JP2008019069A - 給紙機構及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の種類、特性に応じて常に適切な圧接力でピックアップローラを圧接し、安定した給紙動作が可能な給紙機構及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】圧接力調整部47は、圧縮バネ42、支持板43、及び圧接力調整カム45から構成される。偏心カムである圧接力調整カム45を所定量回転させて支持板43に接触するカム径を変化させると、それに応じて支持板43が上下に移動するため圧縮バネ42の付勢力も変動する。49は給紙カセット10からの用紙Pの送出を検知する第1検知センサであり、50は給紙ローラ対30を用紙が通過したか否かを検知する第2検知センサである。第1検知センサ49及び第2検知センサ50により用紙の無給紙や給紙遅れ、或いは重送の発生が検知され、検知結果に基づいて用紙Pに対するピックアップローラ29の圧接力Fを自動調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置の給紙カセットや原稿搬送装置に用いられる、用紙束から一枚ずつ用紙を分離して給紙する給紙機構に関するものである。
従来の給紙カセット及び給紙機構の構成を図6に示す。給紙カセット10のカセットベース10aにセットされた用紙Pは、円錐形の圧縮バネ27によって上向きに付勢された用紙積載板28により、所定の圧力で装置本体側に設けられたピックアップローラ29に押しつけられる。ここで画像形成装置の印刷開始ボタンがオンされると、ピックアップローラ29及び搬送ローラ対30の駆動ローラ30aが図中矢印方向に回転駆動される。
用紙積載板28上にセットされた用紙Pは、ピックアップローラ29によって通常上段の1枚或いは複数枚が搬送ローラ対30に送られる。搬送ローラ対30に複数枚の用紙が送られた場合は、停止又は駆動ローラ30aと同方向に回転する分離ローラ30bにより、最上の1枚のみが分離されて用紙搬送路12に向けて搬送される。31は用紙Pの後端を揃える後端カーソルであり、用紙搬送方向(左右方向)に移動可能に設けられている。
上述したように、従来の給紙機構においては、ピックアップローラ29を積載された用紙の表面に接触させ、給紙方向に回転させることにより用紙を下流側の搬送ローラ対30に送る方法が一般的である。このとき、ピックアップローラ29の用紙表面に対する圧接力は、給紙機構における用紙の重送(ダブルフィールド)や無給紙(給紙ミス)に影響を与える重要なファクタである。即ち、圧接力が最適値よりも高い場合は重送が発生し易くなり、逆に最適値よりも低い場合は無給紙が発生し易くなる。
そこで、ピックアップローラの用紙表面への圧接力を最適化する方法が種々提案されており、例えば特許文献1には、用紙とピックアップローラとの圧接力の変化を検出する圧力センサの検出値に基づいて圧接力を一定に保持する用紙供給装置が開示されている。また、特許文献2には、シート検出手段によりシートの給紙状態を検出し、検出結果に応じて呼込ローラ(ピックアップローラ)の降下距離を補正することにより圧接力を補正制御する方法が開示されている。
しかし、画像形成装置に使用される用紙は、薄紙から厚紙、さらには表面平滑性の高いカラー用紙やOHPシート等、大きく多様化しており、用紙サイズや用紙の厚さ、目付量、剛性にとどまらず、表面及び裏面の摩擦係数等、様々な特性を有している。そのため、単にピックアップローラの圧接力や降下距離を調整するだけでは、用紙の種類に応じた圧接力を付与することは困難であった。
一方、特許文献3には、送出される用紙の移動速度と送出手段(ピックアップローラ)の回転速度との速度差を検出し、枚数検知手段により送出された用紙の枚数を検出するとともに、速度差が所定値以上のとき用紙表面での送出手段のスリップを検知して圧接力を増加させ、送出枚数が所定値以上のとき圧接力を減少させることにより、送出手段の圧接力を最適化する給紙装置が開示されている。
しかしながら、特許文献3の方法では、基準ロールと検知ロールから成る枚数検知手段を用い、検知ロールの持ち上げ量に基づいてシート枚数を検知するため、厚みの異なるシートを供給する場合はシート枚数を誤検知してしまうおそれがあり、送出手段の圧接力を適切に補正できないおそれがあった。
