JP2016098098A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続してシートを搬送するときの単位時間当たりの搬送枚数を増加することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】ピックアップローラー21から搬送されるシートSを検出する第1シートセンサー13と、第1線速度V1又は前記第1線速度V1よりも遅い第2線速度V2でシートSを搬送する搬送ローラー対24〜27とを備え、制御部5は、ピックアップローラー21の駆動源に始動指示がされた始動タイミングTs1から第1シートセンサー13によってシートSが検出されるまでの時間Tr1と基準時間Tc1との差である遅れ時間Td1に応じて、第1線速度V1から第2線速度V2に変更する第1タイミングTR1を予め定められた基準タイミングTN1から遅らせる調整時間Td2を算出し、第1タイミングTR1を基準タイミングTN1から調整時間Td2遅らせる。【選択図】図8

Description

本発明は、連続してシートを搬送するシート搬送装置及び前記シート搬送装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式等によって用紙に画像を形成する複写機やプリンターなどの画像形成装置が知られている。画像形成装置には、複数のシートを連続して搬送することが可能なシート搬送装置が備えられている。シート搬送装置は、カセットからシートを一枚ずつ繰り出す1次給紙部と、レジストローラー対で供給タイミングを調整した後に画像形成部にシートを供給する2次給紙部とを有する。シート搬送装置は、1次給紙部及び2次給紙部それぞれの給紙動作によって、2段階に分けて、カセットから画像形成部にシートを搬送する。
1次給紙部の給紙動作において、カセットに積載されたシートの上面に接触するピックアップローラーが滑って、1次給紙部から2次給紙部まで搬送されるシートの搬送時間が標準の場合と比較して長くなる場合がある。1次給紙部から2次給紙部までシートを搬送するシートの搬送時間が所定の値を超えると、2次給紙部がシートの供給タイミングを調整できなくなる。そのため、シートの搬送時間が所定の値を超えないように搬送ローラー対の搬送速度が予め定められている。
また、搬送ローラー対が予め定められた搬送速度でシートを搬送すると、ピックアップローラーが滑らなかった場合には、2次給紙部で停止している先行シートに、後行シートが衝突する恐れがある。そのため、シート搬送装置は、先行シートの後端から離間した位置に後行シートの先端が到達すると、後行シートの搬送を一旦停止する。その後、シート搬送装置は、先行シートが2次給紙部から画像形成部へ供給されるタイミングで後行シートを2次給紙部へ搬送する。
従来、単位時間当たりの画像形成枚数を増加させるために、シート搬送装置によるシートの搬送速度を速くする方法や、連続して搬送されるときの先行シートと後行シートとのシート間隔を短くする方法などが採用されている。
単位時間当たりの画像形成枚数を増加させる従来技術として、搬送速度を変更することが可能な制御ローラーを搬送路中に設けて、搬送されるシートが前記制御ローラーのみに担持されている場合だけシートの搬送速度を通常よりも速くして、シートの間隔を短くする技術が知られている(特許文献1)。
特開平6−156794号公報
しかしながら、シートの搬送速度を速くする方法及びシートの間隔を短くする方法では、搬送されるシート同士が衝突したり、レジストローラー対で停止しているシートに次のシートが衝突したりする問題が生じる場合がある。この問題は、前記制御ローラーを高速で駆動させる場合に発生する可能性が高くなる。
また、シートを搬送する搬送ローラー対の駆動源であるモーターは、停止状態から駆動状態になる場合に、回転力が搬送ローラー対に伝わる時間にばらつきが生じる。回転力が伝わる時間のばらつきは、停止回数が増えるにつれて大きくなる。そのため、シート搬送装置は、搬送路でシートの搬送を停止させる回数に応じてシート間隔を広げて搬送する必要がある。シート搬送装置は、連続してシートを搬送するときの単位時間当たりの搬送枚数を十分に増やすことができない。
本発明の目的は、シートを搬送する搬送ローラー対を駆動し続けることによって、連続してシートを搬送するときの単位時間当たりの搬送枚数を増加することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るシート搬送装置は、第1搬送ローラー対、複数の第2搬送ローラー対、駆動制御部、第1検出部、及びタイミング変更部を備える。前記第1搬送ローラー対は、始動指示に従って搬送方向の下流側へシートを搬送する。前記複数の第2搬送ローラー対は、前記第1搬送ローラー対よりも前記搬送方向の下流側に搬送路に沿って設けられ、前記第1搬送ローラー対から搬送されるシートを第1線速度又は前記第1線速度よりも遅い第2線速度で搬送する。前記駆動制御部は、前記第2搬送ローラー対によるシートを搬送する線速度を前記第1線速度から前記第2線速度に第1タイミングで変更する制御を行う。前記第1検出部は、前記第1搬送ローラー対によって搬送されるシートが予め定められた基準時間よりも遅れているかを判定するために設けられた第1位置をシートが通過する第2タイミングを検出する。前記タイミング変更部は、前記始動指示がされた始動タイミングから前記第1検出部によって検出される前記第2タイミングまでの時間と前記基準時間との差である遅れ時間に応じて前記第1タイミングを予め定められた基準タイミングから遅らせる調整時間を算出し、前記第1タイミングを前記基準タイミングから前記調整時間遅らせる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記シート搬送装置及び画像形成部を備える。前記シート搬送装置は、前記複数の第2搬送ローラー対よりも前記搬送方向の下流側に前記搬送路に沿って設けられ、シートの搬送を停止した後、予め定められた供給タイミングでシートを前記搬方向の下流側へ搬送するレジストローラー対を更に備える。前記画像形成部は、前記レジストローラー対よりも前記搬送方向の下流側に前記搬送路に沿って設けられ、搬送されるシートに画像を形成する。前記第1線速度は、前記画像形成部がシートに画像を形成する際に、シートが搬送される第5線速度以上である。前記第2線速度は、前記第5線速度よりも遅い。
本発明によれば、シートを搬送する搬送ローラー対を駆動し続けることによって、連続してシートを搬送するときの単位時間当たりの搬送枚数を増加することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、図1の画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 図3は、図2の制御部により実行される搬送制御処理のフローチャートである。 図4は、図2の制御部により実行される搬送制御処理のフローチャートである。 図5は、図2の制御部により実行される搬送制御処理のフローチャートである。 図6は、図2の制御部により実行される搬送制御処理のフローチャートである。 図7は、図2の制御部により実行される搬送制御処理のフローチャートである。 図8は、図1の画像形成装置において搬送されるシートの位置と時間との対応関係を示すタイミングチャートである。 図9は、図1の画像形成装置において連続して搬送されるシートの状態を示す図である。 図10は、図1の画像形成装置において連続して搬送されるシートの状態を示す図である。 図11は、図1の画像形成装置において連続して搬送されるシートの状態を示す図である。 図12は、図1の画像形成装置において連続して搬送されるシートの状態を示す図である。 図13は、図1の画像形成装置において連続して搬送されるシートの状態を示す図である。 図14は、図1の画像形成装置において連続して搬送されるシートの状態を示す図である。 図15は、本発明の実施例に係る画像形成装置によって搬送されるシートの距離と時間との対応関係を示す表である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[実施形態]
[画像形成装置10]
図1に示される、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能に設置された設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向6と定義する。また、前記設置状態において図1に示される面を前面として前後方向7を定義する。また、前記設置状態において図1の左側を左方とし右側を右方として左右方向8を定義する。
画像形成装置10は、画像形成部3、シート搬送部4(本発明のシート搬送装置の一例)、及び制御部5(図2参照)などを備えるプリンターである。なお、ファクシミリー、コピー機、及び複合機なども本発明に係る画像形成装置の一例である。
画像形成部3は、電子写真方式により画像データに基づく画像をシートSに形成する。画像形成部3には、パーソナルコンピューターのような情報処理装置から画像データが入力される。画像形成部3は、搬送されるシートSに画像データに基づく画像を形成する。具体的に、画像形成部3は、感光体ドラム31、帯電装置32、光走査装置(LSU)33、現像装置34、転写ローラー35、クリーニング装置36、除電装置37、加熱ローラー38、及び加圧ローラー39などを備える。なお、シートSは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
[シート搬送部4]
シート搬送部4は、シートカセット11、ピックアップローラー21、給送ローラー22、分離ローラー23、複数の搬送ローラー対24〜27、レジストローラー対28、第1シートセンサー13、第2シートセンサー14、第3シートセンサー15、レジストセンサー16、及びホルダー41などを備える。なお、搬送ローラー対24,25は、本発明の第2搬送ローラー対の一例である。
シート搬送部4は、シートSの搬送をガイドするガイド部材(図示せず)を備える。前記ガイド部材によって、シートSの搬送路20が形成されている。図1に示されるように、搬送路20は、シートSが搬送される経路である。搬送路20は、シートカセット11から画像形成部3を経て排紙トレイに続くS字型の経路である。ピックアップローラー21、給送ローラー22、分離ローラー23、複数の搬送ローラー対24〜27、及びレジストローラー対28などは、搬送路20に沿って設けられている。ここでは、搬送路20におけるシートSの搬送方向20Aにおいて、シートカセット11の側を上流側、レジストローラー対28及び画像形成部3の側を下流側と称する。
