JP2975292B2 - 原稿自動給送装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

原稿自動給送装置及びそれを備えた画像形成装置

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JP2975292B2 JP7266050A JP26605095A JP2975292B2 JP 2975292 B2 JP2975292 B2 JP 2975292B2 JP 7266050 A JP7266050 A JP 7266050A JP 26605095 A JP26605095 A JP 26605095A JP 2975292 B2 JP2975292 B2 JP 2975292B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿自動給送装置
及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に原稿束の原
稿を最上部又は最下部から1枚づつ分離する分離部の構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリと原稿複写(コピ
ー)において、原稿束を処理するページ順は、その使い
勝手からして次のように異なっている。即ち、ファクシ
ミリにおいては受信者が1ページ目から読めるようにす
るため先頭ページから順次送信し、コピーにおいては排
紙トレー上で原稿束と同じ順番に積載させるためラスト
ページから順次コピーするようにしている。
【0003】ところで、近年デジタル方式を用いたファ
クシミリとコピーとの複合機が開発されてきており、こ
のような機種においては原稿処理を行う一方、ファクシ
ミリにおいては先頭ページ送り、コピーにおいてはラス
トページ送りをするようにする必要がある。
【0004】図13は、このような機能を有している複
合機の内部構成を示す図であり、図中の上部二点鎖線内
は従来方式の原稿自動給送装置、下部二点鎖線内はデジ
タル方式の複合(ファクシミリとコピー)型画像形成装
置を示している。
【0005】この複合機では、原稿Dはユーザーの使用
上の混乱を避けるためにファクシミリ、コピーどちらの
場合も原稿面を上向き(以降フェイスアップと称する)
で積載し、ラストページから順に画像形成装置へ用紙を
送り順次原稿を読み取って行くようにしている。そし
て、コピーの場合はそのままの順番でコピーして行き、
ファクシミリの場合は全ページの情報を一旦メモリーに
蓄えた後、先頭ページから順に送信して行くようになっ
ている。
【0006】次に、この一連の動作を説明する。まず、
処理する原稿D1 は、ファクシミリ、コピーどちらの場
合もフェイスアップで原稿トレイ201上に積載され
る。そして、この後、重りローラー202にて加圧され
た状態でピックアップローラー215により、原稿束の
最下部原稿(以下最下紙D1 という)から順に搬送され
て行く。なお、216は束重送を防ぐためのプレ分離
板、204はフィードローラー、203は図示せぬトル
クリミッターを介して駆動伝達を受けているリタードロ
ーラーであり、このローラー対203,204を用いる
リタード方式によって原稿は1枚に分離され、搬送され
る。
【0007】205a,205bはレジストローラー対
であり、原稿をタイミングを合わせて原稿ガラス209
の上に搬送する。208は原稿搬送ベルトであり、ベル
ト駆動ローラー207、アイドラーローラー206によ
り架設され、矢印方向にベルトを駆動する。原稿搬送ベ
ルト208は原稿を原稿ガラス209の所定位置で一旦
停止させるものであり、このように原稿を停止した後、
ハロゲンランブ210a、反射笠2l0b、反射ミラー
210cからなるスキャナーユニット210が移動して
原稿を露光し、最大原稿幅分に並ぶCCDセンサー22
0により画像情報を読み取る。
【0008】ここで、この読み取られた画像情報は、フ
ァクシミリの場合は一旦メモリー230に蓄えられた
後、先頭原稿から順番に並び変えて送信されて行き、コ
ピーの場合はメモリーを介さず直接レーザードライバー
240に送り込まれ、読み取った順番に図示せぬ感光ド
ラム上に潜像を書き込まれて行く。なお、読み取りが終
了した原稿は再び原稿ベルト208、搬送コロ211を
介して原稿排出トレー212上に積載されて行く。
【0009】また、以上説明した方法の他に、ファクシ
ミリ、コピーに各々専用の原稿トレイを設け、ファクシ
ミリ用トレイからは積載紙の最上紙から順に用紙を搬送
し、コピー用トレイからは積載紙の最下紙から順に用紙
