JP3542447B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられるシート給送装置及びこれを用いた画像形成装置に関し、更に詳しくは封筒等のシートであっても安定して給送し得るシート給送装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から複写機やプリンタ等にあっては、シートを自動給送するために、多数枚のシートを積載セットし、このシートを給送ローラ等によって一枚ずつ分離給送するようにしている。
【0003】
前記シート分離機構としては、種々の方式が提案されており、その中にはシートを送る方向へ回転するフィード回転体と、シートを戻す方向へ回転するリタード回転体とで構成したリタード分離機構を用いるものがある。。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記プリンタ等にあっては、所謂普通紙といわれるカットシートを一枚ずつ分離給送して画像を記録するものが一般的であるが、近年ではシートとして封筒を給送可能とし、複数枚の封筒をセットしてこれを一枚ずつ分離給送して宛て名や差出人名を自動記録するようにしているものが多い。
【0005】
しかしながら、封筒はカットシートと異なり、封をするための折り返し部を有しており、該折り返し部では一枚の封筒であるにも関わらず、二枚のシートが折り重なった状態になっている。このために、特にリタード分離機構によって分離しようとすると、前記折り返し部において分離動作が働き、先端部が座屈状態になってジャム(紙詰まり)を生ずることがある。
【0006】
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、封筒のように折り返し部を有するシートであっても、安定して分離給送可能なシート給送装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、シートを分離給送するためのシート給送装置において、シートに給送力を付与するための給送手段と、前記給送手段で給送されたシートを一枚ずつに分離するために、シートを送る方向へ回転するフィード回転体と、シートを戻す方向へ回転するリタード回転体とで構成した分離手段と、シートの種類を設定するための種類設定手段と、シートの種類によって前記給送手段によるシート給送時間を変更する制御手段と、を有し、折り返し部のあるシートを給送するときに、前記折り返し部の長さに応じて前記給送手段によるシート給送時間を変更するよう構成したことを特徴とする。
【0008】
上記構成にあっては、封筒のように折り返し部を有するシートを給送する場合には、給送手段によるシート給送時間を長くすることにより、折り返し部が分離手段に位置する場合でもシート給送力が増すために座屈することなく分離給送されるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施形態に係るシート給送装置及び画像形成装置ついて図面を参照して具体的に説明する。
【0010】
〔第1実施形態〕
図1乃至図9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。尚、図1はシート給送装置を用いた画像形成装置の全体構成説明図であり、図2はシート給送装置の構成説明図であり、図3は分離手段の構成説明図、図4は普通シートを給送するときの分離手段とシートとの摩擦力の説明図、図5はピックアップローラのアップダウン信号の説明図、図6乃至図8はシートの種類設定手段の構成説明図、図9は封筒を給送する場合の分離手段とシートとの摩擦力の説明図である。
【0011】
ここでは説明の順序として、まず画像形成装置の全体構成について説明し、次にシート給送装置の構成を説明する。
【0012】
{画像形成装置の全体説明}
図1において、画像形成装置本体Aは、その上部にブック原稿の画像面の画像情報を読み取る画像読取手段となるスキャナ部Bを有し、その下部に画像形成手段となる画像形成部Cを有し、更にその下部にシート給送装置Dを組み付けて構成されている。
【0013】