シートカセット11は、画像形成部3の下方に設けられている。シートカセット11には、複数のシートSが積載された状態で収容される。ここで、ピックアップローラー21に接する側をシートSの先端とし、反対側をシートSの後端と称する。シートカセット11に積載されたシートSは、先端側がシートカセット11の背面壁に押し当てられ、後端側がシートガイドに押し当てられることによって、搬送方向20Aに対するシートSの位置が揃えられている。シートカセット11の背面壁に押し当てられたシートSの位置が、搬送路20におけるシートSの供給開始位置P1である。前記シートガイドに押し当てられたシートSの位置が、搬送路20におけるシートSの供給開始後端位置P0である。
ホルダー41は、ピックアップローラー21と給送ローラー22を支持している。ホルダー41は、ピックアップローラー21と給送ローラー22との相対位置関係を保持しつつ、ピックアップローラー21、及び給送ローラー22を回転自在に支持する。ホルダー41には、給送ローラー22の回転軸と同軸上に揺動支持軸が設けられている。前記揺動支持軸は、画像形成装置10の筐体に支持されている。ホルダー41は、シートカセット11内のシートSにピックアップローラー21が接触するように揺動する。
ピックアップローラー21は、ホルダー41が揺動することによって、装着されたシートカセット11に積載されたシートSの上面に接触する。ピックアップローラー21のローラー面は、搬送するシートSが滑り難いようにゴムなどの素材によって形成されている。ピックアップローラー21は、シートカセット11に積載されたシートSの上面に接触して回転することによってシートSを1枚ずつ分離して搬送路20の搬送方向20Aの下流側へ繰り出す。ピックアップローラー21の駆動源は、給送ローラー22の駆動源と同じステッピングモーター63(図2参照)である。ピックアップローラー21は、ステッピングモーター63により駆動される駆動軸に一方向クラッチ61(図2参照)を介して駆動力が伝達される。
給送ローラー22は、ピックアップローラー21よりも搬送方向20Aの下流側に搬送路20に沿って設けられている。給送ローラー22の駆動源は、ピックアップローラー21の駆動源と同じステッピングモーター63(図2参照)である。給送ローラー22は、ステッピングモーター63により駆動される駆動軸に一方向クラッチ62(図2参照)を介して駆動力が伝達される。そのため、制御部5がステッピングモーター63に駆動を開始させる始動指示をすると、ピックアップローラー21と給送ローラー22とは同時に回転しようとする。給送ローラー22は、分離ローラー23とニップ部を形成し、ピックアップローラー21によって繰り出されたシートSを挟持して、搬送方向20Aの下流側へ搬送する。
分離ローラー23は、給送ローラー22の下方に設けられている。分離ローラー23は、トルクリミッターを介して、回転自在に支持されている。前記トルクリミッターは、一定閾値以上の負荷がかかる場合には分離ローラー23を回転可能にし、前記一定閾値未満の場合には分離ローラー23の回転を制限して静止させる。分離ローラー23は、前記一定閾値以上の負荷がかかる場合には前記トルクリミッターによる制限が解除されて従動回転し、ピックアップローラー21によって繰り出されたシートSを給送ローラー22と共に挟持する。分離ローラー23は、負荷が前記一定閾値未満の場合には前記トルクリミッターの制限により従動回転せずに停止する。前記一定閾値とは、1枚のシートSが搬送された場合に分離ローラー23にかかる負荷に相当する。2枚のシートSが重送された場合のシート間の摩擦は、1枚のシートSが搬送された場合のシートSと分離ローラー23間の摩擦よりも小さい。そのため、分離ローラー23は、従動回転が停止することで、ピックアップローラー21により複数枚のシートが重なった状態で繰り出された場合に、最上位のシートSとそれ以外のシートSとを分離する。これにより、給送ローラー22及び分離ローラー23によりシートSが1枚ずつ搬送方向20Aの下流側へ搬送される。なお、給送ローラー22及び分離ローラー23が、本発明の第1搬送ローラー対の一例である。
ピックアップローラー21は、シートカセット11に積載されており搬送するための抵抗力が大きいシートSを繰り出す。一方、給送ローラー22は、ピックアップローラー21により繰り出されており搬送するための抵抗力が小さいシートSを搬送する。そのため、ピックアップローラー21は、強い搬送力で駆動され、給送ローラー22は、ピックアップローラー21よりも弱い搬送力で駆動される。また、給送ローラー22は、線速度が速い搬送ローラー対24にシートSを搬送ために、速い線速度が求められる。そのため、ピックアップローラー21の駆動源と給送ローラー22の駆動源とは、ステッピングモーター63であり、ピックアップローラー21の一方向クラッチ61のギヤの歯数は、給送ローラー22の一方向クラッチ62のギヤの歯数よりも多い。例えば、ピックアップローラー21の一方向クラッチ61のギヤと給送ローラー22の一方向クラッチ62のギヤとのギヤ比は10:9である。換言すると、ピックアップローラー21の第4線速度V4は、給送ローラー22の第3線速度V3よりも遅く、第3線速度V3に対して予め定められた比率である90パーセントに維持される。そのため、シートSが給送ローラー22と分離ローラー23とに挟持されて搬送される場合に、シートSを搬送方向20Aの下流側へ繰り出す方向にピックアップローラー21は従動回転する。また、シートSが搬送ローラー対24に挟持されて給送ローラー22よりも速い線速度で搬送される場合に、シートSを搬送方向20Aの下流側へ繰り出す方向にピックアップローラー21、給送ローラー22及び分離ローラー23とは従動回転する。さらに、シートSが搬送ローラー対24に挟持されて搬送される場合に、ステッピングモーター63が停止していても、シートSを搬送方向20Aの下流側へ繰り出す方向にピックアップローラー21、給送ローラー22及び分離ローラー23とは従動回転する。
ピックアップローラー21がシートカセット11のシートSを繰り出す場合及び給送ローラー22と分離ローラー23がシートSを給送する場合に、各ローラーがシートSの表面で滑って空回りすることがある。これにより、ステッピングモーター63の回転数とシートSが搬送される位置とにずれが生じる場合がある。
搬送ローラー対24〜27は、給送ローラー22及び分離ローラー23よりも搬送方向20Aの下流側に搬送路20に沿って設けられている。搬送ローラー対24〜27は、給送ローラー22及び分離ローラー23から搬送されるシートSをレジストローラー対28まで搬送する。図2に示されるように、搬送ローラー対24〜27の駆動源は、それぞれステッピングモーター64〜67である。各搬送ローラー対24〜27は、同一タイミングにおいて異なる線速度で駆動することができる。搬送ローラー対24〜27は、ステッピングモーター64〜67によって、第1線速度V1、第1線速度V1よりも遅い第2線速度V2、又は画像形成時の第5線速度V5などでシートSを搬送することができる。ここで、第1線速度V1は、画像形成部3がシートSに画像を形成する際に、シートSが搬送される第5線速度V5以上である。第2線速度V2は、画像形成部3がシートSに画像を形成する際に、シートSが搬送される第5線速度V5よりも遅い。搬送ローラー対24〜27は、これらの線速度でシートSを搬送することが可能であれば、ローラーの径が異なるものでもよい。なお、搬送ローラー対24〜27によるシートSを搬送する線速度を変更するタイミングについては後述する。
レジストローラー対28は、搬送ローラー対27の搬送方向20Aの下流側に搬送路20に沿って設けられている。画像形成部3は、レジストローラー対28の搬送方向20Aの下流側に搬送路20に沿って設けられている。レジストローラー対28の駆動源はステッピングモーター68(図2参照)である。レジストローラー対28は、予め定められた供給タイミングTe2(図8参照)でシートSを画像形成部3へ搬送する。レジストローラー対28は、搬送ローラー対27から搬送されたシートSの先端が近づいた時点では回転停止している。シートSの先端がレジストローラー対28に当接してから予め定められた撓み形成時間が経過するまで、搬送ローラー対27がシートSを搬送し続ける。その後、搬送ローラー対27は停止する。これによって、シートSの斜行が補正される。レジストローラー対28は、予め定められたレジスト時間TT2(図8参照)経過後に、感光体ドラム31上のトナー像の位置とシートSの位置とを整合させるように回転を開始させシートSを搬送する。レジストローラー対28が画像形成部3へシートSを搬送する線速度は、画像形成部3がシートSに画像を形成する際にシートSを搬送する第5線速度V5である。
レジストセンサー16は、シートSの通過を検出するものであり、レジストローラー対28よりも搬送方向20Aの上流側の位置に設けられている。レジストセンサー16は、搬送ローラー対27から搬送されるシートSの先端を検出すると検出信号を制御部5に出力する。ここで、レジストセンサー16によってシートSの先端が検出されてから前記撓み形成時間が経過するまでの時間を斜行補正時間と称する。前記斜行補正時間は、レジストセンサー16によってシートSの先端が検出されてから搬送ローラー対27の回転が停止されるまでの時間に相当する。レジストセンサー16は、シートSがレジストローラー対28から画像形成部3へ向けて搬送されてシートSの後端が通過して、シートSを検出できなくなると検出信号の出力を停止する。レジストセンサー16がシートSの先端を検出して前記検出信号を出力してから所定のレジスト時間TT2が経過した後に、制御部5によって停止していたレジストローラー対28の回転が再開されて、レジストローラー対28によってシートSが搬送される。
第1シートセンサー13、第2シートセンサー14、及び第3シートセンサー15は、シートSの先端を検出すると検出信号を制御部5に出力する。第1シートセンサー13、第2シートセンサー14、及び第3シートセンサー15は、シートSの後端が通過して、シートSを検出できなくなると前記検出信号の出力を停止する。第1シートセンサー13、第2シートセンサー14、及び第3シートセンサー15は、シートSの有無を非接触で検出して、シートSの有無に応じた信号を出力する非接触式センサー、又はシートSに当接すると感知レーバーが回転して、光照射部と受光部の間を遮る接触式センサーなどである。