特開平11−217124号公報 特開平8−295427号公報 特開2006−27842号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、積載された用紙の種類、特性に応じて常に適切な圧接力でピックアップローラを圧接し、安定した給紙動作が可能な給紙機構及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、トレイ上に積載された用紙の上面に圧接され、圧接面を所定方向に移動させて用紙を順次送出する送出手段と、該送出手段の搬送方向下流側に配置される給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、前記送出手段より送出された用紙を一枚ずつ捌いて搬送する分離搬送手段と、該分離搬送手段と積載された用紙の搬送方向下流側端部との間に配置され前記送出手段による用紙の送出を検知する第1の検知手段と、該第1の検知手段の搬送方向下流側且つ前記分離搬送手段の近傍に配置され前記分離搬送手段を用紙が通過したか否かを検知する第2の検知手段と、前記送出手段の圧接力を調整する圧接力調整手段と、該圧接力調整手段を制御する制御手段と、を備えた給紙機構において、前記制御手段は、給紙開始タイミングから所定時間以内に前記第1の検知手段による用紙の検知が行われない場合、及び給紙開始タイミング若しくは前記第1の検知手段による用紙の検知タイミングから前記第2の検知手段による用紙の検知タイミングまでの経過時間が所定値よりも長い場合は、前記圧接力調整手段を加圧方向に作動させ、前記第2の検知手段により用紙が検知されなくなった状態で前記第1の検知手段が次の用紙の送出を検知した場合は、前記圧接力調整手段を減圧方向に作動させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙機構において、前記制御手段は、前記第1の検知手段による用紙の検知が行われない場合は、前記経過時間が所定値よりも長い場合に比べて前記送出手段の圧接力を大きくすることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙機構において、前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記送出手段の圧接力を段階的に変化させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙機構において、前記第1及び第2の検知手段は、反射型センサであることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の給紙機構が搭載された画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、第1及び第2の検知手段の検知タイミングにより用紙の無給紙や給紙遅れ、或いは用紙の重送を検知して、送出手段の圧接力を給紙状態に応じた適切な値に自動調整可能となる。また、使用する用紙の厚みに関係なく用紙の重送を確実に検知することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の給紙機構において、第1の検知手段による用紙の検知が行われない無給紙が発生したときは、経過時間が所定値よりも長い給紙遅れの場合に比べて送出手段の圧接力を強めることにより、送出手段の圧接力を給紙状態に応じてより適切に調整することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の給紙機構において、経過時間が所定値よりも長い給紙遅れの場合は、経過時間に応じて送出手段の圧接力を段階的に変化させることにより、給紙遅れの程度に応じて圧接力の微調整が可能となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の給紙機構において、第1及び第2の検知手段として反射型センサを用いることにより、用紙の検知タイミングのずれが生じにくくなり、給紙状態を確実に検知可能となる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の給紙機構を搭載することにより、送出手段の圧接力の過小或いは過大に起因する給紙ミスや重送の発生を低減してジャムや印刷ずれ等の不具合を効果的に防止可能な画像形成装置となる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の給紙機構が搭載された画像形成装置の全体構成を示す側面断面図である。画像形成装置(例えばプリンタ)100では、画像形成動作を行う場合、帯電ユニット4により図中時計回りに回転する感光体ドラム5が一様に帯電され、原稿画像データに基づく露光ユニット(レーザ走査ユニット等)7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。