前記スキャナ部Bは、走査系光源1、プラテンガラス2、装置本体Aに対して開閉可能な原稿圧板3、ミラー4、レンズ5、および受光素子(光電変換素子)6及び画像処理部等を有して構成されている。そして、プラテンガラス2上に本や厚紙、カール紙等のブック原稿やシート状原稿等を原稿面を下側にして載置し、原稿圧板3により背面を押圧して静止状態でセットし、読み取り開始キーを押すと、走査系光源1がプラテンガラス2の下部を図1の矢印a方向に走査して原稿面の画像情報を読み取る。走査系光源1により読み取られた原稿の画像情報は画像処理部で処理され、電気信号に変換されて光学系であるレーザスキャナ7に伝送される。
【0014】
ここで、画像形成装置本体Aは、レーザスキャナ7に画像処理部の処理信号を入力すれば複写機として機能し、パーソナルコンピュータの出力信号を入力すればプリンタとして機能する。また、他機のファクシミリ装置からの送信信号を入力したり、画像処理部の処理信号を他機のファクシミリ装置に送信すれば、ファクシミリ装置として機能する。
【0015】
一方、画像形成部Cの下部にはシートカセット8を装着しており、このシートカセット8は下段カセット8aと上段カセット8bの2個で1つの給送ユニットとして構成されている。本実施形態では3つの給送ユニットU1 、U2 、U3 を装着して6個のカセットを装着するようにしている。そして、上方に位置する1つの給送ユニットU1 は装置本体Aに対して着脱可能に取り付け、下方の2つの給送ユニットU2 、U3 はシート給送装置Dに着脱可能に取り付けられている。
【0016】
前記カセット8a,8b内に収容されたシートは、後述するように給送回転体であるピックアップローラ9により繰り出され、分離手段を構成するフィードローラ(シートを送る方向へ回転する回転体)10とリタードローラ(シートを戻す方向へ回転する回転体)11との協働作用により一枚ずつ分離,給送された後、搬送手段を構成する搬送ローラ12,13によって搬送され、レジストローラ14に導かれ、該ローラ14によって画像形成動作に同期するようにして画像形成部Cへと給送される。
【0017】
画像形成部Cは、電子写真感光体ドラム15、画像書き込み光学系16、現像器17および転写帯電器18等を有して構成されている。そして、帯電器により一様に帯電された感光体ドラム15の表面にレーザスキャナ7から射出された画像情報に対応するレーザ光が画像書き込み光学系16により走査されて潜像を形成し、この潜像に現像器17によりトナー画像が形成されて、レジストローラ14により感光体ドラム15の回転に同期して搬送されたシートに転写帯電器18によりシートの第1面にトナー画像が転写される。
【0018】
尚、図1において、19はトナー画像が形成されたシートを搬送する搬送ベルト、20は定着装置、21は排出ローラである。トナー画像が形成されたシートは搬送ベルト19により定着装置20に搬送されて、加熱および加圧されてトナー画像がシート表面に定着された後、排出ローラ21によって機外に配置されたトレイ22に排出、積載される。
【0019】
また、シートの両面に画像を記録する場合には、定着装置20から排出されたシートが排出ローラ21に挟持され、シートの後端が分岐点23を通過した時点で該排出ローラ21が逆転し、シートが両面トレイ24上に一旦載置された後、搬送ローラ12,13により搬送されて、レジストローラ14に到達し、反転されたシートは第2面に前述と同様にして画像が形成された後、トレイ22に排出、積載されるように構成されている。
【0020】
{シート給送装置}
次に前記シート給送装置Dの構成について説明すると、これはシートカセット8に収容セットしたシートを給送手段によって給送したシートを分離手段によって一枚ずつ分離して給送するものである。
【0021】
前記給送手段はシート非給送時はアップ状態にあり、シート給送時にダウン状態となって回転するアップダウン可能なピックアップローラ9によって構成している。
【0022】
ここで、前記ピックアップローラ9のアップダウン構成及びこれに伴ってカセット8に収容したシートを給送位置に上昇させるリフターの構成について、通常シートを給送する場合で説明する。
【0023】
図2において、シートSは前記カセット8の底部に回動可能に取り付けられたシート積載板25上に積載され、カセット8は図2の矢印d方向より装置本体Aに対して装着可能に構成されている。
【0024】
