置
台と、該シート載置台から送り出されるシートを、シー
ト搬送方向に回動する給送手段と、該給紙手段と共にニ
ップ部を形成していて、シート戻し方向に作用する戻し
手段と、を有し、ニップ部のシート束を１枚ずつ分離・
給送するシート給送装置において、前記給紙手段に対し
進退自在に配置されていて、前記シート載置台のシート
束をその先端がクサビ状となるように前記ニップ部にガ
イドするガイド面を備える分離ガイドを有することを特
徴とする。

【０００７】また、前記ガイド部材は、ガイド面が前記
給送手段の摩擦係数よりも小さい摩擦係数の高摩擦係数
部材からなることを特徴とする。

【０００８】また、前記ガイド部材は、前記ニップ部の
上流側を中心として揺動自在であって、外周表面に前記
ガイド面を有するスポンジ状の分離パッドを有すること
を特徴とする。

【０００９】また、原稿を積載する原稿トレイと、前記
積載した原稿の最上原稿に対するピックアップ動作と給
送した原稿を前記原稿トレイに排出する排出動作とを兼
用して行なうピックアップ排出手段と、原稿トレイから
送り出された原稿を分離・給送する分離手段と、分離後
の原稿を所定のタイミングで給紙するレジスト手段と、
前記レジスト手段により給紙された原稿を読取位置に搬
送する搬送手段と、を有する原稿自動給送装置におい
て、前記分離手段は、原稿トレイから送り出される原稿
を、原稿搬送方向に回動する給送手段と、該給送手段と
共にニップ部を形成していて、原稿戻し方向に回動する
戻し手段と、前記給紙手段に対し進退自在に配置されて
いて、前記シート載置台のシート束をその先端がクサビ
状となるように前記ニップ部にガイドするガイド面を備
える分離ガイドと、を有することを特徴とする。

【００１０】［作用］以上構成に基づき、シート載置台
から送り出されるシート束は、分離前ガイドによりシー
ト束の先端が、分離・給送手段に分離ニップ部に搬入さ
れるとき、シート束の先端は、分離前ガイドによりクサ
ビ状に崩されて分離ニップ部に搬入される。これによ
り、シート束の先端が、分離ニップ部に詰まって、搬送
系路を詰まらせる不具合が防止され、安定したシートの
分離・給送が行なわれる。

【００１１】また、分離前ガイドのガイド面が、給送手
段の摩擦係数よりは小さい高摩擦係数部材からなってい
るので、分離ニップ部に搬入されるシート束先端を確実
にクサビ状に崩すことができ、かつ、給送手段による最
終シートの給送動作を妨げないようになっている。

【００１２】また、シート束先端をクサビ状に崩せる分
離前ガイドを備えた分離手段を、原稿トレイの原稿束を
分離する分離手段として用いることにより、原稿を確実
分離して読取位置に給送する原稿自動給送装置を実現す
ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】

〈第１の実施形態〉図１は、本発明によるシート給送装
置が適用可能な原稿処理装置（原稿自動給送装置）の断
面図である。この装置は、原稿トレイ上にユーザが原稿
束をフェィスァップ積載するものである。Ｂはデジタル
複合複写機であり、コピー機能とともにＦＡＸ機能をも
併せもっている。図において、１は原稿トレイ、２は揺
動ガイド、３はシャッター、４は半月ローラ、５は分離
前ガイド、６は搬送ベルト、７，８，１２，１３はガイ
ド、１４は排紙ローラ、１０，１１，１５はピンチロー
ラ、１６はアーム１７の回動中心軸、１９はシート押え
板、２０は分離ローラ、２１は分離ベルト、２２は駆動
プーリ、２３はベルト支持体、２４は従動プーリ、２５
はカム軸、５１はプラテン、５２は左ジャンプ台であ
り、これらの関連構成及び機能については後述する。図
中４００は、デジタル複合複写機Ｂを制御する制御装
置、３００は原稿処理装置としての原稿自動給送装置を
制御する制御装置を示している。

【００１４】図１に示される装置による原稿処理の流れ
の概略を、図２により説明する。この装置へのユーザに
よる原稿セットはフェイスアップ（原稿面上向き）であ
る。コピーモードでは、図２（ａ）のように、原稿トレ
イ１上の原稿は、半月ローラ４により最下紙から給紙さ
れ、矢印に沿って移動して分離部Ｃが下分離の機能を果
し、最下紙のみが給紙され、複写機本体Ｂ上面のプラテ
ン５１に載置される。装置本体Ｂの複写動作の為の画像
露光が終了すると、原稿は、原稿搬送ベルト６により図
中矢印で示す左方向へ搬送され、搬送ローラ９を通過
し、排紙ローラ１４も経由して再び原稿トレイ１へ戻さ
れる。こうして、順次、原稿が給排紙され、全原稿が排
出された時点では、原稿は初めてユーザがセットした状
態にもどっていることになる。