第1シートセンサー13は、ピックアップローラー21、給送ローラー22及び分離ローラー23により搬送されるシートSが予め定められた基準時間Tc1(図8参照)よりも遅れて第1シートセンサー13の検知位置を通過したかどうかを判定するために、搬送ローラー対24よりも搬送方向20Aの下流側に設けられている。第1シートセンサー13は、搬送ローラー対24よりも搬送方向20Aの下流側に設けられた第1検出位置P3(本発明の第1位置の一例)をシートSが通過する第2タイミングTX2(図8参照)を検出する。ステッピングモーター63が制御部5から前記始動指示を受けて始動する始動タイミングTs1(図8参照)から第2タイミングTX2までの時間は、ピックアップローラー21の繰り出し滑りと給送ローラー22及び分離ローラー23の搬送滑りとによって変動する。なお、第1シートセンサー13及び制御部5が本発明の第1シート検出部の一例である。
第2シートセンサー14は、搬送ローラー対24,25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に変更する第1タイミングの基準となる基準タイミングTN1(図8参照)の到来を判定するための検出信号を制御部5に出力する。第2シートセンサー14は、第1検出位置P3よりも搬送方向20Aの下流側である搬送ローラー対25,26の間に設けられている。第2シートセンサー14は、搬送ローラー対25,26の間に設けられた第2検出位置P4(本発明の第3位置の一例)をシートSの先端が通過する通過タイミングTX1(図8参照)を検出する。なお、第2検出位置P4は、後述する限界位置P6(本発明の第2位置の一例)よりも搬送方向20Aの上流側である。搬送されるシートSは、ピックアップローラー21、給送ローラー22、及び分離ローラー23以外の搬送ローラー対24〜27では滑りが生じにくい。そのため、ステッピングモーター63が制御部5から前記始動指示を受けて始動する始動タイミングTs1から通過タイミングTX1までの時間は、第2タイミングTX2と同様に変動する。なお、第2シートセンサー14及び制御部5が本発明の第2シート検出部の一例である。
第3シートセンサー15は、給送ローラー22及び分離ローラー23よりも搬送方向20Aの下流側であり、搬送ローラー対24よりも搬送方向20Aの上流側に設けられている。第3シートセンサー15は、給送ローラー22及び分離ローラー23から搬送されるシートSの後端が第3検出位置P2を通過する繰り出し終了タイミングを検出する(図8のタイミングTa参照)。制御部5は、前記繰り出し終了タイミングによって、次のシートSの繰り出しが可能な状態であるか否かを判定することができる。
[制御部5]
制御部5は、画像形成装置10を統括制御するものである。制御部5は、CPU、ROM、RAM、DRIVERなどを主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。
制御部5は、画像形成装置10の内部において、画像形成部3、シート搬送部4などに接続されており、これらの構成要素を制御する。また、図2に示されるように、制御部5は、シート搬送部4を構成する各要素、具体的には、ステッピングモーター63〜68、第1シートセンサー13、第2シートセンサー14、第3シートセンサー15、及びレジストセンサー16などに接続されている。前記ROMには、搬送制御処理を実行するためのプログラムが記憶されている。前記CPUは、前記ROM内のプログラムを実行することによって、制御部5に接続された各要素を制御して、シートSを画像形成部3へ搬送する。
本実施形態では、制御部5の前記ROMに、後述する搬送制御処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。前記CPUは、このプログラムを実行することにより、前記搬送制御処理を実行する。また、前記CPUが前記プログラムを実行することにより、前記搬送制御処理において、制御部5は、給送制御部51、第1駆動制御部52、第2駆動制御部53、第3駆動制御部54、第4駆動制御部55、レジスト制御部56、及びタイミング変更部57として機能する。
また、前記ROMには、前記プログラムの他に、前記搬送制御処理に用いられるピックアップローラー21、給送ローラー22、搬送ローラー対24〜27、及びレジストローラー対28を各速度で駆動させるための制御情報が記憶されている。具体的には、ステッピングモーター63〜68の電圧値、電流値、駆動時間、駆動開始タイミング、線速度変更タイミング、前記斜行補正時間、及びレジスト時間TT2などが記憶されている。また、前記ROMには、前記搬送制御処理に用いられる基準時間Tc1、到達時間Tb3、限界位置P6、遅れ時間Td1を算出する算出式、調整時間Td2を算出する算出式、及び基準タイミングTN1などが記憶されている。
基準時間Tc1は、供給開始位置P1から第1検出位置P3までの距離と、シートが搬送される線速度とによって算出される。基準時間Tc1は、給送ローラー22及び分離ローラー23と、ピックアップローラー21との双方が滑らずにシートSを搬送する場合に、制御部5がステッピングモーター63に前記始動指示をした始動タイミングTs1と第2タイミングTX2との差に相当する。基準時間Tc1は、図8のタイミングT0〜T2、T6〜T11、及びT16〜T18の時間である。
到達時間Tb3は、始動タイミングTs1から搬送されるシートSよりも一枚先行するシートSがレジストローラー対28によって搬送が開始される供給タイミングTe2までの時間である。到達時間Tb3は、図8のタイミングT6〜T15及びT16〜T21の時間である。
限界位置P6は、図1及び図8の縦軸に示されるように、レジストローラー対28の位置P7から搬送路20内を搬送方向20Aの上流側へ離れた位置に予め定められている。ここで、搬送されるシートSの搬送方向の長さをLとする。また、レジストローラー対28で停止された一枚先行するシートSの後端と、供給タイミングTe2における後行するシートSの先端との間の間隔が予め定められており、その時のシート間長をSLとする。この場合、限界位置P6は、シート間長SLとシート長Lを加算した長さだけレジストローラー対28から搬送方向20Aの上流側へ離れた位置である。制御部5は、搬送されるシートSが供給開始位置P1から限界位置P6に到達するまでの時間を到達時間Tb3にする。これによって、制御部5は、シートSのシート間の長さを所定のシート間長SLに保つと共に、シートSがレジストローラー対28で停止するまでシートSを搬送する搬送ローラー対24〜27を駆動し続けることができる。
遅れ時間Td1は、制御部5が前記始動指示をした始動タイミングTs1から第1シートセンサー13によってシートSに先端が検出される第2タイミングTX2までの時間Tr1と基準時間Tc1との差である。これは、図8のT10〜T11の時間である。遅れ時間Td1は、給送ローラー22及び分離ローラー23と、ピックアップローラー21との何れか一方又は双方でシートSが滑りながら搬送されたことによって、基準時間Tc1よりも遅れた時間である。これは、図8のタイミングT6〜T7の時間である。
調整時間Td2は、搬送ローラー対24〜27によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に変更する第1タイミングTR1を予め定められた基準タイミングTN1から遅らせるために、遅れ時間Td1に応じて算出される。調整時間Td2は、第1線速度V1に対する第2線速度V2の割合の逆数を遅れ時間Td1に乗じることによって算出される。例えば、第2線速度V2が第1線速度V1の半分である場合、調整時間Td2は遅れ時間Td1の2倍であり、第2線速度V2が第1線速度V1の3分の1である場合、調整時間Td2は遅れ時間Td1の3倍である。調整時間Td2は、図8のタイミングT13〜T14の時間である。調整時間Td2を上記のように算出することによって、制御部5は、搬送されるシートSが供給開始位置P1から限界位置P6に到達するまでの時間を到達時間Tb3にすることができる。
基準タイミングTN1は、給送ローラー22及び分離ローラー23と、ピックアップローラー21との双方が滑らずにシートSを搬送した場合に、搬送ローラー対24,25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に変更するタイミングである。図8のタイミングT3〜T4、タイミングT12〜T13、及びタイミングT19〜T20に示されるように、基準タイミングTN1は、通過タイミングTX1から所定の余裕時間Tkだけ遅れたタイミングである。
第1タイミングTR1は、遅れ時間Td1に応じて基準タイミングTN1から調整時間Td2だけ遅らせたタイミングである。第1タイミングTR1は、図8のタイミングT14である。制御部5は、第1タイミングTR1で搬送ローラー対24,25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に変更することによって、搬送されるシートSが供給開始位置P1から限界位置P6に到達するまでの時間を到達時間Tb3にすることができる。
給送制御部51は、ピックアップローラー21及び給送ローラー22の駆動源であるステッピングモーター63を制御して、シートカセット11の供給開始位置P1から一枚ずつシートSを搬送路20に搬送する。給送制御部51は、予め定められた供給サイクル時間TT1ごとに始動タイミングTs1が到来したとしてステッピングモーター63に前記始動指示をする。ステッピングモーター63は、前記始動指示に従って起動してピックアップローラー21及び給送ローラー22を駆動する。換言すれば、給送制御部51は、供給サイクル時間TT1ごとに、ピックアップローラー21によるシートSを搬送する線速度を第4線速度V4にし、且つ給送ローラー22によるシートSを搬送する線速度を第3線速度V3にする。ピックアップローラー21の回転軸には一方向クラッチ61が備えられている。そのため、繰り出されたシートSが給送ローラー22及び分離ローラー23に挟持されてピックアップローラー21よりも速い線速度で搬送されると、ピックアップローラー21は空転する。また、給送ローラー22の回転軸には一方向クラッチ62が備えられている。そのため、搬送されるシートSが搬送ローラー対24に挟持されて給送ローラー22よりも速い線速度で搬送されると、給送ローラー22は空転する。また、給送制御部51は、第3シートセンサー15によって繰出し終了タイミングが検出されてとステッピングモーター63を停止する。これによって、給送制御部51は、次に搬送されるシートSが搬送路20に送られることを防止する。
