JPH07196181A - 原稿読取り装置 - Google Patents

原稿読取り装置

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JPH07196181A
JPH07196181A JP5354305A JP35430593A JPH07196181A JP H07196181 A JPH07196181 A JP H07196181A JP 5354305 A JP5354305 A JP 5354305A JP 35430593 A JP35430593 A JP 35430593A JP H07196181 A JPH07196181 A JP H07196181A
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sheet
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JP5354305A
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Masahiko Yokota
理彦 横田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離される原稿シートの搬送速度を調整する
ことにより、積載される全てのシート原稿の読取り時間
を実質的に短縮できる。 【構成】 原稿先端検知センサ8の出力に基づいて原稿
搬送部のローラ105fに搬送されている原稿シートと
後続する次の原稿シートとのシート間隔を測定するコン
トローラCONTが、測定したシート間隔に基づいて調
整手段があらかじめ設定された所定のシート間隔となる
ように、分離ローラ105dが分離搬送する後続のシー
ト原稿の第2のモータ10の周速度を可変調整する構成
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送されるシート原稿
を読み取る原稿読取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11はこの種の原稿読取り装置の原稿
搬送機構の一例を示す断面図である。図において、19
おはピックアップローラ、8は搬送中の原稿の先端およ
び後端位置を検知する第1の原稿先端検知センサ、16
0aは逆転ローラ、160dはピンチローラ、105d
は分離ローラ、105fは搬送ローラ、105hは排紙
ローラである。
【0003】この種の原稿読取り装置を備える複写装置
やファクシミリ装置にセットされる原稿は、日常ありふ
れたものであり、鉛筆、ペンなどの手書き、ワープロや
タイプライターなどの活字、印刷・刊行物など様々であ
り、また紙質も厚紙から薄紙まで、湿気を吸っていた
り、しわの多い紙であったりする。従来の、原稿とロー
ラーとの摩擦によって分離搬送する原稿読み取り装置で
は原稿の様子によって摩擦が変わり、ローラーや原稿搬
送路の搬送負荷が変化するため原稿が重送したり不送り
を引き起こしたりする。
【0004】このように原稿の種類にかかわらず搬送負
荷を一定に保つことは困難であり、搬送負荷の変動によ
って生じる不送り現象を回避する技術として、図11に
示すように、従来より、搬送される原稿の間隔がある一
定の大きさまで開いたとき、ピックアップローラー19
0を回転させるなどして、次の原稿を強制的に給紙する
ことにより、原稿の不送りを防いだり、原稿間隔の開き
を認識したときには原稿の不送りをユーザーに知らせる
などのエラー処理を行う装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では原稿の不送りを防止するのみに留まり、複数枚
の原稿読み取り時間を常に一定に保つ機能を有していな
いため、たとえ、原稿搬送速度が速く1枚当たりの原稿
読み取り時間が短くても、継続して分離搬送される原稿
との間隔が大きく開くような装置では、原稿の読み取り
を開始してすべての原稿が読み終わる実質的な読み取り
時間を短縮することはできない。このため、実質読み取
り時間を短縮させる技術が求められていた。
【0006】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、順次分離される原稿シートの滑りによ
るシート搬送間隔状態をモニタして、分離される原稿シ
ートの搬送速度を調整することにより、積載される全て
のシート原稿の読取り時間を実質的に短縮できる原稿読
取り装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の原稿
読取り装置は、複数のシート原稿を分離して1枚を分離
して下流側に引き出し搬送する分離手段と、この分離手
段に引き出されたシート原稿を所定方向に順次搬送する
搬送手段と、この搬送手段により搬送される前記シート
原稿を順次読み取る読取り手段と、この読取り手段と前
記搬送手段の配置位置との間で搬送される前記シート原
稿の先端を検知する第1の原稿先端検知手段と、この第
1の原稿先端検知手段の出力に基づいて前記搬送手段に
搬送されている原稿シートと後続する次の原稿シートと
のシート間隔を測定する間隔測定手段と、この間隔測定
手段が測定したシート間隔に基づいてあらかじめ設定さ
れた所定のシート間隔となるように前記分離手段が分離
搬送する後続のシート原稿の分離搬送速度を可変調整す
る調整手段とを有するものである。
【0008】本発明に係る第2の原稿読取り装置は、分
離手段の配設位置よりも搬送方向に対して下流側で、か
つ搬送手段の配設位置よりも搬送方向に対して上流側で
分離搬送される原稿シートの後端から後続して分離搬送
される次の原稿シートの先端を検知する第2の原稿先端
検知手段とを有し、間隔測定手段は、第2の原稿先端検
知手段の出力に基づいてシート間隔を測定するように構
成したものである。
【0009】本発明に係る第3の原稿読取り装置は、分
離手段は、分離ローラとこの分離ローラを駆動する駆動
モータとを備え、間隔測定手段は、シート原稿搬送中の
前記分離モータのトルク変化を検知してシート間隔を測