【００１５】次に、ＦＡＸモードでは、図２（ｂ）のよ
うに、コピーモードと同じくフェィスアップで原稿トレ
イ１上に積載された原稿束は、排紙ローラ１４がいわゆ
るピックアップローラの作用をすることにより分離部方
向に給紙される。排紙ローラ１４は、固定回動中心１６
周りに回動可能なアーム１７の先端に保持されていて、
ＦＡＸモード時は、原稿１枚給紙毎に原稿束上に落下す
る仕組みになっている。こうして、最上原稿が分離部Ｃ
に進入する。ここで、分離部Ｃは上分離の機能を果た
し、最上紙のみが矢印方向へ給紙される（なお、分離部
Ｃの上分離と下分離の機能切り換えについては後述す
る）。

【００１６】原稿が、プラテン５１上に載置されると、
本体ＢはＦＡＸ送信のために原稿画像情報を読み取る。
読み取り終了後、原稿は搬送ベルト６により矢印に沿っ
て図中右方向へ搬送され、右排紙ローラ１８Ｍを経由し
て本体Ｂに固定されている排紙トレイ１８上にフェイス
ダウン（原稿面下向き）排紙され、順次積載されてゆ
く。こうして、全原稿の搬送、読み取り終了後には排紙
トレイ１８上に原稿束は、初めにセットした時と同じペ
ージ順で積載されることになる。

【００１７】次に、この装置の分離部Ｃの上分離と下分
離の切り換え機構について説明する。

【００１８】図３は、分離ローラ２０と分離ベルト２１
の長手方向配置の概念図である。この分離部の分離方式
は、いわゆるクシ歯分離方式である。上下の分離部材２
０，２１が互いに逆側（搬送方向と搬送逆方向）に回動
し、搬送方向に回動する部材の摩擦係数が、搬送逆方向
に回動する部材の摩擦係数よりも高くすることにより、
搬送方向に回動する部材に直接接する原稿１枚のみを給
紙し、残りは搬送逆方向に回動する部材により戻すこと
により分離している。

【００１９】この装置で、まず、２０ａは分離ローラで
あって、対紙摩擦係数２．０のＥＰＤＭである。この分
離ローラ２０ａはＰＯＭ樹脂製のフランジ２０ａ’に圧
入により固定されている。２１ａは分離ベルトであり、
対紙摩擦係数１．２のＥＰＤＭである。この分離ローラ
２０ａと分離ベルト２ｌａとの対でコピーモード時の下
分離ニップを形成し、分離ローラ２０ａを原稿搬送方向
に、分離ベルト２１ａを搬送逆方向に回動させることに
より最下原稿のみを給紙する。

【００２０】また、ＦＡＸモードでの上分離時には、分
離ローラ２０ｂ、分離ベルト２１ｂの対で分離をする。
分離ローラ２０ｂは対紙摩擦係数１．２のＥＰＤＭ、分
離ベルト２ｌｂは対紙摩擦係数２．０のＥＰＤＭであ
る。分離ベルト２ｌｂは搬送方向に、分離ローラ２０ｂ
は搬送逆方向に回動することにより、最上原稿のみを給
紙する構成となっている。

【００２１】また、この構成で下分離時には、上分離用
分離対２０ａ，２１ａが分離の妨げになり、上分離時に
は下分離用分離対２０ｂ，２１ｂが同じく分離の妨げに
なる。そのため、原稿の下分離時には、分離ベルト２ｌ
ａの最下位置は図中ｈの高さにし、分離ベルト２ｌｂは
図中ｈ’の高さになるようにしている。つまり、下分離
時には、上分離用分離対２０ａ，２１ａのニップを解除
している。

【００２２】また、上分離時には、分離ベルト２ｌｂは
図中ｈの高さに、分離ベルト２ｌａは図中ｈ’の高さに
なるようにして、下分離用分離対のニップを解除してい
る。

【００２３】これらの分離ニップの解除のための機構を
以下に説明する。

【００２４】図４において、２２はベルトの駆動軸であ
る。２２ａ，２２ｂは樹脂製のベルトプーリーであっ
て、駆動軸２２に一体成型により固定されている。２３
ａ，２３ｂは、分離ベルト２ｌａ，２ｌｂを引き伸ばし
て張架するように、分離ベルト２３ａ，２３ｂを保持す
る駆動プーリー２２ａ，２２ｂと従動プーリー２４ａ，
２４ｂの軸問距離を保持するためのベルト支持体であ
る。ベルト支持体２３ａ，２３ｂは、駆動軸２２、従動
軸２４に対し回動自在になっている。