を搬送する方式なども提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の原稿自動給送装置において、原稿束の最下紙より順
に搬送していく際、給送する原稿が複写機やLBPなど
により出力されたトナーやインクなどが定着されたもの
である場合には、分離ニップ部にて分離手段に阻止され
る2枚目の原稿の裏面に、最下紙表面に定着されたトナ
ーが分離手段の強い分離圧と最下紙と2枚目原稿の摺擦
により付着して地汚れ(コバ汚れ)が生じるという問題
点がある。
【0011】なお、この原稿の地汚れ(コバ汚れ)を防
止するために、用紙の給紙部材と戻し部材の上流近傍に
原稿に接触させて、あらかじめ用紙にかかる分離圧を小
さくし、用紙搬送方向に分離させることを目的とした用
紙分離補助手段があるが本構成のように、用紙束の最上
紙より順に1枚ずつ搬送していく場合には、給紙抵抗に
なるという欠点がある。
【0012】そこで本発明は、このような問題点を解決
するためになされたものであり、分離圧を小さくして地
汚れを防ぐことのできる原稿自動給送装置及びそれを備
えた画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、積載された原
稿束の原稿を最上部又は最下部から1枚づつ分離する分
離部を備えた原稿自動給送装置において、前記分離部に
設けられ、前記原稿束の原稿を最上部から分離する
上部原稿分離方向又は前記原稿束の原稿を最下部から分
離する、上部原稿戻し方向に選択的に作用可能な第1
回転手段と、前記分離部に前記第1回転手段と対向して
設けられ、最上部から分離する際、下部原稿戻し方向又
は最下部から分離する際、下部原稿分離方向に選択的に
作用可能な第2回転手段と、前記第1回転手段及び第2
回転手段を切り換える分離切換手段と、前記分離部に設
けられ、前記原稿束の原稿を最下部から分離する際には
分離前の前記原稿束の上部に当接して該原稿束にずれを
生じさせるよう前記第1,第2回転手段の間に突出し、
前記原稿束の原稿を最上部から分離する際には前記原稿
束に当接しないよう前記第1,第2回転手段の間から退
避する原稿分離補助手段と、を備えたことを特徴とする
ものである。
【0014】また本発明は、前記原稿分離補助手段に
は、該原稿分離補助手段が前記分離切換手段の切り換え
動作に連動して前記第1,第2回転手段の間に出没する
よう連動部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0015】さらに本発明は、前記原稿分離補助手段の
前記原稿束の最上部に当接する部分の摩擦係数を、前記
原稿束の原稿を最下部から分離できるよう最下部原稿に
当接する前記第2回転手段の摩擦係数よりも低くしてい
ることを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記第1回転手段は、分離
方向に回転する第1回転体と戻し方向に回転する第2回
転体を並列に有していて、前記第2回転手段は、分離方
向と戻し方向に回転可能な回転体であり、前記分離切換
手段は、前記第1,第2回転体を選択的に前記第2回転
手段に接離させることを特徴とするものである。また本
発明は、前記第1,第2回転体は、軸方向にくし歯状に
間隔をあけて配列され、その隙間に第2回転手段である
回転体が同じくくし歯状に配列され、一部オーバラップ
することを特徴とするものである。更に本発明は、前記
第1,第2回転体はベルトであり、第2回転手段はロー
ラであることを特徴とするものである。また本発明は、
原稿を原稿載置部に給送する原稿自動給送装置と、この
原稿自動給送装置にて給送された原稿を読み取ってシー
トに画像を形成する画像形成部と、を備えてなる画像形
成装置において、前記原稿自動給送装置が請求項1乃至
6記載の原稿自動給送装置であることを特徴とするもの
である。
【0017】そして、このように構成することにより、
原稿束の原稿を最下部から分離する際には、分離切換手
段により、分離部に対向して設けられてそれぞれ最下部
原稿分離方向に回転している第1回転手段及び第2回転
手段を原稿束を当接した状態に保持する一方、原稿分離
補助手段を第1,第2回転手段との間に突出させること
により分離前の原稿束の上部に当接させ、原稿束にずれ
を生じさせるようにする。また、原稿束の原稿を最上部
から分離する際には、分離切換手段により、上部原稿分
離方向にそれぞれ回転している第1,第2回転手段を原
稿束を非当接状態に切り換える一方、原稿分離補助手段
を第1,第2回転手段との間から退避させることにより
原稿束に当接しないようにする。
【0018】なお、原稿分離補助手段に連動部を設ける
ことにより、原稿分離補助手段が分離切換手段の切り換