定するように構成したものである。
【0010】本発明に係る第4の原稿読取り装置は、複
数のシート原稿を分離して1枚を分離して下流側に引き
出し搬送する分離手段と、この分離手段に引き出された
シート原稿を所定方向に順次搬送する搬送手段と、この
搬送手段により搬送される前記シート原稿を順次読み取
る読取り手段と、分離手段の配設位置よりも搬送方向に
対して下流側で、かつ搬送手段の配設位置よりも搬送方
向に対して上流側で分離搬送される原稿シートの後端か
ら後続して分離搬送される次の原稿シートの先端を検知
する第2の原稿先端検知手段と、この第2の原稿先端検
知手段の検知出力に基づいて前記搬送手段に搬送されて
いる原稿シートと後続する次の原稿シートとのシート間
隔を測定する間隔測定手段と、この測定手段が測定した
シート間隔に基づいてあらかじめ設定された所定のシー
ト間隔となるように前記分離手段に分離された後続のシ
ート原稿を分離搬送速度よりも速い速度でシート原稿を
搬送する補助搬送手段とを有するものである。
【0011】
【作用】第1の発明においては、第1の原稿先端検知手
段の出力に基づいて前記搬送手段に搬送されている原稿
シートと後続する次の原稿シートとのシート間隔を測定
する間隔測定手段が測定したシート間隔に基づいて調整
手段があらかじめ設定された所定のシート間隔となるよ
うに前記分離手段が分離搬送する後続のシート原稿の分
離搬送速度を可変調整して、分離手段によるシート原稿
との滑りに起因するシート原稿搬送間隔遅れを相殺して
シート原稿を所定の間隔で搬送するものである。
【0012】第2の発明においては、分離手段の配設位
置よりも搬送方向に対して下流側で、かつ搬送手段の配
設位置よりも搬送方向に対して上流側で分離搬送される
原稿シートの後端から後続して分離搬送される次の原稿
シートの先端を検知する第2の原稿先端検知手段の出力
に基づいて間隔調整手段がシート間隔を測定するので、
順次分離搬送されるシート原稿のシート搬送間隔を精度
よく測定するものである。
【0013】第3の発明においては、間隔測定手段は、
分離ローラを駆動してシート原稿搬送する分離モータの
トルク変化を検知してシート間隔を測定するので、簡単
な検知機構で順次分離搬送されるシート原稿のシート搬
送間隔を測定するものである。
【0014】第4の発明においては、第2の原稿先端検
知手段の検知出力に基づいて搬送手段に搬送されている
原稿シートと後続する次の原稿シートとのシート間隔を
測定する間隔測定手段が測定したシート間隔に基づいて
補助搬送手段があらかじめ設定された所定のシート間隔
となるように前記分離手段に分離された後続のシート原
稿を分離搬送速度よりも速い速度でシート原稿を搬送し
て、分離手段によるシート原稿との滑りに起因するシー
ト原稿搬送間隔遅れを相殺してシート原稿を所定の間隔
で搬送するものである。
【0015】
【実施例】
〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例を示す原稿読
取り装置の構成を説明する断面図であり、図2は本発明
の第1実施例を示す原稿読取り装置の構成を説明する詳
細斜視図であり、図11と同一のものには同一の符号を
付してある。
【0016】なお、本実施例では、ファクシミリ装置に
原稿読み取り装置を適用した場合に対応する。
【0017】これらの図において、1は原稿の画像を読
み取る密着型イメージセンサ、2は前記密着型のイメー
ジセンサ1から送られてくる画像信号を処理する画像処
理回路、3は本ユニットに原稿搬送駆動を与える第1の
モータ(ステッピングモータ)、4は前記ステッピング
モータ3を駆動させるモータドライバ回路、5は原稿の
画像を読み終えたことを原稿に明記するための、電磁石
と印体で構成された読取り済スタンプ、6は前記読取り
済スタンプ5を駆動させるスタンプドライバ回路であ
る。
【0018】7は原稿の存在を検知するためのアクチュ
エータとフォトインタラプタで構成された原稿検知セン
サ、8は搬送中の原稿の先端および後端位置を検地する
ための、アクチュエータとフォトインタラプタで構成さ
れた第1の原稿先端検知センサ、9は原稿間隔を検知す
るための第2の原稿先端検知センサ、10は分離ローラ
を回転させる第2のモータ、11は本体側メイン制御基
板である。
【0019】このように構成された原稿読取り装置にお
いて、第1の原稿先端検知手段(原稿先端検知センサ
8)の出力に基づいて前記搬送手段(原稿搬送部105
のローラ105f)に搬送されている原稿シートと後続
する次の原稿シートとのシート間隔を測定する間隔測定
手段(コントローラCONT)が測定したシート間隔に
基づいて調整手段があらかじめ設定された所定のシート
間隔となるように前記分離手段(分離ローラ105d)
が分離搬送する後続のシート原稿の分離搬送速度(第2
のモータ10の周速度)を可変調整して、分離手段によ
るシート原稿との滑りに起因するシート原稿搬送間隔遅
れを相殺してシート原稿を所定の間隔で搬送するもので
ある。
【0020】また、分離手段の配設位置よりも搬送方向
に対して下流側で、かつ搬送手段の配設位置よりも搬送
方向に対して上流側で分離搬送される原稿シートの後端
から後続して分離搬送される次の原稿シートの先端を検
知する第2の原稿先端検知手段(原稿先端検知センサ
9)の出力に基づいて間隔調整手段コントローラCON
T)がシート間隔を測定するので、順次分離搬送される
シート原稿のシート搬送間隔を精度よく測定するもので
ある。
【0021】なお、本実施例の原稿読取り装置には、図
示しない中継基板と本体側のメイン制御基板11とをつ
なぐ中継ケーブル,予備搬送ローラ,該予備搬送ローラ
を上下動させるソレノイド,該ソレノイドを駆動させる
ドライバ等を備えている。なお、予備搬送ローラを使用
する場合の搬送速度調整動作については後述する。
【0022】図3,図4は本発明に係る原稿読取り装置
を適用するレーザファクシミリ装置の構成を説明する断
面図及びレーザファクシミリ装置の構成を説明する外観
斜視図である。
【0023】これらの図において、101は装置本体、
