JP2018140869A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再搬送経路における斜送ローラの搬送上流側に湾曲部が形成された構成において、斜送ローラによるシートの斜送力の低下を抑制する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置1において、CPU81は、メモリ82に記憶されたシートセンサ44の検知結果を利用し、シートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、斜送ローラ621、622の周速度が中間排出ローラ431、432の第1周速度よりも遅い第2周速度となるように制御する第1処理と、シートSが中間排出ローラ431、432を通過しかつ斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、斜送ローラ621、622の周速度が第2周速度よりも速い第3周速度となるように制御する第2処理とを実行する。【選択図】図1
Description
本発明は、両面印刷が可能な画像形成装置に関する。
従来から、画像形成部で一面に画像形成されたシートをスイッチバックさせ、再搬送経路を通じて反転させた状態で再び画像形成部へ搬送することにより両面印刷を行う画像形成装置が知られている。このような再搬送経路には、シートの幅方向の一方側に配置される規制部材に向けてシートを寄せるためにシートを斜めに搬送する斜送ローラを備えたものがある(特許文献1参照)。
特許文献1のように、装置内の最下部に再搬送経路を配置した画像形成装置によれば、スイッチバックローラと斜送ローラとの間の再搬送経路に下向きの搬送方向から前向きの搬送方向へ方向転換させるための湾曲部が形成された搬送ガイドを有している。厚紙等の腰の強いシートに両面印刷する場合、搬送中のシートがスイッチバックローラと斜送ローラの両方にニップされているときにはシートが搬送ガイドの湾曲部で曲がった状態になる。
この状態においてはシートがスイッチバックローラによって拘束されるとともに、シートが搬送ガイドの湾曲部に強く押し付けられることによってシートの搬送抵抗が大きくなるため、シートは斜送ローラの斜送力に抗して十分に斜めに搬送されない可能性がある。つまり、腰の強いシートを使用した場合、斜送ローラの斜送力が不足する可能性がある。
本発明は、再搬送経路における斜送ローラの搬送上流側に湾曲部が形成された構成において、斜送ローラによるシートの斜送力の低下を抑制する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置(1)は、画像形成部(5)で画像形成されたシート(S)をスイッチバックさせ、再搬送経路(P2)を通じて再び画像形成部(5)へ搬送することによりシート(S)の両面に印刷を行う画像形成装置(1)であって、再搬送経路(P2)が設けられ再搬送経路(P2)に沿ってシート(S)を搬送する再搬送部(6)と、再搬送部(6)に設けられ、シート(S)の搬送方向を変える湾曲部(611)を有する搬送ガイド(61)と、再搬送部(6)における湾曲部(611)の搬送方向下流側に設けられ、シート(S)を斜送する斜送ローラ(621、622)と、湾曲部(611)に対し搬送方向上流側に並んで設けられた第1搬送ローラ(431、432)と、第1搬送ローラ(431、432)の搬送方向上流側に設けられ、通過するシートSを検知するシートセンサ(44)と、斜送ローラ(621)を駆動する駆動部(7)と、シートセンサ(44)の検知結果を記憶するメモリ(82)と、メモリ(82)及び駆動部(7)を制御する制御部(81)と、を備え、制御部(81)は、メモリ(82)に記憶された検知結果を利用し、シート(S)が第1搬送ローラ(431、432)及び斜送ローラ(621、622)にニップされていると判断した場合、斜送ローラ(621、622)の周速度が第1搬送ローラ(431、432)の第1周速度よりも遅い第2周速度となるように制御する第1処理と、シート(S)が第1搬送ローラ(431、432)を通過しかつ斜送ローラ(621、622)にニップされていると判断した場合、斜送ローラ(621、622)の周速度が第2周速度よりも速い第3周速度となるように制御する第2処理とを実行する。
上記の構成によれば、シート(S)が第1搬送ローラ(431、432)及び斜送ローラ(621、622)にニップされている状態では、斜送ローラ(621、622)の周速度を第1搬送ローラ(431、432)の周速度よりも遅くすることにより、シート(S)が第1搬送ローラ(431、432)によって押し込まれてシート(S)に撓みが生じる。
また上記の構成によれば、シート(S)が第1搬送ローラ(431、432)を通過し、かつ斜送ローラ(621、622)にニップされている状態では、第1搬送ローラ(431、432)によってシート(S)が拘束されていないため、斜送ローラ(621、622)の周速度を上げることにより、シート(S)を斜めに速く搬送することができる。
本発明によれば、腰の強いシートが湾曲部で湾曲した状態であっても撓みがあることによって斜送ローラで斜め方向に搬送することができる。すなわち、腰の強いシートを使用する場合でも斜送ローラによるシートの斜送力の低下を抑制することができる。また、斜送ローラの周速度を上げることにより、再搬送部全体としての搬送速度を上げることができ、シートをスムーズに画像形成部へ搬送することができる。
[画像形成装置の全体構成]
