JPH1111707A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH1111707A
JPH1111707A JP16782097A JP16782097A JPH1111707A JP H1111707 A JPH1111707 A JP H1111707A JP 16782097 A JP16782097 A JP 16782097A JP 16782097 A JP16782097 A JP 16782097A JP H1111707 A JPH1111707 A JP H1111707A
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JP
Japan
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sheet
speed
roller
paper feed
time
Prior art date
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Application number
JP16782097A
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English (en)
Inventor
Tomonobu Tamura
友伸 田村
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捌き機構を備えた給紙装置であって、その捌
き性能を維持しつつ、給紙時間を短縮することが可能で
あると共に、CPMを低下させることなくシート間隔を
調整することができる給紙装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 縦搬送ローラ41の搬送速度より遅い第
1の給紙速度で、給紙カセット21から繰り出され、捌
きローラ31cで捌かれ、分離された1枚のシートSの
先端が、給紙センサー31dで検出されると、給紙ロー
ラ31bの給紙速度を、縦搬送ローラ41の搬送速度と
同程度の第2の給紙速度まで増速させる。さらに、連続
給紙時には、ピックアップローラ31a、給紙ローラ3
1bを駆動する給紙モータが起動されてから、記録シー
トの先端が給紙センサー31dで検出されるまでの時間
が基準時間よりも短い場合には、給紙ローラ31Bの給
紙速度を増速させるタイミングを所定の遅延時間分だけ
遅らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給紙装置、特に、複
写機等の画像形成装置に使用され、シート束がセットさ
れた給紙カセットから、当該シートを1枚ずつ所定のシ
ート間隔で、画像形成部に給送する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給紙装置では、給紙カセットに収
納されたシート束に圧接して設けられたピックアップロ
ーラの回動により、シート束の最上のシートを取り出
し、すぐ下流側に設けられたフィードローラへと当該シ
ートを繰り出す。シートの重送を防止するため、フィー
ドローラには捌きローラが所定の力で圧接して設けら
れ、捌き機構が構成されている。捌きローラは、同軸上
に設けられたトルクリミッタによりシートの搬送方向と
は逆方向に回動負荷が与えられており、フィードローラ
と直接接触したとき(即ち、両ローラ間にシートが無い
とき)、またはシートが1枚だけ両ローラ間に送りこま
れたときは、上記回動負荷に抗して、フィードローラに
従動する。一方、最上シートのいわゆる連れ送りによっ
て、2枚以上のシートが繰り出されてきた場合には、回
動負荷がシート間の摩擦力よりも大きいので、捌きロー
ラは停止し、これにより捌きローラ側のシートの搬送方
向への移動は阻止され、シートの二重送りが防止され
る。
【0003】当該捌き機構により分離されたシートは画
像形成部へ向かう搬送路下流側に設けられた搬送ローラ
に送出される。また、フィードローラ(捌きローラ)と
搬送ローラの間には、シートの有無を検出する給紙セン