102は装置本体101の上面カバーに原稿Sを複数枚
積載することができるように構成された原稿載置台、1
03は原稿Sの画像情報を読取る画像読取部、104は
レーザビームプリンタからなる記録部、105は原稿搬
送部、106は原稿押圧部、107は原稿画像を読み取
る密着型イメージセンサ、108は原稿排紙トレイ、1
09はレーザスキャナ、1110は画像形成部、111
はカセット給紙部、112は記録紙排紙トレイ、113
はMP(記録紙サイズ可変)カセット、114は原稿有
無検知センサ、115は原稿先端検知センサ、116は
上原稿ガイド、117は原稿押圧軸、118は基準白地
板、119は下原稿ガイド、120は画像読取部と記録
部の仕切部、121はファクシミリ装置の制御部、12
2はハンドセット、123は画像を生成した記録紙の搬
送ガイド、124は操作部、125は表示部、126は
ファクシミリ装置の動作状態を示すタリーランプ、12
7は2段目カセット部、128は記録紙ジャム解除のた
めのライトカバー、129はMPカセットセンサ、13
0はMP分離部である。
【0024】まず、装置使用者が原稿Sを文書面を下に
して原稿台102上に乗せ、上原稿ガイド116と下原
稿ガイド119とで構成される原稿搬送路へ挿入する。
【0025】ここで挿入できる原稿枚数は、原稿の厚さ
によって異なるが、123μm厚の原稿で概略50枚は
挿入できる。読み取り範囲の左右位置を整列させるた
め、左右一対のスライダ102a,102bを移動させ
て原稿を整列させる。このスライダの移動範囲は、本装
置ではレター横幅からA6横幅迄となっている。
【0026】また、リーガルなど原稿の長さが300m
mを越えるようなものは原稿台102からはみ出してし
て垂れ下がって搬送負荷が大きくなるため、原稿台10
2の延長補助として補助トレイ102cが用意されてお
り、はみ出した原稿を支えることができるようになって
いる。
【0027】原稿Sが挿入されると、原稿検知センサで
ある原稿有無検知センサ7がonとなり、制御系は読み
取り動作待機の状態になる。
【0028】ここで使用者は操作モードを操作部124
の選択キーにより選択する。
【0029】操作モードにはコピーのほか、読み取り速
度にかかわる画像分解能・送信済スタンプ・通信関係の
各種モードなどがあるが、ここでは読み取り速度にかか
わる画像分解能に関して取り上げる。
【0030】画像分解能に関する選択肢は、標準・ファ
イン(以上はCCITT準拠)・スーパファイン・ハー
フトーン・AA(automatic adjustment)モード(ハーフ
トーンと通常文字文書の混在)がある。
【0031】なお、標準モードは主走査8pel・副走
査3.851ine/mm、ファインモードは8pel
・7.71ine/mm、スーパファインモードは16
pel・15.41ine/mm、ハーフトーンは誤差
拡散法を用いた64階調の読み取りである。
【0032】原稿送信モードを選択した後、送信先のF
AX番号を図4に示すテンキー124cまたはワンタッ
チキー125dから入力する。テンキーからの入力の場
合は表示部125に表示され、スタートキー124aが
押下かされてから送信が開始されるので、使用者は送信
前にFAX番号の間違いがないかどうか確認できるよう
になっている。
【0033】スタートキー124aが押下されると、図
2に示すソレノイド13がてこの役割をするアームを介
して予備搬送ローラ105bを引き上げる。このソレノ
イド13は永久磁石を内蔵した無励磁保持型のソレノイ
ドである。予備搬送ローラ105bを引き上げる際の通
信時間は800msecで、通電が切れた後も永久磁石
の保持力で予備搬送ローラ105bを引き上げたままに
なっている。
【0034】このあとステッピングモータ3が駆動を始
め、圧接アーム105aと付勢ばねによって予備搬送ロ
ーラ105bに付勢された原稿Sを予備搬送ローラ10
5bが分離部ローラ105dへ送る。この時のモータ駆
動周波数は、1ー2相駆動1117ppsで、自起動領
域で動作している。なお、ここであげられているモータ
はバイポーラ型のステッピングモータである。
【0035】原稿が分離部ローラ105dに達すると、
対向する逆転ローラ160aとによって原稿の分離が行
われる。逆転ローラ160aはギア列およびトルクリミ
ッタを介して下流側のピンチローラ160dから駆動を
得ている。原稿を下から引き出そうとする分離ローラ1
05dと、重なって引き出される原稿を押し戻そうとす
る逆転ローラ160aとによって、最下位の原稿が一枚
だけ引き出され、下流側の搬送ローラ105fに搬送さ
れる。
【0036】ピンチローラ160dは付勢ばね160e
と揺動アームによって搬送ローラ105fに付勢されて
おり、搬送する原稿の負荷となる分離部の影響による原
稿と搬送ローラとの間の滑りを小さくするため、ローラ
部の押圧力は15〜25N(1.53〜2.55kg
f)が選ばれている。
【0037】また、ステッピングモータ3からギア列を
介して駆動を得ている搬送ローラ105fは厳密な送り
精度が要求されるため、ローラ径の変形の少ないゴム硬
度50度程度の硬い材料が選ばれており、またピンチロ
ーラ160dは搬送ローラ105fから駆動を得て逆転
ローラ160aに駆動を与えるため、十分なニップが得
られるようゴム硬度25〜40度程度の、搬送ローラ1
05fのゴム硬度よりも柔らかい材料が選ばれている。
これらのゴム材料としては、シリコンゴム,クロロプレ
ンゴム,エチレン=プロピレンゴムなどが選ばれてい
る。
【0038】搬送ローラ105fを通過した原稿Sが原
稿先端検知センサである第1の原稿先端検知センサ8を
onにすると、ソレノイド13に永久磁石の保持力を開
放する逆励磁電流が200msecだけ通電され、予備
搬送ローラ105bが下がって予備搬送を停止する。予
備搬送ローラ105bは分離ローラ105dの回転軸を
中心に取り付けられている揺動アーム1051に支持さ
れ、ギア列を介して分離ローラ105dから駆動を得て
いる。ソレノイド13には開放電流が通電された時も分
離ローラ150bが回転しているため、揺動アーム10
