JP3056421B2 - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像形成装置

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JP3056421B2
JP3056421B2 JP8195910A JP19591096A JP3056421B2 JP 3056421 B2 JP3056421 B2 JP 3056421B2 JP 8195910 A JP8195910 A JP 8195910A JP 19591096 A JP19591096 A JP 19591096A JP 3056421 B2 JP3056421 B2 JP 3056421B2
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    • B65H2403/42Spur gearing
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,レーザー
ビームプリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置に使用
されるシート材給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置としての複写機は、
図10に示すように、複写機本体500 が下枠500aと上枠50
0bで分割されて、前記上枠500bが下枠500aに対して開閉
可能に支持されており、ジャム処理やメンテナンス等が
容易に行えるように、複写機本体500 がワニ口状に開放
できるように構成されている。また、複写機本体500 の
上部には自動原稿給送装置600 が開閉可能に取り付けら
れており、該自動原稿給送装置600 によって画像読取部
であるプラテンガラス501 上に原稿Sを給送し、且つ読
取終了後に排出している。この自動原稿給送装置600 に
おいて、原稿Sを給紙口601 に挿入し、複写機本体500
の不図示のコピーボタンが押下されると、不図示の駆動
手段によってリフター604 が上昇し、ローラ605 とパッ
ド606 とで原稿が一枚ずつに分離され、順次にプラテン
ガラス501 上に搬送されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、自動原稿給送装置600 の給紙口601 に原稿束
Sを挿入した時に、原稿を押圧し動かぬようにする保持
手段が無いため、上述の如くして複写機本体500 をワニ
口状を開けた時に、前記原稿が図中矢印J方向に移動し
て最悪の場合にはトレイ602 から落下してしまうおそれ
があった。これを防止するため、前記複写機本体500 を
ワニ口状に開けた時に、トレイ602 上にセットした原稿
束と水平線Lとのなす角α10を大きく設定するか、或い
は前記原稿束の後端部を規制する落下防止壁603 等を設
ける構成が考えられるが、コストが高くなる等の問題が
あった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなさせたもので
あり、その目的とするところは、装置本体の開閉時にセ
ットされたシート材が落下するのを防止することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シート束からシート材を一
枚ずつ順次に分離給送するシート材給送装置において、
回転可能な給送面の摩擦によってシート材を給送する給
送部材と、前記給送面との間でシート束を挟持する押圧
位置と該シート束の挟持状態を解除する退避位置とに位
置移動可能な昇降部材と、前記昇降部材を移動させる駆
動手段と前記昇降部材を前記給送面に対して加圧し、
前記押圧位置を保持する加圧手段と、前記給送面にシー
ト束がセットされたセット状態を検知する検知手段と、
を有し、前記検知手段の検知情報に基づいて、シート束
がセット状態に無い時は前記昇降部材が退避位置をと
り、シート束がセット状態に有る時は前記昇降部材が押
圧位置をとるように構成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るシート材給送装
置の実施の形態について説明する。本発明に係るシート
材給送装置は、複写機,レーザービームプリンタ,印刷
機等の画像形成装置の給送装置として使用されるもので
あり、画像形成対象としての紙等のシート材や、画像読
取対象としての原稿等のシート材を、画像形成部や画像
読取部に向けて給送する。またシート材給送装置は、給
送時の重送防止方式の別によって、爪分離方式、デュプ
ロ方式、リタードローラ方式等に大別されるが、以下の
実施形態では、このうち、摩擦パッドを利用したデュプ
ロ方式のものを例示している。また画像形成装置とし
て、自動原稿送り装置を備えた複写機を例示し、この複
写機の給送装置として本発明に係るシート材給送装置を
適用した形態について説明する。
【0007】〔第1実施形態〕まず、第1実施形態に係
るシート材給送装置について以下の図面を参照して説明
する。図1は本発明に係るシート材給送装置を備えた自
動原稿給送装置の側断面図、図2はシート材給送装置部
分を拡大した側断面図、図3はシート材給送装置の駆動
系の構成図、図4は図3のX−X線矢視図、図5は図3
のY−Y線矢視図、図6は図3のZ−Z線矢視図、図7
は閉状態の画像形成装置の側断面図、図8は開状態の画
像形成装置の側断面図である。
