JPH09110203A - シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】シート積載手段を装置本体から引き出す際に、
シートが装置本体内に残留するのを防止し得るシート給
送装置を提供する。 【解決手段】カセットオケ３１は、装置本体１に着脱可
能に収納されている。カセットオケ３１の一端側には、
シートＰをカセットオケ３１から送り出す分離ローラ６
０が配置されている。分離ローラ６０は、分離ローラ軸
６２に一方向クラッチ５０を介して取り付けられ、該分
離ローラ６０に形成された凸部６０ａと一方向クラッチ
５０に形成された凸部５０ａとの遊び分（回動方向のク
リアランス分）だけ、分離ローラ軸６２に対して自由に
回動できる。よって、カセットオケ３１を装置本体１か
ら引き出す際に、分離ローラ６０にシートＰが接触して
いても、分離ローラ６０は、分離ローラ軸６２に対して
回動が許容される分だけ、シートＰの移動方向に回動
し、シートＰを装置本体１内に引き止めるような力を作
用させない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、プ
リンタ、複写機等の画像形成装置に使用されるシート給
送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般に知られている摩擦片分離方
式のシート給送装置は、シート積載手段としてのカセッ
トから一枚づつ記録シートを分離して給送する分離部に
おいて、カセットを装置本体より引き出したときに、分
離部を構成する分離パッドと分離ローラのニップ間に記
録シートが挟まれたまま残ることを防止するために、図
１５に示すような構成を採用している。

【０００３】即ち、図１５に示す従来のシート給送装置
は、分離部に分離レバー５０３を設け、カセット５０１
が引き出されると、分離レバー５０３が時計回り方向に
回転し、分離パッド５０４を分離ローラ５０５から離間
させるようになっている。一方、カセット５０１を挿入
する（図１５中右方向に移動させる）と、カセット５０
１の先端突起部５０２が分離レバー５０３に当接し、そ
の先端突起部５０２が分離レバー５０３を反時計回り方
向に回転させて、分離パッド５０４が分離ローラ５０５
に押圧されるようになっている。

【０００４】尚、図１４は、このような従来のシート給
送装置の要部正面図を示すものである。この図１４に示
すように、分離ローラ５０５は、分離ローラ軸６０２に
取り付けられ、入力クラッチ６０１を介して図外の動力
源に連繋されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、カセット５０１を引き出す際に分離ローラ５０
５と分離パッド５０４とが離間するだけであるため、こ
れら分離ローラ５０５と分離パッド５０４との間に挟ま
れた記録シートが分離ローラ５０５に接触したままであ
ったりする場合がある。このような場合、分離ローラ５
０５とシートとの間に生じる摩擦力が大きいため、カセ
ット５０１を引き出したときに、記録シートがカセット
５０１と共に引き出されずに、記録シートが分離ローラ
５０５側に残ってしまうという不具合を生じることがあ
った。

【０００６】そこで、本発明は、簡単な構成でもって、
上記のような記録シート残りという不具合が発生するの
を防止し得るシート給送装置及び該シート給送装置を備
えた画像形成装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のシート給送装置
は、装置本体に着脱可能に収納され、複数のシートを積
載するシート積載手段と、該シート積載手段の一端側に
配置され、シートをシート積載手段から送り出す給送手
段と、該給送手段に回動力を伝達する駆動手段と、該駆
動手段と前記給送手段とを所定角度相対回動できるよう
に連繋する動力伝達手段と、を備えたことを特徴として
いる。

【０００８】又、本発明のシート給送装置は、前記動力
伝達手段が、前記駆動手段に取り付けられ、シート給送
時に前記駆動手段と前記給送手段とを一体回動させる一
方向クラッチと、前記給送手段に設けられ、前記給送手
段が前記一方向クラッチに対して所定角度相対回動する
と前記一方向クラッチに係合する凸部と、を備えたこと
を特徴としている。

【０００９】又、本発明のシート給送装置は、前記給送
手段に対して接触・離間可能に配置され、前記給送手段
と共働してシートを一枚づつに分離する分離手段を備
え、該分離手段のシートに接触する面のシート搬送方向
長さよりも前記給送手段がシートに転接する長さが長く
なるように、前記動力伝達手段を構成してなることを特
徴としている。

【００１０】又、本発明のシート給送装置は、前記シー
ト積載手段に積載されたシートを前記給送手段に当接・
離間させる給送力付与手段と、シート給送時において、
少なくとも前記駆動手段と前記給送手段の相対回動が終
了するまで、シートが前記給送手段から離間するように
前記給送力付与手段を所定位置に保持する給送規制手段
と、を備えたことを特徴としている。

【００１１】又、本発明のシート給送装置は、前記給送
規制手段が前記給送力付与手段を所定位置に保持するカ
ムであり、このカムの半径を前記駆動手段と前記給送手
段の相対回動角度よりも大きな角度範囲で一定にしたこ
とを特徴とする請求項４記載のシート給送装置。

【００１２】更に、本発明の画像形成装置は、上記のい
ずれかに記載のシート給送装置と、該シート給送装置か
ら給送されたシートに所望の画像を形成する画像形成手
段と、を備えたことを特徴としている。

【００１３】更に又、本発明の画像形成装置は、上記の
いずれかに記載のシート給送装置と、該シート給送装置
から給送されたシートの画像を読み取る画像読み取り手
段と、を備えたことを特徴としている。

