JP3186426B2 - 原稿読み取り装置 - Google Patents

原稿読み取り装置

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JP3186426B2
JP3186426B2 JP12055094A JP12055094A JP3186426B2 JP 3186426 B2 JP3186426 B2 JP 3186426B2 JP 12055094 A JP12055094 A JP 12055094A JP 12055094 A JP12055094 A JP 12055094A JP 3186426 B2 JP3186426 B2 JP 3186426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状の原稿を副走
査方向に移動させて読み取りを行なう原稿読み取り装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シート状の原稿を副走査方向に移
動させて読み取りを行なう、いわゆるADFタイプの原
稿読み取り装置は様々な形態のものが提案されている。
【0003】a)従来例1(図20) そのひとつとして、いわゆるフラットベッドタイプの原
稿読み取り装置にシート状の原稿を複数枚連続で読み取
り可能とするためにADF機構を付随させたものがあ
る。
【0004】これを図20を用いて説明する。図20は
ADF付随フラットベッド型原稿読み取り装置の構成を
示した断面図である。
【0005】この原稿読み取り装置は、大きく分けて、
ADF機構部Cを含む原稿圧板部Aと、CCDを含めた
縮小光学系からなる読み取り部を収納させた読み取り筐
体部Bからなる。
【0006】原稿圧板部Aはヒンジ部512を回動中心
として読み取り筐体部Bの上面の、フラットベッド用の
原稿載置台となるガラス台501面に対して実線示のよ
うに閉じ倒した状態と、2点鎖線示のように開き起こし
た状態とに開閉回動操作自由である。
【0007】読み取り筐体部Bにおいて、CCDを含め
た縮小光学系は、原稿を照明するための原稿照明ランプ
513、光軸をおり曲げるための第1移動ミラー51
4、第2移動ミラー515、第3移動ミラー516、さ
らに読み取る画像をCCD518に結像させるためのレ
ンズ517、および読み取り素子であるCCD518か
ら構成され、読み取り筐体内に収められている。
【0008】ADF装置Cを用いないで本等の厚手原稿
の読み取りを行なう場合は、原稿圧板部Aを開き、読み
取り筐体部Bのガラス台501の上面に原稿をその読み
取り処理すべき画像面を下向きにして所定の載置基準に
従って載置し、その上に原稿圧板部Aを閉じかぶせて原
稿を押え込ませた状態にセットする。
【0009】読み取りスタート信号にもとづいて、原稿
照明ランプ513と第1移動ミラー514が一体にガラ
ス台501の下面に沿ってガラス台左辺側から右辺側に
速度Vで副走査移動し、また第2と第3の移動ミラー5
15・516が一体にガラス台501の下面に沿ってガ
ラス台右辺側に速度V/2で副走査移動して、セット原
稿の下向き画像面が左辺側から右辺側に副走査されてC
CD518に光電読み取りされる。
【0010】ガラス台501の右辺側へ副走査移動した
原稿照明ランプ513、第1〜第3移動ミラー514・
515・516は所定の往動終点に到達すると復動に転
じられてはじめの往動開始位置へ復帰する。
【0011】原稿圧板部Aにおいて、ADF機構部Cの
原稿搬送路には邪魔な出っ張りなどをなくすためもあ
り、原稿挿入口521と排出口522が同一投影面上と
なるようにUターン形状を一部に含む搬送路が使われて
いる。
【0012】Uターン形状の搬送路の一部は読み取り筐
体部B側のフラットベッド用の原稿載置台となるガラス
台501に接していて、その部分に開口部Dを有してい
る。
【0013】原稿挿入口521の手前には原稿を置くイ
ンプットトレイ502があり、原稿に対向する位置にピ
ックアップローラ503がある。また、ピックアップロ
ーラ503の上流直前に原稿検知センサ519が設けら
れている。その下流にパッド504と分離ローラ505
からなる分離部がある。
【0014】なお、ピックアップローラ503は、分離
ローラ505の回転中心に揺動可能となり原稿と接する
ようになっている。
【0015】分離ローラ505の下流で、Uターン形状
部Uの上流に搬送コロ506と対向した搬送ローラ50
7があり、さらにUターン形状部Uの下流の原稿排出部
付近に排紙コロ508と対向した排紙ローラ509があ
る。
【0016】それぞれのローラは、ギア列やタイミング
ベルトにより駆動伝達される。ピックアップローラ50
3、分離ローラ505と、搬送ローラ507、排紙ロー
ラ509の駆動が駆動モータの回転方向の切り替えで分
けられるように駆動伝達部にワンウェイクラッチが設け
られている。
【0017】また、搬送ローラ507の上流直前に原稿
の端面を検知するエッジセンサ520が設けられてい
る。
【0018】ADF機構部Cの原稿搬送路は主に二つに
分割される。即ち、ピックアップローラ503から始ま
ってUターン部Uの上流の搬送ローラ507までの前半
部と、それより下流の後半部である。
【0019】この搬送路前半であるUターン部Uの上流
の搬送路の上側をなすリブ・ローラ・コロは一体として
開閉カバー523となり回動可能になっている。
【0020】また、Uターン形状部Uの搬送路の開口部
Dの原稿搬送路は透明のマイラ510(ポリエチレンテ
レフタレートフィルム)により一部形成される。このマ
イラ510は取り外し可能となっている。
【0021】上記ADF機構部Cは、読み取り筐体部B
のガラス台501上の原稿を押さえる役目をもつADF
圧板511に取り付けられ、このADF機構部Cを含む
原稿圧板部Aが前述のようにヒンジ部512を回動中心
として読み取り筐体部Bの上面の、フラットベッド用の
原稿載置台となるガラス台501面に対して開閉回動操
作自由である。
【0022】ADF機構Cを用いて原稿の読み取りの場
合は原稿圧板部Aを読み取り筐体部Bに対して倒し閉じ
状態にする。
【0023】原稿圧板部Aの開口部D付近が読み取り位
置となるように光学系が移動して原稿照明ランプ513
・第1移動ミラー514が開口部Dの下に位置する。
【0024】このようにADF機構を用いての読み取り
の待機状態となって後の実際の動作は以下のとおりであ
る。
【0025】即ち、インプットトレイ502上に読み取
り面を上にする形で読み取り原稿を載置し、その先端部
をADF機構の原稿挿入口に挿入する。この時原稿検知
センサ519がonとなり、ピックアップローラ503
が原稿とは逆の方向に退避する。原稿先端がピックアッ
プローラ503より下流になる位置に原稿をセットす
る。
【0026】読み取り指示後、ピックアップローラ50
3は原稿搬送方向に回転しながら原稿に接する方向に降
下してきて原稿は分離部504・505へと搬送されて
いく。分離部504・505を経て一枚になった原稿は
エッヂセンサ520により原稿端面が検知された後、駆
動していない搬送ローラ507に突き当たり、所定のル
ープ量を得て搬送を一旦停止する。ここで駆動モータが
逆転して搬送ローラ507が回転し、原稿は読み取り位
置Dへ搬送されていき読み取り筐体部Bの読み取り部に
より読み取りが行なわれ、排紙ローラ509を経て、A
DF圧板511の上面を排出トレイとしてその上に排出
される。排出された原稿は原稿面を下にしてADF圧板
511上に置かれ、次に排出されてくる原稿がその排出
済みの原稿の上に重なる形で積載されていく。
【0027】このADF機構部Cにおいて、原稿のジャ
ムなどが発生した時は、Uターン搬送路Uの手前の場合
は、開閉カバー523を開けて行なう。排紙ローラ50
9を通過した後の場合は、原稿の排紙済みの部分を引っ
張って行なう。このどちらの方法でもだめなときは、マ
イラ510を外して開口部Dから原稿を引っ張り出す。
【0028】b)従来例2(図21) 別の従来例として、プリンタ等と一体となった複合機の
一部としての原稿読み取り装置がある。図21はその複
合機の概要を示す断面図である。
【0029】この複合機は、プリンタ本体部Eと、該プ
リンタ本体内のプリンタ本体正面側上部に配設した読み
取り装置部Fからなる。
【0030】読み取り装置部Fは、主として原稿自動給
紙を行なうADF部と着脱可能なハンドスキャナにもな
る読み取りユニット535とから構成される。
【0031】この読み取り装置の原稿搬送路も奥行方向
に場所をとらないために原稿挿入口543と排出口54
4が同一投影面となるようにUターン形状を一部に含む
搬送路となっている。
【0032】原稿挿入口543の手前にはインプットト
レイ530があり、そのインプットトレイ530の延長
線上には可動な原稿圧板531があり、それに対向する
