JP2009161320A - 記録媒体搬送装置および用紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙搬送路に沿ってトレイからレジストローラまで用紙を搬送する用紙搬送装置において、用紙を正しいタイミングでレジストローラに到達させる。
【解決手段】トレイ9と、レジストローラ45,47と、用紙搬送路7と、給紙ローラ11,13と、用紙Wを搬送路7の上流側17でレジストローラ45,47に向かって搬送する第1の搬送ローラ29,31と、用紙Wを搬送路7の下流側25でレジストローラ45,47に向かって搬送する第2の搬送ローラ35,37と、用紙Wを検出するセンサ41と、第2の搬送ローラ35,37を回転駆動しておき第2の搬送ローラ35,37が実際に用紙Wを搬送し始めるときから第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送速度を制御する制御手段とを有する用紙搬送装置1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体搬送装置および用紙搬送装置に係り、特に、用紙等を搬送するときに用紙等の搬送速度を変えるものに関する。
複数枚の用紙を1枚ずつ順に搬送しつつ用紙に印刷をする印刷機(印刷装置)において生産性を向上させる(効率良く印刷を行なう)方法として、ヘッドの印字速度(印刷時におけるヘッドに対する用紙の搬送速度)を上げる方法と、搬送する用紙の間隔(紙間)を詰める方法とを考えることができる。
ヘッドの印字速度は、ヘッドの性能に依存するので、ヘッドを交換することなく印字速度を変更することは極めて困難である。したがって、ヘッドを交換し難い状況で生産性を向上させるには、紙間を詰める方法を採用することになる。
紙間を詰める方法を採用する場合、用紙同士の衝突を防いだり、短い時間で用紙の斜行を補正する必要があり、安定したタイミングで用紙をレジストローラに送り込むことが重要である。
なお、上記従来の技術に関連する特許文献として、たとえば特許文献1を掲げることができる。
特開2000−118116号公報
しかし、実際には、搬送経路(トレイからレジストローラまで用紙を搬送するための用紙搬送路)に設けられているローラの滑りによる遅れ(用紙を挟み込んで搬送するローラと前記用紙との間に発生する滑りによる用紙搬送速度の低下)が発生し、また、給紙部(トレイ)に積層され格納されている用紙の位置ずれ(たとえば、トレイで用紙が僅かにずれて積層されていることによって、上方に存在している用紙が目標値よりもレジストローラ側に存在していることによる位置ずれ)によって用紙の進み(用紙が予定より早くレジストローラに到達する事態)が発生するおそれがある。すなわち、用紙が正しいタイミングでレジストローラに到達しないおそれがある。
また、搬送経路や紙質(サイズ、坪量など)の個体差も、用紙が正しいタイミングでレジストローラに到達しないおそれが発生する要因になる。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、用紙搬送路に沿ってトレイからレジストローラまで用紙を搬送する用紙搬送装置(記録媒体搬送装置)において、用紙(記録媒体)を正しいタイミングでレジストローラに到達させることができる用紙搬送装置(記録媒体搬送装置)を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、シート状の記録媒体を多数枚収納することができるトレイと、画像形成部に記録媒体を供給するためのレジスト手段と、前記トレイから前記レジスト手段まで搬送される記録媒体が通過する搬送路と、前記トレイに収納されている記録媒体を前記搬送路に供給するための供給手段と、前記供給手段によって前記搬送路に供給された記録媒体を、前記搬送路の上流側で前記レジスト手段に向けて搬送する第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段によって搬送されてきた記録媒体を、前記搬送路の下流側で前記レジスト手段に向けて搬送する第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段で搬送されてきた記録媒体が前記第2の搬送手段に到達したことを検出する記録媒体検出手段と、前記第1の搬送手段における搬送速度とほぼ同じ速度で記録媒体を搬送するように前記第2の搬送手段を駆動しておいて、前記第2の搬送手段が記録媒体を実際に搬送するときに、前記記録媒体検出手段が記録媒体を検出したタイミングに基づき、前記トレイから前記レジスト手段まで記録媒体を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、前記第2の搬送手段による記録媒体の搬送速度を制御する制御手段とを有する記録媒体搬送装置である。
請求項2に記載の発明は、矩形状の用紙を多数枚収納することができるトレイと、画像形成部に用紙を供給するためのレジストローラと、前記トレイから前記レジストローラまで搬送される用紙が通過する搬送路と、前記トレイに収納されている用紙を前記搬送路に供給するための給紙ローラと、前記給紙ローラによって前記搬送路に供給された用紙を、前記搬送路の上流側で前記レジストローラに向けて搬送する第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラによって搬送されてきた用紙を、前記搬送路の下流側で前記レジストローラに向けて搬送する第2の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラで搬送される用紙の移動量を計測する用紙移動量計測手段と、前記第1の搬送ローラで搬送されてきた用紙が前記第2の搬送ローラに到達したことを検出する用紙検出手段と、前記第1の搬送ローラが用紙を搬送するときにおける用紙の搬送速度と同じ速度で用紙を搬送するように前記第2の搬送ローラを回転駆動しておき、前記用紙検出手段が前記1枚の用紙を検出した時における前記用紙移動量計測手段で計測した用紙の移動量を用い、前記トレイから前記レジストローラまで用紙を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、前記第2の搬送ローラが実際に用紙を搬送し始めるときから前記第2の搬送ローラによる用紙の搬送速度を制御する制御手段とを有する用紙搬送装置である。
