JP3639614B2 - 多機能画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は多機能画像形成装置、即ちコピー機能・スキャナ機能・プリンタ機能・ファクシミリ機能等の複数の機能を持つ、ファクシミリ装置、ファクシミリ機能付き複写機、ファクシミリ機能付きプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばファクシミリ装置は通常の画像情報送受信機能以外にも一般にコピー機能も有している多機能画像形成装置であり、画像記録手段と、該画像記録手段の記録紙排出部略上方にある原稿読み取り手段とから一体的に構成される。
【0003】
一方、昨今事務機業界では、オフィスワークの中心となる例えば複写機のデジタル化を進めて、これまでコピーを取るだけであった単機能の複写機に複数の機能を持たせる動きが広がっている。
【0004】
例えばパソコンと複写機を接続して、パソコン端末で指示を打ち込めばコピーが取れるようにする、また複写機に書類を置くだけで自動的にファクシミリ装置として画像情報の送受信ができるようにするといった動きである。
【0005】
またユーザからの要求が強いコンパクトで省スペース設計のファクシミリについては二段三段と給紙カセットを重ねたフロントローディング方式の採用などにより、従来の感熱記録ファクシミリのコンパクトなスペースに設置できる普通紙ファクシミリが多くなっている。
【0006】
さらに普通紙ファクシミリも複写機も現像システムは共通であることから、これらを一体化して一台で二台分の働きをする省スペース複合機が人気を集めている。複合機では複写機と同様な原稿台を設けることにより本のように厚みのある原稿からもコピーしたり、画像情報を直接送信することも可能である。しかも内蔵した大容量メモリーの働きによって、コピー中にファクシミリのメモリー受信をすることができるほか、メモリ送信中にコピーもできる。
【0007】
このように一台の複合機でありながら、実際にはそれぞれ専用機が二台あるように使用できる。少人数のオフィスでは両方に十分活用できて、しかも設置スペースを減らせるため、ユーザの関心を集めている。さらにプリンタ機能を加えた一台三役の複合機など、共通性の高い機能を加えてますます多様化する傾向も見られる。
【0008】
この最近注目を集めている複合機および前述のファクシミリ、つまり画像記録手段と原稿読み取り手段とから一体的に構成され、かつコピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの複数の機能を持たせた多機能画像形成装置について、現状の代表的な装置構成形態を図37〜図39に示した。
【0009】
a)図37の装置は図面に正対する側が装置正面側(装置前面)である。
【0010】
画像記録手段Aは、転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリント機構であり、装置の右側面側を給紙部の給紙カセット脱着部とし、装置の左側面側を記録紙排出部とし、該給紙部側から該排出部側へ装置内を左右方向に設けたシートパス501に沿って作像プロセス機器を配設してある。
【0011】
原稿読み取り手段Bは、コンタクトイメージセンサ502を含む自動給紙機構を用いた原稿流し読み機構であり、装置上面のほぼ左半面側に配設してあり、装置上面のほぼ右半面側を原稿載置部503としてある。
【0012】
原稿(シート材)Oは画像面下向き(フェイスダウン)にして原稿載置部503上に積載セットされ、最下位の原稿から1枚ずつ原稿読み取り手段B内へ右側から左側へ引き込み搬送されてその下向き画像面がコンタクトイメージセンサ502により光電読み取りされ、読み取り済みの原稿は原稿読み取り手段Bの、原稿搬送方向左側の原稿排出トレイ504上にフェイスダウンで排出される。
【0013】
読み取られた画像情報は、ファクシミリ送信モードの場合は相手方ファクシミリ装置へ送信される。
【0014】
コピーモードの場合やファクシミリ受信モードの場合は、画像記録手段Aが作動して、上記の読み取り画像情報または受信した画像情報(時系列電気デジタル画素信号)に対応して変調されたレーザービームLがレーザースキャナ505から出力されて回転感光ドラム506に対する走査露光がなされ、感光ドラムの回りに配設した帯電手段・現像手段等の他の作像プロセス機器との共働により回転感光ドラム506の面に対して走査露光画像情報に対応したトナー画像が形成される。
【0015】
一方、給紙カセット507内の積載収容記録紙(シート材)Pが給紙ローラ508と分離手段との共働により1枚宛装置内へ給送されてシートパス501内へ導入され、レジストローラ対509によって感光ドラム506と転写手段510との対向部である転写部511へ所定のタイミングにて給送されることにより、感光ドラム506面側のトナー画像が記録紙P面側へ転写される。
【0016】
トナー画像の転写を受けた記録紙Pは定着装置512へ搬送されてトナー画像の定着処理を受け、排出ローラ対513により装置左側面側の排出トレイ514上に画像面上向き(フェイスアップ)で排出される。
【0017】
b)図38の装置は図面上、右側が装置正面側である。
【0018】
本例装置の場合は、原稿読み取り手段Bは装置上面の装置正面寄りに配設され、この原稿読み取り手段Bの装置正面側とは反対側を原稿供給部として原稿載置トレイ515を配設し、装置正面側を原稿排出部として原稿排出トレイ504を装置正面より前方に張り出させて配設してある。
【0019】
原稿Oはフェイスダウンで原稿載置トレイ515上に積載セットされ、最下位の原稿から1枚ずつ原稿読み取り手段B内へ引き込み搬送されてその下向き画像面がコンタクトイメージセンサ502により光電読み取りされ、読み取り済みの原稿は装置正面より前方へ張り出した原稿排出トレイ504上にフェイスダウンで排出される。
【0020】
読み取り画像情報は、ファクシミリ送信モードの場合は相手方ファクシミリ装置へ送信される。
【0021】
画像記録手段Aにおいて、給紙カセット507は装置内の下部に対して装置正面側から脱着するようになっている。
【0022】
コピーモードの場合やファクシミリ受信モードの場合は、画像記録手段Aが作動して、給紙カセット507内の記録紙Pが給紙ローラ508により装置の奥側方向へ1枚宛繰り出され、次いで大径ローラ・押えコロ・ガイド板等からなるUターンシートパス516で装置の正面側方向へ反転搬送されて転写部511で感光ドラム506面に前述図37の装置と同様に形成されたトナー画像の転写を受け、また定着装置512で転写トナー画像の定着処理を受ける。
【0023】
定着装置512を出るとUターンシートパス517で再び装置の奥側方向へ反転搬送されて排出ローラ対513により原稿読み取り手段Bの下側に配設した排紙トレイ518と装置上面カバー530の上面531にかけてフェイスダウン排出される。
【0024】
c)図39の装置は図面上、右側が装置正面側である。
【0025】
本例装置の場合は、原稿読み取り手段Bは装置内の装置正面側上部に配設してあり、原稿載置トレイ515を装置正面より前方へ張り出させて配設してある。
【0026】
画像記録手段Aにおいて、給紙カセット507は装置正面側で、かつ上記原稿載置トレイ515よりも下側に配設したカセット脱着部に対して装置正面側から脱着操作される。
【0027】
原稿Oは原稿載置トレイ515上にフェイスアップで積載セットされ、最上位の原稿から1枚ずつ原稿読み取り手段B内へ引き込み搬送されてその上向き画像面がコンタクトイメージセンサ502により光電読み取りされ、読み取り済みの原稿はUターンシートパス520で装置正面方向に反転されて排出ローラ対521により給紙カセット507の上蓋507aを排出トレイとしてフェイスダウン排出される。
【0028】
読み取り画像情報は、ファクシミリ送信モードの場合は相手方ファクシミリ装置へ送信される。
【0029】
コピーモードの場合やファクシミリ受信モードの場合は、画像記録手段Aが作動して、給紙カセット507内の記録紙Pが給紙ローラ508により装置の奥側方向へ1枚宛繰り出されて転写部511で感光ドラム506面に前述図37の装置と同様に形成されたトナー画像の転写を受け、また定着装置512で転写トナー画像の定着処理を受け、定着装置512を出るとUターンシートパス522で反転搬送されて排出ローラ対513により装置上面の排出部523にフェースダウン排出される。
【0030】
上述した図37〜図39の各構成形態の装置について、ユーザ使い勝手のよさを示す、▲1▼.記録紙順番性、▲2▼.原稿視認性、▲3▼.原稿順番性、▲4▼.前面(装置正面)操作性、および▲5▼.設置面積に代表されるコンパクト性の計5つの観点から考察比較した結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0003639614
▲1▼.記録紙順番性
図37の装置は、排出記録紙が複数枚ある場合に、それ等の記録紙が排紙部である記録紙排出トレイ514上にフェイスアップ排出されて順次に積み重ね状態となることで、その排出記録紙をトレイ514より取り出した後に順番(頁順)を並び換える必要があり、記録紙順番性は悪い。
【0032】
これに対して図38や図39の装置は、排出記録紙は排紙部518・531,523にフェイスダウン排出されるので、順番性が維持されて爾後の並び変えの必要なく、記録紙順番性は良である。
【0033】
▲2▼.原稿視認性
図37や図38の装置は、原稿載置部503や原稿載置トレイ515上に原稿Oがフェイスダウンで載置されるので原稿裏面が上向きであり、その載置原稿の画像面は視認できず、現在どのような原稿を送ろうとしているかを即座に確認できず、原稿視認性は悪い。
【0034】
これに対して図39の装置は、原稿載置トレイ515上に原稿Oがフェイスアップで載置されるので、操作者にとって現在どのような原稿を送ろうとしているかが即座に確認できる。つまり原稿視認性に優れ、送りミス等がなくなる。
【0035】
▲3▼.原稿順番性
図37〜図39の装置は何れも読み取り済みの原稿は原稿排出トレイ504・507aにフェイスダウン排出されて、排出原稿の順番性が維持できる。つまり排出原稿が複数枚ある場合、原稿排出部504・507aより取り出した後に順番を並び換える必要がなく、原稿順番性は良である。
【0036】
▲4▼.前面操作性
図37の装置は、装置正面側に立って、装置右側面側の給紙カセット507の脱着操作、装置上面の原稿載置部503に対する原稿セット操作、装置左側面側の原稿排出トレイ504からの排出原稿の取り出し操作、及び記録紙排出トレイ514からの排出記録紙の取り出し操作ができ、前面操作性は普通である。
【0037】
図38の装置は、出力記録紙の取り出しを装置背面側へ回り込んで行なう操作となり、前面操作性は悪い。
【0038】
図39の装置は、原稿載置トレイ515への原稿載置操作、排出原稿の排出トレイ507aからの取り出し操作、給紙カセット507の脱着操作を何れも装置前面から行なえ、また排出記録紙の排出部トレイ523からの取り出しも装置正面側から行なうことができるので、前面操作性は良である。
【0039】
▲5▼.コンパクト性(設置面積)
図37の装置は装置本体の右側面側に給紙カセット507が外方へ張り出し、左側面側に原稿及び記録紙排出トレイ504・514が外方へ張り出しており、図38の装置は原稿排出トレイ504が装置本体の正面側に張り出しており、図39の装置は装置本体の正面側に原稿載置トレイ515及び給紙カセット507が張り出していることで、何れもコンパクト性は悪い。
【0040】
従って、現在のところ、記録紙順番性、原稿視認性、原稿順番性、前面操作性、コンパクト性のすべてに渡って優れている装置は存在しない。
【0041】
本発明は、上記従来例の問題を除去することを目的とする。すなわち記録紙順番性、原稿視認性、原稿順番性、前面操作性、コンパクト性のすべてに渡って優れている、つまりユーザ使い勝手が良くかつコンパクトな多機能画像形成装置を提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする多機能画像形成装置である。
【0043】
(1)上面側を記録紙排出部とした画像記録手段と、該画像記録手段の記録紙排出部の略上方に位置するとともに少なくとも前記画像記録手段を制御する画像処理部に画像信号を与える原稿読み取り手段とから一体的に構成され、前記原稿読み取り手段における原稿搬送路の少なくとも一部は略Uターン形状搬送路から構成され、前記原稿搬送路の原稿入り口部に対する原稿載置部と前記原稿出口部に対する原稿排出部とが前記記録紙排出部とした前記画像記録手段の上面の上方に位置しており、かつ原稿進入方向および原稿排出方向、さらに前記画像記録手段における記録紙排出方向および記録紙収容箱脱装着方向が装置の奥行き方向に略平行であり、
前記原稿載置部、前記原稿排出部、前記記録紙排出部の少なくとも一部が、各々の回動支点を中心に回動可能であり、
前記画像記録手段の記録紙排出部の回動中心が記録紙排出部の回動動作に対応して装置手前側に移動する
ことを特徴とする多機能画像形成装置。
【0044】
(2)前記原稿読み取り手段の原稿搬送路は、原稿入り口部が原稿出口部より上方にあり、かつ原稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送可能な自動給紙機構を備えた自動給紙時用略Uターン形状搬送路、および該自動給紙時用略Uターン形状搬送路途中から分岐して、かつ原稿の進行方向が前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路下流側に向かう分岐搬送路とから構成され、さらに原稿表面上の画像情報を読み取り素子に結像させるために略等倍光学系を用いた読み取り部が、前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路と前記分岐搬送路との合流口より下流側にあることを特徴とする(1)に記載の多機能画像形成装置。
