JP2009018916A - 給紙機構、給紙装置、画像形成装置 - Google Patents

給紙機構、給紙装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形成装置等に用いられる給紙機構において、用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高める。
【解決手段】 用紙の搬入方向に回転する、少なくとも接触体12が可塑性を有する材質のフィードローラ10と、所定の押圧でフィードローラ10に圧接して複数の圧接面311を形成する複数の圧接ローラ21を有するリタードローラ20とを備え、フィードローラ10の接触体12とリタードローラ20の圧接ローラ21とは硬度差を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置等において利用される給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置に関する。
従来より複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、画像形成の対象となる用紙を供給する給紙装置が内蔵されている。図10は、そのような画像形成装置の模式的構成図である。
図10に示すように、画像形成装置100は、画像をトナー像として生成し、手差しトレイ110又は給紙装置120から供給された用紙上に形成させる画像形成部130、及び用紙上のトナー像を定着して印刷物とする画像定着部140を備えている。
又、画像形成部130等の下部には複数の給紙装置120が積層して備えられている。
各給紙装置120は、用紙を積載するトレイ125と、トレイ125からの用紙を画像形成部130へ導くための、図中囲み点線にて示す給紙機構200とが備えられており、トレイ125及び給紙機構200から搬出された用紙は、共通の搬送路を通って画像形成部130へ搬入される。
次に、図11は、給紙装置120の要部を示す模式的側面図である。図11に示すように、給紙装置120内部において、トレイ125は給紙装置120の筐体底面126に、回動機構127を介して回動可能に固定されており、所定角で傾斜した状態を保つ。
又、ピックローラ211は、後述するフィードローラ212とともに樹脂製の筐体部210に格納されている。筐体部210は、給紙装置120の図示しない筐体上面に弾性部材213を介して取り付けられており、弾性部材213からの押圧によってフィードローラ212の回転軸を中心として図中下向きに回動する。これによりピックローラ211が傾斜したトレイ125に載置された用紙表面に接触する。なお、図11においては、トレイ125に用紙は載置されておらず、トレイ125の表面が直接ピックローラ211に接触している状態を例示した。
次に、筐体部210に内蔵されたフィードローラ212に対向するように、リタードローラ215が給紙装置120の筐体側に設けられている。リタードローラ215は弾性部材217によりフィードローラ212の表面に向かう付勢力が加えられ、フィードローラ212に所定のニップ圧で押圧される。
フィードローラ212は図示しない外部駆動力により常時回転するローラであり、中間ギア214を介してピックローラ211を自らと同一回転方向に従動させる。
又、リタードローラ215は、通常はフィードローラ212の回転方向と逆方向に回転し、図示しないトルクリミッタに加わる負荷に応じて順方向に回転するローラである。又、フィードローラ212とリタードローラ215とがなすニップ部Nの手前には、給紙装置120の筐体壁面の一部がカバー216として設けられている。
図12に、給紙装置120のリタードローラ215の近傍の構成を模式的に示す斜視図を示す。又、図13は、給紙装置120におけるフィードローラ212とリタードローラ215との位置関係を説明するための模式的斜視図である。
図13に示すように、カバー216は、リタードローラ215の両側に所定間隔で設けられた複数のフィン220とともにトレイ125から搬出される用紙をフィードローラ212及びリタードローラ215との間に導くガイド板として機能し、図11に示すように、用紙はこのカバー216に沿ってフィードローラ212とリタードローラ215とがなすニップ部Nに導かれ、画像形成部130へ搬送される。
ここで、フィードローラ212及びリタードローラ215は、用紙の重送を防ぐための機構である。すなわち、図14に示すように、ピックローラ211によってフィードローラ212側へ送り出される用紙は、必ずしも一枚単位で送り出されるとは限らず、紙面間の摩擦等の原因で複数枚の用紙が積層した状態で一度に送り出されることがある。