【００２５】ベルト支持体２３ａにはプーリカム４２
が、他方のベルト支持体２３ｂにはプーリカム４１がそ
れぞれ一体的に設けられており、各プーリカム４１，４
２は、分離ベルト２１ａ，２１ｂの位置を決める位置決
め面をそれぞれ有している。上記ベルト支持体２３ａ，
２３ｂは、プーリカム４１，４２の位置決め面の高さを
変えることにより、分離ベルト２ｌａ、２ｌｂを駆動軸
を中心として回動し、分離ローラ２０との高さを図３で
示したｈ、ｈ’に変えることができる。これにより、ニ
ップ解除をする構成になっている。

【００２６】ここで、ベルト支持体の位置決め面の高さ
変更の仕組みを、図５により説明する。

【００２７】図５において、２５はカム軸を示してい
る。このカム軸２５は、９０°正逆回転するように設定
されており、時計方向（ＣＷ）に９０°回転した位置で
下分離状態に、反時計方向（ＣＣＷ）に９０°回転した
位置で上分離状態に、分離ベルト２１の高さを設定する
ものである。カム軸２５には、樹脂製のカム２５ａ、２
５ｂがそれぞれ一体成型により固定されている。カム２
５ａは、ベルト支持体２３ａと一体のプーリカム４２の
位置決め面と長手方向で対応する位置に有り、カム２５
ｂは、ベルト支持体２３ｂと一体のプーリカム４１の位
置決め面と長手方向で対応する位置に有る。

【００２８】図５（ａ）は下分離状態であり、カム位相
により、ベルト支持体２３ａが下げられており、カム２
５ａに付いているビスのビス頭に位置決め面が当接して
いる。ベルト支持体２３ｂは、カム２５ｂの樹脂部に位
置決め面が持ち上げられることにより、ニップ解除位置
に来ている。なお、ベルト支持体２３ａ，２３ｂは、図
示せぬ付勢部材により常時図中Ｐ方向の力を受けてお
り、位置決め面は常にカムに沿って変位するようになっ
ている。

【００２９】また、図５（ａ）の下分離状態からカム軸
は反時計方向に回転し、図５（ｂ）の様な状態を経て９
０°回動した位相で停止する。これが図５（ｃ）に示す
上分離位置である。この状態で、ベルト支持体２３ａは
上昇してベルトのニップは解除され、ベルト支持体２３
ｂは、カム２５ｂの回動に従動して下降して、上分離用
のニップが形成される。この状態からカム軸２５が再び
ＣＷへ９０°回動すると下分離位置に戻る仕組みになっ
ている。

【００３０】なお、ニップ形成位置で、位置決め面がビ
ス頭に乗っているのは、ニップでのベルト高さは分離性
能に大きな影響が有り、高精度な位置精度が必要なた
め、高さｈは部品組み立て後に実測し、規格内に入って
いない場合はビス高さによって調整可能にするためのも
のである。また、調整後に緩み防止として図示のナット
を締めてダブルナットの構成としビス頭位置を維持して
いる。

【００３１】また、上分離と下分離とを切り換えるのに
伴ない、分離ニップ直前の原稿積載部分の形状を変更す
る必要が有る。具体的には、上分離では最上紙が原稿束
の中で最も分離ニップに近い位置に有り、また、下分離
では、最下紙が最も近い位置にくる構成である。そし
て、上記最上紙または最下紙以外は、その紙先端を傾斜
部分に当接させて搬送を止める、いわゆるプレ分離する
ことが、分離ニップ部での十分な分離性能を確保するた
めに重要である。こうした事情により、本実施形態で
は、図８のように分離ニップ前の原稿積載部分の形状を
切り換えている。

【００３２】まず、図８（ａ）は、上分離での分離ニッ
プ周囲の断面図である。

【００３３】分離ニップまでの紙ガイド面は、原稿トレ
イ１、揺動ガイド２、分離前ガイド５により構成されて
いる。原稿トレイ１は、装置本体に固定されている。揺
動ガイド２は、支点３２でユニット側板に回動自在に支
持され、かつ、側板との間に張られる引っ張りばね３３
により図８において反時計方向の付勢を受けている。こ
の付勢力により、揺動ガイド２は、側板の切り起こし部
３５に当接し位置決めされている。分離前ガイド５は支
点軸３４により揺動ガイド２に回動自在に支持されてい
る。また、３１は、前後のユニット側板に有る位置決め
軸３１であり、この上に分離前ガイド５の位置決め面５
ａが自重で当接している。この分離前ガイド５の長手方
向で分離ローラ２０に相当する部分は、破線で示される
形状である。