図1は一実施形態の画像形成装置1の中央断面図である。以下の説明では、図1に示すように画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準とし、前後、上下の各方向を定める。また、前面を手前側にしたときの右手側を右方向、左手側を左方向とする。
図1は一実施形態の画像形成装置1の中央断面図である。以下の説明では、図1に示すように画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準とし、前後、上下の各方向を定める。また、前面を手前側にしたときの右手側を右方向、左手側を左方向とする。
画像形成装置1は、電子写真方式により、用紙やOHPシート等のシートSに複数色の画像を形成するカラーレーザプリンタである。画像形成装置1の外観は略直方体の筐体2で形成される。筐体2には、シートカセット3と、搬送部4と、画像形成部5と、定着部53と、再搬送部6と、駆動部7と、制御ユニット8とが収容される。
筐体2内において、大まかには上部及び中央部に画像形成部5、画像形成部5の後方に定着部53、画像形成部5の下方及び後方に搬送部4、搬送部4の下方にシートカセット3がそれぞれ配置される。また、筐体2の前部及び後部とシートカセット3の下方とに亘って再搬送部6、シートカセット3の下方及び前部に再搬送部6、定着部53と再搬送部6との間に駆動部7のモータ71、モータ71の前方に制御ユニット8がそれぞれ配置される。
筐体2の上面には、画像形成部5により画像が形成されたシートを支持する排出トレイ21が設けられる。また、筐体2の前面側下部には開口部22が形成され、開口部22はシートカセット3の挿入口となっている。
シートカセット3は、上方が開放されたシート収納部31を有する箱状体であり、複数枚重ねられたシートSを支持する。シートカセット3は開口部22を通じて前後方向に移動させることで、筐体2に対して挿抜可能となっている。
搬送部4は、搬送経路P1に沿って配置される各部材によって構成され、搬送経路P1に沿ってシートSを搬送する。搬送経路P1はシートカセット3から画像形成部5を経由して排出トレイ21へ繋がる経路である。搬送部4は搬送経路P1の搬送方向上流側から順に、供給部41と、ベルト搬送部42と、排出部43とで構成される。
供給部41は、供給ローラ411と、分離ローラ412と、分離パッド413と、搬送ローラ414、415と、レジストローラ416、417とを備える。シートカセット3に収容されるシートSは、供給ローラ411、分離ローラ412及び分離パッド413により1枚ずつ搬送経路P1に送り出される。搬送経路P1に送り出されたシートSは、搬送ローラ414、415及びレジストローラ416、417により画像形成部5に向けて搬送される。
ベルト搬送部42は、画像形成部5と連動して回転する駆動ローラ421と、駆動ローラ421と離隔した位置に回転可能に配設された従動ローラ422と、駆動ローラ421及び従動ローラ422間に巻き付けられた搬送ベルト423とを備える。そして、搬送ベルト423がシートSを載せた状態で回転することにより、シートSを搬送経路P1に沿って搬送し、画像形成部5のドラムユニット51の下方に送り、続いて定着部53へ送る。
排出部43は、分岐部P11と排出トレイ21との間に、第1搬送ローラの一例としての中間排出ローラ431、432と、排出ローラ433、434とを備える。中間排出ローラ431、432及び排出ローラ433、434は、正方向及び逆方向に回転の切り替えができるように構成されるスイッチバックローラである。中間排出ローラ431、432及び排出ローラ433、434は、定着部53から搬送されたシートSを排出トレイ21上に排出する場合には正回転し、シートSを反転させて再搬送経路P2に搬送する場合には逆回転する。
画像形成部5は、本実施形態では電子写真式のものを用いている。なお、他にサーマル方式、インクジェット方式などの画像形成方式を用いてもよい。画像形成部5は、カラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものであり、前後方向に並設される4つのドラムユニット51と、露光用LEDヘッド52とを備える。
各ドラムユニット51はブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーに対応して設けられる。各ドラムユニット51は感光ドラム511と、現像ローラ512と、搬送ベルト423を挟んで感光ドラム511に対向する各位置に配置された転写ローラ513とを備える。
このような画像形成部5においては、帯電器によって一様に帯電された各感光ドラム511が、それぞれ露光用LEDヘッド52によって選択的に露光される。この露光により、各感光ドラム511の表面から電荷が選択的に除去され、各感光ドラム511の表面に静電潜像が形成される。
各現像ローラ512には現像バイアスが印加されており、各感光ドラム511に形成された静電潜像が各現像ローラ512に対向すると、静電潜像と各現像ローラ512との間の電位差により、各現像ローラ512から静電潜像にトナーが供給される。これによって、各感光ドラム511の表面にトナー像が形成される。
画像形成部5へ向けて搬送されたシートSは搬送ベルト423により搬送されて、搬送ベルト423と各感光ドラム511との間を順次通過する。そして、感光ドラム511の表面上のトナー像は、シートSと対向したときに、転写ローラ513に印加された転写バイアスによってシートSに転写される。