51に回転モーメントが加わったままとなっているの
で、この回転モーメントに対抗する引き戻し力をばね1
05mによって与えてやることにより予備搬送ローラを
下げている。
【0039】第1の原稿先端検知センサ8は原稿の先端
位置を検出して原稿の送り量の基準を与えるセンサであ
るため、厳しい精度が要求される。そのため、原稿送り
量の精度を確保する搬送ローラ105fの下流側に配置
され、搬送ローラ105fを支持し、かつ本ユニットの
筐体であるフレーム上に設けられた位置決めボスによっ
て位置が保証されている。
【0040】第1の原稿先端検知センサ8で原稿先端が
検知された後の動作は下記(1)〜(4)の各送信モー
ドによって異なる。 (1)標準モードの場合 ファインモードでは副走査密度が3.851ine/m
mで、本実施例ではステッピングモータ3のパルスレー
トを1ー2相励磁換算で2234ppsとしている。し
かし、原稿分離の逆転ローラ方式は従来から提案されて
いる摩擦板分離方式に比べ負荷が大きく、モータ大きな
駆動トルクが要求されることから、1ー2相励磁よりも
パルスレート広域側でトルクの出やすい2ー2相駆動の
ほうが有利となる。
【0041】ここで、第1の原稿先端検知センサ8が原
稿先端を検知した後、1ー2相駆動から2ー2相駆動に
切り替えるため一旦モータを停止させ、2ー2相励磁5
59ppsでモータを立ち上げ、10ステップ搬送して
動作を安定させてから1117ppsまで加速する。こ
の時の加速テーブルは以下のようになっている。
【0042】1〜10 (0.0mm〜8.0mm)
559pps 40〜50 (8.0mm〜10.0mm) 1117
pps 加速は50ステップまでに終了するので、この間に50
/15.4=10mm移動し、読取位置の手前2mmに
達する。
【0043】ここからは4ステップ毎1.79ms/1
ineで読取動作を継続する。密着型イメージセンサ1
から出力されるアナログ信号は画像処理回路によってシ
ェーディング補正・A/D変換・その他の画像処理が行
われた後、本体側制御基板に画像情報を転送する。
【0044】送信済みスタンプは標準モードが設定され
ている場合は押下されない。スタンプを押下する場合に
は一旦原稿を止める必要があるが、原稿後端をすべて読
み取った後搬送を止めると、次の原稿が既に第1の原稿
先端検知センサ8をonにする位置を越えており、再始
動させた後の加速距離が不足し、定常速度に達するまで
に原稿先端が読み取り位置を越えてしまう。
【0045】このため、送信済みスタンプは原稿搬送で
モータの加速制御を行わないファイン・スーパファイン
・ダイレクト・ハーフトーンのモードでのみ設定可能と
なっている。
【0046】2枚目以降の原稿がある場合は次の2通り
の状態が考えられる。
【0047】(1)原稿有無検知センサ7はonしてい
るが第1の原稿先端検知センサ8がoffの場合 ステッピングモータ3をそのまま動かして原稿分離動作
を始める。この時先の原稿が分離点を通過してから直ち
に次原稿がフィードされ始めたとすれば、次原稿の先端
は第1の原稿先端検知センサ8の直前まできていること
になる。
【0048】従って、まもなく第1の原稿先端検知セン
サ8を通過するので、その後は前述した加速モードに入
り、動作を繰り返す。
【0049】(2)原稿有無検知センサ7も第1の原稿
先端検知センサ8もonの場合 前述の読取モードから排紙にかけての動作中に第1の原
稿先端検知センサ8がonしているのは、先野原稿の後
端が分離点を通過するまえに、次原稿がフィードされ始
めた場合であって、いわゆる部分重送の状態でフィード
され始めた場合である。給紙側の搬送ローラ105fと
分離ローラ105dの周速差によって、部分的に重なっ
てフィードされ始めた2枚の原稿は徐々に離れていき、
第1の原稿先端検知センサ8の手前で検知できる量だけ
離れる。
【0050】そのままフィードすると第1の原稿先端検
知センサ8がonするので、そこから原稿先端頭出しの
カウンタを動かす。この動作は、先の原稿を読み取りな
がら実行される。 (2)ファインモードの場合 ステッピングモータ3は1ー2相励磁方式、1117p
psのままで駆動し、原稿の頭出しが完了した後1ライ
ン当たり1.79msで読取動作を続ける。
【0051】第1の原稿先端検知センサ8がoffにな
り、原稿の後端まで読取が終了すると、スタンダードモ
ードと同様に次原稿のフィードを行う。
【0052】原稿Sの後端が第1の原稿先端検知センサ
8を抜けた後、そこから原稿の読み取り残り分を読み取
り、送信前の設定で送信済みスタンプを押下するモード
が設定されていれば一旦ステッピングモータ3を停止さ
せ、原稿Sの表面にスタンプ印を打つ。この後、再びス
テッピングモータ3を回転させて原稿排紙ローラ105
hによって原稿Sを排出する。 (3)スーパファインモードの場合 ステッピングモータ3は1ー2相励磁方式、559pp
sで駆動し、原稿の頭出しが完了したら1ライン当たり
1.79msで読取動作を続ける。
【0053】第1の原稿先端検知センサ8がoffにな
り、原稿の後端まで読取が終了すると、スタンダードモ
ードと同様に次原稿のフィードを行う。 (4)ダイレクト送信モードの場合 原稿画像情報のメモリ蓄積を行わず、原稿を読み取りな
がら通信回線に直接画像情報を送る。この時のステッピ
ングモータ3は1ー2相励磁1117ppsで駆動し、
4ライン分読み取って停止し電送する動作を繰り返す。
原稿のフィードは前述どうりである。
【0054】記録部104は、制御部121から出力さ
れる画像信号に基づいてレーザスキャナ109のレーザ
ビーム発振器109aから変調信号を射出し、この変調
ビームをポリゴンミラ109bによって画像形成部11
0の感光体ドラム110aに走査光を照射して、感光体
ドラム110a表面に画像情報を形成し、カセット給紙
部111または2段目カセット部127またはMPカセ
ット部113から画像形成部110に給送された記録紙
s’に画像情報を転写して定着部110gで定着した
後、記録紙積載トレイ112に排紙するようになってい
る。
【0055】感光体ドラム110aは1次帯電器110