え動作に連動して第1,第2回転手段との間に出没する
ようにする。
【0019】さらに原稿分離補助手段の原稿束の最上部
に当接する部分の摩擦係数を、最下部原稿に当接する第
2回転手段の摩擦係数よりも低くすることにより、原稿
束の原稿を最下部から1枚づつ分離できるようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0021】図1は、本発明による原稿自動給送装置の
要部構成図であり、この原稿自動給送装置Aは、給紙ト
レイ1上にユーザーが原稿束DXをフェイスアップ積載
する構成のものであり、画像形成装置の一例であり、ま
たコピー機能とともにFAX機能をも併せ持つデジタル
複合複写機(以下複合複写機と言う)Bに備えられたも
のである。
【0022】同図において、2は揺動ガイド、3はシャ
ッター、4は半月ローラ、5は分離前ガイド、6は搬送
ベルト、7,8,12,13はガイド、14は排紙ロー
ラ、10,11,15はピンチローラ、16はアーム1
7の回動中心軸、19は紙押え、20は回転体である分
離ローラである。また、21は分離ローラ20と対向し
て設けられると共に後述する上分離時には分離ローラ2
0と当接する一方、分離ローラ20と共に最上部原稿分
離方向に周回動作して原稿束DXの最上部の原稿を分離
する原稿分離用の回転体である分離ベルトである。さら
に、22は駆動プーリ、23はベルト支持体、24は従
動プーリ、25はカム軸、51はプラテン、52は左ジ
ャンプ台である。
【0023】そして、このような構成の原稿自動給送装
置Aにおいて、原稿処理を行う際には、まず、原稿束D
Xを給紙トレイ1上にフェイスアップにてセットし、コ
ピーモー時においては、図2の(1)のように半月ロー
ラー4により原稿束DXの最下紙D3 が分離ベルト21
及び分離ローラ20を備えた分離部Cに給紙され、この
分離部Cにより下分離されて最下紙D3 のみが複合複写
機B上面のプラテン51に載置される。
【0024】次に、複合複写機Bの複写動作のための画
像露光が終了すると、原稿(最下紙D3 )は、搬送ベル
ト6により図中矢印で示す左方向へ搬送され、搬送ロー
ラー9を通過し、排紙ローラー14も経由して再び給紙
トレイ1へ戻される。こうして、順次、原稿が給排紙さ
れ、全原稿が排出された時点で原稿束DXは初めてユー
ザーがセットした状態に戻ることになる。
【0025】一方、FAXモードでは、図2の(2)の
ように、原稿束DXは、排紙ローラー14がいわゆるピ
ックアップローラーの作用をすることにより分離部方向
に給紙される。なお、この排紙ローラー14は回動中心
軸16周りに回動可能なアーム17(図1参照)の先端
に保持されていて、FAXモード時は、原稿一枚給紙毎
に原稿束上に落下する仕組みになっている。
【0026】そして、この排紙ローラー14により最上
紙D1 が分離部Cに進入すると、分離部Cは上分離の機
能を果たし、これにより最上紙D1 のみが矢印方向へ給
紙され、プラテン51上に載置される。次に、このよう
に原稿がプラテン51上に載置されると、複合複写機B
はFAX送信のために原稿画像情報の読み取りを行う。
【0027】なお、読み取られた原稿(最上紙D1 )は
搬送ベルト6により矢印に沿って図中右方向へ搬送さ
れ、右排紙ローラー対18Mを経由して複合複写機Bに
固定されている排紙トレイ18上にフェイスダウン(原
稿面下向き)で排紙され、順次積載されて行く。これに
より、全原稿の搬送、読み取りが終了すると、原稿束D
Xは、排紙トレイ18上に初めにセットした時と同じペ
ージ順で積載されることになる。
【0028】ところで、この原稿自動給送装置Aは、分
離部Cの上分離と下分離の機能の切り換えを行う切り換
え手段である切り換え機構を備えており、この切り換え
機構により既述したようにFAXモード及びコピーモー
ドにおける分離部Cの上分離と下分離の機能の切り換え
を行うようにしている。
【0029】ここで、この切り換え機構は、図1に示す
ように分離ローラー20及び分離ベルト21を互いに逆
方向、即ち搬送方向と搬送逆方向に回動させると共に、
搬送方向に回動する部材の摩擦係数を搬送逆方向に回動
する部材の摩擦係数よりも高くすることにより、搬送方
向に回動する部材に直接接する紙一枚のみを給紙する一
方、残りを搬送逆方向に回動する部材により戻すという
所謂クシ歯分離方式のものである。
【0030】図3は、この切り換え機構20Aの細部を
示すものであり、同図において20aは第1分離ローラ
ーであり、対紙摩擦係数2.0のEPDMである。な
お、この第1分離ローラー20aはP0M樹脂製のフラ
ンジ20a’に圧入により固定されている。また、2l
aはそれぞれ第1分離ベルトであり、対紙摩擦係数1.