【0008】まず、本シート材給送装置の概略について
説明する。このシート材給送装置は、図3に示すよう
に、動力の伝達方向に沿ってその上流側から略順に配設
した次の各部材等、即ち駆動手段10、切換機構20、給送
部材30、昇降部材50、そして分離部材60を主要部材とし
て構成されている。シート材の給送に際し、複数枚のシ
ート材を積層してシート材の束(以下、「シート束」と
いう)Sとし、図2中の積載トレイ70上に積載し、その
うちの最上位のシート材を矢印K1方向に給送する。こ
のとき、給送ローラ31を所定のタイミングで矢印A方向
に駆動回転し、また昇降部材50を所定のタイミングで矢
印F1,F2方向(図2参照)に昇降させ、更に前記シ
ート材を給送ローラ31と摩擦パッド61との間を通過させ
る、所謂シート材に対して所定の分離給送動作を行うこ
とで、最上位のシート材、一枚だけを後続のシート材か
ら分離し、下流側へ給送する。
【0009】次にシート材をトレイ70にセットした時の
シート材の状態について詳細に説明する(図2参照)。
【0010】シート束Sをトレイ70上に載置し、該シー
ト束Sの先端を給紙口に挿入すると、分離部材60のスト
ッパ65に突き当たる。そして、検知手段としてのシート
検知センサ71が給紙口にシート束Sが挿入されたことを
検知する。検知後、後述する後述する駆動手段10によっ
て昇降部材50が作動し、該昇降部材50のリフター52が退
避位置52b(図2中破線位置)から押圧位置52(図2中
実線位置)へと移動する。このリフター52のシートとの
接触面には、所定のμが発生する摩擦パッド51が取り付
けられている。またリフター52は図6に示す加圧手段と
しての圧縮ばね55によって下方から給送ローラ31の方向
に加圧されている。
【0011】前記リフター52が加圧位置に移動すると、
シート束Sが給送ローラ31とリフター52との間に挟持さ
れる。この時の給送ローラ31に対するリフター52の押圧
力は、シート束Sの最上位のシート材を搬送するのに十
分な大きさに設定してあり、且つ加圧状態でシート束S
の他端をユーザーが手で少し強く引くと該シート束Sが
引き抜けるように設定してある。
【0012】上記構成により、シート束Sを積載トレイ
70上にセットするだけで、該シート束Sの先端が給送ロ
ーラ31とリフター52によって挟持されるため、図8に示
す如く複写機を開状態にしても、前記トレイ70からシー
ト束Sが落下するのを防止することができる。
【0013】以下、図3を参照して、前記リフター52,
給送ローラ31等を駆動する駆動手段10の構成から順に説
明する。尚、以下の説明では、各部材等の回転方向につ
いて、矢印A方向(図中では時計回り方向)の回転を
「正転」、その反対方向の矢印B方向(図中では反時計
回り方向)の回転を「逆転」というものとする。
【0014】図3に示すように、駆動手段10としては、
駆動モータ(以下単に「モータ」という)11を使用する
ことができる。このモータ11は、その出力軸11aの回転
方向、回転角度(以下「モータ11の回転方向、回転角
度」という)を適宜に制御できるものが好適である。即
ち、前記モータ11は制御装置(不図示)によって、矢印
A方向の正転、矢印B方向の逆転の切り換え、更にその
回転角度を適宜に設定できるものとする。
【0015】次に、切換機構20は、プーリP1,P5、
タイミングベルトP3、ギアG1〜G7等を主要部材と
して構成されており、前記モータ11の正転・逆転に基づ
いて、後述の給送部材30や昇降部材50による分離給送動
作を実現する。尚、上述のプーリP1,P5やギアG1
〜G7について、モータ11と同方向に回転するものには
奇数を付し、一方、逆方向に回転するものには偶数を付
してある。
【0016】駆動プーリP1はモータ11の出力軸11aに
固定されており、これと対をなす従動プーリP5との間
には、タイミングベルトP3が適度な張力をもって平行
に架け渡されている。このため、モータ11が矢印A方向
に正転すると、駆動プーリP1、タイミングベルトP
3、従動プーリP5は、いずれも正転する。
【0017】駆動ギアG1は、従動プーリP5と一体的
に構成されており、従動プーリP5の正転に伴い、同様
に正転する。
【0018】段付ギアG2は、駆動ギアG1に噛合する
大径ギア部2a、後述の切換ギアG3に噛合する小径ギ
ア部2bを有し、駆動ギアG1の正転により、図4
(a)の矢印B方向に逆転する。
【0019】切換部材としての切換ギアG3は、段付ギ
アG2の周囲を公転可能に配設されている。段付ギアG
2の軸心2cが固定的に配置されているのに対し、切換
ギアG3の軸心3cは移動可能に配置されている。尚、
前述及び後述の各ギアG1〜G7の各軸心について、移
動可能に配置されているのは、この切換ギアG3の軸心
3cのみであり、他の軸心は固定的に配置されている。
段付ギアG2、切換ギアG3のそれぞれの軸心2c,3
cは、長板状の連結アーム21(図3では実線、図4
(a),(b)では点線で図示)によって相互に連結さ
れている。この連結アーム21によって、軸心3cは軸心
2cとの間に距離が一定に保持されることになり、切換
ギアG3は段付ギアG2の周囲を円運動することができ
る。従って、軸心3cによって保持された切換ギアG3
全体は、段付ギアG2(正確には、小径ギア部2b)の
周囲に沿って、公転することができる。ただし、モータ
11が停止すると、段付ギアG2が停止し、これに噛合し
ている切換ギアG3も停止する。この停止状態における
