JPH09114145A - 原稿自動給送装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

原稿自動給送装置及びこれを備える画像形成装置

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JPH09114145A
JPH09114145A JP29183195A JP29183195A JPH09114145A JP H09114145 A JPH09114145 A JP H09114145A JP 29183195 A JP29183195 A JP 29183195A JP 29183195 A JP29183195 A JP 29183195A JP H09114145 A JPH09114145 A JP H09114145A
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JP29183195A
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Masakazu Hiroi
雅一 広井
Satoru Chiyouhou
哲 長宝
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Canon Inc
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラテンガラスに給送される原稿の紙間を一
定にし、排紙トレイへの原稿の排出を確実にする。 【解決手段】 レジ・反転ローラ9で給送される原稿を
紙間が一定となるように制御手段300により制御し、
給送した原稿を搬送ベルト6によりプラテンガラス51
の読取位置に搬送する。読み取後の原稿を、右排紙ロ−
ラ60により排紙トレイ18へ排出する。右排紙ローラ
近傍の原稿先端と右排紙ローラとの距離lは、各紙間l 2
よりも大きくなるよう構成する。これにより、原稿の
読取位置への搬送及び排紙トレイへの積載を安定して行
なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ機能
と原稿複写機能との双方の機能を有する画像形成装置へ
原稿を順次送る原稿処理装置等に用いられる用紙給送装
置及び自動給紙装置並びに該動給紙装置により給送され
る用紙に基づき画像を形成する画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリと原稿複写(コピ
ー)は、原稿束を処理するページ順は、その使い勝手か
らして次の様に異なっている。
【0003】ファクシミリ;先頭ページから順次送信す
る。即ち受信者が1ページ目から読める様にするためで
ある。コピー;ラストページから順次コピーする。即ち
排紙トレイ上で原稿束と同じ順番に積載させるためであ
る。
【0004】しかしながら、近年デジタル方式を用いた
ファクシミリとコピーとの複合機が開発されてきてお
り、この様な機種で原稿処理を行い、なおかつ、ファク
シミリで先頭ページ送り、コピーではラストページ送り
をするには次の様な構成が必要となっていた。
【0005】まず、第1の方式として、図15に示す装
置があり、これを説明する。図中の上部二点鎖線内は従
来方式の原稿処理装置、下部二点鎖線内はデジタル方式
の複合(ファクシミリとコピー)型画像形成装置の各々
概念図である。この装置は、原稿Dはユーザーの使用上
の混乱を避けるために、ファクシミリ、コピーどちらの
場合も原稿面を上向き(以降フェイスアップと称する)
で積載し、ラストページから順に画像形成装置へ用紙を
送り順次原稿を読み取ってゆく。そして、コピーの場合
はそのままの順番でコピーしてゆく。ファクシミリの場
合は、全ページの情報を一旦メモリーに蓄えた後、先頭
ページから順に送信してゆく。この一連の動作を順番に
説明する。
【0006】まず、原稿D1 は処理するためにファクシ
ミリ、コピーのどちらの場合もフェイスアップで原稿ト
レイ201上に積載される。ピックアップローラ215
は、重りローラ202から原稿D1 を加圧され、原稿束
の最下紙から順に搬送してゆく。216は束重送を防ぐ
ためのプレ分離板である。204はフィードローラ、2
03は図示せぬトルクリミッターを介して駆動伝達を受
けているリタードローラであり、このローラ対によりリ
タード方式によって原稿を1枚に分離し、搬送される。
205a,205bはレジストローラ対であり、原稿を
タイミングを合わせて原稿ガラス209の上に搬送す
る。208は原稿搬送ベルトであり、ベルト駆動ローラ
207、アイドラーローラ206により架橋され、矢印
方向にベルトを駆動する。原稿搬送ベルト208は原稿
を原稿ガラス209の所定位置で一旦停止させる。ここ
で、ハロゲンランプ210a、反射笠210b、反射ミ
ラー210cからなるスキャナーユニット210が移動
して原稿を露光し、最大原稿幅分に並らぶCCDセンサ
ー220により画像情報を読み取る。
【0007】ファクシミリの場合この情報は一旦、メモ
リー230に蓄えられた後、先頭原稿から順番に並び変
えて送信してゆく。コピーの場合、メモリーを介さず、
直接情報をレーザードライバー240に送り込み、読み
取った順番に図示せぬ感光ドラム上に潜像を書き込んで
ゆく。
【0008】読み取りが終了した原稿は再び原稿ベルト
208、搬送コロ211を介して原稿排出トレイ212
上に積載されてゆく。
【0009】また、以上説明した方法の他に、ファクシ
ミリ、コピーに各々専用の原稿トレイを設け、ファクシ
ミリ用トレイからは積載紙の最上紙から順に用紙を搬送
し、コピー用トレイからは積載紙の最下紙から順に用紙
を搬送する方式なども提案されている。
【0010】さらに、第2の方式として、1ケの分離搬
送手段の駆動方向を正転、逆転させることにより原稿束
から搬送してゆく順序を各々最上紙から最下紙からに切
り換え可能とし、複写モード時は最下紙(ラストページ
から搬送)FAXモード時は、最上紙(先頭ページから