2枚の積層された用紙300a及び300bを例として、フィードローラ212及びリタードローラ215がなすニップ部Nに送り込まれると、上側の用紙300aが、搬送方向に回転するフィードローラ212の表面に接して内側へ送り込まれる一方、下側の用紙300bは、リタードローラ215がフィードローラ212の回転方向と逆方向に回転していることにより、図中矢印で示す用紙300aの搬送方向と逆方向に押し戻される。
又、ピックローラ211から送り出される用紙が用紙300a一枚である場合は、当該用紙は、フィードローラ212とリタードローラ215とからそれぞれ逆向きの力が加えられることとなるが、リタードローラ215はトルクリミッタに一定以上の負荷が加えられた場合は逆方向、すなわちリタードローラ215の回転方向の順方向に回転する。したがって、一枚の用紙300aはフィードローラ212及びリタードローラ215のそれぞれの回転により図中矢印の搬送方向に送り出される。
給紙機構200の動作においては、フィードローラ212により上側の用紙300aと下側の用紙300bとをより確実に分離することが求められる。そのような技術としては、図15(a)及び図15(a)のA−A直線断面図である図15(b)に示すように、フィードローラの代わりに一対のベルト400を用いるとともに、ベルト400の中央に対応する位置に、外径が本体部451より大きい凸周部452を設けたリタードローラ450を用い、一対のベルト400の間隙にリタードローラ450の凸周部452が入り込んでニップ部Nを形成するようにした構成がある(特許文献1を参照)。
リタードローラ450において凸周部452の表面には微細な凹凸形状が設けられており、本体部451の表面よりも摩擦係数が大きくなっている。
このような構成とすることにより、搬出されるべき用紙をベルト400とリタードローラ450の本体部451との間で挟み込み、押し戻されるべき用紙をベルト400の間隙にて凸周部452に接触させるようにして、画像形成部130へ搬入すべき用紙と他の用紙との分離性を高めている。
特開平11−59937号公報
しかしながら、図15(a)(b)に示す上記の従来の給紙機構においては、以下のような課題があった。すなわち、リタードローラ450の凸周部452は他の部分より外周が大きいため、図16に模式的に示すように、図中破線矢印の搬送方向からニップ部Nに送り込まれる用紙は、その枚数、種類によらず、端部が必ず最初に凸周部452に接触することとなる。
このとき、リタードローラ450の一部である凸周部452は用紙の搬入方向と逆向きに回転しており、かつ表面が凹凸を有する荒い状態であるため、凸周部452に搬入すべき用紙が衝突すると、端部や表面に傷がついたり変形が生じたりする可能性があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高めることができる給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、用紙の搬入方向に回転する、少なくともローラの表面が可塑性を有するフィードローラと、
所定の押圧で前記フィードローラに圧接して複数の圧接面を形成する複数の圧接ローラを有するリタードローラとを備え、
前記フィードローラと前記リタードローラとは硬度差を有する、給紙機構である。
又、第2の本発明は、前記フィードローラの、隣接する前記複数の圧接面に挟まれる部分の形状は、前記フィードローラと前記圧接ローラとの前記硬度差に基づいて、前記リタードローラ側へ向かって突出するよう変形している、第1の本発明の給紙機構である。
又、第3の本発明は、前記フィードローラの硬度は、前記リタードローラの硬度より低い、第1又は第2の本発明の給紙機構である。
又、第4の本発明は、前記リタードローラは、一対の前記圧接面を有し、前記一対の前記圧接面に挟まれる部分は、前記フィードローラの中央部分に対向している、第1又は第2の本発明の給紙機構である。
又、第5の本発明は、前記用紙の搬入側から隣接する前記複数の圧接面に挟まれる部分に向かって伸びるように設けられた、前記用紙を前記圧接面へ導くためのガイド部材を備えた、第1又は第2の本発明の給紙機構である。
又、第6の本発明は、前記リタードローラの前記用紙の搬入側に設けられたカバー部を備え、
前記ガイド部材は、前記カバー部に別部材として設けられた、第5の本発明の給紙機構である。
又、第7の本発明は、前記リタードローラの前記用紙の搬入側に設けられたカバー部を備え、
前記ガイド部材は、前記カバー部と一体成形されている、第5の本発明の給紙機構である。
又、第8の本発明は、前記フィードローラの外径は、前記リタードローラの前記圧接ローラの外径と実質上同一である、第1又は第2の本発明の給紙機構である。
又、第9の本発明は、筐体と、
用紙を積載するトレイと、
前記第1から8のいずれかの本発明の給紙機構と、
前記給紙機構に前記トレイ上に積載された用紙を搬入させるピックローラとを備えた給紙装置である。
又、第10の本発明は、第9の本発明の給紙装置と、