サーが設けられており、搬送ローラの搬送力によってシ
ートが搬送されるようになると(この時点で、シート後
端はまだピックアップローラに掛かっている)、ピック
アップローラとフィードローラとを駆動する給紙モータ
を一旦停止させてシートの取り出しを中断し、搬送ロー
ラで搬送されるシートの後端が給紙センサーで検出され
ると、給紙モータを再起動させて、次のシートの給紙を
おこなう。これにより、シート同士は、給紙カセットに
収納されているシート先端から給紙センサーまでの距離
分の間隔でもって、給紙される。
【0004】さらに、給紙モータの起動時点から給紙セ
ンサーによってシートの先端が検出されるまでの時間を
計時しており、当該時間が極端に短い場合、即ち、シー
ト間隔が異常に詰まってしまうような場合には、給紙モ
ータを一旦停止させることにより、シート間隔を確保し
た上で、給紙モータを再起動し、給紙を再開している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記捌
き機構においては、捌き性を確保し、また記録シートの
斜行(スキュー)を防止するため、フィードローラによ
るシートの給紙速度には限界があり、捌き作用を要求さ
れない搬送ローラによる搬送速度よりは、低くせざるを
得ない。したがって、単位時間当たりのコピー処理枚数
(CPM)を向上させるため、いくら画像形成部におけ
る処理速度や搬送ローラによる搬送速度を向上できたと
しても、捌き機構からその次の搬送ローラまでの間の給
紙速度には上述のように一定の限界があるので、その分
給紙時間の短縮化が図れないこととなり、CPMの向上
を阻害してしまう。
【0006】また、上記従来の給紙装置では、シート間
隔が異常に詰まってしまうような場合には、給紙モータ
を一旦停止させることにより、シート間隔を調整するよ
うにしているが、モータの立ち上げには一定の時間を要
するため、必要以上にシート間隔をあけてしまい、これ
によっても、CPMの向上が阻害されてしまう。本発明
は、上記の課題に鑑み、捌き性能を維持しつつ、給紙時
間を短縮することが可能であると共に、CPMを低下さ
せることなくシート間隔を調整することができる給紙装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る給紙装置は、シート収納部に積載され
たシートを1枚ずつ給送する給紙装置であって、シート
収納部の近傍に設けられ、給紙ローラと協働してシート
を捌く捌き部材と、当該捌き部材の下流側に配され、シ
ートをさらに下流に搬送する搬送ローラと、前記捌き部
材と前記搬送ローラとの間に設けられ、シートの有無を
検出するシート検出手段と、前記給紙ローラを駆動する
ための給紙モータと、給紙モータが起動されてからシー
トの先端がシート検出手段で検出されるまでの時間を計
測するタイマーと、シート収納部からシートを取り出す
タイミングで、前記給紙モータを起動すると共に、前記
シート検出手段によりシート収納部から取り出されたシ
ートの先端が検出されるまでは、給紙ローラによる給紙
速度が搬送ローラによる搬送速度よりも遅い第1の速度
になるように給紙モータの回転速度を制御し、前記シー
ト検出手段によりシートの先端が検出された後は、給紙
速度が搬送速度とほぼ同じ第2の速度になるように給紙
モータの回転速度を増速制御する給紙モータ制御手段
と、連続給紙か否かを判定する給紙状態判定手段と、連
続給紙と判定されると、前記タイマーの計測結果が規定
時間よりも短い場合には、当該シートについて、所定の
遅延時間分、給紙モータの回転速度を増速させるタイミ
ングを遅らせる増速遅延手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0008】また、本発明に係る給紙装置は、前記遅延
時間は、シート収納部に収納されているシートの先端か
ら捌き部材までの経路長と第1の速度と第2の速度の相
対速度とから決定される時間であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る給紙装置の実
施の形態を、デジタル式の複写機に適用した場合につい