搬送)し、各々メリット例えば複写モード時はコピー出
力紙のページ順合わせ、及び後処理装置(ソータ、フィ
ニッシャ)との整合性のとれたシステムが可能となる様
に、原稿を順次画像形成装置に供給し、かつ、FAXモ
ード時は、高価なページメモリーの装着されていない画
像形成装置に接続されても先頭ページから順次送信可能
(一般的にファックスモードは原稿の先頭ページより送
受信し、先頭ページからの出力紙が得られるシステムを
とる)となり、システム全体のコストに寄与する構成を
可能とし、かつ、原稿の読み取り、及び同時送信をも可
能とし、ロスタイム防止のシステムを構築した構成も存
在する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、上分離時(FAXモード時)、図16に示す
様に、プラテン上に原稿を並置して、左側の原稿のスキ
ャニング終了後、搬送ベルトを反時計方向に回転し、並
置原稿のうち排出側(右側)を排紙トレイ18に排出、
並置原稿のうち左側の原稿はプラテン上の右側の位置に
移動し停止する。この搬送ベルトの搬送→停止動作の最
中に搬送ローラ9からの次原稿を搬送ベルトに引き込み
プラテンの左側、スキャニング位置に停止させる以上の
様な構成をとっていた。
【0012】上記構成をとると、プラテン上で原稿搬送
を行う搬送ベルトと搬送ローラの駆動が別駆動である
為、プラテン→搬送ローラ間の受け渡し搬送中に、双方
の搬送手段の速度誤差(駆動系の負荷のばらつき原稿の
カール状態、坪量等の影響)によって生じる先行原稿と
受け渡し原稿間で紙間のばらつきが発生する傾向にあ
り、例えばひどくなると最下流の排出原稿が最終排出原
稿にて排出動作中にプラテン進入側の原稿がスキャニン
グ位置に到達してしまい、搬送ベルト停止、この為、搬
送ベルトから駆動をとる最終排出ローラも同時に停止
し、排出原稿が正規に排出されない状態となる場合があ
り、排紙整合性が悪くなるという欠点があった。
【0013】図16(b)でいうl1 ,l2 ,l3 の紙
間がばらついて、例えばl3 <lとなると排紙ローラに
原稿が後端残りする。
【0014】後述するが、実施例の説明の中で紙間がば
らつくと適正排出スピードが得られなくなり、原稿のと
びすぎ、後端残りが発生し、好適な排紙積載性が得られ
ない場合が発生する。
【0015】本発明は、読取台へ搬送される原稿の各紙
間を一定に保持し、読取台から排紙トレイへの原稿の排
出を確実にした原稿自動給送装置を提供することを目的
とするもである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、原稿を読取台へ搬送する第1
の搬送手段と、該第1の搬送手段により搬送される原稿
を読取台上で搬送する第2の搬送手段と、該読取位置に
おいて読み取られた原稿を排出する最終排出手段と、を
有する原稿自動給送装置において、前記第1の搬送手段
を駆動する第1の駆動手段と、前記第2の搬送手段を駆
動する第2の駆動手段と、前記読取台に搬送される原稿
の紙間を一定に合わせるように前記第1と第2の駆動手
段を制御する制御手段とを有し、前記最終排出手段に最
も近接する原稿の先端と前記最終排出手段までの距離l
が、前記各紙間の距離l 0 よりも大きいことを特徴とす
る。
【0017】また、前記第1と第2の駆動手段を連結す
る連結手段と、前記読取台の読取位置へ原稿を搬送する
時に高速で搬送し、読取位置で低速で停止させるように
第1及び第2の駆動手段を減速させるように制御する制
御手段と、を有することを特徴とするまた、前記原稿の
前記読取台上の読取位置への減速制御中に、前記最終排
出手段により排出される原稿の後端が前記最終排出手段
から放出されることを特徴とする。
【0018】また、前記最終排出手段は、前記第2の駆
動手段により駆動される第2の搬送手段から駆動を受け
ることを特徴とする。
【0019】[作用]以上構成に基づき、分離手段によ
り分離された原稿は、第1の搬送手段により読取台へ搬
送され、さらに第2の搬送手段により読取台の所定の読
取位置へ搬送される。読み取り後の原稿は、第2の搬送
手段により読取台上を搬送され、最終排出手段により給
紙トレイ上に排出される。第1と第2の搬送手段を駆動
する第1と第2の駆動手段は、両搬送手段の速度差がな
いように制御手段により制御され、かつ、最終排出手段
に最も近接する原稿の先端と最終排出手段の距離l が、
各紙間の距離l 0 よりも大きくなっていることにより、
各紙間のバラツキをなくして原稿を読取位置に安定して
設定できると共に、読み取り後の原稿を最終排出手段に
より安定して給紙トレイ上に排出させることができる。
【0020】また、第1及び第2の駆動手段を連結手段
により連結して駆動したことにより、第1と第2の搬送
手段による原稿の受け渡しが安定して行なわれ、かつ高
速で搬入される原稿を減速制御して低速で読取位置に設
定することにより、原稿の設定が確実に行なわれる。
【0021】また、第2の搬送手段の減速制御中に、最
終排出手段により原稿を排出させるようにしたことによ
り、シート排出手段への原稿の落下がゆっくり行なわれ
て、原稿の積載性を安定させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】 〈第1の実施形態〉図1は、本発明による原稿処理装置
としての原稿自動給送装置の断面図である。この装置
は、原稿トレイ上にユーザが原稿束をフェィスァップ積
載するものである。Bはデジタル複合複写機であり、コ
ピー機能とともにFAX機能をも併せもっている。図に
おいて、1は原稿トレイ、2は揺動ガイド、3はシャッ
ター、4は半月ローラ、5は分離前ガイド、6は搬送ベ
ルト、7,8,12,13はガイド、14は排紙ロー
ラ、10,11,15はピンチローラ、16はアーム1
7の回動中心軸、19はシート押え板、20は分離ロー
ラ、21は分離ベルト、22は駆動プーリ、23はベル
ト支持体、24は従動プーリ、25はカム軸、51はプ
ラテン、52は左ジャンプ台であり、これらの関連構成
及び機能については後述する。図中400は、デジタル
