JP3184820B2 - 給紙装置およびそれを備えた画像記録装置 - Google Patents

給紙装置およびそれを備えた画像記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された原稿の
一番上から順に給紙する上分離と一番下から順に給紙す
る下分離とを切替可能な給紙装置に係り、特にファクシ
ミリ機能と原稿複写機能とを兼ね備える画像形成装置の
給紙装置およびそれを備えた画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置と複写機とで
は、それらの備える機能あるいは文化の違いから原稿の
給紙の仕方が異なっている。複写機においては、ソータ
やフィニシャ等の後処理装置の排紙トレイ上に給紙前の
原稿と同じ順番で複写紙を排紙するため、積層された原
稿の最終ページから給紙を行う必要がある。一方、ファ
クシミリ装置においては、1ページ目から原稿を送信す
るため、積層された原稿の先頭ページから給紙を行う必
要がある。
【0003】近年、このようなファクシミリ機能と複写
機能を兼ね備える画像形成装置(以下、「複合機」とい
う)の需要拡大が見込まれている。このような複合機に
おいては、上分離給紙と下分離給紙の両方の給紙機能が
必要になる。
【0004】上述のような機能を備える給紙装置として
は、特開平8−202088号公報に記載されたものが
ある。この特開平8−202088号公報では、原稿の
上側および下側にそれぞれ半月断面形状のローラを配置
し、上分離給紙を行う際には、原稿の上側に配置された
半月ローラを独立して回転させ、積層された原稿の最上
位にある原稿の給紙を行う一方、下分離給紙を行う際に
は、原稿の下側に配置された半月ローラを独立して回転
させ、積層された原稿の最下位にある原稿の給紙を行っ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
給紙装置においては、半月ローラの周面を原稿に接触さ
せて給紙を行い、かつ、原稿の給紙方向前方に配置され
た原稿分離部に原稿が到達したときには原稿の送りすぎ
を防止するため、半月ローラと原稿との接触をなくすよ
うにしている。このため、半月ローラの周面は、原稿と
接触した場合に原稿がちょうど原稿分離部に到達するだ
けの距離と同一の長さにする必要がある。
【0006】また、半月ローラは、原稿の給紙を開始す
る前には、常に、半月ローラの平面部が原稿に対向する
ホームポジションに位置決めされなければならない。こ
のため、1枚の原稿を給紙するたびにホームポジション
に戻す制御を行う必要がある。このように、原稿の給紙
を行う場合に、特別な半月ローラの機構が必要となり、
また、その半月ローラの制御が複雑になるという問題が
ある。
【0007】また、上述の給紙装置においては、原稿の
上側に配置された半月ローラの位置が固定されている。
このため、給紙装置に載置できる原稿の量が限定されて
しまうので、枚数の多い原稿について給紙を行う場合、
原稿の追加等が必要となり作業性の面で問題がある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、簡単な機構および制御によって原稿の上分離給紙
および下分離給紙の両方を可能とするとともに作業性の
面で優れた給紙装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿載置台に
載置される原稿を挟んで対向配置された上下のピックア
ップローラのうち、上ピックアップローラによって原稿
を下方に押し付けながら、下分離動作時には下ピックア
ップローラを原稿分離手段の下分離動作に連動させて正
転させる一方、上分離動作時には上ピックアップローラ
を原稿分離手段の上分離動作に連動させて正転させる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第の態様に係る給紙装
置は、原稿束を一枚づつ分離する一対の分離ローラと、
原稿載置台から原稿束を前記一対の分離ローラに繰り出
す一対のピックアップローラと、前記一対の分離ローラ
と前記一対のピックアップローラとの間で上方から搬送
路上にせり出して原稿束の先端部を傾斜させて分離す
捌き手段と、前記原稿束と前記捌き手段との接触部の原
稿搬送方向上流側で前記搬送路の下方から上方まで移動
してせり出し原稿束の下位部分の搬送を妨げる下捌き手
段と、前記接触部の原稿搬送方向下流側で前記搬送路の
上方から下方まで移動してせり出し原稿束の上位部分の
搬送を妨げる重送防止手段と、原稿束から最上位の原稿
を分離する場合には前記下捌き手段を移動させて原稿束
の下位部分の搬送を妨げ、一方、原稿束から最下位の原
稿を分離する場合には前記重送防止手段を移動させて
記捌き手段および前記重送防止手段により原稿束の上位
部分の搬送を妨げる切替え手段と、を具備する構成を採
る。
【0013】この構成によれば、原稿束から最上位の原
稿を分離する場合には、前記下捌き手段を紙通路の下方
から上方に移動させて原稿束の下位部分の搬送を妨げる
ことにより、前記下捌き手段を通過した後に最上位の原
稿が残厚さが薄くなった状態の原稿束の先端部を捌き
手段により傾斜させて一対の分離ローラに供給できるの
で、一方、原稿束から最下位の原稿を分離する場合に
は、まず捌き手段が原稿と接触して原稿を分離し原稿束
の先端部を傾斜させ、その後に前記重送防止手段が原稿
束の上位部分の搬送を妨げることにより、最下位の原稿
を残し厚さが薄くなった状態の原稿束を一対の分離ロー
ラに供給できるので、簡易な構成および制御によって原
稿の上分離給紙および下分離給紙の両方を可能とするこ
とができる。
【0014】本発明の第の態様に係る給紙装置は、第
1の態様において、一対のピックアップローラの下ピッ
クアップローラの表面を覆う位置に移動して原稿束の最
下面を前記下ピックアップローラの表面と非接触にする
第2の重送防止手段を設け、第2の重送防止手段は原稿
束から最上位の原稿を分離する場合に前記位置に移動す
るものである。
【0015】この構成によれば、原稿載置台に載置され
た原稿の残りが少ない場合に、多数枚の原稿の層が一対
の分離ローラに供給されるのを防止することができる。
【0016】本発明の第の態様に係る給紙装置は、第
の態様において、第2の重送防止手段は、下ピックア
ップローラの表面より摩擦係数が大きく、原稿により摩
擦係数の大きい素材で形成されているものである。
【0017】この構成によれば、原稿載置台に載置され
た原稿が1枚のみになった場合に、下ピックアップロー
ラの摩擦力により原稿が進まず、原稿が給紙されなくな
るのを防止できる。
【0018】本発明の第の態様に係る給紙装置は、第
の態様において、原稿載置台に載置された原稿束に対
するピックアップ圧は、原稿束から最下位の原稿を分離
する場合の方が原稿束から最上位の原稿を分離する場合
よりも大きくしたものである。
【0019】この構成によれば、原稿束から最下位の原
稿を分離する場合の方が原稿束から最上位の原稿を分離
する場合よりも原稿に対するピックアップ圧が大きくす
ることができるので、原稿束から最下位の原稿を分離す