て説明する。図1は、当該デジタル式複写機(以下、単
に「複写機」という。)の全体構成を示す図である。
【0010】同図に示すように、本複写機は、原稿読取
部100、プリンタ部200及び給紙部300から構成
される。原稿読取部100は、原稿からの反射光を一度
電気信号に変換し、濃度変換やエッジ強調等の必要な画
像処理を加えた後にプリンタ部200に出力する。プリ
ンタ部200は、公知の静電複写方式で画像形成を行う
ものであって、露光走査部1では、原稿読取部100か
らの出力信号を受けて図示しないレーザダイオードがレ
ーザ光を発し、このレーザ光は、定速で回転駆動される
図示しないポリゴンミラーのミラー面で反射して偏向さ
れる。偏向されたレーザ光は、ミラー2で光路変更され
感光体ドラム3の表面を露光走査する。
【0011】感光体ドラム3の周辺には、帯電チャージ
ャ4、現像装置5、転写チャージャ6、分離チャージャ
7、クリーニング装置8及びイレーサランプ9が、ドラ
ム回転方向aに沿って、この順に配設され、帯電、露
光、現像、転写、分離といった周知の静電複写プロセス
にて給紙部300から繰り出された記録シートに対し
て、読み取った原稿のトナー画像を転写する。トナー画
像が転写された記録シートは、搬送ベルト10により、
定着装置11へ送り込まれ、ここで、定着された後、排
出ローラ12を介して、トレイ13上へ排出される。
【0012】給紙部300は、上下2段に設けられたキ
ャビネット61内に、図示しないガイドレールによって
各給紙カセット21〜25を図の手前方向にスライド自
在に保持するとともに、キャビネット右側壁に沿って各
給紙カセット21〜25からの記録シートを搬送する搬
送路70が形成されている。搬送路70の始端は給紙カ
セット21〜25数だけ分岐され、その分岐路71〜7
5の分岐路端には、給紙カセットから記録シートを取り
出すための給紙機構31〜35が配されている。
【0013】給紙機構31〜35の構成は、何れも同一
なので、給紙機構31のみについて図2に基づき説明す
る。本図に示すように、給紙機構31は、ピックアップ
ローラ31a、給紙ローラ31b、捌きローラ31c、
及び給紙センサー31dで構成される。ピックアップロ
ーラ31aと給紙ローラ31bは、それぞれ矢印の方向
にのみ回転を許容するワンウエイクラッチを介して、そ
の駆動軸に取着されている。捌きローラ31cには、そ
の同軸上にトルクリミッタ(不図示)が取着されてい
る。ピックアップローラ31aと給紙ローラ31bは、
パルスモータからなる給紙モータM11(図3)を駆動
源として、図示しない動力伝達機構を介して、矢印で示
す方向に回転駆動される。
【0014】ピックアップローラ31aと給紙ローラ3
1bが回転駆動されると、記録シートSに圧接されてい
るピックアップローラ31aは、給紙カセット21内の
記録シートSを最上紙から繰り出し、繰り出された記録
シートSは、給紙ローラ31bと捌きローラ31cとで
更に搬送されるが、捌きローラ31cには上述のように
トルクリミッタによって所定のトルクがかかっているた
め、最上シートのいわゆる連れ送りによって2枚以上の
記録シートSが繰り出されてきた場合には、その一番上
の記録シートSのみが給紙ローラ31bによって搬送さ
れ、その下にある記録シートSは捌きローラ31cによ
って、搬送が阻止される。これにより記録シートSの重
送が防止される。このようにして、給紙カセット21か
ら1枚だけ取りだされた記録シートSは、給紙ローラ3
1bによって、さらに下流側に設けられた縦搬送ローラ
41に搬送される。
【0015】給紙センサー31dは、捌きローラ31c
と縦搬送ローラ41との間に設置され、分岐路71を搬
送される記録シートSの当該測定位置における有無を検
出する。給紙センサー31dの設置(測定)位置は、後
述するように、給紙ローラ31b及びピックアップロー
ラ31aによる給紙速度をアップさせるタイミングに係
わり、捌きローラ31cに近い程給紙時間を短縮するこ
とができるので、捌き作用により分離された1枚の記録
シートのみが検出される範囲内で、できるだけ捌きロー
ラ31cの近くが好ましい。