【００１４】（作用）以上のように本発明は、給送手段
と駆動手段とが動力伝達手段により所定角度相対回動で
きるように連繋されているため、シート積載手段を装置
本体から引き出す際に、給送手段にシートが接触してい
る場合でも、シートがシート積載手段と共に装置本体か
ら引き出されるのを許容するように給送手段が回動す
る。従って、シートは、シート積載手段を装置本体から
引き出しても、給送手段との間に生じる摩擦によって装
置本体内に引き止められる（残る）ことがない。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき詳述する。 （シート給送装置）図１〜図１２は、本実施例のシート
給送装置Ｌの一実施の形態を示すものであり、とりわけ
シートを分離・給送する分離部を説明するものである。

【００１６】これらの図において、３１はシート積載手
段としてのカセットオケであり、このカセットオケ３１
上に複数枚のシートを積載するようになっている（図７
参照）。このカセットオケ３１内には、図７に示すよう
に、シートの幅方向位置を規制する幅規制板３２、３３
がそれぞれ配置されている。そして、一方の幅規制板３
３には、シート束を一方の幅規制板３２側に付勢する側
圧バネ３３ａが取り付けられている。そして、これら幅
規制板３２、３３の給紙側端部（図７中右側端部）に
は、シートがカールするのを抑える爪３５、３５がそれ
ぞれ形成されている。

【００１７】また、このカッセトオケ３１内にはシート
の後端（図７中左端部）の位置を規制する後端規制板３
４を取り付けるようになっている。

【００１８】更に、このカセットオケ３１の底部には、
シートを積載・支持する中板３６が配置されている。こ
の中板３６は、図７及び図８に示すように、リフタアー
ム（給送力付与手段）３８により後述する分離ローラ
（給送手段）６０側に付勢される（回動させられる）よ
うになっている。

【００１９】上記リフタアーム３８は、図７〜図９に示
すように、リフタ軸（支軸）３７に取り付けられてい
る。リフタ軸３７は、図７、図９に示すように、その両
端部が装置本体１に固定された軸受６９に回動可能に支
持されている。そして、そのリフタ軸３７の一端（図７
参照）には、リフタレバー３９が取り付けられている。
このリフタレバー３９は、図７〜図９に示すように、そ
の端部が常時リフタバネ（引っ張りバネ）４０の一端側
に取り付けられている。そして、このリフタレバー３９
は、図８及び図９に示すように、常時リフタアーム３８
で中板３６を持ち上げる方向に前記リフタバネ４０で付
勢されている。

【００２０】６０は分離ローラである。この分離ローラ
６０は、図２に示すように、その端面に一方向クラッチ
５０の凸部５０ａ（４カ所）と噛み合う凸部６０ａが設
けられている。また、凸部５０ａと凸部６０ａは、４０
°の遊びをもって係合しており、いわゆるメカニカルタ
イマー構造になっている。従って、分離ローラ６０は、
一方向クラッチ５０に対して４０度だけ相対回動するこ
とができる。そして、上記一方向クラッチ５０と分離ロ
ーラ６０の凸部６０ａは、駆動手段としての分離ローラ
軸６２と分離ローラ６０とを所定角度相対回動できるよ
うに連繋する動力伝達手段を構成する。尚、この分離ロ
ーラ６０と一方向クラッチ５０の相対回動角度は、後述
する分離手段との関係で適宜設定できる。

【００２１】この分離ローラ６０は、図１にその詳細を
示すように、一方向クラッチ５０を介して分離ローラ軸
（駆動手段）６２に取り付けられ、該分離ローラ軸６２
及び該分離ローラ軸６２の一端側に取り付けられた入力
クラッチ６１を介して図外の動力源に連繋されている。
分離ローラ軸６２は、装置本体（図示せず）に固定した
軸受６３により回動可能に支持されており、前記入力ク
ラッチ６１が取り付けられた一端側に分離カム（給送規
制手段）６４が取り付けられている。尚、図８（ｄ）に
示すように、分離カム６４とリフタレバー３９との間に
は空間６５が形成される。

【００２２】カセットオケ３１の先端には、先端突起部
７０が一体形成されている（図３〜図５参照）。そし
て、カセットオケ３１を装置本体１内に装着した際に、
前記先端突起部７０に当接する分離レバー７１は、前記
リフタ軸３７に回動可能に支持されている（図３〜図７
参照）。この分離レバー７１の図３乃至図４の図中上方
には分離バネ（圧縮コイルスプリング）７２が取り付け
られており、この分離バネ７２が分離パッド７３を分離
ローラ６０側に付勢する。尚、分離レバー７１及び分離
バネ７２が、分離手段を分離ローラ６０側に付勢する付
勢手段を構成している。

【００２３】分離パッド７３は、図１、図３〜図４に示
すように、分離パッドホルダ７４に段付きビス７６で揺
動可能に取り付けられている。尚、分離パッドホルダ７
４は、装置本体１に回動できるように軸７４ａを介して
取り付けられている。そして、分離パッド７３及び分離
パッドホルダ７４で分離手段を構成している。

【００２４】７７は装置本体１に形成した凸部である。
この凸部７７は、カセットオケ３１を装置本体１から取
り外すと、分離バネ７２で付勢される分離レバー７１に
接触するようになっている。