【0047】
(3)前記原稿排出部が前記記録紙排出部の少なくとも一部と重複していることを特徴とする(1)または(2)に記載の多機能画像形成装置。
【0048】
(4)原稿の排出方向と直角な原稿幅における中心線と記録紙の排出方向と直角な記録紙幅における中心線とが一致していないことを特徴とする(1)から(3)のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
【0049】
(5)前記原稿載置部の原稿幅における一方の側面および原稿排出部の原稿幅方向における一方の側面に近接する第1輪郭部と、該第1輪郭部と階段状に連結され、かつ回動可能な記録紙排出部の原稿幅方向における一方の側面に近接する第2輪郭部とから輪郭の一部が形成され、かつ前面操作が可能な操作部を備えたことを特徴とする(1)から(4)のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
【0050】
(6)装置両サイドにある外装カバーの少なくとも一方が、読み取り手段の部品を取り外さなくても、取付け取り外しが可能であることを特徴とする請求項1から(5)のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
【0051】
(7)前記原稿載置部と前記原稿排出部の少なくとも一方は透明材料であることを特徴とする(1)から(6)のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
【0052】
(8)
前記自動給紙機構は、
積み重ね状態にある1枚以上の原稿の少なくとも一部の範囲を載置し、かつ揺動可能な揺動手段と、
前記揺動手段と対向位置にあり、かつ前記揺動手段上に載置された原稿の最上原稿を呼び出すための呼び出し手段と、
前記揺動手段より原稿搬送方向下流側にあり、かつ原稿を揺動手段にセットするときに原稿の先端位置を規制するための原稿突き当て部と、
前記原稿突き当て部より原稿搬送方向下流側にあり、かつ複数の原稿から1枚のみを分離して下流側に送る分離手段と、
前記揺動手段および前記呼び出し手段を駆動するためのメインモータ等の1つ以上の駆動源と、
前記駆動源からの駆動力を前記揺動手段に伝達し、かつ原稿と呼び出し手段間圧力の発生源となるトルクリミッタを少なくとも一部に含む駆動伝達手段と、
から構成され、前記揺動手段を駆動する駆動源の正逆回転の切り替えにより前記揺動手段を揺動させ、前記トルクリミッタで発生する滑りトルクにより、前記呼び出し手段は、前記揺動手段上に載置された原稿に対して所定の圧力を加え、前記揺動手段上に載置された1枚以上の原稿から1枚のみを分離搬送する機構であることを特徴とする(2)に記載の多機能画像形成装置。
【0053】
(9)原稿排紙手段が記録紙排紙手段を兼ねていることを特徴とする(3)から(8)のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
(10)前記記録紙排出部の一部がカートリッジの着脱部の蓋を兼用することを特徴とする(1)から(9)のいずれか1つに記載の画機能画像形成装置。
(11)前記蓋を開放すると前記原稿載置部と前記原稿排出部が押されて上昇することを特徴とする(10)に記載の多機能画像形成装置。
【0054】
【作用】
即ち本発明は上記の構成であるから、次のような作用効果を持っている。
【0055】
▲1▼.画像記録手段から出力される記録紙は記録紙排出部にフェイスダウンモードで排出されるから、順番性が維持されて爾後の並び換えの必要がなく、記録紙順番性は良である。
【0056】
▲2▼.原稿は原稿読み取り手段の原稿載置部上にフェイスアップでセットされるので、操作者にとって現在どのような原稿を送ろうとしているかが即座に確認できる。つまり送りミスがなくなるために原稿視認性に優れている。
【0057】
▲3▼.画像読み取り済みの原稿は原稿排出部上にフェイスダウンモードで順次排出されて順次重なるから、排出原稿の順番性が維持できる。
【0058】
つまり排出原稿が複数枚ある場合、原稿排出部より取り出した後に順番を並び換える必要がない。
【0059】
▲4▼.原稿自動給紙モードにおける原稿読み取り手段の原稿載置部に対する原稿のセット操作、特殊原稿の手差し原稿載置部を用いての供給操作、読み取り済みの排出原稿の排出部からの取り出し操作、記録紙収容箱の脱着操作、特殊記録紙の手差し口からの供給操作、出力記録紙の排出部からの取り出し操作、操作部の操作、ジャム原稿の取り出し、コンタクトセンサの清掃、コンタクトセンサ等の部品交換など原稿読み取り手段の異常時の処置操作や保守・点検・修理等のときの操作等をすべて装置前面側より行なうことができるので、前面操作性に優れる。
【0060】
▲5▼.画像記録手段の記録紙収容箱はフロントローディング方式で装置本体内に格納されて外方に突出しておらず、出力記録紙はUターン搬送されて装置本体と原稿読み取り手段との間の装置本体上面部を排出部として排出されることで、該出力記録紙排出部も外方に突出しておらず、原稿読み取り手段の原稿自動給紙機構も原稿をUターン搬送して原稿載置部及び排出部が装置本体の上部に上下に位置して装置本体の外方へ突き出しておらず、また原稿手差し部は不使用時は原稿読み取り手段の背部にたたみ込み収納できるので、装置前後方向の寸法が小さくて全体に設置面積が小さくなりコンパクト化することが可能である。
【0061】
▲6▼.読み取り部に、コンタクトイメージセンサ等の等倍光学系を用いているために、装置の高さ方向をコンパクト化することが可能である。
【0062】
▲7▼.トルクリミッタを使用した自動給紙機構を用いることにより、省スペースで大容量給紙が可能となる。
【0063】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図19)
図1は本実施例の多機能画像形成装置(ファクシミリ機能付き複写機もしくはプリンタ)の外観斜視図、図2はプリンタの左側サイドカバーを外して電装系配設部を見せた斜視図、図3はプリンタの縦断左側面図、図4は図3における原稿読み取り手段部分の拡大図である。
【0064】
このプリンタは図3において右側が装置正面側であり、大きく分けて画像記録手段100部と、原稿読み取り手段200部とからなり、原稿読み取り手段200は画像記録手段100の記録紙排出部125の略上方に位置しており、画像記録手段100部の不図示のフレームと連結部材を介してか、あるいは同じフレーム上に固定されることにより一体的に構成されている。
【0065】
(1)画像記録手段100(主として図3)
画像記録手段100を主として図3により説明する。本例プリンタの画像記録手段100は転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリント機構である。
【0066】
PCはプリンタ本体内に脱着交換自在のプロセスカートリッジ(画像形成ユニット)であり、本例の場合は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)101と、一次帯電手段としての帯電ローラ(帯電用回転体)102と、現像器104と、クリーニング器107の4つのプロセス機器を包含させている。
【0067】
感光体ドラム101は、接地した導電性の芯金の表面にOPC感光層を被覆してあり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0068】
一次帯電手段としての帯電ローラ102は、電圧が印加される芯金の上に少なくとも導電性ゴム層を有するものであり、感光体ドラム101に対して所定の押圧力をもって押圧接触させてあり、本例の場合は感光体ドラム101の回転に従動して回転する。そして該帯電ローラ102の芯金に対して不図示の電源から所定の帯電バイアスが印加されることにより回転感光体ドラム101の感光層面が所定の極性・電位に接触帯電方式にて一様均一に一次帯電処理される。
【0069】
その回転感光体ドラム101の帯電処理面に対して、レーザースキャナ103から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザー光Lによる走査露光がなされることにより、回転感光体ドラム面に目的の画像情報の静電潜像が形成されていく。
【0070】
次いでその静電潜像が現像器104の現像スリーブによって現像剤(トナー)の選択的付与で可視画像(トナー画像)化される。
【0071】
その可視画像が感光体ドラム101と転写手段としての転写ローラ106との圧接ニップ部である転写部Nへ後述する給紙部から所定のタイミングにて給送された記録紙(シート材、画像保持部材)に転写される。
【0072】
転写ローラ106は電圧が印加される芯金の上に少なくとも導電ゴム層を有するものであり、感光体ドラム101に所定の押圧力をもって圧接して感光体ドラム101と順方向に感光体ドラム101と略同一の周速度で回転され、不図示の転写バイアス印加電源から転写バイアスが印加されることで、転写部Nへ導入された記録紙の背面が可視画像の帯電極性と逆極性に帯電されて記録紙面への可視画像の転写がなされる。
【0073】
転写部Nを通って画像転写を受けた記録紙は回転感光体ドラム101面から分離され、除電針108によって背面の余剰電荷が除去され、搬送ガイド116を通って定着手段117へ導入される。
【0074】
記録紙に対する画像転写後の感光体ドラム101上に残った現像剤や紙粉はクリーニング器(クリーナ)107のブレードによって除去され、クリーニングされた感光体ドラム101が繰り返して作像に供される。
【0075】
本例の定着手段117は熱ローラ定着器であり、1対の回転体である、互いに押圧接触して矢示の方向に回転する加熱ローラ118と加圧ゴムローラ119の圧接ニップ部である定着部に記録材が定着入り口ガイド117aにガイドされて導入されることにより、加熱加圧により転写画像が記録紙面に固着(定着)される。
【0076】
加熱ローラ118は該ローラ内に配設した加熱素子であるところのヒータ120により加熱され、該ローラ118の表面温度が該ローラに当接させた温度検知素子121によって検出され、その検出温度情報が不図示の温度制御手段に入力し、温度検知素子121の検出温度が所定の一定値に維持されるように該温度制御手段がヒータ120に対する通電を制御することで、加熱ローラ118の表面温度が所定の定着温度に温調される。
【0077】
定着ニップ部を通って画像定着処理された記録紙は、搬送ローラ対122、フラッパ127、ガイド板127b、排出ローラ対123等で構成されるUターンシートパス(Uターン形状搬送路)127aにより反転搬送されて定着手段117・レーザースキャナ103の上側に配設した排出部125及びプリンタ上面カバー130の上面131に画像面下向きのフェースダウンで排出される。
【0078】
なお、フラッパ127を矢示方向に切り替えることにより定着手段117を出た定着済み記録紙をプリンタ後方に画像面を上向きにしたフェイスアップ状態で排出させることもできる。
【0079】
給紙部はフロントローディング式のカセット給紙装置である。即ち、110は給紙カセット(画像保持部材収容箱)であり、該給紙カセット110はその正面の下側にある段差部110aを把手部として手指をかけて図1や図3の2点鎖線示のようにプリンタ正面側において脱着操作A・Bすることができる。
【0080】
給紙カセット110内にはバネ128で押し上げ付勢された上下揺動可能な中板124を配設してあり、この中板124上に記録材Pを積載して収容させてある。
【0081】
111は半円型の1回転給紙ローラ、112は大径の搬送ローラ、113・115はこの大径搬送ローラに圧接した第1及び第2の搬送コロである。第1搬送コロ113は給紙カセット110側に具備させてあり、給紙カセット110がプリンタ本体に対して正規に装着されることで大径搬送ローラ112に対して圧接した状態となる。
【0082】
給紙開始信号により給紙ローラ111が矢示の反時計方向に1回転駆動されることで、該給紙ローラ111の円弧面が給紙カセット110内の積載収容記録紙Pの上面に接触して、最上位の記録紙が給紙カセット110内をプリンタ本体手前方向へ繰り出され、その繰り出し方向先端部がガイド部110bで上方へ案内されて大径搬送ローラ112と第1搬送コロ113との圧接ニップ部にくわえ込まれて大径搬送ローラ112の回転力で引き続き搬送されていく。
【0083】
そしてこの記録紙は大径搬送ローラ112と給紙カセット110側のガイド部110cとで形成されるUターンシートパス110dにより反転搬送されて大径搬送ローラ112と第2搬送コロ115との圧接ニップ部にくわえ込まれてプリンタ本体内をプリンタ奥行側へ搬送され、転写前ガイド部106aに案内されて転写部Nへ導入される。
【0084】
この場合、Uターンシートパス110dに入った搬送記録材はその先端がセンサレバー114を介して不図示の記録紙検知センサによって検知されることにより、感光体ドラム101上に形成された可視画像の先端と記録紙の先端とが転写部Nに互いに略一致するように同期搬送される。
【0085】
126はプリンタ本体の正面側に設けた手差し給紙口であり、プリンタ本体に装着状態の給紙カセット110の正面側上面部分と、この部分の上のプリンタ本体側部分との間に隙間を形成させることで、上記の手差し給紙口126から大径搬送ローラ112と第2搬送コロ115との圧接ニップ部に通じるシートパス126aを構成させてある。
【0086】