【0016】なお、他の4個の給紙機構32〜35(図
1)は、それぞれに対応して設けられた、パルスモータ
からなる給紙モータM12〜15(図3)で駆動される
が、CPU301(図3)の制御によって、5個の給紙
モータM11〜15の内の一の給紙モータが選択的に駆
動される。図1に戻り、搬送路70には、各給紙センサ
ー31d〜35dから下流側に向かって所定距離の位置
に縦搬送ローラ41〜45が配設され、これにより縦搬
送機構が構成されている。この縦搬送機構は、パルスモ
ータからなる縦搬送モータM2を駆動源として、図示し
ない動力伝達機構を介して回転駆動され、給紙カセット
から繰りだされた記録シートを、さらに下流側へと搬送
する。
【0017】また、各縦搬送ローラ41〜45の下流側
直後には、それぞれ縦搬送センサー51〜55が設置さ
れ、これにより、搬送路70を搬送される記録シートの
当該測定位置における有無が検出される。なお、隣合う
縦搬送センサー間の搬送経路上の距離は、搬送される最
も短い記録シートの長さよりは、短く設定されている。
また、各給紙機構のピックアップローラと下流側の一番
近い縦搬送センサーとの搬送経路長は、少なくとも、対
応する給紙カセットに収納され得る記録シートSの内の
搬送方向の最も短い記録シートSの長さよりも、短く設
定されている。
【0018】縦搬送ローラによって搬送された記録シー
トは、中間ローラ81によって、搬送路70をさらに下
流側へと搬送され、レジストローラ82に当接して一旦
待機した後、上述した感光体ドラム3の作像動作に同期
して、感光体ドラム3の転写位置へと搬送される。な
お、複写機前面の操作しやすい位置には、操作パネル
(不図示)が設置されている。操作パネルは、コピー開
始を指示するためのコピースタートキーやコピー枚数設
定用のテンキーまたは記録シートのサイズを指定する用
紙サイズキーなどの各種入力キーのほか、当該設定され
た内容を表示する表示部などを備えている。また、原稿
読取部100、プリンタ部200及び給紙部300は、
メイン制御部90による制御をうけて、円滑なコピー動
作を実現する。
【0019】給紙部300における給紙動作を制御する
給紙制御部390の構成を図3に示す。本図に示すよう
に、給紙制御部390は、CPU301を中心にして、
当該CPU301にROM302、RAM303、励磁
回路311〜315,305、給紙センサー31d〜3
5d及び縦搬送センサー51〜55が接続されて構成さ
れており、CPU301はROM302に格納されたプ
ログラムにしたがって制御を行う。
【0020】また、ROM302には、基準時間と遅延
時間の設定情報が格納されている。これらの時間につい
ては後述するが、本実施の形態では、基準時間として1
00msecが、遅延時間として200msecが設定されてい
る。励磁回路311〜315,305は、それぞれ、C
PU301からの制御信号に基づき、給紙モータM11
〜M15、及び縦搬送モータM2の各相の励磁を行う。
【0021】CPU301は、上記メイン制御部90か
らの指示や各センサーからの検出信号を受けて、給紙モ
ータM11〜M15、縦搬送モータM2の駆動制御を行
う。また、CPU301は、内部にタイマー1およびタ
イマー2を有している。タイマー1は、選択された給紙
モータが起動された時点、即ち、ピックアップローラと
給紙ローラの回転開始時点からそのときに繰り出された
記録シートの先端が給紙センサーをオンするまでの時間
T1を計測する。タイマー2は、繰り出された記録シー
トの先端が給紙センサーをオンした時点からの経過時間
T2を計測する。
【0022】次に、図4に示すフローチャートにしたが
い、給紙制御部390の給紙機構の制御内容を説明す
る。先ず、メイン制御部90から給紙の指示があるか否
かを判断し(ステップS102)、あれば、メイン制御
部90から指示のあった給紙モータを起動し(以下、給
紙モータM11〜M15の内、給紙モータM11が指示
されたものとして説明を行う。)、スローアップ動作で
立ち上げ、給紙機構31による記録シートの搬送速度
が、捌き作用が保証できるように、縦搬送ローラ41に
