JP3107991B2 - シート給送装置および画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置および画像読取装置および画像形成装置

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JP3107991B2
JP3107991B2 JP07154846A JP15484695A JP3107991B2 JP 3107991 B2 JP3107991 B2 JP 3107991B2 JP 07154846 A JP07154846 A JP 07154846A JP 15484695 A JP15484695 A JP 15484695A JP 3107991 B2 JP3107991 B2 JP 3107991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機能を有するファク
シミリ装置に適したシート給送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機能を有するファクシミリ装置は画
像読取部、画像信号伝送部、画像形成部を有し、画像信
号の送受信の他、画像読取部と画像形成部とを同時に作
動させて複写機能を実現している。また、画像読取部に
おいては、複数の原稿を一枚ずつ分離して送り出すため
にシート給送装置を設けており、送信,複写に共通し
て、このシート給送装置を用いて原稿の送り出しを行っ
ている。
【0003】図11に従来のファクシミリ装置の概略を示
す。図11において、101は装置本体の上面カバーに原稿
Sを複数枚積載することができるように構成された原稿
積載台である。102は原稿Sの画像情報を読み取る画像
読取部であり、上原稿ガイド113,下原稿ガイド114に案
内されつつ予備搬送ローラ116により予備搬送された原
稿Sが分離ローラ118,逆転ローラ119からなる分離部11
7で一枚に分離された後、原稿搬送部104により密着型イ
メージセンサ105が対向する位置まで搬送され、ここで
原稿Sの画像情報が読み取られた後、原稿排出トレイ10
6上に排出される。
【0004】103は、レーザースキャナ107,感光体ドラ
ム109等を備えたプロセスカートリッジを有するレーザ
ービームプリンタからなる画像形成部であり、記録シー
トカセット111から記録シート給送手段により給送され
た記録シートPに対して前記密着型イメージセンサ105
により読み取った原稿Sの画像情報に応じた画像を記録
する。画像形成部103でトナー画像が形成された記録シ
ートPは、定着部110により画像定着された後、記録シ
ート排出トレイ112上に排出される。115は、ファクシミ
リ送信モードまたはコピーモードを設定するための操作
部である。
【0005】先ず、オペレータが、原稿Sを文書面を下
にして原稿積載台101上に積載し、上原稿ガイド113と下
原稿ガイド114とで構成される原稿搬送路へ挿入する。
ここでオペレータは、操作モードを操作部115の選択キ
ーにより選択する。操作モードには送信,コピー,画像
分解能,送信済スタンプ等の各種モードがある。
【0006】原稿Sをファクシミリ送信する時は、ファ
クシミリ送信モードを選択した後、送信先のファクシミ
リ番号を操作部115から入力し、操作部115のスタートキ
ーを押下する。一方、原稿Sをコピーする時は、コピー
モードを選択した後、コピー枚数を操作部115から入力
し、スタートキーを押下する。
【0007】スタートキーが押下されると、予備搬送ロ
ーラ116が原稿Sを分離部117へ搬送する。原稿Sが分離
部117に達すると、最下位の原稿Sを引き出そうとする
分離ローラ118と、最下位の原稿Sに重なって引き出さ
れる上位の原稿Sを押し戻そうとする逆転ローラ119と
によって、最下位の原稿Sが一枚だけ引き出され、原稿
搬送部104により更に下流側へ搬送される。
【0008】原稿搬送部104により搬送された原稿S
は、密着型イメージセンサ105により原稿面である下面
の画像が読み取られる。密着型イメージセンサ105から
出力されるアナログ信号は、画像処理回路によってシェ
ーディング補正、A/D変換等の画像処理が行われた
後、ファクシミリ装置の図示しない制御部に画像情報を
転送する。
【0009】制御部に転送された画像情報は、原稿Sを
ファクシミリ送信するときはモデムを介して回線へ出力
され、原稿Sをコピーする時は、画像形成部103へ出力
される。画像読み取りが終了した原稿Sは排出トレイ10
6へ排出される。
【0010】上記構成では、原稿Sは原稿面が下で、先
に排出された原稿Sが下になり、後続する原稿Sが順に
上へ積載される所謂フェースダウン,ページ順で積載さ
れる。
【0011】原稿Sをコピーする時、画像形成部103は
制御部から出力される画像信号に基づいてレーザースキ
ャナ107から感光体ドラム109に走査光を照射して感光体
ドラム109表面に画像情報を形成し、記録シートカセッ
ト111から画像形成部103に給送された記録シートPに画
像情報を転写して定着部110で定着した後、記録シート
排出トレイ112に排出する。
【0012】上記構成では、記録シートPは画像形成面
が上で、先に排出された記録シートPが下になり、後続
する記録シートPが順に上へ積載される所謂フェースア
ップ,逆ページ順で積載される。このように、記録シー
トPの画像形成面がフェースアップで積載されると、画
像形成面の印字品質の確認が容易にでき、有利である。
【0013】また、他の従来例として、シート積載手段
に積載されたシートの最上位と最下位の夫々に対応する
シート給送手段と分離手段とを二対配置して、シートを
最上位と最下位の両位置から選択的に給送可能に構成し
たものが提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、図11に示した技術では、原稿Sを最下
位から読み取って記録シートPをフェースアップで順に
上に積載するので、ページ順に重ねた原稿Sをコピーす
ると、コピーされた記録シートPが原稿Sのページ順と
は逆の順番に積載されてしまい、記録後にページ順を整
理する必要があった。
【0015】従って、原稿Sのページ順と同じ順番に記
録シートPを積載するためには、原稿Sを予め逆ページ
順に重ねておき、原稿Sの最終ページから読み取って記
録シートPをフェースアップで積載することもできる
が、この場合、コピーとファクシミリ送信を同時に行う
際に、ファクシミリ送信において最終ページから伝送さ
れてしまうという欠点がある。
【0016】また、記録シートPの表裏面を反転させて
フェースダウンで排出するように構成した場合には、原
稿Sのページ順と排出される記録シートPのページ順と
を一致させることもできるが、この場合には、コピー時
に印字品質が確認し難いという欠点がある。
【0017】上記の不具合を避けるためにファクシミリ
送信時とコピー時とで原稿Sのページ順を並べ替えてか
らシート給送装置にセットする場合には、操作が煩雑と
なって原稿Sの表裏のセットミスを誘発し、作業能率が
低下するという問題がある。
【0018】また、前述の従来例において、シートの最
上位と最下位の両位置から選択的に給送可能に構成した
場合には、シートの重力が作用するために、シートの最
上位給送と最下位給送とでは摩擦係数の異なる給送手段
と分離手段との組合わせを二対別々に設けなければなら
ないので、構成が複雑で、部品点数が増大し、製造コス
トが増大するという問題がある。
【0019】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、ファクシミリ送信時とコピー
時とで原稿のページ順を並べ替えることなくファクシミ
リ送信時には最初のページから伝送し、コピー時には印
字品質の確認が容易にできるように印字面を上向きに排
出すると共に、原稿のページ順と一致して記録シートを
ページ順に積載することを可能とするシート給送装置お
よびこれを備えた画像読取装置およびこれを備えた画像
形成装置を提供せんとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、シートを積載するシー
ト積載手段と、前記シート積載手段のシート給送方向下
流側に配置され、前記シート積載手段に積載されたシー