定着部53は、搬送経路P1において4つの感光ドラム511の搬送方向下流側に配設される。定着部53は、加熱ローラ531と、加熱ローラ531に圧接する加圧ローラ532とを備える。加熱ローラ531はシートSの画像形成面側に配設されており、搬送ベルト423と同期して回転駆動され、トナーを加熱しながらシートSに搬送力を付与する。一方、加圧ローラ532はシートSを挟んで加熱ローラ531と反対側に配設され、シートSを加熱ローラ531側に押圧する。これにより、加圧ローラ532は加熱ローラ531と接触するシートSを介して加熱ローラ531から回転力を受けて従動回転する。
また、定着部53は、加熱ローラ531及び加圧ローラ532よりもシートSの搬送方向下流側に配置される定着排出ローラ533、534を備える。画像形成部5によってトナー像が転写されたシートSは定着部53に搬送され、加熱ローラ531と加圧ローラ532との間を通過する間にシートSにトナー像が熱定着される。トナー像が熱定着されたシートSは、定着排出ローラ533、534により挟持されながら中間排出ローラ431、432へ搬送される。
加熱ローラ531及び加圧ローラ532と定着排出ローラ533、534との間には、シートセンサ44が配置されている。シートセンサ44は当該位置におけるシートSの有無を検出するためのセンサであり、通過するシートSを検知する。シートセンサ44としては、例えばフォトセンサを用いることができる。シートセンサ44の検知結果、たとえばシートSの先端やシートSの後端がシートセンサ44を通過したタイミングなどは、メモリ82に記憶される。
再搬送部6は、再搬送経路P2に沿って配置される各部材によって構成され、再搬送経路P2に沿ってシートSを搬送する。再搬送経路P2は搬送経路P1における定着部53と中間排出ローラ431、432との間の分岐部P11から分岐してシートカセット3の下方を通り、シートカセット3と画像形成部5との間の合流部P12に合流する経路である。
再搬送部6は、再搬送経路P2の搬送方向に沿って、搬送ガイド61と、シュートユニット62とを備える。
搬送ガイド61は、筐体2内の後下部に設けられ、シートSの搬送方向を変える湾曲部611を有するガイドである。本実施形態の搬送ガイド61は、湾曲部611がシートSの搬送方向を90°変える湾曲形状を有している。すなわち、搬送ガイド61は、中間搬送ローラ431、432から鉛直下向きに搬送されてくるシートSの搬送方向を前方向へ直角に変える。
シュートユニット62は、シートカセット3の下方に設けられ、再搬送経路P2に沿ってシートSを案内するための斜送ローラ621、622と第2搬送ローラ623、624とを備える。本実施形態の画像形成装置1は、再搬送経路P2の幅方向の一方側に配置される図示しない規制部材に向けてシートSを寄せる、いわゆるサイドレジスト方式を採用している。
斜送ローラ621、622は、搬送ガイド61の搬送方向下流側に設けられる。例えば、上側の斜送ローラ622の回転軸が前方向に対して左斜め方向又は右斜め方向に配設されることによってシートSを規制部材に向けて斜送する。第2搬送ローラ623、624は、斜送ローラ621、622の搬送方向下流側に設けられる。シュートユニット62によって形成される斜送ローラ621、622から第2搬送ローラ623、624までの再搬送経路P2は直線状の経路である。
シュートユニット62は、搬送ガイド61から前方向に搬送されてくるシートSを合流部P12へ搬送する。合流部P12から画像形成部5へ再搬送されたシートSは、画像形成部5により他面に画像が形成された後、排出部43により排出トレイ21に排出される。
このように、画像形成装置1においては、画像形成部5にて一面に画像が形成されたシートSを、再搬送経路P2を通じて画像形成部5へ再搬送して、当該シートSの他面に画像を形成する、いわゆる両面印刷を行うことが可能となっている。
駆動部7は、1つ以上のモータと、モータの駆動力を各ローラに伝達するギヤ列とを備える。スイッチバックローラを駆動するモータ71には正逆回転可能なモータを用いている。また、本実施形態においてモータ71は中間排出ローラ431と排出ローラ433と斜送ローラ621と第2搬送ローラ623とを駆動する。1つのモータで複数のローラを駆動することにより、各ローラを駆動するモータを2つ以上設ける場合よりも画像形成装置1を安価に構成できる。
制御ユニット8は画像形成装置1全体を制御する部材であり、制御部として機能するCPU(Central Processing Unit)81と、メモリ82とを備える。メモリ82は、例えばシートセンサ44の検知結果を記憶する。CPU81は、図示しないROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムに基づいて、例えばメモリ82に記憶された検知結果を利用して駆動部7を制御する。
CPU81は、メモリ82に記憶されたシートセンサ44の検知結果を読み出し、シートSがシートセンサ44の搬送方向下流側に位置する各搬送ローラに到達する時間を算出する。具体的には、シートSの搬送方向前端がシートセンサ44に達してから所定時間経過後に、シートSが定着排出ローラ533、534に達すると算出することができる。同様に、シートSが中間排出ローラ431、432、排出ローラ433、434、斜送ローラ621、622、第2搬送ローラ623、624に達する時間も算出することができる。
またCPU81は、メモリ82に記憶されたシートセンサ44の検知結果から、シートSのシート長を算出する。具体的には、シートSの搬送方向前端がシートセンサ44に達してからシートSの搬送方向後端がシートセンサ44に達するまでの時間と、加熱ローラ531及び加圧ローラ532の周速度との積からシート長を算出することができる。