よる搬送速度V2よりも遅い速度V1になるように回転
制御を行う(ステップS104)と共にタイマー1によ
る計時を開始する(ステップS106)。なお、メイン
制御部90から給紙の指示があると、縦搬送モータM2
も起動され、縦搬送ローラによる搬送速度が速度V2と
なるように、回転制御される。
【0023】給紙モータM11の駆動に伴って、対応す
る給紙カセット21から記録シートが一枚取り出され、
取り出された記録シート(の先端)により、給紙センサ
ー31dがオンされると(ステップS108でYe
s)、タイマー2による計時を開始する(ステップS1
10)と共に、タイマー1による計時結果T1と基準時
間(100msec)とを比較する(ステップS112)。
【0024】ここで、基準時間とは、給紙カセットに完
全に収納されている記録シートが給紙モータの駆動開始
によって取り出されてからその先端が給紙センサーをオ
ンするまでに要する時間に、当該時間のバラツキを考慮
して、余裕分を加えた時間である。したがって、タイマ
ー1による計時結果T1と基準時間とを比較することに
よって、給紙センサーをオンしたシートが、給紙モータ
の駆動開始時に、給紙カセットに完全に収納されていた
ものか、あるいは、先行して給紙された記録シートの連
れ送り等によって捌きローラの手前まで飛び出ていたも
のかの判定をすることができる。即ち、T1が基準時間
よりも長い場合は(ステップS112でNo)、給紙カ
セットに完全に収納されていたものと、一方、T1が基
準時間よりも短い場合は(ステップS112でYe
s)、飛び出ていたものと判断できる。
【0025】給紙カセットに完全に収納されていたもの
と判断した場合は(ステップS112でNo)、直に、
給紙機構31による記録シートの搬送速度がV1からV
2となるように、給紙モータM11の回転数を上げ(ス
テップS116)、飛び出ていたものと判断した場合は
(ステップS112でYes)、給紙センサー31dが
オンされた時点から遅延時間(200msec)経過後に
(ステップS114でYes)、給紙モータM11の回
転数を上げる(ステップS116)。
【0026】ここで、遅延時間とは、給紙カセットに完
全収納されている記録シートの先端から捌きローラまで
の経路長を搬送速度V1とV2の相対速度(V2−V
1)で除した値である。即ち、給紙モータの駆動開始時
点で既に記録シートが連れ送り等で給紙カセットから飛
び出していた場合、連続給紙時にあっては、一つ先行す
る記録シートとのシート間隔が短くなり過ぎてしまい、
紙詰まり等の原因となるのでこれを防止するために、給
紙モータM11の回転数を上げるタイミングを遅延時間
分遅らせることにより、その遅らせている間に、先行す
る記録シートとのシート間隔を正常な間隔に広げるので
ある。
【0027】続いて、給紙機構31により速度V2で搬
送される記録シート(の先端)により縦搬送センサー5
1がオンされると(ステップS118でYes)、記録
シートが当該給紙機構31の下流側の最初に位置する縦
搬送ローラ41と係合(噛み込み)したと判断でき、こ
れにより、シートは縦搬送ローラ41の搬送力により確
実に前方に送り出されるので、給紙モータM11を即座
に停止させる(ステップS120)。
【0028】給紙モータM11が停止された後、記録シ
ートは、縦搬送ローラ41によって搬送され、まだ、給
紙機構31と係合している記録シートの後端側部分は、
ピックアップローラ31aと給紙ローラ31bとをその
駆動軸に対し空転させながら進むこととなる。続いて、
記録シートの後端が給紙センサー31dの検出領域を通
過して給紙センサー31dがオフされると(ステップS
122でYes)、給紙カセットからさらに記録シート
を給紙する必要があれば(ステップS124でYe
s)、ステップS104に戻り、以降、必要枚数の記録
シートの給紙が終了するまで(ステップS124でN
o)ステップS104〜S124の処理を繰り返す。
【0029】なお、ステップS124の判断は、上述し
た操作パネルから入力されたコピー枚数をカウントダウ
ンすることによって行う。図5は、上述した図4に示す
フローチャートに従った制御のタイムチャートの一例で