このカセット8内のシートSを最上側よりピックアップローラ9によって送り出し、フィードローラ10とリタードローラ11との作用のよって一枚ずつ分離、給送する。
【0025】
前記ピックアップローラ9のローラ軸9a及び前記フィードローラ10のローラ軸10aはローラホルダー26によって連結支持されており、ピックアップローラ9はフィードローラ10の回りを揺動可能に支持され、また、バネ(不図示)により、シート面に向かうように付勢されている。
【0026】
また、前記ピックアップローラ軸9aの一端は給送フレーム27に形成された長穴27aに挿通してリフター機構まで延びている。そして、前記給送フレーム27に一体成型された軸28にはリフトアップレバー29が回動可能に取り付けられており、バネ29aによって時計回り方向(図2の矢印e方向)に付勢されている。
【0027】
従って、前記リフトアップレバー29の一端はピックアップローラ軸9aに当接している。また、前記リフトアップレバー29の他端はピックアップカム30の近傍に延びていて、該ピックアップカム30が回転することでリフトアップレバー29は揺動する。
【0028】
前記ピックアップカム30は、ギヤ31と対向する側が一部だけ歯が無いピックアップギヤ(欠歯ギヤ)32の側面に同軸上に一体に形成されている。このピックアップギヤ32は図時しない付勢手段によって、反時計回り方向(図2の矢印f方向)に付勢されており、本実施形態ではフラッパータイプのソレノイド33によって付勢手段に抗してピックアップカム30の回転が規制されている。
【0029】
また、34は画像形成装置本体Aのメインモーターであり、該モーター34からの駆動入力は、ギヤ35を介してギヤ31に伝達され、該ギヤ31を常時図2の矢印g方向に回転させている。
【0030】
36はリフターであり、カセット8のシート積載板25昇降させる。このリフター36の一端にはラチェットギヤ37が一体に形成されている。
【0031】
また、前記ギヤ31に対向して配置された一部だけ歯がないリフトアップギヤ(欠け歯ギヤ)38はその同軸上にリフトアップカム39を装備しており、該リフトアップカム39の回転によって送り爪40を軸41の一回りに揺動させ、更にロック爪42の逆転防止機能によってラチェットギヤ37を一歯ずつ順送りすることによりリフター36を上昇させる。これによって、カセット1内のシートSをリフトアップする。
【0032】
また、図2において、43はリフタートリガーレバーであり、該レバー43は給送フレーム27に一体形成された軸28に揺動可能に軸支されており、バネ44によって時計回り方向(図2の矢印h方向)に付勢されている。前記リフタートリガーレバー43の一端は、前記リフトアップカム39と一体のリフトアップギア38の回転規制部材としての機能があり、該レバー43の他端はピックアップローラ9が所定の高さまで下がった際にピックアップローラ軸9aと当接するように配置されている。即ち、ピックアップローラ軸9aが所定の高さに下がったときにリフタートリガーレバー43の他端の規制部分がリフトアップカム39の回転規制を解除し、リフトアップカム39が回転し、図示しない機構により送り爪40を揺動させてリフター36を上昇させる。
【0033】
上記リフター36の上昇によってシートSの最上シート面が上昇すると、該シート面上に当接しているピックアップローラが上昇し、リフタートリガーレバー43が時計回り方向(図2の矢印h方向)に回転復帰して、再びリフトアップカム39の回転を規制する位置に戻る。この動作の繰り返しによりカセット8内のシートSの最上シート面の高さが略一定になる。
【0034】
その結果、本装置はシートSを給送可能なスタンバイ状態になる。その後は、給送開始信号に連動してフラッパーソレノイド33を励磁することで、ピックアップカム30を回転し、リフトアップレバー29が揺動してピックアップローラ軸9aが降下し、ピックアップローラ9がシートSに接触して該シートSを繰り出すことが出来る。
【0035】
ピックアップローラ9は、ピックアップカム30の形状と角速度によって決められた時間だけシートSのシート面に当接し、その後、シート面から離間、上昇する。この間に先に述べた駆動源によってフィードローラ10、リタードローラ11の駆動を開始することでカセット8内に積載されたシートSは一枚ずつ分離、給送される