bと現像ローラ110cとクリーニングローラ110d
と共に記録カートリッジ110e内に1体い組み込まれ
ていて、装置本体101に対して着脱自在に構成されて
いる。
【0056】そして感光体ドラム110aの表面は1次
帯電器110bにより均一に帯電され、表面にポリゴン
ミラー109bから走査光が折り返しミラー109cで
反射して照射されると潜像が形成され、潜像が現像ロー
ラ110cから供給されるトナーによって顕像化される
ようになっている。
【0057】画像形成部110の感光体ドラム110a
周辺部にはローラ式転写帯電器110fが配置され、ま
た感光体ドラム110aよりも下流側の記録紙搬送経路
に熱定着器110g,排紙ローラ110hが配置されて
いる。
【0058】記録紙S’は図中一点鎖線の曲線で示すよ
うに、ローラ式転写帯電器110fで感光体ドラム11
0a表面に形成されたトナー像を転写された後、搬送ガ
イド123に沿って搬送され、熱定着器110gでトナ
ー像を定着されて、排紙ローラ110hにより記録紙排
紙トレイ112に排出されるようになっている。MPカ
セット部113は装置本体101の中央や下側に配設さ
れている。
【0059】MPカセット113aに積載された記録紙
S’は、圧接部材113bによりMP中板113cが支
点が13dを中心に上方に回動させられることによって
MP分離ローラ130aに圧接され、MP分離パッド1
30bによって一枚ずつ分離され(摩擦片分離方式)、
MP分離ベース130cに沿って搬送されたのち、さら
に搬送ローラ128aと、ライトカバー128に配置さ
れたカバー側Uターンガイド128bと、装置本体10
1側に配置され本体側Uターンガイド128cによって
反転される。
【0060】さらに給送中の記録紙S’はレジストセン
サ128dにより先端位置を検知され、感光体ドラム1
10aに形成されたトナー像の先端と記録紙S’のS先
端が一致するように給紙、画像出力タイミングを合わさ
れた後、ローラ式転写帯電器110fと感光体ドラム1
10aとの間に搬送される。画像はMPカセット113
aに積載された記録紙S’の下面側に記録される。
【0061】また、記録紙S’は記録紙サイズに合わせ
て移動可能に装置されたMP規制板113dによって側
端面、後端面を規制され斜行や不送りが発生しないよう
になっている。また、記録紙S’のサイズや有無はMP
カセットセンサ129により検知される。記録紙積載可
能枚数は100枚であり、装置本体101に向かって左
側面に引き出されるように構成されている(サイドロー
ディング方式)。また、積載可能な記録紙サイズはA
4,レター(LTR),リーガル(LGL)の3種類で
ある。
【0062】カセット給紙部111は、装置本体101
の底部下面にカセット給紙部111の天板111hが接
するように配設されており、天板111hの上面は装置
本体101の底板になっている。給紙カセット111a
に積載された記録紙S’は中板111eが中板バネ11
1fによって上方に付勢され、半円状の給紙ローラ11
1bと、一対の分離爪111dによって1枚ずつ分離し
て(爪分離方式)、この分離された記録紙S’をカセッ
ト搬送ローラ対111cにより搬送し、MP分離ベース
130cと通紙ガイド128eの間を通過して、記録紙
搬送路は搬送ローラ128aの直前で合流する。
【0063】搬送ローラ128aと、ライトカバー12
8に配置されたカバー側Uターンガイド128bと、装
置本体101側に配置された本体側Uターンガイド12
8cによって反転される。ここからは前述のMPカセッ
ト部113からの給紙と同じである。このように記録紙
が反転するため、画像は給紙カセット111aに積載さ
れた記録紙S’の下面側に記録される。
【0064】2段目カセット給紙部127は前述したカ
セット給紙部111とほぼ同じ構成である。2段目カセ
ット127a内部の記録紙S’はカセット給紙部111
の側方空間部111gを通して記録部104に給紙され
る。
【0065】カセット111,127はいずれも記録紙
積載可能枚数は500枚であり、装置本体101に対し
て前面に引き出されるように構成されている(フロント
ローディング方式)。また、積載可能な記録紙サイズは
A4,レター(LTR)の2種類である。
【0066】また、カセット給紙部111と2段目カセ
ット給紙部127はそれぞれオプションとして分離、結
合可能になっており、装置全体の記録紙積載可能枚数は
100枚から1100枚まで可変することが可能になっ
ている。
【0067】装置本体101にはカートリッジカバー1
29が開閉可能に設けられていて、カートリッジカバー
129を開くことによって記録カートリッジ110eを
装置本体101の外に引き出して交換できるようになっ
ている。また、カートリッジカバー129にはインター
ロック機構が備わっており、カートリッジカバー129
が開いているか、記録カートリッジ110eが装置本体
101にセットされていない場合は記録部129が動作
しないようになっている。
【0068】また、記録カートリッジ110eに設けた
ドラム感光防止シャッター110iは記録カートリッジ
110eの装置本体101へのセットと連動するように
なっており、カートリッジカバー129を開いて記録カ
ートリッジ110eの装置本体101へのセットした時
シャッター110iが開き、記録カートリッジ110e
を装置本体101から取り出した時シャッター110i
が閉じることで感光体ドラム110aの不必要な感光を
防止するようになっている。
【0069】仕切部120は画像読取部103と記録部
104を分離するダクトとなっており、ファン130に
よって空気を流すことによって記録部104から発生し
た熱により画像読取部103が悪影響を受けたり、記録
紙S’から蒸散した水蒸気が結露して記録紙S’上に滴
下することを防いでいる。
【0070】図5は、図3に示したファクシミリ装置の
制御構成を説明するブロック図である。
【0071】図において、301はファクシミリ装置全
体を制御するCPUであり、MPU311,MPU31
1の制御プログラム等を格納するROM312,各種デ