【００２５】次に、給紙部の動作について説明する。

【００２６】図３、図４は、カセット部１３が装置本体
１に装着された状態を示している。また、図５はカセッ
ト部１３が装置本体１から取り外された状態を示してい
る。尚、この図３〜図５は、いずれもリアカバー２８が
閉じている状態を示す図である。

【００２７】分離パッド７３は、分離パッドホルダ７４
に段ビス７６で取り付けられており、図１に示す矢印の
ように、首を振れるように（揺動できるように）構成さ
れている。これにより、分離ローラ６０に分離パッド７
３が片当りすることが無くなり、記録シート給紙時に、
シートの斜行や重送が発生することをおさえることがで
きる（イコライズ機構）。

【００２８】前記したように、分離レバー７１は、リフ
タ軸３７に回動可能に支持されている。分離パッドホル
ダ７４と分離レバー７１の間には、分離バネ７２が配設
されている。カセット部１３が装置本体１に装着されて
ることにより、カセットオケ３１の先端突起部７０が分
離レバー７１を押し上げる。このとき、分離パッド７３
は、分離バネ７２の反発力（バネ力）により分離ローラ
６０に所定の分離圧Ｇ（本実施の形態では２Ｎ）で付勢
される（図３）。

【００２９】このとき、装置本体１の底板１ａには、カ
セットオケ３１の先端突起部７０が所定位置まで挿入さ
れたときに、その先端突起部７０の下に入り込むような
寸法形状の受けボス（支持突起、支持手段）１１３が形
成されている。受けボス１１３は、底板１ａから分離レ
バー７１側に突出しており、先端突起部７０との間に微
小なすきまを形成するような高さ寸法に形成され、カセ
ット部１３の重量が直接的に作用するのを防止してい
る。

【００３０】また、受けボス１１３の真下（対応する位
置）には、装置本体１から装置外部に突出して本体設置
面に接する脚部（支持手段）１１２が設けられている。

【００３１】その結果、分離バネ７２の反力を受けたカ
セットオケ３１の先端突起部７０が下方に変形しても、
その変形量は受けボス１１３に当接するまでの微小な量
であり、しかも受けボス１１３と対応する位置にある脚
部１１２が装置本体１を本体設置面（通常は装置が置か
れた机等の表面）に対して支持するようになっているた
め、カセットオケ３１の先端突起部７０のそれ以上の撓
み変形が防止され、分離ローラ６０と分離パッド７３と
の間に所望の分離圧を生じさせることができる（図３参
照）。

【００３２】従って、分離バネ７２による分離ローラ６
０と分離パッド７３との間の分離圧Ｇの値が安定し、こ
れら両者６０、７３によるシートの分離性能が安定す
る。また、カセットオケ３１の先端突起部７０が受ける
反力は、カセット部１３の装着方向の法線方向になるの
で、カセット部１３の装着方向に反力を受けるようなこ
とがなく、カセット部１３の装置本体１に対する装着位
置が安定する。

【００３３】次に、図１、図８を用いてカセット部１３
の動作を説明する（記録シートＰの積載枚数が少数の
時）。

【００３４】カセット部１３を装置本体１に装着した直
後の給紙時について説明する（図８）。リフタ軸３７に
は、リフタレバー３９とリフタアーム３８がそれぞれ固
定され、一体的に回動するようになっている。リフタバ
ネ４０は、その一端が本体フレームフック部（図示しな
い）に取り付けられ、その他端がリフタレバー３９のフ
ック部３９ａに取り付けられ、リフタレバー３９を分離
ローラ６０の方向に付勢している。

【００３５】給紙待機状態において、リフタバネ４０に
付勢されたリフタレバー３９は、分離ローラ６０と同軸
上に配設された分離カム６４に当接し、該分離カム６４
によりその回動が規制されるようになっている（図８
（ａ））。

【００３６】図示しないピックアップソレノイドの起動
により入力クラッチ６１が駆動伝達状態になり、分離カ
ム６４が回転を始めると、分離カム６４と結合された分
離ローラ軸６２が回転する。この分離ローラ軸６２に
は、図３において、分離ローラ軸６２がＪ方向に回転す
ると共に、分離ローラ６０にＪ方向と反対方向の回転抵
抗が作用した時にトルクを伝達する一方向クラッチ５０
がはめ込まれている。従って、一方向クラッチ５０に設
けられた凸部５０ａと分離ローラ６０の凸部が前述のよ
うに噛み合うため、分離カム６４側（分離ローラ軸６
２）の回転が分離ローラ６０に伝達される（図１、図
３、図８（ａ））。

【００３７】次に、分離カム６４の外周形状に沿ってリ
フタレバー３９が回動し、リフタレバー３９が図８中時
計回り方向に回動すると、リフタアーム３８が中板３６
を分離ローラ６０側に押し上げる（図８（ｂ）〜
（ｃ））。

【００３８】この際、リフタアーム３８がシートを複数
積載した中板３６（中板３６の重量及び記録シートＰの
重量分）を押し上げるため、リフタ軸３７が図中下方に
向かって作用する反力Ｈを受ける（図８（ｂ））。リフ
タ軸３７を回動可能に支える軸受６９の真下には、装置
本体１から外部に突出して、装置本体１を本体設置面に
対して支持する脚部１１０、１１１が形成されている
（図９参照）。このように、リフタ軸３７を回動可能に
支持する軸受６９の設置部分（装置本体１）が脚部１０
１、１１１で設置面に支えられるため、リフタ軸３９の
位置が変わったりすることがない。従って、上記リフタ
アーム３８が中板３６を押し上げる量が安定し、リフタ
アーム３８の中板３６を押し上げる力のロスが無くな
り、リフタアーム３８により中板３６を押圧する力が安
定して、分離ローラ６０による分離性能（給紙性能）も
安定することになる。