搬送および分離を兼ねたローラ532が配置されてい
る。
【0033】原稿圧板531のローラ532対向位置に
は分離用摩擦部材533が貼付されている。
【0034】また、前記ローラ532には圧板531と
対向する位置より下流側に分離用リタードローラ534
が対向している。
【0035】さらに読み取りユニット535はUターン
形状部Uの上流に配置されている。読み取りユニット5
35は、コンタクトイメージセンサ536を使用し、単
独でもハンドスキャナとして用いることができるように
着脱可能なユニットとなっている。
【0036】ADF機構を用いるときは、読み取りユニ
ット535はラッチで固定される。ラッチされた状態
で、読み取りユニット535のコロ537と、コンタク
トイメージセンサ536に対向する位置にそれぞれ搬送
ローラ538、読み取りローラ539が設けられてい
る。この読み取りローラ539は読み取りの際の白補正
値を決めるために白色となっている。
【0037】さらに搬送路のUターン形状部Uを過ぎて
原稿排出部上流に排紙ローラ541および対向するコロ
540が存在する。
【0038】実際の動作は次のとおりである。インプッ
トトレイ530に原稿表面を上にして原稿をセットす
る。その時原稿圧板531は下がった状態で待機してい
るので、原稿先端は壁に突き当たった状態で保持され
る。
【0039】原稿がセットされたことを原稿検知センサ
(不図示)で感知した後に原稿圧板531が上に持ち上
げられ、搬送方向に回転しているローラ532により、
原稿の搬送が開始される。ここで、ローラ532に対向
しているリタードローラ534は搬送方向とは逆の方向
に回転しているため、セットされた原稿のうち最上部の
一枚のみが分離されて搬送されていく。
【0040】分離部532・534を通過した原稿は搬
送ローラ538・読み取りローラ539を経てコンタク
トイメージセンサ536にて原稿の読み取りが行なわれ
る。その後原稿はUターン形状部Uを通過し、排紙ロー
ラ541を経てプリンタ本体の用紙カセット542の上
面542aを排紙トレイとして排出され積み重ねられ
る。
【0041】この読み取り装置Fにおいて原稿のジャム
などが発生した場合は、読み取りユニット535を外し
て、原稿を引き出すようにする。
【0042】なお、厚紙やブック物の原稿を読み取ると
きは、読み取りユニット535を本体から外し、原稿を
固定した状態で操作者の手動操作により読み取りを行な
う。
【0043】コピーモードやファクシミリ受信モード等
の場合は、プリンタ本体Eが作動して、用紙カセット5
42内の記録紙Pが給紙ローラ545により装置の奥側
方向へ1枚毎繰り出されてレジストローラ546で転写
部547へ送られて感光ドラム548面に形成されたト
ナー画像の転写を受け、定着装置548で転写トナー画
像の定着処理を受け、定着装置548を出るとUターン
シートパス549で反転搬送されて排出ローラ対550
により装置上面の排出部551にフェースダウン排出さ
れる。
【0044】c)従来例3(図22) さらに別の従来例として読み取り装置Fの原稿搬送路が
ストレート形状のものがある。図22はその装置の概要
を示す断面図である。
【0045】この読み取り装置Fは、原稿搬送路を挟ん
で、上ユニット、下ユニットの二つに別れる。下ユニッ
トには、原稿挿入口561の手前に、本体外装と一体と
なったインプットトレイ562があり、搬送方向にピッ
クアップローラ563、分離ローラ564、搬送ローラ
565、読み取り部566、排紙ローラ567が設けら
れている。
【0046】一方、上ユニットには、ピックアップロー
ラ563に対してばねにより付勢される対向板568、
分離ローラ564に対してばねにより付勢される分離パ
ッド569、搬送ローラ565に対してばねにより付勢
されるコロ570、読み取り部566に軸の自重により
密着させられるマイラ571、排紙ローラ567に対し
てばねにより付勢されるコロ572が取付けられる。こ
の部品は開閉カバー573に取付けられている。また、
上ユニットは開閉カバー573のピボット点を中心に回
動可能となっている。
【0047】実際の動作は次のとおりである。原稿のセ
ットは原稿の裏面を上にしてインプットトレイ562上
に載置する。ピックアップローラ563にて搬送を開始
された原稿は分離ローラ564にて最下部の原稿の一枚
のみが分離されて搬送ローラ565を経て読み取り部5
66にて読み取りが行なわれ、排紙ローラ567から排
出される。排紙ローラ567から排出された原稿は装置
後部にある排紙トレイ574上に積み重なっていく。
【0048】この原稿読み取り装置において原稿のジャ
ムが発生した場合は、上ユニットの開閉カバー573を
開けることにより行なう。
【0049】なお、厚紙などの原稿を読み取るときも同
じ挿入口から同じ方法にて行なう。
【0050】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記a)の従来例1(図20)の装置においては、読み取
り部がフラットベッド型のため、読み取り部移動による
走査により厚紙等の原稿の読み取りも可能となるが、シ
ート状原稿の読み取り装置という点では、読み取り部の
移動に必要なスペースが必要となり、装置が大型化す
る。
【0051】さらに、ADF機構部Cを用いての読み取
りは、フラットベッド用原稿載置台501に原稿をのせ
て読み取る場合の焦点位置に加え、マイラ510の厚み
分、および搬送路の厚み内での原稿のばたつきを考慮に
いれた焦点位置も要求されるため、読み取り部は焦点深
度の大きいCCD等の縮小光学系が必然となる。これに
より、読み取り部は小型化に大きな制約を受け、結果装
置全体としても大きくなってしまう。
【0052】また、前記b)の従来例(図21)の装置
においては、読み取り部535を取り外してハンドスキ
ャナとして用いると厚紙等の原稿の読み取りも可能とな
るが、読み取りの走査を操作者に行なわさせるため画像
の読み取り精度的には良好とはいえない。また、取り扱
いの面では、読み取り部535が露出した状態で取り外
せるので、外部からのキズ、落下の危険性、などの怖れ
がある。
【0053】また、前記c)の従来例3(図22)の装
置においては、原稿排出口が挿入口と同一投影面上にな
いため排紙原稿トレイ574は奥行方向に出っ張りとな
り、装置の大型化、設置面積の大型化につながる。ま
た、原稿のセット時に原稿裏面を上にして行なうため原
稿視認性の点で劣る。
【0054】そこで本発明は、ADFタイプの原稿読み
取り装置についての従来装置の上述のような問題点、即
ち、原稿視認性、排出原稿順番性、コンパクト性等の問
題を解消することを目的とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする原稿読み取り装置である。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】(1)原稿入り口が装置上方側にあり、か
つ原稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送
可能な自動給紙機構を備えた略Uターン形状搬送路、お
よび該略Uターン形状搬送路途中から合流して、かつ原
稿の進行方向が前記略Uターン形状搬送路下流側に向か
う分岐搬送路とから構成され、さらに原稿表面上の画像
情報を読み取る読み取り部が、前記略Uターン形状搬送
路と前記分岐搬送路との合流口より下流側に配置され、
原稿を移動させることで画像の読み取りを行う原稿読み
取り装置において、 前記原稿読み取り装置を構成する3
つのユニットにあって、中ユニットに上ユニットに対す
る位置決め部材と下ユニットに対する位置決め部材を有
し、また中ユニットの位置決め部材に対する上ユニット
・下ユニット各々の位置決め部材を有し、さらに中ユニ
ットを間に挟む形で上ユニットと下ユニットが固定する
ための弾性部材を有することを特徴とする原稿読み取り
装置。
【0061】(2)原稿読み取り装置を構成する3つの
ユニットは、一つの回転中心軸で連結され、かつ該回転
中心軸が駆動伝達軸であることを特徴とする(1)に
載の原稿読み取り装置。
【0062】(3)原稿読み取り装置を構成する3つの
ユニットのうち回動しない下ユニット部にすべての電気
部品を配したことを特徴とする(1)または(2)に記
載の原稿読み取り装置。
【0063】
【0064】
【0065】(4) 原稿入り口が装置上方側にあり、
かつ原稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬
送可能な自動給紙機構を備えた略Uターン形状搬送路、
および該略Uターン形状搬送路途中から合流して、かつ
原稿の進行方向が前記略Uターン形状搬送路下流側に向
かう分岐搬送路とから構成され、さらに原稿表面上の画
像情報を読み取る読み取り部が、前記略Uターン形状搬