給紙カセット110から給紙できないような厚紙・封筒のような特殊記録紙は上記の手差し給紙口126からプリンタ本体内に手差して、その先端が大径搬送ローラ112と第2搬送コロ115との圧接ニップ部に達するまで十分に差し込む。その差し込みが不図示の手差し記録紙検知センサで検知され、またセンサレバー114を介して不図示のセンサによって検知され、所定のタイミングで大径搬送ローラ112の回転駆動がなされることにより、該手差し記録紙が転写部Nに同期搬送される。
【0087】
以上の画像記録手段100の給紙・帯電・露光・現像・転写・クリーニング・定着・排紙といった一連の画像形成工程は、パソコン・ワードプロセッサ・イメージスキャナ等からのプリント信号、後述する原稿読み取り手段200からのコピー画像信号、送信元のファクシミリからの受信画像信号等が不図示の制御回路の画像処理部に入力して画像形成開始信号にもとづいて実行される。
【0088】
(2)原稿読み取り手段200(主として図4)
主として図4で説明する。原稿読み取り手段200は前述した画像記録手段100の記録紙排出部125の略上方に位置し(図3)、コンタクトイメージセンサ208を含む原稿自動給紙機構を用いた原稿流し読み機構である。また原稿手差し給紙もできる機構である。
【0089】
この原稿読み取り手段200は、原稿入口部と原稿出口部とを該原稿読み取り手段の正面側に上下に設けてある。280は原稿入口部における原稿載置部としての原稿トレイである。213・214は原稿出口部における原稿排出トレイ受けと原稿排出トレイである。
【0090】
そして上側の原稿入口部から下側の原稿出口部へ原稿を反転搬送させる自動給紙時用のUタンシートパスを、原稿先端部上下揺動板234、ピックアップローラ255、分離ローラ256、該ローラに圧接させた分離パッド239、第1搬送ローラ242、該ローラに圧接させたコロ260、Uターン形状部U、第2搬送ローラ206、該ローラに圧接させたコロ243、排紙ローラ207、該ローラに圧接させたコロ290等で構成させてある。
【0091】
237は揺動板234の位置に対応するシートパス部分に先端部を突出させて配設した自動給紙用原稿検知センサレバー、238はこのレバー237でON・OFFされる自動給紙用原稿検知センサである。
【0092】
252は分離ローラ256と第1搬送ローラ242との間のシートパス部分に先端部を突出させて配設したレジストセンサレバー、253はこのレバー252でON・OFFされるレジストセンサである。
【0093】
209は第2搬送ローラ206とコロ243の圧接ニップ部の原稿出口側のシートパス部分に先端部を突出させて配設したエッヂセンサレバー、210はこのレバー209でON・OFFされるエッジセンサである。
【0094】
原稿読み取り部であるコンタクトイメージセンサ208は、原稿表面上の画像情報を読み取り素子に結像させるために略等倍光学系を用いたものであり、第2搬送ローラ206と排紙ローラ207の間のシートパス部分に読み取り面が上を向く形で取付けられている。
【0095】
また、原稿手差し給紙用のシートパスとして、上記のUターンシートパスの途中部から分岐して、かつ原稿の進行方向下流側へ向う分岐搬送路215aを具備させてある。
【0096】
216はこの分岐搬送路に連設した手差し原稿トレイであり、原稿読み取り手段200の背面側において、図4の実線示のように斜め外方へ張り出させた第1姿勢と、2点鎖線示のように原稿読み取り手段200の背面にたたみ込んで格納した第2姿勢とに転換自在であり、使用時は実線示の第1姿勢に、不使用時は2点鎖線示の第2姿勢に転換する。
【0097】
211は原稿手差し給紙用のシートパスとしての上記分岐搬送路215aに先端部を突出させて配設した手差し原稿検知センサレバーであり、不図示の手差し原稿検知センサをON・OFFする。
【0098】
図5〜図8は上記の原稿読み取り手段200の、原稿自動給紙モード時と、原稿手差し給紙モード時の実行動作フローチャートである。
【0099】
なお、該フローチャートにおいて、センサ1は自動給紙用原稿検知センサ238、センサ2はレジストセンサ253、センサ3は手差し原稿検知センサ(不図示)、センサ4はエッジセンサ210である。
【0100】
A)原稿自動給紙モード(図5・図6)
まず、自動給紙用の給紙口に原稿をセットして読み取りを行なわせる場合、次のとおりである。
【0101】
[ステップ101] 原稿を原稿トレイ280に載置し、スライダ281(図1・図3)により原稿右端を規制しながら突き当てリブ280aに突き当てた状態で原稿を、読み取りたい画像情報がある面を上向きにしたフェイスアップ状態でセットする。この時、セット原稿により自動給紙用原稿検知センサレバー237が押し下げられ、センサ1(原稿検知センサ238)がONとなる。
【0102】
[ステップ102] 原稿読み取り開始スイッチ(不図示)を押す。
【0103】
[ステップ103] 駆動モータ222(図2)が時計周り方向に回転する。駆動モータ222の回転に伴い揺動板234が上昇して原稿先端部上面をピックアップローラ255に押し当てる。ピックアップローラ255は原稿搬送方向に回転しているため、原稿の搬送が開始される。
【0104】
ピックアップローラ255にて搬送された原稿は分離ローラ256と分離パッド239で構成される分離部により最上位の原稿が一枚分離され、さらに搬送されていく。
【0105】
[ステップ104] 分離部を通過した原稿は、レジストセンサレバー252を押し上げ、センサ2(レジストセンサ253)がONとなる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始する。
【0106】
[ステップ105] さらに原稿は搬送され、第1搬送ローラ242とコロ260のニップ部に原稿先端が当たる。第1搬送ローラ242は止まっているため、原稿にはループが生じてくる。
【0107】
そこで送りパルス数がn1 になったところで駆動モータ222がストップする。なお、この時原稿の斜行補正が行なわれている。
【0108】
[ステップ106] 駆動モータ222が反時計回り方向に回転する。駆動モータ222の回転に伴い第1搬送ローラ242、第2搬送ローラ206、排紙ローラ207の原稿搬送方向への回転が開始される。と同時に揺動板234は待機位置まで下降し、ピックアップローラ255、分離ローラ256の回転は止る。第1搬送ローラ242にてループを作った状態で留まっていた原稿は再び搬送されていく。
【0109】
[ステップ107] 第1搬送ローラ242、Uターン形状部U、第2搬送ローラ206を経て表裏反転されて搬送された原稿は、エッヂセンサレバー209を押し下げ、センサ4(エッヂセンサ210)がONとなる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始する。
【0110】
[ステップ108] さらに原稿は搬送され、パルス数がn2 になったところでコンタクトイメージセンサ208による原稿の下向き画像面の読み取りが開始される。
【0111】
[ステップ109] 原稿はさらに搬送および読み取りが行なわれ、原稿の後端がエッジセンサレバー209の位置を通過すると該レバー209がもとの状態に戻り、センサ4(エッヂセンサ210)がOFFとなる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始する。
【0112】
[ステップ110] さらに原稿は搬送され、パルス数がn3 になったところでコンタクトイメージセンサ208による読み取りは終了する。と同時にカウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始する。
【0113】
[ステップ111] この時、センサ1(原稿検知センサ238)がONかOFFかチェックする。
【0114】
センサ1がONのときは再びステップ103に戻り同じ動作を行なっていく。センサ1がOFFのときは排紙モードに移る。
【0115】
[ステップ112] 原稿の搬送が行なわれ、パルス数がn4 になったところで駆動モータ222の駆動をストップさせる。排紙された原稿は、読み取られた面が下になって即ちフェイスダウンモードでつぎつぎに重なっていくためセット時の順番に狂いはなく、原稿排出トレイ214・原稿排出トレイ受け213上にストックされていく。
【0116】
以上で、自動給紙用の給紙口に原稿セットして読み取りを行なわせる場合の動作は完了する。
【0117】
B)原稿手差し給紙モード(図7・図8)
次に手差し給紙用の給紙口から原稿をセットして読み取りを行なわせる場合はつぎのとおりである。
【0118】
[ステップ201] まず手差し原稿トレイ216を図3・図4の2点鎖線示の不使用時の第2姿勢から実線示の第1姿勢に転換する。
【0119】
原稿をこの手差し原稿トレイ216に沿わせながらスライダ282により原稿右端を規制しながら手差し原稿ガイド215と後カバー217により形成される原稿挿入口から原稿を読み取る画像情報がある面を下向きにしてその先端が第2搬送ローラ206とコロ243の圧接ニップ部に突き当たるように手差し給紙用シートパス215a内へ挿入してセットする。この時原稿により手差し原稿検知センサレバー211が押し下げられ、センサ3(手差し原稿検知センサ)がONとなる。
【0120】
[ステップ202] センサ3がONしてから約t秒の待ち時間の後、駆動モータ222が反時計回り方向に回転する。第2搬送ローラ206とコロ243にて搬送された原稿はエッヂセンサレバー209を押し下げ、センサ4(エッヂセンサ210)がONとなる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始する。
【0121】
[ステップ203] さらに原稿は搬送され、パルス数n5 になったところで駆動モータ222をいったんストップさせる。
【0122】
[ステップ204] 原稿読み取り開始スイッチ(不図示)を押す。
【0123】
[ステップ205] 原稿は再び搬送され、パルス数がn6 になったところでコンタクトイメージセンサ208による読み取りが開始される。
【0124】
[ステップ206] 原稿はさらに搬送および読み取りが行なわれ、原稿の後端がエッジセンサレバー209の位置を通過すると該レバー209がもとの状態に戻り、センサ4(エッヂセンサ)がOFFとなる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始する。
【0125】
[ステップ207] さらに原稿は搬送され、パルス数がn3 になったところでコンタクトイメージセンサ208による読み取りは終了する。と同時にカウンタはリセットされ送り、パルス数のカウントを開始する。
【0126】
[ステップ208] 原稿の搬送が行なわれ、パルス数がn4 になったところで駆動モータ222の駆動をストップさせる。
【0127】
排紙された原稿は、読み取られた面を下向きにして即ちフェイスダウンモードで原稿排出トレイ214・原稿トレイ受け213上にストックされる。
【0128】
以上で手差し給紙口から原稿をセットして読み取りを行なわせる場合の動作は完了する。
【0129】
また上記A)の原稿自動給紙モード、B)原稿手差し給紙モードのどちらの動作においても、自動給紙用原稿検知センサ238および手差し給紙用原稿検知センサ(不図示)が同時にONとなる時は、搬送路中に2つの原稿が存在する怖れがあるためにエラーと判断し、この状態が解除されるまで、その後の動作は一切行なわない。
【0130】
(3)電装系、制御系統(図2・図9)
図2において、実装面を上側にした電気ボード140は、原稿読み取り手段200の左側にあり、かつ原稿読み取り手段200で使われるセンサー類238・253・210(図4)および駆動モータ222および装置冷却用ファン151等の複数のコネクターを一括処理するための中継ボードである。
【0131】
中継ボード140で一括処理された信号ケーブル141は、画像記録手段100の左側に縦置きに配置された電気ボード142に接続される。
【0132】
電気ボード142は、前述の画像記録手段100の各部と電気的に接続されるとともに、外部のパソコンと接続されている。さらに他のファクシミリと交信する際に通信制御をするNCUボード等の電気ボード143にも接続されている。つまり電気ボード142は、パソコンからのプリント信号あるいは原稿読み取り手段200からの画像信号あるいは他のファクシミリからの受信信号を処理する画像処理用ボードである。
【0133】
複合機能例えばコピーモード、ファクシミリモード等を選択するキー、およびファクシミリ送信するときのダイヤルキー、および装置状態等を示す表示部等を備えた操作部144は、画像記録手段100の左上面部に操作面を傾斜状態にしておかれており、さらに装置正面側より操作可能となっている。さらに操作部144は画像処理ボード142に電気的に接続されている。
【0134】
図9は上記電装系を含めたプリンタ制御系統のブロック図である。
【0135】
(4)原稿読み取り手段200のより詳細な構成説明
原稿読み取り手段200は、以下に詳しく述べるように大別して、下ユニット、中ユニット、上ユニットの3つのユニットから構成されている。この下・中・上の3つのユニットの夫々の概略斜視図を図10・図11・図14に示した。図11・図14は一部切欠き斜視図である。
【0136】
A)下ユニット(図10)
下ユニットは、原稿読み取り手段200の主たる構造体であり、同時に後述の原稿ガイド212と後述の中ユニットの回転原稿ガイド下231(図11)によるUターン形状搬送路U(図4)のU形状部以降のストレート部および原稿ガイド212と後述の後カバー217による手差し用の分岐搬送路215a(図4)を形成するものである。その構成を以下に説明する。
【0137】