【００３９】さらに、分離ローラ６０及び分離カム６４
が回転することにより、中板先端部６７上の記録シート
Ｐが分離ローラ６０に接触し、分離カム６４とリフタレ
バー３９との間に空間６５が発生すると、リフタバネ４
０の付勢力により中板３６上に積載された記録シートＰ
が分離ローラ６０に圧接され、記録シートＰが分離ロー
ラ６０によって一枚だけ引き出される（給送される）
（図８（ｄ）、（ｅ））。

【００４０】さらに、分離ローラ６０及び分離カム６４
が回転し、分離カム６４によりリフタレバー３９が押し
下げられると、リフタアーム３８が分離ローラ６０から
離れる方向に回動し、中板３６が自重により下降するよ
うに回動する（図８（ｆ））。

【００４１】さらに、分離ローラ６０及び分離カム６４
が回転することにより、中板３６が初期位置に戻る（図
８（ｇ））。

【００４２】図８（ｇ）〜（ｈ）の間、記録シートＰに
は中板３６による圧接力が働かない。しかし、記録シー
トＰは、図４に示すように、分離ローラ６０と分離パッ
ド７３に挟まれているので、分離ローラ６０と分離パッ
ド７３とによって１枚づつ分離され、その分離されたシ
ートが分離ガイド７５に沿って搬送される。

【００４３】分離ローラ軸６２及び分離カム６４の回転
が終了した後は、搬送ローラ２９の回転によって記録シ
ートＰが搬送され、分離ローラ６０との間で記録シート
Ｐのたるみがとれ、分離ローラ６０が従動する。このと
き、分離ローラ６０は、一方向クラッチ５０との遊び分
だけ（凸部５０ａ，６０ａ同士が当接するまで）Ｊ方向
に回転し（４０°）、その凸部６０ａが一方向クラッチ
５０の凸部５０ａに当接した後、一方向クラッチ５０に
より分離ローラ軸６２とのロック状態が解除され、上記
のように記録シートＰの動きに従動する（図８（ｈ）、
図４）。

【００４４】記録シートＰの後端が分離ローラ６０と分
離パッド７３のニップを通過すると、分離ローラ６０及
び一方向クラッチ５０の回転が停止する。記録シートＰ
の搬送が終了すると、中板３６等は待機状態に復帰する
（図８（ｈ）〜（ａ））。

【００４５】次に、図５に示すように、カセット部１３
が装置本体１から取り外されると、カセットオケ３１の
先端突起部７０が分離レバー７１から離れるため、分離
レバー７１が分離パッド７３及び分離パッドホルダ７４
の自重により凸部７７に当接するまで図中時計回り方向
に回転する。

【００４６】この結果、分離パッド７３と分離ローラ６
０が離れ、分離パッド７３と分離ローラ６０との間の分
離圧が解除される。

【００４７】このとき、分離パッド７３と分離ローラ６
０に挟まれていた記録シートＰは、分離ローラ６０との
接触部に生じる摩擦により、分離ローラ６０との接触部
に滞留しやすいが、分離ローラ６０がメカニカルタイマ
ー構造（動力伝達手段）の遊び分だけ（即ち、凸部６０
ａが凸部５０ａに当接するまで）所定角度（本実施の形
態では４０°）Ｋ方向に回転可能なため、カセット部１
３を装置本体１の外部に引き出した時に、カセット部１
３と共に引き出される（図４〜図５参照）。

【００４８】その結果、本実施の形態に係るシート給送
装置Ｌは、カセット部１３を装置本体１から引き出した
時に分離ローラ６０側に記録シートＰが残ってしまうと
いう不具合を生じることがない。

【００４９】尚、図６に示すように、メカニカルタイマ
ー構造の遊びの角度（分離ローラ６０と一方向クラッチ
５０の相対回動角度）を分離パッド７３の占める角度よ
りも大きくすることにより（４０°＞３８°）、上記の
記録シート残りを防ぐのに十分な余裕を確保することが
できる。即ち、分離パッド７３の記録シートＰとの接触
面のシート搬送方向長さよりも分離ローラ６０が記録シ
ートＰに転接する長さを長くしている。

【００５０】また、カセット部１３を装置本体１から引
き出さずに、記録シートＰへの記録（画像形成）が連続
して行われる際には、分離ローラ６０と一方向クラッチ
５０が図４に示す位置にある状態から次の記録動作が行
われる。

【００５１】まず、分離カム６４の回転が開始して４０
°回転すると、即ち、分離ローラ軸６２及び一方向クラ
ッチ５０が４０°回転すると、メカニカルタイマーの遊
び分が吸収されて、分離ローラ６０が分離ローラ軸６２
と一体となって回転を始める。

【００５２】この際、分離カム６４のカム形状を待機位
置から直ちに中板３６を上昇させるような形状に設定す
ると、メカニカルタイマー構造部（動力伝達手段）の負
荷が小さいために、分離カム６４及び分離ローラ軸６２
がリフタバネ４０のバネ力によって回動方向に付勢さ
れ、分離カム６４及び分離ローラ軸６２が設定以上の高
速で回転してしまう。その結果、一方向クラッチ５０と
分離ローラ６０の凸部５０ａ，６０ａ同士が衝撃的に当
接し、その衝撃音が静かなオフィス等では騒音の原因と
なってしまう。