やがて、シートSのシート面高さが低下すると、リフタートリガーレバー43の一端部がピックアップローラ軸9aによって押し上げられ、リフトアップカム39の回転規制部材が外れ、1ラッチ分だけリフターが上昇し、シート面高さが復帰する。
【0036】
この動作の繰り返しによって、シート面高さは略一定に保たれる。これ等の一連の動作によって、ピックアップローラ9はシートSをカセット8から繰り出すときだけシート面に当接し、それ以外の時はシート面から離隔することでフィードローラ10とリタードローラ11の対によるシートSの重送防止力を最大限に発揮でき、重送を確実に防止できる。
【0037】
次に図3及び図4を用いて、フィードローラ10とリタードローラ11の作用について説明する。
【0038】
図3はリタード分離方式を用いた給送装置の一部詳細図である。この図において、45はフィードローラ10とリタードローラ11の間に、2枚以上の紙が挟まって紙詰まりした時、1枚目を引き抜くことによって、2枚目が排出方向に送り出されることを防止するための駆動ギヤ逆回転防止用のワンウェイ軸受であり、46はフィードローラ軸10aを回転させるための駆動プーリ、47は本体にある駆動モーター34(図2参照)から回転トルクを得るためのギヤであり、48はリタードローラ11に、フィードローラ10と同方向の回転トルクを伝えるためのタイミングベルトである。
【0039】
そして、49はリタードローラ11の駆動軸50を回転させるためのプーリであり、51はトルクリミッタ、52はリタードローラ11を回転させるためのカップリングである。更に、53はリタードローラを加圧してフィードローラ10とリタードローラ11の間にシート給送力を与えるための加圧アーム、54は前記加圧アーム先端につけられた加圧コロである。加圧力はコイルバネ55がリタード圧調整アーム56に対して、矢印T方向のトルクを与えることによって、軸57を介してリタードローラ11に与えられる。
【0040】
58はリタードローラ軸受であり、59はリタードローラ11を貫通して端部にカップリング52を取り付けられているリタードローラ軸である。
【0041】
以上のような構成をもつ分離手段によるシート分離動作を図4を用いて説明する。
【0042】
図4(a) はピックアップローラ9によって給送されたシートが重送なしでフィードローラ10とリタードローラ11の間であるニップに進入したときをあらわす。ここで、μBRP は、シートSとフィードローラ10の間の摩擦係数、μCRP はシートSとリタードローラ11の間の摩擦係数、Mはトルクリミッタによって与えられる重送シートを戻すためのトルクを表す。また、Pはバネによって与えられるリタードローラ11の加圧力であり、rはリタードローラ11の回転半径である。
【0043】
ここで、図4(a) において、通常のシート(封筒のように折り返し部のないシート)をフィードローラ10がスリップすることなく送るときの条件は、
【0044】
μBRP ・P=μCRP ・P………(式1)
【0045】
更に、リタードローラ11とシートSの間がスリップしないときと、すべっているときの両方でリタードローラの回転の釣り合いを考えると、その関係は、
【0046】
μCRP ・P・r≧M………(式2)
【0047】
よって式1、式2より、以下の式が成立する必要がある。
【0048】
μBRP ・P・r≧M………(式3)
【0049】
次に図4(b)について説明する。これはピックアップローラ9によって給送されたシートSが重送なしてニップに進入した後、リタードローラ11によってよけいなシートSが戻されたときを示す。ここで、μPPはシートS相互間の摩擦係数である。図4(b)において紙が完全に分離されて送られていく条件は、
【0050】
μBRP ・P>μPP・P………(式4)
【0051】
μCRF ・P≧μPP・P………(式5)
【0052】
更に、リタードローラ11が給送と逆方向に回転して、2枚目のシートを重送することなく上流側に戻すためには、リタードローラ11と2枚目のシートSの間がスリップしないと考えると、
【0053】
μCRP ・P=μPP・P………(式6)
【0054】
μCRP ・P・r<M………(式7)
【0055】