下ステー201(図4)はおよそ箱型に折曲げられた板金であり、その左右方向の両端面にある出っ張り部各々2箇所がL型に曲げられた板金である左側板202と右側板203の下方の2箇所の切り欠き穴に差し込まれ位置決めされビスにより締結されている。
【0138】
また、これも箱型に折曲げられた後ステー204が、左側板202および右側板203に接する曲げ面に設けられたU溝の切り欠き部と左側板202、右側板203にあるエンボスで側板後方に位置決めされ、ビス締めされている。
【0139】
さらに、これも箱型に折曲げられた前ステー205が、左右方向の両端面にある出っ張り部1箇所と左側板202と右側板203の前方上部の切り欠きにより位置決めされて、ビス締めされている。
【0140】
左側板202と右側板203の両側板間に、軸受け(不図示)を介してUターン形状部下流に原稿の主搬送手段となる第2搬送ローラ206が、また読み取り部208の下流に排紙のための排紙ローラ207が回転可能に取付けられている。
【0141】
下ステー201には、読み取り部であるコンタクトイメージセンサ208が取付け板(不図示)を介して第2搬送ローラ206と排紙ローラ207の間に読み取り面が上を向く形で取付けられている。
【0142】
さらに第2搬送ローラ206とコンタクトイメージセンサ208の間に搬送された原稿の先端を検知するためのエッヂセンサレバー209が揺動可能な形で下ステー201に取付けられている。このエッヂセンサレバー209と組み合わせるエッヂセンサ210(図4)も下ステー201に取付けられている。
【0143】
また、手差し搬送路215a(図4)において第2搬送ローラ206より上流側の位置の下ステー201部に手差し原稿検知レバー211が揺動可能に取付けられている。この手差し原稿検知レバー211と組み合わせる手差し原稿検知センサ(不図示)も下ステー201に取付けられている。
【0144】
第2搬送ローラ206のローラ部、排紙ローラ207のローラ部、コンタクトイメージセンサ208の読み取りガラス面、エッヂセンサレバー209のレバー先端部、手差し原稿検知レバー211のレバー先端部に対応した逃げ穴を有する原稿ガイド212は、第2搬送ローラ206、排紙ローラ207、コンタクトイメージセンサ208、エッヂセンサレバー209、手差し原稿検知レバー211を覆うような形で左側板202と右側板203の各折曲げ部に上方よりビスで固定されている。
【0145】
この原稿ガイド212は、Uターン形状搬送路の後半の直線部および、手差し給紙用分岐搬送路の一部を形成するものであり、前記逃げ穴により、ローラ、レバー部、読み取りガラス面等は、ガイド面より出っ張った形となる。
【0146】
また、排紙ローラ207の下部から下流側に延びる形で排紙された原稿をストックするための原稿排出トレイ受け213と原稿排出トレイ214が取付けられている。この原稿排出トレイ214は、トレイの出っ張りが邪魔なときなど後述の原稿トレイ280とともに回避(図20・図21)できるように原稿排出トレイ受け213にヒンジ部213aを中心に回動可能に取り付いている。
【0147】
また、原稿ガイド212の手差し給紙用分岐路215aに於ける上流側端面に滑らかにつながるように手差し原稿ガイド215(図4)が、左側板202と右側板203の両側板に取付けられ、手差し給紙用分岐搬送路215aの一部を形成している。
【0148】
さらに使用時は、前記手差し原稿ガイド215に滑らかにつながって手差し給紙の際の給紙ガイドになり、不使用時は回転スライドして収納できる手差し原稿トレイ216が手差し原稿ガイド215に取付けられている。
【0149】
この手差し原稿トレイ216は、左端側に突き当て用壁216aを有し、さらに原稿の主走査方向にスライド可能なスライダ282が設けられ、突き当て用壁216aとスライダ282により搬送される原稿の主走査方向の位置規制を行なうものである。また、原稿読み取り手段200の後カバーの役目をし、一部が手差し原稿ガイド215に対向して手差し給紙用分岐搬送路の上部を形成するような後カバー217が後ステー204に取付けられている。
【0150】
この後カバー217は、操作者が手差し給紙用の給紙口に原稿をセットする時に手差し原稿トレイ216の突き当て用壁216aとスライダ282がよく視認できるように斜面217a(図4)を有したような形状となっている。
【0151】
左側板202および右側板203の両側板の上部後方には中ユニットおよび上ユニットとの連結および回転中心となる回転軸218が軸受け219・220を介して回転可能に取付けられている。
【0152】
モータギア221をモータ軸に固着した駆動モータ222は、かみ合う第1減速ギア223とともにモータ固定板224に取付けられている。このモータ固定板224は左側板202に取付けられ、左側板202に取付けられている第2減速ギア225と連結される。
【0153】
また、後述の上ユニットの開閉カバー254(図14)の爪部254aに対して、上部は導入するための斜面226a、下部は左右方向に働くバネの力を分解して上下方向に分け、爪部254aを下方に押すための斜面226bを形成する樹脂部材と一体になった止めバネ226が左側板202と、右側板203にそれぞれ取付けられている。
【0154】
B)中ユニット(図11〜図13)
中ユニットは、自動給紙用搬送路の内側面を形成し、回転軸218を回転中心に回動するものである。その構成は、中ユニット左側板227と、中ユニット右側板228を各側板中央の切り欠き部と箱状に折曲げられた中ユニットステー229の左右方向の出っ張り部とで位置決めしてビスを締結し、さらに、Uターン形状搬送路の前半の一部を形成する回転原稿ガイド上230とUターン形状搬送路の前半の一部を形成する回転原稿ガイド下231が挟み込むような形で取付けられている。
【0155】
さらに回転原稿ガイド上230の手前には自動給紙部の機構が設けられている。この給紙機構はつぎのとおりである。
【0156】
中ユニットステー229の切り起こし面229aと中ユニット右側板228にわたり軸受け232を介して回転可能となる揺動軸233が取付けられている。
【0157】
原稿を持ち上げて後述のピックアップローラ255(図4・図14)に押し当てるための揺動板234は、片側は揺動軸233に、もう片側は中ユニット左側板227上の揺動軸233と同軸の位置に固定のための板金と揺動回転のための軸が一体となった嵌合部材285に揺動可能に取付けられている。この揺動軸233に固着され、揺動軸233の回転に伴い揺動板234を上げ下げさせるための揺動アーム235と、揺動アーム235の先にフローティング状態で保持され、揺動軸233の回転による力を揺動板234に均一に伝えるための揺動駒236が取付けられている。
【0158】
なお、この揺動軸233の軸上には、自動給紙用原稿検知センサレバー237が取付けられている。この自動給紙用原稿検知センサレバー237は、揺動軸233の回転とは無関係にレバー自身の自重により姿勢を保っている。この自動給紙用原稿検知センサレバー237と組み合わせる自動給紙用原稿検知センサ238は前述した下ユニットの前ステー205(図4)に取付けられている。
【0159】
回転原稿ガイド上230は、揺動板234が下がった時に原稿が突き当てられるように突き当てリブ230aを有し、リブ230aの下流にゴム製の分離パッド239が、バネ240(図4)により後述の分離ローラ256の方向に押圧された状態で取り付いている。
【0160】
さらに、回転原稿ガイド上230のUターン形状が始まる直前の部分に中ユニット左側板227と中ユニット右側板228をわたすように軸受け241を介して第1搬送ローラ242が回転可能に取付けられている。
【0161】
回転原稿ガイド下231内には、図12に示すように、下ユニット側である第2搬送ローラ206および排紙ローラ207のローラ部に対向する位置にそれぞれのコロ243、コロ290が各々のコロ軸244、コロ軸282上に回転可能な形で取付けられている。
【0162】
このコロ243、コロ290は、中ユニットステー229に固着された板バネである第2搬送バネ245、排紙バネ246がそれぞれのコロ軸244、コロ軸282を各ローラ方向に押すとともに後述の位置決め機構により第2搬送ローラ206、排紙ローラ207に対しそれぞれ所定の押圧力で押しつけられる。
【0163】
また回転原稿ガイド下231のコンタクトイメージセンサ208のガラス面に対向する位置周辺には、側面が凹状の段231a(図12、図13(a))が設けられている。そこにコンタクトイメージセンサ208の読み取りの白基準となる白色のマイラ(ポリエチレンテレフタレートフィルム)による白基準247が、搬送方向上流側の端面は回転原稿ガイド下231の凹状の段231aの上流部に原稿が引っ掛からないように固着(接着)aされ、他端は概ねZ型に曲げた板金248の平行になった面の片側に接着されている。白基準マイラ247に接着された板金248の平行になったもう一つの面は外側に出っ張る形となっている。回転原稿ガイド下231の凹状の段231aの下流側端部には、板金248の出っ張り面を回避するための切り欠き穴231bが数箇所に設けられており、板金248の出っ張った先端はその切り欠き穴231bに差し込まれている。
【0164】
この白基準マイラ247をコンタクトイメージセンサ208に密着させるための負荷とするための棒249が、コンタクトイメージセンサ208の読み取り位置に対向する位置で回転原稿ガイド下231に上下方向に移動可能な状態で保持されている。白基準マイラ247に取り付いた板金248と回転原稿ガイド下231の切り欠き穴231bの間には、ある程度の隙間があり、そのため、白基準マイラ247はスムーズに上下方向に移動可能となっている。この棒249の自重により白基準マイラ247は、均一にコンタクトイメージセンサ208のガラス面に密着されられる。
【0165】
回転原稿ガイド上230、回転原稿ガイド下231が形成するUターン形状搬送路UのU形状部の外側面となるU形状ガイド250(図4・図11)は、このU形状ガイド250の左右端面の位置決めボス250a(図11)が中ユニット左側板227と中ユニット右側板228の位置決め穴に差し込まれ位置が決まり、Uガイド取り付け板251を介して中ユニット左側板227と中ユニット右側板228に固定されている。このUガイド取付け板251は、U形状ガイド250のソリを矯正する役目も兼ねている。
【0166】
また、U形状ガイド250の搬送路と反対側に強度アップのために設けられたリブ部の上部に設けられたU溝250bを回動中心とし、先端が第一搬送ローラ242より搬送方向で上流側にあるようにレジストセンサレバー252が設けられている。このレジストセンサレバー252と組み合わせるレジストセンサ253(図4)は下ユニットの後ステー204に取付けられている。
【0167】
さらに自動給紙用の原稿トレイ280が中ユニット左側板227および中ユニット右側板228にヒンジ部227c・228cを中心に回動可能に取付けられている。この原稿トレイ280は、左端側に突き当て壁280a(図1)を有し、さらに原稿の主走査方向にスライド可能なスライド281が設けられ、突き当て用壁280aとスライダ281により搬送される原稿の主走査方向の規制を行なうものである。
【0168】
C)上ユニット(図14)
上ユニットは、Uターン形状搬送路UのU形状部上流の搬送路の外側面を形成するものであり、これも回転軸218を回転中心に回動するものである。その構成は、以下のとおりである。
【0169】
開閉カバー254には搬送路に沿うリブ(不図示)が形作られ、下ユニットの止めバネ226(図10)に対向する爪254aを有している。この開閉カバー254には、揺動板234(図11)と対向して原稿の分離を行なうためのピックアップローラ255、分離パッド239(図11)と対向して原稿の分離を行なうための分離ローラ256が回転可能に取り付けられている。
【0170】
ピックアップローラ255・分離ローラ256は共にゴムローラ部と駆動プーリ部が一体となっており、互いのローラ間の駆動はタイミングベルト257により伝えられている。
【0171】
分離ローラ256の軸上には、バネクラッチ258を介して分離ローラ256と接続されている分離プーリ259が取付けられている。
【0172】
さらに、第1搬送ローラ242(図11)と対向する位置に搬送コロ260がコロ軸261に回転可能な形で開閉カバー254に取付けられている。
【0173】
また搬送コロ260を抑圧するための板バネによる搬送バネ262が開閉カバー254に取付けられ、コロ軸261を第1搬送ローラ242の方向に押すとともに後述の位置決め機構により第1搬送ローラ242に対し所定の押圧力で押しつけられている。
【0174】
分離プーリ259は、回転軸218の軸に固着されている駆動プーリ263とタイミングベルト264により連結されている。
【0175】
以上図10・図11・図14の3つの下・中・上ユニットが、下ユニットの左側板202・右側板203、中ユニットの左側板227・右側板228、上ユニットの開閉カバー254は、それぞれの軸受け穴に軸受けを介して回転軸218中心に連結される。
【0176】
中ユニット(図11)の左側板227・右側板228には下ユニットに対する位置決めのための端面227a部・228a部と、上ユニットに対する位置決めのための端面227b部・228b部がある。端面227a部、228a部は、下ユニットの前ステー205の上面部205c部(図10)に突き当たり、さらに端面227b部、228b部は、上ユニットの開閉カバー254の位置決め用リブ(不図示)に突き当たり、下・中・上の各ユニット相互間の位置決めがなされる。このとき上ユニット側の開閉カバー254の爪部254aが、下ユニット側の止めバネ226を押し開き、その止めバネ226により爪部が下方に力を受けることで、互いの突き当たった状態を保持し、同時に各ローラに加わる所定の押圧が得られる。