【００５３】そこで、本実施の形態では、このような凸
部５０ａ，６０ａ同士の衝突を緩和するために、図８に
示すように、分離カム６４の待機位置から前記した凸部
５０ａ，６０ａ同士の遊びの角度（４０°）以上に、分
離カム６４のカム半径を一定にし（図８の斜線部分）、
凸部５０ａ，６０ａ同士が噛み合った後に中板３６が上
昇するようにしてある。このように、分離カム６４の半
径を一定にすることにより、少なくとも凸部５０ａ，６
０ａ同士が噛み合うまでの間、リフタバネ４０のバネ力
が分離カム６４に回転中心方向に作用し、リフタバネ４
０のバネ力が分離カム６４の回転方向の付勢力として作
用することがなく、凸部５０ａ，６０ａ同士が噛み合う
際の衝撃が緩和され、凸部５０ａ，６０ａ同士の当接時
の衝撃音が抑制される。

【００５４】本実施の形態においては、凸部５０ａ，６
０ａの遊び分（一方向クラッチ５０と分離ローラ６０の
相対回動角度）を４０°としたが、もちろん、これに限
ったわけではなく、前記したように他の角度に設定して
も良い。

【００５５】また、記録シートＰの積載枚数が多い場
合、中板３６が上昇を始めてから分離ローラ６０に接触
するまでのタイミング（時間）がはやまるが、分離ロー
ラ６０及び分離カム６４等の基本的な動作はシートの積
載枚数が少ない場合と同一である。 （画像形成装置）図１０及び図１１は、前記シート給送
装置Ｌを使用した画像形成装置としてのファクシミリ装
置を例に採って説明するものである。

【００５６】図１０及び図１１において、１は装置本
体、２はカートリッジカバーであるとともに原稿Ｓを複
数枚積載することができるように構成された原稿載置
台、３は原稿Ｓの画像情報を読み取る画像読取部、４は
レーザビームプリンタからなる記録装置本体、５は原稿
搬送部、６は原稿押圧部、７は密着型イメージセンサ、
８は原稿排紙トレイ、９はレーザスキャナ、１０は画像
形成部（画像形成手段）、１１は手差し給紙部、１２は
フェースダウン記録紙排紙トレイ、１３はカセット部、
１４は記録紙搬送路切換えフラッパ、１５はフェースダ
ウンガイド、１６は上原稿ガイド、１７は下原稿ガイ
ド、２５は操作部、２６は表示部、２７は搬送ガイド、
２８はリヤカバー、２９は搬送ローラである。

【００５７】画像読取部３は、先ず原稿載置台２上に積
載された原稿（シート）Ｓを摩擦片１８と圧接する分離
ローラ１９で１枚ずつ分離して給送し、次いで、その分
離された原稿を押圧バネ２０により押圧された給紙コロ
２１及び該給紙コロ２１に圧接する給紙ローラ２２等で
密着型イメージセンサ７に搬送し、その原稿を原稿押圧
部６で密着型イメージセンサ７に押圧して密着させ、原
稿Ｓの画像情報を密着型イメージセンサ７で読み取った
後、原稿Ｓを押圧バネ２０により押圧された排紙コロ２
３及び該排紙コロ２３に圧接する排紙ローラ２４によっ
て原稿排紙トレイ８に排出するようになっている。尚、
この間、原稿Ｓは、上原稿ガイド１６と下原稿ガイド１
７によりガイドされる。

【００５８】原稿載置台２には、原稿Ｓの搬送方向と直
角方向（原稿Ｓの幅方向）にスライド可能なスタイダ２
ａが設けられている。そして、そのスタイダ２ａによっ
て原稿載置台２上に積載された原稿Ｓの両サイズを揃え
ることができるようになっている。また、原稿Ｓが長尺
原稿の場合、原稿トレイ２ｂによって原稿Ｓの後端部が
原稿載置台２からはみ出して垂れ下がるのを防止するこ
とができる。

【００５９】記録装置本体４は、制御部３０１から出力
される画像信号に基づいてレーザスキャナ９のレーザビ
ーム発信器９ａから変調信号を射出し、この変調ビーム
をポリゴンミラー９ｂによって画像形成部１０の感光ド
ラム１０ａに走査光として照射し、感光ドラム１０ａ表
面に画像情報を形成して、手差し給紙部１１またはカセ
ット部１３から画像形成部１０に給送された記録紙（シ
ート）Ｐに画像情報を転写して定着した後、その記録紙
Ｐを記録紙積載トレイ１２に排紙するように構成されて
いる。

【００６０】感光ドラム１０ａは、一次帯電器１０ｂと
現像剤ローラ１０ｃとクリーニングブレード（図示しな
い）とともに記録カートリッジ１０ｅ内に一体に組み込
まれていて、装置本体１に対して着脱自在に構成されて
いる。そして、感光ドラム１０ａは、その表面が一次帯
電器１０ｂにより均一に帯電され、その表面にポリゴン
ミラー９ｂから送られる走査光が折り返しミラー９ｃを
介して照射されると、その表面に潜像が形成され、その
潜像が現像ローラ１０ｃから供給されるトナーによって
顕画化されるようになっている。