第1駆動制御部52は、搬送ローラー対24の駆動源であるステッピングモーター64を制御して、シートSを搬送する。第1駆動制御部52は、シートSの搬送状態に応じてステッピングモーター64を制御して、搬送ローラー対24によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1又は第2線速度V2にする。第1駆動制御部52は、ステッピングモーター64に指示信号を出力して、搬送ローラー対24によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に第1タイミングTR1で変更する。
第2駆動制御部53は、搬送ローラー対25の駆動源であるステッピングモーター65を制御して、シートSを搬送する。第2駆動制御部53は、シートSの搬送状態に応じてステッピングモーター65を制御して、搬送ローラー対25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1又は第2線速度V2にする。第2駆動制御部53は、ステッピングモーター65に指示信号を出力して、搬送ローラー対25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に第1タイミングTR1で変更する。このように、搬送ローラー対24,25が同一のシートSを挟持している場合に、第1駆動制御部52及び第2駆動制御部53が、同じ第1タイミングTR1で搬送ローラー対24,25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に変更する。そのため、搬送ローラー対24,25に挟持されたシートSは、撓むことなく搬送される速度が遅くされる。なお、第1駆動制御部52及び第2駆動制御部53が本発明の駆動制御部の一例である。
第3駆動制御部54は、搬送ローラー対26の駆動源であるステッピングモーター66を制御して、シートSを搬送する。第3駆動制御部54は、シートSの搬送状態に応じてステッピングモーター66を制御して、搬送ローラー対26によるシートSを搬送する線速度を第5線速度V5又は第2線速度V2にする。具体的には、第3駆動制御部54は、第1タイミングTR1より前に、搬送ローラー対26がシートSを搬送する線速度を第5線速度V5から第2線速度V2に変更する。そのため、搬送ローラー対25から搬送されるシートSは、撓むことなく搬送ローラー対26に挟持される。
第4駆動制御部55は、搬送ローラー対27の駆動源であるステッピングモーター67を制御して、シートSを搬送する。第4駆動制御部55は、シートSの搬送状態に応じてステッピングモーター67を制御して、搬送ローラー対27によるシートSを搬送する線速度を第5線速度V5又は第2線速度V2にする。具体的には、第4駆動制御部55は、レジストローラー対28から画像形成部3へシートSが搬送される際に、搬送ローラー対27によるシートSを搬送する線速度を第5線速度V5にする。その後、第4駆動制御部55は、搬送ローラー対27がシートSを挟持しなくなった後に、搬送ローラー対27がシートSを搬送する線速度を第5線速度V5から第2線速度V2に変更する。
レジスト制御部56は、レジストローラー対28の駆動源であるステッピングモーター68を制御して、供給タイミングTe2でシートSを画像形成部3へ搬送する。レジスト制御部56は、供給タイミングTe2が経過するとステッピングモーター68を制御して、レジストローラー対28によるシートSを搬送する線速度を第5線速度V5にする。レジスト制御部56は、シートSの搬送が終わると、供給タイミングTe2が到来するまでステッピングモーター68を停止してレジストローラー対28に当接した状態でシートSを待機させる。先行するシートSの供給タイミングTe2と後行する供給タイミングTe2との時間差は、搬送間隔TT3である(図8のタイミングT12〜T19)。なお、画像形成部3は、搬送間隔TT3ごとに搬送されるシートSに画像を形成する。
タイミング変更部57は、始動タイミングTs1から第2タイミングTX2までの時間Tr1(図8のタイミングT6〜T11)と基準時間Tc1(図8のタイミングT6〜T10)との差である遅れ時間Td1(図8のタイミングT10〜T11)を算出する。タイミング変更部57は、遅れ時間Td1に応じて、調整時間Td2(図8のタイミングT14〜T15)を算出する。さらに、タイミング変更部57は、第1タイミングTR1を基準タイミングTN1から調整時間Td2遅らせる。これにより、タイミング変更部57は、シートSの先端が供給開始位置P1から限界位置P6に到達するまでの時間を予め定められた到達時間Tb3にする。具体的には、タイミング変更部57は、所定の余裕時間Tkに調整時間Td2を加算することによって、基準タイミングTN1を調整時間Td2だけ遅らせて第1タイミングTR1を求める。タイミング変更部57は、第1タイミングTR1が到来したときに、搬送ローラー対24,25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に変更する。
[搬送制御処理]
以下、図3〜図7のフローチャート、図8のタイミングチャート及び図9〜図14の状態図を参照しつつ、制御部5によって実行される前記搬送制御処理の手順について説明する。具体的には、画像形成装置10にN枚(3枚以上)のシートに連続して画像を形成する指示が入力された場合に、制御部5は、前記搬送制御処理を実行する。前記搬送制御処理は、複数の箇所で同じ処理を繰り返し実行するが、繰り返しの起点となるタイミングが異なる。前記搬送制御処理を見やすくするため、ピックアップローラー21が繰り出し処理を開始してから次の繰り出し処理を開始するまでの供給サイクルTT1ごとに、搬送路20内で搬送される各シートSに着目して前記搬送制御処理のフローチャートを記載した。便宜上、制御部5によって同時並列的に制御されるステッピングモーター63〜68の処理内容を別々に記載している。なお、制御部5は、前記搬送制御処理において、ピックアップローラー21、給送ローラー22、複数の搬送ローラー対24〜27、及びレジストローラー対28の駆動源であるステッピングモーター63〜68を制御して、シートSを搬送する線速度を変更する。ここに、前記搬送制御処理を実行するときの制御部5が本発明に係る駆動制御部及びタイミング変更部に相当する。
図3〜図7のフローチャートにおいてステップS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。フローチャートにおける略語PR21は、ピックアップローラー21を示しており、略語FR22は、給送ローラー22を示しており、略語CR24〜CR27は、搬送ローラー対24〜27を示しており、略語RR28は、レジストローラー対28を示している。また、略語SN1は、第1シートセンサー13を示しており、略語SN2は、第2シートセンサー14を示しており、略語RSN16は、レジストセンサー16を示している。符号V1〜V5を第1線速度V1〜第5線速度として、左記符号説明を省略している。符号TR1を第1タイミングTR1として、左記符号説明を省略している。
図8のタイミングチャートにおいて、実線L1は、1枚目に搬送されるシートSの先端の位置を示しており、実線L3は、2枚目に搬送されるシートSの先端の位置を示しており、実線L5は、3枚目に搬送されるシートSの先端の位置を示している。同じく、破線L2は、1枚目に搬送されるシートSの後端の位置を示しており、破線L4は、2枚目に搬送されるシートSの後端の位置を示しており、破線L6は、3枚目に搬送されるシートSの後端の位置を示している。一点鎖線L7は、2枚目に搬送されるシートSに滑りがない場合における2枚目に搬送されるシートSの先端の位置を示しており、途中から実線L3と重なる。一点鎖線L8は、2枚目に搬送されるシートSに滑りがない場合における2枚目に搬送されるシートSの後端の位置を示しており、途中から破線L4と重なる。また、白三角A1〜3は、滑りがないシートSにおける基準タイミングTN1を示しており、この場合のシートSの先端の位置はP5である。白四角B1〜3は、シートSが限界位置P6に到達したタイミングを示している。白円C2は、滑りがあるシートSにおける第1タイミングTR1を示しており、この場合のシートSの先端の位置はX1である。
図9〜図14の状態図において、連続で搬送される一枚目のシートは符号SH1で示されており、搬送される二枚目のシートは符号SH2で示されており、搬送される三枚目のシートは符号SH3で示されている。また、連続で搬送されるN−1枚目のシートは符号SHXで示され、連続で搬送されるN枚目のシートは符号SHYで示され、搬送されないシートは符号SHZで示されている。図9〜図14に示されるように、制御部5による前記搬送制御処理によって複数のシートSが搬送路20に搬送される。なお、シートSは、時間の経過とともに、図9(A),図9(B),・・・・,図14(B)の順で状態が変化する。
(ステップS1)
ステップS1において、制御部5は、画像形成装置10にN枚(3枚以上)の印刷ジョブ(画像形成指示)が入力されたか否かを判定する。前記印刷ジョブには、画像が形成されるシートSのサイズ、枚数などを示す情報が含まれている。制御部5は、印刷ジョブが入力されるまで待つ(S1のNO側)。一方、制御部5は、印刷ジョブが入力されると処理をステップS2に移行する(S1のYES側)。
(ステップS2)
ステップS2において、制御部5は、図5(A)のステップS31〜S33に示される第1搬送処理を実行する。前記第1搬送処理において、制御部5は、供給開始時のシートSの搬送状態に応じて、ピックアップローラー21、給送ローラー22、各搬送ローラー対24〜27、及びレジストローラー対28を駆動させる各ステッピングモーター63〜68の回転速度を変更する。換言すれば、制御部5は、搬送路20の各部によるシートSを搬送する線速度を始動タイミングTs1の状態にする。始動タイミングTs1は、図8のタイミングT0に相当する。この場合のシートSの状態は、図9(A)のシートSH1にあたる。