式6、式7より、以下の式が成立する。
【0056】
μPP・P・r<M………(式8)
【0057】
上記、式4、式6、式8の3式が、同時に成り立つ必要がある。
【0058】
リタード方式では、以上のような条件をふまえて、ローラの耐久性を考慮して各値を設定している。
【0059】
上記ピックアップローラ9、フィードローラ10、リタードローラ11によるシート給送の各駆動信号を図5(a) に示す。
【0060】
図5において、Aはスタートボタン、Bはピックアップソレノイド、CはフィードローラクラッチのそれぞれのON信号である。
【0061】
{封筒等を給送するための構成}
本発明に係るシート給送装置は封筒等の折り返し部を有するシートであってもジャムすることなく給送し得るように、シート種類設定手段によって設定したシート種類に対応してピックアップローラ9による給送時間を変更するように構成している。次にその構成について説明する。
【0062】
図6に示すように、シートカセット8の引き出し側端部には、シート種類設定手段を構成するシート種類及びシートサイズ等の設定ダイヤル60が設けられている。
【0063】
図7(a) 、(b) はシートカセット8が本体から引き出されているときのシート種類及びシートサイズ設定手段の詳細図で、(a) は本体側に内蔵されている側、(b) はカセット側に内蔵されている側を示す。
【0064】
図7(b) に示すように、前記設定ダイヤル60と一体的なダイヤル軸61にはスイッチ押圧円盤62が同軸に取り付けられており、ダイヤル60と一体的に回転可能に構成されている。また、図7(a) に示すように、装置本体側にはタクトスイッチ63が設けられている。
【0065】
ここで、図8を参照して前記スイッチ押圧円盤62とタクトスイッチ63の関係を説明する。尚、図8(a) は設定手段の平面説明図であり、(b) は正面断面説明図、(c) は図8(b) における破断線で見たときのスイッチ押圧円盤62とタクトスイッチ63の部分詳細図である。
【0066】
図8(c) からもわかるように、スイッチ押圧円盤62には部分的に切り欠きが設けられ、この切り欠き部ではタクトスイッチ63を押せなくなっている。この円盤62をダイヤル60に示された各サイズごとに切り欠きの位置をずらして組み合わせることにより、タクトスイッチのON・OFF 信号の組み合わせを変化させて本体の動作をつかさどる制御手段としてのCPU に検知させる。
【0067】
封筒の場合紙サイズは千差万別なので、本実施形態では、図8(a) のようにシートサイズ設定ダイヤル60で、シート種設定を行い、このシート種設定の時には、給送シーケンス上ではシート長さを固定(最大値)するようにしている。
【0068】
以上のように、シート種設定を行なうとこれをCPU が検知し給送時のピックアップローラ9の動きを通常シート送りの時よりもシート給送時間が長くなるように構成している。
【0069】
本実施形態では前記給送時間を長くするために、ピックアップローラ9のアップダウン動作を複数回行わせるようにしている。この動作を具体的に説明すると、図2において、給送開始信号に連動してフラッパーソレノイド33を励磁することでピックアップカム30を回転し、リフトアップレバー29が揺動してピックアップローラ軸9aが降下し、ピックアップローラ9がシートSに接触して該シートSを繰り出す。その後、ピックアップローラ9は、ピックアップカム30の形状と角速度によって決められた時間だけシート面に当接し、シート面から離間上昇する。
【0070】
この時、シート種類設定手段によって、給送しているシートが、折り返し部Saのある封筒であると判断された時、通常動作によってピックアップローラ9が上昇した後、あらかじめ設定された時間後、再びフラッパーソレノイド33を励磁することで、ピックアップカム30を回転し、リフトアップレバー29を揺動してピックアップローラ軸9aを降下させ、ピックアップローラ9を封筒の折返し部のない面に接触させて、封筒を後押しするようにしている。
【0071】
その後、ピックアップローラ9は、ピックアップカム30の形状と角速度によって決められた時間だけ封筒の折返し部のない面に当接し、シート面から離間、上昇する。これにより、通常シートの場合よりもピックアップローラ9による給送時間が長くなる。