る場合においても原稿を給紙しやすくすることができ
る。一般的には、原稿は、原稿束から最下位の原稿を分
離する場合に自重がある分だけ給紙しにくくなる。この
ため、本給紙装置では、原稿束から最下位の原稿を分離
する場合にピックアップ圧を大きくして、原稿を給紙し
やすくしている。これにより、原稿束から最下位の原稿
を分離する場合においても、容易に原稿を給紙すること
ができる。
【0020】本発明の第の態様に係る給紙装置は、第
の態様において、一対の分離ローラの上分離ローラ
は、原稿束から最上位の原稿を分離する場合は原稿を搬
送する方向に回転し、原稿束から最下位の原稿を分離す
る場合は一対の分離ローラの下分離ローラの回転につれ
回りし、一方、前記下分離ローラは、原稿束から最上位
の原稿を分離する場合は原稿を搬送する方向とは逆方向
に回転し、原稿束から最下位の原稿を分離する場合は原
稿を搬送する方向に回転するようにしたものである。
【0021】この構成によれば、原稿束から最下位の原
稿を分離する場合に、上分離ローラは逆転せずに下分離
ローラの回転につれ回りするので、捌き手段が上分離ロ
ーラの近傍にせり出している場合であっても、前記上分
離ローラと前記捌き手段との間に原稿が折れ曲がって入
り込むことを防止できる。
【0022】本発明の第の態様に係る画像記録装置
は、請求項1から請求項のいずれかに記載の給紙装置
を画像記録装置に適用したものである。
【0023】このように、画像記録装置に適用すること
により、画像記録装置において、本発明に係る給紙装置
の効果を得ることができる。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施の形態に係る給紙
装置を備えた複合機の概略構成図である。
【0026】図1において、複合機100は、記録紙に
画像を形成するための構成要素が収納された装置本体1
01と、装置本体101上に設けられ積層原稿を上下か
ら分離可能な給紙装置102とから構成されている。
【0027】図2に示すように、この給紙装置102
は、原稿載置台201に積層された原稿を排紙トレー2
02A、202Bまで移送するため、ピックアップロー
ラ203A、203B、分離ローラ204A、204
B、レジストローラ205、搬送ローラ206および排
紙ローラ207A、207Bを備えている。本給紙装置
102において、各種ローラが原稿を原稿載置台201
から排紙トレー202方向に搬送する場合の回転を正転
といい、その反対の回転を逆転という。また、本給紙装
置102では、原稿載置台201に積層される原稿は、
読取面を下側にし、複数枚ある場合は1ページ目が一番
下になるように重ねられる。
【0028】本給紙装置102において、原稿をセット
すると、原稿は、原稿載置台201の先端部から装置内
部にわずかにはみ出した状態となる。その原稿載置台2
01からはみ出した原稿の部分を下側のピックアップロ
ーラ(以下、「下ピックアップローラ」という)203
Aが下から支えるようになっている。この下ピックアッ
プローラ203Aは、下分離給紙の際に正転して最下位
にある原稿を分離ローラ204A、204Bに給紙す
る。
【0029】一方、下ピックアップローラ203Aと原
稿を挟んで対向する位置には、上側のピックアップロー
ラ(以下、「上ピックアップローラ」という)203B
が配置されている。この上ピックアップローラ203B
は、昇降可能な構成になっている。この上ピックアップ
ローラ203Bは、上分離給紙の際に最上位にある原稿
に接触する位置に移動した後、正転して最上位にある原
稿を分離ローラ204A、204Bに給紙する。
【0030】これらのピックアップローラ203A、2
03Bから一定距離離れた位置に一対の分離ローラ20
4A、204Bが配置されている。この一対の分離ロー
ラ204A、204Bは、ピックアップローラ203
A、203Bから重なった状態で給紙された原稿束を最
上位または最下位の原稿1枚のみに分離する。すなわ
ち、下分離給紙の際に、原稿が重なった状態で給紙され
た場合には最下位の原稿1枚のみに分離し、上分離給紙
の際に原稿が重なった状態で給紙された場合には最上位
の原稿1枚のみに分離する。
【0031】上ピックアップローラ203Bおよび上側
の分離ローラ(以下、「上分離ローラ」という)204
Bは、ローラブラケット208により連結されている。
ローラーブラケット208は、複写動作の際に上分離ロ
ーラ204Bの正転に連動して上ピックアップローラ2
03Bを原稿に押し付ける働きをする。
【0032】分離ローラ204A、204Bの給紙方向
前方に配置されたレジストローラ205、搬送ローラ2
06、第1排紙ローラ207Aおよび第2排紙ローラ2
07Bは、分離ローラ204A、204Bにより分離さ
れた原稿を排紙トレー202Bまたは排紙トレー202
Aまで搬送する。搬送ローラ206と第1排紙ローラ2
07Aとの間には、排紙切替え爪209が設けられてい
る。この排紙切替え爪209の位置を移動させることに
より第1排紙ローラ207Aに排紙するか第2排紙ロー
ラ207Bに排紙するかを決定している。本給紙装置1
02において、複写を行う場合には排紙トレー202A
に排紙され、ファクシミリ送信を行う場合には排紙トレ
ー202Bに排紙される。
【0033】給紙装置102に面する装置本体101の
上方部には、光学ユニット103が配置されている。光
学ユニット103は、原稿の搬送経路上に設けられた読
取窓から原稿を読み取る光学系と、読み取った原稿の画
像を解析して画像信号に変換するCCDと、から構成さ
れる。光学ユニット103は、原稿から読み取った画像
の画像信号をLSU104に送出する。LSU104
は、受け取った画像信号の潜像をドラム105に形成す
る。
【0034】一方、装置本体101の下方部には、給紙
カセット106が配置されている。この給紙カセット1
06に積層された用紙の最上位にある記録紙は、ピック
アップローラ107によって取り出される。給紙カセッ
ト106から取り出された記録紙は、分離ローラ10
8、搬送ローラ109およびレジストローラ110を介
してドラム105まで搬送される。
【0035】現像ユニット111は、ドラム105上に
形成された画像信号の潜像に合わせてトナーをドラム1
05に付着させる。転写帯電機112は、ドラム105
上に付着したトナーを記録紙に移し変える。搬送ベルト
113は、トナーの付着した記録紙を定着ユニット11
4まで搬送する。定着ユニット114は、定着ローラと
加圧ローラとを備え、これらの間を記録紙が通過する際
にトナーを記録紙に定着させる。排紙ローラ115は、
トナー定着後の記録紙を排紙する。また、記録紙に対し
て両面複写を行う場合には、記録紙は排紙されずに自動
両面系116に搬送される。自動両面系116は、記録
紙を反転した状態で再度ドラム105まで搬送する。
【0036】次に、ピックアップローラと分離ローラと
の関係について図3を用いて説明する。図3は、給紙装
置102の内部において、モータから分離ローラおよび
ピックアップローラに至る駆動系の斜視図である。
【0037】図3に示すように、モータ301の駆動軸
の先端に設けられたプーリ302および連結ギヤ303