【0177】
また、電気部品であるフォトセンサ210、238・253および手差し検知用フォトセンサ(不図示)、さらに駆動モータ222はすべて固定ユニットである下ユニットに取付けられている。
【0178】
D)駆動系(図15・図16)
上記3つの下・中・上ユニットで構成される原稿読み取り手段200の駆動系を図15・図16を用いて説明する。
【0179】
図15は下ユニット、上ユニットおよび中ユニットの第1搬送ローラ242までの駆動伝達を表したものである。
【0180】
モータ222(図10)の軸上にあるモータギア221は、第1減速ギア223、第2減速ギア225を経てアイドラギア265と第2搬送ローラギア266のふたつに別れる。
【0181】
第2搬送ローラギア266は、一方向のみ駆動を伝えるワンウェイクラッチを内包するギアであり、モータギア221が実線の矢印の回転時(反時計方向回転時)のみ第2搬送ローラ206に駆動か伝達されるように取付いている。
【0182】
第2搬送ローラ206の反対側の軸端には、ギア271が固着されていてアイドラギア272・273・274を経て排紙ローラ207に固着されている排紙ローラギア275へとつながる。
【0183】
別れた片方のアイドラギア265は、回転軸218に固着されているギア267につながる。
【0184】
この回転軸218には、さらに駆動プーリ263が軸中央部に、またギア268(図11)が中ユニット右側板228のさらに右側に固着されている。
【0185】
駆動プーリ263は、タイミングベルト264を介して分離プーリ259とつながる。分離プーリ259の同軸上には、分離ローラ256が有り、バネクラッチ258を介して接続されている。
【0186】
このバネクラッチ258はモータギア221が一点鎖線の矢印の回転の時のみに分離プーリ259から分離ローラ256へ駆動が伝わるように取付けられている。
【0187】
分離ローラ256のプーリ部は、タイミングベルト257を介してピックアップローラ255のプーリ部と接続されている。
【0188】
回転軸218上の中ユニット右側板228(図11)より右側にあるギア268はアイドラギア269を介して第1搬送ローラ242上の第1搬送ローラギア270とつながっている。
【0189】
この第1搬送ローラギア270は一方向のみの駆動を伝えるワンウェイクラッチを内包するギアであり、モータギア221が実線の矢印の回転時(反時計方向回転時)のみ第1搬送ローラ242に駆動が伝達するように取り付いている。
【0190】
図16は第1搬送ローラ242以降の揺動板234(図11)の動作に関する駆動伝達を表したものである。
【0191】
第1搬送ローラ242上の第1搬送ローラギア270にトリクリミッタを内包した減速ギア276が接続し、減速ギア277・アイドラギア278をへて、揺動軸233上に固着されている揺動ギア279とつながっている。
【0192】
揺動軸233には揺動アーム235が固着され、この揺動アーム235には、フローティング状態で揺動駒236が取り付いている。この揺動駒236と接している揺動板234は、揺動アーム235の動きに応じて上下するようになっている。
【0193】
第1搬送ローラギア270の回転方向の如何にかかわらず揺動軸233には駆動が伝達されるが、減速ギア276に内包されたトルクリミッタにより揺動アーム235および揺動駒236が揺動板234を介してピックアツプローラ255、あるいは中ユニットステー229につき当り滑りを生じるようになっている。このとき減速ギア276に内包されたトルクリミッタで発生する滑りトルクにより、ピックアップローラ255は、搬送されるべき原稿に対して所定の圧力を加えることができる。
【0194】
駆動系全体の動きとしては次のようになる。
【0195】
図15において、モータギア221が一点鎖線の矢印方向の回転の時(時計方向回転時)は、第2搬送ローラギア266で第2搬送ローラ206以降の駆動が切断され、かつ第1搬送ローラギア270で第1搬送ローラ242への駆動が切断され、結果、ピックアップローラ255および分離ローラ256が一点鎖線方向に回転し、揺動アーム235は一点鎖線方向に回動し、揺動板234が載せた原稿がピックアップローラ255に突き当たることで動きが止まる。
【0196】
モータギア221が実線の矢印方向の回転の時(反時計方向回転時)は、分離ローラ部のバネクラッチ258の働きにより駆動が分離ローラ256以降は、切断され、結果、第1搬送ローラ242・第2搬送ローラ206・排紙ローラ207が実線方向に回転し、揺動アーム235は、実線方向に回動し、揺動アーム235が中ユニットステー229に突き当たることで動きが止まる。
【0197】
また、この原稿読み取り手段200を構成する下・中・上の3つのユニットを連結する回転軸218を介して各ユニットへの駆動の伝達がなされているため開閉等によりユニットが分割する場合でも駆動系の分割は起こらない。
【0198】
(5)原稿読み取り手段200の異常時及びメンテナンス(図17〜図19)次に、この原稿読み取り手段200において、異常時およびメインテナンスを行なうときのやり方を図17〜図19に示す。
【0199】
図17は、原稿自動給紙時において、Uターン形状部より原稿搬送方向上流側において原稿のジャム等が発生したときや上ユニットおよび中ユニットの搬送路前半部の清掃や部品交換等のメインテナンスの場合の装置開放(第1開放形態)の様子を示した断面図である。
【0200】
上ユニットの開閉カバー254の爪部254a(図14)と下ユニットの止めバネ226(図10)との結びつきを開閉カバー254をバネ力に抗して開けることにより解除して、上ユニットである開閉カバー254を軸218を中心に開き起こす。
【0201】
これにより各ローラ部等の抑圧が解除されるため、軽度のジャム解除や読み取りの中止の際の原稿の取り出し等はそのまま行なえるし、重度のジャム解除や部品等のメインテナンス等もピックアップローラ255から第1搬送ローラ242までの搬送路が図に示すように大きく完全に二分割されるため容易に行なえる。
【0202】
図18は自動給紙時においてUターン形状部Uより下流側において、あるいは手差し給紙時においての原稿のジャム等が発生したときや中ユニットの搬送路後半部および下ユニットの部品の清掃等のメインテナンスの場合の装置開放(第2開放形態)の様子を示した断面図である。これも押圧の解除は、上記第1開放形態の時と同様に開閉カバー254の爪部254aと止めバネ226との結び付きを解除するだけでよい。
【0203】
原稿の先端が排紙ローラ207を通過して操作者が触れることがてき、かつ比較的軽度のジャムなどの場合は、そのまま手前に引っ張って取り出すことも可能である。
【0204】
その他のジャム等の異常事態やコンタクトイメージセンサ208等の清掃等のメインテナンスを行なう場合は、図に示すようにまず上ユニットをなす開閉カバー254を軸218を中心に大きく90度以上開けて奥側に立てかけた後に、中ユニットを軸218を中心に作業がやりやすい位置まで開いて行なえるため容易に作業が行なえる。
【0205】
図19は、中ユニットの搬送路後半部および下ユニットの部品等の交換等の清掃等のメインテナンスを行なう場合の装置開放形態(第3開放形態)の様子を示した断面図である。これも押圧の解除は、第1開放形態の時と同様に開閉カバー254の爪部と止めバネ226との結び付きを解除するだけでよい。
【0206】
さらに図に示すように中ユニットと上ユニットを一つにまとめる形で軸218を中心に90度以上開けて立てかけた状態にする。この状態で、例えば原稿ガイド212あるいはコンタクトイメージセンサ208の取り外しあるいは白基準板247の清掃などが容易にできる。
【0207】
以上により、通常はUターン形状などの搬送路を挟んで3つに分割する系はジャム解除やメインテナンスに煩わしさが伴っていたが、押圧の解除は、一回の動作で行なえ、しかもユニットの開口を大きく取れるため作業もやりやすい。
【0208】
(6)本実施例装置の効果
本例装置は上記構成、即ち、
a.画像記録手段と、該画像記録手段の記録紙排出部略上方に位置するとともに少なくとも前記画像記録手段を制御する画像処理部に画像信号を与える原稿読み取り手段とから一体的に構成され、前記原稿読み取り手段における原稿搬送路の少なくとも一部は略Uターン形状搬送路から構成され、かつ原稿進入方向および原稿排出方向、さらに前記画像記録手段における記録紙排出方向および記録紙収容箱脱装着方向等の装置アクセス方向が装置の奥行き方向に略平行であること、
b.前記原稿読み取り手段の原稿搬送路は、原稿入り口部が原稿出口部より上方にあり、かつ原稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送可能な自動給紙機構を備えた自動給紙時用略Uターン形状搬送路、および該自動給紙時用略Uターン形状搬送路途中から分岐して、かつ原稿の進行方向が前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路下流側に向かう分岐搬送路とから構成され、さらに原稿表面上の画像情報を読み取り素子に結像させるために略等倍光学系を用いた読み取り部が、前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路と前記分岐搬送路との合流口より下流側にあること、
c.前記自動給紙機構は、積み重ね状態にある1枚以上のシート材の少なくとも一部の範囲を載置し、かつ揺動可能な揺動手段と、揺動手段と対向位置にあり、かつ揺動手段上に載置されたシート材の最上シート材を呼び出すための呼び出し手段と、揺動手段よりシート材搬送方向下流側にあり、かつシート材を揺動手段にセットするときにシート材の先端位置を規制するためのシート材突き当て部と、シート材突き当て部よりシート材搬送方向下流側にあり、かつ複数のシート材から1枚のみを分離して下流側に送る分離手段と、揺動手段および呼び出し手段を駆動するためのメインモータ等の1つ以上の駆動源と、駆動源からの駆動力を揺動手段に伝達し、かつシート材と呼び出し手段間圧力の発生源となるトルクリミッタを少なくとも一部に含む駆動伝達手段と、トルクリミッタ出力部に過負荷トルクを与えるためのリミッタ制御手段とから構成され、揺動手段を駆動する駆動源の正逆回転の切り替えにより揺動手段を揺動させ、揺動手段上に載置された1枚以上のシート材から1枚のみを分離搬送する機構であること、
から次のような作用効果を持っている。
【0209】
▲1▼.画像記録手段100から出力される記録紙は記録紙排出部125にフェイスダウンモードで排出されるから、順番性が維持されて爾後の並び換えの必要がなく、記録紙順番性は良である。
【0210】
▲2▼.原稿は原稿読み取り手段200の原稿トレイ280上にフェイスアップでセットされるので、操作者にとって現在どのような原稿を送ろうとしているかが即座に確認できる。つまり送りミスがなくなるために原稿視認性に優れている。
【0211】
▲3▼.画像読み取り済みの原稿は原稿排出トレイ213・214上にフェイスダウンモードで順次排出されて順次重なるから、排出原稿の順番性が維持できる。
【0212】
つまり排出原稿が複数枚ある場合、原稿排出部より取り出した後に順番を並び換える必要がない。
【0213】
▲4▼.原稿自動給紙モードにおける原稿読み取り手段200の原稿トレイ280に対する原稿のセット操作、特殊原稿の手差し原稿トレイ216を用いての供給操作、読み取り済みの排出原稿の排出トレイ213・214からの取り出し操作、給紙カセット110の脱着操作、特殊記録紙の手差し口126からの供給操作、出力記録紙の排出部125からの取り出し操作、操作部144の操作、ジャム原稿の取り出し、コンタクトセンサの清掃、コンタクトセンサ等の部品交換など原稿読み取り手段200の異常時の処置操作や保守・点検・修理等のときの操作等をすべて装置(プリンタ本体)前面側より行なうことができるので、前面操作性に優れる。
【0214】
▲5▼.画像記録手段100の給紙カセット110はフロントローディング方式でプリンタ本体内に格納されて外方に突出しておらず、出力記録紙はUターン搬送されてプリンタ本体と原稿読み取り手段200との間のプリンタ本体上面部を排出部として排出されることで、該出力記録紙排出部も外方に突出しておらず、原稿読み取り手段200の原稿自動給紙機構も原稿をUターン搬送して原稿トレイ280及び排出トレイ213・214がプリンタ本体の上部に上下に位置してプリンタ本体の外方へ突き出しておらず、また手差しトレイ216は不使用時は原稿読み取り手段200の背部にたたみ込み収納できるので、装置前後方向の寸法が小さくて全体に設置面積が小さくなりコンパクト化することが可能である。
【0215】
▲6▼.読み取り部に、コンタクトイメージセンサ等の等倍光学系を用いているために、装置の高さ方向をコンパクト化することが可能である。
【0216】
▲7▼.トルクリミッタを使用した自動給紙機構を用いることにより、省スペースで大容量給紙が可能となる。
【0217】
〈実施例2〉(図20)
本実施例は前述実施例1の多機能画像形成装置において、原稿読み取り手段200の原稿トレイ280及び原稿排出トレイ214を、図3のように、その原稿載置面および原稿排出面が装置設置面に対して略平行である第1の位置と、図20のようにヒンジ部228c・213aを中心に起こし回動させて、画像記録手段100の上方から退避させた第2の位置とに転換自由としてある。
【0218】