送路と前記分岐搬送路との合流口より下流側に配置さ
れ、原稿を移動させることで画像の読み取りを行う原稿
読み取り装置において、前記自動給紙機構は、 シート材
の少なくとも一部を載置し、かつ回転軸を中心として揺
動可能な揺動手段と、 該揺動手段と対向位置にあり、か
つ該揺動手段上に載置されたシート材の最上シート材を
呼び出すための呼び出し手段と、 前記揺動手段上のシー
ト材上の有無によって揺動する自動給紙時用原稿検知セ
ンサ用部材と、 該自動給紙時用原稿検知センサ用部材の
動きを検知するセンサ部材と、 を有し、前記自動給紙時
用原稿検知センサ用部材は、前記回転軸を中心に揺動可
能に設けられ、前記揺動手段とは独立して揺動可能であ
ることを特徴とする原稿読み取り装置。
【0066】
【0067】
【0068】
【作用】即ち本発明によれば、原稿搬送路が、複数枚の
原稿の自動給紙用原稿挿入口を上方側として略Uターン
形状となる搬送路と、手差し給紙用に前記略Uターン形
状搬送路途中に合流する分岐搬送路をもつことにより、
原稿の表を上にしてのセットができ、排紙後も原稿の順
番に狂いがなく、排紙トレイ等が後ろに出っ張ることも
なく、また、厚手のシート状原稿も読み取り可能とな
る。
【0069】また、読み取り部が、略等倍光学系である
コンタクトイメージセンサから構成され、かつUターン
形状搬送路と分岐搬送路との合流口より下流側に固定さ
れて設けられていることにより、読み取り部の取り扱い
上の信頼性も確保でき、装置の小型化も図れる。
【0070】つまり、下記の事項を同時に満足できる。
【0071】.自動給紙による原稿セット時に読み取
り面を操作者に向けて行なえるので原稿視認性に優れ
る。
【0072】.排紙された原稿の順番に狂いを生じな
い。
【0073】.Uターン形状搬送路で搬送不可能な厚
手の原稿も手差し用分岐路により読み取り可能となる。
【0074】.読み取り部に等倍光学系を用いている
ための装置の高さ方向においてコンパクト化が図れる。
【0075】.厚紙などの厚手の原稿を読み取る時も
操作者の手動走査による読み取りではなく、手差し給紙
口からの搬送により読み取りが行なわれるため、読み取
り精度は良好なものとなる。
【0076】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図17) (1)原稿読取装置の全体構成(図1〜図7) 図1は本発明に従う原稿読み取り装置の概略斜視図、図
2は概略断面図、図3は要部の拡大図である。
【0077】本実施例の原稿読み取り装置はコンタクト
イメージセンサ208を含む原稿自動給紙機構を用いた
ADFタイプの装置であり、原稿手差し給紙もできる機
構である。
【0078】この原稿読み取り装置は、原稿入口部と原
稿出口部とを該原稿読み取り装置の正面側に上下に設け
てある。280は原稿入口部における原稿載置部として
の原稿トレイである。213・214は原稿出口部にお
ける原稿排出トレイ受けと原稿排出トレイである。
【0079】そして上側の原稿入口部から下側の原稿出
口部へ原稿を反転搬送させる自動給紙時用のUターンシ
ートパスを、原稿先端部上下揺動板234、ピックアッ
プローラ255、分離ローラ256、該ローラに圧接さ
せた分離パッド239、第1搬送ローラ242、該ロー
ラに圧接させたコロ260、Uターン形状部U、第2搬
送ローラ206、該ローラに圧接させたコロ243、排
紙ローラ207、該ローラに圧接させたコロ281、ガ
イド板等で構成させてある。
【0080】主として図3において、237は揺動板2
34の位置に対応するシートパス部分に先端部を突出さ
せて配設した自動給紙用原稿検知センサレバー、238
はこのレバー237でON・OFFされる自動給紙用原
稿検知センサである。
【0081】252は分離ローラ256と第1搬送ロー
ラ242との間のシートパス部分に先端部を突出させて
配設したレジストセンサレバー、253はこのレバー2
52でON・OFFされるレジストセンサである。
【0082】209は第2搬送ローラ206とコロ24
3の圧接ニップ部の原稿出口側のシートパス部分に先端
部を突出させて配設したエッヂセンサレバー、210は
このレバー209でON・OFFされるエッジセンサで
ある。
【0083】原稿読み取り部であるコンタクトイメージ
センサ208は、原稿表面上の画像情報を読み取り素子
に結像させるために略等倍光学系を用いたものであり、
第2搬送ローラ206と排紙ローラ207の間のシート
パス部分に読み取り面が上を向く形で取付けられてい
る。
【0084】また、原稿手差し給紙用のシートパスとし
て、上記のUターンシートパスの途中部から分岐して、
かつ原稿の進行方向下流側へ向う分岐搬送路215aを
具備させてある。
【0085】216はこの分岐搬送路に連設した手差し
原稿トレイであり、原稿読み取り装置の背面側におい
て、図2・図3の実線示のように斜め外方へ張り出させ
た第1姿勢と、2点鎖線示のように原稿読み取り装置の
背面にたたみ込んで格納した第2姿勢とに転換自在であ
り、使用時は実線示の第1姿勢に、不使用時は2点鎖線
示の第2姿勢に転換する。
【0086】211は原稿手差し給紙用のシートパスと
しての上記分岐搬送路215aに先端部を突出させて配
設した手差し原稿検知センサレバーであり、不図示の手
差し原稿検知センサをON・OFFする。
【0087】図4〜図7は上記の原稿読み取り装置の、
原稿自動給紙モード時と、原稿手差し給紙モード時の実
行動作フローチャートである。
【0088】なお、該フローチャートにおいて、センサ
1は自動給紙用原稿検知センサ238、センサ2はレジ
ストセンサ253、センサ3は手差し原稿検知センサ
(不図示)、センサ4はエッジセンサ210である。
【0089】A)原稿自動給紙モード(図4・図5) まず、自動給紙用の給紙口に原稿をセットして読み取り
を行なわせる場合、次のとおりである。
【0090】[ステップ101] 原稿を原稿トレイ2
80に載置し、スライダ281(図1・図2)により原
稿右端を規制しながら突き当てリブ280aに突き当て
た状態で原稿を、読み取りたい画像情報がある面を上向
きにしたフェイスアップ状態でセットする。この時、セ
ット原稿により自動給紙用原稿検知センサレバー237
が押し下げられ、センサ1(原稿検知センサ238)が
ONとなる。
【0091】[ステップ102] 原稿読み取り開始ス
イッチ(不図示)を押す。
【0092】[ステップ103] 駆動モータ222
(図1)が時計回り方向に回転する。駆動モータ222
の回転に伴い揺動板234が上昇して原稿先端部上面を
ピックアップローラ255に押し当てる。ピックアップ
ローラ255は原稿搬送方向に回転しているため、原稿
の搬送が開始される。
【0093】ピックアップローラ255にて搬送された
原稿は分離ローラ256と分離パッド239で構成され
る分離部により最上位の原稿が一枚分離され、さらに搬
送されていく。
【0094】[ステップ104] 分離部を通過した原
稿は、レジストセンサレバー252を押し上げ、センサ
2(レジストセンサ253)がONとなる。この時カウ
ンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始す
る。
【0095】[ステップ105] さらに原稿は搬送さ
れ、第1搬送ローラ242とコロ260のニップ部に原
稿先端が当たる。第1搬送ローラ242は止まっている
ため、原稿にはループが生じてくる。
【0096】そこで送りパルス数がn1 になったところ
で駆動モータ222がストップする。なお、この時原稿
の斜行補正が行なわれている。
【0097】[ステップ106] 駆動モータ222が
反時計回り方向に回転する。駆動モータ222の回転に
伴い第1搬送ローラ242、第2搬送ローラ206、排
紙ローラ207の原稿搬送方向への回転が開始される。
と同時に揺動板234は待機位置まで下降し、ピックア
ップローラ255、分離ローラ256の回転は止る。第
1搬送ローラ242にてループを作った状態で留まって
いた原稿は再び搬送されていく。
【0098】[ステップ107] 第1搬送ローラ24
2、Uターン形状部U、第2搬送ローラ206を経て表
裏反転されて搬送された原稿は、エッヂセンサレバー2
09を押し下げ、センサ4(エッヂセンサ210)がO
Nとなる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス
数のカウントを開始する。
【0099】[ステップ108] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数がn2 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による原稿の下向き画像面の読み取りが
開始される。
【0100】[ステップ109] 原稿はさらに搬送お
よび読み取りが行なわれ、原稿の後端がエッジセンサレ