トを給送する第1の回転体と、前記第1の回転体の一方
の外周面に対向して配置された分離部材と、前記第1の
回転体の他方の外周面に対向して配置された第2の回転
体とを有し、前記第1の回転体と前記分離部材との協働
により前記シート積載手段に積載されたシートを最上位
から一枚ずつ分離して給送し、前記第1の回転体と前記
第2の回転体との協働により前記シート積載手段に積載
されたシートを最下位から一枚ずつ分離して給送するよ
うに構成し、前記シート積載手段は移動手段により、積
載されたシートと共に移動可能に構成され、前記シート
積載手段の所定方向への移動動作に連動して、前記シー
ト積載手段に積載されたシートが前記第1の回転体の所
定側の外周面に選択的に接触するように構成したことを
特徴とするシート給送装置である。
【0021】また、前記第1の回転体よりもシート給送
方向上流側に予備給送手段を配置し、前記シート積載手
段に積載されたシートを最下位から給送する際に前記予
備給送手段を駆動させてシートを予備給送するように構
成したことを特徴とする。
【0022】また、前記シート積載手段は、シート挿入
側端部が水平方向に移動自在に支持されると共に、シー
ト給送側端部が所定の曲率半径で移動可能に支持された
シート積載板を有し、前記シート積載板のシート給送側
端部が所定の曲率半径で移動することにより該シート積
載板に積載されたシートが前記第1の回転体の所定側の
外周面に選択的に接触するように構成したことを特徴と
する。
【0023】また、前記シート積載板は、リンク機構に
より移動可能に構成され、前記リンク機構は、シート給
送方向と直交する方向に配置した支軸を中心にして回動
可能なリンク部材を有し、該リンク部材の端部には該リ
ンク部材の回動方向において所定長さを有するスリット
を設け、前記シート積載板のシート給送側端部の両側に
シート給送方向と直交する方向に突出する係合部材を設
け、前記係合部材が前記スリットに遊嵌係合するように
構成したことを特徴とする。
【0024】また、本発明に係る画像読取装置は、前記
シート給送装置を備えると共に、該シート給送装置によ
り給送されたシート状原稿の画像情報を読み取る画像読
取手段を有することを特徴とする。また、前記画像読取
手段により読み取った画像情報を伝送する画像信号伝送
手段を有することを特徴とする。
【0025】また本発明に係る画像形成装置は、前記画
像読取装置を備えると共に、記録シートを給送する記録
シート給送手段と、前記画像読取手段により読み取った
前記原稿の画像情報に基づいて前記記録シート給送手段
により給送された記録シートに画像を形成する画像形成
手段と、を有することを特徴とする。
【0026】
【作用】本発明は、上述の如く構成したので、シート積
載手段が積載されたシートと共に移動して、積載された
シートを第1の回転体の所定側の外周面に選択的に接触
させることができる。これにより第1の回転体と第2の
回転体との協働によりシート積載手段に積載したシート
を最下位から一枚ずつ分離して給送できる。また、第1
の回転体と分離部材との協働によりシート積載手段に積
載したシートを最下位から一枚ずつ分離して給送でき
る。
【0027】また、シート積載手段に積載されたシート
を最下位または最上位のいずれから給送するかに応じて
第1の回転体の回転方向を変化させることにより、最下
位給送/最上位給送を選択的に実施できる。
【0028】シート積載手段に積載したシートを最下位
から給送する際には該シート積載手段を停止状態で保持
することにより、シートの自重によりシートの最下位置
を一定にすることができる。また、シート積載手段に積
載したシートを最上位から給送する際には該シート積載
手段の高さ位置を変化させることにより、シートの最上
位置を一定にすることができる。
【0029】予備給送手段がシート積載手段に積載され
た最下位のシートに接触して該シートに対して給送力を
作用させることにより、シート積載手段に積載されたシ
ート束の重量が比較的大きい場合でもシート束の最下位
からシートを給送することができる。
【0030】予備給送手段をシート積載手段のシート給
送側端部が描く円弧よりも内側に配置したことにより、
シート積載手段が移動中でもシート束が予備給送手段に
接触しないような位置関係に保持することができ、シー
トの不整列を防止することができる。
【0031】シート積載手段のシート給送側端部が最高
点を通過して第1の回転体に接近しながら下降した後
に、最下位のシートが予備給送手段に接触することによ
り、最下位給送において最適な位置を保持することがで
きる。
【0032】リンク機構を用いてシート積載手段のシー
ト給送側端部を移動させることによって第1の回転体に
対するシートの接触部を切換えることにより、第1の回
転体自身を移動可能に構成するよりも簡単な構成でシー
トの最上位,最下位の切り換えができる。
【0033】リンク機構と第1の回転体とを一つの駆動
源で動作させ、リンク機構を第1の回転体の回転動作に
連動して回動するよう構成したことにより、リンク機構
の駆動源を別体で構成する必要がなく部品点数が削減で
きると共に、構成が簡単になる。
【0034】シート積載手段のシート給送側端部がリン
ク機構を構成するリンク部材の端部に設けたスリットに
遊嵌係合させ、積載されたシートの最下位を予備給送手
段に当接させることでシート積載板の高さ位置を略一定
に保持することができる。
【0035】シート積載板のシート給送側端部に設けた
係合部材をリンク部材に設けたスリットの端部に係止さ
せ、シート積載板に積載した最下位のシートを予備給送
手段に当接することでシート積載板の高さを一定に保持
して最下位給送において最適な位置を保持する。
【0036】シートが第1の回転体に接触した後もリン
ク部材をややオーバーランさせてシート積載板のシート
給送側端部がリンク部材のスリットに沿って移動可能に
構成することにより、最上位のシートと第1の回転体と
の接触圧を自在に変化させることができ、適度な接触圧
を保持することができる。
【0037】
【実施例】図により本発明に係るシート給送装置および
これを備えた画像読取装置およびこれを備えた画像形成
装置の一例としてファクシミリ送信機能およびコピー機
能を備えた画像形成装置の一実施例を具体的に説明す
る。図1は本発明に係るシート給送装置を備えた画像形
成装置の全体構成を示す断面説明図、図2は本発明に係
るシート給送装置を備えた画像形成装置の全体構成およ
び操作部を示す斜視図、図3は本発明に係るシート給送
装置を備えた画像形成装置の第1実施例の給送部の機構
を示す斜視図、図4は本発明に係るシート給送装置を備
えた画像形成装置の給送部を示す断面説明図、図5はシ
ート最下位給送時のシート搬送経路を示す断面説明図、
図6(a)〜(d)はシート最下位給送時の動作説明
図、図7はシート最上位給送時のシート搬送経路を示す
断面説明図、図8(a)〜(e)はシート最上位給送時
の動作説明図、図9はファクシミリ送信モードとコピー
モードの動作制御を示すフローチャートである。
【0038】(全体構成の説明) 先ず、本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成装
置の全体構成について図1を用いて説明する。図1にお
いて、47は、シート積載手段となる原稿積載板9に積載
された紙や合成樹脂等で構成されたシート状原稿Sを給
送するシート給送手段としての原稿給送部であり、48
は、原稿給送部47により給送された原稿Sの画像情報を
読み取る画像読取手段となる密着型イメージセンサ21を
備えた画像読取部である。29,30は、画像読取部48によ
り画像情報が読み取られた原稿Sを排出する原稿排出ト
レイである。
【0039】また、49は、紙や合成樹脂等で構成された
各種サイズの記録シートPを収容する装置本体46内に装
備された記録シートカセットであり、50は、装置本体46
に外部接続された記録シートカセットである。
【0040】記録シート給送手段となるピックアップロ
ーラ31,32、搬送ローラ対36,37等により記録シートカ
セット49,50から給送された記録シートPは、画像形成
手段となる画像形成部51に給送され、該画像形成部51に
おいて、画像読取部48で読み取った原稿Sの画像情報、
または他の機器から伝送された画像情報に対応する画像
が形成され、記録シート排出トレイ55に排出される。