2のEPDMである。
【0031】ここで、これら第1分離ローラー20a及
び第1分離ベルト2laは、コピーモード時当接して対
となって下分離ニップを形成するものであり、分離ロー
ラー20aを最下部原稿分離方向である搬送方向に、分
離ベルト21aを搬送逆方向最下部原稿分離方向である
搬送逆方向に回動させることにより最下紙のみを給紙す
るようになっている。
【0032】また、これら第1分離ローラー20a及び
第1分離ベルト2laの間には第2分離ローラー20b
及び第2分離ベルト21bがそれぞれ設けられている。
ここで、これら第2分離ローラー20b及び第2分離ベ
ルト21bは、FAXモード時対となると共に、分離ベ
ルト2lbを最上部原稿分離方向である搬送方向に、分
離ローラー20bを最上部原稿分離方向である搬送逆方
向に回動することにより、最上紙のみを給紙するように
なっている。なお、分離ローラー20bは対紙摩擦係数
1.2のEPDM、分離ベルト2lbは対紙摩擦係数
2.0のEPDMである。
【0033】ところで、このように切り換え機構20A
を構成した場合、下分離時には上分離用分離対20b,
21bが分離の妨げになり、上分離時には下分離用分離
対20a,21aが同じく分離の妨げになる。このた
め、下分離時には第1分離ベルト2laの最下位置を図
中hの高さにすると共に第2分離ベルト2lbを図中
h’の高さになるようにして上分離用分離対20b,2
1bを非当接状態としてニップを解除し、上分離時には
第2分離ベルト2lbを図中hの高さにすると共に第1
分離ベルト2laを図中h’の高さになるようにして下
分離用分離対20a,21aを非当接状態としてニップ
を解除するように構成している。
【0034】次に、このようなニップの解除のための機
構を図4を用いて説明する。
【0035】同図において、22は第1及び第2分離ベ
ルト21a,21bの駆動軸、22a,22bは樹脂製
の従動プーリー、駆動軸22に一体成型により固定され
ている。また、23a,23bは第1及び第2分離ベル
ト2la,2lbを引き伸ばして張架するように第1及
び第2分離ベルト2la,2lbを保持する駆動プーリ
ー22a,22b及び従動プーリー24a,24bの軸
間距離を保持するための第1及び第2ベルト支持体であ
り、これらの第1及び第2ベルト支持体23a,23b
は、駆動軸22、従動プーリー24a,24bに対し回
動自在になっている。
【0036】そして、これらのベルト支持体23a,2
3bは、図中の位置決め面23Aの高さを変えることに
より、第1及び第2分離ベルト2la、2lbと共に駆
動軸22を中心として回動し、分離ローラー20との高
さを図3で示したh、h’に変えることができる。これ
により、ニップ解除をする構成である。
【0037】次に、このようにベルト支持体23a,2
3bの位置決め面の高さの変更について図5を用いて説
明する。
【0038】同図において、カム軸25はCW(時計方
向)及びCCW(反時計方向)にそれぞれ90°回転す
るように設定されており、CWに90°回転した位置で
下分離状態に、CCWに90°回転した位置で上分離状
態に分離ベルト21の高さを設定するものである。
【0039】ところで、このカム軸25には樹脂製の第
1カム25a及び第2カム25bが一体成形により固定
されており、第1カム25aは第1ベルト支持体23a
の位置決め面23Aと長手方向で対応する位置にあり、
第2カム25bは第2ベルト支持体23bの位置決め面
と長手方向で対応する位置にある。
【0040】なお、同図の(1)はコピー状態(下分離
状態)であり、カム位相により、第1ベルト支持体23
aが下げられており、第1カム25aに付いているビス
25Aのビス頭に位置決め面が当接している。また、第
2ベルト支持体23bは、第2カム25bにて位置決め
面23Aが持ち上げられることにより、ニップ解除位置
に来ている。なお、第1及び第2ベルト支持体23a,
23bは、図示せぬ付勢部材により常時図中P方向の力
を受けており、位置決め面は常にカム25a,25bに
沿って変位するようになっている。
【0041】ここで、このコピー状態状態からFAX状
態(上分離状態)に変更させる場合は、カム軸25をC
CWを90°回転させるようにする。これにより、第1
カム25a及び第2カム25bは同図の(2)に示す状
態を経て、同図の(3)に示す上分離位置で停止する。
【0042】そして、この位置で第1カム25a及び第
2カム25bが停止すると、第1カム25aにて位置決
め面23Aが持ち上げられることにより第1ベルト支持
体23aは上昇してベルトのニップは解除される一方、
第2カム25bの第2ベルト支持体23bとの当接が解
除されることにより第2ベルト支持体23bは下降して
上分離用のニップが形成される。なお、この状態からカ
ム軸25をCWへ90°回転させると、下分離位置に戻
るようになっている。
【0043】一方、ニップ形成位置で位置決め面23A
がビス25Aのビス頭に乗っているのは、ニップでのベ
ルト高さは分離性能に大きな影響があることから高精度
な位置精度が必要となるので高さhを部品組み立て後に
実測し、規格内に入っていない場合はビス高さによって