複合複写機Bを制御する制御装置、300は原稿処理装
置を制御する制御装置を示している。
【0023】図1に示される装置による原稿処理の流れ
の概略を図2により説明する。 この装置へのユーザに
よる原稿セットはフェイスアップ(原稿面上向き)であ
る。コピーモードでは、図2(a)のように、原稿トレ
イ1上の原稿は、半月ローラ4により最下紙から給紙さ
れ、矢印に沿って移動して分離部Cが下分離の機能を果
し、最下紙のみが給紙され、複写機本体B上面のプラテ
ン51に載置される。装置本体Bの複写動作の為の画像
露光が終了すると、原稿は、原稿搬送ベルト6により図
中矢印で示す左方向へ搬送され、搬送ローラ9を通過
し、排紙ローラ14も経由して再び原稿トレイ1へ戻さ
れる。こうして、順次、原稿が給排紙され、全原稿が排
出された時点では、原稿は初めてユーザがセットした状
態にもどっていることになる。
【0024】次に、FAXモードでは、図2(b)のよ
うに、コピーモードと同じくフェィスアップで原稿トレ
イ1上に積載された原稿束は、排紙ローラ14がいわゆ
るピックアップローラの作用をすることにより分離部方
向に給紙される。排紙ローラ14は、固定回動中心16
周りに回動可能なアーム17の先端に保持されていて、
FAXモード時は、原稿1枚給紙毎に原稿束上に落下す
る仕組みになっている。こうして、最上原稿が分離部C
に進入する。ここで、分離部Cは上分離の機能を果た
し、最上紙のみが矢印方向へ給紙される(なお、分離部
Cの上分離と下分離の機能切り換えについては後述す
る)。
【0025】原稿が、プラテン51上に載置されると、
本体BはFAX送信のために原稿画像情報を読み取る。
読み取り終了後、原稿は搬送ベルト6により矢印に沿っ
て図中右方向へ搬送され、右排紙ローラ18Mを経由し
て本体Bに固定されている排紙トレイ18上にフェイス
ダウン(原稿面下向き)排紙され、順次積載されてゆ
く。こうして、全原稿の搬送、読み取り終了後には排紙
トレイ18上に原稿束は、初めにセットした時と同じペ
ージ順で積載されることになる。
【0026】次に、この装置の分離部Cの上分離と下分
離の切り換え機構について説明する。
【0027】図3は、分離ローラ20と分離ベルト21
の長手方向配置の概念図である。この分離部の分離方式
は、いわゆるクシ歯分離方式である。上下の分離部材2
0,21が互いに逆側(搬送方向と搬送逆方向)に回動
し、搬送方向に回動する部材の摩擦係数が、搬送逆方向
に回動する部材の摩擦係数よりも高くすることにより、
搬送方向に回動する部材に直接接する原稿1枚のみを給
紙し、残りは搬送逆方向に回動する部材により戻すこと
により分離している。
【0028】この装置で、まず、20aは分離ローラで
あって、対紙摩擦係数2.0のEPDMである。この分
離ローラ20aはPOM樹脂製のフランジ20a’に圧
入により固定されている。21aは分離ベルトであり、
対紙摩擦係数1.2のEPDMである。この分離ローラ
20aと分離ベルト2laとの対でコピーモード時の下
分離ニップを形成し、分離ローラ20aを原稿搬送方向
に、分離ベルト21aを搬送逆方向に回動させることに
より最下原稿のみを給紙する。
【0029】また、FAXモードでの上分離時には、分
離ローラ20b、分離ベルト21bの対で分離をする。
分離ローラ20bは対紙摩擦係数1.2のEPDM、分
離ベルト2lbは対紙摩擦係数2.0のEPDMであ
る。分離ベルト2lbは搬送方向に、分離ローラ20b
は搬送逆方向に回動することにより、最上原稿のみを給
紙する構成となっている。
【0030】また、この構成で下分離時には、上分離用
分離対20a,21aが分離の妨げになり、上分離時に
は下分離用分離対20b,21bが同じく分離の妨げに
なる。そのため、原稿の下分離時には、分離ベルト2l
aの最下位置は図中hの高さにし、分離ベルト2lbは
図中h’の高さになるようにしている。つまり、下分離
時には、上分離用分離対20a,21aのニップを解除
している。
【0031】また、上分離時には、分離ベルト2lbは
図中hの高さに、分離ベルト2laは図中h’の高さに
なるようにして、下分離用分離対のニップを解除してい
る。
【0032】これらの分離ニップの解除のための機構を
以下に説明する。
【0033】図4において、22はベルトの駆動軸であ
る。22a,22bは樹脂製のベルトプーリーであっ
て、駆動軸22に一体成型により固定されている。23
a,23bは、分離ベルト2la,2lbを引き伸ばし
て張架するように、分離ベルト23a,23bを保持す
る駆動プーリー22a,22bと従動プーリー24a,
24bの軸問距離を保持するためのベルト支持体であ
る。ベルト支持体23a,23bは、駆動軸22、従動
軸24に対し回動自在になっている。
【0034】ベルト支持体23aにはプーリカム42
が、他方のベルト支持体23bにはプーリカム41がそ
れぞれ一体的に設けられており、各プーリカム41,4
2は、分離ベルト21a,21bの位置を決める位置決
め面をそれぞれ有している。上記ベルト支持体23a,
23bは、プーリカム41,42の位置決め面の高さを
変えることにより、分離ベルト2la、2lbを駆動軸
を中心として回動し、分離ローラ20との高さを図3で
示したh、h’に変えることができる。これにより、ニ
ップ解除をする構成になっている。
【0035】ここで、ベルト支持体の位置決め面の高さ
変更の仕組みを、図5により説明する。
【0036】図5において、25はカム軸を示してい
る。このカム軸25は、90°正逆回転するように設定
されており、時計方向(CW)に90°回転した位置で
下分離状態に、反時計方向(CCW)に90°回転した
位置で上分離状態に、分離ベルト21の高さを設定する
ものである。カム軸25には、樹脂製のカム25a、2
5bがそれぞれ一体成型により固定されている。カム2
5aは、ベルト支持体23aと一体のプーリカム42の
位置決め面と長手方向で対応する位置に有り、カム25
bは、ベルト支持体23bと一体のプーリカム41の位
置決め面と長手方向で対応する位置に有る。