【0072】
この間に先に述べた駆動源によってフィードローラ10、リタードローラ11の駆動は続いている。この時の各要素の駆動信号を図5(b) に示す。
【0073】
次に、搬送力の関係を図9を参照して説明する。図9(b) において、μARP は、シートとピックアップローラ9の間の摩擦係数であり、Wはピックアップローラ9の重量である。このとき、以下の式を成立させるように構成している。
【0074】
μCRP ・P・r=M………(式9)
【0075】
μPP・P+ μARP ・W>μCRP ・P………(式10)
【0076】
上記式9、式10から、
【0077】
μPP・P+ μAPR ・P>M・r………(式11)
【0078】
上記式11を成立させることにより、封筒の折り返し部のみを分離して搬送することを防止することができる。
【0079】
また、封筒が分離手段によって座屈するまでには、封筒の腰の強さにより多少の時間があることが実験によって分かっているので、一定時間後にピックアップローラにて搬送の後押しをすることで、座屈を防ぐには充分である。
【0080】
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態として、複写機に本発明に係るシート給送装置を適用した例を説明する。尚、前述した第1実施形態と同一機能を有する部材は同一符号を付す。
【0081】
図10は複合複写機の外観説明図であり、図において、64は装置本体であり、65は手差し給送ユニット、66は操作部、67はLCD タッチパネル、68はスタートボタン、69はテンキーボタンである。
【0082】
次に前記手差し給送ユニット65に設けたピックアップローラ9の動きについて説明する。
【0083】
図11は手差し給送ユニットの中央断面説明図であり、図12は手差し給送ユニットと裏面説明図である。これらの図において、70はピックアップローラ9を支持している支板であり、71はシートをセットする際の突き当てとなるシートストッパー、72はフィードローラ10とリタードローラ11のニップをシート先端が通過したことを検知する先端検出センサー、73はシート後端が通過したことを検知する後端検出センサー、74はトレイにシートがセットされたことを検知するセットセンサーである。
【0084】
また、75はシートSの幅方向両端を規制するサイド規制板であり、76はトレイ蓋、77はトレイ本体である。更に、78はラッチングタイプのソレノイドで鉄心の突出、吸引の動作特にそれぞれ逆の電流を流して動作させるものである。79はソレノイドの鉄心の動きを伝えるためのリンクであり、80はリンク79の動きを受けて、ピックアップローラ9の支板70を上下させるためのピックアップアームである。
【0085】
上記構成において、通常のシート給送モードにあっては、使用者がスタートボタン68を押したことを信号として検知すると、図12において、ソレノイド78に電流が流されて鉄心が突出する。すると、リンク79が図12の右方向に動き、ピックアップアーム80を回動中心回りに回動させてアーム80が破線の位置に移動する。これにより、アーム先端の図示していない紙面奥側に向かって突き出た突出部が支板70(図11参照)から離間する。すると、フィードローラ軸10aを回転中心になるようにして取り付けてある支板70が、自重によってピックアップローラ9ごと図11の矢印A方向に回動して、ピックアップローラ9がシート面に接触する。すると、給送クラッチがONとなり、各ローラが給送方向に回転する。
【0086】
ここで、センサ検出センサー72がONになると、ソレノイド78に給送時とは逆の電流が流されて鉄心が吸引される。これにより、リンク79が図12の左方向に動き、ピックアップアーム80を回動中心回りに回動させてアーム80が実線の位置に戻る。すると、アーム先端の図示していない紙面奥側に向かって突き出た突出部が支板70を、フィードローラ軸10aを回転中心になるようにして押し上げ、ピックアップローラ9がシート上面より離間する。
【0087】
3個のローラは先端検出センサー72の信号がOFF するまで回し続けられる。更に、給送枚数が多いときはシート後端検知センサー73の信号がOFF になったところで2枚目の給送を始め、以下、前述した動作を繰り返す。
【0088】