バー209の位置を通過すると該レバー209がもとの
状態に戻り、センサ4(エッヂセンサ210)がOFF
となる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数
のカウントを開始する。
【0101】[ステップ110] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数がn3 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による読み取りは終了する。と同時にカ
ウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始
する。
【0102】[ステップ111] この時、センサ1
(原稿検知センサ238)がONかOFFかチェックす
る。
【0103】センサ1がONのときは再びステップ10
3に戻り同じ動作を行なっていく。センサ1がOFFの
ときは排紙モードに移る。
【0104】[ステップ112] 原稿の搬送が行なわ
れ、パルス数がn4 になったところで駆動モータ222
の駆動をストップさせる。排紙された原稿は、読み取ら
れた面が下になって即ちフェイスダウンモードでつぎつ
ぎに重なっていくためセット時の順番に狂いはなく、原
稿排出トレイ214・原稿排出トレイ受け213上にス
トックされていく。
【0105】以上で、自動給紙用の給紙口に原稿セット
して読み取りを行なわせる場合の動作は完了する。
【0106】B)原稿手差し給紙モード(図6・図7) 次に手差し給紙用の給紙口から原稿をセットして読み取
りを行なわせる場合はつぎのとおりである。
【0107】[ステップ201] まず手差し原稿トレ
イ216を図2・図3の2点鎖線示の不使用時の第2姿
勢から実線示の第1姿勢に転換する。
【0108】原稿をこの手差し原稿トレイ216に沿わ
せながらスライダ282により原稿右端を規制しながら
手差し原稿ガイド215と後カバー217により形成さ
れる原稿挿入口から原稿を読み取る画像情報がある面を
下向きにしてその先端が第2搬送ローラ206とコロ2
43の圧接ニップ部に突き当たるように手差し給紙用シ
ートパス215a内へ挿入してセットする。この時原稿
により手差し原稿検知センサレバー211が押し下げら
れ、センサ3(手差し原稿検知センサ)がONとなる。
【0109】[ステップ202] センサ3がONして
から約t秒の待ち時間の後、駆動モータ222が反時計
回り方向に回転する。第2搬送ローラ206とコロ24
3にて搬送された原稿はエッヂセンサレバー209を押
し下げ、センサ4(エッヂセンサ210)がONとな
る。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカ
ウントを開始する。
【0110】[ステップ203] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数n5 になったところで駆動モータ222を
いったんストップさせる。
【0111】[ステップ204] 原稿読み取り開始ス
イッチ(不図示)を押す。
【0112】[ステップ205] 原稿は再び搬送さ
れ、パルス数がn6 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による読み取りが開始される。
【0113】[ステップ206] 原稿はさらに搬送お
よび読み取りが行なわれ、原稿の後端がエッジセンサレ
バー209の位置を通過すると該レバー209がもとの
状態に戻り、センサ4(エッヂセンサ)がOFFとな
る。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカ
ウントを開始する。
【0114】[ステップ207] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数がn3 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による読み取りは終了する。と同時にカ
ウンタはリセットされ送り、パルス数のカウントを開始
する。
【0115】[ステップ208] 原稿の搬送が行なわ
れ、パルス数がn4 になったところで駆動モータ222
の駆動をストップさせる。
【0116】排紙された原稿は、読み取られた面を下向
きにして即ちフェイスダウンモードで原稿排出トレイ2
14・原稿トレイ受け213上にストックされる。
【0117】以上で手差し給紙口から原稿をセットして
読み取りを行なわせる場合の動作は完了する。
【0118】また上記A)の原稿自動給紙モード、B)
原稿手差し給紙モードのどちらの動作においても、自動
給紙用原稿検知センサ238および手差し給紙用原稿検
知センサ(不図示)が同時にONとなる時は、搬送路中
に2つの原稿が存在する怖れがあるためにエラーと判断
し、この状態が解除されるまで、その後の動作は一切行
なわない。
【0119】(2)原稿読み取り装置の下・中・上ユニ
ット(図8〜図12) 本例の原稿読み取り装置は、以下に詳しく述べるように
大別して、下ユニット、中ユニット、上ユニットの3つ
のユニットから構成されている。この下・中・上の3つ
のユニットの夫々の概略斜視図を図8・図9・図12に
示した。図9・図12は一部切欠き斜視図である。
【0120】A)下ユニット(図8) 下ユニットは、原稿読み取り装置の主たる構造体であ
り、同時に後述の原稿ガイド212と後述の中ユニット
の回転原稿ガイド下231(図9)によるUターン形状
搬送路U(図3)のU形状部以降のストレート部および
原稿ガイド212と後述の後カバー217による手差し
用の分岐搬送路215a(図3)を形成するものであ
る。その構成を以下に説明する。
【0121】下ステー201(図3)はおよそ箱型に折
曲げられた板金であり、その左右方向の両端面にある出
っ張り部各々2箇所がL型に曲げられた板金である左側
板202と右側板203の下方の2箇所の切り欠き穴に
差し込まれ位置決めされビスにより締結されている。
【0122】また、これも箱型に折曲げられた後ステー
204が、左側板202および右側板203に接する曲
げ面に設けられたU溝の切り欠き部と左側板202、右
側板203にあるエンボスで側板後方に位置決めされ、
ビス締めされている。
【0123】さらに、これも箱型に折曲げられた前ステ
ー205が、左右方向の両端面にある出っ張り部1箇所
と左側板202と右側板203の前方上部の切り欠きに
より位置決めされて、ビス締めされている。
【0124】左側板202と右側板203の両側板間
に、軸受け(不図示)を介してUターン形状部下流に原
稿の主搬送手段となる第2搬送ローラ206が、また読
み取り部208の下流に排紙のための排紙ローラ207
が回転可能に取付けられている。
【0125】下ステー201には、読み取り部であるコ
ンタクトイメージセンサ208が取付け板(不図示)を
介して第2搬送ローラ206と排紙ローラ207の間に
読み取り面が上を向く形で取付けられている。
【0126】さらに第2搬送ローラ206とコンタクト
イメージセンサ208の間に搬送された原稿の先端を検
知するためのエッヂセンサレバー209が揺動可能な形
で下ステー201に取付けられている。このエッヂセン
サレバー209と組み合わせるエッヂセンサ210(図
3)も下ステー201に取付けられている。
【0127】また、手差し搬送路215a(図3)にお
いて第2搬送ローラ206より上流側の位置の下ステー
201部に手差し原稿検知レバー211が揺動可能に取
付けられている。この手差し原稿検知レバー211と組
み合わせる手差し原稿検知センサ(不図示)も下ステー
201に取付けられている。
【0128】第2搬送ローラ206のローラ部、排紙ロ
ーラ207のローラ部、コンタクトイメージセンサ20
8の読み取りガラス面、エッヂセンサレバー209のレ
バー先端部、手差し原稿検知レバー211のレバー先端
部に対応した逃げ穴を有する原稿ガイド212は、第2
搬送ローラ206、排紙ローラ207、コンタクトイメ
ージセンサ208、エッヂセンサレバー209、手差し
原稿検知レバー211を覆うような形で左側板202と
右側板203の各折曲げ部に上方よりビスで固定されて
いる。
【0129】この原稿ガイド212は、Uターン形状搬
送路の後半の直線部および、手差し給紙用分岐搬送路の
一部を形成するものであり、前記逃げ穴により、ロー
ラ、レバー部、読み取りガラス面等は、ガイド面より出
っ張った形となる。
【0130】また、排紙ローラ207の下部から下流側
に延びる形で排紙された原稿をストックするための原稿
排出トレイ受け213と原稿排出トレイ214が取付け
られている。この原稿排出トレイ214は、トレイの出
っ張りが邪魔なときなど後述の原稿トレイ280ととも
に回避できるように原稿排出トレイ受け213にヒンジ