調整可能とするためである。また、調整後に緩み防止と
して図示のナットを締めてダブルナットの構成とし、ビ
ス頭位置を維持している。
【0044】ところで、このように上分離と下分離とを
切り換えるの際し、分離ニップ直前の原稿積載部分の形
状を変更する必要がある。即ち、図6に示すように上分
離では最上紙D1 が原稿束DXの中で最も分離ニップに
近い位置に有り、また、下分離では最下紙D4 が最も近
い位置に来るようにする必要がある。なお、この際、最
上紙D1 または最下紙D4 以外は、その紙先端を分離前
ガイド5又は分離ローラー20に当接させて搬送を止め
る、いわゆるプレ分離することが分離ニップ部での十分
な分離性能を確保するために重要である。
【0045】こうした事情により、本実施形態では、同
図に示すように分離ニップ前の原稿積載部分の形状を切
り換えている。即ち、同図の(1)に示すように上分離
においては分離ニップまでの紙ガイド面は、給紙トレイ
1、揺動ガイド2、分離前ガイド5により構成するよう
にしている。
【0046】ここで、給紙トレイ1は装置本体に固定さ
れており、揺動ガイド2は支点32で後述する図11に
示すユニット側板40に回動自在に支持されると共に側
板40に設けられた固定部400との間に張られる引張
りバネ33でCCW方向の付勢を受けており、この付勢
力により側板40の切り起こし部35に当接し位置決め
されている。
【0047】また、分離前ガイド5は支点軸34により
揺動ガイド2に回動自在に支持されている。なお、31
はユニット側板40に設けられたカシメ軸であり、この
上に分離前ガイド5が自重で当接している。
【0048】そして、このように構成された分離ニップ
前のガイドは、上分離時においては、給紙トレイ1、揺
動ガイド2、分離前ガイド5により形成されるガイドの
概形は、図6の(1)に示すように下に凸のくの字形に
なる。そして、この形状の作用及び抵抗部材Mの作用が
あいまって、原稿は自重で図中左下方向に滑べり、先端
が分離前ガイド5に当接して停止する。
【0049】ここで、このように原稿束DXの先端が分
離前ガイド5に当接して停止すると、原稿束DXの最上
紙D1 が最もニップに近くなるように積載されてプレ分
離されるので、この後排紙ローラー14が原稿束DX上
に落下し、搬送方向への駆動をかけると、最上紙D1
分離前ガイド5の傾斜面をのぼり、分離ニップヘ進入す
るようになる。
【0050】一方、下分離時においては、同図の(2)
に示すようにカム軸25が上分離状態から90°CWへ
回動するようになっている。なお、同図において、25
cはガイド切換用のカム、30は分離ローラー20の中
心軸20cに回動自在に保持される位置決めアームであ
る。
【0051】そして、このようにカム軸25が回転する
と、位置決めアーム30はカム軸25の回動に伴ないガ
イド切換用のカム25cにより押下げられ、中心軸20
cを中心にCCWに揺動し、その右端部が揺動ガイド2
の先端を持ち上げるようになる。ここで、このように揺
動ガイド2の先端が持ち上げられると、分離前ガイド5
の支点軸34が上昇し、これに伴って分離前ガイド5が
位置決め軸31に当接しなくなるので揺動ガイド2に対
して更にCCWに回動し、位置決め面5bが揺動ガイド
2の曲げ起こし部2aに当接して位置決めされる。
【0052】これにより、同図に示すような下分離時の
ガイド形状が構成され、この状態でユーザーが給紙トレ
イ1と揺動ガイド2で形成する用紙積載部に原稿をセッ
トし、コピーキーを押すとシャッター3が下降すると共
に半月ローラー4が回転し、これにより最下紙D4 はニ
ップ方向に搬送される。ここで、揺動ガイド2の用紙積
載面は分離ニップ方向に向かっており、図示の如く、最
下紙D4 が最もニップに近づき、それ以外の紙は分離ベ
ルト21で戻されることによりプレ分離効果を確保して
いる。
【0053】ところで、分離部Cには、図7に示すよう
に原稿分離補助手段である分離ガイド150が支持部1
51を支点として回動可能に設けられている。ここで、
この分離ガイド150は、ローラ20(本実施形態にお
いては第1分離ローラ20a)と分離ベルト21(本実
施形態においては第1分離ベルト21a)とのニップ部
上流近傍に位置する本体部150aを有しており、この
本体部150aの原稿又は分離ローラ20aと当接する
外周表面部分には、図8に示すようにゴム層からなる分
離パッド150bが固着されている。なお、この本体部
150aはスポンジで形成されたものであり、第1分離
ローラ20aに圧接する際は、このスポンジの変形によ
る弾性力により圧接するようになっている。
【0054】一方、第1分離ローラ20aは第1分離ベ
ルト21a及び分離パッド150bのゴム層表面よりも
摩擦係数が高くなるように形成されており、これにより
下分離時、最下紙D4 以上の原稿は第1分離ベルト21
a又は分離パッド150bにて搬送が阻止され、最下紙
4 だけが第1分離ローラ20aにより分離されて搬送
されるようになっている。
【0055】なお、この下分離時、分離ガイド150
は、図7に示すように第1分離ベルト21a及び第1分
離ローラ20aとの間に突出回動し、分離ニップ部に進