の回転軸に一体に設けられたプーリ304がベルト30
5で連結されている。
【0038】連結ギヤ303には、上側ギヤ306およ
び下側ギヤ307の2つのギヤが噛合している。上側ギ
ヤ306が一端に固定された上側軸308の他端に上分
離ローラ204Bが取り付けられている。また、下側ギ
ヤ307が一端に固定された下側軸309の他端に下側
の分離ローラ(以下、「下分離ローラ」という)204
Aが取り付けられている。
【0039】上分離ローラ204Bには、ローラベース
204B−1の外周に所定距離隔てて2本のラバー素材
で形成された摩擦ベルト204B−2が巻きつけられて
いる。下分離ローラ204Aについても同様の構成にな
っている。
【0040】上分離ローラ204Bには、所定距離離れ
て上ピックアップローラ203Bが平行に配置されてい
る。上分離ローラ204Bが取り付けられている上側軸
308と上ピックアップローラ203Bが取り付けられ
ている軸310とは、連結部材311およびローラーブ
ラケット208で連結されている。
【0041】連結部材311は、軸方向に対向する一対
の側壁を上側軸308により貫かれている。連結部材3
11から突出形成した軸受部311Aにて軸310の一
端が保持されている。一方、ローラーブラケット208
は、上分離ローラ204Bと上ピックアップローラ20
3Bとを挟んで、連結部材311の反対側から上側軸3
08および軸310の先端部を軸受けしている。
【0042】また、上側軸308および軸310には、
ローラに隣接してプーリがそれぞれ取り付けられてい
る。上側軸308側のプーリ312は、上側軸308に
対してワンウェイクラッチを介して取り付けられてい
る。このワンウェイクラッチは、上側軸308が図中矢
印B方向に回転するときにプーリ312にその回転力を
伝達し、上側軸308が図中矢印A方向に回転するとき
に上側軸308の回転力をプーリ312に伝達しない。
これにより、上側軸308が図中矢印B方向に回転した
場合、プーリ312が同一方向に回転し、上側軸308
が図中矢印A方向に回転した場合、プーリ312は停止
している。軸310側のプーリ313は、軸310に対
してワンウェイクラッチを介して取り付けられ、かつ、
上ピックアップローラ203Bのローラベース203B
−1に対して固定されている。これらの双方のプーリ3
12、313の間は、ベルト314によって連結されて
いる。
【0043】上分離ローラ204Bおよび上ピックアッ
プローラ203Bと同様の位置関係で、下分離ローラ2
04Aおよび下ピックアップローラ203Aが平行に配
置されている。
【0044】下側軸309の軸の先端は、給紙装置10
2の筐体の一部にて回転可能に軸受けされ、下ピックア
ップローラ203Aの軸318の先端は、給紙装置10
2の筐体の一部に固定されている。上側と同様に、それ
ぞれの軸にはローラに隣接してプーリ315、316が
それぞれ取付けられている。下側軸309側のプーリ3
15は、下側軸309に対してワンウェイクラッチを介
して取付けられ、このワンウェイクラッチは、下側軸3
09が図中矢印A方向に回転するときにプーリ315に
その回転力を伝達し、下側軸309が図中矢印B方向に
回転するときに下側軸309の回転力をプーリ315に
伝達しない。また、下ピックアップローラ203A側の
プーリ316は、下ピックアップローラ203Aの軸3
18に対してワンウェイクラッチを介して取付けられ、
かつ、下ピックアップローラ203Aのローラベースに
対して固定されている。このワンウェイクラッチは、プ
ーリ316が図中矢印A方向に回転するときに空転し、
図中矢印B方向に回転するときにはロックする。これら
の双方のプーリ315、316の間は、ベルト317に
よって連結されている。
【0045】次に、上分離ローラと上ピックアップロー
ラとの関係について、図4および図5を用いて説明す
る。図4は、上分離ローラと上ピックアップローラの内
部を示す斜視図である。図5は、図4中の実線Aにおけ
る断面図である。
【0046】図4において、上側軸308は、ローラベ
ース204B−1の中心部を貫通している。上側軸30
8の先端は、ローラーブラケット208の一方の端部に
設けられたボス208Aによって回転可能なように軸支
されている。このボス208Aの外周にワンウェイクラ
ッチ401が取り付けられている。ワンウェイクラッチ
401は、ローラベース204B−1の一端の開口部に
圧入され、ローラベース204B−1と一体になってい
る。ワンウェイクラッチ401の作用によって、図4中
矢印B方向にローラベース204B−1が回転した場合
にローラーブラケット208のボス208Aにロック
し、ローラベース204B−1の回転が止められる。
【0047】一方、ローラベース204B−1の他端に
は、トルクリミッタが上側軸308に嵌め込まれてい
る。トルクリミッタは、固定ボス402、リミッタボス
403およびリミッタバネ404から構成される。固定
ボス402は、ローラベース204B−1に一体に固定
されている。リミッタボス403は、上側軸308に平
行ピン405で固定されている。
【0048】リミッタバネ404は、固定ボス402お
よびリミッタボス403の外周に巻回されている。ま
た、リミッタバネ404は、図4に示すように、固定ボ
ス402側の一端がL字型に折り曲げられており、その
L字型の先端部分が固定ボス402に設けられた溝に差
し込まれている。これにより、固定ボス402とリミッ
タバネ404が一体となって動く。一方、リミッタバネ
404の他端は、リミッタボス403によって締め込ま
れている。これにより、ワンウェイクラッチ401等に
よってローラベース204B−1の回転が規制されてい
ない場合、リミッタボス403の回転がリミッタバネ4
04を介して固定ボス402に伝達される。
【0049】一方、ワンウェイクラッチ401または上
分離ローラ204Bと原稿との摩擦力等によって、ロー
ラベース204B−1の回転が規制される場合には、こ
のリミッタバネ404がリミッタボス403との間で滑
り、上側軸308は、ローラベース204B−1から独
立して回転する。このトルクリミッタは、下分離ローラ
204Aにも内蔵されている。
【0050】次に、本給紙装置における給紙動作を行う
前の状態について図6を用いて説明する。図6は、本給
紙装置の上分離給紙を行う場合の状態を示している。
【0051】図6に示すように、上側軸308と所定距
離離れて平行に軸601が回転自在に給紙装置102の
筐体に軸支されている。この軸601に第1アーム60
2の一端が固定されている。第1アーム602の他端に
は、上捌きユニット603の基端部が取り付けられてい
る。上捌きユニット603は、上分離支持台603aの
先端部に上分離プレート603bが取り付けられ、その
上分離プレート603bを挟むように上分離マイラー6
03cと重送防止シート603dとが取り付けられてい
る。
【0052】また、軸601の先端部が一部交差する位
置に軸604が回転自在に給紙装置102の筐体に軸支
されている。この軸604にカム605が固定されてい
る。このカム605に一端が係合可能な係合片606が