【0041】(操作部の説明) 次に、本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成装
置においてファクシミリ送信モード,コピーモード等の
所定の動作を実施するための操作部41について図2を用
いて説明する。図2において、41bはファクシミリ送信
相手のダイアル番号を入力するテンキー、41cは予めダ
イアル番号を登録したワンタッチキー、41fは原稿Sの
コピーを指示するコピーキー、41aは選択された処理を
実行するスタートキーである。
【0042】41dには原稿読み取りの解像度を設定する
ファンクションキーが設けられており、解像度の粗い順
から、3.85line/mm(スタンダードモード),7.7line/m
m(ファインモード),15.4line/mm(スーパーファイン
モード)の3種類の内の一つの解像度を選択することが
できる。
【0043】夫々の解像度によって原稿読み取りスピー
ドは異なり、解像度が高くなると読取速度は遅くなる。
また、中間調を誤差拡散方式で二値化して読み取る64
階調ハーフトーンモード、中間調と文字とが混在してい
るような原稿Sでは文字輪郭部を強調処理して読み易く
再現させるAA(automaticadjustment)モードも備えて
いる。
【0044】操作部41には送信の様々な形態を選択する
ための選択キーが設けられており、ファンクションキー
41dでは、原稿Sの読み取りの解像度の選択の他に、相
手機に接続しながら送信するダイレクト送信モード、一
度画像メモリに原稿画像情報を記憶させてから送信する
メモリ送信モード等を選択することができる。
【0045】送信相手先のファクシミリのダイアル番号
をテンキー41bから入力するか、若しくは予めメモリに
登録されたダイアル番号を呼び出すワンタッチキー41c
を押下することによってファクシミリの送信相手を決定
することができる。
【0046】装置が原稿読取の待機状態になっている場
合には、ファンクションキー41dによって原稿Sの読み
取り形態,送信形態が選択された後、テンキー41bまた
はワンタッチキー41cによって送信相手機が決定されて
スタートキー41aが押下されると、ファクシミリ送信モ
ードとなる。もしここで、コピーキー41fが押下されれ
ばコピーモードになる。
【0047】次に、本発明の特徴であるシート供給装置
の原稿給送機構の構成について詳細に説明する。図3お
よび図4において、1は、第1の回転体である分離ロー
ラであり、軸1aに取付けられている。該分離ローラ1
は軸1a,ベルト11等を介して駆動源であるモータ10か
ら回転駆動力を得て正転,逆転の両方向の回転駆動動作
を行う。
【0048】2は、分離ローラ1の上部外周面に対向し
て配置された第2の回転体となる逆転ローラであり、軸
2aに取付けられている。該逆転ローラ2は、軸2aに
設けられたトルクリミッタ6,ベルト11等を介して前記
モータ10から回転駆動力が伝達され、分離ローラ1と反
対方向に回転するようになっている。
【0049】また、逆転ローラ2の軸2aは、分離ロー
ラ1の軸1aよりも原稿Sの給送方向下流側に設けられ
ており、原稿Sを分離する時、原稿Sと分離ローラ1と
の接触面積を大きくさせて分離ローラ1による搬送力を
高めている。分離ローラ1および逆転ローラ2は、夫々
シリコン系の同一材質のゴム材料で構成されている。
【0050】分離ローラ1と逆転ローラ2は、夫々の軸
1a,2aの両端部がバネ4a,4bにより互いに近接
する方向に付勢されている。前記夫々の軸1a,2aに
は、プーリ1b,2bが設けられ、該プーリ1b,2b
にはベルト11を介してモータ10からの回転駆動力が伝達
される。従って、モータ10が回転すると、分離ローラ1
と逆転ローラ2は互いの表面を擦り合わせるようにして
回転する。ベルト11を張架した側の軸1a,2aの互い
の付勢力は、ベルト11の張力が作用して軸1a,2aの
他端部の互いの付勢力と異なるために、バネ4a,4b
は、夫々バネ定数の異なるバネが配置されている。
【0051】3は、分離ローラ1の下部に対向して配置
された分離部材であり、分離ローラ1の下側からバネ3
aによって分離ローラ1の下部外周面に対して付勢され
ている。分離部材3の分離ローラ1の外周面に対応する
箇所の表面には、天然ゴム製のパッド3bが張り付けら
れている。また、分離部材3の原稿給送方向上流側端部
には、原稿Sを分離ローラ1と分離部材3とで構成する
分離部へ導くためのスロープ3cが設けられている。
【0052】8は、予備給送手段となる予備給送回転体
としての予備給送ローラであり、ベルト8aを介して分
離ローラ1の軸1aに接続されており、モータ10の回転
駆動力により分離ローラ1と同方向に回転するようにな
っている。
【0053】9は、シート積載手段を構成するシート積
載板としての原稿積載板であり、原稿給送側端部9aの
分離ローラ1,逆転ローラ2,予備給送ローラ8に対応
する位置には切欠部9bが設けられている。この切欠部
9bにより、原稿積載板9の給送側端部9aが分離ロー
ラ1と逆転ローラ2により構成される分離部に接近した
時に、原稿積載板9上に積載した最下位の原稿Sが予備
給送ローラ8に接触できるようになっている。
【0054】原稿給送側端部9aの両側には原稿給送方
向と直交する方向に係合部材となるピン9cが突設され
ており、該ピン9cは、支軸7aを中心に回動可能に構
成されたリンク機構を構成するリンク部材7の端部に該
リンク部材7の回動方向に穿設された所定長さを有する
円弧状のスリット7bに遊動自在に嵌合されている。従
って、原稿積載板9の給送側端部9aはリンク部材7の
端部に設けたスリット7bの長さ範囲で移動自在になっ
ている。
【0055】また、原稿積載板9の原稿挿入側端部9d
の両側には原稿給送方向と直交する方向に係合部材とな
るピン9eが突設されており、該ピン9eは、装置本体
46のフレームに固定されたガイド部材13に設けられた所
定長さを有する略水平方向のスリット13aに遊動自在に
嵌合されている。従って、原稿積載板9の原稿挿入側端
部9dはガイド部材13に設けたスリット13aの長さ範囲
で移動自在になっている。
【0056】上述したように原稿積載板9の原稿給送側
端部9aに係合させたリンク部材7と、原稿積載板9の
原稿挿入側端部9dに係合させたガイド部材13によりシ
ート積載手段を所定位置に移動可能に支持する移動手段
を構成する。
【0057】前記リンク部材7を回動自在に軸支する支
軸7aの端部には、ウォームホイール14aが固着されて
おり、該ウォームホイール14aに噛み合うウオーム14b
がモータ14の出力軸に接続されている。従って、モータ
14を回転駆動することでリンク部材7を支軸7aを中心
に回動させて原稿積載板9を所定位置に移動するように
なっている。
【0058】リンク部材7の回動動作に対応して原稿積
載板9の給送側端部9aは支軸7aからスリット7bま
での距離を曲率半径とする円弧を描いて回動移動する。
リンク部材7の回動方向は分離ローラ1の回転方向と同
方向になるように対応しており、モータ14を回転駆動す
ることにより原稿積載板9を移動させて原稿給送側端部
9aを分離ローラ1と逆転ローラ2とで形成される上部
分離部または分離ローラ1と分離部材3とで形成される
下部分離部へ導くことができるようになっている。
【0059】モータ14は、ステッピングモータを用いて
構成されており、パルス数をカウントすることによって
原稿積載板9の位置を制御することができるものであ
る。原稿積載板9を移動させるためのパルスデータは、
予め装置本体46の図示しない制御部に設けられた記憶部
に記憶されており、そのデータに基づいて原稿積載板9
の位置制御が行われる。
【0060】モータ12は、分離ローラ1よりも下流側に
設けられた原稿給送ローラ19および更に下流側に設けら
れた原稿排出ローラ23を回転駆動する駆動源であり、ギ
ア列5によりモータ12の回転駆動力が夫々のローラに伝
達される。モータ12は図3の矢印a方向にのみ回転する
ようになっており、原稿Sを専ら下流方向に搬送するた
めのモータである。従って、上述した分離部の駆動を行
うモータ10の回転方向に関わらず、原稿Sを下流側へ搬
送する一定の方向に回転駆動する。
【0061】15は、シート規制手段を構成するシート規
制部材となる原稿規制部材であり、原稿積載板9の下部