【0037】図5(a)は下分離状態であり、カム位相
により、ベルト支持体23aが下げられており、カム2
5aに付いているビスのビス頭に位置決め面が当接して
いる。ベルト支持体23bは、カム25bの樹脂部に位
置決め面が持ち上げられることにより、ニップ解除位置
に来ている。なお、ベルト支持体23a,23bは、図
示せぬ付勢部材により常時図中P方向の力を受けてお
り、位置決め面は常にカムに沿って変位するようになっ
ている。
【0038】また、図5(a)の下分離状態からカム軸
は反時計方向に回転し、図5(b)の様な状態を経て9
0°回動した位相で停止する。これが図5(c)に示す
上分離位置である。この状態で、ベルト支持体23aは
上昇してベルトのニップは解除され、ベルト支持体23
bは、カム25bの回動に従動して下降して、上分離用
のニップが形成される。この状態からカム軸25が再び
CWへ90°回動すると下分離位置に戻る仕組みになっ
ている。
【0039】なお、ニップ形成位置で、位置決め面がビ
ス頭に乗っているのは、ニップでのベルト高さは分離性
能に大きな影響が有り、高精度な位置精度が必要なた
め、高さhは部品組み立て後に実測し、規格内に入って
いない場合はビス高さによって調整可能にするためのも
のである。また、調整後に緩み防止として図示のナット
を締めてダブルナットの構成としビス頭位置を維持して
いる。
【0040】また、上分離と下分離とを切り換えるのに
伴ない、分離ニップ直前の原稿積載部分の形状を変更す
る必要が有る。具体的には、上分離では最上紙が原稿束
の中で最も分離ニップに近い位置に有り、また、下分離
では、最下紙が最も近い位置にくる構成である。そし
て、上記最上紙または最下紙以外は、その紙先端を傾斜
部分に当接させて搬送を止める、いわゆるプレ分離する
ことが、分離ニップ部での十分な分離性能を確保するた
めに重要である。こうした事情により、本実施形態で
は、図6のように分離ニップ前の原稿積載部分の形状を
切り換えている。
【0041】まず、図6(a)は、上分離での分離ニッ
プ周囲の断面図である。
【0042】分離ニップまでの紙ガイド面は、原稿トレ
イ1、揺動ガイド2、分離前ガイド5により構成されて
いる。原稿トレイ1は、装置本体に固定されている。揺
動ガイド2は、支点32でユニット側板に回動自在に支
持され、かつ、側板との間に張られる引っ張りばね33
により図6において反時計方向の付勢を受けている。こ
の付勢力により、揺動ガイド2は、側板の切り起こし部
35に当接し位置決めされている。分離前ガイド5は支
点軸34により揺動ガイド2に回動自在に支持されてい
る。また、31は、前後のユニット側板に有る位置決め
軸31であり、この上に分離前ガイド5の位置決め面5
aが自重で当接している。この分離前ガイド5の長手方
向で分離ローラ20に相当する部分は、破線で示される
形状である。
【0043】こうして、上分離の分離ニップ前のガイド
が構成されている。この時、原稿トレイ1、揺動ガイド
2、分離前ガイド5により形成されるガイド概形は、下
に凸のくの字形になる。この形状の作用により、原稿は
自重で図中左下方向に滑べり、先端が分離前ガイド5に
当接して停止する。この状態では、最上紙が最もニップ
に近くなるように積載されてプレ分離される。そして、
排紙ローラ14が、原稿束上に落下し、搬送方向への駆
動をかけると、最上紙は分離前ガイド5の傾斜面をのぼ
り、分離ニップヘ進入する。
【0044】次に、図6(b)により下分離の構成を説
明する。
【0045】下分離では、カム軸25が上分離状態から
90°時計方向へ回動した位置になる。カム25cはガ
イド切換用のものであり、30は、分離ローラ20の中
心軸20cに回動自在に保持される位置決めアームであ
る。前記のカム軸の回動に伴ない、位置決めアーム30
はカム25cにより押下げられ、分離ローラ軸20cを
中心に反時計方向に回動し、右端部が揺動ガイド2の先
端を持ち上げる。分離前ガイド5は支点34の上昇に伴
ない位置決め軸31に当接しないようになり、揺動ガイ
ド2に対して更に反時計方向に回動し、位置決め面5b
が揺動ガイド2の曲げ起こし部2aに当接して位置決め
される。
【0046】このようにして、図6(b)に示すような
下分離時のガイド形状が構成される。この状態で、ユー
ザが、原稿トレイ1と揺動ガイド2で形成する原稿積載
部に原稿をセットし、コピーキーを押すとシャッタ3が
下降し、半月ローラ4が回転すると、最下紙はニップ方
向に搬送され、図6(b)の状態になる。ここで、揺動
ガイド2の原稿積載面は分離ニップ方向に向かってお
り、図示の如く、最下紙が最もニップに近づき、それ以
外の紙は分離ベルト21で戻されることによりプレ分離
効果を確保している。
【0047】以上説明したとおり、本実施形態では、分
離ベルト21の加圧、解除、及び分離前の紙ガイド形状
を変えることにより、1つの分離部20,21で上分
離、下分離の両方をできるようにしている。
【0048】ここで、本構成では、図1に示すカム軸2
5の位相を変えることにより、上分離と下分離とを切り
換えている。この位相を変えるための方法として、ソレ
ノイド、電磁クラッチ等を用いた電気的制御による手段
も考えられるが、本実施形態では次に示すような機械的
な手段を用いることにより、装置のコストダウン、電気
制御の簡単化、を実現している。
【0049】図7は、カム軸切換え機構を説明するため
の分離部上視図である。
【0050】36,37は分離ローラ軸20cに嵌合し
ているワンウェイクラッチ入りのアームである。このア
ーム36は、分離ローラ軸20cが図6において時計方
向に回転する時のみ駆動が伝達する。アーム37はアー
ム36の逆で、分離ローラ軸20cが反時計方向に回転
する時のみ駆動が伝達される。また、カム軸25には、
アーム25d,25eが固定されている。そして長手方
向でアーム36はアーム25dに、アーム37はアーム
25eに対応する部分に取りついている。また、カム軸
25の端部には、ばね支板38がビス止めされ、このば