請求項3に記載の発明は、矩形状の用紙を多数枚収納することができるトレイと、画像形成部に用紙を供給するためのレジストローラと、前記トレイから前記レジストローラまで搬送される用紙が通過する搬送路と、前記トレイに収納されている用紙を前記搬送路に供給するための給紙ローラと、前記給紙ローラによって前記搬送路に供給された用紙を、前記搬送路の上流側で前記レジストローラに向かって搬送する第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラによって搬送されてきた用紙を、前記搬送路の下流側で前記レジストローラに向けて搬送する第2の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラで搬送されてきた用紙が前記第2の搬送ローラに到達したことを検出する用紙検出手段と、前記用紙検出手段が前記用紙を検出する時刻よりも早い所定の時刻を基準にして、この基準時刻から前記用紙検出手段が前記用紙を検出するまでに実際に要した時間を計測し、この計測した時間と前記基準時刻から前記用紙検出手段が前記用紙を検出するまでに要する計算上の時間との差を求め、また、前記第1の搬送ローラが用紙を搬送するときにおける用紙の搬送速度と同じ速度で用紙を搬送するように前記第2の搬送ローラを回転駆動しておき、前記トレイから前記レジストローラまで用紙を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、前記求めた差に基づき前記第2の搬送ローラが実際に用紙を搬送し始めるときから前記第2の搬送ローラによる用紙の搬送速度を制御する制御手段とを有する用紙搬送装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の用紙搬送装置において、前記用紙検出手段は、前記用紙の搬送方向における前記第2の搬送ローラの下流側に設けられている用紙搬送装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、前記トレイが複数設けられており、前記搬送路は、前記第2の搬送ローラの上流側で複数に枝別れしており、各トレイに通じている用紙搬送装置である。
請求項1に記載の発明によれば、第1の搬送手段における搬送速度と同じ速度で記録媒体を搬送するように第2の搬送手段を駆動しておいて、第2の搬送手段が記録媒体を実際に搬送するときに、前記センサが記録媒体を検出したタイミングに基づき、トレイからレジストローラまで記録媒体を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、第2の搬送手段による記録媒体の搬送速度を制御するので、第2の搬送手段で記録媒体を搬送するときにおける記録媒体の滑りの発生を抑えることができ、用紙の搬送速度を確実に補正することができ、記録媒体を正しいタイミングでレジストローラに到達させることができる。
請求項2や請求項3に記載の発明によれば、トレイからレジストローラまで用紙を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、第2の搬送ローラによる用紙の搬送速度を制御するので、用紙を正しいタイミングでレジストローラに到達させることができる。このようにすれば、印刷効率を上げるべく搬送される用紙の間隔を詰めた場合であっても、用紙が画像形成部等においてお互いに重なることがなくなり、印刷の不具合を解消することができる。さらに、第2の搬送ローラが実際に用紙をニップしたときに、用紙の速度を変更するので、各搬送ローラ間における用紙の滑り(第1の搬送ローラから第2の搬送ローラに用紙を受け渡すときに発生する用紙の滑り)の発生を抑えることができ、用紙の速度を確実に変更することができ、用紙を正しいタイミングでレジストローラに確実に到達させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、センサが、第2の搬送ローラの下流側に設けられているので、第2の搬送ローラが用紙をニップしてから用紙の搬送速度を変更することができ、用紙を正しいタイミングでレジストローラに到達させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、トレイを複数設け搬送路を複数に枝別れさせる場合であっても、搬送路を第2の搬送ローラの上流側で複数に枝別れさせやすくなっている。そして、搬送路が第2の搬送ローラの上流側で複数に枝別れしているので、第2の搬送ローラによる用紙の搬送速度の変更を行なう区間が一定になっており、第2の搬送ローラによる用紙の搬送速度の制御がしやすくなっている。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷装置に設けられている用紙供給装置1の概略構成を示す図であり、図2は、用紙供給装置1の制御系を示すブロック図である。
印刷装置は、用紙供給装置1と用紙Wに画像形成する画像形成部(図示せず)と画像形成部で画像が形成された用紙Wを載置する排紙台(図示せず)とを備えて構成されている。そして、一群の複数枚の用紙Wに連続して次々に画像形成をすることができるようになっている。
用紙供給装置1は、トレイ9(9A,9B)と、レジストローラ(レジストローラ対)45,47と、搬送路7と、第1の搬送ローラ19(19A,19B),21(21A,21B),29,31と、第2の搬送ローラ35,37と、第1の搬送ローラ19,21,29,31で搬送される用紙Wの移動量をたとえば間接的に計測する用紙移動量計測手段と、用紙検出手段の例であるセンサ41と、制御装置(DSP)51とを備えて構成されている。
トレイ9は、矩形状の記録用紙(以下、単に「用紙」という。)Wを積層して多数枚収納することができるようになっている。