前記給紙装置の前記給紙機構から搬送された用紙上に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙上に形成された前記画像を前記用紙に定着させる画像定着部とを備えた、画像形成装置である。
以上のような本発明によれば、用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高めることができる給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1(a)(b)(c)はそれぞれ、本発明の実施の形態1の給紙機構の要部を模式的に示す斜視図、正面図、側面図である。
図1(a)〜(c)の各図において、給紙機構1は、フィードローラ10と、フィードローラ10に対向して設けられたリタードローラ20とを備える。
フィードローラ10は図11に示す従来の給紙機構200のフィードローラ212と同様の構成を有し、外部からの回転駆動力を伝達される回転軸11と、回転軸の周囲に設けられた、用紙と直接接触する接触体12とを備える。接触体12の材料としてはシリコンゴム等の弾性素材を用いる。
リタードローラ20は、フィードローラ10の接触体12の表面に接する一対の圧接ローラ21及び圧接ローラ21同士を接続する接続軸22、及び接続軸22と同軸に設けられ、図示しないトルクリミッタを介して回転駆動力を伝達される回転軸23とを備える。圧接ローラ21の材料としては、接触体12同様のゴム等の弾性部材を用いるが、接触体12に比して硬度の高い材料を用いる。
図1(b)に示す例では、フィードローラ10の接触体12の寸法は外径20mm、全長24mmとし、リタードローラ20は、フィードローラ10の寸法に合わせて、外径20mmで全長10mmの圧接ローラ21を一対用い、4mmの間隔を設けて配置する構成とした。圧接ローラ21の間隔は、フィードローラ10の中央部分に対向している。又、圧接ローラ21のゴムの硬度を45°とし、接触体12のゴムの硬度を33°とした。なお、フィードローラ10の外径とリタードローラ20の圧接ローラ21との外径は、設計誤差や製品の歩留まりの範囲内に含まれる程度の誤差であれば、実質上同一であるとしてよい。
なお、各図においては、ローラの各部の寸法は説明を容易にするため誇張して示した。
フィードローラ10及びリタードローラ20の外形寸法を、従来の給紙機構200と同一とすることにより、給紙機構の他の構成は、図11〜13に示す各部と同様のものを用いることができる。すなわち、図2の要部拡大図に示すように、給紙機構1を構成するフィードローラ10及びリタードローラ20は、そのまま給紙装置120に組み込んで動作させることができ、筐体部210に内蔵されたフィードローラ10に対向配置されたリタードローラ20は弾性部材217によりフィードローラ10の表面に向かう付勢力が加えられ、フィードローラ10に所定のニップ圧で押圧される。
なお、上記の構成において、フィードローラ10は本発明のフィードローラに相当し、リタードローラ20は本発明のリタードローラに相当し、本発明の給紙機構を構成する。又、圧接ローラ21は本発明の圧接ローラに相当する。
以上のような構成を有する本発明の実施の形態による給紙機構1の基本的な動作は、従来例と同様であって、図2を参照して、トレイ125上に載置された用紙に接触したピックローラ211がフィードローラ10の回転に従動して用紙を送り出すと、用紙はこのカバー216に沿ってフィードローラ10とリタードローラ20とがなすニップ部Nに導かれる。
フィードローラ10へ送り出される用紙が一枚である場合は、当該用紙は、フィードローラ10とリタードローラ20とからそれぞれ逆向きの力が加えられることとなるが、リタードローラ20はトルクリミッタに印加される負荷によってリタードローラ20の回転方向の順方向に回転して、給紙装置の外部に送り出される。
一方、2枚以上の用紙が積層された状態でフィードローラ10とリタードローラ20とがなす間隙に導かれた場合は、最上面の用紙が、搬送方向に回転するフィードローラ10の表面に接して内側へ送り込まれる一方、下側の用紙は、リタードローラ20がフィードローラ10の回転方向と逆方向に回転していることにより、図中矢印で示す用紙の搬送方向と逆方向に押し戻される。
本発明の実施の形態1の給紙機構1は、以上のような基本動作において、図1(a)〜(c)に示すように、フィードローラ10と複数の圧接ローラ21を有するリタードローラ20とを用いた構成としたことにより、以下のような効果を奏する。
図3は、本実施の形態の給紙機構1において、2枚の用紙310a及び310bが同時にフィードローラ10とリタードローラ20との間に挿入された状態を説明するための図である。図3に示すように、フィードローラ10の接触体12には、図2に示した弾性部材217からの付勢力によりリタードローラ20の圧接ローラ21が圧接することにより変形し、一対の隣接する圧接面311が形成され、これがニップ部となる。