これらの動作の信号の流れを示したのが図13(a) であり、Aはスタートボタン信号、Bはピックアップソレノイド突出信号、Cはピックアップソレノイド吸引信号、Dは給送クラッチのON信号、Eは先端検出センサー信号であり、Fはシート後端検出センサー73の信号である。この中に示された値Lはピックアップローラ9がシート上面に接して給送している時間を示し、通常シートを送る際、この値は一定に設定される。
【0089】
次に折り返し部がある封筒を送る際の動作について説明する。封筒を送る際、本実施形態では使用者がタッチパネル67によって封筒を送ることを設定する。
【0090】
図14(a) はこの設定時のパネル表示を示したもので、81は信号出力手段としての封筒モード選択スイッチである。使用者がこのモードを選ぶと、表示が図14(b) のように変わり、使用者は表示された指示のとおりにテンキーボタン69を操作して、折返し部の長さと封筒の長さを入力する。この入力値によってピックアップローラ9による給送時間が設定され、この値を変えることによって給送時間を適宜設定することができる(時間設定手段)。尚、前記入力に際し、折返し部の長さの値が、封筒の長さの値よりも長いとき設定をやり直しするようにしなければならないのはいうまでもない。
【0091】
その後、スタートボタン68を押して給送が始まってからの動きは、ピックアップローラ9がシート上面に接触している時間が異なる以外は同じである。
【0092】
その時の動作を示すのが図13(b) である。この図の中で示しているLLはピックアップローラ9がシート上面に接して、シート給送をしている時間を示す。そして、前記時間は、使用者がタッチパネル67から入力した長さをMM、給送スピードをVとすると、LL=MM/Vによって決定される。即ち、使用者はタッチパネル67から給送時間を自由に設定することができるものである。
【0093】
この実施形態のように、封筒を給送する場合には、使用者が適宜設定した値に応じ、通常シートを給送する場合よりもピックアップローラ9による給送時間が長くなるようにしても前述した実施形態と同様に、折り返し部が分離手段にニップされているときに給送力が増すことにより、ジャム等を生ずることがなくなる。
【0094】
尚、前述した実施形態ではシート給送装置を用いた装置として画像形成装置を例示したが、シートを給送する装置は画像形成装置に限定する必要はなく、例えばシートを自動給送して画像を読み取るための画像読取装置等にも適用することができる。
【0095】
【発明の効果】
本発明は前述したように、封筒のように折り返し部を有するシートを給送する場合には、給送手段によるシート給送時間を長くすることにより、折り返し部が分離手段に位置する場合にシート給送力を増して、封筒等であっても座屈することなく安定して分離給送することが可能となるものである。
【0096】
また、使用者が前記シート給送時間を適宜設定し得るように構成することにより、折り返し部のあるシートを確実に分離給送することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート給送装置を用いた画像形成装置の全体構成説明図である。
【図2】シート給送装置の構成説明図である。
【図3】分離手段の構成説明図である。
【図4】普通シートを給送するときの分離手段とシートとの摩擦力の説明図である。
【図5】ピックアップローラのアップダウン信号の説明図である。
【図6】シート種類設定ダイヤルを設けたカセットの斜視説明図である。
【図7】シートの種類設定手段の構成説明図である。
【図8】シートの種類設定手段の構成説明図である。
【図9】封筒を給送する場合の分離手段とシートとの摩擦力の説明図である。
【図10】複合複写機の外観説明図である。
【図11】手差し給送ユニットの中央断面説明図である。
【図12】手差し給送ユニットと裏面説明図である。
【図13】ピックアップローラのアップダウン信号の説明図である。
【図14】タッチパネルの説明図である。
【符号の説明】
A …画像形成装置
B …スキャナ部
C …画像形成部
D …シート給送装置
S …シート
Sa …折り返し部
U1 …給送ユニット
U2 …給送ユニット
U3 …給送ユニット
1 …走査系光源
2 …プラテンガラス
3 …原稿圧板
4 …ミラー