ある。先ず、メイン制御部90から給紙指示があると、
指示された給紙モータの駆動を開始し(A1,C1)、
スローアップ動作で立ち上げ(C1〜C2)、給紙機構
による記録シートの搬送速度がV1となるような回転数
に制御する(C2)。
【0030】この状態で、対応する給紙カセットから記
録シートが1枚取り出され搬送される。給紙センサーに
より、とりだされた記録シート(の先端)が検出される
と(B1)、給紙モータの回転数を、給紙機構による記
録シートの搬送速度がV2となるような回転数まで上げ
(C3〜C4)、記録シートを下流側の最初に位置する
縦搬送ローラへと搬送する。当該縦搬送ローラの下流側
直後にある縦搬送センサーにより、記録シート(の先
端)が検出され(D1)、記録シートが縦搬送ローラと
係合したのが確認されると、給紙モータを即時停止させ
る(A2,C5)。
【0031】縦搬送ローラの搬送力で搬送される記録シ
ート(の後端)が給紙センサーをオフすると(B2)、
2枚目の給紙のために、給紙モータの駆動を開始し(A
3,C6)、スローアップ動作で立ち上げ(C6〜C
7)、搬送速度V1に対応する回転数に制御する。給紙
センサーにより、当該2枚目の記録シート(の先端)が
検出されると(B3)、タイマー1の計時結果T1と基
準時間とを比較し、T1が基準時間よりも短かったとす
ると、遅延時間分(T2)経過してから、給紙モータの
回転数を搬送速度V2に対応する回転数に上げる(C8
〜C9)。2枚目の記録シートの先端が縦搬送センサー
で検出されると(D3)、給紙モータを即時停止させる
(A4,C10)。
【0032】以降、上述したような処理により、必要枚
数分の給紙が行われる。このように、本実施の形態によ
る給紙装置によれば、給紙機構は、捌き作用を確保する
ため、縦搬送ローラによる搬送速度(V2)よりも低速
な搬送速度V1で、給紙カセットから記録シートを取り
出し、捌き機構により1枚だけ分離された記録シート
(の先端)が給紙センサーをオンした後は、V2とほぼ
同じ搬送速度で、当該記録シートの搬送を行う。したが
って、従来のものと比較すると、給紙センサー〜縦搬送
ローラ間の搬送速度が速くなり、この間の搬送時間の短
縮が図れ、給紙カセットから記録シートを取り出す時間
的な間隔を短くできることとなるので、CPM値を向上
することが可能となる。
【0033】また、連続給紙時には、記録シートの後端
が給紙センサーをオフするタイミングで、給紙モータを
起動し、次の記録シートの給紙を開始するので、シート
間隔が、一定の間隔(給紙カセットに完全に収納されて
いる記録シートの先端から給紙センサーの測定位置まで
の距離)を保持して給紙される。さらに、連続給紙時
に、給紙を開始した記録シートと当該記録シートに一つ
先行する記録シートとの間隔が上記一定の間隔よりも狭
くなった場合には、従来のように給紙モータを停止させ
ることなく、シート間隔を広げるので、必要以上にシー
ト間隔が開いてしまうといったことがなく、したがっ
て、CPMを低下させることなくシート間隔の調整が可
能となる。
【0034】さらに、また、本実施の形態のように、縦
搬送機構の駆動源にパルスモータを用いた場合であって
も、当該パルスモータの脱調が生じることがないといっ
た効果もある。即ち、従来の給紙装置では、記録シート
の給紙機構による搬送速度が縦搬送機構による搬送速度
よりも遅いため、給紙機構から給送された記録シートが
縦搬送機構の縦搬送ローラと係合する際、その速度差に
起因して、当該縦搬送ローラを駆動するパルスモータに
余分な負荷がかかり、これが原因で、当該パルスモータ
が脱調し、滑らかな搬送動作が阻害されるといった問題
があったが、本実施の形態では、記録シートは、縦搬送
機構による搬送速度とほぼ同じ速度で搬送されながら縦
搬送ローラと係合するので、上記したような問題を解消
することができるのである。
【0035】図6(a)は、従来の給紙装置において、
給紙機構により給紙カセット(不図示)から取り出され
た記録シートSが縦搬送ローラと係合する瞬間を示した
図である。ここで、給紙機構による搬送速度は、当該従