またCPU81は、上述したシートSが各搬送ローラに達する時間とシート長とに基づいて、シートSがどの搬送ローラにニップされているかを判断することもできる。
[駆動部の構成]
図2は駆動部7の第1ギヤ列72及び第2ギヤ列73を示す簡略図であり、(a)はモータ71が正回転しているときの状態を示し、(b)はモータ71が逆回転しているときの状態を示している。図中の矢印は各ギヤの回転方向を示している。駆動部7は、モータ71の駆動力を斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623に伝達する第1ギヤ列72と、第1ギヤ列72とギヤ比が異なり、モータ71の駆動力を斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623に伝達する第2ギヤ列73とを備える。
図2は駆動部7の第1ギヤ列72及び第2ギヤ列73を示す簡略図であり、(a)はモータ71が正回転しているときの状態を示し、(b)はモータ71が逆回転しているときの状態を示している。図中の矢印は各ギヤの回転方向を示している。駆動部7は、モータ71の駆動力を斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623に伝達する第1ギヤ列72と、第1ギヤ列72とギヤ比が異なり、モータ71の駆動力を斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623に伝達する第2ギヤ列73とを備える。
また駆動部7は、モータ71からの駆動力が供給され、モータ71の正回転及び逆回転に応じて第1ギヤ列72又は第2ギヤ列73に選択的に噛合する振子ギヤと74を備える。また駆動部7は、モータ71の駆動力を振子ギヤ74に伝達する第1ギヤ75を備える。
第1ギヤ列72は、振子ギヤ74が噛合可能な第2ギヤ76と、第2ギヤ76に噛合する第3ギヤ77と、第3ギヤに噛合する第4ギヤ78と、第4ギヤに噛合する第5ギヤ79とで構成される。
第5ギヤ79にはCPU81によって制御される電磁クラッチが設けられ、電磁クラッチがオンのとき第5ギヤ79の駆動力は複数のギヤとシャフトを通じて斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623に伝達される。例えば、両面印刷時に電磁クラッチをオンにし、片面印刷時には電磁クラッチをオフに制御することで、片面印刷時におけるモータ71の負荷を減らすことができる。
一方、第2ギヤ列73は第5ギヤ79で構成され、第5ギヤ79には振子ギヤ74が噛合可能である。なお、第1ギヤ列72及び第2ギヤ列73は1つ以上のギヤで構成されていればよく、第1ギヤ列72は第2ギヤ列73よりも増速するギヤ比に構成される。
そして、モータ71が正回転すると、図2(a)に示すように、第1ギヤ75が紙面上で時計回りに回転する。これにより、振子ギヤ74が反時計回りに回転するとともに、第2ギヤ76側へ移動し、第2ギヤ76に噛合する。そして、第1ギヤ列74である第2ギヤ76、第3ギヤ77、第4ギヤ78及び第5ギヤ79が回転する。第5ギヤ79は反時計回りに回転し、斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623はシートSの搬送方向に回転する。
一方、モータ71が逆回転すると、図2(b)に示すように、第1ギヤ75が反時計回りに回転する。これにより、振子ギヤ74が時計回りに回転するとともに、第2ギヤ列73である第5ギヤ79側へ移動し、第5ギヤ79に噛合する。そして、第5ギヤ79は反時計回りに回転し、斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623はシートSの搬送方向に回転する。
このように、モータ71の正逆回転に応じて第1ギヤ列72又は第2ギヤ列73が選択されるため、CPU81はモータ71の正逆回転を制御することによって斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623を異なる2つの周速度で駆動させることができる。
本実施形態では、モータ71の逆回転時に、中間排出ローラ431、432及び排出ローラ433、434は第1周速度で逆回転し、斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623は第1周速度よりも遅い第2周速度で回転するように設計されている。一方、モータ71の正回転時に、中間排出ローラ431、432及び排出ローラ433、434は第1周速度で正回転し、斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623は第2周速度よりも速い第3周速度で回転するように設計されている。なお、第3周速度は第1周速度より速くても遅くてもよいが、第1周速度より速くすることによって再搬送部6全体としての搬送速度を上げることができる。
[制御ユニットによる制御]
図3は、CPU81が実行する画像形成装置1の両面印刷におけるシートSの搬送速度の制御を示すフローチャートである。両面印刷時に画像形成部5にて一面に画像が形成されたシートSがシートセンサ44に到達すると、ステップS10において、CPU81は、シートセンサ44がシートSを検知したことを検出する。そして、ステップS11へ進んでCPU81は、シートセンサ44の検知結果をメモリ82に記憶させる。続いて、ステップS12へ進んで、CPU81はメモリ82に記憶された検知結果を読み出し、シートSがシートセンサ44の搬送方向下流側に位置する各搬送ローラに到達する時間と、シートSのシート長とを算出する。