部213aを中心に回動可能に取り付いている。
【0131】また、原稿ガイド212の手差し給紙用分
岐路215aに於ける上流側端面に滑らかにつながるよ
うに手差し原稿ガイド215(図3)が、左側板202
と右側板203の両側板に取付けられ、手差し給紙用分
岐搬送路215aの一部を形成している。
【0132】さらに使用時は、前記手差し原稿ガイド2
15に滑らかにつながって手差し給紙の際の給紙ガイド
になり、不使用時は回転スライドして収納できる手差し
原稿トレイ216が手差し原稿ガイド215に取付けら
れている。
【0133】この手差し原稿トレイ216は、左端側に
突き当て用壁216aを有し、さらに原稿の主走査方向
にスライド可能なスライダ282が設けられ、突き当て
用壁216aとスライダ282により搬送される原稿の
主走査方向の位置規制を行なうものである。また、原稿
読み取り装置のカバーの役目をし、一部が手差し原稿ガ
イド215に対向して手差し給紙用分岐搬送路の上部を
形成するような後カバー217が後ステー204に取付
けられている。
【0134】この後カバー217は、操作者が手差し給
紙用の給紙口に原稿をセットする時に手差し原稿トレイ
216の突き当て用壁216aとスライダ282がよく
視認できるように斜面217a(図3)を有したような
形状となっている。
【0135】左側板202および右側板203の両側板
の上部後方には中ユニットおよび上ユニットとの連結お
よび回転中心となる回転軸218が軸受け219・22
0を介して回転可能に取付けられている。
【0136】モータギア221をモータ軸に固着した駆
動モータ222は、かみ合う第1減速ギア223ととも
にモータ固定板224に取付けられている。このモータ
固定板224は左側板202に取付けられ、左側板20
2に取付けられている第2減速ギア225と連結され
る。
【0137】また、後述の上ユニットの開閉カバー25
4(図12)の爪部254aに対して、上部は導入する
ための斜面226a、下部は左右方向に働くバネの力を
分解して上下方向に分け、爪部254aを下方に押すた
めの斜面226bを形成する樹脂部材と一体になった止
めバネ226が左側板202と、右側板203にそれぞ
れ取付けられている。
【0138】B)中ユニット(図9〜図11) 中ユニットは、自動給紙用搬送路の内側面を形成し、回
転軸218を回転中心に回動するものである。その構成
は、中ユニット左側板227と、中ユニット右側板22
8を各側板中央の切り欠き部と箱状に折曲げられた中ユ
ニットステー229の左右方向の出っ張り部とで位置決
めしてビスを締結し、さらに、Uターン形状搬送路の前
半の一部を形成する回転原稿ガイド上230とUターン
形状搬送路の前半の一部を形成する回転原稿ガイド下2
31が挟み込むような形で取付けられている。
【0139】さらに回転原稿ガイド上230の手前には
自動給紙部の機構が設けられている。この給紙機構はつ
ぎのとおりである。
【0140】中ユニットステー229の切り起こし面2
29aと中ユニット右側板228にわたり軸受け232
を介して回転可能となる揺動軸233が取付けられてい
る。
【0141】原稿を持ち上げて後述のピックアップロー
ラ255(図3・図12)に押し当てるための揺動板2
34は、片側は揺動軸233に、もう片側は中ユニット
左側板227上の揺動軸と同軸の位置に固定のための板
金と揺動回転のための軸が一体となった嵌合部材に揺動
可能に取付けられている。この揺動軸233に固着さ
れ、揺動軸233の回転に伴い揺動板234を上げ下げ
させるための揺動アーム235と、揺動アーム235の
先にフローティング状態で保持され、揺動軸233の回
転による力を揺動板234に均一に伝えるための揺動駒
236が取付けられている。
【0142】なお、この揺動軸233の軸上には、自動
給紙用原稿検知センサレバー237が取付けられてい
る。この自動給紙用原稿検知センサレバー237は、揺
動軸233の回転とは無関係にレバー自身の自重により
姿勢を保っている。この自動給紙用原稿検知センサレバ
ー237と組み合わせる自動給紙用原稿検知センサ23
8は前述した下ユニットの前ステー205(図3)に取
付けられている。
【0143】回転原稿ガイド上230は、揺動板234
が下がった時に原稿が突き当てられるように突き当てリ
ブ230aを有し、リブ230aの下流にゴム製の分離
パッド239が、バネ240(図3)により後述の分離
ローラ256の方向に押圧された状態で取り付いてい
る。
【0144】さらに、回転原稿ガイド上230のUター
ン形状が始まる直前の部分に中ユニット左側板227と
中ユニット右側板228をわたすように軸受け241を
介して第1搬送ローラ242が回転可能に取付けられて
いる。
【0145】回転原稿ガイド下231内には、図10に
示すように、下ユニット側である第2搬送ローラ206
および排紙ローラ207のローラ部に対向する位置にそ
れぞれのコロ243、コロ281が各々のコロ軸24
4、コロ軸282上に回転可能な形で取付けられてい
る。
【0146】このコロ243、コロ281は、中ユニッ
トステー229に固着された板バネである第2搬送バネ
245、排紙バネ246がそれぞれのコロ軸244、コ
ロ軸282を各ローラ方向に押すとともに後述の位置決
め機構により第2搬送ローラ206、排紙ローラ207
に対しそれぞれ所定の押圧力で押しつけられる。
【0147】また回転原稿ガイド下231のコンタクト
イメージセンサ208のガラス面に対向する位置周辺に
は、側面が凹状の段231a(図10、図11の
(a))が設けられている。そこにコンタクトイメージ
センサ208の読み取りの白基準となる白色のマイラ
(ポリエチレンテレフタレートフィルム)による白基準
247が、搬送方向上流側の端面は回転原稿ガイド下2
31の凹状の段231aの上流部に原稿が引っ掛からな
いように固着(接着)aされ、他端は概ねZ型に曲げた
板金248の平行になった面の片側に接着aされてい
る。白基準マイラ247に接着された板金248の平行
になったもう一つの面は外側に出っ張る形となってい
る。回転原稿ガイド下231の凹状の段231aの下流
側端部には、板金248の出っ張り面を回避するための
切り欠き穴231bが数箇所に設けられており、板金2
48の出っ張った先端はその切り欠き穴231bに差し
込まれている。
【0148】この白基準マイラ247をコンタクトイメ
ージセンサ208に密着させるための負荷とするための
棒249が、コンタクトイメージセンサ208の読み取
り位置に対向する位置で回転原稿ガイド下231に上下
方向に移動可能な状態で保持されている。白基準マイラ
247に取り付いた板金248と回転原稿ガイド下23
1の切り欠き穴231bの間には、ある程度の隙間があ
り、そのため、白基準マイラ247はスムーズに上下方
向に移動可能となっている。この棒249の自重により
白基準マイラ247は、均一にコンタクトイメージセン
サ208のガラス面に密着されられる。
【0149】回転原稿ガイド上230、回転原稿ガイド
下231が形成するUターン形状搬送路UのU形状部の
外側面となるU形状ガイド250(図3・図9)は、こ
のU形状ガイド250の左右端面の位置決めボス250
a(図9)が中ユニット左側板227と中ユニット右側
板228の位置決め穴に差し込まれ位置が決まり、Uガ
イド取り付け板251を介して中ユニット左側板227
と中ユニット右側板228に固定されている。このUガ
イド取付け板251は、U形状ガイド250のソリを矯
正する役目も兼ねている。
【0150】また、U形状ガイド250の搬送路と反対
側に強度アップのために設けられたリブ部の上部に設け
られたU溝250bを回動中心とし、先端が第一搬送ロ
ーラ242より搬送方向で上流側にあるようにレジスト
センサレバー252が設けられている。このレジストセ
ンサレバー252と組み合わせるレジストセンサ253
(図3)は下ユニットの後ステー204に取付けられて
いる。
【0151】さらに自動給紙用の原稿トレイ280が中
ユニット左側板227および中ユニット右側板228に
ヒンジ部227a・228bを中心に回動可能に取付け
られている。この原稿トレイ280は、左端側に突き当
て壁280a(図1)を有し、さらに原稿の主走査方向
にスライド可能なスライド281が設けられ、突き当て
用壁280aとスライダ281により搬送される原稿の
主走査方向の規制を行なうものである。
【0152】C)上ユニット(図12) 上ユニットは、Uターン形状搬送路UのU形状部上流の
搬送路の外側面を形成するものであり、これも回転軸2
18を回転中心に回動するものである。その構成は、以
下のとおりである。
【0153】開閉カバー254には搬送路に沿うリブ
(不図示)が形作られ、下ユニットの止めバネ226
(図8)に対向する爪254aを有している。この開閉
カバー254には、揺動板234(図9)と対向して原