ータ処理のワークエリアや画像情報の一時的記憶部とし
て使用されるRAM313,画像の変倍,解像度変換等
を行う画像処理部314等により構成されている。
【0072】また、CPU301には公知の構成からな
るカレンダ、時計機能などが備えられ、RAM313の
うちワンタッチキー宛先情報、ソフトウェアスイッチ情
報等の重要なシステム設定情報を格納する領域はバッテ
リバックアップによって停電等の不慮の障害から保護さ
れている。
【0073】ファクシミリ装置の制御系は上述のCPU
301と以下の各要素302〜310をインタフェース
を通じて結合した構成をとるものである。
【0074】操作部302はテンキ315,ファンクシ
ョンキー316,ワンタッチキー317,スタートキー
318,ストップキー319等の各種キースイッチ等か
らなる。表示部303は各種メッセージの表示を行うL
CD320,送信モード等の表示を行う各種LED32
1,通信状態や、障害発生を遠方の操作者に知らせるタ
リーランプ322等からなる。
【0075】読取り部304は、読取モータ等の駆動部
323,画像の読取を行う読取りセンサ324,読取っ
た画像のシェーディングや2値化を行う画像処理部32
5,原稿検知等を行う各種センサ326等からなる。
記録部305は記録モータ等の駆動部327,レーザス
キャナや電子写真プロセスの制御等を行う記録ユニット
328,記録する画像のスムージング等を画像処理部3
29,記録紙等の検知を行う各種センサ330からな
る。
【0076】発呼,着呼,画像データの符号化等を行う
通信制御部306は原稿有無検知センサ,NCU等から
なる接続部330,接続部331,通信網307,ハン
ドセット308が接続される。CPU外部インタフェー
ス309はCPU301から直接データの送受信を行う
インタフェースであり、例えばRS232C,SCS
I,LAN等によって装置外部のコンピュータと接続す
ることで装置を外部のコンピュータのスキャナプリンタ
等として使用する。HDD(ハードディスクドライブ)
310は大容量の不揮発生メモリとして画像情報等の保
存に使用される。次に、図6,図7を参照しながら本発
明に係る原稿読取り装置における原稿読取り時の原稿搬
送動作について説明する。
【0077】図6,図7は本発明に係る原稿読取り装置
における原稿読取り時の原稿搬送状態を示す図であり、
図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0078】分離ローラ105dの周速は搬送ローラ1
05fのそれよりも遅く設定されている。これは1枚目
の原稿と2枚目の原稿との間隔を開けるためで、この原
稿間隔そのものは原稿の先端位置と後端位置を第1の原
稿先端検知センサ8に検知させるために設けられてい
る。
【0079】また、排紙ローラ105hは搬送ローラ1
05fと等速に設定されており、原稿後端が搬送ローラ
105fを通過した後も等速で搬送される。分離ローラ
は105dは前述の通り搬送ローラ105fよりも低速
で設定されているため、1枚目と2枚目の原稿間隔が確
定するのは2枚目の原稿が搬送ローラ105fにニップ
されたときである。原稿は前述のように分離ローラ10
5dで分離されるが、原稿の状態や装置の使用環境によ
ってローラと原稿との間に不確定な滑りを生じる。
【0080】もし、分離ローラ105dと原稿表面との
間で一切滑りが生じなけらば分離ローラ105dと搬送
ローラ105fの周速差に比例した大きさの原稿間隔が
原稿の種類や状態にかかわらず、常に一つの値で定まる
が、実際はこの滑りが生じるため原稿間隔がばらつく。
【0081】1枚目の原稿の後端が第2の原稿先端検知
センサ9を通過した後(図6参照)、2枚目の原稿が第
2の原稿先端検知センサ9で検知されるまでの時間をカ
ウントする。分離ローラ105dと原稿との間で一切の
滑りが生じない理想的な状態の時のカウント値(即ち時
間)をt0とする。
【0082】2枚目の原稿の先端が第2の原稿先端検知
センサ9によって検知された時のカウント数をt1と
し、分離ローラ105dの周速をv,搬送ローラ105
fの周速をkv(k>1定数)、分離ローラ105dか
ら搬送ローラ105fまでの距離をL、分離ローラ10
5dから第2の原稿先端検知センサ9迄の距離をd(L
>d)とすれば、図6を参照して、理想的な場合の原稿
間隔b0は、下記第(1)式から決定される。
【0083】 b0=L(kv−v)/v L(k−1)……(1) 滑りを生じた時の2枚目の原稿の分離ローラ105dか
ら搬送ローラ105f迄の間の搬送速度v’は、下記第
(1)式から決定される。
【0084】 v’=d/t1 ……(2) 2枚目の原稿先端が分離ローラ105dから搬送ローラ
105fに到達する時間t’は、下記第(3)式から決
定される。
【0085】 t’=L/(d/t1) ……(3) この間に1枚目の原稿は分離ローラ105dからkv×
t’だけ離れているので、滑りを含んだ実際の原稿間隔
b1は、図7に示すように、下記第(4)式から決定さ
れる。
【0086】b1=kv・t’−L=L(kv・t1/
d−1)……(4) 該第(4)式は、2枚目の原稿が搬送ローラ105fに
達した時の原稿間隔を第2の原稿先端検知センサ9の検
知時間t1によって推定できることを表わしている。
【0087】ここで、原稿の滑り分を補正させるために
分離ローラの周速を上げる。これは第2のモータ10の
回転数を上げることで達成される。原稿の滑り分の補正
量を上記第(1)式,第(4)式から求めることができ
る。
【0088】原稿滑り量(距離に相当)は、下記第
(5)式から決定される。
【0089】 b1−b0=L・K(v・t1/d−1)……(5) この距離分を第2の原稿先端検知センサ9から搬送ロー
ラ105f迄の間、即ち距離にしてL−dの間で短縮し
てやれば原稿間隔を補正できる。L−dの距離を周速v
の分離ローラ105dが滑りが発生しない状態で原稿搬
送する理論的時間は、下記第(6)式から決定される。
【0090】 (L−d)/v ……(6) であるから、第(5)式で表わされる滑り量を補正する