ね支板38と側板40の切り起こし部40aとの問には
引張りばねが掛けられている。この様子を図8に示す。
【0051】図8は、図7のB矢視図になっている。カ
ム軸25は引張りばね39の張力によりトグル力が作用
するようになっている。線分l はカム軸25の中立位相
であり、ここでは、引っ張りばね39による回転モーメ
ントは0である。そして、これよりもカム軸25が反時
計方向に動かされると、反時計方向への回転モーメント
が、また、逆に時計方向に動かされると時計方向への回
転モーメントが生ずる構成である。そして、カム軸25
は、時計方向に回動してゆくと、ばね支板38が側板4
0の切り起こし部であるストッパー40bに当接し、ば
ね力がうけとめられて回動を停止する。この状態がコピ
ーの下分離時である。また、カム軸25が反時計方向に
回動すると、ばね支板38がストッパー40cに当接
し、回動を停止する。この状態がFAXの上分離時であ
る。
【0052】図9は、カム軸25位相切換えをするアー
ムの作用を示す本実施形態の正面から見たところの断面
図である。
【0053】図9(a)は上分離状態を示している。上
分離では、分離ローラ軸20cは時計方向に回転してい
る。このため、アーム36にはワンウェイクラッチを企
して駆動伝達しており、対応するアーム25dはアーム
36が回動しても干渉又は係合しない位置になってい
る。アーム25eは、対応するアーム37が回動すると
干渉する位置にあるが、ワンウェイクラッチで駆動伝達
できないので問題にならない。
【0054】次に、上分離から下分離へ切換わる動作を
説明する。切換えに際し、図示せぬ分離部駆動モーター
が逆転し、これにより駆動される分離ローラ軸20cも
回転方向を時計方向から反時計方向に変わる。これによ
り、アーム37は駆動伝達可能となり、アーム25eと
かみ合ってカム軸25を時計方向に回動させる。そし
て、カム軸25は図9(b)のトグル中立位置を超えた
地点まで回動されると、後は引張りばね39による回転
モーメントにより図9(c)に示す下分離状態の位置ま
で回動してゆく。図9(c)の状態で、今度はアーム2
5eは対応するアーム37と干渉しない位置に、またア
ーム25dはアーム36と干渉する位置関係になるよう
に設定している。この下分離状態から再び分離部駆動モ
ーターが逆転すると、同様の作用により図9(b)、図
9(a)へと変わり、上分離状態に戻る仕組みである。
【0055】こうして、本実施形態では、分離ベルト2
1と分離ローラ20を駆動する分離部駆動モーターの正
逆転により、 (1)分離対(ベルト、ローラ)の回転方向を逆転さ
せ、上分離、下分離を切り換える。 (2)カム軸の位相を切換え、これに伴ない、分離前の
紙ガイド形状を変更し、また、分離ニップの加圧、解除
を行なう。
【0056】次に、本発明の一実施の形態に係る搬送系
の駆動系統図を及びI/O図を図10に示す。
【0057】同図において、101は分離駆動モータで
あり、この分離駆動モータは、半月ローラ4、分離ロー
ラ20、分離ベルト21を駆動するものであって、本実
施系においては、DCモータを採用している。前述のよ
うに、分離駆動モータ101は、正転、逆転動作で下分
離、上分離の回転方向に上記ローラ系を回転させ、かつ
給紙ガイドも上分離位置、下分離位置に切り換わる様に
なっている。
【0058】102はレジ・反転モータであり、搬送ロ
ーラ(レジ・反転ローラ)9及び排紙ローラ14を駆動
する。103は、レジ・反転モータクロックカウント用
のホトインタラプタAであり、104はモータ軸に取付
けられてたクロック円板であって、レジ・反転モータ1
02の回転クロックを検出できる様にしている。105
は搬送ベルトモータであり、106は電磁ブレーキ、1
07は搬送ベルトクロックカウント用のホトインタラプ
タBであり、108はモータ軸に取付けられたクロック
円板であって、搬送ベルトモータ105の回転クロック
を検出できる様にしている。また109は、搬送ベルト
→レジ・反転ローラの同期クラッチ109でありクラッ
チをON状態で搬送ベルトモータ105とレジ・反転モ
ータ102を等速回転制御することによってレジ・反転
ローラと、搬送ベルト6は、同期回転(等速、等加速)
する。
【0059】また、搬送ベルト6の右端にはターンロー
ラ63が配置れていて、搬送ベルト6に所定の張力が加
わるようになっており、このターンローラ63は搬送ベ
ルト6により回転駆動される。
【0060】また、右排紙ローラ60は、ターンローラ
63からの駆動を駆動連結手段201によって受ける構
成になっている。また61はターンローラ63に圧接す
る押圧コロである。
【0061】次に、紙センサ関係の説明を加える。
【0062】301は原稿セットセンサであり、原稿ト
レイ1の基準位置に正規に原稿がセットされ、給紙スタ
ンバイ状態にあることを検知する。本実施の形態におい
ては、透過型センサを使用しているが、反射センサ、メ
カアクチュエータでも良い。302は、分離センサであ
り、原稿が分離されたことを検出する。本実施の形態に
おいては、メカアクチュエータにて実施しているが、透
過センサ、反射センサでも良い。303はレジセンサで
あり、静止状態で搬送ローラ(レジ・反転ローラ)ニッ
プに、原稿の先端をつきあて原稿にループ形成を行ない
現在の斜行どりを行なうが、その際の適正ループを形成
するためのタイミングどりを行なう。
【0063】また、原稿をプラテン51上の画像読取位
置に正確に停止するためのタイミングどりとして、原稿
の後端が、レジセンサ303を抜けた時点で、搬送ベル
トモータ105のクロック108をカウントし、所定量
回転した所でブレーキ106を作動して駆動系を停止さ
せるようにしている。また、304は反転センサであ
り、プラテン51上の原稿が正常な方向へ搬送されてい
るかをチェックする紙パスセンサであって、かつ両面時
の斜行どりのためのレジループ量を制御するためのセン
サである。また305はスイッチバックモード(複写モ
ード)時の排紙センサである。また306はFAXモー
ド時の排紙センサである。
【0064】次に401は、給紙補助ガイド(ウェイ