レジストローラ(レジスト部)45,47は、画像形成部に用紙Wを供給するために設けられているものであり、一対の円柱状のローラ45,47で用紙Wを挟み込んで、制御装置51の制御の下、図示しないモータ等のアクチュエータによって回転駆動し、用紙Wの斜行を修正して、図1の矢印AR1の方向に用紙Wを送り出すようになっている。
前記画像形成部は、図1の矢印AR1の方向に送り出された用紙Wの一方の面に、たとえばインクジェットにより、画像を形成するものである。搬送路7では、1枚ずつ搬送される用紙がトレイ9からレジストローラ45,47までガイドされて通過するようになっている。なお、搬送路17(17A,17B)は、搬送路7の上流側(用紙Wの流れ方向において上流側)の部位を形成しており、搬送路25は、搬送路7の下流側の部位を形成している。
給紙ローラ11A,13Aは、トレイ9Aに格納されている用紙Wを、1枚ずつ搬送路17Aに供給するために設けられている。給紙ローラ11A,13Aは、円柱状に形成されており、モータ33等のアクチュエータにより回転駆動して、搬送路17Aに用紙Wを供給するようになっている。
より詳しく説明すると、給紙ローラ11Aと給紙ローラ13Aとはお互いの外径がほぼ等しく、お互いが平行に設けられている。また、給紙ローラ11Aがトレイ9Aの端部でトレイ9Aの上方に設けられており、トレイ9Aに格納されている用紙Wの枚数の変化に応じてトレイ9Aが適宜上下方向に移動し、トレイ9Aの最も上に位置している1枚の用紙が、給紙ローラ11Aに付勢されて接触するようになっている。
また、給紙ローラ13Aは、トレイ9Aの端部からやや離れたところに設けられている。給紙ローラ13Aの下側には、さばき台15(15A)が設けられている。給紙ローラ11Aと給紙ローラ13Aとは、クラッチ(たとえば駆動回路57によって動作する電磁クラッチ)59を介して、モータ33の回転出力軸に接続されている。
そして、トレイ9Aに格納されている各用紙Wのうちの最も上方に位置している用紙Wが給紙ローラ11Aに接触している状態で、制御装置51の制御の下、各給紙ローラ11A,13Aが回転駆動すると、1枚の用紙が給紙ローラ13Aとさばき台15Aとの間を通って、搬送路17Aに供給されるようになっている。なお、トレイ9B、各給紙ローラ11B,13B、さばき台15Bも、トレイ9A、各給紙ローラ11A,13A、さばき台15Aの場合と同様である。
第1の搬送ローラ(2つの円柱状のローラで構成された搬送ローラ対)19,21,29、31は、給紙ローラ11,13によって搬送路17に供給された1枚の用紙を挟みこむことにより、搬送路7の上流側部位17でレジストローラ45,47に向かって、第2の搬送ローラ35,37のところまで用紙Wを搬送するようになっている。第1の搬送ローラ19,21,29,31は、給紙ローラ13等の場合と同様にして、クラッチ59を介してモータ33等のアクチュエータに接続されており、制御装置51の制御の下で回転駆動するようになっている。
なお、搬送路17Aの途中(給紙ローラ13Aと搬送ローラ29,31との間)に、搬送ローラ19A,21Aが設けられおり、同様にして、搬送路17Bの途中に、搬送ローラ19B,21Bが設けられている。
また、各トレイ9A,9Bのうちの一方のトレイからのみ搬送路17に用紙Wが供給されるようになっている。すなわち、トレイ9Aから搬送路17Aに用紙Wが供給されているときには、トレイ9Bから搬送路17Bに用紙Wが供給されることはなく、各搬送路17A,17Bが合流する箇所(もしくは、搬送ローラ29、31が設けられている箇所)で、トレイ9Aから供給された用紙Wとトレイ9Bから供給された用紙Wとがお互いに干渉することはない。
第2の搬送ローラ(第1の搬送ローラ29、31と同様に構成された搬送ローラ対)35,37は、第1の搬送ローラ29,31によって搬送路17を搬送されてきた1枚の用紙を挟みこむことによって、搬送路7の下流側部位25でレジストローラ45,47に向かってレジストローラ45,47まで用紙Wを搬送するようになっている。第2の搬送ローラ35,37は、モータ(駆動回路53によって駆動するモータ)39等のアクチュエータの回転出力軸に接続されている。そして、制御装置51の制御の下、回転駆動して用紙Wを搬送するようになっている。
前記用紙移動量計測手段は、第1の搬送ローラ29,31や搬送ローラ19,21で搬送される用紙Wの移動量を、たとえば間接的に計測することができるようになっている。
具体的には、搬送ローラ29(搬送ローラ31、搬送ローラ19A,19B、搬送ローラ21A,21Bであってもよい。)には、搬送ローラ29の回転角度(回転量)を計測可能な軸エンコーダ(ロータリエンコーダ)55が設けられており、このロータリエンコーダ55で搬送ローラ29の回転角度を検出することにより、用紙Wの移動量を間接的に計測するようになっている。ロータリエンコーダ55の回転入力軸は搬送ローラ29の回転軸に連結されている。なお、搬送ローラ35の回転角度は、モータ39に内蔵されているエンコーダ(ロータリエンコーダ)によって検出されるようになっている。
センサ41は、第1の搬送ローラ29,31で搬送路17を搬送される1枚の用紙Wを検出するセンサである。
制御装置51は、第1の搬送ローラ19,21,29,31が用紙Wを搬送するときにおける用紙Wの搬送速度と同じ速度で用紙Wを搬送するように第2の搬送ローラ35,37を回転駆動しておき、センサ41が1枚の用紙Wを検出した時における前記用紙移動量計測手段で計測した用紙Wの移動量を用い、トレイ9からレジストローラ45,47まで用紙Wを搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、第2の搬送ローラ35,37が実際に用紙Wを搬送し始めるときに第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送速度を制御するようになっている。