のに必要な分離ローラ105dの周速v’は、下記第
(7)式から決定される。
【0091】v’=v+L・K(v・t1/d−1)v
/(L−d)……(7) このように、2枚目の原稿先端が第2の原稿検知手段9
で検知された後、分離ローラの周速を第(7)式で表わ
される値にしてやることによって、分離ローラ105d
で生じた滑りを補正することができる。
【0092】また、分離ローラ105dの周速が搬送ロ
ーラ105fよりも速くなってしまうと、ローラ間で原
稿が座屈するため、上記第(5)式は搬送ローラ105
fの周速kvよりまも小さい値でなければならない。即
ち、 v+L・K(v・t1/d−1)v/(L−d)<kv……(8) が満足されるようにL・d・kを決める。
【0093】このように、上記第(7)式から求められ
る速度補正値v’を第2のモータ10の回転数を変える
ことにより分離ローラ105dに与える。
【0094】原稿が搬送ローラ105fを通過し、第1
の原稿先端検知センサ8で検知されたら、第2のモータ
の速度補正を止め、原稿の読み取り動作に入る。
【0095】読み取り動作は本装置の概要で述べたとお
りで、3枚目以降も同じ動作を繰り返すことによって原
稿間隔の調整を行う。
【0096】分離ローラ105dの滑り量によってはt
1が大きくなって第(6)式が満足されない場合があ
る。この場合は予備搬送ローラ105bを上昇させて原
稿の搬送補助をさせる。
【0097】予備搬送ローラ105bを上昇させるタイ
ミングは、第(8)式の条件が満たされるt1、即ち、
下記第(9)式を成立するようにk,d,L,vを決定
する。
【0098】t1<d/v・{(1−1/k)(1−d
/L)+1}……(9) である。
【0099】このように、第(9)式が成立するような
k,d,L,vを持つ原稿搬送系を構成することによっ
て原稿間隔が一定となる読取装置が提供された。 〔第2実施例〕図8は本発明の第2実施例を示す原稿読
取り装置の構成を説明する要部断面図であり、特に、原
稿間隔を検知する手段として駆動系のトルクの変化を検
知して分離ローラ105dと原稿表面との滑りを認識す
る例に対応する。以下、図9に示す要部拡大図を参照し
ながら詳述する。
【0100】本実施例においても、第1実施例と同様に
分離ローラ105dに対して第2のモータ10を設けて
いる。
【0101】このモータは分離ローラ105dを駆動さ
せるほかに分離ローラ105dの負荷トルクの変化を検
知するトルク検知手段としても作用しており、トルクの
変化によって変動するモータの温度変化を抵抗法により
検知してトルク検知を行う。
【0102】分離ローラ105dと原稿とが滑らずに搬
送されている時(図9の(a)参照)、原稿間の動摩擦
係数をμ0’、分離ローラ105dと原稿との間の静止
摩擦係数をμ1、逆転ローラ160aと原稿との間の静
止摩擦係数をμ2とすると、 μ1>μ2>μ0’ ……(10) であるが、分離ローラ105dと原稿とが滑る時、動摩
擦μ1’が働く。原稿とローラとが滑り始める瞬間、静
止摩擦から動摩擦へ変化する(図9の(b)参照)。最
大静止摩擦μ1maxと動摩擦μ1’との関係は、 μ1max>μ1’ ……(11) であるから、この瞬間に摩擦による負荷トルクが変化す
る。
【0103】最大静止摩擦と動摩擦の境界で第2のモー
タ10の回転数を制御することによって分離ローラ10
5dと原稿が滑らずに搬送させることができる。
【0104】本実施例は第2の原稿先端検知手段を設け
る必要がない点、及び前述の第(8)式に示した条件を
設定する必要がないという点で装置構成の自由度が高く
なる。
【0105】本実施例によれば、間隔測定手段は、分離
ローラ105dを駆動してシート原稿搬送する分離モー
タ(第2モータ10)のトルク変化を検知してシート間
隔を測定するので、簡単な検知機構で順次分離搬送され
るシート原稿のシート搬送間隔を測定するものである。 〔第3実施例〕図10は本発明の第3実施例を示す原稿
読取り装置の構成を説明する要部断面図である。
【0106】この図に示すように、分離ローラ105d
と搬送ローラ105fとの間に105dの周速よりも速
い周速を持つ補助ローラ180を設け、アーム181の
反対側に設けられたソレノイドによって上下させる。
【0107】この様に構成された原稿読取り装置におい
て、第2の原稿先端検知手段(原稿先端検知センサ9)
の検知出力に基づいて搬送手段(搬送ローラ105f)
に搬送されている原稿シートと後続する次の原稿シート
とのシート間隔を測定する(コントローラCONT)が
測定したシート間隔に基づいて補助搬送手段(補助ロー
ラ180)があらかじめ設定された所定のシート間隔と
なるように前記分離手段(分離ローラ105d)に分離
された後続のシート原稿を分離搬送速度よりも速い速度
でシート原稿を搬送して、分離手段によるシート原稿と
の滑りに起因するシート原稿搬送間隔遅れを相殺してシ
ート原稿を所定の間隔で搬送するものである。
【0108】本実施例では、第2の原稿先端検知センサ
9によって検出された原稿滑り量に応じて補助ローラ1
80を上昇させ原稿の搬送速度をあげて原稿間隔を調整
する。
【0109】一方、原稿間隔が補正できたあとはローラ
を下げることによって定常速度の搬送に戻すことができ
る。
【0110】この例によれば、ローラの回転数を制御す
る手段が必要ないため、モータを1つで制御でき、安価
に原稿間隔調整機構を構成することができる。補助ロー
ラ180の上下動にカムを用いればされに安価に原稿間
隔調整機構が構成できる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、第1の原稿先端検知手段の出力に基づ
いて前記搬送手段に搬送されている原稿シートと後続す
る次の原稿シートとのシート間隔を測定する間隔測定手
段が測定したシート間隔に基づいて調整手段があらかじ
め設定された所定のシート間隔となるように前記分離手
段が分離搬送する後続のシート原稿の分離搬送速度を可
変調整するので、分離手段によるシート原稿との滑りに
起因するシート原稿搬送間隔遅れを相殺してシート原稿
を所定の間隔で搬送することができる。