即ち、原稿トレイ280および原稿排出トレイ214は各々基部側に回動中心228c・213aを持ち、図3の第1の位置状態から、トレイ手前側の端部280bおよび214bを手で保持した状態で反時計方向に回動起立させることにより、図20のように、原稿トレイ280は原稿載置面が原稿読み取り手段200の本体の前面上部角部254aに突き当って受け止め状態となった第2の位置に転換され、また原稿排出トレイ214は原稿排出面が上記第2の位置に転換された原稿トレイ280の裏面に突き当って受け止め状態となった第2の位置に転換される。
【0219】
第2の位置に転換された原稿トレイ280及び原稿排出トレイ214は共に、第2の位置において各々の重量による回転モーメントの方向が反時計方向になるようにトレイ形状等が設定されているので、トレイ280・214は第2の位置に転換された後は手を離してもその第2の位置に維持される。
【0220】
一方、画像記録手段100の上面カバー130はその基部側の回動軸132を中心に開閉回動自由であり、常時は図3のように画像記録手段100に対して閉じ込んでその表面131が装置設置面に対して略平行となった第1の位置に維持されている。この第1の位置の上面カバー130の表面131は排出ローラ123から出力されるフェイスダウン排出紙の排出場所を兼ねる。
【0221】
この上面カバー130は回動軸132に挿入されたネジリバネ133の付勢力によって開き方向である反時計方向に回動させられようとするが、図示しないロック手段により付勢力を抗して第1の位置に維持される。
【0222】
而して、画像記録手段100において、ジャム記録紙の除去、プロセスカートリッジPCの交換、その他保守・点検・修理等の際には原稿読み取り手段200の原稿トレイ280・原稿排出トレイ214を図20の実線示のように第2の位置に転換して画像記録手段100の上面カバー130の上方から退避させる。
【0223】
そして上面カバー130のロック機構を解除すると、該上面カバー130は回動軸132に挿入されたネジリバネ133の付勢力により反時計方向に開き回動して表面131が装置の上方にある規制部134に突き当たってそれ以上の開き回動が阻止されて図20のように静止する。
【0224】
即ち、該上面カバー130の開き回動により画像記録手段100内が開放されて、装置前面よりプロセスカートリッジPCを取り出してジャム記録紙の取り除き処置をしたり、プロセスカートリッジPCの交換作業をしたりすることが可能である。
【0225】
上記作業終了後は、上面カバー130をネジリバネ133に抗して第1の位置に閉じ回動させてロック機構で開き止めさせ、原稿排出トレイ214及び原稿トレイ280を順次に元の第1の位置へ復帰回動させる。
【0226】
また排出ローラ対123から排出部125へ出力される記録紙が小サイズ(短いサイズ)のものであるときは原稿読み取り手段200の原稿トレイ280・原稿排出トレイ214を第2の位置に退避回動させる、或いは適当な角度に持ち上げ回動させることでその出力小サイズ記録紙の排出部125からの取り出しがしやすくなる。
【0227】
本実施例の装置も前記実施例1の▲1▼〜▲7▼と同様の効果を有している他に、原稿読み取り手段200の略Uターン形状搬送路の上流にある原稿載置部、および略Uターン形状搬送路の下流にある原稿排出部、および画像記録手段の記録紙排出部の少なくとも一部が、各々の回動支点を中心に回動可能であるとともに、各々の表面が装置設置面に対して略平行である第1の位置、および該第1の位置より指定角度のみ回動した第2の位置を持つことから、上記のように画像記録手段100におけるジャム記録紙の除去作業やプロセスカートリッジPCの交換作業等も装置前面より行なうことができて前面操作性がよい。また原稿トレイ280および原稿排出トレイ214が記録紙排出部から離れた位置に設定できるために、短いサイズの排出記録紙が取りやすくなる。
【0228】
〈実施例3〉(図21)
本実施例は前記実施例2の多機能画像形成装置において、画像記録手段100の上面カバー130の回動軸132に挿入されているネジリバネ133の付勢力(上面カバー開き回動力)を強く設定することで、原稿読み取り手段200側の原稿トレイ280・原稿排出トレイ214を第1の位置にした状態のままにおいて、第1の位置状態の上面カバー130のロック機構を解除したとき、図21の実線示のように該上面カバー130の強い開き回動力で、その上の原稿排出トレイ214及び原稿トレイ280も一緒に回動中心228a(b)・213aを中心に押し上げ回動させるようにしたものである。
【0229】
上面カバー130は原稿排出トレイ214・原稿トレイ280の重量を支えて規制部材134でそれ以上の開き回動が阻止される第2の位置まで開き回動して画像記録手段100が開放状態となる。
【0230】
即ち、上面カバー130を開く際に原稿トレイ280・原稿排出トレイ214の退避回動操作をする必要がなくなる。
【0231】
画像記録手段100からのジャム記録紙の取り除きやプロセスカートリッジPCの交換等を終了したら上面カバー130をネジリバネ133に抗して第2の位置から第1の位置へ閉じ回動させてロック機構で開き止めさせる。上面カバー130の閉じ回動に伴い、原稿排出トレイ214・原稿トレイ280も自重で下がり回動して第1の位置へ復帰する。
【0232】
本実施例の装置も実施例2と同様の効果を有している他に、上記のように上面カバー130の開き止めロックを解除するだけで該上面カバー130の開き回動に伴いその上の原稿排出トレイ214・原稿トレイ280も退避回動するので、実施例2よりも画像記録手段100の開放操作手順が容易になる。
【0233】
〈実施例4〉(図22〜図25)
本実施例は、前述図2の多機能画像形成装置において、画像記録手段100の上面カバー130の回動ヒンジ部を図22〜図25のような構成としたものである。
【0234】
即ち、主として図24・図25を参照して、上面カバー130の後方(基部側)両端にはカバーヒンジ130aがあり、このカバーヒンジ130aの貫通した穴部130bには回動軸132を記録紙幅方向に通してある。
【0235】
上面カバー130は回動軸132を支点として回動可能となっている。回動軸132にはカバーヒンジ130aより右側に飛び出た部分にネジリバネ133と後述のスライダー136が挿入されている。
【0236】
回動軸132の先端は装置本体カバー1000にあり、前後方向に延びている長穴1010とかん合しており、回動軸132の抜け防止のため、止め輪1321が付いている。
【0237】
ネジリバネ133はカバーヒンジ130aとスライダー136の突起部136aに引っかけてあり、付勢力によって上面カバー130を回動軸132を支点として反時計方向、即ち開き方向に回動させようとする。
【0238】
一方、スライダー136がネジリバネ133の付勢力で時計方向に回動しないように、スライダー136の前面右側にボス136bがあり長穴1010とかん合している。スライダー136の背面には、圧縮バネ135が装置本体カバー1000と一体のバネ受け137との間に挟まれており、スライダー136を圧縮バネ135の付勢力によって、装置前面方向に動かそうとする。この時、スライダー136に挿入されている回転軸132は上面カバー130にも挿入されているので、該上面カバー130も装置前面方向に付勢力を受けることになる。
【0239】
上記のように、上面カバー130は反時計方向と同時に装置前面方向にも付勢力が受けるが、図示しないロック手段により付勢力を抗して第1の位置を維持している。
【0240】
また図示していないが、上面カバー130の後方左側のカバーヒンジ130aにも前記の機構を備えている。
【0241】
次に動作を説明すると、前述の図示しないロック手段を解除すると上面カバー130は回転軸132に挿入されたネジリバネ133の付勢力により反時計方向に開き回動して表面131が装置の上方にある規制部134(図22・図23)に突き当たり、かつ回転軸132に挿入されたスライダー136を付勢する圧縮バネ135によって、スライダー136と共に装置前面方向に動きスライダー136のボス136bが装置本体カバー1000の長穴1010の曲面部分1011に突き当たって静止する第2の位置となる。
【0242】
上面カバー130を閉じる時はユーザーが該カバー130をネジリバネ133の付勢力に抗して、図示しないロック手段の近くまで時計方向に回動させ、次に圧縮バネ135の付勢力に抗して回動軸132が長穴1010の曲面部1012に突き当たるまで押して、再び時計方向に回動させて、図示しないロック手段により付勢力を抗して第1の位置を維持する。
【0243】
本実施例の装置は上記構成であるために、前記実施例2の装置と同様の効果を有している他に、画像記録手段の記録紙排出部回動中心、即ち上面カバー130の回動中心132が記録紙排出部130の回動動作に対応して装置手前側に移動することで、上面カバー130の回動中心132が手前に移動しない場合(図23において2点鎖線で示す上面カバー130、いわゆる実施例2あるいは実施例3の場合)に比較して、上面カバー130の開く角度が図23のように大きくなるので、プロセスカートリッジPCの交換およびジャム記録紙の取り出し等の作業が一層容易になる。
【0244】
〈実施例5〉(図26)
本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置において、図26のように、原稿読み取り手段200の原稿排出トレイ214を原稿の進行方向の長さよりも短く設定したものである。
【0245】
排出原稿O′の一部は原稿排出トレイ214上にストックしきれず、先端部は排出記録紙P′の上に積載される。しかし排出原稿O′の後端部は原稿排出トレイ214によって排出記録紙P′と仕分けされているので、排出原稿O′および排出記録紙P′を取り出す時に混ぜ合わさる心配がない。
【0246】
本実施例の装置は上記構成であるために、前記実施例2の装置と同様の効果を有している他に、原稿排出部が記録紙排出部の少なくとも一部と重複している、即ち画像記録手段100の上面カバー130の上方に原稿排出トレイが存在しないので、排出記録紙P′の取り出しや、画像記録手段100からのジャム記録材の取り出しやプロセスカートリッジPCの交換等の作業が他の実施例の場合よりも容易になる。
【0247】
〈実施例6〉(図27・図28)
本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置において、原稿排出トレイ214をなくし、記録紙排出部125・131を原稿排出部に兼用させたものである。
【0248】
この場合原稿と記録紙が同時に排出されるような場合に、両者が混在しないような工夫が必要である。そのために本実施例では図28のように、原稿の排出方向と直角な原稿幅における中心線xと記録紙の排出方向と直角な記録紙幅における中心線mとが一致しないように、原稿読み取り手段200は画像記録手段100に対してシフトした位置にある。
【0249】
本実施例の装置は上記構成であるから、実施例2の装置と同様の効果を有している他に、画像記録手段100からのジャム記録紙の取り出し、プロセスカートリッジPCの交換等の作業は前記実施例5の場合より一層容易になる。また原稿トレイ280が記録排出部から離れた位置に設定できるために短いサイズの排出記録紙が実施例5の場合より一層取りやすくなる。
【0250】
〈実施例7〉(図29)
本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置において、図29のように、複合機能例えばコピーモード、ファクシミリモード等を選択するキー、およびファクシミリ送信するときのダイヤルキー、および装置状態等を示す表示部等を備えた操作部144は画像記録手段100の左上面部に操作面を傾斜状態にして置かれており、装置正面側より操作可能となっている。
【0251】
そしてこの操作部144は原稿トレイ280の原稿幅方向における左側面280bおよび原稿排出トレイ214の原稿幅方向における左側面214bに、t1のすきまで近接する輪郭部144aと、回動可能で記録紙排出部となる上面カバー130の原稿幅方向における左側面(130a)にt2のすきまで近接する輪郭部144bとから輪郭の一部が形成されている。
【0252】
一方、プロセスカートリッジ(PC)は感光体以外に記録紙幅方向に感光体を駆動するギヤ等を含んでいるために、このプロセスカートリッジを脱装着するために回動可能な上面カバー130の記録紙幅方向に対する横幅は、原稿トレイ280および原稿排出トレイ214の原稿幅方向に対する横幅よりも大きくなっている。
【0253】
したがって、輪郭部144aと輪郭部144bとは階段上に連結され、さらに連結部である輪郭部144cは上面カバー130の第2の位置を規定するためのストッパーも兼ねている。
【0254】
また操作部144と、原稿トレイ280および原稿排出トレイ214および記録紙排出部を兼ねる上面カバー130とは、前述のように原稿幅方向および記録紙幅方向においてt1およびt2のすきまを持っているために、各々の回動動作に差しつかえがない。
【0255】
本実施例装置は、前述実施例2の装置と同様の効果を有する他に、操作部領域を最大限有効に使えるために、結果的に装置横幅方向をコンパクト化可能である。
【0256】
〈実施例8〉(図30)
本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置において、図30のように、装置両側にある左カバー154および右カバー157は各々独立して取付け取り外しが可能な構成となっている。
【0257】
画像記録手段100の左側面には、画像記録手段100を駆動させるための駆動系(不図示)の支持体となるとともに断面がコの字形状をしたギア側板150が、図示しないフレームに固定されている。
【0258】
更にギア側板150の上面折曲げ部には、手前から順番に操作部144および中継基板140および冷却用ファンモータ151が、さらにコの字形状の内部には電気ボード142および電気ボード143が取付けられている。