5 …レンズ
6 …光電変換素子
7 …レーザスキャナ
8 …シートカセット
8a …下段カセット
8b …上段カセット
9 …ピックアップローラ
9a …ピックアップローラ軸
10 …フィードローラ
10a …フィードローラ軸
11 …リタードローラ
12 …搬送ローラ
13 …搬送ローラ
14 …レジストローラ
15 …感光体ドラム
16 …光学系
17 …現像器
18 …転写帯電器
19 …搬送ベルト
20 …定着装置
21 …排出ローラ
22 …トレイ
23 …分岐点
24 …両面トレイ
25 …シート積載板
26 …ローラホルダー
28 …軸
29 …リフトアップレバー
29a …バネ
30 …ピックアップカム
31 …ギヤ
32 …ピックアップギヤ
33 …ソレノイド
34 …モーター
35 …ギヤ
36 …リフター
37 …ラチェットギヤ
38 …リフトアップギヤ
39 …リフトアップカム
40 …送り爪
41 …軸
42 …ロック爪
43 …リフタートリガーレバー
44 …バネ
45 …ワンウェイ軸受
46 …プーリ
47 …ギヤ
48 …タイミングベルト
49 …プーリ
50 …リタードローラ駆動軸
51 …トルクリミッタ
52 …カップリング
53 …加圧アーム
54 …加圧コロ
55 …コイルバネ
56 …リタード調整アーム
57 …軸
58 …リタードローラ軸受
59 …リタードローラ軸
60 …設定ダイヤル
61 …ダイヤル軸
62 …スイッチ押圧円盤
63 …タクトスイッチ(信号出力手段)
64 …装置本体
65 …手差し給送ユニット
66 …操作部
67 …タッチパネル
68 …スタートボタン
69 …テンキーボタン
70 …支板
71 …シートストッパー
72 …先端検出センサー
73 …後端検出センサー
74 …セットセンサー
75 …サイド規制板
76 …トレイ蓋
77 …トレイ本体
78 …ソレノイド
79 …リンク
80 …ピックアップアーム
81 …封筒モード選択スイッチ(信号出力手段)

Claims (5)

  1. シートを分離給送するためのシート給送装置において、
    シートに給送力を付与するための給送手段と、
    前記給送手段で給送されたシートを一枚ずつに分離するために、シートを送る方向へ回転するフィード回転体と、シートを戻す方向へ回転するリタード回転体とで構成した分離手段と、
    シートの種類を設定するための種類設定手段と、
    シートの種類によって前記給送手段によるシート給送時間を変更する制御手段と、
    を有し、
    折り返し部のあるシートを給送するときに、前記折り返し部の長さに応じて前記給送手段によるシート給送時間を変更するよう構成したことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記給送手段はシート非給送時はアップ状態にあり、シート給送時にダウン状態となって回転するアップダウン可能なピックアップローラであり、前記制御手段はシートによって前記ピックアップローラのアップダウン動作を2回以上行うことによって給送時間を変更することを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 折り返し部の長さとシートの長さを入力して前記給送手段によるシート給送時間を設定するための時間設定手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート給送装置。
  4. シートの種類に応じた信号を出力する信号出力手段を有し、前記信号出力手段からの信号に基づいて前記制御手段は制御することを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  5. シートを給送して画像を形成する画像形成装置において、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のシート給送装置と、
    給送されたシートに画像を形成するための画像形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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