来の給紙装置において、捌き作用が確保できる上限であ
る350mm/secに、縦搬送ローラによる搬送速度は50
0mm/secに設定されており、当該縦搬送ローラの駆動に
供されるパルスモータのステップ角が1.8°、搬送速
度350mm/secに対応するパルスレートが1750pp
s、搬送速度500mm/secに対応するパルスレートが2
500ppsであり、当該従来の給紙装置における、給
紙機構の負荷イナーシャが0.5 kgf・cm2であったと
すると、記録シートが縦搬送ローラに係合する際に、縦
搬送ローラによる搬送速度を500mm/secに保持する
(脱調が起きないようにする)ためには、 Ta=0.5 /980.7 ×1.8 π/180 ×(2500−1750)/0.0004 =30〔 kgf・cm〕 の余分なトルクが必要となるが、実際には、この負荷ト
ルクに耐えることができなくなり(大型で高トルクのパ
ルスモータを使用した場合は別であるが)、脱調を起こ
してしまう。
【0036】なお、上式において、980.7は、重力
加速度〔cm/sec2〕であり、0.0004(=1/25
00)は、搬送速度500mm/sec(2500pps )で搬
送時の1ステップ角回転するのに要する時間〔sec 〕で
ある。これに対し、既述したように、本実施の形態に係
る給紙装置では、図6(b)に示すように、記録シート
が縦搬送ローラと係合する時には、記録シート搬送速度
が縦搬送ローラによる搬送速度と同じ速度になっている
ので、縦搬送ローラを駆動するパルスモータに大型のも
のを使用しなくても、脱調が生じることなく、滑らかな
給紙動作が実現できる。
【0037】なお、本実施の形態では、給紙機構毎に給
紙モータを設ける構成としたが、全ての給紙機構を一個
の給紙モータで駆動することとし、各給紙機構毎に公知
の電磁マイクロクラッチを設け、当該クラッチによって
給紙モータの駆動力を断続し、5個の給紙機構の内の一
の給紙機構を選択的に駆動するようにしてもよい。この
場合、連続給紙時には、一旦給紙動作が開始されると必
要な枚数の給紙が終了するまで、給紙モータは停止させ
ることなく継続して駆動し続け、上記した実施の形態の
給紙モータの起動・停止動作に代えてクラッチのオン・
オフ動作を行うようにする。
【0038】また、本実施の形態では、記録シートと縦
搬送ローラとが係合したことを確認する係合確認手段と
して、当該縦搬送ローラの下流側直後に縦搬送センサー
を設け、当該縦搬送センサーが記録シートによってオン
されると、記録シートと縦搬送ローラとが係合したと判
断したが、これに限らず、例えば、縦搬送ローラの上流
側直前にセンサーを設け、このセンサーがオンされてか
ら、当該センサーから当該縦搬送ローラに至る経路長と
その間の搬送速度により決定される所定時間の経過を待
つことにより行ってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る給紙
装置によれば、シート収納部から取り出されたシートの
先端が、捌き部材と搬送ローラとの間に設けられたシー
ト検出手段により検出されるまでは、給紙ローラによる
給紙速度が、搬送ローラによる搬送速度よりも遅い第1
の速度に制御され、シートの先端が検出された後は、給
紙速度が搬送速度と略同じ第2の速度に増速制御される
ので、捌き作用を維持したまま、従来の給紙装置と比較
して、シート検出手段からほぼ搬送ローラまでの間の給
紙速度を向上でき、よって、給紙時間の短縮が図れる。
【0040】また、連続給紙にあっては、給紙モータが
起動されてからシートの先端がシート検出手段で検出さ
れるまでの時間が規定時間よりも短い場合、即ち、当該
シートと先行するシートとのシート間隔が狭くなってし
まった場合には、当該シートについて、所定の遅延時間
分、給紙モータの増速制御するタイミングを遅らせるの
で、その間に当該シートと先行するシートとのシート間
隔とを広げることができる。つまり、従来のように一旦
給紙モータを停止させることなく、シート間隔を広げる
ことができるので、必要以上にシート間隔が開いてしま
うことがなく、よってCPMを低下させることなく、シ
ート間隔の調整が可能となる。