稿の分離を行なうためのピックアップローラ255、分
離パッド239(図9)と対向して原稿の分離を行なう
ための分離ローラ256が回転可能に取り付けられてい
る。
【0154】ピックアップローラ255・分離ローラ2
56は共にゴムローラ部と駆動プーリ部が一体となって
おり、互いのローラ間の駆動はタイミングベルト257
により伝えられている。
【0155】分離ローラ256の軸上には、バネクラッ
チ258を介して分離ローラ256と接続されている分
離プーリ259が取付けられている。
【0156】さらに、第1搬送ローラ242(図9)と
対向する位置に搬送コロ260がコロ軸261に回転可
能な形で開閉カバー254に取付けられている。
【0157】また搬送コロ260を抑圧するための板バ
ネによる搬送バネ262が開閉カバー254に取付けら
れ、コロ軸261を第1搬送ローラ242の方向に押す
とともに後述の位置決め機構により第1搬送ローラ24
2に対し所定の押圧力で押しつけられている。
【0158】分離プーリ259は、回転軸218の軸に
固着されている駆動プーリ263とタイミングベルト2
64により連結されている。
【0159】以上図8・図9・図12の3つの下・中・
上ユニットが、下ユニットの左側板202・右側板20
3、中ユニットの左側板227・右側板228、上ユニ
ットの開閉カバー254は、それぞれの軸受け穴に軸受
けを介して回転軸218中心に連結される。
【0160】中ユニット(図9)の左側板227・右側
板228には下ユニットに対する位置決めのための端面
227a部・228a部と、上ユニットに対する位置決
めのための端面227b部・228b部がある。端面2
27a部、228a部は、下ユニットの前ステー205
の上面部205c部(図8)に突き当たり、さらに端面
227b部、228b部は、上ユニットの開閉カバー2
54の位置決め用リブ(不図示)に突き当たり、下・中
・上の各ユニット相互間の位置決めがなされる。このと
き上ユニット側の開閉カバー254の爪部254aが、
下ユニット側の止めバネ226を押し開き、その止めバ
ネ226により爪部が下方に力を受けることで、互いの
突き当たった状態を保持し、同時に各ローラに加わる所
定の押圧が得られる。
【0161】また、電気部品であるフォトセンサ21
0、238・253および手差し検知用フォトセンサ
(不図示)、さらに駆動モータ222はすべて固定ユニ
ットである下ユニットに取付けられている。
【0162】D)駆動系(図13・図14) 上記3つの下・中・上ユニットで構成される原稿読み取
り装置の駆動系を図13・図14を用いて説明する。
【0163】図13は下ユニット、上ユニットおよび中
ユニットの第1搬送ローラ242までの駆動伝達を表し
たものである。
【0164】モータ222(図8)の軸上にあるモータ
ギア221は、第1減速ギア223、第2減速ギア22
5を経てアイドラギア265と第2搬送ローラギア26
6のふたつに別れる。
【0165】第2搬送ローラギア266は、一方向のみ
駆動を伝えるワンウェイクラッチを内包するギアであ
り、モータギア221が実線の矢印の回転時(反時計方
向回転時)のみ第2搬送ローラ206に駆動か伝達され
るように取付いている。
【0166】第2搬送ローラ206の反対側の軸端に
は、ギア271が固着されていてアイドラギア272・
273・274を経て排紙ローラ207に固着されてい
る排紙ローラギア275へとつながる。
【0167】別れた片方のアイドラギア265は、回転
軸218に固着されているギア267につながる。
【0168】この回転軸218には、さらに駆動プーリ
263が軸中央部に、またギア268(図9)が中ユニ
ット右側板228のさらに右側に固着されている。
【0169】駆動プーリ263は、タイミングベルト2
64を介して分離プーリ259とつながる。分離プーリ
259の同軸上には、分離ローラ256が有り、バネク
ラッチ258を介して接続されている。
【0170】このバネクラッチ258はモータギア22
1が一点鎖線の矢印の回転の時のみに分離プーリ259
から分離ローラ256へ駆動が伝わるように取付けられ
ている。
【0171】分離ローラ256のプーリ部は、タイミン
グベルト257を介してピックアップローラ255のプ
ーリ部と接続されている。
【0172】回転軸218上の中ユニット右側板228
(図9)より右側にあるギア268はアイドラギア26
9を介して第1搬送ローラ242上の第1搬送ローラギ
ア270とつながっている。
【0173】この第1搬送ローラギア270は一方向の
みの駆動を伝えるワンウェイクラッチを内包するギアで
あり、モータギア221が実線の矢印の回転時(反時計
方向回転時)のみ第1搬送ローラ242に駆動が伝達す
るように取り付いている。
【0174】図14は第1搬送ローラ242以降の揺動
板234(図9)の動作に関する駆動伝達を表したもの
である。
【0175】第1搬送ローラ242上の第1搬送ローラ
ギア270にトリクリミッタを内包した減速ギア276
が接続し、減速ギア277・アイドラギア278をへ
て、揺動軸233上に固着されている揺動ギア279と
つながっている。
【0176】揺動軸233には揺動アーム235が固着
され、この揺動アーム235には、フローティング状態
で揺動駒236が取り付いている。この揺動駒236と
接している揺動板234は、揺動アーム235の動きに
応じて上下するようになっている。
【0177】第1搬送ローラギア270の回転方向の如
何にかかわらず揺動軸233には駆動が伝達されるが、
減速ギア276に内包されたトルクリミッタにより揺動
アーム235および揺動駒236が揺動板234を介し
てピックアツプローラ255、あるいは中ユニットステ
ー229につき当り滑りを生じるようになっている。こ
のとき減速ギア276に内包されたトルクリミッタで発
生する滑りトルクにより、ピックアップローラ255
は、搬送されるべき原稿に対して所定の圧力を加えるこ
とができる。
【0178】駆動系全体の動きとしては次のようにな
る。
【0179】図13において、モータギア221が一点
鎖線の矢印方向の回転の時(時計方向回転時)は、第2
搬送ローラギア266で第2搬送ローラ206以降の駆
動が切断され、かつ第1搬送ローラギア270で第1搬
送ローラ242への駆動が切断され、結果、ピックアッ
プローラ255および分離ローラ256が一点鎖線方向
に回転し、揺動アーム235は一点鎖線方向に回動し、
揺動板234が載せた原稿がピックアップローラ255
に突き当たることで動きが止まる。
【0180】モータギア221が実線の矢印方向の回転
の時(反時計方向回転時)は、分離ローラ部のバネクラ
ッチ258の働きにより駆動が分離ローラ256以降
は、切断され、結果、第1搬送ローラ242・第2搬送
ローラ206・排紙ローラ207が実線方向に回転し、
揺動アーム235は、実線方向に回動し、揺動アーム2
35が中ユニットステー229に突き当たることで動き
が止まる。
【0181】また、この原稿読み取り装置を構成する下
・中・上の3つのユニットを連結する回転軸218を介
して各ユニットへの駆動の伝達がなされているため開閉
等によりユニットが分割する場合でも駆動系の分割は起
こらない。
【0182】(3)原稿読み取り装置の異常時及びメン
テナンス(図15〜図17) 次に、この原稿読み取り装置において、異常時およびメ
インテナンスを行なうときのやり方を図15〜図17に
示す。
【0183】A)第1開放形態 図15は、原稿自動給紙時において、Uターン形状部よ
り原稿搬送方向上流側において原稿のジャム等が発生し
たときや上ユニットおよび中ユニットの搬送路前半部の
清掃や部品交換等のメインテナンスの場合の装置開放
(第1開放形態)の様子を示した断面図である。
【0184】上ユニットの開閉カバー254の爪部25
4a(図12)と下ユニットの止めバネ226(図9)
との結びつきを開閉カバー254をバネ力に抗して開け
ることにより解除して、上ユニットである開閉カバー2
54を軸218を中心に開き起こす。
【0185】これにより各ローラ部等の抑圧が解除され
るため、軽度のジャム解除や読み取りの中止の際の原稿
の取り出し等はそのまま行なえるし、重度のジャム解除
や部品等のメインテナンス等もピックアップローラ25
5から第1搬送ローラ242までの搬送路が図に示すよ
うに大きく完全に二分割されるため容易に行なえる。
【0186】B)第2開放形態 図16は自動給紙時においてUターン形状部Uより下流
側において、あるいは手差し給紙時においての原稿のジ
ャム等が発生したときや中ユニットの搬送路後半部およ
び下ユニットの部品の清掃等のメインテナンスの場合の
装置開放(第2開放形態)の様子を示した断面図であ
る。これも押圧の解除は、上記第1開放形態の時と同様
に開閉カバー254の爪部254aと止めバネ226と
の結び付きを解除するだけでよい。