(ステップS31)
ステップS31において、制御部5は、ステッピングモーター63を駆動させて、ピックアップローラー21によるシートSを搬送する線速度を第4線速度V4にし、且つ給送ローラー22によるシートSを搬送する線速度を第3線速度V3にする。これにより、制御部5は、シートカセット11からシートSを給送させる。
(ステップS32)
ステップS32において、制御部5は、ステッピングモーター64,65の速度を変更させて、搬送ローラー対24,25によるシートSを搬送する線速度を第1線速度V1にする。これにより、制御部5は、ピックアップローラー21及び給送ローラー22でシートカセット11から繰り出されたシートSを通常時の第1線速度V1で搬送可能にする。
(ステップS33)
ステップS33において、制御部5は、ステッピングモーター66〜68を停止させて、搬送ローラー対26,27及びレジストローラー対28によるシートSを停止させる。搬送されるシートSは、供給タイミングTe2まで、搬送ローラー対26,27及びレジストローラー対28に到達しないためである。制御部5は、前記第1搬送処理のステップS31〜S33の処理が終了すると、ステップS3へ移行する。
(ステップS3)
ステップS3において、制御部5は、図6(A)のステップS71〜S75に示される第1タイミングTR1算出処理を実行する。前記第1タイミングTR1算出処理は、搬送されるシートSの遅れ時間Td1に応じた第1タイミングTR1を算出する処理である。制御部5は、図8のタイミングT1,T9,T17以降に、前記第1タイミングTR1算出処理を実行する。この場合のシートSの状態は、図9(B)のシートSH1にあたる。
(ステップS71)
ステップS71において、制御部5は、第1シートセンサー13からシートSの先端を検出した前記検出信号が入力されたか否かを判定する。制御部5は、前記検出信号の入力によって第2タイミングTX2が到来したことを検出し、シートSの先端が搬送ローラー対24に挟持されていると判定する。制御部5は、前記検出信号が入力されるまで待つ(S71のNO側)。図8に示されるように、前記検出信号が入力される前のタイミングT1,T9,T17を境にシートSを搬送する線速度が第3線速度V3から第1線速度V1に変更されている。一方、制御部5は、前記検出信号が入力された判定すると処理をステップS72に移行する(S72のYES側)。これは、図8のタイミングT2,T11,T18にあたり、シートSを搬送する線速度が第1線速度V1に変更された後のタイミングである。
(ステップS72)
ステップS72において、始動タイミングTs1から第2タイミングTX2までの時間Tr1と基準時間Tc1との差である遅れ時間Td1を算出する。この遅れ時間Td1は、給送ローラー22及び分離ローラー23と、ピックアップローラー21とにおいて、シートSが滑った時間に相当する。なお、図8の実線L1で示される1枚目のシートSは滑が生じていない。そのため、時間Tr1、基準時間Tc1、及び遅れ時間Td1の具体例については、2枚目のシートSに対しての処理であるステップS8で説明する。
(ステップS73)
ステップS73において、制御部5は、第1線速度V1に対する第2線速度V2の割合の逆数を遅れ時間Td1に乗じることによって調整時間Td2を算出する。なお、調整時間Td2の具体例については、ステップS8で説明する。
(ステップS74)
ステップS74において、制御部5は、余裕時間Tkに調整時間Td2を加算して、基準タイミングTN1を遅らせた第1タイミングTR1を求める。なお、余裕時間Tkの具体例については、ステップS8で説明する。
(ステップS75)
ステップS75において、制御部5は、ステッピングモーター63の駆動を停止する。給送ローラー22及び分離ローラー23から搬送されたシートSは、搬送ローラー対24に挟持されて第1線速度V1で搬送される。このとき、ピックアップローラー21がシートSを搬送する線速度である第4線速度V4は、第1線速度V1よりも遅いため、一方向クラッチ61によってピックアップローラー21は空転する。同様に、給送ローラー22がシートSを搬送する線速度である第3線速度V3は、第1線速度V1よりも遅いため、一方向クラッチ62によって給送ローラー22は空転する。制御部5は、前記第1タイミングTR1算出処理のステップS71〜S75の処理が終了すると、ステップS4へ移行する。
(ステップS4)
ステップS4において、制御部5は、図6(B)のステップS76〜S78に示される第1タイミングTR1減速処理を実行する。前記第1タイミングTR1減速処理は、遅れ時間Td1に応じて、シートSが搬送される線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に減速する処理である。第1タイミングTR1は、図8のタイミングT4,T14,T20にあたる。なお、タイミングT4,T20は、遅れ時間Td1がないため、基準タイミングTN1と同じである。
(ステップS76)
ステップS76において、制御部5は、第2シートセンサー14からシートSの先端を検出した前記検出信号が入力されたか否かを判定する。制御部5は、前記検出信号が入力されると通過タイミングTX1が到来したと判定する。制御部5は、前記検出信号が入力されるまで待つ(S76のNO側)。一方、制御部5は、前記検出信号が入力された判定すると処理をステップS77に移行する(S76のYES側)。
(ステップS77)
ステップS77において、制御部5は、第1タイミングTR1が到来したか否かを判定する。制御部5は、第1タイミングTR1が到来するまで待つ(S77のNO側)。この場合のシートSの状態は、図10(A)のシートSH1にあたる。一方、制御部5は、第1タイミングTR1が到来した判定すると処理をステップS78に移行する(S77のYES側)。
(ステップS78)
ステップS78において、制御部5は、シートSを挟持する搬送ローラー対24,25を駆動するステッピングモーター64,65の回転速度を変更して、シートSを搬送する線速度を第1線速度V1から第2線速度V2に変更する。例えば、この場合のシートSの状態は、図10(B)のシートSH1にあたる。これにより、制御部5は、搬送されるシートSの滑りによる遅れ時間Td1を取り戻して、滑りがない場合の搬送時間と一致させることができる。
換言すれば、制御部5は、シートSに滑りによる遅れ時間Td1が生じても、搬送されるシートSが供給開始位置P1から限界位置P6に到達するまでの時間を到達時間Tb3にすることができる。また、制御部5は、限界位置P6に到達するシートSと先行するシートSとの搬送方向20Aの間隔をシート間長SLに保つと共に、シートSがレジストローラー対28で停止するまでシートSを挟持する搬送ローラー対24〜27を駆動し続けることができる。制御部5は、前記第1タイミングTR1減速処理のステップS76〜S78の処理が終了すると、ステップS5へ移行する。
(ステップS5)
ステップS5において、制御部5は、シートカセット11からシートSを繰り出す供給サイクル時間TT1が経過したか否かを判定する。供給サイクル時間TT1は、シートカセット11から一枚ずつシートSを繰り出すための間隔であり、図8のタイミングT0〜T6、タイミングT6〜T16、及びタイミングT16〜T22にあたる。制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過するまで待つ(S5のNO側)。一方、制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過すると処理をステップS6に移行する(S5のYES側)。このように、制御部5は、先行するシートSがない間は、搬送されるシートSに対する前記第1タイミングTR1算出処理と前記第1タイミングTR1減速処理とを実行する。
(ステップS6)
ステップS6において、制御部5は、図5(B)のステップS41〜S44に示される第2搬送処理を実行する。前記第2搬送処理において、制御部5は、供給開始時のシートSの搬送状態に応じて、ピックアップローラー21、給送ローラー22、各搬送ローラー対24〜27、及びレジストローラー対28を駆動させる各ステッピングモーター63〜68の回転速度を変更する。換言すれば、制御部5は、搬送路20の各部によるシートSを搬送する線速度を始動タイミングTs1の状態にする。始動タイミングTs1は、図8のタイミングT6に相当する。この場合のシートSの状態は、図11(A)のシートSH1,SH2にあたる。なお、制御部5は、シートSH1を画像形成部3に搬送した後に、シートSH2を搬送するために、ステッピングモーター67,68の回転速度を変更する。
(ステップS41,42)
ステップS41において、制御部5は、ステップS31と同様に、ステッピングモーター63を駆動する。また、ステップS42において、制御部5は、ステップS32と同様に、ステッピングモーター64,65の速度を変更する。
(ステップS43)
ステップS43において、制御部5は、ステッピングモーター66,67の速度を変更させて、搬送ローラー対26,27によるシートSを搬送する線速度を第2線速度V2にする。これにより、制御部5は、第1タイミングTR1で減速されたシートSを第2線速度V2でレジストローラー対28まで搬送可能にする。
(ステップS44)
ステップS44において、制御部5は、ステッピングモーター68を停止させて、レジストローラー対28によるシートSを停止させる。搬送されるシートSは、供給タイミングTe2まで、レジストローラー対28で停止されるためである。制御部5は、前記第2搬送処理のステップS41〜S44の処理が終了すると、ステップS7へ移行する。
(ステップS7)
ステップS7において、制御部5は、図7(A)のステップS81〜S87に示されるレジスト前段処理を実行する。前記レジスト前段処理は、レジストローラー対28によるレジスト処理の前段階の処理である。なお、前記搬送制御処理では、供給タイミングTe2ごとに処理を区切っているため、レジストローラー対28によるレジスト処理を図7(A)のレジスト前処理と、図7(B)のレジスト後段処理とに分けて示している。前記レジスト前段処理におけるシートSの状態は、図11(A)〜図13(A)のシートSH1にあたる。
(ステップS81)