具体的に説明すると、第2の搬送ローラ35,37を回転駆動しておいて、給紙ローラ11A,13Aが用紙Wの供給を開始した時におけるロータリエンコーダ55のカウント値を「0」とする。この後、各搬送ローラ19A、21A、29、31を回転駆動してロータリエンコーダ55のパルスを制御装置51でカウントし、センサ41が用紙Wの先端を検出した時におけるロータリエンコーダ55のパルス数を「n」とする。また、パルス数の理論値(設計上の値;総ての条件が設計値に対して誤差の無い状態になっている場合において、用紙Wを搬送するときのパルス数の値)をnとする。そして、センサ41が用紙Wの先端を検出した時のパルス数nと理論上のパルス数nとの差Δnを求める。この差Δnに基づいて、第2の搬送ローラ35,37の回転速度を制御装置51で制御する。
たとえば、差Δn(n−n)が「0」よりも大きければ、用紙Wの搬送が目標値に対して遅れているので、第2の搬送ローラ35,37の回転速度を、当初の設定値よりも速めるようにする。なお、用紙Wの搬送が目標値に対して遅れる要因としては、搬送ローラ19,21,29,31で用紙Wを搬送するときにおける用紙Wの滑りや、搬送ローラ19,21,29,31が磨耗して外径が設計値よりも小さくなっていることを掲げることができる。
なお、第2の搬送ローラ35,37が実際に用紙Wを搬送し始めてから所定の時間が経過したとき(搬送し始めてからすぐにではなく所定の時間が経過したとき)に、第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送速度を制御するようになっていてもよい。
ところで、すでに理解されるように、用紙供給装置1で複数枚の用紙Wを1枚ずつ連続して搬送する場合には、各用紙Wは所定の間隔をあけて搬送されるようになっており、搬送路7において用紙W同士が重なることはない。また、第1の搬送ローラ19,21,29,31、第2の搬送ローラ35,37、レジストローラ45,47の間隔は、搬送路7に沿って用紙Wを搬送する際に、少なくとも一対のローラが用紙Wを挟み込んで搬送することができるような間隔になっているものとする。センサ43は、搬送路7を搬送されてきる用紙Wを検出することができるセンサである。
また、給紙ローラ11,13によって搬送路17に供給される1枚の用紙Wはたとえば所定の速度で搬送路17に供給される。そして、搬送ローラ19,21,29,31が、前記所定の速度のままで、搬送路17に供給された1枚の用紙Wを搬送するようになっている。
なお、給紙ローラ11,13によって搬送路17に供給されたときの1枚の用紙Wの速度とは異なる速度で、搬送ローラ19,21,29,31が1枚の用紙Wを搬送するようになっていてもよい。この場合、1枚の用紙Wは、所定の短い時間だけたとえば加速されこの加速後に一定の速度で搬送路17を搬送されるようになっている。前記一定の速度が搬送ローラ19,21,29,31での1枚の用紙Wの搬送速度ということになる。
また、搬送路7(17,25)は、様々な長さの用紙Wが通過するが、搬送路の長さは最長の用紙Wの長さよりも長く、1枚以上たとえば3枚程度用紙Wが、所定の間隔をあけて搬送路7に入るようになっている。また、前述したように、搬送ローラ19,21,29,31とこの搬送ローラ19,21,29,31を回転駆動するモータ33との間には、電磁クラッチ等のクラッチ59が設けられており、第2の搬送ローラ35,37が用紙Wを搬送するときには、クラッチ59がオフになる。すなわち、搬送ローラ19,21,29,31とモータ33の回転出力軸とは切り離され、第2の搬送ローラ35,37で1枚の用紙Wを搬送する際、搬送ローラ29,31等が1枚の用紙Wを挟んでいても、搬送ローラ29,31等の抵抗が極力小さくなるのである。
センサ41は、用紙Wの搬送方向における第2の搬送ローラ35,37の下流側であって、第2の搬送ローラ35,37の近傍に設けられている。なお、図1では、第2の搬送ローラ35,37が一対しか設けられていないが、第2の搬送ローラ35,37が複数対対設けられている場合には、最も上流側(トレイ9側)の搬送ローラ35,37の下流側にセンサ41が設けられているものとする。
また、すでに理解されるように、トレイ9が複数設けられており、搬送路17が第2の搬送ローラ35,37の上流側で複数に枝別れしており(搬送路17A、17B参照)、各トレイ9A、9Bに通じているが、トレイ9A,9Bの一方を削除して、1つのトレイ9Aと搬送路17Aのみを備えた構成にしてもよい。
さらに、詳しくは図4を用いて後述するが、制御装置51は、第2の搬送ローラ35,37による1枚の用紙Wの搬送速度を制御するに際し、第2の搬送ローラ35,37の回転角速度が一定の値に達するまで第2の搬送ローラ35,37を第1の所定の角加速度で変化させ、この後、前記一定の回転角速度の値を維持し、この後1枚の用紙Wの先端がレジストローラ45,47の近傍に達したときに、第2の搬送ローラ35,37の回転角速度がゼロ(「0」)になるまで第2の搬送ローラ35,37を第2の所定の角加速度で変化させるようになっている。
また、センサ43は、用紙Wの搬送方向におけるレジストローラ45,47の上流側であってレジストローラ45,47の近傍に設けられている。そして、第2の搬送ローラ35,37で搬送路25を搬送されてきた1枚の用紙W(用紙Wの先端)を検出するようになっている。
そして、制御装置51は、センサ43が用紙Wを検出した時刻に基づいて、トレイ9からレジストローラ45,47まで1枚の用紙Wを搬送するのに要する時間が理論値により一層等しくなるように、第2の搬送ローラ35,37による1枚の用紙Wの搬送速度を補正する(たとえば、センサ41やロータリエンコーダ55を用いた補正とは別個に補正する)制御をするようになっている。
次に、用紙供給装置1の動作について説明する。
図3は、用紙供給装置1の動作の概略を示すフローチャートである。
まず、制御装置51の制御の下、モータ33のスタート信号の有無を判断する(S1)。なお、スタート信号は、たとえば、用紙供給装置1が設けられている印刷装置の操作スイッチを介して入力されるようになっている。
ステップS1で、スタート信号が入力された場合には、モータ33,39の稼動を開始する(S3)。続いて、クラッチ59をオンする旨の信号が入力されたか否かを判断する(S5)。