この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。なお、画像データはパーソナルコンピュータ(図示せず)等から送信される。また、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置(図示せず)がクリーニング装置15の下流側に設けられている。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙カセット10又は手差しトレイ11から用紙搬送路12及びレジストローラ対13を経由して搬送され、転写ローラ14(画像転写部)により感光体ドラム5の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対17を有する定着部16に搬送されてトナー像が定着される。用紙が給紙カセット10から搬送される場合は、ピックアップローラ29と、給紙ローラ30a及び分離ローラ30bから成る給紙ローラ対30とで構成される給紙機構により用紙積載板28上の用紙が1枚ずつ分離搬送される。なお、給紙機構の構成については後述する。
定着部16を通過した用紙は、用紙送りローラ18と、用紙送りローラ18に圧接される第1ピンチローラ19a、第2ピンチローラ19bから成る第1搬送ローラ対20、第2搬送ローラ対21によって搬送方向が振り分けられる。用紙の片面のみに画像を形成する場合は、第1搬送ローラ対20により用紙搬送路22に振り分けられ、正逆回転可能なフィードローラ対23及び排出ローラ対24を経て画像面を下向き(以下、フェイスダウンという)にして排出トレイ25上に排出される。用紙搬送路22、フィードローラ対23及び排出ローラ対24は、用紙の搬送方向を切り換えるスイッチバック装置としても機能する。
一方、用紙の両面に画像を形成する場合は、定着部16を通過した用紙は第1搬送ローラ対20によって一旦用紙搬送路22に振り分けられる。そして、用紙の後端部が第1搬送ローラ対20を通過した後、フィードローラ対23及び排出ローラ対24を逆回転させて搬送方向を切り換えた後、第2搬送ローラ対21によって今度は両面記録路26に振り分けられ、画像の形成されていない面を上に向けて感光体ドラム5や現像ユニット8等から成る画像形成部へ再搬送される。再搬送された用紙は、画像形成部で形成された次の画像が転写ローラ14により転写され、定着部16に搬送されてトナー像が定着された後、第1搬送ローラ対20及び用紙搬送路22を経由して排出ローラ対24より排出トレイ25上に排出される。
図2は本発明の給紙機構の側面図である。従来例の図6と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本発明の給紙機構40は、ピックアップローラ29、給紙ローラ対30、圧接力調整部47、第1検知センサ49、及び第2検知センサ50を含む構成であり、給紙カセット10を画像形成装置100(図1参照)内に挿入されたときピックアップローラ29が用紙積載板28上に積載された用紙Pの搬送方向下流側の上面端部に接触するように配置されている。
ピックアップローラ29及び給紙ローラ30aは枠体41にユニット化されており、図示しない駆動伝達機構により連動して回転する。枠体41は給紙ローラ30aの回転軸37を中心として上下に回動自在に支持されている。枠体41の上面には圧縮バネ42の一端が連結されており、圧縮バネ42の他端は上下に移動可能な支持板43に固定されている。支持板43の上方には圧接力調整カム45が配設されている。
圧接力調整部47は、圧縮バネ42、支持板43、及び圧接力調整カム45から構成される。圧接力調整カム45は大径部と小径部を有する偏心カムであり、正逆回転可能なカム駆動モータ(後述)の出力軸に連結されている。この圧接力調整カム45を所定量回転させて支持板43に接触するカム径を変化させると、それに応じて支持板43が上下に移動するため圧縮バネ42の付勢力も変動する。これにより、用紙Pに対するピックアップローラ29の圧接力Fを調整可能となっている。