【００３４】こうして、上分離の分離ニップ前のガイド
が構成されている。この時、原稿トレイ１、揺動ガイド
２、分離前ガイド５により形成されるガイド概形は、下
に凸のくの字形になる。この形状の作用により、原稿は
自重で図中左下方向に滑べり、先端が分離前ガイド５に
当接して停止する。この状態では、最上紙が最もニップ
に近くなるように積載されてプレ分離される。そして、
排紙ローラ１４が、原稿束上に落下し、搬送方向への駆
動をかけると、最上紙は分離前ガイド５の傾斜面をのぼ
り、分離ニップヘ進入する。

【００３５】次に、図８（ｂ）により下分離の構成を説
明する。

【００３６】下分離では、カム軸２５が上分離状態から
９０°時計方向へ回動した位置になる。カム２５ｃはガ
イド切換用のものであり、３０は、分離ローラ２０の中
心軸２０ｃに回動自在に保持される位置決めアームであ
る。前記のカム軸の回動に伴ない、位置決めアーム３０
はカム２５ｃにより押下げられ、分離ローラ軸２０ｃを
中心に反時計方向に回動し、右端部が揺動ガイド２の先
端を持ち上げる。分離前ガイド５は支点３４の上昇に伴
ない位置決め軸３１に当接しないようになり、揺動ガイ
ド２に対して更に反時計方向に回動し、位置決め面５ｂ
が揺動ガイド２の曲げ起こし部２ａに当接して位置決め
される。

【００３７】このようにして、図８（ｂ）に示すような
下分離時のガイド形状が構成される。この状態で、ユー
ザが、原稿トレイ１と揺動ガイド２で形成する原稿積載
部に原稿をセットし、コピーキーを押すとシャッタ３が
下降し、半月ローラ４が回転すると、最下紙はニップ方
向に搬送され、図８（ｂ）の状態になる。ここで、揺動
ガイド２の原稿積載面は分離ニップ方向に向かってお
り、図示の如く、最下紙が最もニップに近づき、それ以
外の紙は分離ベルト２１で戻されることによりプレ分離
効果を確保している。

【００３８】次に、本発明の実施例であるシート（原
稿）分離の際の分離ガイドの構成と、上分離時における
分離ガイドの退避動作を、図６、図７を用いて説明す
る。なお、ここでは、分離・給送部は、原稿を含むシー
トを分離・給送可能であるので、原稿としての通常のシ
ートの分離・給送について説明する。

【００３９】図６は、下分離時の分離ローラ２０ａと分
離ベルトａを示している。

【００４０】シートの給紙部は、反時計回りに回転する
半月状の送り出しローラ４（図８に記載）と、分離ロー
ラ（給送手段）２０ａと、分離ローラ２０ａと若干オー
バラップして交互に配置された分離ベルト（戻し手段）
２１ａと、を有している。分離ベルト２１ａは、駆動プ
ーリ２２ａと従動プーリ２４ａに巻回しており、駆動プ
ーリ２２ａが反時計方向に回転することで、分離ベルト
２１ａがシートを戻す方向に駆動する。

【００４１】本発明に係る分離ガイド５００は、支点５
０１を中心に揺動可能であって、分離ローラ２０ａに当
接可能な分離パッド５００ａ、５００ｂを有している。
分離パッドは、分離ローラ２０ａと分離ベルト２１ａと
の分離ニップ部の上流近傍に位置する母材が、スポンジ
状部材５００ａと、シート又は分離ローラ２０ａと接触
する外周表面に固着された、高摩擦係数部材であるゴム
層からなるガイド面ド５００ｂとからなっている。分離
ガイド５００の分離パッドは、スポンジ状部材５００ａ
の変形による弾性力により、分離ローラ２０ａを圧接し
ている。

【００４２】分離ローラ２０ａは、分離ベルト２１ａの
摩擦係数、及び、分離パッド５００ｂのガイド面である
ゴム層表面の摩擦係数よりも、さらに摩擦係数が高い部
材で構成され、最下紙以上のシートを、分離ベルト２１
ａ又は分離パッド５００ｂによって給送を阻止して、シ
ートの最下紙だけを給紙させる。前記スポンジ状部材
は、発泡状ウレタン系スポンジで、発泡体空気室（セ
ル）は、比較的均一なものであり、圧縮荷重について均
一な荷重が得られ、又残留歪も少ないスポンジである。

【００４３】また、前記ガイド面５００ｂの表面のゴム
層は、ウレタン系ゴムで、分離するシートのインク、ト
ナー、鉛筆汚れなどが付着しにくい材質であって、シー
ト状のものを前記スポンジ状部材５００ａに接着、又は
溶着するか、または液状のものをスポンジ状部材５００
ａに塗布して構成してもよい。また、分離するシートが
シリコンオイルなどを付着している場合には、ガイド面
５００ｂは、シリコンオイルと相性の良いシリコン系の
ゴムでも良い。