ステップS5で、クラッチ59をオンする旨の信号が入力された場合には、クラッチ59をオンして(S7)用紙Wを搬送路17に供給し搬送路17で搬送し、また、ロータリエンコーダ55で搬送ローラ31の回転角度(回転量)のカウントを開始する(S9)。
続いて、センサ41が用紙Wを検出したか否か(たとえば、用紙Wがローラ35,37に到達したか否か)の判断をし(S11)、センサ41が用紙Wを検出した場合には、ロータリエンコーダ55のパルスのカウントを終了し(S13)、ロータリエンコーダ55のパルスのカウント数から用紙Wの滑り量を算出する(S15)。
続いて、モータ(第2の搬送ローラ35,37を回転するモータ)39の速度を算出し、この算出した速度までモータ39の回転出力軸の回転速度を加速しもしくは減速し、モータ39を停止させる位置(用紙Wの先端がちょうど良い具合いでレジストローラ45,47に到達するようなモータ39の回転出力軸の回転量)を算出する(S19)。
続いて、搬送ローラ35のパルス数のカウントを開始して、この開始したパルス数が所定の値(用紙Wの先端をちょうど良い具合いでレジストローラ45,47に到達させるためのパルス数よりも僅かに少ないパルス数)になったか否かを判断し(S21)、パルス数が上記所定の値になったときに、用紙Wの先端がちょうど良い具合いでレジストローラ45,47に到達し、しかも、レジストローラ45,47に用紙Wの先端が接触して用紙Wが僅かに撓むように、モータ39の回転出力軸の回転数を減速し、この後停止し(S23、S25)、ステップS5に戻って、次の用紙Wの供給を行う。
なお、レジストローラ45,47に到達した用紙Wは、レジストローラ45,47が回転駆動することにより図1の矢印AR1の方向に搬送され、用紙Wに画像形成がなされる。
ところで、用紙供給装置1において、ロータリエンコーダ55を用いる代わりに、給紙ローラ11,13や、各搬送ローラを駆動している系とは別の、一定速度で搬送している駆動系(搬送ベルト部分)に取り付けられた軸エンコーダを使用してもよい。この場合、モータ(内部給紙モータ)33と前記搬送ベルト部分の軸エンコーダでは用紙Wの搬送速度が異なり、前記搬送ベルト部分の軸エンコーダのパルスをそのまま使用することはできない(時間あたりの搬送量が異なるため正確な値がカウントできない)。そこで、前記搬送ベルト部分の軸エンコーダのパルスをそのまま使用するのではなく、モータ33と前記搬送ベルト部分の軸エンコーダとの速度比や、各ローラ19,21,29,31の1パルスあたりの用紙Wの搬送量等を利用して、モータ33での用紙Wの搬送量に換算する必要がある。
用紙供給装置1によれば、トレイ9からレジストローラ45,47まで用紙Wを搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送速度を制御するので、用紙Wを正しいタイミングでレジストローラ45,47に到達させることができる。このようにすれば、印刷効率を上げるべく搬送する用紙Wの間隔を詰めた場合であっても、用紙Wが画像形成部等においてお互いに重なることがなくなり、印刷の不具合を解消することができる。
また、用紙供給装置1によれば、第2の搬送ローラ35,37が実際に用紙Wをニップした(挟み込んだ)ときに(換言すれば挟み込んで用紙Wを搬送可能な状態になった直後に)、用紙Wの搬送速度を変更するので、搬送ローラ35,37間における用紙Wの滑り(第1の搬送ローラ29,31から第2の搬送ローラ35,37に用紙Wを受け渡すときに発生する用紙Wの滑り;搬送ローラ35,37との間で発生する滑り)の発生を抑えることができ、用紙Wの搬送速度を確実に変更することができ、用紙Wを正しいタイミングでレジストローラ45,47に確実に到達させることができる。
また、第1の搬送ローラ29,31で用紙Wの搬送の遅れが生じた場合のみならず、第1の搬送ローラ29,31で用紙Wの搬送の進みが生じた場合であっても、用紙Wを正しいタイミングでレジストローラ45,47に確実に到達させることができる。したがって、用紙Wのサイズが予定していたものに対してずれていたりまたトレイ9への用紙Wの設置位置がずれていることによって、第1の搬送ローラ29,31での用紙搬送速度が理論値からずれていても、用紙Wを正しいタイミングでレジストローラ45,47に確実に到達させることができる。
また、用紙供給装置1によれば、センサ41が、第2の搬送ローラ35,37の下流側に設けられているので、第2の搬送ローラ35,37が用紙Wをニップしてから用紙Wの搬送速度を変更することができ、用紙Wを正しいタイミングでレジストローラ45,47に到達させることができる。
さらに、用紙供給装置1によれば、トレイ9を複数設け搬送路17を複数に枝別れさせる場合であっても、搬送路17を第2の搬送ローラ35,37の上流側で複数に枝別れさせやすくなっている。そして、搬送路17が第2の搬送ローラ35,37の上流側で複数に枝別れしているので、第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送速度の変更を行なう区間が一定になっており、第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送速度の制御がしやすくなっている。
また、用紙供給装置1によれば、第2の搬送ローラ35,37による1枚の用紙Wの搬送速度を制御するに際し、用紙Wの搬送速度における加速度・減速度を考慮する(詳しくは図4を用いて後述する。)ので、用紙Wを一層正しいタイミングでレジストローラ45,47に到達させることができる。
また、用紙供給装置1によれば、センサ43が用紙Wを検出した時刻に基づいて、トレイ9からレジストローラ45,47まで用紙Wを搬送するのに要する時間が理論値により一層等しくなるように、第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送速度を補正するので、たとえば、第2の搬送ローラ35,37による用紙Wの搬送において滑りが発生する場合であっても、用紙Wを正しいタイミングでレジストローラ45,47に到達させることができる。
ところで、ロータリエンコーダ55等で構成される用紙移動量計測手段を用いる代わりに、時刻の経過を用いて、第2の搬送ローラ35,37の回転速度を制御してもよい。