入してくる分離前の原稿束DXの最上紙D1 に当接して
原稿束DXをくさび状にさばいて束にずれを生じさせる
ように作用するようになっているので、従来のように強
い分離圧でなくとも原稿(最下紙D4 )を原稿束DXか
ら分離することができる。
【0056】そして、このように強い分離圧を必要とす
ることなく最下紙D4 を分離できることにより、最下紙
4 と2枚目原稿の摺擦力を小さくすることができ、原
稿を汚すことなく分離することができる。
【0057】なお、本体部150aを形成するスポンジ
は発泡状ウレタン系スポンジで発泡体空気室(セル)は
比較的均一なものであり、圧縮荷重について均一な荷重
が得られ、また残留歪も少ないスポンジである。また、
表面のゴム層は、ウレタン系ゴムで分離するシートのイ
ンク、トナー、鉛筆汚れなどが付着しにくい材質であ
り、シート状のものをスポンジに接着又は溶着されてい
る。
【0058】さらに本発明はこれに限らず、液状のもの
をスポンジに塗布しても良く、また分離するシートがシ
リコンオイルなどを付着している場合にはシリコンオイ
ルと相性の良いシリコン系のゴムでも良い。
【0059】また、分離パッド150bの材料も、紙を
阻止するのに必要な一定水準以上のμを要し、耐久性、
インク等の付着しにくい材料であれば、ゴムには限定さ
れない。さらに、ゴム層と説明をしているが、ゴムと同
等の効果を有する他の材料、例えばシーガルスウェード
フェルト等でも良い。
【0060】さらにまた、原稿分離用の回転体としてロ
ーラを使用してもよい。
【0061】ところで、このような構成によって原稿の
汚れを防止する効果が得られるが、上分離による搬送時
には、この分離ガイド150は原稿搬送の妨げとなる。
そこで、上分離時には分離ガイド150を原稿に当接し
ない位置に移動させるよう分離部Cには図7に示すよう
に分離ガイドカム152が設けられている。
【0062】ここで、この分離ガイドカム152は従動
プーリー24aの従動軸24Aに係合して上下動するよ
うに構成されており、既述したように上分離時、分離ベ
ルト21aの上方移動に伴って従動プーリー24aの従
動軸24Aが上昇すると、これに連動して上昇するよう
になっている。
【0063】ところで、この分離ガイドカム152の一
端部152aは、図示せぬガイドによって位置が変わら
ないように保持されており、これにより分離ガイドカム
152の、分離ガイド150側の一端部152bのみが
従動プーリー24aの従動軸24Aに伴って上昇するよ
うになっている。
【0064】一方、分離ガイド150の回動端には、既
述した切り換え機構20Aの切換え動作に連動して、分
離ガイド150を下分離時には原稿束DXの最上部に接
する位置に、上分離時には原稿に当接しない位置に移動
させるよう図8に示すように分離ガイド150側の一端
部152bと係合する連動部である係合部150cが形
成されており、これにより分離ガイド150側の一端部
152bが上昇すると、この分離ガイドカム152の後
端部152bが分離ガイド150の係合部150cに係
合するようになっている。
【0065】そして、このように分離ガイド150と係
合することにより、分離ガイド150が支持部151を
支点として上方回動し、図9に示すように原稿及び分離
ローラ20aより離間するようになっている。なお、下
分離時には分離ガイド150は、自重にて図7に示すよ
うに支点151を中心に下方回動して原稿及び分離ロー
ラ20aに接するようになっている。
【0066】ところで、図7において、103は下面に
位置決め面23Aが形成されているベルトプーリカムで
あり、既述したように上分離時カム軸25が反時計方向
に回動すると、カム軸25の第1カム25aにより持ち
上げられて図9に示すように分離ベルト21aを分離ロ
ーラ20aより離間させるようになっている。
【0067】以上説明したとおり、本実施形態において
は、分離ベルトの加圧、解除及び分離前の紙ガイド形状
を変えることにより、1つの分離部で上分離、下分離の
両方をできるようにしている。
【0068】ところで、本構成では、カム軸25の位相
を変えることにより、上分離と下分離とを切り換えるよ
うにしているが、位相を変えるための方法としては、ソ
レノイド、電磁クラッチ等を用いた電気的制御による手
段も考えられるが、本実施形態では次に示すような機械
的な手段を用いることにより、コストダウン、電気制御
の簡単化を実現している。
【0069】次に、このようなカム軸25の切り換えに
ついて説明する。図10はカム軸切換え機構を説明する
ための分離部上視図であり、同図において、36,37
は分離ローラー軸20cに嵌合しているワンウェイクラ
ッチ入りの第1及び第2アームである。ここで、第1ア
ーム36は分離ローラー軸20cがCWに回転する時の
み駆動が伝達されるものであり、第2アーム37は分離
ローラー軸20cがCCWに回転する時のみ駆動が伝達
されるものである。
【0070】また、カム軸25には、第3及び第4アー
ム25d,25eが固定されており、この第3アーム2
5dは第1アーム36に、第4アーム25eは第2アー
ム37に対応する部分に取り付けられている。