ステップS81において、制御部5は、レジストセンサー16からシートSの先端を検出した検出信号が入力されたか否かを判定する。制御部5は、前記検出信号が入力されるまで待つ(S81のNO側)。例えば、この場合のシートSの状態は、図11(B)のシートSH1にあたる。一方、制御部5は、前記検出信号が入力された判定すると処理をステップS82に移行する(S81のYES側)。例えば、この場合のシートSの状態は、図12(A)のシートSH1にあたる。
(ステップS82)
ステップS82において、制御部5は、前記斜行補正時間が経過したか否かを判定する。制御部5は、前記斜行補正時間が経過するまで待つ(S82のNO側)。一方、制御部5は、前記斜行補正時間が経過したと判定すると処理をステップS83に移行する(S82のYES側)。例えば、レジストセンサー16から制御部5に検出信号が入力されてから所定の時間が経過すると、シートSが停止しているレジストローラー対28に当接する(図8のタイミングT12,T19)。この場合、シートSの先端が当接したレジストローラー対28は停止しているが、シートSを搬送する搬送ローラー対26,27は、第2線速度V2で駆動している。そのため、レジストローラー対28でシートSの斜行が補正される。例えば、この場合のシートSの状態は、図12(B)のシートSH1にあたる。
(ステップS83)
ステップS83において、制御部5は、ステッピングモーター66,67を停止する。制御部5は、供給タイミングTe2が到来するまで、搬送ローラー対26,27によるシートSの搬送を止める。そして、制御部5は処理をステップS84に移行する。
(ステップS84)
ステップS84において、制御部5は、レジスト時間TT2(図8のタイミングT12〜T15、T19〜T21)が経過したか否かを判定する。制御部5は、レジスト時間TT2が経過するまで待つ(S84のNO側)。一方、制御部5は、レジスト時間TT2が経過すると処理をステップS85に移行する(S84のYES側)。レジスト時間TT2が経過した後のタイミングが供給タイミングTe2にあたり、図8のタイミングT15,T21である。
(ステップS85)
ステップS85において、制御部5は、ステッピングモーター66〜68を駆動させて、搬送ローラー対26,27及びレジストローラー対28によるシートSを搬送する線速度を第5線速度V5にする。これにより、制御部5は、レジストローラー対28から画像形成部3へ第5線速度V5でシートSを搬送する。そして、制御部5は処理をステップS86に移行する。
(ステップS86)
ステップS86において、制御部5は、シートSの後端が搬送ローラー対26を通過したか否かを判定する。例えば、制御部5は、レジストローラー対28から画像形成部3へシートSを搬送してからの時間又はステップ数に基づいて、シートSが搬送ローラー対26を通過したことを判定する。制御部5は、シートSが通過するまで待つ(S86のNO側)。一方、制御部5は、シートSが通過すると処理をステップS87移行する(S86のYES側)。
(ステップS87)
ステップS87において、制御部5は、ステッピングモーター66の速度を変更して、搬送ローラー対26によるシートSを搬送する線速度を第5線速度V5から第2線速度V2に変更する。これにより、制御部5は、搬送ローラー対25によって第2線速度V2で搬送されるシートSを同じ第2線速度V2で搬送する搬送ローラー対26に挟持させることができる。例えば、図13(A)に示されるように、第5線速度V5でシートSH1を搬送した後の搬送ローラー対26は、第2線速度V2でシートSH2を搬送する。制御部5は、前記レジスト前段処理のステップS81〜S87の処理が終了すると、ステップS8へ移行する。
(ステップS8)
ステップS8において、制御部5は、ステップS3と同様に、前記第1タイミングTR1算出処理に相当するステップS71〜S75を実行する。図8の一点鎖線L7(T6)及び実線L3(T7)で示されるように、2枚目のシートSは、滑りによる遅れが生じている。ここでは、前記第1タイミングTR1算出処理の具体例を中心に説明する。なお、ステップS8の前記第1タイミングTR1算出処理及びステップS9の前記第1タイミングTR1減速処理におけるシートSの状態は、図11(A)〜図12(B)のシートSH2にあたる。図12(B)において、供給タイミングTe2において、レジストローラー対28から画像形成部3へ搬送されるシートSH1とシートSH2の間隔がシート間長SLにあたる。
ステップS72において、制御部5は、遅れ時間Td1を算出する。時間Tr1は、始動タイミングTs1(T6)から第2タイミングTX2(T11)までの時間である。基準時間Tc1は、図8のタイミングT6からタイミングT10までの時間である。そのため、遅れ時間Td1は、時間Tr1と基準時間Tc1との差であり、図8のタイミングT10からタイミングT11までの時間である。
ステップS73において、制御部5は、調整時間Td2を算出する。調整時間Td2は、図8におけるタイミングT13からタイミングT14の時間に相当する。
ステップS74において、制御部5は、余裕時間Tkに調整時間Td2を加算して、基準タイミングTN1(T13)を遅らせた第1タイミングTR1(T14)を求める。余裕時間Tkは、図8のタイミングT12からタイミングT13までの時間である。制御部5は、前記第1タイミングTR1算出処理のステップS71〜S75の処理が終了すると、ステップS9へ移行する。
(ステップS9)
ステップS9において、制御部5は、ステップS4と同様に、前記第1タイミングTR1減速処理に相当するステップS81〜S87を実行する。これにより、制御部5は、シートSに滑りによる遅れ時間Td1が生じても、搬送されるシートSが供給開始位置P1から限界位置P6に到達するまでの時間を到達時間Tb3(図8のタイミングT6〜T14)にすることができる。そして、制御部5は処理をステップS10に移行する。
(ステップS10)
ステップS10において、制御部5は、ステップS5と同様に、シートカセット11からシートSを繰り出す供給サイクル時間TT1が経過したか否かを判定する。制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過するまで待つ(S10のNO側)。一方、制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過すると処理をステップS11に移行する(S10のYES側)。このように、制御部5は、シートSH1とシートSH2の二枚だけ搬送路20にある場合、シートSH1に対する前記レジスト前段処理を実行し、シートSH2に前記第1タイミングTR1算出処理と前記第1タイミングTR1減速処理とを実行する。
(ステップS11)
ステップS11において、制御部5は、図5(C)のステップS51〜S54に示される第3搬送処理を実行する。前記第3搬送処理において、制御部5は、供給開始時のシートSの搬送状態に応じて、ピックアップローラー21、給送ローラー22、各搬送ローラー対24〜27、及びレジストローラー対28を駆動させる各ステッピングモーター63〜68の回転速度を変更する。なお、制御部5は、シートSH1,SH2を搬送した後に、シートSH3を搬送するために、各ステッピングモーター63〜68の回転速度を変更する。換言すれば、制御部5は、搬送路20の各部によるシートSを搬送する線速度を始動タイミングTs1の状態にする。始動タイミングTs1は、図8のタイミングT16に相当する。この場合のシートSの状態は、図12(B)のシートSH1,SH2,SH3にあたる。
(ステップS51,52)
ステップS51において、制御部5は、ステップS31,S41と同様に、ステッピングモーター63を駆動する。また、ステップS52において、制御部5は、ステップS32,S42と同様に、ステッピングモーター64,65の速度を変更する。
(ステップS53)
ステップS53において、制御部5は、ステッピングモーター66の速度を変更させて、搬送ローラー対26によるシートSを搬送する線速度を第2線速度V2にする。これにより、制御部5は、第1タイミングTR1で減速されたシートSを第2線速度V2で搬送可能にする。
(ステップS54)
ステップS54において、制御部5は、ステッピングモーター67,68の速度を変更させて、シートSを搬送する線速度を第5線速度V5にする。もちろん、すでに搬送ローラー対27及びレジストローラー対28によるシートSを搬送する線速度が第5線速度V5である場合、制御部5は、ステッピングモーター67,68の速度を維持する。これにより、制御部5は、すでにレジストローラー対28から画像形成部3へ第5線速度V5で搬送されるシートSがある場合、その状態を維持する。例えば、この場合のシートSの状態は、図13(A)のシートSH1にあたる。制御部5は、前記第3搬送処理のステップS51〜S54の処理が終了すると、ステップS12へ移行する。
(ステップS12)
ステップS12において、制御部5は、図7(B)のステップS91〜S94に示される前記レジスト後段処理を実行する。前記レジスト後段処理は、レジストローラー対28によるレジスト処理の後段階の処理である。前記レジスト後段処理におけるシートSの状態は、図13(A)〜図14(A)のシートSH1にあたる。
(ステップS91)
ステップS91において、制御部5は、シートSの後端が搬送ローラー対27を通過したか否かを判定する。例えば、制御部5は、レジストローラー対28から画像形成部3へシートSを搬送してからの時間又はステップ数に基づいて、シートSが搬送ローラー対27を通過したことを判定する。制御部5は、シートSが通過するまで待つ(S91のNO側)。この場合のシートSの状態は、図13(A)のシートSH1にあたる。一方、制御部5は、シートSが通過すると処理をステップS92移行する(S91のYES側)。この場合のシートSの状態は、図13(B)のシートSH1にあたる。
(ステップS92)
ステップS92において、制御部5は、ステッピングモーター67の速度を変更して、搬送ローラー対27によるシートSを搬送する線速度を第5線速度V5から第2線速度V2に変更する。これにより、制御部5は、搬送ローラー対26によって第2線速度V2で搬送されるシートSを同じ第2線速度V2で搬送する搬送ローラー対27に挟持して搬送することができる。そして、制御部5は処理をステップS93に移行する。
(ステップS93)