【0187】原稿の先端が排紙ローラ207を通過して
操作者が触れることがてき、かつ比較的軽度のジャムな
どの場合は、そのまま手前に引っ張って取り出すことも
可能である。
【0188】その他のジャム等の異常事態やコンタクト
イメージセンサ208等の清掃等のメインテナンスを行
なう場合は、図に示すようにまず上ユニットをなす開閉
カバー254を軸218を中心に大きく90度以上開け
て奥側に立てかけた後に、中ユニットを軸218を中心
に作業がやりやすい位置まで開いて行なえるため容易に
作業が行なえる。
【0189】C)第3開放形態 図17は、中ユニットの搬送路後半部および下ユニット
の部品等の交換等の清掃等のメインテナンスを行なう場
合の装置開放形態(第3開放形態)の様子を示した断面
図である。これも押圧の解除は、第1開放形態の時と同
様に開閉カバー254の爪部と止めバネ226との結び
付きを解除するだけでよい。
【0190】さらに図に示すように中ユニットと上ユニ
ットを一つにまとめる形で軸218を中心に90度以上
開けて立てかけた状態にする。この状態で、例えば原稿
ガイド212あるいはコンタクトイメージセンサ208
の取り外しあるいは白基準板247の清掃などが容易に
できる。
【0191】以上により、通常はUターン形状などの搬
送路を挟んで3つに分割する系はジャム解除やメインテ
ナンスに煩わしさが伴っていたが、押圧の解除は、一回
の動作で行なえ、しかもユニットの開口を大きく取れる
ため作業もやりやすい。
【0192】(4)本実施例装置の効果 以上述べてきたように本実施例の原稿読み取り装置の効
果は、次のとおりである。
【0193】まず、自動給紙時用Uターン形状搬送路
と、手差し用分岐搬送路215aを有し、この2つの搬
送路の合流口より下流側にコンタクトイメージセンサ2
08からなる読み取り部を設けたことにより、 1.自動給紙による原稿セット時に読み取り面を操作者
に向けて行なえるので原稿視認性に優れる。
【0194】2.排紙された原稿の順番に狂いを生じな
い。
【0195】3.Uターン形状搬送路で搬送不可能な厚
手の原稿も手差し用分岐路215aにより読み取り可能
となる。
【0196】4.読み取り部に等倍光学系を用いている
ため装置の高さ方向においてコンパクト化が図れる。
【0197】5.厚紙などの厚手の原稿を読み取る時も
操作者の手動走査による読み取りではなく、手差し給紙
口からの搬送により読み取りが行なわれるため、読み取
り精度は良好なものとなる。
【0198】また、分岐搬送路入り口部付近に折り畳み
可能な手差し原稿トレイ216を設けたことにより、 6.分岐搬送路216aを使わないときは、分岐搬送路
入り口付近に邪魔な出っ張りがなくなり装置全体として
もコンパクトになる。
【0199】また、手差し原稿トレイ216およびスラ
イダ282が視認可能となる斜面217aを後カバー2
17に有することにより、 7.手差し給紙時の操作性の向上が図れる。
【0200】また、装置全体が上ユニット、中ユニッ
ト、下ユニットの3つのユニットからなり、この3つの
ユニットでUターン形状搬送路を形成し、中ユニット、
上ユニットは分割回動可能で、さらに固定となる下ユニ
ットにコンタクトイメージセンサ208があることによ
り、 8.ジャム解除や、コンタクトイメージセンサ208の
清掃や、部品の交換などのメインテナンスの際の作業性
の向上が図れる。
【0201】9.精密部品である読み取り部が固定とな
るため、読み取りの信頼性確保や取り扱いが容易とな
る。
【0202】また、中ユニットの左側板227・右側板
228の端面227a部・228a部が下ユニットの前
ステー205の上面部205c部と突き当てられ、中ユ
ニットの左側板227・右側板228の端面227b・
228b部で、上ユニットの開閉カバー254のリブ部
と突き当たることで位置決めされ、開閉カバー254の
爪部254aが下ユニットの止めバネ226により、爪
部254aが下方に力を受けることで突き当たった状態
を保持し、各ローラに加わる所定の押圧が得られるよう
になっていることにより、 10.ユニット間の確実で簡単な位置決めが実現でき
る。
【0203】11.開閉カバーの解除のみで押圧部のす
べての解除ができるため、ユニットの開閉を伴う作業の
操作性が向上する。
【0204】また、上ユニット、中ユニット、下ユニッ
トは、すべて回転軸218により連結され回動可能とな
っており、さらに回転軸218上の駆動プーリ263か
ら上ユニットへギア268から中ユニットへ駆動が伝達
することにより、 12.開閉時に駆動の分離が起こらないのでギア周りに
余分な機構がいらずコスト的、スペース的に有利とな
る。
【0205】13.2つのユニット回動中心が共通のた
め装置全体もコンパクト化につながる。
【0206】14.各ユニットの連結部が同じためユニ
ット間の精度が出やすい。
【0207】また、固定である下ユニットに駆動モータ
222、自動給紙用原稿検知センサ238、レジストセ
ンサ253、手差し原稿検知センサ、エッジセンサ21
0が配されていることにより、 15.束線処理が容易にでき、コスト的に有利となる。
【0208】また、Uターン形状部の上流側に第1搬送
ローラ242、Uターン形状部と分岐搬送路との合流部
より下流側に第2搬送ローラ206、排紙ローラ207
の2つのローラを設け、駆動モータ222の回転方向の
切り替えにより、給紙機構部と駆動の切り替えを行なう
ようにすることにより、 16.ローラの位置関係から手差し給紙での読み取りの
性能が確保できる。
【0209】17.ループ形成による斜行補正が行なわ
れ搬送性能の向上につながる。
【0210】18.ひとつの駆動源によりコスト的に有
利となる。
【0211】また、手差し給紙時に手差し原稿検知セン
サが検知した後に駆動モータ222を駆動させるまでの
間に待ち時間を設けることにより、 19.原稿が第2搬送ローラ206とコロ243とのニ
ップ部に突き当てるまでの時間的余裕と、手差し原稿ト
レイ216と、スライダ282による確実な規制のため
の時間が得られ、その結果搬送性能の安定が図れる。
【0212】また、揺動板234をはじめとする給紙機
構を用いることにより、 20.省スペースで大量給紙が実現できる。
【0213】また、揺動軸233上に自動給紙用原稿検
知センサーレバー237が設けられていることにより、 21.自動給紙用原稿検知センサレバー237の揺動板
の動きに全く影響されない確実な動作と、スペースの最
小化が図れる。
【0214】また、駆動モータ222の回転方向の切り
替えにより、排紙ローラ207の駆動のon/offが
得られることにより、 22.読み取り部での読み取り終了時の排紙未完の状態
から次の原稿の給紙が開始できるため、トータルの読み
取り時間の短縮ができる。
【0215】〈実施例2〉(図18) 実施例1においては、読み取り部にセルフォックレンズ
を使っている密着型コンタクトイメージセンサを用いた
が、読み取り部は、略等倍光学系であれば何であっても
よく例えば、完全密着型のイメージセンサを用いたとし
ても本発明の効果は、全く損なわれることがない。
【0216】この場合の概略断面図を図18に示す。こ
の場合は、読み取り部の原稿密着性がさらにシビアに要
求されるため、読み取り部の対向には、それ自身が白基
準ともなる白色ゴムローラ295が完全密着イメージセ
ンサ296の読み取り位置に配される。この白色ゴムロ
ーラ295は、バネ(不図示)により完全密着イメージ
センサ296の方向に常に付勢されている。読み取りの
際は、白色ゴムローラ295は、搬送方向に回転し、原
稿を搬送して行き読み取りが行なわれて行く。
【0217】〈実施例3〉(図19) 実施例1においては、第2搬送ローラ206上にもワン
ウェイクラッチを設けているが、第2搬送ローラ206
上にはワンウェイクラッチはなくとも本発明の効果はほ
ぼ変わらない。この時の動作を示すフローチャートを図
19に示す。
【0218】自動給紙用の動作は前述図4・図5の[ス
テップ110]まで同じであり、[ステップ111]と
[ステップ112]が図19の[ステップ311]と
[ステップ312]に変更となる。
【0219】[ステップ311] 原稿の搬送が行なわ
れパルス数がn4 になったところで駆動モータ222の
駆動をストップさせる。排紙された原稿は、読み取られ
た面か下になってつぎつぎに重なっていくためセット時
の順番に狂いはなく原稿排出トレイ214および原稿排
出トレイ受け213上にストックされていく。
【0220】[ステップ312] センサ1(自動給紙
用原稿検知センサ238)がONかOFFかチェックす
る。センサ1がONのときは[ステップ103]に戻
り、同じ動作を行なっていく。センサ1がOFFの時
は、次の原稿がないものと判断してそのまま終わる。
【0221】以上で自動給紙用の給紙口に原稿をセット
して読み取りを行なわせる場合の動作は完了する。