【００４４】上記ガイド面５００の表面層の材質は、紙
を阻止するのに必要な一定水準以上の摩擦係数を要し、
耐久性、インク等の付着しにくい材料であれば、上記ゴ
ムには限定されない。さらに、ガイド面をゴム層として
説明しているが、ガイド面５００ｂは、ゴムと同等の効
果を有する他の材質、例えばシーガルスウェードフェル
ト等でも良い。

【００４５】以上の構成で、分離ガイド５００を、分離
ニップ部近傍の上流側に設けることによって、シートが
束状態で分離ニップ部に挿入されるようになっても、分
離ガイド５００の分離パッド５００ａ、５００ｂによっ
て、シート束の先端を、くさび状にさばく様に崩すた
め、従来のようにシートが束で分離ニップ部に入り込
み、該分離ニップ部で詰まることがなく、確実にシート
を分離し、シートを汚すことなく安定した給送動作を行
うことができる。

【００４６】このような構成によって、上述効果を下分
離によるシートの給送時には得ることができるが、上分
離によるシートの給送時には、分離ガイド５００が、シ
ートの搬送のさまたげとなる。そこで、前述した下分離
と上分離による各部材の切換え動作に連動して、分離ガ
イド５００も、下分離時にはシート又は分離ローラ２０
に接する位置に、そして、上分離時にはシート、分離ロ
ーラ２０から離隔する位置に移動させる必要がある。

【００４７】図６は、下分離時の分離ガイド５００の位
置を示しているが、これは分離ガイド５００は、支点５
０１を中心にシートに自重で接する構成で、ベルトプー
リカム１０３と、分離ガイドカム１０２とは、独立して
ベルトプーリ軸５０４に係合している。分離ガイドカム
１０２は、ベルトプーリ軸５０４の上昇時に連動して、
図の先端部５０４ａを中心として回動するようになって
おり、この回動時にベルトプーリ軸５０４の後端部５０
４ｂは、前記分離ガイド５００の先端部に係合するよう
になっている。

【００４８】上分離時には、図７で示すように、カム軸
２５が反時計方向に回動して、カム軸２５に設けられた
カム２５ａがベルトプーリカム５０３を図の位置に持ち
上げ、分離ベルト２１ａを分離ローラ２０ａより離隔さ
せる。

【００４９】このとき、分離ベルト２１ａが上方に移動
するのに対し、分離ガイドカム５０２の先端５０２ａ
は、図示せぬガイドによって位置が変わらず、後端５０
２ｂのみが、回動する。このとき、分離ガイドカム５０
２の後端５０２ｂは、分離ガイド５００に係合し、分離
ガイド５００をも上方に移動させ、該分離ガイド５００
がシート及び分離ローラ２０ａより離隔する構成となっ
ている。

【００５０】以上説明したとおり、本実施形態では、分
離ベルト２１の加圧、解除、及び分離前の紙ガイド形状
を変えることにより、１つの分離部２０，２１で、シー
ト束の上分離、下分離の両方をできるようにしている。

【００５１】ここで、本構成では、図１に示すカム軸２
５の位相を変えることにより、上分離と下分離とを切り
換えている。この位相を変えるための方法として、ソレ
ノイド、電磁クラッチ等を用いた電気的制御による手段
も考えられるが、本実施形態では次に示すような機械的
な手段を用いることにより、装置のコストダウン、電気
制御の簡単化、を実現している。

【００５２】図９は、カム軸切換え機構を説明するため
の分離部上視図である。

【００５３】３６，３７は分離ローラ軸２０ｃに嵌合し
ているワンウェイクラッチ入りのアームである。このア
ーム３６は、分離ローラ軸２０ｃが図８において時計方
向に回転する時のみ駆動が伝達する。アーム３７はアー
ム３６の逆で、分離ローラ軸２０ｃが反時計方向に回転
する時のみ駆動が伝達される。また、カム軸２５には、
アーム２５ｄ，２５ｅが固定されている。そして長手方
向でアーム３６はアーム２５ｄに、アーム３７はアーム
２５ｅに対応する部分に取りついている。また、カム軸
２５の端部には、ばね支板３８がビス止めされ、このば
ね支板３８と側板４０の切り起こし部４０ａとの問には
引張りばねが掛けられている。この様子を図１０に示
す。

【００５４】図１０は、図９のＢ矢視図になっている。
カム軸２５は引張りばね３９の張力によりトグル力が作
用するようになっている。線分l はカム軸２５の中立位
相であり、ここでは、引っ張りばね３９による回転モー
メントは０である。そして、これよりもカム軸２５が反
時計方向に動かされると、反時計方向への回転モーメン
トが、また、逆に時計方向に動かされると時計方向への
回転モーメントが生ずる構成である。そして、カム軸２
５は、時計方向に回動してゆくと、ばね支板３８が側板
４０の切り起こし部であるストッパー４０ｂに当接し、
ばね力がうけとめられて回動を停止する。この状態がコ
ピーの下分離時である。また、カム軸２５が反時計方向
に回動すると、ばね支板３８がストッパー４０ｃに当接
し、回動を停止する。この状態がＦＡＸの上分離時であ
る。