ステップS93において、制御部5は、レジストセンサー16からシートSが検出されなくなったか否かを判定する。制御部5は、前記検出信号が入力されなくなってから所定の時間経過後にシートSの後端がレジストローラー対28を通過したと判定する。制御部5は、前記検出信号が入力されなくなるまで待つ(S93のNO側)。一方、制御部5は、前記検出信号が入力されなくなって所定の時間が経過すると、処理をステップS94に移行する(S93のYES側)。
(ステップS94)
ステップS94において、制御部5は、ステッピングモーター68を停止する。制御部5は、供給タイミングTe2が到来するまで、レジストローラー対28によるシートSの搬送を止める。この場合のシートSの状態は、図14(A)のシートSH1にあたる。制御部5は、前記レジスト後段処理のステップS91〜S94の処理が終了すると、ステップS13へ移行する。
(ステップS13)
ステップS13において、制御部5は、ステップS7と同様に、前記レジスト前段処理を実行する。前記レジスト前段処理におけるシートSの状態は、図13(A)〜図14(A)のシートSH2にあたる。
(ステップS14、S15)
ステップS14において、制御部5は、ステップS3,S8と同様に、前記第1タイミングTR1算出処理を実行する。ステップS15において、制御部5は、ステップS4,S9と同様に、前記第1タイミングTR1減速処理を実行する。前記第1タイミングTR1算出処理及び前記第1タイミングTR1減速処理におけるシートSの状態は、図13(A)〜図14(A)のシートSH3にあたる。
(ステップS16)
ステップS16において、制御部5は、ステップS5,S10と同様に、シートカセット11からシートSを繰り出す供給サイクル時間TT1が経過したか否かを判定する。制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過するまで待つ(S16のNO側)。一方、制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過すると処理をステップS17に移行する(S16のYES側)。このように、制御部5は、シートSH1〜SH3の三枚が搬送路20にある場合、シートSH1に対する前記レジスト後段処理を実行し、シートSH2に対する前記レジスト前段処理を実行し、シートSH3に前記第1タイミングTR1算出処理と前記第1タイミングTR1減速処理とを実行する。
(ステップS17)
ステップS17において、制御部5は、ピックアップローラー21により給送されたシートSの枚数がN枚に達したかい否かを判定する。N枚に達していなければ、制御部5は、処理をステップS11に移行する(S17のNO側)。一方、N枚に達していれば、制御部5は、処理を図4のステップS18に移行する(S17のYES側)。これにより、制御部5は、ピックアップローラー21によりシートSが繰り出される間、ステップS11〜S16の処理を繰り返す。このように、制御部5は、シートSH1〜SH3の三枚が搬送路20にある場合、各シートSに応じた搬送処理をする。
(ステップS18)
ステップS18において、制御部5は、図5(D)のステップS61〜S63に示される第4搬送処理を実行する。前記第4搬送処理において、制御部5は、供給開始時のシートSの搬送状態に応じて、各搬送ローラー対24〜27及びレジストローラー対28を駆動させる各ステッピングモーター64〜68の回転速度を変更する。換言すれば、制御部5は、ピックアップローラー21、給送ローラー22にシートSを給送させずに、搬送路20にあるシートSをシートSの状態に応じて搬送する。この場合のシートSの状態は、図14(B)のシートSHXがN−1枚目のシートにあたり、SHYがN枚目のシートにあたる。シートSHZは、ピックアップローラー21により搬送されない。
(ステップS61)
ステップS61において、制御部5は、ステップS32,S42,S52と同様に、ステッピングモーター64,65の速度を変更する。
(ステップS62)
ステップS62において、制御部5は、ステップS53と同様に、ステッピングモーター66の速度を変更させて、搬送ローラー対26によるシートSを搬送する線速度を第2線速度V2にする。
(ステップS63)
ステップS63において、制御部5は、ステップS54と同様に、ステッピングモーター67,68の速度を変更させて、シートSを搬送する線速度を第5線速度V5にする。制御部5は、前記第3搬送処理のステップS61〜S63の処理が終了すると、ステップS19へ移行する。
(ステップS19,S20)
ステップS19において、制御部5は、ステップS12と同様に、前記レジスト後段処理を実行する。ステップS20において、制御部5は、ステップS7,S13と同様に、レジスト前段処理を実行する。
(ステップS21)
ステップS21において、制御部5は、ステップS5,S10,S16と同様に、シートカセット11からシートSを繰り出す供給サイクル時間TT1が経過したか否かを判定する。ただし、供給サイクル時間TT1が経過しても、制御部5は、ステッピングモーター63を駆動させない。制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過するまで待つ(S21のNO側)。一方、制御部5は、供給サイクル時間TT1が経過すると処理をステップS22に移行する(S21のYES側)。このように、制御部5は、シートSHX,SHYの二枚が搬送路20にある場合、シートSHXに対する前記レジスト後段処理を実行し、シートSHYに対する前記レジスト前段処理を実行する。
(ステップS22)
ステップS22において、制御部5は、ステップS12,S19と同様に、前記レジスト後段処理を実行する。このように、制御部5は、シートSHYの一枚が搬送路20にある場合、シートSHYに対する前記レジスト後段処理を実行する。
(ステップS23)
ステップS23において、制御部5は、ステッピングモーター64〜68を停止する。これにより、制御部5は、全てのステッピングモーター63〜68を停止して、処理を終了する。
[実施例]
以下、画像形成装置10の一実施例について説明する。
実施例の画像形成装置10は、第1シートセンサー13及びレジストセンサー16を備え、第2シートセンサー14及び第3シートセンサー15を備えない簡易な構成である。また、実施例では、実施形態の基準タイミングTN1は、第2タイミングTX2から所定の余裕時間Tk以後のタイミングであり、これに基づき、第1タイミングTR1を求めている。
より具体的に、実施例では、シートカセット11からレジストローラー対28までの搬送路20の距離が520.9mmである。シートカセット11の供給開始位置P1から第1シートセンサー13までの距離が36.6mmである。実施例の画像形成装置10に用いられるシートSとして、日本標準規格のA4サイズの印刷用紙が用いられる。また、第1線速度V1及び第5線速度V5は、同じ線速度の846.7mm/sに設定されている。第2線速度V2は、第1線速度V1の半分の423.3mm/sに設定されている。第3線速度V3は、第1線速度V1よりも遅い600mm/sに設定されている。第4線速度V4は、第3線速度V3よりも遅い540mm/sに設定されている。実施例において、シートSは、搬送方向20Aが短辺方向(210mm)に一致するように搬送路20を搬送される。
図15は、実施例に係る画像形成装置10によって搬送されるシートの距離と時間との対応関係を示す表である。シートカセット11供給開始位置P1から限界位置P6までの距離が213.9mmである。第1シートセンサー13がシートSの先端を検出する位置は、供給開始位置P1からの距離が90.3mmである。滑りがない場合に、第1線速度V1で搬送されるシートSが第1シートセンサー13に検出される第2タイミングTX2までの時間は、139.1msecである。これに対して、滑りがある場合に、第1線速度V1で搬送されるシートSが第1シートセンサー13に検出される第2タイミングTX2までの時間は、159.1msecである。滑りがある場合のシートSの搬送時間は、滑りがない場合のシートSの搬送時間よりも20msec長くなる。実施例では、第1タイミングTR1後にシートSが搬送される第2線速度V2が第1線速度V1の半分の線速度である。そのため、制御部5は、遅れ時間Td1を2倍した時間を調整時間Td2として、第1タイミングTR1を基準タイミングTN1から遅らせる。これによって、滑りがある場合のシートSは、滑りがない場合のシートSよりも40msecだけ長く第1線速度V1で搬送されることにより、滑りによる搬送の遅れを取り戻せる。
図15において、滑りがない場合にシートSの線速度が変更される第1タイミングTR1は、基準タイミングTN1と一致し、搬送開始からの時間が215.9msecであり、供給開始位置P1から減速開始位置までの距離は155.3mmである。また、滑りがない場合にシートSが限界位置P6に到達する時間は、336.5msecである。これに対して、滑りがある場合にシートSの線速度が変更される第1タイミングTR1は、搬送開始からの時間が255.9msecであり、供給開始位置P1から減速開始位置までの距離は172.2mmである。滑りがある場合にシートSの第1タイミングTR1までの時間は、滑りがない場合にシートSの第1タイミングTR1までの時間よりも40msec遅い。そのため、滑りがある場合のシートSは、滑りがない場合のシートSよりも第1線速度V1で搬送される距離が16.9mm長い。この間、滑りがない場合のシートSは、第2線速度V2で搬送される。このように、滑りがある場合のシートSが第1線速度V1で搬送される距離を長くすることによって、滑りがない場合のシートSに追いついて、滑りによる遅れ時間を取り戻すことができる。滑りのある場合のシートSが滑りのないシートSに追いつく時間は、搬送開始からの時間が318.7msec後であり、供給開始位置P1からの距離が202.6mmの位置である。滑りの有無にかかわらずシートSは、供給開始位置P1から213.9mm離れた限界位置P6に到達する到達時間Tb3は、搬送開始から336.5msecである。
このように、実施例に係る画像形成装置10は、滑りによって搬送されるシートSに20msecの遅れ時間Td1が生じても、限界位置P6に到達する到達時間Tb3を滑りがない場合と同じ時間にすることができる。図15には記載しないが、実施例に係る画像形成装置10は、滑りによる遅れ時間Td1が60msecを超えなければ、限界位置P6に到達する到達時間Tb3を滑りがない場合と同じ時間にすることができる。