すなわち、制御装置51で、センサ41が1枚の用紙Wを検出する時刻よりも早い所定の時刻を基準にして、この基準時刻からセンサ41が前記1枚の用紙Wを検出するまでに実際に要した時間を計測し、この計測した時間と前記基準時刻からセンサ41が1枚の用紙Wを検出するまでに要する計算上の時間との差を求めるようにしてもよい。
ここで上記計測は、たとえば、搬送ローラ19A、21Aが1枚の用紙Wを搬送し始めてからセンサ41が前記1枚の用紙Wを検出するまでに実際に要した時間を計測し、または、給紙ローラ11,13が1枚の用紙Wを供給する動作を開始してからセンサ41が1枚の用紙Wを検出するまでに実際に要した時間を計測してなされるようになっている。
そして、制御装置51で、第1の搬送ローラ19,21,29,31が1枚の用紙Wを搬送するときにおける用紙Wの搬送速度と同じ速度で1枚の用紙Wを搬送するように第2の搬送ローラ35,37を回転駆動しておき(たとえば、第1の搬送ローラの外径と第2の搬送ローラの外径との外径が同じであるなら、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとを同じ回転角速度で回転駆動しておき)、搬送路7を用いてトレイ9からレジストローラ45,47まで1枚の用紙Wを搬送するのに要する時間が理論値(設計上の必要とする時間;総ての条件が設計値に対して誤差の無い状態になっている場合において、用紙を搬送するのに要する時間)とほぼ等しくなるように、前記求めた差に基づき、第2の搬送ローラ35,37が実際に1枚の用紙Wを搬送し始めるとき(用紙Wの先端を挟み込んだとき)から第2の搬送ローラ35,37による1枚の用紙Wの搬送速度を制御するようにしてもよい。
なお、仮に、第1の搬送ローラ19,21,29,31の周速度(ローラの半径×回転角速度)が一定速度であり、前記基準時刻が搬送路17における搬送ローラ19,21が用紙Wの搬送を開始した時刻であるとすると、前記計算上の時間は、たとえば「搬送路17における搬送ローラ19,21からセンサ41までの距離÷搬送ローラ19,21の周速度(ローラの半径×回転角速度)」であらわすことができる。
ここで、第2の搬送ローラ35,37等の搬送速度の制御について、図4を参照しつつさらに詳しく説明する。ここでは、時刻の経過を用いて、第2の搬送ローラ35,37の回転速度を制御する場合を例に掲げて説明するが、ロータリエンコーダ55等で構成される用紙移動量計測手段を用いた場合も同様に考えることができる。
図4は、第2の搬送ローラ35,37の搬送速度の制御について説明する図であり、図4の横軸は時刻tの経過を示し縦軸は搬送路7における用紙Wの搬送距離を示す。
図4に破線で示すグラフGは、前述した理論値にしたがって、1枚の用紙Wがトレイ9A(トレイ9Bであってもよい。)からレジストローラ45,47まで搬送されるときの1枚の用紙W(用紙Wの先端部)の速度を示している。
したがって、グラフGと時刻tの経過を示す直線とで囲まれた台形の面積が、トレイ9Aに格納されている用紙Wの先端部(図1では左端部)からレジストローラ45,47までの距離ということになる。なお、前述したように、レジストローラ45,47に到達した1枚の用紙Wの先端部側にたるみをもたせる場合には、このたるみ分を含んだ距離が、前記台形の面積になる。
グラフGでは、時刻tから1枚の用紙Wの搬送が開始され、時刻tから時刻tの間加速度αで1枚の用紙Wが加速され、時刻tから時刻tの間一定の速度Vで1枚の用紙Wが搬送され、時刻tから時刻tの間負の加速度αdnで1枚の用紙Wが加速され(すなわち、加速度αdnで減速され)、時刻tで1枚の用紙Wが停止するようになっている。また、グラフGでは、時刻tでセンサ41が1枚の用紙Wを検出するようになっている。
図4に実線で示すグラフGは、用紙供給装置1で、第2の搬送ローラ35,37による1枚の用紙Wの搬送速度を実際に変えて搬送したときにおける1枚の用紙W(用紙Wの先端部)の速度の変化を示している。
グラフGでは、トレイ9Aから1枚の用紙Wの先端がセンサ41で検出されるまでの間本来なら速度Vで搬送すべきところ、用紙Wと搬送ローラ19,21等との間で滑り等が発生したことによって、速度Vよりも遅い速度Vで搬送され(搬送路7の上流側で用紙Wの搬送に遅れが生じ)ている。この遅れを取り戻すために、グラフGでは、センサ41で1枚の用紙W1を検出した後は、第2の搬送ローラ35,37による1枚の用紙Wの搬送速度を、速度Vよりも速い速度Vで搬送している。
また、グラフGでは、時刻tから1枚の用紙Wの搬送が開始され、時刻tから時刻tの間加速度αで1枚の用紙Wが加速され、時刻tから時刻tの間一定の速度Vで1枚の用紙Wが搬送され、時刻tから時刻tの間加速度αupで1枚の用紙Wが加速され、時刻tから時刻tの間一定の速度Vで1枚の用紙Wが搬送され、時刻tから時刻tの間負の加速度αdnで1枚の用紙Wが加速され、時刻tで1枚の用紙Wが停止するようになっている。また、グラフGでは、時刻tよりも遅い時刻tでセンサ41が1枚の用紙Wを検出するようになっている。
なお、すでに理解されるように、1枚の用紙Wがレジストローラ45,47に到達するのに要する時間は、グラフGの場合であっても、グラフGの場合であってもお互いに等しいので、グラフGと時刻tの経過を示す直線とで囲まれた台形の面積と、グラフGと時刻tの経過を示す直線とで囲まれた台形状(高さの異なる2つの台形を組み合わせた形状)の部分の面積とはお互いが等しくなっている。
換言すれば、線分Oと線分Oと線分Oと線分Oとで囲まれた部分の面積と、線分Xと線分Xと線分Xと線分Xと線分Xとで囲まれた部分の面積とはお互いが等しくなっている。
ここで、グラフGにおける速度Vの算出について説明する。
まず、時刻tと時刻tとの間における1枚の用紙Wの平均速度をVαupとし、時刻tと時刻tとの間の時間をTαupとし、時刻tと時刻tとの間の時間をTVXとし、時刻tと時刻tとの間における1枚の用紙Wの平均速度をVαdnとし、時刻tと時刻tとの間の時間をTαdnとし、線分Xと線分Xと線分Xと線分Xと線分Xとで囲まれた部分の面積(用紙Wの搬送距離)をLtrとすると、次に示す数式f1が成立する