切換ギアG3の軸心3cの中心の位置Nをニュートラル
位置と決め、更にこのニュートラル位置Nと段付ギアG
2の軸心2cの中心とを結ぶ直線を基準線Hと決める
と、段付ギアG2に対する切換ギアG3の公転は、図4
(a),(b)中、矢印E1,E2方向にそれぞれ角度
θ1の範囲内で行われ、結果的に揺動運動となる。ここ
で、切換ギアG3が基準線Hに対して矢印E1方向に角
度θ1だけ移動したときの位置を第1位置(図4
(a))、また矢印E2方向に角度θ1だけ移動したと
きの位置を第2位置(図4(b))というものとする。
尚、角度θ1の大きさについては、後述する。
【0020】切換ギアG3の第1位置への移動、及び第
2位置への移動は、専ら段付ギアG2の逆転及び正転
(したがってモータ11の正転及び逆転)によって行われ
る。以下、これについて説明する。
【0021】モータ11が正転して、図4(a)に示すよ
うに、段付ギアG2が矢印B方向に逆転すると、段付ギ
アG2と切換ギアG3との接触部において、前者から後
者に対し、前者(段付ギアG2)の歯部の圧力角の方向
に力Pが作用する。切換ギアG3は、この力Pにより矢
印A方向に正転される。これと同時に、軸心3cに矢印
E1方向の力が作用する。これにより、切換ギアG3
は、矢印A方向に正転しながら、矢印E1方向に角度θ
1だけ移動して第1位置に至る。この切換ギアG3はモ
ータ11が正転して段付ギアG2を介して力Pが伝達され
る限り、第1位置に位置し、矢印A方向の正転を続け
る。
【0022】モータ11が逆転して、図4(b)に示すよ
うに、段付ギアG2が矢印A方向に正転した場合は、切
換ギアG3は第2位置に移動する。即ち、この場合、段
付ギアG2から切換ギアG3に作用する力Qによって、
切換ギアG3は、矢印B方向に逆転するとともに、矢印
E2方向に角度θ1だけ移動して第2位置に至る。この
切換ギアG3はモータ11が逆転して段付ギアG2を介し
て力Pが伝達される限り、第2位置に位置し、矢印B方
向の逆転を続ける。
【0023】上述のように、切換ギアG3は、モータ11
の正転、逆転に対応して、それぞれ正転し、逆転する。
更には、これに加えて自動的にそれぞれ第1位置、第2
位置に位置する。尚、モータ11の正転、逆転と、切換ギ
アG3の第1位置、第2位置との対応関係は、上述と反
対に設定することもできるのは勿論であるが、以下にお
いては、説明の便宜上、上述の対向関係に基づいて説明
するものとする。
【0024】上アイドラギア(第1アイドラギア)G4
及び下アイドラギア(第2アイドラギア)G6は、切換
ギアG3の周囲に配置されている。図4(b)に示すよ
うに、上アイドラギアG4は基準線Hから時計回り方向
に角度θ4だけ回転した位置に、また下アイドラギアG
6は基準線Hから反時計回り方向に角度θ6だけ回転し
た位置に、それぞれ配置されている。これらの角度θ
4,θ6及び前述の角度θ1は、次の〜の条件を満
たすような大きさに設定されている。
【0025】切換ギアG3は、ニュートラル位置Nに
あるとき、上アイドラギアG4、下アイドラギアG6の
双方に少し噛合する。
【0026】切換ギアG3は、図4(a)に示す第1
位置にあるとき、上アイドラギアG4に完全に噛合する
一方、下アイドラギアG6との噛合が解除される。
【0027】切換ギアG3は、図4(b)に示す第2
位置にあると、下アイドラギアG6に完全に噛合する一
方、上アイドラギアG4との噛合が解除される。
【0028】上述のの場合、切換ギアG3が矢印A方
向に正転しているので、上アイドラギアG4は矢印B方
向に逆転する。一方、の場合、切換ギアG3が矢印B
方向に逆転しているので、下アイドラギアG6は矢印A
方向に正転する。
【0029】給送ギアG5は、図3及び図5(図3のY
−Y線矢視図)に示すように、上アイドラギアG4の軸
方向中間部に噛合している。給送ギアG5は、上アイド
ラギアG4が矢印B方向に逆転すると、矢印A方向に正
転する。この正転により、後述のように、給送ローラ31
が矢印A方向に正転して、シート材を給送することがで
きる。
【0030】カムギアG7は、図3及び図6(a),
(b)(図3のZ−Z線矢視図)に示すように、上アイ
ドラギアG4及び下アイドラギアG6の双方のギアが噛
合可能なように構成されている。これは、後述の昇降部
材50を昇降させるためには、カムギアG7の正転・逆転
の双方が必要であるからである。即ち、上アイドラギア
G4の単独の逆転、及び下アイドラギアG6の単独の正
転を利用して、カムギアG7をそれぞれ正転、逆転させ
るている。以下、カムギアG7について詳述する。
【0031】カムギアG7は、その軸方向の異なる位置
に、ギア部Gとカム部Cとが形成されている。ギア部G
は、その周方向の一部に欠歯域7aを有する。この欠歯
域7aは角度θ7をもって形成されており、カムギアG
7の回転によって、欠歯域7aの中心が、上アイドラギ
アG4又は下アイドラギアG6の中心に対応する位置に
配置された場合に、上アイドラギアG4又は下アイドラ
ギアG6の回転がカムギアG7に伝達されないようにし
ている。カム部Cは、その周方向にカム面C1が形成さ
れており、このカム面C1の始端側にはストッパC2
が、また終端側にはストッパC3が設けられ、更にカム
面C1の中間部に段差C4,C5が形成されている。こ
のカム部Cは、昇降部材50の一端に設けられた後述のカ
ムフォロワ53に接離し、これにより昇降部材50全体を昇
降させるものである。