軸601に固定されている。係合片606には、一端が
給紙装置102の筐体に固定された不図示のコイルバネ
の他端が取り付けられている。そのコイルバネによりカ
ム605を上分離ローラ204B側に倒す付勢力がカム
605に加えられている。上分離給紙の際には、この係
合片606がカム605の短径部に接した状態になって
いる。
【0053】一方、軸601には、ねじりコイルバネ6
07が取り付けられている。このねじりコイルバネ60
7の上方の一端は、給紙装置102の筐体に固定されて
いる。ねじりコイルバネ607の下方の他端は、紙面垂
直(手前)方向に折り曲げられている。その折り曲げら
れた部分でねじりコイルバネ607の付勢方向と対抗す
る方向に押し戻された状態で軸601に固定された第2
アーム608に引っ掛けられている。
【0054】上側軸308にねじりコイルバネ609が
取り付けられている。このねじりコイルバネ609の上
方の一端は、給紙装置102の筐体に固定されている。
ねじりコイルバネ609の下方の他端は、紙面垂直(手
前)方向に折り曲げられている。その折り曲げられた部
分で連結部材311を軽く付勢している。
【0055】また、上ピックアップローラ203Bと上
分離ローラ204Bとの間には、先端部が原稿の搬送路
よりも下方に配置されるように上捌きシート621が設
けられている。上捌きシート621は、原稿と接触して
原稿を分離するとともに原稿を分離ローラ204A、2
04Bに導く働きをする。
【0056】下側軸309と所定距離離れて平行に軸6
10が回転自在に給紙装置102の筐体に軸支されてい
る。この軸610に扇形のギヤ611が固定されてい
る。また、軸610に第1リンク612の一端が固定さ
れている。第1リンク612の他端は、第2リンク61
3の一端に連結されている。この第2リンク613の他
端は、下捌きプレート614に形成されたリブ614A
と連結されている。下捌きプレート614は、軸615
に回転自在に取り付けられている。上分離給紙の際、下
捌きプレート614は、下分離位置までせり出した状態
で保持される。
【0057】一方、弓形の形状の重送防止パッド支持台
616が下ピックアップローラ203Aの外側から囲む
ように配置されている。重送防止パッド支持台616の
基端部は、軸617に回転自在に軸支されている。軸6
17の近傍かつ下ピックアップローラ203A側に突出
部618が形成されている。この突出部618と第1リ
ンク612を第3リンク619が連結している。上分離
給紙の際には、重送防止パッド支持台616の先端部が
下ピックアップローラ203Aの上端面までせり出した
状態で保持される。この先端部には、重送防止パッド6
20が取り付けられている。重送防止パッド620は、
フェルト等で下ピックアップローラよりも摩擦係数が小
さく、原稿用紙よりも摩擦係数が大きい素材で形成され
ている。重送防止パッド620は、原稿用紙残りが少な
い時に多数枚の原稿用紙の層が上分離ローラ204Bと
下分離ローラ204Aとの間に入り込まず、且つ、原稿
載置台201上の原稿が1枚のみになった場合に原稿が
給紙されなくなるのを防止する。
【0058】図7は、本給紙装置の下分離給紙を行う場
合の状態を示している。図7に示すように、下分離給紙
を行う場合にはカム605の長径部が直立した状態にな
っている。係合片606は、カム605の長径部に接し
た状態になっている。このとき、上捌きユニット603
は、不図示のガイドに導かれて図7中に示す状態まで移
動し、重送防止シート603dが上分離位置までせり出
した状態で保持される。
【0059】また、ねじりコイルバネ607は、第2ア
ーム608の動きに連動して図7中に示す状態となる。
このとき、ねじりコイルバネ607の折り曲げられた先
端部分は、連結部材311の側壁に当接する。これによ
り、上ピックアップローラ203Bに加わる荷重が増
え、下分離動作時もピックアップ圧が上分離動作時より
も増大する。
【0060】一方、扇形のギヤ611が時計回り方向に
回転して、重送防止パッド支持台616が下ピックアッ
プローラ203Aから引き離された状態となる。このと
き、重送防止パッド620は、下ピックアップローラ2
03Aの上端面から退避した状態となる。
【0061】上捌きユニット603と下捌きプレート6
14を動作させている軸604、610は、ガイド連動
機構によって連動するようになっている。図8にこのガ
イド連動機構の構成を示す。
【0062】図8に示すように、モータ801の駆動軸
の先端部およびレジストローラ205の軸802の一端
に固定されたプーリ803がベルト804で連結されて
いる。この軸802の他端に第1ギヤ805が固定され
ている。第1ギヤ805は、中間ギヤ806、807を
含む複数のギヤを介して軸604の固定されたギヤ80
8および扇形のギヤ611に噛合する。これにより、モ
ータ801の駆動力がギヤを介して軸604および軸6
10に伝達される。
【0063】第1ギヤ805と中間ギヤ806、807
との間には、メカクラッチ809により位置が制御さ
れ、モ−タ801からの駆動力を入切断するギヤ812
が配置されている。すなわち、メカクラッチ809は、
モータ801からの駆動力を伝達する場合には、ギヤ8
12をギヤ810と噛合位置へ移動し、ギヤ813、中
間ギヤ806、807等の複数のギヤを介して駆動力を
伝達する。モータ801からの駆動力を切断する場合に
は、ギヤ812を中間ギヤ806、807と噛合しない
位置に移動する。このメカクラッチ809は、ソレノイ
ド811により電気的に制御される。
【0064】次に、上記構成を有する給紙装置の動作に
ついて、上分離給紙を行う場合および下分離給紙を行う
場合に分けて説明する。図9は、上分離給紙を行う場合
の給紙装置の動作を示す図である。図10は、下分離給
紙を行う場合の給紙装置の動作を示す図である。なお、
給紙装置102の状態の切替え動作の説明において、上
分離給紙を行う状態(以下、「上分離給紙状態」とい
う)に切り替える動作では、切替え前は下分離給紙を行
う状態(以下、「下分離給紙状態」という)であるもの
とし、下分離給紙状態に切り替える動作では、その反対
であるものとする。
【0065】上分離給紙を行う場合、まず、給紙装置1
02の状態を図10Aに示す下分離給紙状態から図9A
に示す上分離給紙状態にセットする必要がある。給紙装
置102は、以下のようにして上分離給紙状態にセット
される。
【0066】まず、ソレノイド811の制御の下、メカ
クラッチ809がギヤ812の位置を移動させ、ギヤ8
12を中間ギヤ806、807等の複数のギヤと噛合さ
せる。これにより、モータ801の駆動力が、中間ギヤ
806、807等の複数のギヤを介して軸604および
軸610に伝達されるようになる。すなわち、軸802
は、ギヤ812が中間ギヤ806、807等の複数のギ
ヤと噛合していないときには、レジストローラ205を
回転させるためだけに機能し、ギヤ812が中間ギヤ8
06、807等の複数のギヤと噛合したときには、ガイ
ド連動機構の一部として機能する。メカクラッチ809
は、ギヤ812の位置を移動させることにより、軸80
2の機能を切り替えている。