Figure 2009161320
なお、Vαup、Tαup、TVX、Vαdn、Tαdnは、図4から明らかなように、次に示す数式f2〜f6で表すことができる。
Figure 2009161320
Figure 2009161320
Figure 2009161320
Figure 2009161320
Figure 2009161320
ここで、数式f2〜数式6のものを数式f1に代入すると次に示す数式f7を得ることができる。
Figure 2009161320
数式f7を速度Vについて整理すると、次に示す数式f8(速度Vについての2次方程式)を得ることができる。
Figure 2009161320
数式f8を速度Vについて解くと、次に示す数式f9(速度Vの解)を得ることができる。
Figure 2009161320
なお、数式f9においては2つの解が出るが、この2つの解のうちの妥当なほうを、速度Vの値として採用すればよい。
また、図4で示すグラフGは、用紙Wの加速度αが加速度αよりも小さい等によって用紙Wの搬送が遅れる場合について説明したが、図5に示すように、用紙Wの搬送開始時刻t11が時刻tよりも遅れて、用紙Wの搬送が遅れる場合も図4に示した場合と同様に考えることができる(グラフG21参照)。
さらに、図5で示すグラフG21は、用紙Wの搬送開始時刻t11が時刻tよりも遅れる場合についてものであるが、図6に示すように、用紙Wの搬送開始時刻t01が時刻tよりも早い場合についても、図5に示した場合と同様に考えることができる(グラフG22参照)。なお、図4に示すグラグGと、図5に示すグラグGと、図6に示すグラグGとはお互いが同じものである。
次に、図4に示すグラフGにおいて、モータ39(第2の搬送ローラ35,37を駆動するモータ)を時刻tで停止すべく、モータ39の減速を開始する箇所を求める場合について説明する。
線分Xと線分Xと線分Xと線分X線分Xとで囲まれた部分の面積(用紙Wの搬送距離)をLmsとし、前述したように、線分Xと線分Xと線分Xと線分Xと線分Xとで囲まれた部分の面積(用紙Wの搬送距離)をLtrとし、線分X線分Xと線分Xとで囲まれた部分の面積をLαdnとすると、図4から明らかなように、次に示す数式f10を得ることができる。
Figure 2009161320
数式f10を、次に示す数式f11から数式f13に示すように変形すれば、数式f13に示すようにLmsの値を求めることができ、この求めたLmsの値から時刻tを算出することもできる。
Figure 2009161320
Figure 2009161320
Figure 2009161320
なお、本件明細書における用紙Wは、パルプから製造される紙だけでなく、フィルム状の合成樹脂等であって絵や文字等を印字・印刷等して形成することができるものを含むものとする。
また、上述した実施形態に係る用紙供給装置1は、シート状の記録媒体(矩形な記録媒体)を積層して多数枚収納することができるトレイと、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部に記録媒体を供給するためのレジストローラと、前記トレイから前記レジストローラまで1枚ずつ搬送される記録媒体がガイドされて通過する搬送路と、前記トレイに収納されている記録媒体を1枚ずつ前記搬送路に供給するための供給手段と、前記供給手段によって前記搬送路に供給された1枚の記録媒体を前記搬送路の上流側(記録媒体搬送方向の上流側)で前記レジストローラに向かって搬送する(記録媒体に外力を加えて記録媒体を第2の搬送手段まで移動する)第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段によって前記搬送路を搬送されてきた1枚の記録媒体を前記搬送路の下流側(記録媒体搬送方向の下流側)で前記レジストローラに向かって前記レジストローラまで搬送(記録媒体に外力を加えて記録媒体を移動する)する第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段で前記搬送路を搬送される1枚の記録媒体を検出するセンサと、前記第1の搬送手段が1枚の記録媒体を搬送するときにおける記録媒体の搬送速度とほぼ同じ速度で1枚の記録媒体を搬送するように前記第2の搬送手段を駆動しておいて前記第2の搬送手段が前記第1の搬送手段で搬送されてきた1枚の記録媒体を実際に搬送するとき(搬送し始めたとき;搬送可能になったとき)から前記センサが記録媒体を検出したタイミング(時刻)に基づき前記搬送路を用いて前記トレイから前記レジストローラまで1枚の記録媒体を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように前記第2の搬送手段による1枚の記録媒体の搬送速度を制御する制御手段とを有する記録媒体搬送装置の例である。
また、上述した実施形態に係る用紙供給装置1は、シート状の記録媒体を多数枚収納することができるトレイと、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部に記録媒体を供給するためのレジストローラと、前記トレイから前記レジストローラまで1枚ずつ搬送される記録媒体がガイドされて通過する搬送路と、前記トレイに収納されている記録媒体を1枚ずつ前記搬送路に供給するための供給手段と、前記供給手段によって前記搬送路に供給された1枚の記録媒体を前記搬送路の上流側で前記レジストローラに向かって搬送する第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段によって前記搬送路を搬送されてきた1枚の記録媒体を前記搬送路の下流側で前記レジストローラに向かって前記レジストローラまで搬送する第2の搬送手段と、前記第2の搬送手段が前記第1の搬送手段で搬送されてきた1枚の記録媒体を実際に搬送可能になったときに、前記第1の搬送手段による記録媒体の実際の搬送速度(全部区間の搬送速度でもよいし、一部区間の搬送速度でもよい)に基づき、前記搬送路を用いて前記トレイから前記レジストローラまで1枚の記録媒体を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように前記第2の搬送手段による1枚の記録媒体の搬送速度を制御する制御手段とを有する記録媒体搬送装置の例である。