【0032】カムギアG7全体は、モータ11の正転によ
る上アイドラギアG4の逆転に基づき、矢印A方向に正
転する(図6(a)参照)。反対に、モータ11の逆転に
よる下アイドラギアG6の正転に基づき、矢印B方向に
逆転する(図6(b)参照)。そして、このカムギアG
7全体の正転・逆転により、昇降部材50全体が昇降す
る。以上で、切換機構20の説明を終了する。
【0033】次に、給送部材30は、図3に示すように、
給送ローラ31と回転軸32とワンウェイクラッチWとを有
する。給送ローラ31は、適度な弾性を有するローラ状の
部材によって構成されており、表面に給送面31aを有す
る。給送ローラ31は、回転軸32を介して上述の給送ギア
G5に接続されている。回転軸32と給送ギアG5との間
にはワンウェイクラッチWが介装されている。ワンウェ
イクラッチWの装着方向、即ちロック、フリーについて
は、給送ギアG5が矢印A方向に正転し、給送ギアG5
から回転軸32に同方向の駆動力が作用するときにロック
する。従って、この時は給送ローラ31に矢印A方向の駆
動力が伝達される。一方、給送ローラ31の矢印A方向の
駆動力が給送ギアG5に伝達されようとするとフリーに
なる。従って、後述のように、シート材から給送ローラ
31に駆動力が伝達された場合には、給送ローラ31は空転
するようになっている。
【0034】次に、昇降部材50は、図2に示すように、
リフター52、摩擦パッド51を有し、更にカムフォロワ53
(同図破線にて図示)を有する。リフター52は、シート
材の搬送方向(矢印K1方向)に向かって左右方向に長
い板状に形成され、左右両端部の基端側(図6(a),
(b)の右側をいう)には、軸52aによって揺動自在に
支持され、先端側が矢印F1,F2方向に昇降可能とな
っている。リフター52の先端側上面(シート材との接触
面)には、摩擦パッド51が貼着されている。摩擦パッド
51は、図2に示すように、先端側に、下方に向けて緩や
かに傾斜した挟持部51aを有する。更に、リフター52の
右端側には、前述のカムギアG7のカム部Cに接離する
カムフォロワ53が取り付けられている。これらリフター
52、摩擦パッド51、カムフォロワ53は一体的に構成され
ており、一体となって昇降する。昇降部材50の下側に
は、加圧手段としての圧縮ばね55が取り付けられてい
る。これにより、昇降部材50は、その先端側が上方のカ
ムギアG7(又は給送ローラ31)に向けて付勢される。
【0035】続いて、昇降部材50の昇降動作について説
明する。昇降部材50の下降は、図6(a)に示すよう
に、上アイドラギアG4の矢印B方向の逆転によって行
われ、一方、上昇は、図6(b)に示すように、下アイ
ドラギアG6の矢印A方向の正転に基づいて行われる。
【0036】上アイドラギアG4が矢印B方向に逆転す
ると、カムギアG7は矢印A方向に正転する。該カムギ
アG7が正転を続けると、昇降部材50のカムフォロワ53
が、カム部Cのカム面C1によって、圧縮ばね55の付勢
力に抗して、少しずつ下方に押し下げられる。その下降
位置は、カム面C1の段差C4,C5の間が接している
間は、最も下限を保持する。そして、段差C5を越え
て、図6(b)に示すように、終端側のストッパC3が
当接すると、カムギアG7は停止する。このときの昇降
部材50の位置を退避位置とする。この時、カムギアG7
の欠歯域7aが上アイドラギアG4に対向するので、上
アイドラギアG4からの駆動力はカムギアG7には伝達
されなくなる。
【0037】次に、図6(b)に示すように、下アイド
ラギアG6が矢印A方向に正転されると、カムギアG7
は矢印B方向に逆転され、昇降部材50は上述の下降の場
合の逆をたどって上昇する。カムギアG7は、図6
(a)に示すように、始端側のストッパC2がカムフォ
ロワ53に当接すると停止する。このときの昇降部材50の
位置を押圧位置とする。この時、カムギアG7の欠歯域
7aが下アイドラギアG6に対向するので、下アイドラ
ギアG6からの駆動力はカムギアG7に伝達されなくな
る。
【0038】尚、昇降部材50のこれらの昇降動作は、後
述のように、モータ11の正転・逆転に基づく、切換ギア
G3の揺動動作(第1位置、第2位置への移動)に基づ
いて行われる。
【0039】次に、分離部材60は、図2に示すように、
摩擦パッド61とパッドマウント62とを備えている。摩擦
パッド61はパッドマウント62の上面に貼着されており、
給送ローラ31表面の給送面31aに軽く当接されている。
この摩擦パッド61は、給送ローラ31との間を通過するシ
ート材の重送を摩擦力を利用して防止している。
【0040】ここで、各部材の摩擦係数について簡単に
触れる。
【0041】給送ローラ31とシート材との間の摩擦係数
をμ1、シート材と摩擦パッド51との間のそれをμ2、
シート材と摩擦パッド61との間のそれをμ3、シート材
間のそれをμ4とすると、 μ1>μ2,μ3>μ4 の関係を満足するようにそれぞれの材質が選定されてい
る。このように設定することでシート材の重送を防止し
て、確実な分離給送が行われるようにしている。
【0042】次に、図2中、シート材給送装置の下流側
には、搬送ローラ202 が配設されている。搬送ローラ20
2 は、シート材給送装置によって分離給送されたシート
材を、更に下流側に搬送するためのものである。シート
材の先端がこの搬送ローラ202 に到達した後は、シート
材に対する搬送力は、この搬送ローラ202 によって付与
される。この時、そのシート材の後端側が給送ローラ31