【００６１】画像形成部１０の感光ドラム１０ａ周辺部
には、転写帯電器１０ｆが配置されている。また、感光
ドラム１０ａよりも下流側の記録紙搬送経路には、熱定
着器１０ｇ、排紙ローラ対１０ｈ及びフェースダウン用
排紙ローラ対１０ｊが配置されている。

【００６２】記録紙Ｐは、転写帯電器１０ｆで感光ドラ
ム１０ａ表面に形成されたトナー像が転写された後、搬
送ガイド２７に沿って搬送され、熱定着器１０ｇでトナ
ー像を定着されて、その後、排紙ローラ対１０ｈに送ら
れる。

【００６３】ユーザーは、２つの記録紙Ｐの出力様式
（いわゆる、フェースダウン排紙とフェースアップ排
紙）のうちいずれかを選択することができる。ここで、
フェースダウン排紙とは、原稿の印字面を下方にして、
出力ページ順が揃うように排紙する様式をいう。また、
フェースアップ排紙とは、印字面を上方にして、出力し
た内容を排紙中にも確認できるようにした様式をいう。
その両方式の切換えは、記録紙搬送路切換えフラッパ１
４を動かし、搬送経路を切り替えることにより行われ
る。

【００６４】図１１は、フェースダウン排紙の状態を示
している。フラッパ１４で上方に向きを変えられた記録
紙Ｐは、フェースダウンガイド１５に沿ってガイドさ
れ、フェースダウン用排紙ローラ対１０ｊによりフェー
スダウン記録紙排紙トレイ１２に排出させられる。

【００６５】ユーザーがフェースアップ排紙を選択する
場合には、切換えレバー（図示しない）によりフラッパ
１４の向きを変え、原稿排紙トレイ８側に原稿を排出す
る。フェースアップ排紙トレイと原稿排紙トレイを兼ね
ているトレイ８は、図１３に示すような針金状のもので
あり、ユーザーが装置正面に立ったときでも、装置の前
面に障害物があるというような感覚を緩和している。

【００６６】カセット部１３は、装置本体１の底部に配
設されている。カセットオケ３１に積載された記録紙Ｐ
は、リフタアーム（給送力付与手段）３８により中板３
６が上方に回動させられることによって分離ローラ６０
に圧接され、分離パッド７３によって１枚ずつ分離され
（摩擦片分離方式）、分離ガイド７５に沿って搬送さ
れ、さらに、搬送ローラ２９、リアカバー２８に配置さ
れたカバー側Ｕターンガイド２８ａ及び装置本体１側に
配置された本体側Ｕターンガイド２８ｂによって反転さ
れる。

【００６７】さらに、給送中の記録紙Ｐは、レジストセ
ンサ２８ｃにより先端位置を検知され、感光ドラム１０
ａに形成されたトナー像の先端と記録紙Ｐの先端が一致
するように給紙と画像出力のタイミングを合わされた
後、転写帯電器１０ｆと感光ドラム１０ａとの間に搬送
される。画像は、カセット部１３に積載された記録紙Ｐ
の下面側に記録される。

【００６８】また、記録紙Ｐは、記録紙サイズに合わせ
て移動可能に装置された幅規制板３３と後端規制板３４
により側端面と後端面を規制され、斜行や不送りが発生
しないようになっている。記録紙積載可能枚数は、約２
５０枚であり、装置本体１に向かって前面方向に引き出
されるように構成されている（フロントローディング方
式）。また、積載可能な記録紙サイズは、Ａ４、レタ
ー、リーガルの３種類である。尚、図１１においては、
後端規制板３４がレターサイズの位置に設定されてい
る。

【００６９】手差し給紙部１１は、リアカバー２８の上
部に設けられている。この手差し給紙部１１に挿入され
た記録紙Ｐは、搬送ローラ２９とＵターンガイド２８ｂ
に設けられたコロ２８₁ とにより画像形成部１０に送ら
れる。

【００７０】装置本体１は、カートリッジカバー２が開
閉可能に設けられていて、該カートリッジカバー２を開
くことによって、記録カートリッジ１０ｅを外に引き出
して交換できるようになっている。

【００７１】また、この実施の形態に係るファクシミリ
装置は、カートリッジカバー２にインターロック機構が
備わっており、カートリッジカバー２が開いているか又
は記録カートリッジ１０ｅが装置本体１にセットされて
いない場合、記録装置本体４が動作しないようになって
いる。

【００７２】また、記録カートリッジ１０ｅに設けたド
ラム感光防止シャッター（図示しない）は、記録カート
リッジ１０ｅの装置本体１へのセットと連動するように
なっており、カートリッジカバー２を開き、記録カート
リッジ１０ｅを装置本体１にセットした時に開く一方、
記録カートリッジ１０ｅを装置本体１から取り出した時
に閉じ、感光ドラム１０ａの不必要な感光を防止するよ
うになっている。

【００７３】また、記録中にジャムが発生した場合、カ
ートリッジカバー２、リアカバー２８、フェースダウン
ガイド１５、カセット部１３のいずれかを開けることに
よって、装置本体１の内部に滞留している記録シートＰ
を取り出すことができるようになっている。

【００７４】密着型イメージサイズ７は、光源としての
ＬＥＤアレイから原稿Ｓの画像情報面に光を照射し、画
像情報面から反射された反射光をセルフォックスレンズ
（商標）でセンサ素子に結像して、画像情報を読み取る
ものである。