【0259】
またギア側板150の上面部にはビス取付け穴153があり、かつ下面部には前後方向に後述の爪引っ掛け用角穴152を含む2個の開口部がある。
【0260】
左カバー154の下面部の前後方向にある引っ掛け用爪155、155aを、ギア側板150の下面部にある爪引っ掛け用角穴152を含む2個の開口部に挿入することにより位置決めがなされる。
【0261】
また左カバー154の上面部には前後方向にカバー取付け用ボス156、156aがあり、ギア側板150のビス取付け用穴153および原稿読み取り手段200のフレームの折曲げ部のビス取付け穴153aの位置で固定される。
【0262】
同様に右カバー157にも下面部に引っ掛け用爪158、158aがあり、上面部にはカバー取付け用ボス159があり、左カバー154と同様に図示しないフレーム右側に設けられた箇所に固定される。
【0263】
左カバー154および右カバー157の取り外しに関しては、前述の工程と逆の工程を実施すればよい。
【0264】
本実施例装置は、前述実施例2の装置と同様の効果を有する他に、装置両サイドにある外装カバーの少なくとも一方が、読み取り手段の部品を取り外さなくても、取付け取り外しが可能であること、即ち両サイドの外装カバー154・157を、原稿読み取り手段200の部品を取り外さないで取付け取り外しが可能であるので、電気ボード142および143の調整および交換等のメンテナンスを容易に行なうことが可能である。さらに外装カバー154・157には操作部等の電気部品が取付けられていないので、外装カバーの取付け取り外しを行なう時に、信号ケーブル等をはさみこむ心配がなくなる。
【0265】
〈実施例9〉(図31)
本実施例の装置は、図31のように、原稿読み取り手段200について読み取り部のコンタクトイメージセンサ208が略Uターン形状搬送路の上流側にある以外は、基本的に実施例2の多機能画像形成装置とほぼ同じである。
【0266】
原稿トレイ280上に原稿表面を上向きにして載置された複数枚の原稿は、ピックアップローラ255によって上位原稿が呼び出される。次にピックアップローラ255の下流側にある分離ローラ256および分離パッド239により1枚のみが分離される。
【0267】
分離された1枚の原稿は、さらに下流側にある第1搬送ローラ242およびUターン直前の第2搬送ローラ206およびUターン後の排紙ローラ207によって、原稿面を裏面にした状態で、原稿排出トレイ2008に排出される。
【0268】
このとき、原稿面上の画像情報は、第1搬送ローラ242と第2搬送ローラ206の間に位置し、読み取り面を下側にしたコンタクトイメージセンサ208によって読み取られる。
【0269】
写真原稿のような厚手の特殊原稿も、原稿表面を上向きにして原稿トレイ280上に載置する。一方、画像読み取り手段200の後方において、Uターン部の搬送路の外側面を形成するとともに、回動することにより搬送路を開放するカバー2009を矢印方向に回動する。
【0270】
前述と同じ過程を経て、第2搬送ローラ206に到達した特殊原稿は、Uターン形状搬送路Uが開放されているのでUターンしないで後方にそのまま排出される。
【0271】
本実施例装置は、前述実施例2の装置と同様の効果を有している他に、原稿読み取り手段200において、原稿経路がUターン搬送路Uを形成しており、かつ特殊原稿用開放カバー2009は不使用時には原稿読み取り手段200に収納可能であるので装置後方への出っ張り部がない。
【0272】
したがって装置の設置面積を少なくすることができるために、装置の前後方向のコンパクト化が可能である。
【0273】
また読み取り部に、コンタクトイメージセンサ等の等倍光学系を用いているために、装置の高さ方向をコンパクト化することが可能である。
【0274】
そして通常原稿および特殊原稿ともに原稿面を上向きにした状態で、同じ原稿トレイ208上に載置するので、ユーザに混乱を招かず操作性に優れている。
【0275】
〈実施例10〉(図32)
本実施例の原稿読み取り手段200においては、図32のように、略Uターン形状搬送路Uの入口部にある原稿トレイ280は、出口部にある原稿排出トレイ214より低い位置にある。
【0276】
原稿トレイ280上に原稿表面を上向きにして載置された複数枚の原稿は、ピックアップローラ255によって上位原稿が呼び出される。次にピックアップローラ255の下流側にある分離ローラ256および分離パッド239により1枚のみが分離される。
【0277】
分離された1枚の原稿は、さらに下流側にある第1搬送ローラ242およびUターン直前の第2搬送ローラ206およびUターン後の排紙ローラ207によって、原稿面を裏面にした状態で原稿排出トレイ214に排出される。
【0278】
このとき、原稿面上の画像情報は、第1搬送ローラ242と第2搬送ローラ206のほぼ中間点を読み取り位置とし、略Uターン形状搬送路Uの内側にあって原稿面を照らす蛍光燈2509および原稿面からの反射光2510の進路をUターン形状搬送路内側空間内で変える折り返しミラー2511、2512、2513およびレンズ2514からなる縮小光学系により、読み取り素子であるCCD2515に結像して読み取られる。
【0279】
ここに折り返しミラー2513は、図面手前側から奥側の方向に反射光2510の進路を変えるものであり、さらにCCD2515の読み取り面は図面と同一平面上にある。
【0280】
写真原稿のような厚手の特殊原稿も、原稿表面を上向きにして原稿トレイ280上に載置する。一方、画像読み取り手段200の後方において、Uターン部搬送路Uの外側面を形成するとともに、回動することにより搬送路を開放するカバー2516を矢印方向に回動する。
【0281】
前述と同じ過程を経て、第2搬送ローラ2506に到達した特殊原稿は、Uターン形状搬送路が開放されているのでUターンしないで後方にそのまま排出される。
【0282】
本実施例装置は、前述実施例2の装置と同様の効果を有する他に、通常原稿のセット、および特殊原稿のセット、および排出原稿の取り出し、および排出記録紙の取り出し、および紙収容箱の脱装着のすべてを装置の前面より行なうことができるので操作性に優れている。
【0283】
原稿経路がUターン搬送路を形成しており、かつ特殊原稿用開放カバー2516は不使用時には原稿読み取り手段200に収納可能であるので装置後方へ出っ張り部がない。したがって装置の設置面積を少なくすることができるために、装置の前後方向のコンパクト化が可能である。
【0284】
CCDおよび縮小光学系から構成される読み取り部2509〜2515を、略Uターン形状搬送路Uの内側に配置して空間を有効に使用することにより、装置の高さ方向をコンパクト化することが可能である。
【0285】
通常原稿および特殊原稿ともに原稿面を上向きにした状態で、同じ原稿トレイ280上に載置するので、ユーザ混乱を招かず操作性に優れている。
【0286】
〈実施例11〉(図33・図34)
本実施例の装置は、前述実施例2の多機能画像形成装置の変形構成であり、図33は該装置の全体的概略構成図、図34は原稿・記録紙兼用の排紙ローラ207回りの駆動機構の斜視図である。
【0287】
本実施例は、画像記録手段100の画像記録済みの記録紙(プリント用紙)と、原稿読み取り手段200の排出原稿を共通の排出ローラ207にて排出部125・131へ出力させるようにしたものである。即ち、画像記録手段100において定着手段117を出たプリント用紙はシートパス2741を通して原稿読み取り手段200の排出ローラ207へ導びかれ、排出部125・131にフェイスダウンで排出される。また原稿読み取り手段200において、画像読み取り済みの原稿は同じく排出ローラ207にて排出部125・131にフェイスダウンで排出される。
【0288】
画像記録手段100と原稿読み取り手段200との共通の排出ローラ207には、画像記録手段100のプリンタモータ(不図示)からの駆動を伝達するための画像排紙ギア2751(図34)が右側に取付けられている。この画像排紙ギア2751はワンウェイクラッチ(不図示)が内包されたギアであり、図34の一点鎖線の矢印方向に画像排紙ギア2751が回転したときに軸2752を介して排出ローラ207に駆動が伝達するように取付けられている。
【0289】
さらに、画像記録排紙ギア2751は、排出ローラ207が、画像記録手段100の搬送速度に合った回転速度となるギアの歯数になっている。
【0290】
また、排出ローラ207の同軸上右端には、原稿読み取り手段200の駆動モータ222(図2・図30)からの駆動を伝達するための原稿排紙ギア2750が画像排紙ギア2751に並んで取付けられている。
【0291】
この原稿排紙ギア2750もワンウェイクラッチ(不図示)が内包されたギアであり、図29の破線の矢印方向に原稿排紙ギア2750が回転した時に駆動が伝達するように取付けられている。
【0292】
さらに、原稿排紙ギア2750は、排出ローラ207が、原稿読み取り手段200の搬送速度に合った回転速度となるギアの歯数になっている。
【0293】
さらに、画像排紙ギア2751には、画像排紙アイドラギア1900が画像記録手段100の駆動を伝えるべく回転可能にかみ合っている。
【0294】
また、原稿端ギア2750には、原稿排紙アイドラギア2740が原稿読み取り手段200の駆動を伝えるべく回転可能にかみ合っている。
【0295】
次に実際の動作を説明する。
【0296】
原稿が原稿読み取り手段200にあり、原稿排紙動作の時には原稿排紙アイドラギア2740は破線の矢印方向に回転する。
【0297】
原稿排紙アイドラギア2740とかみ合ってる原稿排紙ギア2750も破線の矢印方向に回転し、ここで内包しているワンウェイクラッチ(不図示)の働きにより軸2752を介して排出ローラ207に駆動が伝達し、排出ローラ207は実線の矢印方向に回転する。
【0298】
このとき、排出ローラ207の軸上にある画像排紙ギア2751は、内包するワンウェイクラッチ(不図示)の働きによりすべりを生じ、排出ローラ207の軸からの駆動を受けることがない。
【0299】
このため、画像排紙ギア2751とつながっている画像記録手段100の駆動系に、駆動が伝達することはなく、不都合は生じない。
【0300】
次に、プリント用紙が画像記録手段100にあり、プリント用紙排紙動作の時には画像排紙アイドラギア1900は、一点鎖線の矢印方向に回転する。
【0301】
画像排紙アイドラギア1900とかみ合っている画像排紙ギア2751も一点鎖線矢印方向に回転し、ここで内包しているワンウェイクラッチ(不図示)の働きにより軸2752を介して排出ローラ207に駆動が伝達し、排出ローラ207は実線の矢印方向に回転する。
【0302】
この時、排出ローラ207の軸上にある原稿排紙ギア2750は、内包するワンウェイクラッチ(不図示)の働きによりすべりを生じ、排出ローラ207軸からの駆動を受けることがない。
【0303】
このため原稿排紙ギア2750とつながっている原稿読み取り手段200の駆動系に、駆動が伝達することはなく、不都合は生じない。
【0304】
以上、説明したように原稿読み取り手段200からの駆動、あるいは画像記録手段100からの駆動のどちらにおいても、常に排出ローラ207は排紙方向である実線の矢印方向に回転するため、排出ローラ207を共通化した搬送系が実現できる。
【0305】
本実施例装置は上記構成であるから、前述実施例2の装置と同様の効果を有している他に、排出ローラが一つになるので、コストダウンを図ることが可能である。排出ローラが一つになるので、装置の高さ方向のコンパクト化を図ることが可能である。排出ローラ207の軸2752上に、画像記録手段100、原稿読み取り手段200の各々に対応したギアを有することができるので、駆動系の設計における自由度が広がる。
【0306】
〈実施例12〉(図33・図35・図36)
本実施例の装置は、前述実施例11の装置(図33)において、画像記録手段100と原稿読み取り手段200との共通の排出ローラ207の軸2752には、駆動を伝達するための排出ローラギア5750を右端側に備えている。
【0307】
図35は画像記録手段100を稼働させた時の、排出ローラギア5750周辺を示す左側面図である。
【0308】
図36は原稿読み取り手段200を稼働させた時の、排出ローラギア5750周辺を示す左側面図である。
【0309】
画像記録手段100を駆動するための図示しないメインモータ等の駆動源から、駆動力を排出ローラギア5750に伝達するための画像排紙アイドラギア5900は、画像記録手段100側にある画像排紙アイドラギア軸5901に回転可能に取付けられている。
【0310】
画像排紙遊星ギア5903は、画像排紙アイドラギア5900と常にかみ合うように、画像排紙アイドラギア軸5901を中心として回動可能な平板形状の画像排紙アーム5902上に立てられた画像排紙遊星ギア軸5904に回転可能に取付けられている。
【0311】
さらに、画像排紙遊星ギア5903は、画像排紙アイドラギア5900とかみ合い状態を維持しながら、画像排紙アーム5902により、画像排紙アイドラギア軸5901を中心に時計方向に回動可能となり、排出ローラギア5750とかみ合うようになっている。
【0312】
したがって、画像記録手段100に対応した排出ローラ207の回転速度が得られる駆動系がこの画像排紙遊星ギア5903までで実現される。
【0313】
一方原稿読み取り手段200を駆動するための図示しないメインモータ等の駆動源から、駆動力を排出ローラギア5750に伝達するための原稿排紙アイドラギア5740は、原稿読み取り手段200側にある原稿排紙アイドラギア軸5741に回転可能に取付けられている。
【0314】