【００５５】図１１は、カム軸２５位相切換えをするア
ームの作用を示す本実施形態の正面から見たところの断
面図である。

【００５６】図１１（ａ）は上分離状態を示している。
上分離では、分離ローラ軸２０ｃは時計方向に回転して
いる。このため、アーム３６にはワンウェイクラッチを
企して駆動伝達しており、対応するアーム２５ｄはアー
ム３６が回動しても干渉又は係合しない位置になってい
る。アーム２５ｅは、対応するアーム３７が回動すると
干渉する位置にあるが、ワンウェイクラッチで駆動伝達
できないので問題にならない。

【００５７】次に、上分離から下分離へ切換わる動作を
説明する。切換えに際し、図示せぬ分離部駆動モーター
が逆転し、これにより駆動される分離ローラ軸２０ｃも
回転方向を時計方向から反時計方向に変わる。これによ
り、アーム３７は駆動伝達可能となり、アーム２５ｅと
かみ合ってカム軸２５を時計方向に回動させる。そし
て、カム軸２５は図１１（ｂ）のトグル中立位置を超え
た地点まで回動されると、後は引張りばね３９による回
転モーメントにより図１１（ｃ）に示す下分離状態の位
置まで回動してゆく。図１１（ｃ）の状態で、今度はア
ーム２５ｅは対応するアーム３７と干渉しない位置に、
またアーム２５ｄはアーム３６と干渉する位置関係にな
るように設定している。この下分離状態から再び分離部
駆動モーターが逆転すると、同様の作用により図１１
（ｂ）、図１１（ａ）へと変わり、上分離状態に戻る仕
組みである。

【００５８】こうして、本実施形態では、分離ベルト２
１と分離ローラ２０を駆動する分離部駆動モーターの正
逆転により、 （１）分離対（ベルト、ローラ）の回転方向を逆転さ
せ、上分離、下分離を切り換える。 （２）カム軸の位相を切換え、これに伴ない、分離前の
紙ガイド形状を変更し、また、分離ニップの加圧、解除
を行なう。 といった作用を得ている。

【００５９】ところで、本実施形態では、クシ歯分離方
式による分離部を例示したが、本発明による効果は、リ
タード分離等の他の分離方式を用いた場合でも同様の効
果が得られる。

【００６０】また、上分離、下分離の切り換えのための
分離部構成（ニップ加圧、分離前の紙ガイド形状）の変
更を、分離部駆動モーターの回転方向変更にともなう機
械的作用により行なうことにより、電気的な駆動手段
（ソレノイド、電磁クラッチ等）が不用となり、コスト
ダウンが可能になるうえに、電気制御方法も簡略化され
る。

【００６１】次に、上記のような用紙給送装置又は自動
給紙装置を用いて画像を形成する画像形成装置の実施形
態について図１２を参照して説明する。

【００６２】図１２において前述搬送ベルト６により搬
送された原稿はプラテン５１上に載置され、該原稿に基
づき下方に配置された画像形成装置により画像が形成さ
れる。即ち、図示しないランプにより照射されプラテン
５１上の原稿から反射された光１０１はＣＣＤ等の光学
読取装置１０２により画像情報信号に変換され、該情報
に応じてレーザスキャナユニット１０３からレーザが照
射され、該レーザにより像担持体としての感光ドラム１
０４が露光され潜像が形成される。該潜像は境像装置の
トナー１０５により現像され、現像された現像像は転写
手段１０６，１０７によりレジストローラ１０８により
給送される用紙Ｐに転写される。該用紙Ｐは、着脱カセ
ット１０９，１１０，デッキ１１１又は手差しトレイ１
１２からレジストローラ１０８に給送される。

【００６３】前記現像像を転写された用紙Ｐは搬送ベル
ト１１３により定着装置１１４へ送られて定着され、片
面コピーの場合は、搬送ローラにより排紙トレイ１１５
に排紙される。両面コピーの場合は、片面定着後の用紙
Ｐはフラッパ１１６の切換により、搬送ベルト１１７，
１１８、反転ガイド１１９により反転・搬送され、中間
トレイ１２０上に一時載置され、そこから半月ローラ１
２１、ローラ１２２等によりレジストローラ１０８に搬
送され、前記同様の画像形成行程により用紙の他の１面
に前記同様現像像が転写され、定着される。また前記定
着された同一面に再度画像を形成する場合は、フラッパ
１２３により用紙Ｐは１２４方向に搬送され、そこから
前記両面画像形成時と同様に用紙Ｐは搬送されて画像が
形成される。