49は給紙カセット10からの用紙Pの送出を検知する第1検知センサであり、給紙カセット10内に積載された用紙Pの、搬送方向下流側端部の近傍に配置されている。50は給紙ローラ対30を用紙が通過したか否かを検知する第2検知センサであり、第1検知センサの搬送方向下流側であって給紙ローラ対30の搬送方向上流側近傍に配置されている。第1検知センサ49及び第2検知センサ50による検知結果は制御部(後述)に送信され、検知結果に基づいて用紙の無給紙や給紙遅れ、或いは重送の発生が検知される。
第1検知センサ49及び第2検知センサ50としては、用紙の通過の有無を検知可能な種々のセンサを用いることができ、例えば直接用紙を突き当てて検知を行うアーム型センサや、発光部より用紙に光を射出し、用紙表面からの反射光を受光部で検知する反射型センサ等が用いられる。なお、この例では用紙の検知タイミングのずれが生じにくい反射型センサを用いている。
図3は本発明の給紙機構の制御経路を示すブロック図であり、図4は給紙機構による圧接力制御手順を示すフローチャートである。図2及び図3を参照しながら、図4のステップに従いピックアップローラ29の圧接力調整手順について説明する。なお、ピックアップローラ29の用紙Pに対する圧接力は基準値F0に設定されているものとする。先ず、印刷開始命令等により制御部57に給紙信号が送信されると、制御部57から送信された制御信号によりローラ駆動モータ51が回転駆動し、ピックアップローラ29及び給紙ローラ30aが図2の反時計回りに回転して給紙が開始される(ステップS1)。
次に、第1検知センサ49がONとなり用紙が送出されたか否かを判断する(ステップS2)。制御部57に第1検知センサ49のON信号が所定時間送信されないときは、ピックアップローラ29と用紙Pとが完全にスリップして無給紙が発生しているため、制御部57から制御信号を送信してカム駆動モータ53を所定量回転させる。これに伴い、圧接力調整部47の圧接力調整カム45が図2の反時計回りに所定角度だけ回転する。その結果、支持板43に当接する圧接力調整カム45の径が大きくなり、ピックアップローラ29の圧接力Fは基準値F0からF0+αに加圧され(ステップS3)、ピックアップローラ29と用紙Pとのスリップが解消されて再給紙が開始される(ステップS4)。
一方、ステップS2において所定時間内に第1検知センサ49のON信号が送信されたときは、制御部57は第1検知センサ49のON信号が送信されてから第2検知センサ50のON信号が送信されるまでの経過時間Tを算出する(ステップS5)。次に、制御部57は画像形成装置本体内の記憶部55に記憶された基準時間T0を読み出して経過時間Tと比較し、T>T0であるか否かが判断される(ステップS6)。
T>T0である場合は、ピックアップローラ29と用紙Pとが若干スリップして給紙遅れが発生しているため、制御部57から制御信号を送信してカム駆動モータ53を所定量回転させる。これに伴い、圧接力調整部47の圧接力調整カム45が図2の反時計回りに所定角度(ステップS3よりも小さい角度)だけ回転する。その結果、支持板43に当接する圧接力調整カム45の径がやや大きくなり、ピックアップローラ29の圧接力は基準値F0からα′(α′<α)だけ加圧される(ステップS7)。一方、ステップS5においてT≦T0である場合は、適切なタイミングで給紙が行われているため、圧接力Fを基準値F0としたまま(ステップS8)次のステップへ進む。
なお、ステップS5において算出される経過時間Tに代えて、制御部57からローラ駆動モータ51へ制御信号が送信されてから第2検知センサ50のON信号が送信されるまでの経過時間T′を算出し、予め記憶部55に記憶された基準時間と比較するようにしても良い。
そして、ピックアップローラ29により搬送方向に送出された用紙Pは、ガイド部材39に沿って給紙ローラ対30に搬送される。給紙ローラ対30を用紙Pの後端が通過すると、制御部57に第2検知センサ50のOFF信号が送信される(ステップS9)。このとき、制御部57は第2検知センサ50がONからOFFとなったタイミングで第1検知センサ49がONとなっているか否かを確認する(ステップS10)。
第1検知センサ49からON信号が送信されている場合は、先の用紙が給紙ローラ対30を通過する時点で既に次の用紙が送出されており、用紙の重送が発生しているため、制御部57から制御信号を送信してカム駆動モータ53を所定量逆回転させる。これに伴い、圧接力調整部47の圧接力調整カム45が図2の時計回りに所定角度だけ回転する。その結果、支持板43に当接する圧接力調整カム45の径が小さくなり、ピックアップローラ29の圧接力はその状態での圧接力FからF−αに減圧される(ステップS11)。