に軸15aにより回動可能に軸支されている。原稿規制部
材15の一端部は、原稿積載板9の下面に当接し得る当接
部15bと、該当接部15bに略直交して接続され、原稿積
載板9に積載した原稿S表面に対して鉛直方向に突出可
能な突出部15cとが形成されており、原稿規制部材15の
他端部は、原稿積載板9の下部に位置する係合部15dを
有して構成されている。
【0062】前記軸15aには弾性部材としてのバネ部材
であるねじりコイルバネ15eが軸支されており、該ねじ
りコイルバネ15eの一端が原稿積載板9の下面に当接す
ると共に、他端が原稿規制部材15の係合部15dに係止さ
れている。ねじりコイルバネ15eは、図4に示すよう
に、原稿規制部材15の当接部15bが原稿積載板9の下面
に当接した状態で所定の付勢力を発揮して原稿規制部材
15を軸15aを中心に図4の矢印b方向に常時付勢してい
る。
【0063】上記構成により、原稿規制部材15は、通
常、ねじりコイルバネ15eの付勢力により突出部15cが
原稿積載板9の表面より突出し、原稿積載板9上に積載
した原稿Sの先端を規制して原稿Sが突出部15cよりも
下流側に進入できないようになっている。
【0064】また、詳しくは図6、図8に示して後述す
るが、係合部15dが装置本体46のフレームに設けられた
第1、第2の係止部材となるストッパ16,17に係合して
ねじりコイルバネ15eの付勢力に抗して図4の矢印bと
反対方向に押圧されると、原稿規制部材15が軸15aを中
心に図4の矢印bと反対方向に回動して突出部15cが原
稿積載板9の表面より下がって退避し、原稿Sの先端規
制が解除されて、原稿Sが上記各分離部へ進入できるよ
うになっている。
【0065】20は前記原稿給送ローラ19に対向して配置
したバックアップローラであり、図示しないバネ等の付
勢手段により原稿給送ローラ19に対して付勢されてい
る。上記各分離部で分離された原稿Sは上ガイド対18
a,下ガイド対18bを介して原稿給送ローラ19とバック
アップローラ20とのニップ部に導かれて挟持され、該原
稿給送ローラ19とバックアップローラ20により更に下流
に配置された画像読取手段である密着型イメージセンサ
21へ給送される。
【0066】密着型イメージセンサ21よりも更に下流に
は原稿排出ローラ23が配置されており、該原稿排出ロー
ラ23に対向して配置された排出バックアップローラ24が
図示しないバネ等の付勢手段により原稿排出ローラ23に
付勢されている。また、排出バックアップローラ24に当
接して補助ローラ25が配置されている。
【0067】22は、原稿排出ローラ23,排出バックアッ
プローラ24により排出される原稿Sの排出経路を切り換
える排出経路切換手段であり、装置本体46のフレームに
設けられた支軸22bにフラッパー22aを回動自在に取り
付け、フラッパー22aの原稿排出ローラ23と排出バック
アップローラ24とのニップ部に対応する位置には爪部22
cが設けられている。
【0068】フラッパー22aの爪部22cと反対側の端部
には、スリット22dが穿設されており、該スリット22d
にはソレノイド22eに設けられたプランジャー22fが係
合されている。ソレノイド22eに通電することによって
フラッパー22aが動作する。上記構成により、ソレノイ
ド22eを作動させることで、支軸22bを中心にしてフラ
ッパー22aを回動して爪部22cの位置を変化させ、原稿
排出ローラ23,排出バックアップローラ24により排出さ
れる原稿Sの排出経路を切り換える。
【0069】即ち、密着型イメージセンサ21により画像
情報が読み取られた後、原稿排出ローラ23,排出バック
アップローラ24により挟持されて排出される原稿Sを原
稿排出トレイ29に排出する場合には、フラッパー22aを
図4の実線で示す状態位置に保持することにより、爪部
22cが排出バックアップローラ24側に接近退避して原稿
排出ローラ23,排出バックアップローラ24により排出さ
れる原稿Sを原稿排出トレイ29上に排出する。この時、
密着型イメージセンサ21により読み取られた画像情報面
が下面となるフェースダウンで排出される。
【0070】また、原稿Sを原稿排出トレイ30に排出す
る場合には、フラッパー22aを図4の破線で示す状態位
置に保持することにより、爪部22cが原稿排出ローラ23
と排出バックアップローラ24とのニップ部より下に飛び
出して原稿排出ローラ23,排出バックアップローラ24に
より排出される原稿Sの先端が爪部22cの内壁に導かれ
る。
【0071】そして、フラッパー22aと排出バックアッ
プローラ24との間隙を通過して該排出バックアップロー
ラ24と補助ローラ25とに挟持されてUターンし、原稿パ
ス26に導かれた後、原稿排出ローラ27と、該原稿排出ロ
ーラ27に対して図示しないバネ等の付勢手段により付勢
して配置した排出バックアップローラ28とにより原稿排
出トレイ30上に排出される。この時、密着型イメージセ
ンサ21により読み取られた画像情報面が上面となるフェ
ースアップで排出される。
【0072】前記原稿排出トレイ29は、詳しくは後述す
るファクシミリ送信モードにおいて、原稿積載板9上に
画像情報面を下にしてページ順に積載された原稿S束を
最下位(最初のページ)から上位に向かって順次給送
し、密着型イメージセンサ21により画像情報を読み取ら
れた原稿Sをフェースダウンでページ順に排出積載する
のに適している。
【0073】また、前記原稿排出トレイ30は、詳しくは
後述するコピーモードにおいて、原稿積載板9上に画像
情報面を下にしてページ順に積載された原稿S束を最上
位(最後のページ)から下位に向かって順次給送し、密
着型イメージセンサ21により画像情報を読み取られた原
稿Sをフェースアップでページ順に積載するのに適して
いる。
【0074】(各モードにおける動作説明) 次に、上記のように構成した原稿給送装置の動作につい
て詳細に説明する。図5、図6はファクシミリ送信モー
ドにおける原稿給送装置の動作を示し、図7、図8はコ
ピーモードにおける原稿給送装置の動作を示す。
【0075】(ファクシミリ送信動作) 先ず、ファクシミリ送信動作について図5、図6を用い
て説明する。図5において、先ず、ページ順に積載した
原稿Sの束を揃え、原稿積載板9上に原稿Sの束を読み
取るべき画像情報を記録した面を下向きにして(フェー
スダウン)積載し、原稿スライダ35を原稿Sの幅方向に
移動させて原稿Sを整列させる。
【0076】ここで、図9のフローチャートに示すよう
に、原稿Sが挿入された直後に原稿積載板9の底部に配
置した原稿有無センサDS(DocumentSensor)33が原稿Sの
有無を検知(ステップS1)し、原稿S処理待ちの信号
を装置本体46の図示しない制御部へ伝達する。この時、
装置本体46の図示しない制御部はファクシミリ送信操作
であるかコピー操作であるかの指示を待機している状態
(ステップS2)となっている。また、この時、原稿積
載板9も図6(a)に示すように待機状態を保持してい
る。
【0077】この操作指示待機状態は、操作部41に設け
たLCD(液晶)パネル41eに表示され、キー入力待ち
の状態になる。ここで、ファンクションキー41dによっ
て原稿Sの読取形態,送信形態を選択した後、テンキー
41bまたはワンタッチキー41cによって送信相手先を決
定すると(ステップS3)、ファクシミリ送信モード
(ステップS4)となり、スタートキー41aを押下する
(ステップS5)ことでファクシミリ送信動作を開始す
る。
【0078】この時、前述したソレノイド22eはファク
シミリ送信操作が選択されスタートキー41aが押下され
た際に、原稿Sが原稿排出トレイ29に排出されるように
フラッパー22aを動作させ、図5に示す状態を保持す
る。
【0079】次に、モータ14が回転駆動してリンク部材
7を図6(b)の矢印c方向に回動させ、原稿積載板9
の給送側端部9aを分離ローラ1の上部外周面側に移動
させる(図6(b)参照)。この時、リンク部材7が回
動する円弧の最高点を通過して分離ローラ1側へ下降し
始め、原稿積載板9の給送側端部9aが予備給送ローラ
8を飛び越えるように動作する。
【0080】更に、リンク部材7が図6(b)の矢印c
方向に回動すると、原稿規制部材15の係合部15dがスト
ッパ16に当接係合して、ねじりコイルバネ15eの付勢力
に抗して押圧され、原稿規制部材15が軸15aを中心に図