図3は、CPU81が実行する画像形成装置1の両面印刷におけるシートSの搬送速度の制御を示すフローチャートである。両面印刷時に画像形成部5にて一面に画像が形成されたシートSがシートセンサ44に到達すると、ステップS10において、CPU81は、シートセンサ44がシートSを検知したことを検出する。そして、ステップS11へ進んでCPU81は、シートセンサ44の検知結果をメモリ82に記憶させる。続いて、ステップS12へ進んで、CPU81はメモリ82に記憶された検知結果を読み出し、シートSがシートセンサ44の搬送方向下流側に位置する各搬送ローラに到達する時間と、シートSのシート長とを算出する。
次に、ステップS13へ進んで、CPU81は、シートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされているか否かを判断する。この判断は、シートSが各搬送ローラに達する時間とシート長とに基づいて、シートSが現在どの搬送ローラにニップされているかを求めることで行うことができる。
図4は、シートSが中間排出ローラ431、432にニップされ、斜送ローラ621、622にニップされ始めたときのシートSの位置を示す図である。図4に示すように、シートSが斜送ローラ621、622にニップされ始めたとき、ステップS13においてシートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされていると判断される。
ステップS13においてCPU81は、シートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、ステップS14へ進んで第1処理を実行する。第1処理は、斜送ローラ621、622の周速度が中間排出ローラ431、432の第1周速度よりも遅い第2周速度となるように制御する処理である。第1周速度と第2周速度との速度差は、シートSにジャムしない程度の撓みを生じさせるように設定することができる。
本実施形態では、第1処理はモータ71を逆回転させ第5ギヤ79の電磁クラッチをオンにする処理である。シートSを搬送経路P1から再搬送経路P2へ搬送する際に、中間排出ローラ431、432及び排出ローラ433、434を逆回転させるためにモータ71を逆回転させている。モータ71を逆回転させるときに第5ギヤ79の電磁クラッチをオンにすることで、図2(b)で説明したようにモータ71の駆動力を第2ギヤ列73を介して斜送ローラ621に伝達し、斜送ローラ621を第2周速度で回転させることができる。よって、本実施形態において第1処理は実際にはシートSを再搬送経路P2へ搬送するためにモータ71を逆回転させることで完了している。
第1処理によれば、シートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされている状態では、斜送ローラ621、622の周速度を中間排出ローラ431、432の周速度よりも遅くすることにより、シートSが中間排出ローラ431、432によって押し込まれてシートSに撓みが生じる。そのため、腰の強いシートSが湾曲部611で湾曲した状態であっても撓みがあることによって斜送ローラ621、622で斜め方向に搬送することができる。すなわち、腰の強いシートSを使用する場合でも斜送ローラ621、622によるシートSの斜送力の低下を抑制することができる。
次に、ステップS15へ進んで、CPU81は、シートSが中間排出ローラ431、432を通過しかつ斜送ローラ621、622にニップされているか否かを判断する。図5は、シートSの搬送方向後端が中間排出ローラ431、432を通過した直後のシートSの位置を示す図である。図5に示すように、シートSの搬送方向後端が中間排出ローラ431、432を通過したとき、ステップS15においてシートSが中間排出ローラ431、432を通過しかつ斜送ローラ621、622にニップされていると判断される。
ステップS15においてCPU81は、シートSが中間排出ローラ431、432を通過しかつ斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、ステップS16へ進んで第1処理を終了して第2処理を実行する。第2処理は、斜送ローラ621、622及び第2搬送ローラ623、624の周速度が第2周速度よりも速い第3周速度となるように制御する処理である。第3周速度は、シートSがジャムしない程度に速く設定することにより、再搬送部6全体としての搬送速度を上げることができる。
本実施形態では、第2処理は電磁クラッチをオンにしたままモータ71を正回転させる処理である。電磁クラッチをオンにしたまま逆回転しているモータ71を正回転させることで、図2(a)で説明したようにモータ71の駆動力を第1ギヤ列72を介して斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623に伝達し、斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623を第3周速度で回転させることができる。本実施形態では、CPU81は、シートSの搬送方向後端が第2搬送ローラ623、624を通過するまで第2処理を維持する。