【0112】第2の発明によれば、分離手段の配設位置
よりも搬送方向に対して下流側で、かつ搬送手段の配設
位置よりも搬送方向に対して上流側で分離搬送される原
稿シートの後端から後続して分離搬送される次の原稿シ
ートの先端を検知する第2の原稿先端検知手段の出力に
基づいて間隔調整手段がシート間隔を測定するので、順
次分離搬送されるシート原稿のシート搬送間隔を精度よ
く測定することができる。
【0113】第3の発明においては、間隔測定手段は、
分離ローラを駆動してシート原稿搬送する分離モータの
トルク変化を検知してシート間隔を測定するので、簡単
な検知機構で順次分離搬送されるシート原稿のシート搬
送間隔を測定することができる。
【0114】第4の発明によれば、第2の原稿先端検知
手段の検知出力に基づいて搬送手段に搬送されている原
稿シートと後続する次の原稿シートとのシート間隔を測
定する間隔測定手段が測定したシート間隔に基づいて補
助搬送手段があらかじめ設定された所定のシート間隔と
なるように前記分離手段に分離された後続のシート原稿
を分離搬送速度よりも速い速度でシート原稿を搬送する
ので、分離手段によるシート原稿との滑りに起因するシ
ート原稿搬送間隔遅れを相殺してシート原稿を所定の間
隔で搬送することができる。
【0115】従って、分離される原稿シートの搬送速度
を調整することにより、積載される全てのシート原稿の
読取り時間を実質的に短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す原稿読取り装置の構
成を説明する断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す原稿読取り装置の構
成を説明する詳細斜視図である。
【図3】本発明に係る原稿読取り装置を適用するレーザ
ファクシミリ装置の構成を説明する断面図である。
【図4】本発明に係る原稿読取り装置を適用するレーザ
ファクシミリ装置の構成を説明する外観斜視図である。
【図5】図3に示したファクシミリ装置の制御構成を説
明するブロック図である。
【図6】本発明に係る原稿読取り装置における原稿読取
り時の原稿搬送状態を示す図である。
【図7】本発明に係る原稿読取り装置における原稿読取
り時の原稿搬送状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す原稿読取り装置の構
成を説明する要部断面図である。
【図9】図8に示した分離ローラ部の要部拡大図であ
る。
【図10】本発明の第3実施例を示す原稿読取り装置の
構成を説明する要部断面図である。
【図11】この種の原稿読取り装置の原稿搬送機構の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 第1モータ 8 第1原稿先端検知センサ 9 第2原稿先端検知センサ 10 第2モータ 11 本体側メイン制御基板 105d 分離ローラ 105f 搬送ローラ CONT コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシート原稿を分離して1枚を分離
    して下流側に引き出し搬送する分離手段と、この分離手
    段に引き出されたシート原稿を所定方向に順次搬送する
    搬送手段と、この搬送手段により搬送される前記シート
    原稿を順次読み取る読取り手段と、この読取り手段と前
    記搬送手段の配置位置との間で搬送される前記シート原
    稿の先端を検知する第1の原稿先端検知手段と、この第
    1の原稿先端検知手段の出力に基づいて前記搬送手段に
    搬送されている原稿シートと後続する次の原稿シートと
    のシート間隔を測定する間隔測定手段と、この間隔測定
    手段が測定したシート間隔に基づいてあらかじめ設定さ
    れた所定のシート間隔となるように前記分離手段が分離
    搬送する後続のシート原稿の分離搬送速度を可変調整す
    る調整手段とを有することを特徴とする原稿読取り装
    置。
  2. 【請求項2】 分離手段の配設位置よりも搬送方向に対
    して下流側で、かつ搬送手段の配設位置よりも搬送方向
    に対して上流側で分離搬送される原稿シートの後端から
    後続して分離搬送される次の原稿シートの先端を検知す
    る第2の原稿先端検知手段とを有し、間隔測定手段は、
    第2の原稿先端検知手段の出力に基づいてシート間隔を
    測定することを特徴とする請求項1記載の原稿読取り装
    置。
  3. 【請求項3】 分離手段は、分離ローラとこの分離ロー
    ラを駆動する駆動モータとを備え、間隔測定手段は、シ
    ート原稿搬送中の前記分離モータのトルク変化を検知し
    てシート間隔を測定することを特徴とする請求項1記載
    の原稿読取り装置。
  4. 【請求項4】 複数のシート原稿を分離して1枚を分離
    して下流側に引き出し搬送する分離手段と、この分離手
    段に引き出されたシート原稿を所定方向に順次搬送する
    搬送手段と、この搬送手段により搬送される前記シート
    原稿を順次読み取る読取り手段と、分離手段の配設位置
    よりも搬送方向に対して下流側で、かつ搬送手段の配設
    位置よりも搬送方向に対して上流側で分離搬送される原
    稿シートの後端から後続して分離搬送される次の原稿シ
    ートの先端を検知する第2の原稿先端検知手段と、この
    第2の原稿先端検知手段の検知出力に基づいて前記搬送
    手段に搬送されている原稿シートと後続する次の原稿シ
    ートとのシート間隔を測定する間隔測定手段と、この測
    定手段が測定したシート間隔に基づいてあらかじめ設定
    された所定のシート間隔となるように前記分離手段に分
    離された後続のシート原稿を分離搬送速度よりも速い速
    度でシート原稿を搬送する補助搬送手段とを有すること
    を特徴とする原稿読取り装置。
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