一方、ステップS10において第1検知センサ49がONでない場合は用紙の重送は発生していないため、圧接力Fを継続したまま次のステップへ進む。そして、給紙が終了したか否かが判断され(ステップS12)、給紙が終了している場合はそのまま処理を終了する。一方、連続印刷が入力され給紙が継続している場合はその状態での圧接力Fを基準値としてステップS2に戻り、以下同様の手順を繰り返す(ステップS2〜S12)。
上記の制御手順により、用紙の無給紙や給紙遅れ、或いは用紙の重送を自動的に検知してピックアップローラ29の圧接力を給紙状態に応じた適切な値に調整可能となるため、給紙ミスやジャム等の不具合を効果的に防止することができる。また、使用する用紙の厚みに関係なく用紙の重送を確実に検知することができる。
圧接力の加圧量α、α′及び減圧量αは、用紙サイズや厚み等の使用される用紙の種類、或いは給紙機構の仕様に応じて適宜設定すれば良い。また、上記制御手順においては、無給紙の場合と給紙遅れの場合とに分けてピックアップローラ29の圧接力を2段階に加圧しているが、無給紙の場合の加圧量αと給紙遅れの場合の加圧量α′を同一としても良い。また、例えば経過時間Tとカム駆動モータの回転量とを関連づけて記憶した補正テーブルを記憶部55に格納しておき、給紙遅れの場合は制御部57により経過時間Tに応じた回転量を読み出して加圧量α′を2段階以上に加圧するようにしても良い。
また、第2検知センサ50の配置は図2のような給紙ローラ対30の上流側近傍に限らず、図5に示すように給紙ローラ対30の下流側近傍に配置しても良い。第1検知センサ49については、第2検知センサ50の上流側であれば給紙カセット10内に積載された用紙Pの搬送方向下流側端部から第2検知センサ50までの間に配置可能であるが、用紙の重送を精度良く検知するためには、図2及び図5のように、用紙Pの搬送方向下流側端部のできるだけ近傍に配置することが好ましい。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、ピックアップローラ29と給紙ローラ30aとをユニット化したものを用いているが、ピックアップローラ29を給紙ローラ30aと別個に設けても良い。また、分離ローラ30bに代えて分離パッドを配置する構成も可能である。また、図3のように給紙機構40専用の制御部57を設けても良いし、画像形成装置本体の制御部と兼用するようにしても良い。
また、上記実施形態では圧縮バネ42、支持板43及び圧接力調整カム45により圧接力調整部47を構成しているが、圧縮バネ42に代えてトーションバネやねじりコイルバネ等の他のバネ部材を用いても良いし、圧接力調整カム45に代えてピニオンギヤ及びラックギヤを用いて支持板43を上下に移動させる構成としても良い。
また、ここでは画像形成装置としてプリンタを例に挙げて説明したが、本発明は給紙カセットが水平方向に着脱される構成であれば、複写機やファクシミリ等の他の画像形成装置にも適用できる。さらに、上記実施形態では画像形成装置に搭載されて用紙の供給源として用いられる給紙機構を例に挙げて説明したが、画像形成装置と用紙後処理装置の間に合紙の供給源として配置される給紙装置や、複数枚のシート原稿を順次搬送する自動原稿搬送装置にも適用できるのはもちろんである。
本発明は、トレイ上に積載された用紙の上面に圧接され、圧接面を所定方向に移動させて用紙を順次送出する送出手段と、該送出手段の搬送方向下流側に配置される給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、送出手段より送出された用紙を一枚ずつ捌いて搬送する分離搬送手段と、該分離搬送手段と積載された用紙の搬送方向下流側端部との間に配置され送出手段による用紙の送出を検知する第1の検知手段と、該第1の検知手段の搬送方向下流側且つ分離搬送手段の近傍に配置され分離搬送手段を用紙が通過したか否かを検知する第2の検知手段と、送出手段の圧接力を調整する圧接力調整手段と、該圧接力調整手段を制御する制御手段と、を備えた給紙機構において、制御手段は、給紙開始タイミングから所定時間以内に第1の検知手段による用紙の検知が行われない場合、及び給紙開始タイミング若しくは第1の検知手段による用紙の検知タイミングから第2の検知手段による用紙の検知タイミングまでの経過時間が所定値よりも長い場合は、圧接力調整手段を加圧方向に作動させ、第2の検知手段により用紙が検知されなくなった状態で第1の検知手段が次の用紙の送出を検知した場合は、圧接力調整手段を減圧方向に作動させる。