一方、接触体12の圧接面311に挟まれた部分には外力は加わっていないため、当該部分は接続軸22に向かって突出するよう変形し凸部312を形成する。又、凸部312と圧接面311との境界は圧接ローラ21の縁部が圧接することによりエッジ部313が形成される。
このようなフィードローラ10とリタードローラ20との間に導かれた用紙310a及び310bは、凸部312とその両側の一対のエッジ部313とによって圧接されるため、用紙の搬入方向から見た断面形状が波形状に変形する。このとき、リタードローラ20と接触する用紙310bは凸部312に沿って変形して圧接面311の間に嵌り込むことで保持力が向上する一方、フィードローラ10と接触する用紙310aはエッジ部313を含む圧接面311へ押圧されることにより接触体12の表面との接触がより密になる。
したがって、フィードローラ10と接触する用紙と、リタードローラ20と接触する用紙とは、それぞれのローラにより強く保持されることとなり、分離性が向上する効果が得られる。
又、3枚以上の用紙が束となって導かれた場合は、以下のような理由で分離性が向上すると考えられる。
図4は、5枚の用紙310a〜310eが同時にフィードローラ10とリタードローラ20との間に挿入された状態を示す図である。用紙310aがフィードローラ10に直接接触し、用紙310bが圧接ローラ21に直接し、用紙310c、310d、310eが用紙310a及び用紙310bの間に重ねられているものとする。
本実施の形態の構成においては、積層された用紙310a〜310eは、凸部312と一対のエッジ部313とによって圧接されるため、用紙の搬入方向から見た断面形状は、凸部312とエッジ部313のなす形状に沿って、波形状に変形する。このとき、各用紙310a〜310eは、各ローラからの押圧に加えて、波形状に変形することによって、結束し一体化した状態となる、と考えられる。
結束した用紙310a〜310eは、フィードローラ10及びリタードローラ20とから、それぞれ相反する方向に力をうけることになるが、フィードローラ10に直接密着した用紙310a以外の用紙310b〜301eは、用紙310aから分離して、変形により結束した状態を保ちつつ、図3に示す用紙301bと同様、トレイ126側へ戻される。
このように、本実施の形態1においては、フィードローラ10の回転に従うべき用紙310aに対して、リタードローラ20の回転に従うべき用紙310b〜310dは一体的に保持されやすくなっており、3枚以上の用紙が積層されたままローラ間に導かれた場合でも、良好な分離性を確保することができる。
なお、上記の説明においては、凸部312は誇張して示したが、実際には圧接面311の表面に対して1mm以内程度の変形があれば、用紙に適度な波形状を作り出すことができ、上記の分離性向上の効果を得ることができる。
次に、図5は、本実施の形態の給紙機構1のもう1つの効果を示す図である。図1(c)に既に示したように、フィードローラ10とリタードローラ20の圧接ローラ21とは同一外径を有するため、図中破線にて示す用紙の搬入方向A〜Dに対して、フィードローラ10の接触体12に先に接触する場合(搬入方向A)、フィードローラ10とリタードローラ20とのニップ部Nに直接導かれる場合(搬入方向B)リタードローラ20のニップ部に直接導かれる場合(搬入方向B)、リタードローラ20の圧接ローラ21に先に接触する場合(搬入方向C、D)に場合分けされる。このうち用紙の傷みにつながるのは、搬入方向C、Dであるが、本実施の形態1のリタードローラ20の圧接ローラ21は、特許文献1で示した技術例とは異なり、分離性を高めるための凹凸等の表面加工はなされていないため、搬入方向C程度の入射角で端部が接触した場合であっても、用紙をリタードローラ20の表面に沿って滑らせてニップ部Nへ導くことができる。図5中の斜線部で示した領域Rが、リタードローラ20との端部接触を許容可能な領域である。これより下側の搬入方向Dにて衝突すると、用紙がリタードローラの回転方向に沿って図中下側に巻き込まれることとなる。ただし、実際には、図2に示すように、給紙機構1が給紙装置120に実装される場合、当該部分はカバー216に覆われているため、用紙はカバー216の表面に沿ってニップ部へ導かれるため、搬入される全ての用紙を適切にニップ部Nへ導くことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態の給紙機構によれば、用紙がリタードローラに衝突して傷むことを防ぎながら、分離性を高めることができる。
(実施の形態2)
図6(a)(b)(c)はそれぞれ、本発明の実施の形態2の給紙機構の要部を模式的に示す斜視図、正面図、側面図である。ただし図1(a)〜(c)と同一又は相当部には、同一符号を付し、詳細な説明は省略する。又、40はガイド部材であり、圧接ローラ21の間に設けられた、樹脂等により成形されてなる板状部材である。又、41はガイド部材40を固定するための支持体である。支持体41としては、後述のように給紙装置120の筐体の一部を用いることができる。