実施例では、A4サイズの印刷用紙の短辺方向を搬送方向20Aに一致するように搬送路20を搬送させる場合について説明したが、米国における用紙のデファクトスタンダードであるレター及びリーガルの印刷用紙でも実現することができる。この場合、シートSは、搬送方向20Aが短辺方向(8.5インチに相当する215.9mm)に一致するように搬送路20を搬送される。もちろん、実施形態の画像形成装置10は、搬送ローラー対24〜28の間隔、第1タイミングTR1、第1線速度V1、及び第2線速度V2を適宜変更することによって、さまざまなサイズのシートSに適用することができる。
以上説明したように、画像形成装置10では、連続して搬送されるシートSを繰り出すときに滑りによる遅れが生じても、連続搬送されるシートSの間隔を所定の範囲内に維持することができる。また、搬送ローラー対24〜27の駆動源であるステッピングモーター64〜67は、駆動と停止を繰り返すことに伴って振幅誤差を生じる。しかし、画像形成装置10は、シートSがレジストローラー対28で停止するまで、シートSを挟持している搬送ローラー対24〜27を駆動し続けるため、前記振幅誤差を生じない。そのため、画像形成装置10は、前記振幅誤差を考慮せずにシートSの間隔を所定の範囲内にすることができる。これらにより、画像形成装置10は、単位時間当たり多くのシートSを搬送することができる。
[実施形態の変形例]
ところで、上述した実施形態では、給送ローラー22及び分離ローラー23が前記第1搬送ローラー対の一例として説明したが、本発明はこれに限るものではない。実施形態の変形例として、前記第1搬送ローラー対は、搬送ローラー対24,25などでもよい。換言すれば、滑りによるシートSの遅れ時間Td1が生じる場所は、シートSを搬送する搬送ローラー対24〜27のいずれでもよく、給送ローラー22及び分離ローラー23又はピックアップローラー21の何れか一方又は双方に限らない。なお、この場合の本発明の前記供給開始位置は、シートカセット11の供給開始位置P1ではなくてもよい。例えば、前記供給開始位置は、搬送ローラー対24,25の各ニップ部、又は搬送路20内に設けられた位置などでもよい。
上述した実施形態では、第2検出部として第2シートセンサー14を用いた例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施形態の変形例として、搬送ローラー対25,26などの駆動トルクの変動を検出するトルク検出機構と、駆動トルクの変動が検出されてからのステップ数に基づいて、搬送されるシートSの位置を検出するものでもよい。また、他の変形例として、第2シートセンサー14の代わりに、第1シートセンサー13によるシートSの先端位置の検出とステップ数に基づいて、基準タイミングTN1を求めるものでもよい。
上述した実施形態では、シート搬送部4がレジストローラー対28を用いた例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施形態の変形例として、シート搬送部4は、搬送路20の開放と閉鎖と繰り返すレジスト板とレジスト板を駆動する駆動部とを備えるものでもよい。また、画像形成装置10は、レジストローラー対28を備えないシート搬送部4とレジストローラー対28を備えた他のシート搬送機構とを備えるものでもよい。
上述した実施形態では、第1線速度V1と第5線速度V5とが同じ線速度の場合について説明したが、第1線速度V1が第5線速度V5線速度よりも速く設定されていてもよい。また、第2線速度V2は、第1線速度V1よりも遅い線速度であればよく、第1線速度の半分の線速度に限るものでない。例えば、第2線速度V2は、第1線速度V1の75パーセントの線速度、25パーセントの線速度などでもよい。
上述した実施形態では、ピックアップローラー21、給送ローラー22、搬送ローラー対24〜27、及びレジストローラー対28の駆動源の一例としてステッピングモーター63〜68である場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施形態の変形例として、前記駆動源は、DCモーター、ACモーターなどでもよい。
上述した実施形態では、ピックアップローラー21及び給送ローラー22の駆動源、搬送ローラー対24〜27の駆動源、及びレジストローラー対28の駆動源は、それぞれステッピングモーター63〜68である場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施形態の変形例として、シートSを搬送する線速度を変更するタイミングが共通するローラー対がある場合には、共通する駆動源を用いてもよい。
上述した実施形態では、本発明の前記第2位置が限界位置P6である場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施形態の変形例として、前記第2位置は限界位置P6よりも搬送方向20Aの上流側に定められていてもよい。
10:画像形成装置
11:シートカセット
13:第1シートセンサー
14:第2シートセンサー
16:レジストセンサー
20:搬送路
21:ピックアップローラー
22:給送ローラー
23:分離ローラー
24〜27:搬送ローラー対
28:レジストローラー対
51:給送制御部
52:第1駆動制御部
53:第2駆動制御部
54:第3駆動制御部
55:第4駆動制御部
56:レジスト制御部
57:タイミング変更部
63〜68:ステッピングモーター
P6:限界位置
P1:供給開始位置
TN1:基準タイミング
TR1:第1タイミング
Td1:遅れ時間
Td2:調整時間
Tb3:到達時間

Claims (10)

  1. 始動指示に従って搬送方向の下流側へシートを搬送する第1搬送ローラー対と、
    前記第1搬送ローラー対よりも前記搬送方向の下流側に搬送路に沿って設けられ、前記第1搬送ローラー対から搬送されるシートを第1線速度又は前記第1線速度よりも遅い第2線速度で搬送する複数の第2搬送ローラー対と、
    前記第2搬送ローラー対によるシートを搬送する線速度を前記第1線速度から前記第2線速度に第1タイミングで変更する制御を行う駆動制御部と、
    前記第1搬送ローラー対によって搬送されるシートが予め定められた基準時間よりも遅れているかを判定するために設けられた第1位置をシートが通過する第2タイミングを検出する第1検出部と、
    前記始動指示がされた始動タイミングから前記第1検出部によって検出される前記第2タイミングまでの時間と前記基準時間との差である遅れ時間に応じて前記第1タイミングを予め定められた基準タイミングから遅らせる調整時間を算出し、前記第1タイミングを前記基準タイミングから前記調整時間遅らせるタイミング変更部と、
    を備えるシート搬送装置。
  2. 前記タイミング変更部は、前記第1線速度に対する前記第2線速度の割合の逆数を前記遅れ時間に乗じることによって、前記調整時間を算出する請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記タイミング変更部は、前記第1タイミングを前記基準タイミングから前記調整時間遅らせて、シートの供給開始位置にあるシートの先端が前記第1位置よりも前記搬送方向の下流側に設けられた第2位置に到達するまでの時間を予め定められた到達時間にする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記基準時間は、前記供給開始位置から前記第1位置までの距離と、シートが搬送される線速度とによって算出される請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記複数の第2搬送ローラー対よりも前記搬送方向の下流側に前記搬送路に沿って設けられ、シートの搬送を停止した後、予め定められた供給タイミングでシートを前記搬送方向の下流側へ搬送するレジストローラー対を更に備え、
    前記第2位置は、前記搬送路内を連続して搬送されるシートの前記搬送方向の間隔として予め定められたシート間長と前記搬送方向のシート長とを加算した長さだけ前記レジストローラー対から前記搬送方向の上流側へ離れた位置である請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記到達時間は、前記始動タイミングから搬送されるシートよりも一枚先行するシートの前記供給タイミングまでの時間に一致するように定められている請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記基準タイミングの到来を判定するために、前記第1位置よりも前記搬送方向の下流側であり前記第2位置よりも前記搬送方向の上流側に設けられた第3位置をシートの先端が通過する通過タイミングを検出する第2検出部を更に備え、
    前記基準タイミングは、前記通過タイミング以後に定められている請求項3〜6の何れかに記載のシート搬送装置。
  8. カセットに積載されたシートの上面に接触して、前記第1搬送ローラー対と連動して回転することによってシートを前記供給開始位置から前記搬送方向の下流側へ繰り出すピックアップローラーを更に備え、
    前記第1搬送ローラー対は、前記ピックアップローラーよりも前記搬送方向の下流側に前記搬送路に沿って設けられ、前記ピックアップローラーによって繰り出されるシートを搬送する請求項3〜7の何れかに記載のシート搬送装置。
  9. 前記第1搬送ローラー対は、前記第1線速度よりも遅い第3線速度でシートを搬送し、
    前記ピックアップローラーは、前記第3線速度よりも遅い第4線速度でシートを搬送する請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 請求項5〜9の何れかに記載のシート搬送装置と、
    前記レジストローラー対よりも前記搬送方向の下流側に前記搬送路に沿って設けられ、搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
    を備え、
    前記第1線速度は、前記画像形成部がシートに画像を形成する際に、シートが搬送される第5線速度以上であり、
    前記第2線速度は、前記第5線速度よりも遅い画像形成装置。
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