と押圧位置にある昇降部材50との間に挟持されている
と、搬送不良等の原因となる。そこで、上述のように昇
降部材50を矢印F2方向に下降させるものである(図6
(b)参照)。
【0043】以下、シート材給送装置全体の動作につい
て説明する。
【0044】シート材が積載トレイ70上に載置されてい
ない場合は、これをセンサ71(図2参照)が検知して、
昇降部材50を図6(b)に示す退避位置に下降させる。
複数のシート材をシート束Sとして積載トレイ70上に積
載するとともに、その先端部を給送ローラ31と昇降部材
50との間に差し入れ、その先端縁を分離部材60の一部に
当接させて位置決めする。センサ71は、シート束Sが積
載されるとこれを検知して、昇降部材50を図6(a)に
示す押圧位置に上昇させる。これで給送ローラ31と昇降
部材50との間でシート束Sの先端部が挟持され、シート
材の給送の準備が完了する。
【0045】前記昇降部材50を押圧位置に上昇させて、
シート束Sを給送ローラ31の給送面31aに当接させるこ
とにより、該シート束Sをピックアップする機能と、給
送ローラ31との間でシート束Sを挟持して該シート束S
の脱落を防止する機能との2つの作用効果がある。
【0046】もしここで、前記昇降部材50をピックアッ
プ機能の単機能のみの構成とすると、前記検知センサ71
は不要であり、トレイ70上にシート材をセットした後、
コピースタートボタンをONすることで、前記昇降部材
50を上昇させる構成とすれば良い。しかしながら、例え
ば、シート束セット後、コピーボタン押下前に図8に示
す如く複写機が開状態にされると、上記構成ではトレイ
70上にセットされたシート束Sが脱落してしまうおそれ
があった。
【0047】そこで、本発明では、上記のような場合で
も、トレイ70上に積載されたシート束Sの脱落を防止す
るために、前記検知センサ71を設け、シート束Sをセッ
トした後、直ぐにシート束Sを保持する構成をとってい
る。
【0048】更に、分離シーケンス上、昇降部材50が退
避位置に下降した後、直ぐに押圧位置に上昇させる構成
となっており、シート束Sが保持されない時間を最小限
にとどめている。またジャム処理等で電源が切れる場合
には、その前に必ず昇降部材50を押圧位置に上昇させ、
シート束Sを保持するように構成している。これによ
り、シート束Sを一枚ずつピックアップするピックアッ
プ動作に加えて、該シート束Sを保持(シート束の脱落
防止)することができる。
【0049】上述の如くして、シート材の給送準備が完
了し、コピーボタンが押下されると、モータ11が矢印A
方向に正転する。この正転により、駆動プーリP1、タ
イミングベルトP3、従動プーリP5、駆動ギアG1が
正転し、段付ギアG2が逆転する。更に段付ギアG2が
逆転すると、切換ギアG3は正転しながら矢印E1方向
に移動して第1位置に配置される。これにより、上アイ
ドラギアG4が矢印B方向に逆転する。この上アイドラ
ギアG4の矢印B方向の逆転によって、図5に示すよう
に給送ギアG5が、また同時に図6(a)に示すように
カムギアG7がそれぞれ矢印A方向に正転する。給送ギ
アG5の正転によって給送ローラ31が矢印A方向に正転
し、シート束Sの最上位のシート材の給送が行われる。
一方、カムギアG7が少し回転すると、カム部Cのカム
面C1が昇降部材50のカムフォロワ53に当接を開始し、
昇降部材50全体が下方に押し下げられる。カムギアG7
は、図6(b)に示すように、終端側のストッパC3が
カムフォロワ53に上流側から当接するまで回転を続け、
欠歯域7aが上アイドラギアG4に対向することで、駆
動力の伝達が遮断される。給送ローラ31によるシート材
の給送は、該シート材の先端が搬送ローラ202 に到達す
るまで続行され、シート材はこの間に給送ローラ31と分
離部材60の摩擦パッド61との間を通過することで後続の
シート材から分離されて一枚だけ給送される。搬送ロー
ラ202 に到達したシート材は、これにより搬送力が付与
される。上述の昇降部材50の下降は、搬送ローラ202 に
よる搬送が開始された後に始まる。その後、シート材
は、搬送ローラ202 に引っ張られるようにして、給送ロ
ーラ31と摩擦パッド61との間から引き抜かれる。この
時、給送ローラ31はシート材によって従動回転される
が、前述のようにワンウェイクラッチWの作用により空
転する。
【0050】シート材の分離給送終了後、モータ11を矢
印B方向に逆転すると、段付ギアG2は図4(b)のよ
うに矢印A方向に正転する。更に、切換ギアG3は、矢
印B方向に逆転するとともに矢印E2方向に移動して第
2位置に配置される。これにより、下アイドラギアG6
が矢印A方向に正転し、更にカムギアG7が矢印B方向
に逆転する。そして、カムフォロワ53がカム部Cのカム
面C1に倣って移動し、昇降部材50全体が上昇する。こ
のカムギアG7の逆転は、図6(a)に示すように始端
側のストッパC2がカムフォロワ53に上流側から当接す
るまで続けられ、欠歯域7aが下アイドラギアG6に対
向することで、駆動力の伝達が遮断される。これによ
り、昇降部材50は、シート材の給送前の押圧位置に復帰
して、最上位のシート材が給送された後のシート束Sの
先端を、給送ローラ31との間で挟持する。
【0051】以下、同様に、モータ11の矢印A方向の正
転、及び矢印B方向の逆転を繰り返すことで、シート材
を順番に一枚ずつ分離給送することができる。
【0052】次に、上記本発明に係るシート材給送装置