【0067】また、ソレノイド811の制御の下、メカ
クラッチ809は、一定時間経過後、ギヤ812を中間
ギヤ806、807等の複数のギヤと噛合しない位置に
移動する。これは、例えば、給紙装置102の状態を上
分離給紙状態から下分離給紙状態に切り替えた後に軸8
02がガイド連動機構の一部として継続して機能するの
を停止するためである。また、ギヤ812を一定時間経
過後に移動させるようにしたのは、給紙装置102の状
態を検知するセンサ等を設けて給紙装置102の内部機
構を複雑にしないためである。このため、本給紙装置1
02は、ギヤ813にスリップトルクを持つトルクリミ
ッタを内蔵させている。このトルクリミッタにより、給
紙装置102の状態が切り替わった後、一定時間が経過
するまでモータ801からの駆動力が吸収され、軸60
4および軸610に伝達されないようにしている。
【0068】次に、モータ801が軸802を図8中矢
印A方向に回転させる。軸802の回転に連動して第1
ギヤ805が回転すると、中間ギヤ806、807を含
む複数のギヤを介して軸604の固定されたギヤ808
および扇形のギヤ611が図8中矢印C方向に回転す
る。これにより、ギヤ808および扇形のギヤ611の
回転に連動して軸604および軸610が同一方向に回
転する。
【0069】軸604が回転すると、軸604に固定さ
れたカム605は、軸604とともに同一方向に回転
し、不図示のストッパに接触して図9Aに示す状態にな
る。このとき、係合片606に固定された不図示のコイ
ルバネが戻ろうとする力により係合片606が時計回り
方向に回転する。この係合片606の動きに連動して、
軸601が同一方向に回転する。これにより、軸601
に固定された第1アーム602の先端部が上方に移動す
る。第1アーム602の動きに連動して上捌きユニット
603が、図9Aに示す位置に移動した状態で保持され
る。
【0070】また、軸601の時計回り方向の回転に連
動して、軸601に固定された第2アーム608が上方
に移動する。第2アーム608の動きに連動してねじり
コイルバネ607の下方の一端が上方に持ち上げられ
る。このとき、ねじりコイルバネ607の折り曲げられ
た先端部分も持ち上げられ、その先端部分が連結部材3
11の側壁から離れる。これにより、連結部材311に
加えられる付勢力は、ねじりコイルバネ609の付勢力
のみになる。
【0071】一方、扇形のギヤ611および軸610が
回転すると、軸610に第1リンク612および第2リ
ンク613を介して連結された下捌きプレート614の
先端部が軸615を支点として上方に押し上げられ、図
9Aに示す下分離位置までせり出した状態になる。ま
た、第1リンク612に第3リンク619により連結さ
れた重送防止パッド支持台616が軸617を支点とし
て下ピックアップローラ203A側に引き寄せられる。
このとき、重送防止パッド支持台616の先端部は、図
9Aに示すように、下ピックアップローラ203Aの上
端面までせり出した状態で保持される。このとき、重送
防止パッド支持台616の先端部に取り付けられた重送
防止パッド620は、最下位の原稿の下方に差し込まれ
るようになる。
【0072】以上のようにして給紙装置102の状態が
図10Aに示す下分離給紙状態から図9Aに示す上分離
給紙状態にセットされる。このように給紙装置102の
状態が上分離給紙状態にセットされた後、原稿の上分離
給紙が開始される。原稿の上分離給紙は、以下のように
して行われる。
【0073】まず、モータ301が連結ギヤ303を図
3中矢印C方向に回転させる。この連結ギヤ303の回
転に連動して上側軸308および下側軸309が図3中
矢印B方向に回転する。上側軸308が回転すると、上
側軸308にワンウェイクラッチ501を介して取り付
けられたプーリ312および上側軸308に取り付けら
れた上分離ローラ204Bが同一方向に回転する。一
方、下側軸309が回転すると、下側軸309に取り付
けられたプーリ315および下分離ローラ204Aが同
一方向に回転する。
【0074】ここで、上側軸308の回転に連動して上
分離ローラ204Bが同一方向に回転する仕組みについ
て図4を用いて説明する。図4において、上分離給紙を
行う場合、上側軸308は、図4中矢印C方向に回転す
る。上側軸308が回転すると、上側軸308に平行ピ
ン405で固定されたリミッタボス403が同一方向に
回転する。リミッタバネ404は、リミッタボス403
と固定ボス402との間で締め込まれているので、リミ
ッタボス403の回転を固定ボス402に伝達する。固
定ボス402は、ローラーベース204B−1に固定さ
れているので、固定ボス402が回転すると、ローラー
ベース204B−1も同一方向に回転する。このように
して、上分離ローラ204Bは、上側軸308と同一方
向に回転するようになっている。下側軸309の回転に
連動して下分離ローラ204Aが同一方向に回転する場
合についても同様である。
【0075】上側軸308にワンウェイクラッチ501
を介して取り付けられたプーリ312および下側軸30
9に取り付けられたプーリ315が正転側に回転する
と、ベルト314、317でそれぞれのプーリ312、
315に連結されたプーリ313、316が同一方向に
回転する。プーリ313、316が回転することによ
り、上ピックアップローラ203Bおよび下ピックアッ
プローラ203Aも同一方向に回転する。
【0076】ここで、上ピックアップローラ203Bと
原稿との関係について説明する。上分離給紙状態で原稿
の給紙が行われていない場合、ねじりコイルバネ609
は、連結部材311を軽く付勢した状態になっている。
ここで図11を使ってピックアップローラーの上下機構
について説明する。また、連結部材311のローラと反
対側には揺動部材319、揺動部材319を電気的に制
御するソレノイド320、ソレノイドによって移動した
揺動部材319元の位置に戻すための復帰バネ321が
配置されており、上ピックアップローラ203Bを保持
している連結部材311は、給紙装置102の筐体等に
固定されておらず、上側軸308を支点として揺動部材
319を介して復帰バネ321によって最上位の原稿に
上ピックアップローラ203Bが接触しない位置まで持
上げられている。原稿の上分離給紙を行う際には、ソレ
ノイド320によって揺動部材319が図中矢印A方向
に回転させられるため、連結部材311に軸支された上
ピックアップローラ203Bは、自重およびねじりコイ
ルバネ609によって上側軸308を支点として原稿側
に移動し、最上位の原稿をピックアップするピックアッ
プ位置まで移動する。原稿の給紙が終わると、ソレノイ
ド320によって移動した揺動部材319が復帰バネ3
21によって元の位置に戻されることにより、上ピック
アップローラ203Bは最上位の原稿に接触しない位置
まで持上げられる。
【0077】上ピックアップローラ203Bおよび下ピ
ックアップローラ203Aが回転すると、給紙装置10
2の状態は、図9Bに示す状態になる。図9Bに示すよ
うに、上分離ローラ204Bの回転に伴い、上ピックア
ップローラ203Bは、最上位の原稿を押し付けなが
ら、図9B中矢印A方向に回転し、原稿を分離ローラ2