第2処理によれば、シートSが中間排出ローラ431、432を通過しかつ斜送ローラ621、622にニップされている状態では、中間排出ローラ431、432によってシートSが拘束されていないため、斜送ローラ621、622の周速度を上げることにより、シートSを斜めに速く搬送することができる。よって、再搬送部6全体としての搬送速度を上げることができ、シートSをスムーズに画像形成部5へ搬送することができる。
また第2処理によれば、シートSは第2搬送ローラ623、624に到達した時点で斜め方向への搬送がほぼ完了しているので、シートSに撓みを生じさせる必要がない。そのため、第2搬送ローラ623、624を斜送ローラ621、622と同じ周速度とすることにより、シートSに撓みや引張が生じず、スムーズに搬送できる。
また、斜送ローラ621、622から第2搬送ローラ623、624までの再搬送経路P2は直線状の経路であり湾曲部がないため、腰の強いシートSであっても搬送抵抗が大きくならず、第2搬送ローラ623、624を斜送ローラ621、622と同じ周速度とすることが画像形成装置1全体の印刷速度を上げる観点から有効である。
また、モータ71の正逆回転に応じて第1ギヤ列72又は第2ギヤ列73が選択される構成としているため、CPU81はモータ71の正逆回転を制御することによって斜送ローラ621を第2周速度又は第3周速度で駆動させることができる。
[変形例]
上記の実施形態では、1つのモータ71でスイッチバックローラ(中間排出ローラ431及び排出ローラ433)と再搬送部6の搬送ローラ(斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623)を駆動する構成としたが、モータ71でスイッチバックローラを駆動し、他のモータで再搬送部6の搬送ローラを駆動する構成としてもよい。この場合、以下のような制御が可能となる。
上記の実施形態では、1つのモータ71でスイッチバックローラ(中間排出ローラ431及び排出ローラ433)と再搬送部6の搬送ローラ(斜送ローラ621及び第2搬送ローラ623)を駆動する構成としたが、モータ71でスイッチバックローラを駆動し、他のモータで再搬送部6の搬送ローラを駆動する構成としてもよい。この場合、以下のような制御が可能となる。
すなわち、CPU81は、メモリ82に記憶されたシートセンサ44の検知結果を利用してシート長が第1シート長より長い第2シート長と判断した場合、第2周速度を第2周速度よりも速い第4周速度に設定して制御する。このときCPU81は、斜送ローラ621を駆動するモータの回転数を変えることで斜送ローラ621の周速度を第4周速度に調整する。なお、第4周速度は第3周速度より遅いことが望ましい。
これにより、第1シート長より長い第2シート長のシートを使用しても、斜送ローラ621、622の周速度を第4周速度に調整することによって、シートが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされている場合のシートの撓み量をシート長の異なるシートでほぼ一定にすることができるので、斜送ローラ621、622の斜送力をほぼ一定に保つことができる。
上記の変形例では、2つのシート長に対応してそれぞれ斜送ローラ621、622の周速度を設定したが、3つ以上のシート長に対応してそれぞれ斜送ローラ621、622の周速度を設定してもよい。
[実施形態の効果]
上記の実施形態である画像形成装置1は、画像形成部5で画像形成されたシートSをスイッチバックさせ、再搬送経路P2を通じて再び画像形成部5へ搬送することによりシートSの両面に印刷を行う画像形成装置1である。画像形成装置1は、再搬送経路P2が設けられ再搬送経路P2に沿ってシートSを搬送する再搬送部6と、再搬送部6に設けられ、シートSの搬送方向を変える湾曲部611を有する搬送ガイド61とを備える。また画像形成装置1は、再搬送部6における湾曲部611の搬送方向下流側に設けられ、シートSを斜送する斜送ローラ621、622を備える。また画像形成装置1は、湾曲部611に対し搬送方向上流側に並んで設けられた中間排出ローラ431、432と、中間排出ローラ431、432の搬送方向上流側に設けられ、通過するシートSを検知するシートセンサ44とを備える。また画像形成装置1は、斜送ローラ621を駆動する駆動部7と、シートセンサ44の検知結果を記憶するメモリ82と、メモリ82及び駆動部7を制御するCPU81とを備える。そして、CPU81は、メモリ82に記憶された検知結果を利用し、シートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、斜送ローラ621、622の周速度が中間排出ローラ431、432の第1周速度よりも遅い第2周速度となるように制御する第1処理を実行する。またCPU81は、シートSが中間排出ローラ431、432を通過しかつ斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、斜送ローラ621、622の周速度が第2周速度よりも速い第3周速度となるように制御する第2処理を実行する。