【0041】さらに、前記遅延時間は、シート収納部に
収納されているシートの先端から捌き部材までの経路長
と第1の速度と第2の速度の相対速度とから決定される
時間なので、給紙モータ起動時に給紙カセットから捌き
部材まで飛び出していたためにシート間隔が狭くなって
しまうような場合に、適正なシート間隔に調整すること
が可能となる。
【0042】さらに、また、シートが搬送ローラに到達
するときには、給紙速度と搬送速度とが略同じ速度にな
っているので、前記両速度差に起因して搬送ローラに掛
かる負荷が低減でき、搬送ローラの駆動源としてパルス
モータを採用するに際し、当該パルスモータに必要以上
に大型のものを用いることなく、脱調の防止ができ、も
って、滑らかな給送動作が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る給紙装置を適用したデジタル
式複写機の全体構成を示す図である。
【図2】上記複写機の給紙部における給紙機構の一つを
示す図である。
【図3】上記複写器における給紙部を制御する給紙制御
部の構成を示す図である。
【図4】上記給紙制御部の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図5】上記給紙部の動作のタイムチャートを示す図で
ある。
【図6】(a)は、従来技術に係る給紙装置を説明する
ための図である。(b)は、本発明の実施の形態に係る
給紙装置を説明するための図である。
【符号の説明】
21,22,23,24,25 給紙カセット 31,32,33,34,35 給紙機構 31b 給紙ローラ 31c 捌きローラ 31d,32d,33d,34d,35d 給紙センサ
ー 41,42,43,44,45 縦搬送ローラ M11,M12,M13,M14,M15 給紙モータ 390 給紙制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート収納部に積載されたシートを1枚
    ずつ給送する給紙装置であって、 シート収納部の近傍に設けられ、給紙ローラと協働して
    シートを捌く捌き部材と、 当該捌き部材の下流側に配され、シートをさらに下流に
    搬送する搬送ローラと、 前記捌き部材と前記搬送ローラとの間に設けられ、シー
    トの有無を検出するシート検出手段と、 前記給紙ローラを駆動するための給紙モータと、 給紙モータが起動されてからシートの先端がシート検出
    手段で検出されるまでの時間を計測するタイマーと、 シート収納部からシートを取り出すタイミングで、前記
    給紙モータを起動すると共に、前記シート検出手段によ
    りシート収納部から取り出されたシートの先端が検出さ
    れるまでは、給紙ローラによる給紙速度が搬送ローラに
    よる搬送速度よりも遅い第1の速度になるように給紙モ
    ータの回転速度を制御し、前記シート検出手段によりシ
    ートの先端が検出された後は、給紙速度が搬送速度とほ
    ぼ同じ第2の速度になるように給紙モータの回転速度を
    増速制御する給紙モータ制御手段と、 連続給紙か否かを判定する給紙状態判定手段と、 連続給紙と判定されると、前記タイマーの計測結果が規
    定時間よりも短い場合には、当該シートについて、所定
    の遅延時間分、給紙モータの回転速度を増速させるタイ
    ミングを遅らせる増速遅延手段と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記遅延時間は、シート収納部に収納さ
    れているシートの先端から捌き部材までの経路長と第1
    の速度と第2の速度の相対速度とから決定される時間で
    あることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016098098A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート搬送装置及び画像形成装置

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