ト)作動ソレノイドであり、このウェイト手段19は、
給紙開始時積載シート上に降下し、半月ローラ4と共動
して、給紙を行なう。
【0065】以上のような駆動系統及びI/Oの構成に
おいて、可能となる本発明の一実施の形態におけるFA
Xモード時の給紙、搬送、排紙制御に関する説明をす
る。
【0066】図11に、そのシートの流れを順次説明す
る。図11(a)においては原稿トレイ1上に原稿を載
置した状態である。原稿の先端が、原稿セットセンサ3
01により検出され、所定のモード(この場合FAX、
片面モードが設定され)が設定され給紙開始信号が発令
されると、ウェイトソレノイド401が作動し、ウェイ
ト19が作動位置に下降しつつ、分離モータ101が作
動し(上分離方向に分離ローラ20、分離ベルト21が
回転し、前述のように分離部のガイド形状も上分離位置
に揺動固定される。
【0067】前記ウェイト19上には、上分離時の給紙
を行なうピックアップローラ14が付いており、最上原
稿から原稿を給紙してゆくようになっている。この時、
半月ローラ4は、回転は停止、保持されている。そし
て、分離センサ302、レジセンサ303を経て、レジ
・反転ロ−ラのニップ(9,9′)が静止状態でつきあ
てループ形成し、斜行補正され、その後、レジ・反転ロ
ーラ9の駆動により原稿は搬送される。そして、1枚目
の原稿の後端が、レジセンサ303を抜けると、その時
点からベルトモータクロックセンサ107によってクロ
ックカウントがされ、原稿の後端が画先位置5′(スキ
ャニング位置)に到達すると、後述するブレーキング制
御によって原稿が位置決め停止するようになっている
(図11(b)。
【0068】次に、1枚目の原稿のスキャニング動作時
に、次原稿(2ページ目)の原稿が2枚目と同じように
所定のレジ斜行どり後、先行原稿との紙間l 2 を合わせ
るために、先出し操作がなされる。この時、同期クラッ
チ109はOFF状態でレジ反転モータ102のみをO
N(ベルトモータ105は停止)して、レジクロックセ
ンサ103により、所定のクロック数分だけ2枚目原稿
を搬送し、l 2 が確保される。図11(c)。そして、
スキャニング動作終了後、この時は、搬送ベルトモータ
105もレジ反転モータ102も停止状態にあるが、こ
の状態で、クラッチ109をON(停止連絡)し、これ
以降、搬送ベルトモータ105、レジ反転モータ102
を同一の搬送速度が得られるように駆動を開始する。
【0069】この時、同期クラッチ109がON状態な
ので、105,102共に、正確なスピード(立上がり
加速、定常スピード)にて、搬送がなされるため、レジ
反転ローラ→搬送ベルトの受け渡し時にどちらかの搬送
系と原稿との間でのスプリットはなく、ベルトモータク
ロックセンサ107によって所定クロック送っただけの
正確な搬送量が得られるようになっている。そして、2
枚目の原稿が画先位置51′に達すると、ブレーキ10
6の所定のブレーキング制御にて原稿が停止するような
っているが、それ以前に2枚目の原稿の後端がレジセン
サ303を抜けてレジニップ9,9′を抜けるクロック
数を進んだ状態で、同期クラッチ109はOFF状態と
なっている。(原稿の後端がレジニップ9,9′を抜け
れば、レジ・反転ローラ→搬送ベルト6間の原稿の受け
渡しは終了するので、同期搬送の必要はなくなり、レジ
反転ローラ9は、次原稿の斜行どりに備えて一旦停止状
態となる。) そして、2枚目の原稿のスキャニング動作中に3枚目の
原稿の斜行どり、先出し動作が行なわれる。この時先出
し量は、1枚目の原稿と2枚目の原稿の紙間l1 (図1
1(d))と同じ距離となるように先出しされる。即
ち、l 1 ≒l 2 。そして、スキャニング動作終了後、前
述と同様にレジ・反転ローラ9、ベルト搬送の同期搬送
がなされ、3枚目の原稿が画先位置51′に搬送停止す
る。そして、この停止動作以前に、1枚目の原稿の後端
は、右排紙ローラ60,61のニップから開放状態とな
り(排紙終了)、排紙トレイ18上に放出される。
【0070】右排紙ローラ60は、搬送ベルト6からタ
ーンロ−ラ63を介して、駆動を伝達されており、(伝
達手段は図10の201)搬送ベルト6の停止と共に、
右排紙ローラ60も停止する。このため、搬送ベルトに
より、3枚目の原稿の画先位置に到達時(停止)以前に
1枚目の原稿の放出が終了していなければならない。そ
のため、図11(e)のように、l 3 >l の関係が成立
するように紙間l 1 ≒l 3 ≒l 2 が設定されている。
【0071】これ以降、同一の紙送り停止シーケンスに
よって、順次最終紙の排出が終了するまで同一動作が繰
り返される。
【0072】次に、搬送ベルトモータ105のブレーキ
ング時の制御に関してより詳細に説明すると、図12に
示すように、ハイスピード領域 [a]、減速領域[b] 、低
速領域 [c]に大別されるが、低速領域[c] はブレーキ1
06により搬送ベルトモータ駆動を正確に停止する(適
正なレジ精度維持のため)ため、低速状態でブレーキン
グがなされるようになっている。又、ハイスピード領域
は、原稿交換時間を可能な限り短縮できるよう、一般的
には搬送ベルトモータ105をフルスピードにて駆動し
ており、そして、[a] →[c] に移行する間の減速領域
[b] は、搬送ベルトモータ105の速度制御により減速
させている。
【0073】ここで、図12のt2 のポイントは、前述
の図11(e)における、右排紙ローラ60によって原
稿の後端が放出されるタイミングに相当する。即ち右排
紙動作は搬送ベルトモータの減速領域にて、放出動作が
なされようになっている。
【0074】排出トレイ上にシートを放出して好適な排
紙積載性を得るための適正スピード領域ω(図12)の
間で、紙後端が右排紙ロ−ラ60によりけり出される。
実験的には、上限は500〜600mm/sec で、下限は
300〜400mm/sec であり、これより速すぎると、
けり出しすぎにより原稿の戻り不良による不整列積載状
態、遅すぎると原稿の後端が排紙コロ61に残り、次原