これにより、使用する用紙の厚みに関係なく用紙の無給紙や給紙遅れ、或いは用紙の重送を確実に検知して、送出手段の圧接力を給紙状態に応じた適切な値に自動調整可能な給紙機構を提供することができる。
また、無給紙が発生したときは、給紙遅れの場合に比べて送出手段の圧接力を強めたので、送出手段の圧接力を給紙状態に応じてより適切に調整することができ、給紙遅れの程度に応じて圧接力を段階的に変化させるようにすれば、給紙遅れの程度に応じて圧接力の微調整が可能な給紙機構となる。また、検知手段として反射型センサを用いたので、用紙の検知タイミングのずれが生じにくくなり、給紙状態を確実に検知可能となる。
また、本発明の給紙機構を搭載すれば、送出手段の圧接力のバラツキに起因する給紙ミスや重送の発生を低減することができ、ジャムや印刷ずれ等の少ない画像形成装置を実現可能となる。
は、本発明の給紙機構が搭載された画像形成装置の全体構成を示す側面断面図である。 は、本発明の給紙機構の側面図である。 は、本発明の給紙機構の制御経路を示すブロック図である。 は、本発明の給紙機構による圧接力制御手順を示すフローチャートである。 は、本発明の給紙機構の他の構成例を示す側面図である。 は、従来の給紙カセット及び給紙機構の構成を示す側面断面図である。
符号の説明
10 給紙カセット
29 ピックアップローラ(送出手段)
30 給紙ローラ対(分離搬送手段)
30a 給紙ローラ
30b 分離ローラ(分離部材)
40 給紙機構
41 枠体
42 圧縮バネ
43 支持板
45 圧接力調整カム
47 圧接力調整部(圧接力調整手段)
49 第1検知センサ(第1の検知手段)
50 第2検知センサ(第2の検知手段)
51 ローラ駆動モータ
53 カム駆動モータ
55 記憶部
57 制御部(制御手段)
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. トレイ上に積載された用紙の上面に圧接され、圧接面を所定方向に移動させて用紙を順次送出する送出手段と、
    該送出手段の搬送方向下流側に配置される給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、前記送出手段より送出された用紙を一枚ずつ捌いて搬送する分離搬送手段と、
    該分離搬送手段と積載された用紙の搬送方向下流側端部との間に配置され前記送出手段による用紙の送出を検知する第1の検知手段と、
    該第1の検知手段の搬送方向下流側且つ前記分離搬送手段の近傍に配置され前記分離搬送手段を用紙が通過したか否かを検知する第2の検知手段と、
    前記送出手段の圧接力を調整する圧接力調整手段と、
    該圧接力調整手段を制御する制御手段と、を備えた給紙機構において、
    前記制御手段は、給紙開始タイミングから所定時間以内に前記第1の検知手段による用紙の検知が行われない場合、及び給紙開始タイミング若しくは前記第1の検知手段による用紙の検知タイミングから前記第2の検知手段による用紙の検知タイミングまでの経過時間が所定値よりも長い場合は、前記圧接力調整手段を加圧方向に作動させ、前記第2の検知手段により用紙が検知されなくなった状態で前記第1の検知手段が次の用紙の送出を検知した場合は、前記圧接力調整手段を減圧方向に作動させることを特徴とする給紙機構。
  2. 前記制御手段は、前記第1の検知手段による用紙の検知が行われない場合は、前記経過時間が所定値よりも長い場合に比べて前記送出手段の圧接力を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の給紙機構。
  3. 前記制御手段は、前記経過時間に応じて前記送出手段の圧接力を段階的に変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給紙機構。
  4. 前記第1及び第2の検知手段は、反射型センサであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の給紙機構。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の給紙機構を備えた画像形成装置。
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