又、図7は、本実施の形態の給紙機構を給紙装置120に実装した状態を模式的に示す断面図であり、図8は、本実施の形態の給紙機構を実装した給紙装置120のリタードローラ20の近傍の構成を模式的に示す斜視図である。図2及び図6と同一又は相当部には、同一符号を付し、詳細な説明は省略する。各図は、図6(a)〜(c)の支持体41としてカバー216を用い、カバー216に別部材としてガイド部材40を備えた構成を示す。このとき、ガイド部材40としては、ルミラー等の樹脂等を用いることが望ましい。表面が滑らかであり、用紙に傷が生じる恐れを防ぐことができる。
本実施の形態2による給紙機構は、リタードローラ20の圧接ローラ21の間にガイド部材40を備えたことを特徴とする。図6(c)に示すように、ガイド部材40は、図中一点鎖線で示すように、圧接ローラ21の前面よりも更に前方から、フィードローラ10及びリタードローラ20のなすニップ部に向かって伸びる構成を備えたことにより、トレイから導かれた用紙は、一旦ガイド部材40に接触してから、その表面に沿ってニップ部へと導かれることとなる。これにより用紙の先端がリタードローラ20の表面に対して急角度で衝突することを防ぐことができる。
又、ガイド部材40は、従来のカバー216よりも、搬入される用紙の奥側にて用紙の搬入方向を規制できる効果がある。
なお、ガイド部材40の外形寸法に関しては、フィードローラ10及びリタードローラ20が、実施の形態1と同様の寸法を有する場合は、一対の圧接ローラ21の間隔4mm内に収まる横幅(つまり4mm未満)を有する必要があるが、用紙の搬入方向を規制する効果をより高めるために、より幅広とすることが望ましい。例えば、フィードローラ10の接触体12の寸法は、実施の形態1と同様外径20mm、全長24mmとする一方、リタードローラ24は、外径20mmで全長8mmの圧接ローラ21を一対用い、8mmの間隔を設けて配置する。これにより、ガイド部材40として、8mm未満の幅広の部材を用いることができる。なお、圧接ローラの全長を8mmより短くすることは、用紙の搬入、分離の効果を減じる恐れがあり望ましくない。
なお、上記の構成においては、ガイド部材40は、カバー216と別部材であるとしたが、カバー216と一体成型した部材としてもよい。
又、上記の説明においては、リタードローラ20は、一対の圧接ローラ21を左右対称に配置した構成としたが、本発明の複数の圧接ローラは、3つ以上であってもよい。図9(a)(b)に圧接ローラ21を3つとした構成例を示す。図9(a)においては各圧接ローラ21は均等間隔で配置したが、図9(b)に示すように間隔は互いに異なっていてもよい。又、圧接ローラ21は、互いに異なる幅を有し、フィードローラ10との間に異なる長さの圧接面を形成するようにしてもよい。要するに、本発明の圧接ローラは、所定の押圧でフィードローラに圧接して複数の圧接面を形成することができればよく、その寸法、個数、配置等によって限定されるものではない。
又、上記の構成においては、フィードローラ10とリタードローラ20とは外形寸法が同一であるとして説明したが、直径が互いに異なる構成であってもよい。特に、フィードローラ10の直径をリタードローラの圧接ローラ21の直径よりも大きくすることにより、搬入される用紙がフィードローラ10側に接触する確率を高めて、圧接部への導入を容易にすることができる。
又、上記の構成においては、フィードローラ10の接触体12、及びリタードローラ20は両方ゴム製であるとしたが、フィードローラは可塑性を有する材料であれば、ゴムに限定されない。又、圧接ローラ21は、接触体12より硬度の高いゴムであるとしたが、金属、樹脂製であってもよい。要するに、本発明のフィードローラ及びリタードローラは、圧接ローラとフィードローラとの硬度差により、フィードローラの圧接面に挟まれる領域が変形するのであれば、フィードローラ、圧接ローラはその具体的な構造、材料によって限定されるものではない。
又、上記の各実施の形態においては、給紙機構1を中心に説明を行ったが、本発明は、本発明の給紙機構を搭載した給紙装置として実現してもよい。このとき、ピックローラ211は本発明のピックローラに相当し、トレイ125は本発明のトレイに相当し、底面126、カバー216他の構造物は本発明の筐体に相当する。
又、図10に示す画像形成装置において、給紙装置として本発明の給紙装置を備えた画像形成装置も、本発明に含まれる。このとき画像形成部130は本発明の画像形成部に相当し、画像定着部140は本発明の画像定着部に相当する。
本発明は、用紙を傷めることなく、他の用紙との分離性を高めることができる効果を有し、給紙機構及びそれを用いた給紙装置、画像形成装置等において有用である。