6(b),(c)の矢印d方向に回動して突出部15cが
原稿積載板9の上面よりも下部に退避して原稿Sの先端
規制を解除する(図6(c)参照)。
【0081】そして、予備給送ローラ8の外周面が原稿
積載板9の給送側端部9aの切欠部9bを介して原稿積
載板9の上面から飛び出した位置に達して予備給送ロー
ラ8が最下位の原稿Sの下面に接触した時(図6(c)
参照)、モータ14の回転駆動動作を停止させて原稿積載
板9を停止状態に保持する。
【0082】この時、最下位の原稿Sの下面に予備給送
ローラ8が当接することにより原稿積載板9の給送側端
部9aが持ち上がる方向に力を受けるが、図6(c)に
示すように、原稿積載板9の給送側端部9aに設けたピ
ン9cがリンク部材7のスリット7bの端部に係止され
て上述した原稿積載板9の給送側端部9aの上昇作用を
抑制する。
【0083】また、原稿規制部材15の係合部15dと原稿
積載板9の下面との間に配置したねじりコイルバネ15e
の復元力により原稿積載板9の給送側端部9aを上昇さ
せる方向に付勢しており、これ等の作用により原稿積載
板9の給送側端部9aを分離ローラ1と逆転ローラ2と
で構成される分離部に対して最適な位置に設定するよう
になっている。
【0084】次に、モータ10を図3の矢印e方向に回転
駆動して予備給送ローラ8を回転させ、原稿Sを分離ロ
ーラ1と逆転ローラ2とで構成される分離部に案内する
(図6(d)参照)。分離ローラ1に直接接触する最下
位の原稿Sは分離ローラ1と逆転ローラ2とのニップ部
を越えて下流側へと搬送され、最下位の原稿Sよりも上
位の原稿Sは逆転ローラ2により戻し搬送される。この
分離作用によって最下位の原稿Sが一枚ずつ分離されて
給送される。
【0085】図5において、分離ローラ1と逆転ローラ
2によって分離された最下位の原稿S1が上ガイド対18a
に導かれて原稿給送ローラ19とバックアップローラ20に
より挟持され、更に下流に搬送されると、原稿給送ロー
ラ19と密着型イメージセンサ21との間に設けられた原稿
エッジセンサ34が原稿S1の先端を検出し、原稿S1の先端
が検出された時点からモータ12を所定のステップ数だけ
回転させて原稿S1の先端を密着型イメージセンサ21が対
向する読取位置まで給送する。
【0086】そして、原稿給送ローラ19とバックアップ
ローラ20により原稿S1を所定の速度で搬送すると共に、
原稿S1の画像情報を密着型イメージセンサ21により読み
取って、その画像情報が装置本体46の図示しない制御部
内の回路により二値化された後、符号化され、メモリに
蓄積される。
【0087】画像情報が読み取られた原稿S1は原稿排出
ローラ23と排出バックアップローラ24に挟持されてその
まま直進し、原稿排出トレイ29上に原稿S1の画像情報面
を下向きにした状態で排出される。ここで、一枚目の原
稿S1の後端が分離ローラ1と逆転ローラ2とで構成され
る分離部を抜けると、分離ローラ1が二枚目の原稿S2に
接触し、該二枚目の原稿S2が原稿S束から分離されて前
述の一枚目の原稿S1と同様に下流へ給送され密着型イメ
ージセンサ21により画像情報が読み取られた後、原稿排
出トレイ29上の原稿S1の上に画像情報面を下向きにした
状態で積載される。
【0088】そして、これ等に後続する原稿Sも上述と
同様にして順次画像情報が読み取られ、原稿S2の上に画
像情報面を下向きにした状態で順次積載され、原稿S束
は、原稿排出トレイ29上にページ順に積載される。
【0089】ここで、セットされた全ての原稿S束の画
像情報を読み終える前に、前述の操作で入力されたワン
タッチキー41cの登録若しくはテンキー41bのプッシュ
ボタンによりダイヤルされた相手先のファクシミリに対
し、装置本体46に設けられた図示しない画像信号伝送手
段(モデム等を含むファクシミリ回線)により原稿Sの
画像データを転送する。
【0090】一方、ダイレクト送信の時はスタートキー
41aの押下直後からファクシミリ回線接続の動作を開始
し、回線の接続が完了して前手順の処理が終了すると原
稿Sの給送動作および読取動作が開始される。この場合
は、メモリ送信となり、数ライン分の画像データを図示
しないバッファに蓄積し、相手機のモデムスピードや通
信回線の状態に合わせて、時にはフォールバックをしな
がら数ライン毎に順次送信する。
【0091】原稿積載板9上にセットされた原稿S束の
内、最上位に積載された最終ページの原稿Snの画像情報
が読み取られた後、ファクシミリ送信が完了して通信回
線が切断された後、最終ページの原稿Snが原稿排出トレ
イ29上に排出積載される。送信終了後は、モータ14を所
定のステップだけ逆転させて図6(a)に示す待機状態
に復帰させてファクシミリ送信動作を終了する。
【0092】(コピー動作) 次に、コピー動作について図7、図8を用いて説明す
る。コピー動作の場合も上述したと同様に、図8におい
て、先ず、ページ順に積載した原稿Sの束を揃え、原稿
積載板9上に原稿Sの束を読み取るべき画像情報を記録
した面を下向きにして(フェースダウン)積載し、原稿
スライダ35を原稿Sの幅方向に移動させて原稿Sを整列
させる。
【0093】原稿有無センサ33により原稿Sの有無が検
知されて(図9のステップS1)、モードを選択する待
機状態(ステップS2)になり、LCDパネル41eに待
機状態が表示され、操作部41に設けられたコピーキー41
fを押下することによってコピーモードが選択され(ス
テップS6)、コピー動作に入る。この時、もし、テン
キー41bまたはワンタッチキー41cが押下されれば、前
述のように、ファクシミリ送信動作へ入る。
【0094】図9のステップS2において、コピーキー
41fが押下された後、LCDパネル41eにコピー枚数お
よびコピー部数をキー入力する旨が表示され、オペレー
タはテンキー41bによりコピー枚数およびコピー部数を
入力する(ステップS7)。
【0095】そして、スタートキー41aが押下されると
(ステップS8)、モータ12は前述のファクシミリ送信
動作の時と同じ方向(図3の矢印a方向)に回転し、モ
ータ10は前述のファクシミリ送信動作の時とは逆方向
(図3の矢印f方向)に回転する。
【0096】また、ソレノイド22eは動作させず、フラ
ッパー22aを図7に示す状態に保持してフラッパー22a
の爪部22cにより原稿SがUターンして原稿パス26に導
かれて原稿排出トレイ30に排出される状態で待機する。
【0097】次に、モータ14を回転駆動してリンク部材
7を図8(a)の待機状態から図8(b)の矢印g方向
に回動させ、原稿積載板9の給送側端部9aを分離ロー
ラ1の下部外周面側に移動させる。この時、原稿積載板
9は所定の角度で傾斜するようになっており、この時点
では、原稿積載板9上の原稿Sの先端が原稿規制部材15
の突出部15cに当接して規制され、原稿Sが自重により
傾斜した原稿積載板9上から脱落しないようになってい
る(図8(b)参照)。
【0098】更にリンク部材7が回動して円弧の最低点
を通過して上昇し始めると、原稿規制部材15の係合部15
dが第2のストッパ17に当接して係合し(図8(b)参
照)、原稿規制部材15が軸15aを中心に図8(c)の矢
印d方向に回動して突出部15cが原稿積載板9の上面よ
り下がって退避し、原稿Sの先端規制を解除する(図8
(c)参照)。
【0099】ここで、原稿積載板9上に積載された原稿
S束は、所定角度で傾斜した原稿積載板9上を自重によ
り原稿給送側端部9a側に滑り落ち、更に原稿S束の先
端は原稿積載板9の給送側端部9aに形成された切欠部
9bを介して分離部材3に接触し、該分離部材3の端部
に設けたスロープ3cに沿って分離ローラ1と分離部材
3とで構成される分離部に導かれる(図8(d)参
照)。
【0100】この時、原稿S束の自重によりリンク部材
7のスリット7bの下側端部に原稿給送側端部9aのピ
ン9cが係止された原稿給送側端部9aは、ストッパ17
に係合部15dが当接して係止されたことによりねじりコ
イルバネ15eの復元力が原稿積載板9の下面に作用し、
該原稿積載板9は上方へ付勢され移動する。
【0101】リンク部材7は更に図8(d)の矢印g方
向に回動し、原稿Sの先端が分離ローラ1の下部外周面
に接触する位置まで原稿積載板9を移動させた後(図8
(e)参照)、モータ14を反対方向に所定ステップ数回
転駆動させてリンク部材7を図8(e)の矢印h方向に