上記の実施形態である画像形成装置1は、画像形成部5で画像形成されたシートSをスイッチバックさせ、再搬送経路P2を通じて再び画像形成部5へ搬送することによりシートSの両面に印刷を行う画像形成装置1である。画像形成装置1は、再搬送経路P2が設けられ再搬送経路P2に沿ってシートSを搬送する再搬送部6と、再搬送部6に設けられ、シートSの搬送方向を変える湾曲部611を有する搬送ガイド61とを備える。また画像形成装置1は、再搬送部6における湾曲部611の搬送方向下流側に設けられ、シートSを斜送する斜送ローラ621、622を備える。また画像形成装置1は、湾曲部611に対し搬送方向上流側に並んで設けられた中間排出ローラ431、432と、中間排出ローラ431、432の搬送方向上流側に設けられ、通過するシートSを検知するシートセンサ44とを備える。また画像形成装置1は、斜送ローラ621を駆動する駆動部7と、シートセンサ44の検知結果を記憶するメモリ82と、メモリ82及び駆動部7を制御するCPU81とを備える。そして、CPU81は、メモリ82に記憶された検知結果を利用し、シートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、斜送ローラ621、622の周速度が中間排出ローラ431、432の第1周速度よりも遅い第2周速度となるように制御する第1処理を実行する。またCPU81は、シートSが中間排出ローラ431、432を通過しかつ斜送ローラ621、622にニップされていると判断した場合、斜送ローラ621、622の周速度が第2周速度よりも速い第3周速度となるように制御する第2処理を実行する。
この構成によれば、シートSが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされている状態では、斜送ローラ621、622の周速度を中間排出ローラ431、432の周速度よりも遅くすることにより、シートSが中間排出ローラ431、432によって押し込まれてシートSに撓みが生じる。そのため、腰の強いシートSが湾曲部611で湾曲した状態であっても撓みがあることによって斜送ローラ621、622で斜め方向に搬送することができる。すなわち、腰の強いシートSを使用する場合でも斜送ローラ621、622によるシートSの斜送力の低下を抑制することができる。また、シートSが中間排出ローラ431、432を通過し、かつ斜送ローラ621、622にニップされている状態では、中間排出ローラ431、432によってシートSが拘束されていないため、斜送ローラ621、622の周速度を上げることにより、シートSを斜めに速く搬送することができる。よって、再搬送部6全体としての搬送速度を上げることができ、シートSをスムーズに画像形成部5へ搬送することができる。
また上記の実施形態である画像形成装置1は、再搬送経路P2における斜送ローラ621、622の搬送方向下流側に設けられ駆動部7により駆動される第2搬送ローラ623、624を備える。そして、CPU81は、第2処理において第2搬送ローラ623、624の周速度が第3周速度となるように制御する。
この構成によれば、シートSは第2搬送ローラ623、624に到達した時点で斜め方向への搬送がほぼ完了しているので、シートSに撓みを生じさせる必要がない。そのため、第2搬送ローラ623、624を斜送ローラ621、622と同じ周速度とすることにより、シートSに撓みや引張が生じず、スムーズに搬送できる。
また上記の実施形態である画像形成装置1では、斜送ローラ621、622から第2搬送ローラ623、624までの再搬送経路P2が直線状の経路である。
この構成によれば、湾曲部がないため、腰の強いシートSであっても搬送抵抗が大きくならず、第2搬送ローラ623、624を斜送ローラ621、622と同じ周速度とすることが画像形成装置1全体の印刷速度を上げる観点から有効である。
また上記の実施形態である画像形成装置1では、駆動部7は、正逆回転可能なモータ71と、モータ71の駆動力を斜送ローラ621に伝達する第1ギヤ列72を備える。また駆動部7は、第1ギヤ列72とギヤ比が異なり、モータ71の駆動力を斜送ローラ621に伝達する第2ギヤ列73を備える。また駆動部7は、モータ71からの駆動力が供給され、モータ71の正回転及び逆回転に応じて第1ギヤ列72又は第2ギヤ列73に選択的に噛合する振子ギヤ74を備える。
この構成によれば、モータ71の正逆回転に応じて第1ギヤ列72又は第2ギヤ列73が選択されるため、CPU81はモータ71の正逆回転を制御することによって斜送ローラ621を第2周速度又は第3周速度で駆動させることができる。
また上記の実施形態である画像形成装置1では、中間排出ローラ431、432は、正逆回転可能なスイッチバックローラである。そして、モータ71は、中間排出ローラ431、432に駆動力を供給する。
この構成によれば、1つのモータ71で中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622を駆動することにより、モータを2つ設ける場合よりも安価に構成できる。
また上記の実施形態である画像形成装置1では、搬送ガイド61は、湾曲部611がシートSの搬送方向を90°変える湾曲形状を有している。
この構成によれば、画像形成装置1の後面と底面との間など、一般的に湾曲部を有する搬送ガイドが配置される箇所に適用することができる。
また上記の実施形態である画像形成装置1では、CPU81は、メモリ82に記憶されたシートセンサ44の検知結果を利用してシート長が第1シート長より長い第2シート長と判断した場合、第2周速度を第2周速度よりも速い第4周速度に設定する。
この構成によれば、第1シート長より長い第2シート長のシートを使用しても、斜送ローラ621、622の周速度を第4周速度に調整することによって、シートが中間排出ローラ431、432及び斜送ローラ621、622にニップされている場合のシートの撓み量をシート長の異なるシートでほぼ一定にすることができるので、斜送ローラ621、622の斜送力をほぼ一定に保つことができる。
1 画像形成装置
5 画像形成部
6 再搬送部