【0071】さらに、カム軸25の端部には、バネ支板
38がビス止めされ、このバネ支板38と側板40の切
り起こし部40aとの間には、図10のB矢視図である
図11に示すように引張りバネ39が掛けられており、
カム軸25には引張りバネ39の張力によりトグル力が
作用するようになっている。
【0072】ところで、同図においてlは、力ム軸25
の中立位相であり、力ム軸25が中立位相にある時はバ
ネ39による回転モーメントは0であるが、カム軸25
がCCWに動かされるとCCWへの回転モーメントが、
またCWに動かされるとCWへの回転モーメントが生ず
る構成となっている。
【0073】ここで、カム軸25がCWに回動して行く
と、バネ支板38が側板40の切り起こし部であるスト
ッパー4Obに当接し、バネ力がうけとめられて回動を
停止する。この状態がコピーの下分離時である。また、
CCWに回動するとバネ支板38がストッパー4Ocに
当接し、回動を停止する。この状態がFAXの上分離時
である。
【0074】一方、図12は力ム軸25の位相切換えを
するアームの作用を示す本実施形態の正面から見たとこ
ろの断面図であり、同図の(1)は上分離状態を示して
いる。ここで、この上分離では分離ローラー軸20cは
CWに回転しているため、第1アーム36にはワンウェ
イクラッチを介して駆動伝達されるが、対応する第3ア
ーム25dは第1アーム36が回動しても干渉又は係合
しない位置になっている。なお、第4アーム25eは、
対応する第2アーム37が回動すると干渉する位置にあ
るが、第2アーム37にはワンウェイクラッチにより駆
動伝達されないので問題にならない。
【0075】次に、上分離から下分離へ切換わる動作を
説明する。切換えに際し、図示せぬ分離部駆動モーター
が逆転し、これにより駆動される分離ローラー軸20C
も回転方向をCWからCCWに変わる。これにより、第
2アーム37は駆動伝達可能となり、第4アーム25e
とかみ合ってカム軸25をCWに回動させる。
【0076】そして、カム軸25が同図の(2)に示す
トグル中立位置を超えた地点まで回動すると、後は引張
りバネ39による回転モーメントにより同図の(3)に
示す下分離状態の位置まで回動して行く。ここで、この
状態となると、今度は第4アーム25eは対応する第2
アーム37と干渉しない位置に、また第3アーム25d
は第1アーム36と干渉する位置関係になるように設定
している。
【0077】これにより、下分離状態から再び分離部駆
動モーターが逆転すると、第1アーム36は駆動伝達可
能となり、第3アーム25dとかみ合ってカム軸25を
CCWに回動させる。そして、カム軸25がトグル中立
位置を超えた地点まで回動すると、後は引張りバネ39
による回転モーメントにより同図の(1)に示す上分離
状態の位置まで回動して行く。
【0078】このように本実施形態では、分離ベルト2
1と分離ローラー20を駆動する分離部駆動モーターの
正逆転により、分離対(ベルト、ローラー)の回転方向
を逆転させ、上分離、下分離を切り換えると共に、カム
軸の位相を切換え、これに伴ない、分離前の紙ガイド形
状を変更し、また、分離ニップの加圧、解除を行なうと
いった作用を得ている。
【0079】次に上記のような用紙給送装置又は自動給
紙装置を用いて画像を形成する画像形成装置の実施形態
について図13を参照して説明する。
【0080】同図において搬送ベルト6により搬送され
た原稿はプラテン51上に載置され、下方に配置された
画像形成装置により画像が形成される。即ち、図示しな
いランプにより照射され、プラテン51上の原稿から反
射された光151はCCD等の光学読取装置102によ
り画像情報信号に変換される一方、レーザスキャナユニ
ット103からは画像情報信号に応じてレーザが照射さ
れ、このレーザにより像担持体としての感光ドラム10
4が露光され、潜像が形成される。
【0081】そして、この潜像は現像装置のトナー10
5により現像され、現像された現像像は転写手段10
6,107によりレジストローラ108により給送され
るシートPに転写される。なお、このシートPは、着脱
カセット109,110、デッキ111又は手差しトレ
イ112からレジストローラ108に給送されるように
なっている。
【0082】一方、現像像を転写されたシートPは搬送
ベルト113により定着装置114へ送られて定着さ
れ、片面コピーの場合は、搬送ローラにより排紙トレイ
115に排紙される。両面コピーの場合は、片面定着後
のシートPはフラッパ116の切換により、搬送ベルト
117,118、反転ガイド119により反転・搬送さ
れ、中問トレイ120上に一時載置され、そこから半月
ローラ121、ローラ122等によりレジストローラ1
08に搬送され、前記同様の画像形成行程によりシート
Pの他の1面に前記同様現像像が転写され、定着され
る。また前記定着された同一面に再度画像を形成する場
合は、フラッパ123によりシートPは124方向に搬
送され、そこから前記両面画像形成時と同様にシートP
は搬送されて画像が形成される。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分離部に原稿分離補助手段を設け、原稿束の原稿を最下