回動させ、原稿給送側端部9aのピン9cがリンク部材
7のスリット7bの上側端部から所定距離離れたところ
でモータ14の回転動作を停止してリンク部材7を停止状
態に保持する(図8(e)参照)。
【0102】リンク部材7の停止位置を図8(e)に示
すような状態に保持することで、原稿積載板9上の原稿
Sの枚数の減少変化に対応して原稿積載板9を上方向に
移動することができる。即ち、原稿給送側端部9aに設
けたピン9cがリンク部材7のスリット7b内で上昇す
る方向に所定の自由度が設定されており、原稿規制部材
15と原稿積載板9の下面との間に設けられたねじりコイ
ルバネ15eの復元力の作用により原稿給送側端部9aは
常時、所定の力で上昇しようとする方向に付勢される。
【0103】従って、原稿積載板9上の原稿Sの枚数の
減少に応じて最上位の原稿Sの高さが低くなり分離ロー
ラ1から離れて接触圧が低下すると共に、原稿積載板9
上の原稿S束の重量が減少するが、これに応じてコイル
バネ15eの復元力の作用により原稿積載板9が上昇し、
原稿積載板9上の最上位の原稿Sと分離ローラ1との接
触圧を略一定に維持することができる。
【0104】このようにして、原稿給送側端部9aは分
離ローラ1と分離部材3により構成される分離部の最適
な所定位置に設定される(図8(e)参照)。また、原
稿S束の枚数が少なく比較的重量が軽い場合でも、ねじ
りコイルバネ15eの復元力により原稿積載板9が分離ロ
ーラ1の方向に付勢され、原稿給送側端部9aはピン9
cを介してスリット7bに沿って移動可能となっている
ので、原稿Sの最上位面と分離ローラ1の下部外周面が
常に接触した状態を保持することができる(図8(e)
参照)。
【0105】図7において、モータ10が図3の矢印f方
向に回転駆動されると、分離ローラ1は図7の矢印i方
向に回転する。ここで、分離ローラ1と分離部材3によ
って構成される分離部に原稿Sが進入すると、分離ロー
ラ1の外周面に直接接触する最上位の原稿Sのみが下流
側に搬送され、最上位の原稿Sよりも下位の原稿Sは分
離部材3のパッド3bが有する摩擦力により最上位の原
稿Sに連れ搬送されることなくパッド3b上で抑止され
る。
【0106】分離ローラ1と分離部材3によって分離さ
れた最上位の原稿Sn(最終ページ)が下ガイド対18bに
導かれて原稿給送ローラ19とバックアップローラ20によ
り挟持され、更に下流に搬送される。そして、原稿Sの
画像情報は前述のファクシミリ送信動作と同様に密着型
イメージセンサ21により読み取られ、原稿排出ローラ23
と排出バックアップローラ24とに挟持され、フラッパー
22aによって排出経路が変更された後、更に排出バック
アップローラ24と補助ローラ25に挟持されてUターン
し、原稿パス26を通って原稿排出ローラ27と排出バック
アップローラ28により原稿排出トレイ30上に原稿Snの画
像情報面を上向きにした状態で排出される。
【0107】そして、原稿Snに後続する原稿Sも上述と
同様にして順次画像情報が読み取られ、原稿Snの上に画
像情報面を上向きにした状態で順次積載され、原稿S束
は、最終ページから順次上位に積載される。そして、セ
ットされた原稿S束の画像情報が全て読み終わった時に
は、結果として原稿S束は、原稿排出トレイ30上にペー
ジ順に積載される。
【0108】前述の密着型イメージセンサ21により読み
取った原稿Sの画像情報に対応する画像は、図1に示す
装置本体46に設けられた画像形成手段となる画像形成部
51により記録シートカセット49,50から各ピックアップ
ローラ31,32、搬送ローラ対36,37により給送された記
録シートPに記録される。
【0109】前記画像形成部51は、レーザービームプリ
ンタ方式により構成されており、画像形成部51では、密
着型イメージセンサ21により読み取った画像信号に対応
してレーザースキャナ52のレーザービーム発振器から変
調信号ビームを射出し、この変調信号ビームをポリゴン
ミラー61によって電子写真感光体ドラム54に走査光を照
射して、感光体ドラム54表面に画像情報に対応するトナ
ー像を形成し、給送された記録シートPにトナー像を転
写して熱定着器53で定着した後、記録シート排出トレイ
55に排出するようになっている。
【0110】感光体ドラム54は一次帯電器57と現像ロー
ラ58とクリーニングローラ59と共にプロセスカートリッ
ジ60内に一体に組み込まれていて、装置本体46に対して
着脱可能に構成されている。感光体ドラム54の表面は一
次帯電器57により均一に帯電され、表面にポリゴンミラ
ー61から走査光が折り返しミラー62で反射して照射され
ると、静電潜像が形成され、潜像が現像ローラ58から供
給されるトナーによって顕像化されるようになってい
る。
【0111】画像形成部51の感光体ドラム54に対向する
位置にはローラ式転写帯電器63が配置されており、記録
シートPが図1の破線で示す搬送経路64を通ってローラ
式転写帯電器63で感光体ドラム54表面に形成されたトナ
ー像を転写された後、搬送ガイド65に沿って搬送され、
熱定着器53でトナー像が定着されて、記録シート排出ロ
ーラ66により記録シート排出トレイ55上に記録面が上向
きの状態で排出される。
【0112】前記原稿S束の読取動作に連動して、原稿
Sのページ毎に順次記録シートP上に原稿Sの画像情報
が順次記録されるようになっており、上記構成では、原
稿Sは最後のページから順次読み取られるため、これに
対応して最後のページから順次逆上って記録され、セッ
トされた原稿S束の読み取りが終わり、これに対応する
記録動作が終了した時点で、コピーが完了した記録シー
トPはページ順に記録シート排出トレイ55上に積載され
る。
【0113】次に、本発明に係るシート給送装置の第2
実施例について図10を用いて説明する。尚前記第1実施
例と同じ部材で構成したものは同一の符号を付して説明
を省略する。図10において、第2実施例ではリンク部材
7の回動駆動力を前記モータ10から供給するように構成
している。ここでは、クラッチ手段となる電磁クラッチ
36をモータ10とリンク部材7の回動中心となる軸7aと
の間に配置し、該電磁クラッチ36によりモータ10からの
駆動力を接続/遮断することができ、遮断した場合に
は、出力側の変位を保持してリンク部材7の状態位置を
保持し得るようになっている。
【0114】電磁クラッチ36を接続してモータ10を所定
方向に回転駆動してリンク部材7を回動すれば、前述の
第1実施例と同様に最上位給送/最下位給送に対応させ
て原稿積載板9を移動させることができる。この時、分
離ローラ1とリンク部材7は同じ方向に連動して回転す
るようになっているため分離ローラ1も同方向に回転す
る。また、モータ10はステッピングモータで構成されて
おり、電磁クラッチ36を接続した後のパルス数をカウン
トすることにより原稿積載板9の状態位置を制御するこ
とができる。
【0115】原稿積載板9を移動させるためのパルスデ
ータおよび電磁クラッチ36の遮断タイミングデータは予
め装置本体46の図示しない制御部に設けた記憶部に記憶
させておき、そのデータに基づいて原稿積載板9の位置
制御が行われる。その他の構成は第1実施例と同じであ
り、前述した第1実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0116】次に、本発明に係るシート給送装置の第3
実施例について説明する。尚前記第1実施例と同じ部材
で構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
前記第1実施例において、リンク部材7の回転量を変え
ることにより原稿Sの予備給送ローラ8に対する接触
圧、即ち、予備給送ローラ8の搬送力を変化させること
ができる。即ち、図4、図5、図7に示す原稿エッジセ
ンサ34で原稿S先端の到達遅れを検知して「不送り」と
認識した時、原稿積載板9の高さを下げて原稿Sと予備
給送ローラ8との接触圧を大きくし、原稿Sに対する搬
送力を増大させることにより原稿不送りを防止すること
ができる。
【0117】次に、本発明に係るシート給送装置の第4
実施例について説明する。尚前記第1実施例と同じ部材
で構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
前記第1実施例において、図5に示す分離ローラ1と逆