【００６４】次に、上記のような自動給紙装置を用いて
画像を形成する画像形成装置の第２の実施形態について
図１３を参照して説明する。

【００６５】図中の上部二点鎖線内は、従来方式の原稿
処理装置、下部二点鎖線内はデジタル方式の複合（ファ
クシミリとコピー）型画像形成装置の各々概念図であ
る。この装置は、原稿Ｄはユーザーの使用上の混乱を避
けるために、ファクシミリ、コピーどちらの場合も原稿
面を上向き（以降フェイスアップと称する）で積載し、
ラストページから順に画像形成装置へ用紙を送り順次原
稿を読み取ってゆく。そして、コピーの場合はそのまま
の順番でコピーしてゆく。ファクシミリの場合は、全ペ
ージの情報を一旦メモリーに蓄えた後、先頭ページから
順に送信してゆく。この一連の動作を順番に説明する。

【００６６】まず、原稿Ｄ₁ は処理するためにファクシ
ミリ、コピーどちらの場合もフェイスアップで原稿トレ
イ２０１上に積載される。ピックアップローラ２１５
は、重りローラ２０２から原稿Ｄ₁ を加圧され、原稿束
の最下紙から順に搬送してゆく。２１６は束重送を防ぐ
ためのプレ分離板である。２０４はフィードローラ、２
０３は図示せぬトルクリミッターを介して駆動伝達を受
けているリタードローラであり、このローラ対によりリ
タード方式によって原稿を１枚に分離し、搬送される。
２０５ａ，２０５ｂはレジストローラ対であり、原稿を
タイミングを合わせて原稿ガラス２０９の上に搬送す
る。２０８は原稿搬送ベルトであり、ベルト駆動ローラ
２０７、アイドラーローラ２０６により架橋され、矢印
方向にベルトを駆動する。原稿搬送ベルト２０８は原稿
を原稿ガラス２０９の所定位置で一旦停止させる。ここ
で、ハロゲンランプ２１０ａ、反射笠２１０ｂ、反射ミ
ラー２１０ｃからなるスキャナーユニット２１０が移動
して原稿を露光し、最大原稿幅分に並らぶＣＣＤセンサ
ー２２０により画像情報を読み取る。ファクシミリの場
合この情報は一旦、メモリー２３０に蓄えられた後、先
頭原稿から順番に並び変えて送信してゆく。コピーの場
合、メモリーを介さず、直接情報をレーザードライバー
２４０に送り込み、読み取った順番に図示せぬ感光ドラ
ム上に潜像を書き込んでゆく。

【００６７】読み取りが終了した原稿は再び原稿ベルト
２０８、搬送コロ２１１を介して原稿排出トレイ２１２
上に積載されてゆく。

【００６８】なお、本実施の形態では、分離・給送部に
分離ガイドを有するシート給送装置を原稿自動給送装置
に適用した場合について述べたが、これに限らず、シー
トを１枚ずつ分離する必要の種々の装置に、シート後処
理装置を適用することができる。

【００６９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート載置台から給送されるシートを分離・給送する分
離・給送部に、分離・給送部のニップ部のニップ部上流
側に、シート束の先端をクサビ状に崩してニップ部に導
く分離ガイドを配設したので、シート束の先端が、分離
ニップ部に詰まって、搬送系路を詰まらせる不具合が防
止され、安定したシートの分離・給送を行なうことがで
きる。

【００７０】また、分離ガイドのガイド面が、給送手段
の摩擦係数よりは小さい高摩擦係数部材からなっている
ので、分離ニップ部に搬入されるシート束先端を確実に
クサビ状に崩すことができ、かつ、給送手段による最終
シートの給送動作を妨げないようになっている。

【００７１】また、シート束先端をクサビ状に崩せる分
離ガイドを備えた分離手段を、原稿トレイの原稿束を分
離する分離手段として用いることにより、原稿を確実分
離して読取位置に給送する原稿自動給送装置を実現する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るシート給送装置が適用された原稿
自動給送装置の要部の縦断側面図。