稿の放出時、後端残りした原稿の後端と干渉し、積載が
乱される場合が生じる。ただし、排出原稿がある程度の
制約、坪量の範囲が少ない、スモールサイズ(A4、L
TR、B5)のみなどの場合、低速領域図12[c] の領
域で放出しても良い。
【0075】ところが、この搬送ベルト6のブレーキン
グ制御は、ある程度排紙を考慮して、設定されている
が、本来はプラテン51上のスキャニング位置に原稿を
正確に位置決めさせることが第1の目的であり、排紙原
稿の位置を検出して制御をかけている訳ではないので、
あくまでもプラテンに位置決めされるセット原稿の位置
により決定される。このため、排出原稿が適正排出スピ
ード領域ωの間で放出されるためには、原稿の紙間の高
精度化が要求され、このために以上述べてきたような同
期制御による等紙間ハンドリングが必要となる。
【0076】さらに、もう一つ安定した排出スピード領
域にて、放出されるために必要な条件として、排出原稿
が搬送ベルト6の拘束を解除された状態で排紙ロ−ラ6
0のみによって、搬送される時の送り量の高精度化であ
る。
【0077】排紙ローラ60の駆動は、搬送ベルト6か
ら伝達され、等速になるようにしているが、一般的にト
レイ排出ローラは、放出時のシート腰くだけ状態によ
る、放出時の丸まり、後端残りを防止するために、排出
ローラにフランジを付けてローラ部にてシートに腰付け
を実施しているが、本実施の形態の排紙ローラ60の構
成は、図13に示すように、排紙ローラ軸60に対し、
排紙ローラ60の胴の部分60bが固定されて、排紙コ
ロ61と胴部分60bにて原稿をグリップして搬送す
る。胴部分60bの材質は一般的にμの高いゴム(C
R、ウレタン、シリコン、PDM系)等である。そし
て、腰付けフランジ60aは、軸60dに対しフリーに
回転できるように、胴部分60bとキンテイ等のスラス
ト規制部材60c間に軸支されていて、μの低い樹脂で
できている(一般的には、POM、ASB系樹脂であ
る)。
【0078】以上のように、ローラ軸60d上の胴の部
分60bの腰付けフランジ60aの部分を、別体で構成
することにより、排出ローラ60のフランジ部の影響に
よる送り量の誤差が小さくなる。
【0079】この理由として、一般的には排出ローラ6
0の腰付けフランジ60aは胴の部分と一体的に構成す
るが、この構成をとると、ローラのフランジ部の影響、
即ちへローラ60による送り量は、胴の部分60bにて
理論計算しているが、実際は一体的なフランジを形成す
ると、実際の送り量は外径の大きいフランジ部の影響を
少なからず受ける。これは、図14に示すように、胴の
部分によって押圧コロとシートをグリップしているが、
フランジ部も原稿Dと図14のように接触しており、そ
の接触圧が原稿の腰によって変化し、その接触圧の紙圧
による変化によりフランジ部、胴部の送り量に与える寄
与率が変化する。
【0080】接触圧の強い厚紙では、よりフランジ部の
外周に近い送り量となり、薄紙では接触圧が小さいので
胴部に近い送り量となる。これは押圧コロ61が、厚紙
でも薄紙でも安定して原稿が、胴部60bに押圧するま
での圧接力を与えても、その影響は出る。これは、胴部
の接触圧とフランジ部の接触圧の比率より原稿←→ロー
ラ間のスリップ比率が変化するため、実際の送り量が、
胴の部分での理論計算値と、フランジ部分伝達の理論計
算値の範囲でばらつくものと考えられる。
【0081】このような図14で示す排出ローラで、図
11に示すように等紙間で高精度送りする系において、
紙厚の変化により原稿の送り量が異なると、図12でい
う、安定排出領域内で原稿の後端を放出することが困難
となり、積載不良の原因となる。そこで、図13に示す
ように、胴部分60bとフランジ部60aを分割し、か
つ、フランジ部60aを樹脂で軸に対し空転可能とする
ことにより、フランジ部60aにかかる原稿の押圧が変
化しても、胴の部分60bの送りの影響度が大となり、
原稿に腰付けができて、かつ高精度送り(紙厚変化に対
して)も可能となる構成をとっている。
【0082】なお、本実施の形態のレジ・反転ロ−ラ9
と搬送ベルト6の駆動系を、同期クラッチ109を連絡
することにより同期をかけているが、高精度なPWM制
御により双方の駆動系の制御を行なっても良い。さら
に、ステッピングモータによる同期制御、例えば反転、
レジモータクロックによって搬送ベルトモータの回転を
制御し、同期をかけることも可能である。
【0083】次に、排紙ローラの腰付けフランジの構成
であるが、他の実施系として、フランジ部分を軸に対し
空転可能としたが、低μ部材(テフロンコーティング、
等の処置)にて、接触圧が高くても紙との間のμを低下
し、滑り易くすることによってフランジ部の影響を低下
させることにより、本実施の形態と同様の効果を可能と
しても良い。
【0084】次に、上記のような原稿自動給送装置を用
いて画像を形成する画像形成装置の実施の形態を図17
を参照して説明する。
【0085】図17において、前述搬送ベルト6により
搬送された原稿は、プラテン51上に載置され、この原
稿に基づき下方に配置された画像形成装置により画像が
形成される。すなわち、図示しないランプにより照射さ
れたプラテン51上の原稿から反射された光101は、
CCD等の光学読取装置102により画像情報信号に変
換され、この情報に応じてレーザスキャナユニット10
3からレーザが照射され、このレーザにより像担持体と
しての感光ドラム104が露光され潜像が形成される。
この潜像は、現像装置のトナー105により現像され、
現像された現像像は転写手段106,107によりレジ
ストローラ108により給送されるシートPに転写され
る。このシートPは、着脱カセット109,110,デ
ッキ111又は手差しトレイ112からレジストローラ
108に給送される。
【0086】前記現像像を転写されたシートPは、搬送
ベルト113により定着装置114へ送られて定着さ
れ、片面コピーの場合は、搬送ローラにより排紙トレイ
115に排紙される。両面コピーの場合には、片面定着
後のシートPはフラッパ116の切換により、 搬送ベ