04A、204B側に給紙する。このとき、上ピックア
ップローラ203Bおよび下ピックアップローラ203
Aは、原稿を挟んで対向する位置に配置されているの
で、上ピックアップローラ203Bの原稿に対して押し
付ける力が他に逃げることなく原稿に加えられる。この
ような状態で上ピックアップローラ203Bが回転して
原稿の給紙を行うので、効率よく原稿を給紙することが
できる。
【0078】一般的に、上ピックアップローラ203B
で給紙が行われると、原稿同士の摩擦力等により複数枚
の原稿束が給紙されてしまう。このため、図9Bに示す
ように、上分給紙状態では給紙された複数枚の原稿束を
分離するため、下捌きプレート614が原稿束に接触す
る位置に配置されている。これにより、原稿束は、最上
位が先に送られるか、または、給紙された複数枚よりも
少ない枚数に分離される。下捌きプレート614により
分離された原稿は、分離ローラ204A、204Bの接
触面に導かれる。
【0079】図9Cでは、下捌きプレート614によ
り、給紙された複数枚の原稿束が最上位の一枚のみに分
離されなかった場合の給紙装置102の状態を示してい
る。図9Cでは、2枚の原稿が分離ローラ204A、2
04Bの接触面に給紙された場合の給紙装置の状態を示
している。図9Cに示すように、2枚の原稿が分離ロー
ラ204A、204Bに給紙されたとき、上分離ローラ
204Bは図9C中矢印A方向に回転し、下分離ローラ
204Aは図9C中矢印B方向に回転している。これに
より、給紙された2枚の原稿のうち、下方に配置された
原稿が下分離ローラ204Aの回転によりピックアップ
ローラ203A、203B側に戻される。これにより、
下分離ローラ204Aと上分離ローラ204Bとの間を
通過する原稿が最上位の一枚のみに分離される。
【0080】下分離ローラ204Aと上分離ローラ20
4Bとの間を通過する原稿が最上位の一枚のみになった
場合、下分離ローラ204Aは、図9C中矢印C方向に
回転する。すなわち、下分離ローラ204Aに内蔵され
たトルクリミッタによって下分離ローラ204Aは、上
分離ローラ204Bに連れ回りするようになっている。
【0081】ここで、下分離ローラ204Aが連れ回り
する仕組みについて説明する。下分離ローラ204Aと
上分離ローラ204Bとの間に2枚以上の原稿がある場
合には、下分離ローラ204Aと原稿の摩擦係数よりも
原稿間の摩擦係数の方が小さいため、上分離ローラ20
4Bから間に挟まれた原稿を通じて下分離ローラ204
Aに加えられる回転力よりも、下分離ローラ204Aに
内蔵されたトルクリミッタを通じて下分離ローラ204
Aに加えられる逆方向の回転力の方が大きいため、下分
離ローラ204Aに接触している最下位の原稿から順に
戻されていく。下分離ローラ204Aと上分離ローラ2
04Bとの間を通過する原稿が最上位の一枚のみになる
と、上分離ローラ204Bから間に挟まれた原稿を通じ
て下分離ローラ204Aに加えられる回転力が、下分離
ローラ204Aに内蔵されたトルクリミッタを通じて下
分離ローラ204Aに加えられる逆方向の回転力を上回
る。すなわち、下分離ローラ204Aに内蔵されたトル
クリミッタが働き、リミッタボス403に締め込まれて
いたリミッタバネ404が滑る状態になる。この結果、
下分離ローラ204Aが下側軸309の回転から独立し
て空転し、上分離ローラ204Bに連れ回りするように
なっている。これにより、上分離給紙を行う場合に最上
位の原稿のみを給紙することができる。
【0082】このようにして上分離給紙が行われる。な
お、下捌きプレート614により最上位の1枚のみに分
離されない場合に3枚以上の原稿が給紙された場合で
も、下分離ローラ204Aにより下方に重なった原稿が
順番にピックアップローラ203A、203B側に戻さ
れるので、最上位の原稿のみを給紙することができる。
【0083】一方、下分離給紙を行う場合、まず、給紙
装置102の状態を図9Aに示す上分離給紙状態から図
10Aに示す下分離給紙状態にセットする必要がある。
給紙装置102は、以下のようにして下分離給紙状態に
セットされる。ソレノイド811の制御の下でギヤ81
2の位置が移動し、一定時間経過後にギヤ812の位置
を戻すまでの動作については上分離給紙状態にセットす
る場合と同様であるため、説明を省略する。
【0084】下分離給紙を行う場合には、モータ801
が軸802を図8中矢印B方向に回転させる。軸802
の回転に連動して第1ギヤ805が回転すると、中間ギ
ヤ806、807を含む複数のギヤを介して軸604の
固定されたギヤ808および扇形のギヤ611が図8中
矢印D方向に回転する。これにより、ギヤ808および
扇形のギヤ611の回転に連動して軸604および軸6
10が同一方向に回転する。
【0085】軸604が回転すると、軸604に固定さ
れたカム605は、軸604とともに同一方向に回転
し、不図示のストッパに接触して図10Aに示す状態に
なる。このとき、係合片606がカム605により押し
上げられ、反時計回り方向に回転する。係合片606の
動きに連動して、軸601が同一方向に回転する。これ
により、軸601に固定された第1アーム602の先端
部が下方に移動する。第1アーム602の動きに連動し
て上捌きユニット603が、不図示のガイドに導かれて
図10Aに示す位置に移動した状態で保持される。この
とき、上捌きユニット603の重送防止シート603d
が図10Aに示す上分離位置までせり出した状態にな
る。
【0086】また、軸601の反時計回り方向の回転に
連動して、軸601に固定された第2アーム608が下
方に移動する。第2アーム608の動きに連動してねじ
りコイルバネ607の下方の一端が、ねじりコイルバネ
607自体の戻ろうとする力により下方に移動する。こ
のとき、ねじりコイルバネ607の折り曲げられた先端
部分も下方に移動し、その先端部分が連結部材311の
側壁に当接する。これにより、連結部材311に加えら
れる付勢力は、ねじりコイルバネ609およびねじりコ
イルバネ607の両者の付勢力を合わせたものとなる。
【0087】一方、扇形のギヤ611および軸610が
回転すると、軸610に第1リンク612および第2リ
ンク613を介して連結された下捌きプレート614が
軸615を支点として下方に引き下げられ、図10Aに
示す位置に移動した状態で保持される。また、扇形のギ
ヤ611の円周部近傍に第3リンク619により連結さ
れた重送防止パッド支持台616が軸617を支点とし
て下ピックアップローラ203Aから引き離される。こ
のとき、重送防止パッド支持台616の先端部は、図1
0Aに示すように、下ピックアップローラ203Aの上
端面から退避した状態で保持される。このため、下ピッ
クアップローラ203Aの上端面が原稿に直接接触する
ようになる。
【0088】以上のようにして給紙装置102の状態が
図9Aに示す上分離給紙状態から図10Aに示す下分離
給紙状態にセットされる。このように給紙装置102の
状態が下分離給紙状態にセットされた後、原稿の下分離
給紙が開始される。原稿の下分離給紙は、以下のように
して行われる。
【0089】まず、モータ301が連結ギヤ303を図