を装備した画像形成装置としての複写機について、図7
及び図8を参照して簡単に説明する。同図の複写機は、
複写機本体100 と、その上面に取り付けられた自動原稿
送り装置200 とによって構成されている。
【0053】前記複写機本体100 は、プラテンガラス10
1a上に載置された原稿の画像を読み取る読取部101 と、
その読取結果に応じて出力がなされる露光部102 と、帯
電器103a、現像器103b、転写器103c、感光体ドラム103d
等によって紙等のシート材上にトナー画像を形成する画
像形成部103 と、画像形成部103 にシート材を給送する
と共にトナー画像形成後のシート材を搬送する多数のロ
ーラ対等からなる搬送手段104 と、シート材上の未定着
トナー画像を加熱加圧して定着する定着器105とを備え
ている。
【0054】一方、自動原稿送り装置200 は、上述のプ
ラテンガラス101a上に配置されており、前述したシート
材給送装置201 と、給送後のシート材を搬送する搬送ロ
ーラ202 と、駆動、従動、テンションの各ローラ205 ,
206a,206b,207 によって矢印K2方向に移動する搬送
ベルト203 と、排出トレイ204 と、ガイド208 と、排出
ローラ209 ,210 ,211 と、シート材検知センサ212 と
を備えている。シート材給送装置201 によって分離給送
された原稿としてのシート材は、搬送ローラ202 によっ
て、プラテンガラス101aに向けて搬送され、搬送ベルト
203 によって、プラテンガラス101a上に所定の位置にセ
ットされる。ここで画像が読み取られた後、シート材
は、再び搬送ベルト203 によって搬送され、排出ローラ
対210 ,211 等によって排出トレイ204 上に搬出され
る。
【0055】前記複写機本体100 は、下枠100aと上枠10
0bとからなり、図7及び図8に示すように、下枠100aに
対して上枠100bが閉位置と開位置との2つ位置に回動可
能に構成されている。これにより、ジャム処理時或いは
カートリッジ交換時等に、図8に示すように、複写機本
体100 の上枠100bを開位置に移動し、装置内を開放する
ことができる。ここで、複写機本体100 を開状態にした
時に、自動原稿送り装置200 のトレイ70上にセットされ
た原稿の後端が水平線R1よりも下方に位置すると、言
い換えればトレイ70が水平線R1より下方に傾くと(図
8中のなす角度δ1)、前記トレイ70上からシート束
(原稿束)Sが落下してしまう可能性がある。しかしな
がら、本発明では、上記開状態時には、前述した昇降部
材50が押圧位置に上昇し、給送ローラ31の給送面31aと
の間で前記シート束Sを挟持する構成となっているた
め、前記トレイ70上からシート束Sが落下するのを防止
することができる。
【0056】また前記昇降部材50は、前述のように上昇
及び下降を繰り返すが、シート材としての原稿がトレイ
70上にある間は、上昇している時間の方が長くなるシー
ケンスが盛り込まれている。更に、シートジャム、カー
トリッジ交換時期を検知したら、必ず上昇状態で昇降部
材50が停止するシーケンスも盛り込まれている。また更
に、電源が切れても、前記昇降部材50の加圧状態は、加
圧手段としての圧縮バネ55によって保持されている。こ
のため、非常に信頼性が高い。
【0057】ここで、前記複写機本体100 の開閉時にお
ける装置載置面R2と、トレイ70の積載面とのなす角度
の関係について説明する。図7に示すように複写機本体
100の閉状態での装置載置面R2とトレイ70の積載面と
のなす角度をδ2、図8に示すように複写機本体100 の
上枠100bを閉位置から開位置へ回動させた時のトレイ70
の積載面の移動量(角度)をδ3とすると、上述したな
す角度δ1が、 δ1=δ3−δ2 となる関係を有する。前記開状態での角度δ3はジャム
処理、カートリッジ交換等の作業時の操作性の点から大
きい方が良く、且つ閉状態での角度δ2はシート材の分
離性能に影響があるため、余り大きくとることができな
い。従って、上記角度の関係を有する装置(開状態でト
レイ70の積載面が水平線R1より下方に位置する装置)
が多くなる。然るに、前記装置に本発明を適用すること
は有効であり、これによりシート材の落下防止に大きく
寄与することができる。
【0058】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
画像読取部101 にシート材としての原稿を一枚ずつ分離
給送するシート材搬送装置に本発明を適用した場合を例
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば、図9及び図11に示すように、画像形成部102 にシ
ート材としての紙等を一枚ずつ分離給送するマルチ給送
装置300 に本発明を適用しても同様に有効である。
【0059】図9に示す複写機において、自動原稿送り
装置200 のトレイ70は2段階の傾斜を有し、開状態での
水平線R1とトレイ70上のシート束Sとのなす角度はそ
れぞれβ1,β2となっている。更に、複写機本体100
の上枠100b側に設けられたマルチ給送装置300 のトレイ
170 上のシート束Sと水平線R1とのなす角度はβ3と
なっている。即ち、上記角度β1,β2,β3では何れ
も開状態において前記シート束Sの後端が水平線R1よ
りも下方に位置することとなる。尚、図中、130 は給送
部材、150 は昇降部材、160 は分離部材であって、上述