【0222】手差し給紙口からの原稿読み取りの動作は
上記実施例1の場合(図6・図7)と全く同じである。
【0223】以上本実施例においては、第2搬送ローラ
206上にワンウェイクラッチを設けないことにより、
排紙ローラ207の駆動が、駆動モータ222の回転方
向によらずに常に伝達されるため、完全に原稿が排出さ
れないと、読み取った原稿が逆戻りとなりジャムの可能
性がでてくる。そこで、完全に排紙するための時間が余
分にかかるためにトータルの読み取り時間は長くなるも
のの、部品が減ることによりコスト的には有利となる。
【0224】なお、以上述べてきたすべての実施例にお
いては、自動給紙用原稿挿入口を前面にした原稿読み取
り装置としたが、装置の向きは、本発明に因らないもの
であるため、例えば、自動給紙用原稿挿入口を横にした
横向きの装置としても本発明の効果に関しては、全く変
わらないものである。
【0225】
【発明の効果】以上説明してきたように原稿搬送路が自
動給紙時用略Uターン形状搬送路と、Uターン形状搬送
路途中から分岐して原稿の進行方向が自動給紙時用略U
ターン形状搬送路下流側に向かう分岐搬送路とから構成
され、略等倍光学系を用いた読み取り部が、Uターン形
状路と分岐路との合流口より下流に設けたことにより、
次のような効果がある。
【0226】1.自動給紙による原稿セット時に読み取
り面を操作者に向けて行なえるので原稿視認性に優れ
る。
【0227】2.排紙された原稿の順番に狂いを生じな
い。
【0228】3.Uターン形状搬送路で搬送不可能な厚
手の原稿も手差し用分岐路により読み取り可能となる。
【0229】4.読み取り部に等倍光学系を用いている
ため装置の高さ方向においてコンパクト化が図れる。
【0230】5.厚紙などの厚手の原稿を読み取り時も
操作者の手動走査による読み取りではなく、手差し給紙
口からの搬送により読み取りが行なわれるため、読み取
り精度は良好なものとなる。
【0231】以上のことが同時に満足できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の原稿読み取り装置の外観斜視図
【図2】 同装置の断面図
【図3】 要部の拡大図
【図4】 原稿自動給紙モード時の実行動作フローチャ
ート(その1)
【図5】 原稿自動給紙モード時の実行動作フローチャ
ート(その2)
【図6】 原稿手差し給紙モード時の実行動作フローチ
ャート(その1)
【図7】 原稿手差し給紙モード時の実行動作フローチ
ャート(その2)
【図8】 原稿読み取り装置の下ユニットの概略斜視図
【図9】 原稿読み取り装置の中ユニットの概略斜視図
【図10】 原稿読み取り装置の中ユニットの部分的拡
大図
【図11】 (a)は回転原稿ガイド下の凹状段部分の
一部の斜視図、(b)は白色基準マイラと、これを接着
させたz型板金の斜視図
【図12】 原稿読み取り装置の上ユニットの概略斜視
【図13】 原稿読み取り装置の駆動系の斜視図(その
1)
【図14】 原稿読み取り装置の揺動板駆動系の斜視図
(その2)
【図15】 原稿読み取り装置の第1開放形態時の概略
【図16】 原稿読み取り装置の第2開放形態時の概略
【図17】 原稿読み取り装置の第3開放形態時の概略
【図18】 実施例2の原稿読み取り装置の要部図
【図19】 実施例3の原稿読み取り装置の原稿自動給
紙モード時の実行動作フローチャート
【図20】 従来の原稿読み取り装置の構成形態例(そ
の1)の概略図
【図21】 従来の原稿読み取り装置の構成形態例(そ
の2)の概略図
【図22】 従来の原稿読み取り装置の構成形態例(そ
の3)の概略図
【符号の説明】
280 原稿入り口部の原稿トレイ 234 揺動板 255 ピックアップローラ 256 分離ローラ 240 分離パッド 242 第1搬送ローラ 260 圧接コロ U Uターン部 206 第2搬送ローラ 242 圧接コロ 208 原稿読み取り部 207 排紙ローラ 281 圧接コロ 214 原稿出口部の原稿排紙トレイ 215a 分岐搬送路 216 手差し用原稿ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 智幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 梶家 秀彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−53394(JP,A) 特開 昭62−116431(JP,A) 特開 平1−114871(JP,A) 特開 昭63−303334(JP,A) 特開 平2−132071(JP,A) 特開 平3−269449(JP,A) 特開 昭58−23065(JP,A) 特開 昭56−78751(JP,A) 特開 昭54−87217(JP,A) 特開 平3−272924(JP,A) 特開 昭62−239764(JP,A) 特開 平5−88486(JP,A) 実開 昭61−81649(JP,U) 実開 平4−31748(JP,U) 実開 昭59−46942(JP,U) 実開 昭57−124846(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 G03G 15/04 - 15/04 120 G03G 15/00 550 G03G 21/14 - 21/16 G03B 27/58 - 27/64 H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/12 B65H 1/00 - 3/64 B41J 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿入り口が装置上方側にあり、かつ原
    稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送可能
    な自動給紙機構を備えた略Uターン形状搬送路、および
    該略Uターン形状搬送路途中から合流して、かつ原稿の
    進行方向が前記略Uターン形状搬送路下流側に向かう分
    岐搬送路とから構成され、さらに原稿表面上の画像情報
    を読み取る読み取り部が、前記略Uターン形状搬送路と
    前記分岐搬送路との合流口より下流側に配置され、原稿
    を移動させることで画像の読み取りを行う原稿読み取り
    装置において、 前記原稿読み取り装置を構成する3つのユニットにあっ
    て、中ユニットに上ユニットに対する位置決め部材と下
    ユニットに対する位置決め部材を有し、また中ユニット
    の位置決め部材に対する上ユニット・下ユニット各々の
    位置決め部材を有し、さらに中ユニットを間に挟む形で
    上ユニットと下ユニットが固定するための弾性部材を有
    することを特徴とする原稿読み取り装置。
  2. 【請求項2】 原稿読み取り装置を構成する3つのユニ
    ットは、一つの回転中心軸で連結され、かつ該回転中心
    軸が駆動伝達軸であることを特徴とする請求項1に記載
    の原稿読み取り装置。
  3. 【請求項3】 原稿読み取り装置を構成する3つのユニ
    ットのうち回動しない下ユニット部にすべての電気部品
    を配したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の原稿読み取り装置。
  4. 【請求項4】 原稿入り口が装置上方側にあり、かつ原
    稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送可能
    な自動給紙機構を備えた略Uターン形状搬送路、および
    該略Uターン形状搬送路途中から合流して、かつ原稿の
    進行方向が前記略Uターン形状搬送路下流側に向かう分
    岐搬送路とから構成され、さらに原稿表面上の画像情報
    を読み取る読み取り部が、前記略Uターン形状搬送路と
    前記分岐搬送路との合流口より下流側に配置され、原稿
    を移動させることで画像の読み取りを行う原稿読み取り
    装置において、 前記自動給紙機構は、 シート材の少なくとも一部を載置し、かつ回転軸を中心
    として揺動可能な揺動手段と、 該揺動手段と対向位置にあり、かつ該揺動手段上に載置
    されたシート材の最上シート材を呼び出すための呼び出
    し手段と、 前記揺動手段上のシート材上の有無によって揺動する自
    動給紙時用原稿検知センサ用部材と、 該自動給紙時用原稿検知センサ用部材の動きを検知する
    センサ部材と、 を有し、前記自動給紙時用原稿検知センサ用部材は、前
    記回転軸を中心に揺動可能に設けられ、前記揺動手段と
    は独立して揺動可能であることを特徴とする原稿読み取
    り装置。
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