部から分離する際には、この原稿分離補助手段を分離前
の原稿束に当接させて原稿束にずれを生じさせることに
より、分離圧を小さくすることができ、これにより地汚
れを防ぐことができる。また、原稿束の原稿を最上部か
ら分離する際には、原稿分離補助手段を第1,第2回転
手段の間から退避させることにより原稿束に当接しない
ようにすることができ、これにより給紙抵抗をなくし、
安定した原稿の搬送動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿自動給送装置の内部構成を示
す図。
【図2】上記原稿自動給送装置の紙給送動作説明図。
【図3】上記原稿自動給送装置の分離部説明図。
【図4】上記原稿自動給送装置の分離部要部拡大説明
図。
【図5】上記分離部のベルト加圧、解除説明図。
【図6】上記分離部のニップ部の拡大図。
【図7】上記分離部の下分離時の状態を示す図。
【図8】上記分離部に設けられた分離ガイドの正面図。
【図9】上記分離部の上分離時の状態を示す図。
【図10】上記分離部の上視図。
【図11】上記分離部の要部側面拡大図。
【図12】上記原稿自動給送装置のカム軸位相切換え説
明図。
【図13】本発明に係る画像形成装置の全体該略図。
【符号の説明】
20 分離ローラ 21 分離ベルト 20A 切り換え機構 150 分離ガイド 150b 分離パット A 原稿自動給送装置 B 複合複写機 C 分離部 DX 原稿束 D1 最上部原稿 D3 ,D4 最下部原稿

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載された原稿束の原稿を最上部又は最
    下部から1枚づつ分離する分離部を備えた原稿自動給送
    装置において、 前記分離部に設けられ、前記原稿束の原稿を最上部から
    分離する、上部原稿分離方向又は前記原稿束の原稿を
    最下部から分離する部原稿戻し方向に選択的に
    可能な第1回転手段と、 前記分離部に前記第1回転手段と対向して設けられ、
    上部から分離する際部原稿戻し方向又は最下部から
    分離する際、下部原稿分離方向に選択的に作用可能な
    回転手段と、 前記第1回転手段及び第2回転手段を切り換える分離切
    換手段と、 前記分離部に設けられ、前記原稿束の原稿を最下部から
    分離する際には分離前の前記原稿束の上部に当接して該
    原稿束にずれを生じさせるよう前記第1,第2回転手段
    の間に突出し、前記原稿束の原稿を最上部から分離する
    際には前記原稿束に当接しないよう前記第1,第2回転
    手段の間から退避する原稿分離補助手段と、 を備えたことを特徴とする原稿自動給送装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿分離補助手段には、該原稿分離
    補助手段が前記分離切換手段の切り換え動作に連動して
    前記第1,第2回転手段の間に出没するよう連動部が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の原稿自動
    給送装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿分離補助手段の前記原稿束の最
    上部に当接する部分の摩擦係数を、前記原稿束の原稿を
    最下部から分離できるよう最下部原稿に当接する前記
    回転手段の摩擦係数よりも低くしていることを特徴と
    する請求項1記載の原稿自動給送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1回転手段は、分離方向に回転す
    る第1回転体と戻し方向に回転する第2回転体を並列に
    有していて、前記第2回転手段は、分離方向と戻し方向
    に回転可能な回転体であり、前記分離切換手段は、前記
    第1,第2回転体を選択的に前記第2回転手段に接離さ
    せることを特徴とする請求項1記載の原稿自動給送装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2回転体は、軸方向にくし
    歯状に間隔をあけて 配列され、その隙間に第2回転手段
    である回転体が同じくくし歯状に配列され、一部オーバ
    ラップすることを特徴とする請求項4記載の原稿自動給
    送装置。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2回転体はベルトであり、
    第2回転手段はローラであることを特徴とする請求項5
    記載の原稿自動給送装置。
  7. 【請求項7】 原稿を原稿載置部に給送する原稿自動給
    送装置と、この原稿自動給送装置にて給送された原稿を
    読み取ってシートに画像を形成する画像形成部と、を備
    えてなる画像形成装置において、 前記原稿自動給送装置が請求項1乃至記載の原稿自動
    給送装置であることを特徴とする画像形成装置。
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