した実施形態の給送部材30、昇降部材50、分離部材60と
同様の構成となっている。従って、図9に示す如き複写
機のシート材給送装置に本発明を適用することにより、
トレイ上からのシート束の落下を防止することができ
る。
【0060】また、図11に示す複写機において、複写機
本体100 の一部をなすマルチ給送ユニット180 は、前記
マルチ給送装置300 と、複写機本体100 内において搬送
手段104 を構成する、シート材Sを画像形成部103 に送
り込む手段である縦パス部190 とを有している。そし
て、このマルチ給送ユニット180 はヒンジ180aを中心に
複写機本体100 に対して開位置(図中二点鎖線位置)18
0bと閉位置(図中実線位置)180cとの2つの位置に回動
自在となっている。従って、紙詰まり等が発生した場合
には、閉位置180cにあるマルチ給送ユニット180 を、不
図示のフック等を解除して矢印U方向に回動させ、開位
置180bに移動する。尚、この時、縦パス部190 を形成す
る搬送ローラ対190aとガイド部材190bは、図11に示すよ
うに対向するローラ同士、及びガイド部材同士が離間し
た状態となり、該縦パス部190 は開放される。また、こ
の時、トレイ170 上のシート束Sと水平線R1とのなす
角度はβ4となっており、該角度β4は開状態において
前記シート束Sの後端が水平線R1よりも下方に位置し
ている。従って、図11に示す如き複写機のシート材給送
装置としてのマルチ給送装置300 に本発明を適用するこ
とにより、前記マルチ給送ユニット180 が開位置180bに
あっても、即ちトレイ170 上のシート束Sが水平線R1
よりも角度β4だけ下方に位置しても、該トレイ170 上
のシート束Sは昇降部材160 と給送部材130 間に挟まれ
た状態であるため、該トレイ170 上からのシート束Sの
落下を防止することができる。
【0061】尚、図11に示す複写機において、302 はレ
ーザーユニットであり、読取部101によって読み取った
原稿の画像を、画像形成部103 の感光体ドラム103aに露
光するためのものである。
【0062】また前述した実施形態では、画像形成装置
として複写機を例示し、この複写機の給送装置として本
発明に係るシート材給送装置を適用した形態について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えばレーザービームプリンタ、印刷機、ファクシミリ装
置、スキャナ等の他の画像形成装置の給送装置として本
発明に係るシート材給送装置を適用しても同様の効果を
得ることができる。
【0063】また前述した実施形態では、シート材給送
装置の給送時の重送防止方式として摩擦パッドを利用し
た方式を例示したが、これに限定されるものではなく、
例えば爪分離方式、リタードローラ方式等の他の重送防
止方式を用いたシート材給送装置であっても本発明は有
効である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
給送部材の給送面にシート材がセットされたことを検知
手段が検知すると、昇降部材が上昇して前期給送部材の
給送面との間でシート材を挟み込んで保持する構成とな
っているため、シート材搬送装置が傾いても、シート材
が落下してしまうのを防止することができる。また加圧
手段が昇降部材の押圧位置を保持するよう構成したこと
により、電源が切れても昇降部材の加圧状態は保持さ
れ、非常に信頼性の高い装置とすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材給送装置を備えた自動原
稿給送装置の側断面図である。
【図2】前記シート材給送装置部分を拡大した側断面図
である。
【図3】前記シート材給送装置の駆動系の構成図であ
る。
【図4】図3のX−X線矢視図である。
【図5】図3のY−Y線矢視図である。
【図6】図3のZ−Z線矢視図である。
【図7】閉状態の画像形成装置の側断面図である。
【図8】開状態の画像形成装置の側断面図である。
【図9】本発明に係るシート材搬送装置の他の実施形態
を示す説明図である。
【図10】従来技術の説明図である。
【図11】本発明に係るシート材搬送装置の他の実施形
態を示す説明図である。
【符号の説明】
S…シート束 P1…駆動プーリ P3…タイミングベルト P5…従動プーリ G1…駆動ギア G2…段付ギア 2a…大径ギア部 2b…小径ギア部 2c…軸心 G3…切換ギア 3c…軸心 G4…上アイドラギア G5…給送ギア G6…下アイドラギア G7…カムギア G…ギア部 7a…欠歯域 C…カム部 C1…カム面 C2,C3…ストッパ C4,C5…段差 N…ニュートラル位置 H…基準線 P,Q…力 W…ワンウェイクラッチ R1…水平線 R2…装置載置面 δ1,δ2,δ3…角度 β1,β2,β3…角度 θ1,θ4,θ6,θ7…角度 μ1,μ2,μ3,μ4…摩擦係数 10…駆動手段 11…モータ 11a…出力軸 20…切換機構 21…連結アーム 30…給送部材 31…給送ローラ 31a…給送面 32…回転軸 50…昇降部材 51…摩擦パッド 51a…挟持部 52…リフター(押圧位置) 52a…軸 52b…退避位置 53…カムフォロワ 55…圧縮ばね 60…分離部材 61…摩擦パッド 62…パッドマウント 65…ストッパ 70…積載トレイ 71…シート検知センサ 100 …複写機本体 100a…下枠 100b…上枠 101 …読取部 101a…プラテンガラス 102 …露光部 103 …画像形成部 103a…帯電器 103b…現像器 103c…転写器 103d…感光体ドラム 104 …搬送手段 105 …定着器 130 …給送部材 150 …昇降部材 160 …分離部材 170 …トレイ 180 …マルチ給送ユニット 180a…ヒンジ 180b…開位置 180c…閉位置 190 …縦パス部 190a…搬送ローラ対 190b…ガイド部材 200 …自動原稿送り装置 201 …シート材給送装置 202 …搬送ローラ 203 …搬送ベルト 204 …排出トレイ 205 ,206a,206b,207 …ローラ 208 …ガイド 209 ,210 ,211 …排出ローラ 212 …シート材検知センサ 300 …マルチ給送装置 302 …レーザーユニット