本発明の実施形態に係る印刷装置に設けられている用紙供給装置の概略構成を示す図である。 用紙供給装置の制御系を示すブロック図である。 用紙供給装置の動作の概略を示すフローチャートである。 第2の搬送ローラ等を用いた用紙の搬送速度の制御について説明する図である。 第2の搬送ローラ等を用いた用紙の搬送速度の制御について説明する図である。 第2の搬送ローラ等を用いた用紙の搬送速度の制御について説明する図である。
符号の説明
1 用紙供給装置
7、17、25 用紙搬送路
9 トレイ
11、13 給紙ローラ
19、21、29、31 第1の搬送ローラ
35、37 第2の搬送ローラ
41 センサ
45、47 レジストローラ
51 制御装置

Claims (5)

  1. シート状の記録媒体を多数枚収納することができるトレイと;
    画像形成部に記録媒体を供給するためのレジスト手段と;
    前記トレイから前記レジスト手段まで搬送される記録媒体が通過する搬送路と;
    前記トレイに収納されている記録媒体を前記搬送路に供給するための供給手段と;
    前記供給手段によって前記搬送路に供給された記録媒体を、前記搬送路の上流側で前記レジスト手段に向けて搬送する第1の搬送手段と;
    前記第1の搬送手段によって搬送されてきた記録媒体を、前記搬送路の下流側で前記レジスト手段に向けて搬送する第2の搬送手段と;
    前記第1の搬送手段で搬送されてきた記録媒体が前記第2の搬送手段に到達したことを検出する記録媒体検出手段と;
    前記第1の搬送手段における搬送速度とほぼ同じ速度で記録媒体を搬送するように前記第2の搬送手段を駆動しておいて、前記第2の搬送手段が記録媒体を実際に搬送するときに、前記記録媒体検出手段が記録媒体を検出したタイミングに基づき、前記トレイから前記レジスト手段まで記録媒体を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、前記第2の搬送手段による記録媒体の搬送速度を制御する制御手段と;
    を有することを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 矩形状の用紙を多数枚収納することができるトレイと;
    画像形成部に用紙を供給するためのレジストローラと;
    前記トレイから前記レジストローラまで搬送される用紙が通過する搬送路と;
    前記トレイに収納されている用紙を前記搬送路に供給するための給紙ローラと;
    前記給紙ローラによって前記搬送路に供給された用紙を、前記搬送路の上流側で前記レジストローラに向けて搬送する第1の搬送ローラと;
    前記第1の搬送ローラによって搬送されてきた用紙を、前記搬送路の下流側で前記レジストローラに向けて搬送する第2の搬送ローラと;
    前記第1の搬送ローラで搬送される用紙の移動量を計測する用紙移動量計測手段と;
    前記第1の搬送ローラで搬送されてきた用紙が前記第2の搬送ローラに到達したことを検出する用紙検出手段と;
    前記第1の搬送ローラが用紙を搬送するときにおける用紙の搬送速度と同じ速度で用紙を搬送するように前記第2の搬送ローラを回転駆動しておき、前記用紙検出手段が前記1枚の用紙を検出した時における前記用紙移動量計測手段で計測した用紙の移動量を用い、前記トレイから前記レジストローラまで用紙を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、前記第2の搬送ローラが実際に用紙を搬送し始めるときから前記第2の搬送ローラによる用紙の搬送速度を制御する制御手段と;
    を有することを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 矩形状の用紙を多数枚収納することができるトレイと;
    画像形成部に用紙を供給するためのレジストローラと;
    前記トレイから前記レジストローラまで搬送される用紙が通過する搬送路と;
    前記トレイに収納されている用紙を前記搬送路に供給するための給紙ローラと;
    前記給紙ローラによって前記搬送路に供給された用紙を、前記搬送路の上流側で前記レジストローラに向かって搬送する第1の搬送ローラと;
    前記第1の搬送ローラによって搬送されてきた用紙を、前記搬送路の下流側で前記レジストローラに向けて搬送する第2の搬送ローラと;
    前記第1の搬送ローラで搬送されてきた用紙が前記第2の搬送ローラに到達したことを検出する用紙検出手段と;
    前記用紙検出手段が前記用紙を検出する時刻よりも早い所定の時刻を基準にして、この基準時刻から前記用紙検出手段が前記用紙を検出するまでに実際に要した時間を計測し、この計測した時間と前記基準時刻から前記用紙検出手段が前記用紙を検出するまでに要する計算上の時間との差を求め、また、前記第1の搬送ローラが用紙を搬送するときにおける用紙の搬送速度と同じ速度で用紙を搬送するように前記第2の搬送ローラを回転駆動しておき、前記トレイから前記レジストローラまで用紙を搬送するのに要する時間が理論値とほぼ等しくなるように、前記求めた差に基づき前記第2の搬送ローラが実際に用紙を搬送し始めるときから前記第2の搬送ローラによる用紙の搬送速度を制御する制御手段と;
    を有することを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の用紙搬送装置において、
    前記用紙検出手段は、前記用紙の搬送方向における前記第2の搬送ローラの下流側に設けられていることを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    前記トレイが複数設けられており、前記搬送路は、前記第2の搬送ローラの上流側で複数に枝別れしており、各トレイに通じていることを特徴とする用紙搬送装置。
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