ルト117,118、反転ガイド119により反転・搬
送され、中間トレイ120上に一時載置され、そこから
半月ローラ121、ローラ122等によりレジストロー
ラ108に搬送され、前記同様の画像形成行程によりシ
ートPの他の一面に前記同様の画像像が転写され、定着
される。また、前記定着された同一面に再度画像を形成
する場合には、フラッパ123によりシートPは124
方向に搬送され、前記両面画像形成時と同様にシートP
は搬送されて画像が形成される。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1と第2の搬送手段を駆動する第1と第2の駆動手段
を、両搬送手段の速度差がないように制御手段により制
御し、かつ、最終排出手段に最も近接する原稿の先端と
最終排出手段の距離l が、各紙間の距離l 0 よりも大き
くしたので、各紙間のバラツキをなくして原稿を読取位
置に安定して設定できると共に、読み取り後の原稿を最
終排出手段により安定して排出させることができる。
【0088】また、第1及び第2の駆動手段を連結手段
により連結して駆動したことにより、第1と第2の搬送
手段による原稿の受け渡しが、スリップすることなく安
定して行なわれ、かつ高速で搬入される原稿を減速制御
して低速で読取位置に設定することにより、原稿の設定
が確実に行なわれる。
【0089】また、第2の搬送手段の減速制御中に、最
終排出手段により原稿を排出させるようにしたことによ
り、シート排出手段への原稿の落下がゆっくり行なわれ
て、原稿の積載性を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿自動給送装置の要部の縦断側
面図。
【図2】同じく原稿自動給送装置の原稿搬送の作用図。
【図3】同じく原稿自動給送装置の分離部の正面図。
【図4】同じく原稿自動給送装置の分離部であって、
(a)図は分離ベルト、ベルト支持体、プーリカム等の
平面図、(b)図は(a)図の矢視A図。
【図5】同じく原稿自動給送装置の分離部のベルト加
圧、解除の側面図であって、(a)図はコピー状態、
(b)図はカム軸回転開始状態、(c)図はFAX状態
を示す。
【図6】同じく原稿自動給送装置の紙ガイド部を示す側
面図で、(a)図は上分離状態、(b)図は下分離状態
を示す。
【図7】同じく原稿自動給送装置のカム軸位相切換を示
す平面図。
【図8】同じく原稿自動給送装置のカム軸位相切換の作
用図。
【図9】同じく原稿自動給送装置のカム軸位相切換を示
すアーム部の正面図。
【図10】同じく原稿自動給送装置の搬送系の駆動系統
図。
【図11】同じく原稿の流れを示す原稿自動給送装置の
作用図。
【図12】同じく搬送ベルト速度の模式図
【図13】同じく原稿自動給送装置の右排紙ローラの正
面図
【図14】従来の右排紙ローラの正面図。
【図15】従来の原稿自動給送装置を備える画像形成装
置の正面図。
【図16】同じく原稿の流れを示す原稿自動給送装置の
正面図。
【図17】本発明の原稿自動給送装置を備える画像形成
装置の正面図。
【符号の説明】
D 原稿 l 右排紙ローラ近傍の原稿の先端と右
排紙ローラとの距離 l 0 原稿の各紙間距離 1 原稿トレイ 6 搬送ベルト(第2の搬送手段) 9 レジ・反転ローラ(第1の搬送手
段) 18 排紙トレイ 20 分離ローラ 21 分離ベルト 20,21 分離手段 51 プラテンガラス(読取台) 60 右排紙ロ−ラ(最終排出手段) 102 レジスト反転モータ(第1の駆動手
段) 104 感光ドラム(画像形成部) 105 搬送ベルトモータ(第2の駆動手
段) 109 同期クラッチ(連結手段) 300 原稿自動給送装置の制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読取台へ搬送する第1の搬送手段
    と、該第1の搬送手段により搬送される原稿を読取台上
    で搬送する第2の搬送手段と、該読取位置において読み
    取られた原稿を排出する最終排出手段と、を有する原稿
    自動給送装置において、 前記第1の搬送手段を駆動する第1の駆動手段と、 前記第2の搬送手段を駆動する第2の駆動手段と、 前記読取台に搬送される原稿の紙間を一定に合わせるよ
    うに前記第1と第2の駆動手段を制御する制御手段とを
    有し、 前記最終排出手段に最も近接する原稿の先端と前記最終
    排出手段までの距離lが、前記各紙間の距離l 0 よりも
    大きいことを特徴とする原稿自動給送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2の駆動手段を連結する連
    結手段と、 前記読取台の読取位置へ原稿を搬送する時に高速で搬送
    し、読取位置で低速で停止させるように第1及び第2の
    駆動手段を減速させるように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の原稿自動給送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿の前記読取台上の読取位置への
    減速制御中に、前記最終排出手段により排出される原稿
    の後端が前記最終排出手段から放出されることを特徴と
    する請求項2記載の原稿自動給送装置。
  4. 【請求項4】 前記最終排出手段は、前記第2の駆動手
    段により駆動される第2の搬送手段から駆動を受けるこ
    とを特徴とする請求項1記載の原稿自動給送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4何れか1項記載の原稿
    自動給送装置と、該原稿自動給送装置により給送される
    原稿の画像情報に基づいてシートに画像を形成する画像
    形成部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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