(a)本発明の実施の形態1の給紙機構の要部を模式的に示す斜視図である。(b)本発明の実施の形態1の給紙機構の要部を模式的に示す正面図である。(c)本発明の実施の形態1の給紙機構の要部を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1の給紙機構を含む給紙装置120の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の給紙機構の作用効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の給紙機構の作用効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の給紙機構の作用効果を説明するための図である。 (a)本発明の実施の形態1の給紙機構の要部を模式的に示す斜視図である。(b)本発明の実施の形態1の給紙機構の要部を模式的に示す正面図である。(c)本発明の実施の形態1の給紙機構の要部を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態2の給紙機構を含む給紙装置120の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の給紙機構を含む給紙装置120の要部構成を示す斜視図である。 (a)本発明の給紙機構の他の構成例を示す斜視図である。(b)本発明の給紙機構の他の構成例を示す斜視図である。 画像形成装置100の構成を模式的に示す図である。 給紙装置120の要部を模式的に示す側面図である。 給紙装置120のリタードローラ215の近傍の構成を模式的に示す斜視図である。 給紙装置120におけるフィードローラ212とリタードローラ215との位置関係を説明するための模式的斜視図である。 フィードローラ212及びリタードローラ215の動作を説明するための図である。 (a)従来の技術による給紙機構の構成を示す斜視図(b)図15(a)のA−A直線断面図 従来の技術による給紙機構における用紙の搬入状態を説明するための図
符号の説明
1 給紙機構
10 フィードローラ
11 回転軸
12 接触体
20 リタードローラ
21 圧接ローラ
22 接続軸
23 回転軸
40 ガイド部材
41 支持体
310a〜301e 用紙
311 圧接部
312 凸部
313 エッジ部

Claims (10)

  1. 用紙の搬入方向に回転する、少なくともローラの表面が可塑性を有するフィードローラと、
    所定の押圧で前記フィードローラに圧接して複数の圧接面を形成する複数の圧接ローラを有するリタードローラとを備え、
    前記フィードローラと前記リタードローラとは硬度差を有する、給紙機構。
  2. 前記フィードローラの、隣接する前記複数の圧接面に挟まれる部分の形状は、前記フィードローラと前記圧接ローラとの前記硬度差に基づいて、前記リタードローラ側へ向かって突出するよう変形している、請求項1に記載の給紙機構。
  3. 前記フィードローラの硬度は、前記リタードローラの硬度より低い、請求項1又は2に記載の給紙機構。
  4. 前記リタードローラは、一対の前記圧接面を有し、前記一対の前記圧接面に挟まれる部分は、前記フィードローラの中央部分に対向している、請求項1又は2に記載の給紙機構。
  5. 前記用紙の搬入側から隣接する前記複数の圧接面に挟まれる部分に向かって伸びるように設けられた、前記用紙を前記圧接面へ導くためのガイド部材を備えた、請求項1又は2に記載の給紙機構。
  6. 前記リタードローラの前記用紙の搬入側に設けられたカバー部を備え、
    前記ガイド部材は、前記カバー部に別部材として設けられた、請求項5に記載の給紙機構。
  7. 前記リタードローラの前記用紙の搬入側に設けられたカバー部を備え、
    前記ガイド部材は、前記カバー部と一体成形されている、請求項5に記載の給紙機構。
  8. 前記フィードローラの外径は、前記リタードローラの前記圧接ローラの外径と実質上同一である、請求項1又は2に記載の給紙機構。
  9. 筐体と、
    用紙を積載するトレイと、
    前記請求項1から8のいずれかに記載の給紙機構と、
    前記給紙機構に前記トレイ上に積載された用紙を搬入させるピックローラとを備えた給紙装置。
  10. 請求項9に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置の前記給紙機構から搬送された用紙上に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙上に形成された前記画像を前記用紙に定着させる画像定着部とを備えた、画像形成装置。
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