【図２】同じく原稿自動給送装置の原稿搬送の作用図。

【図３】同じく原稿自動給送装置の分離部の正面図。

【図４】同じく原稿自動給送装置の分離部であって、
（ａ）図は分離ベルト、ベルト支持体、プーリカム等の
平面図、（ｂ）図は（ａ）図の矢視Ａ図。

【図５】同じく原稿自動給送装置の分離部のベルト加
圧、解除の側面図であって、（ａ）図はコピー状態、
（ｂ）図はカム軸回転開始状態、（ｃ）図はＦＡＸ状態
を示す。

【図６】本発明に係るシート給送装置の分離・給送部を
示す側面図。

【図７】同じく図６に示すシート後処理装置の作用図。

【図８】同じく原稿自動給送装置の紙ガイド部を示す側
面図で、（ａ）図は上分離状態、（ｂ）図は下分離状態
を示す。

【図９】同じく原稿自動給送装置のカム軸位相切換を示
す平面図。

【図１０】同じく原稿自動給送装置のカム軸位相切換の
作用図。

【図１１】同じく原稿自動給送装置のカム軸位相切換を
示すアーム部の正面図。

【図１２】同じく本発明に係るシート給送装置、原稿自
動給送装置が用いられる画像形成装置の正面図。

【図１３】同じく本発明に係るシート給送装置、原稿自
動給送装置が用いられる他の画像形成装置の正面図。

【図１４】従来のシート給送装置の分離・給送部の側面
図。

【図１５】同じく図１４に示す装置の作用図。

【符号の説明】

Ｂ デジタル複合複写機（画像形成装
置） Ｄ 原稿（シート） １ 原稿トレイ ４ 半月ローラ（下分離用の給送ロー
ラ） ５ 分離ガイド ９ レジストローラ（レジスト手段） １４ ピックアップ排出ローラ（ピックア
ップ排出手段） １８ ＦＡＸ用の排出トレイ ２０ａ 下分離用の分離ローラ ２０ｂ 上分離用の分離ローラ ２０ｃ 分離ローラ軸 ２１ａ 下分離用の分離ベルト ２１ｂ 上分離用の分離ベルト ２０，２１ 分離手段 ２２ 分離駆動軸 ２３ａ，２３ｂ ベルト支持体 ２５ カム軸 ２５ａ カム ５００ 分離前ガイド ５００ａ ガイド面 ５００ｂ スポンジ状部材 ５００ａ，５００ｂ 分離パッド ５０２ 分離ガイドカム

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートを載置するシート載置台と、該シ
   ート載置台から送り出されるシートを、シート搬送方向
   に回動する給送手段と、該給紙手段と共にニップ部を形
   成していて、シート戻し方向に作用する戻し手段と、を
   有し、ニップ部のシート束を１枚ずつ分離・給送するシ
   ート給送装置において、 前記給紙手段に対し進退自在に配置されていて、前記シ
   ート載置台のシート束をその先端がクサビ状となるよう
   に前記ニップ部にガイドするガイド面を備える分離ガイ
   ドを有することを特徴とするシート給送装置。
2. 【請求項２】 前記ガイド部材は、ガイド面が前記給送
   手段の摩擦係数よりも小さい摩擦係数の高摩擦係数部材
   からなることを特徴とする請求項１記載のシート給送装
   置。
3. 【請求項３】 前記ガイド部材は、前記ニップ部の上流
   側を中心として揺動自在であって、外周表面に前記ガイ
   ド面を有するスポンジ状部材を有することを特徴とする
   請求項１記載のシート給送装置。
4. 【請求項４】 前記戻し手段は、前記給送手段に対して
   進退自在であり、前記ガイド部材は、前記戻し手段を前
   記給送手段から離隔する向きに退避させる時に、これに
   連動して前記にフックから退避することを特徴とする請
   求項１記載のシート給送装置。
5. 【請求項５】 原稿を積載する原稿トレイと、 前記積載した原稿の最上原稿に対するピックアップ動作
   と給送した原稿を前記原稿トレイに排出する排出動作と
   を兼用して行なうピックアップ排出手段と、 原稿トレイから送り出された原稿を分離・給送する分離
   手段と、 分離後の原稿を所定のタイミングで給紙するレジスト手
   段と、 前記レジスト手段により給紙された原稿を読取位置に搬
   送する搬送手段と、 を有する原稿自動給送装置において、 前記分離手段は、原稿トレイから送り出される原稿を、
   原稿搬送方向に回動する給送手段と、該給送手段と共に
   ニップ部を形成していて、原稿戻し方向に回動する戻し
   手段と、前記給紙手段に対し進退自在に配置されてい
   て、前記シート載置台のシート束をその先端がクサビ状
   となるように前記ニップ部にガイドするガイド面を備え
   る分離ガイドと、 を有することを特徴とする原稿自動給送装置。
6. 【請求項６】 請求項１ないし４何れか１項記載のシー
   ト給送装置と、該シート給送装置により読取位置に給送
   されたシートの画像情報に基づいて、記録用のシートに
   画像を形成させる画像形成部と、を有することを特徴と
   する画像形成装置。
7. 【請求項７】 請求項５記載の原稿自動給送装置と、該
   原稿自動給送装置により読取位置に給送された原稿の画
   像情報に基づいて、記録用のシートに画像を形成させる
   画像形成部と、を有することを特徴とする画像形成装
   置。