転ローラ2により構成される分離部において原稿Sが分
離された後、予備給送ローラ8の搬送力が大きい場合に
は、原稿Sの重送が発生することがある。
【0118】この場合、従来技術では、予備給送ローラ
8を上下可動に構成して、予備給送ローラ8を下げた
り、クラッチ手段を設けて予備給送ローラ8に伝達され
る駆動力を遮断したりしている。しかしながら、本実施
例では、リンク部材7による原稿積載板9の上下移動が
可能であることから、原稿エッジセンサ34が原稿S先端
を検出した後、原稿積載板9の給送側端部9aを適宜上
昇させて原稿Sと予備給送ローラ8との接触を解除し
て、搬送力を低減させることができる。このように構成
すれば、従来技術に比べて部品を追加することなく、安
価な構成で予備給送ローラ8の搬送力を調節することが
できる。
【0119】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るシート
給送装置を備えた画像読取装置および画像形成装置は、
シート積載手段が積載されたシートと共に移動して、積
載されたシートが第1の回転体の所定側の外周面に選択
的に接触するように構成したことにより、原稿積載板を
上下に動かすだけで第1の回転体の上部外周面または下
部外周面に原稿を接触させることができる。具体的に
は、原稿積載板の給送側端部をリンク機構により移動さ
せることによって、位置が固定された第1の回転体に対
して上下のいずれの外周面にも原稿を接触させることが
できる。このことにより、安価な構成で最上位給送,最
下位給送の両方を選択的に適用することができる。
【0120】このように最上位給送,最下位給送の両方
を選択することにより、例えばファクシミリ送信モード
とコピーモードの両モードで、ページ順に並べた原稿を
同じ向きにセットしてもファクシミリ送信時には原稿を
最初のページから読み取って伝送し、コピー動作時には
原稿を最終ページから読み取って記録シートをフェース
アップで原稿のページ順に積載することができる。
【0121】従って、ファクシミリ送信時には最初のペ
ージから伝送するので受信先でページ順に受け取ること
ができ、コピー時には記録シートの印字品質の確認が容
易にできると共に、ページ順に並べられたコピーを得る
ことができる。従って、従来のように、ファクシミリ送
信時とコピー時とで原稿のページ順を並べ替える必要が
ないので、原稿の表裏面のセットミスを誘発するおそれ
がなく、操作性を向上させることができる。
【0122】また、重送しやすい最下位給送では、リタ
ード方式を採用し、比較的重送,不送りの少ない最上位
給送では摩擦分離方式を採用することによって、分離部
の構成が簡単になり、製造コストを低減することができ
る。また、二つの分離方式で構成したことで、第1の回
転体に対する押圧力や摩擦係数等の分離条件を異なる値
で設定し易く、また、磨耗も低減できるので、原稿分離
の信頼性および耐久性を向上することができる。
【0123】第1の回転体を最上位給送と最下位給送の
両方を兼ねて利用することで、構成を簡単にして、製造
コストを低減すると共に、装置自体を小型化することが
できる。
【0124】最下位給送では原稿の自重のため不送りに
なることがあり、最上位給送では原稿の自重の影響が少
ないことから、最下位給送に比べて搬送性は良好であ
る。従って、最上位給送の時に予備給送手段の動作を行
うと、かえって重送することがあるため、最下位給送の
時だけ予備給送手段を動作させて不送りを防止すること
ができる。
【0125】第1の回転体とリンク部材の回転を1対1
に対応させることにより、夫々を同一の駆動系の中で制
御することができる。また、原稿積載板の給送側端部に
上下に移動可能な余裕を持たせ、原稿と第1の回転体と
の接触圧の微妙なコントロールを可能にし、原稿給送の
信頼性を向上することができる。
【0126】リンク機構の制御をクラッチ手段により行
うことで、位置精度および耐久性を向上させることがで
きる。また、最下位給送の時は、原稿は自重により徐々
に下方に移動しながら給送されるため、原稿の高さと分
離部の高さは変化しないが、最上位給送の時は、原稿は
徐々に上から減少して第1の回転体と離れていく。この
ため、最上位給送の時は、原稿積載板を第1の回転体方
向に移動させて原稿と第1の回転体との接触圧を一定に
保って原稿給送の信頼性を向上させることができる。
【0127】また、原稿積載板の給送側端部が予備給送
手段を回り込むように移動するため、予備給送手段の位
置を固定することができ、装置の構成を簡単にして製造
コストを低減させることができる。予備給送手段を原稿
積載板の給送側端部の回転円弧内に設けることにより、
原稿積載板と予備給送手段の衝突を避け、且つ、装置を
小型化することができる。
【0128】リンク部材のスリット端部が原稿積載板を
固定する役目を果たし、原稿の搬送性能の信頼性を向上
する。また、リンク部材の回転により原稿が最上位給送
のために第1の回転体と分離部材とが構成する分離部の
最適な位置に移動できる。また、原稿積載板が常に第1
の回転体に対して適正な位置に保持され、第1の回転体
との接触圧を一定に保ち、原稿給送の信頼性を向上させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成
装置の全体構成を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成
装置の全体構成および操作部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成
装置の第1実施例の給送部の機構を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成
装置の給送部を示す断面説明図である。
【図5】シート最下位給送時のシート搬送経路を示す断
面説明図である。
【図6】(a)〜(d)はシート最下位給送時の動作説
明図である。
【図7】シート最上位給送時のシート搬送経路を示す断
面説明図である。
【図8】(a)〜(e)はシート最上位給送時の動作説
明図である。
【図9】ファクシミリ送信モードとコピーモードの動作
制御を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係るシート給送装置を備えた画像形
成装置の第2実施例の給送部の機構を示す斜視図であ
る。
【図11】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…分離ローラ、2…逆転ローラ、1a,2a…軸、1
b,2b…プーリ、3…分離部材、3a…バネ、3b…
パッド、3c…スロープ、4a,4b…バネ、5…ギア
列、6…トルクリミッタ、7…リンク部材、7a…支
軸、7b…スリット、8…予備給送ローラ、8a…ベル
ト、9…原稿積載板、9a…原稿給送側端部、9b…切
欠部、9c…ピン、9d…原稿挿入側端部、9e…ピ
ン、10…モータ、11…ベルト、12…モータ、13…ガイド
部材、13a…スリット、14…モータ、14a…ウォームホ
イール、14b…ウォーム、15…原稿規制部材、15a…
軸、15b…当接部、15c…突出部、15d…係合部、15e
…ねじりコイルバネ、16,17…ストッパ、18a,18b…
上,下ガイド対、19…原稿給送ローラ、20…バックアッ
プローラ、21…密着型イメージセンサ、22…排出経路切
換手段、22a…フラッパー、22b…支軸、22c…爪部、
22d…スリット、22e…ソレノイド、22f…プランジャ
ー、23,27…原稿排出ローラ、24,28…排出バックアッ
プローラ、25…補助ローラ、26…原稿パス、、29,30…
原稿排出トレイ、31,32…ピックアップローラ、33…原
稿有無センサ、34…原稿エッジセンサ、35…原稿スライ
ダ、36,37…搬送ローラ対、41…操作部、41a…スター
トキー、41b…テンキー、41c…ワンタッチキー、41d
…ファンクションキー、41e…LCDパネル、41f…コ
ピーキー、46…装置本体、47…原稿給送部、48…画像読
取部、49,50…記録シートカセット、51…画像形成部、
52…レーザースキャナ、53…熱定着器、54…電子写真感
光体ドラム、55…記録シート排出トレイ、57…一次帯電
器、58…現像ローラ、59…クリーニングローラ、60…プ
ロセスカートリッジ、61…ポリゴンミラー、62…折り返