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート束からシート材を一枚ずつ順次に
    分離給送するシート材給送装置において、 回転可能な給送面の摩擦によってシート材を給送する給
    送部材と、 前記給送面との間でシート束を挟持する押圧位置と該シ
    ート束の挟持状態を解除する退避位置とに位置移動可能
    な昇降部材と、前記昇降部材を移動させる駆動手段と前記昇降部材を前記給送面に対して加圧し、前記押圧位
    置を保持する加圧手段と 、 前記給送面にシート束がセットされたセット状態を検知
    する検知手段と、 を有し、 前記検知手段の検知情報に基づいて、シート束がセット
    状態に無い時は前記昇降部材が退避位置をとり、シート
    束がセット状態に有る時は前記昇降部材が押圧位置をと
    るように構成したことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段と前記給送部材との間及び
    前記駆動手段と前記昇降部材との間に介装されて、前記
    駆動手段の駆動力を前記給送部材及び前記昇降部材に伝
    達する切換機構を備え、 前記切換機構は、前記駆動手段の一方向の駆動力により
    第1位置に移動し、且つ他方向の駆動力により第2位置
    に移動する切換部材を有し、該切換部材の第1位置への
    移動によって前記給送部材に駆動力を伝達して前記挟持
    状態のシート束からシート材を給送すると共に所定時間
    後に前記昇降部材を前記押圧位置から前記退避位置に移
    動させ、前記切換部材の第2位置への移動によって前記
    昇降部材を前記退避位置から前記押圧位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 原稿の画像を読み取るための読取手段を
    有し、前記読取手段に原稿を送り込む手段として、請求
    項1又は請求項2に記載のシート材給送装置を備え、 前記シート材給送装置を備えた装置本体の一部又は全て
    が、開位置と閉位置に回動可能であることを特徴とする
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 シート材に画像を記録形成する画像形成
    手段を有し、前記画像形成手段にシート材を送り込む手
    段として、請求項1又は請求項2に記載のシート材給送
    装置を備え、 前記シート材給送装置を備えた装置本体の一部又は全て
    が、開位置と閉位置に回動可能であることを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉可能な装置本体の一部は、装置
    本体の上枠体であることを特徴とする請求項3又は請求
    項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成装置におけるシート材給送
    装置は、読取手段に原稿を送り込む手段、又は画像形成
    手段にシート材を送り込む手段のいずれか一方、若しく
    は両方である請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉可能な装置本体の一部は、装置
    本体内においてシート材を画像形成手段に送り込む手段
    を有する給送ユニットであることを特徴とする請求項4
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉可能な装置本体の一部は、カセ
    ット等のシート収納部から給送されるシート材の搬送パ
    スを含む、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記シート材給送装置を備えた装置本体
    の一部又は全ての回動方向は、前記シート材給送装置に
    セットされたシート束と水平面とのなす角度が減少する
    方向であることを特徴とする請求項3〜請求項8のいず
    れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記シート材給送装置を備えた開閉可
    能な装置本体の一部又は全ては、開位置において、シー
    ト材の押圧位置とは反対側の他端が水平線よりも下方に
    位置することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装
    置。
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