原稿排紙遊星ギア5743は、原稿排紙アイドラギア5740と常にかみ合うように、原稿排紙アイドラギア軸5741を中心として回動可能な平板形状の原稿排紙アーム5742上に立てられた原稿排紙遊星ギア軸5744に、回転可能に取付けられている。
【0315】
さらに、原稿排紙遊星ギア5743は、原稿排紙アイドラギア5740とかみ合い状態を維持しながら、原稿排紙アーム5742により、原稿排紙アイドラギア軸5741を中心に時計方向に回動可能となり、排出ローラギア5750とかみ合うようになっている。
【0316】
したがって、原稿読み取り手段200に対応した排出ローラ207の回転速度が得られる駆動系がこの原稿排紙遊星ギア5743までで実現される。
【0317】
ここで、原稿排紙アイドラギア5740と原稿排紙アーム5742との対向部にある摩擦部材5760は、図示しないバネによって、原稿排紙アイドラ軸5741のスラスト方向に加圧されるように設けられている。
【0318】
したがって、原稿排紙アイドラギア5740のトルクは、原稿排紙アーム5742に伝わるようになっており、また過負荷の時はすべるようになっている。
【0319】
さらに、原稿排紙遊星ギア軸5744と画像排紙遊星ギア軸5904とは連絡アーム5905によってリンク機構を構成している。
【0320】
次に動作を説明する。
【0321】
原稿読み取り手段200を稼働する時は次のとおりである。その時の様子を図35に示す。
【0322】
まず、原稿読み取り手段200からの駆動により原稿排紙アイドラギア5740は時計方向に回転する。
【0323】
原稿排紙遊星ギア5743は、原稿排紙アイドラギア5740の駆動を伝達されて反時計方向に回転しながら、原稿排紙アイドラギア軸5741を中心に原稿排紙アーム5742と摩擦材5760の摩擦により排出ローラギア5750にかみ合うまで時計方向に回動する。
【0324】
原稿排紙アーム5742による回動動作は、原稿排紙遊星ギア5743と排出ローラギア5750がかみ合うと、原稿排紙アーム5742と摩擦部材5760との間にすべりが生じるために止る。
【0325】
この時、画像排紙遊星ギア5903は、連結アーム5905によって、原稿排紙遊星ギア5743の動きに合わせて排出ローラギア5750とのかみ合いからはずれて、画像排紙遊星ギア軸5904を中心に画像排紙アーム5902によって反時計方向に回動する。
【0326】
この原稿排紙遊星ギア5903と排出ローラギア5750とのかみ合い動作が完了して、原稿読み取り手段200の稼働の準備が終わったことになる。
【0327】
一旦、原稿読み取り手段200の駆動を停止した後、再び駆動が再開され原稿読み取り手段200の駆動により排出ローラギア5750は時計方向に回転し、排出ローラ207は、原稿読み取り手段200に応じた回転速度で時計方向に回転していく。
【0328】
次に画像記録手段100を稼働する時は次のとおりである。その時の様子は図34に示す。
【0329】
まず、原稿読み取り手段100からの駆動により原稿排紙アイドラギア5740は反時計方向に回転する。原稿排紙遊星ギア5743は、原稿排紙アイドラギア軸5741を中心に原稿排紙アーム5742と摩擦材5760との摩擦により反時計方向に回動し、排出ローラギア5750とのかみ合いから外れてさらに反時計方向に回動していく。
【0330】
原稿排紙遊星ギア軸5744と連結している連絡アーム5905のリンク機構により、画像排紙遊星ギア5903は、画像排紙アイドラギア5901を中心に時計方向に回動していき、排出ローラギア5750とかみ合うまで回動する。原稿排紙アーム5742による回動動作は、画像排紙遊星ギア5903と排出ローラギア5750がかみ合うと、原稿排紙アーム5742と摩擦部材5760との間にすべりが生じるために止る。
【0331】
この画像排紙遊星ギア5903と排出ローラギア5750とのかみ合い動作が完了して画像記録手段100の稼働の準備が終わったことになる。
【0332】
一旦、原稿読み取り手段200の駆動を停止した後、画像記録手段100の駆動が開始され画像記録手段100の駆動により、排出ローラギア5750は画像記録手段100に応じた回転速度で時計方向に回転し、排出ローラ207は画像記録手段100に応じた回転速度で時計方向に回転していく。
【0333】
本実施例装置は上記構成あるから、前述実施例2の装置と同様の効果を有している他に、排出ローラが一つになるので、コストダウンを図ることが可能である。排出ローラが一つになるので、装置の高さ方向のコンパクト化を図ることが可能である。排出ローラ207の軸2752上に、2つのワンウェイクラッチを内包したギアを使用する場合(実施例11)に比べて、ギアトレインを一列にできるので装置の幅を小さくできる。
【0334】
なお、実施例1から実施例12において、原稿トレイ280および原稿排出トレイ214について少なくとも一方の構成材料を透明材料とすれば、原稿あるいは排出原稿あるいは排出記録紙を一層視認しやすくなり、ユーザ操作性が一層向上する。また装置からの原稿トレイ280および原稿排出トレイ214の出っ張り感も、透明のため薄れ、デザイン的にも優れたものになる。
【0335】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、多機能画像形成装置、即ちコピー機能・スキャナ機能・プリンタ機能・ファクシミリ機能等の複数の機能を持つ、ファクシミリ装置、ファクシミリ機能付き複写機、ファクシミリ機能付きプリンタ等の画像形成装置について、記録紙順番性、原稿視認性、原稿順番性、前面操作性、コンパクト性のすべてに渡って優れている、つまりユーザ使い勝手が良くかつコンパクトな装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の多機能画像形成装置の外観斜視図
【図2】 装置の左側カバーを外して電装系配設部を見せた斜視図
【図3】 装置の縦断側面図
【図4】 図3における原稿読み取り手段部分の拡大図
【図5】 原稿自動給紙モード時の実行動作フローチャート(その1)
【図6】 原稿自動給紙モード時の実行動作フローチャート(その2)
【図7】 原稿手差し給紙モード時の実行動作フローチャート(その1)
【図8】 原稿手差し給紙モード時の実行動作フローチャート(その2)
【図9】 装置制御系統のブロック図
【図10】 原稿読み取り手段の下ユニットの概略斜視図
【図11】 原稿読み取り手段の中ユニットの概略斜視図
【図12】 原稿読み取り手段の中ユニットの部分的拡大図
【図13】 (a)は回転原稿ガイド下の凹状段部分の一部の斜視図
(b)は白色基準マイラと、これに接着させたZ型板金の斜視図
【図14】 原稿読み取り手段の上ユニットの概略斜視図
【図15】 原稿読み取り手段の駆動系の斜視図(その1)
【図16】 原稿読み取り手段の揺動板駆動系の斜視図(その2)
【図17】 原稿読み取り手段の第1開放形態時の概略図
【図18】 原稿読み取り手段の第2開放形態時の概略図
【図19】 原稿読み取り手段の第3開放形態時の概略図
【図20】 実施例2の多機能画像形成装置の開放状態時の概略図
【図21】 実施例3の多機能画像形成装置の開放状態時の概略図
【図22】 実施例4の多機能画像形成装置の概略図
【図23】 装置開放状態時の概略図
【図24】 上面カバー開閉ヒンジ部の右側ヒンジ部の斜視図
【図25】 同ヒンジ部の平面図
【図26】 実施例5の多機能画像形成装置の概略図
【図27】 実施例6の多機能画像形成装置の概略図
【図28】 装置の外観斜視図
【図29】 実施例7の多機能画像形成装置の外観斜視図
【図30】 実施例8の多機能画像形成装置の左右側カバーを外した状態
の斜視図
【図31】 実施例9の多機能画像形成装置の概略図
【図32】 実施例10の多機能画像形成装置の概略図
【図33】 実施例11の多機能画像形成装置の概略図
【図34】 原稿・記録紙兼用排出ローラの駆動機構の要部の斜視図
【図35】 実施例12の多機能画像形成装置における、画像記録手段
稼働時の原稿・記録紙兼用排出ローラの駆動機構の状態図
【図36】 原稿読み取り手段稼働時の原稿・記録紙兼用排出ローラの駆動機構の状態図
【図37】 従来の多機能画像形成装置の装置構成形態例(その1)の概略図
【図38】 従来の多機能画像形成装置の装置構成形態例(その2)の概略図
【図39】 従来の多機能画像形成装置の装置構成形態例(その3)の概略図
【符号の説明】
100 画像記録手段
200 原稿読み取り手段
PC プロセスカートリッジ
101 感光体ドラム
103 レーザースキャナ
110 給紙カセット
117 定着器
125・131 記録紙排出部
280 原稿載置トレイ
214 原稿排出トレイ

Claims (11)

  1. 上面側を記録紙排出部とした画像記録手段と、該画像記録手段の記録紙排出部の略上方に位置するとともに少なくとも前記画像記録手段を制御する画像処理部に画像信号を与える原稿読み取り手段とから一体的に構成され、前記原稿読み取り手段における原稿搬送路の少なくとも一部は略Uターン形状搬送路から構成され、前記原稿搬送路の原稿入り口部に対する原稿載置部と前記原稿出口部に対する原稿排出部とが前記記録紙排出部とした前記画像記録手段の上面の上方に位置しており、かつ原稿進入方向および原稿排出方向、さらに前記画像記録手段における記録紙排出方向および記録紙収容箱脱装着方向が装置の奥行き方向に略平行であり、
    前記原稿載置部、前記原稿排出部、前記記録紙排出部の少なくとも一部が、各々の回動支点を中心に回動可能であり、
    前記画像記録手段の記録紙排出部の回動中心が記録紙排出部の回動動作に対応して装置手前側に移動する
    ことを特徴とする多機能画像形成装置。
  2. 前記原稿読み取り手段の原稿搬送路は、原稿入り口部が原稿出口部より上方にあり、かつ原稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送可能な自動給紙機構を備えた自動給紙時用略Uターン形状搬送路、および該自動給紙時用略Uターン形状搬送路の途中から分岐して、かつ原稿の進行方向が前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路の下流側に向かう分岐搬送路とから構成され、さらに原稿表面上の画像情報を読み取り素子に結像させるために略等倍光学系を用いた読み取り部が、前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路と前記分岐搬送路との合流口より下流側にあることを特徴とする請求項1に記載の多機能画像形成装置。
  3. 前記原稿排出部が前記記録紙排出部の少なくとも一部と重複していることを特徴とする請求項1または2に記載の多機能画像形成装置。
  4. 原稿の排出方向と直角な原稿幅における中心線と記録紙の排出方向と直角な記録紙幅における中心線とが一致していないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
  5. 前記原稿載置部の原稿幅における一方の側面および原稿排出部の原稿幅方向における一方の側面に近接する第1輪郭部と、該第1輪郭部と階段状に連結され、かつ回動可能な記録紙排出部の原稿幅方向における一方の側面に近接する第2輪郭部とから輪郭の一部が形成され、かつ前面操作が可能な操作部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
  6. 装置両サイドにある外装カバーの少なくとも一方が、読み取り手段の部品を取り外さなくても、取付け取り外しが可能であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
  7. 前記原稿載置部と前記原稿排出部の少なくとも一方は透明材料であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
  8. 前記自動給紙機構は、
    積み重ね状態にある1枚以上の原稿の少なくとも一部の範囲を載置し、かつ揺動可能な揺動手段と、
    前記揺動手段と対向位置にあり、かつ前記揺動手段上に載置された原稿の最上原稿を呼び出すための呼び出し手段と、
    前記揺動手段より原稿搬送方向下流側にあり、かつ原稿を揺動手段にセットするときに原稿の先端位置を規制するための原稿突き当て部と、
    前記原稿突き当て部より原稿搬送方向下流側にあり、かつ複数の原稿から1枚のみを分離して下流側に送る分離手段と、
    前記揺動手段および前記呼び出し手段を駆動するためのメインモータ等の1つ以上の駆動源と、
    前記駆動源からの駆動力を前記揺動手段に伝達し、かつ原稿と呼び出し手段間圧力の発生源となるトルクリミッタを少なくとも一部に含む駆動伝達手段と、
    から構成され、前記揺動手段を駆動する駆動源の正逆回転の切り替えにより前記揺動手段を揺動させ、前記トルクリミッタで発生する滑りトルクにより、前記呼び出し手段は、前記揺動手段上に載置された原稿に対して所定の圧力を加え、前記揺動手段上に載置された1枚以上の原稿から1枚のみを分離搬送する機構であることを特徴とする請求項2に記載の多機能画像形成装置。
  9. 原稿排紙手段が記録紙排紙手段を兼ねていることを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
  10. 前記記録紙排出部の一部がカートリッジの着脱部の蓋を兼用することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の多機能画像形成装置。
  11. 前記蓋を開放すると前記原稿載置部と前記原稿排出部が押されて上昇することを特徴とする請求項10に記載の多機能画像形成装置。
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