しミラー、63…ローラ式転写帯電器、64…搬送経路、65
…搬送ガイド、66…記録シート排出ローラ、P…記録シ
ート、S,S1,S2,Sn…シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65H 3/52 310 B65H 3/52 310Z 330 330Z (56)参考文献 特開 平1−289981(JP,A) 特開 平5−132166(JP,A) 特開 平5−246567(JP,A) 実開 平3−107467(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載するシート積載手段と、 前記シート積載手段のシート給送方向下流側に配置さ
    れ、前記シート積載手段に積載されたシートを給送する
    第1の回転体と、 前記第1の回転体の一方の外周面に対向して配置された
    分離部材と、 前記第1の回転体の他方の外周面に対向して配置された
    第2の回転体と、 を有し、 前記第1の回転体と前記分離部材との協働により前記シ
    ート積載手段に積載されたシートを最上位から一枚ずつ
    分離して給送し、前記第1の回転体と前記第2の回転体
    との協働により前記シート積載手段に積載されたシート
    を最下位から一枚ずつ分離して給送するように構成し、 前記シート積載手段は移動手段により、積載されたシー
    トと共に移動可能に構成され、前記シート積載手段の所
    定方向への移動動作に連動して、前記シート積載手段に
    積載されたシートが前記第1の回転体の所定側の外周面
    に選択的に接触するように構成したことを特徴とする
    ート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の回転体は、前記シート積載手
    段に積載されたシートを最上位または最下位のいずれか
    ら給送するかに対応して回転方向を選択的に変化させる
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート積載手段に積載されたシート
    を最下位から給送する場合には前記シート積載手段を停
    止状態に保持し、前記シート積載手段に積載されたシー
    トを最上位から給送する場合にはシートの最上位の位置
    を一定に保持するように前記シート積載手段を移動させ
    るように構成したことを特徴とする請求項に記載のシ
    ート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記シート積載手段は、シート給送側端
    部が所定の曲率半径で移動可能に構成されたことを特徴
    とする請求項に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の回転体よりもシート給送方向
    上流側に予備給送手段を配置し、前記シート積載手段に
    積載されたシートを最下位から給送する際に前記予備給
    送手段を駆動させてシートを予備給送するように構成し
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記予備給送手段は、前記シート積載手
    段のシート給送側端部が描く曲率半径の円弧内に配置さ
    れたことを特徴とする請求項に記載のシート給送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記シート積載手段のシート給送側端部
    が移動して一旦最高点を通過した後下降して該シート積
    載手段に積載したシートの最下位に前記予備給送手段が
    接触するように構成したことを特徴とする請求項に記
    載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記予備給送手段は、予備給送回転体で
    構成したことを特徴とする請求項に記載のシート給送
    装置。
  9. 【請求項9】 前記シート積載手段のシート給送側端部
    が移動して一旦最低点を通過した後上して該シート積
    載手段に積載したシートの最上位に前記第1の回転体が
    接触すると共に、前記シート積載手段に積載したシート
    が前記第1の回転体と前記分離部材との間に配置される
    ように構成したことを特徴とする請求項に記載のシー
    ト給送装置。
  10. 【請求項10】 前記シート積載手段は、シート挿入側
    端部が水平方向に移動自在に支持されると共に、シート
    給送側端部が所定の曲率半径で移動可能に支持されたシ
    ート積載板を有し、 前記シート積載板のシート給送側端部が所定の曲率半径
    で移動することにより該シート積載板に積載されたシー
    トが前記第1の回転体の所定側の外周面に選択的に接触
    するように構成したことを特徴とする請求項に記載の
    シート給送装置。
  11. 【請求項11】 前記シート積載板のシート給送側端部
    を所定の曲率半径で移動する手段は、リンク機構により
    構成したことを特徴とする請求項10に記載のシート給
    送装置。
  12. 【請求項12】 前記リンク機構は、前記第1の回転体
    を駆動するモータに接続され、前記第1の回転体の回転
    動作に連動して回動するように構成したことを特徴とす
    る請求項11に記載のシート給送装置。
  13. 【請求項13】 前記シート積載板のシート給送側端部
    が所定の位置に到達した時に前記リンク機構に伝達する
    駆動力を遮断するクラッチ手段を設けたことを特徴とす
    る請求項11に記載のシート給送装置。
  14. 【請求項14】 前記リンク機構は、シート給送方向と
    直交する方向に配置した支軸を中心にして回動可能なリ
    ンク部材を有し、該リンク部材の端部には該リンク部材
    の回動方向において所定長さを有するスリットを設け、 前記シート積載板のシート給送側端部の両側にシート給
    送方向と直交する方向に突出する係合部材を設け、 前記係合部材が前記スリットに遊嵌係合するように構成
    したことを特徴とする請求項11に記載のシート給送装
    置。
  15. 【請求項15】 前記係合部材が前記スリットの端部に
    係合して前記シート積載板のシート給送側端部を移動さ
    せ、該シート積載板に積載されたシートの最下位が前記
    予備給送手段に当接することで前記シート積載板を所定
    の高さに保持するように構成したことを特徴とする請求
    8又は請求項14に記載のシート給送装置。
  16. 【請求項16】 前記シート積載板に積載したシートを
    前記第1の回転体と前記分離部材との間に配置してシー
    トの給送動作を行う際に、前記係合部材が前記スリット
    に沿って移動することで前記シート積載板のシート給送
    側端部の高さを変化させ、前記シート積載板に載置した
    最上位のシートの高さを所定の位置に保持するように構
    成したことを特徴とする請求項14に記載のシート給送
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれか1項に記
    載のシート給送装置を備えると共に、該シート給送装置
    により給送されたシート状原稿の画像情報を読み取る画
    像読取手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  18. 【請求項18】 前記画像読取手段により読み取った画
    像情報を伝送する画像信号伝送手段を有することを特徴
    とする請求項17に記載の画像読取装置。
  19. 【請求項19】 請求項17または請求項18に記載の
    画像読取装置を備えると共に、 記録シートを給送する記録シート給送手段と、 前記画像読取手段により読み取った前記原稿の画像情報
    に基づいて前記記録シート給送手段により給送された記
    録シートに画像を形成する画像形成手段と、を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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