【００７５】図１２は、本発明におけるレーザビームプ
リンタを使用したファクシミリ装置の制御系３００のブ
ロック図である。

【００７６】図において、３０１は、ファクシミリ装置
全体を制御するＣＰＵである。このＣＰＵ３０１は、Ｍ
ＰＵ、ＭＰＵの制御プログラム等を格納するＲＯＭ、各
種データ処理のワークエリアや画像情報の一時的記憶部
として使用されるＲＡＭ、画像の変倍や解像度変換等を
行う画像処理部等により構成されている。

【００７７】また、ＣＰＵ３０１には、公知の構成から
なるカレンダ、時計機能などが備えられ、ＲＡＭのうち
ワンタッチキー宛先情報やソフトウェアスイッチ情報等
の重要なシステム設定情報を格納する領域がバッテリー
バックアップによって停電等の不慮の障害から保護され
ている。ファクシミリ装置の制御系は、上述のＣＰＵ３
０１と以下の各要素３０２〜３１０をインタフェースを
通じて結合した構成をとるものである。

【００７８】操作部３０２は、テンキー、ファンクショ
ンキー、ワンタッチキー、スタートキー、ストップキー
等の各種キースイッチ等からなる。

【００７９】表示部３０３は、各種メッセージの表示を
行うＬＣＤ、送信モード等の表示を行う各種ＬＥＤ等か
らなる。

【００８０】読取部３０４は、読取りモータ等の駆動
部、画像の読み取りを行う読取りセンサ、読み取った画
像のシェーディングや２値化を行う画像処理部、原稿検
知等を行う各種センサ等からなる。

【００８１】記録部３０５は、記録モータ等の駆動部、
レーザスキャナや電子写真プロセスの制御等を行う記録
ユニット、記録する画像のスムージング等を行う画像処
理部、記録紙等の検知を行う各種センサからなる。

【００８２】発呼、着呼、画像データの符号化等を行う
通信制御部３０６は、ＭＯＤＥＭ、ＮＣＵ等からなる接
続部を持ち、接続部には通信網が接続される。

【００８３】ＣＰＵ外部インタフェース３０９は、ＣＰ
Ｕ３０１から直接データの送受信を行うインタフェース
であり、例えば、ＲＳ２３２Ｃ、ＳＣＳＩ、ＬＡＮ等の
回線を通じて装置外部のコンピュータと接続すること
で、装置を外部のコンピュータのスキャナプリンタ等と
して使用する。

【００８４】ＨＤＤ３１０は、大容量の不揮発性メモリ
として画像情報等の保存に使用される。

【００８５】次に、レーザビームプリンタの基本動作を
観念図である図１３を用いて説明する。

【００８６】図１３において、４００は記録する画像デ
ータに対してレーザ光を点滅する半導体レーザ、４０１
はポリゴンモータ、４０２はポリゴンモータ４０１によ
り回転するポリゴンミラー、４０３は結像や倒れ補正等
を行う光学系、４０４はフォトディテクタ、４０５は折
り返しミラー、４０６は感光ドラム、４０７は現像器、
Ｐは記録シート、４０９は搬送ガイド、４１０は定着器
である。

【００８７】以上の構成において、まず、半導体レーザ
４００から発射されたレーザ光は、ポリゴンミラー４０
２で反射されることにより偏向され、光学系４０３、折
り返しミラー４０５を介して感光ドラム４０６上に照射
される（主走査）。このときフォトディテクタ４０４に
より頭出しされ、照射位置が決定される。この主走査が
１ライン分終了する間に、感光ドラム４０６が１ライン
分回転する（副走査）。

【００８８】以上のようにして、感光ドラム４０６上に
結像された画像は、現像器４０７により現像され、記録
シートＰ上に転写される。記録シートＰは、搬送ガイド
４０９に沿って搬送され、定着器４１０で定着された
後、装置本体１の外部に排出される。

【００８９】尚、上述の感光ドラム４０６、現像器４０
７、定着器４１０等の副走査系の要素は、図示しない記
録モータ、ギア、ベルト等によって、同期して駆動され
ている。

【００９０】また、上記実施例において、画像記録部を
レーザビームプリンタを例に採って説明したが、カット
シートを使用するものであれば、他の電子写真方式、熱
転写式やインクジェット式のシート給送装置にも適用可
能である。

【００９１】更に、シートの分離形式は、前記実施の形
態の分離ローラ６０と分離パッド７３の組み合わせに限
られず、例えば、リタードローラ方式等の別の分離方式
を適用してもよい。尚、リタードローラ方式を採用する
場合、分離ローラ６０に転接するローラは、所定以上の
給紙トルクが作用すると分離ローラ６０に従動するよう
にトルクリミッタを備えると共に、シート給送方向と反
対方向への回動が自由となるようにワンウェイクラッチ
を備えている。この場合、カセット部１３を装置本体１
から引き出す際に、分離ローラ６０に転接するローラが
分離ローラ６０に従動するため、分離ローラ６０とこれ
に転接するローラとを離間させなくとも、前記実施の形
態と同様の効果を得ることができる。

【００９２】加えて、給紙部の数、使用する記録シート
の種類、シートの積載枚数は、本発明の構成から逸脱し
ない限り特に制限されることはない。

【００９３】更に、加えて、本発明に係るシート給送装
置Ｌは、前記した記録用シートの給送のみならず、原稿
用シートを画像読み取り手段としての光学系や前記密着
型イメージセンサ７等に給送する原稿給送装置として、
電子写真複写機等の画像形成装置に適用できる。