3中矢印D方向に回転させる。この連結ギヤ303の回
転に連動して上側軸308および下側軸309が図3中
矢印A方向に回転する。上側軸308が回転すると、ワ
ンウェイクラッチ401が作用し、上分離ローラ204
Bの回転を停止する。これにより、リミッタバネ404
とリミッタボス403が滑る。これにより、上側軸30
8が上分離ローラ204Bから独立して図3中矢印A方
向に回転する。このとき、上ピックアップローラ203
Bは、原稿に対して押圧力のかからない状態になる。こ
れにより、原稿に対して押圧力がかかりすぎる場合に発
生し得る重送を防止することができる。また、プーリ3
12とプーリ313にワンウェイクラッチが内蔵してあ
るので、プーリ312およびプーリ313が停止し、上
ピックアップローラ203Bも停止する。
【0090】一方、下側軸309が回転すると、上分離
ローラ204Bと同様に、下分離ローラ204Aが同一
方向に回転する。下側軸309が回転すると、ワンウェ
イクラッチの内蔵されたプーリ315が同一方向に回転
する。これにより、ベルト317で連結されたプーリ3
16も同一方向に回転し、下ピックアップローラ203
Aも同一方向に回転する。
【0091】下ピックアップローラ203Aが回転する
と、給紙装置102の状態は、図10Bに示すようにな
る。図10Bに示すように、下分離ローラ204Aの回
転に伴い、下ピックアップローラ203Aは、最下位の
原稿に接触しながら図10B中矢印D方向に回転し、原
稿を分離ローラ204A、204B側に給紙する。
【0092】上分離給紙の場合と同様に、下ピックアッ
プローラ203Aで給紙が行われると、原稿同士の摩擦
力等により複数枚の原稿束が給紙されてしまう。このた
め、図10Bに示すように、給紙された複数枚の原稿束
を分離するため、上捌きシート621および上捌きユニ
ット603に取り付けられた重送防止シート603dが
原稿束に接触する位置に配置されている。これらによ
り、原稿は、最下位紙が先に送られるよう順番づけされ
て、最下位紙の一枚もしくは数枚程度の層に分離され
る。
【0093】図10Cでは、重送防止シート603dに
より給紙された複数枚の原稿束が最下位の一枚のみに分
離された場合の給紙装置102の状態を示している。上
分離ローラ204Bと下分離ローラ204Aとの間に最
下位の原稿のみが給紙される前は、上分離ローラ204
Bは、下分離ローラ204Aに連れ回りし、正転方向に
回転する。本給紙装置102では、下分離給紙時には、
原稿を分離する上捌きユニット603が分離ローラ20
4A、204Bの近傍までせり出してくる。このため、
上分離ローラ204Bが逆転すると、原稿が上捌きユニ
ット603の裏側に入り込み、折れ曲がってしまう場合
がある。これを防止するため、本給紙装置においては、
下分離ローラ204Aおよび上分離ローラ204Bの間
に複数枚の原稿束が入った場合には、ワンウェイクラッ
チ401の働きによって、上分離ローラ204Bの逆転
を止めることにより、重送防止シート603dとの関係
で原稿を折り曲げてしまうのを防止している。
【0094】これに対して、本給紙装置102におい
て、上分離動作時には、下分離ローラ204Aが逆転す
るように設定されている。これは、上分離給紙時には、
下分離動作時の上捌きユニット603のように、分離ロ
ーラ204A、204B近傍までせり出してくる原稿捌
き部材がないためである。したがって、上分離動作時に
おいても、下分離動作時と同様に、分離ローラ204
A、204B近傍まで原稿捌き部材がせり出してくる場
合には、下分離ローラ204Aの逆転をワンウェイクラ
ッチ等により停止する必要がある。
【0095】図10Cに示すように、最下位の原稿のみ
が給紙された場合、上分離給紙の場合の下分離ローラ2
04Aと同様に、上分離ローラ204Bに内蔵されたト
ルクリミッタによって上分離ローラ204Bが下分離ロ
ーラ204Aに連れ回りする。これにより、下分離給紙
を行う場合に最下位の原稿のみを給紙することができ
る。
【0096】また、一般的に、下ピックアップローラ2
03Aで給紙を行う場合、原稿載置台201に載置され
た原稿のうち、最下位の原稿に対して給紙を行うため、
上分離給紙を行う場合よりも大きいピックアップ圧が要
求される。このため、本給紙装置102では、下分離給
紙を行う場合、連結部材311には、ねじりコイルバネ
609およびねじりコイルバネ607の両者の付勢力が
加えられている。したがって、連結部材311を介して
上ピックアップローラ203Bの原稿に対して押し付け
る力は、上分離給紙状態の場合よりも大きくなる。これ
により、上分離給紙を行う場合よりも下方に原稿が強く
押し付けられるので、下ピックアップローラ203A
は、大きいピックアップ圧を原稿に加えることができ
る。
【0097】このように、本実施の形態の給紙装置によ
れば、分離ローラ204A、204Bとピックアップロ
ーラ203A、203Bとを連結し、分離ローラ204
A、204Bの回転に連動させてピックアップローラ2
03A、203Bを回転させることにより、ピックアッ
プローラ203A、203Bが原稿の給紙を行うととも
に複数枚の原稿束が給紙された場合には、分離ローラ2
04A、204Bがそれらの原稿束を分離するので、簡
単な機構および制御によって原稿の上分離給紙および下
分離給紙の両方を行うことができる。
【0098】また、本実施の形態の給紙装置によれば、
ピックアップローラ203A、203Bは、原稿を挟ん
で対向する位置に配置されているので、上ピックアップ
ローラ203Bの原稿に対して押し付ける力が他に逃げ
ることなく原稿に加えられるので、効率よく原稿の給紙
を行うことができる。更に、上ピックアップローラ20
3Bは、昇降可能に設けられているので、枚数の多い原
稿について給紙を行う場合でも原稿の追加等を行う必要
がないので、給紙装置における作業性を向上させること
ができる。
【0099】また、本実施の形態の給紙装置によれば、
上下の分離ローラ204A、204Bにトルクリミッタ
を内蔵し、分離ローラ204A、204B間に原稿が1
枚のみ給紙された場合に給紙方向に連れ回りするように
設定しているので、最上位または最下位の原稿のみを給
紙することができる。
【0100】また、本実施の形態の給紙装置によれば、
下分離給紙を行う際には、上分離ローラ204Bがワン
ウェイクラッチ401の働きにより逆転しないようにな
っているので、上分離ローラ204Bが逆転して原稿を
ピックアップローラ203A、203B側に戻すことに
よって原稿が折り曲がってしまうのを防止することがで
きる。
【0101】また、本実施の形態の給紙装置によれば、
上下の分離ローラ204A、204Bが1つの連結ギヤ
303の回転に連動して回転し、上分離給紙と下分離給
紙との間の切り替えが同一の駆動源で行われているの
で、給紙装置の内部構成を簡単にすることができる。
【0102】また、本実施の形態の給紙装置によれば、
下分離給紙を行う際、2つのねじりコイルバネ607、
609で連結部材311を付勢することにより、上ピッ
クアップローラ203Bの原稿に対して押し付ける力を
強めているので、上分離給紙を行う場合よりも下分離給