7 駆動部
44 シートセンサ
61 搬送ガイド
71 モータ
72 第1ギヤ列
73 第2ギヤ列
74 振子ギヤ
81 CPU
82 メモリ
431、432 中間排出ローラ(第1搬送ローラ)
611 湾曲部
621、622 斜送ローラ
623、624 第2搬送ローラ
P2 再搬送経路
S シート
5 画像形成部
6 再搬送部
7 駆動部
44 シートセンサ
61 搬送ガイド
71 モータ
72 第1ギヤ列
73 第2ギヤ列
74 振子ギヤ
81 CPU
82 メモリ
431、432 中間排出ローラ(第1搬送ローラ)
611 湾曲部
621、622 斜送ローラ
623、624 第2搬送ローラ
P2 再搬送経路
S シート
Claims (7)
- 画像形成部で画像形成されたシートをスイッチバックさせ、再搬送経路を通じて再び前記画像形成部へ搬送することによりシートの両面に印刷を行う画像形成装置であって、
前記再搬送経路が設けられ前記再搬送経路に沿ってシートを搬送する再搬送部と、
前記再搬送部に設けられ、シートの搬送方向を変える湾曲部を有する搬送ガイドと、
前記再搬送部における前記湾曲部の搬送方向下流側に設けられ、シートを斜送する斜送ローラと、
前記湾曲部に対し搬送方向上流側に並んで設けられた第1搬送ローラと、
前記第1搬送ローラの搬送方向上流側に設けられ、通過するシートを検知するシートセンサと、
前記斜送ローラを駆動する駆動部と、
前記シートセンサの検知結果を記憶するメモリと、
前記メモリ及び前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記メモリに記憶された前記検知結果を利用し、
シートが前記第1搬送ローラ及び前記斜送ローラにニップされていると判断した場合、前記斜送ローラの周速度が前記第1搬送ローラの第1周速度よりも遅い第2周速度となるように制御する第1処理と、
シートが前記第1搬送ローラを通過しかつ前記斜送ローラにニップされていると判断した場合、前記斜送ローラの周速度が前記第2周速度よりも速い第3周速度となるように制御する第2処理とを実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記再搬送経路における前記斜送ローラの搬送方向下流側に設けられ前記駆動部により駆動される第2搬送ローラを備え、
前記制御部は、前記第2処理において前記第2搬送ローラの周速度が前記第3周速度となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記斜送ローラから前記第2搬送ローラまでの前記再搬送経路が直線状の経路であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記駆動部は、
正逆回転可能なモータと、
前記モータの駆動力を前記斜送ローラに伝達する第1ギヤ列と、
前記第1ギヤ列とギヤ比が異なり、前記モータの駆動力を前記斜送ローラに伝達する第2ギヤ列と、
前記モータからの駆動力が供給され、前記モータの正回転及び逆回転に応じて前記第1ギヤ列又は前記第2ギヤ列に選択的に噛合する振子ギヤと、を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記第1搬送ローラは、正逆回転可能なスイッチバックローラであり、
前記モータは、前記第1搬送ローラに駆動力を供給することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記搬送ガイドは、前記湾曲部がシートの搬送方向を90°変える湾曲形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記メモリに記憶された前記シートセンサの検知結果を利用してシート長が第1シート長より長い第2シート長と判断した場合、前記第2周速度を前記第2周速度よりも速い第4周速度に設定することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017037230A JP2018140869A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017037230A JP2018140869A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018140869A true JP2018140869A (ja) | 2018-09-13 |
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ID=63526404
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JP2017037230A Pending JP2018140869A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2018140869A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7457279B2 (ja) | 2020-02-14 | 2024-03-28 | ブラザー工業株式会社 | シート搬送装置および画像形成装置 |
-
2017
- 2017-02-28 JP JP2017037230A patent/JP2018140869A/ja active Pending
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