【００９４】以上のように、本実施の形態に係る画像形
成装置としてのファクシミリ装置は、前記実施の形態に
係るシート給送装置Ｌを備えているため、カセットオケ
３１を装置本体１から引き出した際に、分離ローラ６０
に接触していたシートＰが該ファクシミリ装置の装置本
体１内に残留することがなく、カセットオケ３１の取り
外し作業が円滑にでき、該ファクシミリ装置の操作性が
格段に向上する。

【００９５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート給
送装置は、給送手段と駆動手段とが動力伝達手段により
所定角度相対回動できるように連繋されており、シート
積載手段を装置本体から引き出す際に、給送手段にシー
トが接触している場合でも、シートがシート積載手段と
共に装置本体から引き出されるのを許容するように、給
送手段が停止している駆動手段に対して回動することが
できるため、シートが装置本体内に残留するという不具
合を生じることがない。

【００９６】又、本発明の画像形成装置は、上記のよう
なシート給送装置を備えているため、シート積載手段を
該画像形成装置の装置本体から引き出す際に、給送手段
に接触していたシートもシート積載手段と共に引き出す
ことができるため、該画像形成装置の操作性が格段に向
上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示すシート給送装置の
要部正面図。

【図２】同シート給送装置の動力伝達手段の説明図。

【図３】カセット給紙部の第１の動作説明図。

【図４】カセット給紙部の第２の動作説明図。

【図５】カセット給紙部の第３の動作説明図。

【図６】カセット給紙部の要部拡大説明図。

【図７】シート給送装置の平面図。

【図８】給紙部の作動状態図。（ａ）は第１の作動状態
図、（ｂ）は第２の作動状態図、（ｃ）は第３の作動状
態図、（ｄ）は第４の作動状態図、（ｅ）は第５の作動
状態図、（ｆ）は第６の作動状態図、（ｇ）は第７の作
動状態図、（ｈ）は第８の作動状態図。

【図９】シート給送装置の一部を切り欠いて示す正面
図。

【図１０】本発明のシート給送装置を使用したファクシ
ミリ装置（画像形成装置）の外観斜視図。

【図１１】同ファクシミリ装置の概略構成図。

【図１２】同ファクシミリ装置の制御系のブロック図。

【図１３】レーザビームプリンタの基本動作を説明する
概念図。

【図１４】従来のシート給送装置の要部正面図。

【図１５】従来のシート給送装置の要部断面図。

【符号の説明】

１ 装置本体 １０ 画像形成部（画像形成手段） ３１ カセットオケ（シート積載手段） ３８ リフタアーム（給送力付与手段） ５０ 一方向クラッチ（動力伝達手段） ６０ 分離ローラ（給送手段） ６０ａ 凸部（動力伝達手段） ６４ 分離カム（カム、給送規制手段） ７３ 分離パッド（分離手段） ７４ 分離パッドホルダ（分離手段） Ｌ シート給送装置

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体に着脱可能に収納され、複数の
   シートを積載するシート積載手段と、 該シート積載手段の一端側に配置され、シートをシート
   積載手段から送り出す給送手段と、 該給送手段に回動力を伝達する駆動手段と、 該駆動手段と前記給送手段とを所定角度相対回動できる
   ように連繋する動力伝達手段と、 を備えたことを特徴とするシート給送装置。
2. 【請求項２】 前記動力伝達手段が、 前記駆動手段に取り付けられ、シート給送時に前記駆動
   手段と前記給送手段とを一体回動させる一方向クラッチ
   と、 前記給送手段に設けられ、前記給送手段が前記一方向ク
   ラッチに対して所定角度相対回動すると前記一方向クラ
   ッチに係合する凸部と、 を備えたことを特徴とする請求項１記載のシート給送装
   置。
3. 【請求項３】 前記給送手段に対して接触・離間可能に
   配置され、前記給送手段と共働してシートを一枚づつに
   分離する分離手段を備え、 該分離手段のシートに接触する面のシート搬送方向長さ
   よりも前記給送手段がシートに転接する長さが長くなる
   ように、前記動力伝達手段を構成してなることを特徴と
   する請求項１記載のシート給送装置。
4. 【請求項４】 前記シート積載手段に積載されたシート
   を前記給送手段に当接・離間させる給送力付与手段と、 シート給送時において、少なくとも前記駆動手段と前記
   給送手段の相対回動が終了するまで、シートが前記給送
   手段から離間するように前記給送力付与手段を所定位置
   に保持する給送規制手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１記載のシート給送装
   置。
5. 【請求項５】 前記給送規制手段が前記給送力付与手段
   を所定位置に保持するカムであり、このカムの半径を前
   記駆動手段と前記給送手段の相対回動角度よりも大きな
   角度範囲で一定にしたことを特徴とする請求項４記載の
   シート給送装置。
6. 【請求項６】 前記請求項１乃至請求項５のいずれか１
   項に記載のシート給送装置と、該シート給送装置から給
   送されたシートに所望の画像を形成する画像形成手段
   と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
7. 【請求項７】 前記請求項１乃至請求項５のいずれか１
   項に記載のシート給送装置と、該シート給送装置から給
   送されたシートの画像を読み取る画像読み取り手段と、
   を備えたことを特徴とする画像形成装置。