紙を行う場合の原稿のピックアップ圧を大きくすること
ができる。これにより、原稿の坪量や平滑性の違いによ
り給紙し難い最下位の原稿の給紙を行い易くなる。
【0103】また、図12に示すように、下分離給紙を
行う場合に下ピックアップローラ203Aの表面を凹凸
形状に変更してもよい。このように変更した場合、本実
施の形態に比べて、更にピックアップ力を大きくするこ
とができるので、原稿の坪量や平滑性の違いにより給紙
し難い最下位の原稿の給紙を更に行い易くなる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分離ローラとピックアップローラとを連結し、分離ロー
ラの回転に連動させてピックアップローラを回転させる
ことにより、ピックアップローラが原稿の給紙を行うと
ともに複数枚の原稿束が給紙された場合には、分離ロー
ラがそれらの原稿束を分離するので、簡単な機構および
制御によって原稿の上分離給紙および下分離給紙の両方
を可能とするとともに作業性の面で優れた給紙装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給紙装置を搭載し
た複合機の概略構成図
【図2】上記実施の形態に係る給紙装置の概略構成図
【図3】上記実施の形態に係る給紙装置におけるモータ
から分離ローラおよびピックアップローラに至る駆動系
の斜視図
【図4】上記実施の形態に係る給紙装置における上分離
ローラと上ピックアップローラの内部を示す斜視図
【図5】上記実施の形態に係る給紙装置における上分離
ローラと上ピックアップローラの断面図
【図6】上記実施の形態に係る給紙装置における上分離
給紙状態を示した図
【図7】上記実施の形態に係る給紙装置における下分離
給紙状態を示した図
【図8】上記実施の形態に係る給紙装置におけるガイド
連動機構の概略構成図
【図9】上記実施の形態に係る給紙装置における上分離
給紙を行う場合の給紙装置の動作を説明するための概略
構成図
【図10】上記実施の形態に係る給紙装置における下分
離給紙を行う場合の給紙装置の動作を説明するための概
略構成図
【図11】上記実施の形態に係る給紙装置におけるピッ
クアップローラの上下機構の斜視図
【図12】上記実施の形態に係る給紙装置の変形例を示
した概略構成図
【符号の説明】
100 複合機 101 装置本体 102 給紙装置 201 原稿載置台 202 排紙トレー 203 ピックアップローラ 204 分離ローラ 205 レジストローラ 206 搬送ローラ 207 排紙ローラ 208 ローラーブラケット 306 上側ギヤ 307 下側ギヤ 308 上側軸 309 下側軸 311 連結部材 319 揺動部材 320 ソレノイド 321 復帰バネ 401 ワンウェイクラッチ 402 固定ボス 403 リミッタボス 404 リミッタバネ 405 平行ピン 501 ワンウェイクラッチ 601 軸 602 第1アーム 603 上捌きユニット 604 軸 605 カム 606 係合片 607 ねじりコイルバネ 608 第2アーム 609 ねじりコイルバネ 610 軸 611 扇形のギヤ 612 第1リンク 613 第2リンク 614 下捌きプレート 616 重送防止パッド支持台 619 第3リンク 620 重送防止パッド 621 上捌きシート 806 中間ギヤ 807 中間ギヤ 809 メカクラッチ 811 ソレノイド
フロントページの続き (72)発明者 荒木 敬久 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松 下電送システム株式会社内 (72)発明者 渡辺 和夫 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松 下電送システム株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−110197(JP,A) 特開 平9−86695(JP,A) 特開 平5−246567(JP,A) 特開 平9−202473(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿束を一枚づつ分離する一対の分離ロ
    ーラと、原稿載置台から原稿束を前記一対の分離ローラ
    に繰り出す一対のピックアップローラと、前記一対の分
    離ローラと前記一対のピックアップローラとの間で上方
    から搬送路上にせり出して原稿束の先端部を傾斜させて
    分離する捌き手段と、前記原稿束と前記捌き手段との接
    触部の原稿搬送方向上流側で前記搬送路の下方から上方
    まで移動してせり出し原稿束の下位部分の搬送を妨げる
    下捌き手段と、前記接触部の原稿搬送方向下流側で前記
    搬送路の上方から下方まで移動してせり出し原稿束の上
    位部分の搬送を妨げる重送防止手段と、原稿束から最上
    位の原稿を分離する場合には前記下捌き手段を移動させ
    て原稿束の下位部分の搬送を妨げ、一方、原稿束から最
    下位の原稿を分離する場合には前記重送防止手段を移動
    させて前記捌き手段および前記重送防止手段により原稿
    束の上位部分の搬送を妨げる切替え手段と、を具備した
    給紙装置。
  2. 【請求項2】 一対のピックアップローラの下ピックア
    ップローラの表面を覆う位置に移動して原稿束の最下面
    を前記下ピックアップローラの表面と非接触にする第2
    の重送防止手段を設け、第2の重送防止手段は原稿束か
    ら最上位の原稿を分離する場合に前記位置に移動するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 第2の重送防止手段は、下ピックアップ
    ローラの表面より摩擦係数が大きく、原稿により摩擦係
    数の大きい素材で形成されていることを特徴とする請求
    項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 原稿載置台に載置された原稿束に対する
    ピックアップ圧は、原稿束から最下位の原稿を分離する
    場合の方が原稿束から最上位の原稿を分離する場合より
    も大きいことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 一対の分離ローラの上分離ローラは、原
    稿束から最上位の原稿を分離する場合は原稿を搬送する
    方向に回転し、原稿束から最下位の原稿を分離する場合
    は一対の分離ローラの下分離ローラの回転につれ回り
    し、一方、前記下分離ローラは、原稿束から最上位の原
    稿を分離する場合は原稿を搬送する方向とは逆方向に回
    転し、原稿束から最下位の原稿を分離する場合は原稿を
    搬送する 方向に回転することを特徴とする請求項1に記
    載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の給紙装置を用いた画像記録装置。
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